JP2009298973A - 粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着剤層に芯材のない粘着シートにおいて、剥離シートの剥離不良に起因する粘着剤層の欠陥や接着界面における気泡が発生せず、作業性に優れた粘着シートを提供する。
【解決手段】第1の剥離シート2と、第2の剥離シート3と、第1の剥離シート2および第2の剥離シート3の間に挟まれた粘着剤層4とを備えた粘着シート1であって、粘着剤層4の端部の粘着剤が第1の剥離シート2の端面に被さって被さり部41を形成しており、被さり部41の当該粘着シート1の厚さ方向の距離(高さh)が0.01〜5μmである、粘着シート1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、粘着剤層の両面に剥離シートが貼付された粘着シートに関するものである。
従来より、2つの部材を貼り合せるのに、芯材の両面に粘着剤層が設けられた両面粘着シートが用いられている。しかし、高い透明性が要求される場合や粘着剤層の薄さが要求される場合には、芯材のない粘着剤層を2枚の剥離シートで挟んでなる粘着シートが用いられる。
ところが、粘着剤層に芯材のない粘着シートにおいては、一方の剥離シートを剥離する際に、芯材がないことで粘着剤層が他方の剥離シートから浮いたり、剥がれたりすることがある。このような剥離不良により、粘着剤層に欠陥が生じたり、被着体に貼り合わせた際に、粘着剤層と被着体との間(接着界面)に微小な気泡ができたりするという不具合が生じる。
かかる不具合を解消するために、2枚の剥離シート(剥離力が大きい側の重剥離シート・剥離力が小さい側の軽剥離シート)の剥離力差を大きくするなどの技術が提案されている(特許文献1〜5)。
特開平7−41736号公報 特開平11−209710号公報 特開平11−353709号公報 特開2000−90495号公報 特開2003−201452号公報
しかしながら、両剥離シートの剥離力差を大きくするだけでは、上記不具合を解消するには不十分なことがあった。また、両剥離シートの剥離力差を大きくする場合に、重剥離シートの剥離力をより大きくすると、軽剥離シートを剥がして粘着剤層を被着体に貼付した後、重剥離シートを剥がす際に、被着体から重剥離シートが奇麗に剥がれなかったり、被着体を傷付けてしまうことがあった。一方、軽剥離シートの剥離力をより小さくすると、使用前に軽剥離シートが粘接着剤層から剥がれるなどの不具合があった。このように、両剥離シートの剥離力差を大きくするには、剥離力の設定に制限があり、実用には不都合であった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、粘着剤層に芯材のない粘着シートにおいて、剥離シートの剥離不良に起因する粘着剤層の欠陥や接着界面における気泡が発生せず、作業性に優れた粘着シートを提供する。
上記目的を達成するために、本発明は、第1の剥離シートと、第2の剥離シートと、前記第1の剥離シートおよび前記第2の剥離シートの間に挟まれた粘着剤層とを備えた粘着シートにおいて、前記粘着剤層の端部の粘着剤は、前記第1の剥離シートの端面に被さって被さり部を形成しており、前記被さり部の当該粘着シートの厚さ方向の距離は、0.01〜5μmであることを特徴とする粘着シートを提供する(発明1)。
なお、本明細書において、「シート」にはフィルムの概念、「フィルム」にはシートの概念が含まれるものとする。
上記発明(発明1)によれば、被さり部は第1の剥離シートの端面に所定の力で接着するため、第1の剥離シートと粘着剤層とは、被さり部の接着力により互いに結合する。したがって、粘着剤層から第2の剥離シートを剥がすときに、第1の剥離シートに結合した粘着剤層は第1の剥離シートから剥がれず、不具合なく第2の剥離シートを剥がすことができる。それにより、第2の剥離シートの剥離不良に起因する粘着剤層の欠陥や、粘着剤層と被着体との接着界面における気泡の発生が防止される。
上記発明(発明1)においては、前記第1の剥離シートの剥離力から前記第2の剥離シートの剥離力を引いた差が、0〜100mN/25mmであることが好ましい(発明2)。
また、上記発明(発明1)においては、前記第1の剥離シートの剥離力と前記第2の剥離シートの剥離力とが同じであってもよい(発明3)。
本発明の粘着シートにおいては、剥離シートの剥離不良が防止されるため、作業性に優れ、また剥離シートの剥離不良に起因する粘着剤層の欠陥や接着界面における気泡が発生しない。かかる効果は、特に両剥離シートに剥離力差のない粘着シートにおいて有効である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔粘着シート〕
図1は、本発明の一実施形態に係る粘着シートの断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る粘着シート1は、第1の剥離シート2と、第2の剥離シート3と、第1の剥離シート2および第2の剥離シート3の間に挟まれた粘着剤層4とからなる。
第1の剥離シート2および第2の剥離シート3としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンなどの樹脂からなる樹脂フィルムに剥離剤をコート(剥離処理)したもの、グラシン紙、クレーコート紙、ラミネート紙(主にポリエチレンラミネート紙)等の紙に剥離剤をコート(剥離処理)したものを使用することができる。また、ポリオレフィン系樹脂等からなる樹脂フィルムのように、樹脂フィルム自体が剥離性を有するものは、剥離処理をしていない当該樹脂フィルムを使用することができる。
粘着シート1に透明性が求められる場合、または粘着剤層4に平滑性が求められる場合には、樹脂フィルムまたは樹脂フィルムに剥離剤をコートしたものを使用することが好ましい。
剥離剤は、通常、樹脂フィルムまたは紙(基材)の少なくとも粘着剤層4と接する部分の全面にコートされ、剥離剤層を構成する。すなわち、第1の剥離シート2が基材に剥離剤をコートしたものからなる場合、第1の剥離シート2は、基材と、基材の少なくとも粘着剤層4と接する部分の全面に形成された剥離剤層とからなる。第2の剥離シート3も同様であるが、これに制限されるものではない。
剥離剤としては、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、長鎖アルキル樹脂、ポリブタジエン等が用いられる。
第1の剥離シート2と第2の剥離シート3とは、同じ種類のものであってもよいし、別の種類のものであってもよい。また、第1の剥離シート2の剥離力と第2の剥離シート3の剥離力とは、同じであってもよいし、差があってもよい。本実施形態に係る粘着シート1によれば、第1の剥離シート2と第2の剥離シート3の剥離力とが同じであっても、後述する剥離不良防止効果が得られるが、剥離力に差があったほうが、より優れた剥離不良防止効果が得られる。なお、剥離力は、剥離シートの粘着剤層に対する剥離力であり、剥離力の測定方法は、後述する実施例に示される。
第1の剥離シート2の剥離力は、5〜500mN/25mmであることが好ましく、50〜500mN/25mmであることがより好ましい。また、第2の剥離シート3の剥離力は、5〜500mN/25mmであることが好ましく、5〜200mN/25mmであることがより好ましい。ただし、第1の剥離シート2の剥離力は、第2の剥離シート3の剥離力以上であることが好ましい。
第1の剥離シート2の剥離力から第2の剥離シート3の剥離力を引いた差(剥離力差)は、0〜100mN/25mmであることが好ましく、0〜50mN/25mmであることがより好ましい。剥離力差が大き過ぎると、従来の問題のように作業性に支障が生じる場合がある。なお、本実施形態に係る粘着シート1においては、両剥離シートの剥離力差が小さいもの、具体的には剥離力差が10mN/25mm以下のものでも剥離不良防止効果が発揮されるため、剥離力差は10mN/25mm以下であってもよく、さらには8mN/25mm以下であってもよい。
第1の剥離シート2および第2の剥離シート3の厚さは、1〜150μmであることが好ましく、5〜100μmであることがより好ましい。第1の剥離シート2および第2の剥離シート3の剥離面の表面粗さ(Ra)は、粘着剤層4に付与すべき平滑性に応じて適宜設定すればよい。
粘着剤層4は、粘着剤から構成され、芯材は有さない。粘着剤の種類としては、特に限定されず、例えば、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着剤、エチレン−酢酸ビニル系粘着剤等が挙げられる。この粘着剤は、粘接着剤であってもよく、例えば、エネルギー線硬化性の粘接着剤であってもよい。粘着剤層4が光学用途の場合には、透明性および取扱性に優れたアクリル系粘着剤を使用することが好ましい。
粘着剤層4の厚さは、1〜100μmであることが好ましく、3〜80μmであることがより好ましい。
ここで、図1に示すように、粘着剤層4の端部の粘着剤は、第1の剥離シート2の端面に被さっている。この被さり部分を被さり部41という。第1の剥離シート2の端面は剥離性を有さないため、被さり部41は第1の剥離シート2の端面に所定の力で接着する。そのため、第1の剥離シート2と粘着剤層4とは、被さり部41の接着力により互いに結合する。したがって、粘着剤層4から第2の剥離シート3を剥がすときに、第1の剥離シート2に結合した粘着剤層4は第1の剥離シート2から剥がれず、不具合なく第2の剥離シート3を剥がすことができる。
被さり部41の高さh(粘着シート1の厚さ方向の距離)は、0.01〜5μmであり、好ましくは0.1〜3μmである。被さり部41の高さhが低過ぎると、被さり部41の第1の剥離シート2の端面に対する接着力が不足して上記の剥離不良防止効果が得られない。一方、被さり部41の高さhが高過ぎると、次の工程で第1の剥離シート2を剥がすときに、第1の剥離シート2を剥がし難くかったり、粘着剤層4の全部または一部が第1の剥離シート2に付いてきてしまい、粘着剤層4が変形したりすることがある。また、粘着剤層4の精密な寸法が求められる光学用途、例えばディスプレイや光ディスクの用途においては、粘着剤層4の寸法精度を低下させないために、被さり部41が小さい方が良い場合もある。その場合、被さり部41の高さhは、0.01〜1μmであることが好ましい。
被さり部41の幅w(粘着シート1の平面方向の距離)は、0.001〜4μmであることが好ましく、0.01〜1μmであることがより好ましい。被さり部41の幅wが小さ過ぎると、第1の剥離シート2の端面との結合力が不足して上記の剥離不良防止効果が得られない場合があり、被さり部41の幅wが大き過ぎると、被さり部41が不必要に大きくなり、粘着剤層4の寸法精度が低くなる。
粘着シート1が矩形状のシートである場合、被さり部41は、粘着シート1の4辺に存在してもよいし、相対向する2辺に存在してもよいし、いずれかの1辺に存在してもよい。粘着シート1が長尺シートをカットして得られたものである場合、被さり部41は、通常、カットされて生じた2辺に存在する。被さり部41が1辺に存在する場合、当該被さり部41は、第2の剥離シート3を剥がす際に、第2の剥離シート3の剥がし始めにあたる辺に位置することが好ましい。なお、粘着シート1は任意の形状であってよく、被さり部41による剥離不良防止効果が得られる限り、被さり部41の位置、長さ等は限定されない。
〔粘着シートの製造〕
次に、粘着シート1の製造方法の一例について説明する。
本製造方法においては、最初に、第1の剥離シート2(または第2の剥離シート3)の剥離面に、粘着剤層4を形成する。粘着剤層4を形成するには、粘着剤層4を構成する粘着剤と、所望によりさらに溶媒とを含有する塗布剤を調製し、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、エアナイフコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター等の塗工機によって第1の剥離シート2(または第2の剥離シート3)の剥離面に塗布して乾燥させればよい。
そして、形成された粘着剤層4の表面に第2の剥離シート3(または第1の剥離シート2)の剥離面を貼り合せて、それらを圧着し、第1の剥離シート2と第2の剥離シート3とそれらの間に挟まれた粘着剤層4とからなる積層体とする。
また、第1の剥離シート2の剥離面に粘着剤層を形成し、第2の剥離シート3の剥離面に粘着剤層を形成し、それら粘着剤層同士を貼り合せ、圧着することにより、第1の剥離シート2と第2の剥離シート3とそれらの間に挟まれた粘着剤層4とからなる積層体を得てもよい。
次に、得られた積層体に対し、第2の剥離シート3側から切断刃を挿入し、積層体をカットする。このとき、粘着剤層4の端部は、その粘着性により切断刃に付着して第1の剥離シート2側に引っ張られ、第1の剥離シート2の端面に被さることとなる。
被さり部41の高さhを0.01〜5μmにするには、上記積層体の各層の材料や厚さに応じて、切断刃の形状、入刃速度、入刃の圧力等を適宜設定すればよい。切断刃としては、例えば、打ち抜き切断機等の切断刃を使用することができる。
粘着シート1は、シート状の積層体から任意の形状にカットして得ることができ、長尺状の積層体から任意の長さでカットして得ることもできる。このようにカットされて生じた辺に、被さり部41が形成される。
〔粘着シートの使用〕
粘着シート1を使用する際には、最初に、第2の剥離シート3を粘着剤層4から剥がす。このとき、被さり部41が第1の剥離シート2の端面に接着しているため、粘着剤層4は第1の剥離シート2から剥がれず、不具合なく第2の剥離シート3を剥がすことができる。
次に、露出した粘着剤層4の粘着面に第1の被着体を貼付した後、粘着剤層4から第1の剥離シート2を剥がす。そして、露出した粘着剤層4の粘着面に、第2の被着体を貼付する。
上記のようにして第2の剥離シート3の剥離不良が防止されることにより、粘着剤層4の欠陥や、粘着剤層4と被着体との境界面(接着界面)における気泡の発生が防止される。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
ここで、後述する実施例および比較例における剥離シートの剥離力は、以下のようにして測定した。剥離シートに形成した粘着剤層を試験機(オリエンテック社製,テンシロン)に固定し、剥離シートを180°方向に300mm/分で剥離したときの力を測定し、これを剥離力(mN/25mm)とした。
〔実施例1〕
第1の剥離シートおよび第2の剥離シートとして、片面をシリコーン樹脂系の剥離剤で剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:38μm)を用意した。後述する粘着剤に対する剥離力は、第1の剥離シートが100mN/25mm、第2の剥離シートが80mN/25mmであった。
第1の剥離シートの剥離処理面に、アクリル系粘着剤(アクリル酸ブチル96質量%およびアクリル酸4質量%からなる重量平均分子量が50万のアクリル共重合体100質量部にトリメチロールプロパントリレンジイソシアナート2質量部を混合した混合物)の塗布剤を乾燥後の厚さが30μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。このようにして形成した粘着剤層に、第2の剥離シート3の剥離処理面を貼り合せて、それらを圧着し、第1の剥離シートと第2の剥離シートとそれらの間に挟まれた粘着剤層とからなる積層体を得た。
次に、上記積層体に対し、片刃打ち抜き切断機を用いて第2の剥離シート側から切断刃を入れて、100mm×250mmに切断し、これを粘着シートとした。
〔実施例2〕
第1の剥離シートとして、前述した粘着剤に対する剥離力が60mN/25mmである、片面をシリコーン樹脂系の剥離剤で剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:38μm)を使用し、第2の剥離シートとして、前述した粘着剤に対する剥離力が50mN/25mmである、片面をシリコーン樹脂系の剥離剤で剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:38μm)を使用する以外、実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
〔実施例3〕
第1の剥離シートおよび第2の剥離シートとして、前述した粘着剤に対する剥離力が60mN/25mmである、片面をシリコーン樹脂系の剥離剤で剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:38μm)を使用する以外、実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
〔比較例1〕
実施例3において、上下切断刃を備えた両刃カッターを使用して、切断刃を第1の剥離シートおよび第2の剥離シートの両側から入れる以外、実施例3と同様にして粘着シートを作製した。
〔比較例2〕
実施例1において、刃先が多少丸くなった片刃打ち抜き切断機を用いて第2の剥離シート側から切断刃を入れて切断した以外、実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
〔試験例〕
(1)被さり部の高さの測定
実施例および比較例で得られた粘着シートの端面をデジタル顕微鏡(倍率20倍)で観察し、粘着剤層の第1の剥離シートの端面への被さり部分(被さり部)の高さを測定した。結果を表1に示す。
(2)剥離性の評価
実施例および比較例で得られた粘着シートから第2の剥離シートを剥がし、そのときの剥離性を評価した。粘着剤層が第1の剥離シートから剥がれず、不具合なく第2の剥離シートを剥がせたものをA、粘着剤層が第1の剥離シートから浮いたり、剥がれたりしたものをBとした。結果を表1に示す。
(3)粘着剤層の評価
粘着シートから第2の剥離シートを剥がし、露出した粘着剤層の粘着面に、剥離処理等の処理がされていないポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:100μm)を貼付した後、粘着剤層から第1の剥離シートを剥がし、露出した粘着剤層の粘着面に、もう一枚、剥離処理等の処理がされていないポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:100μm)を貼付し、積層体を得た。このとき、得られた積層体の粘着剤層に欠陥(変形を含む)がなく、接着界面に気泡を有していないものをA、欠陥または気泡があるものをBとした。結果を表1に示す。
Figure 2009298973
表1から分かるように、実施例で得られた粘着シートは、第2の剥離シートを剥がすときに剥離不良が発生せず、粘着剤層の欠陥や接着界面における気泡がなかった。なお、比較例1で得られた粘着シートは、第2の剥離シートを剥がすときに剥離不良が発生し、比較例2で得られた粘着シートは、第1の剥離シートを剥がすときに粘着剤層の一部が第1の剥離シートに付いてきて、粘着剤層に欠陥が生じた。
本発明の粘着シートは、粘着剤層に芯材がなく、粘着剤層の欠陥や接着界面における気泡がないことが要求される分野の粘着シートとして有用であり、特に、両剥離シートの剥離力の差を大きくできない分野の粘着シートとして有用である。
本発明の一実施形態に係る粘着シートの断面図である。
符号の説明
1…粘着シート
2…第1の剥離シート
3…第2の剥離シート
4…粘着剤層
41…被さり部
h…被さり部の高さ(粘着シートの厚さ方向の距離)
w…被さり部の幅(粘着シートの平面方向の距離)

Claims (3)

  1. 第1の剥離シートと、
    第2の剥離シートと、
    前記第1の剥離シートおよび前記第2の剥離シートの間に挟まれた粘着剤層とを備えた粘着シートにおいて、
    前記粘着剤層の端部の粘着剤は、前記第1の剥離シートの端面に被さって被さり部を形成しており、
    前記被さり部の当該粘着シートの厚さ方向の距離は、0.01〜5μmである
    ことを特徴とする粘着シート。
  2. 前記第1の剥離シートの剥離力から前記第2の剥離シートの剥離力を引いた差が、0〜100mN/25mmであることを特徴とする請求項1に記載の粘着シート。
  3. 前記第1の剥離シートの剥離力と前記第2の剥離シートの剥離力とが同じであることを特徴とする請求項1に記載の粘着シート。
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