JP2002204094A - 電磁波抑制体 - Google Patents

電磁波抑制体

Info

Publication number
JP2002204094A
JP2002204094A JP2000402282A JP2000402282A JP2002204094A JP 2002204094 A JP2002204094 A JP 2002204094A JP 2000402282 A JP2000402282 A JP 2000402282A JP 2000402282 A JP2000402282 A JP 2000402282A JP 2002204094 A JP2002204094 A JP 2002204094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
tape
sintered body
ferrite
double
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000402282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4492834B2 (ja
Inventor
Tetsushi Akiyama
哲志 秋山
Junji Chikada
淳二 近田
Yoshio Matsuo
良夫 松尾
Toshitaka Hashimoto
敏隆 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FDK Corp filed Critical FDK Corp
Priority to JP2000402282A priority Critical patent/JP4492834B2/ja
Publication of JP2002204094A publication Critical patent/JP2002204094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4492834B2 publication Critical patent/JP4492834B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型化を図りつつ、割れにくく、かつ透磁率
の高い電磁波抑制体を提供すること 【解決手段】 薄板状のフェライト燒結体1の外周を囲
むようにして保護枠材10を配置する。そして、フェラ
イト燒結体の下面を覆うように両面テープ2を接着し、
フェライト燒結体の上面に保護テープ3を接着する。両
テープは、保護枠材にも接着し、一体化する。フェライ
ト燒結体は、両面がテープで覆われるため強度が増し、
薄型化が可能となる。また、仮に破損しても、上下方向
にはテープが接着され、側面には保護枠材があるので、
破損した破片が外に飛び出ることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波抑制体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル化の進む電子機器におい
ては、その電子機器から発生する電磁波の放射ノイズを
抑制する必要がある。フレキシブル基板やフラットケー
ブルなどに対する従来の放射ノイズの対策としては、例
えば、透磁率の高いフェライトコアが広く用いられてい
る。すなわち、扁平な環状のフェライトコアの中央に設
けられた貫通孔内にフラットケーブル等を挿入するよう
にしたり、2枚の板状のフェライトコアを用意し、係る
2枚のフェライトコアでフラットケーブルを上下から挟
みこむとともに、所定の保持具で固定するようにしたも
のがある。
【0003】一方、近年のパーソナルコンピュータに代
表されるデジタル機器では、クロック周波数の高周波化
に伴い、主に100MHz以上の高いクロック周波数に
対する対策としてゴム系の樹脂に軟磁性材料を混合して
シート成形したノイズ対策シートを、CPU上やクロッ
ク回路の配線基板上さらにはフレキシブル基板やフラッ
トケケーブルなどの線材に実装している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のノイズ対策では、以下に示す問題があった。す
なわち、電子機器は、性能の向上とともに、小型・軽量
化が求められている。一方、フェライトコアは、電子部
品に比べて比較的大きく・肉厚もあり、しかも重量もあ
る。そこで、フェライトコアに対しても、薄型化の要求
があるが、フェライト燒結体の場合には、肉厚が薄くな
るほど割れやすくなるという欠点があり、薄型化に限界
がある。さらに、仮に実装後に割れてしまい、その破片
が周囲に飛散してしまうと、フェライトは完全なる絶縁
体ではないので回路の短絡を生じたり、割れた破片によ
り配線や電子部品の破損を生じるおそれもある。
【0005】また、ノイズ対策シートの場合には、ゴム
系樹脂を使用することから、フェライトコアに比べると
薄型で軽量である利点があるものの、一般に透磁率が低
く、低周波数のノイズに対する効果が得にくいという問
題がある。
【0006】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、薄型化を図りつつ、割れにくく、かつ透磁率の高い
電磁波抑制体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る電磁波抑制体では、薄板状のフェラ
イト燒結体と、そのフェライト燒結体の下面を覆うよう
に装着された両面テープと、前記フェライト燒結体の上
面を覆うように装着された保護テープとを備えて構成し
た。
【0008】フェライト燒結体の上下面が、それぞれ保
護テープと両面テープで覆われるため、フェライト燒結
体が補強されるので、薄板状のフェライト燒結体であっ
ても割れにくくなる。また、たとえ割れたとしても、保
護テープ,両面テープに接着されているため飛散するの
が抑止される。よって、割れたとしても平面形状は維持
され、割れた部分同士が磁気的に分断して透磁率特性が
低下するのも抑制される。この結果、フェライト燒結体
ひいては電磁波抑制体の肉厚を薄くするとともに、フェ
ライト燒結体の高い透磁率によって数10MHz〜50
0MHz程度の低周波数のノイズを抑制することが可能
となる。さらに、両面テープを備えているので、係る両
面テープによって直接実装面に接着固定することができ
る。よって、特別な固定治具も不要となり、係る点でも
薄型化が可能となる。
【0009】また、前記フェライト燒結体の外周を囲む
ようにして保護枠材を配置し、前記両面テープ並びに前
記保護テープは、前記保護枠材にも接着するように構成
しても良い。このようにすると、保護枠材により、さら
にフェライト燒結体が補強されるばかりでなく、フェラ
イト燒結体が割れた際に、側面から割れた破片が飛び出
ることが防止できる。もちろん、保護枠材は必須の要件
ではない。
【0010】そして、前記保護枠材は、樹脂系若しくは
ゴム系材料を用いると好ましい。また、柔軟性と弾力性
のある材料を用いると好ましい。係る材料を使用した場
合には、両面テープの台紙を残してフェライト燒結体及
び保護枠材の周囲をハーフカットすることが可能とな
る。また、電磁波抑制体の外周囲に保護枠材が存在する
ので、保管時,実装時並びに実装後において、電磁波抑
制体の縁が他の物体に当たったとしても保護枠材が衝突
時のエネルギーを吸収するので、フェライト燒結体並び
に当たった物品のいずれにも損傷を生じることを可及的
に抑制できる。
【0011】また、前記保護枠材に、軟磁性材料を混合
してもよい。軟磁性材料としては、例えば、フェライト
系や金属系など各種のものを利用できる。この軟磁性材
料を充填することにより、保護枠材自体も電波抑制効果
を発揮し、100MHz〜数GHzの高周波ノイズを抑
制することが可能となる。
【0012】さらに、前記保護枠材と前記フェライト燒
結体の厚さは、等しくても良いし、異ならせても良い。
そして、異なる場合に、保護枠材の方を厚く形成する
と、この電磁波抑制体を積み重ねた際に、荷重は保護枠
材のほうにかかり、フェライト燒結体に直接荷重がかか
らないので、保管時や輸送時などにおいてフェライト燒
結体に荷重がかかって破損することが可及的に抑制でき
る。
【0013】さらにまた、両面テープ,保護テープの平
面形状と、フェライト燒結体或いはフェライト燒結体に
保護枠材を加えたものの平面形状は、等しくても良い
が、両面テープ並びに前記保護テープの外周縁を前記フ
ェライト燒結体の外周縁より外側に突出させるととも
に、両者を接着するように構成するとより好ましい。な
お、このように突出させるのは、フェライト燒結体の全
周囲にわたって行うようにしても良いし、一部でも良
い。また、突出させる長さは、両面テープと保護テープ
を同じにしても良いし、異ならせても良い。そして、異
ならせる場合には、保護テープを長くするとよい。
【0014】このようにすると、特に、保護枠材がない
場合には、テープ同士が接着された側は、フェライト燒
結体の側面が覆われるので、係る側面から破損したフェ
ライト燒結体が周囲に飛び出るのが抑制される。また、
突出した部分も実装時の接着部位となるので、実装面側
に対する接着強度が増すので好ましい。特に、電磁波抑
制体をフラットケーブルやフレキシブル基板などに取り
付ける場合に、テープの先端が、フラットケーブル等の
縁よりも長く飛び出るように長さを設定すると、係る飛
び出たテープ部位を折り返してフラットケーブル等の裏
面側に巻き付けることができ、より接着強度が増し、確
実に固定できる。
【0015】さらに、前記両面テープと前記保護テープ
の間に介在される前記フェライト燒結体を、複数個設け
ることもできる。このようにすると、例えば隣接するフ
ェライト燒結体の間で折り畳むことにより、フラットケ
ーブル等に対して両面側にフェライト燒結体を配置する
ことができ、電磁波抑制効果がさらに高くなる。
【0016】さらには、前記保護テープは導電性テープ
を用いて構成すると好ましい。このようにすると、シー
ルド制を改善するとともに、フェライトの片面側に短絡
面が形成されることから電波吸収体としての性能も発揮
することになる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1,図2は、本発明に係る電磁
波抑制体の第1の実施の形態を示している。同図に示す
ように、薄板状で平面矩形状のフェライト燒結体1の下
面を覆うように両面テープ2を接着するとともに、フェ
ライト燒結体1の上面を覆うように保護テープ3を装着
することにより、電磁波抑制体5が構成される。このと
き、フェライト焼結体1の接着面との間に空気が入らな
いようにし、密着させている。そして、両面テープ2の
接着面を保護するため、両面テープ台紙4の上に接着さ
れている。
【0018】フェライト燒結体1は、肉厚が0.2mm
〜1.0mm程度としている。なお、1.0mm以上で
あると、フェライト燒結体1自身である程度の強度が得
られ、保護テープがなくても十分な強度が得られるが、
1.0mm以上のフェライト燒結体でも本発明に含む。
【0019】さらに、本形態では、両面テープ2並びに
保護テープ3の平面形状を、フェライト燒結体1の平面
形状よりも大きくしている。これにより、両面テープ
2,保護テープ3の外周縁は、フェライト燒結体1の外
周縁より外側に突出され、その突出した部分が相互に接
着させるようにした。これにより、フェライト燒結体1
は、両面テープ2,保護テープ3間に密封収納され、そ
の側面も閉塞される。よって、仮に破損などしても、そ
の破片が外部に飛び出すことが抑制される。さらに、テ
ープ同士が接着することにより、両面テープ2,保護テ
ープ3が剥がれにくくなる。
【0020】なお、図2に示すように、保護テープ3
は、接着に伴いフェライト燒結体1の周縁及び4隅から
一定の反力を受けるため、好ましくはマイラーテープの
ように、適度な柔軟性と強度を持つ材質で構成すると良
い。また、厚さは、20μm〜100μm程度にするの
が望ましい。
【0021】上記した構成の電磁波抑制体5を実装する
には、両面テープ台紙4を剥離し、図3に示すようにフ
ラットケーブル6などのノイズ対策を施す必要の有る面
に装着する。すると、両面テープ2の接着剤により、電
磁波抑制体5の全面がフラットケーブル6に対して接着
され、確実に固定される。これにより、2つの回路7
(A,B)間を結ぶフラットケーブル6を伝送される信
号により発生する放射ノイズがあっても、電磁波抑制体
5により全部或いは一部がカットされ、外部に放射され
るノイズレベルが低減する。なお、実装面は、図示した
ようにフラットケーブルに限ることはなく、フレキシブ
ル基板や、CPUなどのノイズ発生源の上であればいず
れでも良い。
【0022】上記した構成の電磁波抑制体5を製造する
には、例えば、片面の台紙が除去された両面テープ2
(下面のみ両面テープ台紙4が残っている)の接着面が
露出した上面の所定位置に、フェライト燒結体1を所定
間隔で配置し、さらにその上を覆うようにして保護テー
プ3を接着する。このとき、フェライト燒結体1との間
に空気が入らないようにする。次いで、ナイフブレード
カッターやハーフカット金型を用いて、フェライト焼結
体1の外周囲に沿って一定のマージンをとりながら両面
テープ台紙4を残して余白部分の保護テープ3,両面テ
ープ2を取り除く。
【0023】これにより、図4に示すように、両面テー
プ台紙4の上に所定枚数の電磁波抑制体5が配置された
ものが製造される。そして、使用に際しては、この両面
テープ台紙4から電磁波抑制体5を1枚ずつ取り外して
ノイズ対策の必要な実装面に接着することになる。
【0024】図5は、本発明の第2の実施の形態を示し
ている。本実施の形態では、両面テープ2並びに保護テ
ープ3の平面形状と、フェライト燒結体1の平面形状を
同じにしている。係る構成であっても、テープが接着さ
れることによってフェライト燒結体1の強度が増し、破
損が抑制される。なお、その他の構成並びに作用効果
は、上記した第1の実施の形態と同様であるので、対応
する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0025】図6,図7は、本発明の第3の実施の形態
を示している。本実施の形態では、両面テープ2並びに
保護テープ3を細長くし、フェライト燒結体1の外周縁
から突出する部分を長くしている。
【0026】これにより、図6に示すように、長く突出
したテープの端部2a,3aは、フラットケーブル6の
側縁6aよりも外側に突出するようになる。よって、図
7に示すように、その飛び出たテープの端部2a,3a
を折り返してフラットケーブル6の裏面側に接着する。
このように、フラットケーブル6を巻き込むようにして
接着することにより、より強固に固定することができ
る。なお、その他の構成並びに作用効果は上記した各実
施の形態と同様であるので、対応する部材に同一符号を
付し、その詳細な説明を省略する。
【0027】図8は、本発明の第4の実施の形態を示し
ている。同図に示すように、本実施の形態では、第3の
実施の形態を基本とし、両面テープ2と保護テープ3の
長さを異ならせている。すなわち、保護テープ3のほう
を長くし、保護テープ3の接着面も露出するようにして
いる。そして、実装時には、その保護テープ3の露出し
た接着面もノイズ対策を施す対象物に接着するようにな
る。
【0028】図示の例では、フラットケーブル6の裏面
側には、保護テープ3の端部3aのみが回り込み、その
保護テープ3の端部3aの接着面が、直接フラットケー
ブル6に接着されるようになっている。なお、その他の
構成並びに作用効果は上記した各実施の形態と同様であ
るので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略する。
【0029】図9,図10は、本発明の第5の実施の形
態を示している。本実施の形態では、上記した各実施の
形態と相違して、テープ間に介在させフェライト燒結体
1を2個設けている。そして、2個のフェライト燒結体
1は、所定の間隔を置いて配置され、その隣接する空間
には、両面テープ2と保護テープ3が接着され各フェラ
イト燒結体1をそれぞれ密封するようにしている。
【0030】係る構成の電磁波抑制体5を実装するに
は、中央から折り曲げることにより、フラットケーブル
6やフレキシブル基板等に対して2つのフェライト燒結
体1にて上下から挟みこむ。これにより、フラットケー
ブル6等から周囲に向けて放射されるノイズを効果的に
抑制できる。なお、その他の構成並びに作用効果は上記
した各実施の形態と同様であるので、対応する部材に同
一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0031】上記した各実施の形態では、保護テープ3
が外部に露出するようになるので、図11に示すよう
に、その保護テープ3に対して予め印刷したり、捺印す
ることにより型番や会社名などの表示8をすることが簡
単にできる。このことは、以下に示すさらに別の実施の
形態においても同様である。
【0032】図12,図13は、本発明の第6の実施の
形態を示している。本実施の形態では、上記した各実施
の形態と相違して、フェライト燒結体1の外周囲を覆う
ようにして、保護枠材10を配置している。そして、両
面テープ2並びに保護テープ3は、保護枠材10の上下
両面にそれぞれ接着するようにしている。これにより、
4つの部材が一体化した電磁波抑制体5′が構成でき
る。
【0033】保護枠材10を設けることにより、両面テ
ープ2と保護テープ3を直接接着しなくてもフェライト
燒結体1の側面が覆われるので、たとえフェライト燒結
体1が割れたとしても、その破片が外に飛び出ることは
なくなる。
【0034】しかも、第2の実施の形態のように両面テ
ープ2と保護テープ3を接着する場合には、実装面とな
る両面テープ2を平坦面とすると、フェライト燒結体1
の厚さに相当する段差があるため、フェライト燒結体1
の外周縁の直近からテープ同士を接着するのは困難であ
る(特に、図4に示すように、複数の電磁波抑制体5を
一度に作成する場合)が、両面テープ2と保護テープ3
はそれぞれ保護枠材10に接着するだけの場合には、係
る段差がなくフェライト燒結体1の外周に隙間なく保護
枠材10を密着することができる。特に、本形態では、
保護枠材10の肉厚とフェライト燒結体1の肉厚はほぼ
等しくしているので、より好ましい。但し、保護枠材1
0とフェライト燒結体1の肉厚は必ずしも等しくする必
要なく、仮に異なっていたとしても、保護枠材10がな
いものに比べると段差は少なくなる。
【0035】保護枠材10の材質としては、柔軟性と弾
力性のある樹脂系若しくはゴム系材料が好ましく、例え
ば、ウレタンゴムや発泡ポリウレタンなどを用いること
ができる。係る材質の場合、簡単に切断でき、ハーフカ
ットによりテープとともに所定領域を除去することによ
り、図4に示したものと同様に両面テープ台紙の上に複
数の電磁波抑制体を形成することができる。
【0036】そして、本形態の電磁波抑制体5′におい
ても、図14に示すように、例えばフラットケーブル6
などのノイズ対策を施す面に、両面テープ2を用いて接
着することにより取り付けることができる。さらに、組
み立ての際に、保護枠材10が位置出しの役目を果たす
ことができ、特別な位置出しの治具や実装機などを用い
ることなく容易に組み立てることができる。なお、その
他の構成並びに作用効果は、上記した各実施の形態と同
様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略する。
【0037】また、保護枠材10は、上記した材質に限
ることはなく、各種のものを用いることができる。ま
た、必ずしも柔軟性や弾力性がなくても良い。さらに
は、MnZn系,MgZn系,NiZn系などのフェラ
イトや、各種金属等の軟磁性材料を混合してもよい。こ
の様にすると、保護枠材10にても電磁波抑制効果が期
待できる。
【0038】図15は、本発明の第7の実施の形態を示
している。本実施の形態では、第6の実施の形態を基本
とし、保護枠材10をフェライト燒結体1よりも厚く形
成している。これにより、保護枠材10が上方に突出す
るので、仮に係る電磁波抑制体5′を積層したとして
も、荷重は保護枠材10にかかるので、フェライト燒結
体1が破損するのが可及的に抑制できる。よって、梱包
や輸送などにおける取り扱いも容易となる。なお、その
他の構成並びに作用効果は、上記した各実施の形態と同
様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略する。
【0039】図16,図17は、本発明の第8の実施の
形態を示している。本実施の形態では、保護枠材10を
備えた電磁波抑制体5′を基本とし、上記した第3の実
施の形態と同様に両面テープ2,保護テープ3を長く伸
ばし、フラットケーブル6の裏面側においても両面テー
プ2が接着するようにし、電磁波抑制体5′を強固に固
定するようにしている。なお、その他の構成並びに作用
効果は、上記した各実施の形態と同様であるので、対応
する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0040】また、図示省略するが、保護枠材10を備
えた電磁波抑制体5′においても、保護枠材を備えてい
ない電磁波抑制体における各実施の形態と同様の構成を
採ることができるのはもちろんである。すなわち、保護
テープ3のみをさらに長く突出させるようにしたり、フ
ェライト燒結体を複数個実装するようにしたりすること
等ができる。
【0041】さらに、上記した各実施の形態において、
保護テープは、導電性テープにより形成するようにして
もよい。また、上記した各実施の形態では、第1の実施
の形態等のように、フェライト燒結体1の全周囲をテー
プで覆うようにしたり、第2の実施の形態等のように全
周囲を露出するようにしたか、それらの中間、つまり、
フェライト燒結体1の側面の一部を露出するようにして
ももちろん良い。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電磁波抑制
体では、フェライト燒結体の両面をテープで接着して被
覆したため、強度が増し、薄型化を図りつつ、割れにく
くなる。そして、フェライト燒結体を用いているので透
磁率も高くでき、低周波から高周波までの広い範囲にわ
たって電磁波を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁波抑制体の第1の実施の形態
を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る電磁波抑制体の第1の実施の形態
を示す断面図である。
【図3】使用状態を説明する図である。
【図4】製造方法の一例を説明するための図である。
【図5】本発明に係る電磁波抑制体の第2の実施の形態
を示す断面図である。
【図6】本発明に係る電磁波抑制体の第3の実施の形態
を示す平面図並びに使用状態を説明する図である。
【図7】本発明に係る電磁波抑制体の第3の実施の形態
を示す断面図である。
【図8】本発明に係る電磁波抑制体の第4の実施の形態
を示す断面図である。
【図9】本発明に係る電磁波抑制体の第5の実施の形態
を示す平面図並びに使用状態を説明する図である。
【図10】本発明に係る電磁波抑制体の第5の実施の形
態を示す断面図である。
【図11】変形例を示す図である。
【図12】本発明に係る電磁波抑制体の第6の実施の形
態を示す分解斜視図である。
【図13】本発明に係る電磁波抑制体の第6の実施の形
態を示す断面図である。
【図14】使用状態を説明する図である。
【図15】本発明に係る電磁波抑制体の第7の実施の形
態を示す断面図である。
【図16】本発明に係る電磁波抑制体の第8の実施の形
態を示す平面図並びに使用状態を説明する図である。
【図17】本発明に係る電磁波抑制体の第8の実施の形
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フェライト燒結体 2 両面テープ 3 保護テープ 4 両面テープ台紙 5,5′ 電磁波抑制体 6 フラットケーブル 7 回路 8 表示 10 保護枠材
フロントページの続き (72)発明者 松尾 良夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 橋本 敏隆 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 Fターム(参考) 5E321 BB21 BB44 BB51 CC16 GG07 GG09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライト燒結体と、そのフェライト燒
    結体の下面を覆うように装着された両面テープと、前記
    フェライト燒結体の上面を覆うように装着された保護テ
    ープとを備えたことを特徴とする電磁波抑制体。
  2. 【請求項2】 前記フェライト燒結体の外周を囲むよう
    にして保護枠材を配置し、 前記両面テープ並びに前記保護テープは、前記保護枠材
    にも接着するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の電磁波抑制体。
  3. 【請求項3】 前記保護枠材は、樹脂系若しくはゴム系
    材料であることを特徴とする請求項2に記載の電磁波抑
    制体。
  4. 【請求項4】 前記保護枠材は、柔軟性と弾力性のある
    材料であることを特徴とする請求項2または3に記載の
    電磁波抑制体。
  5. 【請求項5】 前記保護枠材に、軟磁性材料を混合した
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の
    電磁波抑制体。
  6. 【請求項6】 前記保護枠材を前記フェライト燒結体よ
    りも厚く形成したことを特徴とする請求項2〜5のいず
    れか1項に記載の電磁波抑制体。
  7. 【請求項7】 前記両面テープ並びに前記保護テープの
    外周縁を前記フェライト燒結体の外周縁より外側に突出
    させるとともに、両者を接着するようにしたことを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁波抑制
    体。
  8. 【請求項8】 前記両面テープと前記保護テープの間に
    介在される前記フェライト燒結体を、複数個設けたこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電磁
    波抑制体。
  9. 【請求項9】 前記保護テープは導電性テープであるこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電
    磁波抑制体。
JP2000402282A 2000-12-28 2000-12-28 電磁波抑制体 Expired - Lifetime JP4492834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000402282A JP4492834B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 電磁波抑制体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000402282A JP4492834B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 電磁波抑制体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002204094A true JP2002204094A (ja) 2002-07-19
JP4492834B2 JP4492834B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=18866608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000402282A Expired - Lifetime JP4492834B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 電磁波抑制体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4492834B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005094152A1 (ja) * 2004-03-29 2005-10-06 Nakata Coating Co., Ltd. 被覆フェライト成形品および被覆フェライト成形品の製造方法
WO2006129704A1 (ja) * 2005-06-03 2006-12-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. フェライトシート及びその製造方法
WO2007007511A1 (ja) * 2005-07-07 2007-01-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. フェライトシート
JP2007184494A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Tdk Corp フェライト部品
JP2007273671A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Tdk Corp フェライトシート
JP2009212419A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Hokuriku Hi-Light Kogyo Kk 電磁ノイズ抑制部品、電磁ノイズ抑制部品連接シート及びこれらの組立方法
US7880576B2 (en) * 2007-11-12 2011-02-01 Kitagawa Industries Co., Ltd. Electromagnetic noise absorber
WO2011122120A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 シャープ株式会社 配線、表示装置、テレビ受信装置
JP2011244015A (ja) * 2011-08-25 2011-12-01 Panasonic Corp 磁性シート
JP2011249850A (ja) * 2011-09-01 2011-12-08 Panasonic Corp 磁性シート
JP2015528195A (ja) * 2012-06-04 2015-09-24 アモグリーンテク カンパニー,リミテッド 電磁波遮蔽シート、その製造方法およびこれを備えた内装型アンテナ
JP2019186360A (ja) * 2018-04-09 2019-10-24 株式会社トーキン 電磁波抑制体の製造方法及び電磁波抑制体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0173905U (ja) * 1987-11-05 1989-05-18
JPH03116094U (ja) * 1990-03-14 1991-12-02
JP2000261184A (ja) * 1999-03-04 2000-09-22 Tdk Corp ノイズ吸収体

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51163498U (ja) * 1976-06-09 1976-12-27
JPH05299874A (ja) * 1992-04-23 1993-11-12 Hitachi Ferrite Ltd 電波吸収体及びその取り付け方法
JPH06333747A (ja) * 1993-05-19 1994-12-02 Murata Mfg Co Ltd Emiノイズ対策用フェライトコアおよびその製造方法
JPH09270592A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Fujitsu General Ltd 不要電波放射遮蔽装置
JP3528427B2 (ja) * 1996-05-21 2004-05-17 Necトーキン株式会社 Emi対策方法
JPH09331185A (ja) * 1996-06-10 1997-12-22 Murata Mfg Co Ltd ノイズ対策した電子部品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0173905U (ja) * 1987-11-05 1989-05-18
JPH03116094U (ja) * 1990-03-14 1991-12-02
JP2000261184A (ja) * 1999-03-04 2000-09-22 Tdk Corp ノイズ吸収体

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005094152A1 (ja) * 2004-03-29 2005-10-06 Nakata Coating Co., Ltd. 被覆フェライト成形品および被覆フェライト成形品の製造方法
WO2006129704A1 (ja) * 2005-06-03 2006-12-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. フェライトシート及びその製造方法
WO2007007511A1 (ja) * 2005-07-07 2007-01-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. フェライトシート
US7834731B2 (en) * 2005-07-07 2010-11-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Ferrite sheet
JP4529906B2 (ja) * 2006-01-10 2010-08-25 Tdk株式会社 フェライト部品
JP2007184494A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Tdk Corp フェライト部品
JP2007273671A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Tdk Corp フェライトシート
US7880576B2 (en) * 2007-11-12 2011-02-01 Kitagawa Industries Co., Ltd. Electromagnetic noise absorber
JP2009212419A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Hokuriku Hi-Light Kogyo Kk 電磁ノイズ抑制部品、電磁ノイズ抑制部品連接シート及びこれらの組立方法
WO2011122120A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 シャープ株式会社 配線、表示装置、テレビ受信装置
JP2011244015A (ja) * 2011-08-25 2011-12-01 Panasonic Corp 磁性シート
JP2011249850A (ja) * 2011-09-01 2011-12-08 Panasonic Corp 磁性シート
JP2015528195A (ja) * 2012-06-04 2015-09-24 アモグリーンテク カンパニー,リミテッド 電磁波遮蔽シート、その製造方法およびこれを備えた内装型アンテナ
JP2019186360A (ja) * 2018-04-09 2019-10-24 株式会社トーキン 電磁波抑制体の製造方法及び電磁波抑制体
JP7057704B2 (ja) 2018-04-09 2022-04-20 株式会社トーキン 電磁波抑制体の製造方法及び電磁波抑制体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4492834B2 (ja) 2010-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002204094A (ja) 電磁波抑制体
KR101494555B1 (ko) 휴대용 전자 장치
JP2001516978A (ja) シールドされた弾性表面波パッケージ
JP3213038U (ja) 組み込み型スピーカ
WO2007015406A1 (ja) 非接触通信用アンテナユニット及びこれを備えた移動体通信機器
JP5487919B2 (ja) 磁性体アンテナ及び携帯端末
US20180035535A1 (en) Method and apparatus for affixing a frequency selective surface to an antenna structure
EP4025023A1 (en) Heat dissipation apparatus and terminal device
US9871274B2 (en) Secondary battery with protection circuit module with label and release sheet
JPH118488A (ja) 電磁遮蔽スクリーン及びそのスクリーンを有する回路支持体
JP3744384B2 (ja) 電波吸収体シート
CN108321520A (zh) 一种天线结构
JPS613514A (ja) 圧電振動子
JP2008124258A (ja) 熱伝導性電磁波シールドシート及び電磁波シールド構造
JP3964650B2 (ja) 電磁波対策用シート及びその製造方法
JP2010141397A (ja) 圧電発音体
JP2009032925A (ja) 電磁波シールド用ガスケット
JP2009020981A (ja) 電子機器
KR100567739B1 (ko) 알루미늄 마일라 테이프
CN216720973U (zh) 一种无线充电装置及电子设备
JP2001185893A (ja) 電子装置搭載機器
JPH1075088A (ja) 電磁干渉抑制シートの製造方法
JP2006294889A (ja) 回路部品構成体
JPH0818310A (ja) 半導体パッケージ
JP3964649B2 (ja) 電磁波対策用シート及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4492834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term