JP2007273671A - フェライトシート - Google Patents

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Abstract

【課題】フラットケーブルなどの薄型配線に簡便に取り付けることができ、かつ、フェライト破片の飛散を防止することができるフェライトシートを提供すること。
【解決手段】保護シート2と、溝51を有するフェライト焼結体シート4とを含むフェライトシートである。保護シート2の一面21には、粘着層3が設けられている。フェライト焼結体シート4は、1つであり、保護シート2の一面21に粘着層3を介して貼り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、フラットケーブルなどの薄型配線に装着することにより、ノイズ対策部品として使用することができるフェライトシートに関する。
フェライト焼結体コアを用いたノイズ対策部品としては、従来より種々のタイプのものが知られているが、そのうちの一つに、2枚の平板状フェライトコアをフラットケーブルに挟み込むように取り付けるタイプのノイズ対策部品が知られている(特許文献1参照)。
このタイプのノイズ対策部品における問題の一つは、フラットケーブルに対する固定作業である。例えば、特許文献1の記載技術では、フラットケーブルに平板状フェライトコアを固定するため、固定用治具で平板状フェライトコアの両端を挟み込む手法が採用されている。このため、固定作業に手間がかかる。
もう一つの問題は、フェライトコアが何らかの衝撃を受け破損したとき、フェライトの破片が周囲に飛散する恐れがあることである。
特開平5−211486号公報
本発明の課題は、フラットケーブルなどの薄型配線に簡便に取り付けることができ、かつ、フェライト破片の飛散を防止することができるフェライトシートを提供することである。
<第1の態様>
上述した課題を解決するため、本発明の第1の態様に係るフェライトシートは、保護シートと、少なくとも一つの溝を有するフェライト焼結体シートとを含む。前記保護シートの一面には、粘着層が設けられている。前記フェライト焼結体シートは、1つであり、前記保護シートの一面に前記粘着層を介して貼り付けられている。
上述のように、第1の態様に係るフェライトシートにおいて、フェライト焼結体シートは、少なくとも一つの溝を有し、保護シートの一面に粘着層を介して貼り付けられている。従って、フェライト焼結体シートを、溝に沿って保護シートごと折り、折り重ねられたフェライト焼結体シートで薄型配線を挟み込むことにより、フェライトシートを、薄型配線に簡便に取り付けることができる。
更に、フェライトシートが薄型配線に取り付けられた状態で、フェライト焼結体シートが何らかの衝撃を受け破損しても、保護シートによってフェライト破片の飛散を防止することができる。
フェライト焼結体シートは、1つであり、保護シートの一面に粘着層を介して貼り付けられている。かかる構成によれば、フェライトシートの製造工程において、保護シートに対するフェライト焼結体シートの貼り付け作業を、一工程で済ませることができる。よって、製造を容易に行うことができる。
<第2の態様>
本発明の第2の態様に係るフェライトシートは、保護シートと、フェライト焼結体シートとを含む。前記保護シートの一面には、粘着層が設けられている。前記フェライト焼結体シートは、2つの主板部分と、2つの前記主板部分の間に位置し、前記主板部分から溝またはスリットにより画定される中間板部分とを含んでおり、前記保護シートの一面に前記粘着層を介して貼り付けられている。
上述のように、第2の態様に係るフェライトシートにおいて、フェライト焼結体シートは、2つの主板部分と、2つの主板部分の間に位置し、主板部分から溝またはスリットにより画定される中間板部分とを含んでいる。更に、フェライト焼結体シートは、保護シートの一面に粘着層を介して貼り付けられている。従って、フェライト焼結体シートを、溝またはスリットに沿って保護シートごと折り、フェライト焼結体シートの2つの主板部分の間に薄型配線を挟み込むことにより、フェライトシートを、薄型配線に簡便に取り付けることができる。
更に、フェライト焼結体シートの2つの主板部分間に生じるギャップを、中間板部分によって埋めることができる。磁気回路的にみると、フェライト焼結体シートの一方の主板部分、中間板部分及び他方の主板部分を巡る閉磁路が構成され、磁気特性が改善される。よって、優れたノイズ除去特性が得られる。
更に、フェライトシートが薄型配線に取り付けられた状態で、主板部分及び中間板部分が何らかの衝撃を受け破損しても、保護シートによってフェライト破片の飛散を防止することができる。
また、上述した第2の態様に係るフェライトシートについて、主板部分が互いに向かい合う位置となるよう保護シートを折り重ねることにより、次のような態様のフェライトシートを得ることができる。すなわち、この態様のフェライトシートは、保護シートと、2つの主板部分と、中間板部分とを含む。前記2つの主板部分は、それぞれ、フェライト焼結体からなり、前記保護シートの一面に貼り付けられている。前記保護シートは、前記2つの主板部分が互いに向かい合う態様で、折り重ねられている。前記中間板部分は、フェライト焼結体からなり、前記2つの主板部分の間に生じるギャップを埋めるような態様で前記2つの主板部分の間に配置されている。
以上述べたように、本発明によれば、フラットケーブルなどの薄型配線に簡便に取り付けることができ、かつ、フェライト破片の飛散を防止することができるフェライトシートを提供することができる。
図1は本発明に係るフェライトシートの一実施形態を示す平面図、図2は図1の2−2線に沿った断面図である。図示のフェライトシートは、保護シート2と、粘着層3と、フェライト焼結体シート4とを含む。
保護シート2は、電気絶縁性及び伸縮性を備えた材料、例えばポリエステルフィルムから構成することができ、長さ方向X、幅方向Y及び厚み方向Zで定義される長方形シート状となっている。
粘着層3は、保護シート2の一面21全体にわたって形成されている。粘着層3は、例えば、アクリル系接着剤から構成することができる。
フェライト焼結体シート4は、フェライト焼結体をシート状に形成したものであり、NiCuZn系、MgCuZn系またはMnZn系等のフェライト材料から構成することができる。フェライト焼結体シート4は、全体として見て、長さ方向X、幅方向Y及び厚み方向Zで定義される長方形シート状となっている。図2には、フェライト焼結体シート4の、長さ方向X及び厚み方向Zに平行な断面が現れている。フェライト焼結体シート4の厚みとしては、0.05mm〜1.0mm程度の厚みを挙げることができ、好ましくは、0.05mm〜0.5mm程度の比較的折れ易い厚みを挙げることができる。
フェライト焼結体シート4は、保護シート2よりも小さい寸法となっており、保護シート2の一面21に粘着層3を介して貼り付けられている。詳しくは、フェライト焼結体シート4は、フェライト焼結体シート4を囲む余白領域が生じるような態様で、保護シート2の一面21に配置される。
フェライト焼結体シート4の、長さ方向Xでみた中央部には、溝51が設けられている。図示の溝51は、フェライト焼結体シート4の面上において幅方向Yに沿い直線状に延びる溝となっているが、必要に応じ、曲線、波線または折れ線を含む溝であってもよい。溝51の両端は、フェライト焼結体シート4の外周に達している。
図3は図2を部分的に拡大した図である。図3を参照すると、溝51は、フェライト焼結体シート4の、保護シート2が位置する側とは反対側から切り込まれた態様で形成されている。但し、溝51は、フェライト焼結体シート4の、保護シート2が位置する側の面400には達していない。溝51の、厚み方向Zでみた溝深さd1は、好ましくは、フェライト焼結体シート4の厚みT1の50%以上であり、より好ましくは、フェライト焼結体シート4の厚みT1の70%以上90%以下である。
詳しくは、溝51は、2つの傾斜面401、402を有するV字状の溝である。溝51の、傾斜面401側の切り込み角θ1は、フェライト焼結体シート4の、保護シート2が位置する側の面400を基準とした傾斜面401の角度として定義することができる。同様に、傾斜面402側の切り込み角θ2は、フェライト焼結体シート4の、保護シート2が位置する側の面400を基準とした傾斜面402の角度として定義することができる。
傾斜面401側の切り込み角θ1及び傾斜面402側の切り込み角θ2は、和が90度になるように設定されている。このような条件を満たす例としては、切り込み角θ1、θ2をそれぞれ45度とする例を挙げることができる。ここで、切り込み角θ1、θ2の和が90度になることは、溝形状の寸法誤差を考慮した上で、実質的に90度になることを意味し、必ずしも、完全に90度になることを意味しない。切り込み角θ1、θ2を45度とする点についても同様である。
図1及び図2に示したフェライトシートにおいて、フェライト焼結体シート4は、溝51を有し、保護シート2の一面21に粘着層3を介して貼り付けられている。従って、フェライト焼結体シート4を、溝51に沿って保護シート2ごと折り、図4に示すように、折り重ねられたフェライト焼結体シート4で薄型配線6を挟み込むことにより、フェライトシートを、薄型配線6に簡便に取り付けることができる。詳しくは、フェライト焼結体シート4を、溝51に沿って保護シート2ごと折ることにより、フェライト焼結体シート4が2つの主板部分41、42に分割される。そして、保護シート2を折り重ねることにより、主板部分41、42が薄型配線6を挟んで互いに向かい合う位置となる。
更に、図3を参照して説明したように、フェライト焼結体シート4の溝51は、フェライト焼結体シート4の、保護シート2が位置する側とは反対側から切り込まれた態様で形成されている。かかる態様によれば、フェライト焼結体シート4を、溝51に沿って折ることが容易にできる。
更に、フェライトシートが薄型配線6に取り付けられた状態で、フェライト焼結体からなる主板部分41、42が何らかの衝撃を受け破損しても、保護シート2によってフェライト破片の飛散を防止することができる。
また、図1及び図2に示したフェライトシートは、フェライト焼結体シート4が1つであり、保護シート2の一面21に粘着層3を介して貼り付けられた構成となっている。
かかる構成によれば、フェライトシートの製造工程において、保護シート2に対するフェライト焼結体シート4の貼り付け作業を、一工程で済ませることができる。よって、製造を容易に行うことができる。
図5は本発明に係るフェライトシートの別の実施形態を示す平面図、図6は図5の6−6線に沿った断面図である。図示において、先の図1及び図2に現れた構成部分と同一性ある構成部分には同一の参照符号を付し、重複説明をできるだけ省略する。
フェライト焼結体シート4には、2つの溝51、52が設けられている。具体的には、溝51、52は、フェライト焼結体シート4の、長さ方向Xでみた中央部において、互いに長さ方向Xの間隔を隔てて形成されている。図示実施形態の場合、溝51、52は、それぞれ、フェライト焼結体シート4の面上において幅方向Yに沿い直線状に延びる溝となっているが、必要に応じ、曲線、波線または折れ線を含む溝であってもよい。溝51、52の両端は、フェライト焼結体シート4の外周に達している。また、溝51、52の断面形状としては、図3を参照して説明した形状を採用することができる。例えば、溝51、52は、フェライト焼結体シート4の、厚み方向Zに平行な断面でみて、保護シート2が位置する側とは反対側から切り込まれた態様で形成することができる。
更に、フェライト焼結体シート4は、2つの主板部分41、42と、中間板部分43とを備えた構成となっている。具体的には、主板部分41、42は、フェライト焼結体シート4の全体で見て、長さ方向Xの両側に位置する領域である。中間板部分43は、主板部分41、42の間に位置し、主板部分41、42から溝51、52により画定される領域である。
図5及び図6に示したフェライトシートによれば、図1及び図2に示したフェライトシートで述べた作用効果のほか、次のような作用効果を得ることができる。
まず、図5及び図6に示したフェライトシートにおいて、フェライト焼結体シート4は、2つの主板部分41、42と、中間板部分43とを備える。中間板部分43は、主板部分41、42の間に位置し、主板部分41、42から溝51、52により画定される。更に、フェライト焼結体シート4は、保護シート2の一面21に粘着層3を介して貼り付けられている。従って、フェライト焼結体シート4を、溝51、52に沿って保護シート2ごと折り、図7に示すように、主板部分41、42の間に薄型配線6を挟み込むことにより、フェライトシートを、薄型配線6に簡便に取り付けることができる。詳しくは、フェライト焼結体シート4を、溝51、52に沿って保護シート2ごと折ることにより、フェライト焼結体シート4の主板部分41、42が互いに分離される。そして、保護シート2を折り重ねることにより、主板部分41、42が、薄型配線6を挟んで互いに向かい合う位置となる。
更に、フェライト焼結体シート4の溝51は、向かい合う切り込み角θ1、θ2の和が90度になるように設定されている(図3参照)。かかる態様によれば、フェライト焼結体シート4を、溝51に沿って90度に折ることが容易にできる。もう一つの溝52についても同様である。
また、出願人が検討したところ、フェライトシートを薄型配線6に取り付けた状態において、主板部分41、42の間にはギャップg1が生じる可能性がある。ギャップg1が生じると、主板部分41、42を巡る磁路の連続性が損なわれ、磁気特性を改善するのが難しくなる。
本実施形態では、主板部分41、42の間に生じるギャップg1を、中間板部分43によって埋めることができる。磁気回路的にみると、一方の主板部分41、中間板部分43及び他方の主板部分42を巡る閉磁路が構成される。よって、磁気特性を改善し、優れたノイズ除去特性を得ることができる。
更に、フェライト焼結体からなる主板部分41、42及び中間板部分43が何らかの衝撃を受け破損しても、保護シート2によってフェライト破片の飛散を防止することができる。
図8は本発明に係るフェライトシートの更に別の実施形態を示す平面図、図9は図8の9−9線に沿った断面図である。図示において、先の図5及び図6に現れた構成部分と同一性ある構成部分には同一の参照符号を付し、重複説明をできるだけ省略する。
フェライト焼結体シート4は、2つの主板部分41、42及び中間板部分43のほかに、第2の中間板部分44を備えた構成となっている。フェライト焼結体シート4を、長さ方向Xに沿って見ると、一方の主板部分41、中間板部分43、他方の主板部分42及び第2の中間板部分44が順次に配置されている。第2の中間板部分44は、主板部分42から溝53により画定される領域である。
溝53は、フェライト焼結体シート4の、長さ方向Xでみた他端部に設けられている。図示実施形態の場合、溝53は、フェライト焼結体シート4の面上において幅方向Yに沿い直線状に延びる溝となっているが、必要に応じ、曲線、波線または折れ線を含む溝であってもよい。溝53の両端は、フェライト焼結体シート4の外周に達している。また、溝53の断面形状としては、図3を参照して説明した形状を採用することができる。例えば、溝53は、フェライト焼結体シート4の、厚み方向Zに平行な断面でみて、保護シート2が位置する側とは反対側から切り込まれた態様で形成することができる。
図8及び図9に示したフェライトシートによれば、図1及び図2に示したフェライトシートで述べた作用効果、並びに、図5及び図6に示したフェライトシートで述べた作用効果のほか、次のような作用効果を得ることができる。
図10に示すように、フェライトシートを薄型配線6に取り付けた状態において、長さ方向Xで見た主板部分41、42の一方側(紙面右側)に生じるギャップg1を、中間板部分43によって埋めるのみならず、主板部分41、42の他方側(紙面左側)に生じるギャップg2を、第2の中間板部分44によって埋めることができる。磁気回路的にみると、一方の主板部分41、中間板部分43、他方の主板部分42及び第2の中間板部分44を巡る閉磁路が構成される。よって、磁気特性を改善し、優れたノイズ除去特性を得ることができる。
図11は本発明に係るフェライトシートの更に別の実施形態を示す平面図、図12は図11の12−12線に沿った断面図である。図示において、先の図5及び図6に現れた構成部分と同一性ある構成部分には同一の参照符号を付し、重複説明をできるだけ省略する。
フェライト焼結体シート4は、2つの主板部分41、42と、中間板部分43とを備えた構成となっている。具体的には、主板部分41、42は、フェライト焼結体シート4の全体で見て、長さ方向Xの両側に位置する領域である。中間板部分43は、主板部分41、42の間に位置し、主板部分41、42からスリット71、72により画定される領域である。
スリット71、72は、フェライト焼結体シート4の、長さ方向Xでみた中央部において、互いに長さ方向Xの間隔を隔てて形成されている。図示実施形態の場合、スリット71、72は、それぞれ、幅方向Yに沿い直線状に延びるスリットとなっているが、必要に応じ、曲線、波線または折れ線を含むスリットであってもよい。スリット71、72の両端は、フェライト焼結体シート4の外周に達している。
図13は図12を部分的に拡大した図である。図13を参照すると、スリット71は、フェライト焼結体シート4の、保護シート2が位置する側とは反対側から切り込まれた態様で形成されている。そして、スリット71は、フェライト焼結体シート4の、保護シート2が位置する側の面400に達している。
詳しくは、スリット71は、2つの傾斜面401、402を有するV字状のスリットである。スリット71の、傾斜面401側の切り込み角θ1及び傾斜面402側の切り込み角θ2については、図3を参照して説明した溝51と同様に定義することができる。切り込み角θ1、θ2は、その和が90度になるように設定されている。このような条件を満たす例としては、切り込み角θ1、θ2をそれぞれ45度とする例を挙げることができる。
もう一つのスリット72についても、図13を参照して説明したスリット71と同様な形状を採用することができる。
図11及び図12に示したフェライトシートにおいて、フェライト焼結体シート4は、2つの主板部分41、42と、主板部分41、42の間に位置し、主板部分41、42からスリット71、72により画定される中間板部分43とを備えている。更に、フェライト焼結体シート4は、保護シート2の一面21に粘着層3を介して貼り付けられている。従って、図14に示すように、主板部分41、42が薄型配線6を挟んで互いに向かい合う位置となるよう保護シート2を折り重ねることにより、フェライトシートを、薄型配線6に簡便に取り付けることができる。
更に、主板部分41、42の間に生じるギャップg1を、中間板部分43によって埋めることができる。磁気回路的にみると、一方の主板部分41、中間板部分43及び他方の主板部分42を巡る閉磁路が構成される。よって、磁気特性を改善し、優れたノイズ除去特性を得ることができる。
更に、フェライト焼結体からなる主板部分41、42及び中間板部分43が何らかの衝撃を受け破損しても、保護シート2によってフェライト破片の飛散を防止することができる。
図15は本発明に係るフェライトシートの更に別の実施形態を示す平面図、図16は図15の16−16線に沿った断面図である。図示において、先の図11及び図12に現れた構成部分と同一性ある構成部分には同一の参照符号を付し、重複説明をできるだけ省略する。
フェライト焼結体シート4は、2つの主板部分41、42及び中間板部分43のほかに、第2の中間板部分44を備えた構成となっている。フェライト焼結体シート4を長さ方向Xに沿って見ると、一方の主板部分41、中間板部分43、他方の主板部分42及び第2の中間板部分44が順次に配置されている。第2の中間板部分44は、主板部分42からスリット73により画定される領域である。
スリット73は、フェライト焼結体シート4の、長さ方向Xでみた他端部に設けられている。図示実施形態の場合、スリット73は、幅方向Yに沿い直線状に延びるスリットとなっているが、必要に応じ、曲線、波線または折れ線を含む溝であってもよい。スリット73の両端は、フェライト焼結体シート4の外周に達している。また、スリット73の断面形状としては、図13を参照して説明した形状を採用することができる。例えば、スリット73は、フェライト焼結体シート4の、厚み方向Zに平行な断面でみて、保護シート2が位置する側とは反対側から切り込まれた態様で形成することができる。
図15及び図16に示したフェライトシートによれば、図11及び図12に示したフェライトシートで述べた作用効果のほか、次のような作用効果を得ることができる。
図17に示すように、フェライトシートを薄型配線6に取り付けた状態において、長さ方向Xで見た主板部分41、42の一方側(紙面右側)に生じるギャップg1を、中間板部分43によって埋めるのみならず、主板部分41、42の他方側(紙面左側)に生じるギャップg2を、第2の中間板部分44によって埋めることができる。磁気回路的にみると、一方の主板部分41、中間板部分43、他方の主板部分42及び第2の中間板部分44を巡る閉磁路が構成される。よって、磁気特性を改善し、優れたノイズ除去特性を得ることができる。
図18は本発明に係るフェライトシートの更に別の実施形態を示す平面図、図19は図18の19−19線に沿った断面図である。図示において、先の図11及び図12に現れた構成部分と同一性ある構成部分には同一の参照符号を付し、重複説明を省略する。
図11及び図12に示した実施形態との対比において、本実施形態の特徴は、中間板部分43の、長さ方向Xでみた長さが大きいことである。すなわち、本実施形態における中間板部分43の長さの値X2は、図11及び図12に示した実施形態における中間板部分の長さの値X1よりも大きい。
この実施形態でも、図20に示すように、主板部分41、42が薄型配線6を挟んで互いに向かい合う位置となるよう保護シート2を折り重ねることにより、フェライトシートを、薄型配線6に取り付けることができる。
図20に示した状態において、中間板部分43は、長さ方向Xで見た主板部分41、42の一端側(紙面右側)から、長さ方向Xに大きく突出しているので、保護シート2の表面から中間板部分43に長さ方向Xの外力F1を加えることにより、中間板部分43を主板部分41、42の間に押し込むことが可能である。例えば、粘着層3から剥がした状態または粘着層3を伸ばした状態で、中間板部分43を主板部分41、42の間に押し込むことができる。このようにして中間板部分43を長さ方向Xに押し込むことにより、中間板部分43と薄型配線6との隙間を狭めることができる。
本発明に係るフェライトシートの一実施形態を示す平面図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 図2を部分的に拡大した図である。 図1及び図2に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 本発明に係るフェライトシートの別の実施形態を示す平面図である。 図5の6−6線に沿った断面図である。 図5及び図6に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 本発明に係るフェライトシートの更に別の実施形態を示す平面図である。 図8の9−9線に沿った断面図である。 図8及び図9に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 本発明に係るフェライトシートの更に別の実施形態を示す平面図である。 図11の12−12線に沿った断面図である。 図12を部分的に拡大した図である。 図11及び図12に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 本発明に係るフェライトシートの更に別の実施形態を示す平面図である。 図15の16−16線に沿った断面図である。 図15及び図16に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 本発明に係るフェライトシートの更に別の実施形態を示す平面図である。 図18の19−19線に沿った断面図である。 図18及び図19に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。
符号の説明
2 保護シート
3 粘着層
4 フェライト焼結体シート

Claims (7)

  1. 保護シートと、少なくとも一つの溝を有するフェライト焼結体シートとを含むフェライトシートであって、
    前記保護シートの一面には、粘着層が設けられており、
    前記フェライト焼結体シートは、1つであり、前記保護シートの一面に前記粘着層を介して貼り付けられている、
    フェライトシート。
  2. 請求項1に記載されたフェライトシートであって、
    前記フェライト焼結体シートには、2つの前記溝が互いに間隔を隔てて形成されている、
    フェライトシート。
  3. 保護シートと、フェライト焼結体シートとを含むフェライトシートであって、
    前記保護シートの一面には、粘着層が設けられており、
    前記フェライト焼結体シートは、2つの主板部分と、2つの前記主板部分の間に位置し、前記主板部分から溝またはスリットにより画定される中間板部分とを含んでおり、前記保護シートの一面に前記粘着層を介して貼り付けられている、
    フェライトシート。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載されたフェライトシートであって、
    前記フェライト焼結体シートの、シート厚み方向に平行な断面でみて、前記溝またはスリットは、前記保護シートが位置する側とは反対側から切り込まれた態様で形成されている、
    フェライトシート。
  5. 請求項4に記載されたフェライトシートであって、
    前記溝またはスリットの、向かい合う切り込み角の和は90度となっている、
    フェライトシート。
  6. 保護シートと、2つの主板部分と、中間板部分とを含むフェライトシートであって、
    前記2つの主板部分は、それぞれ、フェライト焼結体からなり、前記保護シートの一面に貼り付けられており、
    前記保護シートは、前記2つの主板部分が互いに向かい合う態様で、折り重ねられており、
    前記中間板部分は、フェライト焼結体からなり、前記2つの主板部分の間に生じるギャップを埋めるような態様で前記2つの主板部分の間に配置されている、
    フェライトシート。
  7. 請求項6に記載されたフェライトシートであって、
    前記中間板部分は、前記2つの主板部分の間から突出している、
    フェライトシート。
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