JP2002200975A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP2002200975A JP2000402218A JP2000402218A JP2002200975A JP 2002200975 A JP2002200975 A JP 2002200975A JP 2000402218 A JP2000402218 A JP 2000402218A JP 2000402218 A JP2000402218 A JP 2000402218A JP 2002200975 A JP2002200975 A JP 2002200975A
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】、マスタ遮断弁が開故障しても、ブレーキ液圧
制御装置による制御を継続可能とする。 【解決手段】マスタ遮断弁94,96の遮断状態におい
て、ブレーキシリンダ14,16の液圧が、マスタシリ
ンダの液圧より高い値に制御される。この場合に、マス
タ遮断弁94,96が開故障にあると、液圧制御シリン
ダ12からマスタシリンダ10に高圧の作動液が戻され
て、加圧ピストン30,32が後退端位置まで戻され
る。加圧室36,38の作動液のリザーバ54への流出
が許容され、流出阻止弁148,150のマスタシリン
ダ側の液圧が高くなる。流出阻止弁148,150が遮
断状態に切り換えられ、加圧室36,38からリザーバ
54への作動液の流れが阻止される。その結果、液圧制
御シリンダ12によるブレーキ液圧の制御が継続して実
行可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はブレーキ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】特開平10−86804号公報には、
(a)ブレーキ操作部材の操作状態に応じた液圧を発生さ
せるマスタシリンダと、(b)液圧により作動させられる
ブレーキのブレーキシリンダと、(c)そのブレーキシリ
ンダとマスタシリンダとの間に設けられ、これらを遮断
する遮断状態と連通させる連通状態とに切り換え可能な
マスタ遮断弁と、(d)そのマスタ遮断弁と前記ブレーキ
シリンダとの間に設けられ、前記マスタ遮断弁の遮断状
態において、前記ブレーキシリンダの液圧を前記ブレー
キ操作状態に基づいて制御するブレーキ液圧制御装置と
を含むブレーキ装置が記載されている。このブレーキ装
置においては、システムが正常である場合には、マスタ
遮断弁を遮断状態にした状態で、ブレーキ液圧制御装置
の制御によりブレーキ液圧が制御される。システムが異
常の場合には、マスタ遮断弁が連通状態に切り換えら
れ、マスタシリンダの液圧がブレーキシリンダに供給さ
れることによりブレーキが作動させられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題、課題解決手段および効
果】しかし、上記ブレーキ装置においては、ブレーキ操
作が異常な場合に、ブレーキ液圧制御装置によってブレ
ーキ液圧を制御することは行われていなかった。そこ
で、本発明は、ブレーキ装置が異常であっても、ブレー
キ液圧制御装置を利用して、ブレーキ液圧を制御可能と
することにある。上記課題は、ブレーキ装置を下記各態
様の構成とすることによって解決される。各態様は、請
求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に
応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これ
は、あくまで、本明細書に記載の技術の理解を容易にす
るためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれ
らの組み合わせが以下の各項に限定されると解釈される
べきではない。また、1つの項に複数の事項が記載され
ている場合、常に、すべての事項を一緒に採用しなけれ
ばならないものではなく、一部の事項のみを取り出して
採用することも可能である。 (1)ほぼ大気圧で作動液を蓄える低圧源と、(a)ハウ
ジングと、(b)そのハウジングに液密かつ摺動可能に嵌
合されてブレーキ操作部材の操作に基づいて作動させら
れ、それの前方の加圧室に前記ブレーキ操作部材の操作
状態に応じた液圧を発生させる加圧ピストンと、(c)そ
の加圧ピストンが後退端位置にある状態で加圧室から前
記低圧源への作動液の流れを許容し、それ以外の状態で
阻止する流出制御装置とを含むマスタシリンダと、その
マスタシリンダと低圧源との間に設けられ、前記加圧室
の液圧が前記ブレーキ操作部材の操作状態との関係にお
いて異常な高さである場合に、前記流出制御装置が加圧
室から低圧源への作動液の流出を許容する状態となって
も、加圧室から低圧源への作動液の流出を阻止する流出
阻止装置とを含むことを特徴とするブレーキ装置(請求
項1)。本項に記載のブレーキ装置においては、加圧ピ
ストンが後退端位置にある状態で流出制御装置が流出許
容状態になり、加圧室から低圧源への作動液の流れが許
容される。ブレーキ操作が解除された場合には、加圧室
の作動液を低圧源に戻すことができる。しかし、加圧室
の液圧がブレーキ操作部材の操作状態との関係において
異常な高さである場合に、加圧室から低圧源への作動液
の流れが阻止される。流出制御装置が流出許容状態にな
っても、加圧室から低圧源への作動液の流れが阻止され
るのであり、加圧室の液圧の低下を抑制することができ
る。ブレーキ装置には、上述のマスタシリンダ、低圧
源、流出阻止装置に加えて、ブレーキシリンダと、ブレ
ーキシリンダをマスタシリンダから遮断する遮断状態と
マスタシリンダに連通させる連通状態とに切り換え可能
なマスタ遮断弁と、マスタ遮断弁の遮断状態においてブ
レーキシリンダの液圧を制御するブレーキ液圧制御装置
とが設けられる場合が多い。この場合において、例え
ば、マスタ遮断弁の開故障に起因して加圧室の液圧が異
常な高さになった場合に加圧室の作動液の低圧源への流
出が阻止されるため、ブレーキ液圧制御装置によるブレ
ーキ液圧の制御を続行することが可能となる。 (2)液圧により作動させられるブレーキのブレーキシ
リンダと、そのブレーキシリンダと前記加圧室との間に
設けられ、これらを遮断する遮断状態と連通させる連通
状態とに切り換え可能なマスタ遮断弁と、そのマスタ遮
断弁と前記ブレーキシリンダとの間に設けられ、前記マ
スタ遮断弁の遮断状態において、前記ブレーキシリンダ
の液圧を前記ブレーキ操作状態に基づいて制御するブレ
ーキ液圧制御装置とを含む(1)項に記載のブレーキ装
置。ブレーキ液圧制御装置は、マスタ遮断弁の遮断状態
において、ブレーキシリンダの液圧を制御するものであ
る。ブレーキ液圧制御装置は、例えば、動力液圧源の液
圧を利用してブレーキ液圧を制御するものとすることが
できるが、ブレーキ液圧制御装置は、1つ以上の電磁制
御弁を含むものとしたり、液圧制御シリンダを含むもの
としたりすることができる。ブレーキシリンダの液圧
は、電磁制御弁を制御したり、動力液圧源の動力駆動源
への供給動力を制御したりすることによって制御するこ
とができる。 (3)前記流出阻止装置が、前記ブレーキ液圧制御装置
により、前記ブレーキシリンダの液圧が前記加圧室の液
圧より高い状態に制御されるべき場合において、前記ブ
レーキシリンダの液圧が前記マスタシリンダの加圧室の
液圧に基づいて決まる高さよりより低い場合、前記加圧
室から前記低圧源への作動液の流出を阻止する流出阻止
弁を含む(2)項に記載のブレーキ装置(請求項2)。
「ブレーキシリンダの液圧がマスタシリンダの加圧室の
液圧に基づいて決まる高さよりより低い場合」は、「マ
スタシリンダの加圧室の液圧がブレーキシリンダの液圧
に基づいて決まる高さより高い場合」とも言い得る。ブ
レーキ液圧制御装置により、ブレーキシリンダの液圧が
マスタシリンダの液圧より高い状態に制御される場合に
は、マスタ遮断弁のブレーキシリンダ側の液圧はマスタ
シリンダ側の液圧より高くなる。したがって、ブレーキ
シリンダの液圧がマスタシリンダの加圧室の液圧に基づ
いて決まる高さよりより低い場合には、本来遮断状態に
あるはずのマスタ遮断弁が連通状態にある、すなわち、
マスタ遮断弁が異常(開故障)であると考えることがで
きる。マスタ遮断弁が開故障である場合には、マスタ遮
断弁のブレーキシリンダ側からマスタシリンダ側に高圧
の作動液が供給される。マスタシリンダの加圧室の液圧
が高くなり、この加圧室の液圧により加圧ピストンが後
退端位置まで後退させられる場合がある。加圧ピストン
が後退端位置まで後退させられると、流出制御装置によ
り加圧室から低圧源への作動液の流出が許容されるが、
本項に記載のブレーキ装置においては、流出阻止弁によ
り、加圧室からの作動液の流出が阻止される。そのた
め、加圧室の液圧の低下を防止することができる。多く
の場合、ブレーキシリンダの液圧は、ブレーキ液圧制御
装置によってブレーキ操作部材の操作状態に基づいて制
御される。また、マスタシリンダの加圧室には、ブレー
キ操作部材の操作状態に応じた液圧が発生させられる。
そのため、マスタ遮断弁が遮断状態にある間は、ブレー
キシリンダの液圧とマスタシリンダの液圧との間には予
め定められた関係が成立するはずである。それに対し
て、ブレーキシリンダの液圧がマスタシリンダの加圧室
の液圧と上述の予め定められた関係とに基づいて決まる
高さより低い場合、例えば、ブレーキシリンダの液圧が
マスタシリンダの加圧室の液圧に設定値を乗じた値より
低い場合、ブレーキシリンダの液圧からマスタシリンダ
の液圧を引いた値がブレーキシリンダの液圧またはマス
タシリンダの液圧に基づいて決まる設定値以下である場
合、ブレーキ操作状態が設定状態以上である場合におい
て、ブレーキシリンダの液圧からマスタシリンダの液圧
を引いた値が設定値以下である場合等に、マスタ遮断弁
が開故障、すなわち、加圧室の液圧が異常であるとする
ことができるのである。流出阻止弁は、この現象によっ
て遮断状態に切り換わるパイロット式の遮断弁であって
も、供給電流に応じて遮断状態に切り換わる電磁制御弁
であってもよい。電磁制御弁である場合には、例えば、
マスタシリンダ液圧(マスタ遮断弁のマスタシリンダ
側)とブレーキシリンダ液圧(マスタ遮断弁のブレーキ
シリンダ側)とに基づいてマスタ遮断弁が開故障にある
とされた場合に流出阻止状態に切り換えられることにな
る。 (4)前記流出阻止装置が、前記ブレーキ液圧制御装置
により、前記ブレーキシリンダの液圧が前記加圧室の液
圧より高い状態に制御されるべき場合において、前記マ
スタシリンダの加圧室の液圧が前記ブレーキ操作部材の
操作力と予め定められた関係とに基づいて決まる高さよ
り高い場合に、前記加圧室から前記低圧源への作動液の
流出を阻止する流出阻止弁を含む(2)項または(3)項に記
載のブレーキ装置(請求項3)。加圧ピストンの後退端
位置はストッパ等によって規定されることが多い。この
場合には、加圧ピストンにはブレーキ操作力とストッパ
の反力とが加えられ、これらの和に応じた液圧が加圧室
に発生させられる。それに対して、後退端位置以外にあ
る場合には、ストッパの反力は加えられないため、加圧
室にはブレーキ操作力に応じた液圧が発生させられる。
したがって、ブレーキ操作部材に加えられるブレーキ操
作力が同じである場合には、後退端位置にある方がそれ
以外の位置にある場合より加圧室の液圧が高くなるので
あり、このことを利用すれば、マスタ遮断弁の開故障を
検出することができる。 (5)液圧により作動させられるブレーキのブレーキシ
リンダと、そのブレーキシリンダと前記加圧室との間に
設けられ、これらを遮断する遮断状態と連通させる連通
状態とに切り換え可能なマスタ遮断弁と、そのマスタ遮
断弁と前記ブレーキシリンダとの間に設けられ、前記マ
スタ遮断弁の遮断状態において、前記ブレーキシリンダ
の液圧を制御するブレーキ液圧制御装置と、前記マスタ
遮断弁の遮断状態において、前記ブレーキ操作部材の操
作ストロークの変化を許容し、操作力に応じた反力を付
与するストロークシミュレータとを含む(1)項に記載の
ブレーキ装置。本項に記載のブレーキ液圧制御装置は、
ブレーキシリンダの液圧をブレーキ操作状態に基づいて
制御するものであっても、ブレーキ操作状態に基づいて
制御しないものであってもよい。ストロークシミュレー
タは、加圧室とマスタ遮断弁との間に接続しても、加圧
室に直接接続してもよい。いずれにしても、ストローク
シミュレータによれば、マスタ遮断弁の遮断状態におい
て、マスタ遮断弁が連通状態にあるのと同様なフィーリ
ングでブレーキ操作部材を操作することができる。 (6)前記流出阻止装置が、前記ブレーキ液圧制御装置
により、前記ブレーキ液圧がマスタシリンダの加圧室よ
り高い状態に制御されるべき場合において、前記加圧室
の液圧が前記ブレーキ操作部材の操作ストロークに基づ
いて決まる液圧より高い場合に、前記加圧室から前記低
圧源への作動液の流れを阻止する流出阻止弁を含む(5)
項に記載のブレーキ装置(請求項4)。マスタ遮断弁が
遮断状態にあり、マスタシリンダの加圧室にストローク
シミュレータが連通させられた状態では、加圧室には、
操作ストロークに応じた高さの液圧が発生させられる。
それに対して、マスタ遮断弁が開故障になると、加圧室
の液圧が操作ストロークに基づいて決まる液圧より高く
なる。したがって、操作ストロークと加圧室の液圧との
関係に基づけば、マスタ遮断弁の開故障を検出すること
ができる。例えば、加圧室の液圧が操作ストロークに応
じた液圧に設定値を乗じた値より高い場合(加圧室の液
圧が、操作ストロークに応じた液圧より、操作ストロー
クに基づいて決定された設定値以上高い場合)等があ
る。 (7)前記流出阻止装置が、コイルへの供給電流に応じ
て前記加圧室から前記低圧源への作動液の流出を阻止す
る流出阻止状態と、流出を許容する流出許容状態とに切
り換え可能な電磁制御弁を含む(1)項ないし(6)項のいず
れか1つに記載のブレーキ装置(請求項5)。電磁制御
弁は、電流が供給されない場合に開状態にある常開弁と
することが望ましい。通常制動時において、ブレーキ操
作が解除された場合に、加圧室の作動液を低圧源に確実
に戻すことができるのである。 (8)前記流出阻止装置が、前記ブレーキ液圧制御装置
によってブレーキ液圧が制御されている場合において、
前記マスタ遮断弁が異常であることを検出するマスタ遮
断弁異常検出部と、そのマスタ遮断弁異常検出部によっ
て、前記マスタ遮断弁が異常であると検出された場合
に、前記電磁制御弁を流出阻止状態に切り換える流出阻
止弁制御部とを含む(7)項に記載のブレーキ装置。マス
タ遮断弁異常検出部は、マスタ遮断弁が、遮断状態にあ
るはずなのに連通状態にあること、すなわち、開故障で
あるを検出するものとすることができる。マスタ遮断弁
の異常は、前述のように、マスタシリンダの液圧とブレ
ーキシリンダの液圧とに基づいて検出したり、マスタ遮
断弁の前後の差圧に基づいて検出したり、ブレーキ操作
部材の操作力、操作ストローク等のブレーキ操作状態と
マスタシリンダの液圧とに基づいて検出したりすること
ができる。 (9)ほぼ大気圧で作動液を蓄える低圧源と、(a)ハウ
ジングと、(b)そのハウジングに液密かつ摺動可能に嵌
合されてブレーキ操作部材の操作に基づいて作動させら
れる加圧ピストンと、(c)その加圧ピストンが後退端位
置にある状態で加圧室から前記低圧源への作動液の流れ
を許容し、それ以外の状態で阻止する流出制御装置とを
含むマスタシリンダと、そのマスタシリンダと低圧源と
の間に設けられ、前記流出制御装置が、前記加圧室から
低圧源への作動液の流れを許容する状態になった場合
に、前記加圧室の液圧に応じて作動させられる可動部材
を含み、前記加圧室の液圧が予め定められた設定圧以上
の場合に、前記加圧室から低圧源への作動液の流出を阻
止するパイロット式の流出阻止弁とを含むブレーキ装置
(請求項6)。ブレーキ操作部材が後退端位置にある状
態では、流出制御装置が流出許容状態となる。加圧室の
作動液の低圧源への作動液の流出が許容される。しか
し、加圧室の作動液の低圧源への流出が許容される状態
になり、加圧室の液圧が設定圧以上である場合には、可
動部材が移動させられ、流出阻止弁が連通状態から遮断
状態に切り換えられる。加圧室から低圧源への作動液の
流出が阻止され、加圧室の液圧の低下を抑制することが
できる。流出阻止弁がパイロット弁であるため、電気系
統の故障等によっても遮断状態に切り換えることが可能
である。なお、パイロット式の流出阻止弁は、前記加圧
室の液圧と前記ブレーキシリンダの液圧との関係で作動
させられる可動部材を含み、加圧室の液圧がブレーキシ
リンダの液圧との関係において高くなった場合に、前記
加圧室から低圧源への作動液の流出を阻止するものとす
ることもできる。本項に記載のブレーキ装置には、(1)
項ないし(8)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用す
ることができる。 (10) (i) ハウジングと、(ii)そのハウジングに液
密かつ摺動可能に嵌合され、ハウジング内を2つの容積
室に仕切るシミュレータピストンと、(iii) そのシミュ
レータピストンを前記2つの容積室のうちの一方の第1
容積室の容積を減少させる方向に付勢する状態で配設さ
れた付勢手段とを含み、前記第1容積室に前記加圧室が
接続され、他方の第2容積室に前記低圧源が接続された
ストロークシミュレータと、前記第2容積室と前記低圧
源との間に設けられ、前記第2容積室を低圧源から遮断
する遮断状態と、前記第2容積室と低圧源とを連通させ
る連通状態とに切り換わるシミュレータ制御弁とを含む
シミュレータ装置を含む(1)項ないし(9)項のいずれか1
つに記載のブレーキ装置(請求項7)。シミュレータ制
御弁が連通状態にある場合には第2容積室が低圧源に連
通させられる。第1、第2容積室の容積変化が許容さ
れ、ストロークシミュレータが作動許容状態にされる。
シミュレータ制御弁が遮断状態にある場合には第2容積
室が低圧源から遮断されるため、第1、第2容積室の容
積変化が阻止され、ストロークシミュレータの作動が阻
止される。シミュレータ制御弁は、マスタ遮断弁の連通
状態において遮断状態にあり、マスタ遮断弁の遮断状態
において連通状態にあるものとすることが望ましい。シ
ミュレータ制御弁は、パイロット圧に基づいて連通状態
と遮断状態とに切り換えられるものであっても、供給電
流に応じて切り換えられるものであってもよい。なお、
シミュレータ制御弁は、第1容積室とマスタシリンダの
加圧室との間に設けることもできる。 (11)前記シミュレータ装置が、前記マスタ遮断弁に
開故障が生じた場合に、前記シミュレータ制御弁を遮断
状態に切り換えるシミュレータ制御弁制御部を含む(10)
項に記載のブレーキ装置。マスタ遮断弁の開故障時に
は、加圧室はブレーキシリンダに連通させられるためス
トロークシミュレータの作動を許可する必要がない。こ
の場合に、シミュレータ制御弁が遮断状態に切り換えら
れて、ストロークシミュレータが作動阻止状態に切り換
えられれば、作動液の無駄な消費を低減することができ
る。なお、シミュレータ制御弁は、流出阻止装置が流出
阻止状態にある場合や加圧室の液圧が異常である場合に
遮断状態に切り換えられるようにすることもできる。 (12)前記ブレーキ液圧制御装置が、前記ブレーキ操
作部材に運転者によって加えられたブレーキ操作力を検
出する操作力検出部と、少なくとも、前記流出阻止装置
が前記加圧室から低圧源への作動液の流れを阻止する流
出阻止状態にある場合に、前記操作力検出部によって検
出されたブレーキ操作力に基づいて前記ブレーキ液圧を
制御する操作力対応ブレーキ液圧制御部とを含む(2)項
ないし(8)項、(10)項、(11)項のいずれか1つに記載の
ブレーキ装置(請求項8)。前述のように、流出阻止装
置が流出阻止状態にある場合と、流出許容状態にある場
合とでは、ブレーキ操作部材の操作力とマスタシリンダ
の加圧室の液圧との関係が異なる。これら両状態のうち
流出阻止状態においては、ストッパ等の反力を考慮する
必要がある。そこで、本項に記載のブレーキ装置におい
ては、少なくとも流出阻止状態においては、加圧室の液
圧ではなくて、操作力に基づいてブレーキ液圧が制御さ
れるようにする。流出阻止装置が流出許容状態にある場
合には、操作力に基づいて制御されるようにしても、加
圧室の液圧に基づいて制御されるようにしてもよい。な
お、操作力対応ブレーキ液圧制御部は、マスタ遮断弁が
開故障にある場合に操作力に基づいてブレーキ液圧を制
御するものと考えることもできる。 (13)ほぼ大気圧で作動液を蓄える低圧源と、(a)ハ
ウジングと、(b)そのハウジングに液密かつ摺動可能に
嵌合されてブレーキ操作部材の操作に基づいて作動させ
られ、それの前方の加圧室に前記ブレーキ操作部材の操
作状態に応じた液圧を発生させる加圧ピストンと、(c)
その加圧ピストンが後退端位置にある状態で加圧室から
前記低圧源への作動液の流れを許容し、それ以外の状態
で阻止する流出制御装置とを含むマスタシリンダと、液
圧により作動させられるブレーキのブレーキシリンダ
と、そのブレーキシリンダと前記加圧室との間に設けら
れ、これらを遮断する遮断状態と連通させる連通状態と
に切り換え可能なマスタ遮断弁と、そのマスタ遮断弁と
前記ブレーキシリンダとの間に設けられ、前記マスタ遮
断弁の遮断状態において、前記ブレーキシリンダの液圧
を制御するブレーキ液圧制御装置と、前記マスタシリン
ダと低圧源との間に設けられ、前記マスタ遮断弁の開故
障時に、前記流出制御装置が加圧室から低圧源への作動
液の流れを許容する状態となっても、加圧室から低圧源
への作動液の流れを阻止する流出阻止装置とを含むこと
を特徴とするブレーキ装置。本項に記載のブレーキ装置
には、(1)項ないし(12)項のいずれかに記載の技術的特
徴を採用することができる。 (14)ほぼ大気圧で作動液を蓄える低圧源と、(a)ハ
ウジングと、(b)そのハウジングに液密かつ摺動可能に
嵌合されてブレーキ操作部材の操作に基づいて作動させ
られ、それの前方の加圧室に前記ブレーキ操作部材の操
作状態に応じた液圧を発生させる加圧ピストンと、(c)
その加圧ピストンが後退端位置にある状態で加圧室から
前記低圧源への作動液の流れを許容し、それ以外の状態
で阻止する流出制御装置とを含むマスタシリンダと、そ
れらマスタシリンダと低圧源との間に設けられ、マスタ
シリンダの前記加圧室の液圧とブレーキ操作部材の操作
状態との関係が、同じ操作状態に対して前記加圧室の液
圧がより高い関係になった場合に、前記流出制御装置が
加圧室から低圧源への作動液の流れを許容する状態とな
っても、加圧室から低圧源への作動液の流れを阻止する
流出阻止装置とを含むことを特徴とするブレーキ装置。
本項に記載のブレーキ装置には、(1)項ないし(13)項の
いずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。 (15)ほぼ大気圧で作動液を蓄える低圧源と、(a)ハ
ウジングと、(b)そのハウジングに液密かつ摺動可能に
嵌合されてブレーキ操作部材の操作に基づいて作動させ
られ、それの前方の加圧室に前記ブレーキ操作部材の操
作状態に応じた液圧を発生させる加圧ピストンと、(c)
その加圧ピストンが後退端位置にある状態で加圧室から
前記低圧源への作動液の流れを許容し、それ以外の状態
で阻止する流出制御装置とを含むマスタシリンダと、液
圧により作動させられるブレーキのブレーキシリンダ
と、そのブレーキシリンダと前記加圧室との間に設けら
れ、これらを遮断する遮断状態と連通させる連通状態と
に切り換え可能なマスタ遮断弁と、そのマスタ遮断弁と
前記ブレーキシリンダとの間に設けられ、前記マスタ遮
断弁の遮断状態において、前記ブレーキシリンダの液圧
を前記ブレーキ操作状態に基づいて制御するブレーキ液
圧制御装置と、前記マスタ遮断弁が異常である可能性を
検出するマスタ遮断弁異常可能性検出部と、前記マスタ
シリンダと低圧源との間に設けられ、前記マスタ遮断弁
異常可能性検出部によってマスタ遮断弁が異常である可
能性があると検出された場合に、前記流出制御装置が加
圧室から低圧源への作動液の流れを許容する状態となっ
ても、加圧室から低圧源への作動液の流れを阻止する流
出阻止装置とを含むことを特徴とするブレーキ装置(請
求項9)。流出阻止装置は、供給電流に応じて連通状態
と遮断状態とに切り換え可能な電磁制御弁を含むものと
することが望ましい。流出阻止装置は、マスタ遮断弁異
常可能性検出部によって異常である可能性があると検出
された場合に作動液の流れを阻止するものであっても、
可能性が設定程度以上高い場合に阻止するものであって
もよい。本項に記載のブレーキ装置には、(1)項ないし
(14)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することが
できる。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
ブレーキ装置について図面に基づいて詳細に説明する。
10はマスタシリンダであり、12はブレーキ液圧制御
装置としての液圧制御シリンダである。また、14,1
6は、前輪18、後輪20の回転を抑制するブレーキ2
2,24のブレーキシリンダである。ブレーキシリンダ
14,16は、液圧制御シリンダ12を介してマスタシ
リンダ10に接続される。
【0005】マスタシリンダ10は、ハウジング28に
液密かつ摺動可能に設けられた2つの加圧ピストン3
0,32を含み、加圧ピストン30は、ブレーキ操作部
材としてのブレーキペダル34に連携させられている。
加圧ピストン32の前方の加圧室36には前輪18のブ
レーキシリンダ14が接続され、加圧ピストン30の前
方の加圧室38には後輪20のブレーキシリンダ16が
接続されている。2つの加圧室36,38には同じ高さ
の液圧が発生させられる。加圧ピストン30は、段付き
形状を成したものであり、小径部42において加圧室3
8に対向する。また、大径部44と小径部42との段部
とハウジング28とによって環状室46が形成される。
小径部42には環状室46と加圧室38とを連通させる
連通路48が設けられ、連通路48の途中に、環状室4
6から加圧室38へ向かう作動液の流れを許容し、逆向
きの流れを阻止する逆止弁50が設けられている。
【0006】環状室46には流通制限装置52を介して
リザーバ54が接続されている。リザーバ54には作動
液がほぼ大気圧で蓄えられている。流通制限装置52
は、リザーバ54から環状室46へ向かう方向の作動液
の流れを許容し、逆向きの流れを阻止する逆止弁55
と、環状室46の液圧がリザーバ54の液圧より設定圧
(リリーフ圧)以上高い場合に、環状室46からリザー
バ54への作動液の流れを許容するリリーフ弁56と、
オリフィス57とが互いに並列に設けられたものであ
る。
【0007】加圧ピストン30の前進(図の左方)に伴
って環状室46、加圧室38の液圧が増加させられる。
環状室46の液圧はリリーフ弁68のリリーフ圧に達す
るまで増加させられる。環状室46の液圧が加圧室38
の液圧より高い間は、環状室46の作動液が逆止弁50
を経て加圧室38に供給され、ブレーキシリンダ16に
供給される。本実施形態においては、リリーフ圧がほぼ
ファーストフィルが終了する高さとされている。ファー
ストフィルが終了するまでの間は、作動液が、環状室4
6と加圧室38との両方からブレーキシリンダ16に供
給されることになり、ファーストフィルを速やかに終了
させることができる。環状室46の液圧がリリーフ圧に
達すると、作動液はリリーフ弁56を経てリザーバ54
に流出させられる。この状態においては、加圧室38の
液圧の方が環状室46の液圧より高くなるが、逆止弁5
0により加圧室38の作動液が環状室46に流れること
が阻止される。ブレーキシリンダ14,16には、加圧
室36,38から作動液が供給されて環状室46から作
動液が供給されることがない。このように、流通制限装
置52はフィルアップ装置と称することができる。
【0008】それ以降は、加圧ピストン30の前進に伴
って加圧室38の液圧が加圧される。この場合には、加
圧室38の液圧が小径部42によって加圧されるため、
大径部44で加圧(環状室46と加圧室38との両方の
液圧が加圧)される場合に比較して、ブレーキペダル3
4の操作力が同じである場合の加圧室38の液圧が高く
なる。倍力率が高くなるのである。なお、環状室46と
リザーバ54とはオリフィス57を介して接続されるた
め、加圧ピストン30が定常状態にある場合には、環状
室46の液圧はほぼ大気圧にある。また、加圧ピストン
32が後退させられる場合には、環状室46の容積が増
加させられるが、環状室46の容積の増加に伴ってリザ
ーバ54から逆止弁55を経て作動液が供給されるた
め、環状室46が負圧になることが回避される。
【0009】大径部44の断面積(受圧面積)がAm1で
あり、小径部42の断面積がAm3である場合に、ブレー
キシリンダ16とマスタシリンダ10との連通状態にお
いて加圧ピストン30の移動ストロークがΔLである場
合に、加圧室38から流出する作動液量qは、ファース
トフィルが終了する以前は(Am1・ΔL)であり、ファ
ーストフィルが終了した後は(Am3・ΔL)である(A
m1>Am3)。また、踏力の増加量に対応する液圧の増加
量がΔPFである場合において、加圧室38の液圧は、
ファーストフィルが終了する以前は増加勾配ΔPM (=
ΔPF)で増加させられるのに対し、ファーストフィル
が終了した後は増加勾配ΔPM(=ΔPF・Am1 /Am
3)で増加させられる。このように、ファーストフィル
が終了する以前は、ブレーキシリンダに大きな流量で作
動液を供給することができ、ファーストフィルが終了し
た後は大きな増圧勾配で液圧を増加させることができ
る。
【0010】ハウジング28の加圧室36,38に対応
する部分には、それぞれ、一対のカップシール60,6
1が設けられている。また、これらカップシール60,
61の間にそれぞれポート63,64が設けられ、リザ
ーバ54から延び出させられた液通路66,67がそれ
ぞれ接続されている。加圧ピストン32,30には、そ
れぞれ連通路69,70が形成され、これら連通路6
9,70がポート63,64に対向する状態で、加圧室
36,38がリザーバ54に連通させられ、加圧室3
6,38からリザーバ54への作動液の流れが許容され
る。加圧室36,38からリザーバ54への作動液の流
れが許容される位置、すなわち、連通路69,70とポ
ート63,64とが対向する位置が後退端位置である。
加圧ピストン30の後退端位置は、ストッパ71によっ
て規定される。また、ハウジング28の底部と加圧ピス
トン32との間、加圧ピストン30,32の間にはそれ
ぞれリターンスプリング73,74が設けられており、
それによって、加圧ピストン32の後退端位置が決ま
る。本実施形態においては、ポート63,64、連通路
69,70等によって流出制御装置75が構成される。
これらが対向する状態が流出許可状態であり、それ以外
の状態が流出阻止状態である。
【0011】加圧室36には、液通路76によって液圧
制御シリンダ12が接続されている。液通路76の途中
にはストロークシミュレータ78が設けられている。ス
トロークシミュレータ78は、ハウジング内に摺動可能
に設けられ、ハウジング内を2つの容積室に仕切るシミ
ュレータピストン80と、シミュレータピストン80を
一方の容積室の容積が減少する方向に付勢するスプリン
グ82とを含む。シミュレータピストン80の一方の側
の第1容積室86には前述の加圧室36が接続され、他
方の第2容積室88には液圧制御シリンダ12が接続さ
れている。前述のスプリング82は第2容積室88に、
第1容積室86の容積を減少する状態で配設される。ブ
レーキペダル34の操作に伴って第1容積室86の容積
が変化させられ、それに応じてスプリング82が弾性変
形させられ、それに応じた反力がブレーキペダル34に
加えられる。
【0012】加圧室36には、液通路90によって前輪
18のブレーキシリンダ14が接続され、加圧室38に
は、液通路92によって後輪20のブレーキシリンダ1
6が接続される。液通路90,92の途中には、それぞ
れ、電磁開閉弁であるマスタ遮断弁94,96が設けら
れている。マスタ遮断弁94,96の開閉により、ブレ
ーキシリンダ14,16がマスタシリンダ10に連通さ
せられたり、遮断されたりする。マスタ遮断弁94,9
6は電流が供給されない状態で開状態にある常開弁であ
る。
【0013】マスタ遮断弁94,96は、本実施実施形
態においては、電気系統が正常である場合において、フ
ァーストフィルが終了した場合に、開状態から閉状態に
切り換えられる。ブレーキシリンダ14,16には、ブ
レーキ操作開始当初はマスタシリンダ10から作動液が
供給され、その後、液圧制御シリンダ12から供給され
る。また、電気系統の異常時等には開状態に切り換えら
れて、マスタシリンダ10の作動液がブレーキシリンダ
14,16に供給されることにより、ブレーキ22,2
4が作動させられる。マスタ遮断弁94,96と並列に
それぞれ逆止弁98が設けられている。逆止弁98はマ
スタシリンダ側からブレーキシリンダ側への作動液の流
れを許容し、逆向きの流れを阻止するものである。逆止
弁98によれば、マスタ遮断弁94,96の閉状態にお
いて、マスタシリンダ10の液圧がブレーキシリンダ1
4,16の液圧より高くなれば、マスタシリンダ10か
らブレーキシリンダ14,16へ作動液を供給すること
ができる。
【0014】液通路90、92のマスタ遮断弁94,9
6の下流側には液圧制御シリンダ12が設けられてい
る。液圧制御シリンダ12は、電動の制御用モータ10
0の作動に基づいて作動させられる。制御用モータ10
0は、正・逆両方向に作動可能なものであり、制御用モ
ータ100の回転運動は運動変換装置102によって直
線運動に変換される。液圧制御シリンダ12は、ハウジ
ング104に液密かつ摺動可能に設けられた制御ピスト
ン106,108等を含む。制御ピストン106の外周
部にはOリング109が設けられ、液密に保たれる。制
御ピストン106は、運動変換装置102の出力軸とし
ての駆動軸110の移動に伴って移動させられる。制御
ピストン106は、制御用モータ100の作動により前
進、後退させられるのである。図に示すように、電動モ
ータ100の出力軸111の回転は、一対のギヤ11
2,114を介して回転軸116に伝達され、回転軸1
16の回転が運動変換装置102によって直線運動に変
換されて、駆動軸110に出力される。本実施形態にお
いては、運動変換装置102はボールねじ機構を備えた
ものである。
【0015】制御ピストン106、108の前方(図の
右方)の制御圧室120,122には、それぞれ、前輪
18,後輪20のブレーキシリンダ14,16が接続さ
れている。制御圧室120,122を介して、マスタシ
リンダ10とブレーキシリンダ14,16とが接続され
ている。
【0016】制御ピストン106,108は、互いに同
心かつ直列に配設されている。また、2つの制御ピスト
ン106,108の間、制御ピストン108とハウジン
グ104との間にはリターンスプリング124、126
が設けられている。制御ピストン108は、制御圧室1
20,122の液圧に基づいて移動させられるのであ
り、この意味において、制御ピストン108を浮動ピス
トンと称することができる。また、制御ピストン108
の制御圧室120,122に対向する受圧面の面積は互
いに等しく、リターンスプリング124,126の付勢
力がほぼ同じであるため、制御圧室120,122の液
圧は同じ高さにされる。前輪18、後輪20のブレーキ
シリンダ14,16には、それぞれ、同じ高さの液圧の
作動液が供給されるのであり、ブレーキシリンダ14,
16の液圧が、液圧制御シリンダ12の制御により、共
通に増圧・減圧させられることになる。制御ピストン1
08はハウジング104に、シール部材127を介して
液密に摺動可能に嵌合されているが、シール部材127
によって制御圧室120,122が隔離され、2つの系
統が独立とされている。なお、シール部材127は制御
ピストン側に設けてもよい。
【0017】また、制御ピストン106の後方(図の左
方)の後方室128にはリザーバ通路130によってリ
ザーバ54が接続され、リザーバ通路130には電磁開
閉弁132が設けられている。電磁開閉弁132は電流
が供給されない間、閉状態にある常閉弁であり、マスタ
遮断弁94,96が連通状態にある場合に閉状態とさ
れ、マスタ遮断弁94,96が遮断状態にある場合に開
状態とされる。電磁開閉弁132が開状態にある場合に
は、ストロークシミュレータ78の第2容積室88の容
積変化が許容されるため、ストロークシミュレータ78
が作動許容状態にあるが、閉状態にされると、第2容積
室88の容積変化が阻止されるため、ストロークシミュ
レータ78の作動が阻止される。電磁開閉弁132は、
ストロークシミュレータ78を作動許可状態と作動阻止
状態とに切り換える切換え可否装置であると考えること
ができる。
【0018】制御ピストン106は、制御用モータ10
0の回転によって前進させられるのであり、制御ピスト
ン106の前進に伴って後方室128の容積が増加させ
られる。後方室128には、前述のように第2容積室8
8またはリザーバ54から作動液が供給される。後方室
128の液圧は大気圧になる。また、制御ピストン10
6には制御用モータ100の駆動トルクに応じた駆動力
が加えられるのであるが、制御圧室120,122の液
圧は、制御ピストン106に加えられる駆動力に対応す
る高さに制御される。駆動力、すなわち、制御用モータ
100への供給電流は、制御圧室120,122の液圧
が、後述する目標ブレーキ液圧に近づくように制御され
る。また、図の144はスラストベアリングであり、1
46はラジアルベアリングである。これらによって、軸
方向力および半径方向力が受けられる。さらに、制御圧
室側からの軸方向力はフランジ148によって受けられ
る。
【0019】前記マスタシリンダ10とリザーバ54と
を接続する液通路66,67には、それぞれ、図6に示
すパイロット式の流出阻止弁148,150が設けられ
ている。流出阻止弁148は、ハウジング151と、ハ
ウジング151に液密かつ摺動可能に嵌合され、加圧ピ
ストン32が後退端位置にある状態で加圧室36の液圧
に基づいて作動させられる弁部材152とを含む。弁部
材152は、大径部153と小径部154とを有する概
して段付き形状を成したものである。ハウジング151
の弁部材152の大径部側にはマスタシリンダ側ポート
155が形成され、小径部側には弁座としてのリザーバ
側ポート156が形成されている。ハウジング151の
中間部にもポート157が形成され、液通路66のマス
タシリンダ側に接続された液通路158が接続されてい
る。液通路158にはオリフィス159が設けられてい
る。また、弁部材152とハウジング151との間には
スプリング160が設けられ、弁部材152を弁座15
6から離間する方向に付勢する。
【0020】流出制御装置75が流出許容状態にあっ
て、流出阻止弁148が図示する原位置にある状態で
は、弁部材152が弁座156から離間させられた連通
状態にある。弁部材152の段部とハウジング151と
によって形成された環状室161とリザーバ54とが連
通させられる。加圧室36とリザーバ54とが連通させ
られるのであり、加圧室36の作動液は液通路66(液
通路158),環状室161,リザーバ側ポート156
を経てリザーバ54に流出させられる。
【0021】マスタシリンダ側ポート155に供給され
る作動液の液圧が設定圧以上になると、弁部材152が
前進させられ、小径部154の先端部162が弁座15
6に当接して遮断状態になる。先端部162が弁子なの
である。液通路158にはオリフィス159が設けられ
ているため、加圧室36から作動液が大きな流量で供給
された場合には、環状室161の液圧とマスタシリンダ
側ポート155の液圧との間に差が生じ、弁部材152
に加圧室36の液圧が作用する。弁部材152の大径部
153の受圧面の面積S1、スプリング160の付勢力
fとした場合に、マスタシリンダ側ポート155に供給
される作動液の液圧Pが式 P>f/S1 を満たす場合に、流出阻止弁148は遮断状態に切り換
えられる。
【0022】また、遮断状態においては、液通路158
を経て環状室161にも加圧室36の作動液が供給され
るため、大径部側の液圧室162の液圧と環状室161
の液圧とが等しくなる。環状室161の液圧が弁部材1
52に作用する面積は(S1−S2)であり、式 P・S1>P・(S1−S2)+f すなわち、式 P>f/S2 が成立する間、遮断状態が保たれる。面積S2は、弁子
162が弁座156に着座することにより、環状室16
1に対向しないことになった部分の面積(弁子162が
弁座156に接触する部分より内側の部分の面積)であ
る。このように、流出制御装置75が流出許容状態にな
った場合にも、加圧室36の液圧が設定圧以上になる
と、流出阻止弁148が遮断状態に切り換えられて、加
圧室36からリザーバ54への作動液の流出が阻止され
る。
【0023】それに対して、通常のブレーキ操作が解除
されて、加圧ピストン30,32が後退端位置まで戻さ
れた状態において、作動液がマスタシリンダ10からリ
ザーバ54に戻される場合には、流出阻止弁148は連
通状態に保たれる。流出阻止弁148は、ブレーキ操作
が解除された場合に生じる加わる液圧P´では、遮断状
態に切り換えられることはないのであり、式 P´<f/S1 が成立するようにされている。本実施形態においては、
スプリング160の付勢力f、流出阻止弁148の構造
が、式 P・S2>f>P´・S1 が成立するように設計されているのである。なお、遮断
弁150は流出阻止弁148と構造が同じものであるた
め、説明を省略する。
【0024】前記液通路90,92の液圧制御シリンダ
12の下流側には、それぞれ、液圧制御弁装置166,
168が設けられている。液圧制御弁装置166、16
8はそれぞれ、保持弁170および減圧弁172を含
む。保持弁170は液圧制御シリンダ12とブレーキシ
リンダ14,16との間に設けられ、減圧弁172は、
ブレーキシリンダ14,16とリザーバ174との間に
設けられ、これら保持弁170,減圧弁172の制御に
より、各車輪18,20のブレーキシリンダ14.16
の液圧が別個に制御される。本実施形態においては、液
圧制御弁装置166,168の制御により、各車輪1
8,20の制動スリップ状態が路面の摩擦係数に対して
適切な状態になるように、アンチロック制御が行われ
る。リザーバ174からは、ポンプ通路180が延び出
させられており、保持弁170の上流側で液圧制御シリ
ンダ12の下流側に接続されている。ポンプ通路180
の途中には、ポンプ182,逆止弁184,186およ
びダンパ188が設けられている。ポンプ182はポン
プモータ190の駆動によって作動させられる。
【0025】本ブレーキ装置は、図2に示すブレーキE
CU200によって制御される。ブレーキECU200
は,コンピュータを主体とする制御部202と複数の駆
動回路とを含む。制御部202は、CPU204,RO
M206、RAM208,入・出力部210等を含む。
入・出力部210には、ブレーキペダル34が踏み込ま
れた状態にあるか否かを検出するブレーキスイッチ21
1、ブレーキペダル34に加えられる踏力を検出する踏
力センサ212、マスタシリンダ10の加圧室38の液
圧を検出するマスタ圧センサ214、液圧制御シリンダ
12の制御圧室120の液圧を検出する制御圧センサ2
16、各車輪18,20の回転速度を検出する車輪速セ
ンサ218等が接続されている。マスタ圧センサ212
は加圧室38に接続された液通路92に設けられてい
る。制御圧センサ216は、制御圧室120,122の
液圧を検出するが、液圧制御装置166,168が図示
する原位置にある間は、ブレーキシリンダ14,16の
液圧を検出する。
【0026】また、入・出力部210には、駆動回路2
26を介して、保持弁170、減圧弁172、マスタ遮
断弁94,96、電磁開閉弁132等のコイルが接続さ
れるとともに、ポンプモータ190、制御用モータ10
0等が接続されている。さらに、ROM206には、図
3のフローチャートで表される通常時ブレーキ制御プロ
グラム、フローチャートの図示は省略するがアンチロッ
ク制御プログラム等の種々のプログラムや図4,5に示
す目標ブレーキ液圧決定テーブルが格納されている。
【0027】次に作動について説明する。通常状態にお
いては、各電磁制御弁のコイルには電流が供給されず、
図示する原位置にある。ブレーキペダル34が操作され
ると、それに伴って加圧ピストン30,32が前進させ
られ、加圧室36,38からブレーキシリンダ14,1
8に作動液が供給され、ブレーキ22,24が作動させ
られる。ブレーキ液圧がファーストフィルが終了した場
合の液圧に達すると、マスタ遮断弁94,96が遮断状
態に切り換えられる。ブレーキシリンダ14,16がマ
スタシリンダ10から遮断された状態で、ブレーキシリ
ンダ14,16の液圧(以下、ブレーキ液圧と略称す
る)が液圧制御シリンダ12の制御により制御される。
この場合には、電磁開閉弁132は開状態にされる。第
2容積室88の容積変化が許容されるのであり、ストロ
ークシミュレータ78は作動許可状態にある。ブレーキ
ペダル34の踏み込みに伴って加圧室36の作動液がス
トロークシミュレータ78に供給され、それに応じた反
力がブレーキペダル34に加えられる。第1容積室86
の容積が増加させられると第2容積室88の容積は減少
させられる。
【0028】液圧制御シリンダ12は、ブレーキペダル
34の操作状態に基づいて制御される。ブレーキ操作状
態に基づいて目標値(例えば、目標ブレーキ液圧、目標
減速度)が決定され、実際の検出値(例えば、実ブレー
キ液圧、実前後G)が目標値に近づくように制御され
る。本実施形態においては、マスタシリンダ圧がブレー
キペダル34の踏力に応じた値であるとして、マスタ圧
センサ214によって検出されたマスタシリンダ圧に基
づいて目標ブレーキ液圧が求められ、実際のブレーキ液
圧が目標ブレーキ液圧に近づくように制御用モータ10
0への供給電流が制御される。それに対して、マスタ遮
断弁94,96の開故障が検出された場合には、踏力セ
ンサ212によって検出された踏力に基づいて制御され
る。
【0029】本実施形態においては、マスタ遮断弁9
4,96の遮断状態においては、図4に示すように、目
標ブレーキ液圧PBが加圧室36,38の液圧PMCよ
り大きくなるように決定される。マスタシリンダ液圧に
対する目標ブレーキ液圧PBの比率γが1より大きい値
に設定されている。その結果、マスタ遮断弁94,96
の遮断状態において、液圧制御シリンダ12の制御によ
りブレーキシリンダ14,16の液圧が制御される状態
においては、マスタ遮断弁94,96のブレーキシリン
ダ側の液圧はマスタシリンダ側の液圧より高いことにな
る。マスタ遮断弁94,96の開故障中においては、目
標ブレーキ液圧が図5に示すように、踏力に基づいて目
標ブレーキ液圧が決定される。
【0030】マスタ遮断弁94,96が開故障した場合
には、液圧制御シリンダ12の液圧がマスタ遮断弁9
4,96を経て加圧室36,38に戻される。それによ
って、加圧室36,38の液圧が高くなり、加圧ピスト
ン30,32が後退端位置まで戻されて、流出制御装置
75が流出許容状態に切り換わる。加圧室36,38か
らリザーバ54へ向かう作動液の流出が許容される。こ
の状態において、流出阻止弁148,150のマスタシ
リンダ側ポート155に供給される作動液の液圧が設定
圧以上になると、流出阻止弁148,150が遮断状態
に切り換えられる。
【0031】加圧ピストン30が後退端位置にある状態
でブレーキ操作力が加えられるのであるが、加圧ピスト
ン30はストッパ71に当接した状態にある。そのた
め、加圧ピストン30には、ブレーキ操作力とストッパ
71による反力との両方が加えられ、加圧室36,38
には、これら両方に応じた液圧が発生させられる。それ
に対して、後退端位置以外の位置にある場合にはストッ
パ71による反力は加えられないため、操作力に応じた
液圧が発生させられる。そこで、後退端位置にある場合
には、マスタ圧ではなく、踏力センサ212による検出
踏力に基づいてブレーキ液圧が制御されるようにする。
【0032】マスタ遮断弁94,96が閉状態にないこ
と、すなわち、開故障状態にあることは、マスタ圧セン
サ214による検出液圧と制御圧センサ216の検出液
圧とに基づいて検出することができる。本実施形態にお
いては、制御圧センサ216による検出液圧が、マスタ
圧センサ214による検出マスタ圧に基づいて決まるブ
レーキ液圧(検出マスタ圧に設定値を乗じた値)より小
さい場合に、マスタ遮断弁94,96が開故障にあると
される。
【0033】図3のフローチャートにおいて、ステップ
1(以下、S1と略称する。他のステップについても同
様とする)において、ブレーキペダル34が踏み込まれ
ているか否かが判定される。踏み込まれている場合に
は、S2において、制御圧センサ216による検出液圧
がファーストフィル終了時の液圧に達したか否かが判定
される。ファーストフィル終了時液圧に達する以前にお
いては、S3において、マスタ遮断弁94,96、電磁
開閉弁132は図示する原位置に保たれる。マスタ遮断
弁94,96は開状態のままであり、電磁開閉弁132
は閉状態のままである。ブレーキシリンダ14,16に
は大きな流量で作動液が供給されるので、ファーストフ
ィルを速やかに終了させることができる。また、電磁開
閉弁132が閉状態にあるため、ストロークシミュレー
タ78も作動阻止状態にある。加圧室36の作動液がス
トロークシミュレータ78に供給されることが回避さ
れ、ブレーキシリンダ14,16に有効に供給すること
ができる。
【0034】ファーストフィルが終了すると、S4にお
いてマスタ遮断弁94,96が閉状態とされ、電磁開閉
弁132が開状態に切り換えられる。S5において、マ
スタ圧と制御圧とが読み込まれ、マスタ遮断弁94,9
6が正常である(閉状態にある)か開故障であるかが判
定される。制御圧からマスタ圧を引いた値が設定値以上
である場合には、閉状態にあるとされて、S6におい
て、マスタ圧に基づいて目標ブレーキ液圧が決定され、
S7において、実際のブレーキ液圧が目標ブレーキ液圧
に近づくように、制御用モータ100への供給電流が制
御される。マスタ遮断弁94,96が開故障状態にある
場合、すなわち、閉状態にあるはずなのに開状態にある
場合には、S8において、踏力が読み込まれ、踏力に基
づいて目標ブレーキ液圧が決定される。
【0035】それに対して、ブレーキスイッチ211が
OFF状態にある場合には、S3において、前述のよう
に、マスタ遮断弁94,96は図示する原位置に戻さ
れ、電磁開閉弁132が閉状態に戻される。電磁開閉弁
132は後方室128の作動液を確実に戻すために必要
な時間だけ開状態に保たれた後に、閉状態に戻されるよ
うにすることが望ましいが不可欠ではない。また、後方
室128の作動液はストロークシミュレータ78の第2
容積室88に戻されるため、第1容積室86の作動液を
マスタシリンダ10に確実に戻すことができる。
【0036】このように、本実施形態においては、マス
タ遮断弁94,96に開故障が生じると、流出阻止弁1
48,150が遮断状態にされるため、液圧制御シリン
ダ12の制御によるブレーキ液圧の制御を継続して行う
ことができる。また、加圧ピストン30が後退端位置に
ある場合には、踏力に基づいてブレーキ液圧が制御され
るため、マスタ圧に基づいて制御される場合に比較し
て、運転者の所望するブレーキ液圧を得ることができ
る。
【0037】なお、流出阻止弁は図7に示す構造のもの
とすることもできる。図7において、流出阻止弁250
は、流出阻止弁148と同様に、ハウジング252と、
ハウジング252に液密かつ摺動可能に嵌合された弁部
材254とを含む。弁部材254は、流出阻止弁148
と同様に、大径部256と小径部258とを有する段付
き形状を成したものである。また、ハウジング252に
は、大径部260と小径部262とを有する段付きの嵌
合穴264が形成されており、それぞれ、嵌合穴264
の大径部260には弁部材254の大径部256が嵌合
され、小径部262には弁部材254の小径部258が
嵌合されている。
【0038】ハウジング252には、流出阻止弁148
と同様に、マスタシリンダ側ポート155,弁座として
のリザーバ側ポート156が形成されるとともに、嵌合
穴264の小径部262の中間部、大径部260の中間
部には、それぞれ、ポート265,266が形成されて
いる。小径部側環状室270には、液通路66のマスタ
シリンダ側に接続された液通路272が接続され、大径
部側環状室274には液通路66のリザーバ側に接続さ
れた液通路276が接続されている。液通路272には
オリフィス278が設けられている。また、大径部側環
状室274のハウジング252と弁部材254との間に
は、弁部材254を弁座156から離間させる方向に付
勢するスプリング280が設けられている。
【0039】図示する原位置においては、弁部材254
が弁座156から離間した状態にあり、流出阻止弁25
0は連通状態にある。それに対して、マスタシリンダ側
ポート155に供給される作動液の液圧Pが設定値以上
大きくなると、弁部材254が前進させられ、小径部2
58の弁子としての先端部282が弁座156に当接
し、遮断状態にされる。そして、その遮断状態が保たれ
る。本実施形態においては、スプリング280の付勢力
f、流出阻止弁250の構造が、式 P・(S1−S2+S3)>f>P´・S1 を満たすように形成される。ここで、S1、S2、S3
は、それぞれ、弁部材254の大径部256の受圧面
積、小径部258の断面積、弁子282の弁座156に
接触する部分より内側の面積を示す。流出阻止弁250
では、流出阻止弁148より、遮断状態においてマスタ
シリンダ液圧が作用する面積が広くなるため、その分、
スプリング280の付勢力を設計する際の自由度を高め
ることができる。
【0040】なお、マスタ遮断弁94,96の両方に開
故障が生じるとは限らず、いずれか一方のみに開故障が
生じることが多い。その場合においても、2つの加圧室
36,38の液圧は同じ高さにあるため、両方の流出阻
止弁が流出阻止状態に切り換えられることになり、上述
の場合と同様の制御が行われる。
【0041】また、流出阻止弁は電磁開閉弁とすること
もできる。図8に示すように、本ブレーキ装置において
は、液通路66,67の途中に、それぞれ、流出阻止弁
としての電磁開閉弁300,301が設けられている。
本実施形態においては、電磁開閉弁300,301が、
前述のように、ブレーキ液圧がマスタ圧に設定値を乗じ
た値より低い場合に遮断状態に切り換えられる。遮断状
態にあるはずのマスタ遮断弁94,96が開状態にある
ことが検出された場合に遮断状態に切り換えられるので
あり、実際に、流出制御装置75が流出許容状態にある
ことが検出されるわけではない。
【0042】さらに、マスタ圧とブレーキ液圧との関係
に基づいてマスタ遮断弁94,96の開故障を検出する
のではなく、ブレーキ操作力とマスタ圧との関係に基づ
いて開故障を検出することができる。前述のように、ブ
レーキ操作力が同じである場合に、開故障時には、正常
な場合よりストッパ71の反力の分だけマスタ圧が高く
なる。したがって、マスタ圧と操作力との関係がいずれ
の関係にあるかに基づけば、開故障を検出することがで
きる。また、ブレーキペダル34の操作ストロークとマ
スタ圧との関係に基づいて開故障を検出することができ
る。図9に示すように、操作ストロークとマスタ圧PM
Cとが領域Rに属する場合には、開故障であるとするこ
とができる。本実施形態においては、ストロークシミュ
レータ78が設けられているため、マスタ遮断弁94,
96が遮断状態にあっても、ブレーキペダル34のスト
ロークの変化が許容され、操作力に応じた反力が付与さ
れる。マスタ遮断弁94,96が連通状態にあるのと同
様なフィーリングでブレーキ操作を行うことができるの
であり、操作ストロークとマスタ圧との関係に基づいて
マスタ遮断弁94,96の開故障を検出できるのであ
る。
【0043】なお、電磁開閉弁132は単なる開閉弁で
はなく、供給電流量に応じた開度で開くリニア弁とする
こともできる。また、ブレーキ装置の構造は上記実施形
態におけるそれに限らない。液圧制御シリンダ12にお
いて制御ピストン106の後方側は大気に連通させるこ
とができる。その場合のブレーキ装置の一例を図10に
示す。本実施形態においては、ストロークシミュレータ
78の第2容積室88が液通路320によってリザーバ
54に接続され、液通路320の途中に電磁開閉弁13
2が設けられる。電磁開閉弁132はマスタ遮断弁9
4,96が遮断状態にある場合には開状態されるが、開
故障が検出された場合には閉状態に切り換えられる。マ
スタ遮断弁94,96が開状態にある場合にはストロー
クシミュレータ78を作動許可状態にする必要はないの
であり、加圧室36,38の作動液をブレーキ22,2
4の作動に有効に利用することができる。
【0044】さらに、ブレーキ液圧制御装置は、上記実
施形態におけるそれに限らない。マスタ遮断弁94,9
6の下流側において、マスタ遮断弁94,96の遮断状
態において、ブレーキシリンダ14,16の液圧を制御
可能なものであれば、構造は問わない。例えば、液圧制
御シリンダ12において、制御ピストン106が制御用
モータ100の作動でなく、後方室128の液圧に基づ
いて移動させられるものとすることができる。後方室1
28に、1つのポンプおよびそのポンプから吐出される
作動液の液圧を制御可能な液圧制御弁装置等を含む動力
式液圧源を接続する。そして、液圧制御弁装置の制御に
より後方室128の液圧を制御し、制御ピストン10
6、108の前方の制御圧室120,122の液圧を制
御する。また、液圧制御シリンダ12を含むものとする
ことは不可欠ではない。液通路90,92のマスタ遮断
弁94,96の下流側に上述の動力式液圧源を接続して
もよい。動力式液圧源は、アキュムレータを含むものと
したり、ポンプを2つ以上含むものとしたりすることも
できる。さらに、液圧制御弁装置166,168の制御
により、ブレーキシリンダ14、16の液圧が制御され
るようにすることもできる。この場合には、液圧制御弁
装置166,168および動力駆動源としてのポンプ1
82等によりブレーキ液圧制御装置が構成される。
【0045】また、ブレーキ液圧の制御は、目標減速度
に基づいて行われるようにすることもできる。さらに、
マスタ遮断弁94,96の開故障の有無に関係なく、常
に踏力センサ212によって検出された踏力に基づいて
ブレーキ液圧が制御されるようにすることもできる。そ
の他、本発明は、〔発明が解決しようとする課題,課題
解決手段および効果〕の欄に記載の態様の他、当業者に
よる種々の変更,改良を施した態様で実施することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるブレーキ装置の回路
図(一部断面図)である。
【図2】上記ブレーキ装置に含まれるブレーキ液圧制御
装置の回路図である。
【図3】上記ブレーキ液圧制御装置のROMに格納され
たブレーキ制御プログラムを表すフローチャートであ
る。
【図4】上記ブレーキ液圧制御装置のROMに格納され
た目標ブレーキ液圧を決定するテーブルを示す図であ
る。
【図5】上記ブレーキ液圧制御装置のROMに格納され
た目標ブレーキ液圧を決定するテーブルを示す図であ
る。
【図6】上記ブレーキ装置の流出阻止弁の構造を示す概
念図である。
【図7】本発明の別の一実施形態であるブレーキ装置の
流出阻止弁の構造を示す概念図である。
【図8】本発明の別の一実施形態であるブレーキ装置の
回路図(一部断面図)である。
【図9】本発明のさらに別の一実施形態であるブレーキ
装置に含まれるブレーキ液圧制御装置において、マスタ
遮断弁の開故障を検出する場合の操作ストロークとマス
タ圧との関係を示す図である。
【図10】本発明のさらに別の一実施形態であるブレー
キ装置の回路図(一部断面図)である。
【符号の説明】
10 マスタシリンダ 12 液圧制御シリンダ 14,16 ブレーキシリンダ 75 流出制御装置 78 ストロークシミュレータ 100 制御用モータ 132 電磁開閉弁 148,150、250、300,301 流出阻止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 恭司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB01 CC02 DD03 FF04 HH02 HH16 HH36 KK12 LL02 LL05 LL23 LL37 LL46 MM03 MM04 MM15 3D047 BB08 CC22 CC27 DD03 FF04 FF22 HH10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ大気圧で作動液を蓄える低圧源と、 (a)ハウジングと、(b)そのハウジングに液密かつ摺動可
    能に嵌合されてブレーキ操作部材の操作に基づいて作動
    させられ、それの前方の加圧室に前記ブレーキ操作部材
    の操作状態に応じた液圧を発生させる加圧ピストンと、
    (c)その加圧ピストンが後退端位置にある状態で加圧室
    から前記低圧源への作動液の流れを許容し、それ以外の
    状態で阻止する流出制御装置とを含むマスタシリンダ
    と、 そのマスタシリンダと低圧源との間に設けられ、前記加
    圧室の液圧が前記ブレーキ操作部材の操作状態との関係
    において異常な高さである場合に、前記流出制御装置が
    加圧室から低圧源への作動液の流出を許容する状態とな
    っても、加圧室から低圧源への作動液の流出を阻止する
    流出阻止装置とを含むことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】液圧により作動させられるブレーキのブレ
    ーキシリンダと、 そのブレーキシリンダと前記加圧室との間に設けられ、
    これらを遮断する遮断状態と連通させる連通状態とに切
    り換え可能なマスタ遮断弁と、 そのマスタ遮断弁と前記ブレーキシリンダとの間に設け
    られ、前記マスタ遮断弁の遮断状態において、前記ブレ
    ーキシリンダの液圧を前記ブレーキ操作状態に基づいて
    制御するブレーキ液圧制御装置とを含み、 前記流出阻止装置が、前記ブレーキ液圧制御装置によ
    り、前記ブレーキシリンダの液圧が前記加圧室の液圧よ
    り高い状態に制御されるべき場合において、前記ブレー
    キシリンダの液圧が前記マスタシリンダの加圧室の液圧
    に基づいて決まる高さよりより低い場合に、前記加圧室
    から前記低圧源への作動液の流出を阻止する流出阻止弁
    を含む請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】液圧により作動させられるブレーキのブレ
    ーキシリンダと、 そのブレーキシリンダと前記加圧室との間に設けられ、
    これらを遮断する遮断状態と連通させる連通状態とに切
    り換え可能なマスタ遮断弁と、 そのマスタ遮断弁と前記ブレーキシリンダとの間に設け
    られ、前記マスタ遮断弁の遮断状態において、前記ブレ
    ーキシリンダの液圧を前記ブレーキ操作状態に基づいて
    制御するブレーキ液圧制御装置とを含み、かつ、前記流
    出阻止装置が、前記ブレーキ液圧制御装置により、前記
    ブレーキシリンダの液圧が前記加圧室の液圧より高い状
    態に制御されるべき場合において、前記マスタシリンダ
    の加圧室の液圧が前記ブレーキ操作部材の操作力と予め
    定められた関係とに基づいて決まる高さより高い場合
    に、前記加圧室から前記低圧源への作動液の流出を阻止
    する流出阻止弁を含む請求項1に記載のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】液圧により作動させられるブレーキのブレ
    ーキシリンダと、 そのブレーキシリンダと前記加圧室との間に設けられ、
    これらを遮断する遮断状態と連通させる連通状態とに切
    り換え可能なマスタ遮断弁と、 そのマスタ遮断弁と前記ブレーキシリンダとの間に設け
    られ、前記マスタ遮断弁の遮断状態において、前記ブレ
    ーキシリンダの液圧を制御するブレーキ液圧制御装置
    と、 前記マスタ遮断弁の遮断状態において、前記ブレーキ操
    作部材の操作ストロークの変化を許容し、操作力に応じ
    た反力を付与するストロークシミュレータとを含み、か
    つ、前記流出阻止装置が、前記ブレーキ液圧制御装置に
    より、前記ブレーキ液圧がマスタシリンダの加圧室より
    高い状態に制御されるべき場合において、前記加圧室の
    液圧が前記ブレーキ操作部材の操作ストロークに基づい
    て決まる液圧より高い場合に、前記加圧室から前記低圧
    源への作動液の流出を阻止する流出阻止弁を含むことを
    特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記流出阻止装置が、コイルへの供給電流
    に応じて前記加圧室から前記低圧源への作動液の流出を
    阻止する流出阻止状態と、流出を許容する流出許容状態
    とに切り換え可能な電磁制御弁を含むことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載のブレーキ装
    置。
  6. 【請求項6】ほぼ大気圧で作動液を蓄える低圧源と、 (a)ハウジングと、(b)そのハウジングに液密かつ摺動可
    能に嵌合されてブレーキ操作部材の操作に基づいて作動
    させられる加圧ピストンと、(c)その加圧ピストンが後
    退端位置にある状態で加圧室から前記低圧源への作動液
    の流れを許容し、それ以外の状態で阻止する流出制御装
    置とを含むマスタシリンダと、 そのマスタシリンダと低圧源との間に設けられ、前記流
    出制御装置が、前記加圧室から低圧源への作動液の流出
    を許容する状態になった場合に、前記加圧室の液圧に応
    じて作動させられる可動部材を含み、前記加圧室の液圧
    が予め定められた設定圧以上の場合に、前記加圧室から
    低圧源への作動液の流出を阻止するパイロット式の流出
    阻止弁とを含むことを特徴とするブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 (i) ハウジングと、(ii)そのハウジング
    に液密かつ摺動可能に嵌合され、ハウジング内を2つの
    容積室に仕切るシミュレータピストンと、(iii) そのシ
    ミュレータピストンを前記2つの容積室のうちの一方の
    第1容積室の容積を減少させる方向に付勢する状態で配
    設された付勢手段とを含み、前記第1容積室に前記加圧
    室が接続され、他方の第2容積室に前記低圧源が接続さ
    れたストロークシミュレータと、 前記第2容積室と前記低圧源との間に設けられ、前記第
    2容積室を低圧源から遮断する遮断状態と、前記第2容
    積室と低圧源とを連通させる連通状態とに切り換わるシ
    ミュレータ制御弁とを含むシミュレータ装置を含むこと
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の
    ブレーキ装置。
  8. 【請求項8】前記ブレーキ液圧制御装置が、 前記ブレーキ操作部材に運転者によって加えられたブレ
    ーキ操作力を検出する操作力検出部と、 少なくとも、前記流出阻止装置が前記加圧室から低圧源
    への作動液の流れを阻止する流出阻止状態にある場合
    に、前記操作力検出部によって検出されたブレーキ操作
    力に基づいて前記ブレーキ液圧を制御する操作力対応ブ
    レーキ液圧制御部とを含むことを特徴とする請求項2な
    いし5,7のいずれか1つに記載のブレーキ装置。
  9. 【請求項9】ほぼ大気圧で作動液を蓄える低圧源と、 (a)ハウジングと、(b)そのハウジングに液密かつ摺動可
    能に嵌合されてブレーキ操作部材の操作に基づいて作動
    させられ、それの前方の加圧室に前記ブレーキ操作部材
    の操作状態に応じた液圧を発生させる加圧ピストンと、
    (c)その加圧ピストンが後退端位置にある状態で加圧室
    から前記低圧源への作動液の流れを許容し、それ以外の
    状態で阻止する流出制御装置とを含むマスタシリンダ
    と、 液圧により作動させられるブレーキのブレーキシリンダ
    と、 そのブレーキシリンダと前記加圧室との間に設けられ、
    これらを遮断する遮断状態と連通させる連通状態とに切
    り換え可能なマスタ遮断弁と、 そのマスタ遮断弁と前記ブレーキシリンダとの間に設け
    られ、前記マスタ遮断弁の遮断状態において、前記ブレ
    ーキシリンダの液圧を前記ブレーキ操作状態に基づいて
    制御するブレーキ液圧制御装置と、 前記マスタ遮断弁が異常である可能性を検出するマスタ
    遮断弁異常可能性検出部と、 前記マスタシリンダと低圧源との間に設けられ、前記マ
    スタ遮断弁異常可能性検出部によってマスタ遮断弁が異
    常である可能性があると検出された場合に、前記流出制
    御装置が加圧室から低圧源への作動液の流れを許容する
    状態となっても、加圧室から低圧源への作動液の流れを
    阻止する流出阻止装置とを含むことを特徴とするブレー
    キ装置。
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