JP2002211383A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

Info

Publication number
JP2002211383A
JP2002211383A JP2001006512A JP2001006512A JP2002211383A JP 2002211383 A JP2002211383 A JP 2002211383A JP 2001006512 A JP2001006512 A JP 2001006512A JP 2001006512 A JP2001006512 A JP 2001006512A JP 2002211383 A JP2002211383 A JP 2002211383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
state
pressure
hydraulic
fill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001006512A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Isono
宏 磯野
Takayuki Yamamoto
貴之 山本
Kyoji Mizutani
恭司 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001006512A priority Critical patent/JP2002211383A/ja
Priority to US10/025,777 priority patent/US6953229B2/en
Priority to DE10164355A priority patent/DE10164355B4/de
Publication of JP2002211383A publication Critical patent/JP2002211383A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ファーストフィル装置を有効化状態と無効化状
態とに切り換え可能とする。 【解決手段】環状室46とリザーバ54との間にファー
ストフィル装置52と電磁開閉弁58とが並列に設けら
れる。電磁開閉弁58が連通状態にある場合には、環状
室46の作動液は主として電磁開閉弁58を経てリザー
バ54に供給されるため、ファーストフィル装置52は
無効化状態にされる。電磁開閉弁58が遮断状態にある
場合には、環状室46からリザーバ54への作動液の流
出はファーストフィル装置52によって制限される。こ
のようにファーストフィル装置52の有効化状態と無効
化状態とを切り換え可能とすれば、運転者のブレーキペ
ダル34の操作状態とブレーキ液圧の変化状態との関係
を変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ブレーキ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人により先に出願されて公開さ
れた特開2000−203413号公報には、(a)液圧
により作動させられるブレーキのブレーキシリンダと、
(b)大径部と小径部とを備えて段付き形状を成し、ハウ
ジングに液密かつ摺動可能に嵌合されて、前方の加圧室
と後方の後方液圧室とを形成する加圧ピストンとを含
み、その加圧ピストンの前進に伴って、加圧室からブレ
ーキシリンダに作動液を供給する液圧シリンダと、(c)
加圧室と後方液圧室との間に設けられ、加圧室の液圧が
予め定められた設定液圧より低い場合に加圧室の作動液
の後方液圧室への供給を阻止し、設定液圧以上の場合に
加圧室の作動液の後方液圧室への供給を許容する流通制
限装置と、(d)その流通制限装置と直列に設けられ、流
通制限装置を有効化する有効化状態と無効化する無効化
状態とに切り換え可能な電磁開閉弁とを含むブレーキ装
置が記載されている。このブレーキ装置において、流通
制限装置が有効化状態にある場合には、加圧室の液圧が
設定液圧より低い間は加圧室から後方液圧室に作動液が
供給されることはないが、設定液圧以上になると後方液
圧室に供給される。そのため、設圧液圧より低い場合は
設定液圧以上の場合より、加圧ピストンのストロークの
変化量が同じ場合にブレーキシリンダに供給される作動
液量が多くなり、ファーストフィルを速やかに終了させ
ることができる。また、流通制限装置が無効化状態にあ
る場合には、加圧室の作動液は後方液圧室に供給される
ことなくブレーキシリンダに供給される。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題、課題解決手段および
効果】本発明の課題は、加圧ピストンの前方に第1、第
2の2つの加圧室が形成され、これら2つの加圧室から
ブレーキシリンダに作動液を供給可能な液圧シリンダを
含むブレーキ装置において、ファーストフィルを速やか
に終了させ得、かつ、ファーストフィル装置の有効化状
態と無効化状態とに切り換え得るようにすることにあ
る。各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番
号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で
記載する。これは、あくまで、本明細書に記載の技術の
理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的
特徴およびそれらの組み合わせが以下の各項に限定され
ると解釈されるべきではない。また、1つの項に複数の
事項が記載されている場合、常に、すべての事項を一緒
に採用しなければならないものではなく、一部の事項の
みを取り出して採用することも可能である。 (1)液圧により作動させられるブレーキのブレーキシ
リンダと、(1)ハウジングと、(2)大径部と小径部とを備
えて段付き形状を成し、前記ハウジングに液密かつ摺動
可能に嵌合されて、第1加圧室と第2加圧室とを形成す
る加圧ピストンとを含み、その加圧ピストンの前進に伴
って、第1加圧室と第2加圧室とから前記ブレーキシリ
ンダに作動液を供給可能な液圧シリンダと、その液圧シ
リンダとの間で作動液の授受が可能な作動液源と、その
作動液源と前記第1加圧室との間に設けられ、第1加圧
室の液圧が予め定められた設定液圧より低い間は第1加
圧室の作動液の作動液源への流出を阻止し、前記設定液
圧以上では第1加圧室の作動液の作動液源への流出を許
可するファーストフィル装置と、前記ファーストフィル
装置を有効化する有効化状態と、無効化する無効化状態
とに切り換え可能なファーストフィル状態切換装置とを
含むことを特徴とするブレーキ装置。本項に記載のブレ
ーキ装置においては、加圧ピストンの前方の第1,第2
加圧室の両方から作動液がブレーキシリンダに供給可能
とされている。ファーストフィル装置の有効化状態にお
いて、第1加圧室の液圧が設定液圧より低い間は、第
1、第2の2つの加圧室からブレーキシリンダに作動液
が供給され、第1加圧室の液圧が設定液圧以上になれ
ば、作動液が第2加圧室からは供給されるが第1加圧室
からは供給されなくなる。設定液圧より低い場合は設定
液圧以上の場合より、加圧ピストンの同じストロークの
変化量に対してブレーキシリンダに供給される作動液量
を多くすることができるのであり、ファーストフィルを
速やかに終了させることができる。それに対して、ファ
ーストフィル装置が無効化状態にある場合には、第1加
圧室の液圧が設定液圧より低い場合と設定液圧以上であ
る場合との両方において、作動液が第2加圧室からは供
給されるが第1加圧室から供給されないようにされる
か、あるいは第1,第2の両加圧室から作動液が供給さ
れるようにされる。このように、ファーストフィル状態
切換装置によって、ファーストフィル装置を有効化状態
と無効化状態とに切り換えることができる。それによっ
て、例えば、運転者のブレーキ操作部材の操作状態とブ
レーキシリンダの液圧の変化状態との関係を変更するこ
とができる。設定液圧は、例えば、ほぼファーストフィ
ルが終了する時点の液圧としたり、終了する時点の液圧
より多少大きめの液圧としたりすること等ができる。液
圧シリンダは、加圧ピストンにブレーキ操作部材が連携
させられ、前方の加圧室にブレーキ操作部材の操作状態
に応じた液圧を発生させるマスタシリンダとすることが
できるが、マスタシリンダとは別の、ブレーキシリンダ
に作動液を供給する液圧シリンダとすることもできる。
作動液源は、例えば、作動液をほぼ大気圧で蓄えるリザ
ーバとすることができる。また、大気圧以外の一定の液
圧で作動液を蓄えるものとしたり、ブレーキ操作部材の
操作状態に応じた液圧を発生させるもの、すなわち、マ
スタシリンダとすること等ができる。 (2)前記ファーストフィル状態切換装置が、前記無効
化状態において、前記第1加圧室の液圧が前記設定液圧
より低い場合であっても、前記作動液源への作動液の流
出を許可する流出許可状態となるものである(1)項に記
載のブレーキ装置。ファーストフィル装置の無効化状態
においては、第1加圧室の作動液が作動液源へ流出させ
られる。第1加圧室からブレーキシリンダに作動液が供
給されることはなく、第2加圧室から供給される。第
1,第2の2つの加圧室から作動液が供給される場合に
比較して、加圧ピストンに加えられるブレーキ操作力の
変化量が同じである場合のブレーキシリンダ液圧の増加
量を大きくすることができる。 (3)前記ファーストフィル状態切換装置が、前記ファ
ーストフィル装置と並列に設けられ、自身が連通状態と
なることにより前記無効化状態となり、自身が遮断状態
となることにより前記有効化状態となる切換弁を含む
(1)項または(2)項に記載のブレーキ装置。本項に記載の
ブレーキ装置においては、ファーストフィル装置と並列
に切換弁が設けられる。切換弁が連通状態にある場合に
は、第1加圧室の作動液は主として切換弁を経て作動液
源に流出させられ、ファーストフィル装置は無効化され
る。切換弁が遮断状態にある場合には、第1加圧室の作
動液はファーストフィル装置を経て作動液源へ流出させ
られ、ファーストフィル装置は有効化される。 (4)前記ファーストフィル状態切換装置が、前記無効
化状態において、前記第1加圧室の液圧が前記設定液圧
以上であっても、前記作動液源への作動液の流出を許可
しない流出不許可状態となるものである(1)項に記載の
ブレーキ装置。ファーストフィル装置の無効化状態にお
いては、第1加圧室の作動液の作動液源への流出が阻止
される。第1加圧室の作動液はブレーキシリンダに供給
されることになるのであり、ブレーキシリンダには第
1,第2の2つの加圧室から作動液が供給される。第2
加圧室のみから供給される場合に比較して、ブレーキシ
リンダ液圧の変化量が同じ場合の加圧ピストンの操作ス
トロークの変化量を小さくすることができる。 (5)前記ファーストフィル状態切換装置が、前記ファ
ーストフィル装置と直列に設けられ、自身が連通状態と
なることにより前記有効化状態となり、自身が遮断状態
となることにより前記無効化状態となる切換弁を含む
(4)項に記載のブレーキ装置。本項に記載のブレーキ装
置においてはファーストフィル装置と切換弁とが直列に
設けられている。切換弁が連通状態にある場合にファー
ストフィル装置が有効化され、遮断状態にある場合に無
効化される。 (6)前記作動液源が、ほぼ大気圧で作動液を蓄える低
圧源である(1)項ないし(5)項のいずれか1つに記載のブ
レーキ装置。 (7)前記ファーストフィル装置が、前記設定液圧がリ
リーフ圧であるリリーフ弁を含む(1)項ないし(6)項のい
ずれか1つに記載のブレーキ装置。ファーストフィル装
置をリリーフ弁を含むものとすれば、ファーストフィル
装置のコストを安くすることができ、また、ファースト
フィル装置の作動を安定させることが容易となる。ただ
し、ファーストフィル装置を、電磁制御弁を含むものと
することもできる。この場合には、電磁制御弁への供給
電流の制御により、第1加圧室の液圧が設定液圧より低
い間遮断状態とされて、設定液圧以上において連通状態
とされる。電磁制御弁は、供給電流のON・OFFによ
り開閉させられる電磁開閉弁であっても、供給電流に応
じた液圧で開閉するリニア弁であってもよい。 (8)前記液圧シリンダが、前記第1、第2加圧室に、
加圧ピストンに加えられたブレーキ操作力に応じた液圧
を発生させるマスタシリンダであり、かつ、前記ブレー
キシリンダを前記マスタシリンダから遮断した状態で、
前記ブレーキシリンダの液圧を制御するブレーキ液圧制
御装置と、当該ブレーキ装置を、前記ブレーキシリンダ
に前記マスタシリンダの作動液が供給されることにより
ブレーキが作動させられるマスタ圧作動状態と、前記ブ
レーキ液圧制御装置によって制御されたブレーキシリン
ダの液圧によりブレーキが作動させられる制御圧作動状
態とに切り換え可能なブレーキ装置状態切換装置とを含
む(1)項ないし(7)項のいずれか1つに記載のブレーキ装
置。本項に記載のブレーキ装置においては、ブレーキ
が、マスタシリンダの作動液がブレーキシリンダに供給
されることにより作動させられるマスタ圧作動状態と、
ブレーキ液圧制御装置によって制御されたブレーキシリ
ンダの液圧により作動させられる制御圧作動状態とが、
ブレーキ装置状態切換装置によって切り換えられる。ブ
レーキ装置状態切換装置は、例えば、ブレーキシリンダ
とマスタシリンダとの間に設けられたマスタ遮断弁を含
むものとすることができる。マスタ遮断弁が連通状態に
ある場合には、マスタシリンダの作動液がブレーキシリ
ンダに供給され、遮断状態にある場合には、マスタシリ
ンダの作動液が供給されないで、ブレーキ液圧制御装置
により制御される。ブレーキ液圧制御装置は、一般的に
は、動力駆動源を含むものである。動力駆動源を制御す
ることによってブレーキシリンダの液圧を制御するもの
であっても、動力駆動源を含む動力式液圧源の液圧を利
用してブレーキシリンダの液圧を制御するものであって
もよい。いずれにしても、動力駆動源を含むものとすれ
ば、ブレーキシリンダの液圧をマスタシリンダの液圧よ
り高くすることができる。動力式液圧源の液圧を利用し
て制御する装置には、例えば、1つ以上の電磁制御弁を
含むものとしたり、動力式液圧源の液圧により作動させ
られる液圧シリンダを含むものとしたりすることができ
る。電磁制御弁への供給電流を制御したり、動力式駆動
源への供給動力を制御したりすることによって、ブレー
キ液圧が制御される。動力式液圧源を含まない場合に
は、動力駆動源への供給動力の制御によってブレーキシ
リンダの液圧が制御される。 (9)前記ファーストフィル状態切換装置を制御するこ
とによって、当該ブレーキ装置が前記ブレーキ装置状態
切換装置により、前記制御圧作動状態にされた場合に、
前記ファーストフィル装置を前記無効化状態とし、前記
マスタ圧作動状態にされた場合に前記有効化状態とする
ファーストフィル状態切換装置制御装置を含む(8)項の
いずれか1つに記載のブレーキ装置。ブレーキシリンダ
がマスタシリンダに連通させられた状態では、ファース
トフィル装置が有効化される。ブレーキ操作開始当初に
おいて、ブレーキシリンダに多量の作動液を供給するこ
とが可能となり、ファーストフィルを速やかに終了させ
ることができる。それに対して、ブレーキ液圧がブレー
キ液圧制御装置によって制御される状態においては、フ
ァーストフィル装置は無効化される。ファーストフィル
装置の有効化状態においては、設定液圧より低い場合と
設定液圧以上の場合とで加圧ピストンの受圧面積が変化
するため、ブレーキ操作部材に加えられる反力の増加勾
配が変化する。また、ブレーキ操作部材の操作速度が早
い場合と遅い場合とで反力が異なる。例えば、ファース
トフィル装置が互いに並列に設けられたリリーフ弁とオ
リフィスとを含む場合には、ブレーキ操作部材の操作速
度が早く、加圧ピストンの移動速度が早い場合には、第
1加圧室に液圧が発生させられ、移動速度が遅い場合に
はオリフィスを介して作動液源の液圧と同じになる。そ
のため、ブレーキ操作部材の操作速度が早い場合と遅い
場合とで反力が異なるのである。そこで、制御圧作動状
態にある場合には、ファーストフィル装置を無効化状態
にするのであり、例えば、ファーストフィル装置が有効
化される場合より操作フィーリングを向上させることが
できる。 (10)前記マスタシリンダの加圧ピストンのストロー
クを許容しつつ操作力に応じた反力を付与するストロー
クシミュレータと、前記ブレーキ装置状態切換装置によ
って前記マスタ圧作動状態にされた場合に、前記ストロ
ークシミュレータを少なくとも設定液圧以下で作動させ
ず、前記制御圧作動状態にされた場合に、前記ストロー
クシミュレータを作動させるシミュレータ作動制御装置
とを含むシミュレータ装置を設けた(8)項または(9)項に
記載のブレーキ装置。マスタ圧作動状態においてはスト
ロークシミュレータが作動させられないため、マスタシ
リンダの作動液を有効にブレーキシリンダに供給するこ
とができる。ストロークシミュレータを設定液圧以下の
場合に作動させられないようにすれば、ファーストフィ
ルを速やかに終了させることができるのであり、設定液
圧より高い場合にも作動させられないようにすることが
望ましい。制御圧作動状態においてはストロークシミュ
レータが作動させられる。ブレーキシリンダがマスタシ
リンダから遮断された状態においても、ブレーキシリン
ダに連通させられている場合と同様な操作フィーリング
を得ることができる。 (11)前記マスタシリンダの加圧ピストンのストロー
クを許容しつつ操作力に応じた反力を付与するストロー
クシミュレータと、前記ファーストフィル状態切換装置
によって前記ファーストフィル装置が有効化状態にされ
た場合に、前記ストロークシミュレータを少なくとも設
定液圧以下では作動させず、前記無効化状態にされた場
合に、前記ストロークシミュレータを作動させるシミュ
レータ作動制御装置とを含むシミュレータ装置を設けた
(8)項ないし(10)項に記載のブレーキ装置。ファースト
フィル装置が有効化状態にある場合にストロークシミュ
レータが少なくとも設定液圧以下の場合に作動させられ
ないようにする。その結果、ファーストフィル装置によ
ってファーストフィルを速やかに終了させることができ
る。ファーストフィル装置が無効化状態にある場合にス
トロークシミュレータが作動させられる。 (12)前記シミュレータ作動制御装置は、ストローク
シミュレータと第2加圧室との間に設けられ、マスタシ
リンダとストロークシミュレータとを連通させる連通状
態と、これらを遮断する遮断状態とに切り換え可能なシ
ミュレータ制御弁を含む(11)項に記載のブレーキ装置。
シミュレータ制御弁が連通状態にされれば、ストローク
シミュレータが作動可能な状態とされ、遮断状態にされ
れば、作動不能な状態とされる。シミュレータ制御弁を
設定液圧以下の間遮断状態にすれば、設定液圧以上で作
動可能な状態にすることができる。 (13)前記ストロークシミュレータが、ハウジング
と、ハウジングの内部を2つの容積室に仕切るシミュレ
ータピストンと、シミュレータピストンを、2つの容積
室のうちのマスタシリンダに連通させられた第1容積室
の容積が減少する方向に付勢力を加える付勢手段とを含
み、前記シミュレータ作動制御装置が、前記シミュレー
タピストンの前記第1容積室とは反対側の第2容積室と
低圧源との間に設けられ、第2容積室と低圧源とを連通
させる連通状態とこれらを遮断する遮断状態とに切り換
え可能なシミュレータ制御弁を含む(11)項に記載のブレ
ーキ装置。なお、付勢手段のセット荷重をほぼ設定液圧
に対応する値とすれば、設定液圧以下で作動不能な状態
とすることができる。 (14)前記液圧シリンダにおいて、前記第1加圧室か
ら延び出させられた液通路と第2加圧室から延び出させ
られた液通路とが合流して、前記ブレーキシリンダに接
続される(1)項ないし(13)項のいずれか1つに記載のブ
レーキ装置。 (15)前記加圧ピストンに、(a)第1加圧室と第2加
圧室とを連通させる連通路と、(b)その連通路の途中
の、第1加圧室から第2加圧室への作動液の流れを許容
し、逆向きの流れを阻止する逆止弁とを設けた(1)項な
いし(13)項のいずれか1つに記載のブレーキ装置。 (16)液圧により作動させられるブレーキのブレーキ
シリンダと、(1)ハウジングと、(2)大径部と小径部とを
備えて段付き形状を成し、前記ハウジングに液密かつ摺
動可能に嵌合されて、第1加圧室と第2加圧室とを形成
する加圧ピストンとを含み、その加圧ピストンの前進に
伴って、第1加圧室と第2加圧室とから前記ブレーキシ
リンダに作動液を供給可能な液圧シリンダと、その液圧
シリンダとの間で作動液の授受が可能な作動液源と、そ
の作動液源と前記第1加圧室との間に設けられ、第1加
圧室の液圧が予め定められた設定液圧より低い間は第1
加圧室の作動液の作動液源への流出を阻止し、前記設定
液圧以上では第1加圧室の作動液の作動液源への流出を
許可する流通制限装置と、前記流通制限装置を有効化す
る有効化状態と、無効化する無効化状態とに切り換え可
能な流通状態切換装置とを含むことを特徴とするブレー
キ装置。流通制限装置の有効化状態においては、第1加
圧室の液圧が設定液圧より低い場合に作動液の作動液源
への流出を阻止し、設定液圧以上である場合に作動液源
への流出を許容する。このように、第1加圧室から作動
液源への作動液の流出状態が制限される。それに対し
て、流通制限装置の無効化状態においては、第1加圧室
の作動液の作動液源への流出に流通制限装置によって制
限が加えられることがない。設定液圧の大小に係わら
ず、作動液源への自由な流出が許容されたり、作動液源
への流出が阻止されたりする。流通制限装置の設定液圧
はファーストフィルが終了する場合の液圧とは関係なく
設定することができる。本項に記載のブレーキ装置に
は、(1)項ないし(15)項のいずれかに記載の技術的特徴
を採用することができる。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
ブレーキ装置について図面に基づいて詳細に説明する。
10は液圧シリンダとしてのマスタシリンダであり、1
2はブレーキ液圧制御装置としての液圧制御シリンダで
ある。また、14,16は、前輪18、後輪20の回転
を抑制するブレーキ22,24のブレーキシリンダであ
る。ブレーキシリンダ14,16は、液圧制御シリンダ
12を介してマスタシリンダ10に接続される。
【0005】マスタシリンダ10は、ハウジング28に
液密かつ摺動可能に設けられた2つの加圧ピストン3
0,32を含み、加圧ピストン30は、ブレーキ操作部
材としてのブレーキペダル34に連携させられている。
加圧ピストン32の前方の加圧室36には前輪18のブ
レーキシリンダ14が接続され、加圧ピストン30の前
方の加圧室38には後輪20のブレーキシリンダ16が
接続されている。2つの加圧室36,38には同じ高さ
の液圧が発生させられる。加圧ピストン30は、段付き
形状を成したものであり、小径部42において加圧室3
8に対向する。また、大径部44と小径部42との段部
とハウジング28とによって環状室46が形成される。
小径部42には環状室46と加圧室38とを連通させる
連通路48が設けられ、連通路48の途中に、環状室4
6から加圧室38へ向かう作動液の流れを許容し、逆向
きの流れを阻止する逆止弁50が設けられている。本実
施形態においては、環状室46によって第1加圧室が構
成され、加圧室38によって第2加圧室が構成される。
【0006】環状室46には流通制限装置52を介して
作動液源としてのリザーバ54が接続されている。リザ
ーバ54には作動液がほぼ大気圧で蓄えられている。流
通制限装置52は、リザーバ54から環状室46へ向か
う方向の作動液の流れを許容し、逆向きの流れを阻止す
る逆止弁55と、環状室46の液圧がリザーバ54の液
圧より設定圧(リリーフ圧)以上高い場合に、環状室4
6からリザーバ54への作動液の流れを許容するリリー
フ弁56と、オリフィス57とが互いに並列に設けられ
たものである。
【0007】加圧ピストン30の前進(図の左方)に伴
って環状室46、加圧室38の液圧が増加させられる。
環状室46の液圧はリリーフ弁56のリリーフ圧に達す
るまで増加させられる。環状室46の液圧が加圧室38
の液圧より高い間は、環状室46の作動液が逆止弁50
を経て加圧室38に供給され、ブレーキシリンダ16に
供給される。本実施形態においては、リリーフ圧がほぼ
ファーストフィルが終了する高さとされている。ファー
ストフィルが終了するまでの間は、作動液が、環状室4
6と加圧室38との両方からブレーキシリンダ16に供
給されることになり、ファーストフィルを速やかに終了
させることができる。環状室46の液圧がリリーフ圧に
達すると、作動液はリリーフ弁56を経てリザーバ54
に流出させられる。この状態においては、加圧室38の
液圧の方が環状室46の液圧より高くなるが、逆止弁5
0により加圧室38の作動液が環状室46に流れること
が阻止される。ブレーキシリンダ14,16には、加圧
室36,38から作動液が供給されて環状室46から作
動液が供給されることがない。この意味において、流通
制限装置52はファーストフィル装置と考えることがで
きる。ファーストフィル装置52は、少なくともリリー
フ弁56を含むものであればよく、オリフィス57,逆
止弁55は不可欠ではない。
【0008】それ以降は、加圧ピストン30の前進に伴
って加圧室38の液圧が加圧される。この場合には、加
圧室38の液圧が小径部42によって加圧されるため、
大径部44で加圧(環状室46と加圧室38との両方の
液圧が加圧)される場合に比較して、ブレーキペダル3
4の操作力の増加量が同じである場合の加圧室38の液
圧の増加量が大きくなる。倍力率が高くなるのである。
なお、環状室46とリザーバ54とはオリフィス57を
介して接続されるため、加圧ピストン30がほぼ定常状
態にある場合には、環状室46の液圧はほぼ大気圧にあ
る。また、加圧ピストン32が後退させられる場合に
は、環状室46の容積が増加させられるが、環状室46
の容積の増加に伴ってリザーバ54から逆止弁55を経
て作動液が供給されるため、環状室46が負圧になるこ
とが回避される。
【0009】大径部44の断面積(受圧面積)がAm1で
あり、小径部42の断面積がAm3である場合に、ブレー
キシリンダ16とマスタシリンダ10との連通状態にお
いて加圧ピストン30のストローク変化速度がΔLであ
る場合に、ファーストフィルが終了する以前は、流量q
(=Am1・ΔL)で加圧室38から作動液が流出し、フ
ァーストフィルが終了した後は、流量q(=Am3・Δ
L)で流出する(Am1>Am3)。また、踏力の増加量に
対応する液圧の増加量がΔPFである場合において、加
圧室38の液圧は、ファーストフィルが終了する以前は
増加勾配ΔPM (=ΔPF)で増加させられるのに対
し、ファーストフィルが終了した後は増加勾配ΔPM
(=ΔPF・Am1 /Am3)で増加させられる。このよう
に、ファーストフィルが終了する以前は、ストロークの
変化速度が同じ場合に、ブレーキシリンダに大きな流量
で作動液を供給することができ、ファーストフィルが終
了した後は、踏力の増加量が同じ場合に大きな増圧勾配
でブレーキシリンダの液圧を増加させることができる。
【0010】ファーストフィル装置52と並列に電磁開
閉弁58が設けられている。電磁開閉弁58が遮断状態
にある場合には、環状室46からリザーバ54への作動
液の流れがファーストフィル装置52によって制限さ
れ、電磁開閉弁58が連通状態にある場合には、環状室
46からリザーバ54へ主として電磁開閉弁58を経て
作動液が流出させられる。環状室46の液圧が設定液圧
より低い場合にも作動液の流出が許可されるのである。
換言すれば、電磁開閉弁58が遮断状態にある場合にフ
ァーストフィル装置52が有効化され、連通状態にある
場合に無効化されるのであり、電磁開閉弁58によっ
て、ファーストフィル状態切換装置が構成される。電磁
開閉弁58は切換弁でもある。
【0011】ハウジング28の加圧室36,38に対応
する部分には、それぞれ、一対のカップシール60,6
1が設けられている。また、これらカップシール60,
61の間にそれぞれポート63,64が設けられ、リザ
ーバ54から延び出させられた液通路66,67がそれ
ぞれ接続されている。加圧ピストン32,30には、そ
れぞれ連通路69,70が形成され、これら連通路6
9,70がポート63,64に対向する状態で、加圧室
36,38がリザーバ54に連通させられ、加圧室3
6,38からリザーバ54への作動液の流れが許容され
る。加圧室36,38からリザーバ54への作動液の流
れが許容される位置、すなわち、連通路69,70とポ
ート63,64とが対向する位置が後退端位置である。
加圧ピストン30の後退端位置は、ストッパ71によっ
て規定される。また、ハウジング28の底部と加圧ピス
トン38との間、加圧ピストン30,32の間にはそれ
ぞれリターンスプリング73,74が設けられており、
それによって、加圧ピストン32の後退端位置が決ま
る。
【0012】加圧室36には、液通路76によって液圧
制御シリンダ12が接続されている。液通路76の途中
にはストロークシミュレータ78が設けられている。ス
トロークシミュレータ78は、ハウジング内に摺動可能
に設けられ、ハウジング内を2つの容積室に仕切るシミ
ュレータピストン80と、シミュレータピストン80を
一方の容積室の容積が減少する方向に付勢するスプリン
グ82とを含む。シミュレータピストン80の一方の側
の第1容積室86には前述の加圧室36が接続され、他
方の第2容積室88には液圧制御シリンダ12が接続さ
れている。前述のスプリング82は第2容積室88に、
第1容積室86の容積を減少する状態で配設される。ブ
レーキペダル34の操作に伴って第1容積室86の容積
が変化させられ、それに応じてスプリング82が弾性変
形させられ、それに応じた反力がブレーキペダル34に
加えられる。
【0013】加圧室36には、液通路90によって前輪
18のブレーキシリンダ14が接続され、加圧室38に
は、液通路92によって後輪20のブレーキシリンダ1
6が接続される。本実施形態においては、ブレーキ装置
が前後2系統式とされている。液通路90,92の途中
には、それぞれ、電磁開閉弁であるマスタ遮断弁94,
96が設けられている。マスタ遮断弁94,96の開閉
により、ブレーキシリンダ14,16がマスタシリンダ
10に連通させられたり、遮断されたりする。マスタ遮
断弁94,96は電流が供給されない状態で開状態にあ
る常開弁である。マスタ遮断弁94,96と並列にそれ
ぞれ逆止弁98が設けられている。逆止弁98は、マス
タ遮断弁94,96のマスタシリンダ側からブレーキシ
リンダ側への作動液の流れを許容し、逆向きの流れを阻
止するものであり、マスタ遮断弁94,96の閉状態に
おいてマスタシリンダの液圧が高くなった場合にマスタ
シリンダ側からブレーキシリンダ側への作動液の供給を
許容することができる。
【0014】マスタ遮断弁94,96は、本実施形態に
おいては、液圧制御シリンダ12によってブレーキシリ
ンダの液圧が制御可能な場合、すなわち、動力駆動源
(例えば、後述する制御用モータ)等を含むサーボ系が
正常である場合に閉状態にされる。ブレーキシリンダ1
4,16には、液圧制御シリンダ12から作動液が供給
される。この制御圧によりブレーキ22,24が作動さ
せられる状態が制御圧作動状態である。また、サーボ系
の異常時等には開状態にされて、マスタシリンダ10の
作動液がブレーキシリンダ14,16に供給されること
により、ブレーキ22,24が作動させられる。この状
態がマスタ圧作動状態である。本実施形態においては、
マスタ遮断弁94,96によってブレーキ装置状態切換
装置が構成される。
【0015】液通路90、92のマスタ遮断弁94,9
6の下流側には液圧制御シリンダ12が設けられてい
る。液圧制御シリンダ12は、動力駆動源としての電動
の制御用モータ100の作動に基づいて作動させられ
る。制御用モータ100は、正・逆両方向に作動可能な
ものであり、制御用モータ100の回転運動は運動変換
装置102によって直線運動に変換される。液圧制御シ
リンダ12は、ハウジング104に液密かつ摺動可能に
設けられた制御ピストン106,108等を含む。制御
ピストン106の外周部にはOリング109が設けら
れ、液密に保たれる。制御ピストン106は、運動変換
装置102の出力軸としての駆動軸110の移動に伴っ
て移動させられる。制御ピストン106は、制御用モー
タ100の作動により前進、後退させられるのである。
なお、Oリングの代わりにカップシールとしてもよい。
図に示すように、電動モータ100の出力軸111の回
転は、一対のギヤ112,114を介して回転軸116
に伝達され、回転軸116の回転が運動変換装置102
によって直線運動に変換されて、駆動軸110に出力さ
れる。
【0016】制御ピストン106、108の前方(図の
右方)の制御圧室120,122には、それぞれ、前輪
18,後輪20のブレーキシリンダ14,16が接続さ
れている。制御圧室120,122を介して、マスタシ
リンダ10とブレーキシリンダ14,16とが接続され
ているのである。
【0017】制御ピストン106,108は、互いに同
心かつ直列に配設されている。また、2つの制御ピスト
ン106,108の間、制御ピストン108とハウジン
グ104との間にはリターンスプリング124、126
が設けられており、2つの制御圧室120,122の液
圧は等しい高さとされる。制御ピストン108は制御圧
室120,122の液圧に基づいて移動させられるた
め、差動ピストン、浮動ピストンと称することができ、
定常状態において、制御圧室120,122の液圧は等
しくされる。前輪18、後輪20のブレーキシリンダ1
4,16には、それぞれ、同じ高さの液圧の作動液が供
給されるのであり、制御用モータ100の制御により、
ブレーキシリンダ14,16の液圧が共通に増圧・減圧
させられる。制御ピストン108はハウジング104
に、シール部材127を介して液密に摺動可能に嵌合さ
れているが、シール部材127によって制御圧室12
0,122が隔離され、2つの系統が独立とされてい
る。一方の系統が失陥した場合に他方の系統に及ぶ影響
が小さくなるようにされている。なお、シール部材12
7はハウジング104に設けても、制御ピストン108
に設けてもよい。
【0018】また、制御ピストン106の後方(図の左
方)の後方室128にはリザーバ通路130によってリ
ザーバ54が接続され、リザーバ通路130には電磁開
閉弁132が設けられている。電磁開閉弁132は電流
が供給されない間、閉状態にある常閉弁であり、マスタ
遮断弁94,96が連通状態にある場合に閉状態とさ
れ、マスタ遮断弁94,96が遮断状態にある場合に開
状態とされる。電磁開閉弁132が開状態にある場合に
は、ストロークシミュレータ78の第2容積室88の容
積変化が許容されるため、ストロークシミュレータ78
が作動許容状態にあるが、閉状態にされると、第2容積
室88の容積変化が阻止されるため、ストロークシミュ
レータ78の作動が阻止される。電磁開閉弁132は、
ストロークシミュレータ78を作動許可状態と作動阻止
状態とに切り換える切換え可否装置であると考えること
ができる。
【0019】制御ピストン106は、制御用モータ10
0の回転によって前進させられるのであり、制御ピスト
ン106の前進に伴って後方室128の容積が増加させ
られる。後方室128には、前述のように第2容積室8
8またはリザーバ54から作動液が供給される。後方室
128の液圧は大気圧になる。また、制御ピストン10
6には制御用モータ100の駆動トルクに応じた駆動力
が加えられるのであるが、制御圧室120,122の液
圧は、制御ピストン106に加えられる駆動力に対応す
る高さに制御される。駆動力、すなわち、制御用モータ
100への供給電流は、制御圧室120,122の液圧
が、後述する目標ブレーキ液圧に近づくように制御され
る。本実施形態においては、運動変換装置102は逆効
率の良い回転運動・直線運動変換装置であり、例えば、
ボールねじ機構を備えたものとすることができる。図の
144はスラストベアリングであり、146はラジアル
ベアリングである。これらによって、軸方向力および半
径方向力が受けられる。また、フランジ148によっ
て、制御圧室120の液圧に起因して生じる軸方向力を
受けることができる。
【0020】前記液通路90,92の液圧制御シリンダ
12の下流側には、それぞれ、液圧制御弁装置166,
168が設けられている。液圧制御弁装置166、16
8はそれぞれ、保持弁170および減圧弁172を含
む。保持弁170は液圧制御シリンダ12とブレーキシ
リンダ14,16との間に設けられ、減圧弁172は、
ブレーキシリンダ14,16とリザーバ174との間に
設けられ、これら保持弁170,減圧弁172の制御に
より、各車輪18,20のブレーキシリンダ14.16
の液圧が別個に制御される。本実施形態においては、液
圧制御弁装置166,168の制御により、各車輪1
8,20の制動スリップ状態が路面の摩擦係数に対して
適切な状態になるように、アンチロック制御が行われ
る。リザーバ174からは、ポンプ通路180が延び出
させられており、保持弁170の上流側で液圧制御シリ
ンダ12の下流側に接続されている。ポンプ通路180
の途中には、ポンプ182,逆止弁184,186およ
びダンパ188が設けられている。ポンプ182はポン
プモータ190の駆動によって作動させられる。
【0021】本ブレーキ装置は、図2に示すブレーキE
CU200によって制御される。ブレーキECU200
は,コンピュータを主体とする制御部202と複数の駆
動回路とを含む。制御部202は、CPU204,RO
M206、RAM208,入・出力部210等を含む。
入・出力部210には、ブレーキペダル34が踏み込ま
れた状態にあるか否かを検出するブレーキスイッチ21
1、ブレーキペダル34に加えられる踏力を検出する踏
力センサ212、マスタシリンダ10の加圧室38の液
圧を検出するマスタ圧センサ214、液圧制御シリンダ
12の制御圧室120の液圧を検出する制御圧センサ2
16、各車輪18,20の回転速度を検出する車輪速セ
ンサ218、異常検出装置220等が接続されている。
マスタ圧センサ214は加圧室38に接続された液通路
92に設けられている。制御圧センサ216は、制御圧
室120,122の液圧を検出するが、液圧制御装置1
66,168が図示する原位置にある間は、ブレーキシ
リンダ14,16の液圧を検出する。異常検出装置22
0は、液圧制御シリンダ12によりブレーキシリンダの
液圧が制御不能な状態(サーボ系の異常と称する)にあ
ること検出するものであり、制御用モータ100の作動
異常、制御用モータ100に接続された電源の電圧降
下、液圧制御シリンダ12の作動異常等を検出する。
【0022】また、入・出力部210には、駆動回路2
26を介して、保持弁170、減圧弁172、マスタ遮
断弁94,96、電磁開閉弁58,132等のコイルが
接続されるとともに、ポンプモータ190、制御用モー
タ100等が接続されている。さらに、ROM206に
は、図3のフローチャートで表されるブレーキ液圧制御
プログラム、フローチャートの図示は省略するがアンチ
ロック制御プログラム等の種々のプログラムや図示を省
略する目標ブレーキ液圧決定テーブル等が格納されてい
る。
【0023】次に作動について説明する。本実施形態に
おいては、サーボ系が正常であり、液圧制御シリンダ1
2において、制御圧室120,122の液圧を制御可能
な状態にある場合には、ブレーキシリンダ14,16が
マスタシリンダ10から遮断されて、ブレーキシリンダ
14,16の液圧(以下、ブレーキ液圧と称する)が液
圧制御シリンダ12の制御によって制御される(制御圧
作動状態)。マスタ遮断弁94,96が遮断状態とさ
れ、電磁開閉弁58,132が連通状態にされる。ファ
ーストフィル装置52は無効化状態とされ、ストローク
シミュレータ78が作動許可状態とされる。
【0024】サーボ系が異常であり、液圧制御シリンダ
12において、制御圧室120,122の液圧を制御不
能な場合には、ブレーキシリンダ14,16にマスタシ
リンダ10を連通させて、マスタシリンダ10の作動液
によりブレーキ22,24が作動させられる(マスタ圧
作動状態)。この場合には、マスタ遮断弁94,96、
電磁開閉弁58,132のコイルには電流が供給され
ず、マスタ遮断弁94,96が連通状態とされて、電磁
開閉弁58,132は遮断状態とされる。ファーストフ
ィル装置52は有効化されて、ストロークシミュレータ
78は作動阻止状態とされる。
【0025】ファーストフィル装置52の有効化状態に
おいては、ファーストフィルが終了する以前において加
圧ピストン30の大径部44で加圧され、ファーストフ
ィルが終了した後は小径部42で加圧される。したがっ
て、ブレーキペダル34が受ける反力が、図4の2点鎖
線Aで示すように変化する。ファーストフィル終了前と
終了後とで、加圧室36,38の液圧の増加量が同じで
ある場合の反力の増加量が変化するのである。また、反
力はブレーキペダル34の操作速度によっても変化す
る。操作速度が早く、加圧ピストン30の移動速度が早
い場合は環状室46に液圧が発生させられ、移動速度が
遅い場合はリザーバ54にオリフィス57を経て連通さ
せられるため大気圧になるからである。
【0026】それに対して、ファーストフィル装置52
が無効化されれば、加圧ピストン30が小径部42で加
圧されるため、反力は図4の一点鎖線Bに沿って変化す
る。反力の増加勾配が途中で、すなわち、ファーストフ
ィルの終了前後で変化することはない。そこで、本実施
形態においては、制御圧作動状態にある場合にはファー
ストフィル装置52を無効化し、マスタ圧作動状態にあ
る場合にはファーストフィル装置52が有効化する。制
御圧作動状態においては、反力の増加勾配が途中で変化
することを回避し得、マスタ圧作動状態においては、フ
ァーストフィルを速やかに終了させることができる。
【0027】液圧制御シリンダ12は、ブレーキペダル
34の操作状態に基づいて制御される。ブレーキ操作状
態に基づいて目標値(目標ブレーキ液圧、目標減速度)
が決定され、実際の検出値(実ブレーキ液圧、実前後
G)が目標値に近づくように制御される。本実施形態に
おいては、踏力センサ212によって検出された踏力に
基づいて目標ブレーキ液圧が求められ、制御圧センサ2
16によって検出された実際のブレーキ液圧が目標ブレ
ーキ液圧に近づくように制御用モータ100への供給電
流が制御される。
【0028】図3のフローチャートにおいて、ステップ
1(以下、S1と略称する。他のステップについても同
様とする)において、サーボ系が正常であるか否かが判
定される。制御用モータ100等が正常であるか否かが
判定されるのである。正常である場合には、S2におい
て、ブレーキペダル34が踏み込まれているか否かが判
定される。踏み込まれていない場合には、S3におい
て、マスタ遮断弁94,96、電磁開閉弁58,132
は図示する原位置に保たれる。マスタ遮断弁94,96
は開状態のままであり、電磁開閉弁58、132は閉状
態のままである。
【0029】サーボ系が正常であり、ブレーキペダル3
4が踏み込まれた場合には、S4においてマスタ遮断弁
94,96が閉状態とされ、電磁開閉弁58,132が
開状態に切り換えられる。S5において、踏力に基づい
て目標ブレーキ液圧が決定され、S6において、実際の
ブレーキ液圧が目標ブレーキ液圧に近づくように、制御
用モータ100への供給電流が制御される。ブレーキペ
ダル34に加えられる反力は一点鎖線Bに沿って変化さ
せられるため、途中で増加勾配が変化することがない。
【0030】それに対して、サーボ系が異常である場合
には、S3において、前述のように、マスタ遮断弁9
4,96、電磁開閉弁58,132が図示する原位置に
戻される。この状態においては、ファーストフィル装置
52は有効化状態にある。そのため、ブレーキペダル3
4が操作されれば、ファーストフィルが終了する以前に
おいては、ブレーキシリンダ14,16に環状室46と
加圧室38との両方から作動液が供給されるため、ファ
ーストフィルを速やかに終了させることができる。ま
た、ファーストフィルが終了した後は、小径部42によ
って加圧されるため、大径部44によって加圧される場
合に比較して、踏力の増加量が同じ場合のブレーキシリ
ンダの液圧の増加量を大きくすることができる。さら
に、電磁開閉弁132が閉状態にあるため、ストローク
シミュレータ78は作動阻止状態にある。加圧室36の
作動液がストロークシミュレータ78に供給されること
が回避され、ブレーキシリンダ14,16に有効に供給
することができる。
【0031】このように、本実施形態においては、ブレ
ーキ制御装置200のS3,4を記憶する部分、実行す
る部分等により、ファーストフィル状態切換装置制御装
置が構成され、このブレーキ制御装置200のS3,4
を記憶する部分、実行する部分および電磁開閉弁132
等によりシミュレータ制御装置が構成される。
【0032】なお、上記実施形態においては、ファース
トフィル状態切換装置がファーストフィル装置52と並
列に設けられていたが、直列に設けることもできる。図
5のブレーキ装置においては、環状室46とリザーバ5
4との間に、ファーストフィル装置52と直列に電磁開
閉弁250が設けられている。電磁開閉弁250の連通
状態においてファーストフィル装置52が有効化され、
遮断状態において無効化される。本実施形態において
は、ファーストフィル装置52の無効化状態において、
環状室46の作動液のリザーバ54への流出が阻止され
る。環状室46の作動液は逆止弁50を経て加圧室38
に供給されるのであり、ブレーキシリンダ14,16に
は、加圧室38,環状室46の両方から作動液が供給さ
れて、ブレーキ22,24が作動させられる。本実施形
態においては、上記実施形態における場合と同様に、サ
ーボ系が正常である場合に無効化されて、異常な場合に
有効化される。ファーストフィル装置52が無効化され
た場合には大径で加圧されることになるため、反力は図
4に示す実線Cに沿って変化させられることになる。ブ
レーキシリンダ14,16の液圧の増加量に対するブレ
ーキペダル34の操作ストロークを小さくすることがで
きる。
【0033】また、マスタ圧作動状態と制御圧作動状態
とに、サーボ系が正常な場合と異常な場合とで切り換え
られるようにされていたが、運転者の意図によって切り
換えられるようにすることもできる。さらに、電磁開閉
弁58と電磁開閉弁250との両方を設けることもでき
る。この場合には、電磁開閉弁58が遮断状態であり、
電磁開閉弁132が連通状態である場合において、ファ
ーストフィル装置52が有効化され、電磁開閉弁58、
250が連通状態にある場合、電磁開閉弁250が遮断
状態にある場合のいずれかの場合には、ファーストフィ
ル装置52が無効化される。電磁開閉弁58,250が
連通状態にある場合には、環状室46の作動液がリザー
バ54に流出され、小径部42によって加圧されること
になるが、電磁開閉弁250の遮断状態においては、環
状室46の作動液のリザーバ54への流出が阻止され
て、大径部44によって加圧されることになる。このよ
うに、電磁開閉弁58,250の両方を設ければ、ファ
ーストフィル装置52の有効化状態、無効化状態におけ
る小径加圧状態、大径加圧状態の3つの状態に切り換え
ることが可能となる。3つのうちの1つが運転者の意図
によって選択されるようにすることもでき、その場合に
は、運転者の意図に応じた操作フィーリングを得ること
ができる。
【0034】また、上記実施形態においては、リリーフ
圧がファーストフィルが終了する場合の液圧になるよう
にされていたが、ファーストフィルが終了する場合の液
圧より高い液圧とすることもできる。この場合には、サ
ーボ系が正常である場合において、ファーストフィルが
終了してからマスタ遮断弁94,96を開状態から閉状
態に切り換え、電磁開閉弁58を連通状態に切り換える
こともできる。このようにすれば、ファーストフィルを
速やかに終了させることができ、しかも、制御圧作動状
態において、運転者の操作フィーリングの低下を抑制す
ることができる。
【0035】さらに、環状室46を第2加圧室とし、加
圧室38を第1加圧室とすることができる。加圧室38
とリザーバ54とが接続され、環状室46とブレーキシ
リンダとが接続されるようにするのである。また、スト
ロークシミュレータ78の第2容積室88が液圧制御シ
リンダ12の後方室128に接続されるようにすること
は不可欠ではない。第2容積室66が後方室128に接
続されないでリザーバ54のみに接続されるようにする
こともできる。
【0036】さらに、ブレーキ液圧制御装置は、液圧制
御シリンダを含むものとすることは不可欠ではない。マ
スタ遮断弁94,96の下流側において、マスタ遮断弁
94,96の遮断状態において、ブレーキシリンダ1
4,16の液圧を制御可能なものであれば、構造は問わ
ない。例えば、液圧制御弁装置166,168の制御に
より、ブレーキシリンダ14、16の液圧が制御される
ようにすることもできる。この場合には、液圧制御弁装
置166,168、動力駆動源としてのポンプモータ1
90、ポンプ182等によりブレーキ液圧制御装置が構
成される。また、ポンプ装置と液圧制御シリンダとを含
み、ポンプ装置から供給された作動液が後方室に供給さ
れ、後方室の液圧によって制御ピストンが作動させられ
るようにすることができる。この場合には、後方室の液
圧を制御することによって、制御圧室の液圧が制御され
る。後方室の液圧は、ポンプ装置のポンプモータへの供
給電流を制御したり、ポンプ装置と後方室との間に設け
られた電磁制御弁への供給電流を制御したりすることに
よって制御することができる。さらに、ブレーキ液圧の
制御は、目標減速度に基づいて行われるようにすること
もできる。また、後方室128と液通路90,92の少
なくとも一方の液圧制御シリンダ12よりブレーキシリ
ンダ側の部分とを液通路で接続し、その液通路に後方室
128から液通路側への作動液の流れを許容し、逆向き
の流れを阻止する逆止弁を設けることができる。逆止弁
により、ブレーキ液圧制御中において、ブレーキシリン
ダ側から後方室側への作動液の流れを阻止し、ブレーキ
解除時に、後方室128の作動液を液通路側に確実に戻
すことができる。その他、本発明は、〔発明が解決しよ
うとする課題,課題解決手段および効果〕の欄に記載の
態様の他、当業者による種々の変更,改良を施した態様
で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるブレーキ装置の回路
図(一部断面図)である。
【図2】上記ブレーキ装置に含まれるブレーキ液圧制御
装置の回路図である。
【図3】上記ブレーキ液圧制御装置のROMに格納され
たブレーキ制御プログラムを表すフローチャートであ
る。
【図4】上記ブレーキ装置における加圧室の液圧と反力
との関係を示す図である。
【図5】本発明の別の一実施形態であるブレーキ装置の
回路図(一部断面図)である。
【符号の説明】
10 マスタシリンダ 12 液圧制御シリンダ 14,16 ブレーキシリンダ 58 電磁開閉弁 78 ストロークシミュレータ 100 制御用モータ 132 電磁開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 恭司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D048 BB29 BB37 HH00 HH14 HH18 HH26 HH32 HH37 HH42 HH53 HH66 RR06 RR11 RR25 RR35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液圧により作動させられるブレーキのブレ
    ーキシリンダと、 (1)ハウジングと、(2)大径部と小径部とを備えて段付き
    形状を成し、前記ハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合
    されて、第1加圧室と第2加圧室とを形成する加圧ピス
    トンとを含み、その加圧ピストンの前進に伴って、第1
    加圧室と第2加圧室とから前記ブレーキシリンダに作動
    液を供給可能な液圧シリンダと、 その液圧シリンダとの間で作動液の授受が可能な作動液
    源と、 その作動液源と前記第1加圧室との間に設けられ、第1
    加圧室の液圧が予め定められた設定液圧より低い間は第
    1加圧室の作動液の作動液源への流出を阻止し、前記設
    定液圧以上では第1加圧室の作動液の作動液源への流出
    を許可するファーストフィル装置と、 前記ファーストフィル装置を有効化する有効化状態と、
    無効化する無効化状態とに切り換え可能なファーストフ
    ィル状態切換装置とを含むことを特徴とするブレーキ装
    置。
  2. 【請求項2】前記ファーストフィル状態切換装置が、前
    記無効化状態において、前記第1加圧室の液圧が前記設
    定液圧より低い場合であっても、前記作動液源への作動
    液の流出を許可する流出許可状態となるものであること
    を特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記ファーストフィル状態切換装置が、前
    記ファーストフィル装置と並列に設けられ、自身が連通
    状態となることにより前記無効化状態となり、自身が遮
    断状態となることにより前記有効化状態となる切換弁を
    含むことを特徴とする請求項1または2に記載のブレー
    キ装置。
  4. 【請求項4】前記ファーストフィル状態切換装置が、前
    記無効化状態において、前記第1加圧室の液圧が前記設
    定液圧以上であっても、前記作動液源への作動液の流出
    を許可しない流出不許可状態となるものであることを特
    徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記液圧シリンダが、前記第1、第2加圧
    室に、加圧ピストンに加えられたブレーキ操作力に応じ
    た液圧を発生させるマスタシリンダであり、かつ、 前記ブレーキシリンダを前記マスタシリンダから遮断し
    た状態で、前記ブレーキシリンダの液圧を制御するブレ
    ーキ液圧制御装置と、 当該ブレーキ装置を、前記ブレーキシリンダに前記マス
    タシリンダの作動液が供給されることによりブレーキが
    作動させられるマスタ圧作動状態と、前記ブレーキ液圧
    制御装置によって制御されたブレーキシリンダの液圧に
    よりブレーキが作動させられる制御圧作動状態とに切り
    換え可能なブレーキ装置状態切換装置と、 前記ファーストフィル状態切換装置を制御することによ
    って、当該ブレーキ装置が前記ブレーキ装置状態切換装
    置により、前記制御圧作動状態にされた場合に、前記フ
    ァーストフィル装置を前記無効化状態とし、前記マスタ
    圧作動状態にされた場合に前記有効化状態とするファー
    ストフィル状態切換装置制御装置とを含む請求項1ない
    し4のいずれか1つに記載のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】前記マスタシリンダの加圧ピストンのスト
    ロークを許容しつつ操作力に応じた反力を付与するスト
    ロークシミュレータと、 前記ファーストフィル状態切換装置によって前記ファー
    ストフィル装置が有効化状態にされた場合に、前記スト
    ロークシミュレータを少なくとも設定液圧以下では作動
    させず、前記無効化状態にされた場合に、前記ストロー
    クシミュレータを作動させるシミュレータ作動制御装置
    とを含むシミュレータ装置を設けたことを特徴とする請
    求項5に記載のブレーキ装置。
JP2001006512A 2000-12-28 2001-01-15 ブレーキ装置 Pending JP2002211383A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006512A JP2002211383A (ja) 2001-01-15 2001-01-15 ブレーキ装置
US10/025,777 US6953229B2 (en) 2000-12-28 2001-12-26 Hydraulic braking system and method with flow control device
DE10164355A DE10164355B4 (de) 2000-12-28 2001-12-28 Hydraulikbremssystem und -Verfahren

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006512A JP2002211383A (ja) 2001-01-15 2001-01-15 ブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002211383A true JP2002211383A (ja) 2002-07-31

Family

ID=18874387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001006512A Pending JP2002211383A (ja) 2000-12-28 2001-01-15 ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002211383A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7644997B2 (en) 2004-06-16 2010-01-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Master cylinder with fill-up function
KR20170045519A (ko) * 2015-10-19 2017-04-27 주식회사 만도 전자식 브레이크 시스템
KR20170045523A (ko) * 2015-10-19 2017-04-27 주식회사 만도 전자식 브레이크 시스템의 진단방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7644997B2 (en) 2004-06-16 2010-01-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Master cylinder with fill-up function
DE112005001177B4 (de) * 2004-06-16 2011-11-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hauptzylinder mit Füllfunktion
KR20170045519A (ko) * 2015-10-19 2017-04-27 주식회사 만도 전자식 브레이크 시스템
KR20170045523A (ko) * 2015-10-19 2017-04-27 주식회사 만도 전자식 브레이크 시스템의 진단방법
KR102435304B1 (ko) * 2015-10-19 2022-08-24 주식회사 만도 전자식 브레이크 시스템
KR102473927B1 (ko) 2015-10-19 2022-12-06 에이치엘만도 주식회사 전자식 브레이크 시스템의 진단방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4654547B2 (ja) ブレーキ装置
JP4320968B2 (ja) ブレーキシステム
US8926027B2 (en) Vehicle braking system
JP4333000B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP4288854B2 (ja) ブレーキ装置
US6953229B2 (en) Hydraulic braking system and method with flow control device
JP4361385B2 (ja) 自動二輪車のブレーキ装置
JP4196540B2 (ja) ブレーキ装置
JP4774651B2 (ja) ブレーキ装置
WO2005123475A1 (ja) フィルアップ機能付マスタシリンダ
US10946849B2 (en) Brake system for vehicle
JP2005212679A (ja) 自動二輪車のブレーキ装置
JP2002331925A (ja) 液圧源装置
JP6245696B2 (ja) ブレーキ液圧発生装置
JP5742764B2 (ja) 電子制御ブレーキシステム
JP4449212B2 (ja) ブレーキ装置
JP4608785B2 (ja) ブレーキ装置
JP2002211383A (ja) ブレーキ装置
JP4496676B2 (ja) ブレーキ装置
JP2995968B2 (ja) 電子制御ブレーキ装置
JP4496644B2 (ja) ブレーキ装置
JP5947691B2 (ja) ブレーキ装置
JP4786696B2 (ja) 自動二輪車のブレーキ装置
JP2003154930A (ja) 液圧ブレーキ装置
JP2002264797A (ja) ブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090707