JP2002195948A - スキャナおよびスキャナのフォトマルチプライアの電圧値設定方法 - Google Patents
スキャナおよびスキャナのフォトマルチプライアの電圧値設定方法Info
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Abstract
つ、短時間に、フォトマルチプライアの電圧値を、所望
のように設定することのできるスキャナを提供する。 【解決手段】 レーザ光4によって、サンプルステージ
20に載置された標識物質を含むサンプルが走査され
て、標識物質から放出された光25を光電的に検出し
て、フォトマルチプライア33により生成されたアナロ
グ画像データをディジタル画像データに変換するA/D
変換器34を備えたスキャナであって、フォトマルチプ
ライア電圧値を所定の電圧値G0に設定し、プレスキャ
ンニングして生成したディジタル画像データに基づき、
所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは異なる電圧
値Gによる走査で生成されるべきディジタル画像データ
の各ピクセルの濃度信号強度をシミュレートするピクセ
ル濃度信号強度シミュレート手段を備えたことを特徴と
するスキャナ。
Description
キャナのフォトマルチプライアの電圧値設定方法に関す
るものであり、さらに詳細には、サンプルの劣化を招く
ことなく、簡易に、かつ、短時間に、フォトマルチプラ
イアの電圧値を、所望のように設定することのできるス
キャナおよびスキャナのフォトマルチプライアの電圧値
設定方法に関するものである。
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用い、放射
性標識を付与した物質を、生物体に投与した後、その生
物体あるいはその生物体の組織の一部をサンプルとし、
このサンプルを、輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍
光体シートと一定時間重ね合わせることにより、放射線
エネルギーを輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、しかる後
に、電磁波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽
性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光
を光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成し、画
像処理を施して、クロムTなどの表示手段上あるいは写
真フイルムなどの記録材料上に、画像を再生するように
構成されたオートラジオグラフィ検出システムが知られ
ている(たとえば、特公平1−60784号公報、特公
平1−60782号公報、特公平4−3952号公報な
ど)。
て使用するオートラジオグラフィ検出システムは、写真
フイルムを用いる場合とは異なり、現像処理という化学
的処理が不必要であるだけでなく、得られた画像データ
に画像処理を施すことによって、所望のように、画像を
再生し、あるいは、コンピュータによる定量解析が可能
になるという利点を有している。
ける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識物質とし
て使用した蛍光検出(fluorescence) システムが知られ
ている。このシステムによれば、蛍光画像を読み取るこ
とによって、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、蛋白質
の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価などをお
こなうことができ、たとえば、電気泳動させるべき複数
のDNA断片を含む溶液中に、蛍光色素を加えた後に、
複数のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動させ、ある
いは、蛍光色素を含有させたゲル支持体上で、複数のD
NA断片を電気泳動させ、あるいは、複数のDNA断片
を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、ゲル支持体
を蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどして、電気泳動され
たDNA断片を標識し、励起光によって、蛍光色素を励
起して、生じた蛍光を検出することによって、画像を生
成し、ゲル支持体上のDNAを分布を検出したり、ある
いは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動
させた後に、DNAを変性(denaturation) し、次い
で、サザン・ブロッティング法により、ニトロセルロー
スなどの転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも
一部を転写し、目的とするDNAと相補的なDNAもし
くはRNAを蛍光色素で標識して調製したプローブと変
性DNA断片とをハイブリダイズさせ、プローブDNA
もしくはプローブRNAと相補的なDNA断片のみを選
択的に標識し、励起光によって、蛍光色素を励起して、
生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、転写
支持体上の目的とするDNAを分布を検出したりするこ
とができる。さらに、標識物質により標識した目的とす
る遺伝子を含むDNAと相補的なDNAプローブを調製
して、転写支持体上のDNAとハイブリダイズさせ、酵
素を、標識物質により標識された相補的なDNAと結合
させた後、蛍光基質と接触させて、蛍光基質を蛍光を発
する蛍光物質に変化させ、励起光により、生成された蛍
光物質を励起して、生じた蛍光を検出することによっ
て、画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAの
分布を検出したりすることもできる。この蛍光検出シス
テムは、放射性物質を使用することなく、簡易に、遺伝
子配列などを検出することができるという利点がある。
レンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、ホルモ
ン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、
その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNA
など、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩
基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質
を、スポッター装置を用いて、滴下して、多数の独立し
たスポットを形成し、次いで、ホルモン類、腫瘍マーカ
ー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク
質、核酸、cDNA、DNA、mRNAなど、抽出、単
離などによって、生体から採取され、あるいは、さら
に、化学的処理、化学修飾などの処理が施された生体由
来の物質であって、蛍光物質、色素などの標識物質によ
って標識された物質をハイブリダイズさせたマイクロア
レイに、励起光を照射して、蛍光物質、色素などの標識
物質から発せられた蛍光などの光を光電的に検出して、
生体由来の物質を解析するマイクロアレイ検出システム
が開発されている。このマイクロアレイ検出システムに
よれば、スライドガラス板やメンブレンフィルタなどの
担体表面上の異なる位置に、数多くの特異的結合物質の
スポットを高密度に形成して、標識物質によって標識さ
れた生体由来の物質をハイブリダイズさせることによっ
て、短時間に、生体由来の物質を解析することが可能に
なるという利点がある。
システム、蛍光検出システムおよびマイクロアレイ検出
システムはいずれも、サンプルに、レーザ光を照射し
て、輝尽性蛍光体や蛍光色素などの標識物質を励起し、
輝尽性蛍光体から放出された輝尽性光や蛍光色素から放
出された蛍光などを光電的に検出して、標識物質の画像
データや発光量データなどの生化学解析用のデータを生
成するものであり、そのため、これらのシステムにおい
ては、一般に、スキャナが用いられ、レーザ光によっ
て、サンプルを走査し、サンプルから放出された輝尽光
や蛍光を、フォトマルチプライアを用いて、光電的に検
出して、標識物質の画像データや発光量データなどの生
化学解析用のデータが生成されていた。
は、フォトマルチプライアの電圧値を適当な値に設定し
て、レーザ光によって、サンプルを走査し、サンプルか
ら放出された光を光電的に検出して、生成したデータに
基づいて、画像を再生し、再生された画像を観察して、
フォトマルチプライアの電圧値を変え、適正な画像が再
生されるまで、こうしたプレスキャンニングを繰り返
し、試行錯誤により、フォトマルチプライアの電圧値を
決定していた。
面倒で、多大な時間を要するだけでなく、レーザ光の照
射を受けると、輝尽性蛍光体は蓄積していた放射線のエ
ネルギーを放出して、蓄積されているエネルギーが減少
し、蛍光物質も、レーザ光が繰り返し照射されると、蛍
光の発光量が減少するため、サンプルの劣化を招くとい
う問題があった。
招くことなく、簡易に、かつ、短時間に、フォトマルチ
プライアの電圧値を、所望のように設定することのでき
るスキャナおよびスキャナのフォトマルチプライアの電
圧値設定方法を提供することを目的とするものである。
レーザ光を発する少なくとも1つのレーザ励起光源と、
標識物質を含むサンプルを載置するサンプルステージ
と、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から発せられ
たレーザ光によって、前記サンプルステージに載置され
た前記サンプルを走査可能なように、前記サンプルステ
ージを移動させる走査手段と、前記少なくとも1つのレ
ーザ励起光源から発せられたレーザ光によって、前記サ
ンプルが走査されて、前記標識物質から放出された光を
光電的に検出して、アナログ画像データを生成するフォ
トマルチプライアと、前記フォトマルチプライアによっ
て生成されたアナログ画像データをディジタル画像デー
タに変換するA/D変換器を備えたスキャナであって、
前記フォトマルチプライアのフォトマルチプライア電圧
値を所定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定し、
前記少なくとも1つのレーザ励起光源から発せられたレ
ーザ光によって、前記サンプルステージに載置された前
記サンプルを走査して、プレスキャンニングを実行し、
前記プレスキャンニングの結果、前記サンプルの前記標
識物質から放出された光を、前記所定のフォトマルチプ
ライア電圧値G0に設定された前記フォトマルチプライ
アによって、光電的に検出して生成したディジタル画像
データに基づいて、前記少なくとも1つのレーザ励起光
源から発せられたレーザ光により、前記サンプルステー
ジに載置された前記サンプルを走査し、前記サンプルの
前記標識物質から放出された光を、前記所定のフォトマ
ルチプライア電圧値G0とは異なるフォトマルチプライ
ア電圧値Gに設定された前記フォトマルチプライアによ
って光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジ
タル化されて、生成されるべきディジタル画像データの
各ピクセルの濃度信号強度をシミュレートするピクセル
濃度信号強度シミュレート手段を備えたことを特徴とす
るスキャナによって達成される。
フォトマルチプライア電圧値を所定のフォトマルチプラ
イア電圧値G0に設定し、少なくとも1つのレーザ励起
光源から発せられたレーザ光によって、サンプルステー
ジに載置されたサンプルを走査して、プレスキャンニン
グを実行し、プレスキャンニングの結果、サンプルの標
識物質から放出された光を、所定のフォトマルチプライ
ア電圧値G0に設定されたフォトマルチプライアによっ
て、光電的に検出して生成したディジタル画像データに
基づいて、少なくとも1つのレーザ励起光源から発せら
れたレーザ光により、サンプルステージに載置されたサ
ンプルを走査し、サンプルの標識物質から放出された光
を、所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは異なる
フォトマルチプライア電圧値Gに設定されたフォトマル
チプライアによって光電的に検出し、A/D変換器によ
ってディジタル化されて、生成されるべきディジタル画
像データの各ピクセルの濃度信号強度をシミュレートす
るピクセル濃度信号強度シミュレート手段を、スキャナ
が備えているから、適当なフォトマルチプライア電圧値
を指定して、プレスキャンニングを実行して生成したデ
ィジタル画像データに基づき、ピクセル濃度信号強度シ
ミュレート手段によって、プレスキャンニングにおいて
用いられた所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは
異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定されたフォ
トマルチプライアを用いて生成されるべきディジタル画
像データの各ピクセルの濃度信号強度をシミュレート
し、所望のコントラストが得られるフォトマルチプライ
ア電圧値Gを決定することができ、したがって、プレス
キャンニングを繰り返し実行することなく、フォトマル
チプライアの電圧値を適切な値に設定することが可能に
なる。
記ピクセル濃度信号強度シミュレート手段が、前記プレ
スキャンニングによって生成されたディジタル画像デー
タの各ピクセルの濃度信号強度に対し、前記少なくとも
1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光により、
前記サンプルステージに載置された前記サンプルを走査
し、前記サンプルの前記標識物質から放出された光を、
前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは異なる
フォトマルチプライア電圧値Gに設定された前記フォト
マルチプライアによって光電的に検出し、前記A/D変
換器によってディジタル化されて、生成されるべきディ
ジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度がシフト
する濃度信号強度シフト値を算出する濃度信号強度シフ
ト値算出手段と、前記濃度信号強度シフト値算出手段に
よって算出された濃度信号強度シフト値にしたがって、
前記プレスキャンニングによって生成されたディジタル
画像データの各ピクセルの濃度信号強度を補正して、前
記少なくとも1つのレーザ励起光源から発せられたレー
ザ光により、前記サンプルステージに載置された前記サ
ンプルを走査し、前記サンプルの前記標識物質から放出
された光を、前記所定のフォトマルチプライア電圧値G
0とは異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定され
た前記フォトマルチプライアによって光電的に検出し、
前記A/D変換器によってディジタル化されて、生成さ
れるべきディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号
強度をシミュレートするピクセル濃度信号強度補正手段
を備えている。
セル濃度信号強度シミュレート手段が、プレスキャンニ
ングによって生成されたディジタル画像データの各ピク
セルの濃度信号強度に対し、少なくとも1つのレーザ励
起光源から発せられたレーザ光により、サンプルステー
ジに載置されたサンプルを走査し、サンプルの標識物質
から放出された光を、所定のフォトマルチプライア電圧
値G0とは異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定
されたフォトマルチプライアによって光電的に検出し、
A/D変換器によってディジタル化されて、生成される
べきディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度
がシフトする濃度信号強度シフト値を算出する濃度信号
強度シフト値算出手段と、濃度信号強度シフト値算出手
段によって算出された濃度信号強度シフト値にしたがっ
て、プレスキャンニングによって生成されたディジタル
画像データの各ピクセルの濃度信号強度を補正して、少
なくとも1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光
により、サンプルステージに載置されたサンプルを走査
し、サンプルの標識物質から放出された光を、所定のフ
ォトマルチプライア電圧値G0とは異なるフォトマルチ
プライア電圧値Gに設定されたフォトマルチプライアに
よって光電的に検出し、A/D変換器によってディジタ
ル化されて、生成されるべきディジタル画像データの各
ピクセルの濃度信号強度をシミュレートするピクセル濃
度信号強度補正手段を備えているから、適当なフォトマ
ルチプライア電圧値を指定して、プレスキャンニングを
実行して生成したディジタル画像データに基づき、濃度
信号強度シフト値算出手段によって、プレスキャンニン
グによって生成されたディジタル画像データの各ピクセ
ルの濃度信号強度に対して、異なるフォトマルチプライ
ア電圧値Gに設定されたフォトマルチプライアを用いて
生成されるべきディジタル画像データの各ピクセルの濃
度信号強度がシフトする濃度信号強度シフト値を算出
し、ピクセル濃度信号強度補正手段によって、プレスキ
ャンニングを実行して生成したディジタル画像データの
各ピクセルの濃度信号強度を補正して、異なるフォトマ
ルチプライア電圧値Gに設定されたフォトマルチプライ
アを用いて生成されるべきディジタル画像データを生成
することにより、所望のコントラストが得られるフォト
マルチプライア電圧値Gを決定することができ、したが
って、プレスキャンニングを繰り返し実行することな
く、フォトマルチプライアの電圧値を適切な値に設定す
ることが可能になる。
は、さらに、表示手段を備え、前記少なくとも1つのレ
ーザ励起光源から発せられたレーザ光によって、前記サ
ンプルステージに載置された前記サンプルを走査し、前
記サンプルの前記標識物質から放出された光を、前記所
定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定された前記
フォトマルチプライアによって光電的に検出して生成し
たディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度
が、前記ピクセル濃度信号強度補正手段によって、補正
されて生成されたディジタル画像データに基づいて、画
像が生成され、前記表示手段に表示されるように構成さ
れている。
ば、スキャナは、さらに、表示手段を備え、少なくとも
1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光によっ
て、サンプルステージに載置されたサンプルを走査し、
サンプルの標識物質から放出された光を、所定のフォト
マルチプライア電圧値G0に設定されたフォトマルチプ
ライアによって光電的に検出して生成したディジタル画
像データの各ピクセルの濃度信号強度が、ピクセル濃度
信号強度補正手段によって、補正されて生成されたディ
ジタル画像データに基づいて、画像が生成され、表示手
段に表示されるように構成されているから、ユーザー
は、CRTなどの表示手段に表示された画像を観察し
て、適切なコントラストの画像を生成することのできる
所望のフォトマルチプライア電圧値Gを、きわめて容易
に決定することが可能になる。
は、さらに、前記ピクセル濃度信号強度シミュレート手
段によって、シミュレートされた画像データの各ピクセ
ルの濃度信号強度に基づき、前記フォトマルチプライア
の前記フォトマルチプライア電圧値Gを設定するフォト
マルチプライア電圧値設定手段を備えている。
は、スキャナは、発せられるレーザ光の波長を異にする
2以上のレーザ励起光源を備え、前記2以上のレーザ励
起光源から発せられ、前記サンプルステージに載置され
た前記サンプルを走査するレーザ光の波長ごとに、前記
プレスキャンニングが実行され、前記ピクセル濃度信号
強度シミュレート手段が、前記プレスキャンニングの結
果、前記サンプルの前記標識物質から放出された光を、
前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定され
た前記フォトマルチプライアによって、光電的に検出し
て生成したディジタル画像データに基づいて、前記少な
くとも1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光に
より、前記サンプルステージに載置された前記サンプル
を走査し、前記サンプルの前記標識物質から放出された
光を、前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは
異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された前記
フォトマルチプライアによって光電的に検出し、前記A
/D変換器によってディジタル化されて、生成されるべ
きディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度を
シミュレートするように構成されている。
ば、スキャナは、発せられるレーザ光の波長を異にする
2以上のレーザ励起光源を備えており、サンプルステー
ジに載置されたサンプルが波長の異なるレーザ光によっ
て走査される場合があり、サンプルを走査するレーザ光
の波長が異なると、フォトマルチプライアの電圧値が同
じであっても、生成されたディジタル画像データの各ピ
クセルの濃度信号強度が異なり、したがって、所定のフ
ォトマルチプライア電圧値G0に設定された前記フォト
マルチプライアを用いて、プレスキャンニングによって
生成されたディジタル画像データの各ピクセルの濃度信
号強度も変化するが、2以上のレーザ励起光源から発せ
られ、サンプルステージに載置されたサンプルを走査す
るレーザ光の波長ごとに、プレスキャンニングが実行さ
れ、ピクセル濃度信号強度シミュレート手段が、プレス
キャンニングの結果、サンプルの標識物質から放出され
た光を、所定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定
されたフォトマルチプライアによって、光電的に検出し
て生成したディジタル画像データに基づいて、少なくと
も1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光によ
り、サンプルステージに載置されたサンプルを走査し、
サンプルの標識物質から放出された光を、所定のフォト
マルチプライア電圧値G0とは異なるフォトマルチプラ
イア電圧値Gに設定されたフォトマルチプライアによっ
て光電的に検出し、A/D変換器によってディジタル化
されて、生成されるべきディジタル画像データの各ピク
セルの濃度信号強度をシミュレートするように構成され
ているから、波長の異なるレーザ光を用いて、サンプル
ステージに載置されたサンプルを走査する場合でも、所
望のコントラストの画像を得ることが可能になる。
は、さらに、前記2以上のレーザ励起光源から発せられ
るレーザ光の波長ごとに、前記ピクセル濃度信号強度シ
ミュレート手段によって、シミュレートされた画像デー
タの各ピクセルの濃度信号強度に基づき、前記ピクセル
濃度信号強度シミュレート手段によって、シミュレート
された画像データの各ピクセルの濃度信号強度に基づ
き、前記フォトマルチプライアのフォトマルチプライア
電圧値を設定する前記フォトマルチプライア電圧値設定
手段を備えている。
は、前記濃度信号強度シフト値算出手段が、前記所定の
フォトマルチプライア電圧値をG0、前記所定のフォト
マルチプライア電圧値とは異なるフォトマルチプライア
電圧値をG、ビット数をB、ラチチュードをLとしたと
き、次式にしたがって、各ピクセルの濃度信号強度シフ
ト値ΔQLを算出するように構成されている。
セル濃度信号強度補正手段が、前記プレスキャンニング
によって生成された前記ディジタル画像データの各ピク
セルの濃度信号強度をQLi0λ(λは、前記少なくと
も1つのレーザ励起光源から発せられるレーザ光の波長
である。)として、次式にしたがって、前記所定のフォ
トマルチプライア電圧値G0とは異なるフォトマルチプ
ライア電圧値Gに設定された前記フォトマルチプライア
によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってデ
ィジタル化されて、生成されるべきディジタル画像デー
タの各ピクセルの濃度信号強度をQLiλをシミュレー
トするように構成されている。 QLiλ=QLi0λ+ΔQL 本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記標識
物質を含むサンプルが、蛍光色素を含んだサンプルによ
って構成されている。
は、前記標識物質を含むサンプルが、担体上に、蛍光色
素によって、選択的に標識された試料の複数のスポット
が形成されたマイクロアレイによって構成されている。
は、前記標識物質を含むサンプルが、放射線エネルギー
が蓄積された輝尽性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シー
トによって構成されている。
ライアの電圧値を所定のフォトマルチプライア電圧値G
0に設定し、サンプルステージに載置され、標識物質を
含むサンプルを、レーザ光によって走査して、プレスキ
ャンニングを実行し、前記プレスキャンニングの結果、
前記サンプルの前記標識物質から放出された光を、前記
所定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定された前
記フォトマルチプライアによって、光電的に検出し、前
記A/D変換器によって、ディジタル化して、ディジタ
ル画像データを生成し、前記サンプルステージに載置さ
れ、標識物質を含む前記サンプルを、レーザ光によって
走査し、前記サンプルの前記標識物質から放出された光
を、前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは異
なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された前記フ
ォトマルチプライアによって光電的に検出し、前記A/
D変換器によってディジタル化されて、生成されるべき
ディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度を、
前記プレスキャンニングによって生成されたディジタル
画像データに基づいて、シミュレートし、シミュレート
されたディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強
度にしたがって、前記フォトマルチプライアの所望のフ
ォトマルチプライア電圧値Gを決定し、前記フォトマル
チプライアの電圧値を設定することを特徴とするスキャ
ナのフォトマルチプライアの電圧値設定方法によって達
成される。
電圧値を所定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定
し、サンプルステージに載置され、標識物質を含むサン
プルを、レーザ光によって走査して、プレスキャンニン
グを実行し、プレスキャンニングの結果、サンプルの標
識物質から放出された光を、所定のフォトマルチプライ
ア電圧値G0に設定されたフォトマルチプライアによっ
て、光電的に検出し、A/D変換器によって、ディジタ
ル化して、ディジタル画像データを生成し、サンプルス
テージに載置され、標識物質を含むサンプルを、レーザ
光によって走査し、サンプルの標識物質から放出された
光を、所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは異な
るフォトマルチプライア電圧値Gに設定されたフォトマ
ルチプライアによって光電的に検出し、A/D変換器に
よってディジタル化されて、生成されるべきディジタル
画像データの各ピクセルの濃度信号強度を、プレスキャ
ンニングによって生成されたディジタル画像データに基
づいて、シミュレートし、シミュレートされたディジタ
ル画像データの各ピクセルの濃度信号強度にしたがっ
て、フォトマルチプライアの所望のフォトマルチプライ
ア電圧値Gを決定し、フォトマルチプライアの電圧値を
設定するように構成されているから、適当なフォトマル
チプライア電圧値を指定して、プレスキャンニングを実
行して生成したディジタル画像データに基づき、プレス
キャンニングにおいて用いられた所定のフォトマルチプ
ライア電圧値G0とは異なるフォトマルチプライア電圧
値Gに設定されたフォトマルチプライアを用いて生成さ
れるべきディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号
強度をシミュレートし、所望のコントラストが得られる
フォトマルチプライア電圧値Gを決定することができ、
したがって、プレスキャンニングを繰り返し実行するこ
となく、フォトマルチプライアの電圧値を適切な値に設
定することが可能になる。
記プレスキャンニングによって生成されたディジタル画
像データに基づいて、レーザ光により、前記サンプルス
テージに載置された前記サンプルを走査し、前記サンプ
ルの前記標識物質から放出された光を、前記所定のフォ
トマルチプライア電圧値G0とは異なるフォトマルチプ
ライア電圧値Gに設定された前記フォトマルチプライア
によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってデ
ィジタル化されて、生成されるべきディジタル画像デー
タの各ピクセルの濃度信号強度がシフトする濃度信号強
度シフト値を算出し、前記濃度信号強度シフト値にした
がって、前記プレスキャンニングによって生成されたデ
ィジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度を補正
して、レーザ光により、前記サンプルステージに載置さ
れた前記サンプルを走査し、前記サンプルの前記標識物
質から放出された光を、前記所定のフォトマルチプライ
ア電圧値G0とは異なるフォトマルチプライア電圧値G
に設定された前記フォトマルチプライアによって光電的
に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化され
て、生成されるべきディジタル画像データの各ピクセル
の濃度信号強度をシミュレートするするように構成され
ている。
スキャンニングによって生成されたディジタル画像デー
タに基づいて、レーザ光により、サンプルステージに載
置されたサンプルを走査し、サンプルの標識物質から放
出された光を、所定のフォトマルチプライア電圧値G0
とは異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された
フォトマルチプライアによって光電的に検出し、A/D
変換器によってディジタル化されて、生成されるべきデ
ィジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度がシフ
トする濃度信号強度シフト値を算出し、濃度信号強度シ
フト値にしたがって、プレスキャンニングによって生成
されたディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強
度を補正して、レーザ光により、サンプルステージに載
置されたサンプルを走査し、サンプルの標識物質から放
出された光を、所定のフォトマルチプライア電圧値G0
とは異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された
フォトマルチプライアによって光電的に検出し、A/D
変換器によってディジタル化されて、生成されるべきデ
ィジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度をシミ
ュレートするするように構成されているから、適当なフ
ォトマルチプライア電圧値を指定して、プレスキャンニ
ングを実行して生成したディジタル画像データに基づ
き、プレスキャンニングによって生成されたディジタル
画像データの各ピクセルの濃度信号強度に対して、異な
るフォトマルチプライア電圧値Gに設定されたフォトマ
ルチプライアを用いて生成されるべきディジタル画像デ
ータの各ピクセルの濃度信号強度がシフトする濃度信号
強度シフト値を算出し、プレスキャンニングを実行して
生成したディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号
強度を補正して、異なるフォトマルチプライア電圧値G
に設定されたフォトマルチプライアを用いて生成される
べきディジタル画像データを生成することにより、所望
のコントラストが得られるフォトマルチプライア電圧値
Gを決定することができ、したがって、プレスキャンニ
ングを繰り返し実行することなく、フォトマルチプライ
アの電圧値を適切な値に設定することが可能になる。
は、さらに、前記各ピクセルの濃度信号強度がシミュレ
ートされたディジタル画像データに基づいて、画像を表
示し、表示された前記画像にしたがって、前記フォトマ
ルチプライア電圧値Gを決定し、前記フォトマルチプラ
イアの電圧値を設定するように構成されている。
ば、さらに、各ピクセルの濃度信号強度がシミュレート
されたディジタル画像データに基づいて、画像を表示
し、表示された画像にしたがって、フォトマルチプライ
ア電圧値Gを決定し、フォトマルチプライアの電圧値を
設定するように構成されているから、ユーザーは、CR
Tなどの表示手段に表示された画像を観察して、適切な
コントラストの画像を生成することのできる所望のフォ
トマルチプライア電圧値Gを、きわめて容易に決定する
ことが可能になる。
は、前記サンプルステージに載置された前記サンプルを
走査するレーザ光の波長ごとに、前記プレスキャンニン
グを実行し、前記プレスキャンニングの結果、前記サン
プルの前記標識物質から放出された光を、前記所定のフ
ォトマルチプライア電圧値G0に設定された前記フォト
マルチプライアによって、光電的に検出し、前記A/D
変換器によって、ディジタル化して、ディジタル画像デ
ータを生成し、前記サンプルステージに載置され、標識
物質を含む前記サンプルを、レーザ光によって走査し、
前記サンプルの前記標識物質から放出された光を、前記
所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは異なるフォ
トマルチプライア電圧値Gに設定された前記フォトマル
チプライアによって光電的に検出し、前記A/D変換器
によってディジタル化されて、生成されるべきディジタ
ル画像データの各ピクセルの濃度信号強度を、前記プレ
スキャンニングによって生成されたディジタル画像デー
タに基づいて、シミュレートし、シミュレートされたデ
ィジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度にした
がって、前記フォトマルチプライアの所望のフォトマル
チプライア電圧値を決定し、前記フォトマルチプライア
の電圧値を設定するように構成されている。
走査するレーザ光の波長が異なると、フォトマルチプラ
イアの電圧値が同じであっても、生成されたディジタル
画像データの各ピクセルの濃度信号強度が異なり、した
がって、所定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定
された前記フォトマルチプライアを用いて、プレスキャ
ンニングによって生成されたディジタル画像データの各
ピクセルの濃度信号強度も変化するが、本発明のさらに
好ましい実施態様によれば、サンプルステージに載置さ
れたサンプルを走査するレーザ光の波長ごとに、プレス
キャンニングを実行し、プレスキャンニングの結果、サ
ンプルの標識物質から放出された光を、所定のフォトマ
ルチプライア電圧値G0に設定されたフォトマルチプラ
イアによって、光電的に検出し、A/D変換器によっ
て、ディジタル化して、ディジタル画像データを生成
し、サンプルステージに載置され、標識物質を含むサン
プルを、レーザ光によって走査し、サンプルの標識物質
から放出された光を、所定のフォトマルチプライア電圧
値G0とは異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定
されたフォトマルチプライアによって光電的に検出し、
A/D変換器によってディジタル化されて、生成される
べきディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度
を、プレスキャンニングによって生成されたディジタル
画像データに基づいて、シミュレートし、シミュレート
されたディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強
度にしたがって、フォトマルチプライアの所望のフォト
マルチプライア電圧値を決定し、フォトマルチプライア
の電圧値を設定するように構成されているから、波長の
異なるレーザ光を用いて、サンプルステージに載置され
たサンプルを走査する場合でも、所望のコントラストの
画像を得ることが可能になる。
は、さらに、前記サンプルステージに載置された前記サ
ンプルを走査するレーザ光の波長ごとに、前記各ピクセ
ルの濃度信号強度がシミュレートされたディジタル画像
データに基づいて、画像を表示し、表示された前記画像
にしたがって、前記フォトマルチプライアの電圧値を決
定し、前記フォトマルチプライアの電圧値を設定するよ
うに構成されている。
は、前記所定のフォトマルチプライア電圧値をG0、前
記所定のフォトマルチプライア電圧値とは異なるフォト
マルチプライア電圧値をG、ビット数をB、ラチチュー
ドをLとしたとき、次式にしたがって、各ピクセルの濃
度信号強度のシフト値ΔQLを算出するように構成され
ている。
スキャンニングによって生成された前記ディジタル画像
データの各ピクセルの濃度信号強度をQLi0 λ(λ
は、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から発せられ
るレーザ光の波長である。)として、次式にしたがっ
て、前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは異
なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された前記フ
ォトマルチプライアによって光電的に検出し、前記A/
D変換器によってディジタル化されて、生成されるべき
ディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度をQ
Liλをシミュレートするように構成されている。 QLiλ=QLi0λ+ΔQL 本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記標識
物質を含むサンプルが、蛍光色素を含んだサンプルによ
って構成されている。
は、前記標識物質を含むサンプルが、担体上に、蛍光色
素によって、選択的に標識された試料の複数のスポット
が形成されたマイクロアレイによって構成されている。
は、前記標識物質を含むサンプルが、放射線エネルギー
が蓄積された輝尽性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シー
トによって構成されている。
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
るスキャナの略斜視図である。
るスキャナは、640nmの波長のレーザ光4を発する
第1のレーザ励起光源1と、532nmの波長のレーザ
光4を発する第2のレーザ励起光源2と、473nmの
波長のレーザ光4を発する第3のレーザ励起光源3とを
備えている。本実施態様においては、第1のレーザ励起
光源は、半導体レーザ光源によって構成され、第2のレ
ーザ励起光源2および第3のレーザ励起光源3は、第二
高調波生成(Second Harmonic Generation) 素子によっ
て構成されている。
レーザ光4は、コリメータレンズ5により、平行光とさ
れた後、ミラー6によって反射される。第1のレーザ励
起光源1から発せられ、ミラー6によって反射されたレ
ーザ光4の光路には、640nmのレーザ光4を透過
し、532nmの波長の光を反射する第1のダイクロイ
ックミラー7および532nm以上の波長の光を透過
し、473nmの波長の光を反射する第2のダイクロイ
ックミラー8が設けられており、第1のレーザ励起光源
1により発生されたレーザ光4は、第1のダイクロイッ
クミラー7および第2のダイクロイックミラー8を透過
して、光学ヘッド15に入射する。
れたレーザ光4は、コリメータレンズ9により、平行光
とされた後、第1のダイクロイックミラー7によって反
射されて、その向きが90度変えられて、第2のダイク
ロイックミラー8を透過し、光学ヘッド15に入射す
る。
れたレーザ光4は、コリメータレンズ10によって、平
行光とされた後、第2のダイクロイックミラー8により
反射されて、その向きが90度変えられた後、光学ヘッ
ド15に入射する。
央部に、穴17が形成された穴明きミラー18と、レン
ズ19を備えており、光学ヘッド15に入射したレーザ
光4は、ミラー16によって反射され、穴明きミラー1
8に形成された穴17およびレンズ19を通過して、サ
ンプルステージ20にセットされたサンプルキャリア2
1上に入射する。ここに、サンプルステージ20は、走
査機構(図1においては、図示せず)によって、図1に
おいて、X方向およびY方向に移動可能に構成されてい
る。
ガラス板を担体とし、蛍光色素によって選択的に標識さ
れた試料の数多くのスポットが、スライドガラス板上に
形成されているマイクロアレイを、レーザ光4によって
走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から放出された
蛍光を光電的に検出して、生化学解析用の画像データを
生成可能に構成され、さらに、蛍光色素によって、選択
的に標識された変性DNAを含む転写支持体を担体とし
た蛍光サンプルを、レーザ光4によって走査して、蛍光
色素を励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
検出して、生化学解析用の画像データを生成可能に構成
されるとともに、放射性標識物質によって選択的に標識
された試料の数多くのスポットが形成されたメンブレン
フィルタなどの担体を、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光
体層が形成された蓄積性蛍光体シートと密着させて、輝
尽性蛍光体層を露光して得た放射性標識物質の位置情報
が記録された蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、
レーザ光4によって走査して、輝尽性蛍光体を励起し、
輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し
て、生化学解析用の画像データを生成可能に構成されて
いる。
にして、生成される。
液が、それぞれ、スライドガラス板上に、スポット状に
滴下されて、異なるcDNAプローブを含む多数のスポ
ットが、スライドガラス板上に形成される。
出し、さらに、RNAから3’末端にポリAを有するm
RNAを抽出する。こうして抽出したポリAを末端に有
するmRNAからcDNAを合成する際に、標識物質で
あるCy−3(登録商標)を存在させて、Cy−3によ
って標識された第一のターゲットDNAを生成する。
から抽出し、さらに、RNAから、3’末端にポリAを
有するmRNAを抽出する。こうして抽出したポリAを
末端に有するmRNAからcDNAを合成する際に、標
識物質であるCy−5(登録商標)を存在させて、Cy
−5によって標識された第二のターゲットDNAを生成
する。
Aと第二のターゲットDNAを混合し、混合液を、特異
的結合物質であるcDNAが滴下されたスライドガラス
板の表面上に静かに載せて、ハイブリダイズさせる。
NAの電気泳動画像は、たとえば、次のようにして、転
写支持体に記録される。
るDNA断片を含む複数のDNA断片を、ゲル支持媒体
上で、電気泳動させることにより、分離展開し、アルカ
リ処理によって変性(denaturation) して、一本鎖のD
NAとする。
により、このゲル支持媒体と転写支持体とを重ね合わ
せ、転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも一部
を転写して、加温処理および紫外線照射によって、固定
する。
的なDNAあるいはRNAを蛍光色素で標識して調製し
たプローブと転写支持体12上の変性DNA断片とを、
加温処理によって、ハイブリタイズさせ、二本鎖のDN
Aの形成(renaturation)またはDNA・RNA結合体
の形成をおこなう。次いで、たとえば、フルオレセイ
ン、ローダミン、Cy−5 などの蛍光色素を用いて、
それぞれ、目的とする遺伝子のDNAと相補的なDNA
あるいはRNAを標識して、プローブが調製される。こ
のとき、転写支持体上の変性DNA断片は固定されてい
るので、プローブDNAまたはプローブRNAと相補的
なDNA断片のみがハイブリタイズして、蛍光標識プロ
ーブを捕獲する。しかる後に、適当な溶液で、ハイブリ
ッドを形成しなかったプローブを洗い流すことにより、
転写支持体上では、目的遺伝子を有するDNA断片のみ
が、蛍光標識が付与されたDNAまたはRNAとハイブ
リッドを形成し、蛍光標識が付与される。こうして、得
られた転写支持体に、蛍光色素により標識された変性D
NAの電気泳動画像が記録される。
層には、たとえば、以下のようにして、放射性標識物質
の位置情報が記録される。
理し、次いで、メンブレンフィルタなどの担体表面上の
所定の位置に、塩基配列が既知の互いに異なった複数の
特異的結合物質であるcDNAを、スポッター装置を使
用して、滴下する。
出し、さらに、RNAから3’末端にポリAを有するm
RNAを抽出する。こうして抽出したポリAを末端に有
するmRNAからcDNAを合成する際に、放射性標識
物質を存在させて、放射性標識物質によって標識された
プローブDNAを生成する。
されたプローブDNAを所定の溶液に調整し、特異的結
合物質であるcDNAが滴下されたメンブレンフィルタ
などの担体表面上に静かに載せて、ハイブリダイズさせ
る。
されたメンブレンフィルタなどの担体表面に、蓄積性蛍
光体シートに形成された輝尽性蛍光体層を重ね合わせ
て、所定時間にわたって、密着状態に保持することによ
って、メンブレンフィルタなどの担体上の放射性標識物
質から放出される放射線の少なくとも一部が、蓄積性蛍
光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に吸収され、放
射性標識物質の位置情報が、輝尽性蛍光体層に記録され
る。
プル22上に入射すると、サンプル22が、マイクロア
レイや蛍光サンプルの場合には、レーザ光4によって、
蛍光物質が励起されて、蛍光が発せられ、また、サンプ
ル22が、蓄積性蛍光体シートの場合には、輝尽性蛍光
体層に含まれた輝尽性蛍光体が励起され、輝尽光が発せ
られる。
尽光25は、光学ヘッド15のレンズ19によって、平
行な光にされ、穴明きミラー17によって反射されて、
4枚のフィルタ28a、28b、28c、28dを備え
たフィルタユニット27のいずれかのフィルタ28a、
28b、28c、28dに入射する。
ず)によって、図1において、左右方向に移動可能に構
成され、使用されるレーザ励起光源の種類によって、所
定のフィルタ28a、28b、28c、28dが、蛍光
または輝尽光25の光路に位置するように構成されてい
る。
励起光源1を用いて、サンプル22に含まれている蛍光
物質を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィル
タであり、640nmの波長の光をカットし、640n
mよりも波長の長い光を透過する性質を有している。
起光源2を用いて、サンプル22に含まれている蛍光色
素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィルタ
であり、532nmの波長の光をカットし、532nm
よりも波長の長い光を透過する性質を有している。
励起光源3を用いて、サンプル22に含まれている蛍光
色素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィル
タであり、473nmの波長の光をカットし、473n
mよりも波長の長い光を透過する性質を有している。
蓄積性蛍光体シートである場合に、第1のレーザ励起光
源1を用いて、蓄積性蛍光体シートに含まれた輝尽性蛍
光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を読
み取るときに使用されるフィルタであり、輝尽性蛍光体
から発光される輝尽光の波長域の光のみを透過し、64
0nmの波長の光をカットする性質を有している。
種類、すなわち、サンプルの種類、試料を標識している
蛍光物質の種類に応じて、これらのフィルタ28a、2
8b、28c、28dを選択的に使用することによて、
ノイズとなる波長域の光をカットすることが可能にな
る。
28b、28cを透過して、所定の波長域の光がカット
された後、蛍光または輝尽光25は、ミラー29に入射
し、反射されて、レンズ30によって、集光される。
を構成している。このように、共焦点光学系を採用して
いるのは、サンプル22が、スライドガラス板を担体と
したマイクロアレイの場合に、スライドガラス板上に形
成された微小なスポット状試料から放出された蛍光を、
高いS/N比で読み取ることができるようにするためで
ある。
換え部材31が設けられている。
図である。
材31は、板状をなし、径の異なる3つのピンホール3
2a、32b、32cが形成されている。
プル22が、スライドガラス板を担体としたマイクロア
レイの場合に、マイクロアレイから放出された蛍光の光
路に配置されるものであり、最も径の大きいピンホール
32cは、サンプル22が、転写支持体を担体とした蛍
光サンプルの場合に、転写支持体から放出された蛍光の
光路に配置されるものである。
は、サンプル22が、蓄積性蛍光体シートである場合
に、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光の光路に配置
されるものである。
共焦点切り換え部材31を設けて、サンプル22が、ス
ライドガラス板を担体としたマイクロアレイの場合に、
最も径の小さいピンホール32aを蛍光の光路に位置さ
せているのは、サンプル22が、スライドガラス板を担
体としたマイクロアレイの場合には、レーザ光4によっ
て、蛍光色素を励起した結果、蛍光はスライドガラス板
の表面から放出され、発光点は深さ方向にほぼ一定であ
るため、共焦点光学系を用いて、径の小さいピンホール
32aに結像させることがS/N比を向上させる上で望
ましいからである。
体を担体とした蛍光サンプルの場合に、最も径の大きい
ピンホール32cを蛍光の光路に位置させているのは、
サンプル22が、転写支持体を担体とした蛍光サンプル
の場合には、レーザ光4によって、蛍光色素を励起した
ときに、蛍光色素はゲル支持体の深さ方向に分布してお
り、しかも、発光点が深さ方向に変動するので、共焦点
光学系によって、径の小さいピンホールに結像させるこ
とができず、径の小さいピンホールを用いると、試料か
ら放出された蛍光がカットされ、蛍光を光電的に検出し
たときに、十分な信号強度が得られないため、径の大き
いピンホール32cを用いる必要があるからである。
である場合に、中間の径を有するピンホール32bを輝
尽光の光路に位置させているのは、レーザ光4によっ
て、輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体を励起した
ときは、輝尽光の発光点は輝尽性蛍光体層の深さ方向に
分布し、発光点は深さ方向に変動するので、共焦点光学
系によって、径の小さいピンホールに結像させることが
できず、径の小さいピンホールを用いると、試料から放
出された輝尽光がカットされ、輝尽光を光電的に検出し
たときに、十分な信号強度が得られないが、発光点の深
さ方向における分布も、発光点の深さ方向の変動も、ゲ
ル支持体を担体としたマイクロアレイほどではないた
め、中間の径を有するピンホール32bを用いることが
望ましいからである。
るいは輝尽光は、フォトマルチプライア33によって光
電的に検出され、アナログ画像データが生成される。
れたアナログ画像データはA/D変換器34によって、
ディジタル画像データに変換され、ラインバッファ35
に送られて、記憶される。
像データを一時的に記憶するものであり、走査線1列分
のディジタル画像データが記憶されると、そのディジタ
ル画像データを、ラインバッファ35の容量よりもより
大きな容量を有する送信バッファ36に出力し、送信バ
ッファ36は、所定の容量のディジタル画像データが記
憶されると、ディジタル画像データを、画像データ処理
装置37に送信する。
のうち、主走査機構の詳細を示す略斜視図である。
(図示せず)により、図3において、矢印Yで示される
副走査方向に移動可能な可動基板40上には、一対のガ
イドレール41、41が固定されており、サンプルステ
ージ20は、一対のガイドレール41、41に、スライ
ド可能に取り付けられた3つのスライド部材42、42
(図3においては、2つのみ図示されている。)に固定
されている。
は、主走査用モータ43が固定されており、主走査用モ
ータ43の出力軸43aには、プーリ44に巻回された
タイミングベルト45が巻回されるとともに、ロータリ
ーエンコーダ46が取り付けられている。
ることによって、サンプルステージ20を、一対のガイ
ドレール41、41に沿って、図3において、矢印Xで
示される主走査方向に往復移動させ、一方、副走査用モ
ータ(図示せず)によって、可動基板40を副走査方向
に移動させることによって、サンプルステージ20を二
次元的に移動させ、サンプルステージ20にセットされ
たサンプル22の全面を、レーザ光4によって、走査す
ることが可能になる。
ロータリーエンコーダ46により、モニターすることが
できるように構成されている。
るスキャナの制御系、入力系、検出系、駆動系および表
示系を示すブロックダイアグラムである。
るスキャナの制御系は、スキャナ全体を制御するコント
ロールユニット50と、RAM51と、画像データ処理
装置37を備えており、また、画像読み取り装置の入力
系は、ユーザーによって操作され、種々の指示信号を入
力可能なキーボード52およびマウス53を備えてい
る。
は、サンプルステージ20にセットされたサンプルキャ
リア21の種類を検出して、キャリア検出信号をコント
ロールユニット50に出力するキャリアセンサ55を備
えている。
るスキャナの駆動系は、4つのフィルタ28a、28
b、28c、28dを備えたフィルタユニット27を移
動させるフィルタユニットモータ57と、共焦点切り換
え部材31を移動させる切り換え部材モータ58と、サ
ンプルステージ20を、主走査方向に往復移動させる主
走査用モータ43と、サンプルステージ20を、副走査
方向に間欠的に移動させる副走査用モータ47を備えて
いる。
の表示系は、CRT59を備えている。
ザ励起光源1、第2のレーザ励起光源2または第3のレ
ーザ励起光源3に、選択的に駆動信号を出力するととも
に、フィルタユニットモータ57、切り換え部材モータ
58、主走査用モータ43および副走査用モータ47
に、駆動信号を出力可能に構成されている。
クダイアグラムである。
るスキャナの画像データ処理装置は、ディジタル画像デ
ータを記憶する画像データ記憶手段60と、ディジタル
画像データに、種々のデータ処理を施すデータ処理手段
61を備えている。
ィジタル画像データは、画像データ処理装置37のデー
タ処理手段61の受信バッファ62に入力されて、一時
的に記憶され、受信バッファ62内に、所定量の画像デ
ータが記憶されると、記憶された画像データが、画像デ
ータ記憶手段60の画像データ一時記憶部63に出力さ
れ、記憶される。
データ処理手段61の受信バッファ62に送られ、一時
的に記憶された画像データは、さらに、受信バッファ6
2から、画像データ記憶手段60の画像データ一時記憶
部63に記憶される。
て走査して得られたディジタル画像データが、画像デー
タ記憶手段60の画像データ一時記憶部63に記憶され
ると、データ処理手段61のデータ処理部64は、画像
データ一時記憶部63からディジタル画像データを読み
出し、データ処理手段61の一時メモリ65に記憶し
て、必要なデータ処理を施した後、必要なデータ処理が
施されたディジタル画像のみを、画像データ記憶手段6
0の画像データ記憶部66に記憶させ、しかる後に、画
像データ一時記憶部63に記憶されたディジタル画像デ
ータを消去する。
置37のデータ処理手段61は、さらに、送信バッファ
36からディジタル画像データを受け取る受信バッファ
62と、データ処理を実行するデータ処理部64と、デ
ィジタル画像データを二次元的に展開して、一時的に記
憶する一時メモリ65と、ディジタル画像データを二次
元的に展開して、一時的に記憶するウィンドメモリ67
を備えており、ウィンドメモリ68に二次元的に展開さ
れて、一時的に記憶された画像データに基づいて、CR
T59の画面上に、画像が生成されるように構成されて
いる。
置37のデータ処理手段61は、さらに、各種ウィンド
データを生成して、ウィンドメモリ67に出力し、CR
T59の画面上に、各種ウィンドを表示させるウィンド
設定部68と、後に詳述する濃度シミュレーション実行
部70を備えている。
るスキャナは、サンプル22を、レーザ光4によって走
査して、標識物質を励起し、標識物質から放出された光
を光電的に検出して、生化学解析用の画像データを生成
するのに先立って、まず、フォトマルチプライア33の
電圧値を設定するため、図6に示されるフローチャート
にしたがって、プレスキャンニングが実行される。
ジ20に、サンプル22であるマイクロアレイを保持し
たサンプルキャリア21がセットされる。
あるマイクロアレイを保持したサンプルキャリア21が
セットされると、キャリアセンサ55によって、サンプ
ルキャリア21の種類が検出され、キャリア検出信号が
コントロールユニット50に出力される。
を受けると、コントロールユニット50は、キャリア検
出信号に基づき、切り換え部材モータ58に駆動信号を
出力して、共焦点切り換え部材31を、最も径の小さい
ピンホール32aが光路内に位置するように、移動させ
る。
る蛍光物質の種類およびプレスキャンニング開始信号
が、キーボード51に入力されると、キーボード51か
ら標識物質指定信号およびプレスキャンニング開始信号
がコントロールユニット50に出力される。
含まれた試料は、Cy−5(登録商標)とCy−3(登
録商標)とによって、二重標識されており、ユーザーに
よって、一方の蛍光色素、たとえば、Cy−5(登録商
標)が、キーボード52に入力されると、Cy−5は、
640nmの波長のレーザ光4によって、最も効率的に
励起可能であるから、コントロールユニット50は、入
力された標識物質指定信号にしたがって、フィルタユニ
ットモータ57に駆動信号を出力して、フィルタユニッ
ト27を移動させ、640nmの波長の光をカットし、
640nmよりも波長の長い光を透過する性質を有する
フィルタ28aを光路内に位置させる。
ンニング開始信号を受けると、画像データ処理装置37
のデータ処理手段61のウィンド設定部68に、ウィン
ド設定信号を出力して、濃度シミュレーションウィンド
データを生成させて、ウィンドメモリ67に出力させ、
濃度シミュレーションウィンドを、CRT59の画面上
に表示する。
が、表示されたCRTの画面を示す中間調図面である。
ョンウィンド80は、画像データに基づいて生成された
画像が表示される画像表示部81と、階調表示部82
と、640nmの波長のレーザ光4、532nmの波長
のレーザ光4および473nmの波長のレーザ光ごと
に、使用されている励起光をカットするためのフィルタ
の種類を表示する励起光カットフィルタ表示部83a、
83bおよび83cと、フォトマルチプライア電圧値の
値が表示されるフォトマルチプライア電圧値表示部84
a、84bおよび84cと、フォトマルチプライア電圧
値を設定可能なスライダ85a、85bおよび85c
と、プレスキャンニング開始ボタン86を含んでおり、
キーボード52を介して、入力され、あるいは、スライ
ダ85a、85bまたは85cが操作されて、設定され
たフォトマルチプライア電圧値は、フォトマルチプライ
ア電圧値表示部84a、84bおよび84cに表示され
るように構成されている。
ライア33のゲインのパーセント値として、適当なフォ
トマルチプライア電圧値G0の値が、キーボード52に
入力され、あるいは、マウス52を用いて、スライダ8
5aが操作されて、指定される。
0は、コントロールユニット50に送られ、コントロー
ルユニット50は、指定されたフォトマルチプライア電
圧値G0にしたがって、フォトマルチプライア33の電
圧値を設定するとともに、指定されたフォトマルチプラ
イア電圧値G0をRAM51に記憶する。
像データ処理装置37のウィンド設定部68にデータ表
示信号を出力して、CRT59の画面上に表示された濃
度シミュレーションウィンド80内の640nmのレー
ザ光4のフォトマルチプライア電圧値表示部84aに、
指定されたフォトマルチプライア電圧値G0を表示させ
る。
1のレーザ励起光源1に駆動信号を出力して、オンさせ
る。
ーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光と
された後、ミラー6によって反射され、第1のダイクロ
イックミラー7および第2のダイクロイックミラー8を
透過して、光学ヘッド15に入射する。
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされたサンプル22
であるマイクロアレイに入射する。
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に移動され、副走査用モータ47によって、図3に
おいて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるた
め、レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセッ
トされたマイクロアレイの全面が走査される。
NAを標識しているCy−5が励起され、蛍光25が放
出される。マイクロアレイの担体として、スライドガラ
ス板が用いられている場合には、蛍光色素はスライドガ
ラス板の表面にのみ分布しているので、蛍光25もスラ
イドガラス板の表面からのみ、発せられる。
光25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明
きミラー18によって反射され、フィルタユニット27
に入射する。
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28aに入射し、640nmの波長の光が
カットされ、640nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
ラー29によって反射され、レンズ30によって、結像
される。
換え部材31が、最も径の小さいピンホール32aが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25が
ピンホール32a上に結像され、フォトマルチプライア
33によって、光電的に検出されて、アナログ画像デー
タが生成される。
イドガラス板の表面の蛍光色素から発せられた蛍光25
をフォトマルチプライア33に導いて、光電的に検出し
ているので、データ中のイズを最小に抑えることが可能
になる。
れたアナログ画像データはA/D変換器34によって、
ディジタル画像データに変換され、ラインバッファ35
に送られて、記憶される。
成された走査線1列分のディジタル画像データが、ライ
ンバッファ35に記憶されると、走査線1列分のディジ
タル画像データは、ラインバッファ35の容量よりも大
きな容量を有する送信バッファ36に出力されて、記憶
され、送信バッファ36は、所定の容量のディジタル画
像データが記憶されると、ディジタル画像データを、画
像データ処理装置37に送信する。
信バッファ36に一時的に記憶されたディジタル画像デ
ータは、画像データ処理装置37のデータ処理手段61
の受信バッファ62に入力されて、一時的に記憶され、
受信バッファ62内に、所定量の画像データが記憶され
ると、記憶された画像データが、画像データ記憶手段6
0の画像データ一時記憶部63に出力され、記憶され
る。
マイクロアレイの全面を、第1のレーザ励起光源1から
発せられた640nmの波長のレーザ光4によって走査
して得られたディジタル画像データが、画像データ記憶
手段60の画像データ一時記憶部63に記憶されると、
データ処理手段61のデータ処理部64は、画像データ
一時記憶部63からディジタル画像データを読み出し、
データ処理手段61の一時メモリ65に記憶して、必要
なデータ処理を施した後、必要なデータ処理が施された
ディジタル画像のみを、画像データ記憶手段60の画像
データ記憶部66に記憶させ、しかる後に、画像データ
一時記憶部63に記憶されたディジタル画像データを消
去する。
部66に記憶された画像データは、一時メモリ65に読
み出され、二次元的に展開されて、一時的に記憶され、
さらに、ウィンドメモリ68に読み出されて、二次元的
に展開されて、一時的に記憶される。
成され、ウィンドメモリ68に二次元的に展開されて、
一時的に記憶されたディジタル画像データに基づいて、
CRT59の画面上に表示されている濃度シミュレーシ
ョンウィンド80の画像表示部81内に、Cy−5によ
って標識された試料の画像が表示される。
9の画面上に表示されている濃度シミュレーションウィ
ンド80の画像表示部81内に表示されたCy−5によ
って標識された試料の画像は、ユーザーによって、フォ
トマルチプライア33のゲインのパーセント値として、
適当なフォトマルチプライア電圧値G0の値が指定され
て、生成された画像データに基づくものであり、一般
に、プレスキャンニングの段階で、適切なフォトマルチ
プライア電圧値G0を指定することはきわめて困難であ
るから、こうして、濃度シミュレーションウィンド80
の画像表示部81内に表示された画像は、適切な濃度を
有してはいない。
9の画面上に表示された画像に基づいて、ユーザーによ
って、新たなフォトマルチプライア電圧値の値が指定さ
れて、適切な濃度を有する画像が、試行錯誤によって、
CRT59の画面上に表示されるまで、プレスキャンニ
ングが繰り返されていたが、このような操作はきわめて
煩雑であり、多大な時間を要するだけでなく、プレスキ
ャンニングを繰り返す結果、標識物質である蛍光色素が
劣化し、蛍光の発光量が低下するという問題があった。
ャンニングによって生成されたディジタル画像データに
基づいて、プレスキャンニングに先立って、入力された
フォトマルチプライア電圧値G0とは異なるフォトマル
チプライア電圧値Gを、キーボード52を介して、入力
し、あるいは、マウス53を用いて、CRT59の画面
上に表示された濃度シミュレーションウィンド内のスラ
イダ65aを操作することによって、指定し、指定した
フォトマルチプライア電圧値Gにしたがって、信号強度
すなわち、生成されるべき画像の濃度をシミュレートす
ることが可能となるように、画像データ処理装置37の
データ処理手段61は、濃度シミュレーション実行部7
0を備えている。
処理手段61に設けられた濃度シミュレーション実行部
70のブロックダイアグラムである。
置37のデータ処理手段61に設けられた濃度シミュレ
ーション実行部70は、ユーザーが、キーボード52を
介して、入力し、あるいは、マウス53を用いて、CR
T59の画面上に表示された濃度シミュレーションウィ
ンド80内のスライダ65aを操作することによって、
指定したフォトマルチプライア電圧値Gを用いて、画像
データを生成したときの各ピクセルの濃度信号強度QL
iが、プレスキャンニングによって生成された画像デー
タの各ピクセルの濃度信号強度QLi0から、どれだ
け、シフトするかを表わす濃度シフト値ΔQLを算出す
る濃度シフト値算出部71と、濃度シフト値算出部70
によって算出された濃度シフト値ΔQLにしたがって、
プレスキャンニングによって生成され、一時メモリ65
に二次元的に展開されて、記憶されている画像データを
構成する各ピクセルの濃度信号強度を補正するピクセル
濃度信号強度補正部72を備えている。
表示部81内に表示された画像を観察した結果、画像の
濃度が不適切であると判定したときは、ユーザーは、ま
ず、キーボード52を介して、適切と予測されるフォト
マルチプライア電圧値Gを入力し、あるいは、マウス5
3を用いて、CRT59の画面上に表示された濃度シミ
ュレーションウィンド内のスライダ65aを操作して、
適切と予測されるフォトマルチプライア電圧値Gを入力
するとともに、濃度シミュレーション開始信号を入力す
る。
マルチプライア電圧値Gとともに、コントロールユニッ
ト50に入力され、コントロールユニット50は、濃度
シミュレーション開始信号に応答して、RAM51に記
憶されたプレスキャンニングに先立って、ユーザーによ
って入力されたフォトマルチプライア電圧値G0を読み
出し、濃度シミュレーション開始信号およびフォトマル
チプライア電圧値Gとともに、画像データ処理装置37
に出力する。
たに、指定されたフォトマルチプライア電圧値GをRA
M51に記憶する。
ミュレーション開始信号およびフォトマルチプライア電
圧値Gは、画像データ処理装置37のデータ処理手段6
1に設けられた濃度シミュレーション実行部70の濃度
シフト値算出部71に入力される。
フト値算出部71は、濃度シミュレーション開始信号を
受けると、入力されたフォトマルチプライア電圧値G0
およびフォトマルチプライア電圧値Gに基づき、次式
(1)にしたがって、ユーザーによって指定されたフォ
トマルチプライア電圧値Gを用いて、画像データを生成
したときの各ピクセルの濃度信号強度QLi640が、
640nmの波長のレーザ光4を用いて、プレスキャン
ニングによって生成された画像データの各ピクセルの濃
度信号強度QLi0640から、どれだけ、シフトする
かを表わす濃度シフト値ΔQLを算出する。
る。
6、L=5であるので、式(1)は、次のように、書き
換えることができる。
強度補正部72に出力される。
濃度信号強度補正部72にも入力され、濃度信号強度補
正部72は、コントロールユニット50から濃度シミュ
レーション開始信号を受け、濃度シフト値算出部70か
ら濃度シフト値ΔQLを受けると、一時メモリ65に二
次元的に展開されて、一時的に記憶されている画像デー
タを読み出し、次式(2)のように、プレスキャンニン
グによって生成された画像データの各ピクセルの濃度信
号強度QLi0640に、濃度シフト値算出部70から
入力された濃度シフト値ΔQLを加算して、ユーザーに
よって指定されたフォトマルチプライア電圧値Gを用い
て、画像データを生成したときの各ピクセルの濃度信号
強度QLi640を算出する。
クセルに、こうして算出した各ピクセルの濃度信号強度
QLi640を割り当て、各ピクセルの濃度信号強度が
補正された画像データを生成し、ウィンドメモリ68に
出力する。
像データは、ウィンドメモリ68に二次元的に展開され
て、記憶され、ウィンドメモリ68に、二次元的に展開
されて、記憶された画像データに基づいて、CRT59
の画面上に表示されている濃度シミュレーションウィン
ド80の画像表示部81内に、Cy−5によって標識さ
れた試料の画像が表示される。
ド80の画像表示部81内に表示された画像を観察し
て、画像のコントラストが適正であると判断したとき
は、キーボード52に、フォトマルチプライア電圧決定
信号を入力する。
52を介して、フォトマルチプライア電圧決定信号を受
けると、RAM51に記憶されているフォトマルチプラ
イア電圧値Gにしたがって、Cy−5によって標識され
た試料の画像データを生成する場合のフォトマルチプラ
イア33の電圧値を設定する。
ンド80の画像表示部81内に表示された画像を観察し
た結果、画像のコントラストが未だ適正でないと判断し
たときは、ユーザーは、キーボード52を介して、ある
いは、マウス53によって、濃度シミュレーションウィ
ンドのスライダ84aを操作して、新たに、フォトマル
チプライア電圧値Gを指定し、キーボード52に、濃度
シミュレーション開始信号を入力する。
に指定されたフォトマルチプライア電圧値Gは、コント
ロールユニット50に入力され、上述したのと全く同様
にして、濃度シフト値算出部71によって、濃度シフト
値ΔQLが算出され、濃度信号強度補正部72によっ
て、ユーザーによって、新たに、指定されたフォトマル
チプライア電圧値Gを用いて、画像データを生成したと
きの各ピクセルの濃度信号強度QLi640が算出され
て、各ピクセルの濃度信号強度が補正された画像データ
が生成され、生成された画像データに基づいて、CRT
59の画面上に表示された濃度シミュレーションウィン
ド80の画像表示部81内に、Cy−5によって標識さ
れた試料の画像が表示される。
像が、CRT59の画面上に表示された濃度シミュレー
ションウィンド80の画像表示部81内に表示されるま
で、濃度シミュレーションが繰り返され、適正なコント
ラストを有するCy−5によって標識された試料の画像
を生成することのできるフォトマルチプライア電圧値G
が決定されて、決定されたフォトマルチプライア電圧値
Gにしたがって、コントロールユニット50によって、
フォトマルチプライア33の電圧値が設定される。
よって、フォトマルチプライア33の電圧値が設定され
ると、コントロールユニット50は、ウィンド設定部6
8にウィンド解除信号を出力して、ウィンド設定部68
により、ウィンドメモリ67内に設定されていた濃度シ
ミュレーションウィンド80を消去させるとともに、第
1のレーザ励起光源1に駆動信号を出力して、オンさ
せ、Cy−5によって標識された試料の生化学解析用の
画像データの生成が開始される。
ーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光と
された後、ミラー6によって反射され、第1のダイクロ
イックミラー7および第2のダイクロイックミラー8を
透過して、光学ヘッド15に入射する。
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされたサンプル22
であるマイクロアレイに入射する。
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に移動され、副走査用モータ47によって、図3に
おいて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるた
め、レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセッ
トされたマイクロアレイの全面が走査される。
NAを標識しているCy−5が励起され、蛍光25が放
出される。マイクロアレイの担体として、スライドガラ
ス板が用いられている場合には、蛍光色素はスライドガ
ラス板の表面にのみ分布しているので、蛍光25もスラ
イドガラス板の表面からのみ、発せられる。
光25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明
きミラー18によって反射され、フィルタユニット27
に入射する。
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28aに入射し、640nmの波長の光が
カットされ、640nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
ラー29によって反射され、レンズ30によって、結像
される。
換え部材31が、最も径の小さいピンホール32aが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25が
ピンホール32a上に結像され、フォトマルチプライア
33によって、光電的に検出されて、アナログ画像デー
タが生成される。
イドガラス板の表面の蛍光色素から発せられた蛍光25
をフォトマルチプライア33に導いて、光電的に検出し
ているので、データ中のイズを最小に抑えることが可能
になる。
れたアナログ画像データはA/D変換器34によって、
ディジタル画像データに変換され、ラインバッファ35
に送られて、記憶される。
タル画像データが、ラインバッファ35に記憶される
と、走査線1列分のディジタル画像データは、ラインバ
ッファ35の容量よりも大きな容量を有する送信バッフ
ァ36に出力されて、記憶され、送信バッファ36は、
所定の容量のディジタル画像データが記憶されると、デ
ィジタル画像データを、画像データ処理装置37に送信
する。
6から、画像データ処理装置37のデータ処理手段61
の受信バッファ62に入力されて、一時的に記憶され、
受信バッファ62内に、所定量の画像データが記憶され
ると、記憶された画像データが、画像データ記憶手段6
0の画像データ一時記憶部63に出力され、記憶され
る。
ザ光4によって走査して得られたディジタル画像データ
が、画像データ記憶手段60の画像データ一時記憶部6
3に記憶されると、データ処理手段61のデータ処理部
64は、画像データ一時記憶部63からディジタル画像
データを読み出し、データ処理手段61の一時メモリ6
5に記憶して、必要なデータ処理を施した後、必要なデ
ータ処理が施されたディジタル画像のみを、画像データ
記憶手段60の画像データ記憶部66に記憶させ、しか
る後に、画像データ一時記憶部63に記憶されたディジ
タル画像データを消去する。
部66に記憶された画像データは、データ処理部64に
よって、一時メモリ65に読み出されて、二次元的に展
開されて、一時的に記憶され、データ処理部64によっ
て、必要に応じて、データ処理が施されて、ウィンドメ
モリ68に、二次元的に展開されて、一時的に記憶され
る。
生成信号が入力されると、ウィンドメモリ68に二次元
的に展開されて、一時的に記憶されている画像データに
基づいて、CRT59の画面上に、Cy−5によって標
識された試料の画像が表示される。
含まれた試料は、Cy−5(登録商標)に加えて、Cy
−3(登録商標)によって標識されているため、Cy−
5によって標識された試料の生化学解析用の画像データ
が生成されると、Cy−3によって標識された試料の生
化学解析用の画像データが生成される。
シフト値ΔQLは、フォトマルチプライア電圧値Gにの
み依存し、蛍光色素を励起するために用いるレーザ光4
の波長には依存しないが、サンプルステージ20に載置
されたサンプル22を走査するレーザ光4の波長が異な
ると、フォトマルチプライア33の電圧値が同じであっ
ても、生成されたディジタル画像データの各ピクセルの
濃度信号強度QLiが異なり、したがって、フォトマル
チプライア33の電圧値をG0に設定して、プレスキャ
ンニングによって生成されたディジタル画像データの各
ピクセルの濃度信号強度QLi0も変化するため、Cy
−3によって標識された試料の生化学解析用の画像デー
タを生成する場合にも、まず、プレスキャンニングが実
行される。
蛍光物質の種類およびプレスキャンニング開始信号が、
キーボード51に入力されると、キーボード51から標
識物質指定信号およびプレスキャンニング開始信号がコ
ントロールユニット50に出力される。蛍光色素の種類
として、Cy−3が入力されると、Cy−3は、473
nmの波長のレーザ光4によって、最も効率的に励起可
能であるから、コントロールユニット50は、入力され
た標識物質指定信号にしたがって、フィルタユニットモ
ータ57に駆動信号を出力して、フィルタユニット27
を移動させ、473mの波長の光をカットし、473n
mよりも波長の長い光を透過する性質を有するフィルタ
28cを光路内に位置させる。
ンニング開始信号を受けると、画像データ処理装置37
のデータ処理手段61のウィンド設定部68に、ウィン
ド設定信号を出力して、濃度シミュレーションウィンド
データを生成させて、ウィンドメモリ67に出力させ、
濃度シミュレーションウィンドを、CRT59の画面上
に表示する。
プライア33のゲインのパーセント値として、適当なフ
ォトマルチプライア電圧値G0の値が、キーボード52
に入力され、あるいは、マウス52を用いて、スライダ
85cが操作されて、指定される。
0は、コントロールユニット50に送られ、コントロー
ルユニット50は、指定されたフォトマルチプライア電
圧値G0にしたがって、フォトマルチプライア33の電
圧値を設定するとともに、指定されたフォトマルチプラ
イア電圧値G0をRAM51に記憶する。
像データ処理装置37のウィンド設定部68にデータ表
示信号を出力して、CRT59の画面上に表示された濃
度シミュレーションウィンド80内の473nmのレー
ザ光4のフォトマルチプライア電圧値表示部84cに、
指定されたフォトマルチプライア電圧値G0を表示させ
る。
3のレーザ励起光源3に駆動信号を出力して、オンさせ
る。
ーザ光4は、第2のダイクロイックミラー8によって反
射されて、光学ヘッド15に入射する。
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされたサンプル22
であるマイクロアレイに入射する。
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に移動され、副走査用モータ47によって、図3に
おいて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるた
め、レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセッ
トされたマイクロアレイの全面が走査される。
NAを標識しているCy−3が励起され、蛍光25が放
出される。マイクロアレイの担体として、スライドガラ
ス板が用いられている場合には、蛍光色素はスライドガ
ラス板の表面にのみ分布しているので、蛍光25もスラ
イドガラス板の表面からのみ、発せられる。
光25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明
きミラー18によって反射され、フィルタユニット27
に入射する。
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28cに入射し、473nmの波長の光が
カットされ、473nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
ラー29によって反射され、レンズ30によって、結像
される。
換え部材31が、最も径の小さいピンホール32aが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25が
ピンホール32a上に結像され、フォトマルチプライア
33によって、光電的に検出されて、アナログ画像デー
タが生成される。
イドガラス板の表面の蛍光色素から発せられた蛍光25
をフォトマルチプライア33に導いて、光電的に検出し
ているので、データ中のイズを最小に抑えることが可能
になる。
れたアナログ画像データはA/D変換器34によって、
ディジタル画像データに変換され、ラインバッファ35
に送られて、記憶される。
成された走査線1列分のディジタル画像データが、ライ
ンバッファ35に記憶されると、走査線1列分のディジ
タル画像データは、ラインバッファ35の容量よりも大
きな容量を有する送信バッファ36に出力されて、記憶
され、送信バッファ36は、所定の容量のディジタル画
像データが記憶されると、ディジタル画像データを、画
像データ処理装置37に送信する。
信バッファ36に一時的に記憶されたディジタル画像デ
ータは、画像データ処理装置37のデータ処理手段61
の受信バッファ62に入力されて、一時的に記憶され、
受信バッファ62内に、所定量の画像データが記憶され
ると、記憶された画像データが、画像データ記憶手段6
0の画像データ一時記憶部63に出力されて、記憶され
る。
マイクロアレイの全面を、第3のレーザ励起光源3から
発せられた473nmの波長のレーザ光4によって走査
して得られたディジタル画像データが、画像データ記憶
手段60の画像データ一時記憶部63に記憶されると、
データ処理手段61のデータ処理部64は、画像データ
一時記憶部63からディジタル画像データを読み出し、
データ処理手段61の一時メモリ65に記憶して、必要
なデータ処理を施した後、必要なデータ処理が施された
ディジタル画像のみを、画像データ記憶手段60の画像
データ記憶部66に記憶させ、しかる後に、画像データ
一時記憶部63に記憶されたディジタル画像データを消
去する。
部66に記憶された画像データは、一時メモリ65に読
み出され、二次元的に展開されて、一時的に記憶され、
さらに、ウィンドメモリ68に読み出されて、二次元的
に展開されて、一時的に記憶される。
成され、ウィンドメモリ68に二次元的に展開されて、
一時的に記憶されたディジタル画像データに基づいて、
CRT59の画面上に表示されている濃度シミュレーシ
ョンウィンド80の画像表示部81内に、Cy−3によ
って標識された試料の画像が表示される。
9の画面上に表示されている濃度シミュレーションウィ
ンド80の画像表示部81内に表示されたCy−3によ
って標識された試料の画像は、ユーザーによって、フォ
トマルチプライア33のゲインのパーセント値として、
適当なフォトマルチプライア電圧値G0の値が指定され
て、生成された画像データに基づくものであり、一般
に、プレスキャンニングの段階で、適切なフォトマルチ
プライア電圧値G0を指定することはきわめて困難であ
るから、こうして、濃度シミュレーションウィンド80
の画像表示部81内に表示された画像は、適切な濃度を
有してはいない。
れた640nmの波長を有するレーザ光4を用いて、プ
レスキャンニングを実行した場合と同様に、濃度シミュ
レーションウィンド80の画像表示部81内に表示され
た画像を観察した結果、画像の濃度が不適切であると判
定したときは、ユーザーは、まず、キーボード52を介
して、適切と予測されるフォトマルチプライア電圧値G
を入力し、あるいは、マウス53を用いて、CRT59
の画面上に表示された濃度シミュレーションウィンド内
のスライダ65cを操作して、適切と予測されるフォト
マルチプライア電圧値Gを入力するとともに、濃度シミ
ュレーション開始信号を入力する。
マルチプライア電圧値Gとともに、コントロールユニッ
ト50に入力され、コントロールユニット50は、濃度
シミュレーション開始信号に応答して、RAM51に記
憶されたプレスキャンニングに先立って、ユーザーによ
って入力されたフォトマルチプライア電圧値G0を読み
出し、濃度シミュレーション開始信号およびフォトマル
チプライア電圧値Gとともに、画像データ処理装置37
に出力する。
たに、指定されたフォトマルチプライア電圧値GをRA
M51に記憶する。
ミュレーション開始信号およびフォトマルチプライア電
圧値Gは、画像データ処理装置37のデータ処理手段6
1に設けられた濃度シミュレーション実行部70の濃度
シフト値算出部71に入力される。
フト値算出部71は、濃度シミュレーション開始信号を
受けると、入力されたフォトマルチプライア電圧値G0
およびフォトマルチプライア電圧値Gに基づき、次式
(1)にしたがって、ユーザーによって指定されたフォ
トマルチプライア電圧値Gを用いて、画像データを生成
したときの各ピクセルの濃度信号強度QLi473が、
473nmの波長のレーザ光4を用いて、プレスキャン
ニングによって生成された画像データの各ピクセルの濃
度信号強度QLi0473から、どれだけ、シフトする
かを表わす濃度シフト値ΔQLを算出する。
る。
6、L=5であるので、式(1)は、次のように、書き
換えることができる。
強度補正部72に出力される。
濃度信号強度補正部72にも入力され、濃度信号強度補
正部72は、コントロールユニット50から濃度シミュ
レーション開始信号を受け、濃度シフト値算出部70か
ら濃度シフト値ΔQLを受けると、一時メモリ65に二
次元的に展開されて、一時的に記憶されている画像デー
タを読み出し、次式(2)のように、プレスキャンニン
グによって生成された画像データの各ピクセルの濃度信
号強度QLi0473に、濃度シフト値算出部70から
入力された濃度シフト値ΔQLを加算して、ユーザーに
よって指定されたフォトマルチプライア電圧値Gを用い
て、画像データを生成したときの各ピクセルの濃度信号
強度QLi473を算出する。
クセルに、こうして算出した各ピクセルの濃度信号強度
QLi473を割り当て、各ピクセルの濃度信号強度が
補正された画像データを生成し、ウィンドメモリ68に
出力する。
像データは、ウィンドメモリ68に二次元的に展開され
て、記憶され、ウィンドメモリ68に、二次元的に展開
されて、記憶された画像データに基づいて、CRT59
の画面上に表示されている濃度シミュレーションウィン
ド80の画像表示部81内に、Cy−3によって標識さ
れた試料の画像が表示される。
ド80の画像表示部81内に表示された画像を観察し
て、画像のコントラストが適正であると判断したとき
は、キーボード52に、フォトマルチプライア電圧決定
信号を入力する。
52を介して、フォトマルチプライア電圧決定信号を受
けると、RAM51に記憶されているフォトマルチプラ
イア電圧値Gにしたがって、Cy−3によって標識され
た試料の画像データを生成する場合のフォトマルチプラ
イア33の電圧値を設定する。
ンド80の画像表示部81内に表示された画像を観察し
た結果、画像のコントラストが未だ適正でないと判断し
たときは、ユーザーは、キーボード52を介して、ある
いは、マウス53によって、濃度シミュレーションウィ
ンドのスライダ84cを操作して、新たに、フォトマル
チプライア電圧値Gを指定し、キーボード52に、濃度
シミュレーション開始信号を入力する。
に指定されたフォトマルチプライア電圧値Gは、コント
ロールユニット50に入力され、上述したのと全く同様
にして、濃度シフト値算出部71によって、濃度シフト
値ΔQLが算出され、濃度信号強度補正部72によっ
て、ユーザーによって、新たに、指定されたフォトマル
チプライア電圧値Gを用いて、画像データを生成したと
きの各ピクセルの濃度信号強度QLi473が算出され
て、各ピクセルの濃度信号強度が補正された画像データ
が生成され、生成された画像データに基づいて、CRT
59の画面上に表示された濃度シミュレーションウィン
ド80の画像表示部81内に、Cy−3によって標識さ
れた試料の画像が表示される。
像が、CRT59の画面上に表示された濃度シミュレー
ションウィンド80の画像表示部81内に表示されるま
で、濃度シミュレーションが繰り返され、適正なコント
ラストを有するCy−3によって標識された試料の画像
を生成することのできるフォトマルチプライア電圧値G
が決定されて、決定されたフォトマルチプライア電圧値
Gにしたがって、コントロールユニット50によって、
フォトマルチプライア33の電圧値が設定される。
よって、フォトマルチプライア33の電圧値が設定され
ると、コントロールユニット50は、ウィンド設定部6
8にウィンド解除信号を出力して、ウィンド設定部68
により、ウィンドメモリ67内に設定されていた濃度シ
ミュレーションウィンド80を消去させるとともに、第
3のレーザ励起光源3に駆動信号を出力して、オンさ
せ、Cy−3によって標識された試料の生化学解析用の
画像データの生成が開始される。
73nmの波長のレーザ光4は、第2のダイクロイック
ミラー8によって反射されて、光学ヘッド15に入射す
る。
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされたサンプル22
であるマイクロアレイに入射する。
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に移動され、副走査用モータ47によって、図3に
おいて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるた
め、レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセッ
トされたマイクロアレイの全面が走査される。
NAを標識しているCy−3が励起され、蛍光25が放
出される。マイクロアレイの担体として、スライドガラ
ス板が用いられている場合には、蛍光色素はスライドガ
ラス板の表面にのみ分布しているので、蛍光25もスラ
イドガラス板の表面からのみ、発せられる。
光25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明
きミラー18によって反射され、フィルタユニット27
に入射する。
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28cに入射し、473nmの波長の光が
カットされ、473nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
ラー29によって反射され、レンズ30によって、結像
される。
換え部材31が、最も径の小さいピンホール32aが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25が
ピンホール32a上に結像され、フォトマルチプライア
33によって、光電的に検出されて、アナログ画像デー
タが生成される。
イドガラス板の表面の蛍光色素から発せられた蛍光25
をフォトマルチプライア33に導いて、光電的に検出し
ているので、データ中のイズを最小に抑えることが可能
になる。
れたアナログ画像データはA/D変換器34によって、
ディジタル画像データに変換され、ラインバッファ35
に送られて、記憶される。
タル画像データが、ラインバッファ35に記憶される
と、走査線1列分のディジタル画像データは、ラインバ
ッファ35の容量よりも大きな容量を有する送信バッフ
ァ36に出力されて、記憶され、送信バッファ36は、
所定の容量のディジタル画像データが記憶されると、デ
ィジタル画像データを、画像データ処理装置37に送信
する。
6から画像データ処理装置37のデータ処理手段61の
受信バッファ62に入力されて、一時的に記憶され、受
信バッファ62内に、所定量の画像データが記憶される
と、記憶された画像データが、画像データ記憶手段60
の画像データ一時記憶部63に出力されて、記憶され
る。
ザ光4によって走査して得られたディジタル画像データ
が、画像データ記憶手段60の画像データ一時記憶部6
3に記憶されると、データ処理手段61のデータ処理部
64は、画像データ一時記憶部63からディジタル画像
データを読み出し、データ処理手段61の一時メモリ6
5に記憶して、必要なデータ処理を施した後、必要なデ
ータ処理が施されたディジタル画像のみを、画像データ
記憶手段60の画像データ記憶部66に記憶させ、しか
る後に、画像データ一時記憶部63に記憶されたディジ
タル画像データを消去する。
部66に記憶された画像データは、データ処理部64に
よって、一時メモリ65に読み出されて、二次元的に展
開されて、一時的に記憶され、データ処理部64によっ
て、必要に応じて、データ処理が施されて、ウィンドメ
モリ68に、二次元的に展開されて、一時的に記憶され
る。
生成信号が入力されると、ウィンドメモリ68に二次元
的に展開されて、一時的に記憶されている画像データに
基づいて、CRT59の画面上に、Cy−3によって標
識された試料の画像が表示される。
れた変性DNAを含む転写支持体を担体とした蛍光サン
プルを、レーザ光4によって走査して、蛍光色素を励起
し、蛍光色素から放出された蛍光を、フォトマルチプラ
イアによって光電的に検出して、生化学解析用の画像デ
ータを生成する場合には、以下のようにして、生化学解
析用の画像データが生成される。
ォトマルチプライア電圧値Gにのみ依存し、蛍光色素を
励起するために用いるレーザ光4の波長には依存しない
が、サンプルステージ20に載置されたサンプル22を
走査するレーザ光4の波長が異なると、フォトマルチプ
ライア33の電圧値が同じであっても、生成されたディ
ジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度QLiが
異なり、したがって、フォトマルチプライア33の電圧
値をG0に設定して、プレスキャンニングによって生成
されたディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強
度QLi0も変化するため、蛍光色素によって、選択的
に標識された変性DNAを含む転写支持体を担体とした
蛍光サンプルを、レーザ光4によって走査して、蛍光色
素を励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検
出して、生化学解析用の画像データを生成する場合に
も、使用するレーザ光4の波長が異なるときは、まず、
プレスキャンニングが実行される。
ジ20に、蛍光色素によって、選択的に標識された変性
DNAを含む転写支持体を担体とした蛍光サンプル22
が保持されたサンプルキャリア21がセットされる。
ア21がセットされると、キャリアセンサ55によっ
て、サンプルキャリア21の種類が検出され、キャリア
検出信号がコントロールユニット50に出力される。
を受けると、コントロールユニット50は、キャリア検
出信号に基づき、切り換え部材モータ58に駆動信号を
出力して、共焦点切り換え部材31を、最も径の大きい
ピンホール32cが光路内に位置するように、移動させ
る。
る蛍光物質の種類およびプレスキャンニング開始信号
が、キーボード51に入力されると、キーボード51か
ら標識物質指定信号およびプレスキャンニング開始信号
がコントロールユニット50に出力される。
て選択的に標識されているときは、ローダミンは、53
2nmの波長のレーザによって、最も効率的に励起する
ことができるから、コントロールユニット50は第2の
レーザ励起光源2を選択するとともに、フィルタ32b
を選択し、フィルタユニットモータ57に駆動信号を出
力して、フィルタユニット27を移動させ、532nm
の波長の光をカットし、532nmよりも波長の長い光
を透過する性質を有するフィルタ28bを、蛍光25の
光路内に位置させる。
ンニング開始信号を受けると、画像データ処理装置37
のデータ処理手段61のウィンド設定部68に、ウィン
ド設定信号を出力して、濃度シミュレーションウィンド
データを生成させて、ウィンドメモリ67に出力させ、
濃度シミュレーションウィンドを、CRT59の画面上
に表示する。
プライア33のゲインのパーセント値として、適当なフ
ォトマルチプライア電圧値G0の値が、キーボード52
に入力され、あるいは、マウス52を用いて、スライダ
85bが操作されて、指定される。
0は、コントロールユニット50に送られ、コントロー
ルユニット50は、指定されたフォトマルチプライア電
圧値G0にしたがって、フォトマルチプライア33の電
圧値を設定するとともに、指定されたフォトマルチプラ
イア電圧値G0をRAM51に記憶する。
像データ処理装置37のウィンド設定部68にデータ表
示信号を出力して、CRT59の画面上に表示された濃
度シミュレーションウィンド80内の532nmのレー
ザ光4のフォトマルチプライア電圧値表示部84bに、
指定されたフォトマルチプライア電圧値G0を表示させ
る。
2のレーザ励起光源2に駆動信号を出力して、オンさせ
る。
32nmの波長のレーザ光4は、コリメータレンズ9に
よって、平行な光とされた後、第1のダイクロイックミ
ラー7に入射して、反射される。
射されたレーザ光4は、第2のダイクロイックミラー8
を透過し、光学ヘッド15に入射する。
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされた蛍光サンプル
22に入射する。
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に移動され、副走査用モータ47によって、図3に
おいて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるた
め、レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセッ
トされた蛍光サンプル22の全面が走査される。
している蛍光色素、たとえば、ローダミンが励起され、
蛍光25が放出される。蛍光サンプル22の担体とし
て、転写支持体が用いられている場合には、蛍光色素
は、転写支持体の深さ方向に分布しているため、転写支
持体の深さ方向の所定の範囲から、蛍光25が発せら
れ、発光点の深さ方向の位置も変動する。
から発せられた蛍光25は、レンズ19によって、平行
な光とされ、穴明きミラー18によって反射され、フィ
ルタユニット27に入射する。
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28bに入射し、532nmの波長の光が
カットされ、532nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
29によって反射され、レンズ30によって、集光され
るが、蛍光25は、転写支持体の深さ方向の所定の範囲
から発せられているため、結像はしない。
換え部材31が、最も径の大きいピンホール32cが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25は
最も径の大きいピンホール32cを通過して、フォトマ
ルチプライア33によって、光電的に検出されて、アナ
ログ画像データが生成される。
たマイクロアレイの表面の蛍光色素から発せられた蛍光
25を、高いS/N比で、検出するために、共焦点光学
系を用いているにもかかわらず、転写支持体の深さ方向
の所定の範囲から発せられた蛍光25も高い信号強度で
検出することが可能になる。
れたアナログ画像データはA/D変換器34によって、
ディジタル画像データに変換され、ラインバッファ35
に送られて、記憶される。
成された走査線1列分のディジタル画像データが、ライ
ンバッファ35に記憶されると、走査線1列分のディジ
タル画像データは、ラインバッファ35の容量よりも大
きな容量を有する送信バッファ36に出力されて、記憶
され、送信バッファ36は、所定の容量のディジタル画
像データが記憶されると、ディジタル画像データを、画
像データ処理装置37に送信する。
信バッファ36に一時的に記憶されたディジタル画像デ
ータは、画像データ処理装置37のデータ処理手段61
の受信バッファ62に入力されて、一時的に記憶され、
受信バッファ62内に、所定量の画像データが記憶され
ると、記憶された画像データが、画像データ記憶手段6
0の画像データ一時記憶部63に出力されて、記憶され
る。
蛍光サンプル22の全面を、第2のレーザ励起光源2か
ら発せられた532nmの波長のレーザ光4によって走
査して得られたディジタル画像データが、画像データ記
憶手段60の画像データ一時記憶部63に記憶される
と、データ処理手段61のデータ処理部64は、画像デ
ータ一時記憶部63からディジタル画像データを読み出
し、データ処理手段61の一時メモリ65に記憶して、
必要なデータ処理を施した後、必要なデータ処理が施さ
れたディジタル画像のみを、画像データ記憶手段60の
画像データ記憶部66に記憶させ、しかる後に、画像デ
ータ一時記憶部63に記憶されたディジタル画像データ
を消去する。
部66に記憶された画像データは、一時メモリ65に読
み出され、二次元的に展開されて、一時的に記憶され、
さらに、ウィンドメモリ68に読み出されて、二次元的
に展開されて、一時的に記憶される。
成され、ウィンドメモリ68に二次元的に展開されて、
一時的に記憶されたディジタル画像データに基づいて、
CRT59の画面上に表示されている濃度シミュレーシ
ョンウィンド80の画像表示部81内に、ローダミンに
よって選択的に標識された変性DNAの画像が表示され
る。
して、CRT59の画面上に表示されている濃度シミュ
レーションウィンド80の画像表示部81内に表示され
たローダミンによって選択的に標識された変性DNAの
画像は、ユーザーによって、フォトマルチプライア33
のゲインのパーセント値として、適当なフォトマルチプ
ライア電圧値G0の値が指定されて、生成された画像デ
ータに基づくものであり、一般に、プレスキャンニング
の段階で、適切なフォトマルチプライア電圧値G0を指
定することはきわめて困難であるから、こうして、濃度
シミュレーションウィンド80の画像表示部81内に表
示された画像は、適切な濃度を有してはいない。
れた640nmの波長を有するレーザ光4を用いて、マ
イクロアレイを走査して、プレスキャンニングを実行し
た場合と同様に、濃度シミュレーションウィンド80の
画像表示部81内に表示された画像を観察した結果、画
像の濃度が不適切であると判定したときは、ユーザー
は、まず、キーボード52を介して、適切と予測される
フォトマルチプライア電圧値Gを入力し、あるいは、マ
ウス53を用いて、CRT59の画面上に表示された濃
度シミュレーションウィンド内のスライダ65bを操作
して、適切と予測されるフォトマルチプライア電圧値G
を入力するとともに、濃度シミュレーション開始信号を
入力する。
マルチプライア電圧値Gとともに、コントロールユニッ
ト50に入力され、コントロールユニット50は、濃度
シミュレーション開始信号に応答して、RAM51に記
憶されたプレスキャンニングに先立って、ユーザーによ
って入力されたフォトマルチプライア電圧値G0を読み
出し、濃度シミュレーション開始信号およびフォトマル
チプライア電圧値Gとともに、画像データ処理装置37
に出力する。
たに、指定されたフォトマルチプライア電圧値GをRA
M51に記憶する。
ミュレーション開始信号およびフォトマルチプライア電
圧値Gは、画像データ処理装置37のデータ処理手段6
1に設けられた濃度シミュレーション実行部70の濃度
シフト値算出部71に入力される。
フト値算出部71は、濃度シミュレーション開始信号を
受けると、入力されたフォトマルチプライア電圧値G0
およびフォトマルチプライア電圧値Gに基づき、次式
(1)にしたがって、ユーザーによって指定されたフォ
トマルチプライア電圧値Gを用いて、画像データを生成
したときの各ピクセルの濃度信号強度QLi532が、
532nmの波長のレーザ光4を用いて、プレスキャン
ニングによって生成された画像データの各ピクセルの濃
度信号強度QLi0532から、どれだけ、シフトする
かを表わす濃度シフト値ΔQLを算出する。
る。
6、L=5であるので、式(1)は、次のように、書き
換えることができる。
強度補正部72に出力される。
濃度信号強度補正部72にも入力され、濃度信号強度補
正部72は、コントロールユニット50から濃度シミュ
レーション開始信号を受け、濃度シフト値算出部70か
ら濃度シフト値ΔQLを受けると、一時メモリ65に二
次元的に展開されて、一時的に記憶されている画像デー
タを読み出し、次式(2)のように、プレスキャンニン
グによって生成された画像データの各ピクセルの濃度信
号強度QLi0532に、濃度シフト値算出部70から
入力された濃度シフト値ΔQLを加算して、ユーザーに
よって指定されたフォトマルチプライア電圧値Gを用い
て、画像データを生成したときの各ピクセルの濃度信号
強度QLi532を算出する。
クセルに、こうして算出した各ピクセルの濃度信号強度
QLi532を割り当て、各ピクセルの濃度信号強度が
補正された画像データを生成し、ウィンドメモリ68に
出力する。
像データは、ウィンドメモリ68に二次元的に展開され
て、記憶され、ウィンドメモリ68に、二次元的に展開
されて、記憶された画像データに基づいて、CRT59
の画面上に表示されている濃度シミュレーションウィン
ド80の画像表示部81内に、ローダミンによって選択
的に標識された変性DNAの画像が表示される。
ド80の画像表示部81内に表示された画像を観察し
て、画像のコントラストが適正であると判断したとき
は、キーボード52に、フォトマルチプライア電圧決定
信号を入力する。
52を介して、フォトマルチプライア電圧決定信号を受
けると、RAM51に記憶されているフォトマルチプラ
イア電圧値Gにしたがって、ローダミンによって選択的
に標識された変性DNAの画像データを生成する場合の
フォトマルチプライア33の電圧値を設定する。
ンド80の画像表示部81内に表示された画像を観察し
た結果、画像のコントラストが未だ適正でないと判断し
たときは、ユーザーは、キーボード52を介して、ある
いは、マウス53によって、濃度シミュレーションウィ
ンドのスライダ84bを操作して、新たに、フォトマル
チプライア電圧値Gを指定し、キーボード52に、濃度
シミュレーション開始信号を入力する。
に指定されたフォトマルチプライア電圧値Gは、コント
ロールユニット50に入力され、上述したのと全く同様
にして、濃度シフト値算出部71によって、濃度シフト
値ΔQLが算出され、濃度信号強度補正部72によっ
て、ユーザーによって、新たに、指定されたフォトマル
チプライア電圧値Gを用いて、画像データを生成したと
きの各ピクセルの濃度信号強度QLi532が算出され
て、各ピクセルの濃度信号強度が補正された画像データ
が生成され、生成された画像データに基づいて、CRT
59の画面上に表示された濃度シミュレーションウィン
ド80の画像表示部81内に、ローダミンによって選択
的に標識された変性DNAの画像が表示される。
像が、CRT59の画面上に表示された濃度シミュレー
ションウィンド80の画像表示部81内に表示されるま
で、濃度シミュレーションが繰り返され、適正なコント
ラストを有するローダミンによって選択的に標識された
変性DNAの画像を生成することのできるフォトマルチ
プライア電圧値Gが決定されて、決定されたフォトマル
チプライア電圧値Gにしたがって、コントロールユニッ
ト50によって、フォトマルチプライア33の電圧値が
設定される。
よって、フォトマルチプライア33の電圧値が設定され
ると、コントロールユニット50は、ウィンド設定部6
8にウィンド解除信号を出力して、ウィンド設定部68
により、ウィンドメモリ67内に設定されていた濃度シ
ミュレーションウィンド80を消去させるとともに、第
2のレーザ励起光源2に駆動信号を出力して、オンさ
せ、ローダミンによって選択的に標識された変性DNA
の生化学解析用の画像データの生成が開始される。
32nmの波長のレーザ光4は、コリメータレンズ9に
よって、平行な光とされた後、第1のダイクロイックミ
ラー7に入射して、反射される。
射されたレーザ光4は、第2のダイクロイックミラー8
を透過し、光学ヘッド15に入射する。
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされた蛍光サンプル
22に入射する。
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に移動され、副走査用モータ47によって、図3に
おいて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるた
め、レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセッ
トされた蛍光サンプル22の全面が走査される。
している蛍光色素、たとえば、ローダミンが励起され、
蛍光25が放出される。蛍光サンプル22の担体とし
て、転写支持体が用いられている場合には、蛍光色素
は、転写支持体の深さ方向に分布しているため、転写支
持体の深さ方向の所定の範囲から、蛍光25が発せら
れ、発光点の深さ方向の位置も変動する。
から発せられた蛍光25は、レンズ19によって、平行
な光とされ、穴明きミラー18によって反射され、フィ
ルタユニット27に入射する。
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28bに入射し、532nmの波長の光が
カットされ、532nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
29によって反射され、レンズ30によって、集光され
るが、蛍光25は、転写支持体の深さ方向の所定の範囲
から発せられているため、結像はしない。
換え部材31が、最も径の大きいピンホール32cが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25は
最も径の大きいピンホール32cを通過して、フォトマ
ルチプライア33によって、光電的に検出されて、アナ
ログ画像データが生成される。
たマイクロアレイの表面の蛍光色素から発せられた蛍光
25を、高いS/N比で、検出するために、共焦点光学
系を用いているにもかかわらず、転写支持体の深さ方向
の所定の範囲から発せられた蛍光25も高い信号強度で
検出することが可能になる。
れたアナログ画像データはA/D変換器34によって、
ディジタル画像データに変換され、ラインバッファ35
に送られて、記憶される。
タル画像データが、ラインバッファ35に記憶される
と、走査線1列分のディジタル画像データは、ラインバ
ッファ35の容量よりも大きな容量を有する送信バッフ
ァ36に出力されて、記憶され、送信バッファ36は、
所定の容量のディジタル画像データが記憶されると、デ
ィジタル画像データを、画像データ処理装置37に送信
する。
6から、画像データ処理装置37のデータ処理手段61
の受信バッファ62に入力されて、一時的に記憶され、
受信バッファ62内に、所定量の画像データが記憶され
ると、記憶された画像データが、画像データ記憶手段6
0の画像データ一時記憶部63に出力され、記憶され
る。
ーザ光4によって走査して得られたディジタル画像デー
タが、画像データ記憶手段60の画像データ一時記憶部
63に記憶されると、データ処理手段61のデータ処理
部64は、画像データ一時記憶部63からディジタル画
像データを読み出し、データ処理手段61の一時メモリ
65に記憶して、必要なデータ処理を施した後、必要な
データ処理が施されたディジタル画像のみを、画像デー
タ記憶手段60の画像データ記憶部66に記憶させ、し
かる後に、画像データ一時記憶部63に記憶されたディ
ジタル画像データを消去する。
手段60から、一時メモリ65に読み出され、二次元的
に展開されて、一時的に記憶され、さらに、ウィンドメ
モリ68に読み出されて、二次元的に展開されて、一時
的に記憶され、ウィンドメモリ68に二次元的に展開さ
れて、一時的に記憶されたディジタル画像データに基づ
いて、CRT59の画面上に、ローダミンによって選択
的に標識された変性DNAの画像が表示される。
択的に標識された試料の数多くのスポットが形成された
メンブレンフィルタなどの担体を、輝尽性蛍光体を含む
輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートと密着
させて、輝尽性蛍光体層を露光して得た放射性標識物質
の位置情報が記録された蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍
光体層を、レーザ光4によって走査して、輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的
に検出して、生化学解析用のデータを生成する場合に
は、以下のようにして、放射性標識物質の位置情報に関
する生化学解析用のデータが生成される。
ォトマルチプライア電圧値Gにのみ依存し、蛍光色素を
励起するために用いるレーザ光4の波長には依存しない
が、フォトマルチプライア33の電圧値が異なると、生
成されたディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号
強度QLiが異なり、したがって、フォトマルチプライ
ア33の電圧値をG0に設定して、プレスキャンニング
によって生成されたディジタル画像データの各ピクセル
の濃度信号強度QLi0も変化するため、放射性標識物
質によって選択的に標識された試料の数多くのスポット
が形成されたメンブレンフィルタなどの担体を、輝尽性
蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体
シートと密着させて、輝尽性蛍光体層を露光して得た放
射性標識物質の位置情報が記録された蓄積性蛍光体シー
トの輝尽性蛍光体層を、レーザ光4によって走査して、
輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝
尽光を光電的に検出して、生化学解析用のデータを生成
する場合にも、使用するレーザ光4の波長が異なるとき
は、まず、プレスキャンニングが実行される。しかしな
がら、第1のレーザ励起光源1から発せられた640n
mのレーザ光4によって、輝尽性蛍光体は、最も効率的
に励起されるが、本実施態様においては、Cy−5によ
って標識されたマイクロアレイに含まれている試料の生
化学解析用の画像データを生成のに先立って、すでに、
第1のレーザ励起光源1から発せられた640nmのレ
ーザ光4によって、プレスキャンニングが実行され、濃
度シミュレーションによって、適切な濃度を有する画像
を与える画像データを生成することのできるフォトマル
チプライア電圧値Gが決定されているので、放射性標識
物質によって選択的に標識された試料の数多くのスポッ
トが形成されたメンブレンフィルタなどの担体を、輝尽
性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光
体シートと密着させて、輝尽性蛍光体層を露光して得た
放射性標識物質の位置情報が記録された蓄積性蛍光体シ
ートの輝尽性蛍光体層を、レーザ光4によって走査し
て、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出され
た輝尽光を光電的に検出して、生化学解析用のデータを
生成する場合には、Cy−5によって標識されたマイク
ロアレイに含まれている試料の生化学解析用の画像デー
タを生成のに先立ち、濃度シミュレーションによって決
定されたフォトマルチプライア電圧値Gにしたがって、
フォトマルチプライア33の電圧値が設定され、放射性
標識物質の位置情報に関する生化学解析用の画像データ
の生成にあたっては、プレスキャンニングは実行されな
い。
ジ20に、輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シ
ートを保持したサンプルキャリア21がセットされる。
ア21がセットされると、キャリアセンサ55によっ
て、サンプルキャリア21の種類が検出され、キャリア
検出信号がコントロールユニット50に出力される。
を受けると、コントロールユニット50は、キャリア検
出信号に基づき、切り換え部材モータ58に駆動信号を
出力して、共焦点切り換え部材31を、中間の径を有す
るピンホール32bが光路内に位置するように、移動さ
せる。
力された指示信号にしたがって、フィルタユニットモー
タ57に駆動信号を出力して、フィルタユニット27を
移動させ、輝尽性蛍光体から発光される輝尽光の波長域
の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする
性質を有するフィルタ28dを光路内に位置させる。
1のレーザ励起光源1に駆動信号を出力して、オンさせ
る。
ーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光と
された後、ミラー6によって反射され、第1のダイクロ
イックミラー7および第2のダイクロイックミラー8を
透過して、光学ヘッド15に入射する。
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされたサンプル22
である蓄積性蛍光体シートに入射する。
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に移動され、副走査用モータ47によって、図3に
おいて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるた
め、レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセッ
トされたサンプル22である蓄積性蛍光体シートの輝尽
性蛍光体層の全面が走査される。
体層に含まれている輝尽性蛍光体が励起され、輝尽光2
5が放出される。蓄積性蛍光体シートの場合には、輝尽
性蛍光体は輝尽性蛍光体層中に含まれており、ある程
度、輝尽性蛍光体層の深さ方向に分布しているため、輝
尽性蛍光体層の深さ方向の所定の範囲から、輝尽光が発
せられ、発光点の深さ方向の位置も変動する。しかしな
がら、輝尽性蛍光体層は薄いため、転写支持体の場合ほ
ど、発光点は深さ方向に分布してはいない。
は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明きミラ
ー18によって反射されて、フィルタユニット27に入
射する。
が光路内に位置するように移動されているため、輝尽光
25はフィルタ28dに入射し、640nmの波長の光
がカットされ、輝尽性蛍光体から発光される輝尽光の波
長域の光のみが透過される。
ミラー29によって反射され、レンズ30によって、集
光されるが、輝尽光は、蓄積性蛍光体シートに形成され
た輝尽性蛍光体層の深さ方向の所定の範囲から発せられ
ているため、結像はしない。
換え部材31が、中間の径を有するピンホール32bが
光路内に位置するように移動されているため、輝尽光は
中間の径を有するピンホール32bを通過して、フォト
マルチプライア33により、光電的に検出されて、アナ
ログ画像データが生成される。
たマイクロアレイの表面の蛍光色素から発せられた蛍光
25を、高いS/N比で、検出するために、共焦点光学
系を用いているにもかかわらず、蓄積性蛍光体シートに
形成された輝尽性蛍光体層の深さ方向の所定の範囲から
発せられた輝尽光25も高い信号強度で検出することが
可能になる。
れたアナログ画像データはA/D変換器34によって、
ディジタル画像データに変換され、ラインバッファ35
に送られて、記憶される。
タル画像データが、ラインバッファ35に記憶される
と、走査線1列分のディジタル画像データは、ラインバ
ッファ35の容量よりも大きな容量を有する送信バッフ
ァ36に出力されて、記憶され、送信バッファ36は、
所定の容量のディジタル画像データが記憶されると、デ
ィジタル画像データを、画像データ処理装置37に送信
する。
6から、画像データ処理装置37のデータ処理手段61
の受信バッファ62に入力されて、一時的に記憶され、
受信バッファ62内に、所定量の画像データが記憶され
ると、記憶された画像データが、画像データ記憶手段6
0の画像データ一時記憶部63に出力され、記憶され
る。
光体層の全面を、レーザ光4によって走査して得られた
ディジタル画像データが、画像データ記憶手段60の画
像データ一時記憶部63に記憶されると、データ処理手
段61のデータ処理部64は、画像データ一時記憶部6
3からディジタル画像データを読み出し、データ処理手
段61の一時メモリ65に記憶して、必要なデータ処理
を施した後、必要なデータ処理が施されたディジタル画
像のみを、画像データ記憶手段60の画像データ記憶部
66に記憶させ、しかる後に、画像データ一時記憶部6
3に記憶されたディジタル画像データを消去する。
手段60から、一時メモリ65に読み出され、二次元的
に展開されて、一時的に記憶され、さらに、ウィンドメ
モリ68に読み出されて、二次元的に展開されて、一時
的に記憶され、ウィンドメモリ68に二次元的に展開さ
れて、一時的に記憶されたディジタル画像データに基づ
いて、CRT59の画面上に、放射性標識物質の位置情
報を示す画像が表示される。
れた標識物質を励起するために用いるレーザ光4の波長
ごとに、所定のフォトマルチプライア電圧値G0を用い
て、1回のプレスキャンニングによって生成した画像デ
ータに基づき、レーザ光4によって、サンプル22を走
査して、標識物質を励起し、標識物質から放出された光
を、異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された
フォトマルチプライア33によって光電的に検出して得
られる画像データのコントラストを演算により算出し
て、シミュレートし、適正なフォトマルチプライア電圧
値Gを決定しているから、適正なフォトマルチプライア
電圧値Gを決定するために、プレスキャンニングを繰り
返して、実行する必要がなく、したがって、簡易に、か
つ、短時間に、フォトマルチプライアの電圧値を、所望
のように設定することができるだけでなく、繰り返し
て、レーザ光4の照射を受けて、試料を標識している蛍
光色素が劣化し、生化学解析用の画像データを生成する
際に、蛍光の受光光量が低下することを効果的に防止す
ることが可能となるとともに、繰り返して、レーザ光4
の照射を受けて、輝尽性蛍光体層から、放射線エネルギ
ーが失われ、生化学解析用の画像データを生成する際
に、輝尽光の受光光量が低下する効果的に防止すること
が可能になる。
定したフォトマルチプライア電圧値Gを用いた場合に生
成される画像が、CRT59の画面の濃度シミュレーシ
ョンウィンド80の画像表示部81内に表示されるよう
に構成されているから、指定したフォトマルチプライア
電圧値Gが適正であるか否かを、ユーザーは視覚的に判
断することができ、きわめて簡易に、適正なフォトマル
チプライア電圧値を決定することが可能になる。
指定したフォトマルチプライア電圧値Gを用いた場合に
生成される画像が、CRT59の画面上に表示されるよ
うに構成されているから、効率的に励起可能なレーザ光
の波長を異にする2以上の蛍光色素によって標識された
同一のマイクロアレイを、異なる波長のレーザ光4によ
って走査して生成する画像データ相互間で、画像間演算
を実行すべきときは、それぞれの蛍光色素によって標識
された画像間で、特定のスポットの濃度が等しくなるよ
うに、フォトマルチプライア電圧値Gを設定することに
よって、画像データ生成後に、画像データ処理によっ
て、濃度を合致させることなく、異なる波長のレーザ光
4を用いて生成した画像相互間での画像間演算を効率的
に実行することが可能になる。
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
シフト値算出部71が、プレスキャンニングに先立っ
て、入力されたフォトマルチプライア電圧値をG0、そ
れに基づいて生成されるべき画像のコントラストをシミ
ュレートするフォトマルチプライア電圧値をG、ビット
数をB、ラチチュードをLとしたとき、次式(1)にし
たがって、各ピクセルの濃度信号強度のシフト値ΔQL
を算出するように構成されているが、式(1)にしたが
って、各ピクセルの濃度信号強度のシフト値ΔQLを算
出することは必ずしも必要がなく、使用するスキャナに
応じて、フォトマルチプライア電圧値G0、フォトマル
チプライア電圧値をGおよび各ピクセルの濃度信号強度
のシフト値ΔQLとの関係式を、実験的に求め、得られ
た関係式にしたがって、各ピクセルの濃度信号強度のシ
フト値ΔQLを算出して、フォトマルチプライア電圧値
をGとしたときの画像のコントラストをシミュレートす
ることができる。
ガラス板を担体とし、蛍光色素によって選択的に標識さ
れた試料の数多くのスポットが、スライドガラス板上に
形成されているマイクロアレイを、レーザ光4によって
走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から放出された
蛍光を光電的に検出して、生化学解析用の画像データを
生成可能に構成され、さらに、蛍光色素によって、選択
的に標識された変性DNAを含む転写支持体を担体とし
た蛍光サンプルを、レーザ光4によって走査して、蛍光
色素を励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
検出して、生化学解析用の画像データを生成可能に構成
されるとともに、放射性標識物質によって選択的に標識
された試料の数多くのスポットが形成されたメンブレン
フィルタなどの担体を、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光
体層が形成された蓄積性蛍光体シートと密着させて、輝
尽性蛍光体層を露光して得た放射性標識物質の位置情報
が記録された蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、
レーザ光4によって走査して、輝尽性蛍光体を励起し、
輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出し
て、生化学解析用の画像データを生成可能に構成されて
いるが、スライドガラス板を担体とし、蛍光色素によっ
て選択的に標識された試料の数多くのスポットが、スラ
イドガラス板上に形成されているマイクロアレイを、レ
ーザ光4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色
素から放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析
用の画像データを生成可能に構成されていればよく、さ
らに、蛍光色素によって、選択的に標識された変性DN
Aを含む転写支持体を担体とした蛍光サンプルを、レー
ザ光4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素
から放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用
の画像データを生成可能に構成されるとともに、放射性
標識物質によって選択的に標識された試料の数多くのス
ポットが形成されたメンブレンフィルタなどの担体を、
輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性
蛍光体シートと密着させて、輝尽性蛍光体層を露光して
得た放射性標識物質の位置情報が記録された蓄積性蛍光
体シートの輝尽性蛍光体層を、レーザ光4によって走査
して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出さ
れた輝尽光を光電的に検出して、生化学解析用の画像デ
ータを生成可能に構成されていることは、必ずしも必要
でない。
ロアレイに含まれた試料が、Cy−5(登録商標)およ
びCy−3(登録商標)の2種類の蛍光色素によって標
識されているが、試料が2種類の蛍光色素によって標識
されていることは必ずしも必要でなく、1種類の蛍光色
素によって標識されていても、3種類以上のの蛍光色素
にによって標識されていてもよい。
ナは、第1のレーザ励起光源1、第2のレーザ励起光源
2および第3のレーザ励起光源3を備えているが、3つ
のレーザ励起光源を備えていることは必ずしも必要な
い。
ーザ励起光源1として、640nmの波長のレーザ光4
を発する半導体レーザ光源を用いているが、640nm
の波長のレーザ光4を発する半導体レーザ光源に代え
て、633nmの波長を有するレーザ光4を発するHe
−Neレーザ光源あるいは635nmのレーザ光4を発
する半導体レーザ光源を用いてもよい。
レーザ励起光源2として、532nmのレーザ光を発す
るレーザ光源を用い、第3のレーザ励起光源3として、
473nmのレーザ光を発するレーザ光源を用いている
が、励起する蛍光物質の種類に応じて、第2のレーザ励
起光源2として、530ないし540nmのレーザ光を
発するレーザ光源を、第3のレーザ励起光源3として、
470ないし490nmのレーザ光を発するレーザ光源
を、それぞれ、用いることもできる。
り換え部材31には、3つの径の異なるピンホール32
a、32b、32cが形成され、蛍光色素によって選択
的に標識された試料の数多くのスポットが、スライドガ
ラス板上に形成されているマイクロアレイを、レーザ光
4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から
放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用のデ
ータを生成するときには、ピンホール32aが、輝尽性
蛍光体層を露光して得た放射性標識物質の位置情報が記
録された蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、レー
ザ光4によって走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽
性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生
化学解析用のデータを生成するときには、ピンホール3
2bが、転写支持体を担体とする蛍光サンプルを、レー
ザ光4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素
から放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用
のデータを生成するときには、ピンホール32cが、そ
れぞれ、用いられているが、共焦点切り換え部材31
に、ピンホール32a、32bのみを形成し、蛍光色素
によって選択的に標識された試料の数多くのスポット
が、スライドガラス板上に形成されているマイクロアレ
イを、レーザ光4によって走査して、蛍光色素を励起
し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出して、
生化学解析用のデータを生成するときには、ピンホール
32aを介して、蛍光25を受光し、輝尽性蛍光体層か
ら放出された輝尽光25を光電的に検出して、生化学解
析用のデータを生成するときには、ピンホール32bを
介して、輝尽光を受光し、転写支持体を担体とした蛍光
サンプルから放出された蛍光25を光電的に検出して、
生化学解析用のデータを生成するときには、共焦点切り
換え部材31を、蛍光25の光路から退避させ、フォト
マルチプライア33の受光光量が増大するように構成す
ることもできるし、また、共焦点切り換え部材31に、
ピンホール32aのみを形成し、蛍光色素によって選択
的に標識された試料の数多くのスポットが、スライドガ
ラス板上に形成されているマイクロアレイを、レーザ光
4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から
放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用のデ
ータを生成するときにのみ、ピンホール32aを介し
て、蛍光25を受光し、輝尽性蛍光体層から放出された
輝尽光25を光電的に検出して、生化学解析用のデータ
を生成するときおよび転写支持体を担体とした蛍光サン
プルから放出された蛍光25を光電的に検出して、生化
学解析用のデータを生成するときには、共焦点切り換え
部材31を、蛍光25の光路から退避させ、フォトマル
チプライア33の受光光量が増大するように構成するこ
ともできる。
CRT59の画面上に表示しているが、画像を表示する
表示手段は、CRT59に限定されるものではなく、液
晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネルな
どのフラットディスプレイパネル、その他の表示手段を
用いることもできる。
ことなく、簡易に、かつ、短時間に、フォトマルチプラ
イアの電圧値を、所望のように設定することのできるス
キャナおよびスキャナのフォトマルチプライアの電圧値
設定方法を提供することが可能になる。
キャナの略斜視図である。
る。
主走査機構の詳細を示す略斜視図である。
キャナの制御系、入力系、検出系および駆動系を示すブ
ロックダイアグラムである。
キャナの画像データ処理装置のブロックダイアグラムで
ある。
キャナにおいて実行されるフォトマルチプライア電圧値
G決定ルーティンを示すフローチャートである。
示されたCRTの画面を示す中間調図面である。
キャナの画像データ処理装置のデータ処理手段に設けら
れた濃度シミュレーション実行部のブロックダイアグラ
ムである。
表示部 85a、85b、85c スライダ 86 プレスキャンニング開始ボタン
Claims (21)
- 【請求項1】 レーザ光を発する少なくとも1つのレー
ザ励起光源と、標識物質を含むサンプルを載置するサン
プルステージと、前記少なくとも1つのレーザ励起光源
から発せられたレーザ光によって、前記サンプルステー
ジに載置された前記サンプルを走査可能なように、前記
サンプルステージを移動させる走査手段と、前記少なく
とも1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光によ
って、前記サンプルが走査されて、前記標識物質から放
出された光を光電的に検出して、アナログ画像データを
生成するフォトマルチプライアと、前記フォトマルチプ
ライアによって生成されたアナログ画像データをディジ
タル画像データに変換するA/D変換器を備えたスキャ
ナであって、前記フォトマルチプライアのフォトマルチ
プライア電圧値を所定のフォトマルチプライア電圧値G
0に設定し、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から
発せられたレーザ光によって、前記サンプルステージに
載置された前記サンプルを走査して、プレスキャンニン
グを実行し、前記プレスキャンニングの結果、前記サン
プルの前記標識物質から放出された光を、前記所定のフ
ォトマルチプライア電圧値G0に設定された前記フォト
マルチプライアによって、光電的に検出して生成したデ
ィジタル画像データに基づいて、前記少なくとも1つの
レーザ励起光源から発せられたレーザ光により、前記サ
ンプルステージに載置された前記サンプルを走査し、前
記サンプルの前記標識物質から放出された光を、前記所
定のフォトマルチプライア電圧値G0とは異なるフォト
マルチプライア電圧値Gに設定された前記フォトマルチ
プライアによって光電的に検出し、前記A/D変換器に
よってディジタル化されて、生成されるべきディジタル
画像データの各ピクセルの濃度信号強度をシミュレート
するピクセル濃度信号強度シミュレート手段を備えたこ
とを特徴とするスキャナ。 - 【請求項2】 前記ピクセル濃度信号強度シミュレート
手段が、前記プレスキャンニングによって生成されたデ
ィジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度に対
し、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から発せられ
たレーザ光により、前記サンプルステージに載置された
前記サンプルを走査し、前記サンプルの前記標識物質か
ら放出された光を、前記所定のフォトマルチプライア電
圧値G0とは異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設
定された前記フォトマルチプライアによって光電的に検
出し、前記A/D変換器によってディジタル化されて、
生成されるべきディジタル画像データの各ピクセルの濃
度信号強度がシフトする濃度信号強度シフト値を算出す
る濃度信号強度シフト値算出手段と、前記濃度信号強度
シフト値算出手段によって算出された濃度信号強度シフ
ト値にしたがって、前記プレスキャンニングによって生
成されたディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号
強度を補正して、前記少なくとも1つのレーザ励起光源
から発せられたレーザ光により、前記サンプルステージ
に載置された前記サンプルを走査し、前記サンプルの前
記標識物質から放出された光を、前記所定のフォトマル
チプライア電圧値G0とは異なるフォトマルチプライア
電圧値Gに設定された前記フォトマルチプライアによっ
て光電的に検出し、前記A/D変換器によってディジタ
ル化されて、生成されるべきディジタル画像データの各
ピクセルの濃度信号強度をシミュレートするピクセル濃
度信号強度補正手段を備えたことを特徴とする請求項1
に記載のスキャナ。 - 【請求項3】 さらに、表示手段を備え、前記少なくと
も1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光によっ
て、前記サンプルステージに載置された前記サンプルを
走査し、前記サンプルの前記標識物質から放出された光
を、前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定
された前記フォトマルチプライアによって光電的に検出
して生成したディジタル画像データの各ピクセルの濃度
信号強度が、前記ピクセル濃度信号強度補正手段によっ
て、補正されて生成されたディジタル画像データに基づ
いて、画像が生成され、前記表示手段に表示されるよう
に構成されたことを特徴とする請求項2に記載のスキャ
ナ。 - 【請求項4】 さらに、前記ピクセル濃度信号強度シミ
ュレート手段によって、シミュレートされた画像データ
の各ピクセルの濃度信号強度に基づき、前記フォトマル
チプライアのフォトマルチプライア電圧値を設定するフ
ォトマルチプライア電圧値設定手段を備えたことを特徴
とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスキャ
ナ。 - 【請求項5】 発せられるレーザ光の波長を異にする2
以上のレーザ励起光源を備え、前記2以上のレーザ励起
光源から発せられ、前記サンプルステージに載置された
前記サンプルを走査するレーザ光の波長ごとに、前記プ
レスキャンニングが実行され、前記ピクセル濃度信号強
度シミュレート手段が、前記プレスキャンニングの結
果、前記サンプルの前記標識物質から放出された光を、
前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定され
た前記フォトマルチプライアによって、光電的に検出し
て生成したディジタル画像データに基づいて、前記少な
くとも1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光に
より、前記サンプルステージに載置された前記サンプル
を走査し、前記サンプルの前記標識物質から放出された
光を、前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは
異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された前記
フォトマルチプライアによって光電的に検出し、前記A
/D変換器によってディジタル化されて、生成されるべ
きディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度を
シミュレートするように構成されたことを特徴とする請
求項1ないし3のいずれか1項に記載のスキャナ。 - 【請求項6】 さらに、前記2以上のレーザ励起光源か
ら発せられるレーザ光の波長ごとに、前記ピクセル濃度
信号強度シミュレート手段によって、シミュレートされ
た画像データの各ピクセルの濃度信号強度に基づき、前
記ピクセル濃度信号強度シミュレート手段によって、シ
ミュレートされた画像データの各ピクセルの濃度信号強
度に基づき、前記フォトマルチプライアのフォトマルチ
プライア電圧値を設定する前記フォトマルチプライア電
圧値設定手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載
のスキャナ。 - 【請求項7】 前記濃度信号強度シフト値算出手段が、
前記所定のフォトマルチプライア電圧値をG0、前記所
定のフォトマルチプライア電圧値とは異なる前記フォト
マルチプライア電圧値をG、ビット数をB、ラチチュー
ドをLとしたとき、次式にしたがって、各ピクセルの濃
度信号強度のシフト値ΔQLを算出することを特徴とす
る請求項2ないし6のいずれか1項に記載のスキャナ。 ΔQL=2B/L*{log10(G/G0)} - 【請求項8】 前記ピクセル濃度信号強度補正手段が、
前記プレスキャンニングによって生成された前記ディジ
タル画像データの各ピクセルの濃度信号強度をQLi0
λ(λは、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から発
せられるレーザ光の波長である。)として、次式にした
がって、前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0と
は異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された前
記フォトマルチプライアによって光電的に検出し、前記
A/D変換器によってディジタル化されて、生成される
べきディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度
をQLiλをシミュレートするように構成されたことを
特徴とする請求項7に記載のスキャナ。 QLiλ=QLi0λ+ΔQL - 【請求項9】 前記標識物質を含むサンプルが、蛍光色
素を含んだサンプルによって構成されたことを特徴とす
る請求項1ないし8のいずれか1項に記載のスキャナ。 - 【請求項10】 前記標識物質を含むサンプルが、担体
上に、蛍光色素によって、選択的に標識された試料の複
数のスポットが形成されたマイクロアレイによって構成
されたことを特徴とする請求項9に記載のスキャナ。 - 【請求項11】 前記標識物質を含むサンプルが、放射
線エネルギーが蓄積された輝尽性蛍光体層を備えた蓄積
性蛍光体シートによって構成されたことを特徴とする請
求項1ないし8のいずれか1項に記載のスキャナ。 - 【請求項12】 フォトマルチプライアの電圧値を所定
のフォトマルチプライア電圧値G0に設定し、サンプル
ステージに載置され、標識物質を含むサンプルを、レー
ザ光によって走査して、プレスキャンニングを実行し、
前記プレスキャンニングの結果、前記サンプルの前記標
識物質から放出された光を、前記所定のフォトマルチプ
ライア電圧値G0に設定された前記フォトマルチプライ
アによって、光電的に検出し、前記A/D変換器によっ
て、ディジタル化して、ディジタル画像データを生成
し、前記サンプルステージに載置され、標識物質を含む
前記サンプルを、レーザ光によって走査し、前記サンプ
ルの前記標識物質から放出された光を、前記所定のフォ
トマルチプライア電圧値G0とは異なるフォトマルチプ
ライア電圧値Gに設定された前記フォトマルチプライア
によって光電的に検出し、前記A/D変換器によってデ
ィジタル化されて、生成されるべきディジタル画像デー
タの各ピクセルの濃度信号強度を、前記プレスキャンニ
ングによって生成されたディジタル画像データに基づい
て、シミュレートし、シミュレートされたディジタル画
像データの各ピクセルの濃度信号強度にしたがって、前
記フォトマルチプライアの所望のフォトマルチプライア
電圧値を決定し、前記フォトマルチプライアの電圧値を
設定することを特徴とするスキャナのフォトマルチプラ
イアの電圧値設定方法。 - 【請求項13】 前記プレスキャンニングによって生成
されたディジタル画像データに基づいて、レーザ光によ
り、前記サンプルステージに載置された前記サンプルを
走査し、前記サンプルの前記標識物質から放出された光
を、前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0とは異
なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された前記フ
ォトマルチプライアによって光電的に検出し、前記A/
D変換器によってディジタル化されて、生成されるべき
ディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強度がシ
フトする濃度信号強度シフト値を算出し、前記濃度信号
強度シフト値にしたがって、前記プレスキャンニングに
よって生成されたディジタル画像データの各ピクセルの
濃度信号強度を補正して、レーザ光により、前記サンプ
ルステージに載置された前記サンプルを走査し、前記サ
ンプルの前記標識物質から放出された光を、前記所定の
フォトマルチプライア電圧値G0とは異なるフォトマル
チプライア電圧値Gに設定された前記フォトマルチプラ
イアによって光電的に検出し、前記A/D変換器によっ
てディジタル化されて、生成されるべきディジタル画像
データの各ピクセルの濃度信号強度をシミュレートする
ことを特徴とする請求項12に記載のスキャナのフォト
マルチプライアの電圧値設定方法。 - 【請求項14】 さらに、前記各ピクセルの濃度信号強
度がシミュレートされたディジタル画像データに基づい
て、画像を表示し、表示された前記画像にしたがって、
前記フォトマルチプライアの電圧値を決定し、前記フォ
トマルチプライアの電圧値を設定することを特徴とする
請求項13に記載のスキャナのフォトマルチプライアの
電圧値設定方法。 - 【請求項15】 前記サンプルステージに載置された前
記サンプルを走査するレーザ光の波長ごとに、前記プレ
スキャンニングを実行し、前記プレスキャンニングの結
果、前記サンプルの前記標識物質から放出された光を、
前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0に設定され
た前記フォトマルチプライアによって、光電的に検出
し、前記A/D変換器によって、ディジタル化して、デ
ィジタル画像データを生成し、前記サンプルステージに
載置され、標識物質を含む前記サンプルを、レーザ光に
よって走査し、前記サンプルの前記標識物質から放出さ
れた光を、前記所定のフォトマルチプライア電圧値G0
とは異なるフォトマルチプライア電圧値Gに設定された
前記フォトマルチプライアによって光電的に検出し、前
記A/D変換器によってディジタル化されて、生成され
るべきディジタル画像データの各ピクセルの濃度信号強
度を、前記プレスキャンニングによって生成されたディ
ジタル画像データに基づいて、シミュレートし、シミュ
レートされたディジタル画像データの各ピクセルの濃度
信号強度にしたがって、前記フォトマルチプライアの所
望のフォトマルチプライア電圧値を決定し、前記フォト
マルチプライアの電圧値を設定することを特徴とする請
求項12または13に記載のスキャナのフォトマルチプ
ライアの電圧値設定方法。 - 【請求項16】 さらに、前記サンプルステージに載置
された前記サンプルを走査するレーザ光の波長ごとに、
前記各ピクセルの濃度信号強度がシミュレートされたデ
ィジタル画像データに基づいて、画像を表示し、表示さ
れた前記画像にしたがって、前記フォトマルチプライア
の電圧値を決定し、前記フォトマルチプライアの電圧値
を設定することを特徴とする請求項15に記載のスキャ
ナのフォトマルチプライアの電圧値設定方法。 - 【請求項17】 前記所定のフォトマルチプライア電圧
値をG0、前記所定のフォトマルチプライア電圧値とは
異なる前記フォトマルチプライア電圧値をG、ビット数
をB、ラチチュードをLとしたとき、次式にしたがっ
て、各ピクセルの濃度信号強度のシフト値ΔQLを算出
するように構成されたことを特徴とする請求項13ない
し16のいずれか1項に記載のスキャナのフォトマルチ
プライアの電圧値設定方法。 ΔQL=2B/L*{log10(G/G0)} - 【請求項18】 前記プレスキャンニングによって生成
された前記ディジタル画像データの各ピクセルの濃度信
号強度をQLi0λ(λは、前記少なくとも1つのレー
ザ励起光源から発せられるレーザ光の波長である。)と
して、次式にしたがって、前記所定のフォトマルチプラ
イア電圧値G0とは異なるフォトマルチプライア電圧値
Gに設定された前記フォトマルチプライアによって光電
的に検出し、前記A/D変換器によってディジタル化さ
れて、生成されるべきディジタル画像データの各ピクセ
ルの濃度信号強度をQLiλをシミュレートするように
構成されたことを特徴とする請求項17に記載のスキャ
ナのフォトマルチプライアの電圧値設定方法。 QLiλ=QLi0λ+ΔQL - 【請求項19】 前記標識物質を含むサンプルが、蛍光
色素を含んだサンプルによって構成されたことを特徴と
する請求項12ないし18のいずれか1項に記載のスキ
ャナのフォトマルチプライアの電圧値設定方法。 - 【請求項20】 前記標識物質を含むサンプルが、担体
上に、蛍光色素によって、選択的に標識された試料の複
数のスポットが形成されたマイクロアレイによって構成
されたことを特徴とする請求項19に記載のスキャナの
フォトマルチプライアの電圧値設定方法。 - 【請求項21】 前記標識物質を含むサンプルが、放射
線エネルギーが蓄積された輝尽性蛍光体層を備えた蓄積
性蛍光体シートによって構成されたことを特徴とする請
求項12ないし18のいずれか1項に記載のスキャナの
フォトマルチプライアの電圧値設定方法。
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2001
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