JP2002156715A - 画像生成装置 - Google Patents

画像生成装置

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JP2002156715A
JP2002156715A JP2000353074A JP2000353074A JP2002156715A JP 2002156715 A JP2002156715 A JP 2002156715A JP 2000353074 A JP2000353074 A JP 2000353074A JP 2000353074 A JP2000353074 A JP 2000353074A JP 2002156715 A JP2002156715 A JP 2002156715A
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image
light
phosphor layer
light source
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Moriyuki Igami
盛志 伊神
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に記録
された被写体の放射線画像、オートラジオグラフィ画
像、化学発光画像、電子顕微鏡画像および放射線回折画
像を読み取って、画像を生成可能で、さらに、光を透過
可能な材料に記録された画像を読み取って、画像を生成
することができる画像生成装置を提供する。 【解決手段】 輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体層に記録された放射線画像、化
学発光画像および電子線画像などの画像を読み取るため
の励起光を発する励起光源1、2、3と、輝尽性蛍光体
層を基底状態に戻すための光を発する光源23、と、輝
尽性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シートを載置可能な
ステージ20と、励起光源から発せられた励起光の照射
を受け、輝尽性蛍光体層が励起されて、放出した輝尽光
を光電的に検出するフォトマルチプライア30を備えた
画像生成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像生成装置に関
するものであり、さらに詳細には、蓄積性蛍光体シート
の輝尽性蛍光体層に記録された被写体の放射線画像、オ
ートラジオグラフィ画像、化学発光画像、電子顕微鏡画
像および放射線回折画像を読み取って、画像を生成可能
で、さらに、光を透過可能な材料に記録された画像を読
み取って、画像を生成することができるとともに、蓄積
性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積されたまま、残
存している放射線エネルギー、光エネルギー、電子線エ
ネルギーを消去することができる画像生成装置に関する
ものである。
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用いて、被
写体を透過した放射線のエネルギーを、蓄積性蛍光体シ
ートに形成された輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光
体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽
性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性
蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディ
ジタル画像信号を生成し、画像処理を施して、CRTな
どの表示手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上
に、放射線画像を生成するように構成された放射線診断
システムが知られている(たとえば、特開昭55−12
429号公報、同55−116340号公報、同55−
163472号公報、同56−11395号公報、同5
6−104645号公報など。)。また、同様な輝尽性
蛍光体を、放射線の検出材料として用い、放射性標識を
付与した物質を、生物体に投与した後、その生物体ある
いはその生物体の組織の一部を試料とし、この試料を、
輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートと一定
時間重ね合わせることにより、放射線エネルギーを輝尽
性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、
しかる後に、電磁波によって、輝尽性蛍光体層を走査し
て、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出され
た輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画像信号を生
成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手段上ある
いは写真フイルムなどの記録材料上に、画像を生成する
ように構成されたオートラジオグラフィシステムが知ら
れている(たとえば、特公平1−60784号公報、特
公平1−60782号公報、特公平4−3952号公報
など)。さらに、光が照射されると、そのエネルギーを
吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長域の電
磁波を用いて励起すると、照射された光のエネルギーの
量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽性蛍
光体を、光の検出材料として用い、蛋白質、核酸配列な
どの固定された高分子を、化学発光物質と接触して、化
学発光を生じさせる標識物質によって、選択的に標識
し、標識物質によって選択的に標識された高分子と、化
学発光物質とを接触させて、化学発光物質と標識物質と
の接触によって生ずる可視光波長域の化学発光を、蓄積
性蛍光体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に、蓄積、
記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽性蛍光体層を
走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放
出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画像信
号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手段
あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、放射線画像
を再生して、遺伝子情報などの高分子に関する情報を得
るようにした化学発光検出システムが知られている(た
とえば、米国特許第5,028,793号、英国特許出
願公開GB第2,246,197Aなど。)。また、電
子線あるいは放射線が照射されると、電子線あるいは放
射線のエネルギーを吸収して、蓄積、記録し、その後
に、特定の波長域の電磁波を用いて励起すると、照射さ
れた電子線あるいは放射線のエネルギーの量に応じた光
量の輝尽光を発する特性を有する輝尽性蛍光体を、電子
線あるいは放射線の検出材料として用い、金属あるいは
非金属試料などに電子線を照射し、試料の回折像あるい
は透過像などを検出して、元素分析、試料の組成解析、
試料の構造解析などをおこなったり、生物体組織に電子
線を照射して、生物体組織の画像を検出する電子顕微鏡
による検出システムや、放射線を試料に照射し、得られ
た放射線回折画像を検出して、試料の構造解析などをお
こなう放射線回折画像検出システムなどが知られている
(たとえば、特開昭61−51738号公報、特開昭6
1−93538号公報、特開昭59−15843号公報
など)。これらの蓄積性蛍光体シートを画像の検出材料
として使用するシステムは、写真フイルムを用いる場合
とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要である
だけでなく、得られた画像データに画像処理を施すこと
により、所望のように、画像を再生し、あるいは、コン
ピュータによる定量解析が可能になるという利点を有し
ている。
【発明が解決しようとする課題】蓄積性蛍光体シートを
用いたこれらのシステムに使用される画像生成装置にお
いては、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体
層に、励起光源から励起光を照射して、輝尽性蛍光体層
に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放
出された輝尽光を、光検出器によって光電的に検出し
て、画像データを生成し、被写体の放射線画像、オート
ラジオグラフィ画像、化学発光画像、電子顕微鏡画像、
放射線回折画像などを生成するように構成されている。
かかる蓄積性蛍光体シートを利用したシステム用の画像
生成装置が、従来のように、現像処理済みのX線フイル
ムに記録されたオートラジオグラフィ画像など、光を透
過可能な材料に記録された画像などを読み取ることがで
きれば、画像生成装置の有用性をさらに向上させること
ができ、好ましく、かかる画像生成装置の開発が望まれ
ていた。また、蓄積性蛍光体シートを用いたこれらのシ
ステムにおいては、蓄積性蛍光体シートを繰り返し利用
することができるが、そのためには、画像の読み取り後
に、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積された
まま、残存している放射線エネルギー、光エネルギー、
電子線エネルギーを消去することが必要であり、従来
は、画像読み取り装置とは別体のエネルギー消去装置を
用いて、残存している放射線エネルギー、光エネルギ
ー、電子線エネルギーが消去されていた。しかしなが
ら、このように、画像読み取り装置とは別体のエネルギ
ー消去装置を用いて、残存している放射線エネルギー、
光エネルギー、電子線エネルギーを消去する場合には、
大きなスペースが必要になるという問題があった。した
がって、本発明は、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体
層に記録された被写体の放射線画像、オートラジオグラ
フィ画像、化学発光画像、電子顕微鏡画像および放射線
回折画像を読み取って、画像を生成可能で、さらに、光
を透過可能な材料に記録された画像を読み取って、画像
を生成することができるとともに、蓄積性蛍光体シート
の輝尽性蛍光体層に蓄積されたまま、残存している放射
線エネルギー、光エネルギー、電子線エネルギーを消去
することができる画像生成装置を提供することを目的と
するものである。
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記
輝尽性蛍光体層に記録された放射線画像、化学発光画像
および電子線画像よりなる群から選ばれる画像を読み取
るための励起光を発する少なくとも1つの励起光源と、
前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すための光を発する
少なくとも1つの光源と、前記輝尽性蛍光体層を備えた
蓄積性蛍光体シートを載置可能なステージと、前記少な
くとも1つの励起光源から発せられた励起光の照射を受
け、前記輝尽性蛍光体層が励起されて、放出した輝尽光
を光電的に検出する光検出器を備えた画像生成装置であ
って、前記光検出器が、前記少なくとも1つの光源から
発せられた光を、前記ステージを介して、受光可能な位
置に配置され、前記少なくとも1つの光源が、可視画像
が記録され、光が透過可能な材料を透過した前記光が、
前記光検出器により光電的に検出されることによって、
前記光が透過可能な材料に記録された画像を再生可能な
波長の光を放出するように構成されたことを特徴とする
画像生成装置によって達成される。本発明によれば、画
像生成装置は、輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体層に記録された放射線画像、化
学発光画像および電子線画像よりなる群から選ばれる画
像を読み取るための励起光を発する少なくとも1つの励
起光源と、輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すための光を
発する少なくとも1つの光源と、輝尽性蛍光体層を備え
た蓄積性蛍光体シートを載置可能なステージと、少なく
とも1つの励起光源から発せられた励起光の照射を受
け、輝尽性蛍光体層が励起されて、放出した輝尽光を光
電的に検出する光検出器を備えた画像生成装置であっ
て、光検出器が、少なくとも1つの光源から発せられた
光を、ステージを介して、受光可能な位置に配置され、
少なくとも1つの光源が、可視画像が記録され、光が透
過可能な材料を透過した光が、光検出器により光電的に
検出されることによって、光が透過可能な材料に記録さ
れた画像を再生可能な波長の光を放出するように構成さ
れているから、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層
に、少なくとも1つの励起光源から発せられた輝尽性蛍
光体層に記録された画像を読み取るための励起光を照射
して、輝尽性蛍光体層を励起し、輝尽性蛍光体層から放
出された輝尽光を、光検出器により光電的に検出するこ
とによって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に記
録された放射線画像、化学発光画像または電子線画像を
読み取って、画像を生成することができるだけでなく、
ステージに、可視画像が記録された光が透過可能な材料
よりなる透過原稿を載置し、少なくとも1つの光源から
発せられた輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すための光を
透過原稿に照射して、透過原稿を透過した光を、光検出
器により光電的に検出することによって、透過可能な材
料に記録された画像を再生することができ、したがっ
て、画像生成装置の有用性を向上させることが可能とな
るとともに、放射線エネルギー、光エネルギーあるいは
電子線エネルギーが蓄積されて、残存している輝尽性蛍
光体層に、少なくとも1つの光源から発せられた輝尽性
蛍光体層を基底状態に戻すための光を照射することによ
って、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積され
て、残存している放射線エネルギー、光エネルギーある
いは電子線エネルギーを放出させて、消去することがで
き、したがって、画像生成装置とは別に、放射線エネル
ギー、光エネルギーあるいは電子線エネルギーの消去装
置を備えている必要はなく、設置スペースを大幅に減少
させることが可能になる。本発明の好ましい実施態様に
おいては、画像生成装置は、さらに、前記少なくとも1
つの励起光源から発せられた輝尽性蛍光体層に含まれた
輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体層に記録され
た放射線画像、化学発光画像および電子線画像よりなる
群から選ばれる画像を読み取るための励起光によって、
前記蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層上を走査する
走査機構と、前記輝尽性蛍光体層から発せられた蛍光を
前記光検出器に導く光学系とを備えている。本発明の好
ましい実施態様によれば、画像生成装置は、さらに、少
なくとも1つの励起光源から発せられた輝尽性蛍光体層
に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体層
に記録された放射線画像、化学発光画像および電子線画
像よりなる群から選ばれる画像を読み取るための励起光
によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層上を走
査する走査機構と、輝尽性蛍光体層から発せられた蛍光
を光検出器に導く光学系とを備えているから、高い解像
度で、放射線画像、化学発光画像あるいは電子線画像を
生成することが可能になる。本発明のさらに好ましい実
施態様においては、前記走査機構が、前記光学系を、前
記ステージに対して、相対的に移動させて、前記少なく
とも1つの励起光源から発せられた輝尽性蛍光体層に含
まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体層に記
録された放射線画像、化学発光画像および電子線画像よ
りなる群から選ばれる画像を読み取るための励起光によ
り、前記輝尽性蛍光体層上を走査するように構成されて
いる。本発明のさらに好ましい実施態様においては、画
像生成装置は、さらに、前記輝尽性蛍光体層を基底状態
に戻すための前記光を発する少なくとも1つの光源を、
前記光学系の移動に同期させて、副走査方向に移動させ
る副走査手段を備えている。本発明のさらに好ましい実
施態様によれば、画像生成装置は、さらに、輝尽性蛍光
体層を基底状態に戻すための光を発する少なくとも1つ
の光源を、光学系の移動に同期させて、副走査方向に移
動させる副走査手段を備えているから、高い解像度で、
光を透過する透過原稿に記録された画像を再生すること
が可能になる。本発明のさらに好ましい実施態様におい
ては、前記ステージが、前記蓄積性蛍光体シートまたは
前記可視画像が記録された光が透過可能な材料を載置可
能な透明な基板を有し、前記光学系が前記透明な基板の
下方に配置されるとともに、前記輝尽性蛍光体層を基底
状態に戻すための前記光を発する少なくとも1つの光源
が前記透明な基板の上方に配置されている。本発明のさ
らに好ましい実施態様によれば、ステージが、蓄積性蛍
光体シートまたは可視画像が記録された光が透過可能な
材料を載置可能な透明な基板を有し、光学系が透明な基
板の下方に配置されるとともに、輝尽性蛍光体層を基底
状態に戻すための光を発する少なくとも1つの光源が透
明な基板の上方に配置されているから、ステージの透明
な基板上に、画像が記録された光を透過する透過原稿を
載置して、少なくとも1つの光源から発せられた輝尽性
蛍光体層を基底状態に戻すための光を透過原稿に照射
し、透過原稿を透過した光を、光学系を用いて、光検出
器に導いて、光電的に検出することによって、高い解像
度で、光を透過する透過原稿に記録された画像を再生す
ることが可能になるとともに、ステージの透明な基板上
に、放射線エネルギー、光エネルギーあるいは電子線エ
ネルギーが蓄積されて、残存している輝尽性蛍光体層を
備えた蓄積性蛍光体シートを載置して、少なくとも1つ
の光源から発せられた輝尽性蛍光体層を基底状態に戻す
ための光を輝尽性蛍光体層に照射することによって、輝
尽性蛍光体層に蓄積されて、残存している放射線エネル
ギー、光エネルギーあるいは電子線エネルギーを放出さ
せ、消去することが可能になる。本発明のさらに好まし
い実施態様においては、前記輝尽性蛍光体層を基底状態
に戻すための前記光を発する少なくとも1つの光源が、
白色光を発するように構成されている。本発明のさらに
好ましい実施態様においては、前記輝尽性蛍光体層を基
底状態に戻すための前記光を発する少なくとも1つの光
源が、白色光を発するLEDアレイによって構成されて
いる。本発明のさらに好ましい実施態様においては、前
記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すための前記光を発す
る少なくとも1つの光源が、蛍光灯によって構成されて
いる。本発明のさらに好ましい実施態様においては、画
像生成装置は、さらに、前記少なくとも1つの励起光源
から発せられた前記輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍
光体を励起し、前記輝尽性蛍光体層に記録された放射線
画像、化学発光画像および電子線画像よりなる群から選
ばれる画像を読み取るための励起光をカットする励起光
カットフィルタ手段を備え、前記励起光カットフィルタ
手段が、前記輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光の光
路内に位置するカット位置と、前記輝尽光の光路外に位
置する退避位置との間で、移動可能に構成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、少なくとも
1つの励起光源から発せられた輝尽性蛍光体層に含まれ
た輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層に記録された
放射線画像、化学発光画像および電子線画像よりなる群
から選ばれる画像を読み取るための励起光をカットする
励起光カットフィルタ手段が設けられているから、光検
出器に励起光が入射し、放射線画像、化学発光画像ある
いは電子線画像中にノイズを生成することを防止するこ
とができ、さらに、励起光カットフィルタ手段が、輝尽
性蛍光体層から放出された輝尽光の光路内に位置するカ
ット位置と、輝尽光の光路外に位置する退避位置との間
で、移動可能に構成されているから、少なくとも1つの
光源から発せられた輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すた
めの光を透過原稿に照射し、透過原稿を透過した光を、
光検出器により光電的に検出することによって、十分な
ダイナミックレンジを有する画像を生成することが可能
になる。本発明のさらに好ましい実施態様においては、
前記光検出器がフォトマルチプライアによって構成され
ている。本発明の別の好ましい実施態様においては、前
記ステージが透明に構成されるとともに、前記輝尽性蛍
光体層を基底状態に戻すための前記光を発する少なくと
も1つの光源が、前記ステージの下方に配置されるとと
もに、前記輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体を励
起し、前記輝尽性蛍光体層に記録された放射線画像、化
学発光画像および電子線画像よりなる群から選ばれる画
像を読み取るための励起光を発する前記少なくとも1つ
の励起光源が、前記ステージの上方に配置されている。
本発明の別の好ましい実施態様によれば、ステージが透
明に構成されるとともに、輝尽性蛍光体層を基底状態に
戻すための光を発する少なくとも1つの光源が、ステー
ジの下方に配置されるとともに、輝尽性蛍光体層に含ま
れた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体層に記録され
た放射線画像、化学発光画像および電子線画像よりなる
群から選ばれる画像を読み取るための励起光を発する少
なくとも1つの励起光源が、ステージの上方に配置され
ているから、透明なステージ上に、可視画像が記録さ
れ、光が透過可能な透過原稿を載置して、少なくとも1
つの光源から、輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すための
光を透過原稿に照射し、透過原稿を透過した光を、光検
出器により光電的に検出することによって、透過原稿に
記録された可視画像を再生することが可能になるととも
に、放射線エネルギー、光エネルギーあるいは電子線エ
ネルギーが蓄積されて、残存している輝尽性蛍光体層を
備えた蓄積性蛍光体シートを透明なステージ上に載置し
て、少なくとも1つの光源から、輝尽性蛍光体層を基底
状態に戻すための光を輝尽性蛍光体層に照射することに
よって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積さ
れて、残存している放射線エネルギー、光エネルギーあ
るいは電子線エネルギーを放出させて、消去することが
可能になる。本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記光検出器が、その前面に、前記少なくとも1つ
の励起光源から発せられる前記輝尽性蛍光体層に含まれ
た輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体層に記録さ
れた放射線画像、化学発光画像および電子線画像よりな
る群から選ばれる画像を読み取るための励起光をカット
する励起光カットフィルタを取り外し可能に備えてい
る。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、前記光
検出器が、その前面に、少なくとも1つの励起光源から
発せられる輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体を励
起し、輝尽性蛍光体層に記録された放射線画像、化学発
光画像および電子線画像よりなる群から選ばれる画像を
読み取るための励起光をカットする励起光カットフィル
タを取り外し可能に備えているから、光検出器に励起光
が入射し、放射線画像、化学発光画像あるいは電子線画
像中にノイズを生成することを防止することができ、さ
らに、励起光カットフィルタを取り外した状態で、少な
くとも1つの光源から発せられた輝尽性蛍光体層を基底
状態に戻すための光を透過原稿に照射し、透過原稿を透
過した光を、光検出器により光電的に検出することによ
って、十分なダイナミックレンジを有する画像を生成す
ることが可能になる。本発明のさらに好ましい実施態様
においては、前記光検出器が、前記ステージの上方に配
置されている。本発明のさらに好ましい実施態様におい
ては、前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すための光を
発する前記少なくとも1つの光源が、白色光を放出する
ように構成されている。本発明のさらに好ましい実施態
様においては、前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すた
めの光を発する前記少なくとも1つの光源が、アレイ状
に構成されている。本発明のさらに好ましい実施態様に
おいては、画像生成装置は、さらに、前記ステージ上
に、拡散板を備えている。本発明のさらに好ましい実施
態様によれば、少なくとも1つの光源から発せられた輝
尽性蛍光体層を基底状態に戻すための光を発する光を、
より均一に、透過原稿あるいは蓄積性蛍光体シートの輝
尽性蛍光体層に照射することができ、透過原稿を読み取
って、高画質の画像を再生することが可能となるととも
に、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積され
て、残存している放射線エネルギー、光エネルギーある
いは電子線エネルギーの放出、消去効率を向上させるこ
とが可能になる。本発明のさらに好ましい実施態様にお
いては、前記光検出器が、二次元エリアセンサによって
構成されている。本発明のさらに好ましい実施態様にお
いては、前記光検出器が、CCDカメラによって構成さ
れ前記光検出器が、CCDカメラによって構成されてい
る。
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。図
1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画像生成装置
の略斜視図であり、図2は、フォトマルチプライア近傍
の詳細を示す略斜視図である。図1に示されるように、
本実施態様にかかる画像生成装置は、640nmの波長
のレーザ光4を発する第1のレーザ励起光源1と、53
2nmの波長のレーザ光4を発する第2のレーザ励起光
源2と、473nmの波長のレーザ光4を発する第3の
レーザ励起光源3とを備えている。本実施態様において
は、第1のレーザ励起光源1は、半導体レーザ光源によ
って構成され、第2のレーザ励起光源2および第3のレ
ーザ励起光源3は、いずれも、第二高調波生成(Second
Harmonic Generation) 素子によって構成されている。
第1のレーザ励起光源1により発生されたレーザ光4
は、コリメータレンズ5によって、平行な光とされた
後、ミラー6によって反射される。第1のレーザ励起光
源1によって発生されたレーザ光4の光路には、640
nmのレーザ光4を透過し、532nmの波長の光を反
射する第1のダイクロイックミラー7および532nm
以上の波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射
する第2のダイクロイックミラー8が設けられており、
第1のレーザ励起光源1により発生され、ミラー6によ
って反射されたレーザ光4は、第1のダイクロイックミ
ラー7および第2のダイクロイックミラー8を透過し、
ミラー9に入射する。他方、第2のレーザ励起光源2よ
り発生されたレーザ光4は、コリメータレンズ10によ
って、平行な光とされた後、第1のダイクロイックミラ
ー7によって反射されて、その向きが90度変えられ、
第2のダイクロイックミラー8を透過して、ミラー9に
入射する。さらに、第3のレーザ励起光源3から発生さ
れたレーザ光4は、コリメータレンズ11によって、平
行な光とされた後、第2のダイクロイックミラー8によ
って反射されて、その向きが90度変えられ、ミラー9
に入射する。ミラー9に入射したレーザ光4は、ミラー
9によって反射され、さらに、ミラー12に入射して、
反射される。ミラー12によって反射されたレーザ光の
光路には、中央部に穴13が形成された穴開きミラー1
4が配置されており、ミラー12によって反射されたレ
ーザ光は、穴開きミラー14の穴13を通過して、凹面
ミラー18に入射する。凹面ミラー18に入射したレー
ザ光4は、凹面ミラー18によって反射され、光学ヘッ
ド15に入射する。光学ヘッド15は、ミラー16と、
非球面レンズ17を備えており、光学ヘッド15に入射
したレーザ光4は、ミラー16によって反射されて、非
球面レンズ17によって、ステージ20のガラス板21
上にセットされた画像担体22の表面上に集光される。
本実施態様にかかる画像生成装置は、レーザ光4を用い
て、ゲル支持体あるいは転写支持体などに記録された蛍
光色素によって標識された変性DNAの電気泳動画像お
よび蓄積性蛍光体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に
記録された放射性標識物質の位置情報に関するオートラ
ジオグラフィ画像を読み取り可能に構成されており、画
像担体22として、ゲル支持体もしくは転写支持体また
は蓄積性蛍光体シートがステージ20にセット可能に構
成されている。本実施態様にかかる画像生成装置におい
ては、さらに、図1において、紙面に垂直な副走査方向
に移動可能なLEDアレイ23が、ステージ20の上方
に設けられており、後に詳述するように、LEDアレイ
23によって、透過原稿、すなわち、光を透過可能な材
料に記録された画像を読み取り、あるいは、蓄積性蛍光
体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に蓄積されたま
ま、残存している放射線エネルギーを消去することがで
きるように構成されている。蛍光色素によって標識され
た変性DNAの電気泳動画像は、たとえば、次のように
して、転写支持体に記録される。すなわち、まず、目的
とする遺伝子からなるDNA断片を含む複数のDNA断
片を、ゲル支持媒体上で、電気泳動させることにより、
分離展開し、アルカリ処理によって変性(denaturatio
n) して、一本鎖のDNAとする。次いで、公知のサザ
ン・ブロッティング法により、このゲル支持媒体と転写
支持体とを重ね合わせ、転写支持体上に、変性DNA断
片の少なくとも一部を転写して、加温処理および紫外線
照射によって、固定する。その後、目的とする遺伝子の
DNAと相補的なDNAあるいはRNAを蛍光色素で標
識して調製したプローブと転写支持体12上の変性DN
A断片とを、加温処理によって、ハイブリタイズさせ、
二本鎖のDNAの形成(renaturation)またはDNA・
RNA結合体の形成をおこなう。次いで、たとえば、フ
ルオレセイン、ローダミン、Cy−5 などの蛍光色素
を用いて、それぞれ、目的とする遺伝子のDNAと相補
的なDNAあるいはRNAを標識して、プローブが調製
される。このとき、転写支持体上の変性DNA断片は固
定されているので、プローブDNAまたはプローブRN
Aと相補的なDNA断片のみがハイブリタイズして、蛍
光標識プローブを捕獲する。しかる後に、適当な溶液
で、ハイブリッドを形成しなかったプローブを洗い流す
ことにより、転写支持体上では、目的遺伝子を有するD
NA断片のみが、蛍光標識が付与されたDNAまたはR
NAとハイブリッドを形成し、蛍光標識が付与される。
こうして、得られた転写支持体に、蛍光色素により標識
された変性DNAの電気泳動画像が記録される。また、
放射性標識物質の位置情報は、以下のようにして、蓄積
性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録され
る。ここに、位置情報とは、試料中における放射性標識
物質もしくはその集合体の位置を中心とした各種の情
報、たとえば、試料中に存在する放射性標識物質の集合
体の存在位置と形状、その位置における放射性標識物質
の濃度、分布などからなる情報の一つもしくは任意の組
み合わせとして得られる各種の情報を意味するものであ
る。たとえば、サザン・ブロット・ハイブリタイゼーシ
ョン法を利用した遺伝子中の放射性標識物質の位置情報
を、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に
記録する場合には、まず、目的とする遺伝子からなるD
NA断片を含む複数のDNA断片を、ゲル支持媒体上
で、電気泳動をおこなうことにより、分離展開し、アル
カリ処理により変性(denaturation) して、一本鎖のD
NAとする。次いで、公知のサザン・ブロッティング法
によって、このゲル支持媒体とニトロセルロースフィル
タなどの転写支持体とを重ね合わせ、転写支持体上に、
変性DNA断片の少なくとも一部を転写して、加温処理
および紫外線照射により、固定する。さらに、目的とす
る遺伝子のDNAと相補的なDNAあるいはRNAを放
射性標識するなどの方法によって、調製したプローブと
転写支持体上の変性DNA断片とを、加温処理によっ
て、ハイブリタイズさせ、二本鎖のDNAの形成(re−
naturation) またはDNA・RNA結合体の形成をおこ
なう。このとき、転写支持体上の変性DNA断片は固定
されているので、プローブDNAまたはプローブRNA
と相補的なDNA断片のみが、ハイブリタイズして、放
射性標識プローブを捕獲する。しかる後に、適当な溶液
で、ハイブリッドを形成しなかったプローブを洗い流す
ことにより、転写支持体上では、目的遺伝子を有するD
NA断片のみが、放射性標識が付与されたDNAまたは
RNAとハイブリッドを形成し、放射性標識が付与され
る。その後、乾燥させた転写支持体と蓄積性蛍光体シー
トとを、一定時間重ね合わせて、露光操作をおこなうこ
とによって、転写支持体上の放射性標識物質から放出さ
れる放射線の少なくとも一部が、蓄積性蛍光体シートに
形成された輝尽性蛍光体層に吸収され、試料中の放射性
標識物質の位置情報が、画像の形で、輝尽性蛍光体層に
蓄積記録される。蛍光物質の画像を担持したゲル支持体
や転写支持体などの画像担体22にレーザ光4が入射す
ると、蛍光物質が励起されて、蛍光25が発せられ、ま
た、放射線画像を担持した蓄積性蛍光体シートよりなる
画像担体22にレーザ光が入射すると、輝尽性蛍光体が
励起されて、輝尽光25が発せられる。ゲル支持体や転
写支持体などから放出された蛍光25あるいは蓄積性蛍
光体シートから放出された輝尽光25は、光学ヘッド1
5に設けられた非球面レンズ17によって、ミラー16
に集光され、ミラー16によって、ミラー16によっ
て、レーザ光4の光路と同じ側に反射され、平行な光と
されて、凹面ミラー18に入射する。凹面ミラー18に
入射した蛍光25あるいは輝尽光25は、凹面ミラー1
8によって反射されて、穴開きミラー14に入射する。
穴開きミラー14に入射した蛍光25あるいは輝尽光2
5は、図2に示されるように、凹面ミラーによって形成
された穴開きミラー14によって、下方に反射されて、
フィルタユニット28に入射し、所定の波長の光がカッ
トされて、フォトマルチプライア30に入射し、光電的
に検出される。図2に示されるように、フィルタユニッ
ト28は、4つのフィルタ部材31a、31b、31
c、31dを備えており、フィルタユニット28は、モ
ータ(図示せず)によって、図2において、左右方向に
移動可能に構成されている。図3は、図2のA−A線に
沿った略断面図である。図3に示されるように、フィル
タ部材31aはフィルタ32aを備え、フィルタ32a
は、第1のレーザ励起光源1を用いて、画像担体22に
含まれている蛍光色素を励起し、蛍光を読み取るときに
使用されるフィルタ部材であり、640nmの波長の光
をカットし、640nmよりも波長の長い光を透過する
性質を有している。図4は、図2のB−B線に沿った略
断面図である。図4に示されるように、フィルタ部材3
1bはフィルタ32bを備え、フィルタ32bは、第2
のレーザ励起光源2を用いて、画像担体22に含まれて
いる蛍光色素を励起し、蛍光を読み取るときに使用され
るフィルタ部材であり、532nmの波長の光をカット
し、532nmよりも波長の長い光を透過する性質を有
している。図5は、図2のC−C線に沿った略断面図で
ある。図5に示されるように、フィルタ部材31cはフ
ィルタ32cを備え、フィルタ32cは、第3のレーザ
励起光源3を用いて、画像担体22に含まれている蛍光
色素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィル
タ部材であり、473nmの波長の光をカットし、47
3nmよりも波長の長い光を透過する性質を有してい
る。図6は、図2のD−D線に沿った略断面図である。
図6に示されるように、フィルタ部材31dはフィルタ
32dを備え、フィルタ32dは、画像担体22が蓄積
性蛍光体シートである場合に、第1のレーザ励起光源1
を用いて、蓄積性蛍光体シートに含まれた輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を読み取
るときに使用されるフィルタであり、輝尽性蛍光体から
発光される輝尽光の波長域の光のみを透過し、640n
mの波長の光をカットする性質を有している。したがっ
て、使用すべきレーザ励起光源、すなわち、画像担体2
2の種類および蛍光色素の種類にしたがって、フィルタ
部材31a、31b、31c、31dを選択的に、フォ
トマルチプライア30の前面の蛍光25あるいは輝尽光
25の光路内に位置させることによって、フォトマルチ
プライア30は、検出すべき光のみを光電的に検出する
ことができる。本実施態様においては、フィルタユニッ
ト28は、さらに、フォトマルチプライア30の前面の
蛍光25あるいは輝尽光25の光路から退避した位置に
移動することができるように構成されている。フォトマ
ルチプライア30によって光電的に検出されて、生成さ
れたアナログ画像データは、A/D変換器33によっ
て、ディジタル画像データに変換され、画像データ処理
装置34に送られる。図1には図示されていないが、光
学ヘッド15は、走査機構によって、図1において、X
−Y方向に移動可能に構成され、画像担体22の全面
が、レーザ光4によって走査されるように構成されてい
る。図7は、光学ヘッドの走査機構の略平面図である。
図7においては、簡易化のため、光学ヘッド15を除く
光学系ならびにレーザ光4および蛍光25あるいは輝尽
光25の光路は省略されている。図7に示されるよう
に、光学ヘッド15を走査する走査機構は、基板40を
備え、基板40上には、副走査パルスモータ41と一対
のガイド42、42とが固定され、基板40上には、さ
らに、図7において、Yで示された副走査方向に、移動
可能な基板43とが設けられている。移動可能な基板4
3には、ねじが切られた穴(図示せず)が形成されてお
り、この穴内には、副走査パルスモータ41によって回
転されるねじが切られたロッド44が係合している。移
動可能な基板43上には、主走査パルスモータ45が設
けられ、主走査パルスモータ45はエンドレスベルト4
6を駆動可能に構成されている。光学ヘッド15は、エ
ンドレスベルト46に固定されており、主走査パルスモ
ータ45によって、エンドレスベルト46が駆動される
と、図7において、Xで示された主走査方向に移動され
るように構成されている。図7において、47は、光学
ヘッド15の主走査方向における位置を検出するリニア
エンコーダであり、48は、リニアエンコーダ47のス
リットである。したがって、主走査パルスモータ45に
よって、エンドレスベルト46が主走査方向に駆動さ
れ、副走査パルスモータ41によって、基板43が副走
査方向に移動されることによって、光学ヘッド15は、
図7において、X−Y方向に移動され、レーザ光4によ
って、画像担体22の全面が走査される。図8は、ステ
ージ20の近傍の詳細を示す略側面図である。図8に示
されるように、ステージ20の上方には、LEDアレイ
23が設けられている。LEDアレイ23は、オートラ
ジオグラフィ画像が記録された現像処理済みのX線フイ
ルムなどの透過原稿、すなわち、光を透過可能な材料に
記録された画像を読み取り、あるいは、蓄積性蛍光体シ
ートに設けられた輝尽性蛍光体層に蓄積されたまま、残
存している放射線エネルギーを消去する際に、オンされ
て、使用されるものであり、走査機構(図示せず)によ
り、光学ヘッド15の副走査方向の移動に同期して、副
走査方向、すなわち、図7におけるY方向にのみ移動さ
れるように構成されている。オートラジオグラフィ画像
が記録された現像処理済みのX線フイルムなどの透過原
稿を読み取るときには、ステージ20のガラス板21上
に、画像担体22として、透過原稿が載置される。透明
原稿の読み取りに先立って、フィルタユニット28は、
フォトマルチプライア30の前面から退避した位置に移
動され、その後に、第1のレーザ励起光源1、第2のレ
ーザ励起光源2および第3のレーザ励起光源3がオフ状
態に保持されて、LEDアレイ23がオンされる。その
結果、LEDアレイ23から白色光24が発せられ、主
走査線に対応する透過原稿22の領域に、白色光24が
均一に照射される。透過原稿22に照射された白色光2
4は、透過原稿22を透過し、光学ヘッド15に入射
し、非球面レンズ17によって、ミラー16に集光さ
れ、ミラー16により、レーザ光4の光路と同じ側に反
射され、平行な光とされて、凹面ミラー18に入射す
る。透過原稿22を透過し、ミラー16によって反射さ
れて、凹面ミラー18に入射した白色光24は、凹面ミ
ラー18によって反射され、穴開きミラー14に入射す
る。穴開きミラー14に入射した白色光24は、凹面ミ
ラーによって形成された穴開きミラー14によって、図
2に示されるように、下方に反射される。ここに、フィ
ルタユニット28は、フォトマルチプライア30の前面
から退避した位置に移動されているから、穴開きミラー
14により反射された白色光24は、フォトマルチプラ
イア30に入射し、光電的に検出される。フォトマルチ
プライア30によって光電的に検出されて、生成された
アナログ画像データは、A/D変換器33によって、デ
ィジタル画像データに変換され、画像データ処理装置3
4に送られる。一方、蓄積性蛍光体シートに形成された
輝尽性蛍光体層に蓄積されて、残存している放射線エネ
ルギーを消去するときは、ステージ20のガラス板21
上に、蓄積性蛍光体シートが、輝尽性蛍光体層が上方を
向くように、載置される。次いで、第1のレーザ励起光
源1、第2のレーザ励起光源2および第3のレーザ励起
光源3ならびにフォトマルチプライア30がオフ状態に
保持され、光学ヘッド15が静止状態に保持されて、L
EDアレイ23がオンされる。その結果、LEDアレイ
23から白色光24が発せられ、主走査線に対応する輝
尽性蛍光体層の領域に、光24が均一に照射され、輝尽
性蛍光体層に含まれている輝尽性蛍光体から、放射線エ
ネルギーが放出される。LEDアレイ23は、走査機構
(図示せず)によって、副走査方向に移動されるるよう
に構成されているため、蓄積性蛍光体シートに形成され
た輝尽性蛍光体層の全面が、LEDアレイ23から発せ
られた白色光24によって走査され、輝尽性蛍光体層に
蓄積されて、残存している放射線エネルギーが放出され
る。図9は、本発明の好ましい実施態様にかかる画像生
成装置に用いられる画像読み取り装置の制御系、入力系
および駆動系を示すブロックダイアグラムである。図9
に示されるように、画像読み取り装置の制御系は、画像
読み取り装置全体を制御するコントロールユニット50
を備えており、また、画像読み取り装置の入力系は、ユ
ーザーによって操作され、種々の指示信号を入力可能な
キーボード51を備えている。図9に示されるように、
画像読み取り装置の駆動系は、4つのフィルタ部材31
a、31b、31c、31dを備えたフィルタユニット
28を移動させるフィルタユニットモータ52、光学ヘ
ッド15を主走査方向に移動させる主走査パルスモータ
45、光学ヘッド15を副走査方向に移動させる副走査
パルスモータ41およびLEDアレイ23を副走査方向
に移動させる副走査パルスモータ53を備えている。コ
ントロールユニット50は、第1のレーザ励起光源1、
第2のレーザ励起光源2、第3のレーザ励起光源3また
はLEDアレイ23に選択的に駆動信号を出力するとと
もに、フィルタユニットモータ52、主走査パルスモー
タ45、副走査パルスモータ41および副走査パルスモ
ータ53に駆動信号を出力可能に構成されている。以上
のように構成された画像読み取り装置は、以下のように
して、ゲル支持体あるいは転写支持体に担持された蛍光
画像を読み取り、ディジタル画像データを生成する。ま
ず、画像担体22である転写支持体あるいはゲル支持体
がステージ20のガラス板21上にセットされる。転写
支持体あるいはゲル支持体が、ステージ20のガラス板
21上にセットされると、ユーザーによって、キーボー
ド51に、試料を標識している蛍光物質の種類が特定さ
れ、転写支持体あるいはゲル支持体に担持された蛍光画
像を読み取るべき旨の指示信号が入力される。キーボー
ド51に入力された指示信号は、コントロールユニット
50に入力され、コントロールユニット50は、指示信
号を受けると、メモリ(図示せず)に記憶されているテ
ーブルにしたがって、使用すべきレーザ励起光源を決定
するとともに、フィルタ32a、32b、32c、32
dのいずれを蛍光25の光路内に位置させるかを決定す
る。たとえば、試料がローダミンによって標識されてい
るときは、ローダミンは、532nmの波長のレーザに
よって、最も効率的に励起することができるから、コン
トロールユニット50は第2のレーザ励起光源2を選択
するとともに、フィルタ32bを選択し、フィルタユニ
ットモータ52に駆動信号を出力して、フィルタユニッ
ト28を移動させ、532nmの波長の光をカットし、
532nmよりも波長の長い光を透過する性質を有する
フィルタ32bを備えたフィルタ部材31bを、蛍光2
5の光路内に位置させる。次いで、コントロールユニッ
ト50は、第2のレーザ励起光源2に駆動信号を出力
し、第2のレーザ励起光源2を起動させ、532nmの
波長のレーザ光4を発せさせる。第2のレーザ励起光源
2から発せられたレーザ光4は、コリメータレンズ10
によって、平行な光とされた後、第1のダイクロイック
ミラー7に入射して、反射される。第1のダイクロイッ
クミラー7によって反射されたレーザ光4は、第2のダ
イクロイックミラー8を透過し、ミラー9に入射する。
ミラー9に入射したレーザ光4は、ミラー9によって反
射され、さらに、ミラー12に入射して反射される。ミ
ラー12によって反射されたレーザ光4は、穴開きミラ
ー14に入射し、穴開きミラー14に形成された穴13
を通過して、凹面ミラー18に入射する。凹面ミラー1
8に入射したレーザ光4は、凹面ミラー18によって反
射され、光学ヘッド15に入射する。光学ヘッド15に
入射したレーザ光4は、ミラー16によって反射され、
非球面レンズ17によって、ステージ20のガラス板2
1上にセットされた転写支持体あるいはゲル支持体上に
集光される。その結果、転写支持体あるいはゲル支持体
に含まれている蛍光物質であるローダミンが、レーザ光
4によって励起されて、ローダミンから蛍光25が放出
される。ローダミンから放出された蛍光25は、光学ヘ
ッド15に設けられた非球面レンズ17によって集光さ
れ、ミラー16によって、レーザ光4の光路と同じ側に
反射され、平行な光とされて、凹面ミラー18に入射す
る。凹面ミラー18に入射したレーザ光4は、凹面ミラ
ー18によって反射され、穴開きミラー14に入射す
る。穴開きミラー14に入射した蛍光25は、凹面ミラ
ーによって形成された穴開きミラー14によって、図2
に示されるように、下方に反射され、フィルタユニット
28のフィルタ32bに入射する。フィルタ32bは、
532nmの波長の光をカットし、532nmよりも波
長の長い光を透過する性質を有しているので、励起光で
ある532nmの波長の光がカットされ、ローダミンか
ら放出された蛍光25の波長域の光のみがフィルタ32
bを透過して、フォトマルチプライア30によって、光
電的に検出される。前述のように、光学ヘッド15は、
基板43に設けられた主走査パルスモータ45によっ
て、基板43上を、図7において、X方向に移動される
とともに、副走査パルスモータ41によって、基板42
が、図7において、Y方向に移動されるため、転写支持
体あるいはゲル支持体の全面がレーザ光4によって走査
され、転写支持体あるいはゲル支持体に含まれ、試料を
標識しているローダミンから放出された蛍光を、フォト
マルチプライア30によって光電的に検出することによ
って、転写支持体あるいはゲル支持体に記録された蛍光
物質であるローダミンの蛍光画像を読み取り、アナログ
画像データを生成することができる。フォトマルチプラ
イア30によって光電的に検出されて、生成されたアナ
ログ画像データは、A/D変換器33によって、ディジ
タル画像データに変換され、画像データ処理装置34に
送られる。一方、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽
性蛍光体層に記録された放射性標識物質の位置情報に関
するオートラジオグラフィ画像を読み取り、ディジタル
画像データを生成するときは、蓄積性蛍光体シートがス
テージ20のガラス板21上にセットされる。次いで、
ユーザーによって、キーボード51に、蓄積性蛍光体シ
ートに形成された輝尽性蛍光体層に記録された放射性標
識物質の位置情報に関するオートラジオグラフィ画像を
読み取るべき旨の指示信号が入力される。その結果、コ
ントロールユニット50によって、フィルタユニットモ
ータ52が駆動され、輝尽性蛍光体から発光される輝尽
光の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光を
カットする性質を有するフィルタ32dを備えたフィル
タ部材31dが、輝尽光25の光路内に位置するよう
に、フィルタユニット28が移動された後、第1のレー
ザ励起光源1が起動され、第1のレーザ励起光源1か
ら、640nmの波長のレーザ光4が発せられる。第1
のレーザ励起光源1から発せられたレーザ光4は、コリ
メータレンズ5によって、平行な光とされた後、ミラー
6に入射して、反射される。ミラー6によって反射され
たレーザ光4は、第1のダイクロイックミラー7および
第2のダイクロイックミラー8を透過し、ミラー9に入
射する。ミラー9に入射したレーザ光4は、ミラー9に
よって反射され、さらに、ミラー12に入射して反射さ
れる。ミラー12によって反射されたレーザ光4は、穴
開きミラー14の穴13を通過して、凹面ミラー18に
入射する。凹面ミラー18に入射したレーザ光4は、凹
面ミラー18によって反射され、光学ヘッド15に入射
する。光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、ミラー
16によって反射され、非球面レンズ17によって、ス
テージ20のガラス板21上に載置された蓄積性蛍光体
シートの輝尽性蛍光体層に集光される。その結果、蓄積
性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に含まれる
輝尽性蛍光体が、レーザ光4によって励起されて、輝尽
性蛍光体から輝尽光25が放出される。輝尽性蛍光体か
ら放出された輝尽光25は、光学ヘッド15に設けられ
た非球面レンズ17によって集光され、ミラー16によ
って、レーザ光4の光路と同じ側に反射され、平行な光
とされて、凹面ミラー18に入射する。凹面ミラー18
に入射したレーザ光4は、凹面ミラー18によって反射
され、穴開きミラー14に入射する。穴開きミラー14
に入射した蛍光25は、凹面ミラーによって形成された
穴開きミラー14によって、図2に示されるように、下
方に反射され、フィルタユニット28のフィルタ32d
に入射する。フィルタ32dは、輝尽性蛍光体から発光
される輝尽光の波長域の光のみを透過し、640nmの
波長の光をカットする性質を有しているので、励起光で
ある640nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長
域の光のみがフィルタ32dを透過して、フォトマルチ
プライア30によって、光電的に検出される。光学ヘッ
ド15は、基板43に設けられた主走査パルスモータ4
5によって、基板43上を、図7において、X方向に移
動されるとともに、副走査パルスモータ41によって、
基板43が、図7において、Y方向に移動されるため、
蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層の全面
がレーザ光4により走査され、輝尽性蛍光体層に含まれ
た輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、フォトマルチ
プライア30によって光電的に検出することによって、
輝尽性蛍光体層に記録された放射性標識物質の位置情報
に関するオートラジオグラフィ画像を読み取り、アナロ
グ画像データを生成することができる。フォトマルチプ
ライア30によって光電的に検出されて、生成されたア
ナログ画像データは、A/D変換器33によって、ディ
ジタル画像データに変換され、画像データ処理装置34
に送られる。本実施態様にかかる画像生成装置は、さら
に、オートラジオグラフィ画像が記録された現像処理済
みのX線フイルムなどの透過原稿を読み取り可能に構成
されており、透過原稿を読み取るときには、画像担体2
2として、オートラジオグラフィ画像が記録された現像
処理済みのX線フイルムなどの透過原稿がステージ20
のガラス板21上に載置される。オートラジオグラフィ
画像が記録された現像処理済みのX線フイルムなどの透
過原稿がステージ20のガラス板21上に載置される
と、ユーザーによって、キーボード51に、透過原稿を
読み取るべき旨の指示信号が入力される。キーボード5
1に入力された指示信号は、コントロールユニット50
に入力され、コントロールユニット50は、指示信号を
受けると、メモリ(図示せず)に記憶されているテーブ
ルにしたがって、フィルタユニットモータ52に駆動信
号を出力して、フィルタユニット28をフォトマルチプ
ライア30の前面から退避した位置に移動させる。次い
で、コントロールユニット50は、LEDアレイ23を
オンするとともに、主走査パルスモータ45、副走査パ
ルスモータ41および副走査パルスモータ53に駆動信
号を出力する。その結果、LEDアレイ23から白色光
24が発せられ、主走査線に対応する透過原稿22の領
域に、白色光24が均一に照射される。透過原稿22に
照射された白色光24は、透過原稿22を透過し、光学
ヘッド15に入射し、非球面レンズ17によって、ミラ
ー16に集光され、ミラー16により、凹面ミラー18
に向けて、反射される。透過原稿22を透過し、ミラー
16により反射された白色光24は、さらに、凹面ミラ
ー18によって反射され、穴開きミラー14に入射す
る。穴開きミラー14に入射した白色光24は、凹面ミ
ラーによって形成された穴開きミラー14によって、図
2に示されるように、下方に反射される。ここに、フィ
ルタユニット28は、フォトマルチプライア30の前面
から退避した位置に移動されているから、凹面ミラー2
7によって反射された白色光24は、フォトマルチプラ
イア30に入射し、光電的に検出される。主走査パルス
モータ45によって、エンドレスベルト46が主走査方
向に駆動され、副走査パルスモータ41によって、基板
43が副走査方向に移動されることによって、光学ヘッ
ド15は、図7において、X−Y方向に移動され、一
方、光学ヘッド15の副走査方向の移動に同期して、L
EDアレイ23が、副走査パルスモータ52によって、
副走査方向に移動されるため、透過原稿22の全面がL
EDアレイ23から発せられた白色光24によって走査
され、透過原稿22を透過した白色光24を、フォトマ
ルチプライア30によって光電的に検出することによっ
て、オートラジオグラフィ画像が記録された現像処理済
みのX線フイルムなどの透過原稿を読み取って、アナロ
グ画像データを生成することができる。フォトマルチプ
ライア30によって光電的に検出されて、生成されたア
ナログ画像データは、A/D変換器33によって、ディ
ジタル画像データに変換され、画像データ処理装置34
に送られる。本実施態様においては、画像生成装置は、
さらに、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体
層に蓄積されて、残存している放射線エネルギーを消去
可能に構成されている。蓄積性蛍光体シートに形成され
た輝尽性蛍光体層に蓄積されて、残存している放射線エ
ネルギーを消去するときは、ステージ20のガラス板2
1上に、蓄積性蛍光体シートが、輝尽性蛍光体層が上方
を向くように、載置される。ステージ20のガラス板2
1上に、蓄積性蛍光体シートが載置されると、ユーザー
によって、キーボード51に、蓄積性蛍光体シートに形
成された輝尽性蛍光体層に蓄積されて、残存している放
射線エネルギーを消去すべき旨の指示信号が入力され
る。キーボード51に入力された指示信号は、コントロ
ールユニット50に入力され、コントロールユニット5
0は、指示信号を受けると、メモリ(図示せず)に記憶
されているテーブルにしたがって、フィルタユニットモ
ータ52、主走査パルスモータ45および副走査パルス
モータ41には駆動信号を出力せず、フォトマルチプラ
イア30をオフ状態に保持したまま、LEDアレイ23
をオンするとともに、副走査パルスモータ53に駆動信
号を出力する。その結果、LEDアレイ23から白色光
24が発せられ、主走査線に対応する輝尽性蛍光体層の
領域に、白色光24が均一に照射されて、輝尽性蛍光体
層に含まれている輝尽性蛍光体から、放射線エネルギー
が放出される。LEDアレイ23は、副走査パルスモー
タ53によって、副走査方向に移動されるるように構成
されているため、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽
性蛍光体層の全面が、LEDアレイ23から発せられた
白色光24によって走査され、輝尽性蛍光体層に蓄積さ
れて、残存している放射線エネルギーが放出される。L
EDアレイ23から発せられた白色光24による輝尽性
蛍光体層の走査は、所定の回数にわたり、繰り返され
る。本実施態様によれば、画像生成装置は、第1のレー
ザ励起光源1、第2のレーザ励起光源2および第3のレ
ーザ励起光源3に加えて、ステージ20の上方に、光学
ヘッド15の副走査方向への移動と同期して、副走査方
向に移動されるLEDアレイ23を備えているから、ス
テージ20のガラス板21上に、蛍光色素によって標識
された変性DNAの電気泳動画像を担持したゲル支持体
もしくは転写支持体または放射性標識物質の位置情報に
関するオートラジオグラフィ画像を担持した蓄積性蛍光
体シートを載置して、第1のレーザ励起光源1、第2の
レーザ励起光源2および第3のレーザ励起光源3のいず
れかを選択的に起動し、蛍光色素あるいは輝尽性蛍光体
層に含まれた輝尽性蛍光体を励起して、蛍光色素から放
出された蛍光25あるいは輝尽性蛍光体から放出された
輝尽光25を光電的に検出することによって、ゲル支持
体あるいは転写支持体などに記録された蛍光色素によっ
て標識された変性DNAの電気泳動画像あるいは蓄積性
蛍光体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に記録された
放射性標識物質の位置情報に関するオートラジオグラフ
ィ画像を生成することができるだけでなく、ステージ2
0のガラス板21上に、オートラジオグラフィ画像が記
録された現像処理済みのX線フイルムなどの透過原稿を
載置して、LEDアレイ23をオンし、白色光24を放
出させるとともに、光学ヘッド15を主走査方向および
副走査方向に移動させ、光学ヘッド15の副走査方向の
移動と同期させて、LEDアレイ23を副走査方向に移
動させつつ、透過原稿を透過した白色光24を光電的に
検出することによって、透過原稿に記録されたオートラ
ジオグラフィ画像などの画像を生成することができ、し
たがって、画像生成装置の有用性を向上させることが可
能になる。さらに、本実施態様によれば、加えて、ステ
ージ20のガラス板21上に、蓄積性蛍光体シートを載
置して、LEDアレイ23をオンし、LEDアレイ23
を副走査方向に移動させることによって、蓄積性蛍光体
シートの輝尽性蛍光体層に蓄積されて、残存している放
射線エネルギーを放出させ、消去することが可能になる
から、画像生成装置と別に、放射線エネルギーの消去装
置を備えている必要がなく、設置スペースを大幅に減少
させることが可能になる。図10は、本発明の別の好ま
しい実施態様にかかる画像生成装置の略正面図である。
図10に示されるように、画像生成装置は、冷却CCD
カメラ71、暗箱72およびパーソナルコンピュータ7
3とを有し、パーソナルコンピュータ73は、CRT7
4とキーボード75を備えている。図11は、冷却CC
Dカメラ71の略縦断面図である。図11に示されるよ
うに、冷却CCDカメラ71は、CCD76と、アルミ
ニウムなどの金属により作られた伝熱板77と、CCD
6を冷却するためのペルチエ素子78と、CCD76の
前面に配置されたシャッタ79と、CCD76が生成し
たアナログ画像データをディジタル画像データに変換す
るA/D変換器80と、A/D変換器80によってディ
ジタル化された画像データを一時的に記憶する画像デー
タバッファ81と、冷却CCDカメラ71の動作を制御
するカメラ制御回路82とを備えている。暗箱2との間
に形成された開口部は、ガラス板85によって閉じられ
ており、冷却CCDカメラ71の周囲には、ペルチエ素
子78が発する熱を放熱するための放熱フィン86が長
手方向のほぼ全面にわたって形成されている。ガラス板
85の前面の暗箱72内には、レンズフォーカス調整機
能を有するカメラレンズ87が取付けられている。図1
2は、暗箱72の略縦断面図である。図12に示される
ように、暗箱72内には、画像担体ユニット22が載置
可能な透明なステージ90が設けられており、ステージ
90の斜め上方には、発光波長中心が470nmの励起
光を発する第一の赤色LED光源91および第二の赤色
LED光源92が設けられている。第一の赤色LED光
源91および第二の赤色LED光源92の前面には、そ
れぞれ、フィルタ93およびフィルタ94が貼着されて
いる。フィルタ93、94は、励起光の波長以外の蛍光
物質の励起に有害な光をカットし、励起光の波長の光の
みを透過する性質を有している。カメラレンズ87の前
面には、励起光をカットするフィルタ95が、取り外し
可能に設けられている。図12に示されるように、ステ
ージ90の内部には、アレイ状の白色光源96が設けら
れており、ステージ90上には、拡散板97が設けられ
ている。図13は、パーソナルコンピュータ73の周辺
のブロックダイアグラムである。図13に示されるよう
に、パーソナルコンピュータ73は、冷却CCDカメラ
71の露出を制御するCPU100と、冷却CCDカメ
ラ71の生成した画像データを画像データバッファ81
から読み出す画像データ転送手段101と、画像データ
に画像処理を施す画像データ処理装置102と、画像デ
ータを記憶する画像データ記憶手段103と、画像デー
タ記憶手段103に記憶された画像データに基づいて、
CRT74の画面上に可視画像を表示する画像表示手段
104とを備えている。第一の赤色LED光源91およ
び第二の赤色LED光源92は光源制御手段105によ
って、制御されており、光源制御手段105には、キー
ボード75から、CPU100を介して、指示信号が入
力されるように構成されている。CPU100は、冷却
CCDカメラ71のカメラ制御回路82に種々の信号を
出力可能に構成されている。本実施態様にかかる画像生
成装置は、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光
体層に記録された放射性標識物質の位置情報に関するオ
ートラジオグラフィ画像およびオートラジオグラフィ画
像などが記録された現像処理済みのX線フイルムなど、
光を透過可能な材料からなり、画像が記録された透過原
稿を読み取り可能に構成されるとともに、蓄積性蛍光体
シートの輝尽性蛍光体層に蓄積されて、残存している放
射線エネルギーを放出させて、消去することができるよ
うに構成されている。蓄積性蛍光体シートに形成された
輝尽性蛍光体層に記録された放射性標識物質の位置情報
に関するオートラジオグラフィ画像を読み取るときは、
まず、ユーザーにより、第一の赤色LED光源91およ
び第二の赤色LED光源92がオンされ、カメラレンズ
87を用いて、レンズフォーカス合わせがなされる。次
いで、ステージ90の拡散板97上に、画像担体22と
して、蓄積性蛍光体シートが、輝尽性蛍光体層が上を向
くようにして載置されて、暗箱72が閉じられる。その
後、ユーザーがキーボード75に露出開始信号を入力す
ると、光源制御手段105により、第一の赤色LED光
源91および第二の赤色LED光源92がオンされて、
画像担体22に向けて、励起光が発せられる。同時に、
露出開始信号は、CPU100を介して、冷却CCDカ
メラ71のカメラ制御回路82に入力され、カメラ制御
回路82によって、シャッタ79が開かれ、CCD76
の露出が開始される。第一の赤色LED光源91および
第二の赤色LED光源92から発せられた励起光は、フ
ィルタ93、94により、励起光の波長の光以外の波長
成分がカットされ、その結果、第一の赤色LED光源9
1および第二の赤色LED光源92から発せられた励起
光によって、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍
光体層に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて、輝尽
光が発せられる。輝尽性蛍光体層に含まれている輝尽性
蛍光体から放出された輝尽光は、フィルタ95およびカ
メラレンズ87を介して、冷却CCDカメラ71のCC
D76の光電面に入射し、光電面に画像を形成する。C
CD76は、こうして、光電面に形成された画像の光を
受け、これを電荷の形で蓄積する。フィルタ95によっ
て、励起光の波長の光がカットされるため、輝尽性蛍光
体層に含まれている輝尽性蛍光体から放出された輝尽光
のみが、CCD76によって受光される。所定の露出時
間が経過すると、CPU100は、冷却CCDカメラ7
1のカメラ制御回路82に露出完了信号を出力する。カ
メラ制御回路82は、CPU100から、露出完了信号
を受けると、CCD76が電荷の形で蓄積したアナログ
画像データを、A/D変換器80に転送させて、ディジ
タル化し、画像データバッファ81に一時的に記憶させ
る。カメラ制御回路82に露出完了信号を出力するのと
同時に、CPU100は、画像データ転送手段101に
データ転送信号を出力して、冷却CCDカメラ71の画
像データバッファ81から画像データを読み出させ、画
像データ処理装置102に入力させる。必要に応じて、
画像データ処理装置102は、画像データに画像処理を
施し、画像データ記憶手段103に記憶させる。その
後、ユーザーがキーボード75に画像生成信号を入力す
ると、画像表示手段104により、画像データ記憶手段
103に記憶された画像データが読み出され、画像デー
タに基づいて、CRT74の画面上に、オートラジオグ
ラフィ画像が表示される。一方、オートラジオグラフィ
画像などが記録された現像処理済みのX線フイルムなど
の透過原稿を読み取るときは、まず、フィルタ95が取
り外された後、ユーザーにより、白色光源96がオンさ
れ、カメラレンズ87を用いて、レンズフォーカス合わ
せがなされる。次いで、画像担体22として、透過原稿
がステージ90拡散板97上に載置されて、暗箱72が
閉じられる。その後、白色光源96がオンされて、白色
光が、透明なステージ90上に載置された透過原稿に照
射される。ここに、ステージ90上には、拡散板97が
設けられているから、白色光源96から発せられた白色
光は、均一に、透過原稿に照射される。透過原稿に照射
された白色光は、透過原稿が光を透過可能な材料によっ
て形成されているため、透過原稿を透過し、カメラレン
ズ87を介して、冷却CCDカメラ71のCCD76の
光電面に入射し、光電面に画像を形成する。CCD76
は、こうして、光電面に形成された画像の光を受け、こ
れを電荷の形で蓄積する。所定の露出時間が経過する
と、CPU100は、冷却CCDカメラ71のカメラ制
御回路82に露出完了信号を出力する。カメラ制御回路
82は、CPU100から、露出完了信号を受けると、
CCD76が電荷の形で蓄積したアナログ画像データ
を、A/D変換器80に転送させて、ディジタル化し、
画像データバッファ81に一時的に記憶させる。カメラ
制御回路82に露出完了信号を出力するのと同時に、C
PU100は、画像データ転送手段101にデータ転送
信号を出力して、冷却CCDカメラ71の画像データバ
ッファ81から画像データを読み出させ、画像データ処
理装置102に入力させる。必要に応じて、画像データ
処理装置102は、画像データに画像処理を施し、画像
データ記憶手段103に記憶させる。その後、ユーザー
がキーボード75に画像生成信号を入力すると、画像表
示手段104により、画像データ記憶手段103に記憶
された画像データが読み出され、画像データに基づい
て、CRT74の画面上に、透過原稿に記録されていた
オートラジオグラフィ画像などの画像が表示される。本
実施態様においては、さらに、蓄積性蛍光体シートの輝
尽性蛍光体層に蓄積されて、残存している放射線エネル
ギーを放出させて、消去することができるように構成さ
れており、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積
されて、残存している放射線エネルギーを放出させて、
消去するときは、第一の赤色LED光源91および第二
の赤色LED光源92ならびに冷却CCDカメラ71は
オフ状態に保持され、透明なステージ90の拡散板97
上に、蓄積性蛍光体シートが、輝尽性蛍光体層が下方を
向くように載置される。透明なステージ90上に、蓄積
性蛍光体シートが載置されると、白色光源96がオンさ
れ、白色光が、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に
照射される。ここに、ステージ90上には、拡散板97
が設けられているから、白色光源96から発せられた白
色光は、均一に、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層
に照射される。その結果、蓄積性蛍光体シートの輝尽性
蛍光体層に蓄積されて、残存している放射線エネルギー
が放出される。あらかじめ定められた時間が経過する
と、白色光源96がオフされ、放射線エネルギーの消去
操作が完了する。本実施態様によれば、画像生成装置
は、第一の赤色LED光源91および第二の赤色LED
光源92に加えて、アレイ状の白色光源96を備え、さ
らに、カメラレンズ87の前面に取り付けられた励起光
カットフィルタ95は、取り外し可能であるので、ステ
ージ90の拡散板97上に、蓄積性蛍光体シートを、輝
尽性蛍光体層が上を向くようにして載置し、励起光カッ
トフィルタ95をカメラレンズ87の前面に取り付けた
状態で、第一の赤色LED光源91および第二の赤色L
ED光源92をオンして、赤色の励起光によって、蓄積
性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に含まれて
いる輝尽性蛍光体を励起し、励起光カットフィルタ95
によって、励起光をカットして、輝尽性蛍光体から放出
された輝尽光をCCD76により、光電的に検出して、
画像データを生成することによって、蓄積性蛍光体シー
トに形成された輝尽性蛍光体層に記録された放射性標識
物質の位置情報に関するオートラジオグラフィ画像を生
成することができるだけでなく、励起光カットフィルタ
95をカメラレンズ87から取り外した状態で、ステー
ジ90の拡散板97上に、オートラジオグラフィ画像な
どが記録された現像処理済みのX線フイルムなどの透過
原稿を載置し、アレイ状の白色光源95をオンして、白
色光を透過原稿に照射し、透過原稿を透過した白色光
を、CCD76により、光電的に検出して、画像データ
を生成することによって、透過原稿に記録されたオート
ラジオグラフィ画像などの画像を生成することができ、
したがって、画像生成装置の有用性を向上させることが
可能になる。さらに、本実施態様によれば、加えて、ス
テージ90の拡散板97上に、蓄積性蛍光体シートを、
輝尽性蛍光体層が下方を向くように載置し、アレイ状の
白色光源95をオンして、白色光を、所定の時間にわた
って、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に照射する
ことによって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に
蓄積されて、残存している放射線エネルギーを放出さ
せ、消去することが可能になるから、画像生成装置と別
に、放射線エネルギーの消去装置を備えている必要がな
く、設置スペースを大幅に減少させることが可能にな
る。本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、
特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更
が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるも
のであることはいうまでもない。たとえば、図1ないし
図9に示された実施態様においては、白色光源として、
LEDアレイ23が用いられているが、LEDアレイ2
3に代えて、蛍光灯などの他の白色光源を設けることも
できる。また、図1ないし図9に示された実施態様にお
いては、副走査方向に移動可能なLEDアレイ23によ
って、主走査線に対応する透過原稿の領域あるいは蓄積
性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層の領域に、白色光が照
射されるように構成されているが、透過原稿全体あるい
は蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層全体に、白色光
を照射可能な光源を用い、光源を静止状態に保持するよ
うにすることもできる。さらに、図1ないし図9に示さ
れた実施態様においては、画像担体22を載置するステ
ージ20を静止状態に保持し、光学ヘッド15を、X方
向およびY方向に移動させて、レーザ光4によって、画
像担体22の全面が走査されるように構成されている
が、光学ヘッド15を、X方向あるいはY方向のいずれ
か一方に移動させ、ステージ20を、Y方向あるいはX
方向のいずれか一方に移動させることによって、レーザ
光4により、画像担体22の全面が走査されるように構
成することもでき、さらには、光学ヘッド15を静止状
態に保持し、ステージ20を、X方向およびY方向に移
動させることにより、レーザ光4によって、画像担体2
2の全面が走査されるように構成することもできる。ま
た、図1ないし図9に示された実施態様においては、画
像生成装置は、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に
記録された放射性標識物質の画像に加えて、ゲル支持体
あるいは転写支持体に含まれた蛍光色素の画像を読み取
り可能に構成されているが、蛍光色素の画像を読み取り
可能であることは必ずしも必要ではなく、第2のレーザ
励起光源2および第3のレーザ励起光源3ならびにフィ
ルタ部材31a、31b、31cを省略することもでき
る。さらに、図1ないし図9に示された実施態様におい
ては、第1のレーザ励起光源1として、640nmの波
長のレーザ光4を発する半導体レーザ光源を用いている
が、640nmの波長のレーザ光4を発する半導体レー
ザ光源に代えて、633nmの波長を有するレーザ光4
を発するHe−Neレーザ光源あるいは635nmのレ
ーザ光4を発する半導体レーザ光源を用いてもよい。ま
た、図1ないし図9に示された実施態様においては、光
検出器として、フォトマルチプライア30を用いて、画
像担体ユニット22から発せられた蛍光あるいは輝尽光
を光電的に検出しているが、本発明において用いられる
光検出器としては、蛍光あるいは輝尽光を光電的に検出
可能であればよく、フォトマルチプライア30に限ら
ず、CCDなどの他の光検出器を用いることができる。
さらに、図10ないし図13に示された実施態様におい
ては、第一の赤色LED光源91および第二の赤色LE
D光源92を用いて、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光
体層に含まれている輝尽性蛍光体を励起しているが、蓄
積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に含まれている輝尽
性蛍光体を効率よく励起することができれば、励起光源
は任意に選択することができ、第一の赤色LED光源9
1および第二の赤色LED光源92を用いることは必ず
しも必要でない。また、図10ないし図13に示された
実施態様においては、拡散板97を、透明なステージ9
0上に設けているが、拡散板97を設けることは必ずし
も必要でない。さらに、図10ないし図13に示された
実施態様においては、CCDカメラ71の周囲に、ペル
チエ素子78が発する熱を放熱するための放熱フィン8
6が、長手方向のほぼ1/2にわたって、形成されてい
るが、長手方向のすべてにわたって、放熱フィン86を
設けてもよく、CCDカメラ71の周囲に、どの程度、
放熱フィン86を設けるかは、任意に決定することがで
きる。また、図10ないし図13に示された実施態様に
おいては、冷却CCDカメラ71を用いているが、冷却
手段を備えないCCDカメラを用いることもできる。さ
らに、図10ないし図13に示された実施態様において
は、冷却CCDカメラ71を用いているが、CCDカメ
ラ71に代えて、CID(電荷注入素子)、PDA(フ
ォトダイオードアレイ)、MOS型撮像素子など、二次
元エリアセンサとして機能する他の固体撮像素子を用い
ることもできる。また、図10ないし図13に示された
実施態様においては、CRT74の画面上に、画像を再
生するように構成されているが、CRT74に代えて、
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどのフラッ
トパネルディスプレイを用いることもできる。さらに、
前記実施態様においては、いずれも、サザン・ブロット
・ハイブリタイゼーション法を利用した遺伝子の電気泳
動画像を、オートラジオグラフィ画像検出システムにし
たがって、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光
体層に記録して、光電的に読み取る場合につき、説明を
加えたが、本発明は、このような放射線画像の読み取
り、生成に限定されることなく、たとえば、蛋白質の薄
層クロマトグラフィ(TLC)により生成され、蓄積性
蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録された
オートラジオグラフィ画像、ポリアクリルアミドゲル電
気泳動法によって、蛋白質の分離、同定、あるいは、分
子量、特性の評価などをおこなうために、蓄積性蛍光体
シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録されたオート
ラジオグラフィ画像、実験用マウスにおける投与物質の
代謝、吸収、排泄の経路、状態などを研究するために、
蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録
されたオートラジオグラフィ画像などの蓄積性蛍光体シ
ートに形成された輝尽性蛍光体層に記録された他のオー
トラジオグラフィ画像の読み取り、生成はもとより、電
子顕微鏡を用いて生成され、蓄積性蛍光体シートに形成
された輝尽性蛍光体層に記録された金属あるいは非金属
試料の電子線透過画像や電子線回折画像、生物体組織な
どの電子顕微鏡画像、さらには、金属あるいは非金属試
料などの蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体
層に記録された放射線回折画像、蓄積性蛍光体シートに
形成された輝尽性蛍光体層に記録された化学発光画像な
どの読み取り、生成にも、広く適用することができる。
また、前記実施態様においては、いずれも、蓄積性蛍光
体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積されて、残存している
放射線エネルギーを放出させて、消去する場合につき、
説明を加えたが、本発明は、蓄積性蛍光体シートの輝尽
性蛍光体層に蓄積されて、残存している放射線エネルギ
ーを放出させて、消去する場合に限定されるものではな
く、本発明は、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に
蓄積されて、残存している光エネルギーや電子線エネル
ギーを放出させて、消去する場合にも広く使用すること
ができる。さらに、前記実施態様においては、いずれ
も、白色光を発するLEDアレイ23およびアレイ状の
白色光源96を用いて、透過原稿の読み取りと、蓄積性
蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積されて、残存して
いる放射線エネルギーの放出、消去とを実行している
が、光を透過可能な材料よりなる透過原稿を透過した光
を光電的に検出することによって、透過原稿に記録され
ている画像を読み取って、再生することができ、かつ、
蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積されて、残
存している放射線エネルギーを効率的に放出させること
のできる光を発する光源であればよく、白色光を発する
白色光源を用いることは必ずしも必要でない。
【発明の効果】本発明によれば、蓄積性蛍光体シートの
輝尽性蛍光体層に記録された被写体の放射線画像、オー
トラジオグラフィ画像、化学発光画像、電子顕微鏡画像
および放射線回折画像を読み取って、画像を生成可能
で、さらに、光を透過可能な材料に記録された画像を読
み取って、画像を生成することができるとともに、蓄積
性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積されたまま、残
存している放射線エネルギー、光エネルギー、電子線エ
ネルギーを消去することができる画像生成装置を提供す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像生成装置の略斜視図である。
【図2】図2は、フォトマルチプライア近傍の詳細を示
す略斜視図である。
【図3】図3は、図2のA−A線に沿った略断面図であ
る。
【図4】図4は、図2のB−B線に沿った略断面図であ
る。
【図5】図5は、図2のC−C線に沿った略断面図であ
る。
【図6】図6は、図2のD−D線に沿った略断面図であ
る。
【図7】図7は、光学ヘッドの走査機構の略平面図であ
る。
【図8】図8は、ステージ20の近傍の詳細を示す略側
面図である。
【図9】図9は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像生成装置の制御系、入力系および駆動系を示すブロッ
クダイアグラムである。
【図10】図10は、本発明の別の好ましい実施態様に
かかる画像生成装置の略正面図である。
【図11】図11は、冷却CCDカメラの略縦断面図で
ある。
【図12】図12は、暗箱の略縦断面図である。
【図13】図13は、パーソナルコンピュータの周辺の
ブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1 第1のレーザ励起光源 2 第2のレーザ励起光源 3 第3のレーザ励起光源 4 レーザ光 5 コリメータレンズ 6 ミラー 7 第1のダイクロイックミラー 8 第2のダイクロイックミラー 9 コリメータレンズ 10 コリメータレンズ 12 ミラー 13 穴 14 穴開きミラー 15 光学ヘッド 16 ミラー 17 非球面レンズ 18 凹面ミラー 20 ステージ 21 ガラス板 22 画像担体 23 LEDアレイ 24 光 25 蛍光または輝尽光 28 フィルタユニット 30 フォトマルチプライア 31a、31b、31c、31d フィルタ部材 32a、32b、32c、32d フィルタ 33 A/D変換器 34 画像データ処理装置 35 反射ミラー 36 凸レンズ 40 基板 41 副走査パルスモータ 42 ガイド 43 移動可能な基板 44 ロッド 45 主走査パルスモータ 46 エンドレスベルト 47 リニアエンコーダ 48 スリット 50 コントロールユニット 51 キーボード 52 フィルタユニットモータ 53 副走査パルスモータ 71 冷却CCDカメラ 72 暗箱 73 パーソナルコンピュータ 74 CRT 75 キーボード 76 CCD 77 伝熱板 78 ペルチエ素子 79 シャッタ 80 A/D変換器 81 画像データバッファ 82 カメラ制御回路 85 ガラス板 86 放熱フィン 87 カメラレンズ 90 ステージ 91 第一の赤色LED光源 92 第二の赤色LED光源 93 フィルタ 94 フィルタ 95 フィルタ 96 アレイ状の白色光源 97 拡散板 100 CPU 101 画像データ転送手段 102 画像データ処理装置 103 画像データ記憶手段 104 画像表示手段 105 光源制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01N 21/78 G01N 33/483 C 33/483 33/58 Z 33/58 37/00 102 37/00 102 27/26 325B Fターム(参考) 2G043 BA16 CA03 DA02 DA08 EA01 EA19 FA01 GA07 GA08 GB07 GB19 HA01 HA02 HA03 HA09 JA02 KA02 KA05 KA09 LA02 LA03 NA05 NA06 2G045 AA35 DA12 DA13 DA14 FA11 FA19 FA34 FA40 FB08 FB12 FB13 GC15 HA09 JA07 2G054 CA22 CE02 EA03 FA12 FA50 FB02 FB03 GA04 GB01 GE05 2G083 AA03 BB04 CC10 2H013 AC01 AC04 AC08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体
    を励起し、前記輝尽性蛍光体層に記録された放射線画
    像、化学発光画像および電子線画像よりなる群から選ば
    れる画像を読み取るための励起光を発する少なくとも1
    つの励起光源と、前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻す
    ための光を発する少なくとも1つの光源と、前記輝尽性
    蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シートを載置可能なステ
    ージと、前記少なくとも1つの励起光源から発せられた
    励起光の照射を受け、前記輝尽性蛍光体層が励起され
    て、放出した輝尽光を光電的に検出する光検出器を備え
    た画像生成装置であって、前記光検出器が、前記少なく
    とも1つの光源から発せられた光を、前記ステージを介
    して、受光可能な位置に配置され、前記少なくとも1つ
    の光源が、可視画像が記録され、光が透過可能な材料を
    透過した前記光が、前記光検出器により光電的に検出さ
    れることによって、前記光が透過可能な材料に記録され
    た画像を再生可能な波長の光を放出するように構成され
    たことを特徴とする画像生成装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記少なくとも1つの励起光源
    から発せられた輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体
    を励起し、前記輝尽性蛍光体層に記録された放射線画
    像、化学発光画像および電子線画像よりなる群から選ば
    れる画像を読み取るための励起光によって、前記蓄積性
    蛍光体シートの輝尽性蛍光体層上を走査する走査機構
    と、前記輝尽性蛍光体層から発せられた蛍光を前記光検
    出器に導く光学系とを備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の画像生成装置。
  3. 【請求項3】 前記走査機構が、前記光学系を、前記ス
    テージに対して、相対的に移動させて、前記少なくとも
    1つの励起光源から発せられた輝尽性蛍光体層に含まれ
    た輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体層に記録さ
    れた放射線画像、化学発光画像および電子線画像よりな
    る群から選ばれる画像を読み取るための励起光により、
    前記輝尽性蛍光体層上を走査するように構成されたこと
    を特徴とする請求項2に記載の画像生成装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記輝尽性蛍光体層を基底状態
    に戻すための前記光を発する少なくとも1つの光源を、
    前記光学系の移動に同期させて、副走査方向に移動させ
    る副走査手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載
    の画像生成装置。
  5. 【請求項5】 前記ステージが、前記蓄積性蛍光体シー
    トまたは前記可視画像が記録された光が透過可能な材料
    を載置可能な透明な基板を有し、前記光学系が前記透明
    な基板の下方に配置されるとともに、前記輝尽性蛍光体
    層を基底状態に戻すための前記光を発する少なくとも1
    つの光源が前記透明な基板の上方に配置されたことを特
    徴とする請求項4に記載の画像生成装置。
  6. 【請求項6】 前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すた
    めの前記光を発する少なくとも1つの光源が、白色光を
    発するように構成されたことを特徴とする請求項1ない
    し5に記載の画像生成装置。
  7. 【請求項7】 前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すた
    めの前記光を発する少なくとも1つの光源が、白色光を
    発するLEDアレイによって構成されたことを特徴とす
    る請求項6に記載の画像生成装置。
  8. 【請求項8】 前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すた
    めの前記光を発する少なくとも1つの光源が、蛍光灯に
    よって構成されたことを特徴とする請求項6に記載の画
    像生成装置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記少なくとも1つの励起光源
    から発せられた前記輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍
    光体を励起し、前記輝尽性蛍光体層に記録された放射線
    画像、化学発光画像および電子線画像よりなる群から選
    ばれる画像を読み取るための励起光をカットする励起光
    カットフィルタ手段を備え、前記励起光カットフィルタ
    手段が、前記輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光の光
    路内に位置するカット位置と、前記輝尽光の光路外に位
    置する退避位置との間で、移動可能に構成されたことを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画
    像生成装置。
  10. 【請求項10】 前記光検出器がフォトマルチプライア
    によって構成されたことを特徴とする請求項1ないし9
    のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  11. 【請求項11】 前記ステージが透明に構成されるとと
    もに、前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻すための前記
    光を発する少なくとも1つの光源が、前記ステージの下
    方に配置されるとともに、前記輝尽性蛍光体層に含まれ
    た輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光体層に記録さ
    れた放射線画像、化学発光画像および電子線画像よりな
    る群から選ばれる画像を読み取るための励起光を発する
    前記少なくとも1つの励起光源が、前記ステージの上方
    に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の画像生
    成装置。
  12. 【請求項12】 前記光検出器が、その前面に、前記少
    なくとも1つの励起光源から発せられる前記輝尽性蛍光
    体層に含まれた輝尽性蛍光体を励起し、前記輝尽性蛍光
    体層に記録された放射線画像、化学発光画像および電子
    線画像よりなる群から選ばれる画像を読み取るための励
    起光をカットする励起光カットフィルタを取り外し可能
    に備えたことを特徴とする請求項11に記載の画像生成
    装置。
  13. 【請求項13】 前記光検出器が、前記ステージの上方
    に配置されたことを特徴とする請求項11または12に
    記載の画像生成装置。
  14. 【請求項14】 前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻す
    ための光を発する前記少なくとも1つの光源が、白色光
    を放出するように構成されたことを特徴とする請求項1
    1ないし13のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  15. 【請求項15】 前記輝尽性蛍光体層を基底状態に戻す
    ための光を発する前記少なくとも1つの光源が、アレイ
    状に構成されたことを特徴とする請求項11ないし14
    のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  16. 【請求項16】 さらに、前記ステージ上に、拡散板を
    備えたことを特徴とする請求項11ないし15のいずれ
    か1項に記載の画像生成装置。
  17. 【請求項17】 前記光検出器が、二次元エリアセンサ
    によって構成されされたことを特徴とする請求項11な
    いし16のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  18. 【請求項18】 前記光検出器が、CCDカメラによっ
    て構成されたことを特徴とする請求項17に記載の画像
    生成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013517472A (ja) * 2010-01-12 2013-05-16 ランダウアー インコーポレイテッド 線量計リーダー用光学システム
US10845583B2 (en) 2015-12-01 2020-11-24 Canon Kabushiki Kaisha Scanning microscope

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