JP2002185731A - 共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デバイス、シェーディング評価用デバイスを用いた共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディング補正データ生成方法およびシェーディング補正方法ならびにシェーディングを補正可能な共焦点光学系を備えたスキャナ - Google Patents

共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デバイス、シェーディング評価用デバイスを用いた共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディング補正データ生成方法およびシェーディング補正方法ならびにシェーディングを補正可能な共焦点光学系を備えたスキャナ

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JP2002185731A
JP2002185731A JP2000383795A JP2000383795A JP2002185731A JP 2002185731 A JP2002185731 A JP 2002185731A JP 2000383795 A JP2000383795 A JP 2000383795A JP 2000383795 A JP2000383795 A JP 2000383795A JP 2002185731 A JP2002185731 A JP 2002185731A
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scanner
confocal optical
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Toru Tsuchiya
徹 土谷
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シェーディングを精度よく評価することがで
きる共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェーディング
評価用デバイスを提供する。 【解決手段】 光学的な平面性を保持して加工可能で、
レーザ光の照射を受けると、蛍光を放出する性質を有す
る色ガラスフィルタ71上に、クロム膜のマスク72が
設けられて、それによって、色ガラスフィルタが露出さ
れる多数のスリット73が規則的に形成されたことを特
徴とする共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェーディ
ング評価用デバイス70。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共焦点光学系を備
えたスキャナ用のシェーディング評価用デバイス、シェ
ーディング評価用デバイスを用いた共焦点光学系を備え
たスキャナにおけるシェーディング補正データ生成方法
およびシェーディング補正方法ならびにシェーディング
を補正可能な共焦点光学系を備えたスキャナに関するも
のであり、さらに詳細には、シェーディングを精度よく
評価することができる共焦点光学系を備えたスキャナ用
のシェーディング評価用デバイス、シェーディング評価
用デバイスを用いた共焦点光学系を備えたスキャナにお
けるシェーディング補正データ生成方法およびシェーデ
ィングを精度よく補正することのできるシェーディング
補正方法ならびにシェーディングを精度よく補正するこ
とのできる共焦点光学系を備えたスキャナに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用い、放射
性標識を付与した物質を、生物体に投与した後、その生
物体あるいはその生物体の組織の一部をサンプルとし、
このサンプルを、輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍
光体シートと一定時間重ね合わせることにより、放射線
エネルギーを輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、しかる後
に、電磁波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽
性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光
を光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成し、画
像処理を施して、クロムTなどの表示手段上あるいは写
真フイルムなどの記録材料上に、画像を再生するように
構成されたオートラジオグラフィ検出システムが知られ
ている(たとえば、特公平1−60784号公報、特公
平1−60782号公報、特公平4−3952号公報な
ど)。
【0003】蓄積性蛍光体シートを画像の検出材料とし
て使用するオートラジオグラフィ検出システムは、写真
フイルムを用いる場合とは異なり、現像処理という化学
的処理が不必要であるだけでなく、得られた画像データ
に画像処理を施すことによって、所望のように、画像を
再生し、あるいは、コンピュータによる定量解析が可能
になるという利点を有している。
【0004】他方、オートラジオグラフィシステムにお
ける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識物質とし
て使用した蛍光検出(fluorescence) システムが知られ
ている。このシステムによれば、蛍光画像を読み取るこ
とによって、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、蛋白質
の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価などをお
こなうことができ、たとえば、電気泳動させるべき複数
のDNA断片を含む溶液中に、蛍光色素を加えた後に、
複数のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動させ、ある
いは、蛍光色素を含有させたゲル支持体上で、複数のD
NA断片を電気泳動させ、あるいは、複数のDNA断片
を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、ゲル支持体
を蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどして、電気泳動され
たDNA断片を標識し、励起光によって、蛍光色素を励
起して、生じた蛍光を検出することによって、画像を生
成し、ゲル支持体上のDNAを分布を検出したり、ある
いは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動
させた後に、DNAを変性(denaturation) し、次い
で、サザン・ブロッティング法により、ニトロセルロー
スなどの転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも
一部を転写し、目的とするDNAと相補的なDNAもし
くはRNAを蛍光色素で標識して調製したプローブと変
性DNA断片とをハイブリダイズさせ、プローブDNA
もしくはプローブRNAと相補的なDNA断片のみを選
択的に標識し、励起光によって、蛍光色素を励起して、
生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、転写
支持体上の目的とするDNAを分布を検出したりするこ
とができる。さらに、標識物質により標識した目的とす
る遺伝子を含むDNAと相補的なDNAプローブを調製
して、転写支持体上のDNAとハイブリダイズさせ、酵
素を、標識物質により標識された相補的なDNAと結合
させた後、蛍光基質と接触させて、蛍光基質を蛍光を発
する蛍光物質に変化させ、励起光により、生成された蛍
光物質を励起して、生じた蛍光を検出することによっ
て、画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAの
分布を検出したりすることもできる。この蛍光検出シス
テムは、放射性物質を使用することなく、簡易に、遺伝
子配列などを検出することができるという利点がある。
【0005】さらに、近年、スライドガラス板やメンブ
レンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、ホルモ
ン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、
その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNA
など、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩
基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質
を、スポッター装置を用いて、滴下して、多数の独立し
たスポットを形成し、次いで、ホルモン類、腫瘍マーカ
ー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク
質、核酸、cDNA、DNA、mRNAなど、抽出、単
離などによって、生体から採取され、あるいは、さら
に、化学的処理、化学修飾などの処理が施された生体由
来の物質であって、蛍光物質、色素などの標識物質によ
って標識された物質をハイブリダイズさせたマイクロア
レイに、励起光を照射して、蛍光物質、色素などの標識
物質から発せられた蛍光などの光を光電的に検出して、
生体由来の物質を解析するマイクロアレイ検出システム
が開発されている。このマイクロアレイ検出システムに
よれば、スライドガラス板やメンブレンフィルタなどの
担体表面上の異なる位置に、数多くの特異的結合物質の
スポットを高密度に形成して、標識物質によって標識さ
れた生体由来の物質をハイブリダイズさせることによっ
て、短時間に、生体由来の物質を解析することが可能に
なるという利点がある。
【0006】蛍光検出システムもマイクロアレイ検出シ
ステムもともに、サンプルに、励起光を照射して、蛍光
物質などの標識物質を励起し、蛍光物質から放出された
蛍光などを光電的に検出して、標識物質の画像データや
発光量データなどの生化学解析用のデータを生成するも
のであり、これらのシステムのために用いられるデータ
生成装置は、スキャナを用いたものと、二次元センサを
用いたものに大別される。
【0007】二次元センサを用いる場合に比し、スキャ
ナを用いる場合には、高解像度で、データを生成するこ
とができるという利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】スライドガラス板を担
体としたマイクロアレイシステムの場合には、スライド
ガラス板の表面上で、特異的結合物質とハイブリダイズ
した生体由来の物質を標識している蛍光物質を励起し
て、スライドガラス板の表面からの発せられた蛍光を光
電的に検出するものであるため、S/N比を向上させる
ために、共焦点光学系を用いたスキャナを用いることが
好ましい。
【0009】このようなスキャナにあっては、サンプル
を載置するサンプルステージと共焦点光学系を構成する
対物レンズとの距離を、つねに一定に保持して、レーザ
光によって、サンプルを走査することがきわめて困難で
あり、そのため、レーザ光によって、サンプルステージ
に載置されたサンプルを走査し、サンプルから放出され
た蛍光などを検出して生成したデータにシェーディング
が発生することは避けがたいという問題があった。
【0010】かかるシェーディングを補正するため、支
持体上に、多数の蛍光色素のスポットを、体積が同じに
なるように形成したデバイスを用い、これらの蛍光色素
のスポットをレーザ光により、走査して、蛍光色素から
放出された蛍光を検出して、シェーディングを評価する
ことが考えられるが、サンプルと同様に、平面性を有す
る薄い支持体に、多数の蛍光色素のスポットを、同じ条
件で、形成することは困難であるため、かかるデバイス
を用いて、シェーディングを評価することは困難であ
り、加えて、レーザ光の照射を受けると、蛍光色素が劣
化するため、かかるデバイスは、繰り返し、使用するこ
とができないという問題もあった。
【0011】したがって、本発明は、シェーディングを
精度よく評価することができる共焦点光学系を備えたス
キャナ用のシェーディング評価用デバイス、シェーディ
ング評価用デバイスを用いた共焦点光学系を備えたスキ
ャナにおけるシェーディング補正データ生成方法および
シェーディングを精度よく補正することのできるシェー
ディング補正方法ならびにシェーディングを精度よく補
正することのできる共焦点光学系を備えたスキャナを提
供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
光学的な平面性を保持して加工可能で、レーザ光の照射
を受けると、蛍光またはフォトルミネッセンスを放出す
る性質を有する支持体上に、金属膜のマスクが設けられ
て、それによって、前記支持体が露出される多数の開口
部が規則的に形成されたことを特徴とする共焦点光学系
を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デバイスに
よって達成される。
【0013】本発明によれば、共焦点光学系を備えたス
キャナ用のシェーディング評価用デバイスは、光学的な
平面性を保持して加工可能で、レーザ光の照射を受ける
と、蛍光またはフォトルミネッセンスを放出する性質を
有する支持体上に、金属膜のマスクが設けられて、それ
によって、支持体が露出される多数の開口部が形成され
ているから、金属膜のマスクを支持体上に設けることに
よって、光学的な平面性を保持するように、支持体を形
成するとともに、支持体が露出される多数の開口部を規
則的に形成することができ、したがって、レーザ光によ
り、規則的に形成された多数の開口部内の支持体を走査
して、開口部内の支持体から放出された蛍光またはフォ
トルミネッセンスを光電的に検出することによって、デ
ータのシェーディングを精度よく評価することが可能に
なる。
【0014】本発明の好ましい実施態様においては、前
記支持体上に、金属膜のマスクによって、前記支持体が
露出される多数のスリットが規則的に形成されて、前記
開口部が形成されている。
【0015】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記支持体上に、金属膜のマスクによって、前記支
持体が露出される多数のピンホールが規則的に形成され
て、前記開口部が形成されている。
【0016】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記支持体が、前記レーザ光の照射を受けても、劣
化しない材料によって形成されている。
【0017】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
支持体が、レーザ光の照射を受けても、劣化しない材料
によって形成されているから、スキャナ用のシェーディ
ング評価用デバイスを繰り返し、使用して、データのシ
ェーディングを精度よく評価することが可能になる。
【0018】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記支持体が、IV族元素、II−VI族化合物、
III−V族化合物およびこれらの複合体よりなる群か
ら選ばれた材料によって形成されている。
【0019】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、IV族元素、II−VI族化合物、III−V族化
合物およびこれらの複合体よりなる群から選ばれた材料
は、光学的な平面性を保持して加工可能であり、かつ、
レーザ光の照射を受けると、蛍光またはフォトルミネッ
センスを放出する性質を有しているから、光学的な平面
性を保持するように、支持体を形成し、金属膜のマスク
を支持体上に設けることによって、支持体が露出される
多数の開口部を規則的に形成することができ、したがっ
て、レーザ光により、規則的に形成された多数の開口部
内の支持体を、走査して、多数の開口部内の支持体から
放出された蛍光を光電的に検出することによって、デー
タのシェーディングを精度よく評価することが可能にな
る。
【0020】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記支持体が、珪砂、ソーダ灰および石灰石よりな
る群から選ばれた材料を主成分とするガラスに、CdS
−CdSeの固溶体をドープして形成された色ガラスフ
イルタによって形成されている。
【0021】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、珪砂、ソーダ灰および石灰石よりなる群から選ばれ
た材料を主成分とするガラスに、CdS−CdSeの固
溶体をドープして形成された色ガラスフイルタは、光学
的な平面性を保持して加工可能であり、かつ、レーザ光
の照射を受けると、蛍光またはフォトルミネッセンスを
放出する性質を有しているから、光学的な平面性を保持
するように、支持体を形成し、金属膜のマスクを支持体
上に設けることによって、支持体が露出される多数の開
口部を規則的に形成することができ、したがって、レー
ザ光により、規則的に形成された多数の開口部内の支持
体を、走査して、多数の開口部内の支持体から放出され
た蛍光を光電的に検出することによって、データのシェ
ーディングを精度よく評価することが可能になる。
【0022】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記支持体が、珪砂、ソーダ灰および石灰石よ
りなる群から選ばれた材料を主成分とするガラスに、Z
nS−CdSの固溶体をドープして形成された色ガラス
フィルタによって形成されている。
【0023】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、珪砂、ソーダ灰および石灰石よりなる群から選ばれ
た材料を主成分とするガラスに、ZnS−CdSの固溶
体をドープして形成された色ガラスフィルタは、光学的
な平面性を保持して加工可能であり、かつ、レーザ光の
照射を受けると、蛍光またはフォトルミネッセンスを放
出する性質を有しているから、光学的な平面性を保持す
るように、支持体を形成し、金属膜のマスクを支持体上
に設けることによって、支持体が露出される多数の開口
部を規則的に形成することができ、したがって、レーザ
光により、規則的に形成された多数の開口部内の支持体
を、走査して、多数の開口部内の支持体から放出された
蛍光を光電的に検出することによって、データのシェー
ディングを精度よく評価することが可能になる。
【0024】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記支持体が、InGaAsP層と、GaAs
層の積層体によって形成され、前記金属膜のマスクが、
前記InGaAsP層上に設けられている。
【0025】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、InGaAsP層と、GaAs層との積層体は、
光学的な平面性を保持して加工可能であり、かつ、レー
ザ光の照射を受けると、蛍光またはフォトルミネッセン
スを放出する性質を有しており、したがって、支持体
を、光学的な平面性を保持するように形成するととも
に、金属膜のマスクを支持体上に設けて、支持体が露出
される多数の開口部を規則的に形成することができるか
ら、レーザ光によって、規則的に形成された多数の開口
部内の支持体を、走査して、多数の開口部内の支持体か
ら放出された蛍光を光電的に検出することによって、デ
ータのシェーディングを精度よく評価することが可能に
なる。
【0026】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜のマスクが、スパッタリング、CVDお
よび蒸着よりなる群から選ばれる形成方法によって形成
されている。
【0027】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜が、スパッタリングによって形成されて
いる。
【0028】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜のマスクが、クロム、アルミニウム、
金、ニッケル−クロム合金およびチタン−ニッケル−ク
ロムよりなる群から選ばれる材料によって形成されてい
る。
【0029】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜のマスクが、クロムによって形成されて
いる。
【0030】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、金属膜のマスクが、クロムによって形成されている
から、フォーカス位置決定用デバイスの機械的強度を向
上させることが可能になる。
【0031】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、レーザ光の走査方向に対する前記開口部の幅が、レ
ーザ光のビーム径の0.5ないし2倍に形成されてい
る。
【0032】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、レーザ光の走査方向に対する開口部の幅が、レーザ
光のビーム径の0.5ないし2倍に形成されているか
ら、多数の開口部内の支持体のみに、レーザ光を照射し
て、励起し、開口部内の支持体から放出された蛍光また
はフォトルミネッセンスのみを検出することができ、し
たがって、精度よく、データのシェーディングを評価す
ることが可能になる。
【0033】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記レーザ光の走査方向に対する前記開口部の幅
が、前記レーザ光のビーム径の0.8ないし1.2倍に
形成されている。
【0034】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、レーザ光の走査方向に対する開口部の幅が、レーザ
光のビーム径の0.8ないし1.2倍に形成されている
から、多数の開口部内の支持体のみに、レーザ光を照射
して、励起し、開口部内の支持体から放出された蛍光ま
たはフォトルミネッセンスのみを検出することができ、
したがって、精度よく、データのシェーディングを評価
することが可能になる。
【0035】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、レーザ光の走査方向に対する前記開口部の幅が、レ
ーザ光のビーム径とほぼ同等に形成されている。
【0036】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、レーザ光の走査方向に対する開口部の幅が、レーザ
光のビーム径とほぼ同等に形成されているから、多数の
開口部内の支持体のみに、レーザ光を照射して、励起
し、開口部内の支持体から放出された蛍光またはフォト
ルミネッセンスのみを検出することができ、したがっ
て、精度よく、データのシェーディングを評価すること
が可能になる。
【0037】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜のマスクが、約10ミクロン以下の膜厚
を有している。
【0038】本発明の前記目的はまた、光学的な平面性
を保持して加工可能で、レーザ光の照射を受けると、蛍
光またはフォトルミネッセンスを放出する性質を有する
支持体上に、金属膜のマスクが設けられて、それによっ
て、前記支持体を露出する多数の開口部が規則的に形成
されたシェーディング評価用デバイスを、レーザ光によ
って、走査し、前記開口部を介して、前記支持体を励起
し、前記支持体から放出される蛍光またはフォトルミネ
ッセンスを、前記開口部を介して、光電的に検出し、デ
ィジタル化して、生成されたディジタルデータに基づい
て、前記シェーディング評価用デバイスのディジタルデ
ータを生成し、前記シェーディング評価用デバイスのデ
ィジタルデータに基づき、シェーディング補正データを
生成することを特徴とする共焦点光学系を備えたスキャ
ナにおけるシェーディング補正データ生成方法によって
達成される。
【0039】本発明によれば、光学的な平面性を保持し
て加工可能で、レーザ光の照射を受けると、蛍光または
フォトルミネッセンスを放出する性質を有する支持体上
に、金属膜のマスクが設けられて、それによって、支持
体を露出する多数の開口部が規則的に形成されたシェー
ディング評価用デバイスを、レーザ光によって、走査
し、露出部を介して、支持体を励起し、支持体から放出
される蛍光またはフォトルミネッセンスを、露出部を介
して、光電的に検出し、ディジタル化して、生成された
ディジタルデータに基づいて、シェーディング評価用デ
バイスのディジタルデータを生成し、シェーディング評
価用デバイスのディジタルデータに基づき、シェーディ
ング補正データを生成するように構成されているから、
光学的な平面性を有する支持体上に、金属膜のマスクを
設けて、多数の開口部を規則的に形成したシェーディン
グ評価用デバイスに、レーザ光を照射して、レーザ光に
より、規則的に形成された多数の開口部内の支持体を、
走査して、多数の開口部内の支持体から放出された蛍光
またはフォトルミネッセンスを光電的に検出することに
よって、シェーディング補正データを生成し、サンプル
のディジタルデータ中のシェーディングを精度よく補正
することが可能になる。
【0040】本発明の好ましい実施態様においては、前
記ディジタルデータに基づき、前記支持体から放出され
た蛍光またはフォトルミネッセンスを光電的に検出して
生成された信号強度を、前記開口部ごとに積分して、前
記シェーディング評価用デバイスのディジタルデータを
生成するように構成されている。
【0041】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記開口部が、スリットによって形成されている。
【0042】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記開口部が、ピンホールによって形成されて
いる。
【0043】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記シェーディング評価用デバイスに規則的に形成
された多数の前記開口部のうち、基準位置に位置する前
記開口部に、共焦点光学系のフォーカスを合致させた後
に、前記シェーディング評価用デバイスを、前記レーザ
光によって、走査し、前記多数の開口部を介して、前記
支持体を励起し、前記支持体から放出される蛍光または
フォトルミネッセンスを、前記多数の開口部を介して、
光電的に検出し、ディジタル化して、前記ディジタルデ
ータを生成するように構成されている。
【0044】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、基準位置に位置する開口部に対して、共焦点光学系
のフォーカスが最適に調整されているから、基準位置に
位置する開口部内の支持体が励起されて、放出した蛍光
またはフォトルミネッセンスを光電的に検出して得たデ
ィジタルデータの信号強度に比して、基準位置に位置す
る開口部以外の開口部内の支持体が励起されて、放出し
た蛍光またはフォトルミネッセンスを光電的に検出して
得たディジタルデータの信号強度は小さく、したがっ
て、シェーディング評価用デバイスのディジタルデータ
に基づき、基準位置に位置する開口部以外の開口部内の
支持体が励起されて、放出した蛍光またはフォトルミネ
ッセンスを光電的に検出して得たディジタルデータの信
号強度が、基準位置に位置する開口部内の支持体が励起
されて、放出した蛍光またはフォトルミネッセンスを光
電的に検出して得たディジタルデータの信号強度と等し
くなるように、ディジタルデータを補正することのでき
るシェーディング補正データを生成し、こうして生成さ
れたシェーディング補正データを用いて、サンプルのデ
ィジタルデータを補正することによって、サンプルのデ
ィジタルデータのシェーディングを効果的に補正するこ
とが可能になる。
【0045】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記レーザ光による走査の画素ピッチが、前記レー
ザ光のビーム径とほぼ同等か、または、それ以下に設定
される。
【0046】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記レーザ光の波長毎に、前記シェーディング補正
データを生成するように構成されている。
【0047】レーザ光の波長が異なると、共焦点光学系
のフォーカス位置が変化し、ディジタルデータ中に生成
されるシェーディングも変化するが、本発明のさらに好
ましい実施態様によれば、レーザ光の波長毎に、シェー
ディング補正データを生成するように構成されているか
ら、蛍光物質などの標識物質を最も効率的に励起するこ
とのできる波長のレーザ光を、適宜、選択して、サンプ
ルを励起して、サンプルから放出された光を光電的に検
出する場合にも、所望のように、サンプルのディジタル
データのシェーディングを補正することが可能になる。
【0048】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、前記シェーディング補正データをメモリに
記憶するように構成されている。
【0049】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、シェーディング補正データがメモリに記憶されてい
るから、メモリに記憶されているシェーディング補正デ
ータを読み出し、所望のように、サンプルのディジタル
データのシェーディングを補正することが可能になる。
【0050】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記支持体が、前記レーザ光の照射を受けても、劣
化しない材料によって形成されている。
【0051】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、支持体が、レーザ光の照射を受けても、劣化しない
材料によって形成されているから、スキャナ用のシェー
ディング評価用デバイスを繰り返し、使用して、データ
のシェーディングを精度よく評価することが可能にな
る。
【0052】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、IV族元素、II−VI族化合物、III−V族化
合物およびこれらの複合体よりなる群から選ばれた材料
によって形成されている。
【0053】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、IV族元素、II−VI族化合物、III−V族化
合物およびこれらの複合体よりなる群から選ばれた材料
は、光学的な平面性を保持して加工可能であり、かつ、
レーザ光の照射を受けると、蛍光またはフォトルミネッ
センスを放出する性質を有しており、金属膜のマスクを
支持体上に設けることによって、支持体が露出される多
数の開口部を規則的に形成することができるから、レー
ザ光により、規則的に形成された多数の開口部内の支持
体を、走査して、多数の開口部内の支持体から放出され
た蛍光またはフォトルミネッセンスを光電的に検出する
ことによって、データのシェーディングを精度よく評価
することが可能になる。
【0054】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記支持体が、珪砂、ソーダ灰および石灰石よりな
る群から選ばれた材料を主成分とするガラスに、CdS
−CdSeの固溶体をドープして形成された色ガラスフ
イルタによって形成されている。
【0055】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、珪砂、ソーダ灰および石灰石よりなる群から選ばれ
た材料を主成分とするガラスに、CdS−CdSeの固
溶体をドープして形成された色ガラスフイルタは、光学
的な平面性を保持して加工可能であり、かつ、レーザ光
の照射を受けると、蛍光またはフォトルミネッセンスを
放出する性質を有しており、金属膜のマスクを支持体上
に設けることによって、支持体が露出される多数の開口
部を規則的に形成することができるから、レーザ光によ
り、規則的に形成された多数の開口部内の支持体を、走
査して、多数の開口部内の支持体から放出された蛍光ま
たはフォトルミネッセンスを光電的に検出することによ
って、データのシェーディングを精度よく評価すること
が可能になる。
【0056】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記支持体が、珪砂、ソーダ灰および石灰石よ
りなる群から選ばれた材料を主成分とするガラスに、Z
nS−CdSの固溶体をドープして形成された色ガラス
フィルタによって形成されている。
【0057】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、珪砂、ソーダ灰および石灰石よりなる群から選ばれ
た材料を主成分とするガラスに、ZnS−CdSの固溶
体をドープして形成された色ガラスフィルタは、光学的
な平面性を保持して加工可能であり、かつ、レーザ光の
照射を受けると、蛍光またはフォトルミネッセンスを放
出する性質を有しており、金属膜のマスクを支持体上に
設けることによって、支持体が露出される多数の開口部
を規則的に形成することができるから、レーザ光によ
り、規則的に形成された多数の開口部内の支持体を、走
査して、多数の開口部内の支持体から放出された蛍光ま
たはフォトルミネッセンスを光電的に検出することによ
って、データのシェーディングを精度よく評価すること
が可能になる。
【0058】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記支持体が、InGaAsP層と、GaAs
層の積層体によって形成され、前記金属膜のマスクが、
前記InGaAsP層上に設けられている。
【0059】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、InGaAsP層と、GaAs層との積層体は、光
学的な平面性を保持して加工可能であり、かつ、レーザ
光の照射を受けると、蛍光またはフォトルミネッセンス
を放出する性質を有しており、金属膜のマスクを支持体
上に設けることによって、支持体が露出される多数の開
口部を規則的に形成することができるから、レーザ光に
よって、規則的に形成された多数の開口部内の支持体
を、走査して、多数の開口部内の支持体から放出された
蛍光またはフォトルミネッセンスを光電的に検出するこ
とによって、データのシェーディングを精度よく評価す
ることが可能になる。
【0060】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜が、スパッタリング、CVDおよび蒸着
よりなる群から選ばれる形成方法によって形成されてい
る。
【0061】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜が、スパッタリングによって形成されて
いる。
【0062】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜が、クロム、アルミニウム、金、ニッケ
ル−クロム合金およびチタン−ニッケル−クロムよりな
る群から選ばれる材料によって形成されている。
【0063】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜が、クロムによって形成されている。
【0064】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、金属膜が、クロムによって形成されているから、フ
ォーカス位置決定用デバイスの機械的強度を向上させる
ことが可能になる。
【0065】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記レーザ光の走査方向に対する前記開口部の幅
が、前記レーザ光のビーム径の0.5ないし2倍に形成
されている。
【0066】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、レーザ光の走査方向に対する開口部の幅が、レーザ
光のビーム径の0.5ないし2倍に形成されているか
ら、多数の開口部内の支持体のみに、レーザ光を照射し
て、励起し、開口部内の支持体から放出された蛍光また
はフォトルミネッセンスのみを検出することができ、し
たがって、精度よく、データのシェーディングを評価す
ることが可能になる。
【0067】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記レーザ光の走査方向に対する前記開口部の幅
が、前記レーザ光のビーム径の0.8ないし1.2倍に
形成されている。
【0068】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、レーザ光の走査方向に対する開口部の幅が、レーザ
光のビーム径の0.8ないし1.2倍に形成されている
から、多数の開口部内の支持体のみに、レーザ光を照射
して、励起し、開口部内の支持体から放出された蛍光ま
たはフォトルミネッセンスのみを検出することができ、
したがって、精度よく、データのシェーディングを評価
することが可能になる。
【0069】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、レーザ光の走査方向に対する前記開口部の幅が、前
記レーザ光のビーム径とほぼ同等に形成されている。
【0070】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、レーザ光の走査方向に対する開口部の幅が、レーザ
光のビーム径とほぼ同等に形成されているから、多数の
開口部内の支持体のみに、レーザ光を照射して、励起
し、開口部内の支持体から放出された蛍光またはフォト
ルミネッセンスのみを検出することができ、したがっ
て、精度よく、データのシェーディングを評価すること
が可能になる。
【0071】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記金属膜のマスクが、約10ミクロン以下の膜厚
を有している。
【0072】本発明の前記目的はまた、サンプルを、レ
ーザ光によって走査し、前記サンプルから放出された光
を光電的に検出して、アナログデータを生成し、前記ア
ナログデータをディジタル化して、前記サンプルのディ
ジタルデータを生成し、前記サンプルのディジタルデー
タを、上述のシェーディング補正データ生成方法によっ
て生成され、前記メモリに記憶された前記シェーディン
グ補正データに基づいて、補正することを特徴とする共
焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディング補
正方法によって達成される。
【0073】本発明によれば、光学的な平面性を保持し
て加工可能で、レーザ光の照射を受けると、蛍光または
フォトルミネッセンスを放出する性質を有する支持体上
に、金属膜のマスクが設けられて、それによって、支持
体を露出する多数の開口部が規則的に形成されたシェー
ディング評価用デバイスを、レーザ光によって、走査
し、露出部を介して、支持体を励起し、支持体から放出
される蛍光またはフォトルミネッセンスを、露出部を介
して、光電的に検出し、ディジタル化して、生成された
ディジタルデータに基づいて、シェーディング評価用デ
バイスのディジタルデータを生成し、シェーディング評
価用デバイスのディジタルデータに基づき、シェーディ
ング補正データを生成して、メモリに記憶させ、メモリ
に記憶されたシェーディング補正データに基づいて、サ
ンプルのディジタルデータを補正するように構成されて
いるから、サンプルのディジタルデータ中のシェーディ
ングを精度よく補正することが可能になる。
【0074】本発明の前記目的はまた、レーザ光を発す
る少なくとも1つのレーザ励起光源と、サンプルを載置
するサンプルステージと、前記少なくとも1つのレーザ
励起光源から発せられたレーザ光によって、前記サンプ
ルステージに載置された前記サンプルを走査可能なよう
に、前記サンプルステージを移動させる走査手段と、共
焦点光学系と、光を光電的に検出する光検出器と、メモ
リと、前記サンプルのディジタルデータ中のシェーディ
ングを補正するシェーディング補正手段を備えたスキャ
ナであって、前記メモリに、上述のシェーディング補正
データ生成方法によって生成された前記シェーディング
補正データが記憶され、前記シェーディング補正手段
が、前記メモリに記憶された前記シェーディング補正デ
ータに基づいて、前記サンプルのディジタルデータを補
正するように構成されたことを特徴とするスキャナによ
って達成される。
【0075】本発明によれば、スキャナは、レーザ光を
発する少なくとも1つのレーザ励起光源と、サンプルを
載置するサンプルステージと、少なくとも1つのレーザ
励起光源から発せられたレーザ光によって、サンプルス
テージに載置されたサンプルを走査可能なように、サン
プルステージを移動させる走査手段と、共焦点光学系
と、光を光電的に検出する光検出器と、メモリと、サン
プルのディジタルデータ中のシェーディングを補正する
シェーディング補正手段を備え、メモリに、シェーディ
ング補正データ生成方法によって生成されたシェーディ
ング補正データが記憶され、シェーディング補正手段
が、メモリに記憶されたシェーディング補正データに基
づいて、サンプルのディジタルデータを補正するように
構成されているから、サンプルのディジタルデータ中の
シェーディングを精度よく補正することが可能になる。
【0076】本発明の好ましい実施態様においては、前
記走査手段が、前記サンプルステージを、前記少なくと
も1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光のビー
ム径とほぼ同等か、または、それ以下の画素ピッチで、
移動させるように構成されている。
【0077】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記メモリが、2以上の異なる波長の前記レーザ光
毎に、シェーディング補正データを記憶している。
【0078】レーザ光の波長が異なると、共焦点光学系
のフォーカス位置が変化し、ディジタルデータ中に生成
されるシェーディングも変化するが、本発明のさらに好
ましい実施態様によれば、メモリが、2以上の異なる波
長のレーザ光毎に、シェーディング補正データを記憶す
るように構成されているから、蛍光物質などの標識物質
を最も効率的に励起することのできる波長のレーザ光
を、適宜、選択して、サンプルを励起して、サンプルか
ら放出された光を光電的に検出する場合にも、所望のよ
うに、サンプルのディジタルデータのシェーディングを
補正することが可能になる。
【0079】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0080】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
るシェーディング補正方法により、シェーディングが補
正される共焦点光学系を備えたスキャナの略斜視図であ
り、本実施態様にかかる共焦点光学系を備えたスキャナ
は、サンプルに含まれた標識物質を励起し、標識物質か
ら放出された光を検出して、生化学解析用のデータを生
成するように構成されている。
【0081】図1に示されるように、本実施態様にかか
るスキャナは、640nmの波長のレーザ光4を発する
第1のレーザ励起光源1と、532nmの波長のレーザ
光4を発する第2のレーザ励起光源2と、473nmの
波長のレーザ光4を発する第3のレーザ励起光源3とを
備えている。本実施態様においては、第1のレーザ励起
光源は、半導体レーザ光源によって構成され、第2のレ
ーザ励起光源2および第3のレーザ励起光源3は、第二
高調波生成(Second Harmonic Generation) 素子によっ
て構成されている。
【0082】第1のレーザ励起光源1により発生された
レーザ光4は、コリメータレンズ5により、平行光とさ
れた後、ミラー6によって反射される。第1のレーザ励
起光源1から発せられ、ミラー6によって反射されたレ
ーザ光4の光路には、640nmのレーザ光4を透過
し、532nmの波長の光を反射する第1のダイクロイ
ックミラー7および532nm以上の波長の光を透過
し、473nmの波長の光を反射する第2のダイクロイ
ックミラー8が設けられており、第1のレーザ励起光源
1により発生されたレーザ光4は、第1のダイクロイッ
クミラー7および第2のダイクロイックミラー8を透過
して、光学ヘッド15に入射する。
【0083】他方、第2のレーザ励起光源2より発生さ
れたレーザ光4は、コリメータレンズ9により、平行光
とされた後、第1のダイクロイックミラー7によって反
射されて、その向きが90度変えられて、第2のダイク
ロイックミラー8を透過し、光学ヘッド15に入射す
る。
【0084】また、第3のレーザ励起光源3から発生さ
れたレーザ光4は、コリメータレンズ10によって、平
行光とされた後、第2のダイクロイックミラー8により
反射されて、その向きが90度変えられた後、光学ヘッ
ド15に入射する。
【0085】光学ヘッド15は、ミラー16と、その中
央部に、穴17が形成された穴明きミラー18と、レン
ズ19を備えており、光学ヘッド15に入射したレーザ
光4は、ミラー16によって反射され、穴明きミラー1
8に形成された穴17およびレンズ19を通過して、サ
ンプルステージ20にセットされたサンプルキャリア2
1上に入射する。ここに、サンプルステージ20は、走
査機構(図1においては、図示せず)によって、図1に
おいて、X方向およびY方向に移動可能に構成されてい
る。
【0086】本実施態様にかかるスキャナは、スライド
ガラス板を担体とし、蛍光色素によって選択的に標識さ
れた試料の数多くのスポットが、スライドガラス板上に
形成されているマイクロアレイを、レーザ光4によって
走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から放出された
蛍光を光電的に検出して、生化学解析用のデータを生成
可能に構成され、さらに、蛍光色素によって、選択的に
標識された変性DNAを含む転写支持体を担体とした蛍
光サンプルを、レーザ光4によって走査して、蛍光色素
を励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出
して、生化学解析用のデータを生成可能に構成されると
ともに、放射性標識物質によって選択的に標識された試
料の数多くのスポットが形成されたメンブレンフィルタ
などの担体を、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が形
成された蓄積性蛍光体シートと密着させて、輝尽性蛍光
体層を露光して得た放射性標識物質の位置情報が記録さ
れた蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、レーザ光
4によって走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍
光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学
解析用のデータを生成可能に構成されている。
【0087】レーザ光4が、光学ヘッド15から、サン
プル22上に入射すると、サンプル22が、マイクロア
レイや蛍光サンプルの場合には、レーザ光4によって、
蛍光物質が励起されて、蛍光が発せられ、また、サンプ
ル22が、蓄積性蛍光体シートの場合には、輝尽性蛍光
体層に含まれた輝尽性蛍光体が励起され、輝尽光が発せ
られる。
【0088】サンプル22から発せられた蛍光または輝
尽光25は、光学ヘッド15のレンズ19によって、平
行な光にされ、穴明きミラー17によって反射されて、
4枚のフィルタ28a、28b、28c、28dを備え
たフィルタユニット27のいずれかのフィルタ28a、
28b、28c、28dに入射する。
【0089】フィルタユニット27は、モータ(図示せ
ず)によって、図1において、左右方向に移動可能に構
成され、使用されるレーザ励起光源の種類によって、所
定のフィルタ28a、28b、28c、28dが、蛍光
または輝尽光25の光路に位置するように構成されてい
る。
【0090】ここに、フィルタ28aは、第1のレーザ
励起光源1を用いて、サンプル22に含まれている蛍光
物質を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィル
タであり、640nmの波長の光をカットし、640n
mよりも波長の長い光を透過する性質を有している。
【0091】また、フィルタ28bは、第2のレーザ励
起光源2を用いて、サンプル22に含まれている蛍光色
素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィルタ
であり、532nmの波長の光をカットし、532nm
よりも波長の長い光を透過する性質を有している。
【0092】さらに、フィルタ28cは、第3のレーザ
励起光源3を用いて、サンプル22に含まれている蛍光
色素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィル
タであり、473nmの波長の光をカットし、473n
mよりも波長の長い光を透過する性質を有している。
【0093】また、フィルタ28dは、サンプル22が
蓄積性蛍光体シートである場合に、第1のレーザ励起光
源1を用いて、蓄積性蛍光体シートに含まれた輝尽性蛍
光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を読
み取るときに使用されるフィルタであり、輝尽性蛍光体
から発光される輝尽光の波長域の光のみを透過し、64
0nmの波長の光をカットする性質を有している。
【0094】したがって、使用すべきレーザ励起光源の
種類、すなわち、サンプルの種類、試料を標識している
蛍光物質の種類に応じて、これらのフィルタ28a、2
8b、28c、28dを選択的に使用することによて、
ノイズとなる波長域の光をカットすることが可能にな
る。
【0095】フィルタユニット27のフィルタ28a、
28b、28cを透過して、所定の波長域の光がカット
された後、蛍光または輝尽光25は、ミラー29に入射
し、反射されて、レンズ30によって、集光される。
【0096】レンズ19とレンズ30は、共焦点光学系
を構成している。このように、共焦点光学系を採用して
いるのは、サンプル22が、スライドガラス板を担体と
したマイクロアレイの場合に、スライドガラス板上に形
成された微小なスポット状試料から放出された蛍光を、
高いS/N比で読み取ることができるようにするためで
ある。
【0097】レンズ30の焦点の位置には、共焦点切り
換え部材31が設けられている。
【0098】図2は、共焦点切り換え部材31の略正面
図である。
【0099】図2に示されるように、共焦点切り換え部
材31は、板状をなし、径の異なる3つのピンホール3
2a、32b、32cが形成されている。
【0100】最も径の小さいピンホール32aは、サン
プル22が、スライドガラス板を担体としたマイクロア
レイの場合に、マイクロアレイから放出された蛍光の光
路に配置されるものであり、最も径の大きいピンホール
32cは、サンプル22が、転写支持体を担体とした蛍
光サンプルの場合に、転写支持体から放出された蛍光の
光路に配置されるものである。
【0101】また、中間の径を有するピンホール32b
は、サンプル22が、蓄積性蛍光体シートである場合
に、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光の光路に配置
されるものである。
【0102】このように、レンズ30の焦点の位置に、
共焦点切り換え部材31を設けて、サンプル22が、ス
ライドガラス板を担体としたマイクロアレイの場合に、
最も径の小さいピンホール32aを蛍光の光路に位置さ
せているのは、サンプル22が、スライドガラス板を担
体としたマイクロアレイの場合には、レーザ光4によっ
て、蛍光色素を励起した結果、蛍光はスライドガラス板
の表面から放出され、発光点は深さ方向にほぼ一定であ
るため、共焦点光学系を用いて、径の小さいピンホール
32aに結像させることがS/N比を向上させる上で望
ましいからである。
【0103】これに対して、サンプル22が、転写支持
体を担体とした蛍光サンプルの場合に、最も径の大きい
ピンホール32cを蛍光の光路に位置させているのは、
サンプル22が、転写支持体を担体とした蛍光サンプル
の場合には、レーザ光4によって、蛍光色素を励起した
ときに、蛍光色素はゲル支持体の深さ方向に分布してお
り、しかも、発光点が深さ方向に変動するので、共焦点
光学系によって、径の小さいピンホールに結像させるこ
とができず、径の小さいピンホールを用いると、試料か
ら放出された蛍光がカットされ、蛍光を光電的に検出し
たときに、十分な信号強度が得られないため、径の大き
いピンホール32cを用いる必要があるからである。
【0104】他方、サンプル22が蓄積性蛍光体シート
である場合に、中間の径を有するピンホール32bを輝
尽光の光路に位置させているのは、レーザ光4によっ
て、輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体を励起した
ときは、輝尽光の発光点は輝尽性蛍光体層の深さ方向に
分布し、発光点は深さ方向に変動するので、共焦点光学
系によって、径の小さいピンホールに結像させることが
できず、径の小さいピンホールを用いると、試料から放
出された輝尽光がカットされ、輝尽光を光電的に検出し
たときに、十分な信号強度が得られないが、発光点の深
さ方向における分布も、発光点の深さ方向の変動も、ゲ
ル支持体を担体としたマイクロアレイほどではないた
め、中間の径を有するピンホール32bを用いることが
望ましいからである。
【0105】共焦点切り換え部材31を通過した蛍光あ
るいは輝尽光は、フォトマルチプライア33によって光
電的に検出され、アナログデータが生成される。
【0106】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34によって、ディ
ジタルデータに変換され、データ処理装置35に送られ
る。
【0107】図3は、サンプルステージ20の走査機構
のうち、主走査機構の詳細を示す略斜視図である。
【0108】図3に示されるように、副走査用モータ
(図示せず)により、図3において、矢印Yで示される
副走査方向に移動可能な可動基板40上には、一対のガ
イドレール41、41が固定されており、サンプルステ
ージ20は、一対のガイドレール41、41に、スライ
ド可能に取り付けられた3つのスライド部材42、42
(図3においては、2つのみ図示されている。)に固定
されている。
【0109】図3に示されるように、可動基板40上に
は、主走査用モータ43が固定されており、主走査用モ
ータ43の出力軸43aには、プーリ44に巻回された
タイミングベルト45が巻回されるとともに、ロータリ
ーエンコーダ46が取り付けられている。
【0110】したがって、主走査用モータ43を駆動す
ることによって、サンプルステージ20を、一対のガイ
ドレール41、41に沿って、図3において、矢印Xで
示される主走査方向に往復移動させ、一方、副走査用モ
ータ(図示せず)によって、可動基板40を副走査方向
に移動させることによって、サンプルステージ20を二
次元的に移動させ、サンプルステージ20にセットされ
たサンプル22の全面を、レーザ光4によって、走査す
ることが可能になる。
【0111】本実施態様においては、サンプルステージ
20は、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、主走査方向に移動されるように構成されている。
【0112】ここに、サンプルステージ20の位置は、
ロータリーエンコーダ46により、モニターすることが
できるように構成されている。
【0113】図4は、スキャナの検出系、駆動系、入力
系および制御系を示すブロックダイアグラムである。
【0114】図4に示されるように、スキャナの制御系
は、コントロールユニット50と、RAM51と、EP
ROM52と、データ処理装置35を備えている。
【0115】図4に示されるように、スキャナの検出系
は、ロータリーエンコーダ46と、サンプルステージ2
0にセットされたサンプル22を把持するキャリアの種
類を検出するキャリアセンサ53を備えている。
【0116】図4に示されるように、スキャナの駆動系
は、フィルタユニット27を移動させるフィルタユニッ
トモータ54と、共焦点切り換え部材31を移動させる
切り換え部材モータ55と、サンプルステージ20を主
走査方向に移動させる主走査用モータ43と、サンプル
ステージ20を副走査方向に移動させる副走査用モータ
47と、サンプルステージ20に対して、光学ヘッド1
5のレンズ19を、蛍光あるいは輝尽光25の光路に沿
って移動させるステッピングモータ56を備えている。
【0117】また、図4に示されるように、スキャナの
入力系は、キーボード57を備えている。
【0118】以上のように構成された共焦点光学系を備
えたスキャナにおいては、サンプル22へのレーザ光4
の照射に先立って、まず、フォーカス位置決定用デバイ
スを用いて、共焦点光学系のフォーカスが調整される。
【0119】図5は、共焦点光学系のフォーカスを調整
するためのフォーカス位置決定用デバイスの略縦断面図
である。
【0120】図5に示されるように、共焦点光学系のフ
ォーカスを調整するためのフォーカス位置決定用デバイ
ス60は、レーザ光4が照射されると、蛍光を放出し、
その一方で、レーザ光4の照射を受けても、劣化しない
性質を有する色ガラスフィルタ61と、その表面に形成
されたクロムの蒸着膜62のマスクを備え、クロムの蒸
着膜62によって、レーザ光4の走査方向に対する幅
が、レーザ光4のビーム径とほぼ同等のスリット63
が、フォーカス位置決定用デバイス60のほぼ中央部
に、形成されている。
【0121】本実施態様においては、色ガラスフィルタ
61は、ほぼ矩形状をなし、珪砂、ソーダ灰および石灰
石などを主成分とするガラスに、CdS−CdSeの固
溶体をドープして形成され、スリット63は、色ガラス
フィルタ61のほぼ中央部に形成されている。
【0122】本実施態様においては、レーザ光4のビー
ム径は10ミクロンに調整されており、したがって、レ
ーザ光4の走査方向に対する幅が、約10ミクロンにな
るように、スリット63が形成されている。
【0123】また、本実施態様においては、クロムの蒸
着膜62は、10ミクロン以下の膜厚を有するように形
成されている。
【0124】本実施態様においては、フォーカス位置決
定用デバイス60を用いて、以下のようにして、スキャ
ナの共焦点光学系のフォーカスが調整される。
【0125】共焦点光学系のフォーカス位置決定にあた
っては、まず、フォーカス位置決定用デバイス60のほ
ぼ中央部に形成されているスリット63が、サンプルス
テージ20のほぼ中央部に位置するように、フォーカス
位置決定用デバイス60がサンプルステージ20に載置
される。
【0126】次いで、オペレータによって、フォーカス
位置決定信号が、キーボード57に入力されると、フォ
ーカス位置決定信号は、コントロールユニット50に出
力される。
【0127】フォーカス位置決定信号が入力されると、
コントロールユニット50は、光学ヘッド15のレンズ
19の位置を検出して、ゼロ位置として、RAM51に
記憶させる。
【0128】さらに、コントロールユニット50は、切
り換え部材モータ72に駆動信号を出力して、共焦点切
り換え部材31を、最も径の小さいピンホール32aが
光路内に位置するように、移動させる。
【0129】次いで、コントロールユニット50は、フ
ィルタユニットモータ71に駆動信号を出力して、フィ
ルタユニット27を移動させ、640nmの波長の光を
カットし、640nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有するフィルタ28aを光路内に位置させるととも
に、第1のレーザ励起光源1を起動させる。
【0130】その結果、第1のレーザ励起光源1から、
640nmの波長のレーザ光4が発せられ、レーザ光4
は、コリメータレンズ5によって、平行な光とされた
後、ミラー6によって反射され、第1のダイクロイック
ミラー7および第2のダイクロイックミラー8を透過し
て、光学ヘッド15に入射する。
【0131】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20に載置されて、セットされた
フォーカス位置決定用デバイス60に入射する。
【0132】サンプルステージ20は、主走査用モータ
43によって、、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画
素ピッチで、において、矢印Xで示される主走査方向に
移動されるとともに、副走査用モータ47により、図3
において、矢印Yで示される副走査方向に移動されるた
め、640nmの波長のレーザ光4によって、サンプル
ステージ20に載置されたフォーカス位置決定用デバイ
ス60の全面が走査される。
【0133】スリット63を介して、レーザ光4の照射
を受けると、フォーカス位置決定用デバイス60の色ガ
ラスフィルタ61が励起されて、蛍光が放出される。
【0134】色ガラスフィルタ61から放出された蛍光
25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明き
ミラー18によって反射され、フィルタユニット27に
入射する。
【0135】フィルタユニット27は、フィルタ28a
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5は、640nmの波長の光をカットし、640nmよ
りも波長の長い光を透過させる性質を有するフィルタ2
8aに入射する。
【0136】ここに、蛍光の波長は、励起光であるレー
ザ光4の波長よりも長いため、レーザ光4がカットさ
れ、色ガラスフィルタ61から放出された蛍光25のみ
が、フィルタ28aを透過する。
【0137】フィルタ28aを透過した蛍光25は、ミ
ラー29によって反射され、レンズ30によって、最も
径の小さいピンホール32a上に集光され、フォトマル
チプライア33によって、光電的に検出されて、アナロ
グデータが生成される。
【0138】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34により、ディジ
タルデータに変換されて、データ処理装置35に送られ
る。
【0139】図6は、データ処理装置のブロックダイア
グラムである。
【0140】図6に示されるように、データ処理装置3
5は、A/D変換器34により、ディジタル化されたデ
ィジタルデータを記憶するデータ記憶部65と、データ
処理を実行するデータ処理部66と、データ処理部66
により生成されたシェーディング補正データを記憶する
シェーディング補正データ記憶部67を備えている。
【0141】A/D変換器34により、ディジタルデー
タに変換され、データ処理装置35に出力されたディジ
タルデータは、データ記憶部65に記憶される。
【0142】フォーカス位置決定用デバイス60の全面
が、640nmの波長のレーザ光4によって走査され、
色ガラスフィルタ61から放出された蛍光25が、フォ
トマルチプライア33によって光電的に検出され、A/
D変換器34によってディジタル化されたディジタルデ
ータが、データ記憶部65に記憶されると、コントロー
ルユニット50は、第1のレーザ励起光源1をオフし、
データ処理部66に、ディジタルデータを、データ記憶
部65から読み出させる。
【0143】データ処理部66は、データ記憶部65か
ら読み出したディジタルデータの信号強度を積分し、蛍
光25の信号強度の積分値を、コントロールユニット5
0に出力する。
【0144】コントロールユニット50は、データ処理
装置35のデータ処理部66から入力された蛍光25の
信号強度の積分値を、光学ヘッド15のレンズ19の位
置、すなわち、光学ヘッド15のレンズ19を移動させ
るステッピングモータ56に与えた駆動パルスと関連づ
けて、RAM51に記憶させる。この時点では、まだ、
ステッピングモータ56に、駆動パルスを与えていない
ため、ゼロ位置が、蛍光25の信号強度の積分値ととも
に、RAM51に記憶される。
【0145】データ処理装置35のデータ処理部66か
ら、蛍光25の信号強度の積分値が入力され、RAM5
1に記憶させると、コントロールユニット50は、ステ
ッピングモータ56に、駆動パルス信号を出力して、光
学ヘッド15のレンズ19を、蛍光あるいは輝尽光25
の光路に沿って、サンプルステージ20に対し、10ミ
クロンだけ、移動させ、再び、第1のレーザ励起光源1
を起動する。
【0146】フォーカス位置決定用デバイス60の全面
が、640nmの波長のレーザ光4によって走査され、
色ガラスフィルタ61から放出された蛍光25が、フォ
トマルチプライア33によって光電的に検出され、A/
D変換器34によってディジタル化されたディジタルデ
ータが、データ記憶部65に記憶されると、コントロー
ルユニット50は、第1のレーザ励起光源1をオフし、
データ処理部66に、ディジタルデータを、データ記憶
部65から読み出させる。
【0147】データ処理部66は、データ記憶部65か
ら読み出したディジタルデータの信号強度を積分し、蛍
光25の信号強度の積分値を、コントロールユニット5
0に出力する。
【0148】コントロールユニット50は、データ処理
装置35のデータ処理部66から入力された蛍光25の
信号強度の積分値を、光学ヘッド15のレンズ19の位
置、すなわち、光学ヘッド15のレンズ19を移動させ
るステッピングモータ56に与えた駆動パルスと関連づ
けて、RAM51に記憶させる。
【0149】データ処理装置35のデータ処理部66か
ら、蛍光25の信号強度の積分値が入力され、RAM5
1に記憶させると、コントロールユニット50は、ステ
ッピングモータ56に、駆動パルス信号を出力して、光
学ヘッド15のレンズ19を、蛍光あるいは輝尽光25
の光路に沿って、サンプルステージ20に対し、10ミ
クロンだけ、移動させ、再び、第1のレーザ励起光源1
を起動する。
【0150】640nmの波長のレーザ光4による色ガ
ラスフィルタ61の励起、蛍光25の検出、ディジタル
データ生成、蛍光25の信号強度の積分値の算出および
RAM51への記憶のサイクルを、所定の回数にわたっ
て、繰り返した後、コントロールユニット50は、RA
M51に記憶されている蛍光25の信号強度の積分値
と、光学ヘッド15のレンズ19の位置に基づき、蛍光
25の信号強度の積分値の最大値が生成されたレンズ1
9の位置を、光学ヘッド15のレンズ19を、ゼロ位置
から移動させるために、ステッピングモータ56に与え
た駆動パルス数の形で求め、第1のレーザ励起光源1を
用いた場合の共焦点光学系のフォーカス位置データとし
て、EPROM52に記憶させる。
【0151】こうして、第1のレーザ励起光源1を用い
た場合の共焦点光学系のフォーカス位置が決定されて、
ステッピングモータ56に与えた駆動パルスの形で、R
AM51に記憶されると、コントロールユニット50
は、ステッピングモータ56に駆動信号を出力して、光
学ヘッド15のレンズ19を元の位置に復帰させ、その
位置をゼロ位置として、RAM51に記憶させる。
【0152】次いで、最も径の小さいピンホール32a
が光路内に位置させたまま、共焦点切り換え部材31を
保持しつつ、コントロールユニット50は、フィルタユ
ニットモータ71に駆動信号を出力して、フィルタユニ
ット27を移動させ、532nmの波長の光をカット
し、532nmよりも波長の長い光を透過する性質を有
するフィルタ28bを光路内に位置させるとともに、第
2のレーザ励起光源2を起動させる。
【0153】第2のレーザ励起光源2から発せられた5
32nmの波長のレーザ光4は、コリメータレンズ9に
よって、平行な光とされた後、第1のダイクロイックミ
ラー7に入射して、反射される。
【0154】第1のダイクロイックミラー7によって反
射されたレーザ光4は、第2のダイクロイックミラー8
を透過し、光学ヘッド15に入射する。
【0155】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20に載置されて、セットされた
フォーカス位置決定用デバイス60に入射する。
【0156】サンプルステージ20は、主走査用モータ
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、移動されるとともに、副走査用モータ47により、
図3において、矢印Yで示される副走査方向に移動され
るため、532nmの波長のレーザ光4によって、サン
プルステージ20に載置されたフォーカス位置決定用デ
バイス60の全面が走査される。
【0157】スリット63を介して、レーザ光4の照射
を受けると、フォーカス位置決定用デバイス60の色ガ
ラスフィルタ61が励起されて、蛍光が放出される。
【0158】色ガラスフィルタ61から放出された蛍光
25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明き
ミラー18によって反射され、フィルタユニット27に
入射する。
【0159】フィルタユニット27は、フィルタ28b
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5は、532nmの波長の光をカットし、532nmよ
りも波長の長い光を透過させる性質を有するフィルタ2
8bに入射する。
【0160】ここに、蛍光の波長は、励起光であるレー
ザ光4の波長よりも長いため、レーザ光4がカットさ
れ、色ガラスフィルタ61から放出された蛍光25のみ
が、フィルタ28bを透過する。
【0161】フィルタ28bを透過した蛍光25は、ミ
ラー29によって反射され、レンズ30によって、最も
径の小さいピンホール32a上に集光され、フォトマル
チプライア33によって、光電的に検出されて、アナロ
グデータが生成される。
【0162】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34により、ディジ
タルデータに変換されて、データ処理装置35に送られ
る。
【0163】A/D変換器34により、ディジタルデー
タに変換され、データ処理装置35に出力されたディジ
タルデータは、データ記憶部65に記憶される。
【0164】フォーカス位置決定用デバイス60の全面
が、532nmの波長のレーザ光4によって走査され、
色ガラスフィルタ61から放出された蛍光25が、フォ
トマルチプライア33によって光電的に検出され、A/
D変換器34によってディジタル化されたディジタルデ
ータが、データ記憶部65に記憶されると、コントロー
ルユニット50は、第2のレーザ励起光源2をオフし、
データ処理部66に、ディジタルデータを、データ記憶
部65から読み出させる。
【0165】データ処理部66は、データ記憶部65か
ら読み出したディジタルデータの信号強度を積分し、蛍
光25の信号強度の積分値を、コントロールユニット5
0に出力する。
【0166】コントロールユニット50は、データ処理
装置35のデータ処理部66から入力された蛍光25の
信号強度の積分値を、光学ヘッド15のレンズ19の位
置、すなわち、光学ヘッド15のレンズ19を移動させ
るステッピングモータ56に与えた駆動パルスと関連づ
けて、RAM51に記憶させる。この時点では、まだ、
ステッピングモータ56に、駆動パルスを与えていない
ため、ゼロ位置が、蛍光25の信号強度の積分値ととも
に、RAM51に記憶される。
【0167】データ処理装置35のデータ処理部66か
ら、蛍光25の信号強度の積分値が入力され、RAM5
1に記憶させると、コントロールユニット50は、ステ
ッピングモータ56に、駆動パルス信号を出力して、光
学ヘッド15のレンズ19を、蛍光あるいは輝尽光25
の光路に沿って、サンプルステージ20に対し、10ミ
クロンだけ、移動させ、再び、第2のレーザ励起光源2
を起動する。
【0168】こうして、第1のレーザ励起光源1を用い
た場合と全く同様に、532nmの波長のレーザ光4に
よる色ガラスフィルタ61の励起、蛍光25の検出、デ
ィジタルデータ生成、蛍光25の信号強度の積分値の算
出およびRAM51への記憶のサイクルを、所定の回数
にわたって、繰り返した後、コントロールユニット50
は、RAM51に記憶されている蛍光25の信号強度の
積分値と、光学ヘッド15のレンズ19の位置に基づ
き、蛍光25の信号強度の積分値の最大値が生成された
レンズ19の位置を、光学ヘッド15のレンズ19を、
ゼロ位置から移動させるために、ステッピングモータ5
6に与えた駆動パルス数の形で求め、第2のレーザ励起
光源2を用いた場合の共焦点光学系のフォーカス位置デ
ータとして、EPROM52に記憶させる。
【0169】以上のようにして、第2のレーザ励起光源
2を用いた場合における共焦点光学系のフォーカス位置
が決定されて、ステッピングモータ56に与えた駆動パ
ルスの形で、RAM51に記憶されると、コントロール
ユニット50は、ステッピングモータ56に駆動信号を
出力して、光学ヘッド15のレンズ19を元の位置に復
帰させ、その位置をゼロ位置として、RAM51に記憶
させる。
【0170】次いで、最も径の小さいピンホール32a
が光路内に位置させたまま、共焦点切り換え部材31を
保持しつつ、コントロールユニット50は、フィルタユ
ニットモータ71に駆動信号を出力して、フィルタユニ
ット27を移動させ、473nmの波長の光をカット
し、473nmよりも波長の長い光を透過する性質を有
するフィルタ28cを光路内に位置させるとともに、第
3のレーザ励起光源3を起動させる。
【0171】第3のレーザ励起光源3から発せられた4
73nmの波長のレーザ光4は、第2のダイクロイック
ミラー8によって、反射され、光学ヘッド15に入射す
る。
【0172】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20に載置されて、セットされた
フォーカス位置決定用デバイス60に入射する。
【0173】サンプルステージ20は、主走査用モータ
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、移動されるとともに、副走査用モータ47により、
図3において、矢印Yで示される副走査方向に移動され
るため、473nmの波長のレーザ光4によって、サン
プルステージ20に載置されたフォーカス位置決定用デ
バイス60の全面が走査される。
【0174】スリット63を介して、レーザ光4の照射
を受けると、フォーカス位置決定用デバイス60の色ガ
ラスフィルタ61が励起されて、蛍光が放出される。
【0175】色ガラスフィルタ61から放出された蛍光
25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明き
ミラー18によって反射され、フィルタユニット27に
入射する。
【0176】フィルタユニット27は、フィルタ28c
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5は、473nmの波長の光をカットし、473nmよ
りも波長の長い光を透過させる性質を有するフィルタ2
8bに入射する。
【0177】ここに、蛍光の波長は、励起光であるレー
ザ光4の波長よりも長いため、レーザ光4がカットさ
れ、色ガラスフィルタ61から放出された蛍光25のみ
が、フィルタ28cを透過する。
【0178】フィルタ28cを透過した蛍光25は、ミ
ラー29によって反射され、レンズ30によって、最も
径の小さいピンホール32a上に集光され、フォトマル
チプライア33によって、光電的に検出されて、アナロ
グデータが生成される。
【0179】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34により、ディジ
タルデータに変換されて、データ処理装置35に送られ
る。
【0180】A/D変換器34により、ディジタルデー
タに変換され、データ処理装置35に出力されたディジ
タルデータは、データ記憶部65に記憶される。
【0181】フォーカス位置決定用デバイス60の全面
が、473nmの波長のレーザ光4によって走査され、
色ガラスフィルタ61から放出された蛍光25が、フォ
トマルチプライア33によって光電的に検出され、A/
D変換器34によってディジタル化されたディジタルデ
ータが、データ記憶部65に記憶されると、コントロー
ルユニット50は、第3のレーザ励起光源3をオフし、
データ処理部66に、ディジタルデータを、データ記憶
部65から読み出させる。
【0182】データ処理部66は、データ記憶部65か
ら読み出したディジタルデータの信号強度を積分し、蛍
光25の信号強度の積分値を、コントロールユニット5
0に出力する。
【0183】コントロールユニット50は、データ処理
装置35のデータ処理部66から入力された蛍光25の
信号強度の積分値を、光学ヘッド15のレンズ19の位
置、すなわち、光学ヘッド15のレンズ19を移動させ
るステッピングモータ56に与えた駆動パルスと関連づ
けて、RAM51に記憶させる。この時点では、まだ、
ステッピングモータ56に、駆動パルスを与えていない
ため、ゼロ位置が、蛍光25の信号強度の積分値ととも
に、RAM51に記憶される。
【0184】データ処理装置35のデータ処理部66か
ら、蛍光25の信号強度の積分値が入力され、RAM5
1に記憶させると、コントロールユニット50は、ステ
ッピングモータ56に、駆動パルス信号を出力して、光
学ヘッド15のレンズ19を、蛍光あるいは輝尽光25
の光路に沿って、サンプルステージ20に対し、10ミ
クロンだけ、移動させ、再び、第3のレーザ励起光源3
を起動する。
【0185】こうして、第1のレーザ励起光源1を用い
た場合と全く同様に、473nmの波長のレーザ光4に
よる色ガラスフィルタ61の励起、蛍光25の検出、デ
ィジタルデータ生成、蛍光25の信号強度の積分値の算
出およびRAM51への記憶のサイクルを、所定の回数
にわたって、繰り返した後、コントロールユニット50
は、RAM51に記憶されている蛍光25の信号強度の
積分値と、光学ヘッド15のレンズ19の位置に基づ
き、蛍光25の信号強度の積分値の最大値が生成された
レンズ19の位置を、光学ヘッド15のレンズ19を、
ゼロ位置から移動させるために、ステッピングモータ5
6に与えた駆動パルス数の形で求め、第3のレーザ励起
光源3を用いた場合の共焦点光学系のフォーカス位置デ
ータとして、EPROM52に記憶させる。
【0186】図7は、以上のようにして、ステッピング
モータ56により、光学ヘッド15のレンズ19の位置
を変えつつ、フォーカス位置決定用デバイス60を、6
40nmの波長のレーザ光4、532nmの波長のレー
ザ光4および473nmの波長のレーザ光4によって、
走査し、フォトマルチプライア33によって、色ガラス
フィルタ61から放出された蛍光25を光電的に検出
し、A/D変換器34により、ディジタル化したディジ
タルデータの信号強度の積分値をプロットしたグラフで
ある。
【0187】図7において、Aで示されるプロットデー
タは、640nmの波長のレーザ光4を用いた場合のデ
ィジタルデータの信号強度の積分値のプロットデータで
あり、Bで示されるプロットデータは、532nmの波
長のレーザ光4を用いた場合のディジタルデータの信号
強度の積分値のプロットデータ、Cで示されるプロット
データは、473nmの波長のレーザ光4を用いた場合
のディジタルデータの信号強度の積分値のプロットデー
タである。レーザ光4の波長によって、共焦点光学系の
フォーカスの位置は異なるため、レーザ光4の波長によ
り、それぞれ、異なるプロットデータが得られている。
【0188】レンズ19の焦点に、フォーカス位置決定
用デバイス60の色ガラスフィルタ61が位置している
ときに、蛍光25の集光効率が最も大きいため、図7に
示されるように、各波長のレーザ光4を用いた場合に、
フォトマルチプライア33によって検出された蛍光25
の信号強度の積分値のプロットデータは、フォーカス位
置決定用デバイス60の色ガラスフィルタ61が、レン
ズ19の焦点、すなわち、フォーカス位置に位置してい
たときに、ピークを有している。
【0189】ここに、色ガラスフィルタ61は、レーザ
光4に照射を受けても、劣化することがないため、こう
して得られた蛍光25の信号強度の積分値のプロットデ
ータに基づき、蛍光25の信号強度の積分値のプロット
データのピークの位置に対応するレンズ19の位置を検
出することによって、共焦点光学系のフォーカス位置を
決定することが可能になる。
【0190】以上のようにして、共焦点光学系のフォー
カス位置データが決定され、EPROM52に記憶され
たスキャナは、以下のようにして、シェーディング評価
用デバイスを用いて、スキャナによって生成されたディ
ジタルデータのシェーディングが評価されて、シェーデ
ィング補正データが生成される。
【0191】図8は、本発明の好ましい実施態様にかか
るシェーディング評価用デバイスの略平面図であり、図
9は、その略縦断面図である。
【0192】図8および図9に示されるように、本実施
態様にかかるシェーディング評価用デバイス70は、光
学的な平面性を保持するように加工が可能な色ガラスフ
ィルタ71と、色ガラスフィルタ71の表面に、クロム
をスパッタリングして形成されたマスク72を備え、マ
スク72によって、多数のスリット73が、規則的に形
成されている。
【0193】本実施態様においては、色ガラスフィルタ
71は、ほぼ矩形状をなし、珪砂、ソーダ灰および石灰
石などを主成分とするガラスに、CdS−CdSeの固
溶体をドープして形成されている。
【0194】スリット73は、それぞれ、レーザ光4の
走査方向に対する幅が、レーザ光4のビーム径とほぼ同
等になるように形成され、本実施態様においては、レー
ザ光4のビーム径は10ミクロンに調整されており、し
たがって、レーザ光4の走査方向に対する幅が、約10
ミクロンになるように、スリット73が形成されてい
る。
【0195】本実施態様において、マスク72は、クロ
ムをスパッタリングすることによって、10ミクロン以
下の膜厚を有するように形成されている。
【0196】本実施態様においては、シェーディング評
価用デバイス70を用いて、以下のようにして、スキャ
ナによって生成されたディジタルデータのシェーディン
グが評価されて、シェーディング補正データが生成され
る。
【0197】まず、シェーディング評価用デバイス70
の多数のスリット73のうち、中央部に形成されたスリ
ット73が、サンプルステージ20のほぼ中央部に位置
するように、シェーディング評価用デバイス70がサン
プルステージ20に載置されて、セットされる。
【0198】次いで、オペレータによって、シェーディ
ングデータ生成信号が、キーボード57に入力される
と、シェーディングデータ生成信号は、コントロールユ
ニット50に出力される。
【0199】シェーディングデータ生成信号を受ける
と、コントロールユニット50は、フィルタユニットモ
ータ54に駆動信号を出力して、フィルタユニット27
を移動させ、640nmの波長の光をカットし、640
nmよりも波長の長い光を透過する性質を有するフィル
タ28aを光路内に位置させるとともに、EPROM5
2に記憶された第1のレーザ励起光源1を用いた場合の
共焦点光学系のフォーカス位置データを読み出し、読み
出したフォーカス位置データにしたがって、所定の駆動
パルスの駆動信号を、ステッピングモータ56に出力
し、光学ヘッド15のレンズ19を所定の位置に移動さ
せて、その位置に保持させる。
【0200】ここに、共焦点光学系のフォーカス位置デ
ータは、フォーカス位置決定用デバイス60のほぼ中央
部に形成され、サンプルステージ20のほぼ中央部に位
置させられたスリット63を介して、色ガラスフィルタ
61を励起し、色ガラスフィルタ61から放出された蛍
光25を検出して生成されたものであり、シェーディン
グ評価用デバイス70の多数のスリット73のうち、中
央部に形成されたスリット73が、サンプルステージ2
0のほぼ中央部に位置するように、シェーディング評価
用デバイス70はサンプルステージ20に載置されてい
るので、フォーカス位置データにしたがって、光学ヘッ
ド15のレンズ19の位置を調整した結果、シェーディ
ング評価用デバイス70のほぼ中央部においては、共焦
点光学系のフォーカスが、所望のように、調整されてい
るが、シェーディング評価用デバイス70のそれ以外の
部分においては、共焦点光学系のフォーカスは調整され
ていない。
【0201】次いで、コントロールユニット50は、第
1のレーザ励起光源1に駆動信号を出力して、オンさせ
る。
【0202】第1のレーザ励起光源1から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光と
された後、ミラー6によって反射され、第1のダイクロ
イックミラー7および第2のダイクロイックミラー8を
透過して、光学ヘッド15に入射する。
【0203】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされたシェーディン
グ評価用デバイス70に入射する。
【0204】サンプルステージ20は、主走査用モータ
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、移動されるとともに、副走査用モータ47により、
図3において、矢印Yで示される副走査方向に移動され
るため、640nmの波長のレーザ光4によって、サン
プルステージ20に載置されたシェーディング評価用デ
バイス70の全面が走査される。
【0205】規則的に形成された多数のスリット73を
介して、レーザ光4の照射を受けると、シェーディング
評価用デバイス70の色ガラスフィルタ71が励起され
て、蛍光25が放出される。
【0206】色ガラスフィルタ71から放出された蛍光
25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明き
ミラー18によって反射され、フィルタユニット27に
入射する。
【0207】フィルタユニット27は、フィルタ28a
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5は、640nmの波長の光をカットし、640nmよ
りも波長の長い光を透過させる性質を有するフィルタ2
8aに入射する。
【0208】ここに、蛍光の波長は、励起光であるレー
ザ光4の波長よりも長いため、レーザ光4がカットさ
れ、色ガラスフィルタ71から放出された蛍光25のみ
が、フィルタ28aを透過する。
【0209】フィルタ28aを透過した蛍光25は、ミ
ラー29によって反射され、レンズ30によって、最も
径の小さいピンホール32a上に集光され、フォトマル
チプライア33によって、光電的に検出されて、アナロ
グデータが生成される。
【0210】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34により、ディジ
タルデータに変換されて、データ処理装置35に送られ
る。
【0211】A/D変換器34により、ディジタル化さ
れ、データ処理装置35に送られたディジタルデータ
は、データ記憶部65に記憶される。
【0212】サンプルステージ20に載置されたシェー
ディング評価用デバイス70の全面が、第1のレーザ励
起光源1から発せられた640nmの波長のレーザ光4
によって走査され、ディジタルデータが生成されて、デ
ータ記憶部65に記憶されると、コントロールユニット
50は、第1のレーザ励起光源1をオフする。
【0213】データ記憶部65に記憶されたディジタル
データは、データ処理部66によって読み出される。
【0214】データ処理部66は、データ記憶部65か
ら読み出したディジタルデータに基づき、蛍光25の信
号強度を、各スリット73ごとに、積分して、シェーデ
ィング評価用デバイス70のディジタルデータを生成す
る。
【0215】ここに、共焦点光学系のフォーカスは、フ
ォーカス位置決定用デバイス60のほぼ中央部に形成さ
れ、サンプルステージ20のほぼ中央部に位置させれた
スリット63に、532nmの波長のレーザ光4を照射
して調整され、シェーディング評価用デバイス70の多
数のスリット73のうち、中央部に形成されたスリット
73が、サンプルステージ20のほぼ中央部に位置する
ように、シェーディング評価用デバイス70がサンプル
ステージ20に載置されているので、シェーディング評
価用デバイス70のほぼ中央部のみに対して、共焦点光
学系のフォーカスが調整されているにすぎず、その他の
部分に対しては、共焦点光学系のフォーカスが調整され
ていない。
【0216】したがって、このようにして生成され、デ
ータ処理部66によって読み出されたシェーディング評
価用デバイス70のディジタルデータには、光学ヘッド
15のレンズ19と、シェーディング評価用デバイス7
0に規則的に形成された多数のスリット73内の色ガラ
スフィルタ71との距離が、走査面内で、一定でないこ
とに起因して、シェーディングが発生し、シェーディン
グ評価用デバイス70のほぼ中央部に形成されたスリッ
ト73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に
照射し、ほぼ中央部に形成されたスリット73を介し
て、蛍光25を検出して得たディジタルデータの信号強
度に比して、シェーディング評価用デバイス70に形成
された他のスリット73を介して、レーザ光4を色ガラ
スフィルタ71に照射し、スリット73を介して、蛍光
25を検出して得たディジタルデータの信号強度は小さ
くなっている。
【0217】しかるに、色ガラスフィルタ71は、光学
的な平面性を保持するように加工がされているので、こ
うして得られたシェーディング評価用デバイス70のデ
ィジタルデータに基づいて、シェーディング評価用デバ
イス70のほぼ中央部に形成されたスリット73以外の
スリット73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ
71に照射し、スリット73を介して、蛍光25を検出
して得たディジタルデータの信号強度が、シェーディン
グ評価用デバイス70のほぼ中央部に形成されたスリッ
ト73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に
照射し、ほぼ中央部に形成されたスリット73を介し
て、蛍光25を検出して得たディジタルデータの信号強
度と等しくなるように補正するシェーディング補正デー
タを生成して、シェーディング補正データ記憶部67に
記憶させておけば、シェーディング補正データ記憶部6
7に記憶されたシェーディング補正データを用いて、サ
ンプル22に基づいて生成されたディジタルデータを補
正することによって、サンプル22のディジタルデータ
のシェーディングを打ち消すことが可能になる。
【0218】そこで、データ処理部66は、こうして得
られたシェーディング評価用デバイス70のディジタル
データに基づき、シェーディング評価用デバイス70の
ほぼ中央部に形成されたスリット73以外のスリット7
3を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に照射
し、スリット73を介して、蛍光25を検出して得たデ
ィジタルデータの信号強度が、シェーディング評価用デ
バイス70のほぼ中央部に形成されたスリット73を介
して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に照射し、ほ
ぼ中央部に形成されたスリット73を介して、蛍光25
を検出して得たディジタルデータの信号強度と等しくな
るように、シェーディング評価用デバイス70のディジ
タルデータを補正することのできるシェーディング補正
データを生成して、第1のレーザ励起光源1を用いた場
合のシェーディング補正データとして、シェーディング
補正データ記憶部67に記憶させる。
【0219】こうして、第1のレーザ励起光源1から発
せられた640nmの波長のレーザ光4によって、シェ
ーディング評価用デバイス70の全面を走査して、色ガ
ラスフィルタ71から放出された蛍光25を検出して生
成されたシェーディング評価用デバイス70のディジタ
ルデータに基づいて、第1のレーザ励起光源1を用いた
場合のシェーディング補正データが生成され、シェーデ
ィング補正データ記憶部67に記憶されると、コントロ
ールユニット50は、ステッピングモータ56に駆動信
号を出力して、光学ヘッド15のレンズ19を元の位置
に復帰させ、最も径の小さいピンホール32aが光路内
に位置させたまま、共焦点切り換え部材31を保持しつ
つ、EPROM52に記憶された第2のレーザ励起光源
2を用いた場合の共焦点光学系のフォーカス位置データ
を読み出し、読み出したフォーカス位置データにしたが
って、所定の駆動パルスの駆動信号を、ステッピングモ
ータ56に出力し、光学ヘッド15のレンズ19を所定
の位置に移動させて、その位置に保持させる。
【0220】次いで、コントロールユニット50は、フ
ィルタユニットモータ71に駆動信号を出力して、フィ
ルタユニット27を移動させ、532nmの波長の光を
カットし、532nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有するフィルタ28bを光路内に位置させるととも
に、第2のレーザ励起光源2を起動させる。
【0221】第2のレーザ励起光源2から発せられた5
32nmの波長のレーザ光4は、コリメータレンズ9に
よって、平行な光とされた後、第1のダイクロイックミ
ラー7に入射して、反射される。
【0222】第1のダイクロイックミラー7によって反
射されたレーザ光4は、第2のダイクロイックミラー8
を透過し、光学ヘッド15に入射する。
【0223】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20に載置されて、セットされた
シェーディング評価用デバイス70に入射する。
【0224】サンプルステージ20は、主走査用モータ
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、移動されるとともに、副走査用モータ47により、
図3において、矢印Yで示される副走査方向に移動され
るため、532nmの波長のレーザ光4によって、サン
プルステージ20に載置されたシェーディング評価用デ
バイス70の全面が走査される。
【0225】規則的に形成された多数のスリット73を
介して、レーザ光4の照射を受けると、シェーディング
評価用デバイス70の色ガラスフィルタ71が励起され
て、蛍光が放出される。
【0226】色ガラスフィルタ71から放出された蛍光
25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明き
ミラー18によって反射され、フィルタユニット27に
入射する。
【0227】フィルタユニット27は、フィルタ28b
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5は、532nmの波長の光をカットし、532nmよ
りも波長の長い光を透過させる性質を有するフィルタ2
8bに入射する。
【0228】ここに、蛍光の波長は、励起光であるレー
ザ光4の波長よりも長いため、レーザ光4がカットさ
れ、色ガラスフィルタ71から放出された蛍光25のみ
が、フィルタ28bを透過する。
【0229】フィルタ28bを透過した蛍光25は、ミ
ラー29によって反射され、レンズ30によって、最も
径の小さいピンホール32a上に集光され、フォトマル
チプライア33によって、光電的に検出されて、アナロ
グデータが生成される。
【0230】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34により、ディジ
タルデータに変換されて、データ処理装置35に送られ
る。
【0231】A/D変換器34により、ディジタル化さ
れ、データ処理装置35に送られたディジタルデータ
は、データ記憶部65に記憶される。
【0232】サンプルステージ20に載置されたシェー
ディング評価用デバイス70の全面が、第2のレーザ励
起光源2から発せられた532nmの波長のレーザ光4
によって走査され、ディジタルデータが生成されて、デ
ータ記憶部65に記憶されると、コントロールユニット
50は、第2のレーザ励起光源2をオフする。
【0233】データ記憶部65に記憶されたディジタル
データは、データ処理部66によって読み出される。
【0234】データ処理部66は、メモリ65から読み
出したディジタルデータに基づき、蛍光25の信号強度
を、各スリット73ごとに、積分して、シェーディング
評価用デバイス70のディジタルデータを生成する。
【0235】ここに、共焦点光学系のフォーカスは、フ
ォーカス位置決定用デバイス60のほぼ中央部に形成さ
れ、サンプルステージ20のほぼ中央部に位置させれた
スリット63に、532nmの波長のレーザ光4を照射
して調整され、シェーディング評価用デバイス70の多
数のスリット73のうち、中央部に形成されたスリット
73が、サンプルステージ20のほぼ中央部に位置する
ように、シェーディング評価用デバイス70がサンプル
ステージ20に載置されているので、シェーディング評
価用デバイス70のほぼ中央部のみに対して、共焦点光
学系のフォーカスが調整されているにすぎず、その他の
部分に対しては、共焦点光学系のフォーカスが調整され
ていない。
【0236】したがって、このようにして生成され、デ
ータ処理部66によって読み出されたシェーディング評
価用デバイス70のディジタルデータには、光学ヘッド
15のレンズ19と、シェーディング評価用デバイス7
0に規則的に形成された多数のスリット73内の色ガラ
スフィルタ71との距離が、走査面内で、一定でないこ
とに起因して、シェーディングが発生し、シェーディン
グ評価用デバイス70のほぼ中央部に形成されたスリッ
ト73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に
照射し、ほぼ中央部に形成されたスリット73を介し
て、蛍光25を検出して得たディジタルデータの信号強
度に比して、シェーディング評価用デバイス70に形成
された他のスリット73を介して、レーザ光4を色ガラ
スフィルタ71に照射し、スリット73を介して、蛍光
25を検出して得たディジタルデータの信号強度は小さ
くなっている。
【0237】しかるに、色ガラスフィルタ71は、光学
的な平面性を保持するように加工がされているので、こ
うして得られたシェーディング評価用デバイス70のデ
ィジタルデータに基づいて、シェーディング評価用デバ
イス70のほぼ中央部に形成されたスリット73以外の
スリット73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ
71に照射し、スリット73を介して、蛍光25を検出
して得たディジタルデータの信号強度が、シェーディン
グ評価用デバイス70のほぼ中央部に形成されたスリッ
ト73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に
照射し、ほぼ中央部に形成されたスリット73を介し
て、蛍光25を検出して得たディジタルデータの信号強
度と等しくなるように補正するシェーディング補正デー
タを生成して、シェーディング補正データ記憶部67に
記憶させておけば、シェーディング補正データ記憶部6
7に記憶されたシェーディング補正データを用いて、サ
ンプル22に基づいて生成されたディジタルデータを補
正することによって、サンプル22のディジタルデータ
のシェーディングを打ち消すことが可能になる。
【0238】ただ、レーザ光4の波長によって、共焦点
光学系のフォーカス位置が異なるため、532nmの波
長のレーザ光4を発する第2のレーザ励起光源2を用い
て生成されたシェーディング評価用デバイス70のディ
ジタルデータ中のシェーディングは、640nmの波長
のレーザ光4を発する第1のレーザ励起光源1を用いて
生成されたシェーディング評価用デバイス70のディジ
タルデータのシェーディングとは異なっている。
【0239】そこで、データ処理部66は、こうして得
られたシェーディング評価用デバイス70のディジタル
データに基づき、シェーディング評価用デバイス70の
ほぼ中央部に形成されたスリット73以外のスリット7
3を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に照射
し、スリット73を介して、蛍光25を検出して得たデ
ィジタルデータの信号強度が、シェーディング評価用デ
バイス70のほぼ中央部に形成されたスリット73を介
して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に照射し、ほ
ぼ中央部に形成されたスリット73を介して、蛍光25
を検出して得たディジタルデータの信号強度と等しくな
るように、シェーディング評価用デバイス70のディジ
タルデータを補正することのできるディジタルデータシ
ェーディング補正データを生成して、第2のレーザ励起
光源2を用いた場合のシェーディング補正データとし
て、シェーディング補正データ記憶部67に記憶させ
る。
【0240】こうして、第2のレーザ励起光源2から発
せられた532nmの波長のレーザ光4によって、シェ
ーディング評価用デバイス70の全面を走査して、色ガ
ラスフィルタ71から放出された蛍光25を検出して生
成されたシェーディング評価用デバイス70のディジタ
ルデータに基づいて、第2のレーザ励起光源2を用いた
場合のシェーディング補正データが生成され、シェーデ
ィング補正データ記憶部67に記憶されると、コントロ
ールユニット50は、ステッピングモータ56に駆動信
号を出力して、光学ヘッド15のレンズ19を元の位置
に復帰させ、最も径の小さいピンホール32aが光路内
に位置させたまま、共焦点切り換え部材31を保持しつ
つ、EPROM52に記憶された第3のレーザ励起光源
3を用いた場合の共焦点光学系のフォーカス位置データ
を読み出し、読み出したフォーカス位置データにしたが
って、所定の駆動パルスの駆動信号を、ステッピングモ
ータ56に出力し、光学ヘッド15のレンズ19を所定
の位置に移動させて、その位置に保持させる。
【0241】次いで、コントロールユニット50は、フ
ィルタユニットモータ71に駆動信号を出力して、フィ
ルタユニット27を移動させ、473nmの波長の光を
カットし、473nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有するフィルタ28cを光路内に位置させるととも
に、第3のレーザ励起光源3を起動させる。
【0242】第3のレーザ励起光源3から発せられた4
73nmの波長のレーザ光4は、コリメータレンズ10
によって、平行な光とされた後、第2のダイクロイック
ミラー8によって反射され、光学ヘッド15に入射す
る。
【0243】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20に載置されて、セットされた
シェーディング評価用デバイス70に入射する。
【0244】サンプルステージ20は、主走査用モータ
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、移動されるとともに、副走査用モータ47により、
図3において、矢印Yで示される副走査方向に移動され
るため、473nmの波長のレーザ光4によって、サン
プルステージ20に載置されたシェーディング評価用デ
バイス70の全面が走査される。
【0245】規則的に形成された多数のスリット73を
介して、レーザ光4の照射を受けると、シェーディング
評価用デバイス70の色ガラスフィルタ71が励起され
て、蛍光が放出される。
【0246】色ガラスフィルタ71から放出された蛍光
25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明き
ミラー18によって反射され、フィルタユニット27に
入射する。
【0247】フィルタユニット27は、フィルタ28c
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5は、473nmの波長の光をカットし、473nmよ
りも波長の長い光を透過させる性質を有するフィルタ2
8cに入射する。
【0248】ここに、蛍光の波長は、励起光であるレー
ザ光4の波長よりも長いため、レーザ光4がカットさ
れ、色ガラスフィルタ71から放出された蛍光25のみ
が、フィルタ28cを透過する。
【0249】フィルタ28cを透過した蛍光25は、ミ
ラー29によって反射され、レンズ30によって、最も
径の小さいピンホール32a上に集光され、フォトマル
チプライア33によって、光電的に検出されて、アナロ
グデータが生成される。
【0250】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34により、ディジ
タルデータに変換されて、データ処理装置35に送られ
る。
【0251】A/D変換器34により、ディジタル化さ
れ、データ処理装置35に送られたディジタルデータ
は、データ記憶部65に記憶される。
【0252】サンプルステージ20に載置されたシェー
ディング評価用デバイス70の全面が、第3のレーザ励
起光源3から発せられた473nmの波長のレーザ光4
によって走査され、ディジタルデータが生成されて、デ
ータ記憶部65に記憶されると、コントロールユニット
50は、第3のレーザ励起光源3をオフする。
【0253】データ記憶部65に記憶されたディジタル
データは、データ処理部66によって読み出される。
【0254】データ処理部66は、メモリ65から読み
出したディジタルデータに基づき、蛍光25の信号強度
を、各スリット73ごとに、積分して、シェーディング
評価用デバイス70のディジタルデータを生成する。
【0255】ここに、共焦点光学系のフォーカスは、フ
ォーカス位置決定用デバイス60のほぼ中央部に形成さ
れ、サンプルステージ20のほぼ中央部に位置させれた
スリット63に、473nmの波長のレーザ光4を照射
して調整され、シェーディング評価用デバイス70の多
数のスリット73のうち、中央部に形成されたスリット
73が、サンプルステージ20のほぼ中央部に位置する
ように、シェーディング評価用デバイス70がサンプル
ステージ20に載置されているので、シェーディング評
価用デバイス70のほぼ中央部のみに対して、共焦点光
学系のフォーカスが調整されているにすぎず、その他の
部分に対しては、共焦点光学系のフォーカスが調整され
ていない。
【0256】したがって、このようにして生成され、デ
ータ処理部66によって読み出されたシェーディング評
価用デバイス70のディジタルデータには、光学ヘッド
15のレンズ19と、シェーディング評価用デバイス7
0に規則的に形成された多数のスリット73内の色ガラ
スフィルタ71との距離が、走査面内で、一定でないこ
とに起因して、シェーディングが発生し、シェーディン
グ評価用デバイス70のほぼ中央部に形成されたスリッ
ト73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に
照射し、ほぼ中央部に形成されたスリット73を介し
て、蛍光25を検出して得たディジタルデータの信号強
度に比して、シェーディング評価用デバイス70に形成
された他のスリット73を介して、レーザ光4を色ガラ
スフィルタ71に照射し、スリット73を介して、蛍光
25を検出して得たディジタルデータの信号強度は小さ
くなっている。
【0257】しかるに、色ガラスフィルタ71は、光学
的な平面性を保持するように加工がされているので、こ
うして得られたシェーディング評価用デバイス70のデ
ィジタルデータに基づいて、シェーディング評価用デバ
イス70のほぼ中央部に形成されたスリット73以外の
スリット73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ
71に照射し、スリット73を介して、蛍光25を検出
して得たディジタルデータの信号強度が、シェーディン
グ評価用デバイス70のほぼ中央部に形成されたスリッ
ト73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に
照射し、ほぼ中央部に形成されたスリット73を介し
て、蛍光25を検出して得たディジタルデータの信号強
度と等しくなるように補正するシェーディング補正デー
タを生成して、シェーディング補正データ記憶部67に
記憶させておけば、シェーディング補正データ記憶部6
7に記憶されたシェーディング補正データを用いて、サ
ンプル22に基づいて生成されたディジタルデータを補
正することによって、サンプル22のディジタルデータ
のシェーディングを打ち消すことが可能になる。
【0258】ただ、レーザ光4の波長によって、共焦点
光学系のフォーカス位置が異なるため、473nmの波
長のレーザ光4を発する第3のレーザ励起光源3を用い
て生成されたシェーディング評価用デバイス70のディ
ジタルデータ中のシェーディングは、640nmの波長
のレーザ光4を発する第1のレーザ励起光源1を用いて
生成されたシェーディング評価用デバイス70のディジ
タルデータのシェーディングとも、532nmの波長の
レーザ光4を発する第2のレーザ励起光源2を用いて生
成されたシェーディング評価用デバイス70のディジタ
ルデータのシェーディングとも異なっている。
【0259】そこで、データ処理部66は、こうして得
られたシェーディング評価用デバイス70のディジタル
データに基づき、シェーディング評価用デバイス70の
ほぼ中央部に形成されたスリット73以外のスリット7
3を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に照射
し、スリット73を介して、蛍光25を検出して得たデ
ィジタルデータの信号強度が、シェーディング評価用デ
バイス70のほぼ中央部に形成されたスリット73を介
して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に照射し、ほ
ぼ中央部に形成されたスリット73を介して、蛍光25
を検出して得たディジタルデータの信号強度と等しくな
るように、シェーディング評価用デバイス70のディジ
タルデータを補正することのできるシェーディング補正
データを生成して、第3のレーザ励起光源3を用いた場
合のシェーディング補正データとして、シェーディング
補正データ記憶部67に記憶させる。
【0260】以上のようにして、640nmの波長のレ
ーザ光4、532nmの波長のレーザ光4および473
nmの波長のレーザ光4に対する共焦点光学系のフォー
カス位置データが決定されて、EPROM52に記憶さ
れ、640nmの波長のレーザ光4、532nmの波長
のレーザ光4および473nmの波長のレーザ光4に対
するシェーディング補正データが生成されて、データ処
理装置35のシェーディング補正データ記憶部67に記
憶されたスキャナは、以下のようにして、スライドガラ
ス板を担体とし、蛍光色素によって選択的に標識された
試料の数多くのスポットが、スライドガラス板上に形成
されているマイクロアレイを、レーザ光4によって、走
査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から放出された蛍
光を光電的に検出して、生化学解析用のデータを生成す
る。
【0261】まず、サンプルステージ20に、サンプル
22であるマイクロアレイを保持したサンプルキャリア
21がセットされると、キャリアセンサ53によって、
サンプルキャリア21の種類が検出され、キャリア検出
信号がコントロールユニット50に出力される。
【0262】キャリアセンサ53からキャリア検出信号
を受けると、コントロールユニット50は、キャリア検
出信号に基づき、切り換え部材モータ55に駆動信号を
出力して、共焦点切り換え部材31を、最も径の小さい
ピンホール32aが光路内に位置するように、移動させ
る。
【0263】次いで、ユーザーによって、標識物質であ
る蛍光物質の種類およびスタート信号が、キーボード5
7に入力されると、キーボード57から指示信号がコン
トロールユニット50に出力される。
【0264】たとえば、蛍光物質の種類として、Cy−
5(登録商標)が入力されると、コントロールユニット
50は、入力された指示信号にしたがって、フィルタユ
ニットモータ54に駆動信号を出力して、フィルタユニ
ット27を移動させ、640nmの波長の光をカット
し、640nmよりも波長の長い光を透過する性質を有
するフィルタ28aを光路内に位置させるとともに、E
PROM52に記憶された第1のレーザ励起光源1を用
いた場合の共焦点光学系のフォーカス位置データにした
がって、所定の駆動パルスの駆動信号を、ステッピング
モータ56に出力し、光学ヘッド15のレンズ19を所
定の位置に移動させて、その位置に保持させる。
【0265】次いで、コントロールユニット50は、第
1のレーザ励起光源1に駆動信号を出力して、オンさせ
る。
【0266】第1のレーザ励起光源1から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光と
された後、ミラー6によって反射され、第1のダイクロ
イックミラー7および第2のダイクロイックミラー8を
透過して、光学ヘッド15に入射する。
【0267】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされたサンプル22
であるマイクロアレイに入射する。
【0268】サンプルステージ20は、主走査用モータ
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、移動され、副走査用モータ47によって、図3にお
いて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるため、
レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセットさ
れたサンプル22であるマイクロアレイ22の全面が走
査される。
【0269】レーザ光4の照射を受けると、プローブD
NAを標識している蛍光色素、たとえば、Cy−5が励
起され、蛍光25が放出される。マイクロアレイの担体
として、スライドガラス板が用いられている場合には、
蛍光色素はスライドガラス板の表面にのみ分布している
ので、蛍光25もスライドガラス板の表面からのみ、発
せられる。
【0270】スライドガラス板の表面から発せられた蛍
光25は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明
きミラー18によって反射され、フィルタユニット27
に入射する。
【0271】ここに、EPROM52に記憶された第1
のレーザ励起光源1を用いた場合の共焦点光学系のフォ
ーカス位置データに基づいて、光学ヘッド15のレンズ
19は、その焦点が、サンプル22の表面に一致する位
置に保持されているので、スライドガラス板の表面に分
布している蛍光色素から放出された蛍光25を最も効率
的に集光することが可能になる。
【0272】フィルタユニット27は、フィルタ28a
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28aに入射し、640nmの波長の光が
カットされ、640nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
【0273】フィルタ28aを透過した蛍光25は、ミ
ラー29によって反射され、レンズ30によって、結像
される。
【0274】レーザ光4の照射に先立って、共焦点切り
換え部材31が、最も径の小さいピンホール32aが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25が
ピンホール32a上に結像され、フォトマルチプライア
33によって、光電的に検出されて、アナログデータが
生成される。
【0275】このように、共焦点光学系を用いて、スラ
イドガラス板の表面の蛍光色素から発せられた蛍光25
をフォトマルチプライア33に導いて、光電的に検出し
ているので、データ中のノイズを最小に抑えることが可
能になる。
【0276】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34によって、ディ
ジタルデータに変換され、データ処理装置35に送られ
て、データ記憶部65に記憶される。
【0277】サンプルステージ20に載置されたマイク
ロアレイ22の全面が、第1のレーザ励起光源1から発
せられた640nmの波長のレーザ光4によって走査さ
れ、マイクロアレイ22に含まれている蛍光色素のディ
ジタルデータがデータ記憶部65に記憶されると、コン
トロールユニット50は、第1のレーザ励起光源1をオ
フする。
【0278】データ記憶部65に記憶されたマイクロア
レイ22に含まれている蛍光色素のディジタルデータ
は、データ処理部66によって読み出される。
【0279】ここに、スライドガラス板を担体としたマ
イクロアレイ22のほぼ中央部のみに対して、共焦点光
学系のフォーカスが調整されているにすぎず、その他の
部分に対しては、共焦点光学系のフォーカスが調整され
ていないため、以上のようにして生成され、データ処理
部66によって読み出されたマイクロアレイ22に含ま
れている蛍光色素のディジタルデータには、光学ヘッド
15のレンズ19と、マイクロアレイ22との距離が、
走査面内で、一定でないことに起因して、シェーディン
グが発生している。
【0280】そこで、データ処理部66は、シェーディ
ング補正データ記憶部67に記憶されている第1のレー
ザ励起光源1を用いた場合のシェーディング補正データ
を読み出し、読み出したシェーディング補正データに基
づいて、データ記憶部65から入力されたマイクロアレ
イ22に含まれている蛍光色素のディジタルデータを補
正する。
【0281】こうして、シェーディング補正データに基
づいて、シェーディングが補正されたマイクロアレイ2
2に含まれている蛍光色素のディジタルデータは、デー
タ記憶手段(図示せず)に出力され、必要に応じて、デ
ータ処理が施され、CRTの画面などの表示手段に、表
示される。
【0282】一方、蛍光色素によって、選択的に標識さ
れた変性DNAを含む転写支持体を担体とした蛍光サン
プルを、レーザ光4によって走査して、蛍光色素を励起
し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出して、
生化学解析用のデータを生成する場合には、蛍光色素に
よって、選択的に標識された変性DNAを含む転写支持
体を担体とした蛍光サンプル22が保持されたサンプル
キャリア21が、サンプルステージ20にセットされ
る。
【0283】こうして、蛍光サンプル22が保持された
サンプルキャリア21が、サンプルステージ20にセッ
トされると、キャリアセンサ53によって、サンプルキ
ャリア21の種類が検出され、キャリア検出信号がコン
トロールユニット50に出力される。
【0284】キャリアセンサ53からキャリア検出信号
を受けると、コントロールユニット50は、キャリア検
出信号に基づき、切り換え部材モータ55に駆動信号を
出力して、共焦点切り換え部材31を、最も径の大きい
ピンホール32cが光路内に位置するように、移動させ
る。
【0285】次いで、オペレータによって、標識物質で
ある蛍光物質の種類およびスタート信号が、キーボード
57に入力されると、キーボード57から指示信号がコ
ントロールユニット50に出力される。
【0286】たとえば、試料がローダミンによって標識
されているときは、ローダミンは、532nmの波長の
レーザによって、最も効率的に励起することができるか
ら、コントロールユニット50は第2のレーザ励起光源
2を選択するとともに、フィルタ32bを選択し、フィ
ルタユニットモータ54に駆動信号を出力して、フィル
タユニット27を移動させ、532nmの波長の光をカ
ットし、532nmよりも波長の長い光を透過する性質
を有するフィルタ28bを、蛍光25の光路内に位置さ
せるとともに、EPROM52に記憶された第2のレー
ザ励起光源2を用いた場合の共焦点光学系のフォーカス
位置データにしたがって、所定の駆動パルスの駆動信号
を、ステッピングモータ56に出力し、光学ヘッド15
のレンズ19を所定の位置に移動させて、その位置に保
持させる。
【0287】次いで、コントロールユニット50は、第
2のレーザ励起光源2に駆動信号を出力して、オンさせ
る。
【0288】第2のレーザ励起光源2から発せられた5
32nmの波長のレーザ光4は、コリメータレンズ9に
よって、平行な光とされた後、第1のダイクロイックミ
ラー7に入射して、反射される。
【0289】第1のダイクロイックミラー7によって反
射されたレーザ光4は、第2のダイクロイックミラー8
を透過し、光学ヘッド15に入射する。
【0290】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされた蛍光サンプル
22に入射する。
【0291】サンプルステージ20は、主走査用モータ
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、移動され、副走査用モータ47によって、図3にお
いて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるため、
レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセットさ
れた蛍光サンプル22の全面が走査される。
【0292】レーザ光4の照射を受けると、試料を標識
している蛍光色素、たとえば、ローダミンが励起され、
蛍光25が放出される。蛍光サンプル22の担体とし
て、転写支持体が用いられている場合には、蛍光色素
は、転写支持体の深さ方向に分布しているため、転写支
持体の深さ方向の所定の範囲から、蛍光25が発せら
れ、発光点の深さ方向の位置も変動する。
【0293】転写支持体を担体とした蛍光サンプル22
から発せられた蛍光25は、レンズ19によって、平行
な光とされ、穴明きミラー18によって反射され、フィ
ルタユニット27に入射する。
【0294】ここに、EPROM52に記憶された第2
のレーザ励起光源2を用いた場合の共焦点光学系のフォ
ーカス位置データに基づいて、光学ヘッド15のレンズ
19は、その焦点が、サンプル22の表面に一致する位
置に保持されているので、転写支持体に含まれている蛍
光色素から放出された蛍光25を最も効率的に集光する
ことが可能になる。
【0295】フィルタユニット27は、フィルタ28b
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28bに入射し、532nmの波長の光が
カットされ、532nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
【0296】フィルタ28bを透過した蛍光は、ミラー
29によって反射され、レンズ30によって、集光され
るが、蛍光25は、転写支持体の深さ方向の所定の範囲
から発せられているため、結像はしない。
【0297】レーザ光4の照射に先立って、共焦点切り
換え部材31が、最も径の大きいピンホール32cが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25は
最も径の大きいピンホール32cを通過して、フォトマ
ルチプライア33によって、光電的に検出されて、アナ
ログデータが生成される。したがって、スライドガラス
板を担体としたマイクロアレイの表面の蛍光色素から発
せられた蛍光25を、高いS/N比で、検出するため
に、共焦点光学系を用いているにもかかわらず、転写支
持体の深さ方向の所定の範囲から発せられた蛍光25も
高い信号強度で検出することが可能になる。
【0298】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34によって、ディ
ジタルデータに変換され、データ処理装置35に送られ
て、データ記憶部65に記憶される。
【0299】サンプルステージ20に載置された蛍光サ
ンプル22の全面が、第2のレーザ励起光源2から発せ
られた532nmの波長のレーザ光4によって走査さ
れ、蛍光サンプル22に含まれている蛍光色素のディジ
タルデータがデータ記憶部65に記憶されると、コント
ロールユニット50は、第2のレーザ励起光源2をオフ
する。
【0300】データ記憶部65に記憶された蛍光サンプ
ル22に含まれている蛍光色素のディジタルデータは、
データ処理部66によって読み出される。
【0301】ここに、蛍光サンプル22のほぼ中央部の
みに対して、共焦点光学系のフォーカスが調整されてい
るにすぎず、その他の部分に対しては、共焦点光学系の
フォーカスが調整されていないため、以上のようにして
生成され、データ処理部66によって読み出された転写
支持体を担体とした蛍光サンプル22に含まれている蛍
光色素のディジタルデータには、光学ヘッド15のレン
ズ19と蛍光サンプル22との距離が、走査面内で、一
定でないことに起因して、シェーディングが発生してい
る。
【0302】そこで、データ処理部66は、シェーディ
ング補正データ記憶部67に記憶されている第2のレー
ザ励起光源2を用いた場合のシェーディング補正データ
を読み出し、読み出したシェーディング補正データに基
づいて、データ記憶部65から入力された蛍光サンプル
22に含まれている蛍光色素のディジタルデータを補正
する。
【0303】こうして、シェーディング補正データに基
づいて、シェーディングが補正された蛍光サンプル22
のディジタルデータは、データ記憶手段(図示せず)に
出力され、必要に応じて、データ処理が施され、CRT
の画面などの表示手段に、表示される。
【0304】これに対して、放射性標識物質によって選
択的に標識された試料の数多くのスポットが形成された
メンブレンフィルタなどの担体を、輝尽性蛍光体を含む
輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートと密着
させて、輝尽性蛍光体層を露光して得た放射性標識物質
の位置情報が記録された蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍
光体層を、レーザ光4によって走査して、輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的
に検出して、生化学解析用のデータを生成する場合に
は、輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートを
保持したサンプルキャリア21が、サンプルステージ2
0にセットされる。
【0305】輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体
シートを保持したサンプルキャリア21が、サンプルス
テージ20にセットされると、キャリアセンサ53によ
って、サンプルキャリア21の種類が検出され、キャリ
ア検出信号がコントロールユニット50に出力される。
【0306】キャリアセンサ70からキャリア検出信号
を受けると、コントロールユニット50は、キャリア検
出信号に基づき、切り換え部材モータ72に駆動信号を
出力して、共焦点切り換え部材31を、中間の径を有す
るピンホール32bが光路内に位置するように、移動さ
せる。
【0307】さらに、コントロールユニット50は、入
力された指示信号にしたがって、フィルタユニットモー
タ71に駆動信号を出力して、フィルタユニット27を
移動させ、輝尽性蛍光体から発光される輝尽光の波長域
の光のみを透過し、640nmの波長の光をカットする
性質を有するフィルタ28dを光路内に位置させるとと
もに、EPROM52に記憶された第1のレーザ励起光
源1を用いた場合の共焦点光学系のフォーカス位置デー
タにしたがって、所定の駆動パルスの駆動信号を、ステ
ッピングモータ56に出力し、光学ヘッド15のレンズ
19を所定の位置に移動させて、その位置に保持させ
る。
【0308】次いで、コントロールユニット50は、第
1のレーザ励起光源1に駆動信号を出力して、オンさせ
る。
【0309】第1のレーザ励起光源1から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光と
された後、ミラー6によって反射され、第1のダイクロ
イックミラー7および第2のダイクロイックミラー8を
透過して、光学ヘッド15に入射する。
【0310】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって集光さ
れ、サンプルステージ20にセットされたサンプル22
である蓄積性蛍光体シートに入射する。
【0311】サンプルステージ20は、主走査用モータ
43によって、図3において、矢印Xで示される主走査
方向に、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、移動され、副走査用モータ47によって、図3にお
いて、矢印Yで示される副走査方向に移動されるため、
レーザ光4によって、サンプルキャリア21にセットさ
れたサンプル22である蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍
光体層の全面が走査される。
【0312】レーザ光4の照射を受けると、輝尽性蛍光
体層に含まれている輝尽性蛍光体が励起され、輝尽光2
5が放出される。蓄積性蛍光体シートの場合には、輝尽
性蛍光体は輝尽性蛍光体層中に含まれており、ある程
度、輝尽性蛍光体層の深さ方向に分布しているため、輝
尽性蛍光体層の深さ方向の所定の範囲から、輝尽光が発
せられ、発光点の深さ方向の位置も変動する。しかしな
がら、輝尽性蛍光体層は薄いため、転写支持体の場合ほ
ど、発光点は深さ方向に分布してはいない。
【0313】輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光25
は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明きミラ
ー18によって反射されて、フィルタユニット27に入
射する。
【0314】ここに、EPROM52に記憶された第1
のレーザ励起光源1を用いた場合の共焦点光学系のフォ
ーカス位置データに基づいて、光学ヘッド15のレンズ
19は、その焦点が、サンプル22の表面に一致する位
置に保持されているので、輝尽性蛍光体層に含まれた輝
尽性蛍光体から放出された輝尽光25を最も効率的に集
光することが可能になる。
【0315】フィルタユニット27は、フィルタ28d
が光路内に位置するように移動されているため、輝尽光
25はフィルタ28dに入射し、640nmの波長の光
がカットされ、輝尽性蛍光体から発光される輝尽光の波
長域の光のみが透過される。
【0316】フィルタ28dを透過した輝尽光25は、
ミラー29によって反射され、レンズ30によって、集
光されるが、輝尽光は、蓄積性蛍光体シートに形成され
た輝尽性蛍光体層の深さ方向の所定の範囲から発せられ
ているため、結像はしない。
【0317】レーザ光4の照射に先立って、共焦点切り
換え部材31が、中間の径を有するピンホール32bが
光路内に位置するように移動されているため、輝尽光は
中間の径を有するピンホール32bを通過して、フォト
マルチプライア33により、光電的に検出されて、アナ
ログデータが生成される。したがって、スライドガラス
板を担体としたマイクロアレイの表面の蛍光色素から発
せられた蛍光25を、高いS/N比で、検出するため
に、共焦点光学系を用いているにもかかわらず、蓄積性
蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層の深さ方向の
所定の範囲から発せられた輝尽光25も高い信号強度で
検出することが可能になる。
【0318】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34によって、ディ
ジタルデータに変換され、データ処理装置35に送られ
て、データ記憶部65に記憶される。
【0319】サンプルステージ20に載置された蓄積性
蛍光体シートの輝尽性蛍光体層の全面が、第1のレーザ
励起光源1から発せられた640nmの波長のレーザ光
4によって走査され、輝尽性蛍光体層に含まれた放射性
標識物質のディジタルデータがデータ記憶部65に記憶
されると、コントロールユニット50は、第1のレーザ
励起光源1をオフする。
【0320】データ記憶部65に記憶された輝尽性蛍光
体層に含まれた放射性標識物質のディジタルデータは、
データ処理部66によって読み出される。
【0321】ここに、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光
体層のほぼ中央部のみに対して、共焦点光学系のフォー
カスが調整されているにすぎず、その他の部分に対して
は、共焦点光学系のフォーカスが調整されていないた
め、以上のようにして生成されて、データ処理部66に
よって読み出された輝尽性蛍光体層に含まれた放射性標
識物質のディジタルデータには、光学ヘッド15のレン
ズ19と、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層との距
離が、走査面内で、一定でないことに起因して、シェー
ディングが発生している。
【0322】そこで、データ処理部66は、シェーディ
ング補正データ記憶部67に記憶されている第1のレー
ザ励起光源1を用いた場合のシェーディング補正データ
を読み出し、読み出したシェーディング補正データに基
づいて、データ記憶部65から入力された輝尽性蛍光体
層に含まれた放射性標識物質のディジタルデータを補正
する。
【0323】こうして、シェーディング補正データに基
づいて、シェーディングが補正された輝尽性蛍光体層に
含まれた放射性標識物質のディジタルデータは、データ
記憶手段(図示せず)に出力され、必要に応じて、デー
タ処理が施され、CRTの画面などの表示手段に、表示
される。
【0324】本実施態様においては、光学的な平面性を
保持するように加工された色ガラスフィルタ71と、色
ガラスフィルタ71の表面に、クロムを蒸着して形成さ
れたマスク72を備え、マスク72によって、多数のス
リット73が、規則的に形成されているシェーディング
評価用デバイス70を、シェーディング評価用デバイス
70の多数のスリット73のうち、中央部に形成された
スリット73が、サンプルステージ20のほぼ中央部に
位置するように、サンプルステージ20に載置して、E
PROM52に記憶された共焦点光学系のフォーカス位
置データを読み出し、読み出したフォーカス位置データ
にしたがって、所定の駆動パルスの駆動信号を、ステッ
ピングモータ56に出力して、光学ヘッド15のレンズ
19を所定の位置に移動させて、シェーディング評価用
デバイス70のほぼ中央部に対して、共焦点光学系のフ
ォーカスを調整した後、第1のレーザ励起光源1から発
せられる640nmの波長のレーザ光4によって、シェ
ーディング評価用デバイス70を走査し、フォトマルチ
プライア33により、色ガラスフィルタ61から放出さ
れた蛍光が、光電的に検出され、A/D変換器34によ
ってディジタル化されて、生成されたディジタルデータ
に基づいて、蛍光25の信号強度が、各スリット73ご
とに、積分され、シェーディング評価用デバイス70の
ディジタルデータが生成され、こうして生成されたシェ
ーディング評価用デバイス70のディジタルデータに基
づき、シェーディング評価用デバイス70のほぼ中央部
に形成されたスリット73以外のスリット73を介し
て、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に照射し、スリ
ット73を介して、蛍光25を検出して得たディジタル
データの信号強度が、シェーディング評価用デバイス7
0のほぼ中央部に形成されたスリット73を介して、レ
ーザ光4を色ガラスフィルタ71に照射し、ほぼ中央部
に形成されたスリット73を介して、蛍光25を検出し
て得たディジタルデータの信号強度と等しくなるよう
に、シェーディング評価用デバイス70のディジタルデ
ータを補正することのできるディジタルデータを生成
し、第1のレーザ励起光源1から発せられる640nm
の波長のレーザ光4に対するシェーディング補正データ
として、データ処理装置35のシェーディング補正デー
タ記憶部67に記憶させ、同様にして、第2のレーザ励
起光源2から発せられる532nmのレーザ光4に対す
るシェーディング補正データおよび第3のレーザ励起光
源3から発せられる473nmのレーザ光4に対するシ
ェーディング補正データを生成して、それぞれ、データ
処理装置35のシェーディング補正データ記憶部67に
記憶させ、サンプル22を、レーザ光4によって走査
し、標識物質から放出された光が、フォトマルチプライ
ア33によって光電的に検出され、A/D変換器34に
よってディジタル化されて、生成されたサンプル22の
ディジタルデータのシェーディングを補正している。
【0325】したがって、本実施態様によれば、色ガラ
スフィルタ71は、光学的な平面性を保持するように加
工されているので、第1のレーザ励起光源1から発せら
れた640nmの波長のレーザ光4、第2のレーザ励起
光源2から発せられた532nmの波長のレーザ光4お
よび第3のレーザ励起光源3から発せられた473nm
のレーザ光4を用いて生成されたシェーディング評価用
デバイス70のディジタルデータに基づいて生成され、
シェーディング補正データ記憶部67に記憶されたシェ
ーディング補正データを用いて、第1のレーザ励起光源
1、第2のレーザ励起光源2および第3のレーザ励起光
源3のそれぞれを用いて生成されたサンプルのディジタ
ルデータ中のシェーディングを補正することが可能にな
る。
【0326】また、本実施態様によれば、レーザ光4に
よって、シェーディング評価用デバイス70の色ガラス
フィルタ71を走査して、励起し、色ガラスフィルタ7
1から放出された蛍光25を検出して、シェーディング
補正データを生成しており、色ガラスフィルタ71は、
レーザ光4によって励起しても劣化することがないか
ら、シェーディング評価用デバイス70を、繰り返し、
使用して、シェーディング補正データを生成することが
可能になる。
【0327】図10は、本発明の他の好ましい実施態様
にかかるシェーディング評価用デバイスの略縦断面図で
ある。
【0328】図10に示されるように、本実施態様にか
かるシェーディング評価用デバイス80は、InGaA
sP層81と、GaAs層82とが積層されたほぼ矩形
状の積層体83を備え、InGaAsP層81の表面に
は、クロムのCVD膜によって、マスク84が形成さ
れ、それによって、多数のピンホール85が、規則的に
形成されている。
【0329】ピンホール85は、それぞれ、径が、レー
ザ光4のビーム径とほぼ同等になるように形成され、本
実施態様においては、レーザ光4のビーム径は10ミク
ロンに調整されており、したがって、径が約10ミクロ
ンになるように、ピンホール85が形成されている。
【0330】InGaAsP層81と、GaAs層82
との積層体83は、光学的な平面性を保持するように加
工可能であり、また、レーザ光4の照射を受けると、蛍
光を放出する性質を有し、レーザ光の照射を受けても、
劣化をすることがない。
【0331】したがって、図8に示された色ガラスフィ
ルタ71を備えたシェーディング評価用デバイス70に
代えて、InGaAsP層81と、GaAs層82との
積層体83を備え、多数の規則的に形成されたスリット
73に代えて、多数のピンホール85が規則的に形成さ
れたシェーディング評価用デバイス80を用いて、前記
実施態様と全く同様にして、第1のレーザ励起光源1か
ら発せられた640nmの波長のレーザ光4、第2のレ
ーザ励起光源2から発せられた532nmの波長のレー
ザ光4および第3のレーザ励起光源3から発せられた4
73nmのレーザ光4に対するシェーディング補正デー
タを生成して、シェーディング補正データ記憶部67に
記憶させ、サンプル22のディジタルデータ中のシェー
ディングを補正することが可能になる。
【0332】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0333】たとえば、前記実施態様においては、色ガ
ラスフィルタ71およびInGaAsP層81と、Ga
As層82との積層体83は、ほぼ矩形状をなすように
形成されているが、色ガラスフィルタ71およびInG
aAsP層81と、GaAs層82との積層体83の形
状は、任意に決定することができ、矩形状に限られるも
のではない。
【0334】さらに、図8に示された実施態様において
は、シェーディング補正用デバイス70は、珪砂、ソー
ダ灰および石灰石などを主成分とするガラスに、CdS
−CdSeの固溶体をドープして形成された色ガラスフ
ィルタ71を備えているが、色ガラスフイルタとして、
珪砂、ソーダ灰および石灰石などを主成分とするガラス
に、CdS−CdSeの固溶体をドープして形成された
色ガラスフイルタ71に代えて、珪砂、ソーダ灰および
石灰石などを主成分とするガラスに、ZnS−CdSの
固溶体をドープして形成された色ガラスフィルタを用い
るようにしてもよく、さらには、色ガラスフイルタ71
に代えて、図10に示された実施態様と同様に、InG
aAsP層81と、GaAs層82との積層体83を用
いることもできる。
【0335】また、図10に示された実施態様において
は、シェーディング補正用デバイス80は、InGaA
sP層81と、GaAs層82との積層体83を備えて
いるが、InGaAsP層81と、GaAs層82との
積層体83に代えて、図8に示された実施態様と同様
に、珪砂、ソーダ灰および石灰石などを主成分とするガ
ラスに、CdS−CdSeの固溶体をドープして形成さ
れた色ガラスフイルタ71を用いてもよく、さらには、
珪砂、ソーダ灰および石灰石などを主成分とするガラス
に、ZnS−CdSの固溶体をドープして形成された色
ガラスフィルタを用いることもできる。
【0336】さらに、図8に示された実施態様において
は、シェーディング補正用デバイス70は、珪砂、ソー
ダ灰および石灰石などを主成分とするガラスに、CdS
−CdSeの固溶体をドープして形成された色ガラスフ
ィルタ71を備え、図10に示された実施態様において
は、シェーディング補正用デバイス80は、InGaA
sP層81と、GaAs層82との積層体83を備えて
いるが、シェーディング補正用デバイス70、80は、
たとえば、IV族元素、II−VI族化合物、III−
V族化合物およびこれらの複合体よりなる群から選ばれ
た材料など、光学的な平面性を保持するように加工可能
で、レーザ光4の照射を受けると、蛍光またはフォトル
ミネッセンスを放出する性質を有し、レーザ光の照射を
受けても、劣化をすることがない性質を有する材料によ
って構成されていればよく、色ガラスフィルタ71、I
nGaAsP層81と、GaAs層82との積層体83
を備えていることは必ずしも必要でない。
【0337】さらに、図8に示された実施態様において
は、シェーディング補正用デバイス70の色ガラスフィ
ルタ71には、クロムのスパッタリング膜によって、マ
スク72が形成され、図10に示された実施態様におい
ては、シェーディング補正用デバイス80のInGaA
sP層81と、GaAs層82との積層体83に、クロ
ムのCVD膜によって、マスク84が形成されて、それ
ぞれ、スリット73、ピンホール85が形成されている
が、マスク72、84の材料はクロムに限定されるもの
ではなく、アルミニウム、金、ニッケル−クロム合金お
よびチタン−ニッケル−クロムなどの材料によって、マ
スク72、84を形成することもでき、また、形成方法
もスパッタリング、CVDに限定されるものではなく、
蒸着によって、マスク72、84を形成して、スリット
63、ピンホール85を生成することもできる。
【0338】また、図8および図9に示された実施態様
においては、シェーディング補正用デバイス70には、
クロムをスパッタリングして形成したマスク72によっ
て、多数のスリット73が規則的に形成され、他方、図
10に示された実施態様においては、シェーディング補
正用デバイス80には、クロムのCVD膜のマスク84
によって、多数のピンホール85が規則的に形成されて
いるが、シェーディング補正用デバイス70に、スリッ
ト73に代えて、ピンホールを形成してもよく、シェー
ディング補正用デバイス80に、ピンホール85に代え
て、スリットを形成するようにしてもよい。
【0339】さらに、前記実施態様においては、珪砂、
ソーダ灰および石灰石などを主成分とするガラスに、C
dS−CdSeの固溶体をドープして形成され、レーザ
光4が照射されると、励起されて、蛍光またはフォトル
ミネッセンスを放出し、その一方で、レーザ光4の照射
を受けても、劣化しない性質を有する色ガラスフィルタ
61と、その表面に形成されたクロムの蒸着膜62のマ
スクを備え、クロムの蒸着膜62により、レーザ光4の
走査方向に対する幅が、レーザ光4のビーム径とほぼ同
等のスリット63が、そのほぼ中央部に形成されている
フォーカス位置決定用デバイス60を用いて、640n
mの波長のレーザ光4、532nmの波長のレーザ光4
および473nmの波長のレーザ光4に対する共焦点光
学系のフォーカス位置を決定しているが、珪砂、ソーダ
灰および石灰石などを主成分とするガラスに、CdS−
CdSeの固溶体をドープして形成された色ガラス61
に代えて、珪砂、ソーダ灰および石灰石などを主成分と
するガラスに、ZnS−CdSの固溶体をドープして形
成された色ガラスフィルタを用いるようにしてもよく、
さらには、図10に示されるInGaAsP層71と、
GaAs層72との積層体73を用いて、形成されたフ
ォーカス位置決定用デバイス60によって、各波長のレ
ーザ光4に対する共焦点光学系のフォーカス位置を決定
することもできる。
【0340】さらに、前記実施態様においては、レーザ
光4のビーム径は10ミクロンに調整され、レーザ光4
の走査方向に対する幅が、約10ミクロンになるよう
に、スリット63、73が形成され、径が、約10ミク
ロンになるように、ピンホール85が形成されている
が、レーザ光4のビーム径を10ミクロンに調整するこ
とも、スリット63、73を、レーザ光4の走査方向に
対する幅が、約10ミクロンになるように、形成するこ
とも、ピンホール85を、その径が、約10ミクロンに
なるように、形成することも、必ずしも必要ではなく、
スリット63、73を、レーザ光4の走査方向に対する
幅が、レーザ光4のビーム径の0.5ないし2倍、好ま
しくは、0.8ないし1.2倍となるように、形成すれ
ばよく、また、ピンホール85も、その径が、レーザ光
4のビーム径の0.5ないし2倍、好ましくは、0.8
ないし1.2倍となるように、形成すればよい。
【0341】さらに、前記実施態様においては、サンプ
ルステージ20は、主走査用モータ43により、主走査
方向に、レーザ光4のビーム径とほぼ同等の画素ピッチ
で、高速で往復移動されるように構成されているが、サ
ンプルステージ20が、主走査方向に、レーザ光4のビ
ーム径とほぼ同等の画素ピッチで、移動されるように構
成されることは必ずしも必要でなく、レーザ光4のビー
ム径以下の画素ピッチで、サンプルステージ20が、主
走査方向に移動されるように構成することもできる。
【0342】さらに、前記実施態様においては、クロム
の蒸着膜、クロムのスパッタリング膜、クロムのCVD
膜によって、それぞれ、マスク62、72、84が10
ミクロン以下の膜厚を有するように形成されているが、
マスク62、72、84の膜厚は、光学ヘッド15のレ
ンズ19の焦点距離に応じて、任意に決定することがで
き、好ましくは、ステッピングモータ56により、レン
ズ19を移動させるピッチ以下に、設定される。
【0343】また、前記実施態様においては、光学ヘッ
ド15のレンズ19が、ステッピングモータ56によっ
て、10ミクロン単位で移動されるように構成されてい
るが、光学ヘッド15のレンズ19を、10ミクロン単
位で移動させることは必ずしも必要でなく、光学ヘッド
15のレンズ19の焦点距離に応じて、任意のピッチ
で、光学ヘッド15のレンズ19を移動させることがで
きる。
【0344】さらに、前記実施態様においては、ステッ
ピングモータ56を用いて、光学ヘッド15のレンズ1
9を移動させているが、他の駆動手段を用いて、光学ヘ
ッド15のレンズ19を移動させるようにしてもよい。
【0345】また、前記実施態様においては、珪砂、ソ
ーダ灰および石灰石などを主成分とするガラスに、Cd
S−CdSeの固溶体をドープして形成され、レーザ光
4が照射されると、励起されて、蛍光またはフォトルミ
ネッセンスを放出し、その一方で、レーザ光4の照射を
受けても、劣化しない性質を有する色ガラスフィルタ6
1と、その表面に形成されたクロムの蒸着膜62のマス
クを備え、レーザ光4の走査方向に対する幅が、レーザ
光4のビーム径とほぼ同等のスリット63が、クロムの
蒸着膜62によって、そのほぼ中央部に形成されている
フォーカス位置決定用デバイス60を用いて、640n
mの波長のレーザ光4、532nmの波長のレーザ光4
および473nmの波長のレーザ光4に対する共焦点光
学系のフォーカス位置を決定し、シェーディング評価用
デバイス70のほぼ中央部において、共焦点光学系のフ
ォーカスが最適となるように、共焦点光学系のフォーカ
ス位置を調整し、シェーディング評価用デバイス70の
ディジタルデータに基づいて、シェーディング評価用デ
バイス70のほぼ中央部に形成されたスリット73以外
のスリット73を介して、レーザ光4を色ガラスフィル
タ71に照射し、スリット73を介して、蛍光25を検
出して得たディジタルデータの信号強度が、シェーディ
ング評価用デバイス70のほぼ中央部に形成されたスリ
ット73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71
に照射し、ほぼ中央部に形成されたスリット73を介し
て、蛍光25を検出して得たディジタルデータの信号強
度と等しくなるように、シェーディング評価用デバイス
70のディジタルデータを補正することのできるディジ
タルデータを、640nmの波長のレーザ光4、532
nmの波長のレーザ光4および473nmの波長のレー
ザ光4のそれぞれにつき、生成して、サンプル22のデ
ィジタルデータを補正するように構成されているが、フ
ォーカス位置決定用デバイス60のスリット63が、ほ
ぼ中央部に形成されている必要はなく、中央部以外の基
準位置に、スリット63が形成されたフォーカス位置決
定用デバイス60を用いて、共焦点光学系のフォーカス
位置を決定することもでき、フォーカス位置決定用デバ
イス60のスリット63が形成された基準位置に対応す
るシェーディング評価用デバイス70の基準位置に形成
されたスリット73において、共焦点光学系のフォーカ
スが最適となるように、共焦点光学系のフォーカス位置
を調整し、シェーディング評価用デバイス70のディジ
タルデータに基づいて、シェーディング評価用デバイス
70の基準位置に形成されたスリット73以外のスリッ
ト73を介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に
照射し、スリット73を介して、蛍光25を検出して得
たディジタルデータの信号強度が、シェーディング評価
用デバイス70の基準位置に形成されたスリット73を
介して、レーザ光4を色ガラスフィルタ71に照射し、
基準位置に形成されたスリット73を介して、蛍光25
を検出して得たディジタルデータの信号強度と等しくな
るように、シェーディング評価用デバイス70のディジ
タルデータを補正することのできるディジタルデータ
を、640nmの波長のレーザ光4、532nmの波長
のレーザ光4および473nmの波長のレーザ光4のそ
れぞれにつき、生成して、サンプル22のディジタルデ
ータを補正するように構成することもできる。
【0346】また、前記実施態様においては、珪砂、ソ
ーダ灰および石灰石などを主成分とするガラスに、Cd
S−CdSeの固溶体をドープして形成され、レーザ光
4が照射されると、励起されて、蛍光またはフォトルミ
ネッセンスを放出し、その一方で、レーザ光4の照射を
受けても、劣化しない性質を有する色ガラスフィルタ6
1と、その表面に形成されたクロムの蒸着膜62のマス
クを備え、クロムの蒸着膜62により、レーザ光4の走
査方向に対する幅が、レーザ光4のビーム径とほぼ同等
のスリット63が、そのほぼ中央部に形成されているフ
ォーカス位置決定用デバイス60を用いて、640nm
の波長のレーザ光4、532nmの波長のレーザ光4お
よび473nmの波長のレーザ光4に対する共焦点光学
系のフォーカス位置を決定しているが、フォーカス位置
決定用デバイス60に代えて、シェーディング補正用デ
バイス70を、サンプルステージ20上に載置し、フォ
ーカス位置決定用デバイス60を用いた場合と同様にし
て、640nmの波長のレーザ光4、532nmの波長
のレーザ光4および473nmの波長のレーザ光4によ
って、それぞれ、シェーディング補正用デバイス70の
基準位置に形成されたスリット73を走査して、共焦点
光学系のフォーカス位置データを算出して、EPROM
52に記憶させ、シェーディング補正データを生成する
際に、EPROM52から読み出して、共焦点光学系の
フォーカスを調整しても、また、シェーディング補正デ
ータの生成に先立って、シェーディング補正用デバイス
70を用いて、共焦点光学系のフォーカス位置データを
算出し、共焦点光学系のフォーカスを調整するようにし
てもよく、共焦点光学系のフォーカス位置の決定方法は
任意であり、珪砂、ソーダ灰および石灰石などを主成分
とするガラスに、CdS−CdSeの固溶体をドープし
て形成された色ガラスフィルタ61と、その表面に形成
されたクロムの蒸着膜62のマスクを備え、クロムの蒸
着膜62により、レーザ光4の走査方向に対する幅が、
レーザ光4のビーム径とほぼ同等のスリット63が形成
されているフォーカス位置決定用デバイス60を用い
て、各波長のレーザ光4に対する共焦点光学系のフォー
カス位置を決定することは必ずしも必要でない。
【0347】さらに、前記実施態様においては、スキャ
ナは、第1のレーザ励起光源1、第2のレーザ励起光源
2および第3のレーザ励起光源3を備えているが、3つ
のレーザ励起光源を備えていることは必ずしも必要な
い。
【0348】また、前記実施態様においては、第1のレ
ーザ励起光源1として、640nmの波長のレーザ光4
を発する半導体レーザ光源を用いているが、640nm
の波長のレーザ光4を発する半導体レーザ光源に代え
て、633nmの波長を有するレーザ光4を発するHe
−Neレーザ光源あるいは635nmのレーザ光4を発
する半導体レーザ光源を用いてもよい。
【0349】さらに、前記実施態様においては、第2の
レーザ励起光源2として、532nmのレーザ光を発す
るレーザ光源を用い、第3のレーザ励起光源3として、
473nmのレーザ光を発するレーザ光源を用いている
が、励起する蛍光物質の種類に応じて、第2のレーザ励
起光源2として、530ないし540nmのレーザ光を
発するレーザ光源を、第3のレーザ励起光源3として、
470ないし490nmのレーザ光を発するレーザ光源
を、それぞれ、用いることもできる。
【0350】また、前記実施態様においては、スキャナ
は、640nmの波長を有するレーザ光4を発する第1
のレーザ励起光源1、532nmの波長を有するレーザ
光4を発する第2のレーザ励起光源2および473nm
の波長を有するレーザ光4を発する第3のレーザ励起光
源3を備え、したがって、640nmの波長を有するレ
ーザ光4を発する第1のレーザ励起光源1、532nm
の波長を有するレーザ光4を発する第2のレーザ励起光
源2および473nmの波長を有するレーザ光4を発す
る第3のレーザ励起光源3を用いた場合のそれぞれにつ
き、共焦点光学系のフォーカス位置を決定し、フォーカ
ス位置データをEPROM52に記憶させているが、レ
ーザ光4の波長は任意であり、使用するレーザ光4の波
長に応じて、共焦点光学系のフォーカス位置を決定し、
フォーカス位置データをEPROM52に記憶させ、フ
ォーカス位置データを用いて、光学ヘッド15のレンズ
19の位置を調整すればよく、640nmの波長を有す
るレーザ光4を発する第1のレーザ励起光源1、532
nmの波長を有するレーザ光4を発する第2のレーザ励
起光源2および473nmの波長を有するレーザ光4を
発する第3のレーザ励起光源3を用いた場合のそれぞれ
につき、共焦点光学系のフォーカス位置を決定し、フォ
ーカス位置データをEPROM52に記憶させておくこ
とは必ずしも必要でない。
【0351】また、前記実施態様においては、共焦点切
り換え部材31には、3つの径の異なるピンホール32
a、32b、32cが形成され、蛍光色素によって選択
的に標識された試料の数多くのスポットが、スライドガ
ラス板上に形成されているマイクロアレイを、レーザ光
4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から
放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用のデ
ータを生成するときには、ピンホール32aが、輝尽性
蛍光体層を露光して得た放射性標識物質の位置情報が記
録された蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、レー
ザ光4によって走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽
性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生
化学解析用のデータを生成するときには、ピンホール3
2bが、転写支持体を担体とする蛍光サンプルを、レー
ザ光4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素
から放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用
のデータを生成するときには、ピンホール32cが、そ
れぞれ、用いられているが、共焦点切り換え部材31
に、ピンホール32a、32bのみを形成し、蛍光色素
によって選択的に標識された試料の数多くのスポット
が、スライドガラス板上に形成されているマイクロアレ
イを、レーザ光4によって走査して、蛍光色素を励起
し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出して、
生化学解析用のデータを生成するときには、ピンホール
32aを介して、蛍光25を受光し、輝尽性蛍光体層か
ら放出された輝尽光25を光電的に検出して、生化学解
析用のデータを生成するときには、ピンホール32bを
介して、輝尽光を受光し、転写支持体を担体とした蛍光
サンプルから放出された蛍光25を光電的に検出して、
生化学解析用のデータを生成するときには、共焦点切り
換え部材31を、蛍光25の光路から退避させ、フォト
マルチプライア33の受光光量が増大するように構成す
ることもできるし、また、共焦点切り換え部材31に、
ピンホール32aのみを形成し、蛍光色素によって選択
的に標識された試料の数多くのスポットが、スライドガ
ラス板上に形成されているマイクロアレイを、レーザ光
4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から
放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用のデ
ータを生成するときにのみ、ピンホール32aを介し
て、蛍光25を受光し、輝尽性蛍光体層から放出された
輝尽光25を光電的に検出して、生化学解析用のデータ
を生成するときおよび転写支持体を担体とした蛍光サン
プルから放出された蛍光25を光電的に検出して、生化
学解析用のデータを生成するときには、共焦点切り換え
部材31を、蛍光25の光路から退避させ、フォトマル
チプライア33の受光光量が増大するように構成するこ
ともできる。
【0352】さらに、前記実施態様においては、スキャ
ナは、スライドガラス板を担体とし、蛍光色素によって
選択的に標識された試料の数多くのスポットが、スライ
ドガラス板上に形成されているマイクロアレイを、レー
ザ光4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素
から放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用
の画像データを生成可能に構成され、さらに、蛍光色素
によって、選択的に標識された変性DNAを含む転写支
持体を担体とした蛍光サンプルを、レーザ光4によって
走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から放出された
蛍光を光電的に検出して、生化学解析用の画像データを
生成可能に構成されるとともに、放射性標識物質によっ
て選択的に標識された試料の数多くのスポットが形成さ
れたメンブレンフィルタなどの担体を、輝尽性蛍光体を
含む輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートと
密着させて、輝尽性蛍光体層を露光して得た放射性標識
物質の位置情報が記録された蓄積性蛍光体シートの輝尽
性蛍光体層を、レーザ光4によって走査して、輝尽性蛍
光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光
電的に検出して、生化学解析用の画像データを生成可能
に構成されているが、スライドガラス板を担体とし、蛍
光色素によって選択的に標識された試料の数多くのスポ
ットが、スライドガラス板上に形成されているマイクロ
アレイを、レーザ光4によって走査して、蛍光色素を励
起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出し
て、生化学解析用の画像データを生成可能に構成されて
いればよく、さらに、蛍光色素によって、選択的に標識
された変性DNAを含む転写支持体を担体とした蛍光サ
ンプルを、レーザ光4によって走査して、蛍光色素を励
起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出し
て、生化学解析用の画像データを生成可能に構成される
とともに、放射性標識物質によって選択的に標識された
試料の数多くのスポットが形成されたメンブレンフィル
タなどの担体を、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が
形成された蓄積性蛍光体シートと密着させて、輝尽性蛍
光体層を露光して得た放射性標識物質の位置情報が記録
された蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、レーザ
光4によって走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性
蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化
学解析用の画像データを生成可能に構成されていること
は、必ずしも必要でない。
【0353】
【発明の効果】本発明によれば、シェーディングを精度
よく評価することができる共焦点光学系を備えたスキャ
ナ用のシェーディング評価用デバイス、シェーディング
評価用デバイスを用いた共焦点光学系を備えたスキャナ
におけるシェーディング補正データ生成方法およびシェ
ーディングを精度よく補正することのできるシェーディ
ング補正方法ならびにシェーディングを精度よく補正す
ることのできる共焦点光学系を備えたスキャナを提供す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかるシ
ェーディング補正方法により、シェーディングが補正さ
れる共焦点光学系を備えたスキャナの略斜視図である。
【図2】図2は、共焦点切り換え部材の略正面図であ
る。
【図3】図3は、サンプルステージの走査機構のうち、
主走査機構の詳細を示す略斜視図である。
【図4】図4は、スキャナの検出系、駆動系、入力系お
よび制御系を示すブロックダイアグラムである。
【図5】図5は、共焦点光学系のフォーカスを調整する
ためのフォーカス位置決定用デバイスの略縦断面図であ
る。
【図6】図6は、データ処理装置のブロックダイアグラ
ムである。
【図7】図7は、レンズの位置を変えつつ、フォーカス
位置決定用デバイスを、640nmの波長のレーザ光、
532nmの波長のレーザ光および473nmの波長の
レーザ4によって、走査して、得たディジタルデータの
信号強度の積分値をプロットしたグラフである。
【図8】図8は、本発明の好ましい実施態様にかかるシ
ェーディング評価用デバイスの略平面図である。
【図9】図9は、本発明の好ましい実施態様にかかるシ
ェーディング評価用デバイスの略縦断面図である。
【図10】図10は、本発明の他の好ましい実施態様に
かかるシェーディング評価用デバイスの略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のレーザ励起光源 2 第2のレーザ励起光源 3 第3のレーザ励起光源 4 レーザ光 5 コリメータレンズ 6 ミラー 7 第1のダイクロイックミラー 8 第2のダイクロイックミラー 9 コリメータレンズ 10 コリメータレンズ 15 光学ヘッド 16 ミラー 17 穴 18 穴明きミラー 19 レンズ 20 サンプルステージ 21 サンプルキャリア 22 サンプル 23 滴下されたcDNA 25 蛍光または輝尽光 27 フィルタユニット 28a、28b、28c、28d フィルタ 29 ミラー 30 レンズ 31 共焦点切り換え部材 32a、32b、32c、32d、32e ピンホール 33 フォトマルチプライア 34 A/D変換器 35 データ処理装置 40 可動基板 41、41 一対のガイドレール 42 スライド部材 43 主走査用モータ 43a 主走査用モータの出力軸 44 プーリ 45 タイミングベルト 46 ロータリーエンコーダ 47 副走査用モータ 50 コントロールユニット 51 RAM 52 EPROM 53 キャリアセンサ 54 フィルタユニットモータ 55 切り換え部材モータ 56 ステッピングモータ 57 キーボード 60 フォーカス位置決定用デバイス 61 色ガラスフィルタ 62 クロムの蒸着膜 63 スリット 65 データ記憶部 66 データ処理部 67 シェーディング補正データ記憶部 70 シェーディング評価用デバイス 71 色ガラスフィルタ 72 マスク 73 スリット 80 シェーディング評価用デバイス 81 InGaAsP層 82 GaAs層 83 積層体 84 マスク 85 ピンホール
フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 CA03 DA02 EA01 EA19 FA01 FA06 GA04 GA07 GB01 GB18 GB19 HA01 JA03 LA01 NA06 2H052 AA07 AA08 AC04 AC14 AC15 AC27 AC34 AD16 AD20 AD34 AE03 AE05 AE10 5B047 AA17 AB02 BA02 BB02 BC05 BC07 BC09 BC11 BC14 DA04 DC06 EA01 5C072 AA01 BA04 BA08 CA06 DA02 DA04 DA09 DA21 EA02 FB12 RA15 RA20 UA02 UA11 VA01 (54)【発明の名称】 共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デバイス、シェーディング評価用デバ イスを用いた共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディング補正データ生成方法および シェーディング補正方法ならびにシェーディングを補正可能な共焦点光学系を備えたスキャナ

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的な平面性を保持して加工可能で、
    レーザ光の照射を受けると、蛍光またはフォトルミネッ
    センスを放出する性質を有する支持体上に、金属膜のマ
    スクが設けられて、それによって、前記支持体が露出さ
    れる多数の開口部が規則的に形成されたことを特徴とす
    る共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェーディング評
    価用デバイス。
  2. 【請求項2】 前記支持体上に、金属膜のマスクによっ
    て、前記支持体が露出される多数のスリットが規則的に
    形成されたことを特徴とする請求項1に記載の共焦点光
    学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デバイ
    ス。
  3. 【請求項3】 前記支持体上に、金属膜のマスクによっ
    て、前記支持体が露出される多数のピンホールが規則的
    に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の共焦点
    光学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デバ
    イス。
  4. 【請求項4】 前記支持体が、前記レーザ光の照射を受
    けても、劣化しない材料によって形成されたことを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の共焦点
    光学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デバ
    イス。
  5. 【請求項5】 前記支持体が、IV族元素、II−VI
    族化合物、III−V族化合物およびこれらの複合体よ
    りなる群から選ばれた材料によって形成されたことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の共焦
    点光学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デ
    バイス。
  6. 【請求項6】 前記支持体が、珪砂、ソーダ灰および石
    灰石よりなる群から選ばれた材料を主成分とするガラス
    に、CdS−CdSeの固溶体をドープして形成された
    色ガラスフイルタによって形成されたことを特徴とする
    請求項5に記載の共焦点光学系を備えたスキャナ用のシ
    ェーディング評価用デバイス。
  7. 【請求項7】 前記支持体が、珪砂、ソーダ灰および石
    灰石よりなる群から選ばれた材料を主成分とするガラス
    に、ZnS−CdSの固溶体をドープして形成された色
    ガラスフィルタによって形成されたことを特徴とする請
    求項5に記載の共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェ
    ーディング評価用デバイス。
  8. 【請求項8】 前記支持体が、InGaAsP層と、G
    aAs層の積層体によって形成され、前記金属膜のマス
    クが、前記InGaAsP層上に設けられたことを特徴
    とする請求項5に記載の共焦点光学系を備えたスキャナ
    用のシェーディング評価用デバイス。
  9. 【請求項9】 前記金属膜が、スパッタリング、CVD
    および蒸着よりなる群から選ばれる形成方法によって形
    成されたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか
    1項に記載の共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェー
    ディング評価用デバイス。
  10. 【請求項10】 前記金属膜が、スパッタリングによっ
    て形成されたことを特徴とする請求項9に記載の共焦点
    光学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デバ
    イス。
  11. 【請求項11】 前記金属膜のマスクが、クロム、アル
    ミニウム、金、ニッケル−クロム合金およびチタン−ニ
    ッケル−クロムよりなる群から選ばれる材料によって形
    成されたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれ
    か1項に記載の共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェ
    ーディング評価用デバイス。
  12. 【請求項12】 前記金属膜のマスクが、クロムによっ
    て形成されたことを特徴とする請求項11に記載の共焦
    点光学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デ
    バイス。
  13. 【請求項13】 前記レーザ光の走査方向に対する前記
    の開口部の幅が、前記レーザ光のビーム径の0.5ない
    し2倍に形成されたことを特徴とする請求項1ないし1
    2のいずれか1項に記載の共焦点光学系を備えたスキャ
    ナ用のシェーディング評価用デバイス。
  14. 【請求項14】 前記レーザ光の走査方向に対する前記
    開口部の幅が、前記レーザ光のビーム径の0.8ないし
    1.2倍に形成されたことを特徴とする請求項13に記
    載の共焦点光学系を備えたスキャナ用のシェーディング
    評価用デバイス。
  15. 【請求項15】 前記レーザ光の走査方向に対する前記
    開口部の幅が、前記レーザ光のビーム径とほぼ同等に形
    成されたことを特徴とする請求項14に記載の共焦点光
    学系を備えたスキャナ用のシェーディング評価用デバイ
    ス。
  16. 【請求項16】 前記金属膜のマスクが、約10ミクロ
    ン以下の膜厚を有していることを特徴とする請求項1な
    いし15のいずれか1項に記載の共焦点光学系を備えた
    スキャナ用のシェーディング評価用デバイス。
  17. 【請求項17】 光学的な平面性を保持して加工可能
    で、レーザ光の照射を受けると、蛍光またはフォトルミ
    ネッセンスを放出する性質を有する支持体上に、金属膜
    のマスクが設けられて、それによって、前記支持体を露
    出する多数の開口部が規則的に形成されたシェーディン
    グ評価用デバイスを、レーザ光によって、走査し、前記
    開口部を介して、前記支持体を励起し、前記支持体から
    放出される蛍光またはフォトルミネッセンスを、前記開
    口部を介して、光電的に検出し、ディジタル化して、生
    成されたディジタルデータに基づいて、前記シェーディ
    ング評価用デバイスのディジタルデータを生成し、前記
    シェーディング評価用デバイスのディジタルデータに基
    づき、シェーディング補正データを生成することを特徴
    とする共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーデ
    ィング補正データ生成方法。
  18. 【請求項18】 前記ディジタルデータに基づき、前記
    支持体から放出された蛍光またはフォトルミネッセンス
    を光電的に検出して生成された信号強度を、前記開口部
    ごとに積分して、前記シェーディング評価用デバイスの
    ディジタルデータを生成することを特徴とする請求項1
    7に記載の共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェ
    ーディング補正データ生成方法。
  19. 【請求項19】 前記開口部が、スリットによって形成
    されたことを特徴とする請求項17または18に記載の
    共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディング
    補正データ生成方法。
  20. 【請求項20】 前記開口部が、ピンホールによって形
    成されたことを特徴とする請求項17または18に記載
    の共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディン
    グ補正データ生成方法。
  21. 【請求項21】 前記シェーディング評価用デバイスに
    規則的に形成された多数の前記開口部のうち、基準位置
    に位置する前記開口部に、共焦点光学系のフォーカスを
    合致させた後に、前記シェーディング評価用デバイス
    を、前記レーザ光によって、走査し、前記多数の開口部
    を介して、前記支持体を励起し、前記支持体から放出さ
    れる蛍光またはフォトルミネッセンスを、前記多数の開
    口部を介して、光電的に検出し、ディジタル化して、前
    記ディジタルデータを生成することを特徴とする請求項
    17ないし20のいずれか1項に記載の共焦点光学系を
    備えたスキャナにおけるシェーディング補正データ生成
    方法。
  22. 【請求項22】 前記レーザ光による走査の画素ピッチ
    が、前記レーザ光のビーム径とほぼ同等か、または、そ
    れ以下であることを特徴とする請求項17ないし21の
    いずれか1項に記載の共焦点光学系を備えたスキャナに
    おけるシェーディング補正データ生成方法。
  23. 【請求項23】 前記レーザ光の波長毎に、前記シェー
    ディング補正データを生成することを特徴とする請求項
    17ないし22のいずれか1項に記載の共焦点光学系を
    備えたスキャナにおけるシェーディング補正データ生成
    方法。
  24. 【請求項24】 さらに、前記シェーディング補正デー
    タをメモリに記憶することを特徴とする請求項17ない
    し23のいずれか1項に記載の共焦点光学系を備えたス
    キャナにおけるシェーディング補正データ生成方法。
  25. 【請求項25】 前記支持体が、前記レーザ光の照射を
    受けても、劣化しない材料によって形成されたことを特
    徴とする請求項17ないし24のいずれか1項に記載の
    共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディング
    補正データ生成方法。
  26. 【請求項26】 前記支持体が、IV族元素、II−V
    I族化合物、III−V族化合物およびこれらの複合体
    よりなる群から選ばれた材料によって形成されたことを
    特徴とする請求項17ないし25のいずれか1項に記載
    の共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディン
    グ補正データ生成方法。
  27. 【請求項27】 前記支持体が、珪砂、ソーダ灰および
    石灰石よりなる群から選ばれた材料を主成分とするガラ
    スに、CdS−CdSeの固溶体をドープして形成され
    た色ガラスフイルタによって形成されたことを特徴とす
    る請求項26に記載の共焦点光学系を備えたスキャナに
    おけるシェーディング補正データ生成方法。
  28. 【請求項28】 前記支持体が、珪砂、ソーダ灰および
    石灰石よりなる群から選ばれた材料を主成分とするガラ
    スに、ZnS−CdSの固溶体をドープして形成された
    色ガラスフィルタによって形成されたことを特徴とする
    請求項26に記載の共焦点光学系を備えたスキャナにお
    けるシェーディング補正データ生成方法。
  29. 【請求項29】 前記支持体が、InGaAsP層と、
    GaAs層の積層体によって形成され、前記金属膜のマ
    スクが、前記InGaAsP層上に設けられたことを特
    徴とする請求項26に記載の共焦点光学系を備えたスキ
    ャナにおけるシェーディング補正データ生成方法。
  30. 【請求項30】 前記金属膜が、スパッタリング、CV
    Dおよび蒸着よりなる群から選ばれる形成方法によって
    形成されたことを特徴とする請求項17ないし29のい
    ずれか1項に記載の共焦点光学系を備えたスキャナにお
    けるシェーディング補正データ生成方法。
  31. 【請求項31】 前記金属膜が、スパッタリングによっ
    て形成されたことを特徴とする請求項30に記載の共焦
    点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディング補正
    データ生成方法。
  32. 【請求項32】 前記金属膜のマスクが、クロム、アル
    ミニウム、金、ニッケル−クロム合金およびチタン−ニ
    ッケル−クロムよりなる群から選ばれる材料によって形
    成されたことを特徴とする請求項17ないし31のいず
    れか1項に記載の共焦点光学系を備えたスキャナにおけ
    るシェーディング補正データ生成方法。
  33. 【請求項33】 前記金属膜のマスクが、クロムによっ
    て形成されたことを特徴とする請求項32に記載の共焦
    点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディング補正
    データ生成方法。
  34. 【請求項34】 前記レーザ光の走査方向に対する前記
    支持体の開口部の幅が、前記レーザ光のビーム径の0.
    5ないし2倍に形成されたことを特徴とする請求項17
    ないし33のいずれか1項に記載の共焦点光学系を備え
    たスキャナにおけるシェーディング補正データ生成方
    法。
  35. 【請求項35】 前記レーザ光の走査方向に対する前記
    支持体の開口部の幅が、前記レーザ光のビーム径の0.
    8ないし1.2倍に形成されたことを特徴とする請求項
    34に記載の共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシ
    ェーディング補正データ生成方法。
  36. 【請求項36】 前記レーザ光の走査方向に対する前記
    支持体の開口部の幅が、前記レーザ光のビーム径とほぼ
    同等に形成されたことを特徴とする請求項35に記載の
    共焦点光学系を備えたスキャナにおけるシェーディング
    補正データ生成方法。
  37. 【請求項37】 前記金属膜のマスクが、約10ミクロ
    ン以下の膜厚を有していることを特徴とする請求項17
    ないし36のいずれか1項に記載の共焦点光学系を備え
    たスキャナにおけるシェーディング補正データ生成方
    法。
  38. 【請求項38】 サンプルを、レーザ光によって走査
    し、前記サンプルから放出された光を光電的に検出し
    て、アナログデータを生成し、前記アナログデータをデ
    ィジタル化して、前記サンプルのディジタルデータを生
    成し、前記サンプルのディジタルデータを、請求項24
    ないし37のいずれか1項に記載されたシェーディング
    補正データ生成方法によって生成され、前記メモリに記
    憶された前記シェーディング補正データに基づいて、補
    正することを特徴とする共焦点光学系を備えたスキャナ
    におけるシェーディング補正方法。
  39. 【請求項39】 レーザ光を発する少なくとも1つのレ
    ーザ励起光源と、サンプルを載置するサンプルステージ
    と、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から発せられ
    たレーザ光によって、前記サンプルステージに載置され
    た前記サンプルを走査可能なように、前記サンプルステ
    ージを移動させる走査手段と、共焦点光学系と、光を光
    電的に検出する光検出器と、メモリと、前記サンプルの
    ディジタルデータ中のシェーディングを補正するシェー
    ディング補正手段を備えたスキャナであって、前記メモ
    リに、請求項17ないし37のいずれか1項に記載され
    たシェーディング補正データ生成方法によって生成され
    た前記シェーディング補正データが記憶され、前記シェ
    ーディング補正手段が、前記メモリに記憶された前記シ
    ェーディング補正データに基づいて、前記サンプルのデ
    ィジタルデータを補正するように構成されたことを特徴
    とするスキャナ。
  40. 【請求項40】 前記走査手段が、前記サンプルステー
    ジを、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から発せら
    れたレーザ光のビーム径とほぼ同等か、または、それ以
    下の画素ピッチで、移動させるように構成されたことを
    特徴とする請求項39に記載のスキャナ。
  41. 【請求項41】 前記メモリが、2以上の異なる波長の
    前記レーザ光毎に、シェーディング補正データを記憶し
    ていることを特徴とする請求項39または40に記載の
    スキャナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171213A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Nikon Corp 顕微鏡システム
JP2012008450A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Sony Corp 顕微鏡及び合焦点方法
JP2014077839A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Nikon Corp 照明装置、顕微鏡システム、顕微鏡、制御方法
JP2015518973A (ja) * 2012-06-09 2015-07-06 イーアイ・スペクトラ,エルエルシー 蛍光フローサイトメトリー
KR101567702B1 (ko) 2014-06-27 2015-11-10 재단법인 다차원 스마트 아이티 융합시스템 연구단 듀얼 애퍼처 필터 및 그 제작 방법

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