JP2002194216A - 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法 - Google Patents

室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法

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JP2002194216A
JP2002194216A JP2000396327A JP2000396327A JP2002194216A JP 2002194216 A JP2002194216 A JP 2002194216A JP 2000396327 A JP2000396327 A JP 2000396327A JP 2000396327 A JP2000396327 A JP 2000396327A JP 2002194216 A JP2002194216 A JP 2002194216A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂れ落ち防止剤などを使用することなく垂れ
落ち性を著しく改良し、シーリング材に好適した室温硬
化性ポリオルガノシロキサン組成物を安価にかつ容易に
得ることを可能にした製造方法を提供する。 【解決手段】 基本的に(A)一般式:化1で実質的に
表され、ポリオルガノシロキサン 100重量部、(B)一
般式:化2で表されるオルガノシラン及び/又はその部
分加水分解縮合物 1〜30重量部、(C)微粉末シリカ
3〜15重量部、および(D)硬化用触媒 0.01〜10重量部
からなる室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製
造において、前記(A)成分のポリオルガノシロキサン
100重量部のうち92.0〜99.5重量部と(B)
成分のオルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合
物のみを予め所定の比率で湿気を断った状態で混合し、
次いでこの混合物に前記(C)成分の微粉末シリカと
(D)成分の硬化用触媒、さらに(A)成分の残り0.
5〜8.0重量部、及び、任意成分を所定の比率で配合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の水分によ
り常温で硬化する一成分系の室温硬化性ポリオルガノシ
ロキサン組成物の製造方法に係り、さらに詳しくはコン
パウンド状態における垂れ落ち性を改良した、シーリン
グ用組成物に適した室温硬化性ポリオルガノシロキサン
組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気中の水分により常温で硬
化してゴム弾性体となる、いわゆる縮合反応型液状シリ
コーンゴム組成物はよく知られており、建築、機械、電
気などの各種分野におけるシーリング材、工業用接着
剤、ポッティング材、型取り剤などとして広く用いられ
ている。
【0003】ところで、このようなシリコーンゴム組成
物を工業用または建築、構造用などのシーリング材とし
て用いる場合には、施工されたシリコーンゴムが未硬化
の状態で施工面から垂れ落ちないことが作業性などの点
から重要である。
【0004】そのため、シーリング材用のシリコーンゴ
ム組成物には、補強性充填剤としてオクタメチルシクロ
テトラシロキサンなどの有機ケイ素化合物で処理された
シリカなどを添加し、さらに垂れ落ち防止剤を配合する
ことが一般的に行われている。
【0005】この垂れ落ち防止剤としては、フェニル基
を多量に含有するポリシロキサン(米国特許第4,100,12
9号明細書参照)、ポリオキシアルキレン化合物(特開
昭56−853号公報参照)、ポリオキシアルキレンと官能
性シランとの反応生成物(特開昭62−135560号公報参
照)などが知られている。
【0006】このようなシリコーンゴム組成物を一成分
系として使用する際には、一般的にベースポリマー、充
填剤および硬化用触媒、さらには垂れ落ち防止剤を予め
混合し、最後に架橋剤を配合して均一に混合したり、あ
るいはベースポリマー、充填剤および垂れ落ち防止剤を
予め混合し、一方では架橋剤と硬化用触媒とを予め混合
し、これらを均一に混合することによって製造してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たフェニル基含有ポリシロキサンは少量の添加では垂れ
落ち防止効果が十分に得られないため、多量に配合する
必要があり、これにより組成物が極めて高価になるとい
う問題があった。
【0008】また、ポリオキシアルキレン化合物は分子
量が大きいために、組成物のベースポリマーとの相溶性
が悪いという問題があった。
【0009】更に、ポリオキシアルキレンと官能性シラ
ンとの反応生成物においても、補強性充填剤が未処理の
ものではその効果が極めて少なく、製造コストが高くな
るなどの問題があった。
【0010】これらの問題を解決するために、例えば特
開平2−41361号公報には、ベースポリマーと架橋
剤であるオルガノシランを予め混合し、次いで微粉末シ
リカ、硬化用触媒を配合する方法が提案されている。
【0011】しかしながら、この方法では微粉末シリカ
の配合量が少ないと垂れ落ち防止が不充分であるという
問題がある。
【0012】本発明はこのような従来の問題に対処する
ためになされたものである。
【0013】即ち本発明は、垂れ落ち防止剤などを使用
することなく垂れ落ち性を著しく改良し、たとえばシー
リング材に好適した室温硬化性ポリオルガノシロキサン
組成物を安価にかつ容易に得ることを可能にした製造方
法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのような目
的を達成するために鋭意研究を行った結果、室温硬化性
ポリオルガノシロキサン組成物の基本成分を配合する際
に、ポリオルガノシロキサンと架橋剤とを予め混合し、
この後に他の成分を添加することによって、垂れ落ち防
止剤などを使用することなく垂れ落ち性が著しく改善さ
れ、シーリング材などに好適した組成物が得られること
を見出し本発明を完成するに至った。
【0015】すなわち、本発明のシーリング材用の一成
分系の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造
方法は、基本的に(A)一般式:
【化5】 (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
し、nは正の整数である)で実質的に表され、25℃にお
ける粘度が100〜500000cPであるポリオルガノシロキサ
ン 100重量部、(B)一般式:
【化6】 (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
0、1または2である)で表されるオルガノシランおよ
び/またはその部分加水分解縮合物 1〜30重量部、
(C)微粉末シリカ 3〜15重量部、および(D)硬
化用触媒 0.01〜10重量部からなる室温硬化性ポリオル
ガノシロキサン組成物を製造するにあたり、 前記
(A)成分のポリオルガノシロキサン100重量部のう
ち、92.0〜99.5重量部と(B)成分のオルガノ
シランおよび/またはその部分加水分解縮合物のみを予
め所定の比率で湿気を断った状態で混合し、次いでこの
混合物に前記(C)成分の微粉末シリカと(D)成分の
硬化用触媒、(A)成分の残り0.5〜8.0重量部と
を所定の比率で配合することを特徴としている。
【0016】本発明における他のシーリング材用の一成
分系の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造
方法は、基本的に(A)一般式:
【化7】 (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
し、nは正の整数である)で実質的に表され、25℃にお
ける粘度が100〜500000cPであるポリオルガノシロキサ
ン 100重量部、(B)一般式:
【化8】 (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
0、1または2である)で表されるオルガノシランおよ
び/またはその部分加水分解縮合物 1〜30重量部、
(C)表面を疎水化処理した微粉末シリカ 3〜15重
量部、および(D)硬化用触媒 0.01〜10重量部からな
る室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を製造する
にあたり、前記(A)成分のポリオルガノシロキサン1
00重量部のうち、92.0〜99.5重量部と(B)
成分のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解
縮合物のみを予め所定の比率で湿気を断った状態で混合
し、次いでこの混合物に前記(C)成分の微粉末シリカ
と(D)成分の硬化用触媒、(A)成分の残り0.5〜
8.0重量部、さらに任意成分を所定の比率で配合する
ことを特徴としている。
【0017】本発明における(A)成分のポリオルガノ
シロキサンは、本発明によって得られる組成物のベース
ポリマーとなるものであり、従来より縮合反応型液状ポ
リマーのベースとして用いられているものである。
【0018】したがって、ケイ素原子に結合した水酸基
を1分子中に少なくとも2個含有することが必要であ
り、また硬化後の組成物が良好な機械的特性を有するた
めに、水酸基と結合するケイ素原子がポリオルガノシロ
キサンの末端にあるもの、すなわち一般式:
【化9】 (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
し、nは正の整数である)で実質的に表されるポリオル
ガノシロキサンが用いられる。
【0019】ポリオルガノシロキサンのケイ素原子に結
合する有機基Rとしては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ビニル基、フェニル基などの1価の炭
化水素基、クロロメチル基、シアノエチル基、3,3,3−
トリフルオロプロピル基などの1価の置換炭化水素基が
例示される。
【0020】適度の硬化速度を有すること、硬化前の流
動性が適用に扱いやすいこと、また硬化後の物性、特に
モジュラスが低いことから、Rはその85%以上がメチル
基であることが好ましく、合成の容易さからRのすべて
がメチル基であることが最もよいが、耐熱性や耐寒性な
どが特に要求される場合には、Rの一部としてフェニル
基を用いるのがよい。
【0021】また、nの範囲はRの種類とそのモル比に
よっても異なるが、取扱いの容易さ、組成物の流動性、
硬化後の物性などから、(A)成分の粘度が25℃で100c
P〜500000cPとなるように選ばれ、Rがすべてメチル基
である場合にはnがほぼ20〜3000の範囲であることに相
当する。
【0022】(A)成分の粘度が100cP未満であると低
粘性によって良好な物性を得るのが困難となり、500000
cPを越えると押出し作業性や硬化性が悪くなる傾向があ
る。
【0023】本発明に用いられる(B)成分は、(A)
成分を架橋して網状構造を与えるための架橋剤であり、
そのためにケイ素原子に結合したケトオキシム基を1分
子中に少なくとも2個含有するオルガノシランやその部
分加水分解縮合物が用いられる。
【0024】上記ケトオキシム基含有のオルガノシラン
は、具体的には一般式:
【化10】 (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
0、1または2である)で表されるものである。
【0025】また、ケイ素原子に結合したケトオキシム
基以外の有機基R1としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ビニル基、フェニル基などの1価の
炭化水素基、クロロメチル基、シアノエチル基、3,3,3
−トリフルオロプロピル基などの1価の置換炭化水素基
が例示され、適度の硬化速度を与えることから、メチル
基、フェニル基またはビニル基であることが好ましい。
【0026】このようなオルガノシランとしては、メチ
ルトリス(ジエチルケトオキシム)シラン、メチルトリ
ス(メチルエチルケトオキシム)シラン、ビニルトリス
(メチルエチルケトオキシム)シラン、フェニルトリス
(ジエチルケトオキシム)シランなどのシラン化合物、
あるいはこれらの部分加水分解縮合物が例示される。
【0027】この(B)成分は、上記(A)成分100重
量部に対して1〜30重量部の範囲で使用する。(B)成
分の配合量が1重量部未満であると弾性および機械的特
性にすぐれた硬化物を得ることができず、30重量部を越
えると得られる硬化物がもろいものとなる。
【0028】本発明に用いられる(C)成分の微粉末シ
リカは、硬化後のゴム弾性体に機械的強度を与える補強
性の充填剤である。このような補強性充填剤としては、
煙霧質シリカ、焼成シリカ、沈澱シリカ、およびこれら
の表面をオルガノクロロシラン類、ポリオルガノシロキ
サン類およびヘキサメチルジシラザンなどで疎水化した
ものなどが例示される。
【0029】この(C)成分は、(A)成分100重量部
に対して3〜15重量部、好ましくは5〜14重量部の
範囲で使用する。特に8〜14重量部の範囲で使用する
ことが望ましい。
【0030】(C)成分の配合量が3重量部未満である
と機械的強度が十分に得られず、また垂れ落ちを十分に
防止できない。
【0031】本発明に用いられる(D)成分の硬化用触
媒は、(A)成分と(B)成分との縮合反応を促進させ
るものである。
【0032】このような硬化用触媒としては、鉄オクト
エート、コバルトオクトエート、マンガンオクトエー
ト、亜鉛オクトエート、スズナフテネート、スズカプリ
レート、スズオレエートのようなカルボン酸金属塩;ジ
ブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオクトエー
ト、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズオレエー
ト、ジフェニルスズジアセテート、酸化ジブチルスズ、
ジブチルスズジメトキシド、ジブチルビス(トリエトキ
シシロキシ)スズ、ジオクチルスズジラウレートのよう
な有機スズ化合物;テトラブチルチタネート、テトラ−
2−エチルヘキシルチタネート、トリエタノールアミン
チタネート、テトラ(イソプロペニルオキシ)チタネー
トなどの有機チタン酸エステル;オルガノシロキシチタ
ン、β−カルボニルチタンなどの有機チタン化合物;ア
ルコキシアルミニウム化合物などが例示される。
【0033】この(D)成分は、(A)成分100重量部
に対して0.01〜10重量部の範囲で使用する。硬化用触媒
の配合量が10重量部を越えると硬化性が速くなりずぎる
のみならず、硬化後のシーリング材の機械的特性に悪影
響を及ぼす。
【0034】本発明における組成物は、上記(A)〜
(D)の各成分を基本成分とし、これらに必要に応じて
その他公知の充填剤、可塑剤、着色剤、耐熱向上剤、難
燃性付与剤、防カビ剤、接着付与剤などを本発明の効果
を損わない範囲で配合してもよい。
【0035】そして、本発明は上記(A)〜(D)の必
須成分、および上述した任意成分を配合・混合するにあ
たって、まずベースポリマーである(A)成分のポリオ
ルガノシロキサン100重量部のうち、92.0〜9
9.5重量部と架橋剤である(B)成分のオルガノシラ
ンおよび/またはその部分加水分解縮合物とを、予め前
述した配合比のもとでミキサ、ニーダなどでブレンド配
合し、均一になるように混合する。
【0036】この混合は、湿気を断った状態で行う。次
に、その混合体に補強性充填剤である(C)成分の微粉
末シリカと(D)成分の硬化用触媒、(A)成分の残り
0.5〜8.0重量部、さらに必要に応じて前述した任
意成分を、同じく湿気を断った状態で配合し、均一にな
るように混合する。
【0037】後から配合する(A)成分が0.5重量部
未満であるとスランプ防止効果が不十分であり、8.0
重量部を超えると組成物をカートリッジ状の容器から押
し出す際に組成物の粘りが強くなり、押し出し難くな
る。
【0038】このように予め(A)成分と(B)成分と
を混合することによって、硬化前においても適度な粘性
が得られ、垂れ落ち性が大幅に改善された室温硬化性ポ
リオルガノシロキサン組成物が得られる。
【0039】本発明の室温硬化性ポリオルガノシロキサ
ン組成物の製造方法によれば、(A)成分のポリオルガ
ノシロキサンと(B)成分のオルガノシランおよび/ま
たはその部分加水分解縮合物とを予め混合した後に、他
の成分を添加することによって、 特に垂れ落ち防止剤
を用いることなく、硬化前の垂れ落ち性が著しく改善さ
れた室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物が得られ
る。
【0040】したがって、本発明の製造方法によって得
られる室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物は、た
とえば建築用シーリング材のような各種シーリング材と
して使用した際の作業性などに極めて優れ、非常に有効
なものである。また、その製造コストが安価であること
から、工業用シーリング材として非常に有用なものが得
られる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態によっ
てさらに詳細に説明する。なお、実施例および比較例中
の部は、すべて重量部を示すものとする。また、粘度な
どの特性値はことわらない限り、25℃における測定値を
示す。
【0042】(実施例1〜9)表1に示した配合比(重
量部)でベースポリマーと架橋剤を湿気を遮断した混合
器に投入し、この状態で混合して均一にした。その後表
1に示した配合比でベースポリマーの残り、微粉末シリ
カ、硬化用触媒を投入し、湿気を遮断した状態で均一に
なるように混合した。
【0043】
【表1】 表1中の押し出し試験は、次の手順で行なう。まず、内
径が46.85mm、ノズル先端内径が6.20mmの
円柱状の容器に組成物を入れ、蓋(プランジャー)を
し、蓋の上から蓋に均一に力が加わるように押す。この
ときのノズル先端から組成物を押し出すのに必要とされ
る力を測定する。このとき示す数値が小さい方が容器か
ら押し出す力が少なくて済む事になる。
【0044】(比較例1)表1に示した配合比でベース
ポリマー、架橋剤、微粉末シリカ、硬化用触媒を湿気を
遮断した混合器に投入し、この状態で均一になるように
混合した。
【0045】(比較例2,3)実施例1〜9と同様に、
表1に示した配合比でベースポリマーと架橋剤を湿気を
遮断した混合器に投入し、この状態で均一になるように
混合した後、ベースポリマーの残り、微粉末シリカ、硬
化用触媒を投入し、湿気を遮断した状態で均一になるよ
うに混合した。
【0046】これら各室温硬化性ポリオルガノシロキサ
ン組成物を用いてJIS A5758に準じてスランプ
試験を行なった。但し、スランプ試験用溝形容器の幅は
50mm(JIS A5758では20mm)、深さは
25mm(同10mm)とした。
【0047】また、シート成型用金型に押し出し温度2
0℃、湿度55%の条件下で7日間放置し硬化させ、厚
さ2mmのシートを作成した。次いでこのシートの物理
特性をJIS K6301に従って測定した。
【0048】(実施例10)実施例1で得られた組成物
100重量部を湿気を遮断した混合器に投入し、Exx
sol D−110(商品名:エクソン化学株式会社
製、直鎖状炭化水素の混合物)を20部投入し、湿気を
遮断した状態で均一になるように混合した。これを実施
例1と同様にJIS A5758に準じてスランプ試験
を行なったところ、3.0mmであった。
【0049】(比較例4)比較例2で得られた組成物1
00重量部を湿気を遮断した混合器に投入し、実施例1
0と同様にExxsol D−110を20部投入し、
湿気を遮断した状態で均一になるように混合した。これ
を実施例1と同様にJIS A5758に準じてスラン
プ試験を行なったところ、垂れ落ちた。
【0050】以上の各実施例および比較例の結果からも
明らかなように、本発明の製造方法にしたがって得られ
る室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物は、硬化前
の垂れ落ち性が著しく改良されており、各種シーリング
材として非常に有効なものである。
【0051】
【発明の効果】本発明の室温硬化性ポリオルガノシロキ
サン組成物の製造方法によれば、(A)成分のポリオル
ガノシロキサンと(B)成分のオルガノシランおよび/
またはその部分加水分解縮合物とを予め混合した後に、
他の成分を添加することによって、 特に垂れ落ち防止
剤を用いることなく、硬化前の垂れ落ち性が著しく改善
された室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物が得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/5465 C08K 5/5465 9/04 9/04 C09K 3/10 C09K 3/10 G Q Z Fターム(参考) 4F070 AA60 AB10 AB24 AC23 AC36 AC42 AC53 AC67 AE01 AE08 FA02 FA13 FB07 4H017 AA03 AB16 AC01 AC05 AD05 AE03 4J002 CP031 CP061 DJ017 EC078 EG008 EX076 EZ008 EZ018 FB087 FD017 FD146 FD148 GJ02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本的に(A)一般式: 【化1】 (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
    し、nは正の整数である)で実質的に表され、25℃にお
    ける粘度が100〜500000cPであるポリオルガノシロキサ
    ン 100重量部、(B)一般式: 【化2】 (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
    R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
    0、1または2である)で表されるオルガノシランおよ
    び/またはその部分加水分解縮合物 1〜30重量部、
    (C)微粉末シリカ 3〜15重量部、および(D)硬化用
    触媒 0.01〜10重量部からなる室温硬化性ポリオルガノ
    シロキサン組成物を製造するにあたり、前記(A)成分
    のポリオルガノシロキサン100重量部のうち92.0
    〜99.5重量部と(B)成分のオルガノシランおよび
    /またはその部分加水分解縮合物のみを予め所定の比率
    で湿気を断った状態で混合し、次いでこの混合物に前記
    (C)成分の微粉末シリカと(D)成分の硬化用触媒、
    さらに(A)成分の残り 0.5〜8.0重量部及び、
    任意成分を所定の比率で配合することを特徴とするシー
    リング材用の一成分系の室温硬化性ポリオルガノシロキ
    サン組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の室温硬化性ポリオルガノ
    シロキサン組成物の製造方法であって、前記(C)成分
    の微粉末シリカが、未処理のシリカであることを特徴と
    する、室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の室温硬化性ポリオルガノ
    シロキサン組成物の製造方法であって、前記(C)成分
    の微粉末シリカが、ヘキサメチルジシラザンで表面処理
    したシリカであることを特徴とする、室温硬化性ポリオ
    ルガノシロキサン組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 基本的に(A)一般式: 【化3】 (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
    し、nは正の整数である)で実質的に表され、25℃にお
    ける粘度が100〜500000cPであるポリオルガノシロキサ
    ン 100重量部、(B)一般式: 【化4】 (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
    R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
    0、1または2である)で表されるオルガノシランおよ
    び/またはその部分加水分解縮合物 1〜30重量部、
    (C)表面を疎水化処理した微粉末シリカ 3〜15重
    量部、および(D)硬化用触媒 0.01〜10重量部からな
    る室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を製造する
    にあたり、前記(A)成分のポリオルガノシロキサン1
    00重量部のうち、92.0〜99.5重量部と(B)
    成分のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解
    縮合物のみを予め所定の比率で湿気を断った状態で混合
    し、次いでこの混合物に前記(C)成分の微粉末シリカ
    と(D)成分の硬化用触媒、さらに(A)成分の残り
    0.5〜8.0重量部、及び、任意成分を所定の比率で
    配合することを特徴とするシーリング材用の一成分系の
    室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の室温硬化性ポリオルガノ
    シロキサン組成物の製造方法であって、前記(C)成分
    の微粉末シリカが、ヘキサメチルジシラザンで表面処理
    したシリカであることを特徴とする、室温硬化性ポリオ
    ルガノシロキサン組成物の製造方法。
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