JP2613446B2 - 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法 - Google Patents

室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法

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JP2613446B2 JP63191700A JP19170088A JP2613446B2 JP 2613446 B2 JP2613446 B2 JP 2613446B2 JP 63191700 A JP63191700 A JP 63191700A JP 19170088 A JP19170088 A JP 19170088A JP 2613446 B2 JP2613446 B2 JP 2613446B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、空気中の水分により常温で硬化する1成分
型の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方
法に係り、さらに詳しくはコンパウンド状態における垂
れ落ち性を改良した、シーリング用組成物に適した室温
硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法に関す
る。
[発明の技術的背景とその課題] 従来から、空気中の水分により常温で硬化してゴム弾
性体となる、いわゆる縮合反応型液状シリコーンゴム組
成物はよく知られており、建築、機械、電気などの各種
分野におけるシーリング材、工業用接着剤、ポッティン
グ材、型取り剤などとして広く用いられている。
ところで、このようなシリコーンゴム組成物を工業用
または建築、構造用などのシーリング材として用いる場
合には、施工されたシリコーンゴムが未硬化の状態で施
工面から垂れ落ちないことが作業性などの点から重要で
ある。
そのため、シーリング材用のシリコーンゴム組成物に
は、補強性充填剤としてオクタメチルシクロテトラシロ
キサンなどの有機ケイ素化合物で処理されたシリカなど
を添加し、さらに垂れ落ち防止剤を配合することが一般
的に行われている。
この垂れ落ち防止剤としては、フェニル基を多量に含
有するポリシロキサン(米国特許第4,100,129号明細書
参照)、ポリオキシアルキレン化合物(特開昭56−853
号公報参照)、ポリオキシアルキレンと官能性シランと
の反応生成物(特開昭62−135560号公報参照)などが知
られている。
このようなシリコーンゴム組成物を、1成分型として
使用する際には、一般的にベースポリマー、充填剤およ
び硬化用触媒、さらには垂れ落ち防止剤を予め混合し、
最後に架橋剤を配合して均一に混合したり、あるいはベ
ースポリマー、充填剤および垂れ落ち防止剤を予め混合
し、一方では架橋剤と硬化用触媒とを予め混合し、これ
らを均一に混合することによって製造している。
しかしながら、上記したフェニル基含有ポリシロキサ
ンは少量の添加では垂れ落ち防止効果が十分に得られな
いため、多量に配合する必要があり、これにより組成物
が極めて高価になるという問題があった。また、ポリオ
キシアルキレン化合物は分子量が大きいために、組成物
のベースポリマーとの相溶性が悪いという問題があっ
た。また、ポリオキシアルキレンと官能性シランとの反
応生成物においても、補強性充填剤が未処理のものでは
その効果が極めて少なく、製造コストが高くなるなどの
問題があった。
[発明の目的] 本発明はこのような従来の課題に対処するためになさ
れたもので、垂れ落ち防止剤などを使用することなく垂
れ落ち性を著しく改良し、たとえばシーリング材に好適
した室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を安価に
かつ容易に得ることを可能にした製造方法を提供するこ
とを目的としている。
[発明の構成] 本発明者はこのような目的を達成するために鋭意研究
を行った結果、室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成
物の基本成分を配合する際に、ポリオルガノシロキサン
と架橋剤とを予め混合し、この後に他の成分を添加する
ことによって、垂れ落ち防止剤などを使用することなく
垂れ落ち性が著しく改善され、シーリング材などに好適
した組成物が得られることを見出し本発明を完成するに
至った。
すなわち、本発明のシーリング材用の1成分型の室温
硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法は、基
本的に (A)一般式: (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
し、nは正の整数である)で実質的に表され、25℃にお
ける粘度が100〜500000cPであるポリオルガノシロキサ
ン 100重量部、 (B)一般式: (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
0、1または2である) で表されるオルガノシランおよび/またはその部分加水
分解縮合物 1〜30重量部、 (C)微粉末シリカ 12〜50重量部、 および (D)硬化用触媒 0.01〜10重量部 からなる室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を製
造するにあたり、 前記(A)成分のポリオルガノシロキサンと(B)成
分のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解縮
合物のみを予め所定の比率で湿気を断った状態で混合
し、次いでこの混合物に前記(C)成分の微粉末シリカ
と(D)成分の硬化用触媒とを所定の比率で配合するこ
とを特徴としている。
本発明における他のシーリング材用の1成分型の室温
硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法は、 基本的に (A)一般式: (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
し、nは正の整数である)で実質的に表され、25℃にお
ける粘度が100〜500000cPであるポリオルガノシロキサ
ン 100重量部、 (B)一般式: (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
0、1または2である) で表されるオルガノシランおよび/またはその部分加水
分解縮合物 1〜30重量部、 (C)表面を疎水化処理した微粉末シリカ 1〜50重量部、 および (D)硬化用触媒 0.01〜10重量部 からなる室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を製
造するにあたり、 前記(A)成分のポリオルガノシロキサンと(B)成
分のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解縮
合物のみを予め所定の比率で湿気を断った状態で混合
し、次いでこの混合物に前記(C)成分の微粉末シリカ
と(D)成分の硬化用触媒、さらに任意成分を所定の比
率で配合することを特徴としている。
本発明における(A)成分のポリオルガノシロキサン
は、本発明によって得られる組成物のベースポリマーと
なるものであり、従来より縮合反応型液状ポリマーのベ
ースとして用いられているものである。
したがって、ケイ素原子に結合した水酸基を1分子中
に少なくとも2個含有することが必要であり、また硬化
後の組成物が良好な機械的特性を有するために、水酸基
と結合するケイ素原子がポリオルガノシロキサンの末端
にあるもの、すなわち 一般式: (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
し、nは正の整数である)で実質的に表されるポリオル
ガノシロキサンが用いられる。
ポリオルガノシロキサンのケイ素原子に結合する有機
基Rとしては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ビニル基、フェニル基などの1価の炭化水素基、
クロロメチル基、シアノエチル基、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル基などの1価の置換炭化水素基が例示され
る。適度の硬化速度を有すること、硬化前の流動性が適
用に扱いやすいこと、また硬化後の物性、特にモジュラ
スが低いことから、Rはその85%以上がメチル基である
ことが好ましく、合成の容易さからRのすべてがメチル
基であることが最もよいが、耐熱性や耐寒性などが特に
要求される場合には、Rの一部としてフェニル基を用い
るのがよい。
また、nの範囲はRの種類とそのモル比によっても異
なるが、取扱いの容易さ、組成物の流動性、硬化後の物
性などから、(A)成分の粘度が25℃で100cP〜500000c
Pとなるように選ばれ、Rがすべてメチル基である場合
にはnがほぼ20〜3000の範囲であることに相当する。
(A)成分の粘度が100cP未満であると低粘性によって
良好な物性を得るのが困難となり、500000cPを越えると
押出し作業性や硬化性が悪くなる傾向がある。
本発明に用いられる(B)成分は、(A)成分を架橋
して網状構造を与えるための架橋剤であり、そのために
ケイ素原子に結合したケトオキシム基を1分子中に少な
くとも2個含有するオルガノシランやその部分加水分解
縮合物が用いられる。上記ケトオキシム基含有のオルガ
ノシランは、具体的には 一般式: (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
0、1または2である) で表されるものである。
また、ケイ素原子に結合したケトオキシム基以外の有
機基R1としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ビニル基、フェニル基などの1価の炭化水素
基、クロロメチル基、シアノエチル基、3,3,3−トリフ
ルオロプロピル基などの1価の置換炭化水素基が例示さ
れ、適度の硬化速度を与えることから、メチル基、フェ
ニル基またはビニル基であることが好ましい。
このようなオルガノシランとしては、メチルトリス
(ジエチルケトオキシム)シラン、メチルトリス(メチ
ルエチルケトオキシム)シラン、ビニルトリス(メチル
エチルケトオキシム)シラン、フェニルトリス(ジエチ
ルケトオキシム)シランなどのシラン化合物、あるいは
これらの部分加水分解縮合物が例示される。
この(B)成分は、上記(A)成分100重量部に対し
て1〜30重量部の範囲で使用する。(B)成分の配合量
が1重量部未満であると弾性および機械的特性にすぐれ
た硬化物を得ることができず、30重量部を越えると得ら
れる硬化物がもろいものとなる。
本発明に用いられる(C)成分の微粉末シリカは、硬
化後のゴム弾性体に機械的強度を与える補強性の充填剤
である。このような補強性充填剤としては、煙霧質シリ
カ、焼成シリカ、沈澱シリカ、およびこれらの表面をオ
ルガノクロロシラン類、ポリオルガノシロキサン類およ
びヘキサメチルジシラザンなどで疎水化したものなどが
例示される。
この(C)成分は、(A)成分100重量部に対して1
〜50重量部、好ましくは5〜25重量部の範囲で使用す
る。特に12〜50重量部の範囲で使用することが望まし
い。(C)成分の配合量が1重量部未満であると機械的
強度が十分に得られず、また垂れ落ちを十分に防止でき
ない。また、50重量部を越えると混合が困難となり、コ
ンパウンドが硬くなりすぎて、たとえばシーリング材と
しての適正な粘性が得られなくなる。
本発明に用いられる(D)成分の硬化用触媒は、
(A)成分と(B)成分との縮合反応を促進させるもの
である。このような硬化用触媒としては、鉄オクトエー
ト、コバルトオクトエート、マンガンオクトエート、亜
鉛オクトエート、スズナフテネート、スズカプリレー
ト、スズオレエートのようなカルボン酸金属塩;ジブチ
ルスズジアセテート、ジブチルスズジオクトエート、ジ
ブチルスズジラウレート、ジブチルスズオレエート、ジ
フェニルスズジアセテート、酸化ジブチルスズ、ジブチ
ルスズジメトキシド、ジブチルビス(トリエトキシシロ
キシ)スズ、ジオクチルスズジラウレートのような有機
スズ化合物;テトラブチルチタネート、テトラ−2−エ
チルヘキシルチタネート、トリエタノールアミンチタネ
ート、テトラ(イソプロペニルオキシ)チタネートなど
の有機チタン酸エステル;オルガノシロキシチタン、β
−カルボニルチタンなどの有機チタン化合物;アルコキ
シアルミニウム化合物などが例示される。
この(D)成分は、(A)成分100重量部に対して0.0
1〜10重量部の範囲で使用する。硬化用触媒の配合量が1
0重量部を越えると硬化性が速くなりずぎるのみなら
ず、硬化後のシーリング材の機械的特性に悪影響を及ぼ
す。
本発明における組成物は、上記(A)〜(D)の各成
分を基本成分とし、これらに必要に応じてその他公知の
充填剤、可塑剤、着色剤、耐熱向上剤、難燃性付与剤、
防カビ剤、接着付与剤などを本発明の効果を損わない範
囲で配合してもよい。
そして、本発明は上記(A)〜(D)の必須成分、お
よび上述した任意成分を配合・混合するにあたって、ま
ずベースポリマーである(A)成分のポリオルガノシロ
キサンと架橋剤である(B)成分のオルガノシランおよ
び/またはその部分加水分解縮合物とを、予め前述した
配合比のもとでミキサ、ニーダなどでブレンド配合し、
均一になるように混合する。この混合は、湿気を断った
状態で行う。次に、その混合体に補強性充填剤である
(C)成分の微粉末シリカと(D)成分の硬化用触媒、
さらに必要に応じて前述した任意成分を、同じく湿気を
断った状態で配合し、均一になるように混合する。な
お、(A)成分と(B)成分との混合物は、この混合物
に(C)成分の微粉末シリカを配合した後に、さらに系
の粘度を調整する目的で、再度配合するようにしてもよ
い。
このように予め(A)成分と(B)成分とを混合する
ことによって、硬化前においても適度な粘性が得られ、
垂れ落ち性が大幅に改善された室温硬化性ポリオルガノ
シロキサン組成物が得られる。
[発明の効果] 本発明の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の
製造方法によれば、(A)成分のポリオルガノシロキサ
ンと(B)成分のオルガノシランおよび/またはその部
分加水分解縮合物とを予め混合した後に、他の成分を添
加することによって、特に垂れ落ち防止剤を用いること
なく、硬化前の垂れ落ち性が著しく改善された室温硬化
性ポリオルガノシロキサン組成物が得られる。したがっ
て、本発明の製造方法によって得られる室温硬化性ポリ
オルガノシロキサン組成物は、たとえば建築用シーリン
グ材のような各種シーリング材として使用した際の作業
性などに極めて優れ、非常に有効なものである。また、
その製造コストが安価であることから、工業用シーリン
グ材として非常に有用なものが得られる。
[実施例] 以下、本発明を実施例によってさらに詳細に説明す
る。なお、実施例および比較例中の部は、すべて重量部
を示すものとする。また、粘度などの特性値はことわら
ない限り、25℃における測定値を示す。
実施例1 まず、(A)成分として分子鎖両末端が水酸基で閉塞
され、粘度が20000cPのポリジメチルシロキサン100部と
(B)成分としてメチルトリス(メチルエチルケトオキ
シム)シラン9.7部とを湿気を遮断した混合器に投入
し、この状態で混合して均一な混合物・P−1を作製し
た。
次に、この湿気を遮断した混合器中に存在する混合物
・P−1 109.7部に対して、(C)成分として煙霧質シ
リカ・アエロジル200(商品名、日本アエロジル(株)
製)をオクタメチルシクロテトラシロキサンで表面処理
した処理粉末aおよびアエロジル200をヘキサメチルジ
シラザンで表面処理した処理粉末bを、それぞれ第1表
に示す配合量によって投入し、さらに(D)成分として
ジブチルスズジラウレート0.07部を投入し、均一になる
ように混練して3種類の組成物S−1〜S−3を得た。
比較例1 実施例1で使用した(A)成分のポリオルガノシロキ
サン100部を湿気を遮断した混合器中に採り、これに実
施例1で使用した(C)成分の処理粉末aおよび処理粉
末bを第1表に示す配合量で投入し、さらに実施例1で
使用した(D)成分のジブチルスズジラウレート0.07部
を投入して均一になるように混練した。次いで、この混
合物に実施例1で使用した(B)成分のメチルトリス
(メチルエチルケトオキシム)シラン9.7部を配合し、
同様に湿気を断った状態で混練して組成物C−1〜C−
3を得た。
これら各室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を
用いて、JIS A5758に準じてスランプ試験を行った。た
だし、スランプ試験用溝形容器の幅は50mm(JIS A5758
では20mm)、深さは25mm(同10mm)とした。これらの測
定結果も合せて第1表に示す。
実施例2 まず、実施例1における混合物・P−1と同様に、実
施例1で使用した(A)成分のポリオルガノシロキサン
100部と(B)成分のメチルトリス(メチルエチルケト
オキシム)シラン8.5部とを湿気を断った状態で混合し
て混合物・P−2を、またメチルトリス(メチルエチル
ケトオキシム)シランの配合量を10部に変更して混合物
・P−3を作製した。そして、これら混合物に(C)成
分として処理粉末aおよび処理粉末bの代りに未処理の
アエロジル200を第2表に示す量で配合し、また(D)
成分のジブチルスズジラウレートを第2表に示す量で配
合し、それ以外は実施例1と同一条件で組成物S−4〜
S−6を製造した。
比較例2 比較例1において、(C)成分として処理粉末aおよ
び処理粉末bの代りに未処理のアエロジル200を第2表
に示す配合量で用い、また(D)成分のジブチルスズジ
ラウレートの配合量を第2表に示す量に変更し、さらに
(B)成分のメチルトリス(メチルエチルケトオキシ
ム)シランの配合量を第2表に示す量に変更する以外は
比較例1と同一条件で組成物C−4〜C−7を製造し
た。
これら各室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物に
ついても実施例1と同様に、スランプ試験を行った。そ
の結果も合せて第2表に示す。
実施例3 処理粉末として処理粉末bを使用し、さらに処理粉末
の投入と同時に、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基
で閉塞され、粘度が1000cPのポリジメチルシロキサン30
部を投入した以外は、実施例1と同様に他の成分を用い
て、湿気を断った状態で混練して組成物S−7を得た。
得られた組成物を用いて、実施例1と同様にスランプ試
験を行ったところ、スランプ試験結果は0mmであった。
比較例3 処理粉末として処理粉末bを使用し、さらに(A)成
分、(B)成分の投入と同時に、分子鎖両末端がトリメ
チルシロキシ基で閉塞され、粘度が1000cPのポリジメチ
ルシロキサン30部を投入した以外は、実施例1と同様に
他の成分を用いて、湿気を断った状態で混練して組成物
C−8を得た。得られた組成物を用いて、実施例1と同
様にスランプ試験を行ったところ、スランプ試験結果は
垂れ落ちであった。
比較例4 処理粉末として処理粉末bを使用し、さらに(A)成
分、(B)成分の投入と同時に、トルエン50部を投入し
た以外は、実施例1と同様に他の成分を用いて、湿気を
断った状態で混煉し、さらに加熱減圧でトルエンを留去
して、組成物C−9を得た。得られた組成物を用いて、
実施例1と同様にスランプ試験を行ったところ、スラン
プ試験結果は垂れ落ちであた。
以上の実施例3および比較例3、4から、本発明の
(A)成分と(B)成分の混合において、他のシロキサ
ン成分、あるいはトルエンのような有機溶剤を併用した
場合は、本発明の優れたスランプ防止の効果が得られな
いことが確認された。
以上の各実施例および比較例の結果からも明らかなよ
うに、本発明の製造方法にしたがって得られる室温硬化
性ポリオルガノシロキサン組成物は、硬化前の垂れ落ち
性が著しく改良されており、各種シーリング材として非
常に有効なものである。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本的に (A)一般式: (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
    し、nは正の整数である)で実質的に表され、25℃にお
    ける粘度が100〜500000cPであるポリオルガノシロキサ
    ン 100重量部、 (B)一般式: (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
    R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
    0、1または2である) で表されるオルガノシランおよび/またはその部分加水
    分解縮合物 1〜30重量部、 (C)微粉末シリカ 12〜50重量部 および (D)硬化用触媒 0.01〜10重量部 からなる室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を製
    造するにあたり、 前記(A)成分のポリオルガノシロキサンと(B)成分
    のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解縮合
    物のみを予め所定の比率で湿気を断った状態で混合し、
    次いでこの混合物に前記(C)成分の微粉末シリカと
    (D)成分の硬化用触媒、さらに任意成分を所定の比率
    で配合することを特徴とするシーリング材用の1成分型
    の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記(C)成分の微粉末シリカが未処理の
    シリカであることを特徴とする、請求項1記載の室温硬
    化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】前記(C)成分の微粉末シリカがヘキサメ
    チルジシラザンで表面処理したシリカであることを特徴
    とする、請求項1記載の室温硬化性ポリオルガノシロキ
    サン組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】基本的に (A)一般式: (式中、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を示
    し、nは正の整数である)で実質的に表され、25℃にお
    ける粘度が100〜500000cPであるポリオルガノシロキサ
    ン 100重量部、 (B)一般式: (式中、R1は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
    R2は同一または相異なる1価の炭化水素基を示し、mは
    0、1または2である) で表されるオルガノシランおよび/またはその部分加水
    分解縮合物 1〜30重量部、 (C)表面を疎水化処理した微粉末シリカ1〜50重量部 および (D)硬化用触媒 0.01〜10重量部 からなる室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を製
    造するにあたり、 前記(A)成分のポリオルガノシロキサンと(B)成分
    のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解縮合
    物のみを予め所定の比率で湿気を断った状態で混合し、
    次いでこの混合物に前記(C)成分の微粉末シリカと
    (D)成分の硬化用触媒、さらに任意成分を所定の比率
    で配合することを特徴とするシーリング材用の1成分型
    の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記(C)成分の微粉末シリカがヘキサメ
    チルジシラザンで表面処理したシリカであることを特徴
    とする、請求項4記載の室温硬化性ポリオルガノシロキ
    サン組成物の製造方法。
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