JP2635156B2 - 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物 - Google Patents

室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
に関し、更に詳しくは、硬化途上において、目地の動き
のため組成物の表面に生じた薄い硬化物膜にクラックが
生じたり、しわが発生したりすることがなく、平滑な硬
化表面および硬化物を得ることができる室温硬化性ポリ
オルガノシロキサン組成物に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
空気中の湿気により室温で硬化し、ゴム状弾性体を与
える室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物は、いわ
ゆる縮合型室温硬化性液状シリコーンゴム(RTVシリコ
ーンゴム)としてよく知られており、種々の産業分野に
おいて幅広く用いられている。これは両末端にヒドロキ
シル基を有するポリオルガノシロキサンをベースポリマ
ーとし、架橋剤としての加水分解性基を有するシラン及
び硬化触媒より本質的に成り立っているものであるが、
これらすべてを混合し湿気を遮断した容器に入れた、い
わゆる一包装型RTVシリコーンゴムは、シリコーン本来
の耐染性、耐寒性、耐候性、電気絶縁性などのすぐれた
性質に加え、種々の材質に対し接着性を有し、密閉容器
から大気にさらすことにより簡単にゴム状弾性体となる
ため、シリコーンシーリング材、シリコーンコーティン
グ材として製造業や建設業等の幅広い産業分野や家庭で
の補修用などとしてよく用いられている。
この一包装型RTVシリコーンゴムは、その架橋剤とし
てどのような加水分解性シランを用いるかにより、種々
の特色があらわれる。これに用いられる加水分解性シラ
ンとしてはアセトキシシラン、アルコキシシラン、アミ
ノキシシラン、アミドシラン、エノキシシラン、ケトキ
シマトシランなどが実用化されている。このなかで、ア
セトキシシランを用いたものは硬化性にすぐれ、特にガ
ラス等に対して優れた接着性を示すが、反面硬化時に酢
酸を放出するため刺激臭が強く、また金属や大理石等を
おかすという問題がある。アルコキシシランを用いたも
のは、刺激臭がなく、金属に対して腐食を示さない、ポ
リカーボネートに対してソルベントクラックをほとんど
おこさないなどという特徴がある、アミノキシシラン、
アミドシランを用いたものは、低モジュラスの硬化物が
得られるという特色はあるが、反面硬化がおそい。エノ
キシシランを用いたものは速乾性で金属に対する腐食は
ないが、未硬化時の黄変やコストの問題がある。これら
のうちでケトキシマトシランを架橋剤として用いた一包
装型RTVシリコーンゴムは、刺激臭がなく、適度の硬化
性を有し、金属に対する腐食も銅系金属以外はほとどな
く、特性的にもコスト的にもバランスのとれたRTシリコ
ーンゴムとして一般工業用や建築用として賞用されてい
る。
このため、ケトキシマトシランを架橋剤として用いる
一包装型RTVシリコーンゴムについては従来から種々の
検討が加えられてきた。
例えば特公昭46−11272号公報には接着性を付与する
方法が記載されている。特公昭62−17624号公報には、
有機アルミニウムを硬化触媒とする組成物の記載があ
り、また特開昭60−161457号公報にはチタンキレート化
合物を添加して弾性率や接着性の改良を図ったものが、
特公昭63−19537号公報には4官能性オキシムシランを
使用する組成物の例等が記載されている。
ところが、このケトキシマトシランを架橋剤として用
いる一包装型RTVシリコーンゴムにおいては、解決をせ
まられているひとつの大きな問題があった。それは硬化
途上における目地の動きに対する追随性である。シリコ
ーンシーリング材は2つの部材間を結合する弾性接着剤
であり、硬化した後であれば、その弾性の範囲内で目地
の動きには十分追随しうる。ところが硬化途上では、初
期に組成物の表面に生成した薄い硬化物膜にクラックが
生じたり、しわが発生したりすることがあり、これはシ
ール性能上大きな問題であるとともに外観上も好ましい
ものではなかった。
この目地の動きは温度変化による被着物の膨張収縮
や、振動、外力等により容易におこり、特に建築物にお
いてこれを完全に防ぐことは困難である。一包装型RTV
シリコーンゴムのなかで、ケトキシマトシランを架橋剤
としたものは、その硬化性が中程度なためと、また硬化
途上で塑性状態を経ることもあり、他のものと比べクラ
ックを発生させやすいものであった。
かかる問題の解決策として本発明者等は特願昭62−28
0472号において有機チタン化合物を添加することによ
り、効果的に上記欠点を解消できる組成物を提案した。
有機チタン化合物を添加した場合、硬化途上のクラック
は解消されるが、さらに耐熱性や耐電圧性が求められ
る、より厳しい環境下での使用に際し、その改良が望ま
れていた。
〔発明の目的〕
本発明は硬化途上での目地の動きに対して十分追随す
ることができ、それがため硬化途上でのクラック発生を
減少せしめ、かつ耐熱性が良く、耐電圧性等の電気特性
の優れたケトキシマトシランを架橋剤とする室温硬化性
ポリオルガノシロキサン組成物、更に上記特性の改良に
加え、耐水接着性および変色についても十分満足のいく
組成物を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた
結果、有機ジルコニウム化合物の添加が硬化途上での目
地の動きに対する追随性を向上させる作用及び耐熱性、
電気特性を向上させる作用があることを見出し、本発明
をなすに到った。
即ち、本発明は (A)一般式 HO〔R1 2SiO〕nH (ただし、R1は互いに同一または相異なる1価の置換ま
たは非置換の炭化水素基、nは(A)の25℃における粘
度が100〜500,000cPになる数を示す)で表わされる末端
が水酸基で閉塞されたポリジオルガノシロキサン 100
重量部、 (B)ケイ素原子に結合したケトキシマト基を1分子中
に2個以上有するシランおよび/またはその部分加水分
解縮合物 0.5〜25重量部、 (C)硬化触媒 0.01〜3重量部、 および (D)有機ジルコニウム化合物 0.5〜5重量部 から本質的に成る室温硬化性ポリオルガノシロキサン組
成物にかかわるものである。
本発明で用いられる(A)のポリジオルガノシロキサ
ンは、上記のごとく一般式HO〔R1 2SiO〕nH(R1,nは前述
の通り)で表されるものであり、25℃における粘度が10
0〜500,000cPのα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノ
シロキサン)である。R1の例としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ビニル基、フェニル基な
どの1価の炭化水素基、クロロメチル基、シアノエチル
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基などの1価の置換
炭化水素基が例示される。適度の硬化速度を有するこ
と、硬化前の流動性が適当で扱いやすいこと、また硬化
後の物性、特にモジュラスの低いことから、R1はその50
%以上がメチル基であるのが好ましく、合成の容易さか
らR1のすべてがメチル基であるのが最もよいが、耐熱
性、耐寒性が特に要求される場合は、R1の一部としてフ
ェニル基を用いるものがよい。nの範囲はR1の種類とそ
のモル比によって異なるが、取扱の容易さ、組成物の流
動性、硬化後の物性などから、(A)の粘度が、25℃で
100〜500,000cPとなるように選ばれ、R1がすべてメチル
基である場合は、nが20〜3,000に相当する。その中で
も、粘度が500〜200,000cPの間がさらに好ましい。この
範囲より低いと良好な物性を得るのが困難になり、これ
より高いと押出し作業性及び硬化性が悪くなる傾向があ
るからである。
本発明に用いられる(B)は(A)を架橋して網状構
造を与える架橋剤であり、そのために、ケイ素原子に結
合したケトキシマト基を1分子中に2個以上有するシラ
ンおよび/またはその部分加水分解縮合物が用いられ
る。ケイ素原子に結合したケトキシマト基としては、ジ
メチルケトキシマト基、ジエチルケトキシマト基、メチ
ルエチルケトキシマト基のようなジアルキルケトキシマ
ト基が例示され、このような化合物としては、例えば、
メチルトリス(ジエチルケトキシマト)シラン、メチル
トリス(メチルエチルケトキシマト)シラン、ビニルト
リス(メチルエチルケトキシマト)シラン、フェニルト
リス(メチルエチルケトキシマト)シラン、テトラキス
(メチルエチルケトキシマト)シラン、ジメチルビス
(メチルエチルケトキシマト)シラン、ビニルビス(メ
チルエチルケトキシマト)シラン、ジメチルビス(ジメ
チルケトキシマト)シラン、ジフェニルビス(ジエチル
ケトキシマト)シラン、メチルビス(メチルエチルケト
キシマト)メトキシシラン、メチルビス(メチルエチル
ケトキシマト)エトキシシラン、メチルビス(メチルエ
チルケトキシマト)イソプロポキシシランおよびそれら
の部分加水分解縮合物が代表的なものとして例示され
る。これらのジアルキルケトキシマト基を含有するシラ
ン化合物は、銅系金属に若干の腐食性を示すものの、そ
れ以外の金属への腐食性がなく、硬化速度、接着性など
の特性上のバランスが良く、刺激臭がなく、かつ合成も
容易である。これらの中で、適度の硬化性および硬化後
の弾性体の特性から(B)がメチルトリス(メチルエチ
ルケトキシマト)シランおよび/またはその部分加水分
解縮合物、若しくはビニルトリス(メチルエチルケトキ
シマト)シランおよび/またはその部分加水分解縮合物
であることが好ましい。成分(B)のシランおよび/ま
たはその部分加水分解縮合物の添加量は(A)成分100
重量部に対して0.5〜25重量部であり、好ましくは3〜1
0重量部である。0.5重量部より少ないと架橋剤として不
足であり組成物の硬化性が低下するからであり、25重量
部より多いと遊離して表面に皮膜を形成し、硬化物のモ
ジュラスが高くなりすぎてしまうからである。
本発明で用いられる硬化触媒(C)としては、鉄オク
トエート、コバルトオクトエート、マンガンオクトエー
ト、亜鉛オクトエート、スズナフテネート、スズカプリ
レート、スズオレエートのようなカルボン酸金属塩;ジ
ブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオクトエー
ト、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジオレエ
ート、ジフェニルスズジアセテート、酸化ジブチルス
ズ、ジブチルスズジメトキシド、ジブチルビス(トリエ
トキシシロキシ)スズ、ジオクチルスズジラウレート、
ビスアセチルアセトナトスズ、ビスエチルアセトアセテ
ートスズのような有機スズ化合物が例示されるが、微量
の存在で大きな触媒能をもつことから、有機スズカルボ
ン酸塩であることが好ましく、中でも硬化性の良好なジ
オルガノスズジカルボン酸塩であることが好ましい。硬
化触媒(C)の添加量は(A)成分100重量部に対して
は0.01〜3重量部である。これよりも少ない添加量では
硬化触媒として不十分であって硬化に長時間を要し、ま
た空気との接触面から遠い内部での硬化が不良となる。
他方これよりも多い場合には組成物の保存安定性が低下
するので適当でない。より好ましい添加量の範囲を示せ
ば0.1〜2重量部である。
本発明で用いられる(D)成分の有機ジルコニウム化
合物は、本発明の根幹をなすものであり、(A)(B)
および(C)から成る組成物の硬化途上での目地の動き
に対する追随性を向上させ、硬化途上でのクラック発生
を減少させ、更に耐熱性、電気特性を向上させるのに有
効である。かかる有機ジルコニウム化合物としては、ジ
ルコニウムブチレート、ジルコニウムアセチルアセトネ
ート、アセチルアセトンジルコニウムブチレート、ジル
コニウムラクテート、ステアリン酸ジルコニウムブチレ
ートなどの化合物が例示される。
これら有機ジルコニウム化合物としては、均一分散性
の点から常温で液状のものが好ましい。有機ジルコニウ
ム化合物の添加量は(A)成分100重量部に対して0.5〜
5重量部である。これよりも少ない量では硬化途上での
目地の動きに対する追随性の発現が十分でなく、またこ
れよりも多いと組成物の粘稠度が増大し押出性が低下し
作業性が悪化したり、黄変の度合が強くなったり、また
保存安定性も悪くなるなどのことがおこり適当でない。
より好ましい添加量の範囲を示せば1〜3重量部であ
る。
本発明においては、必要に応じて充填剤及びその他の
添加剤が配合せしめられる。
充填剤としては補強性のものと非補強性のものとがあ
り、補強性充填剤としては、煙霧質シリカ、焼成シリ
カ、沈澱シリカ、煙霧質チタンおよびこれらの表面をオ
ルガノクロロシラン類、ポリオルガノシロキサン類、お
よびヘキサメチルジシラザンなどで疎水化したもの等が
例示され、また非補強性充填剤としては、炭酸カルシウ
ム、有機酸表面処理炭酸カルシウム、けいそう土、粉砕
シリカ、アルミノケイ酸、マグネシア、アルミナなどが
ある。なお、特に低いモジュラスを有することが要求さ
れる場合には、これらのうち非補強性の充填剤を用いる
ことが好ましい。
また添加剤としては、顔料、チクソトロピー性付与
剤、接着性向上剤、押出し作業性を改良するための粘度
調整剤、紫外線防止剤、防カビ剤、耐熱性向上剤、難燃
化剤などの各種添加剤を加えることも可能である。
本発明の組成物は、以上の(A)、(B)、(C)、
(D)成分および必要に応じた充填剤を、湿気を遮断し
た状態で混合することにより得られる。ただし、
(A)、(B)、(C)、(D)のすべての成分を一度
に混合すると、混合時に(A)と(D)の相互作用によ
り急激な増粘とストラクチャー形成が生じ、均一混合を
行うのがやや困難となる。その為、好ましい調製方法
は、先ず(A)、(B)、(C)成分および必要に応じ
た充填剤を、湿気を遮断した状態で均一混合し、(A)
と(B)との反応を十分に進行せしめ、しかる後に当該
混合物に(D)成分を加え、再度湿気を遮断した状態で
均一混合する方法である。尚、必要に応じた各種添加剤
は第1の混合時に加えることもできるし、また第2の混
合時に加えることもできる。
得られた組成物は、密閉容器中でそのまま保存し、使
用時に空気中の水分にさらすことによってはじめて硬化
される、いわゆる1包装型室温硬化性ポリオルガノシロ
キサン組成物として用いることができる。
また、本発明の組成物においては、これらの成分を適
宜別々の容器に分けて保存し、使用時にこれらを混合す
る、いわゆる2包装型室温硬化性ポリオルガノシロキサ
ン組成物として用いることもできる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、硬化途上での目地の動きに対して十
分追随しうる、硬化時にケトキシム化合物を放出する室
温湿気硬化型ポリオルガノシロキサン組成物を与えるこ
とができ、かかる組成物は硬化途上でのクラックやしわ
の発生を減少せしめることができ、さらに耐熱性や耐電
圧性が良好であり、また耐水接着性や変色についても有
利な特性を有している。このように硬化途上でのクラッ
クやしわの発生の少ない組成物は、シリコーンシーリン
グ材として建築用の分野で好ましいばかりでなく、優れ
た耐熱性や電気特性を有しているため一般工業用として
も最適である。
特に、硬化時に外気温変動の影響をうけ、目地の動き
が大きく、またそれを防止することが実質的に不可能で
あるような建築現場で用いられるシリコーンシーリング
材として特に好ましいものである。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例でもって示す。ここで部はすべ
て重量部を表わし、粘度等の物性値はすべて25℃におけ
る値である。またMe,Vi,Phはそれぞれメチル基、ビニル
基、フェニル基を表わす。
実施例1 粘度200,000cPのα,ω−ジヒドロキシジメチルポリ
シロキサン100部に、比表面積200m2/gの乾式法シリカ14
部を添加し、均一に混練してベースコンパウンドB−1
を得た。一方、メチルトリス(メチルエチルケトキシマ
ト)シラン140部、γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルトリメトキシシラン10部、およびジブチルスズジ
ラウレート1部を均一に混合して、架橋剤混合物C−1
を得た。
ベースコンパウンドB−1を100部とり、これに8部
のC−1を加え湿気遮断下に均一混練した。この組成物
を湿気遮断下で4時間室温に放置した後、表1に示した
有機ジルコニウム化合物を加え、湿気を遮断した状態で
均一になるまで混合し、脱泡して、試料1〜7を調製し
た。また有機ジルコニウム化合物の代わりに有機チタネ
ート化合物を用いた比較例試料10と、いずれの化合物も
添加しないブランクの試料11を調製した。これらを2mm
のシート状に押出し、25℃、60%RHで168時間放置し、
空気中の湿気により硬化させ、ゴム状弾性体を得た。ま
た目地の動きに対する追随性を測定するため、折り曲げ
試験を行った。これは紙などの上に試料を直径約7mmの
ビード状に押出し、25℃、60%RHの雰囲気下に放置し、
所定時間毎に90゜外側へ折り曲げ、試料のビードにクラ
ックが生じるかどうかを見るものである。これらのゴム
物性と折り曲げ試験の結果を表1に示す。
実施例2 実施例1で用いたベースコンパウンドB−1を100部
とり、これに7部のC−1を加え、湿気遮断下に均一混
練した。この組成物を湿気遮断下で4時間室温に放置し
た後、ジルコニウムブチレート〔Zr(OC4H9〕を0.8
部添加した試料12と、ノルマルブチルチタネート(n−
BuO)4Tiを0.86部添加した比較例試料13を調製した。こ
れら2種の試料と実施例1のブランク試料11とで耐熱性
および電気特性について評価した結果を表2に示す。
実施例3 実際の目地の動きに対する追随性を調べるため、目地
の温度変化による収縮を利用して実施例1で用いた試料
2,4および11(比較例)を用いて目地の動きに対する追
随性を調べた。目地は縦、横とも15mm、長さ300mmの三
角目地である。この目地は試料打設後20分で約4%、60
分後で約8%収縮し、約9%の収縮時に温度平衡に達し
た。結果は表2に示す通りであり、本発明品の場合は、
60分後にしっかりとした皮膜を表面に形成していた。
実施例4 メチルトリス(メチルエチルケトキシマト)シラン11
0部、ビニルトリス(メチルエチルケトキシマト)シラ
ン30部、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン8部、
およびジブチルスズジラウレート1部を均一に混合し
て、架橋剤混合物C−2を得た。
実施例1で用いたベースコンパウンドB−1を100部
とり、これに8部のC−2を加え湿気遮断下に均一混練
した。この組成物を湿気遮断下に2時間室温に放置した
後、ジルコニウムアセチルアセトネート0.7部を加え、
湿気を遮断した状態で均一になるまで混合し、脱泡して
試料14を調製した。実施例1と同じ方法でゴム物性を測
定し、折り曲げ試験を行った。結果は、硬さ34、引張強
さ23kgf/cm2、伸び280%であり、折り曲げ試験でのクラ
ック発生は見られなかった。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式 HO〔R1 2SiO〕nH (ただし、R1は互いに同一または相異なる1価の置換ま
    たは非置換の炭化水素基、nは(A)の25℃における粘
    度が100〜500,000cPになる数を示す)で表わされる末端
    が水酸基で閉塞されたポリジオルガノシロキサン 100
    重量部、 (B)ケイ素原子に結合したケトキシマト基を1分子中
    に2個以上有するシランおよび/またはその部分加水分
    解縮合物 0.5〜25重量部、 (C)硬化触媒 0.01〜3重量部、 および (D)有機ジルコニウム化合物 0.5〜5重量部 から本質的に成る室温硬化性ポリオルガノシロキサン組
    成物。
  2. 【請求項2】(B)がメチルトリス(メチルエチルケト
    キシマト)シランおよび/またはその部分加水分解縮合
    物、若しくはビニルトリス(メチルエチルケトキシマ
    ト)シランおよび/またはその部分加水分解縮合物であ
    る請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】(C)が有機スズ化合物である請求項1記
    載の組成物。
  4. 【請求項4】(C)が有機スズカルボン酸塩および/ま
    たはその誘導体である請求項3記載の組成物。
JP1076914A 1989-03-29 1989-03-29 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物 Expired - Lifetime JP2635156B2 (ja)

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