JP2002192922A - タイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤ

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JP2002192922A
JP2002192922A JP2000396040A JP2000396040A JP2002192922A JP 2002192922 A JP2002192922 A JP 2002192922A JP 2000396040 A JP2000396040 A JP 2000396040A JP 2000396040 A JP2000396040 A JP 2000396040A JP 2002192922 A JP2002192922 A JP 2002192922A
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carcass ply
rim
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/02Carcasses
    • B60C9/17Carcasses asymmetric to the midcircumferential plane of the tyre
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • B60C2015/0696Asymmetric bead reinforcement, e.g. arrangement of bead reinforcing layer or apex

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操縦安定性などの他性能へ影響を与えずにロ
ードノイズを低減すること。 【解決手段】 カーカスプライ26はゴムよりも剛性が
高いため、低い巻上部26Bを有するビード部16の方
が高い巻上部26Bを有するビード部16より振動の伝
達率は小さい。したがって、リムホイール12加振時の
振幅が大きい側に低い巻上部26Bを有するビード部1
6を装着すると、ハブ連結部34に作用する加振力を低
減することができ、ロードノイズの低減が図れる。な
お、リムホイール12の加振時の振幅の大きい側とは反
対側は振幅が小さいので、振幅の小さい側に高い巻上部
26Bを有するビード部16を装着してもハブ連結部3
4への振動伝達は大きくならない。このため、片側のサ
イド部剛性を小さくしても、もう片側のサイド部剛性を
大きくして空気入りタイヤ全体でのバネ定数を確保で
き、操縦安定性を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ・リムホイ
ール組立体及び空気入りタイヤに係り、特に車両に装着
した際のロードノイズを効果的に低減することのできる
タイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤを提供
することが目的である。
【0002】
【従来の技術】昨今のタイヤに対して要求されるタイヤ
性能としてロードノイズを低減させることが強く求めら
れている。
【0003】ロードノイズはタイヤが路面の凹凸により
強制入力を受けて振動し、それが車軸を介して車体へ伝
播し、最終的に車室内に伝達されて音となる。
【0004】その振動の伝達経路を詳しく観察すると、
タイヤのトレッド部,左右のサイドウォール部、左右の
ビード部、ホイール(リム・ディスク)部、車軸へと伝
達される。
【0005】従来ロードノイズを低減するためにはタイ
ヤの振動特性の改良が必要であり、タイヤ断面の重量や
剛性の配分の適正化によるモード周波数のコントロール
などにより改良が行われてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タイヤのモー
ド周波数コントロールによる手法では、ロードノイズは
低減されるものの、操縦安定性などの他性能へ与える影
響が多い。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、操縦安定性な
どの他性能へ与えずにロードノイズを低減することので
きるタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤを
提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者はロー
ドノイズを低減するために研究を行った結果、以下のよ
うな事実が判明した。
【0009】ロードノイズについてはゴムなどの弾性体
で構成されたタイヤの弾性振動のみが主要因であると考
えられていたが、ホイールの振動も重要な要因であると
いう事実が判明した。
【0010】そこで、種々のホイールについて、リム部
を径方向に加振した時の曲げ変形モードを調べた結果、
車両内側のリム端の振幅と車両外側のリム端の振幅とが
異なる場合があり、ホイールディスクのオフセットによ
らず、ホイールのデザインによって内外のリム端に振幅
の差が生じることが分った。
【0011】本発明者は、このような新たな知見を巧み
に利用すれば、ロードノイズの低減が図れることを見出
すに至ったのである。
【0012】請求項1に記載の発明は、上記事実に鑑み
てなされたものであって、左右一対のビード部に設けら
れたビードコアと、一方のビード部から他方のビード部
に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側か
ら外側へ巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライ
と、前記本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビー
ドコアのタイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、
前記カーカスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配
置された1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベ
ルトのラジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、
前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイド
ゴムとを備えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付
けたタイヤ・リムホイール組立体であって、リム径方向
加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム端とで異な
るリムホイールと、ビードヒールを通りタイヤ回転軸に
対して平行な基準線からタイヤ径方向外側に計測した高
さ寸法がタイヤ赤道面を挟んで左右で異なる巻上部を有
する空気入りタイヤとを備え、リム径方向加振時の振幅
が大きい方のリム端側に、高さ寸法の低い巻上部を有す
るビード部が装着されていることを特徴としている。
【0013】次に、請求項1に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0014】カーカスプライはゴムよりも剛性が高いた
め、高さの低い巻上部を有するビード部の方が高さの高
い巻上部を有するビード部より振動の伝達率は小さい。
【0015】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低い巻上部を有する振動の
伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結部に作用
する加振力を低減することができ、ロードノイズの低減
が図れる。
【0016】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高い巻上部を有するビード部を装着しても
ハブ連結部への振動伝達は大きくならない。
【0017】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0018】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタイヤ・リムホイール組立体において、高さ寸法の低
い巻上部の高さ寸法が、高さ寸法の高い巻上部の高さ寸
法の85%以下に設定されていることを特徴としてい
る。
【0020】次に、請求項2に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0021】高さ寸法の低い巻上部の高さ寸法を、高さ
寸法の高い巻上部の高さ寸法の85%以下に設定するこ
とにより、ロードノイズを十分に低減することが出来
る。
【0022】請求項3に記載の発明は、左右一対のビー
ド部に設けられたビードコアと、一方のビード部から他
方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ
径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有するカ
ーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配置
され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビード
フィラーと、前記カーカスプライのクラウン部ラジアル
方向外側に配置された1層以上のコード層よりなるベル
トと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置されたトレ
ッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配置
されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤをリムホイ
ールに組み付けたタイヤ・リムホイール組立体であっ
て、リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側の
リム端とで異なるリムホイールと、ビードヒールを通り
タイヤ回転軸に対して平行な基準線からタイヤ径方向外
側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道面を挟んで左右で異
なるビードフィラーを有する空気入りタイヤとを備え、
リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ
寸法の低いビードフィラーを有するビード部が装着され
ていることを特徴としている。
【0023】次に、請求項3に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0024】ビードフィラー(ゴム)は、周囲のサイド
ゴム等に比較して剛性が高い(硬度が大)ため、高さの
低いビードフィラーを有するビード部の方が高さの高い
ビードフィラーを有するビード部より振動の伝達率は小
さい。
【0025】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低いビードフィラーを有す
る振動の伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結
部に作用する加振力を低減することができ、ロードノイ
ズの低減が図れる。
【0026】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高いビードフィラーを有するビード部を装
着してもハブ連結部への振動伝達は大きくならない。
【0027】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0028】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0029】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のタイヤ・リムホイール組立体において、高さ寸法の低
いビードフィラーの高さ寸法が、高さ寸法の高いビード
フィラーの高さ寸法の90%以下に設定されていること
を特徴としている。
【0030】次に、請求項4に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0031】高さ寸法の低いビードフィラーの高さ寸法
を、高さ寸法の高いビードフィラーの高さ寸法の90%
以下に設定することにより、ロードノイズを十分に低減
することが出来る。
【0032】請求項5に記載の発明は、左右一対のビー
ド部に設けられたビードコアと、一方のビード部から他
方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ
径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有するカ
ーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配置
され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビード
フィラーと、前記カーカスプライに沿って一方配置され
前記ビード部の補強を行うビード補強層と、前記カーカ
スプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された1
層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラジ
アル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カーカ
スプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを備
えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ
・リムホイール組立体であって、リム径方向加振時の振
幅が、表側のリム端と裏側のリム端とで異なるリムホイ
ールと、ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行
な基準線からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタ
イヤ赤道面を挟んで左右で異なるビード補強層を有する
空気入りタイヤとを備え、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さ寸法の低いビード補強層を有
するビード部が装着されていることを特徴としている。
【0033】次に、請求項5に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0034】ビード補強層は、一般的に繊維コード等を
含み、周囲のサイドゴム等に比較して剛性が高いでた
め、高さの低いビード補強層を有するビード部の方が高
さの高いビード補強層を有するビード部より振動の伝達
率は小さい。
【0035】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低いビード補強層を有する
振動の伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結部
に作用する加振力を低減することができ、ロードノイズ
の低減が図れる。
【0036】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高いビード補強層を有するビード部を装着
してもハブ連結部への振動伝達は大きくならない。
【0037】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0038】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0039】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のタイヤ・リムホイール組立体において、高さ寸法の低
いビード補強層の高さ寸法が、高さ寸法の高いビード補
強層の高さ寸法の90%以下に設定されていることを特
徴としている。
【0040】次に、請求項6に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0041】高さ寸法の低いビード補強層の高さ寸法
を、高さ寸法の高いビード補強層の高さ寸法の90%以
下に設定することにより、ロードノイズを十分に低減す
ることが出来る。
【0042】請求項7に記載の発明は、左右一対のビー
ド部に設けられたビードコアと、一方のビード部から他
方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ
径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有するカ
ーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配置
され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビード
フィラーと、前記カーカスプライのクラウン部ラジアル
方向外側に配置された1層以上のコード層よりなるベル
トと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置されたトレ
ッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配置
されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤをリムホイ
ールに組み付けたタイヤ・リムホイール組立体であっ
て、リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側の
リム端とで異なるリムホイールと、ビードヒールを通り
タイヤ回転軸に対して平行な基準線からタイヤ径方向外
側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道面を挟んで左右で異
なる巻上部及びビードフィラーを有する空気入りタイヤ
とを備え、リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端
側に、高さ寸法の低い巻上部及び高さ寸法の低いビード
フィラーを有するビード部が装着されていることを特徴
としている。
【0043】次に、請求項7に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0044】カーカスプライはゴムよりも剛性が高く、
ビードフィラー(ゴム)は周囲のサイドゴム等に比較し
て剛性が高い(硬度が大)ため、高さの低い巻上部と高
さの低いビードフィラーを有するビード部の方が、高さ
の高い巻上部と高さの高いビードフィラーを有するビー
ド部より振動の伝達率は小さい。
【0045】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低い巻上部と高さの低いビ
ードフィラーを有する振動の伝達率の低いビード部を装
着すると、ハブ連結部に作用する加振力を低減すること
ができ、ロードノイズの低減が図れる。
【0046】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高い巻上部と高いビードフィラーを有する
ビード部を装着してもハブ連結部への振動伝達は大きく
ならない。
【0047】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0048】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0049】請求項8に記載の発明は、左右一対のビー
ド部に設けられたビードコアと、一方のビード部から他
方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ
径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有するカ
ーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配置
され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビード
フィラーと、前記カーカスプライに沿って一方配置され
前記ビード部の補強を行うビード補強層と、前記カーカ
スプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された1
層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラジ
アル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カーカ
スプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを備
えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ
・リムホイール組立体であって、リム径方向加振時の振
幅が、表側のリム端と裏側のリム端とで異なるリムホイ
ールと、ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行
な基準線からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタ
イヤ赤道面を挟んで左右で異なる巻上部及びビード補強
層を有する空気入りタイヤとを備え、リム径方向加振時
の振幅が大きい方のリム端側に、高さ寸法の低い巻上部
及び高さ寸法の低いビード補強層を有するビード部が装
着されていることを特徴としている。
【0050】次に、請求項8に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0051】カーカスプライはゴムよりも剛性が高く、
ビード補強層は周囲のサイドゴム等に比較して剛性が高
い(硬度が大)ため、高さの低い巻上部と高さの低いビ
ード補強層を有するビード部の方が、高さの高い巻上部
と高さの高いビード補強層を有するビード部より振動の
伝達率は小さい。
【0052】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低い巻上部及び高さの低い
ビード補強層を有する振動の伝達率の低いビード部を装
着すると、ハブ連結部に作用する加振力を低減すること
ができ、ロードノイズの低減が図れる。
【0053】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高い巻上部と高いビード補強層を有するビ
ード部を装着してもハブ連結部への振動伝達は大きくな
らない。
【0054】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0055】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0056】請求項9に記載の発明は、左右一対のビー
ド部に設けられたビードコアと、一方のビード部から他
方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイヤ
径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有するカ
ーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配置
され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビード
フィラーと、前記カーカスプライに沿って一方配置され
前記ビード部の補強を行うビード補強層と、前記カーカ
スプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された1
層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラジ
アル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カーカ
スプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを備
えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ
・リムホイール組立体であって、リム径方向加振時の振
幅が、表側のリム端と裏側のリム端とで異なるリムホイ
ールと、ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行
な基準線からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタ
イヤ赤道面を挟んで左右で異なるビード補強層及びビー
ドフィラーを有する空気入りタイヤとを備え、リム径方
向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ寸法の低
いビード補強層及び高さ寸法の低いビードフィラーを有
するビード部が装着されていることを特徴としている。
【0057】次に、請求項9に記載のタイヤ・リムホイ
ール組立体の作用を説明する。
【0058】ビードフィラーは周囲のサイドゴム等に比
較して剛性が高く(硬度が大)、ビード補強層は周囲の
ゴムに比較して剛性が高いため、高さの低いビードフィ
ラー及び高さの低いビード補強層を有するビード部の方
が、高さの高いビードフィラー及び高さの高いビード補
強層を有するビード部より振動の伝達率は小さい。
【0059】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低いビード補強層及び高さ
の低いビードフィラーを有する振動の伝達率の低いビー
ド部を装着すると、ハブ連結部に作用する加振力を低減
することができ、ロードノイズの低減が図れる。
【0060】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高いビードフィラー及び高いビード補強層
を有するビード部を装着してもハブ連結部への振動伝達
は大きくならない。
【0061】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0062】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0063】請求項10に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライに沿って一方配置さ
れ前記ビード部の補強を行うビード補強層と、前記カー
カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
備えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイ
ヤ・リムホイール組立体であって、リム径方向加振時の
振幅が、表側のリム端と裏側のリム端とで異なるリムホ
イールと、ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平
行な基準線からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法が
タイヤ赤道面を挟んで左右で異なる巻上部、ビード補強
層及びビードフィラーを有する空気入りタイヤとを備
え、リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、
高さ寸法の低い巻上部、ビード補強層及びビードフィラ
ーを有するビード部が装着されていることを特徴として
いる。
【0064】次に、請求項10に記載のタイヤ・リムホ
イール組立体の作用を説明する。
【0065】カーカスプライはゴムよりも剛性が高く、
ビードフィラーは周囲のサイドゴム等に比較して剛性が
高く(硬度が大)、ビード補強層は周囲のゴムに比較し
て剛性が高いため、高さの低い巻上部、高さの低いビー
ドフィラー及び高さの低いビード補強層を有するビード
部の方が、高さの高い巻上部、高さの高いビードフィラ
ー及び高さの高いビード補強層を有するビード部より振
動の伝達率は小さい。
【0066】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低い巻上部、高さの低いビ
ード補強層及び高さの低いビードフィラーを有する振動
の伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結部に作
用する加振力を低減することができ、ロードノイズの低
減が図れる。
【0067】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高い巻上部、高いビードフィラー及び高い
ビード補強層を有するビード部を装着してもハブ連結部
への振動伝達は大きくならない。
【0068】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0069】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0070】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
請求項10の何れか1項に記載のタイヤ・リムホイール
組立体において、前記空気入りタイヤは、硬度がタイヤ
赤道面を挟んで左右で異なるビードフィラーを有し、振
動伝達率の高い側のビードシートに硬度の低いビードフ
ィラーを有するビード部が装着されていることを特徴と
している。
【0071】次に、請求項11に記載のタイヤ・リムホ
イール組立体の作用を説明する。
【0072】硬度の低いビードフィラーは、硬度の高い
ビードフィラーよりも振動の伝達率は小さい。
【0073】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、硬度の低いビードフィラーを有す
る振動の伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結
部に作用する加振力を更に低減することができ、ロード
ノイズを低減することができる。
【0074】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、硬度の高いビードフィラーを有するビード
部を装着してもハブ連結部への振動伝達は大きくならな
い。
【0075】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0076】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0077】請求項12に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライのクラウン部ラジア
ル方向外側に配置された1層以上のコード層よりなるベ
ルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置されたト
レッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配
置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤをリムホ
イールに組み付けたタイヤ・リムホイール組立体であっ
て、リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側の
リム端とで異なるリムホイールと、硬度がタイヤ赤道面
を挟んで左右で異なるビードフィラーを有する空気入り
タイヤとを備え、リム径方向加振時の振幅が大きい方の
リム端側に、硬度の低いビードフィラーを有するビード
部が装着されていることを特徴としている。
【0078】次に、請求項12に記載のタイヤ・リムホ
イール組立体の作用を説明する。
【0079】硬度の低いビードフィラーは、硬度の高い
ビードフィラーよりも振動の伝達率は小さい。
【0080】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、硬度の低いビードフィラーを有す
る振動の伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結
部に作用する加振力を更に低減することができ、ロード
ノイズを低減することができる。
【0081】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、硬度の高いビードフィラーを有するビード
部を装着してもハブ連結部への振動伝達は大きくならな
い。
【0082】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0083】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0084】請求項13に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライのクラウン部ラジア
ル方向外側に配置された1層以上のコード層よりなるベ
ルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置されたト
レッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配
置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤであっ
て、ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基
準線からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ
赤道面を挟んで左右で異なる巻上部を有することを特徴
としている。
【0085】次に、請求項13に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0086】カーカスプライはゴムよりも剛性が高いた
め、高さの低い巻上部を有するビード部の方が高さの高
い巻上部を有するビード部より振動の伝達率は小さい。
【0087】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低い巻上部を有する振動の
伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結部に作用
する加振力を低減することができ、ロードノイズの低減
が図れる。
【0088】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高い巻上部を有するビード部を装着しても
ハブ連結部への振動伝達は大きくならない。
【0089】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0090】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0091】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の空気入りタイヤにおいて、高さ寸法の低い巻上部
の高さ寸法が、高さ寸法の高い巻上部の高さ寸法の85
%以下に設定されていることを特徴としている。
【0092】次に、請求項14に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0093】高さ寸法の低い巻上部の高さ寸法を、高さ
寸法の高い巻上部の高さ寸法の85%以下に設定するこ
とにより、ロードノイズを十分に低減することが出来
る。
【0094】請求項15に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライのクラウン部ラジア
ル方向外側に配置された1層以上のコード層よりなるベ
ルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置されたト
レッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配
置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤであっ
て、ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基
準線からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ
赤道面を挟んで左右で異なるビードフィラーを有するこ
とを特徴としている。
【0095】次に、請求項15に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0096】ビードフィラー(ゴム)は、周囲のサイド
ゴム等に比較して剛性が高い(硬度が大)ため、高さの
低いビードフィラーを有するビード部の方が高さの高い
ビードフィラーを有するビード部より振動の伝達率は小
さい。
【0097】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低いビードフィラーを有す
る振動の伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結
部に作用する加振力を低減することができ、ロードノイ
ズの低減が図れる。
【0098】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高いビードフィラーを有するビード部を装
着してもハブ連結部への振動伝達は大きくならない。
【0099】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0100】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0101】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の空気入りタイヤにおいて、高さ寸法の低いビード
フィラーの高さ寸法が、高さ寸法の高いビードフィラー
の高さ寸法の90%以下に設定されたことを特徴として
いる。
【0102】次に、請求項16に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0103】高さ寸法の低いビードフィラーの高さ寸法
を、高さ寸法の高いビードフィラーの高さ寸法の90%
以下に設定することにより、ロードノイズを十分に低減
することが出来る。
【0104】請求項17に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライに沿って一方配置さ
れ前記ビード部の補強を行うビード補強層と、前記カー
カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
備えた空気入りタイヤであって、ビードヒールを通りタ
イヤ回転軸に対して平行な基準線からタイヤ径方向外側
に計測した高さ寸法がタイヤ赤道面を挟んで左右で異な
るビード補強層を有することを特徴としている。
【0105】次に、請求項17に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0106】ビード補強層は、一般的に繊維コード等を
含み、周囲のサイドゴム等に比較して剛性が高いため、
高さの低いビード補強層を有するビード部の方が高さの
高いビード補強層を有するビード部より振動の伝達率は
小さい。
【0107】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低いビード補強層を有する
振動の伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結部
に作用する加振力を低減することができ、ロードノイズ
の低減が図れる。
【0108】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高いビード補強層を有するビード部を装着
してもハブ連結部への振動伝達は大きくならない。
【0109】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0110】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0111】請求項18に記載の発明は、請求項17に
記載の空気入りタイヤにおいて、高さ寸法の低いビード
補強層の高さ寸法が、高さ寸法の高いビード補強層の高
さ寸法の90%以下に設定されたことを特徴としてい
る。
【0112】次に、請求項18に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0113】高さ寸法の低いビード補強層の高さ寸法
を、高さ寸法の高いビード補強層の高さ寸法の90%以
下に設定することにより、ロードノイズを十分に低減す
ることが出来る。
【0114】請求項19に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライのクラウン部ラジア
ル方向外側に配置された1層以上のコード層よりなるベ
ルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置されたト
レッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配
置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤであっ
て、ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基
準線からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ
赤道面を挟んで左右で異なる巻上部及びビードフィラー
を有することを特徴としている。
【0115】次に、請求項19に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0116】カーカスプライはゴムよりも剛性が高く、
ビードフィラー(ゴム)は周囲のサイドゴム等に比較し
て剛性が高い(硬度が大)ため、高さの低い巻上部と高
さの低いビードフィラーを有するビード部の方が、高さ
の高い巻上部と高さの高いビードフィラーを有するビー
ド部より振動の伝達率は小さい。
【0117】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低い巻上部と高さの低いビ
ードフィラーを有する振動の伝達率の低いビード部を装
着すると、ハブ連結部に作用する加振力を低減すること
ができ、ロードノイズの低減が図れる。
【0118】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高い巻上部と高いビードフィラーを有する
ビード部を装着してもハブ連結部への振動伝達は大きく
ならない。
【0119】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0120】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0121】請求項20に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライに沿って一方配置さ
れ前記ビード部の補強を行うビード補強層と、前記カー
カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
備えた空気入りタイヤであって、ビードヒールを通りタ
イヤ回転軸に対して平行な基準線からタイヤ径方向外側
に計測した高さ寸法がタイヤ赤道面を挟んで左右で異な
る巻上部及びビード補強層を有することを特徴としてい
る。
【0122】次に、請求項20に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0123】カーカスプライはゴムよりも剛性が高く、
ビード補強層は周囲のサイドゴム等に比較して剛性が高
い(硬度が大)ため、高さの低い巻上部と高さの低いビ
ード補強層を有するビード部の方が、高さの高い巻上部
と高さの高いビード補強層を有するビード部より振動の
伝達率は小さい。
【0124】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低い巻上部及び高さの低い
ビード補強層を有する振動の伝達率の低いビード部を装
着すると、ハブ連結部に作用する加振力を低減すること
ができ、ロードノイズの低減が図れる。
【0125】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高い巻上部と高いビード補強層を有するビ
ード部を装着してもハブ連結部への振動伝達は大きくな
らない。
【0126】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0127】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0128】請求項21に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライに沿って一方配置さ
れ前記ビード部の補強を行うビード補強層と、前記カー
カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
備えた空気入りタイヤであって、ビードヒールを通りタ
イヤ回転軸に対して平行な基準線からタイヤ径方向外側
に計測した高さ寸法がタイヤ赤道面を挟んで左右で異な
るビード補強層及びビードフィラーを有し、一方のビー
ド部には、高さ寸法の低いビード補強層及び高さ寸法の
低いビードフィラーが設けられていることを特徴として
いる。
【0129】次に、請求項21に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0130】ビードフィラーは周囲のサイドゴム等に比
較して剛性が高く(硬度が大)、ビード補強層は周囲の
ゴムに比較して剛性が高いため、高さの低いビードフィ
ラー及び高さの低いビード補強層を有するビード部の方
が、高さの高いビードフィラー及び高さの高いビード補
強層を有するビード部より振動の伝達率は小さい。
【0131】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低いビード補強層及び高さ
の低いビードフィラーを有する振動の伝達率の低いビー
ド部を装着すると、ハブ連結部に作用する加振力を低減
することができ、ロードノイズの低減が図れる。
【0132】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高いビードフィラー及び高いビード補強層
を有するビード部を装着してもハブ連結部への振動伝達
は大きくならない。
【0133】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0134】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0135】請求項22に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライに沿って一方配置さ
れ前記ビード部の補強を行うビード補強層と、前記カー
カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
備えた空気入りタイヤであって、ビードヒールを通りタ
イヤ回転軸に対して平行な基準線からタイヤ径方向外側
に計測した高さ寸法がタイヤ赤道面を挟んで左右で異な
る巻上部、ビード補強層及びビードフィラーを有するこ
とを特徴としている。
【0136】次に、請求項22に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0137】カーカスプライはゴムよりも剛性が高く、
ビードフィラーは周囲のサイドゴム等に比較して剛性が
高く(硬度が大)、ビード補強層は周囲のゴムに比較し
て剛性が高いため、高さの低い巻上部、高さの低いビー
ドフィラー及び高さの低いビード補強層を有するビード
部の方が、高さの高い巻上部、高さの高いビードフィラ
ー及び高さの高いビード補強層を有するビード部より振
動の伝達率は小さい。
【0138】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、高さの低い巻上部、高さの低いビ
ード補強層及び高さの低いビードフィラーを有する振動
の伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結部に作
用する加振力を低減することができ、ロードノイズの低
減が図れる。
【0139】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高い巻上部、高いビードフィラー及び高い
ビード補強層を有するビード部を装着してもハブ連結部
への振動伝達は大きくならない。
【0140】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0141】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0142】請求項23に記載の発明は、左右一対のビ
ード部に設けられたビードコアと、一方のビード部から
他方のビード部に延びる本体部と前記ビードコアをタイ
ヤ径方向内側から外側へ巻き上げられた巻上部を有する
カーカスプライと、前記本体部と前記巻上部との間に配
置され前記ビードコアのタイヤ径方向外側へ延びるビー
ドフィラーと、前記カーカスプライのクラウン部ラジア
ル方向外側に配置された1層以上のコード層よりなるベ
ルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置されたト
レッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側に配
置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤであっ
て、一方のビード部には硬度の高いビードフィラーが、
他方のビード部には硬度の低いビードフィラーが設けら
れていることを特徴としている。
【0143】次に、請求項23に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0144】硬度の低いビードフィラーは、硬度の高い
ビードフィラーよりも振動の伝達率は小さい。
【0145】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、硬度の低いビードフィラーを有す
る振動の伝達率の低いビード部を装着すると、ハブ連結
部に作用する加振力を低減することができ、ロードノイ
ズを低減することができる。
【0146】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、硬度の高いビードフィラーを有するビード
部を装着してもハブ連結部への振動伝達は大きくならな
い。
【0147】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0148】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0149】請求項24に記載の発明は、請求項13、
14、19、20、21、22の何れか1項に記載の空
気入りタイヤにおいて、高さ寸法の低い巻上部を有する
ビード部のビードフィラーは硬度が低く、高さ寸法の高
い巻上部を有するビード部のビードフィラーは硬度が高
いことを特徴としている。
【0150】次に、請求項24に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0151】硬度の低いビードフィラーは、硬度の高い
ビードフィラーよりも振動の伝達率は小さい。
【0152】したがって、高い巻上部を有するビード部
に硬度の高いビードフィラーを配置し、低い巻上部を有
するビード部に硬度の低いビードフィラーを配置しても
良い。
【0153】なお、高い巻上部を有するビード部に硬度
の低いビードフィラーを配置し、低い巻上部を有するビ
ード部に硬度の高いビードフィラーを配置すると、巻上
部の高さを左右で異ならせた意味が無くなる。
【0154】請求項25に記載の発明は、請求項15ま
たは請求項16に記載の空気入りタイヤにおいて、高さ
寸法の低いビードフィラーは硬度が低く、高さ寸法の高
いビードフィラーは硬度が高いことを特徴としている。
【0155】次に、請求項25に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0156】硬度の低いビードフィラーは、硬度の高い
ビードフィラーよりも振動の伝達率は小さい。
【0157】したがって、高いビードフィラーの硬度を
高く、低いビードフィラーの硬度の低くしても良い。
【0158】なお、高いビードフィラーの硬度を低く、
低いビードフィラーの硬度の高くすると、ビードフィラ
ーの高さを左右で異ならせた意味が無くなる。
【0159】請求項26に記載の発明は、請求項17ま
たは請求項18に記載の空気入りタイヤにおいて、高さ
寸法の低いビード補強層を有するビード部のビードフィ
ラーは硬度が低く、高さ寸法の高いビード補強層を有す
るビード部のビードフィラーは硬度が高いことを特徴と
している。
【0160】次に、請求項26に記載の空気入りタイヤ
の作用を説明する。
【0161】硬度の低いビードフィラーは、硬度の高い
ビードフィラーよりも振動の伝達率は小さい。
【0162】したがって、高いビード補強層を有するビ
ード部に硬度の高いビードフィラーを配置し、低いビー
ド補強層を有するビード部に硬度の低いビードフィラー
を配置しても良い。
【0163】なお、高いビード補強層を有するビード部
に硬度の低いビードフィラーを配置し、低いビード補強
層を有するビード部に硬度の高いビードフィラーを配置
すると、ビード補強層の高さを左右で異ならせた意味が
無くなる。
【0164】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明のタイ
ヤ・リムホイール組立体の第1の実施形態を図1及び図
2にしたがって説明する。
【0165】図1に示すように、本実施形態のタイヤ・
リムホイール組立体10は、リムホイール12に空気入
りタイヤ14を装着したものである。
【0166】なお、図1のタイヤ・リムホイール組立体
10において、矢印INは車両内側方向を、矢印OUT
は車両外側方向を示している。
【0167】本実施形態の空気入りタイヤ14は、一対
のビード部16をトロイド状に跨がるカーカス18を備
えている。
【0168】カーカス18のタイヤ径方向外側には、本
実施形態では、第1ベルトプライ20A及び第2ベルト
プライ20Bの2枚のベルトプライからなるベルト20
が配設されている。
【0169】ベルト20のタイヤ径方向外側にはトレッ
ドゴム層22が配設されている。また、カーカス18の
タイヤ軸方向外側には、サイドゴム層24が配設されて
いる。
【0170】本実施形態のカーカス18は、複数本のコ
ードを互いに平行に並べてゴムコーティングした1枚の
カーカスプライ26から構成されている。
【0171】ビード部16のビードコア28には、カー
カスプライ26の端部分がタイヤ径方向外側へ巻き上げ
られている。
【0172】ここで、カーカスプライ26の一方のビー
ドコア28から他方のビードコア28へ至る部分を本体
部26A、ビードコア28からタイヤ径方向外側へ延び
る巻上部分を巻上部26Bとする。
【0173】カーカスプライ26の本体部26Aと巻上
部26Bとの間には、ビードコア28からタイヤ径方向
外側へ延びる高硬度のゴムからなるビードフィラー30
が配設されている。
【0174】本実施形態では、図面左側のビードフィラ
ー30の高さBHLと、図面右側のビードフィラー30
の高さBHRとは同一高さである。
【0175】次に、カーカスプライ26の図面右側の巻
上部26Bの高さPHRは、図面左側の巻上部26Bの
高さPHLよりも低く設定されている。
【0176】ここで、図面右側の巻上部26Bの高さP
HRは、図面左側の巻上部26Bの高さPHLの85%
以下に設定することが好ましい。
【0177】なお、上記高さBHL、高さBHR、高さ
PHR及び高さPHLは、ビードヒールを通りタイヤ回
転軸に対して平行な基準線HL(通常のタイヤ高さを測
定する基準と同一)からタイヤ径方向外側に計測した高
さ寸法である。
【0178】次に、本実施形態のリムホイール12は、
リム部32の幅方向中心線RCLに対してディスク部3
3が車両外側方向にオフセットしているが、リム部を加
振した時の振幅は、車両外側のリム端の方が車両内側の
リム端よりも大きなっているものである。
【0179】ここで、リムホイール12のリム端の振幅
測定方法を以下に説明する。
【0180】図2に示すように、加速度計40をホイー
ル断面方向18箇所に貼り付けたリムホイール12を試
験用車軸42に取り付け、小型加振器でリム部をリム径
方向に加振することによって曲げモードの変形を測定し
て得た。 (作用)カーカスプライ26はゴムよりも剛性が高いた
め、低い巻上部26Bを有するビード部16の方が高い
巻上部26Bを有するビード部16より振動の伝達率は
小さい。
【0181】本実施形態では、リム径方向加振時の振幅
が大きい方のリム端側に、低い巻上部26Bを有する振
動の伝達率の低いビード部16を装着したので、ハブ連
結部34に作用する加振力を低減することができ、ロー
ドノイズを低減することができる。
【0182】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高い巻上部26Bを有するビード部16を
装着してもハブ連結部34への振動伝達は大きくならな
い。
【0183】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0184】このように、路面からの入力はハブ連結部
34へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体で
の剛性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずに
ロードノイズのみを低減することができる。
【0185】なお、図面右側の巻上部26Bの高さPH
Rが、図面左側の巻上部26Bの高さPHLの85%よ
りも高いと、ロードノイズを低減する効果が不足する。 [第2の実施形態]次に、本発明のタイヤ・リムホイー
ル組立体の第2の実施形態を図3にしたがって説明す
る。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0186】図3に示すように、本実施形態の空気入り
タイヤ50は、カーカスプライ26の図面右側の巻上部
26Bの高さPHRは、図面左側の巻上部26Bの高さ
PHLと同一高さに設定されている。
【0187】本実施形態では、図面右側のビードフィラ
ー30の高さBHRは、図面左側のビードフィラー30
の高さBHLよりも小さく設定されている。
【0188】図面右側のビードフィラー30の高さBH
Rは、図面左側のビードフィラー30の高さBHLの9
0%以下に設定することが好ましい。 (作用)ビードフィラー30はサイドゴム層24よりも
剛性が高いため、低いビードフィラー30を有するビー
ド部16の方が高いビードフィラー30を有するビード
部16より振動の伝達率は小さい。
【0189】本実施形態では、リム径方向加振時の振幅
が大きい方のリム端側に、低いビードフィラー30を有
する振動の伝達率の低いビード部16を装着したので、
ハブ連結部34に作用する加振力を低減することがで
き、ロードノイズを低減することができる。
【0190】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高いビードフィラー30を有するビード部
16を装着してもハブ連結部34への振動伝達は大きく
ならない。
【0191】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0192】このように、路面からの入力はハブ連結部
34へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体で
の剛性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずに
ロードノイズのみを低減することができる。
【0193】なお、図面右側のビードフィラー30の高
さBHRが、図面左側のビードフィラー30の高さBH
Lの90%よりも高いと、ロードノイズを低減する効果
が不足する。 [第3の実施形態]次に、本発明のタイヤ・リムホイー
ル組立体の第3の実施形態を図4にしたがって説明す
る。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0194】図4に示すように、本実施形態の空気入り
タイヤ60は、カーカスプライ26の図面右側の巻上部
26Bの高さPHRは、図面左側の巻上部26Bの高さ
PHLと同一高さに設定されている。
【0195】さらに、図面右側のビードフィラー30の
高さBHRは、図面左側のビードフィラー30の高さB
HLと同一高さに設定されている。
【0196】本実施形態の空気入りタイヤ60のビード
部16には、カーカスプライ26のビードフィラー30
側に沿ってビード補強層72が設けられている。
【0197】このビード補強層72は、複数本のコード
を平行に並べてゴムコーティングしたものであり、一般
に知られているようにビード部16の補強を行っている
ものである。
【0198】なお、コードとしては、ナイロン繊維、ポ
リエステル繊維、レーヨン繊維、芳香族ポリアミド繊維
等の繊維コード、もしくはスチールコード等が用いられ
る。
【0199】本実施形態では、図面右側のビード補強層
72の高さRHRは、図面左側のビード補強層72の高
さRHLよりも低く設定されている。
【0200】図面右側のビード補強層72の高さRHR
は、図面左側のビード補強層72の高さRHLの90%
以下に設定することが好ましい。
【0201】なお、上記高さRHL及び高さRHRは、
基準線HLから計測した値である。 (作用)ビード補強層72は剛性が高い部材であるた
め、低いビード補強層72を有するビード部16の方が
高いビード補強層72を有するビード部16より振動の
伝達率は小さい。
【0202】本実施形態では、リム径方向加振時の振幅
が大きい方のリム端側に、低いビード補強層72を有す
る振動の伝達率の低いビード部16を装着したので、左
右のビード補強層の高さが同一に設定された空気入りタ
イヤをリムホイール12装着した場合に比較してハブ連
結部34に作用する加振力を低減することができ、ロー
ドノイズを低減することができる。
【0203】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、高いビード補強層72を有するビード部1
6を装着してもハブ連結部34への振動伝達は大きくな
らない。
【0204】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数は確保できる。
【0205】このように、路面からの入力はハブ連結部
34へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体で
の剛性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずに
ロードノイズのみを低減することができる。
【0206】なお、図面右側のビード補強層72の高さ
RHRが、図面左側のビード補強層72の高さRHLの
90%よりも高いと、ロードノイズを低減する効果が不
足する。
【0207】なお、ビード補強層72が複数枚の場合に
は、高さRHR及び高さRHLはそれぞれ平均値をと
る。 [第4の実施形態]次に、本発明のタイヤ・リムホイー
ル組立体の第4の実施形態を図5にしたがって説明す
る。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0208】図5に示すように、本実施形態の空気入り
タイヤ74では、カーカスプライ26の図面右側の巻上
部26Bの高さPHRは、図面左側の巻上部26Bの高
さPHLと同一高さに設定されており、図面右側のビー
ドフィラー30の高さBHRは、図面左側のビードフィ
ラー30の高さBHLと同一高さに設定されており、図
面右側のビード補強層72の高さRHRは、図面左側の
ビード補強層72の高さRHLと同一高さに設定されて
いる。
【0209】本実施形態では、図面右側のビードフィラ
ー30の硬度は、図面左側のビードフィラー30の硬度
よりも低く設定されている。 (作用)硬度の低いビードフィラー30は、硬度の高い
ビードフィラー30よりも振動の伝達率は小さい。
【0210】したがって、リム径方向加振時の振幅が大
きい方のリム端側に、硬度の低いビードフィラー30を
有する振動の伝達率の低いビード部16を装着すると、
ハブ連結部34に作用する加振力を更に低減することが
でき、ロードノイズを低減することができる。
【0211】なお、加振時の振幅が大きい方のリム端と
は反対側は加振時の振幅が小さいので、加振時の振幅が
小さい側に、硬度の高いビードフィラー30を有するビ
ード部16を装着してもハブ連結部34への振動伝達は
大きくならない。
【0212】このため、片側のサイド部剛性を小さくし
ても、もう片側のサイド部剛性を大きくして、空気入り
タイヤ全体でのバネ定数を確保できる。
【0213】このように、路面からの入力はハブ連結部
へ伝達されにくくなり、かつ空気入りタイヤ全体での剛
性を確保できるので、操縦安定性へ影響を与えずにロー
ドノイズのみを低減することができる。
【0214】なお、ロードノイズを確実に低減するため
には左右のビードフィラー30のゴムの硬度(JIS
A)差は5度以上が好ましく、10度以上が更に好まし
い。 [その他の実施形態]図6に示すように、一方のビード
部16に高さの低い巻上部26B及び高さの低いビード
フィラー30を設けた空気入りタイヤ76を製造し、リ
ム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さの
低い巻上部26B及び高さの低いビードフィラー30を
有する振動の伝達率の低いビード部16が配設されたタ
イヤ・リムホイール組立体10であっても、ハブ連結部
34に作用する加振力を低減することができ、ロードノ
イズの低減が図れる。
【0215】また、図7に示すように、一方のビード部
16に高さの低いビードフィラー30及び高さの低いビ
ード補強層72を設けた空気入りタイヤ78を製造し、
リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ
の低いビードフィラー30及び高さの低いビード補強層
72を有する振動の伝達率の低いビード部16が配設さ
れたタイヤ・リムホイール組立体10であっても、ハブ
連結部34に作用する加振力を低減することができ、ロ
ードノイズの低減が図れる。
【0216】さらに、図8に示すように、一方のビード
部16に高さの低い巻上部26B、高さの低いビードフ
ィラー30及び高さの低いビード補強層72を設けた空
気入りタイヤ80を製造し、リム径方向加振時の振幅が
大きい方のリム端側に、高さの低い巻上部26B、高さ
の低いビードフィラー30及び高さの低いビード補強層
72を有する振動の伝達率の低いビード部16が配設さ
れたタイヤ・リムホイール組立体10であっても、ハブ
連結部34に作用する加振力を低減することができ、ロ
ードノイズの低減が図れる。
【0217】また、第1の実施形態、第2の実施形態、
第3の実施形態、図6の実施形態、図7の実施形態及び
図8の実施形態において、左右のビードフィラー30の
硬度を異ならせても良い(振動伝達率の低いビード部1
6に硬度の低いビードフィラー30を配する。)。 (試験例1)本発明の効果を確かめるために、従来例の
タイヤ・リムホイール組立体と本発明の適用された実施
例のタイヤ・リムホイール組立体を用意し、実車走行に
よるロードノイズ車内音(400〜800Hzの帯域
値)を測定すると共に、テストドライバーによる操縦安
定性能の官能評価を行った。
【0218】素材及びデザインの異なる3種類のリムホ
イール(A,B,C)と、内部構造の異なる5種類の空
気入りタイヤ(a,b,c,d,e)を用い、表2及び
表3に示すように組み合わせて15種類のタイヤ・リム
ホイール組立体を得た。
【0219】空気入りタイヤは、何れもサイズが185
/70R14であり、下記の表1に示すように、カーカ
スプライの巻上部の高さPHL,PHR、ビードフィラ
ーの高さBHL,BHRが異なっている。
【0220】リムホイールは、何れもサイズが6JJ−
14、オフセットが45mmであり、素材及びデザイン
が各々異なっている。なお、リムホイールの曲げモード
のモード形、リム端の振幅の大小関係は以下の表4に記
載した通りである。
【0221】ロードノイズ車内音の評価は、以下の表2
及び表3に記載した通りであり、ホイール+タイヤaに
対する車内音の差で表している。なお、数値の前の三角
印は、車内音が低減されていること(マイナス)を表し
ている。
【0222】また、操縦安定性能の評価は、以下の表2
及び表3に記載した通りである。
【0223】
【表1】
【0224】
【表2】
【0225】
【表3】
【0226】
【表4】
【0227】(試験例2)外側の巻上部の高さPHRを
種々変えた(その他の寸法は固定)空気入りタイヤを夫
々ホイールBに装着し、試験例1と同様にロードノイズ
車内音(400〜800Hzの帯域値)を測定した。
【0228】評価は、以下の表5に記載した通りであ
り、比較1に対する車内音の差で表している。
【0229】
【表5】
【0230】(試験例3)外側のビードフィラー高さB
HRを種々変えた(その他の寸法は固定)空気入りタイ
ヤを夫々ホイールBに装着し、試験例1と同様にロード
ノイズ車内音(400〜800Hzの帯域値)を測定し
た。
【0231】評価は、以下の表6に記載した通りであ
り、比較6に対する車内音の差で表している。
【0232】
【表6】
【0233】(試験例4)外側のビード補強層び高さP
HRを種々変えた空気入りタイヤ(その他の寸法は固
定)を夫々ホイールBに装着し、試験例1と同様にロー
ドノイズ車内音(400〜800Hzの帯域値)を測定
した。
【0234】評価は、以下の表7に記載した通りであ
り、比較10に対する車内音の差で表している。
【0235】
【表7】
【0236】(試験例5)外側のビードフィラーと内側
のビードフィラーの硬度を変えた空気入りタイヤと、外
側のビードフィラーと内側のビードフィラーの硬度を同
一とした空気入りタイヤ(その他の寸法は固定)を夫々
ホイールBに装着し、試験例1と同様にロードノイズ車
内音(400〜800Hzの帯域値)を測定した。
【0237】評価は、以下の表8に記載した通りであ
り、比較1に対する車内音の差で表している。
【0238】
【表8】
【0239】
【発明の効果】以上説明したように請求項1乃至請求項
12に記載のタイヤ・リムホイール組立体は上記の構成
としたので、他性能を悪化させずにロードノイズを低減
できる、という優れた効果を有する。
【0240】また、請求項13乃至請求項26に記載の
空気入りタイヤは上記の構成としたので、他性能を悪化
させずにロードノイズを低減できる、という優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組
立体の断面図である。
【図2】リムホイールの振動伝達率の測定方法を示す説
明図である。
【図3】第2の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組
立体の断面図である。
【図4】第3の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組
立体の断面図である。
【図5】第4の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組
立体の断面図である。
【図6】他の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立
体の断面図である。
【図7】更に他の実施形態に係るタイヤ・リムホイール
組立体の断面図である。
【図8】更に他の実施形態に係るタイヤ・リムホイール
組立体の断面図である。
【符号の説明】 10 タイヤ・リムホイール組立体 12 リムホイール 14 空気入りタイヤ 16 ビード部 20 ベルト 22 トレッドゴム 24 サイドゴム 26 カーカスプライ 26A 本体部 26B 巻上部 28 ビードコア 30 ビードフィラー 20A 第1ベルトプライ(コード層) 20B 第2ベルトプライ(コード層) 32A ビードシート 34 ハブ連結部 CL タイヤ赤道面 74 空気入りタイヤ 76 空気入りタイヤ 78 空気入りタイヤ 80 空気入りタイヤ

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記本
    体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアのタ
    イヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カーカ
    スプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された1
    層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラジ
    アル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カーカ
    スプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを備
    えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ
    ・リムホイール組立体であって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なる巻上部を有する空気入りタイヤ
    を備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ
    寸法の低い巻上部を有するビード部が装着されているこ
    とを特徴とするタイヤ・リムホイール組立体。
  2. 【請求項2】 高さ寸法の低い巻上部の高さ寸法が、高
    さ寸法の高い巻上部の高さ寸法の85%以下に設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ・リム
    ホイール組立体。
  3. 【請求項3】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記本
    体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアのタ
    イヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カーカ
    スプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された1
    層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラジ
    アル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カーカ
    スプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを備
    えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ
    ・リムホイール組立体であって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なるビードフィラーを有する空気入
    りタイヤを備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ
    寸法の低いビードフィラーを有するビード部が装着され
    ていることを特徴とするタイヤ・リムホイール組立体。
  4. 【請求項4】 高さ寸法の低いビードフィラーの高さ寸
    法が、高さ寸法の高いビードフィラーの高さ寸法の90
    %以下に設定されていることを特徴とする請求項3に記
    載のタイヤ・リムホイール組立体。
  5. 【請求項5】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記本
    体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアのタ
    イヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カーカ
    スプライに沿って一方配置され前記ビード部の補強を行
    うビード補強層と、前記カーカスプライのクラウン部ラ
    ジアル方向外側に配置された1層以上のコード層よりな
    るベルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置され
    たトレッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側
    に配置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤをリ
    ムホイールに組み付けたタイヤ・リムホイール組立体で
    あって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なるビード補強層を有する空気入り
    タイヤを備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ
    寸法の低いビード補強層を有するビード部が装着されて
    いることを特徴とするタイヤ・リムホイール組立体。
  6. 【請求項6】 高さ寸法の低いビード補強層の高さ寸法
    が、高さ寸法の高いビード補強層の高さ寸法の90%以
    下に設定されていることを特徴とする請求項5に記載の
    タイヤ・リムホイール組立体。
  7. 【請求項7】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記本
    体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアのタ
    イヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カーカ
    スプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された1
    層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラジ
    アル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カーカ
    スプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを備
    えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイヤ
    ・リムホイール組立体であって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なる巻上部及びビードフィラーを有
    する空気入りタイヤを備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ
    寸法の低い巻上部及び高さ寸法の低いビードフィラーを
    有するビード部が装着されていることを特徴とするタイ
    ヤ・リムホイール組立体。
  8. 【請求項8】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記本
    体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアのタ
    イヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カーカ
    スプライに沿って一方配置され前記ビード部の補強を行
    うビード補強層と、前記カーカスプライのクラウン部ラ
    ジアル方向外側に配置された1層以上のコード層よりな
    るベルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置され
    たトレッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側
    に配置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤをリ
    ムホイールに組み付けたタイヤ・リムホイール組立体で
    あって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なる巻上部及びビード補強層を有す
    る空気入りタイヤを備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ
    寸法の低い巻上部及び高さ寸法の低いビード補強層を有
    するビード部が装着されていることを特徴とするタイヤ
    ・リムホイール組立体。
  9. 【請求項9】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる本
    体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ巻
    き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記本
    体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアのタ
    イヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カーカ
    スプライに沿って一方配置され前記ビード部の補強を行
    うビード補強層と、前記カーカスプライのクラウン部ラ
    ジアル方向外側に配置された1層以上のコード層よりな
    るベルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置され
    たトレッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外側
    に配置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤをリ
    ムホイールに組み付けたタイヤ・リムホイール組立体で
    あって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なるビード補強層及びビードフィラ
    ーを有する空気入りタイヤを備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ
    寸法の低いビード補強層及び高さ寸法の低いビードフィ
    ラーを有するビード部が装着されていることを特徴とす
    るタイヤ・リムホイール組立体。
  10. 【請求項10】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライに沿って一方配置され前記ビード部の補強を
    行うビード補強層と、前記カーカスプライのクラウン部
    ラジアル方向外側に配置された1層以上のコード層より
    なるベルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置さ
    れたトレッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外
    側に配置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤを
    リムホイールに組み付けたタイヤ・リムホイール組立体
    であって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なる巻上部、ビード補強層及びビー
    ドフィラーを有する空気入りタイヤを備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、高さ
    寸法の低い巻上部、高さ寸法の低いビード補強層及び高
    さ寸法の低いビードフィラーを有するビード部が装着さ
    れていることを特徴とするタイヤ・リムホイール組立
    体。
  11. 【請求項11】 前記空気入りタイヤは、硬度がタイヤ
    赤道面を挟んで左右で異なるビードフィラーを有し、 振動伝達率の高い側のビードシートに硬度の低いビード
    フィラーを有するビード部が装着されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のタ
    イヤ・リムホイール組立体。
  12. 【請求項12】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
    1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
    ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
    カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
    備えた空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたタイ
    ヤ・リムホイール組立体であって、 リム径方向加振時の振幅が、表側のリム端と裏側のリム
    端とで異なるリムホイールと、 硬度がタイヤ赤道面を挟んで左右で異なるビードフィラ
    ーを有する空気入りタイヤを備え、 リム径方向加振時の振幅が大きい方のリム端側に、硬度
    の低いビードフィラーを有するビード部が装着されてい
    ることを特徴とするタイヤ・リムホイール組立体。
  13. 【請求項13】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
    1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
    ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
    カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
    備えた空気入りタイヤであって、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なる巻上部を有することを特徴とす
    る空気入りタイヤ。
  14. 【請求項14】 高さ寸法の低い巻上部の高さ寸法
    が、高さ寸法の高い巻上部の高さ寸法の85%以下に設
    定されていることを特徴とする請求項13に記載の空気
    入りタイヤ。
  15. 【請求項15】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
    1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
    ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
    カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
    備えた空気入りタイヤであって、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なるビードフィラーを有することを
    特徴とする空気入りタイヤ。
  16. 【請求項16】 高さ寸法の低いビードフィラーの高さ
    寸法が、高さ寸法の高いビードフィラーの高さ寸法の9
    0%以下に設定されたことを特徴とする請求項15に記
    載の空気入りタイヤ。
  17. 【請求項17】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライに沿って一方配置され前記ビード部の補強を
    行うビード補強層と、前記カーカスプライのクラウン部
    ラジアル方向外側に配置された1層以上のコード層より
    なるベルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置さ
    れたトレッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外
    側に配置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤで
    あって、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なるビード補強層を有することを特
    徴とする空気入りタイヤ。
  18. 【請求項18】 高さ寸法の低いビード補強層の高さ寸
    法が、高さ寸法の高いビード補強層の高さ寸法の90%
    以下に設定されたことを特徴とする請求項17に記載の
    空気入りタイヤ。
  19. 【請求項19】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
    1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
    ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
    カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
    備えた空気入りタイヤであって、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なる巻上部及びビードフィラーを有
    し、 一方のビード部には、高さ寸法の低い巻上部及び高さ寸
    法の低いビードフィラーが設けられていることを特徴と
    する空気入りタイヤ。
  20. 【請求項20】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライに沿って一方配置され前記ビード部の補強を
    行うビード補強層と、前記カーカスプライのクラウン部
    ラジアル方向外側に配置された1層以上のコード層より
    なるベルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置さ
    れたトレッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外
    側に配置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤで
    あって、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なる巻上部及びビード補強層を有
    し、 一方のビード部には、高さ寸法の低い巻上部及び高さ寸
    法の低いビード補強層が設けられていることを特徴とす
    る空気入りタイヤ。
  21. 【請求項21】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライに沿って一方配置され前記ビード部の補強を
    行うビード補強層と、前記カーカスプライのクラウン部
    ラジアル方向外側に配置された1層以上のコード層より
    なるベルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置さ
    れたトレッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外
    側に配置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤで
    あって、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なるビード補強層及びビードフィラ
    ーを有し、 一方のビード部には、高さ寸法の低いビード補強層及び
    高さ寸法の低いビードフィラーが設けられていることを
    特徴とする空気入りタイヤ。
  22. 【請求項22】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライに沿って一方配置され前記ビード部の補強を
    行うビード補強層と、前記カーカスプライのクラウン部
    ラジアル方向外側に配置された1層以上のコード層より
    なるベルトと、前記ベルトのラジアル方向外側に配置さ
    れたトレッドゴムと、前記カーカスプライのタイヤ軸外
    側に配置されたサイドゴムとを備えた空気入りタイヤで
    あって、 ビードヒールを通りタイヤ回転軸に対して平行な基準線
    からタイヤ径方向外側に計測した高さ寸法がタイヤ赤道
    面を挟んで左右で異なる巻上部、ビード補強層及びビー
    ドフィラーを有し、 一方のビード部には、高さ寸法の低い巻上部、高さ寸法
    の低いビード補強層及び高さ寸法の低いビードフィラー
    が設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  23. 【請求項23】 左右一対のビード部に設けられたビー
    ドコアと、一方のビード部から他方のビード部に延びる
    本体部と前記ビードコアをタイヤ径方向内側から外側へ
    巻き上げられた巻上部を有するカーカスプライと、前記
    本体部と前記巻上部との間に配置され前記ビードコアの
    タイヤ径方向外側へ延びるビードフィラーと、前記カー
    カスプライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された
    1層以上のコード層よりなるベルトと、前記ベルトのラ
    ジアル方向外側に配置されたトレッドゴムと、前記カー
    カスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを
    備えた空気入りタイヤであって、 一方のビード部には硬度の高いビードフィラーが、他方
    のビード部には硬度の低いビードフィラーが設けられて
    いることを特徴とする空気入りタイヤ。
  24. 【請求項24】 高さ寸法の低い巻上部を有するビード
    部のビードフィラーは硬度が低く、高さ寸法の高い巻上
    部を有するビード部のビードフィラーは硬度が高いこと
    を特徴とする請求項13、14、19、20、21、2
    2の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  25. 【請求項25】 高さ寸法の低いビードフィラーは硬度
    が低く、高さ寸法の高いビードフィラーは硬度が高いこ
    とを特徴とする請求項15または請求項16に記載の空
    気入りタイヤ。
  26. 【請求項26】 高さ寸法の低いビード補強層を有する
    ビード部のフィラーは硬度が低く、高さ寸法の高いビー
    ド補強層を有するビード部のビードフィラーは硬度が高
    いことを特徴とする請求項17または請求項18に記載
    の空気入りタイヤ。
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