JP2001354013A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2001354013A
JP2001354013A JP2000178949A JP2000178949A JP2001354013A JP 2001354013 A JP2001354013 A JP 2001354013A JP 2000178949 A JP2000178949 A JP 2000178949A JP 2000178949 A JP2000178949 A JP 2000178949A JP 2001354013 A JP2001354013 A JP 2001354013A
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Japan
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tire
carcass
belt
angle
radial direction
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JP2000178949A
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English (en)
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Takushi Kusumoto
拓士 楠本
Kenji Yoshida
憲治 吉田
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速耐久性を向上する。 【解決手段】 カーカス6とベルト層7とを具え、前記
カーカス6が、トロイド状の本体部6aと、ビードコア
5の周りを折り返した折返し部6aとを一体に具える1
枚のカーカスプライ6Aからなる。折返し部6bは、そ
の終端6beを本体部6aとベルト層7との間に位置さ
せ、この終端側にベルト層7と半径方向内外で重なる重
なり部9を形成し、その巾W1を規制する。カーカス6
は、ベルト層7と半径方向内外で重ならないベルト非拘
束領域A2において、カーカスコードを周方向に対して
70〜86度の角度でしかも本体部6aと折返し部6b
とで互いに交差する向きに傾けて配列し、かつベルト非
拘束領域A1においては、少なくとも重なり部9のカー
カスコードをタイヤ周方向に対して75〜90度の角度
かつベルト非拘束領域A2の前記角度と異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速耐久性を向上
しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速道路網の整備、車両の高速化
などに伴い、空気入りタイヤにあってはさらなる高速耐
久性の向上が望まれている。例えば空気入りラジアルタ
イヤにおいて高速耐久性を向上するために、図5に示す
ように、一対のビードコアa、a間(図では一方のみを
示す。)をトロイド状に跨る本体部b1と、この本体部
b1に連なり前記ビードコアaの周りをタイヤ軸方向内
側から外側に折り返した折返し部b2とを具えたカーカ
スプライbの前記折返し部b2の終端b2eを、ベルト
層fのタイヤ半径方向内側にまで位置させたハイターン
ナップ構造のカーカスeを採用することが知られてい
る。この場合、カーカスプライbは、カーカスコードを
タイヤ周方向に対して90度よりも小さい角度、例えば
75〜80度程度の角度で傾斜させると、サイドウォー
ル部iではカーカスコードが互いに交差するクロスプラ
イ部分が形成され、タイヤの横剛性を高め高速耐久性な
どを向上するのに役立つ。
【0003】ところが、上述の空気入りタイヤでは、サ
イドウォール部iと同様のカーカスプライのクロスプラ
イ部分がベルト層fの両側縁部gのタイヤ半径方向内側
にも形成されてしまう。このようなベルト層fの内側に
形成されるクロスプライ部分は、トレッド部の剛性をさ
らに高めうる結果、高速耐久性の向上には望ましいもの
であるが、その反面、乗り心地の悪化を招くことがあ
る。
【0004】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、上述のようなハイターンナップ構造の
カーカスにおいて、タイヤ周方向に対するカーカスコー
ドの角度を、ベルト層に拘束されているベルト拘束領域
と、ベルト層に拘束されていないベルト非拘束領域とで
違えることを基本として、高速耐久性を向上しつつ、例
えば乗り心地の悪化防止など要求される諸性能に対応可
能な空気入りタイヤを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
半径方向外側かつトレッド部内方に配されるベルト層と
を具えるとともに、前記カーカスが、トレッド部からサ
イドウォール部を経て前記ビードコアに至る本体部と、
前記ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に向
かって折り返した折返し部とを一体に具える1枚のカー
カスプライからなる空気入りタイヤであって、前記折返
し部は、その終端を前記本体部と前記ベルト層との間に
位置させることにより、この終端側に前記ベルト層とタ
イヤ半径方向内外で重なる重なり部を形成しかつこの重
なり部のタイヤ軸方向の巾W1を前記ベルト層のタイヤ
軸方向の最大巾BWの5〜25%にするとともに、前記
カーカスは、ベルト層とタイヤ半径方向内外で重ならな
いベルト非拘束領域において、カーカスコードをタイヤ
周方向に対して70〜86度の角度でしかも前記カーカ
スコードが前記本体部と前記折返し部とで互いに交差す
る向きに傾けて配列し、かつベルト層とタイヤ半径方向
内外で重なるベルト拘束領域において、少なくとも前記
重なり部のカーカスコードをタイヤ周方向に対して75
〜90度の角度でかつ前記ベルト非拘束領域のカーカス
コードの角度と異ならせて配列したことを特徴としてい
る。
【0006】また前記ベルト拘束領域において、少なく
とも前記重なり部のカーカスコードの前記角度が、前記
ベルト非拘束領域のカーカスコードの前記角度よりも大
であることが望ましい。
【0007】また前記ビード部は、前記ビードコアのタ
イヤ半径方向外側に実質的にビードエーペックスを具え
ていないものとして形成できる。より好ましくは、前記
カーカスプライは、前記本体部と前記折返し部とが、前
記ビードコアのタイヤ半径方向の最外側位置からタイヤ
半径方向に20mm以内で実質的に接してタイヤ半径方向
にのびることが望ましい。また正規リムにリム組みし正
規内圧を充填した無負荷の正規状態において、前記正規
リムのリムフランジの最外側位置を通るタイヤ軸方向線
と、ビードベースラインからタイヤ断面高さの80%高
さ位置を通るタイヤ軸方向線とで挟まれるサイドウォー
ル領域の最大厚さと最小厚さとの差が4.0mm以下とす
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例を
図面に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入り
タイヤを正規リムjにリム組みしかつ正規内圧を充填し
た無負荷の正規状態におけるタイヤ軸を含むタイヤ子午
線断面図を示している。図において本実施形態の空気入
りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を
経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、こ
のカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の
内部に配されたベルト層7とを具えた乗用車用のラジア
ルタイヤが例示されている。
【0009】前記カーカス6は、前記トレッド部2から
前記サイドウォール部3を経て前記ビードコア5に至る
トロイド状をなす本体部6aと、前記ビードコア5の周
りをタイヤ軸方向内側から外側に向かって折り返した折
返し部6bとを一体に具える1枚のカーカスプライ6A
から構成される。このカーカスプライ6Aは、本例では
ポリエステルコードからなるカーカスコードを配列した
コード配列体の両面を薄いトッピングゴムにて被覆され
たものが用いられる。また前記カーカスコードには、ポ
リエステル以外にも、ナイロン、レーヨン、アラミドな
どの有機繊維コードをも採用しうる。特に本例のように
乗用車用の空気入りタイヤの場合、カーカスコードに
は、そのコード径が0.30〜0.80mmのものが好適
であり、かつカーカスプライへの打ち込み本数をプライ
の巾5cm当たり25〜65本とすることが望ましい。
【0010】前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ
赤道に対して例えば10〜35°の小角度で傾けて配列
した少なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2
枚のベルトプライ7A、7Bを前記ベルトコードが互い
に交差する向きに重ね合わせて構成している。これによ
り、トレッド部2の剛性を高め、高速耐久性、耐摩耗性
などを向上する。なおタイヤ半径方向内側のベルトプラ
イ7Aは、外側のベルトプライ7Bに比べ巾広に形成さ
れ、その巾がベルト層7の最大巾BWを構成する。前記
ベルトコードは、本例ではスチールコードを採用してい
るが、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊維コード
も必要に応じて用いうる。
【0011】また前記カーカスプライ6Aの前記折返し
部6bは、本実施形態ではその終端6beを、前記本体
部6aと前記ベルト層7との間に位置させることによ
り、この終端6be側に前記ベルト層7とタイヤ半径方
向内外で重なる重なり部9を形成している。このよう
に、カーカスプライ6Aの折返し部6bの終端6beを
前記本体部6aと前記ベルト層7との間に位置させるい
わゆる超ハイターンナップ構造とすることにより、1枚
のカーカスプライ6Aでありながら、サイドウォール部
3においてカーカスプライを2層に構成でき、タイヤ重
量の増加を抑制しつつタイヤ横剛性を高めることがで
き、また操縦安定性、高速耐久性などを向上するのに役
立つ。また、前記重なり部9を形成したことにより、ベ
ルト層7の両側縁部の剛性を向上することができ、特に
高速走行時のベルト層7の両側縁部のリフティングなど
を抑制して高速耐久性を向上しうる。またベルト層7の
両側縁部は、いわゆる自由端となっているため、凹凸の
ある路面を走行した場合の変形が大きく、いわゆる振動
伝達率の大きな部分であるが、この部分に前記重なり部
9を設けて剛性を向上することにより、タイヤへの入力
自体を抑制し、ロードノイズの低減にも効果的となる。
【0012】ここで、前記重なり部9のタイヤ軸方向の
巾W1は、前記ベルト層7のタイヤ軸方向の最大巾BW
の5〜25%に設定することが必要である。前記重なり
部9の巾W1が、ベルト層7の最大巾BWの5%未満で
あると、ベルト層7の前記リフティングを抑制する効果
が低下するなど高速耐久性の向上効果が少なくなり、逆
に25%を超えるとトレッド部2の剛性が過度に高めら
れる結果、乗り心地の悪化が著しくなる傾向がある。こ
のような観点より、前記重なり部9の巾W1は、より好
ましくは前記ベルト層7の最大巾BWの10〜25%、
さらに好ましくは10〜20%とすることが特に望まし
い。
【0013】また前記カーカス6は、図2に示すよう
に、前記ベルト層7とタイヤ半径方向内外で重なること
により該ベルト層7により拘束されるベルト拘束領域A
1と、該ベルト拘束領域A1のタイヤ軸方向外側のベル
ト非拘束領域A2とを具えている。本発明では、タイヤ
周方向に対するカーカスコードの角度を、前記ベルト拘
束領域A1とベルト非拘束領域A2とで違えることを基
本として、高速耐久性を向上しつつ、例えば乗り心地の
悪化防止など、要求される諸性能に対応可能な空気入り
タイヤを提供する。すなわち、ベルト拘束領域A1のカ
ーカスコードの角度は、トレッド剛性に大きな影響を与
え、他方、ベルト非拘束領域A2のカーカスコードの角
度は、タイヤ横剛性に大きな影響を与えるため、これら
の各領域にA1、A2において、カーカスコードの角度
を適切に規制することにより、所望の性能を確保するも
のである。
【0014】本実施形態においては、高速耐久性、操縦
安定性を向上しつつ乗り心地の悪化を最小限に抑えるた
めに、図2に示すように、前記カーカス6は、前記ベル
ト非拘束領域A2において、カーカスコード6Cをタイ
ヤ周方向に対して70〜86度の角度θ1でしかも前記
カーカスコード6Cが前記本体部6aと前記折返し部6
bとで互いに交差する向きに傾けて配列している。これ
によって、サイドウォール部3において、カーカスコー
ド6Cが互いに交差する2層のクロスプライ部分を形成
でき、タイヤの横剛性を高め、操縦安定性と高速耐久性
とを向上しうる。
【0015】なおベルト非拘束領域A2において、前記
カーカスコード6Cの前記角度θ1が70度未満になる
と、サイドウォール部3の剛性が著しく高められ、乗り
心地の悪化を招きやすいほか、カーカスコードのパンタ
グラフ状の変形によりゴムの内部発熱が生じやすく高速
耐久性には不向きとなる。逆に、ベルト非拘束領域A2
において、前記カーカスコード6Cの前記角度θ1が8
6度を超えると、十分なクロスプライによる効果が得ら
れ難く、タイヤの横剛性を効果的に向上し得ない。この
ような観点より、ベルト非拘束領域A2において、特に
好ましくは、前記カーカスコード6Cの前記角度θ1
は、78〜84度とすることが望ましい。
【0016】他方、前記ベルト拘束領域A1において
は、少なくとも接地面側に近い前記重なり部9のカーカ
スコード6Cをタイヤ周方向に対して75〜90度の角
度θ2でかつ前記ベルト非拘束領域A2のカーカスコー
ド6Cの角度と異なるものとして、前記角度θ1よりも
大として配列したものを例示している。上述のように、
ベルト非拘束領域A2においてはカーカスプライ6Aの
クロスプライ構造により十分にタイヤの横剛性を高める
必要があるのに対して、ベルト拘束領域A1において
は、その側縁部においてプライを4層で重ねて基本的な
高速耐久性の向上に寄与しつつ乗り心地の悪化を防ぐこ
とが必要となってくる。そこで、本実施形態では、前記
重なり部9のカーカスコードの前記角度θ2を前記ベル
ト非拘束領域A2のカーカスコードの角度θ1よりも大
とすることにより、ベルト層7の側縁部での過度の剛性
向上を抑制し、乗り心地の悪化を防止している。
【0017】前記重なり部9の前記角度θ2が75度未
満になると、ベルト層7のベルトコード7Cとで強固な
トラス構造を形成し、トレッド部2の剛性が著しく高く
なるため乗り心地を大幅に損ねる他、ベルト非拘束領域
A2とのカーカスコードの角度差が大となるためカーカ
スコードに大きな曲げ応力が作用しがちとなる。このよ
うな観点より、前記重なり部9の前記角度θ2は、より
好ましくは83〜90度とすることが特に望ましく、前
記角度θ1との差(θ2−θ1)を3〜7度とすること
が望ましい。なお本実施形態では、このベルト拘束領域
A1において、前記重なり部9だけでなく、前記本体部
6aも前記角度θ2に設定したものを例示している。こ
れにより、高速耐久性を維持しつつベルト拘束領域A1
でのトレッド部2の剛性を好適に緩和させることができ
る。
【0018】なおこのように、ベルト拘束領域A1とベ
ルト非拘束領域A2とでカーカスコードの角度を異なら
せる方法としては、カーカスプライを成形する段階で、
カーカスプライの端部を周方向にねじり、予めカーカス
プライにコード角度差をつけておく方法が採用できる。
また、例えば製造工程において、タイヤ周方向に対して
70〜86度の角度でカーカスコードを傾けたカーカス
プライ6Aを用いてタイヤ生カバーを成型し、かつカー
カスコードに通常よりも1〜2%高く設定した張力を作
用させたり、また加硫時のインフレート圧力を通常より
5%程度高くする方法を採用しうる。この場合、ベルト
非拘束領域A2ではカーカスコードの角度は殆ど変化し
ないが、ベルト拘束領域A1では、ベルトプライのベル
トコードがタイヤ周方向に戻ろうとする力及びカーカス
プライの本体部6aがラジアル方向に戻ろうとする力に
よって、重なり部を約5度程度ラジアル方向へと変化さ
せることができる。
【0019】また本実施形態の空気入りタイヤは、上述
のようにタイヤのサイド部の剛性がクロスプライ効果に
よって効果的に高められた結果、前記ビード部4におい
て、前記ビードコア5のタイヤ半径方向外側に実質的に
ビードエーペックスを具えていないものが例示される。
すなわち、図3に拡大して示すように、ビード部4にお
いて、前記カーカスプライ6Aは、前記本体部6aと折
返し部6bとが、前記ビードコア5のタイヤ半径方向の
最外側位置5tからタイヤ半径方向外側に20mm以内、
より好ましくは10mm以内、さらに好ましくは7mm以内
の距離Lで実質的に接しタイヤ半径方向にのびる如く構
成されている。なおカーカスプライ6Aの本体部6aと
折返し部6bとが実質的に接するとは、本体部6aと折
返し部6bの各トッピングゴム同士が実質的に接してい
ることをいい、例えば本体部6aのカーカスコードと折
返し部6bのカーカスコードとの間のゴム厚さを1.0
mm以下としうる。またビードコア5の外面とカーカスプ
ライ6Aで囲まれる小スペースにはカーカスプライ6A
のトッピングゴムなどが流れ込む。
【0020】特に、本実施形態のビードコア5は、スチ
ールワイヤないし素線、本例では断面中実円形のピアノ
線5aをタイヤ周方向に連続して巻重ね、図3に示すよ
うにタイヤ半径方向内側列から順次6×6×6×6×5
×4×3×2本としている。従って、本例のビードコア
5は、6×4本の如く、断面略矩形をなす矩形部分5i
と、その外側に配され、5×4×3×2本の如く、先細
状をなす先細状部分5oとを具えた断面略水滴状に形成
している。このように、ビードコア5を矩形部分5iと
先細状部分5oとから構成したことにより、前記カーカ
スプライ6Aの本体部6aを該ビードコア5で折り返す
際に、カーカスコードに過度の屈曲が生じるのを防止で
き、ビードエーペックスを用いることなく本体部6aと
折返し部6bとを円滑にかつ徐々に接近させつつ折り返
しが容易に行える。
【0021】このように本実施形態の空気入りタイヤ1
は、ビードエーペックス分のゴム重量を削減でき、タイ
ヤ重量の軽量化にも役立つ。またビードエーペックス
は、通常、硬質のゴムから構成されるため、そのタイヤ
半径方向の外端部において、剛性段差が生じやすいもの
であるが、本実施形態のようにビードエーペックスを実
質的に排除し、ベルト非拘束領域A2においてクロスプ
ライ効果によるほぼ均一な剛性をサイドウォール部の広
い範囲で確保することが可能となる。さらにビードエー
ペックスを削減したことにより、図1に示すように、前
記正規状態において、リムjのリムフランジjfの最外
側位置を通るタイヤ軸方向線L1と、ビードベースライ
ンBLからタイヤ断面高さHの80%高さ位置を通るタ
イヤ軸方向線L2とで挟まれるサイドウォール領域のタ
イヤ断面での最大厚さSW1と最小厚さSW2との差
(SW1−SW2)を4.0mm以下、より好ましくは
3.0mm以下とすることができる。
【0022】このような空気入りタイヤ1では、スリッ
プ角に応じて発生するサイドウォール部3の内部応力
は、サイドウォール部3の一部に偏らず略均一に作用さ
せることができ、例えば従来のビードエーペックスの端
部付近への内部応力の集中を防止できる。またこれは、
タイヤにスリップ角が与えられた時点から定常的なコー
ナリングフォースが発生するまでの前記コーナリングフ
ォースの増大変化を円滑かつ線形的になしうる結果、ハ
ンドル操作に対するコーナリングフォースの過渡応答性
を大幅に向上する。
【0023】またビードエーペックスの削減とサイドウ
ォール領域での厚さの均一化の相乗作用によって、タイ
ヤのサイド部に均一な曲げ剛性を有する大きな変形領域
を確保することができるため、タイヤの共振周波数を従
来の一般的な値80Hz程度から70Hz程度に下げること
ができる。これは、例えば160Hz付近のロードノイズ
との共振を防止し車内騒音などを効果的に防止するのに
有効となる。
【0024】図4には、本発明の他の実施形態を示して
いる。本実施形態では、前記ベルト拘束領域A1におい
て、少なくとも接地面側に近い前記重なり部9のカーカ
スコード6Cをタイヤ周方向に対して75〜90度の角
度θ2でかつ前記ベルト非拘束領域A2のカーカスコー
ドの角度θ1と異なるものとして、前記角度θ1よりも
小として配列したものを例示している。この例では、ベ
ルト層7の側縁部に強固なコードのトラス構造を形成し
うる結果、その剛性をさらに向上させ、乗り心地を多少
犠牲にしつつも著しく高い走行耐久性と操縦安定性とを
発揮する例えばレース用の空気入りタイヤとして好適に
用いることができる。なおベルト拘束領域A1の本体部
6aについても重なり部9と同様にカーカスコードの前
記角度をθ2<θ1とすることもできる。
【0025】
【実施例】タイヤサイズが215/55R16であり、
かつ図1に示す構成を有する空気入りタイヤについて、
表1に示す仕様により試作(実施例)するとともに、そ
の性能についてテストを行った。なお比較のために本発
明構成外のタイヤ(従来例、比較例)についても併せて
試作を行いその性能を比較した。テスト内容は次の通り
である。
【0026】(1)タイヤ重量 タイヤ1本当たりの重量を測定し、従来例1を100と
する指数で表示している。数値が小さいほど良好であ
る。
【0027】(2)高速耐久性 ドラム試験機を用いて、正規リム(16×7.0JJ)
に装着しかつ内圧300kPaの下でECE30により
規定された荷重/速度性能テストに準拠して、ステップ
スピード方式により実施した。テストは、逐次走行速度
を上昇させるとともに、タイヤが破壊したときの速度
を、従来例1を100とする指数により評価した。
【0028】(3)操縦安定性、乗り心地 供試タイヤを正規リム(16×7.0JJ)に装着しか
つ内圧220kPaで排気量3000cm3 の国産乗用車
の全輪に装着してテストコースを実車走行し、ドライバ
ーのフィーリングにより判定した。評価は、従来例1を
6とした10段階評価とし、数値が大きいほど良好であ
る。
【0029】(4)車内騒音 前記(3)と同一条件の車両を用い、スムース路面を速
度50km/hにて走行させ、運転席左耳許、及び後部
座席中央での耳の高さ位置にてオーバーオールの騒音レ
ベルdB(A)を測定し、両騒音レベルの平均値を算出
して、従来例1を100とする指数で表示した。数値が
大きいほど騒音レベルが小さく良好である。テストの結
果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】テストの結果、実施例のものは、軽量化を
図りつつ高速耐久性を向上していることが確認できる。
また実施例1では乗り心地が従来例と大差ないことが確
認できる。また、車内騒音、操縦安定性にも優れること
が確認できた。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の空気入りタ
イヤは、高速耐久性を向上することができる。またカー
カスのベルト拘束領域において、重なり部のカーカスコ
ードのタイヤ周方向に対する角度を、種々設定、例えば
前記ベルト非拘束領域のカーカスコードの前記角度より
も大としたときには、タイヤの横剛性を高めつつトレッ
ド部の剛性が過度に高められることを効果的に防止でき
る。他方、重なり部のカーカスコードのタイヤ周方向に
対する角度を、ベルト非拘束領域のカーカスコードの前
記角度よりも小としたときには、トレッド部の剛性をさ
らに向上でき、高速耐久性と操縦安定性に優れた例えば
レース用タイヤなどに適した空気入りタイヤを提供しう
る。
【0033】また請求項3ないし4記載の如く、ビード
部にビードエーペックスを配していない場合には、その
分のゴム重量を削減でき、タイヤ重量の軽量化に役立つ
他、サイドウォール部のベルト非拘束領域において剛性
段差が生じるのを防止し、均一な曲げ剛性を有する広い
変形領域を確保することが可能となるため、ハンドル操
作に対するコーナリングフォースの過渡応答性を大幅に
向上する。
【0034】また請求項5記載の如く、正規状態におい
て、所定のサイドウォール領域の最大厚さと最小厚さと
の差を4.0mm以下に規制したときには、前記ビードエ
ーペックスの削減と相俟って、均一な曲げ剛性を有する
広い変形領域をより確実に確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を例示するタイヤの右半
分断面図である。
【図2】そのカーカスプライの構成を例示する展開平面
図である。
【図3】ビード部の部分拡大断面図である。
【図4】他の実施形態のカーカスプライの構成を例示す
る展開平面図である。
【図5】従来の空気入りタイヤを例示する断面略図であ
る。
【符号の説明】
1 空気入りタイヤ 2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 6A カーカスプライ 6a 本体部 6b 折返し部 7 ベルト層 9 重なり部 A1 ベルト拘束領域 A2 ベルト非拘束領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月20日(2000.6.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【表1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
    半径方向外側かつトレッド部内方に配されるベルト層と
    を具えるとともに、 前記カーカスが、トレッド部からサイドウォール部を経
    て前記ビードコアに至る本体部と、前記ビードコアの周
    りをタイヤ軸方向内側から外側に向かって折り返した折
    返し部とを一体に具える1枚のカーカスプライからなる
    空気入りタイヤであって、 前記折返し部は、その終端を前記本体部と前記ベルト層
    との間に位置させることにより、この終端側に前記ベル
    ト層とタイヤ半径方向内外で重なる重なり部を形成しか
    つこの重なり部のタイヤ軸方向の巾W1を前記ベルト層
    のタイヤ軸方向の最大巾BWの5〜25%にするととも
    に、 前記カーカスは、ベルト層とタイヤ半径方向内外で重な
    らないベルト非拘束領域において、カーカスコードをタ
    イヤ周方向に対して70〜86度の角度でしかも前記カ
    ーカスコードが前記本体部と前記折返し部とで互いに交
    差する向きに傾けて配列し、 かつベルト層とタイヤ半径方向内外で重なるベルト拘束
    領域において、少なくとも前記重なり部のカーカスコー
    ドをタイヤ周方向に対して75〜90度の角度でかつ前
    記ベルト非拘束領域のカーカスコードの角度と異ならせ
    て配列したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記ベルト拘束領域において、少なくとも
    前記重なり部のカーカスコードの前記角度が、前記ベル
    ト非拘束領域のカーカスコードの前記角度よりも大であ
    ることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記ビード部は、前記ビードコアのタイヤ
    半径方向外側に実質的にビードエーペックスを具えてい
    ないことを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタ
    イヤ。
  4. 【請求項4】前記カーカスプライは、前記本体部と前記
    折返し部とが、前記ビードコアのタイヤ半径方向の最外
    側位置からタイヤ半径方向に20mm以内で実質的に接し
    てタイヤ半径方向にのびることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】正規リムにリム組みし正規内圧を充填した
    無負荷の正規状態において、前記正規リムのリムフラン
    ジの最外側位置を通るタイヤ軸方向線と、ビードベース
    ラインからタイヤ断面高さの80%高さ位置を通るタイ
    ヤ軸方向線とで挟まれるサイドウォール領域の最大厚さ
    と最小厚さとの差が4.0mm以下であることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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