JPH05319036A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH05319036A JPH05319036A JP4130530A JP13053092A JPH05319036A JP H05319036 A JPH05319036 A JP H05319036A JP 4130530 A JP4130530 A JP 4130530A JP 13053092 A JP13053092 A JP 13053092A JP H05319036 A JPH05319036 A JP H05319036A
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- Japan
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- tire
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 操縦安定性等の走行性能を実質的に低下させ
ることなく乗心地性を向上する。 【構成】 ディスク部のリムに対する連結位置をリム幅
中心からホイール表側にオフセットさせたホイールに装
着される空気入りタイヤにおいて、左右のビード部4
a,4bのビードコア5a,5bの廻りにそれぞれタイ
ヤ内側から外側に折り返し巻き上げられたカーカスプラ
イ2の折り返し端末のビードコアの中心からのタイヤ径
方向高さha,hbを、前記ディスク部のオフセット側
Aに装着されるビード部4a側のhaを反オフセット側
Bに装着されるビード部4b側のhbよりも低くし、非
対称構造とする。
ることなく乗心地性を向上する。 【構成】 ディスク部のリムに対する連結位置をリム幅
中心からホイール表側にオフセットさせたホイールに装
着される空気入りタイヤにおいて、左右のビード部4
a,4bのビードコア5a,5bの廻りにそれぞれタイ
ヤ内側から外側に折り返し巻き上げられたカーカスプラ
イ2の折り返し端末のビードコアの中心からのタイヤ径
方向高さha,hbを、前記ディスク部のオフセット側
Aに装着されるビード部4a側のhaを反オフセット側
Bに装着されるビード部4b側のhbよりも低くし、非
対称構造とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操縦安定性等の走行性
能を実質的に低下させることなく乗心地性を改善する空
気入りタイヤに関する。
能を実質的に低下させることなく乗心地性を改善する空
気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の空気入りタイヤに対する要求特性
は、操縦安定性等の走行性能ばかりでなく、さらに乗心
地性を一層向上することが強く求められている。このタ
イヤの乗心地性は、路面からタイヤを介して車内にもた
らされる振動の衝撃値や騒音の大きさによって代表され
るが、その振動の車内への伝達経路は、タイヤのトレッ
ド部、左右のサイドウォール部、左右のビード部、ホイ
ールのリムとディスク部を経て車軸から車体に伝達され
るようになっている。
は、操縦安定性等の走行性能ばかりでなく、さらに乗心
地性を一層向上することが強く求められている。このタ
イヤの乗心地性は、路面からタイヤを介して車内にもた
らされる振動の衝撃値や騒音の大きさによって代表され
るが、その振動の車内への伝達経路は、タイヤのトレッ
ド部、左右のサイドウォール部、左右のビード部、ホイ
ールのリムとディスク部を経て車軸から車体に伝達され
るようになっている。
【0003】このため乗心地性を改善する従来の一般的
な方法としては、主として両サイドウォール部の剛性を
小さくし、路面から受ける外力の復元力を小さくするこ
とであった。しかし、このように両サイドウォール部の
剛性を小さくすると、それに伴って操縦安定性等の走行
性能が低下するという問題を避けることができなかっ
た。
な方法としては、主として両サイドウォール部の剛性を
小さくし、路面から受ける外力の復元力を小さくするこ
とであった。しかし、このように両サイドウォール部の
剛性を小さくすると、それに伴って操縦安定性等の走行
性能が低下するという問題を避けることができなかっ
た。
【0004】一方、近年の車両駆動方式の前輪駆動化
(FF化)や車内スペースの拡充化に伴って、ホイール
構造の裏側空間を極力大きくする非対称構造化が進み、
ディスク部のリムに対する連結位置をリム幅中心からホ
イール表側にオフセットさせると共に、そのオフセット
量を次第に大きくする傾向になってきている。本発明者
らは、このようなホイールの非対称構造化とタイヤの振
動伝達との関係を調べているうち、両者の間に強い相関
関係があることを知見した。すなわち、非対称構造のホ
イールの両リム端にタイヤ左右のサイドウォール部から
伝達される振動伝達率を調べると、ディスク部がリム幅
中心よりホイール表側にオフセットしている場合、ディ
スク部がオフセットしたホィール表側のリム端を経る振
動伝達率が、反オフセット側のホイール裏側のリム端を
経る振動伝達率よりも大きく、しかも、この傾向はオフ
セット量が大きくなればなるほど大きくなることがわか
った。 本発明者らは、このような新しい知見を操縦安
定性との関係で詳細に検討した結果、これを巧みに利用
すれば前述した背反関係にある操縦安定性と乗心地性と
の問題を解決し、操縦安定性等の走行性能を実質的に低
下させることなく乗心地性の向上が図れることを見出す
に至ったものである。
(FF化)や車内スペースの拡充化に伴って、ホイール
構造の裏側空間を極力大きくする非対称構造化が進み、
ディスク部のリムに対する連結位置をリム幅中心からホ
イール表側にオフセットさせると共に、そのオフセット
量を次第に大きくする傾向になってきている。本発明者
らは、このようなホイールの非対称構造化とタイヤの振
動伝達との関係を調べているうち、両者の間に強い相関
関係があることを知見した。すなわち、非対称構造のホ
イールの両リム端にタイヤ左右のサイドウォール部から
伝達される振動伝達率を調べると、ディスク部がリム幅
中心よりホイール表側にオフセットしている場合、ディ
スク部がオフセットしたホィール表側のリム端を経る振
動伝達率が、反オフセット側のホイール裏側のリム端を
経る振動伝達率よりも大きく、しかも、この傾向はオフ
セット量が大きくなればなるほど大きくなることがわか
った。 本発明者らは、このような新しい知見を操縦安
定性との関係で詳細に検討した結果、これを巧みに利用
すれば前述した背反関係にある操縦安定性と乗心地性と
の問題を解決し、操縦安定性等の走行性能を実質的に低
下させることなく乗心地性の向上が図れることを見出す
に至ったものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、操縦
安定性等の走行性能を実質的に低下させることなく乗心
地性を向上する空気入りタイヤを提供することにある。
安定性等の走行性能を実質的に低下させることなく乗心
地性を向上する空気入りタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、ディスク部のリムに対する連結位置をリム幅中心
からホイール表側にオフセットさせたホイールに装着さ
れる空気入りタイヤにおいて、左右のビード部のビード
コアの廻りにそれぞれタイヤ内側から外側に折り返し巻
き上げられたカーカスプライの折り返し端末のビードコ
ア中心からのタイヤ径方向高さを、前記ディスク部のオ
フセット側に装着されるビード部側を反オフセット側に
装着されるビード部側よりも低くし、非対称の構造にし
たことを特徴とするものである。
明は、ディスク部のリムに対する連結位置をリム幅中心
からホイール表側にオフセットさせたホイールに装着さ
れる空気入りタイヤにおいて、左右のビード部のビード
コアの廻りにそれぞれタイヤ内側から外側に折り返し巻
き上げられたカーカスプライの折り返し端末のビードコ
ア中心からのタイヤ径方向高さを、前記ディスク部のオ
フセット側に装着されるビード部側を反オフセット側に
装着されるビード部側よりも低くし、非対称の構造にし
たことを特徴とするものである。
【0007】このようにオフセット側(ホイール表側)
のリム端に装着される側のカーカスプライのタイヤ径方
向端末高さを低くしてビード部からサイドウォール部下
方領域の剛性を小さくすることにより、タイヤからホイ
ールを経て車体に伝達される振動量を少なくするため、
乗心地性を改善することができる。一方、反オフセット
側(ホイール裏側)のリム端に装着される側のカーカス
プライのタイヤ径方向端末高さは、従来と同じか、若し
くはそれ以上高くし、ビード部からサイドウォール部下
方領域の剛性を低下させないようにすることにより操縦
安定性等の走行性能を実質的に確保することができる。
のリム端に装着される側のカーカスプライのタイヤ径方
向端末高さを低くしてビード部からサイドウォール部下
方領域の剛性を小さくすることにより、タイヤからホイ
ールを経て車体に伝達される振動量を少なくするため、
乗心地性を改善することができる。一方、反オフセット
側(ホイール裏側)のリム端に装着される側のカーカス
プライのタイヤ径方向端末高さは、従来と同じか、若し
くはそれ以上高くし、ビード部からサイドウォール部下
方領域の剛性を低下させないようにすることにより操縦
安定性等の走行性能を実質的に確保することができる。
【0008】以下図面を参照して本発明を具体的に説明
する。図1において、Wは車軸Oに装着されたホイー
ル、TはこのホイールWに装着された本発明タイヤであ
る。ホイールWは、ディスク部DとリムRから構成さ
れ、ディスク部DのリムRに対する連結部Pがリム幅中
心Cからホイール表側Aに距離eだけオフセットされた
非対称構造になっている。
する。図1において、Wは車軸Oに装着されたホイー
ル、TはこのホイールWに装着された本発明タイヤであ
る。ホイールWは、ディスク部DとリムRから構成さ
れ、ディスク部DのリムRに対する連結部Pがリム幅中
心Cからホイール表側Aに距離eだけオフセットされた
非対称構造になっている。
【0009】空気入りタイヤTは左右のサイドウォール
部3a,3bがビード部4a,4bを介してリムRに装
着されている。このビード部4a,4bからサイドウォ
ール部3a,3bの下方領域は左右で剛性を異にしてい
る。すなわち、図2に示すように、ホイール表側Aのリ
ム端に装着される側のビードコア5aの廻りにタイヤ内
側から外側にビードフィラー6aを包み込むように、折
り返し巻き上げられたカーカスプライ2は、そのビード
コア5aの中心からのタイヤ径方向端末2aeの高さh
aがホィール裏側Bのリム端に装着される側のカーカス
プライ2のビードコア5bの中心からのタイヤ径方向端
末2be’の高さhbよりも低くなっており、ホイール
表側Aのサイドウォール部3a側がホイール裏側Bのサ
イドウォール部3b側よりも剛性が小さい非対称の構造
になっている。
部3a,3bがビード部4a,4bを介してリムRに装
着されている。このビード部4a,4bからサイドウォ
ール部3a,3bの下方領域は左右で剛性を異にしてい
る。すなわち、図2に示すように、ホイール表側Aのリ
ム端に装着される側のビードコア5aの廻りにタイヤ内
側から外側にビードフィラー6aを包み込むように、折
り返し巻き上げられたカーカスプライ2は、そのビード
コア5aの中心からのタイヤ径方向端末2aeの高さh
aがホィール裏側Bのリム端に装着される側のカーカス
プライ2のビードコア5bの中心からのタイヤ径方向端
末2be’の高さhbよりも低くなっており、ホイール
表側Aのサイドウォール部3a側がホイール裏側Bのサ
イドウォール部3b側よりも剛性が小さい非対称の構造
になっている。
【0010】このような非対称ホイールWに装着した空
気入りタイヤTにおいて、路面から車体への振動の伝達
は、次のようにして行われる。すなわち、図1に示すよ
うに、路面Eの凹凸に起因する振動は、タイヤTのトレ
ッド部1から左右両側サイドウォール部3a,3b、ビ
ード部4a,4bを経てホイールWのリムRの両端部に
伝達され、次いでディスク部Dとの連結部P及びディス
ク部Dを経て車軸Oに伝達される。
気入りタイヤTにおいて、路面から車体への振動の伝達
は、次のようにして行われる。すなわち、図1に示すよ
うに、路面Eの凹凸に起因する振動は、タイヤTのトレ
ッド部1から左右両側サイドウォール部3a,3b、ビ
ード部4a,4bを経てホイールWのリムRの両端部に
伝達され、次いでディスク部Dとの連結部P及びディス
ク部Dを経て車軸Oに伝達される。
【0011】ところが、前述したようにディスク部Dの
リムRに対する連結部Pがリム幅中心Cからホイール表
側Aに大幅にオフセットされたホイールWに装着された
タイヤTにおいては、路面Eからの振動はサイドウォー
ル部3a側を経て優先的に連結部Pに伝達し、サイドウ
ォール部3bやビード部4b側では小さくなっている。
しかるに、この振動伝達量の多いビード部4aからサイ
ドウォール部3aの下方領域は剛性が小さくしてあるか
ら、振動の伝達量が小さくなり乗心地性を向上する。他
方、ビード部4bからサイドウォール部3bの下方領域
の剛性は従来タイヤと同等であるため、操縦安定性等の
走行性能を維持することができる。
リムRに対する連結部Pがリム幅中心Cからホイール表
側Aに大幅にオフセットされたホイールWに装着された
タイヤTにおいては、路面Eからの振動はサイドウォー
ル部3a側を経て優先的に連結部Pに伝達し、サイドウ
ォール部3bやビード部4b側では小さくなっている。
しかるに、この振動伝達量の多いビード部4aからサイ
ドウォール部3aの下方領域は剛性が小さくしてあるか
ら、振動の伝達量が小さくなり乗心地性を向上する。他
方、ビード部4bからサイドウォール部3bの下方領域
の剛性は従来タイヤと同等であるため、操縦安定性等の
走行性能を維持することができる。
【0012】図3は、本発明タイヤの他の実施例を示す
タイヤ断面図である。この例では、ビードコア5a,5
bの廻りに、タイヤの内側から外側にビードフィラー5
a,5bを包み込むように折り返し巻き上げられた2層
のカーカスプライ2,2’のそれぞれ巻き上げ端末2a
e,2ae’,2be’,2be’のビードコア中心か
らのタイヤ径方向の高さha,ha’,hb,hb’の
関係は hb>ha,hb’>ha’ となっており、オフセット側Aの剛性が反オフセット側
Bよりも小さくなっている。
タイヤ断面図である。この例では、ビードコア5a,5
bの廻りに、タイヤの内側から外側にビードフィラー5
a,5bを包み込むように折り返し巻き上げられた2層
のカーカスプライ2,2’のそれぞれ巻き上げ端末2a
e,2ae’,2be’,2be’のビードコア中心か
らのタイヤ径方向の高さha,ha’,hb,hb’の
関係は hb>ha,hb’>ha’ となっており、オフセット側Aの剛性が反オフセット側
Bよりも小さくなっている。
【0013】図4は、本発明タイヤのさらに他の実施例
を示すタイヤ断面図である。この例では、2層のカーカ
スプライ2,2’のうちカーカスプライ2はビードコア
5a,5bの廻りにタイヤ内側から外側にビードフィラ
ー6a,6bを包み込むように折り返し巻き上げられて
いる。も一つのカーカスプライ2’はカーカスプライ2
の巻き上げ端末2ae,2beを被覆するように巻き下
ろした構造にしてある。この場合もカーカスプライ2の
巻き上げ端末2ae,2beのビードコア5a,5b中
心からのタイヤ径方向の高さha,hbは、 hb>ha としてあり、オフセット側Aの剛性が反オフセット側B
のそれよりも小さくなっている。
を示すタイヤ断面図である。この例では、2層のカーカ
スプライ2,2’のうちカーカスプライ2はビードコア
5a,5bの廻りにタイヤ内側から外側にビードフィラ
ー6a,6bを包み込むように折り返し巻き上げられて
いる。も一つのカーカスプライ2’はカーカスプライ2
の巻き上げ端末2ae,2beを被覆するように巻き下
ろした構造にしてある。この場合もカーカスプライ2の
巻き上げ端末2ae,2beのビードコア5a,5b中
心からのタイヤ径方向の高さha,hbは、 hb>ha としてあり、オフセット側Aの剛性が反オフセット側B
のそれよりも小さくなっている。
【0014】本発明において、ホイール表側Aのカーカ
スプライのタイヤ径方向端末の高さとホイール裏側Bの
カーカスプライのタイヤ径方向端末の高さとの差は、5
mm以上にすることが望ましい。5mm未満では乗心地
性の向上の効果が期待できない。しかし、ホィール裏側
Bのカーカスプライのタイヤ径方向端末高さは、タイヤ
の耐久性の点よりタイヤ断面高さの85%以下にするこ
とが望ましい。
スプライのタイヤ径方向端末の高さとホイール裏側Bの
カーカスプライのタイヤ径方向端末の高さとの差は、5
mm以上にすることが望ましい。5mm未満では乗心地
性の向上の効果が期待できない。しかし、ホィール裏側
Bのカーカスプライのタイヤ径方向端末高さは、タイヤ
の耐久性の点よりタイヤ断面高さの85%以下にするこ
とが望ましい。
【0015】また、ホイール表側Aのカーカスプライ2
のタイヤ径方向端末2aeの高さha はビードフィラー
6aの高さより高くしても低くしてもよい。しかし、ホ
イール裏側Bのカーカスプライ2のタイヤ径方向端末2
beの高さhbは、サイドウォール部3bの剛性を十分
に確保するようにするため、ビードフィラー6bの高さ
よりも高くすることが望ましい。
のタイヤ径方向端末2aeの高さha はビードフィラー
6aの高さより高くしても低くしてもよい。しかし、ホ
イール裏側Bのカーカスプライ2のタイヤ径方向端末2
beの高さhbは、サイドウォール部3bの剛性を十分
に確保するようにするため、ビードフィラー6bの高さ
よりも高くすることが望ましい。
【0016】上述した本発明の非対称構造のタイヤは、
非対称構造のホイールとの組み合わせによって目的とす
る作用効果を奏するので、サイドウォール部表面にどち
ら側がリムの表側(ホイールの表側)に装着されるべき
かを表示することが望ましい。
非対称構造のホイールとの組み合わせによって目的とす
る作用効果を奏するので、サイドウォール部表面にどち
ら側がリムの表側(ホイールの表側)に装着されるべき
かを表示することが望ましい。
【0017】
【実施例】表1に示す通り、オフセット側Aと反オフセ
ット側Bのカーカスプライ2の巻き上げ端末2ae,2
beのタイヤ径方向高さha,hbをそれぞれ異にする
2種類の本発明タイヤ1,2及びha,hbを等しくす
る比較タイヤの合計3種類のタイヤを製作した。これら
のタイヤサイズとビードフィラーの高さは、それぞれい
ずれも同一の165R13及び30mmとした。
ット側Bのカーカスプライ2の巻き上げ端末2ae,2
beのタイヤ径方向高さha,hbをそれぞれ異にする
2種類の本発明タイヤ1,2及びha,hbを等しくす
る比較タイヤの合計3種類のタイヤを製作した。これら
のタイヤサイズとビードフィラーの高さは、それぞれい
ずれも同一の165R13及び30mmとした。
【0018】これら3種類のタイヤを、それぞれ非対称
ホイール(リムサイズ:13×5JJ、リムオフセット
量:35mm)にリム組みし、下記の評価方法により振動
伝達率及び操縦安定性を評価した。評価結果を表1に示
した。振動伝達率 :振動伝達率とは、表側(オフセット側)と
裏側(反オフセット側)のショルダー部をそれぞれタイ
ヤ外周上法線方向にランダムに加振したときの力に対す
る入力と同一方向に軸反力との比、すなわち、軸反力/
入力を測定し、400Hzまでのオーバーオール値をい
う。 操縦安定性:タイヤ内圧2.0kg/cm2 、排気量1
6リットルのFF車両で、一定間隔のパイロンが立てら
れているスラローム試験路を走行し、その平均速度を測
定する。比較タイヤの測定値を基準(100)とする指
数値で表示した。この指数値が大きい方が操縦安定性が
優れている。
ホイール(リムサイズ:13×5JJ、リムオフセット
量:35mm)にリム組みし、下記の評価方法により振動
伝達率及び操縦安定性を評価した。評価結果を表1に示
した。振動伝達率 :振動伝達率とは、表側(オフセット側)と
裏側(反オフセット側)のショルダー部をそれぞれタイ
ヤ外周上法線方向にランダムに加振したときの力に対す
る入力と同一方向に軸反力との比、すなわち、軸反力/
入力を測定し、400Hzまでのオーバーオール値をい
う。 操縦安定性:タイヤ内圧2.0kg/cm2 、排気量1
6リットルのFF車両で、一定間隔のパイロンが立てら
れているスラローム試験路を走行し、その平均速度を測
定する。比較タイヤの測定値を基準(100)とする指
数値で表示した。この指数値が大きい方が操縦安定性が
優れている。
【0019】 表1から本発明タイヤ1,2は、比較タイヤと比べて振
動伝達率が低減し乗心地性が向上し、しかも操縦安定性
は実質的に差異がないことが判る。
動伝達率が低減し乗心地性が向上し、しかも操縦安定性
は実質的に差異がないことが判る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、オフセット側(ホイー
ル表側)のリム端に装着される側のカーカスプライのタ
イヤ径方向端末高さを低くしてビード部からサイドウォ
ール部下方領域の剛性を小さくすることにより、タイヤ
からホイールを経て車体に伝達される振動量を少なくし
たので乗心地性を改善することができる。一方、反オフ
セット側(ホイール裏側)のリム端に装着される側のカ
ーカスプライのタイヤ径方向端末高さは、従来と同じ
か、若しくはそれ以上高くし、ビード部からサイドウォ
ール部下方領域の剛性を低下させないようにしたので、
操縦安定性等の走行性能を実質的に低下させることがな
い。
ル表側)のリム端に装着される側のカーカスプライのタ
イヤ径方向端末高さを低くしてビード部からサイドウォ
ール部下方領域の剛性を小さくすることにより、タイヤ
からホイールを経て車体に伝達される振動量を少なくし
たので乗心地性を改善することができる。一方、反オフ
セット側(ホイール裏側)のリム端に装着される側のカ
ーカスプライのタイヤ径方向端末高さは、従来と同じ
か、若しくはそれ以上高くし、ビード部からサイドウォ
ール部下方領域の剛性を低下させないようにしたので、
操縦安定性等の走行性能を実質的に低下させることがな
い。
【図1】非対称ディスクホイールに装着した本発明タイ
ヤの1例を示す断面説明図である。
ヤの1例を示す断面説明図である。
【図2】本発明タイヤの1実施例を示す断面図である。
【図3】本発明タイヤの他の実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図4】本発明タイヤのさらに他の実施例を示す断面図
である。
である。
2,2’ カーカスプライ 2ae,2ae’,2be,2be’ カーカスプライ
の巻き上げ端末 4a,4b ビード部 5a,5b ビ
ードコア ha,ha’,hb,hb’ 巻き上げ端末のタイヤ径
方向高さ T 空気入りタイヤ D ディスク部 P 連結部 C リム幅中心 R リム W ホイール
の巻き上げ端末 4a,4b ビード部 5a,5b ビ
ードコア ha,ha’,hb,hb’ 巻き上げ端末のタイヤ径
方向高さ T 空気入りタイヤ D ディスク部 P 連結部 C リム幅中心 R リム W ホイール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桂 直之 神奈川県平塚市追分2−4 (72)発明者 小暮 知彦 神奈川県南足柄市塚原2593
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスク部のリムに対する連結位置をリ
ム幅中心からホイール表側にオフセットさせたホイール
に装着される空気入りタイヤにおいて、左右のビード部
のビードコアの廻りにそれぞれタイヤ内側から外側に折
り返し巻き上げられたカーカスプライの折り返し端末の
ビードコア中心からのタイヤ径方向高さを、前記ディス
ク部のオフセット側に装着されるビード部側を反オフセ
ット側に装着されるビード部側よりも低くした非対称構
造からなる空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4130530A JPH05319036A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4130530A JPH05319036A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05319036A true JPH05319036A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15036507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4130530A Pending JPH05319036A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05319036A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1048491A2 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire and a process for mounting the tire onto vehicle |
JP2002192922A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Bridgestone Corp | タイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤ |
JP2011057053A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP4130530A patent/JPH05319036A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1048491A2 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire and a process for mounting the tire onto vehicle |
EP1048491A3 (en) * | 1999-04-27 | 2001-10-04 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire and a process for mounting the tire onto vehicle |
US6860307B1 (en) | 1999-04-27 | 2005-03-01 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire and a process for mounting the tire onto vehicle |
US7086439B2 (en) | 1999-04-27 | 2006-08-08 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire and a process for mounting the tire onto vehicle |
JP2002192922A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Bridgestone Corp | タイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤ |
JP2011057053A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
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