JP2002190377A - 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、像加熱装置および画像形成装置

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    • H05B6/02Induction heating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁誘導加熱方式の加熱装置について、簡易な
手段にて積層した薄板4aをコア4として保持すること
ができるとともに、薄板4aの材質によりコイル3の巻
幅を広げることができ、導電部材1及びコイル3の過昇
温を押さえるとともに、コア材4の強度を増すことので
きるようにする。 【解決手段】コイル3とコア4による磁場発生手段が被
加熱材Pの搬送方向と交差する方向にて構成され、コア
4が被加熱材Pの搬送される方向と交差する方向にて薄
板2枚以上で積層され、積層された薄板4aを保持する
ために樹脂やガラスなどの耐熱素材にて保持する機構6
を備えたホルダー5を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁(磁気)誘導加
熱方式の加熱装置、同じく像加熱装置、及び該加熱装置
もしくは像加熱装置を画像加熱定着装置として備えた画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁誘導加熱方式の加熱装置は、固定も
しくは移動する導電部材(電磁誘導発熱性部材、誘導磁
性材、磁界吸収導電材)に磁場を作用させて、前記導電
部材に発生する渦電流による発熱により被加熱材の加熱
を行うものであり、たとえば、電子写真方式、静電記録
方式、磁気記録方式等の画像形成装置において未定着ト
ナー画像を形成担持させた記録材(被加熱材)を加熱し
て未定着トナー画像を永久固着画像として加熱定着させ
る画像加熱定着装置として有効である。
【0003】一般に画像加熱定着装置においては、固定
もしくは移動する導電部材に磁場を作用させて導電部材
に発生する渦電流による発熱により、導電部材に直接も
しくは間接に接して搬送される被加熱材である記録材を
加熱するために、コイルとコアによる磁場発生手段を記
録材の搬送方向と交差する方向にて構成する。
【0004】前記コアは、トランスやチョークコイルに
多用されるフェライトコアを使用するのが一般的であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】焼結品であるフェライ
トコアは、厚みを薄く成型することが困難であり、通常
薄いものとして3〜5mm程度の厚みを持っている。あ
る程度の厚みを持っているため、このコアを保持するた
めの機構として複雑なものは通常必要としない。ただ
し、電気的な特性から考えた場合、必要な磁束密度に対
して有効断面積に充分な余裕があるにも関わらず、逆に
成型上で決定してしまう最低限の厚みを持ったまま使用
しなければならないという弊害を持っている。すなわ
ち、コアの厚みは、必要とする磁束密度から考えた実効
断面積よりも厚く形成されており、不要な空間を増やし
ていたとともに使用材料が増すことによりコスト面でも
アップする方向に作用していた。
【0006】また、フェライトコアは、前にも述べたよ
うに焼結品であるため、衝突や落下などの衝撃に弱く、
割れや欠けが発生する恐れがある。割れや欠けが生じた
まま使用すると、特性劣化や発熱などの原因となるた
め、製造工程にて取り扱いに注意が必要となってしま
う。
【0007】そして、上記したような問題に有効な強磁
性体金属材料としては、例えばアモルファス合金や珪素
鋼板が挙げられるが、成型上薄板となってしまうため必
要な厚みを得るためには必要な厚みまで積層して使用す
ることになる。ここで、前記薄板を積層しコアとして使
用するには、ガタツキやばらけ等に起因する性能低下を
防止するため確実に保持しなければならない。
【0008】そこで本発明は、電磁誘導加熱方式の加熱
装置、同じく像加熱装置、及び該加熱装置もしくは像加
熱装置を画像加熱定着装置として備えた画像形成装置に
ついて、簡易な手段にて積層した薄板をコアとして保持
することができるとともに、薄板の材質によりコイルの
巻幅を広げることができ、導電部材及びコイルの過昇温
を押さえるとともに、コア材の強度を増すことのできる
ようにした装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、加熱装置、像加熱装置、および画像形成装置
である。
【0010】(1)固定もしくは移動する導電部材に磁
場を作用させて前記導電部材に発生する渦電流による発
熱により、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬
送される被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装
置において、コイルとコアによる磁場発生手段が前記被
加熱材の搬送方向と交差する方向にて構成され、前記コ
アが前記被加熱材の搬送される方向と交差する方向にて
薄板2枚以上で積層され、前記積層された薄板を保持す
るために樹脂やガラスなどの耐熱素材にて保持する機構
を備えたホルダーを有することを特徴とする加熱装置。
【0011】(2)固定もしくは移動する導電部材に磁
場を作用させて前記導電部材に発生する渦電流による発
熱により、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬
送される被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装
置において、コイルとコアによる磁場発生手段が前記被
加熱材の搬送方向と交差する方向にて構成され、前記コ
アが前記被加熱材の搬送される方向と交差する方向にて
薄板2枚以上で積層され、前記積層された薄板を保持す
るために樹脂やガラスなどの耐熱素材にて構成されたホ
ルダーと、前記積層された薄板を保持するために樹脂や
ガラスなどの耐熱素材にて構成された保持部材を有する
ことを特徴とする加熱装置。
【0012】(3)固定もしくは移動する導電部材に磁
場を作用させて前記導電部材に発生する渦電流による発
熱により、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬
送される被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装
置において、コイルとコアによる磁場発生手段が前記被
加熱材の搬送方向と交差する方向にて構成され、前記コ
アが前記被加熱材の搬送される方向と交差する方向にて
薄板2枚以上で積層され接着剤により固着されているこ
とを特徴とする加熱装置。
【0013】(4)前記(1)または(2)に記載の加
熱装置において、薄板を保持するための耐熱樹脂やガラ
スなどの耐熱素材からなるホルダーは0.4mm以上の
厚みで構成されることを特徴とする加熱装置。
【0014】(5)前記(1)から(4)のいずれかに
記載の加熱装置において、薄板2枚以上にて積層された
コアは、Fe、Ni、Coなどの強磁性体の金属を主成
分とし非結晶であるアモルファス合金により形成される
積層コアであることを特徴とする加熱装置。
【0015】(6)前記(1)から(4)のいずれかに
記載の加熱装置において、薄板2枚以上にて積層された
コアは珪素鋼板により形成される積層コアであることを
特徴とする加熱装置。
【0016】(7)前記(5)または(6)に記載の加
熱装置において、前記積層コアを形成する前記薄板の1
枚の厚みは300μm以下の厚みにより構成されること
を特徴とする加熱装置。
【0017】(8)固定もしくは移動する導電部材に磁
場を作用させて前記導電部材に発生する渦電流による発
熱により、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬
送される記録材上の画像を加熱する電磁誘導加熱方式の
像加熱装置において、コイルとコアによる磁場発生手段
が前記記録材の搬送方向と交差する方向にて構成され、
前記コアが前記記録材の搬送される方向と交差する方向
にて薄板2枚以上で積層され、前記積層された薄板を保
持するために樹脂やガラスなどの耐熱素材にて保持する
機構を備えたホルダーを有することを特徴とする像加熱
装置。
【0018】(9)固定もしくは移動する導電部材に磁
場を作用させて前記導電部材に発生する渦電流による発
熱により、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬
送される記録材上の画像を加熱する電磁誘導加熱方式の
像加熱装置において、コイルとコアによる磁場発生手段
が前記記録材の搬送方向と交差する方向にて構成され、
前記コアが前記記録材の搬送される方向と交差する方向
にて薄板2枚以上で積層され、前記積層された薄板を保
持するために樹脂やガラスなどの耐熱素材にて構成され
たホルダーと、前記積層された薄板を保持するために樹
脂やガラスなどの耐熱素材にて構成された保持部材を有
することを特徴とする像加熱装置。
【0019】(10)固定もしくは移動する導電部材に
磁場を作用させて前記導電部材に発生する渦電流による
発熱により、前記導電部材に直接もしくは間接に接して
搬送される記録材上の画像を加熱する電磁誘導加熱方式
の像加熱装置において、コイルとコアによる磁場発生手
段が前記記録材の搬送方向と交差する方向にて構成さ
れ、前記コアが前記記録材の搬送される方向と交差する
方向にて薄板2枚以上で積層され接着剤により固着され
ていることを特徴とする像加熱装置。
【0020】(11)前記(8)または(9)に記載の
像加熱装置において、薄板を保持するための耐熱樹脂や
ガラスなどの耐熱素材からなるホルダーは0.4mm以
上の厚みで構成されることを特徴とする像加熱装置。
【0021】(12)前記(8)から(11)のいずれ
かに記載の像加熱装置において、薄板2枚以上にて積層
されたコアは、Fe、Ni、Coなどの強磁性体の金属
を主成分とし非結晶であるアモルファス合金により形成
される積層コアであることを特徴とする像加熱装置。
【0022】(13)前記(8)から(11)のいずれ
かに記載の像加熱装置において、薄板2枚以上にて積層
されたコアは珪素鋼板により形成される積層コアである
ことを特徴とする像加熱装置。
【0023】(14)前記(12)または(13)に記
載の像加熱装置において、前記積層コアを形成する前記
薄板の1枚の厚みは300μm以下の厚みにより構成さ
れることを特徴とする像加熱装置。
【0024】(15)記録材上に未定着画像を形成担持
させる画像形成手段と、前記記録材上の未定着画像を加
熱低着させる画像加熱定着装置を有する画像形成装置に
おいて、前記画像加熱定着装置が、(1)から(7)の
いずれかに記載の加熱装置、あるいは(8)から(1
4)のいずれかに記載の像加熱装置であることを特徴と
する画像形成装置。
【0025】[作 用]本発明は、従来に比べてコアの
形状及び材質を変える。すなわち強磁性材料であり機械
的な強度もあるアモルファス合金や珪素鋼板を適用する
ことで、薄板により形成された積層コアを実現すること
ができる。そしてこれらの1枚が薄い板を、複数枚積層
しコアとして使用することは、実使用上での磁束密度よ
り算出される必要なコアの実効断面積に対し、最小限の
厚みに設定することができる。また、機械的な強度のあ
る材料でコアを形成するため取り扱いが容易になるとい
う優位性もある。そして、これらの材質は1枚が薄く積
層することで必要な断面積を得るため、複数枚にしたも
のを安定して使用するためにはホルダーにて保持するこ
とが不可欠であり、ホルダーに保持する機構を持たせる
事が簡易で有効な手段である。また、保持するための強
度が足りない場合、別途保持部材を備えることが効果的
である。
【0026】また画像加熱定着装置にあっては、定着ロ
ーラ及び励磁コイルの過昇温対策として、磁場発生手段
に必要なコアを、アモルファス合金または珪素鋼板によ
る薄板を複数枚積層しホルダーにおいて保持する構成を
とることで、無駄に発生してしまう熱を減少させること
ができるとともに、定着ローラ及び励磁コイルにおける
熱伝導や電流増加を改善することができるなど、簡易な
手段にて定着ローラ及び励磁コイルの過昇温対策が行え
る。
【0027】
【発明の実施の形態】(1)画像形成装置例 図1は本実施例における画像形成装置の概略構成模型図
である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス
を用いたプリンタもしくは複写機である。
【0028】11は像担持体としての感光ドラムであ
り、OPC、アモルファスSe、アモルファスSi等の
感光材料がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の
基体上に形成されている。この感光ドラム11は矢印の
時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって
回転駆動される。
【0029】帯電工程:回転感光ドラム11は、まず、
帯電装置としての、所定の帯電バイアス電圧が印加され
た帯電ローラ12によってその表面が所定の極性・電位
に一様帯電される。
【0030】露光工程:次に、回転感光ドラム11の帯
電処理面に不図示の像露光手段、例えばレーザビームス
キャナにより画像情報に応じてON/OFF制御された
レーザビーム13による走査露光が施される。これによ
り、回転感光ドラム11面に走査露光パターンに対応し
た静電潜像が形成される。
【0031】現像工程:その静電潜像は現像装置14で
トナー像として現像される。現像方法としては、ジャン
ピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが用
いられ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用い
られることが多い。
【0032】転写工程:回転感光ドラム11面のトナー
像は、転写装置としての転写ローラ15と感光ドラム1
1との当接部である転写ニップ部において記録材P上に
転写される。
【0033】転写ローラ15は感光ドラム11に所定の
加圧力で当接させてあり、感光ドラム11の周速度と略
同じ周速度で感光ドラムの回転方向に順方向に回転す
る。また所定の転写バイアス電圧が印加される。記録材
Pは不図示の給紙機構側から所定の制御タイミングで転
写ニップ部に給紙され、感光ドラム11と転写ローラ1
5とて形成される転写ニップ部の一定の加圧力で挟持搬
送される。
【0034】ここで、感光ドラム11上のトナー像の画
像形成位置と記録材の先端の書き出し位置が合致するよ
うに、給紙機構側から転写ニップ部に搬送された記録材
の先端をセンサ18にて検知し、タイミングを合わせて
いる(レジストレーション)。
【0035】定着工程:転写ニップ部でトナー像の転写
を受けた記録材Pは回転感光ドラム11の面から分離さ
れて画像加熱定着装置(像加熱装置)16へと搬送さ
れ、トナー像が永久画像として定着される。
【0036】クリーニング工程:一方、感光ドラム11
上に残存する転写残りの残留トナーは、クリーニング装
置17により感光ドラム11表面より除去される。感光
ドラム11は繰り返して作像に供される。
【0037】(2)画像加熱定着装置16 A)装置の全体的な概略構成 図2の(a)は画像加熱定着装置16の拡大横断面模式
図である。この画像加熱定着装置16は本発明に従う電
磁誘導加熱方式の加熱装置(像加熱装置)である。
【0038】1は円筒状の定着ローラであり、磁場の作
用で発生する渦電流により発熱する導電部材である。具
体的には、鉄やニッケル、ステンレスなどの磁性特性を
もつ導電部材で形成されている。この定着ローラ1はそ
の両端部側を軸受(不図示)を介して装置のシャーシ側
板(不図示)間に回転自由に支持させて配設してある。
【0039】2はコイルアセンブリであり、上記の円筒
状の定着ローラ1内に配設してあり、磁場を発生して定
着ローラ1を電磁誘導発熱させる。このコイルアセンブ
リについては後に詳述する。
【0040】7は加圧ローラであり、芯金7aと、この
芯金周りに同心一体にローラ状に被覆した耐熱性弾性体
層7bとからなる。この加圧ローラ7は定着ローラ1の
下側において定着ローラ1と並行に配列して芯金7aの
両端部を軸受(不図示)を介して装置のシャーシ側板
(不図示)間に回転自由に支持させて配設するととも
に、付勢部材(不図示)で定着ローラ1の下面に対して
弾性体層7bの弾性に抗して所定の押圧力をもって圧接
させて、所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。
【0041】上記の定着ローラ1と加圧ローラ7のロー
ラ対は駆動系(不図示)により矢印の方向に所定の回転
速度にて回転駆動される。前記したように転写ニップ部
で未定着トナー画像tの転写を受けた記録材Pは上記の
定着ニップ部Nに導入されて挟持搬送され、その挟持搬
送過程で電磁誘導加熱された定着ローラ1の熱とニップ
圧により未定着トナー画像tが記録材P面に加熱定着さ
れる。定着ニップ部Nを通った記録材はローラ1の面か
ら分離されて搬送される。
【0042】B)コイルアセンブリ2 円筒状の定着ローラ1内に配設したコイルアセンブリ2
は、磁場発生手段を構成する励磁コイル3と磁性コア
4、および該磁場発生手段3・4を保持させたホルダー
5等で構成されている。
【0043】ホルダー5は、横断面略半円弧状樋形で、
例えば液晶ポリマー・フェノール樹脂等で成形された耐
熱性・断熱性・剛性を有する部材である。
【0044】励磁コイル3は上記ホルダー5の内面形状
に略対応させてリッツ線等を船形に巻いて構成したもの
で、ホルダー5の内側に嵌入させて配設保持させてあ
る。被加熱材である記録材Pの搬送方向と交差する方向
にて構成される。
【0045】磁性コア4は、図2の(b)の部分拡大模
型図のように、磁性体薄板4aの2枚以上の積層からな
る積層コアである。この積層コア4を、ホルダー5の内
側中央部に上向きに具備させたクランプ形保持部6に差
し込んで保持させている。積層コア4は被加熱材である
記録材Pの搬送方向と交差する方向にて構成される。
【0046】即ち、磁性体薄板4aの積層により積層コ
ア4を構成し使用するには、ホルダー5による保持が不
可欠である。ホルダー5は、上記のように積層コア4を
間に挟むとともに抑え込む機構としてのクランプ形保持
部6を備えており、これが積層コア4を保持する。この
機構6をホルダー5に備えることで、積層コア4を簡易
な構成にて確実に固定できる。
【0047】積層コア4を間に挟むとともに抑え込む機
構6は樹脂やガラスなどの耐熱素材で構成される。本実
施例ではホルダー5と同じ材質で一体成形で具備させて
いる。ホルダー5と同じあるいは別の材質で構成したも
のをホルダー5に後付あるいは一体モールド成形で具備
させることもできる。
【0048】上記のコイルアセンブリ2は円筒状の定着
ローラ1内に円弧外面側を下向きにして挿入され、ホル
ダー5の両端部を不動の保持部材(不図示)に固定保持
させて配設してある。
【0049】C)定着ローラ1の温調 磁場発生手段3・4の励磁コイル3に励磁回路9から交
番電流を印加することによって磁場が発生し、発生した
磁場が導電部材で形成された定着ローラ1を通過するこ
とで定着ローラ1が電磁誘導発熱する。
【0050】定着ローラ1・加圧ローラ7を回転駆動さ
せ、励磁コイル3に交番電流を印加することで定着ロー
ラ1を電磁誘導発熱させる。その定着ローラ1の温度状
態が温度検知素子としてのサーミスタ8によって検知さ
れ、検知温度情報が制御回路10に入力する。制御回路
10は定着ローラ1の温度(定着ニップ部Nの温度)が
所定の定着温度に温調維持されるように、励磁回路9か
ら励磁コイル3への交番電流の印加を制御する。
【0051】そして前記したように転写ニップ部で未定
着トナー画像tの転写を受けた記録材Pは上記の定着ニ
ップ部Nに導入されて挟持搬送され、その挟持搬送過程
で電磁誘導加熱された定着ローラ1の熱とニップ圧によ
り未定着トナー画像tが記録材P面に加熱定着される。
【0052】サーミスタ8は本実施例ではホルダー5の
下面部に固定配設させて感温面を回転する定着ローラ1
の内面に接触させている。定着ローラ1の温度検知手段
構成は任意である。
【0053】D)積層コア保持構造の他の例 図3は積層コア保持構造の他の例を示したものである。
6Aはホルダー5とは別個の積層コア保持部材であり、
樹脂やガラスなどの耐熱素材にて構成されている。この
保持部材6Aは積層コア4を間に挟むとともに抑え込む
機構部(クランプ部)61を備えており、積層コア4を
保持する。そして、保持部材6Aに積層コア4を保持し
たまま、前記ホルダー5側のクランプ形保持部6に積層
コア4を挿入することで磁場を発生させる手段とする。
【0054】上記以外の装置構成は図2の装置と同様で
あるから,再度の説明は省略する。
【0055】この例は積層コア保持部材6Aがホルダー
5から独立していることで形状と強度の設計に自由度が
大きい。
【0056】また、コイルアセンブリ2として使用する
ためには、積層コア保持部材6Aとホルダー5側のクラ
ンプ形保持部6とに嵌合部62を備えることが更に有効
である。
【0057】よって、積層コア4を保持するために、ホ
ルダー6とは別個の積層コア保持部材6Aを備え、ホル
ダー6とともに使用することで、簡易な構成にて確実に
固定できる。
【0058】E)積層コア4について .積層コア4は薄板4aが2枚以上の複数にて構成さ
れている。前記コイルアセンブリ2として組み立てる時
に、積層コア4は薄板4a複数枚により構成されるため
バラバラになり易い。これは、製造上または使用上での
問題となってしまうため、積層コア4は固着されている
ことが望まれる。ただし、定着ローラ1内部に配設され
る場合、励磁コイル3による影響から耐熱性の接着剤を
採用するなど、状況に応じてその材質を例えばシリコン
系や樹脂系などと選択する必要がある。
【0059】よって、薄板4aにより構成された積層コ
ア4を、材質を選択した接着剤にて固着することで容易
な方法にてコイルアセンブリ2を構成することができ
る。
【0060】.励磁コイル3と定着ローラ1及び積層
コア4は構成により異電位(高電圧)となることがあ
る。このため、安全性の問題から、ホルダー5と積層コ
ア保持部材6Aが絶縁部材となり、異電位間の部分に対
し互いに規定の距離を離せることが望まれる。
【0061】本実施例では、ホルダー5と積層コア保持
部材6Aは、異電位となる部材に相対する部位全てにお
いて0.4mm以上の厚みを確保する。
【0062】また、ホルダー5及び積層コア保持部材6
Aの材料としてはUL認可品や電取認可品を使用する。
【0063】これらを行うことで、国内外の規制による
必要な空間距離は、条件として沿面距離に置き換えるこ
とも可能となり設計上の制約が緩和される。
【0064】よって、安全規制の考え方から異電位とな
る各部材5・6A間において、ホルダー5及び積層コア
保持部材6Aに0.4mm以上の厚みを確保することで
絶縁部材とすることができ、安全な距離を保つことがで
きる。
【0065】.薄板4aを積層して積層コア4として
使用した場合、従来の1枚が3〜5mm厚であるフェラ
イトコアに対し同じ断面積となるように形成した積層コ
ア4での効果として、高周波(20kHz以上)におけ
るコアの表皮効果による影響が小さくなることが挙げら
れる。
【0066】薄板4aを形成するためには、特定の金属
材料を使用する必要性があり、Fe、Ni、Coなどの
強磁性体の金属を主成分とし非結晶であるアモルファス
合金により構成される薄板が有効である。アモルファス
合金は、鉄損が小さく磁束密度が大きいこと、温度特性
に優れていること、キュリー点の高いことが特徴である
ため、加熱装置による環境温度の高温下では有効な材料
であると言える。
【0067】よって従来に比べて、磁場発生手段におけ
るコア4をアモルファス合金による薄板にて積層しコア
を形成することで、定着ローラ1内にて励磁コイル3の
巻き幅を増やすことができ、励磁コイル3の自己発熱を
減少させるとともに、励磁コイル3の定着ローラ1への
対向面積を増やし励磁コイル3の自己発熱による熱を定
着ローラ1とともに均熱化することができ、コア断面積
を小さくできることによるコストダウンや定着ローラ1
内の有効な空間を増やすことができるなど、簡易な手段
にて定着ローラ1及び励磁コイル3の過昇温対策を行う
ことができる。
【0068】.上記と同様に薄板材としては、珪素
鋼板により構成されるコアが有効である。珪素鋼板は、
磁束密度が大きいこと、加工が容易であること、機械的
強度があること、コスト的に有利であることが特徴であ
るため、上記と同様加熱装置による環境温度の高温下
では有効な材料であると言える。そして、加工が容易で
あるため打ち抜きによる一体成型が行えることや、寸法
精度の高い成型ができるため最適な寸法のホルダー5が
実現できるなどの利点も挙げられる。
【0069】よって従来に比べて、磁場発生手段3・4
におけるコア4を珪素鋼板にて積層し形成することで、
励磁コイル3の定着ローラ1への対向面積を増やし励磁
コイル3の自己発熱による熱を定着ローラ1とともに均
熱化することができ、安価な材料を使うことによるコス
トダウンや熱による変形率が低いため設計が容易となる
など、簡易な手段にて定着ローラ1及び励磁コイル3の
過昇温対策を行うことができる。
【0070】.積層コア4を構成する薄板4aの厚み
d(図2の(b))は、薄いほど表皮効果の影響が少な
くコアにおける渦電流による損失が減る。従来使用して
きたフェライトでは・でも述べた通り、製造上の問
題から厚みを薄くすることが困難である。薄くするため
には・で述べたアモルファス金属や珪素鋼鈑が有効
であり、これらの材料にて、前記薄板4aを複数枚にて
積層し積層コア4として形成することが効果的である。
【0071】必要なコア断面積に対し薄板4aにより積
層コア4として形成し得ることは、コアにおける磁束を
薄板4aの1枚1枚に分散し、表皮効果の影響を少なくす
るともに渦電流損を減少させる。表皮効果の影響から考
えると、300μm以下の厚みの薄板4aを使用するこ
とが望ましい。
【0072】よって従来に比べて、磁場を発生させる手
段として必要なコアを、薄板4aを複数枚にて積層コア
4として形成し無駄な熱を減少させることで、積層コア
4から励磁コイル3に伝わる無駄な熱を減らすことがで
き、励磁コイル3に流す電流を減らすことができるな
ど、簡易な手段にて定着ローラ1及び励磁コイル3の過
昇温対策を行うことができる。
【0073】(3)その他 1)上記の実施例においては磁場発生手段3・4を含む
コイルアセンブリ2を定着ローラ1の内部に配設した場
合にて説明しているが、定着ローラ1の外部にコイルア
センブリ2を配設し定着ローラ外部から誘導加熱を行う
場合においても同様の効果が得られる。
【0074】2)また、電磁誘導発熱する導電部材とし
て金属の定着ローラ1にて実施例記載しているが、同様
の磁気特性をもつ金属フィルムにて構成された加熱装置
においても同様の効果が得られる。
【0075】図4にその装置例を示した。1Aは円筒状
のフレキシブルな金属フィルム或いは金属層を含む複合
層フィルムであり、図2の装置のように磁場発生手段3
・4を含む固定のコイルアセンブリ2にルーズに外嵌さ
せてある。加圧ローラ7はコイルアセンブリ2の下面に
対して上記フィルム1Aを挟んで所定の押圧力で圧接さ
せて所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。
【0076】加圧ローラ7は駆動系Mにより矢印の方向
に回転駆動される。これに従動してフィルム1Aがコイ
ルアセンブリ2の外周りを矢印の方向に回転状態になる
(加圧ローラ駆動方式)。励磁コイル3に交番電流を印
加することでフィルム1Aを電磁誘導発熱させる。定着
ニップ部Nの温度状態が温度検知素子としてのサーミス
タ8によって検知され、検知温度情報が制御回路10に
入力する。制御回路10は定着ニップ部Nの温度が所定
の定着温度に温調維持されるように、励磁回路9から励
磁コイル3への交番電流の印加を制御する。
【0077】そして前記したように転写ニップ部で未定
着トナー画像tの転写を受けた記録材Pは上記の定着ニ
ップ部Nに導入されて挟持搬送され、その挟持搬送過程
で電磁誘導加熱されたフィルム1Aの熱とニップ圧によ
り未定着トナー画像tが記録材P面に加熱定着される。
【0078】3)電磁誘導発熱させる導電部材は固定の
部材にすることもできる。図5にその装置例を示した。
1Bは電磁誘導発熱する導電部材である。この導電部材
1Bは、図2の装置のように磁場発生手段3・4を含む
固定のコイルアセンブリ2の下面中央部に固定して配設
してある。1Cは円筒状のフレキシブルな単層または複
合層の耐熱性フィルムであり、磁場発生手段3・4、導
電部材1Bを含む固定のコイルアセンブリ2にルーズに
外嵌させてある。加圧ローラ7はコイルアセンブリ2の
下面の導電部材1Bに対して上記フィルム1Cを挟んで
所定の押圧力で圧接させて所定幅の定着ニップ部Nを形
成させてある。
【0079】加圧ローラ7は駆動系Mにより矢印の方向
に回転駆動される。これに従動してフィルム1Cがコイ
ルアセンブリ2の外周りを矢印の方向に回転状態になる
(加圧ローラ駆動方式)。励磁コイル3に交番電流を印
加することで導電部材1Bを電磁誘導発熱させる。導電
部材1Bの温度状態(定着ニップ部Nの温度)が温度検
知素子としてのサーミスタ8によって検知され、検知温
度情報が制御回路10に入力する。制御回路10は定着
ニップ部Nの温度が所定の定着温度に温調維持されるよ
うに、励磁回路9から励磁コイル3への交番電流の印加
を制御する。
【0080】そして前記したように転写ニップ部で未定
着トナー画像tの転写を受けた記録材Pは上記の定着ニ
ップ部Nに導入されて挟持搬送され、その挟持搬送過程
で電磁誘導加熱された導電部材1Bのフィルム1Cを介
した熱とニップ圧により未定着トナー画像tが記録材P
面に加熱定着される。
【0081】4)本発明の加熱装置は、実施例の画像加
熱定着装置に限られず、画像を担持した記録材を加熱し
てつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着する像
加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱ラミ
ネート装置など、広く被加熱材を加熱処理する装置とし
て使用できる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁誘導加熱方式の加熱装置、同じく像加熱装置、及び該
加熱装置もしくは像加熱装置を画像加熱定着装置として
備えた画像形成装置について、簡易な手段にて積層した
薄板をコアとして保持することができるとともに、薄板
の材質によりコイルの巻幅を広げることができ、導電部
材及びコイルの過昇温を押さえるとともに、コア材の強
度を増すことのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例における画像形成装置の概略構成模型
図である。
【図2】 (a)は実施例における加熱装置(画像加熱
定着装置)の横断面模型図、(b)は積層コアの一部の
拡大模型図である。
【図3】 積層コア保持機構の構成を変えた加熱装置
(画像加熱定着装置)の横断面模型図である。
【図4】 他の構成の加熱装置(画像加熱定着装置)の
横断面模型図(その1)である。
【図5】 他の構成の加熱装置(画像加熱定着装置)の
横断面模型図(その2)である。
【符号の説明】
1:定着ローラ 2:コイルアセンブリ 3:励磁コイル 4:積層コア 4a:薄板 5:ホルダー 6:積層コア挟み込み保持機構 6A:積層コア保持部材 7:加圧ローラ P:記録材(被加熱材)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定もしくは移動する導電部材に磁場を作
    用させて前記導電部材に発生する渦電流による発熱によ
    り、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬送され
    る被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装置にお
    いて、 コイルとコアによる磁場発生手段が前記被加熱材の搬送
    方向と交差する方向にて構成され、 前記コアが前記被加熱材の搬送される方向と交差する方
    向にて薄板2枚以上で積層され、 前記積層された薄板を保持するために樹脂やガラスなど
    の耐熱素材にて保持する機構を備えたホルダーを有する
    ことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】固定もしくは移動する導電部材に磁場を作
    用させて前記導電部材に発生する渦電流による発熱によ
    り、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬送され
    る被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装置にお
    いて、 コイルとコアによる磁場発生手段が前記被加熱材の搬送
    方向と交差する方向にて構成され、 前記コアが前記被加熱材の搬送される方向と交差する方
    向にて薄板2枚以上で積層され、 前記積層された薄板を保持するために樹脂やガラスなど
    の耐熱素材にて構成されたホルダーと、 前記積層された薄板を保持するために樹脂やガラスなど
    の耐熱素材にて構成された保持部材を有することを特徴
    とする加熱装置。
  3. 【請求項3】固定もしくは移動する導電部材に磁場を作
    用させて前記導電部材に発生する渦電流による発熱によ
    り、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬送され
    る被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装置にお
    いて、 コイルとコアによる磁場発生手段が前記被加熱材の搬送
    方向と交差する方向にて構成され、 前記コアが前記被加熱材の搬送される方向と交差する方
    向にて薄板2枚以上で積層され接着剤により固着されて
    いることを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の加熱装置におい
    て、薄板を保持するための耐熱樹脂やガラスなどの耐熱
    素材からなるホルダーは0.4mm以上の厚みで構成さ
    れることを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の加熱装
    置において、薄板2枚以上にて積層されたコアは、F
    e、Ni、Coなどの強磁性体の金属を主成分とし非結
    晶であるアモルファス合金により形成される積層コアで
    あることを特徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】請求項1から4のいずれかに記載の加熱装
    置において、薄板2枚以上にて積層されたコアは珪素鋼
    板により形成される積層コアであることを特徴とする加
    熱装置。
  7. 【請求項7】請求項5または6に記載の加熱装置におい
    て、前記積層コアを形成する前記薄板の1枚の厚みは3
    00μm以下の厚みにより構成されることを特徴とする
    加熱装置。
  8. 【請求項8】固定もしくは移動する導電部材に磁場を作
    用させて前記導電部材に発生する渦電流による発熱によ
    り、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬送され
    る記録材上の画像を加熱する電磁誘導加熱方式の像加熱
    装置において、 コイルとコアによる磁場発生手段が前記記録材の搬送方
    向と交差する方向にて構成され、 前記コアが前記記録材の搬送される方向と交差する方向
    にて薄板2枚以上で積層され、 前記積層された薄板を保持するために樹脂やガラスなど
    の耐熱素材にて保持する機構を備えたホルダーを有する
    ことを特徴とする像加熱装置。
  9. 【請求項9】固定もしくは移動する導電部材に磁場を作
    用させて前記導電部材に発生する渦電流による発熱によ
    り、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬送され
    る記録材上の画像を加熱する電磁誘導加熱方式の像加熱
    装置において、 コイルとコアによる磁場発生手段が前記記録材の搬送方
    向と交差する方向にて構成され、 前記コアが前記記録材の搬送される方向と交差する方向
    にて薄板2枚以上で積層され、 前記積層された薄板を保持するために樹脂やガラスなど
    の耐熱素材にて構成されたホルダーと、 前記積層された薄板を保持するために樹脂やガラスなど
    の耐熱素材にて構成された保持部材を有することを特徴
    とする像加熱装置。
  10. 【請求項10】固定もしくは移動する導電部材に磁場を
    作用させて前記導電部材に発生する渦電流による発熱に
    より、前記導電部材に直接もしくは間接に接して搬送さ
    れる記録材上の画像を加熱する電磁誘導加熱方式の像加
    熱装置において、 コイルとコアによる磁場発生手段が前記記録材の搬送方
    向と交差する方向にて構成され、 前記コアが前記記録材の搬送される方向と交差する方向
    にて薄板2枚以上で積層され接着剤により固着されてい
    ることを特徴とする像加熱装置。
  11. 【請求項11】請求項8または9に記載の像加熱装置に
    おいて、薄板を保持するための耐熱樹脂やガラスなどの
    耐熱素材からなるホルダーは0.4mm以上の厚みで構
    成されることを特徴とする像加熱装置。
  12. 【請求項12】請求項8から11のいずれかに記載の像
    加熱装置において、薄板2枚以上にて積層されたコア
    は、Fe、Ni、Coなどの強磁性体の金属を主成分と
    し非結晶であるアモルファス合金により形成される積層
    コアであることを特徴とする像加熱装置。
  13. 【請求項13】請求項8から11のいずれかに記載の像
    加熱装置において、薄板2枚以上にて積層されたコアは
    珪素鋼板により形成される積層コアであることを特徴と
    する像加熱装置。
  14. 【請求項14】請求項12または13に記載の像加熱装
    置において、前記積層コアを形成する前記薄板の1枚の
    厚みは300μm以下の厚みにより構成されることを特
    徴とする像加熱装置。
  15. 【請求項15】記録材上に未定着画像を形成担持させる
    画像形成手段と、前記記録材上の未定着画像を加熱低着
    させる画像加熱定着装置を有する画像形成装置におい
    て、前記画像加熱定着装置が、請求項1から7のいずれ
    かに記載の加熱装置、あるいは請求項8から14のいず
    れかに記載の像加熱装置であることを特徴とする画像形
    成装置。
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