JP2002343548A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JP2002343548A
JP2002343548A JP2001140680A JP2001140680A JP2002343548A JP 2002343548 A JP2002343548 A JP 2002343548A JP 2001140680 A JP2001140680 A JP 2001140680A JP 2001140680 A JP2001140680 A JP 2001140680A JP 2002343548 A JP2002343548 A JP 2002343548A
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power supply
magnetic induction
heating
hollow magnetic
heat
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JP2001140680A
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Takashi Sato
隆 佐藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱定着装置としての磁気誘導加熱方式の加
熱装置を改善し、誘導加熱定着装置から発せられる、不
要放射ノイズを容易に低減する。 【解決手段】 加熱手段を備えた中空磁気誘導発熱性部
材1を有し、記録材上に形成された未定着トナー像を加
熱定着する加熱定着装置において、加熱手段は、熱源と
して、中空磁気誘導発熱性部材1内、又は外側近辺に、
中空磁気誘導発熱性部材1を磁界によって誘導発熱させ
る磁界発生手段の励磁コイル8を有し、励磁コイル8は
給電部22にて高周波駆動電源13に接続され、給電部
22は全て中空磁気誘導発熱性部材1の長手軸線方向片
端から引き出され、引き出された給電部22が複数なら
ば、少なくとも1回以上交差させた撚り線aとなり、こ
の給電部22は、励磁コイル8からフェライトコア、又
はチョークコイルのようなノイズ対策部品18を経由し
て高周波駆動電源13に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気(電磁)誘導
加熱方式の加熱装置、及び、この加熱装置を設けた電子
写真式或いは静電記録式の複写機、プリンタ等とされる
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、プリンタ、複写機、ファクシミ
リなどの画像形成装置において、転写材シート、印刷
紙、感光紙(エレクトロファックスシート)、静電記録
紙などの記録材に電子写真、静電記録、磁気記録等の適
宜の画像形成プロセス手段により転写(間接)方式もし
くは直接方式で形成担持させた未定着顕画像(未定着ト
ナー画像)を定着させるための加熱装置即ち加熱定着装
置としては、加熱手段、又は加熱手段の外周に配置され
た定着部材の形式によって、熱ローラ方式、フィルム加
熱方式、磁気誘導加熱方式等の接触加熱方式の加熱定着
装置が広く用いられている。
【0003】これらの加熱定着装置の基本構成は、加熱
手段を備えた回転自在の定着部材とそれに圧接させた回
転自在の加圧部材との間に記録材を挟持搬送しながら、
記録材上の未定着トナー像を加熱及び加圧して記録材上
に定着する構成となっている。
【0004】例えば、定着部材として熱ローラを用いた
熱ローラ方式の加熱定着装置は、加熱手段となるハロゲ
ンランプ等の熱源により加熱されて所定の温度に温調さ
れる熱ローラ(定着ローラ)と、これに圧接させた加圧
部材である加圧ローラとの回転ローラ対を基本構成と
し、該両ローラの圧接ニップ部(定着ニップ部)に記録
材を導入して挟持搬送させることで、熱ローラの熱で記
録材上の未定着トナー像を加熱定着させるものである。
【0005】定着部材として定着フィルムを用いたフィ
ルム加熱方式の加熱定着装置は、特開昭63−3131
82号公報、特開平1−263679号公報、同2−1
57878号公報、同4−44075号公報、同4−4
4075〜44083号公報、同4−204980〜2
04984号公報等に提案され、実用化もされている。
【0006】この加熱定着装置は、加熱手段として設け
られた、支持部材に固定支持させた発熱体に、記録材を
定着部材としての耐熱性・薄肉のフィルム材(定着フィ
ルム)を介して密着させ、定着フィルムを発熱体に摺動
移動させて発熱体の熱を定着フィルムを介して記録材へ
与える方式のものである。発熱体として、昇温の速い低
熱容量のもの、例えば、耐熱性、絶縁性、良熱伝導性等
の特性を有するアルミナ(Al2 О3 )や窒化アルミニ
ウム(AlN)等のセラミック基板と、該基板の面に具
備させた通電により発熱する抵抗層を基本構成体とする
所謂セラミックヒータを用いることができ、又、フィル
ム材として薄膜で低熱容量のものを用いることができる
ために、熱ローラ方式の加熱装置よりも熱伝達効率が高
く、装置の立ち上がりも速く、ウェイトタイムの短縮化
(クイックスタート性:オンデマンドで作動)や省電力
化が可能となる。
【0007】こうしたフィルム加熱定着装置と同様に、
定着部材として中空磁気誘導発熱性部材の定着ローラを
用いて、ウェイトタイムの短縮化を図った中速以上の画
像形成装置に備えられる磁気誘導加熱方式の加熱定着装
置が、特開平9−197850号公報や特開平9−19
7854号公報に提案されている。磁気誘導加熱方式の
加熱定着装置では、交番磁界により中空磁気誘導発熱性
部材である定着ローラの芯金部に渦電流を発生させてジ
ュール熱によって芯金部即ち定着ローラを磁気誘導発熱
させることが提案されている。
【0008】こうした定着ローラ構成は図5、図6に示
すように、中空の定着ローラ1の芯金内側に筒体のホル
ダユニット21が備えられ、不図示の支持体に固定され
ている。ホルダユニット21は、前述したように加熱手
段となるコイル・アセンブリ10と、ホルダ20とを有
し、コイル・アセンブリ10は、磁性材を含むコア9
と、コア9を挿入するための通孔が形成されたボビン1
6と、このボビンの周囲に定着ローラ1に誘導電流を誘
起させて加熱する誘導コイル8を有する。コイルボビン
16は、コア9と誘導コイル8とを絶縁する絶縁部とし
て機能している。そして、コイル・アセンブリ10は、
ボビン16とは別体に形成されたホルダ21内に、外部
には露呈しないように収納されている。ホルダ20の両
端には、図5に示すように、誘導コイル8ヘ電流を流す
ためのリード線(給電部)22が引き出され、高周波駆
動電源13に接続されている。
【0009】ホルダ21及びボビン16はいずれもエン
ジニアリング・プラスチックから形成されている。又、
コイル8としては表面に融着層と絶縁層を持つ単一また
はリッツ銅線が用いられている。又、コア9は、例え
ば、フェライトコア又は積層コアであり、比較的長尺の
板形状を有し、誘導コイル8を構成する銅線と直行する
ように配置されて磁路を形成する。
【0010】コイル8は高周波駆動電源13から誘導電
流が流され、それによって、ホルダユニット21の周囲
を回転する定着ローラ1を発熱させ、それによって記録
材3上の未定着トナーを加熱定着する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気誘導加熱方式の加熱装置において、図5に示すよう
に、交番磁界を発生させる励磁コイル8と駆動電源の接
続部となる給電線(給電部)22は、従来の商用電源の
ON/ OFF制御によるハロゲンランプ方式のように、
定着ローラ長手方向両端開口部の二方向より励磁コイル
8から引き出される構成となっている。
【0012】しかしながら、通常誘導加熱定着装置の、
励磁コイル8への給電線22には、20kHz〜800
kHzの高周波電流が高周波駆動電源13から供給され
るため、定着ローラ1両端の開口部の二方向から給電線
22を引き出すと、給電線22が形成するループが少な
くとも定着ローラ長手方向分の長さのループを作り出
し、このループが給電線22を流れる高周波電流のアン
テナとなり定着装置が組み込まれている機器の放射ノイ
ズ源となり、機器全体の放射ノイズの増大を招くと共
に、製品出荷レベルの放射ノイズレベルへの低減の対
策、コスト増加を招く。
【0013】従って、本発明の目的は、不要放射ノイズ
を容易に低減することのできる誘導加熱方式の加熱装
置、及び画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
加熱装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれ
ば、第1の本発明は、加熱手段を備えた中空磁気誘導発
熱性部材を有する加熱装置において、前記加熱手段は、
前記中空磁気誘導発熱性部材内、又は外側近辺に、熱源
として、前記中空磁気誘導発熱性部材を誘導発熱させる
磁界発生手段の励磁コイルを有し、前記励磁コイルは給
電部にて高周波駆動電源に接続され、該給電部は全て前
記中空磁気誘導発熱性部材の長手軸線方向片端から引き
出されることを特徴とする加熱装置を提供する。
【0015】第2の本発明は、画像情報をもとに、記録
材上にトナーにて画像を形成し、この記録材上の未定着
トナー像を、加熱手段と中空磁気誘導発熱性部材とを有
する加熱装置にて加熱定着する画像形成装置において、
前記加熱手段は、熱源として、前記中空磁気誘導発熱性
部材内、又は外側近辺に、前記中空磁気誘導発熱性部材
を誘導発熱させる磁界発生手段の励磁コイルを有し、前
記励磁コイルは給電部にて高周波駆動電源に接続され、
該給電部は全て前記中空磁気誘導発熱性部材の長手軸線
方向片端から引き出されることを特徴とする画像形成装
置を提供する。
【0016】第1、第2の本発明の一実施態様による
と、前記給電部を複数有し、該複数の給電部は、前記励
磁コイルと前記高周波駆動電源との間で且つ前記中空磁
気誘導発熱性部材外で、少なくとも一回以上交差し撚線
を形成している。
【0017】第1、第2の本発明の他の実施態様による
と、前記給電部は、前記励磁コイルからノイズ対策部品
を経由して前記高周波駆動電源に接続されている。
【0018】第1、第2の本発明の他の実施態様による
と、前記加熱装置が備えた前記中空磁気誘導発熱性部材
は回転自在の定着部材であり、前記加熱装置は、前記定
着部材に対して回転自在の加圧部材が圧接して配置さ
れ、表面に未定着トナー像が形成されている記録材を前
記定着部材と前記加圧部材との間に挟圧搬送して記録材
上の未定着トナー像の加熱定着を行う。
【0019】第1、第2の本発明の他の実施態様による
と、前記加熱定着装置が有する前記中空磁気誘導発熱性
部材は固定され、前記加熱定着装置は、前記中空磁気誘
導発熱性部材の周囲に回転自在の定着部材を有し、該定
着部材に対して回転自在の加圧部材が圧接して配置さ
れ、表面に未定着トナー像が形成されている記録材を前
記定着部材と前記加圧部材との間に挟圧搬送して記録材
上の前記未定着トナー像の加熱定着を行う。
【0020】第1、第2の本発明の他の実施態様による
と、前記定着部材はローラ状であるか、又はフィルム状
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の加熱装置及び画像
形成装置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0022】実施例1 図3に、本発明の画像形成装置の一実施例である電子写
真方式の画像形成装置を示す。
【0023】本実施例において、給紙カセット101か
ら記録材である記録紙が給紙され、搬送路途中に設けら
れたトップセンサー102で記録紙の先端が認識され、
これに同期して感光ドラム105に画像形成が行われ
る。
【0024】感光ドラム105上には、帯電ローラ10
4によって一様な帯電がなされる。この後、レーザー光
学系103からの画像情報である画像露光Lによって、
記録紙の搬送に同期して、感光ドラム105上に潜像が
形成され、この潜像に現像器106によりトナーを選択
的に付着させることで、トナー像としての顕像が形成さ
れる。感光ドラム105上のトナー像は、記録紙を介し
て転写ローラ109からトナーと逆の極性の電圧を印加
することによって、記録紙上に転写される。
【0025】記録紙上に転写されたトナー像は、定着装
置108において、熱と圧力をかけられることで記録紙
上に固着される。次いで記録紙は搬送ローラ69a、6
9bによって搬送され、装置上面のトレイ70上に積載
される。
【0026】一方、感光ドラム105上に残ったトナー
と紙粉は、クリーナー107によって除去される。
【0027】次に、本発明の特徴部分であり、図3の画
像形成装置では、定着装置108として取り付けられた
加熱装置について、図1、図2を用いて説明する。
【0028】本実施例における加熱装置は、図2の横断
面図に示すような誘導加熱定着装置であり、定着部材1
と加圧部材2とを備え、搬送される被加熱材である記録
紙3上に形成された未定着画像のトナー7を、熱によっ
て融解して記録紙3に融着させるものである。
【0029】本実施例における加熱定着装置に備えられ
た定着部材1は、記録紙3の搬送方向に沿って回転自在
に設けられた中空磁気誘導発熱性部材としての金属製の
定着ローラ(加熱媒体に相当する)である。そして、該
加熱定着装置は、定着ローラ1内側に、高周波磁界を生
じ、定着ローラ1を発熱させる加熱手段であるコイル・
アセンブリ10と、定着ローラ1とコイル・アセンブリ
10との間に一様のギャップを保持するためコイル・ア
センブリ10を固定支持しているステー(絶縁部材に相
当する)11と、を有する。ステー11は、図中には記
さない定着ユニットフレームに固定されている。本実施
例で加圧部材2は、記録紙3の搬送路を介して定着ロー
ラ1に対向してこれらに圧接する加圧ローラとされる。
加圧ローラ2は、軸芯4と、当該軸芯4の周囲に形成さ
れた表面離型性耐熱ゴム層であるシリコンゴム層5等を
有し、定着ローラ1に従動回転して、記録紙3をニップ
部Nにて定着ローラ1に押し付け、挟圧搬送している。
【0030】定着ローラ1は図2中矢印方向bに回転可
能に設けられ、図中には記さないモーター等による駆動
回路部によってコイル・アセンブリ10周囲を回転駆動
される。加圧ローラ2は定着ローラ1の回転に伴って従
動回転する。
【0031】未定着のトナー像7が転写されている記録
紙3は、図2中矢印cで示す方向に搬送され、記録紙3
を挟持するニップ部Nに向けて送り込まれる。記録紙3
は、加熱された定着ローラ1の熱と、加圧ローラ2から
作用する圧力とが加えられながら、ニップ部Nを搬送さ
れる。これにより、未定着トナー7が定着され、記録紙
3上には定着トナー像が形成される。ニップ部Nを通過
した記録紙3は、先端部が定着ローラ1の表面に当接す
る分離爪15により定着ローラ1から分離され、図2中
左方向に搬送される。この記録紙3は、図3中の排紙ロ
ーラ69a、69bによって搬送され、排紙トレイ70
上に排出される。
【0032】定着部材である定着ローラ1は、中空金属
導体であり、例えば鉄、ニッケル、SUS430などの
導電性磁性材から形成される導電層1aを有している。
そして定着ローラ1の外周表面には、フッ素樹脂等をコ
ーティングして、耐熱性の離型層1bが形成されてい
る。定着ローラ1の金属層1aの厚さは、0.3mm〜
8mmである。
【0033】定着ローラ1の中空部には、上述のよう
に、中空磁気誘導発熱性部材である定着ローラ1に誘導
電流(渦電流)を誘起させてジュール発熱させるため
に、高周波磁界を生じる加熱手段であるコイル・アセン
ブリ10が配設されている。このコイル・アセンブリ1
0は、図示しない定着ユニットフレームに固定され非回
転となっているステー11によって、定着ローラ1、コ
イル8間に一定のギャップに持たせて保持されている。
【0034】コイル・アセンブリ10は、磁性材で作製
されたコア9(芯材に相当する)と、コア9を挿入する
ための通孔が形成されたボビン16と、本実施例の場
合、このボビン16の周囲に銅線を巻回して形成され、
定着ローラ1に誘導電流を誘起させて加熱する磁界発生
手段の励磁コイル8(誘導加熱源に相当する)と、で構
成される。
【0035】コア9は、本実施例では横断面図でT型
で、透磁率が大きく自己損失の小さい材料がよく、例え
ばフェライト、パーマロイ、センダスト等が適してい
る。
【0036】ボビン16は、横断面図でニップ面Nに弧
面を向けた半円形であり、中央にコア9のT字の足部が
挿入されている通孔があり、コア9と一体化して略半円
柱状になるように配置されており、コア9と励磁コイル
8とを絶縁する絶縁部として機能している。
【0037】励磁コイル8は、表面に融着層と絶縁層を
持つ単一またはリッツ銅線で構成され、図1をも参照す
れば理解されるように、コア9のT字の水平部分に平行
な面を描きながら、加圧ローラ2とのニップN位置から
定着ローラ1の中心に向かってコイルボビン16の外周
に沿って巻かれ、コイルボビン16の曲面全域がコイル
8に覆われるようにする。
【0038】こうして構成されたコイル・アセンブリ1
0は、ステー11に固定され、定着ローラ1外部に露呈
しないように収納されている。ステー11は、コイルア
センブリ10の平面部分に重なるように位置し、又、ボ
ビン16とは別体に形成されている。
【0039】ステー11、分離爪15、及びボビン16
は、耐熱および電気絶縁性エンジニアリング・プラスチ
ックから形成されている。
【0040】定着ローラ1の外周上には、定着ローラ1
の温度を検出する温度センサ6が設けられている。この
温度センサ6は、定着ローラ1を隔てて励磁コイル8に
向かい合うように、定着ローラ1の表面に圧接してい
る。温度センサ6は、例えば、サーミスタより構成さ
れ、このサーミスタで定着ローラ1の温度を検出しつ
つ、定着ローラ1の温度が最適温度となるように励磁コ
イル8への通電が制御される。
【0041】定着ローラ1の上方には、更に、温度異常
上昇時の安全機構として、サーモスタット14が設けら
れている。このサーモスタット14は、定着ローラ1の
表面に接触しており、予め設定された温度になると接点
を開放して励磁コイル8への通電を切断し、定着ローラ
1が所定温度以上の高温となることを防止している。
【0042】本発明によれば、本実施例の定着ローラ1
において、図1のように、コイルボビン16に巻かれた
励磁コイル8を構成する銅線の両端が、給電部である2
本の給電線22として励磁コイル8より引き出され、定
着ローラ1の長手同方向に延びて定着ローラ1の片方の
端部に位置する開口部から引き出され、そして、駆動電
源13に接続される。
【0043】図1は、本実施例における定着装置の概略
斜視図であり、定着ローラ1、励磁コイル8、高周波駆
動電源13、CPU12を図示する。
【0044】高周波駆動電源13は定着装置の制御を行
うタイミング制御手段としてのCPU12からの信号に
よりコイル・アセンブリ10に高周波電流を供給する。
【0045】上述のように、磁界発生手段である励磁コ
イル8を構成する銅線の両先端部分である給電線22
は、定着ローラ1の両開口部位の片端一方から引き出さ
れ、励磁コイル8に高周波電流を供給する高周波駆動電
源13へと接続されている。
【0046】即ち、上記構成の誘導加熱定着装置では、
定着ローラ1の長手軸線方向片側一方の開口部より、励
磁コイル8を構成する銅線の両端である給電部である2
本の給電線22を2本とも引き出すことで、定着ローラ
部位外での高周波駆動電源13の高周波電流の電流ルー
プを小さくすることが可能で、給電線22の放射ノイズ
源としてのアンテナ効率を低減する。
【0047】又、本実施例の誘導加熱装置において、励
磁コイル8と高周波駆動電源13が接続される2本の給
電線22は定着ローラ発熱部位外で、図1で部分aのよ
うに少なくとも一回以上交差し撚線とされる。
【0048】従って、金属ローラ1の片側一方の開口部
より引き出された給電線22の電流ループをより小さく
することが出来、放射アンテナとしての効率を落とすこ
とが出来る。
【0049】又、更に、本実施例では、励磁コイル8よ
り引き出された給電線22を駆動電源13に接続する途
中にノイズ対策フィルタ18を配置接続して、ノイズ対
策フィルタ18を通して駆動電源13からコイル8に電
流が流れるようにする。ノイズ対策フィルタ18として
は、高周波駆動電源13の駆動周波数に対して少なくと
も2倍以上で効果を発するフェライトコア、またはチョ
ークコイルが挿入されている。
【0050】このノイズ対策フィルタ18は、高周波駆
動電源13の2次高調波成分以上を減衰させる役割を果
たし、給電線22を流れる高周波電流からの不要放射ノ
イズ成分を減衰させる。
【0051】このように、本実施例の加熱定着装置にお
いては、励磁コイルと駆動電源を接続する給電線を定着
ローラの長手軸線方向片端より引き出し、定着ローラ外
で少なくとも一回以上交差し撚り線とした部位に、更
に、この撚り線部位にフェライトコアやチョークコイル
等のノイズ対策部品を挿入することで、励磁コイルに流
れる駆動電流の高調波成分を除去することが可能とな
り、励磁コイルと駆動電源が接続される給電線から発生
される、有害な放射ノイズを低減することができ、定着
部から機器外に放出しないための金属シールドや駆動電
源での対策を削減することが可能となり、コストを削減
できる。
【0052】また、磁気誘導発熱性性部材としての定着
部材は実施形態例に示した中空金属ローラに限るもので
はないことは勿論であり、磁気誘導発熱性層単独のフィ
ルム材、これに離型層、弾性層、断熱層など所望の機能
層を所望に組み合わせて構成されるフィルム材にするこ
とができる。
【0053】また、磁気誘導加熱方式の加熱装置の磁気
誘導発熱性部材は、定着部材と一致したものでなくても
よく、例えば、磁気誘導発熱性部材を固定部材とし、こ
の固定の磁気誘導発熱性部材に定着部材である耐熱性フ
ィルム材を密着摺動させ、磁気誘導発熱性部材を磁界発
生手段の磁界で磁気誘導発熱させ、フィルム材を介した
磁気誘導発熱性部材からの熱により記録材を加熱する構
成にすることもでき、本発明はこのような加熱装置にも
適用することができる。
【0054】加圧部材も磁気誘導発熱性のものにするこ
ともでき(上下加熱方式)、例えば、カラートナー層を
複数層重畳したカラー画像の加熱定着装置として有効で
ある。
【0055】上記実施例では、励磁コイルは発熱体とな
る中空磁気誘導発熱性部材の内部のコイルアセンブリに
設けられたが、例えば図4の概略図に示す、定着ローラ
1の外周面上方にコイルアセンブリ10が設けられた加
熱装置のような、励磁コイル8が中空磁気誘導発熱部材
1の外側に位置する誘導加熱方式の定着装置にても、給
電部を定着部材に対して長手片端の一方向から引き出す
ことによって、本発明は適用可能であることはいうまで
もない。
【0056】本発明の加熱装置は、実施例の画像形成装
置等における画像加熱定着装置としてばかりでなく、画
像を担持した被記録材を加熱してつや等の表面性を改質
する装置、仮定着する装置、シート状物を乾燥処理や熱
ラミネート処理する装置等の加熱処理装置として広く使
用できる。
【0057】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明は、加熱
手段を備えた中空磁気誘導発熱性部材を有し、記録材上
に形成された未定着トナー像を加熱定着する加熱装置に
おいて、加熱手段は、熱源として、中空磁気誘導発熱性
部材内、又は外側近辺に、中空磁気誘導発熱性部材を磁
界によって誘導発熱させる磁界発生手段の励磁コイルを
有し、励磁コイルは給電部にて高周波駆動電源に接続さ
れ、給電部は全て中空磁気誘導発熱部材の長手軸線方向
片端から引き出される加熱装置、又は該加熱装置を備え
られた画像形成装置なので、 (1)高周波駆動電源から励磁コイルに流れる高周波電
流が流れるループを小さくすることにより、中空磁気誘
導発熱性部材外に引き回される電線からの不要放射ノイ
ズを低減することができる。 (2)又、中空磁気誘導発熱性部材開口部の片側一方か
ら引き出された複数の給電部が、少なくとも一回は交差
するように撚ることで、さらに放射ノイズ源となるルー
プ面積を容易に小さくすることが可能で、給電部により
形成されるアンテナの放射効率を容易に低減することが
できる。 (3)更に、この給電部にフェライトコア、またはチョ
ークコイルのようなノイズ対策部品を挿入することによ
って、高周波駆動電源の駆動周波数の高調波成分を減衰
させることで、定着装置から発せられる放射ノイズを低
減することが容易に可能となり、定着装置近傍での放射
ノイズシールド材、駆動電源でのノイズ対策を削減する
ことが可能で、コスト増加を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱装置の一例における加熱手段の概
略構成図である。
【図2】本発明の加熱装置の一例の横断面図である。
【図3】本発明の画像形成装置の一例の概略構成図であ
る。
【図4】本発明の加熱装置の他の例であるローラ外部加
熱手段を設けた加熱装置の横断図面である。
【図5】従来の加熱装置における加熱手段の概略構成図
である。
【図6】従来の加熱装置の横断面図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ(定着部材) 2 加圧ローラ(加圧部材) 8 励磁コイル 9 コア 10 コイル・アセンブリ(加熱手
段) 11 ステー 12 CPU 13 高周波駆動電源 16 ボビン 18 ノイズ対策フィルタ(ノイズ対
策部材) 22 給電線(給電部)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を備えた中空磁気誘導発熱性部
    材を有する加熱装置において、 前記加熱手段は、前記中空磁気誘導発熱性部材内、又は
    外側近辺に、熱源として、前記中空磁気誘導発熱性部材
    を誘導発熱させる磁界発生手段の励磁コイルを有し、 前記励磁コイルは給電部にて高周波駆動電源に接続さ
    れ、該給電部は全て前記中空磁気誘導発熱性部材の長手
    軸線方向片端から引き出されることを特徴とする加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 前記給電部を複数有し、該複数の給電部
    が、前記励磁コイルと前記高周波駆動電源との間で且つ
    前記中空磁気誘導発熱性部材外で、少なくとも一回以上
    交差し撚線を形成していることを特徴とする請求項1の
    加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記給電部は、前記励磁コイルからノイ
    ズ対策部品を経由して前記高周波駆動電源に接続されて
    いることを特徴とする請求項1又は2の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記中空磁気誘導発熱性部材は回転自在
    の定着部材であり、該定着部材に対して回転自在の加圧
    部材が圧接して配置され、表面に未定着トナー像が形成
    されている記録材を前記定着部材と前記加圧部材との間
    に挟圧搬送して記録材上の前記未定着トナー像の加熱定
    着を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項
    に記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記中空磁気誘導発熱性部材は固定さ
    れ、前記中空磁気誘導発熱性部材の周囲に回転自在の定
    着部材を有し、該定着部材に対して回転自在の加圧部材
    が圧接して配置され、表面に未定着トナー像が形成され
    ている記録材を前記定着部材と前記加圧部材との間に挟
    圧搬送して記録材上の前記未定着トナー像の加熱定着を
    行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記
    載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記定着部材はローラ状であるか、又は
    フィルム状であることを特徴とする請求項4又は5の加
    熱装置。
  7. 【請求項7】 画像情報をもとに、記録材上にトナーに
    て画像を形成し、この記録材上の未定着トナー像を、加
    熱手段と中空磁気誘導発熱性部材とを有する加熱装置に
    て加熱定着する画像形成装置において、 前記加熱手段は、熱源として、前記中空磁気誘導発熱性
    部材内、又は外側近辺に、前記中空磁気誘導発熱性部材
    を誘導発熱させる磁界発生手段の励磁コイルを有し、 前記励磁コイルは給電部にて高周波駆動電源に接続さ
    れ、該給電部は全て前記中空磁気誘導発熱性部材の長手
    軸線方向片端から引き出されることを特徴とする画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 前記給電部を複数有し、該複数の給電部
    が、前記励磁コイルと前記高周波駆動電源との間で且つ
    前記中空磁気誘導発熱性部材外で、少なくとも一回以上
    交差し撚線を形成していることを特徴とする請求項7の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記給電部は、前記励磁コイルからノイ
    ズ対策部品を経由して前記高周波駆動電源に接続されて
    いることを特徴とする請求項7又は8の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱装置において、前記中空磁気
    誘導発熱性部材は回転自在の定着部材であり、該定着部
    材に対して、回転自在の加圧部材が圧接して配置され、
    表面に未定着トナー像が形成されている記録材を前記定
    着部材と前記加圧部材との間に挟圧搬送して記録材上の
    前記未定着トナー像の加熱定着を行うことを特徴とする
    請求項7〜9のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱装置において、前記中空磁気
    誘導発熱性部材は固定され、前記中空磁気誘導発熱性部
    材の周囲に回転自在の定着部材を有し、該定着部材に対
    して回転自在の加圧部材が圧接して配置され、表面に未
    定着トナー像が形成されている記録材を前記定着部材と
    前記加圧部材との間に挟圧搬送して記録材上の前記未定
    着トナー像の加熱定着を行うことを特徴とする請求項7
    〜9のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記定着部材はローラ状であるか、又
    はフィルム状であることを特徴とする請求項10又は1
    1の画像形成装置。
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