JP5503248B2 - 像加熱装置 - Google Patents
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Description
装置の耐熱温度よりも低いキュリー温度を有する整磁合金からなる導電層を有し、シート上のトナー像を加熱する中空の加熱ローラと、
前記加熱ローラの内部に設けられていて前記加熱ローラを加熱する磁束を発生する励磁コイルであって、巻回中心の回りに巻回されている励磁コイルと、
前記加熱ローラの内部に設けられていて前記磁束を前記加熱ローラに導く第一の磁性コアであって、前記巻回中心に位置し且つ前記加熱ローラに近接している第一の部分を有する第一の磁性コアと
前記加熱ローラの内部に設けられていて前記磁束を前記加熱ローラに導く第二の磁性コアであって、前記励磁コイルを介して前記加熱ローラに対向している第二の部分と前記加熱ローラに近接している第三の部分を有する第二の磁性コアと、
前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも低い目標温度に維持されるように前記励磁コイルに対して供給する電力を制御する制御手段と、
前記加熱ローラを介して前記励磁コイルに対向していて前記加熱ローラが前記キュリー温度よりも高い温度に上昇したとき磁束を遮蔽する磁束遮蔽板であって、前記整磁合金よりも低い抵抗率を有する非磁性金属からなる磁束遮蔽板と、を有し、
前記磁束遮蔽板は、前記第一の部分が位置している第一の角度位置と前記第三の部分が位置している第二の角度位置との間であって前記第一の角度位置と前記第二の角度位置を除く角度範囲内に配設されており、かつ、前記加熱ローラの回転方向において前記磁束遮蔽板の長さが前記角度範囲と同じ、または前記角度範囲の半分の長さよりも長いことを特徴とする。
(1)画像形成装置例
図1の(a)は本発明に従う誘導加熱方式の像加熱装置を定着装置Fとして備えた画像形成装置の一例の模式図である。この画像形成装置は電子写真プロセスを用いたレーザー走査露光方式のデジタル画像形成装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機能機等)である。41は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)であり、矢印の時計方向R41に所定の周速度をもって回転駆動される。42は一次帯電器(接触帯電ローラ)であり、回転するドラム41の表面を本実施例においてはマイナスの所定の暗電位Vdに一様に帯電する。43は像露光手段であるレーザービームスキャナである。スキャナ43は画像読取装置・コンピュータ・相手方ファクシミリ等のホスト装置(不図示)から入力されるデジタル画像信号に対応して変調されたレーザービームLを出力し、ドラム41の一様帯電処理面を走査露光する。これにより、ドラム面の露光部分は電位絶対値が小さくなって明電位Vlとなり、ドラム面に画像信号に対応した静電潜像が形成される。静電潜像は現像器44により、ドラム面の露光明電位Vl部にマイナスに帯電したトナーが付着することで、トナー画像tとして顕像化(反転現像)される。一方、給送部(不図示)から給送された記録材Pが、転写バイアスが印加された転写部材としての転写ローラ45とドラム41との圧接部である転写ニップ部Tへ適切なタイミングをもって搬送される。そして、ニップ部Tにおいて記録材Pの面にドラム上のトナー画像tが順次に転写される。記録材Pは、ニップ部Tを通過してドラム41から分離され、定着装置Fに導入される。この定着装置Fにおいて、記録材上のトナー画像tが熱と圧によって固着画像として定着される。その記録材が画像形成物(プリント、コピー)として機外に排出される。記録材Pを分離した後のドラム41の表面は、クリーニング装置46で転写残トナーの除去を受けてクリーニングされ、繰り返して作像に供される。
図1の(b)は定着装置Fの要部の拡大横断面図、図2の(a)は要部の正面図、(b)は縦断正面図である。定着装置Fについて正面とは、記録材Pが導入される側から見た面である。この定着装置Fは、加熱ローラ型の誘導加熱装置であり、コイル(励磁コイル)6と、コイル6に高周波電流を印加する電源としての高周波インバーター(高周波電源)101を有する。また、コイル6から生じる磁束H(図4の(a))により発熱する、少なくとも一部は所定の温度にキュリー温度Tcを調整した整磁合金である回転可能な発熱部材(加熱部材)としてのローラ形状の加熱ローラ(定着ローラ)1を有する。また、ローラ1とニップ部(定着ニップ部)Nを形成する加圧部材としての弾性加圧ローラ2を有する。また、ローラ1の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ11を有する。また、サーミスタ11の出力に応じてローラ1の温度が予め設定された像加熱温度(定着温度)Tfになるようにインバーター101からコイル6への通電を制御する通電制御手段としての制御回路部(CPU)100を有する。また、ローラ1を挟んでコイル6に対向するように配置され、少なくとも一部がローラ1の整磁合金よりも抵抗率の小さい非磁性金属である磁束遮蔽部材(磁気遮蔽部材)16を有する。そして、ニップ部Nで像tを担持した記録材Pを挟持搬送して加熱する装置である。上記の所定のキュリー温度Tcは像加熱温度Tfよりも高い温度で、装置Fの耐熱温度Tmよりも低い温度である。装置Fの耐熱温度Tmとは装置Fの一部の部品の熱損が著しくなる温度である。
次に、本実施例における磁束遮蔽部材16の配置位置及び大きさに関して説明する。図3の(c)を参照して、Eはコア5(5a・5b)とローラ1が対向している対向部であり、第一の対向部とする。Gはコイル6の第一のコイル部分6c及び第二のコイル部分6dとローラ1が対向している対向部であり、第二の対向部とする。部材16は第二の対向部Gの領域内においてローラ1と対向している。本実施例において、第一のコイル部分6cがローラ1と対向している第一の対向面のローラ1の周方向における大きさ(長さ)を約60°である。この角度は、第一のコイル部分6cのローラ回転方向一方端とローラ1の回転中心とを結んだ直線とローラ回転方向他方端とローラ1の回転中心を結んだ直線とがなす角度である。第二のコイル部分6dがローラ1と対向している第二の対向面のローラ1の周方向における大きさ(長さ)も約60°である。この角度は、第二のコイル部分6dのローラ回転方向一方端とローラ1の回転中心とを結んだ直線とローラ回転方向他方端とローラ1の回転中心を結んだ直線とがなす角度である。本実施例においては、部材16は、コイル6の第二のコイル部分6dとローラ1が対向している第二の対向部Gの領域内(第一の対向部Eの領域ではない領域)に位置してローラ1と対向している。Jは部材16とローラ1が対向している対向部であり、第三の対向部とする。第二の対向部Gにおいて第二のコイル部分6dがローラ1に対向している面(第一の対向面)と第三の対向部Jにおいて部材16がローラ1に対向している面(第二の対向面)は略並行である。そして、第二の対向部Gのローラ回転方向(ローラ1の回転方向:発熱部材回転方向)における長さをL2とし、第三の対向部Jのローラ回転方向における長さをL3としたとき、L2/2≦L3、であることを特徴とする。以下、これを具体的に説明する。
実施例1の装置Fにおいて、部材16を、図8の(a)のように、ローラ1を隔てて第一のコイル部分6cに対向させて配設した装置構成にすることもできる。また、(b)のように、部材16を、ローラ1を隔てて第一のコイル部分6cと第二のコイル部分6cとの両方に対向させて配設した装置構成にすることもできる。その他の装置構成は、実施例1の装置と同様である。
本実施例の装置はベルト加熱方式の像加熱装置であり、図9の(a)のように、加熱ローラ1と、このローラ1に平行に配列された対向部材としての対向ローラ9と、該ローラ1・9の間に張架されたエンドレスベルト8を有している。また、ローラ9とベルト8を挟んでニップ部Nを形成する加圧部材としての弾性加圧ローラ2を有している。ローラ1は実施例1の装置Fにおけるローラ1と同様に内部にコイルアセンブリ3が配設された誘導加熱されるローラである。また、このローラ1のベルト懸回部に、磁束遮蔽部材16とサーミスタ11が実施例1の装置Fにおけるローラ1と同様に配設されている。ローラ9はローラ1と同方向に回転する。ローラ1とローラ9の回転によりベルト8も回転する。ベルト8はローラ1により所定の像加熱温度Tfに加熱される。そして、ニップ部Nに導入された記録材P上の未定着のトナー画像tがベルト8の熱とニップ圧により定着される。ベルト8自身が所定のキュリー温度に調整された整磁合金であるベルト加熱方式の装置であってもよい。
[実施例4]
実施例1乃至3の装置構成は、コイル6はローラ1の内部に配置してローラ1を内側から加熱する内部加熱するであるが、図9の(b)に示すように、コイル6をローラ1の外部に近接して配置する装置構成(外部加熱構成)にすることもできる。この場合は、磁束遮蔽部材16とサーミスタ11はローラ1の内部にコイル6と対向して配置される。その他の装置構成は、実施例1や2の装置と同様である。
図10を用いて実施例5の装置構成を説明する。本実施例の構成においては、キュリー温度が約200℃である加熱ローラ1のほぼ全周にわたってコイル6e、6fが配置され、コイル6e、6fが発生する磁束を導く磁性コア5が断面I字型形状で配置されている。また、磁束遮蔽部材16は銅板であり、定着ニップ部Nの回転方向上流側に配置される。部材16の大きさは、ローラ1の周方向に関する大きさを40°、厚みは0.8mm、ローラ1と銅板16の距離は2.0mmであって、コア5及びコイル6e、6fと、芯金1aを挟んで対向するように配置される。コイル6e、6fがローラ1と対向する角度はそれぞれ約70°である。本実施例の構成においては、コイル6e、6fがローラ1のほぼ全周にわたって配置されているため、ローラ1のほぼ全周を加熱することができる。このため、ローラ1の周方向における温度ムラが少なくなるため、温度ムラを解消するための空回転が必要ないため、より消費電力を少なくすることが出来る。
Claims (24)
- 装置の耐熱温度よりも低いキュリー温度を有する整磁合金からなる導電層を有し、シート上のトナー像を加熱する中空の加熱ローラと、
前記加熱ローラの内部に設けられていて前記加熱ローラを加熱する磁束を発生する励磁コイルであって、巻回中心の回りに巻回されている励磁コイルと、
前記加熱ローラの内部に設けられていて前記磁束を前記加熱ローラに導く第一の磁性コアであって、前記巻回中心に位置し且つ前記加熱ローラに近接している第一の部分を有する第一の磁性コアと
前記加熱ローラの内部に設けられていて前記磁束を前記加熱ローラに導く第二の磁性コアであって、前記励磁コイルを介して前記加熱ローラに対向している第二の部分と前記加熱ローラに近接している第三の部分を有する第二の磁性コアと、
前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも低い目標温度に維持されるように前記励磁コイルに対して供給する電力を制御する制御手段と、
前記加熱ローラを介して前記励磁コイルに対向していて前記加熱ローラが前記キュリー温度よりも高い温度に上昇したとき磁束を遮蔽する磁束遮蔽板であって、前記整磁合金よりも低い抵抗率を有する非磁性金属からなる磁束遮蔽板と、を有し、
前記磁束遮蔽板は、前記第一の部分が位置している第一の角度位置と前記第三の部分が位置している第二の角度位置との間であって前記第一の角度位置と前記第二の角度位置を除く角度範囲内に配設されており、かつ、前記加熱ローラの回転方向において前記磁束遮蔽板の長さが前記角度範囲と同じ、または前記角度範囲の半分の長さよりも長いことを特徴とする像加熱装置。 - 前記制御手段は、前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも低いときの表皮深さが前記導電層の厚さよりも薄くなるように、前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも高いときの表皮深さが前記導電層の厚さよりも厚くなるように、電力を制御することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
- 前記磁束遮蔽板は、前記加熱ローラとほぼ同心の円弧状であることを特徴とする請求項1または2に記載の像加熱装置。
- 前記第一の磁性コアと前記第二の磁性コアは互いに実質T字状となるように配設されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 前記第二の磁性コアは、更に、前記加熱ローラに近接している第四の部分を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 前記第一の角度位置と前記第四の部分が位置している前記第三の角度位置との間であって前記第一の角度位置と前記第三の角度位置を除く角度範囲内に配設されている他の磁束遮蔽板を有し、前記他の磁束遮蔽板は前記加熱ローラを介して前記励磁コイルに対向していて前記加熱ローラが前記キュリー温度よりも高い温度に上昇したとき磁束を遮蔽し、前記整磁合金よりも低い抵抗率を有する非磁性金属からなり、前記加熱ローラの回転方向において前記他の磁束遮蔽板の長さは前記角度範囲と同じ、または前記角度範囲の半分の長さよりも長いことを特徴とする請求項5に記載の像加熱装置。
- 前記加熱ローラによって回転可能に支持されているエンドレスベルトを有し、前記加熱ローラは前記エンドレスベルトを介して前記シート上のトナー像を加熱し、前記磁束遮蔽板は前記エンドレスベルトを介して前記加熱ローラに対向していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 前記加熱ローラと協働してシートを挟持搬送するニップを形成する回転部材を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 前記整磁合金は、鉄、ニッケル、クロムを含む合金であり、前記磁束遮蔽板は銅板であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 装置の耐熱温度よりも低いキュリー温度を有する整磁合金からなる導電層を有し、シート上のトナー像を加熱する中空の加熱ローラと、
前記加熱ローラの外部に設けられていて前記加熱ローラを加熱する磁束を発生する励磁コイルであって、巻回中心の回りに巻回されている励磁コイルと、
前記加熱ローラの外部に設けられていて前記磁束を前記加熱ローラに導く第一の磁性コアであって、前記巻回中心に位置し且つ前記加熱ローラに近接している第一の部分を有する第一の磁性コアと、
前記加熱ローラの外部に設けられていて前記磁束を前記加熱ローラに導く第二の磁性コアであって、前記励磁コイルを介して前記加熱ローラに対向している第二の部分と前記加熱ローラに近接している第三の部分を有する第二の磁性コアと、
前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも低い目標温度に維持されるように前記励磁コイルに対して供給する電力を制御する制御手段と、
前記加熱ローラを介して前記励磁コイルに対向していて前記加熱ローラが前記キュリー温度よりも高い温度に上昇したとき磁束を遮蔽する磁束遮蔽板であって、前記整磁合金よりも低い抵抗率を有する非磁性金属からなる磁束遮蔽板と、を有し、
前記磁束遮蔽板は、前記第一の部分が位置している第一の角度位置と前記第三の部分が位置している第二の角度位置との間であって前記第一の角度位置と前記第二の角度位置を除く角度範囲内に配設されており、かつ、前記加熱ローラの回転方向において前記磁束遮蔽板の長さが前記角度範囲と同じ、または前記角度範囲の半分の長さよりも長いことを特徴とする像加熱装置。 - 前記制御手段は、前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも低いときの表皮深さが前記導電層の厚さよりも薄くなるように、前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも高いときの表皮深さが前記導電層の厚さよりも厚くなるように、電力を制御することを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
- 前記磁束遮蔽板は、前記加熱ローラとほぼ同心の円弧状であることを特徴とする請求項10または11に記載の像加熱装置。
- 前記第一の磁性コアと前記第二の磁性コアは互いに実質T字状となるように配設されていることを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 前記整磁合金は、鉄、ニッケル、クロムを含む合金であり、前記磁束遮蔽板は銅板であることを特徴とする請求項10乃至13の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 装置の耐熱温度よりも低いキュリー温度を有する整磁合金からなる導電層を有し、シート上のトナー像を加熱する中空の加熱ローラと、
前記加熱ローラの内部に設けられていて前記加熱ローラを加熱する磁束を発生する励磁コイルであって、巻回中心の回りに巻回されている励磁コイルと、
前記加熱ローラの内部に設けられていて前記磁束を前記加熱ローラに導く実質T字状の磁性コアであって、前記実質T字状の第一の端部が前記巻回中心に位置し且つ第二の端部が前記加熱ローラに近接している磁性コアと、
前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも低い目標温度に維持されるように前記励磁コイルに対して供給する電力を制御する制御手段と、
前記加熱ローラを介して前記励磁コイルに対向していて前記加熱ローラが前記キュリー温度よりも高い温度に上昇したとき磁束を遮蔽する磁束遮蔽板であって、前記整磁合金よりも低い抵抗率を有する非磁性金属からなる磁束遮蔽板と、を有し、
前記磁束遮蔽板は、前記第一の端部が位置している第一の角度位置と前記第二の端部が位置している第二の角度位置との間であって前記第一の角度位置と前記第二の角度位置を除く角度範囲内に配設されており、かつ、前記加熱ローラの回転方向において前記磁束遮蔽板の長さが前記角度範囲と同じ、または前記角度範囲の半分の長さよりも長いことを特徴とする像加熱装置。 - 前記制御手段は、前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも低いときの表皮深さが前記導電層の厚さよりも薄くなるように、前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも高いときの表皮深さが前記導電層の厚さよりも厚くなるように、電力を制御することを特徴とする請求項15に記載の像加熱装置。
- 前記磁束遮蔽板は、前記加熱ローラとほぼ同心の円弧状であることを特徴とする請求項15または16に記載の像加熱装置。
- 前記加熱ローラと協働してシートを挟持搬送するニップを形成する回転部材を有することを特徴とする請求項15乃至17の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 前記整磁合金は、鉄、ニッケル、クロムを含む合金であり、前記磁束遮蔽板は銅板であることを特徴とする請求項15乃至18の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 装置の耐熱温度よりも低いキュリー温度を有する整磁合金からなる導電層を有し、シート上のトナー像を加熱する中空の加熱ローラと、
前記加熱ローラの外部に設けられていて前記加熱ローラを加熱する磁束を発生する励磁コイルであって、巻回中心の回りに巻回されている励磁コイルと、
前記加熱ローラの外部に設けられていて前記磁束を前記加熱ローラに導く実質T字状の磁性コアであって、前記実質T字状の第一の端部が前記巻回中心に位置し且つ第二の端部が前記加熱ローラに近接している磁性コアと、
前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも低い目標温度に維持されるように前記励磁コイルに対して供給する電力を制御する制御手段と、
前記加熱ローラを介して前記励磁コイルに対向していて前記加熱ローラが前記キュリー温度よりも高い温度に上昇したとき磁束を遮蔽する磁束遮蔽板であって、前記整磁合金よりも低い抵抗率を有する非磁性金属からなる磁束遮蔽板と、を有し、
前記磁束遮蔽板は、前記第一の端部が位置している第一の角度位置と前記第二の端部が位置している第二の角度位置との間であって前記第一の角度位置と前記第二の角度位置を除く角度範囲内に配設されており、かつ、前記加熱ローラの回転方向において前記磁束遮蔽板の長さが前記角度範囲と同じ、または前記角度範囲の半分の長さよりも長いことを特徴とする像加熱装置。 - 前記制御手段は、前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも低いときの表皮深さが前記導電層の厚さよりも薄くなるように、前記加熱ローラの温度が前記キュリー温度よりも高いときの表皮深さが前記導電層の厚さよりも厚くなるように、電力を制御することを特徴とする請求項20に記載の像加熱装置。
- 前記磁束遮蔽板は、前記加熱ローラとほぼ同心の円弧状であることを特徴とする請求項20または21に記載の像加熱装置。
- 前記加熱ローラと協働してシートを挟持搬送するニップを形成する回転部材を有することを特徴とする請求項20乃至22の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 前記整磁合金は、鉄、ニッケル、クロムを含む合金であり、前記磁束遮蔽板は銅板であることを特徴とする請求項20乃至23の何れか一項に記載の像加熱装置。
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