JP6071306B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式などを利用した複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置において、定着装置などとして用いることのできる電磁誘導加熱方式の画像加熱装置に関するものである。
電子写真方式などを利用した画像形成装置は、被加熱材である記録紙などの記録材上に転写方式や直接方式で形成されて担持された未定着トナー像をその記録材に定着させる、画像加熱装置としての定着装置を有する。
この定着装置は、一般に、記録材上の未定着トナー像を熱溶融させる回転加熱体(定着ローラ、エンドレスベルトからなる定着ベルトなど)と、これに圧接して記録材を挟持する回転加圧体(加圧ローラ、エンドレスベルトからなる加圧ベルトなど)と、を有する。
回転加熱体は、発熱体によって内部又は外部から、直接又は間接的に加熱される。発熱体としては、例えば、ハロゲンヒータや抵抗発熱体などが挙げられる。しかし、特に近年では、画像形成装置の省エネルギー化と、ユーザーの操作性向上(クイックプリント、ウォームアップ時間の短縮)との両立を図ることが重視されている。そのため、発熱効率の高い電磁誘導加熱方式を用いた定着装置が提案されている。
この電磁誘導加熱方式を用いた定着装置は、金属導体(導電部材、磁性材料、誘導発熱体)を備えた回転加熱体に誘導電流(渦電流)を発生させ、金属導体の表皮抵抗によって回転加熱体そのものをジュール発熱させる。そのため、発熱効率が極めて向上するため、ウォームアップ時間の短縮が可能となる。
ところで、従来の定着装置においては、未定着トナー像が回転加熱体の表面に直接接触するため、未定着トナー像の一部が回転加熱体表面に転移する、所謂、オフセット現象を生じるという課題がある。一般的に、定着装置において生じるオフセットは、温度的要因のものと静電的要因のものに大別される。
前者の温度的要因によるオフセットには、次の2つのものがある。即ち、一つは、回転加熱体の表面温度が低すぎるために、記録材上のトナーが十分溶融できずにオフセットが発生する場合の低温オフセットである。もう一つは、逆に回転加熱体の表面温度が高すぎるために、記録材上のトナーが溶融しすぎてオフセットが発生する場合の高温オフセットである。
従って、温度的要因によるオフセットは、回転加熱体の表面温度を適切に定めることによって抑制することが可能である。
一方、後者の静電的要因によるオフセット(以下「静電オフセット」ともいう。)は、記録材上の帯電したトナーが静電的に回転加熱体の表面に転移するものであり、トナーと記録材との静電的付着力と、トナーと回転加熱体との静電的付着力との関係に起因する。
通常、記録材上の未定着トナー像は、トナー自身が有する電荷と、記録材の背面に注入された電荷(トナーとは逆極性の電荷)とにより、記録材上に静電的に強く保持されている。
しかし、未定着トナー像と接する回転加熱体の表面がトナーとは逆極性に帯電している場合には、未定着トナー像の一部が回転加熱体の表面に静電的に付着し、静電オフセットが生じてしまうことがある。
又、未定着トナー像と接しない回転加圧体の表面がトナーと同極性に帯電している場合には、記録材の背面に注入された電荷と逆極性であることから、記録材が定着ニップ部を通過する際に記録材の背面の電荷が回転加圧体の表面の電荷により中和される。その結果、未定着トナー像の一部について、記録材との間の静電的な付着力が低下してしまうため、静電オフセットが生じてしまうことがある。
従って、静電オフセットは、回転加熱体及び回転加圧体の表面電位を適切に定めることによって抑制される。
ここで、静電オフセットを抑制するために、回転加熱体の表面がトナーとは逆極性の電位となるように、回転加熱体にバイアスを印加する方法が知られている。この場合、印加するバイアスが大きすぎると、その電界により未定着トナー像を乱す(例えば、意図しない放電などによりトナー像が飛び散ったようになる飛び散り画像を発生させる)ことがある。そのため、通常、印加するバイアスは数百〜数千ボルト程度になる。しかし、この方法では、バイアスを印加する高圧電源が必要であり、又バイアスが印加される部材から周辺の部材に対するリークによる誤動作が懸念される。
一方、静電オフセットを抑制するために高圧電源を必要としない方法としては、次のような方法が提案されている。特許文献1では、未定着トナー像と接する回転体とアースとの間、及び未定着トナー像と接する回転体とは反対側の回転体とアースとの間に、ダイオードを接続する方法が提案されている。又、特許文献2では、コンデンサとダイオード及び抵抗からなる起電圧発生回路を、誘導加熱される回転加熱体に接続する方法が提案されている。
特許2592968号公報 特開2005−123113号公報
しかしながら、特許文献1に開示される方法では、未定着トナー像と接する回転体とその反対側の回転体との間の摩擦帯電、各回転体と記録材との間の摩擦帯電によって、各回転体の表面電位が決定される。しかし、これらの各回転体の表面電位を決定する項目は、使用する記録材や記録材が通過する頻度(生産性)、各回転体の表面性(材料や耐久劣化など)、使用環境によって変化し一定ではない。そのため、各回転体の表面電位の極性を決定できるだけで、その電位を制御することは困難である。又、連続通紙を行うと、摩擦帯電による電荷が蓄積され続けるため、リークや飛び散り画像の悪化が懸念される。
一方、特許文献2に開示される方法では、回転加熱体の表面電位は誘導加熱コイルから回転加熱体に誘起される電圧と起電圧発生回路とにより決定される。そのため、回転加熱体の表面の極性と電位とを制御することが可能である。しかし、比較的複雑な構成の起電圧発生回路が必要であり、又回転加圧体の表面がトナーと同極性に帯電してしまうことによる静電オフセットを抑制することは考慮されていない。
尚、以上では、定着装置を例として従来の画像加熱装置の課題を説明したが、例えば未定着トナー像を仮定着させる仮定着装置など他の画像加熱装置においても同様の課題が生じ得る。
従って、本発明の目的は、簡易な構成で静電オフセットを抑制することのできる画像加熱装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像加熱装置にて達成される。要約すれば、本発明は、励磁コイルと、前記励磁コイルに高周波電流を印加する電流印加器と、記録材上のトナー像をニップ部で加熱する加熱回転体であって、前記励磁コイルからの磁束の電磁誘導によって発熱する導電性基層と、前記導電性基層上に設けられた絶縁性表層と、を備えた加熱回転体と、前記加熱回転体に圧接して前記ニップ部を形成する加圧回転体であって、10Ω・cm〜1013Ω・cmの体積抵抗率と、前記絶縁性表層によって前記導電性基層から電気的に絶縁される幅と、を有する導電性表層と、前記導電性表層に対し前記加熱回転体とは反対側に設けられた電気絶縁性の弾性層と、を備えた加圧回転体と、前記加圧回転体の表面電位がトナーの正規の帯電極性とは逆極性となる向きで前記導電性表層と接地との間に接続され、前記導電性基層には接続されていない整流素子と、を有することを特徴とする画像加熱装置である。
本発明の他の態様によると、励磁コイルと、前記励磁コイルに周波数が10kHz〜100kHzの高周波電流を印加する電流印加器と、記録材上のトナー像をニップ部で加熱する加熱ローラであって、前記励磁コイルからの磁束の電磁誘導によって発熱する芯金と、前記芯金上に設けられた体積抵抗率が1016Ω・cm以上の絶縁性表層と、を備えた加熱ローラと、前記加熱ローラに圧接して前記ニップ部を形成する加圧ローラであって、前記絶縁性表層によって前記芯金から電気的に絶縁される幅と、10Ω・cm〜1013Ω・cmの体積抵抗率と、を有する導電性表層と、前記導電性表層に対し前記加熱ローラとは反対側に設けられた電気絶縁性の弾性層と、を備えた加圧ローラと、前記加熱ローラの表面電位がトナーの正規の帯電極性と同極性となる向きで前記芯金と接地との間に接続され、前記導電性表層には接続されていないダイオードと、前記加圧ローラの表面電位がトナーの正規の帯電極性とは逆極性となる向きで前記導電性表層と接地との間に接続され、前記芯金には接続されていない別のダイオードと、を有することを特徴とする画像加熱装置が提供される。
本発明によれば、簡易な構成で静電オフセットを抑制することができる。
本発明の一実施例に係る画像加熱装置を備えた画像形成装置の一例の模式的な断面図である。 本発明の一実施例に係る定着装置(電磁誘導加熱方式の画像加熱装置)の模式的な断面図である。 本発明の一実施例に係る定着装置の模式的な正面図である。 本発明の一実施例に係る定着装置の定着ニップ部の模式的な拡大断面図である。 定着ローラの発熱原理を説明するための模式図である。 本発明の一実施例における定着装置の等価回路図である。 本発明の一実施例における定着ローラ及び加圧ローラの表面電位の波形を示すグラフ図である。 本発明の各実施例の変形態様を説明するための定着装置の定着ニップ部の模式的な拡大断面図である。 本発明の他の実施例に係る定着装置の模式的な正面図である。 本発明の他の実施例における定着装置の等価回路図である。 本発明の他の実施例における定着ローラ及び加圧ローラの表面電位の波形を示すグラフ図である。 本発明の更に他の実施例に係る定着装置の模式的な正面図である。 本発明の更に他の実施例における定着装置の等価回路図である。 本発明の更に他の実施例における定着ローラ及び加圧ローラの表面電位の波形を示すグラフ図である。
以下、本発明に係る画像加熱装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置の全体構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る電磁誘導加熱方式の画像加熱装置を定着装置として備えた画像形成装置の一例の模式的な断面図である。
本実施例の画像形成装置100は、転写式電子写真プロセスを利用した、レーザー走査露光方式のデジタル画像形成装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機能機など)である。
画像形成装置100は、像担持体としての回転可能なドラム型の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム41を有する。感光ドラム41は、図1中の矢印方向(時計回り)に所定の周速度で回転駆動される。
感光ドラム41は、その回転課程において、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ(一次帯電器)42によって帯電処理される。本実施例では、感光ドラム41は、マイナス極性の所定の暗電位Vdに略一様に帯電処理される。
感光ドラム41の略一様に帯電処理された表面は、露光手段としてのレーザービームスキャナ43によってレーザービームLで走査露光される。レーザービームスキャナ43は、画像読取装置、ワードプロセッサ、コンピュータなどのホスト装置(図示せず)から入力されるデジタル画像信号に対応して変調されたレーザービームLを出力する。レーザービームLで走査露光されることにより、感光ドラム41の露光部分の電位の絶対値は小さくなって明電位Vlとなる。これにより、感光ドラム41の表面に画像信号に対応した静電潜像(静電像)が形成される。
感光ドラム41の表面に形成された静電潜像は、現像手段としての現像器44により、トナー像として現像(顕像化)される。本実施例では、現像器44は、感光ドラム41の表面の露光部(明電位Vl部)に、マイナス極性に帯電したトナーを付着させることで、トナー像を形成する。即ち、本実施例では、静電潜像を現像するトナーの意図された帯電極性(正規の帯電極性)は、マイナス極性である。
一方、給紙トレイ(図示せず)から給紙された記録紙などの記録材Pが、転写手段としてのローラ型の転写部材である転写ローラ45と感光ドラム41との圧接部(転写部)へ、感光ドラム41の回転と同期された適切なタイミングで搬送される。そして、この記録材Pの表面に、感光ドラム41上のトナー像tが、順次、静電的に転写される。このとき、転写ローラ45には、トナーの正規の帯電極性(本実施例ではマイナス極性)とは逆極性の直流電圧である転写バイアスが印加される。
トナー像tが転写された記録材Pは、感光ドラム41から分離され、後述する定着装置10に導入される。そして、この記録材Pは、定着装置10によって搬送されながら加圧及び加熱されることで、トナー像tの定着処理を受ける。その後、この画像が定着された記録材Pは、機外に排出される。
又、記録材Pが分離された後の感光ドラム41は、クリーニング手段としてのクリーニング装置46によって、その表面に残ったトナーなどの転写残留物の除去を受ける。その後、感光ドラム41は、繰り返して作像に供される。
2.定着装置の全体構成及び動作
次に、定着装置10の構成について説明する。
図2は、本実施例の定着装置10の要部の模式的な断面図である。又、図3は、本実施例の定着装置10の要部の模式的な正面図である。又、図4は、本実施例の定着装置10におけるニップ部Nの模式的な拡大断面図である。
尚、画像形成装置100、定着装置1について、手前側、奥側とは、それぞれ記録材Pの搬送方向に略直交する方向の一方の端部側、他方の端部側であって、図1、図2の紙面手前側、奥側をいうものとする。
定着装置10は、電磁誘導加熱方式の画像加熱装置の一例である。定着装置10は、回転加熱体(加熱回転体、第1の回転体)としての定着ローラ1と、回転加圧体(加圧回転体、第2の回転体)としての加圧ローラ2と、を有する。定着ローラ1と加圧ローラ2とは、互いに所定の押圧力で圧接させられた一対のローラ対であり、その圧接部に、記録材Pの搬送方向に所定幅の定着ニップ部Nが形成されている。定着ローラ1と加圧ローラ2とは、それぞれの回転軸線方向が略平行になるように、本実施例では上下方向に並べて配置されている。
定着ローラ1は、導電発熱層(導電性基層、誘導発熱体)としての芯金1aと、この芯金1aの周面上に設けられた表層1bと、を有する。芯金1aは、鉄、ニッケル又はこれらの合金などの強磁性体金属で形成される。表層1bは、定着ローラ1の表面のトナー離型性を高めるために、PFAやPTFEなどのフッ素樹脂で形成される。本実施例では、定着ローラ1は、外径が40mm、厚さが0.5mm、回転軸線方向の長さが340mmである。又、本実施例では、表層1bの厚さは30μmである。尚、カラー画像などの高画質な定着画像を得るために、芯金1aと表層1bとの間に、シリコーンゴムなどの耐熱性の弾性体で形成された耐熱弾性層を設けても良い。
定着ローラ1は、その回転軸線方向の両端部が、それぞれ定着装置10の手前側と奥側の側板(定着ユニットフレーム)21、22に、軸受23、23を介して回転可能に支持されている。
定着ローラ1の内側の中空部には、定着ローラ1に誘導電流(渦電流)を誘起させて定着ローラ1をジュール発熱させるための高周波磁界(交番磁界)を発生する、磁場発生手段としてのコイルアセンブリ3が挿入されて配置されている。
加圧ローラ2は、芯金2aと、この芯金2aの周面上に設けられた弾性層としての耐熱弾性層2bと、この耐熱弾性層2bの周面上に導電性の材料で形成された導電層としての導電表層(導電性表層)2cと、を有する。芯金2aは、鉄などの導電部材で形成される。耐熱弾性層2bは、シリコーンゴムなどの耐熱性の弾性体で形成される。導電表層2cは、導電性フッ素樹脂などで形成される。本実施例では、加圧ローラ2は、外径が38mm、回転軸線方向の長さが330mmである。又、本実施例では、芯金2aの外径は28mm、厚さは3mmである。又、本実施例では、耐熱弾性層2bの厚さは5mmである。又、本実施例では、導電表層2cの厚さは50μmである。
加圧ローラ2の表面の、画像形成装置100で使用可能な最大幅の記録材Pを使用した場合でも記録材Pが接しない領域(非通紙部)に、除電手段としてのブラシ状の接触部材である除電ブラシ(導電性ブラシ、除電針)27が接触させられて電気的に導通が保たれている。この非通紙部は、加圧ローラ2の回転軸線方向の両端部側に生じるが、本実施例では手前側の非通紙部に除電ブラシ27が接触させられている。そして、この除電ブラシ27は、整流手段としての整流素子であるダイオード28を介して電気的に接地(グランドに接続)されている。
ダイオード28は、カソード側が除電ブラシ27と接続され、アノード側が接地に接続されている。これは、本実施例ではトナーの正規の帯電極性がマイナス極性であり、定着ニップ部Nにおける記録材P上の未定着トナー像のトナーの帯電極性が主にマイナス極性であることから、加圧ローラ2の表面電位をそのトナーとは逆極性のプラス極性とするためである。
加圧ローラ2は、その芯金2aの回転軸線方向の両端部が、それぞれ定着装置10の手前側と奥側の側板21、22に、軸受26、26を介して回転自在に支持されている。
定着ローラ1と加圧ローラ2とは、加圧機構(図示せず)によって、加圧ローラ2の耐熱弾性層2bの弾性力に抗して互いに圧接させられている。これにより、定着ローラ1と加圧ローラ2との間に、被加熱材としての記録材Pを挟持搬送して、この記録材P上にトナー像を定着させるための、記録材Pの搬送方向における幅が約5mmの定着ニップ部Nが形成されている。
ここで、定着ローラ1の芯金1aと、加圧ローラ2の表層2cとは、電気的に絶縁されていることが重要である。即ち、上述のように、加圧ローラ2の表面電位をトナーの帯電極性(本実施例ではマイナス極性)と逆極性であるプラス極性とするために、加圧ローラ2の表面にはダイオード28のカソード側が接続されている。ところが、加圧ローラ2の表層1bと定着ローラ1の芯金1aとが電気的に導通している場合、加圧ローラ2のプラス電荷が定着ローラ1の芯金1aに移動してしまい、加圧ローラ2の表面電位を安定してプラス極性にすることが困難となる。
従って、図4に示すように、本実施例では、定着ローラ1の表層1bとしては、体積抵抗率が1016Ω・cm以上の電気絶縁性のフッ素樹脂が用いられている。即ち、本実施例では定着ローラ1の表層1bは、電気的に絶縁性の材料で形成された層である絶縁表層(絶縁性表層、電気絶縁層)とされる。又、本実施例では、定着ローラ1の表層1bの回転軸方向の長さは、加圧ローラ2の導電表層2cの回転軸方向長さよりも長くされている。これにより、定着ローラ1及び加圧ローラ2が回転しても、常に定着ローラ1の芯金1aと加圧ローラ2の導電表層2cとの電気的な絶縁を保つことが可能となる。
尚、加圧ローラ2の導電表層2cの体積抵抗率が小さすぎると、導電表層2cの機械的強度及びトナーの離形性が低下してしまう。又、加圧ローラ2の導電表層2cの体積抵抗率大きすぎると、導電の効果が期待できなくなってしまう。このことから、加圧ローラ2の導電表層2cの体積抵抗率は、103Ω・cm〜1013Ω・cm程度が望ましい。
磁場発生手段としてのコイルアセンブリ3は、ボビン4、磁性材からなる芯材(磁性コア)5(5a、5b)、励磁コイル(誘導コイル)6、電気絶縁性の部材で作製されたステー7などの組み立て体である。磁性コア5は、ボビン4に保持されている。又、励磁コイル6は、ボビン4の周囲に電線を巻回して形成されている。このボビン4、磁性コア5、励磁コイル6から成るユニットが、ステー7に固定されて支持されている。
コイルアセンブリ3は、定着ローラ1の内側の中空部において、所定の角度姿勢で且つ定着ローラ1の内面と励磁コイル6との間に一定のギャップ(隙間)を保持させた状態で、非回転に固定して配置されている。コイルアセンブリ3は、ステー7の長手方向の両端部7a、7aが、それぞれ定着装置10の手前側と奥側の保持部材24、25に支持されている。
磁性コア5は、フェライト、パーマロイなどの、高透磁率で残留磁束密度の低い材料で形成される。そして、磁性コア5は、励磁コイル6によって発生した磁束を定着ローラ1に導く。本実施例では、磁性コア5は、定着ローラ1の回転軸線方向に略直交する断面がT字型である。この断面T字の磁性コア5は、基部(横棒部分)5aと、突出部(縦棒部分)5bとの2枚の板状磁性コアを組み合わせて構成されている。
励磁コイル6は、定着ローラ1の回転軸線方向に略平行に延びるように略楕円形に巻かれた巻線部を、定着ローラ1の内面に沿って湾曲させた形状とされる。更に説明すると、励磁コイル6は、磁性コア5を周回するように、ボビン4の形状に合せて横長舟型に複数回巻回して、両端で折り曲げられて巻かれるリッツ線を束ねたものであり、定着ローラ1の内周に沿うように湾曲されて配置されている。磁性コア5の突出部5bは、磁性コア5の基部5aから、励磁コイル6の巻き中心部に向けて、ボビン4を貫通するようにして設けられている。
励磁コイル6の2本のリード線(コイル供給線)16a、16bが、ステー7の奥側から外部に引き出されている。そして、このリード線16a、16bは、励磁コイル6に高周波電流を供給(印加)する高周波インバーター(励磁回路、電流印加器)60に接続されている。
作像部(転写部)側から定着装置10に搬送された記録材Pは、定着前ガイド板12によって、定着ニップ部Nの入口部に案内される。又、定着ニップ部Nに導入されて定着ニップ部Nを出た記録材Pは、分離爪13によって定着ローラ1に巻き付くのが抑制され、定着ローラ1から分離される。定着ニップ部Nの出口部を出た記録材Pは、定着後ガイド板14によって、定着装置10の外部へと案内されて排出される。
ボビン4、ステー7、分離爪13は、耐熱及び電気絶縁性エンジニアリング・プラスチックで形成されている。
定着ローラ1の奥側の端部には、駆動伝達部材としてのドライブギアG1が固定されている。このドライブギアG1に、駆動源M1から駆動伝達系(図示せず)を介して回転力が伝達される。これにより、定着ローラ1は、図2中の矢印A方向(時計回り)に、300mm/secの周速度で回転駆動される。
加圧ローラ2は、定着ニップ部Nでの定着ローラ1との摩擦力で、定着ローラ1の回転駆動に従動して図2中の矢印B方向(反時計回り)に回転する。
又、定着装置10には、定着ローラクリーナ15が設けられている。定着ローラクリーナ15は、クリーニング部材としてのクリーニングウエブ15aをロール巻きに保持したウエブ繰り出し軸部15bと、ウエブ巻取り軸部15cと、を有する。又、定着ローラクリーナ15は、ウエブ繰り出し軸部15bとウエブ巻取り軸部15cとの間のウエブ15aを定着ローラ1の外面に押し付ける押し付けローラ15dを有する。押し付けローラ15dで定着ローラ1に押し付けたウエブ15aで、定着ローラ1の表面にオフセットしたトナーなどの付着物が拭われて、定着ローラ1の外面が清掃される。定着ローラ1に押し付けられるウエブ15aは、繰り出し軸部15b側から巻取り軸部15c側にウエブ15aが少しずつ送られることで、徐々に更新される。
定着装置10には、定着ローラ1の温度を検知する温度検知手段としての温度センサであるサーミスタ11が設けられている。本実施例では、サーミスタ11は、定着ローラ1の中央温度検知装置として機能する。即ち、サーミスタ11は、定着ローラ1の回転軸線方向の中央部分(図3中の仮想線S)の近傍において、定着ローラ1を隔てて励磁コイル6に向かい合うように、定着ローラ1の表面に接触させて配置されている。サーミスタ11は、弾性部材により、定着ローラ1の外面に対して押圧されて、弾性的に圧接させられている。このサーミスタ11の温度検知信号は、画像形成装置100に設けられた制御手段としての制御回路である制御部(CPU)50に入力される。
次に、定着装置10の動作について説明する。
画像形成装置100の制御部50は、画像形成装置100のメイン電源スイッチのONにより、画像形成装置100を起動させて、所定の作像シーケンス制御をスタートさせる。定着装置10では、駆動源M1が起動されることにより、定着ローラ1の回転が開始される。この定着ローラ1の回転に従動して加圧ローラ2の回転も開始される。又、制御部50は、高周波インバーター(励磁回路)60を起動させて、励磁コイル6に高周波電流(例えば10kHz〜100kHz)を流す。これにより、励磁コイル6の周囲に高周波交番磁束が発生し、定着ローラ1が電磁誘導発熱して、所定の定着温度T(例えば170℃)に向かって昇温していく。この定着ローラ1の昇温がサーミスタ11で検知され、その検知温度情報が制御部50に入力される。制御部50は、このサーミスタ11によって検知される温度が所定の定着温度Tに維持されるように、高周波インバーター60から励磁コイル6に供給する電力を制御して、定着ローラ1の温調を行う。
この温調状態において、定着ニップ部Nに対して作像部側から未定着トナー像tを担持した被加熱材としての記録材Pが導入される。そして、この記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されていくことで、定着ローラ1の熱と定着ニップ部Nにおける加圧力とで、未定着トナー像tが記録材Pの表面に定着される。
3.電磁誘導発熱
次に、図5を参照して、導電部材である定着ローラ1の芯金1aの電磁誘導発熱の原理について説明する。
励磁コイル6には、高周波インバーター60から交流電流が印加され、これによって励磁コイル6の周囲には、図5中の矢印Hで示した磁束が生成、消滅を繰り返す。磁束Hは、磁性コア5(5a、5b)と芯金1aとによって形成された磁路に沿って導かれる。励磁コイル6が生成した磁束の変化に対して、芯金1a内では、磁束の変化を妨げる方向に磁束を発生するように渦電流が発生する。この渦電流を図5中の矢印Cで示す。この渦電流Cは、表皮効果により芯金1aの励磁コイル6側の面に集中して流れ、芯金1aの表皮抵抗Rsに比例した電力で発熱を生じる。
ここで、励磁コイル6に印加する交流電流の周波数f(Hz)、芯金1aの透磁率μ(H/m)、芯金1aの固有抵抗ρ(Ω・m)から得られる、表皮深さδ(m)及び表皮抵抗Rs(Ω)は、式1及び式2で示される。
Figure 0006071306
Figure 0006071306
又、芯金1aに誘導される渦電流If(A)は、芯金1a内に通過する磁束の量に比例することから、励磁コイル6の巻き数N(回)、励磁コイル6に印加されるコイル電流I(A)を用いて、式3で示される。
Figure 0006071306
以上より、芯金1aに発生する電力W(W)は、芯金1a内に誘導される渦電流Ifと表皮抵抗によるジュール発熱であることから、式4で示される。
Figure 0006071306
式4より、芯金1aの発熱量を増加させるためには、芯金1aとして、鉄やニッケルなどの強磁性金属又はその合金のような、高透磁率(μが大きい)で高抵抗(ρが大きい)な材料を用いればよく、又励磁コイル6の巻き数を増やしても良いことがわかる。
又、高周波インバーター60から励磁コイル6に印加するコイル電流I又はコイル電流の周波数fを制御することにより、芯金1aの発熱量を最適に制御することが可能となる。
4.静電オフセットの抑制
図6は、本実施例の定着装置10の等価回路を示す。
ihは、励磁コイル6による高周波電流による電圧である。Vihは、一般的な誘導加熱方式の画像加熱装置では、周波数が10kHz〜100kHz程度であり、電圧が50V〜600V程度である。
1は、励磁コイル6と定着ローラ1の芯金1aとの間の容量である。C1の容量値は、励磁コイル6を保持するボビン4、ステー7、及び励磁コイル6と芯金1aとの間の雰囲気の、それぞれの誘電率に依存する。
2は、定着ローラ1の芯金1aと加圧ローラ2の導電表層2cとの間の容量である。C2の容量値は、定着ローラ1の表層1bの誘電率に依存する。
2は、加圧ローラ2の導電表層2cとダイオード28との間の抵抗である。R2の抵抗値は、加圧ローラ2の導電表層2cの体積抵抗率と、加圧ローラ2の導電表層2cと除電ブラシ27との接触抵抗とに依存する。
Dは、ダイオード28であり、カソード側が除電ブラシ27と接続され、アノード側は電気的に接地されている。
定着ローラ1の表面電位は、図6のV1の位置の電位で示される。又、加圧ローラ2の表面電位は、図6のV2の位置の電位で示される。上述のように、定着ローラ1の芯金1aと加圧ローラ2の導電表層2cとが電気的に絶縁されていることから、定着ローラV1の電位と加圧ローラV2の電位とは、所定の電位差を持つことになる。
次に、図7を参照して、定着ローラ1の表面電位V1、加圧ローラ2の表面電位V2の波形について説明する。
定着ローラ1の表面電位V1は、Vihの高周波電流により誘起される電位であることから、Vihの周波数と等しい周波数を有し、その平均値(Ave)はほぼ0Vである。
一方、加圧ローラ2の表面電位V2は、抵抗R2を介してダイオード28のカソード側と接続されているため、プラス極性のみに半波整流され、その平均値はプラス極性となる。
このように、本実施例では、定着ローラ1の芯金1aには高周波の電位が誘起されるため、定着ローラ1の表面電位V1の平均がほぼ0であり、且つ、加圧ローラ2の表面電位V2の平均をプラス極性にすることが可能である。即ち、定着ニップ部Nにおける主にマイナス極性に帯電した記録材P上の未定着トナー像のトナーは、記録材Pの背面(トナー担持面とは反対側の面)に接する加圧ローラ2の表面電位がその逆極性であるプラス極性であるため、記録材P上に静電的に強く保持される。一方、定着ニップ部Nにおいて記録材P上のトナーと接する定着ローラ1の表面電位は平均して0Vであるため、相対的に記録材P上のトナーを静電的に引き付ける力は弱い。そのため、簡易な構成で、定着ローラ1に対する静電オフセットを抑制することが可能となる。
ここで、比較例として、上述の特許文献1に示されるような、加熱源にハロゲンヒータを用いた場合について調べた。この場合、定着ローラ1の表面電位V1及び加圧ローラ2の表面電位V2は、各ローラと記録材Pとの間の摩擦帯電、及び各ローラ間の摩擦帯電により、連続通紙をするに伴って上昇し続ける(チャージアップする)。そのため、1000枚程度の連続通紙後には、静電オフセットの発生は抑制されたが、周辺部材に対してリークが発生し、又出力画像にはそれぞれの電位によるトナー飛び散りが確認できた。
これに対して、本実施例では、定着ローラ1の芯金1aを誘導加熱し、又定着ローラ1の芯金1aと電気的に絶縁されている加圧ローラ2の表面には導電表層2cを設ける。そして、この導電表層2cに、ダイオード28のカソード側が接続されて、ダイオード28のアノード側が電気的に接地される。そのため、定着ローラ1の芯金1aに誘起される高周波の電位により、定着ローラ1の表面電位V1及び加圧ローラ2の表面電位V2が定まることから、上述のような摩擦帯電によるチャージアップが抑制される。そして、本実施例では、連続通紙後にも、静電オフセットの発生が抑制されるだけではなく、周辺部材へのリーク及びトナー飛び散りのいずれも発生しなかった。
ここで、本実施例の構成では、定着ローラ1、加圧ローラ2の電位を上述のように維持するためには、定着ローラの芯金1aに渦電流が誘導されていることが好ましい。このため、少なくとも定着ニップ部Nを、未定着トナー像を担持した記録材Pが通過している間は、励磁コイル6に高周波電流が印加されている状態を維持するようにすることが好ましい。通常、未定着トナー像を担持した記録材Pが定着ニップ部Nを通過している間は、定着ローラ1から記録材Pに熱が奪われる状態となっているため、励磁コイル6には高周波電流が印加されている状態が維持される。
尚、定着装置10の各構成及び設定値に関しては、本実施例のものは一例であって、使用する条件などによって、適宜変更することができる。特に、定着ローラ1の導電発熱層と加圧ローラ2の導電層との電気的な絶縁を保つことが可能な構成であれば、定着ローラ1と加圧ローラ2の層構成は本実施例のものに限定されず、次のような変形態様においても同様の効果を得ることが可能である。図8は、定着ローラ1と加圧ローラ2の層構成の変形態様を説明するための模式的な拡大断面図である。図8(a)は本実施例の層構成を示し、図8(b)〜(d)が変形態様を示す。
例えば、図8(b)に示すように、加圧ローラ2の表層を電気絶縁性のフッ素樹脂などを用いて絶縁表層2cとし、その下層の弾性層を導電ゴムなどを用いて導電弾性層2bとする。そして、導電弾性層2bとダイオード28とを接続するか又は芯金2aとダイオード28とを接続しても良い。
又、図8(c)に示すように、加圧ローラ2の表層を絶縁表層2cとし、その絶縁表層2cと弾性層2bとの間に導電層2dを設け、この導電層2dとダイオード28とを接続しても良い。
又、図8(d)に示すように、定着ローラ1の表層が導電表層1bである場合には、その導電表層1bと導電発熱層1aとの間に絶縁層1cを設ければ、定着ローラ1の導電発熱層1aと加圧ローラ2の導電表層2cとの電気的な絶縁が確保可能である。この場合、加圧ローラ2の層構成は、図8(a)〜(c)のいずれの態様でもよい(図8(d)は図8(a)と同じ層構成の場合を示す)。
以上、本実施例によれば、回転加圧体の記録材と接する表面又はその下層に導電層が設けられる。又、この導電層と接地との間には、回転加圧体の表面がトナーの帯電極性とは逆極性となるような向きに、ダイオードが接続される。又、回転加熱体の導電発熱層と回転加圧体の導電層とは電気的に絶縁されている。そのため、記録材とトナーとの静電的付着力を損なうことがないため、静電オフセットを抑制することができる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置、定着装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1では、定着ローラ1の芯金1aは電気的に接地されていない。そのため、実施例1では、定着ローラ1の表面電位V1は、図7に示すように高周波の波形を有する。このため、定着ローラ1の表面電位V1は、平均としてはほぼゼロであるが、定着ローラ1が加熱されている瞬間毎には、プラス極税又はマイナス極性の電位を保持することとなる。従って、定着ローラ1の表面電位V1がプラス極性になる瞬間において、若干の静電オフセットが発生してしまうことが考えられる。
図9は、本実施例の定着装置10の要部の模式的な正面図である。
本実施例では、定着ローラ1の導電発熱層である芯金1aの表面に、除電手段としてのブラシ状の接触部材である除電ブラシ(導電性ブラシ、除電針)29が接触させられて電気的に導通が保たれている。そして、この除電ブラシ29は、電気的に接地(グランドに接続)されている。尚、本実施例では、この除電ブラシ29は、手前側の側板の外側に位置する定着ローラ1の表面(非通紙部)に接触させられている。定着ローラ1の回転軸線方向におけるこの除電ブラシ29が接触させられる部分には、絶縁表層1bは設けられていない。但し、この除電ブラシ29は、例えば定着ローラ1の内面に接触させるなどしてもよい。
図10は、本実施例の定着装置10の等価回路を示す。
1、C2、R2、Dは、それぞれ実施例1で説明した通りである。
1は、定着ローラ1の芯金1aと除電ブラシ29との接触抵抗を表す。
そして、本実施例では、定着ローラ1の表面電位V1、加圧ローラ2の表面電位V2の波形(電位)は、図11に示すようになる。
即ち、定着ローラ1の芯金1aが除電ブラシ29を介して電気的に接地されているため、定着ローラ1の表面電位はほぼゼロとなる。
このように、本実施例では、定着ローラ1の表面電位V1は常にほぼゼロであり、且つ、加圧ローラ2の表面電位V2の平均をプラス極性にすることが可能である。本実施例では、定着ローラ1の表面電位V2が瞬間的にプラス極性となることもないので、それにより若干発生する可能性のある静電オフセットをも抑制することができる。そのため、簡易な構成で、より良好に静電オフセットを抑止することが可能となる。
以上、本実施例によれば、回転加熱体の導電発熱層が電気的に接地されているため、常に回転加熱体の表面電位をゼロ付近にすることができる。そのため、静電オフセットをより一層抑制することができる。
尚、定着装置10の各構成及び設定値に関しては、本実施例のものは一例であって、実施例1で説明したのと同様、使用する条件などによって、適宜変更することができる(特に定着ローラ1と加圧ローラ2の層構成について図8参照)。
実施例3
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置、定着装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図12は、本実施例の定着装置10の模式的な正面図である。
本実施例では、定着ローラ1の導電発熱層である芯金1aの表面に、除電手段としてのブラシ状の接触部材である除電ブラシ(導電性ブラシ、除電針)29が接触させられて電気的に導通が保たれている。そして、この除電ブラシ29は、整流手段としての整流素子であるダイオード30を介して電気的に接地(グランドに接続)されている。尚、本実施例では、この除電ブラシ29は、手前側の側板の外側に位置する定着ローラ1の表面(非通紙部)に接触させられている。定着ローラ1の回転軸線方向におけるこの除電ブラシ29が接触させられる部分には、絶縁表層1bは設けられていない。但し、この除電ブラシ29は、例えば定着ローラ1の内面に接触させるなどしてもよい。
本実施例では、ダイオード30は、アノード側が除電ブラシ29と接続され、カソード側が接地に接続されている。これは、本実施例ではトナーの正規の帯電極性がマイナス極性であり、定着ニップ部Nにおける記録材P上の未定着トナー像のトナーの帯電極性が主にマイナス極性であることから、定着ローラ1の表面電位をそのトナーと同極性のマイナス極性とするためである。
図13は、本実施例の定着装置10の等価回路を示す。
1、C2、R2は、それぞれ実施例1で説明した通りである。
1は、定着ローラ1の芯金1aと除電ブラシ29との接触抵抗を表す。
1は、定着ローラ1の芯金1aに除電ブラシ29を介して接続されたダイオード30であり、アノード側が除電ブラシ29と接続され、カソード側は電気的に接地されている。
2は、加圧ローラ2の導電表層2cに除電ブラシ27を介して接続されたダイオード28であり、カソード側が除電ブラシ27と接続され、アノード側は電気的に接地されている。
そして、本実施例では、定着ローラ1の表面電位V1、加圧ローラ2の表面電位V2の波形は、図14に示すようになる。
即ち、定着ローラ1の表面電位V1は、Vihの高周波電流により誘起される電位であることから、Vihの周波数と等しい周波数をする。又、定着ローラ1の表面電位V1は、抵抗R1を介してダイオード30のアノード側と接続されているため、マイナス極性のみに半波整流され、その平均値はマイナス極性となる。
一方、加圧ローラ2の表面電位V2は、抵抗R2を介してダイオード28のカソード側と接続されているため、プラス極性のみに半波整流され、その平均値はプラス極性となる。
このように、本実施例では、定着ローラ1の表面電位V1は常にマイナス極性であり、且つ、加圧ローラ2の表面電位V2は常にプラス極性にすることが可能である。従って、定着ローラ1の表面電位V1と加圧ローラ2の表面電位V2との電位差をより大きくすることができる。即ち、定着ニップ部Nにおける記録材P上の未定着トナー像のトナーは、定着ローラ1側からは反発される方向の力が働き、加圧ローラ2側(即ち、記録材P側)には引き付けられる力が働く。そのため、より良好に静電オフセットを抑制することが可能である。
以上、本実施例によれば、回転加熱体の導電発熱層と接地との間には、回転加熱体の表面がトナーの帯電極性と同極性となるような向きに、ダイオードが接続されている。そのため、静電オフセットをより一層抑制することができる。
尚、定着装置10の各構成及び設定値に関しては、本実施例のものは一例であって、実施例1で説明したのと同様、使用する条件などによって、適宜変更することができる(特に定着ローラ1と加圧ローラ2の層構成について図8参照)。
その他
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
(1)電磁誘導加熱方式の画像加熱装置は、上述の実施例の画像加熱定着装置としての使用に限定されるものではない。例えば、未定着画像を記録材に仮定着する仮定着装置、定着画像を担持した記録材を再加熱してつやなどの画像表面性を改質する表面改質装置などとしても有効である。又、その他、例えば、紙幣などのしわ除去用の熱プレス装置や、熱ラミネート装置、紙などの含水分を蒸発させる加熱乾燥装置など、記録材状部材(シート)を加熱処理する加熱装置として用いても有効である。
(2)回転加熱体の形態は、ローラに限定されるものではない。例えば、エンドレスベルトなどの他の形態の回転体とすることができる。又、固定又は回転自在の加熱部材と接触するエンドレスベルト体などの他の回転体により記録材状部材を加熱しても良い。加熱部材は、誘導発熱体である導電部材単体の部材として構成することもできるし、導電部材の層を含む、耐熱性樹脂、セラミックスなどの他の材料層との2層以上の複合層部材として構成することもできる。又、回転加圧体に関しても同様に、ローラに限定されるものではない。例えば、エンドレスベルトなどの他の形態の回転体とすることができる。
(3)磁束発生手段による導電部材の誘導加熱は、上述の実施例の内部加熱方式に限定されるものではない。磁束発生手段を導電部材の外側に配設した外部加熱方式の装置構成とすることもできる。
(4)励磁コイルの巻回形状は、回転加熱体の長手方向に平行に伸延して巻回される形状に限定されるものではない。例えば、回転加熱体と略同芯となる方向に巻回しても良い。
(5)未定着トナー像の帯電極性は、上述の実施例のマイナス極性に限られず、プラス極性であっても良い。その場合は、上述の実施例とは逆向きにダイオードを接続すれば良い。
(6)上述の実施例では、定着ローラクリーナを設けたが、これを省いた構成とすることもできる。
1 定着ローラ(回転加熱体)
2 加圧ローラ(回転加圧体)
10 定着装置
27 除電ブラシ
28 ダイオード
29 除電ブラシ
30 ダイオード
P 記録材(被加熱材)
t トナー像

Claims (9)

  1. 励磁コイルと、
    前記励磁コイルに高周波電流を印加する電流印加器と、
    記録材上のトナー像をニップ部で加熱する加熱回転体であって、前記励磁コイルからの磁束の電磁誘導によって発熱する導電性基層と、前記導電性基層上に設けられた絶縁性表層と、を備えた加熱回転体と、
    前記加熱回転体に圧接して前記ニップ部を形成する加圧回転体であって、10Ω・cm〜1013Ω・cmの体積抵抗率と、前記絶縁性表層によって前記導電性基層から電気的に絶縁される幅と、を有する導電性表層と、前記導電性表層に対し前記加熱回転体とは反対側に設けられた電気絶縁性の弾性層と、を備えた加圧回転体と、
    前記加圧回転体の表面電位がトナーの正規の帯電極性とは逆極性となる向きで前記導電性表層と接地との間に接続され、前記導電性基層には接続されていない整流素子と、を有することを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記導電性表層と接触する導電性ブラシを有し、
    前記整流素子は、前記導電性ブラシと接地との間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記整流素子は、ダイオードであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記加熱回転体の表面電位がトナーの正規の帯電極性と同極性となる向きで前記導電性基層と接地との間に接続され、前記導電性表層には接続されていない別の整流素子を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像加熱装置。
  5. 前記導電性基層と接触する別の導電性ブラシを有し、
    前記別の整流素子は、前記別の導電性ブラシと接地との間に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の画像加熱装置。
  6. 前記別の整流素子は、ダイオードであることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像加熱装置。
  7. 前記絶縁性表層の体積抵抗率は、1016Ω・cm以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像加熱装置。
  8. 前記電流印加器は、周波数が10kHz〜100kHzの電流を印加することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像加熱装置。
  9. 励磁コイルと、
    前記励磁コイルに周波数が10kHz〜100kHzの高周波電流を印加する電流印加器と、
    記録材上のトナー像をニップ部で加熱する加熱ローラであって、前記励磁コイルからの磁束の電磁誘導によって発熱する芯金と、前記芯金上に設けられた体積抵抗率が1016Ω・cm以上の絶縁性表層と、を備えた加熱ローラと、
    前記加熱ローラに圧接して前記ニップ部を形成する加圧ローラであって、前記絶縁性表層によって前記芯金から電気的に絶縁される幅と、10Ω・cm〜1013Ω・cmの体積抵抗率と、を有する導電性表層と、前記導電性表層に対し前記加熱ローラとは反対側に設けられた電気絶縁性の弾性層と、を備えた加圧ローラと、
    前記加熱ローラの表面電位がトナーの正規の帯電極性と同極性となる向きで前記芯金と接地との間に接続され、前記導電性表層には接続されていないダイオードと、
    前記加圧ローラの表面電位がトナーの正規の帯電極性とは逆極性となる向きで前記導電性表層と接地との間に接続され、前記芯金には接続されていない別のダイオードと、
    を有することを特徴とする画像加熱装置。
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