JPH11190953A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

像加熱装置及び画像形成装置

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JPH11190953A
JPH11190953A JP36898697A JP36898697A JPH11190953A JP H11190953 A JPH11190953 A JP H11190953A JP 36898697 A JP36898697 A JP 36898697A JP 36898697 A JP36898697 A JP 36898697A JP H11190953 A JPH11190953 A JP H11190953A
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JP
Japan
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image
heating
rotator
resistor
recording material
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JP36898697A
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English (en)
Inventor
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Kenji Karashima
賢司 辛島
Tokuyoshi Abe
篤義 阿部
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触加熱方式の像加熱装置及び該像加熱装置
を備えた画像形成装置におけるオフセット防止技術の更
なる改善を行ない、安価な手段構成で、しかもオフセッ
トの発生を大いに低減化した像加熱装置及び画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 帯電した未定着トナー像を担持した記録
材を加熱加圧してトナー像を定着させる像加熱装置であ
って、AC電圧源に接続される抵抗体2と、該抵抗体に
流れる電流によって発生するエネルギーを記録材に伝え
る加熱回転体1と、該加熱回転体とニップを形成して記
録材を挟持搬送する加圧回転体3と、上記抵抗体に対し
て有意な電気容量を形成する導電部材とを具備し、上記
加熱回転体と上記加圧回転体の少なくとも一方はそれら
の表面近傍に導電層を有するものであって、上記導電部
材は倍整流回路110を介して上記導電層に接続されて
いること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電した未定着ト
ナー像を担持した記録材を加熱加圧してトナー像を定着
させる像加熱装置、及び該像加熱装置を備えた画像形成
装置に関する。
【0002】より詳しくは、電子写真複写機・プリンタ
・ファックス等の画像形成装置における定着装置、即ち
電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像形成プロ
セス手段により、加熱溶融性の樹脂等よりなるトナーを
用いて記録材の面に直接若しくは間接方式で形成した未
定着のトナー画像を、発熱体からの熱エネルギーを輻射
または伝導によって記録材に付与して記録材面に永久固
着画像として加熱定着処理する装置、及び該装置を具備
した画像形成装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】画像形成装置に具備される加熱定着装置
に代表される像加熱装置としては、熱ローラ方式やフィ
ルム加熱方式等の接触加熱方式の装置が広く用いられて
いる。
【0004】熱ローラ方式の装置は、内部にヒータを備
えた定着ローラと、それに圧接する弾性を持つ加圧ロー
ラを基本構成として、この一対のローラによりできる定
着ニップ部に記録材を導入通過させることにより、トナ
ー像を加熱・加圧定着させるものである。
【0005】フィルム加熱方式の装置は、フィルム材を
介して或いはフィルム材により加圧部材の共働のもとで
記録材を加熱・加圧してトナー像を定着させるものであ
る。
【0006】フィルム加熱方式の定着装置においては熱
伝導媒体であるフィルムの熱容量が極めて小さく、発熱
体からの熱供給により迅速な温度変化を得ることが可能
であるため、電源投入時から印字可能に至るまでの待ち
時間をほとんど無くすことができる。さらに、熱ローラ
方式において必要なスタンバイ温調を無くすことができ
るため、省エネルギーの画像形成装置を実現できる。
【0007】フィルム加熱方式においては、フィルムと
してポリイミドやフッ素樹脂等の耐熱樹脂からなる10
0μm以下の膜厚のものを用い、発熱体としては板状セ
ラミックに抵抗体を印刷したセラミックヒータを使用す
る例がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これら接触加熱方式よ
りなる定着装置においては、帯電したトナーがローラや
フィルムに静電的に付着する(以下この現象をオフセッ
トと記す)のを防ぐために、従来はローラ芯金に電圧を
印加したり、フィルムに導電層を設けて、それを整流器
を介して接地するような技術が考案されている。
【0009】しかしながら、ローラ等に電圧を印加する
装置では、電圧発生のための電源を別に設けなければな
らず装置が複雑になってコストが高くなるという問題が
あった。また、フィルム加熱方式の定着装置ではヒータ
とフィルムとを完全に絶縁をとるのが難しく、高圧にな
りがちなオフセット防止電圧をフィルムに印加すること
は実際的ではなかった。
【0010】そこで本発明は接触加熱方式の像加熱装置
及び該像加熱装置を備えた画像形成装置におけるオフセ
ット防止技術の更なる改善を目的とする。即ち、安価な
手段構成で、しかもオフセットの発生を大いに低減化し
た像加熱装置及び画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする像加熱装置および画像形成装置である。
【0012】(1)帯電した未定着トナー像を担持した
記録材を加熱加圧してトナー像を定着させる像加熱装置
であって、AC電圧源に接続される抵抗体と、該抵抗体
に流れる電流によって発生するエネルギーを記録材に伝
える加熱回転体と、該加熱回転体とニップを形成して記
録材を挟持搬送する加圧回転体と、上記抵抗体に対して
有意な電気容量を形成する導電部材とを具備し、上記加
熱回転体と上記加圧回転体の少なくとも一方はそれらの
表面近傍に導電層を有するものであって、上記導電部材
は倍整流回路を介して上記導電層に接続させていること
を特徴とする像加熱装置。
【0013】(2)帯電した未定着トナー像を担持した
記録材を加熱加圧してトナー像を定着させる像加熱装置
であって、AC電圧源に接続される抵抗体と、該抵抗体
に流れる電流によって発生するエネルギーを記録材に伝
える加熱回転体と、該加熱回転体とニップを形成して記
録材を挟持搬送する加圧回転体とを具備し、上記加熱回
転体と上記加圧回転体はそれらの表面近傍に導電層を有
し、少なくとも一方は上記抵抗体に対して有意な電気容
量を形成するものであって、上記加熱回転体側と上記加
圧回転体側の導電層間を倍整流回路を介して接続したこ
とを特徴とする像加熱装置。
【0014】(3)加熱回転体は円筒状フィルムからな
ることを特徴とする(1)又は(2)の像加熱装置。
【0015】(4)抵抗体はセラミックヒーターからな
ることを特徴とする(1)乃至(3)の何れかの像加熱
装置。
【0016】(5)抵抗体は励磁コイルからなることを
特徴とする(1)乃至(3)の何れかの像加熱装置。
【0017】(6)記録材上にトナー像を形成し、この
トナー像を担持した記録材を定着装置を通過させること
によりトナー像を永久画像ならしめる画像形成装置であ
って、上記定着装置として(1)乃至(5)の何れか1
つに記載の像加熱装置を用いたことを特徴とする画像形
成装置。
【0018】(7)記録材上にトナー像を形成し、この
トナー像を担持した記録材を定着装置を通過させること
によりトナー像を永久画像ならしめる画像形成装置であ
って、上記画像形成装置は電灯線の電圧を入力とするA
C電圧源を備えていて、上記定着装置は、画像形成装置
のAC電圧源に接続される抵抗体と、該抵抗体に流れる
電流によって発生するエネルギーを記録材に伝える加熱
回転体と、該加熱回転体とニップを形成して転写材を挟
持搬送する加圧回転体と、上記抵抗体に対して有意な電
気容量を形成する導電部材とを具備し、上記加熱回転体
と上記加圧回転体の少なくとも一方はそれらの表面近傍
に導電層を有するものであって、上記導電部材は整流回
路又は倍整流回路を介して上記導電層に接続されてい
て、上記AC電圧源は上記抵抗体に昇圧した電圧を与え
ることを特徴とする画像形成装置。
【0019】(8)記録材上にトナー像を形成し、この
トナー像を担持した記録材を定着装置を通過させること
によりトナー像を永久画像ならしめる画像形成装置であ
って、上記画像形成装置は電灯線の電圧を入力とするA
C電圧源を備えていて、上記定着装置は、画像形成装置
のAC電圧源に接続される抵抗体と、該抵抗体に流れる
電流によって発生するエネルギーを記録材に伝える加熱
回転体と、該加熱回転体とニップ部を形成して記録材を
挟持搬送する加圧回転体とを具備し、上記加熱回転体と
上記加圧回転体はそれらの表面近傍に導電層を有し、少
なくとも一方は上記抵抗体に対して有意な電気容量を形
成するものであって、上記加熱回転体側と上記加圧回転
体側の導電層間は整流回路又は倍整流回路を介して接続
されていて、上記AC電圧源は上記抵抗体に昇圧した電
圧を与えることを特徴とする画像形成装置。
【0020】(9)加熱回転体は円筒状フィルムからな
ることを特徴とする(6)乃至(8)の何れかの画像形
成装置。
【0021】(10)抵抗体はセラミックヒーターから
なることを特徴とする(6)乃至(9)の何れかの画像
形成装置。
【0022】(11)抵抗体は励磁コイルからなること
を特徴とする(6)乃至(9)の何れかの画像形成装
置。
【0023】〈作 用〉上記構成において、倍整流回路
は、他の2次回路と接続することなく、抵抗体に印加さ
れたAC電圧を直流電圧に整流するとともに電圧を昇圧
してオフセットを防止する電圧を生成する作用があり、
また抵抗体に昇圧したAC電圧を与えることにより、こ
れと有意な電気容量を形成する導電部材には昇圧された
電圧に応じた高いAC電圧が誘起され、これを整流する
事によってオフセットを防止する電圧を生成する作用が
ある。
【0024】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉(図1〜図5) (1)画像形成装置例 図1は本実施例における画像形成装置の概略構成図であ
る。本実施例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセ
ス利用のレーザービームプリンタである。
【0025】11は像担持体としての回転ドラム型の電
子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印
の反時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をも
って回転駆動される。
【0026】感光ドラム11は、その回転過程において
1次帯電器12による所定の極性・電位VD (暗部電
位)の一様帯電処理を受け、その帯電処理面にレーザー
スキャナー13による目的の画像情報に対応したレーザ
ービーム走査露光Lを受ける。これにより回転感光ドラ
ム11面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成さ
れる。
【0027】レーザースキャナー13は不図示のホスト
コンピュータ等の外部装置から送られた目的の画像情報
信号(時系列電気デジタル画素信号)に対応して強度変
調したレーザー光を出力し、このレーザー光で回転感光
ドラム11の一様帯電処理面を走査露光(ラスタ走査)
Lする。レーザー光の強度及び照射スポット径はプリン
タの解像度及び所望の画像濃度によって適宜に設定され
ている。
【0028】回転感光ドラム11の一様帯電処理面のレ
ーザー光で照射された部分は電位減衰して明部電気VL
になり、そうでない部分は1次帯電器12で帯電された
暗部電位VD に保持されることによって静電潜像の形成
がなされる。
【0029】回転感光ドラム11面に形成された静電潜
像は現像器14によって順次現像される。現像器14内
のトナーtはトナー供給回転体である現像スリーブ14
aと現像ブレード14bとによって、トナー高さ、トリ
ボを制御され、現像スリーブ14a上に均一なトナー層
を形成する。現像ブレード14bとしては通常金属製若
しくは樹脂製のものが用いられ、樹脂系のものは現像ス
リーブ14aに対して適正な当接圧をもって接してい
る。現像スリーブ14a上に形成されたトナー層は現像
スリーブ14a自身の回転にともない感光ドラム11に
対向し、現像スリブ14aに印加されている電圧Vdc
感光ドラム11の表面電位が形成する電界により明部電
位VL の部分だけ選択的に顕像化する(反転現像)。
【0030】回転感光ドラム11面に形成されたトナー
像は、感光ドラム11と転写装置15との対向部である
転写部位において、該転写部位に対して所定の制御タイ
ミングにて給送された記録材(転写材)Pに対して順次
に転写される。転写装置15としては図に示したコロナ
帯電器以外に、導電弾性回転体に電源から電流を供給し
て記録材に転写電荷を付与しながら搬送する転写ローラ
方式等がある。
【0031】17はプリンタ内の下部に装着した給紙カ
セットであり、記録材Pを積載収納させてある。この給
紙カセット17内の記録材Pが給紙ローラ18と分離爪
部材19により1枚分離給送され、シートパス20、レ
ジストローラ対21、シートパス22の経路で転写部位
へ所定の制御タイミングにて給送される。
【0032】転写部位にてトナー像の転写を受けた記録
材Pは回転感光ドラム11面から順次に分離されて、像
加熱装置としての定着装置10へ導入されてトナー像の
定着処理(加熱加圧による永久固定画像化)を受け、シ
ートパス23、排紙ローラ24を経由して排紙トレイ2
5に送り出される。定着装置10については次の(2)
項で詳述する。
【0033】一方、記録材分離後の回転感光ドラム11
面はクリーニング装置16により転写残りトナー等の付
着残留物の除去を受けて清掃されて、繰り返して作像に
供される。
【0034】(2)定着装置10 像加熱装置としての定着装置10は本実施例のものは、
加圧ローラ駆動タイプのフィルム加熱方式の装置であ
る。図2は該定着装置10の拡大横断面模型図である。
【0035】1は加熱回転体としての円筒状の耐熱性フ
ィルム(以下、定着フィルムと記す)である。4は横断
面略半円弧状樋型のフィルムガイドである。2は横長の
セラミックヒータである。このセラミックヒータ2は上
記フィルムガイド4の下面の略中央部にフィルムガイド
長手方向に沿って設けた溝部内の嵌入させて固定支持さ
せてある。上記の円筒状の定着フィルム1は上記ように
セラミックヒータ2を支持させたフィルムガイド4にル
ーズに外嵌させてある。
【0036】3は加圧回転体としての加圧ローラであ
り、その芯金301の両端部をそれぞれ定着装置10の
手前側と奥側のシャシ側板間に回転自由に軸受支持させ
てある。
【0037】そしてセラミックヒータ2を下面に支持さ
せ、円筒状定着フィルム1を外嵌させたフィルムガイド
4を弾性加圧ローラ3の上側にセラミックヒータ2の部
分を弾性加圧ローラ3の上面に対向させて位置させ、フ
ィルムガイド4を剛体ステー8と加圧ばね9により弾性
加圧ローラ3の上面に対して所定の押圧力を持って圧接
させた状態に保持させる。これによりセラミックヒータ
2の下面と弾性加圧ローラ3の上面との間に定着フィル
ム1を挟んで所定幅のニップ部(定着ニップ部)Nが形
成される。
【0038】弾性加圧ローラ3は駆動手段Mにより矢印
の時計方向に回転駆動される。この弾性加圧ローラ3の
回転駆動による該加圧ローラ3と定着フィルム1の外面
との、定着ニップ部Nにおける摩擦力で円筒状定着フィ
ルム1に回転力が作用して、該定着フィルム1がその内
面が定着ニップ部Nおいてセラミックヒータ2の下面に
密着して摺接しながら矢印Aの反時計方向に加圧ローラ
3の回転周速度にほぼ対応した周速度をもってフィルム
ガイド4の外回りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方
式)。フィルムガイド4は定着フィルム1の回転時の搬
送安定性を図る役目をする。
【0039】加圧ローラ3が回転駆動され、それに伴っ
て円筒状定着フィルム1がフィルムガイド4の外回りを
回転し、セラミックヒータ2に通電がなされて該ヒータ
2の発熱で定着ニップ部Nが所定の定着温度に立ち上が
って温調された状態において、定着部位側から定着装置
10内に未定着トナー像を担持した記録材Pが入口ガイ
ド6に案内されて定着ニップ部Nに導入され、定着ニッ
プ部Nにおいて記録材Pのトナー像担持面側が定着フィ
ルム1の外面に密着して回転定着フィルム1と一緒に定
着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この挟持搬送過程
において、ヒータ2の熱が定着フィルム1を介して記録
材Pに付与され、記録材P上の未定着トナー像が加熱加
圧定着される。記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると
回転定着フィルム1の外面から曲率分離して排紙ガイド
7から、排紙トレイ25上へ至るシートパス23へ導入
される。
【0040】a)定着フィルム1 定着フィルム1は熱容量を小さくしてクイックスタート
性を向上させるために、フィルム膜厚は100μm以
下、好ましくは50μm以下20μm以上の耐熱性のP
TFT、PFA、FEPの単層、あるいはポリイミド、
ポリイミドアミド、PEEK、PES、PPS等の外周
面に導電プライマー層を介してPTFE、PFA、FE
P等をコーティングした複合層フィルムを使用できる。
【0041】図3は本実施例で用いた定着フィルム1の
層構成模型図である。本実施例では定着フィルム1とし
て、ポリイミドフィルム101をベースフィルムにし
て、このフィルム101の外周面に導電プライマー層1
02を介して離型層103としてPTFEをコーティン
グした直径20mmのものを用いた。離型層103は定
着フィルム1の一方の端部ではマスキングにより除いて
あり、導電プライマー102を露出させてあってここを
給電部102aとして用いることができる。
【0042】b)セラミックヒータ2 図4は本実施例で用いたセラミックヒータ2の拡大横断
面模型図である。本例のセラミックヒータ2はアルミナ
等でできた基板201の表面に例えばAg/Pd(銀パ
ラジウム)等の電気抵抗材料を約10μm、幅1〜5m
mにスクリーン印刷等により塗工し発熱層202を設
け、この上に保護層203としてガラスやフッ素樹脂等
でコートしてある。保護層203側が定着フィルム内面
の接触摺動面である。
【0043】c)加圧ローラ3 本実施例における加圧ローラ3は芯金301に導電化シ
リコーンゴム等の弾性層302を設けて、さらに、表面
性を向上させるためにさらに外周にPTFE、PFA、
FEP等のフッ素樹脂層303(50μm)を設けたも
のである。
【0044】d)フィルムガイド4 フィルムガイド4は、耐熱性、電気絶縁性で、高い加重
に耐えられる材料が用いられる。例えばPPS(ポリフ
ェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミ
ド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエ
ーテルケトン)、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂、これ
らの樹脂とセラミックス・金属・ガラス等との複合材な
どで構成できる。
【0045】e)温度センサー5 5は温度センサーでセラミックヒータ2の裏面に設置さ
れていて、定着フィルム1の表面温度を間接的に測定す
る。
【0046】温度制御は温度センサー5からの出力をA
/D変換し、CPUに取り込み、その情報をもとにトラ
イアックによりセラミックヒータ2(より正確には発熱
層202)に通電するAC電圧を位相、波数制御などに
より、セラミックヒータ2に通電する電力を制御するこ
とで行う。即ち、検知温度が所定の設定温度よりも低い
とセラミックヒータ2に供給する電力を増やして定着フ
ィルム1を昇温させ、また、高い場合には供給電力を絞
って定着フィルム1の温度を下げて定着動作時に一定温
調する。
【0047】(3)オフセット防止手段構成 本構成のセラミックヒータ2の発熱層202と定着フィ
ルム1の導電プライマー層102、或いは加圧ローラ3
の導電シリコーンゴム層302とは数百μmの距離(比
誘電率は3以上)しか離れていないため、100pF以
上の有意な電気容量を形成している。
【0048】従ってセラミックヒータ2に通電される
と、それぞれの導電プライマー層102や導電シリコー
ンゴム層302にはコンデンサーの対極としての電圧V
s(電灯線の交流電圧で国内は約AC100V)が誘起
される。
【0049】図5にオフセット防止電圧を発生するため
の結線図を示した。加圧ローラ芯金301(導電シリコ
ーンゴム層302と同電位)に誘起されたAC電圧を倍
整流回路110により3倍整流して昇圧し、これを導電
ブラシ109によって定着フィルム1の導電プライマー
層102に該層102の露光給電部102aから給電す
る形となっている。
【0050】従って本構成においては、導電シリコーン
ゴム層302は+|Vs|(約+100V)に、導電プ
ライマー102は−|3Vs|(約−300V)にバイ
アスされることになる。
【0051】これによって、従来の定着装置に比較して
負極性に帯電したトナーに対して強力なオフセット防止
電圧が得られて、オフセット防止が図られる。
【0052】本例で用いた有意な電気容量とは、通常の
リード線同士や端子間の電気容量よりも十分大きく、1
0cm2 の面積の平行導電部材を100μm未満の空隙
に保ったときの電気容量にほぼ等しい100pFを基準
にしている。またこの値は、倍整流回路を構成する整流
器の容量よりも十分大きくとられている。
【0053】本例ではセラミックヒータ2に通電される
AC電圧を利用して高電圧を生成しており、従来の整流
器だけの接続とは高電圧発生のメカニズムが異なる。つ
まり倍整流回路110を用いることにより、オフセット
を防止するのに十分な電圧まで昇圧する事が可能で、本
例のように倍整流回路を3段にして3倍整流回路を用い
る以外にも、2段以上の回路であれば本発明に特徴的な
電源電圧を昇圧した電圧によってオフセット防止が可能
となる。
【0054】また、本例では負極性のトナーに関して説
明したが、正極性のトナーについては、倍整流回路の極
性を逆にすることによって同様な効果が得られる。
【0055】〈第2の実施例〉(図6) 本実施例は前記第1の実施例の構成において3倍整流回
路の入力側と出力側を入れ替えたもので、図6に示す結
線図となる。
【0056】本例では定着フィルム1は約−|Vs|
に、加圧ローラは+|3Vs|にバイアスされる。
【0057】本例の特徴は定着フィルム1の導電プライ
マー102を3倍回路の入力側としているために、加圧
ローラ3の離型層303や定着フィルム1の離型層10
3の厚み、或いは記録材Pの挿入による電気容量の変化
が誘起電圧に影響しなくなり安定している点にある。
【0058】〈第3の実施例〉(図7・図8) 本実施例は前記実施例の構成において、図7のようにセ
ラミックヒータ2の裏面に絶縁層205を介して誘電ペ
ーストによる遊離電極206を付与したものを用いてい
る。図8は本実施例の結線図であり、遊離電極206に
誘起されるAC電圧を倍整流回路110の入力にしてい
る。セラミックヒータ2に用いるアルミナ基板201は
比誘電率が大きく(約9)、厚みが1mm程度あっても
有意な電気容量を形成できる。
【0059】本例の特徴は、遊離電極206とセラミッ
クヒータ2の発熱層202との電気容量を安定して維持
できることに加えて、正負両極性の高いオフセット防止
バイアスを生成することができる点にある。従って、そ
れぞれの極性の電圧を定着フィルム1の導電プライマー
102と加圧ローラ3の導電層302に供給することに
よって、強いオフセット防止電界を形成できる。
【0060】〈第4の実施例〉(図9〜図14) 図9は本実施例における定着装置10の横断面模型図で
ある。本例の定着装置は磁気(電磁)誘導加熱方式の装
置である。
【0061】1は加熱回転体としての円筒状の定着フィ
ルムであり、本例における該定着フィルムは後述するよ
うに磁気誘導発熱層を含むものである。
【0062】105は円筒状のフィルムガイドであり、
本例における該フィルムガイドは磁束の通過を妨げな
い、耐熱性、電気絶縁性で高い加重に耐えられる材料が
用いられる。
【0063】204は交番磁束を発生するための励磁コ
イル、205は励磁コイル204により発生した交番磁
束Fを定着フィルム1に導く高透磁率部材であるところ
のコア(本例ではフェライトを使用)であり、両方共フ
ィルムガイド105内に配設して支持させてある。
【0064】励磁コイル204にはAC電圧源である励
磁回路が接続されており、この励磁回路は50KHzの
交番電流を励磁コイル204へ供給できるようになって
いる。
【0065】3は回転加圧体であるところの加圧ローラ
で芯金301上にシリコーンゴム層302を2mm被覆
させて弾性をもたせ、定着フィルム1を挟ませてフィル
ムガイド105の下面との間に定着ニップ部Nを形成し
ている。
【0066】加圧ローラ3は駆動手段Mにより矢印の時
計方向に回転駆動され、これにより前述の実施例のもの
と同様に円筒状定着フィルム1がフィルムガイド105
の外回りを反時計方向Aに回転駆動される(加圧ローラ
駆動方式)。そして定着ニップ部Nに未定着トナー像を
担持させた記録材Pを導入する。
【0067】図10は本実施例で用いた定着フィルム1
の層構成模型図である。この定着フィルム1はニッケル
からなる厚み50μmの発熱層106の表面をシリコー
ンゴムからなる弾性層107で被覆し、さらにフッ素樹
脂の離型層103で被覆してある。
【0068】発熱層106としてはニッケル以外にも1
-5〜10-10 Ω・mの電気良導体である金属、金属化
合物、有機導電体であればよく、より好ましくは透磁率
が高い強磁性を示す鉄、コバルト等の純金属若しくはそ
れらの化合物を用いることができる。
【0069】この発熱層106の厚みは薄くすると十分
な磁路が確保できなくなり、外部へ磁束が洩れて発熱体
自身の発熱エネルギーは小さくなる場合があり、また厚
くすると熱容量が大きくなり昇温に要する時間が長くな
る傾向がある。
【0070】従って、発熱層106の厚みは用いた材料
の比熱、密度、透磁率、抵抗率の値によって適正値があ
り、本実施例では10〜100μmの厚みの範囲で、3
℃/sec以上の昇温速度を得ることができた。
【0071】弾性層107は、その硬度が高すぎると記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層107の硬度とし
ては60°(JIS−A)以下、より好ましくは45°
(JIS−A)以下がよい。
【0072】弾性層107の熱伝導率λに関しては、 6×10-4〜2×10-3[cal/cm・sec・de
g.] がよい。
【0073】熱伝導率λが6×10-4[cal/cm・
sec・deg.]よりも小さい場合には、熱抵抗が大
きく、定着フィルム1の表層における温度上昇が遅くな
る。
【0074】離型層103は、PFA、PTFE、FE
P等のフッ素樹脂以外に、シリコーン樹脂、シリコーン
ゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の離型性かつ耐熱
性のよい材料を選択することができる。
【0075】離型層103の厚さは20〜100μmが
好ましく、厚さが20μmよりも小さいと塗膜の塗ムラ
で離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足するとい
った問題が発生する。また、100μmを越えると熱伝
導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂系の離型層
の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層107の効果がな
くなってしまう。
【0076】また図11に示すように、上記の定着フィ
ルム1の層構成において更に断熱層108を設けてもよ
い。断熱層108としてはフッ素樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK
樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE
樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。断熱層108
の厚さとしては10〜1000μmが好ましい。断熱層
108の厚さが10μmよりも小さい場合には断熱効果
が得られず、また、耐久性も不足する。一方、1000
μmを超えると高透磁率コア205から発熱層106の
距離が大きくなり、磁束が十分に発熱層106に到達し
なくなる。
【0077】断熱層108を設けた場合、発熱層106
に発生した熱による励磁コイル204やコア205の昇
温を防止できるため、安定した加熱をすることができ
る。
【0078】励磁コイル204としては加熱に十分な交
番磁束を発生するものでなければならないが、そのため
には抵抗成分を低く、インダクタンス成分を高くとる必
要がある。本実施例では励磁コイル204の芯線として
細線を束ねた高周波用のφ1のものを用いて、定着ニッ
プ部Nを周回するように12回巻いてある。
【0079】励磁コイル204は励磁回路から供給され
る交番電流によって交番磁束を発生し、交番磁束はコア
205に導かれて定着フィルム1の発熱層106に渦電
流を発生させる。この渦電流は発熱層106の固有抵抗
によってジュール熱を発生させて、弾性層107、離型
層103を介して定着ニップ部Nに搬送される記録材P
と記録材P上のトナーTを加熱することができる。
【0080】以下、図12を用いて加熱方法を説明す
る。定着フィルム1の発熱層106で発生する熱エネル
ギーは渦電流の大きさの二乗に比例し、渦電流の大きさ
は交番磁束のエネルギーに比例するので、定着フィルム
1の温度を上昇させる時は励磁コイル204への磁界エ
ネルギーを増加させて、逆に温度を下げる場合には磁界
エネルギーを減少させればよい。
【0081】この磁界エネルギーの加減は励磁コイル2
04に印加する電圧を加減しても良いし、電流を加減し
ても良い。
【0082】通常の電灯線を利用する場合には定電圧源
と考えられるので、安価に回路を構成するには励磁コイ
ル204に流す電流を加減するのが好ましい。
【0083】これらの電磁回路が共振条件を満たす範囲
で考える場合、上記の電流の加減は励磁コイル204に
与える電圧の印加時間の長短で制御可能である。即ち、
電磁回路における磁界の振動周期に同期してスイッチン
グし、図13に示す電圧印加時間aや解放時間bを変化
させることによって、定着フィルム1の温度を変えるこ
とができる。本例では解放時間bを固定して6msと
し、電圧印加時間aを1〜15msの間で制御可能とし
ている。
【0084】従って、本例においては励磁コイル204
に供給される交番電圧としては、上記電圧印加時間aと
解放時間bとの和時間を一周期とする周波数となり、約
47〜143KHzの可変制御となる。
【0085】マイコン603は定着フィルム1の温度を
一定の周期でサンプリングして、この情報に対して上記
電圧印加時間aを算出し矩形波発生回路602から出力
する。
【0086】電圧印加時間aの算出方法としては、像加
熱を可能にする適正温度(定着温度)とサンプリングさ
れた温度との差を時間順にΔk-2 、Δk-1 、Δk とした
場合に、前回の電圧印加時間ak に対して .βΔk ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥比例制御量 .γ(Δk-1 −Δk )‥‥‥‥‥‥‥微分制御量 .δ(Δk-2 +Δk-1 +Δk )‥‥積分制御量 を加減乗算して今回の印加時間aを決定する所謂PID
制御(Proportional Integral Differential:比例・積
分・微分)を採用している。
【0087】この制御において適当にα、β、γを設定
することによって、例えば定着フィルム1の温度が低い
場合には比例制御量が大きくなって印加時間aを長く
し、また、系が冷えている状態で定着フィルム1の温度
を他の部材が奪ってなかなか温度が上がらないような場
合には、たとえ定着温度に近づいていても微分制御量が
大きくなってやはり印加時間aを長くするように設定で
きる。
【0088】上記電源で本例のようなインダクタンス成
分を持つ抵抗体をドライブする場合、励磁コイル204
にフライバック電圧が発生する。通常このようなフライ
バック電圧は、励磁コイル204のインダクタンスやコ
ア205の形状や上記制御における印加時間a等にも大
きく影響を受けるが、電灯線の電圧VS の数倍から数十
倍に昇圧される形で得られる。本例では最大で900V
程度、平均500V程度のフライバック電圧が確認され
た。
【0089】本実施例ではこのフライバック電圧を利用
してオフセット防止電圧を生成している。すなわち、定
着フィルム1の発熱層106は励磁コイル204に対し
て距離は離れているものの対向面積が大きく、有意な電
気容量を形成しており、励磁コイル204に発生したフ
ライバック電圧が誘起される。この電圧を整流器によっ
て整流することにより定着フィルム1にオフセット防止
電圧を得ることができる。
【0090】また、図14に示すように本例で用いた定
着装置に前記実施例に用いた倍整流回路110を加えて
もよく、その場合はさらに高い電圧を得ることができ、
より強力なオフセット防止効果を得ることができる。
【0091】〈第5の実施例〉本実施例は前記セラミッ
クヒータ用いたフィルム加熱方式の定着装置を利用する
画像形成装置に関するもので、電源部に電圧昇圧回路を
有している。
【0092】最近の画像形成装置は高速化が求められ、
定着装置の出力も益々大出力化しているが、出力を上げ
るためにはセラミックヒータの電気抵抗を低抵抗化して
大電流を流す必要がある。このような大電流は電灯線の
供給する電圧を一時的に降下させて、他の周辺機器の不
具合を招く場合がある。
【0093】このような問題を解決する一つの手段とし
て電灯線の電圧を昇圧して、セラミックヒータの抵抗を
下げないで同出力を得る方法が考えられている。
【0094】本実施例はこのような方法を画像形成装置
に装備した場合において、セラミックヒータの発熱層と
有意な電気容量を形成する導電部材を整流器を介して接
続する事により、高い電圧が誘起されることを見いだ
し、これをオフセット防止電圧に利用することより、オ
フセットの発生しない画像形成装置を実現するものであ
る。
【0095】例えば、電源回路で100Vの電灯線の電
圧を300Vまで昇圧して、定着装置に供給することよ
って、整流器のみで絶対値として約300Vの電圧が得
られ、さらに倍整流回路を用いた場合にはこの複数倍の
電圧を得ることができる。この電圧を定着フィルムや加
圧ローラに供給することによって高いオフセット防止効
果を得ることができる。
【0096】ここで本発明において、像加熱装置は上記
形態例で示した定着装置としてばかりでなく、その他例
えば、画像を担持した記録材を加熱して表面性(つや
等)を改質する装置、仮定着する装置等、所謂像加熱装
置や、シート状物を給紙して乾燥処理・ラミネート処理
する等の加熱装置として広く使用できる。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、接
触加熱方式の像加熱装置及び該像加熱装置を備えた画像
形成装置におけるオフセット防止技術の更なる改善がで
きて、安価な手段構成で、しかもオフセットの発生を大
いに低減化した像加熱装置及び画像形成装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の画像形成装置の概略構成図
【図2】定着装置の拡大横断面模型図
【図3】定着フィルムの層構成模型図
【図4】セラミックヒータの拡大横断面模型図
【図5】結線図
【図6】第2の実施例における結線図
【図7】第3の実施例におけるセラミックヒータの拡大
横断面模型図
【図8】結線図
【図9】第4の実施例における定着装置の拡大横断面模
型図、
【図10】定着フィルムの層構成模型図(その1)
【図11】定着フィルムの層構成模型図(その2)
【図12】制御系のブロック図
【図13】動作説明図
【図14】結線図
【符号の説明】
1…定着フィルム 2…抵抗体(セラミックヒータ) 202…発熱層 204…励磁コイル 3…加圧ローラ 10…定着装置 11…感光ドラム 12…帯電装置 15…転写装置
フロントページの続き (72)発明者 阿部 篤義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した未定着トナー像を担持した記録
    材を加熱加圧してトナー像を定着させる像加熱装置であ
    って、 AC電圧源に接続される抵抗体と、該抵抗体に流れる電
    流によって発生するエネルギーを記録材に伝える加熱回
    転体と、該加熱回転体とニップを形成して記録材を挟持
    搬送する加圧回転体と、上記抵抗体に対して有意な電気
    容量を形成する導電部材とを具備し、 上記加熱回転体と上記加圧回転体の少なくとも一方はそ
    れらの表面近傍に導電層を有するものであって、 上記導電部材は倍整流回路を介して上記導電層に接続さ
    せていることを特徴とする像加熱装置。
  2. 【請求項2】 帯電した未定着トナー像を担持した記録
    材を加熱加圧してトナー像を定着させる像加熱装置であ
    って、 AC電圧源に接続される抵抗体と、該抵抗体に流れる電
    流によって発生するエネルギーを記録材に伝える加熱回
    転体と、該加熱回転体とニップを形成して記録材を挟持
    搬送する加圧回転体とを具備し、 上記加熱回転体と上記加圧回転体はそれらの表面近傍に
    導電層を有し、少なくとも一方は上記抵抗体に対して有
    意な電気容量を形成するものであって、 上記加熱回転体側と上記加圧回転体側の導電層間を倍整
    流回路を介して接続したことを特徴とする像加熱装置。
  3. 【請求項3】 加熱回転体は円筒状フィルムからなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 抵抗体はセラミックヒーターからなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の像
    加熱装置。
  5. 【請求項5】 抵抗体は励磁コイルからなることを特徴
    とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の像加熱装
    置。
  6. 【請求項6】 記録材上にトナー像を形成し、このトナ
    ー像を担持した記録材を定着装置を通過させることによ
    りトナー像を永久画像ならしめる画像形成装置であっ
    て、 上記定着装置として請求項1乃至5の何れか1つに記載
    の像加熱装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 記録材上にトナー像を形成し、このトナ
    ー像を担持した記録材を定着装置を通過させることによ
    りトナー像を永久画像ならしめる画像形成装置であっ
    て、 上記画像形成装置は電灯線の電圧を入力とするAC電圧
    源を備えていて、 上記定着装置は、画像形成装置のAC電圧源に接続され
    る抵抗体と、該抵抗体に流れる電流によって発生するエ
    ネルギーを記録材に伝える加熱回転体と、該加熱回転体
    とニップを形成して転写材を挟持搬送する加圧回転体
    と、上記抵抗体に対して有意な電気容量を形成する導電
    部材とを具備し、 上記加熱回転体と上記加圧回転体の少なくとも一方はそ
    れらの表面近傍に導電層を有するものであって、 上記導電部材は整流回路又は倍整流回路を介して上記導
    電層に接続されていて、 上記AC電圧源は上記抵抗体に昇圧した電圧を与えるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 記録材上にトナー像を形成し、このトナ
    ー像を担持した記録材を定着装置を通過させることによ
    りトナー像を永久画像ならしめる画像形成装置であっ
    て、 上記画像形成装置は電灯線の電圧を入力とするAC電圧
    源を備えていて、 上記定着装置は、画像形成装置のAC電圧源に接続され
    る抵抗体と、該抵抗体に流れる電流によって発生するエ
    ネルギーを記録材に伝える加熱回転体と、該加熱回転体
    とニップ部を形成して記録材を挟持搬送する加圧回転体
    とを具備し、 上記加熱回転体と上記加圧回転体はそれらの表面近傍に
    導電層を有し、少なくとも一方は上記抵抗体に対して有
    意な電気容量を形成するものであって、 上記加熱回転体側と上記加圧回転体側の導電層間は整流
    回路又は倍整流回路を介して接続されていて、 上記AC電圧源は上記抵抗体に昇圧した電圧を与えるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 加熱回転体は円筒状フィルムからなるこ
    とを特徴とする請求項6乃至8の何れか1つに記載の画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 抵抗体はセラミックヒーターからなる
    ことを特徴とする請求項6乃至9の何れか1つに記載の
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】 抵抗体は励磁コイルからなることを特
    徴とする請求項6乃至9の何れか1つに記載の画像形成
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014026243A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Canon Inc 加熱装置
JP2014032370A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Canon Inc 定着器およびそれを備えた画像形成装置
CN108732898A (zh) * 2017-04-25 2018-11-02 佳能株式会社 图像形成装置

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