JP2002186863A - 無洗米製造方法 - Google Patents

無洗米製造方法

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JP2002186863A
JP2002186863A JP2000388678A JP2000388678A JP2002186863A JP 2002186863 A JP2002186863 A JP 2002186863A JP 2000388678 A JP2000388678 A JP 2000388678A JP 2000388678 A JP2000388678 A JP 2000388678A JP 2002186863 A JP2002186863 A JP 2002186863A
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washing
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JP2000388678A
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Soichi Yamamoto
惣一 山本
Yuji Suzuki
裕司 鈴木
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無洗米を品質が劣化することなく節水して製
造できる無洗米製造方法を得る。 【解決手段】 無洗米製造装置10では、洗米部12で
原料白米を洗米し、脱水部14で原料白米を脱水し、乾
燥部16で原料白米を乾燥して、無洗米を製造する。こ
こで、注水口76Aから仕上洗米室74へ清純水を供給
する。また、脱水部14からの脱水液を給水口84Aか
ら粗洗米室70へ注がない際には、原料白米の重量に対
する注水口76Aからの清純水の重量の比率を0.14
以上0.3以下とする。一方、脱水部14からの脱水液
を給水口84Aから粗洗米室70へ注ぐ際には、原料白
米の重量に対する注水口76Aからの清純水の重量の比
率を0.09以上0.2以下とする。これにより、実験
上、無洗米を品質(食味等)が劣化することなく節水し
て製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂無洗米を製造
する無洗米製造装置に適用される無洗米製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に無洗米製造装置においては、例え
ば、洗米部を備えており、洗米部において原料白米(精
白米)を洗米水と共に攪拌して洗米し、アリウロン残留
物(玄米の糠層の最下層であるアリウロン層(糊粉層)
に含まれていた油脂や蛋白質や糖質などから成る極めて
粘度の高い半液体状の混合物)等の被除去物を原料白米
の表面から遊離させて洗米水に溶解した状態にする。ま
た、この無洗米製造装置は脱水部及び乾燥部を備えてお
り、洗米処理が終了した原料白米が脱水部に供給されて
脱水され、脱水処理が終了した原料白米が乾燥部に供給
されて乾燥されることで、無洗米が製造される構成であ
る。
【0003】ここで、このような無洗米製造装置では、
仮に洗米部にて原料白米がきれいに洗われないと、無洗
米の品質(食味等)が劣化する。
【0004】一方、洗米部で原料白米をきれいに洗うた
めに、洗米部に多くの洗米水を供給すると、それだけ水
道料金が高くなるのみならず、多くの洗米汁(汚濁水)
が排出されることになって洗米汁の排水処理設備が大型
化すると共に公害防止上問題が生じる可能性がある。
【0005】このため、無洗米を品質(食味等)が劣化
することなく節水して製造することが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、無洗米を品質が劣化することなく節水して製造す
ることができる無洗米製造方法を得ることが目的であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の無洗米
製造方法は、原料白米及び洗米水が供給され、前記原料
白米を前記洗米水と共に攪拌して洗米処理する洗米部
と、前記洗米部に連設され、前記洗米部から供給された
前記原料白米を脱水する脱水部と、前記脱水部に連設さ
れ、前記脱水部から供給された前記原料白米を乾燥する
乾燥部と、を備えた無洗米製造装置に適用される無洗米
製造方法であって、前記洗米部の後期段階の洗米処理を
行う部位に清純水を前記洗米水として供給すると共に少
なくとも前記脱水部で前記原料白米を脱水することで得
られる脱水液を除く前記後期段階の洗米処理で使用した
後の前記清純水を前記洗米水として前期段階の洗米処理
で使用し、かつ、前記洗米部に供給する前記原料白米の
重量に対する前記洗米部の後期段階の洗米処理を行う部
位に供給する前記清純水の重量の比率を、0.14以上
0.3以下とした、ことを特徴としている。
【0008】請求項1に記載の無洗米製造方法が適用さ
れる無洗米製造装置では、洗米部に原料白米及び洗米水
が供給されて、原料白米が洗米水と共に攪拌されること
で、洗米処理が行われる。この洗米処理により、アリウ
ロン残留物等の被除去物が原料白米の表面から遊離して
洗米水に溶解した状態となる。さらに、洗米処理が終了
した原料白米が脱水部に供給されて脱水され、脱水処理
が終了した原料白米が乾燥部に供給されて乾燥されるこ
とで、無洗米が製造される。
【0009】また、洗米部の後期段階の洗米処理を行う
部位に清純水が洗米水として供給されると共に、後期段
階の洗米処理で使用した後の清純水(少なくとも脱水部
で原料白米を脱水することで得られる脱水液を除く)が
洗米水として前期段階の洗米処理で使用される。
【0010】ここで、洗米部に供給する原料白米の重量
に対する洗米部の後期段階の洗米処理を行う部位に供給
する清純水の重量の比率が、0.14以上0.3以下と
されている。これにより、実験上、無洗米を品質(食味
等)が劣化することなく節水して製造することができ、
その結果、水道料金及び洗米汁の排水処理設備を低減で
きると共に、公害防止を図ることができる。
【0011】請求項2に記載の無洗米製造方法は、原料
白米及び洗米水が供給され、前記原料白米を前記洗米水
と共に攪拌して洗米処理する洗米部と、前記洗米部に連
設され、前記洗米部から供給された前記原料白米を脱水
する脱水部と、前記脱水部に連設され、前記脱水部から
供給された前記原料白米を乾燥する乾燥部と、を備えた
無洗米製造装置に適用される無洗米製造方法であって、
前記洗米部の後期段階の洗米処理を行う部位に清純水を
前記洗米水として供給すると共に前記脱水部で前記原料
白米を脱水することで得られる脱水液を含む前記後期段
階の洗米処理で使用した後の前記清純水を前記洗米水と
して前期段階の洗米処理で使用し、かつ、前記洗米部に
供給する前記原料白米の重量に対する前記洗米部の後期
段階の洗米処理を行う部位に供給する前記清純水の重量
の比率を、0.09以上0.2以下とした、ことを特徴
としている。
【0012】請求項2に記載の無洗米製造方法が適用さ
れる無洗米製造装置では、洗米部に原料白米及び洗米水
が供給されて、原料白米が洗米水と共に攪拌されること
で、洗米処理が行われる。この洗米処理により、アリウ
ロン残留物等の被除去物が原料白米の表面から遊離して
洗米水に溶解した状態となる。さらに、洗米処理が終了
した原料白米が脱水部に供給されて脱水され、脱水処理
が終了した原料白米が乾燥部に供給されて乾燥されるこ
とで、無洗米が製造される。
【0013】また、洗米部の後期段階の洗米処理を行う
部位に清純水が洗米水として供給されると共に、後期段
階の洗米処理で使用した後の清純水(脱水部で原料白米
を脱水することで得られる脱水液を含む)が洗米水とし
て前期段階の洗米処理で使用される。
【0014】ここで、洗米部に供給する原料白米の重量
に対する洗米部の後期段階の洗米処理を行う部位に供給
する清純水の重量の比率が、0.09以上0.2以下と
されている。これにより、実験上、無洗米を品質(食味
等)が劣化することなく節水して製造することができ、
その結果、水道料金及び洗米汁の排水処理設備を低減で
きると共に、公害防止を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の無洗米製造方
法が適用されて構成された実施の形態に係る無洗米製造
装置10が縦断正面図にて示されており、図2には、無
洗米製造装置10が一部破断した平面図にて示されてい
る。
【0016】本実施の形態に係る無洗米製造装置10
は、竪型の洗米部12、脱水部14及び乾燥部16を備
えており、脱水部14及び乾燥部16は装置本体18内
に収容されている。装置本体18の内部には取付台20
が架設されると共に、装置本体18の外周(4つの周
面)にはカバー22が設けられている。
【0017】装置本体18の内壁には支持部材24が固
定されており、支持部材24には円筒状とされた支持軸
としての支柱26の下部が回転可能に支持されている。
支柱26の上側は装置本体18の上壁から上方に突出す
ると共に、支柱26の上部にはアーム28が一体に設け
られており、アーム28には洗米部12が取り付けられ
ている。
【0018】支柱26の上下方向略中間部分には略扇状
のベース30が一体に設けられており、ベース30は装
置本体18の上面に接している。ベース30の円弧部分
近傍には、この円弧部分に沿って円弧状の切欠部32が
形成されており、切欠部32の一端部は開口している。
切欠部32に対応して装置本体18の上面には、クラン
プレバー34が末端において回動自在に取り付けられて
おり、切欠部32の他端部をクランプレバー34の末端
に当接させた状態でクランプレバー34を締め付けるこ
とで、支柱26の回転が阻止されて洗米部12が装置本
体18に装着されている。また、クランプレバー34を
緩めることで支柱26の回転が可能となり、これによ
り、支柱26を中心として洗米部12を回動させて、洗
米部12を装置本体18から離脱させることができる。
なお、洗米部12は装置本体18に対し、洗米部12が
装置本体18に装着された状態(切欠部32の他端部が
クランプレバー34の末端に当接した状態)から180
°回動可能とされている。
【0019】図3及び図5に詳細に示す如く、洗米部1
2は軸受部材36を備えており、軸受部材36はアーム
28に固定されている。また、洗米部12は洗米モータ
38を備えており、洗米モータ38もアーム28に固定
されている。軸受部材36は回転軸40を回転自在に軸
支しており、回転軸40の上部及び下部は軸受部材36
から突出している。回転軸40には、軸受部材36の上
方においてプーリ42が固定されており、このプーリ4
2は、洗米モータ38の駆動軸に固定されたプーリ44
にベルト46を介して連結されている。これにより、洗
米モータ38が駆動されることで、回転軸40が回転さ
れる。また、洗米モータ38の電線48は、支柱26内
部を貫通されることで、装置本体18内に設けられた制
御盤50(図1及び図4参照)に接続されている。
【0020】軸受部材36の下部には円筒状の洗米筒5
2の上端が固定されており、洗米筒52内には回転軸4
0が収容されると共に、洗米筒52の下端は開口されて
いる。洗米筒52の下端近傍における側壁には供給口5
2Aが形成されており、供給口52Aには供給機構を構
成するスクリューフィーダ54が臨設されている。スク
リューフィーダ54は供給モータ56を備えており、供
給モータ56によりスクリューフィーダ54が駆動され
る。スクリューフィーダ54には供給機構を構成するホ
ッパ58が連設されており、ホッパ58は、上記アーム
28に固定されると共に、上方に開放されている。ここ
で、ホッパ58に原料白米(精白米)が供給されると、
スクリューフィーダ54によって原料白米が搬送され
て、供給口52Aを介して洗米筒52内に原料白米が供
給される。また、供給モータ56の電線60は、支柱2
6内部を貫通されることで上記制御盤50に接続されて
いる。
【0021】ホッパ58の下部には原料センサ62が設
けられており、原料センサ62はホッパ58内の原料白
米の有無を検出する。原料センサ62の配線64は支柱
26内部を貫通されることで上記制御盤50に接続され
ており、ホッパ58内に原料白米が無くなったことを原
料センサ62が検出すると、所定時間後に無洗米製造装
置10の全体(洗米モータ38、供給モータ56、後記
脱水モータ134、ポンプ164、搬送モータ168、
乾燥モータ208及びヒータ216等)が停止される。
また、ホッパ58には原料センサ62の下方において流
量調節シャッタ66が設けられており、流量調節シャッ
タ66によって洗米筒52内に供給される原料白米の量
が調節される。
【0022】洗米筒52内における回転軸40下側の外
周には、スクリュー羽根68Aが形成されて揚穀螺旋6
8が構成されている。揚穀螺旋68と洗米筒52との間
には粗洗米室70が形成されている。これにより、回転
軸40が回転されることで、揚穀螺旋68が粗洗米室7
0内の原料白米を下から上に搬送し、この原料白米が揚
穀螺旋68及び上昇する原料白米の自重によって抵抗を
与えられて攪拌される。また、上記供給口52Aの上方
側(図3のAの部位)においては、スクリュー羽根68
Aは1条形成されると共に、スクリュー羽根68Aと洗
米筒52との隙間は原料白米の砕粒が生じない程度の大
きさ(例えば5mm程度)とされている。一方、供給口
52Aの下方側(図3のBの部位)においては、スクリ
ュー羽根68Aは2条形成されると共に、スクリュー羽
根68Aと洗米筒52との隙間は原料白米が通過しない
程度の大きさ以下(例えば1mm程度以下)とされてい
る。これにより、粗洗米室70内で原料白米が砕粒する
ことが防止されると共に、洗米筒52下端の開口から原
料白米が落下することが防止されている。
【0023】洗米筒52内における回転軸40の外周に
は、スクリュー羽根68Aの直上において円柱状の突条
72Aが複数形成されており、複数の突条72Aは螺旋
状に配列されている。さらに、洗米筒52内における回
転軸40の外周には、複数の突条72Aの直上において
複数枚の掻き出し板72Bが固定されており、各掻き出
し板72Bは回転軸40の軸線(回転中心)と平行とさ
れている。この複数の突条72A及び複数枚の掻き出し
板72Bによって、洗米筒52内における回転軸40上
側に洗米ロール72が構成されている。洗米筒52と洗
米ロール72の突条72A形成部位との間には仕上洗米
室74が形成されている。これにより、回転軸40が回
転されることで、原料白米が仕上洗米室74内で突条7
2A及び上昇する原料白米の自重によって抵抗を与えら
れて攪拌される。
【0024】回転軸40の中心には、その上端から突条
72A形成部位の中間部分に亘って、給水穴76が形成
されている。この給水穴76は、回転軸40の外周から
仕上洗米室74に臨むように開口する複数の注水口76
Aに連通しており、複数の注水口76Aは、回転軸40
の最上部の突条72Aの上方から突条72A形成部位の
中間部分の範囲において形成されている。回転軸40の
上端には連結器78が設けられており、連結器78は、
回転部である回転軸40と固定部である配管80とを密
封した状態で連結している。配管80にはチューブ82
が接続されると共に、チューブ82は支柱26内部を貫
通されることで装置本体18内を通って装置本体18外
に出されており、チューブ82は装置本体18の外部に
設けられた給水タンク(図示省略)に接続されている。
このため、給水タンクからチューブ82、配管80、連
結器78を介して給水穴76内に清純水(水道水または
井戸水等)が2次洗米水(仕上洗米水)として供給さ
れ、複数の注水口76Aから仕上洗米室74の内部に2
次洗米水が注がれる。これにより、仕上洗米室74内で
原料白米が2次洗米水と共に攪拌されて、後期段階の洗
米処理(仕上洗米処理)が行われる。
【0025】洗米筒52の粗洗米室70形成部位の直上
には、給水管84が設けられており、この給水管84
は、粗洗米室70の直上に臨むように開口する給水口8
4Aに連通している。給水管84にはチューブ86が接
続されており、チューブ86は支柱26内部を貫通され
ることで脱水部14の後記ポンプ164に接続されてい
る。これにより、後に詳細に説明する脱水部14におい
て原料白米が脱水されることで得られる脱水液(洗米処
理の最後で原料白米に付着した2次洗米水であるため準
清水である)をポンプ164によってチューブ86及び
給水管84を介して給水口84Aから1次洗米水(粗洗
米水)として粗洗米室70へ注ぐことが可能とされてい
る。
【0026】ここで、脱水液を給水口84Aから粗洗米
室70へ注がない際には、粗洗米室70内で原料白米が
後期段階の洗米処理で使用された後の2次洗米水(仕上
洗米室74から流下した2次洗米水のみ)と共に攪拌さ
れて、前期段階の洗米処理(粗洗米処理)が行われる。
この際、洗米部12に供給する原料白米の重量に対する
複数の注水口76Aから供給する2次洗米水(清純水)
の重量の比率が、0.14以上0.3以下とされる。
【0027】一方、脱水液を給水口84Aから粗洗米室
70へ注ぐ際には、粗洗米室70内で原料白米が後期段
階の洗米処理で使用された後の2次洗米水(1次洗米水
(脱水液)及び仕上洗米室74から流下した2次洗米
水)と共に攪拌されて、前期段階の洗米処理(粗洗米処
理)が行われる。この際、洗米部12に供給する原料白
米の重量に対する複数の注水口76Aから供給する2次
洗米水(清純水)の重量の比率が、0.09以上0.2
以下とされる。
【0028】洗米筒52には、仕上洗米室74形成部位
の上下方向略中間部分から粗洗米室70形成部位の上部
に亘って、多数の排水口52Bが穿設されており、多数
の排水口52Bからアリウロン残留物等を含有する汚れ
た2次洗米水(洗米汁)が排水されることで、仕上洗米
室74内の2次洗米水の汚れが抑制される。なお、この
排水口52Bは、洗米筒52の仕上洗米室74形成部位
の全体に穿設してもよい。洗米筒52の外周には、排水
口52B穿設部位から下端に亘って排水壁88が設けら
れており、洗米筒52と排水壁88との間には排水室9
0が形成されている。これにより、多数の排水口52B
から排水された洗米汁が、排水室90を介して洗米筒5
2の下端近傍から下方へ排水される。さらに、上述の如
く洗米筒52の下端は開口されているため、仕上洗米室
74及び粗洗米室70を通過して汚れた1次洗米水や2
次洗米水(洗米汁)が洗米筒52の下端から下方へ排水
される。これにより、仕上洗米室74及び粗洗米室70
内の1次洗米水や2次洗米水の汚れが抑制される。
【0029】洗米筒52の上部であって洗米ロール72
の掻き出し板72Bに対応する位置には排出口52Cが
形成されており、洗米処理された原料白米が、上記揚穀
螺旋68の搬送力により仕上洗米室74から排出口52
Cを介して洗米筒52外へ排出される。また、排出口5
2Cに対応して洗米筒52の上部には排出管92が固定
されており、排出管92は、一端部が排出口52Cを被
った状態で洗米筒52に沿って垂設されている。これに
より、排出口52Cから排出された原料白米が、排出管
92内を落下して排出管92の下端から排出される。
【0030】図4及び図5に詳細に示す如く、脱水部1
4は、洗米部12の直下における装置本体18内に配設
されており、脱水部14は遠心脱水筒100及び外郭筒
102を備えている。遠心脱水筒100は脱水内筒10
4及び脱水外筒106から成り、脱水内筒104及び脱
水外筒106は双方とも上端が開口した円筒状とされて
立設されると共に、脱水内筒104と脱水外筒106と
の間には脱水室108が形成されている。一方、外郭筒
102は、上端が開口した円筒状とされて遠心脱水筒1
00を囲うように立設されている。
【0031】脱水部14に対応して装置本体18の上壁
には開放口110が形成されており、開放口110には
円環状の外カバー112が着脱自在に装着されると共
に、外カバー112の内側には略円盤状の内カバー11
4が着脱自在に装着されている。外カバー112が内カ
バー114と共に装置本体18の上壁から離脱される
と、開放口110全体が開放されて外郭筒102の内側
の範囲が開放される一方、内カバー114のみが装置本
体18の上壁(外カバー112)から離脱されると、開
放口110が部分的に開放されて脱水内筒104の内側
の範囲のみが開放される。
【0032】内カバー114の中心部分には、水受管1
16が垂設されており、水受管116の上端は上記洗米
筒52及び排水壁88に対応して大きくされる共に、水
受管116の下部は脱水内筒104内の下側まで到達し
ている。このため、排水室90の下端及び洗米筒52の
下端から排水された洗米汁が水受管116の上端に受け
止められることで、この洗米汁が水受管116内を落下
する。
【0033】内カバー114には米受管118が垂設さ
れており、米受管118の上端は拡径されて上記排出管
92の直下に配置されると共に、米受管118の下端は
脱水内筒104内の下端近傍まで到達している。このた
め、洗米部12での洗米処理が終了して排出管92から
排出された原料白米は、米受管118内を落下して脱水
内筒104内の下端に到達する。
【0034】内カバー114には周方向に沿って複数の
吸気口120が形成されており、後に詳細に説明する如
くこの複数の吸気口120を介して脱水内筒104の内
部に空気が吸気される。また、内カバー114に設けら
れた水受管116及び米受管118には遮風板122が
取り付けられており、遮風板122は脱水内筒104内
の上下方向略中間部分に配置されている。このため、複
数の吸気口120からの空気が脱水内筒104内の下側
へ到達することがこの遮風板122によって阻害され
る。
【0035】脱水内筒104の下端には下端板124が
設けられており、下端板124には円筒軸126が固定
されている。円筒軸126の内部には、回転不能とされ
た円筒状の排水管128が配置されている。円筒軸12
6は、上記取付台20に固定された軸受台130に後記
円筒軸148を介して回転自在に軸支されている。円筒
軸126の下端にはプーリ132が固定されており、こ
のプーリ132は、脱水モータ134の駆動軸に固定さ
れたプーリ136にベルト138を介して連結されてい
る。これにより、脱水モータ134が駆動されること
で、円筒軸126及び下端板124が回転されて、脱水
内筒104が回転される。また、排水管128の上端に
は上記水受管116の下端が着脱自在に差しこまれてお
り、これにより、上述の如く水受管116内を落下した
洗米汁が排水管128を介して装置本体18外に排水さ
れる。
【0036】脱水内筒104の周面には、多数の噴風孔
104Aが形成されており、脱水内筒104の内部は噴
風室140とされている。また、脱水内筒104の下端
周面には、周方向に沿って複数の移送口142が形成さ
れており、米受管118から落下して下端板124上に
到達した原料白米は、下端板124が回転されることで
遠心力を受けて移送口142を介して脱水室108の下
部に移送される。さらに、脱水内筒104の外周にはス
クリュー羽根144が張設されており、脱水内筒104
が回転されることでスクリュー羽根144が一体に回転
されて、脱水室108下部の原料白米が脱水室108上
部へ上昇される。
【0037】脱水外筒106の下端には下端板146が
設けられており、下端板146には円筒軸148が固定
されている。円筒軸148は、円筒軸126を囲う状態
で上記軸受台130に回転自在に軸支されている。円筒
軸148の下端にはプーリ150が固定されており、こ
のプーリ150は、上記脱水モータ134の駆動軸に固
定されたプーリ152にベルト154を介して連結され
ている。これにより、脱水モータ134が駆動されるこ
とで、円筒軸148及び下端板146が回転されて、脱
水外筒106が回転される。また、プーリ150の直径
はプーリ132の直径と同一とされると共に、プーリ1
52の直径はプーリ136の直径より若干小さくされて
いる。
【0038】脱水外筒106の周面には、多数の排水・
排風用の排出孔106Aが形成されると共に、脱水外筒
106の外周には、脱水外筒106の軸線(回転中心)
と平行とされた複数枚の起風翼156が固定されてい
る。このため、脱水外筒106が回転されることで、起
風翼156が一体に回転して脱水外筒106の外側(外
郭筒102内)に風が発生し、上記吸気口120、噴風
室140、噴風孔104A、脱水室108、排出孔10
6A及び外郭筒102内の順で風が送風される。これに
より、脱水室108内を上昇される原料白米に付着した
2次洗米水が脱水される。また、上述の如く遮風板12
2によって脱水内筒104内(噴風室140)の下側へ
空気が到達することが阻害されるため、脱水室108の
下側への送風量は少なくされる一方、脱水室108の上
側への送風量は多くされる。これは、脱水室108の下
側に位置する原料白米に付着している2次洗米水は多い
ため、脱水室108の下側への送風量が少なくても多く
の2次洗米水を脱水できる一方、脱水室108の上側に
位置する原料白米に付着している2次洗米水は比較的少
ないため、脱水室108の上側への送風量を多くするこ
とで良好に原料白米を脱水できることによる。
【0039】脱水外筒106の上端の外周全体には移送
板158が設けられており、脱水処理が終了して脱水室
108の上端から排出された原料白米が遠心力により移
送板158上に搬送される。移送板158は外郭筒10
2の上方に配置されており、脱水外筒106が回転され
て移送板158が一体に回転されることで、移送板15
8上の原料白米が遠心力を受けて、この原料白米が移送
板158の外周から落下する。移送板158の外周は外
郭筒102の周壁の直上に位置しており、このため、移
送板158の外周から落下する原料白米は、外郭筒10
2の外側を通過する。
【0040】外郭筒102の下端には下面板102Aが
形成されており、下面板102Aは上記取付台20に取
付部材160を介して固定されている。下面板102A
には搬送管162が連結されており、脱水室108で原
料白米を脱水して得られる脱水液が排出孔106A及び
外郭筒102内を介して搬送管162内を落下する。搬
送管162はポンプ164に接続されると共に、ポンプ
164には上記チューブ86を介して給水管84が接続
されており、搬送管162からの脱水液(準清水)をポ
ンプ164によってチューブ86及び給水管84内を搬
送して給水口84Aから粗洗米室70の直上へ注ぐこと
が可能とされている。
【0041】外郭筒102の外周にはプーリ166が回
転自在に支持されており、このプーリ166は、搬送モ
ータ168の駆動軸に固定されたプーリ170にベルト
172を介して連結されている。プーリ166の上面に
は円環状の搬送板174が固定されており、搬送板17
4は、上記移送板158の下方に配置されて外郭筒10
2の外周を取り囲むと共に、常にプーリ166と一体に
回転する。このため、搬送モータ168が駆動されるこ
とで、プーリ166と一体に搬送板174が回転され、
後述の如く脱水処理が終了して移送板158から搬送板
174上に落下した原料白米が、遠心力を受けて搬送板
174の外方向へ移動する。
【0042】搬送板174に対応して装置本体18の上
壁下面には、円筒状の係止筒176の上端が固定されて
おり、係止筒176の周壁は搬送板174の外周近傍の
直上に位置すると共に、係止筒176の周壁下端と搬送
板174との隙間は原料白米が通過しない程度以下の大
きさとされている。このため、この係止筒176の周壁
によって、移送板158からの原料白米が全て搬送板1
74上に落下されると共に、搬送板174上の原料白米
が搬送板174から落下することが防止される。また、
係止筒176の乾燥部16側における周壁には、搬送路
178が形成されており、搬送路178は対向する一対
の側壁178A(図7参照)を有している。さらに、一
方の側壁178A(搬送板174回転方向側の側壁17
8A)と外郭筒102との間には、曲面を有する堰板1
80(図7参照)が架け渡されており、堰板180の下
端と搬送板174との隙間は原料白米が通過しない程度
以下の大きさとされている。これにより、搬送板174
上の原料白米の回転が堰板180に阻止されることで、
この原料白米が搬送板174から落下して搬送路178
を介して乾燥部16へ搬送される。
【0043】図6及び図7に詳細に示す如く、乾燥部1
6は、脱水部14に隣接して装置本体18内に配設され
ている。乾燥部16は乾燥筒200を備えており、乾燥
筒200は上記取付台20上に立設されている。乾燥筒
200の内周面には複数の受けロール202が固定され
ており、複数の受けロール202上には乾燥円盤204
が載置されている。これにより、乾燥円盤204は乾燥
筒200内で水平な状態とされて回転可能に支持されて
いる。乾燥筒200の上端は開口されると共に、乾燥筒
200内の乾燥円盤204より上側は乾燥室206とさ
れており、脱水処理が終了した原料白米が搬送路178
から乾燥筒200の上端開口を介して乾燥円盤204上
に落下する。
【0044】乾燥円盤204の中心には乾燥モータ20
8の駆動軸が固定されており、乾燥モータ208が駆動
されることで乾燥円盤204が回転される。乾燥室20
6の中心には支持筒210が設置されると共に、支持筒
210と乾燥筒200との間には一対のブラケット21
2が架け渡されており、一方のブラケット212(乾燥
円盤204上に落下した原料白米が最初に通過する方の
ブラケット212)には複数(本実施の形態では3つ)
の均平板214が支持されている。各均平板214の乾
燥円盤204に対する高さ及び各均平板214の向きは
調節可能とされており、乾燥円盤204が回転されるこ
とで、複数の均平板214によって原料白米が乾燥円盤
204上に均等に拡散される。
【0045】乾燥筒200の上方における装置本体18
上壁にはヒータ216が設けられており、ヒータ216
は、装置本体18の外部からの空気を加熱することで温
風を生じさせて、この温風を乾燥筒200の上端開口を
介して乾燥円盤204上の原料白米に均等に送風する。
さらに、乾燥円盤204には多数の通風孔204Aが形
成されており、乾燥筒200内の乾燥円盤204より下
側は排気室218とされている。乾燥筒200の下端は
開口されると共に、上記取付台20には乾燥筒200の
下方において排気口220が形成されており、排気口2
20の下側には排気管222が排気口220を被う状態
で連結されている。これにより、ヒータ216から送風
された温風が乾燥円盤204上の原料白米を通過するこ
とで原料白米が乾燥されると共に、原料白米を通過した
温風が通風孔204A、排気室218、排気口220及
び排気管222を介して装置本体18の外部に排気され
る。
【0046】乾燥筒200と支持筒210との間には、
曲面を有する堰板224が架け渡されており、堰板22
4の下端と搬送板174との隙間は原料白米が通過しな
い程度以下の大きさとされている。堰板224に対応し
て乾燥筒200には排出樋226が設けられており、排
出樋226は、乾燥筒200内と装置本体18の外部と
を連通している。これにより、上記搬送路178を介し
て乾燥円盤204上に落下した原料白米が乾燥円盤20
4によって略一回転された際に、原料白米の回転が堰板
224に阻止されて原料白米が乾燥円盤204の外方向
へ移動されることで、乾燥処理が終了した原料白米(無
洗米)が、乾燥筒200内から排出樋226を介して装
置本体18の外部に排出される構成である。
【0047】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0048】以上の構成の無洗米製造装置10では、洗
米モータ38により回転軸40を所定の回転速度(例え
ば700rpm)で回転させた状態で供給モータ56に
よりスクリューフィーダ54を駆動してホッパ58内の
原料白米を洗米筒52の下部に供給すると、原料白米は
揚穀螺旋68によって粗洗米室70から仕上洗米室74
へ向けて下から上へ搬送される。粗洗米室70及び仕上
洗米室74では、原料白米は、揚穀螺旋68の搬送力に
よって下から上へ搬送されると共に自重により加圧され
る。
【0049】給水タンク(図示省略)により注水口76
Aから適量の2次洗米水(清純水)を仕上洗米室74内
に注ぐと、回転する洗米ロール72によって仕上洗米室
74内の原料白米が2次洗米水と共に攪拌され、後期段
階の洗米処理が行われる。また、粗洗米室70内では、
回転する揚穀螺旋68によって原料白米が少なくとも仕
上洗米室74から流下した2次洗米水と共に攪拌され、
前期段階の洗米処理が行われる。
【0050】洗米処理された原料白米は、回転する掻き
出し板72Bにより排出口52Cを介して排出管92の
下端から排出され、脱水部14の米受管118を介して
脱水内筒104の下端に到達する。また、洗米処理後の
洗米汁は、排水室90の下端及び洗米筒52の下端から
排水され、脱水部14の水受管116及び排水管128
を介して装置本体18外へ排水される。
【0051】脱水部14では、脱水モータ134により
遠心脱水筒100が所定の速度で回転している。すなわ
ち、脱水内筒104が所定の速度(例えば1200rp
m)で回転すると共に、脱水外筒106は脱水内筒10
4より若干遅い所定の速度(例えば1000rpm)で
回転している。同時に、脱水外筒106の回転により起
風翼156が回転することで吸気口120から吸気が行
われ、この空気が脱水内筒104の噴風室140、噴風
孔104A、脱水室108、脱水外筒106の排出孔1
06Aを経て外郭筒102内に至る。
【0052】脱水内筒104の下端に到達した原料白米
は、遠心力により移送口142を介して脱水室108の
下部に供給される。脱水室108に供給された原料白米
は、スクリュー羽根144により上昇されながら遠心脱
水され、脱水液は脱水外筒106の排出孔106Aから
排出される。この際、原料白米に付着した2次洗米水
は、脱水室108内を上昇する途中で全て遠心脱水され
る。また、上述の如く吸気口120から吸気された空気
が脱水室108に噴射されることで、遠心脱水作用が補
助されている。脱水処理された原料白米は、その表面に
ごく僅かに水が付着した状態で、遠心力と自然落下によ
り脱水室108の上部から移送板158、搬送板174
及び搬送路178を介して排出され、乾燥部16の乾燥
円盤204上に供給される。
【0053】乾燥部16では、乾燥モータ208によっ
て乾燥円盤204が所定の速度(例えば7rpm)で回
転されており、乾燥円盤204上に供給された原料白米
は、均平板214により均等に拡散される。乾燥円盤2
04上で拡散された原料白米は、ヒータ216から乾燥
室206、乾燥円盤204の通風孔204A、排気室2
18、排気口220及び排気管222を経て装置本体1
8外へ流れる温風を浴びることで、表面付着水が完全に
除去されて乾燥されることにより、無洗米となる。無洗
米となった原料白米は、排出樋226から排出される。
【0054】ここで、複数の注水口76Aから仕上洗米
室74へ清純水が2次洗米水として供給されて、仕上洗
米室74内での後期段階の洗米処理に使用される。ま
た、脱水部14からの脱水液を給水口84Aから粗洗米
室70へ注がない際には、仕上洗米室74で使用された
後の2次洗米水(仕上洗米室74から流下した2次洗米
水のみ)が粗洗米室70内での前期段階の洗米処理に使
用される。一方、脱水部14からの脱水液を給水口84
Aから粗洗米室70へ注ぐ際には、仕上洗米室74で使
用された後の2次洗米水(1次洗米水(脱水液)及び仕
上洗米室74から流下した2次洗米水)が粗洗米室70
内での前期段階の洗米処理に使用される。
【0055】またここで、図8には、本実施の形態に係
る無洗米製造装置10の実験データがグラフで示されて
いる。
【0056】本実験では、原料白米として平成10年産
の商標名「はえぬき」が使用されており、原料白米の初
期含水率は13.1%とされている。また、洗米部12
での原料白米の洗米時間が6秒とされると共に、複数の
注水口76Aから仕上洗米室74へ供給される清純水
(2次洗米水)の水温(洗米水温)が20℃とされてい
る。さらに、脱水部14での原料白米の脱水時間が7秒
とされると共に、乾燥部16での原料白米の乾燥時間が
47秒とされている。
【0057】また、社団法人精米工業会の無洗米基準に
よれば、無洗米の濁度は70ppm以下である必要があ
り、無洗米の白度は45%以上であることが必要であ
る。
【0058】本実験データによれば、脱水液を給水口8
4Aから注がない際(清純水のみ使用時)に、無洗米の
濁度を70ppm以下とするためには、洗米部12に供
給する原料白米の重量に対する複数の注水口76Aから
供給する清純水の重量の比率(以下「清純水比率」とい
う)が、0.14以上である必要がある。また、清純水
比率が0.3よりも大きくても、無洗米の濁度は殆ど低
くならない。しかも、清純水比率が0.14以上0.3
以下であれば、無洗米の白度が45%以上であると共
に、無洗米の含水率が原料白米の初期含水率から殆ど変
化しない。このため、本実施の形態では、脱水液を給水
口84Aから注がない際に清純水比率を0.14以上
0.3以下としており、これにより、実験上、無洗米を
品質(食味等)が劣化することなく節水して製造するこ
とができ、その結果、水道料金及び洗米汁の排水処理設
備を低減できると共に、公害防止を図ることができる。
【0059】一方、脱水液を給水口84Aから注ぐ際
(脱水液を併用した時)に、無洗米の濁度を70ppm
以下とするためには、清純水比率が0.085(好まし
くは0.09)以上である必要がある。また、清純水比
率が0.2よりも大きくても、無洗米の濁度は殆ど低く
ならない。しかも、清純水比率が0.09以上0.2以
下であれば、無洗米の白度が45%以上であると共に、
無洗米の含水率が原料白米の初期含水率から殆ど変化し
ない。このため、本実施の形態では、脱水液を給水口8
4Aから注ぐ際に清純水比率を0.09以上0.2以下
としており、これにより、実験上、無洗米を品質(食味
等)が一層劣化することなく一層節水して製造すること
ができ、その結果、水道料金及び洗米汁の排水処理設備
を一層低減できると共に、公害防止を一層図ることがで
きる。
【0060】なお、上記実施の形態では、竪型かつ直列
型の洗米部12を備えた構成としたが、竪型の洗米部を
備えた構成に限定されるものでなく、洗米筒が傾斜され
た傾斜型の洗米部を備えた構成としてもよい。かつ、直
列型の洗米部を備えた構成に限定されるものでなく、複
数の洗米筒が並べられた並列型の洗米部を備えた構成と
してもよい。
【0061】また、上記実施の形態では、脱水内筒10
4及び脱水外筒106を回転させることで、脱水室10
8に供給された原料白米が脱水内筒104のスクリュー
羽根144によって上昇されながら遠心脱水される構成
としたが、これに限らず、脱水室に供給された原料白米
が遠心力や回転するスクリュー羽根等により上昇または
下降されながら遠心脱水される構成であればよい。
【0062】さらにまた、上記実施の形態では、水平面
上を回転する乾燥円盤204を備えた横回転式の乾燥部
16を用いた構成としたが、乾燥ドラム等を備えた縦回
転式の乾燥部及びその他の形式の乾燥部を使用すること
ができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載の無洗米製造方法では、
少なくとも脱水液を除く後期段階の洗米処理で使用した
後の清純水を洗米水として前期段階の洗米処理で使用す
る際に、洗米部に供給する原料白米の重量に対する洗米
部に供給する清純水の重量の比率を0.14以上0.3
以下としたため、実験上、無洗米を品質が劣化すること
なく節水して製造することができる。
【0064】請求項2に記載の無洗米製造方法では、脱
水液を含む後期段階の洗米処理で使用した後の清純水を
洗米水として前期段階の洗米処理で使用する際に、洗米
部に供給する原料白米の重量に対する洗米部に供給する
清純水の重量の比率を0.09以上0.2以下としたた
め、実験上、無洗米を品質が劣化することなく節水して
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無洗米製造装置を示
す縦断正面図である。
【図2】無洗米製造装置を示す一部破断した平面図であ
る。
【図3】洗米部を詳細に示す縦断正面図である。
【図4】脱水部を詳細に示す縦断正面図である。
【図5】洗米部及び脱水部を詳細に示す一部破断した平
面図である。
【図6】乾燥部を詳細に示す縦断正面図である。
【図7】乾燥部を詳細に示す一部破断した平面図であ
る。
【図8】無洗米製造装置の実験データを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10 無洗米製造装置 12 洗米部 14 脱水部 16 乾燥部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料白米及び洗米水が供給され、前記原
    料白米を前記洗米水と共に攪拌して洗米処理する洗米部
    と、 前記洗米部に連設され、前記洗米部から供給された前記
    原料白米を脱水する脱水部と、 前記脱水部に連設され、前記脱水部から供給された前記
    原料白米を乾燥する乾燥部と、 を備えた無洗米製造装置に適用される無洗米製造方法で
    あって、 前記洗米部の後期段階の洗米処理を行う部位に清純水を
    前記洗米水として供給すると共に少なくとも前記脱水部
    で前記原料白米を脱水することで得られる脱水液を除く
    前記後期段階の洗米処理で使用した後の前記清純水を前
    記洗米水として前期段階の洗米処理で使用し、 かつ、前記洗米部に供給する前記原料白米の重量に対す
    る前記洗米部の後期段階の洗米処理を行う部位に供給す
    る前記清純水の重量の比率を、0.14以上0.3以下
    とした、 ことを特徴とする無洗米製造方法。
  2. 【請求項2】 原料白米及び洗米水が供給され、前記原
    料白米を前記洗米水と共に攪拌して洗米処理する洗米部
    と、 前記洗米部に連設され、前記洗米部から供給された前記
    原料白米を脱水する脱水部と、 前記脱水部に連設され、前記脱水部から供給された前記
    原料白米を乾燥する乾燥部と、 を備えた無洗米製造装置に適用される無洗米製造方法で
    あって、 前記洗米部の後期段階の洗米処理を行う部位に清純水を
    前記洗米水として供給すると共に前記脱水部で前記原料
    白米を脱水することで得られる脱水液を含む前記後期段
    階の洗米処理で使用した後の前記清純水を前記洗米水と
    して前期段階の洗米処理で使用し、 かつ、前記洗米部に供給する前記原料白米の重量に対す
    る前記洗米部の後期段階の洗米処理を行う部位に供給す
    る前記清純水の重量の比率を、0.09以上0.2以下
    とした、 ことを特徴とする無洗米製造方法。
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