JP2004237186A - 洗米装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗米筒内のメンテナンスを容易にすることが可能な洗米装置を得る。
【解決手段】無洗米製造装置10の洗米部12では、回転軸28の回転により洗米軸56が回転されて、揚穀螺旋58及び洗米ロール62が回転されることで、洗米筒42内で原料白米が洗米水と共に攪拌されて洗米される。ここで、洗米筒42の上端から閉塞蓋44を簡単に取り外し可能とされると共に、洗米軸56を反回転軸28側へ移動させるのみで洗米軸56を回転軸28から簡単に取り外し可能とされている。このため、洗米筒42の上端から閉塞蓋44を取り外して、洗米軸56を回転軸28から取り外すことで、洗米筒42内から洗米軸56を取り出すことができる。これにより、洗米筒42内(洗米軸56(揚穀螺旋58、洗米ロール62、上掻出板68及び下掻出板70)を含む)のメンテナンス(掃除や洗浄を含む)を容易にすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】無洗米製造装置10の洗米部12では、回転軸28の回転により洗米軸56が回転されて、揚穀螺旋58及び洗米ロール62が回転されることで、洗米筒42内で原料白米が洗米水と共に攪拌されて洗米される。ここで、洗米筒42の上端から閉塞蓋44を簡単に取り外し可能とされると共に、洗米軸56を反回転軸28側へ移動させるのみで洗米軸56を回転軸28から簡単に取り外し可能とされている。このため、洗米筒42の上端から閉塞蓋44を取り外して、洗米軸56を回転軸28から取り外すことで、洗米筒42内から洗米軸56を取り出すことができる。これにより、洗米筒42内(洗米軸56(揚穀螺旋58、洗米ロール62、上掻出板68及び下掻出板70)を含む)のメンテナンス(掃除や洗浄を含む)を容易にすることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原料白米を洗米水と共に攪拌して洗米する洗米装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
無洗米製造装置としては、洗米部の洗米筒内で原料白米を洗米水と共に攪拌して洗米し、洗米された原料白米を脱水部で脱水し、脱水された原料白米を乾燥部で乾燥させて、無洗米を製造するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この無洗米製造装置の洗米部では、洗米筒の上方に軸受部材が固定されており、軸受部材には回転軸が軸支されている。軸受部材の側方には洗米モータが配置されており、洗米モータが駆動されることで、回転軸が回転される。回転軸は軸受部材から下方へ突出して洗米筒内に配置されており、洗米筒内における回転軸には洗米ロール及び揚穀螺旋が形成されている。洗米筒内には、洗米筒の上方から回転軸内を介して洗米水が供給され、これにより、洗米筒内へ供給された原料白米が、回転軸の回転により回転される洗米ロール及び揚穀螺旋によって、洗米水と共に攪拌されて洗米される構成である。
【0004】
ここで、このような無洗米製造装置の洗米部においては、洗米筒内(回転軸の洗米ロール及び揚穀螺旋を含む)のメンテナンスを容易にできることが望まれている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−18295公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、洗米筒内のメンテナンスを容易にすることが可能な洗米装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の洗米装置は、内部に原料白米及び洗米水が供給される洗米筒と、前記洗米筒内に設けられた攪拌部材と、前記攪拌部材が取り付けられ、回転されて前記攪拌部材を回転させることで前記洗米筒内で前記攪拌部材が原料白米を洗米水と共に攪拌して洗米すると共に、前記攪拌部材が取り外し可能とされた回転部材と、を備えている。
【0008】
請求項1に記載の洗米装置では、洗米筒内の攪拌部材が取り付けられた回転部材が回転されて攪拌部材が回転されることで、洗米筒内で攪拌部材が原料白米を洗米水と共に攪拌して洗米する。
【0009】
ここで、回転部材から攪拌部材が取り外し可能とされている。このため、回転部材から攪拌部材を取り外すことで、洗米筒内(攪拌部材を含む)のメンテナンスを容易にすることが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の洗米装置は、請求項1に記載の洗米装置において、前記攪拌部材が前記回転部材に嵌着された、ことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の洗米装置では、攪拌部材が回転部材に嵌着されているため、回転部材が攪拌部材を良好に回転させることができると共に、攪拌部材を回転部材から簡単に取り外すことができる。
【0012】
請求項3に記載の洗米装置は、請求項1または請求項2に記載の洗米装置において、前記洗米筒における前記攪拌部材の前記回転部材からの取り外し方向側の一端に取り付けられ、前記洗米筒の一端から取り外し可能とされた蓋部材を備えた、ことを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の洗米装置では、洗米筒の一端(攪拌部材の回転部材からの取り外し方向側端)に蓋部材が取り付けられており、洗米筒の一端から蓋部材を取り外し可能とされている。このため、洗米筒の一端から蓋部材を取り外すことで、洗米筒内から攪拌部材を取り出し可能になり、これにより、確実に洗米筒内(攪拌部材を含む)のメンテナンスを容易にすることができる。
【0014】
請求項4に記載の洗米装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の洗米装置において、前記洗米筒における前記攪拌部材の前記回転部材からの取り外し方向側の一端以外の部位に設けられ、前記回転部材を回転させる洗米モータを備えた、ことを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の洗米装置では、回転部材を回転させる洗米モータが、洗米筒の一端(攪拌部材の回転部材からの取り外し方向側端)以外の部位に設けられているため、攪拌部材の回転部材からの取り外し作業が洗米モータにより困難になることを抑制できる。これにより、攪拌部材を回転部材から容易に取り外すことができる。
【0016】
請求項5に記載の洗米装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の洗米装置において、前記洗米筒における前記攪拌部材の前記回転部材からの取り外し方向側の一端以外の部位から前記洗米筒内に洗米水が供給される、ことを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載の洗米装置では、洗米筒の一端(攪拌部材の回転部材からの取り外し方向側端)以外の部位から洗米筒内に洗米水が供給されるため、攪拌部材の回転部材からの取り外し作業が洗米水の供給機構により困難になることを抑制できる。これにより、攪拌部材を回転部材から容易に取り外すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の洗米装置が適用されて構成された実施の形態に係る無洗米製造装置10が縦断正面図にて示されており、図2には、無洗米製造装置10が一部破断した平面図にて示されている。
【0019】
本実施の形態に係る無洗米製造装置10は、洗米装置としての洗米部12、水除去装置としての脱水部14及び乾燥部16を備えており、脱水部14及び乾燥部16は、長方体箱状の装置本体18内に収容されている。装置本体18の内部には取付台20が架設されると共に、装置本体18の外周(4つの周面)にはカバー22が設けられている。
【0020】
装置本体18上壁の一端には、支持柱24が立設されており、支持柱24の上端には洗米部12が取り付けられている。
【0021】
図3及び図5に詳細に示す如く、洗米部12は略円筒状の軸受部材26を備えており、軸受部材26は、45°傾斜された状態で、下周壁が支持柱24の上端に固定されている。軸受部材26内には、回転部材としての円筒状の回転軸28が回転自在に軸支されており、回転軸28内は給水穴28Aとされている。回転軸28の上部は軸受部材26の上面から突出しており、回転軸28の上部はチャック部を構成してスプライン軸とされている。回転軸28の下部は軸受部材26の下面から突出しており、回転軸28の下部にはプーリ30が固定されている。
回転軸28の下端には、屈曲円筒状の連結器32の上端が連結されており、連結器32は、回転軸28に対して回転自在とされて、回転軸28の回転を許可している。連結器32の下端には配管34が連結されており、配管34は、装置本体18内を通って装置本体18外に出されることで、装置本体18の外部に設けられた給水タンク(図示省略)に連結されている。
【0022】
軸受部材26の上周壁には、洗米モータ36が固定されており、洗米モータ36の駆動軸にはプーリ38が固定されている。プーリ38は回転軸28下部のプーリ30にベルト40を介して連結されており、洗米モータ36が駆動されることで、回転軸28が回転される。
【0023】
軸受部材26の上端には、円筒状の洗米筒42の下端(他端)が固定されており、洗米筒42は軸受部材26と同様に45°傾斜されると共に、洗米筒42内の下部には回転軸28の上部が収容されている。また、洗米筒42の上端(一端)は、蓋部材としての略円盤状の閉塞蓋44が所謂キャッチクリップ、所謂スプリング付きファスナまたはビス等により取り付けられて、閉塞されており、閉塞蓋44は洗米筒42の上端から簡単に取り外し可能とされている。
【0024】
洗米筒42上周壁の下端近傍には、スクリューフィーダを構成する円筒状の供給筒46が固定されており、供給筒46は洗米筒42とは反対側へ45°傾斜されると共に、供給筒46内の下端は洗米筒42内の下端近傍に連通されている。
供給筒46の上端にはスクリューフィーダを構成する供給モータ48が固定されると共に、供給筒46内にはスクリューフィーダを構成する供給スクリュー50が設けられており、供給モータ48が駆動されることで供給スクリュー50が回転される。供給筒46の上周壁には漏斗状のホッパ52が固定されており、ホッパ52は、垂直に起立されて、上方に開放されている。ここで、ホッパ52に原料白米(精白米)が供給されることで、原料白米が供給筒46内を供給スクリュー50の回転により搬送されて洗米筒42内の下端近傍(下記揚穀室60内の下部)に供給される。また、供給筒46の上周壁には、ホッパ52の下方において、補水管54の一端が固定されており、補水管54の一端内は供給筒46内に連通されている。
【0025】
洗米筒42内には、円筒状の洗米軸56が設けられており、洗米軸56内は給水穴56Aとされると共に、洗米軸56の上端は閉塞されている。洗米軸56の下部はチャック部を構成して内孔がスプライン穴とされており、洗米軸56の下部内には回転軸28の上部が嵌着(きつめに嵌入)されている。これにより、回転軸28が回転されることで、洗米軸56が一体に回転される。さらに、洗米筒42の上端から閉塞蓋44が取り外された状態で、洗米軸56が反回転軸28側へ移動されることで、洗米軸56を回転軸28から取り外し可能とされている。
【0026】
洗米軸56の下端を除く下端側は、周面に螺旋板状のスクリュー羽根58Aが固定されて攪拌部材を構成する揚穀螺旋58とされており、揚穀螺旋58と洗米筒42との間には揚穀室60が形成されている。これにより、洗米軸56が回転されて、揚穀螺旋58が回転されることで、揚穀螺旋58が揚穀室60内の原料白米を下から上に搬送する。
【0027】
洗米軸56周面の上端を除く上端側には、円柱状の突条62Aが複数固定されており、複数の突条62Aは螺旋線上に配列されている。さらに、洗米軸56周面の上端を除く上端側には、平板状の攪拌板62Bが複数固定されており、複数の攪拌板62Bは洗米軸56の軸方向に対して傾斜されている。これにより、洗米軸56の上端を除く上端側は攪拌部材を構成する洗米ロール62とされており、洗米筒42と洗米ロール62との間には洗米室64が形成されている。
【0028】
このため、洗米軸56が回転されて、揚穀螺旋58及び洗米ロール62が回転されることで、揚穀螺旋58により下から上に搬送される原料白米が、揚穀室60内及び洗米室64内で、スクリュー羽根58A、突条62A及び攪拌板62Bと原料白米の自重とによって抵抗を与えられて、攪拌される。
【0029】
洗米軸56の周壁には、洗米ロール62構成部位の上部から上下方向中間部分の範囲において、複数の注水口66が形成されており、各注水口66は洗米軸56内(給水穴56A)に連通されている。ここで、上記給水タンクから配管34、連結器32及び回転軸28内(給水穴28A)を介して洗米軸56内(給水穴56A)に洗米水(清水)が供給されることで、各注水口66から洗米室64内へ洗米水が注がれて、洗米室64内及び揚穀室60内で原料白米が洗米される。
【0030】
洗米軸56周面の上端には、平板状の上掻出板68が複数固定されており、各上掻出板68は洗米軸56の軸方向に平行に配置されている。一方、洗米軸56周面の下端には、平板状の下掻出板70が複数固定されており、各下掻出板70は洗米軸56の軸方向に平行に配置されている。複数の上掻出板68及び複数の下掻出板70は、洗米軸56の回転と一体に回転される。
【0031】
洗米筒42下周壁の上部には、洗米軸56周面の上掻出板68形成部位に対向する部位において、筒状の排出樋72の上端が固定されており、排出樋72は、屈曲されて下部が垂直に配置されている。排出樋72内の上端は洗米筒42内の上部に連通されており、洗米処理された原料白米は、揚穀螺旋58の搬送力により洗米筒42内の上部へ搬送されることで、回転する上掻出板68により洗米筒42外へ掻き出されて、排出樋72内へ排出される。
【0032】
排出樋72の下端には、筒状の排出管74の上端が差し込み(嵌合)により取り付けられている。排出管74は垂直に配置されており、排出樋72内へ排出された原料白米は、排出管74内を落下して排出管74の下端から排出される。また、排出管74は、下方(反排出樋72側)へ移動されることで、排出樋72から簡単に取り外し可能とされている。
【0033】
洗米筒42下周壁の下端には、洗米軸56周面の下掻出板70形成部位に対向する部位において、排出口76が形成されている。排出口76は洗米筒42内の下端に連通されており、原料白米を洗米して汚れた洗米水(洗米汁)は、洗米筒42内の下端に流下することで、排出口76から下方へ排水される。
【0034】
排出口76の下方(直下)には、排水管78の一端が配置されており、排水管78の一端は、垂直に起立された漏斗状とされて、上方に開放されている。このため、排出口76から下方へ排水された洗米水(洗米汁)は、排水管78の一端内に流下して、排水管78内を経て排水される。また、排水管78は上記支持柱24に嵌合等により取り付けられており、排水管78は支持柱24から簡単に取り外し可能とされている。
【0035】
洗米筒42の下周壁には、洗米室64形成部位の上下方向略中間部分から下部までの範囲において、多数の排水口80が形成されており、洗米室64で原料白米を洗米して汚れた洗米水(洗米汁)が多数の排水口80から排水されることで、洗米室64内の原料白米の汚れが抑制される。なお、この排水口80は、洗米筒42の洗米室64形成部位の全体に穿設してもよい。
【0036】
洗米筒42下周壁の外周には、排水口80形成部位から排出口76形成部位までの範囲において、排水カバー82が例えばビス等により取り付けられており、排水カバー82は透明とされている。排水カバー82は、洗米筒42の下周壁を覆って、洗米筒42との間に排水室84を形成しており、多数の排水口80から排水された洗米水(洗米汁)は、排水室84内に排水される。排水カバー82下端の下方(直下)には排水管78の一端が配置されており、排水室84内を経て排水室84の下端から下方へ排水される洗米水(洗米汁)は、排水管78の一端内に流下して、排水管78内を経て排水される。また、排水カバー82は、洗米筒42から簡単に取り外し可能とされている。
【0037】
図4及び図5に詳細に示す如く、脱水部14は、洗米部12の直下における装置本体18内に配設されており、脱水部14は遠心脱水筒100及び外郭筒102を備えている。遠心脱水筒100は脱水内筒104及び脱水外筒106から成り、脱水内筒104及び脱水外筒106は双方とも上端が開口した円筒状とされて立設されると共に、脱水内筒104と脱水外筒106との間には脱水室108が形成されている。一方、外郭筒102は、上端が開口した円筒状とされて遠心脱水筒100を取り囲んだ状態で立設されている。
【0038】
脱水部14に対応して装置本体18の上壁には、円状の開放口110が形成されており、開放口110は、透明とされた略円盤状のカバー112に閉じられている。カバー112は開放口110周辺の装置本体18の上壁にビス等により取り付けられており、カバー112が装置本体18の上壁から取り外されて、開放口110が開放された際には、外郭筒102の内側の範囲が開放される。また、カバー112には、直下に脱水内筒104内が配置される部位において、周方向に沿って円状の吸気口120が複数形成されている。
【0039】
カバー112の中心部分には、洗米部12の排出管74が挿通されており、排出管74の下端は脱水内筒104内の上部まで到達している。このため、洗米処理されて排出管74の下端から排出された原料白米は、脱水内筒104内に落下する。
【0040】
脱水内筒104の下端には、略円盤状の下端板124が設けられており、下端板124の中央部は上方へ略円錐状に突出している。下端板124の下面中央には円筒軸126が固定されると共に、上記取付台20上には円筒状の軸受台130が固定されており、円筒軸126は軸受台130内に後記円筒軸148を介して回転自在に軸支されている。円筒軸126は取付台20から下方に突出しており、円筒軸126の下端にはプーリ132が固定されている。取付台20の下面には脱水モータ134が支持されると共に、脱水モータ134の駆動軸にはプーリ136が固定されており、このプーリ136は、円筒軸126下端のプーリ132にベルト138を介して連結されている。これにより、脱水モータ134が駆動されることで、円筒軸126及び下端板124が回転されて、脱水内筒104が回転される。
【0041】
脱水内筒104の周壁には、多数の噴風孔104Aが形成されており、脱水内筒104の内部は噴風室140とされている。脱水内筒104の周壁下端には、周方向に沿って複数の移送口142が形成されており、脱水内筒104内に落下して下端板124上に到達した原料白米は、下端板124が回転されることで、遠心力を受けて移送口142を介して脱水室108の下部に移送される。さらに、脱水内筒104の外周には、螺旋板状のスクリュー羽根144が固定されており、脱水内筒104が回転されることでスクリュー羽根144が一体に回転されて、脱水室108内の原料白米が下から上へ搬送される。
【0042】
脱水外筒106の下端には、円環板状の下端板146が設けられており、下端板146の下面中央には円筒軸148が固定されている。円筒軸148は、円筒軸126を取り囲んだ状態で上記軸受台130内に回転自在に軸支されており、円筒軸148は取付台20から下方に突出すると共に、円筒軸148の下端にはプーリ150が固定されている。上記脱水モータ134の駆動軸にはプーリ152が固定されており、このプーリ152は、円筒軸148下端のプーリ150にベルト154を介して連結されている。これにより、脱水モータ134が駆動されることで、円筒軸148及び下端板146が回転されて、脱水外筒106が回転される。また、プーリ150の直径はプーリ132の直径と同一とされると共に、プーリ152の直径はプーリ136の直径より若干小さくされている。
【0043】
脱水外筒106の周壁には、多数の排水・排風用の排出孔106Aが形成されている。脱水外筒106の周面には、複数の起風翼156が固定されており、各起風翼156は脱水外筒106の軸方向(回転中心軸)に平行とされている。このため、脱水外筒106が回転されて、複数の起風翼156が一体に回転されることで、脱水外筒106の外側(外郭筒102内)に風が発生する。これにより、上記吸気口120から装置本体18内に空気が吸気されて、上記噴風室140、噴風孔104A、脱水室108、排出孔106A及び外郭筒102内の順で風が送風される。このため、脱水室108内を下から上へ搬送される原料白米に付着した洗米水が脱水(除去)される。
【0044】
脱水外筒106上端の外周には、円環板状の移送板158が固定されており、脱水処理されて脱水室108の上端から排出された原料白米が、遠心力により移送板158上に搬送される。移送板158は外郭筒102の上方に配置されており、脱水外筒106の回転により移送板158が一体に回転されることで、移送板158上の原料白米が遠心力を受けて移送板158の外周から落下する。移送板158の外周は外郭筒102の周壁の直上に位置しており、このため、移送板158の外周から落下する原料白米は、外郭筒102の外側を通過する。
【0045】
外郭筒102の下端には、円環板状の下面板102Aが設けられており、下面板102Aは上記取付台20に取付部材160を介して固定されている。外郭筒102の周壁下側及び下面板102Aの外周には搬送管162が連結されており、外郭筒102内へ送風された風が搬送管162内へ送風されると共に、脱水室108で原料白米を脱水して得られる脱水液(洗米室74内の上部で原料白米に付着した洗米水であるため準清水である)が排出孔106A及び外郭筒102内を介して搬送管162内へ流下する。搬送管162の下端はポンプ164に接続されており、ポンプ164は、装置本体18内の下端に固定されている。ポンプ164の周壁には排気窓114が形成されており、搬送管162内へ送風された風がポンプ164内を経て排気窓114から排気される。ポンプ164内にはタンク(図示省略)が設けられると共に、ポンプ164には上記補水管54の他端が接続されており、搬送管162内からタンク内に排水された脱水液が、ポンプ164によって補水管54内を搬送されて、洗米部12の供給筒46内へ注がれる。このため、揚穀室60内及び洗米室64内の他に、供給筒46内で原料白米が供給スクリュー50の抵抗を受けて洗米される。これにより、洗米部12で原料白米を短い許容時間内でできるだけ長い工程で洗米してきれいに洗米することができると共に、脱水液が洗米水として再利用されて、上記給水タンクから供給される洗米水の量を少なくすることができる。
【0046】
外郭筒102の外周には、円環状のプーリ166が外郭筒102を取り囲んだ状態で回転自在に支持されると共に、外郭筒102側方の装置本体18内には搬送モータ168が固定されており、プーリ166は、搬送モータ168の駆動軸に固定されたプーリ170にベルト172を介して連結されている。プーリ166の上面には円環板状の搬送板174が固定されており、搬送板174は、外郭筒102を取り囲むと共に、上記移送板158の下方に配置されている。このため、搬送モータ168が駆動されて、プーリ166と一体に搬送板174が回転されることで、移送板158の外周からの原料白米が、搬送板174上に落下して、遠心力により搬送板174の外方向へ移動される。
【0047】
搬送板174に対応して装置本体18の上壁下面には、円筒状の係止筒176の上端が固定されており、係止筒176の周壁は搬送板174の外周近傍の直上に位置すると共に、係止筒176の周壁下端と搬送板174との隙間は原料白米が通過しない程度以下の大きさとされている。このため、この係止筒176の周壁によって、移送板158からの原料白米が全て搬送板174上に落下されると共に、搬送板174上の原料白米が搬送板174の外周から落下することが防止される。
【0048】
係止筒176の乾燥部16側における周壁には、搬送路178が形成されており、搬送路178は対向する一対の側壁178A(図7参照)を有している。一方の側壁178A(搬送板174回転方向側の側壁178A)と外郭筒102との間には、湾曲された堰板180(図7参照)が架け渡されており、堰板180の下端と搬送板174との隙間は原料白米が通過しない程度以下の大きさとされている。これにより、搬送板174上の原料白米の回転が堰板180に阻止されることで、この原料白米が搬送板174の外周から落下して搬送路178を介して乾燥部16へ搬送される。
【0049】
図6及び図7に詳細に示す如く、乾燥部16は、脱水部14に隣接して装置本体18内に配設されている。乾燥部16は乾燥筒200を備えており、乾燥筒200は上記取付台20上に立設されている。乾燥筒200の内周面には複数の受けロール202が回転自在に支持されており、複数の受けロール202上には乾燥円盤204が載置されている。これにより、乾燥円盤204は乾燥筒200内で水平な状態とされて回転可能に支持されている。乾燥筒200の上端は開口されると共に、乾燥筒200内の乾燥円盤204より上側は乾燥室206とされており、脱水処理された原料白米が搬送路178から乾燥筒200の上端開口を介して乾燥円盤204上に落下する。
【0050】
乾燥円盤204の中心には乾燥モータ208の駆動軸が固定されると共に、乾燥モータ208は上記取付台20に支持されており、乾燥モータ208が駆動されることで乾燥円盤204が回転される。乾燥室206の中心には支持筒210が設置されると共に、支持筒210と乾燥筒200との間には一対のブラケット212が架け渡されており、一方のブラケット212(乾燥円盤204上に落下した原料白米が最初に通過する方のブラケット212)には複数(本実施の形態では3つ)の均平板214が支持されている。各均平板214の乾燥円盤204に対する高さ及び各均平板214の向きは調節可能とされており、乾燥円盤204が回転されることで、複数の均平板214によって原料白米が乾燥円盤204上で均等に均される。
【0051】
乾燥筒200の上方における装置本体18上壁にはヒータ216が設けられており、ヒータ216は、装置本体18の外部からの空気を加熱することで温風を生じさせて、この温風を乾燥筒200の上端開口を介して乾燥円盤204上の原料白米に均等に送風する。さらに、乾燥円盤204には多数の通風孔204Aが形成されており、乾燥筒200内の乾燥円盤204より下側は排気室218とされている。乾燥筒200の下端は開口されると共に、上記取付台20には乾燥筒200の下方において排気口220が形成されており、排気口220の下側には排気管222が排気口220を覆う状態で連結されている。これにより、ヒータ216から送風された温風が乾燥円盤204上の原料白米を通過することで原料白米が乾燥される(原料白米に付着した水が除去される)と共に、原料白米を通過した温風が通風孔204A、排気室218、排気口220及び排気管222を介して装置本体18の外部に吸引排気される。
【0052】
乾燥筒200と支持筒210との間には、湾曲された堰板224が架け渡されており、堰板224の下端と乾燥円盤204との隙間は原料白米が通過しない程度以下の大きさとされている。堰板224に対応して乾燥筒200の外周には排出樋226が設けられており、排出樋226は、乾燥筒200内と装置本体18の外部とを連通している。これにより、上記搬送路178を介して乾燥円盤204上に落下した原料白米が乾燥円盤204によって略一回転された際に、原料白米の回転が堰板224に阻止されて原料白米が乾燥円盤204の外方向へ移動されることで、乾燥処理された原料白米(無洗米)が、乾燥筒200内から排出樋226を介して装置本体18の外部に排出される構成である。
【0053】
また、無洗米製造装置10は、原料白米を1500Kg/時で処理できる大型のものである。
【0054】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0055】
以上の構成の無洗米製造装置10では、供給モータ48により供給スクリュー50が回転されることで、ホッパ52からの原料白米が供給筒46を介して洗米筒42の下部に供給される。さらに、洗米モータ36により回転軸28及び洗米軸56が所定の回転速度(例えば700rpm)で回転されて、揚穀螺旋58及び洗米ロール62が回転されることで、洗米筒42の下部に供給された原料白米が、揚穀螺旋58によって揚穀室60内から洗米室64内へ下から上へ搬送される。
【0056】
給水タンクからの洗米水(清水)が洗米軸56の注水口66から洗米室64の上部へ注がれることで、揚穀室60内及び洗米室64内で揚穀螺旋58及び洗米ロール62によって原料白米が洗米水と共に攪拌されて洗米される。このように、原料白米が洗米筒42内を下から上へ搬送される一方、洗米水が洗米筒42内を上から下へ流下することで、原料白米が洗米処理の初期段階(粗洗米段階)程汚れた洗米水で洗米される一方洗米処理の後期段階(仕上げ洗米段階)程きれいな洗米水で洗米されるため、原料白米を少ない洗米水できれいに洗米することができる。さらに、脱水部14からの脱水液(準清水)が補水管54を経て供給筒46内へ注がれる。このため、供給筒46内でも原料白米を洗米できる。
【0057】
洗米された原料白米は、回転する上掻出板68により排出樋72内へ掻き出されて、排出管74の下端から脱水部14の脱水内筒104内に落下される。また、原料白米を洗米して汚れた洗米水(洗米汁)は、洗米筒42下端の排出口76から流下されると共に、洗米室64から多数の排水口80を介して排水室84内へ排水されて排水室84の下端から流下されることで、排水管78内を経て排水される。
【0058】
脱水部14では、脱水モータ134により遠心脱水筒100が所定の速度で回転されている。すなわち、脱水内筒104が所定の速度(例えば1200rpm)で回転されると共に、脱水外筒106は脱水内筒104より若干遅い所定の速度(例えば1000rpm)で回転されている。同時に、脱水外筒106の回転により起風翼156が回転されることで吸気口120から空気が吸気され、この空気が脱水内筒104の噴風室140、噴風孔104A、脱水室108、脱水外筒106の排出孔106Aを経て外郭筒102内に至る。
【0059】
脱水内筒104内に落下されて脱水内筒104の下端に到達した原料白米は、遠心力により移送口142を介して脱水室108の下部に供給される。脱水室108に供給された原料白米は、スクリュー羽根144により下から上へ搬送されながら遠心脱水され、脱水液は脱水外筒106の排出孔106Aから排出される。この際、原料白米に付着した洗米水は、脱水室108内を下から上へ搬送される途中で全て遠心脱水される。また、上述の如く吸気口120から吸気された空気が脱水室108に噴射されることで、遠心脱水作用が補助される。脱水処理された原料白米は、その表面にごく僅かに水が付着した状態で、遠心力と自然落下により脱水室108の上端から移送板158、搬送板174及び搬送路178を介して排出され、乾燥部16の乾燥円盤204上に供給される。
【0060】
乾燥部16では、乾燥モータ208によって乾燥円盤204が所定の速度(例えば7rpm)で回転されており、乾燥円盤204上に供給された原料白米は、均平板214により均等に均される。乾燥円盤204上で均された原料白米は、ヒータ216から乾燥室206、乾燥円盤204の通風孔204A、排気室218、排気口220及び排気管222を経て装置本体18外へ流れる温風を浴びることで、表面付着水が完全に除去されて乾燥されることにより、無洗米となる。無洗米となった原料白米は、排出樋226から排出される。
【0061】
ここで、洗米部12においては、洗米軸56(揚穀螺旋58、洗米ロール62、上掻出板68及び下掻出板70)が回転軸28に嵌着されている。このため、回転軸28が洗米軸56を良好に一体回転させることができる。さらに、洗米軸56を反回転軸28側(洗米筒42の上端側)へ移動させるのみで、洗米軸56を回転軸28から簡単に取り外すことができる。
【0062】
さらに、洗米筒42の上端(洗米軸56の回転軸28からの取り外し方向側端)に閉塞蓋44が取り付けられており、洗米筒42の上端から閉塞蓋44を簡単に取り外し可能とされている。このため、洗米筒42の上端から閉塞蓋44を取り外すことで、洗米軸56を回転軸28から取り外して、洗米筒42内から洗米軸56を取り出すことができる。これにより、洗米筒42内(洗米軸56(揚穀螺旋58、洗米ロール62、上掻出板68及び下掻出板70)を含む)のメンテナンス(掃除や洗浄を含む)を容易にすることができる。
【0063】
また、回転軸28を回転させる洗米モータ36が、洗米筒42の下端側部位(上端以外の部位)に設けられているため、閉塞蓋44の洗米筒42上端からの取り外し作業及び洗米軸56の回転軸28からの取り外し作業が洗米モータ36により困難になる(阻害される)ことを防止できる。これにより、閉塞蓋44を洗米筒42の上端から容易に取り外すことができると共に、洗米軸56を回転軸28から容易に取り外すことができる。
【0064】
さらに、洗米筒42の下端(上端以外の部位)から洗米筒42内に洗米水が供給されると共に、洗米筒42の下端近傍(上端以外の部位)の供給筒46から洗米筒42内に洗米水(脱水液)が供給されるため、閉塞蓋44の洗米筒42上端からの取り外し作業及び洗米軸56の回転軸28からの取り外し作業が洗米水の供給機構(配管34、連結器32、補水管54及び供給筒46)により困難になる(阻害される)ことを防止できる。これにより、閉塞蓋44を洗米筒42の上端から一層容易に取り外すことができると共に、洗米軸56を回転軸28から一層容易に取り外すことができる。
【0065】
また、好ましくは注水口66から洗米筒42内へ水を注いだ状態で、洗米軸56を通常運転時とは逆方向へ回転させることで、洗米筒42内の残留物(残留米等)が、洗米筒42内を揚穀螺旋58によって下降され、回転する下掻出板70により洗米筒42下端の排出口76から洗米筒42外へ掻き出されて、排水管78へ排出される。このため、洗米筒42内から洗米軸56を取り外さなくても、洗米筒42内の残留物を洗米筒42外へ排出することができる。
【0066】
さらに、好ましくはホッパ52から水等を注いだ状態で、供給スクリュー50を通常運転時と同一方向へ回転させると共に、洗米軸56を通常運転時とは逆方向へ回転させることで、供給筒46内の残留物(ホッパ52内から供給筒46内へ流下した残留物を含む)が、供給筒46内を供給スクリュー50によって下降された後に、洗米筒42内を揚穀螺旋58によって下降され、回転する下掻出板70により洗米筒42下端の排出口76から洗米筒42外へ掻き出されて、排水管78へ排出される。このため、供給筒46内から供給スクリュー50を取り外したり、洗米筒42内から洗米軸56を取り外さなくても、供給筒46内の残留物(ホッパ52内の残留物を含む)を供給筒46外及び洗米筒42外へ排出することができる。
【0067】
なお、本実施の形態では、洗米軸56が回転軸28にきつめの嵌入により取り付けられた構成としたが、洗米軸(攪拌部材)が回転軸(回転部材)に螺合により取り付けられた(嵌着された)構成としてもよい。この場合、洗米軸を通常運転時の回転とは逆方向へ回転させることで、洗米軸を回転軸に取り付ける構成とするのが好ましい。
【0068】
また、洗米軸56の回転軸28への取付構造(チャック部の構造)を図8に示す構成としてもよい。すなわち、図8では、洗米筒42上周壁の下端に円状の作業孔86が形成されている。回転軸28の上部は四角形筒状とされると共に、洗米軸56下部の内孔は四角形柱状とされており、洗米軸56の下部内には回転軸28の上部が嵌入されている。洗米軸56下部の周壁にはボルト88(止めネジ)が螺合されており、ボルト88の頭部には例えば六角柱状のレンチ穴(図示省略)が形成されている。ここで、ボルト88を作業孔86に対向させると共に、作業孔86から洗米筒42内に例えば六角柱状のレンチ(図示省略)を挿入して、レンチをボルト88頭部のレンチ穴に嵌合させた状態で、レンチを一方向へ回転させてボルト88を一方向へ回転させることで、ボルト88の下端が回転軸28上部の周面を押圧する。これにより、回転軸28の上部に洗米軸56の下部が取り付けられており(締付嵌着されており)、回転軸28が回転されることで、洗米軸56が一体に回転される。一方、上記と同様にレンチをボルト88頭部のレンチ穴に嵌合させた状態で、レンチを他方向へ回転させてボルト88を他方向へ回転させることで、ボルト88の下端による回転軸28上部の押圧が解除される。これにより、洗米筒42の上端から閉塞蓋44が取り外された状態で、洗米軸56が反回転軸28側へ移動されることで、洗米軸56を回転軸28から取り外し可能とされている。なお、洗米軸56の周面には、揚穀螺旋58の直下において、円環板状のリング90が固定されており、リング90によって洗米筒42内の原料白米が揚穀室60よりも下方(洗米筒42内の下端)へ流下することが防止あるいは抑制されている。
【0069】
さらに、本実施の形態では、脱水室108に供給された原料白米がスクリュー羽根144により上昇されながら遠心脱水される構成としたが、脱水室に供給された原料白米がスクリュー羽根等により下降されながら遠心脱水されるようにしてもよい。
【0070】
また、上記の実施の形態では、水平面上を回転する乾燥円盤204を備えた横回転式の乾燥部16を用いた構成としたが、乾燥ドラム等を備えた縦回転式の乾燥部及びその他の形式の乾燥部を使用することができる。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に記載の洗米装置では、回転部材から攪拌部材が取り外し可能とされているため、洗米筒内のメンテナンスを容易にすることが可能となる。
【0072】
請求項2に記載の洗米装置では、攪拌部材が回転部材に嵌着されているため、回転部材が攪拌部材を良好に回転させることができると共に、攪拌部材を回転部材から簡単に取り外すことができる。
【0073】
請求項3に記載の洗米装置では、洗米筒の一端から蓋部材を取り外し可能とされているため、確実に洗米筒内のメンテナンスを容易にすることができる。
【0074】
請求項4に記載の洗米装置では、洗米モータが洗米筒の一端以外の部位に設けられているため、攪拌部材を回転部材から容易に取り外すことができる。
【0075】
請求項5に記載の洗米装置では、洗米筒の一端以外の部位から洗米筒内に洗米水が供給されるため、攪拌部材を回転部材から容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無洗米製造装置を示す縦断正面図である。
【図2】無洗米製造装置を示す一部破断した平面図である。
【図3】洗米部を詳細に示す縦断正面図である。
【図4】脱水部を詳細に示す縦断正面図である。
【図5】洗米部及び脱水部を詳細に示す一部破断した平面図である。
【図6】乾燥部を詳細に示す縦断正面図である。
【図7】乾燥部を詳細に示す一部破断した平面図である。
【図8】洗米部の別例を詳細に示す縦断正面図である。
【符号の説明】
10 無洗米製造装置
12 洗米部(洗米装置)
28 回転軸(回転部材)
36 洗米モータ
42 洗米筒
44 閉塞蓋(蓋部材)
58 揚穀螺旋(攪拌部材)
62 洗米ロール(攪拌部材)
【発明の属する技術分野】
本発明は、原料白米を洗米水と共に攪拌して洗米する洗米装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
無洗米製造装置としては、洗米部の洗米筒内で原料白米を洗米水と共に攪拌して洗米し、洗米された原料白米を脱水部で脱水し、脱水された原料白米を乾燥部で乾燥させて、無洗米を製造するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この無洗米製造装置の洗米部では、洗米筒の上方に軸受部材が固定されており、軸受部材には回転軸が軸支されている。軸受部材の側方には洗米モータが配置されており、洗米モータが駆動されることで、回転軸が回転される。回転軸は軸受部材から下方へ突出して洗米筒内に配置されており、洗米筒内における回転軸には洗米ロール及び揚穀螺旋が形成されている。洗米筒内には、洗米筒の上方から回転軸内を介して洗米水が供給され、これにより、洗米筒内へ供給された原料白米が、回転軸の回転により回転される洗米ロール及び揚穀螺旋によって、洗米水と共に攪拌されて洗米される構成である。
【0004】
ここで、このような無洗米製造装置の洗米部においては、洗米筒内(回転軸の洗米ロール及び揚穀螺旋を含む)のメンテナンスを容易にできることが望まれている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−18295公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、洗米筒内のメンテナンスを容易にすることが可能な洗米装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の洗米装置は、内部に原料白米及び洗米水が供給される洗米筒と、前記洗米筒内に設けられた攪拌部材と、前記攪拌部材が取り付けられ、回転されて前記攪拌部材を回転させることで前記洗米筒内で前記攪拌部材が原料白米を洗米水と共に攪拌して洗米すると共に、前記攪拌部材が取り外し可能とされた回転部材と、を備えている。
【0008】
請求項1に記載の洗米装置では、洗米筒内の攪拌部材が取り付けられた回転部材が回転されて攪拌部材が回転されることで、洗米筒内で攪拌部材が原料白米を洗米水と共に攪拌して洗米する。
【0009】
ここで、回転部材から攪拌部材が取り外し可能とされている。このため、回転部材から攪拌部材を取り外すことで、洗米筒内(攪拌部材を含む)のメンテナンスを容易にすることが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の洗米装置は、請求項1に記載の洗米装置において、前記攪拌部材が前記回転部材に嵌着された、ことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の洗米装置では、攪拌部材が回転部材に嵌着されているため、回転部材が攪拌部材を良好に回転させることができると共に、攪拌部材を回転部材から簡単に取り外すことができる。
【0012】
請求項3に記載の洗米装置は、請求項1または請求項2に記載の洗米装置において、前記洗米筒における前記攪拌部材の前記回転部材からの取り外し方向側の一端に取り付けられ、前記洗米筒の一端から取り外し可能とされた蓋部材を備えた、ことを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の洗米装置では、洗米筒の一端(攪拌部材の回転部材からの取り外し方向側端)に蓋部材が取り付けられており、洗米筒の一端から蓋部材を取り外し可能とされている。このため、洗米筒の一端から蓋部材を取り外すことで、洗米筒内から攪拌部材を取り出し可能になり、これにより、確実に洗米筒内(攪拌部材を含む)のメンテナンスを容易にすることができる。
【0014】
請求項4に記載の洗米装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の洗米装置において、前記洗米筒における前記攪拌部材の前記回転部材からの取り外し方向側の一端以外の部位に設けられ、前記回転部材を回転させる洗米モータを備えた、ことを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の洗米装置では、回転部材を回転させる洗米モータが、洗米筒の一端(攪拌部材の回転部材からの取り外し方向側端)以外の部位に設けられているため、攪拌部材の回転部材からの取り外し作業が洗米モータにより困難になることを抑制できる。これにより、攪拌部材を回転部材から容易に取り外すことができる。
【0016】
請求項5に記載の洗米装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の洗米装置において、前記洗米筒における前記攪拌部材の前記回転部材からの取り外し方向側の一端以外の部位から前記洗米筒内に洗米水が供給される、ことを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載の洗米装置では、洗米筒の一端(攪拌部材の回転部材からの取り外し方向側端)以外の部位から洗米筒内に洗米水が供給されるため、攪拌部材の回転部材からの取り外し作業が洗米水の供給機構により困難になることを抑制できる。これにより、攪拌部材を回転部材から容易に取り外すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の洗米装置が適用されて構成された実施の形態に係る無洗米製造装置10が縦断正面図にて示されており、図2には、無洗米製造装置10が一部破断した平面図にて示されている。
【0019】
本実施の形態に係る無洗米製造装置10は、洗米装置としての洗米部12、水除去装置としての脱水部14及び乾燥部16を備えており、脱水部14及び乾燥部16は、長方体箱状の装置本体18内に収容されている。装置本体18の内部には取付台20が架設されると共に、装置本体18の外周(4つの周面)にはカバー22が設けられている。
【0020】
装置本体18上壁の一端には、支持柱24が立設されており、支持柱24の上端には洗米部12が取り付けられている。
【0021】
図3及び図5に詳細に示す如く、洗米部12は略円筒状の軸受部材26を備えており、軸受部材26は、45°傾斜された状態で、下周壁が支持柱24の上端に固定されている。軸受部材26内には、回転部材としての円筒状の回転軸28が回転自在に軸支されており、回転軸28内は給水穴28Aとされている。回転軸28の上部は軸受部材26の上面から突出しており、回転軸28の上部はチャック部を構成してスプライン軸とされている。回転軸28の下部は軸受部材26の下面から突出しており、回転軸28の下部にはプーリ30が固定されている。
回転軸28の下端には、屈曲円筒状の連結器32の上端が連結されており、連結器32は、回転軸28に対して回転自在とされて、回転軸28の回転を許可している。連結器32の下端には配管34が連結されており、配管34は、装置本体18内を通って装置本体18外に出されることで、装置本体18の外部に設けられた給水タンク(図示省略)に連結されている。
【0022】
軸受部材26の上周壁には、洗米モータ36が固定されており、洗米モータ36の駆動軸にはプーリ38が固定されている。プーリ38は回転軸28下部のプーリ30にベルト40を介して連結されており、洗米モータ36が駆動されることで、回転軸28が回転される。
【0023】
軸受部材26の上端には、円筒状の洗米筒42の下端(他端)が固定されており、洗米筒42は軸受部材26と同様に45°傾斜されると共に、洗米筒42内の下部には回転軸28の上部が収容されている。また、洗米筒42の上端(一端)は、蓋部材としての略円盤状の閉塞蓋44が所謂キャッチクリップ、所謂スプリング付きファスナまたはビス等により取り付けられて、閉塞されており、閉塞蓋44は洗米筒42の上端から簡単に取り外し可能とされている。
【0024】
洗米筒42上周壁の下端近傍には、スクリューフィーダを構成する円筒状の供給筒46が固定されており、供給筒46は洗米筒42とは反対側へ45°傾斜されると共に、供給筒46内の下端は洗米筒42内の下端近傍に連通されている。
供給筒46の上端にはスクリューフィーダを構成する供給モータ48が固定されると共に、供給筒46内にはスクリューフィーダを構成する供給スクリュー50が設けられており、供給モータ48が駆動されることで供給スクリュー50が回転される。供給筒46の上周壁には漏斗状のホッパ52が固定されており、ホッパ52は、垂直に起立されて、上方に開放されている。ここで、ホッパ52に原料白米(精白米)が供給されることで、原料白米が供給筒46内を供給スクリュー50の回転により搬送されて洗米筒42内の下端近傍(下記揚穀室60内の下部)に供給される。また、供給筒46の上周壁には、ホッパ52の下方において、補水管54の一端が固定されており、補水管54の一端内は供給筒46内に連通されている。
【0025】
洗米筒42内には、円筒状の洗米軸56が設けられており、洗米軸56内は給水穴56Aとされると共に、洗米軸56の上端は閉塞されている。洗米軸56の下部はチャック部を構成して内孔がスプライン穴とされており、洗米軸56の下部内には回転軸28の上部が嵌着(きつめに嵌入)されている。これにより、回転軸28が回転されることで、洗米軸56が一体に回転される。さらに、洗米筒42の上端から閉塞蓋44が取り外された状態で、洗米軸56が反回転軸28側へ移動されることで、洗米軸56を回転軸28から取り外し可能とされている。
【0026】
洗米軸56の下端を除く下端側は、周面に螺旋板状のスクリュー羽根58Aが固定されて攪拌部材を構成する揚穀螺旋58とされており、揚穀螺旋58と洗米筒42との間には揚穀室60が形成されている。これにより、洗米軸56が回転されて、揚穀螺旋58が回転されることで、揚穀螺旋58が揚穀室60内の原料白米を下から上に搬送する。
【0027】
洗米軸56周面の上端を除く上端側には、円柱状の突条62Aが複数固定されており、複数の突条62Aは螺旋線上に配列されている。さらに、洗米軸56周面の上端を除く上端側には、平板状の攪拌板62Bが複数固定されており、複数の攪拌板62Bは洗米軸56の軸方向に対して傾斜されている。これにより、洗米軸56の上端を除く上端側は攪拌部材を構成する洗米ロール62とされており、洗米筒42と洗米ロール62との間には洗米室64が形成されている。
【0028】
このため、洗米軸56が回転されて、揚穀螺旋58及び洗米ロール62が回転されることで、揚穀螺旋58により下から上に搬送される原料白米が、揚穀室60内及び洗米室64内で、スクリュー羽根58A、突条62A及び攪拌板62Bと原料白米の自重とによって抵抗を与えられて、攪拌される。
【0029】
洗米軸56の周壁には、洗米ロール62構成部位の上部から上下方向中間部分の範囲において、複数の注水口66が形成されており、各注水口66は洗米軸56内(給水穴56A)に連通されている。ここで、上記給水タンクから配管34、連結器32及び回転軸28内(給水穴28A)を介して洗米軸56内(給水穴56A)に洗米水(清水)が供給されることで、各注水口66から洗米室64内へ洗米水が注がれて、洗米室64内及び揚穀室60内で原料白米が洗米される。
【0030】
洗米軸56周面の上端には、平板状の上掻出板68が複数固定されており、各上掻出板68は洗米軸56の軸方向に平行に配置されている。一方、洗米軸56周面の下端には、平板状の下掻出板70が複数固定されており、各下掻出板70は洗米軸56の軸方向に平行に配置されている。複数の上掻出板68及び複数の下掻出板70は、洗米軸56の回転と一体に回転される。
【0031】
洗米筒42下周壁の上部には、洗米軸56周面の上掻出板68形成部位に対向する部位において、筒状の排出樋72の上端が固定されており、排出樋72は、屈曲されて下部が垂直に配置されている。排出樋72内の上端は洗米筒42内の上部に連通されており、洗米処理された原料白米は、揚穀螺旋58の搬送力により洗米筒42内の上部へ搬送されることで、回転する上掻出板68により洗米筒42外へ掻き出されて、排出樋72内へ排出される。
【0032】
排出樋72の下端には、筒状の排出管74の上端が差し込み(嵌合)により取り付けられている。排出管74は垂直に配置されており、排出樋72内へ排出された原料白米は、排出管74内を落下して排出管74の下端から排出される。また、排出管74は、下方(反排出樋72側)へ移動されることで、排出樋72から簡単に取り外し可能とされている。
【0033】
洗米筒42下周壁の下端には、洗米軸56周面の下掻出板70形成部位に対向する部位において、排出口76が形成されている。排出口76は洗米筒42内の下端に連通されており、原料白米を洗米して汚れた洗米水(洗米汁)は、洗米筒42内の下端に流下することで、排出口76から下方へ排水される。
【0034】
排出口76の下方(直下)には、排水管78の一端が配置されており、排水管78の一端は、垂直に起立された漏斗状とされて、上方に開放されている。このため、排出口76から下方へ排水された洗米水(洗米汁)は、排水管78の一端内に流下して、排水管78内を経て排水される。また、排水管78は上記支持柱24に嵌合等により取り付けられており、排水管78は支持柱24から簡単に取り外し可能とされている。
【0035】
洗米筒42の下周壁には、洗米室64形成部位の上下方向略中間部分から下部までの範囲において、多数の排水口80が形成されており、洗米室64で原料白米を洗米して汚れた洗米水(洗米汁)が多数の排水口80から排水されることで、洗米室64内の原料白米の汚れが抑制される。なお、この排水口80は、洗米筒42の洗米室64形成部位の全体に穿設してもよい。
【0036】
洗米筒42下周壁の外周には、排水口80形成部位から排出口76形成部位までの範囲において、排水カバー82が例えばビス等により取り付けられており、排水カバー82は透明とされている。排水カバー82は、洗米筒42の下周壁を覆って、洗米筒42との間に排水室84を形成しており、多数の排水口80から排水された洗米水(洗米汁)は、排水室84内に排水される。排水カバー82下端の下方(直下)には排水管78の一端が配置されており、排水室84内を経て排水室84の下端から下方へ排水される洗米水(洗米汁)は、排水管78の一端内に流下して、排水管78内を経て排水される。また、排水カバー82は、洗米筒42から簡単に取り外し可能とされている。
【0037】
図4及び図5に詳細に示す如く、脱水部14は、洗米部12の直下における装置本体18内に配設されており、脱水部14は遠心脱水筒100及び外郭筒102を備えている。遠心脱水筒100は脱水内筒104及び脱水外筒106から成り、脱水内筒104及び脱水外筒106は双方とも上端が開口した円筒状とされて立設されると共に、脱水内筒104と脱水外筒106との間には脱水室108が形成されている。一方、外郭筒102は、上端が開口した円筒状とされて遠心脱水筒100を取り囲んだ状態で立設されている。
【0038】
脱水部14に対応して装置本体18の上壁には、円状の開放口110が形成されており、開放口110は、透明とされた略円盤状のカバー112に閉じられている。カバー112は開放口110周辺の装置本体18の上壁にビス等により取り付けられており、カバー112が装置本体18の上壁から取り外されて、開放口110が開放された際には、外郭筒102の内側の範囲が開放される。また、カバー112には、直下に脱水内筒104内が配置される部位において、周方向に沿って円状の吸気口120が複数形成されている。
【0039】
カバー112の中心部分には、洗米部12の排出管74が挿通されており、排出管74の下端は脱水内筒104内の上部まで到達している。このため、洗米処理されて排出管74の下端から排出された原料白米は、脱水内筒104内に落下する。
【0040】
脱水内筒104の下端には、略円盤状の下端板124が設けられており、下端板124の中央部は上方へ略円錐状に突出している。下端板124の下面中央には円筒軸126が固定されると共に、上記取付台20上には円筒状の軸受台130が固定されており、円筒軸126は軸受台130内に後記円筒軸148を介して回転自在に軸支されている。円筒軸126は取付台20から下方に突出しており、円筒軸126の下端にはプーリ132が固定されている。取付台20の下面には脱水モータ134が支持されると共に、脱水モータ134の駆動軸にはプーリ136が固定されており、このプーリ136は、円筒軸126下端のプーリ132にベルト138を介して連結されている。これにより、脱水モータ134が駆動されることで、円筒軸126及び下端板124が回転されて、脱水内筒104が回転される。
【0041】
脱水内筒104の周壁には、多数の噴風孔104Aが形成されており、脱水内筒104の内部は噴風室140とされている。脱水内筒104の周壁下端には、周方向に沿って複数の移送口142が形成されており、脱水内筒104内に落下して下端板124上に到達した原料白米は、下端板124が回転されることで、遠心力を受けて移送口142を介して脱水室108の下部に移送される。さらに、脱水内筒104の外周には、螺旋板状のスクリュー羽根144が固定されており、脱水内筒104が回転されることでスクリュー羽根144が一体に回転されて、脱水室108内の原料白米が下から上へ搬送される。
【0042】
脱水外筒106の下端には、円環板状の下端板146が設けられており、下端板146の下面中央には円筒軸148が固定されている。円筒軸148は、円筒軸126を取り囲んだ状態で上記軸受台130内に回転自在に軸支されており、円筒軸148は取付台20から下方に突出すると共に、円筒軸148の下端にはプーリ150が固定されている。上記脱水モータ134の駆動軸にはプーリ152が固定されており、このプーリ152は、円筒軸148下端のプーリ150にベルト154を介して連結されている。これにより、脱水モータ134が駆動されることで、円筒軸148及び下端板146が回転されて、脱水外筒106が回転される。また、プーリ150の直径はプーリ132の直径と同一とされると共に、プーリ152の直径はプーリ136の直径より若干小さくされている。
【0043】
脱水外筒106の周壁には、多数の排水・排風用の排出孔106Aが形成されている。脱水外筒106の周面には、複数の起風翼156が固定されており、各起風翼156は脱水外筒106の軸方向(回転中心軸)に平行とされている。このため、脱水外筒106が回転されて、複数の起風翼156が一体に回転されることで、脱水外筒106の外側(外郭筒102内)に風が発生する。これにより、上記吸気口120から装置本体18内に空気が吸気されて、上記噴風室140、噴風孔104A、脱水室108、排出孔106A及び外郭筒102内の順で風が送風される。このため、脱水室108内を下から上へ搬送される原料白米に付着した洗米水が脱水(除去)される。
【0044】
脱水外筒106上端の外周には、円環板状の移送板158が固定されており、脱水処理されて脱水室108の上端から排出された原料白米が、遠心力により移送板158上に搬送される。移送板158は外郭筒102の上方に配置されており、脱水外筒106の回転により移送板158が一体に回転されることで、移送板158上の原料白米が遠心力を受けて移送板158の外周から落下する。移送板158の外周は外郭筒102の周壁の直上に位置しており、このため、移送板158の外周から落下する原料白米は、外郭筒102の外側を通過する。
【0045】
外郭筒102の下端には、円環板状の下面板102Aが設けられており、下面板102Aは上記取付台20に取付部材160を介して固定されている。外郭筒102の周壁下側及び下面板102Aの外周には搬送管162が連結されており、外郭筒102内へ送風された風が搬送管162内へ送風されると共に、脱水室108で原料白米を脱水して得られる脱水液(洗米室74内の上部で原料白米に付着した洗米水であるため準清水である)が排出孔106A及び外郭筒102内を介して搬送管162内へ流下する。搬送管162の下端はポンプ164に接続されており、ポンプ164は、装置本体18内の下端に固定されている。ポンプ164の周壁には排気窓114が形成されており、搬送管162内へ送風された風がポンプ164内を経て排気窓114から排気される。ポンプ164内にはタンク(図示省略)が設けられると共に、ポンプ164には上記補水管54の他端が接続されており、搬送管162内からタンク内に排水された脱水液が、ポンプ164によって補水管54内を搬送されて、洗米部12の供給筒46内へ注がれる。このため、揚穀室60内及び洗米室64内の他に、供給筒46内で原料白米が供給スクリュー50の抵抗を受けて洗米される。これにより、洗米部12で原料白米を短い許容時間内でできるだけ長い工程で洗米してきれいに洗米することができると共に、脱水液が洗米水として再利用されて、上記給水タンクから供給される洗米水の量を少なくすることができる。
【0046】
外郭筒102の外周には、円環状のプーリ166が外郭筒102を取り囲んだ状態で回転自在に支持されると共に、外郭筒102側方の装置本体18内には搬送モータ168が固定されており、プーリ166は、搬送モータ168の駆動軸に固定されたプーリ170にベルト172を介して連結されている。プーリ166の上面には円環板状の搬送板174が固定されており、搬送板174は、外郭筒102を取り囲むと共に、上記移送板158の下方に配置されている。このため、搬送モータ168が駆動されて、プーリ166と一体に搬送板174が回転されることで、移送板158の外周からの原料白米が、搬送板174上に落下して、遠心力により搬送板174の外方向へ移動される。
【0047】
搬送板174に対応して装置本体18の上壁下面には、円筒状の係止筒176の上端が固定されており、係止筒176の周壁は搬送板174の外周近傍の直上に位置すると共に、係止筒176の周壁下端と搬送板174との隙間は原料白米が通過しない程度以下の大きさとされている。このため、この係止筒176の周壁によって、移送板158からの原料白米が全て搬送板174上に落下されると共に、搬送板174上の原料白米が搬送板174の外周から落下することが防止される。
【0048】
係止筒176の乾燥部16側における周壁には、搬送路178が形成されており、搬送路178は対向する一対の側壁178A(図7参照)を有している。一方の側壁178A(搬送板174回転方向側の側壁178A)と外郭筒102との間には、湾曲された堰板180(図7参照)が架け渡されており、堰板180の下端と搬送板174との隙間は原料白米が通過しない程度以下の大きさとされている。これにより、搬送板174上の原料白米の回転が堰板180に阻止されることで、この原料白米が搬送板174の外周から落下して搬送路178を介して乾燥部16へ搬送される。
【0049】
図6及び図7に詳細に示す如く、乾燥部16は、脱水部14に隣接して装置本体18内に配設されている。乾燥部16は乾燥筒200を備えており、乾燥筒200は上記取付台20上に立設されている。乾燥筒200の内周面には複数の受けロール202が回転自在に支持されており、複数の受けロール202上には乾燥円盤204が載置されている。これにより、乾燥円盤204は乾燥筒200内で水平な状態とされて回転可能に支持されている。乾燥筒200の上端は開口されると共に、乾燥筒200内の乾燥円盤204より上側は乾燥室206とされており、脱水処理された原料白米が搬送路178から乾燥筒200の上端開口を介して乾燥円盤204上に落下する。
【0050】
乾燥円盤204の中心には乾燥モータ208の駆動軸が固定されると共に、乾燥モータ208は上記取付台20に支持されており、乾燥モータ208が駆動されることで乾燥円盤204が回転される。乾燥室206の中心には支持筒210が設置されると共に、支持筒210と乾燥筒200との間には一対のブラケット212が架け渡されており、一方のブラケット212(乾燥円盤204上に落下した原料白米が最初に通過する方のブラケット212)には複数(本実施の形態では3つ)の均平板214が支持されている。各均平板214の乾燥円盤204に対する高さ及び各均平板214の向きは調節可能とされており、乾燥円盤204が回転されることで、複数の均平板214によって原料白米が乾燥円盤204上で均等に均される。
【0051】
乾燥筒200の上方における装置本体18上壁にはヒータ216が設けられており、ヒータ216は、装置本体18の外部からの空気を加熱することで温風を生じさせて、この温風を乾燥筒200の上端開口を介して乾燥円盤204上の原料白米に均等に送風する。さらに、乾燥円盤204には多数の通風孔204Aが形成されており、乾燥筒200内の乾燥円盤204より下側は排気室218とされている。乾燥筒200の下端は開口されると共に、上記取付台20には乾燥筒200の下方において排気口220が形成されており、排気口220の下側には排気管222が排気口220を覆う状態で連結されている。これにより、ヒータ216から送風された温風が乾燥円盤204上の原料白米を通過することで原料白米が乾燥される(原料白米に付着した水が除去される)と共に、原料白米を通過した温風が通風孔204A、排気室218、排気口220及び排気管222を介して装置本体18の外部に吸引排気される。
【0052】
乾燥筒200と支持筒210との間には、湾曲された堰板224が架け渡されており、堰板224の下端と乾燥円盤204との隙間は原料白米が通過しない程度以下の大きさとされている。堰板224に対応して乾燥筒200の外周には排出樋226が設けられており、排出樋226は、乾燥筒200内と装置本体18の外部とを連通している。これにより、上記搬送路178を介して乾燥円盤204上に落下した原料白米が乾燥円盤204によって略一回転された際に、原料白米の回転が堰板224に阻止されて原料白米が乾燥円盤204の外方向へ移動されることで、乾燥処理された原料白米(無洗米)が、乾燥筒200内から排出樋226を介して装置本体18の外部に排出される構成である。
【0053】
また、無洗米製造装置10は、原料白米を1500Kg/時で処理できる大型のものである。
【0054】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0055】
以上の構成の無洗米製造装置10では、供給モータ48により供給スクリュー50が回転されることで、ホッパ52からの原料白米が供給筒46を介して洗米筒42の下部に供給される。さらに、洗米モータ36により回転軸28及び洗米軸56が所定の回転速度(例えば700rpm)で回転されて、揚穀螺旋58及び洗米ロール62が回転されることで、洗米筒42の下部に供給された原料白米が、揚穀螺旋58によって揚穀室60内から洗米室64内へ下から上へ搬送される。
【0056】
給水タンクからの洗米水(清水)が洗米軸56の注水口66から洗米室64の上部へ注がれることで、揚穀室60内及び洗米室64内で揚穀螺旋58及び洗米ロール62によって原料白米が洗米水と共に攪拌されて洗米される。このように、原料白米が洗米筒42内を下から上へ搬送される一方、洗米水が洗米筒42内を上から下へ流下することで、原料白米が洗米処理の初期段階(粗洗米段階)程汚れた洗米水で洗米される一方洗米処理の後期段階(仕上げ洗米段階)程きれいな洗米水で洗米されるため、原料白米を少ない洗米水できれいに洗米することができる。さらに、脱水部14からの脱水液(準清水)が補水管54を経て供給筒46内へ注がれる。このため、供給筒46内でも原料白米を洗米できる。
【0057】
洗米された原料白米は、回転する上掻出板68により排出樋72内へ掻き出されて、排出管74の下端から脱水部14の脱水内筒104内に落下される。また、原料白米を洗米して汚れた洗米水(洗米汁)は、洗米筒42下端の排出口76から流下されると共に、洗米室64から多数の排水口80を介して排水室84内へ排水されて排水室84の下端から流下されることで、排水管78内を経て排水される。
【0058】
脱水部14では、脱水モータ134により遠心脱水筒100が所定の速度で回転されている。すなわち、脱水内筒104が所定の速度(例えば1200rpm)で回転されると共に、脱水外筒106は脱水内筒104より若干遅い所定の速度(例えば1000rpm)で回転されている。同時に、脱水外筒106の回転により起風翼156が回転されることで吸気口120から空気が吸気され、この空気が脱水内筒104の噴風室140、噴風孔104A、脱水室108、脱水外筒106の排出孔106Aを経て外郭筒102内に至る。
【0059】
脱水内筒104内に落下されて脱水内筒104の下端に到達した原料白米は、遠心力により移送口142を介して脱水室108の下部に供給される。脱水室108に供給された原料白米は、スクリュー羽根144により下から上へ搬送されながら遠心脱水され、脱水液は脱水外筒106の排出孔106Aから排出される。この際、原料白米に付着した洗米水は、脱水室108内を下から上へ搬送される途中で全て遠心脱水される。また、上述の如く吸気口120から吸気された空気が脱水室108に噴射されることで、遠心脱水作用が補助される。脱水処理された原料白米は、その表面にごく僅かに水が付着した状態で、遠心力と自然落下により脱水室108の上端から移送板158、搬送板174及び搬送路178を介して排出され、乾燥部16の乾燥円盤204上に供給される。
【0060】
乾燥部16では、乾燥モータ208によって乾燥円盤204が所定の速度(例えば7rpm)で回転されており、乾燥円盤204上に供給された原料白米は、均平板214により均等に均される。乾燥円盤204上で均された原料白米は、ヒータ216から乾燥室206、乾燥円盤204の通風孔204A、排気室218、排気口220及び排気管222を経て装置本体18外へ流れる温風を浴びることで、表面付着水が完全に除去されて乾燥されることにより、無洗米となる。無洗米となった原料白米は、排出樋226から排出される。
【0061】
ここで、洗米部12においては、洗米軸56(揚穀螺旋58、洗米ロール62、上掻出板68及び下掻出板70)が回転軸28に嵌着されている。このため、回転軸28が洗米軸56を良好に一体回転させることができる。さらに、洗米軸56を反回転軸28側(洗米筒42の上端側)へ移動させるのみで、洗米軸56を回転軸28から簡単に取り外すことができる。
【0062】
さらに、洗米筒42の上端(洗米軸56の回転軸28からの取り外し方向側端)に閉塞蓋44が取り付けられており、洗米筒42の上端から閉塞蓋44を簡単に取り外し可能とされている。このため、洗米筒42の上端から閉塞蓋44を取り外すことで、洗米軸56を回転軸28から取り外して、洗米筒42内から洗米軸56を取り出すことができる。これにより、洗米筒42内(洗米軸56(揚穀螺旋58、洗米ロール62、上掻出板68及び下掻出板70)を含む)のメンテナンス(掃除や洗浄を含む)を容易にすることができる。
【0063】
また、回転軸28を回転させる洗米モータ36が、洗米筒42の下端側部位(上端以外の部位)に設けられているため、閉塞蓋44の洗米筒42上端からの取り外し作業及び洗米軸56の回転軸28からの取り外し作業が洗米モータ36により困難になる(阻害される)ことを防止できる。これにより、閉塞蓋44を洗米筒42の上端から容易に取り外すことができると共に、洗米軸56を回転軸28から容易に取り外すことができる。
【0064】
さらに、洗米筒42の下端(上端以外の部位)から洗米筒42内に洗米水が供給されると共に、洗米筒42の下端近傍(上端以外の部位)の供給筒46から洗米筒42内に洗米水(脱水液)が供給されるため、閉塞蓋44の洗米筒42上端からの取り外し作業及び洗米軸56の回転軸28からの取り外し作業が洗米水の供給機構(配管34、連結器32、補水管54及び供給筒46)により困難になる(阻害される)ことを防止できる。これにより、閉塞蓋44を洗米筒42の上端から一層容易に取り外すことができると共に、洗米軸56を回転軸28から一層容易に取り外すことができる。
【0065】
また、好ましくは注水口66から洗米筒42内へ水を注いだ状態で、洗米軸56を通常運転時とは逆方向へ回転させることで、洗米筒42内の残留物(残留米等)が、洗米筒42内を揚穀螺旋58によって下降され、回転する下掻出板70により洗米筒42下端の排出口76から洗米筒42外へ掻き出されて、排水管78へ排出される。このため、洗米筒42内から洗米軸56を取り外さなくても、洗米筒42内の残留物を洗米筒42外へ排出することができる。
【0066】
さらに、好ましくはホッパ52から水等を注いだ状態で、供給スクリュー50を通常運転時と同一方向へ回転させると共に、洗米軸56を通常運転時とは逆方向へ回転させることで、供給筒46内の残留物(ホッパ52内から供給筒46内へ流下した残留物を含む)が、供給筒46内を供給スクリュー50によって下降された後に、洗米筒42内を揚穀螺旋58によって下降され、回転する下掻出板70により洗米筒42下端の排出口76から洗米筒42外へ掻き出されて、排水管78へ排出される。このため、供給筒46内から供給スクリュー50を取り外したり、洗米筒42内から洗米軸56を取り外さなくても、供給筒46内の残留物(ホッパ52内の残留物を含む)を供給筒46外及び洗米筒42外へ排出することができる。
【0067】
なお、本実施の形態では、洗米軸56が回転軸28にきつめの嵌入により取り付けられた構成としたが、洗米軸(攪拌部材)が回転軸(回転部材)に螺合により取り付けられた(嵌着された)構成としてもよい。この場合、洗米軸を通常運転時の回転とは逆方向へ回転させることで、洗米軸を回転軸に取り付ける構成とするのが好ましい。
【0068】
また、洗米軸56の回転軸28への取付構造(チャック部の構造)を図8に示す構成としてもよい。すなわち、図8では、洗米筒42上周壁の下端に円状の作業孔86が形成されている。回転軸28の上部は四角形筒状とされると共に、洗米軸56下部の内孔は四角形柱状とされており、洗米軸56の下部内には回転軸28の上部が嵌入されている。洗米軸56下部の周壁にはボルト88(止めネジ)が螺合されており、ボルト88の頭部には例えば六角柱状のレンチ穴(図示省略)が形成されている。ここで、ボルト88を作業孔86に対向させると共に、作業孔86から洗米筒42内に例えば六角柱状のレンチ(図示省略)を挿入して、レンチをボルト88頭部のレンチ穴に嵌合させた状態で、レンチを一方向へ回転させてボルト88を一方向へ回転させることで、ボルト88の下端が回転軸28上部の周面を押圧する。これにより、回転軸28の上部に洗米軸56の下部が取り付けられており(締付嵌着されており)、回転軸28が回転されることで、洗米軸56が一体に回転される。一方、上記と同様にレンチをボルト88頭部のレンチ穴に嵌合させた状態で、レンチを他方向へ回転させてボルト88を他方向へ回転させることで、ボルト88の下端による回転軸28上部の押圧が解除される。これにより、洗米筒42の上端から閉塞蓋44が取り外された状態で、洗米軸56が反回転軸28側へ移動されることで、洗米軸56を回転軸28から取り外し可能とされている。なお、洗米軸56の周面には、揚穀螺旋58の直下において、円環板状のリング90が固定されており、リング90によって洗米筒42内の原料白米が揚穀室60よりも下方(洗米筒42内の下端)へ流下することが防止あるいは抑制されている。
【0069】
さらに、本実施の形態では、脱水室108に供給された原料白米がスクリュー羽根144により上昇されながら遠心脱水される構成としたが、脱水室に供給された原料白米がスクリュー羽根等により下降されながら遠心脱水されるようにしてもよい。
【0070】
また、上記の実施の形態では、水平面上を回転する乾燥円盤204を備えた横回転式の乾燥部16を用いた構成としたが、乾燥ドラム等を備えた縦回転式の乾燥部及びその他の形式の乾燥部を使用することができる。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に記載の洗米装置では、回転部材から攪拌部材が取り外し可能とされているため、洗米筒内のメンテナンスを容易にすることが可能となる。
【0072】
請求項2に記載の洗米装置では、攪拌部材が回転部材に嵌着されているため、回転部材が攪拌部材を良好に回転させることができると共に、攪拌部材を回転部材から簡単に取り外すことができる。
【0073】
請求項3に記載の洗米装置では、洗米筒の一端から蓋部材を取り外し可能とされているため、確実に洗米筒内のメンテナンスを容易にすることができる。
【0074】
請求項4に記載の洗米装置では、洗米モータが洗米筒の一端以外の部位に設けられているため、攪拌部材を回転部材から容易に取り外すことができる。
【0075】
請求項5に記載の洗米装置では、洗米筒の一端以外の部位から洗米筒内に洗米水が供給されるため、攪拌部材を回転部材から容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無洗米製造装置を示す縦断正面図である。
【図2】無洗米製造装置を示す一部破断した平面図である。
【図3】洗米部を詳細に示す縦断正面図である。
【図4】脱水部を詳細に示す縦断正面図である。
【図5】洗米部及び脱水部を詳細に示す一部破断した平面図である。
【図6】乾燥部を詳細に示す縦断正面図である。
【図7】乾燥部を詳細に示す一部破断した平面図である。
【図8】洗米部の別例を詳細に示す縦断正面図である。
【符号の説明】
10 無洗米製造装置
12 洗米部(洗米装置)
28 回転軸(回転部材)
36 洗米モータ
42 洗米筒
44 閉塞蓋(蓋部材)
58 揚穀螺旋(攪拌部材)
62 洗米ロール(攪拌部材)
Claims (5)
- 内部に原料白米及び洗米水が供給される洗米筒と、
前記洗米筒内に設けられた攪拌部材と、
前記攪拌部材が取り付けられ、回転されて前記攪拌部材を回転させることで前記洗米筒内で前記攪拌部材が原料白米を洗米水と共に攪拌して洗米すると共に、前記攪拌部材が取り外し可能とされた回転部材と、を備えた洗米装置。 - 前記攪拌部材が前記回転部材に嵌着された、ことを特徴とする請求項1記載の洗米装置。
- 前記洗米筒における前記攪拌部材の前記回転部材からの取り外し方向側の一端に取り付けられ、前記洗米筒の一端から取り外し可能とされた蓋部材を備えた、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の洗米装置。
- 前記洗米筒における前記攪拌部材の前記回転部材からの取り外し方向側の一端以外の部位に設けられ、前記回転部材を回転させる洗米モータを備えた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の洗米装置。
- 前記洗米筒における前記攪拌部材の前記回転部材からの取り外し方向側の一端以外の部位から前記洗米筒内に洗米水が供給される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の洗米装置。
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---|---|---|---|
JP2003028077A JP2004237186A (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 洗米装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004237186A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106724964A (zh) * | 2017-03-15 | 2017-05-31 | 安徽鑫洋机电有限公司 | 螺旋输送式洗米机 |
CN107928476A (zh) * | 2017-12-06 | 2018-04-20 | 广东新功电器有限公司 | 一种粮食颗粒自动清洗装置以及含有该装置的电饭锅 |
CN108405029A (zh) * | 2018-05-04 | 2018-08-17 | 安徽云帆科技咨询有限公司 | 一种高效节能的小麦清洗装置 |
-
2003
- 2003-02-05 JP JP2003028077A patent/JP2004237186A/ja active Pending
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