JP2002191991A - 無洗米製造装置 - Google Patents

無洗米製造装置

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JP2002191991A
JP2002191991A JP2000393361A JP2000393361A JP2002191991A JP 2002191991 A JP2002191991 A JP 2002191991A JP 2000393361 A JP2000393361 A JP 2000393361A JP 2000393361 A JP2000393361 A JP 2000393361A JP 2002191991 A JP2002191991 A JP 2002191991A
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JP
Japan
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rice
cylinder
washing
rice washing
dehydration
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JP2000393361A
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English (en)
Inventor
Soichi Yamamoto
惣一 山本
Kazuo Nakamura
一雄 中村
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱水程度にムラが生じることが無く、脱水効
率が向上し、無洗米の食味を向上することができ、しか
も構造が簡単で整備性も向上する無洗米製造装置を得
る。 【解決手段】 無洗米製造装置10の脱水部66では、
単一の遠心脱水筒74を備えている。遠心脱水筒74
は、逆円錐台形状に構成されており、さらに、内周には
スクリュー羽根80が張設されている。遠心脱水筒74
内で回転されることで遠心脱水される原料白米は、上下
のスクリュー羽根80間で均等に位置し、このため脱水
孔86へ通風送給される空気は脱水孔86を均一に通り
抜け、全ての原料白米の表面に均一に空気が当たる。し
たがって、脱水程度にムラが生じることが無く、脱水効
率が向上する。しかも、単一の遠心脱水筒74を備えた
単純な構成であるため、構造が簡単で整備性も向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無洗米製造装置に係
り、特に、炊飯に先立つ洗米を必要とせず、水を加える
だけで炊飯することができ、しかも保存性の良い、所謂
“無洗米”を製造する無洗米製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に無洗米製造装置においては、例え
ば、洗米部を備えており、洗米部において原料白米(精
白米)を洗米水と共に攪拌して洗米し、アリウロン残留
物(玄米の糠層の最下層であるアリウロン層(糊粉層)
に含まれていた油脂や蛋白質や糖質などから成る極めて
粘度の高い半液体状の混合物)等の被除去物を原料白米
の表面から遊離させて洗米水に溶解した状態にする。ま
た、この無洗米製造装置は脱水部及び乾燥部を備えてお
り、洗米処理が終了した原料白米が脱水部に供給されて
脱水され、脱水処理が終了した原料白米が乾燥部に供給
されて乾燥されることで、無洗米が製造される構成であ
る。
【0003】ここで、このような無洗米製造装置におけ
る脱水部では、外周にスクリュー羽根が張設された脱水
内筒と、周面に多数の脱水孔が形成されスクリュー羽根
を取り囲んだ状態で設けられて前記脱水内筒との間に脱
水室を構成する脱水外筒と、を有した構成となってい
る。原料白米が脱水室に供給され駆動モータによって脱
水内筒と脱水外筒が回転(差動回転)されると、原料白
米が脱水室内で回転される。この回転に伴う遠心力によ
って原料白米が遠心脱水されてこの原料白米に付着して
いた洗米水が脱水孔から排水され、さらに、原料白米は
遠心脱水されながら順次上昇されて排出される構成とな
っている。
【0004】ところで、従来のこのような無洗米製造装
置における脱水部では、前述の如き脱水室を構成する脱
水内筒及び脱水外筒が、図3(B)に示す如く全体とし
て単に「円筒形」に形成された構成であったため、前述
の如く原料白米が脱水室内で回転されながら遠心脱水さ
れる際には、この原料白米は遠心力によって水平方向に
のみ押し出され(原料白米自身は脱水室内を上昇する力
を持っておらず)、このため原料白米は脱水内筒のスク
リュー羽根によって強制的に持ち上げられながら上昇さ
れる。このため、上下のスクリュー羽根の間においてス
クリュー羽根上にのみ原料白米が片寄って位置し(上下
のスクリュー羽根の間における上部空間に原料白米が存
在せず)、脱水内筒から脱水外筒へ送給(通風)される
空気が前記「上下のスクリュー羽根の間における上部空
間」にのみ素通りしてしまい、原料白米の一部の表面に
しか送給(通風)空気が当たらず、脱水程度にムラが生
じたり、脱水効率の低下を招く原因であった。このよう
な場合には、延いては無洗米の食味が低下することにな
る。
【0005】またしかも、従来のこのような無洗米製造
装置における脱水部では、前述の如き脱水内筒及び脱水
外筒によって脱水室が構成されていたため、特に、この
ような内外二槽の脱水筒を互いに回転(差動回転)させ
る構成であったため、構造が複雑であり、整備性(維持
管理のためのメンテナンス性)についても改善の余地が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、脱水程度にムラが生じることがなく、脱水効率が
向上し、無洗米の食味を向上でき、しかも構造が簡単で
整備性も向上する無洗米製造装置を得ることが目的であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の無
洗米製造装置は、原料白米を順次供給する供給口及び洗
米水を供給する給水口を有し、前記供給口から供給され
た原料白米を前記給水口から供給された前記洗米水と共
に攪拌して洗米する洗米部と、前記洗米部に連設され、
周面に多数の脱水孔が形成され駆動モータによって回転
される単一の遠心脱水筒を有し、前記洗米部から供給さ
れた原料白米を脱水する脱水部と、前記脱水部に連設さ
れ、前記脱水部から供給された原料白米を乾燥する乾燥
部と、を備え、かつ、前記遠心脱水筒を逆円錐台形状に
形成すると共に内周にスクリュー羽根を張設した、こと
を特徴としている。
【0008】請求項1記載の無洗米製造装置では、洗米
部において、供給口から供給された原料白米が給水口か
ら供給された洗米水と共に攪拌されて洗米される。この
洗米処理により、アリウロン残留物等の被除去物が原料
白米の表面から遊離して洗米水に溶解した状態となる。
さらに、洗米処理が終了した原料白米が脱水部に供給さ
れ遠心脱水筒内において遠心脱水され、脱水処理が終了
した原料白米が乾燥部に供給されて乾燥されることで、
無洗米が製造される。
【0009】ここで、この無洗米製造装置では、脱水部
の遠心脱水筒が逆円錐台形状に形成されているため、原
料白米が遠心脱水筒内で回転されながら遠心脱水される
際には、原料白米は回転に伴う遠心力によって遠心脱水
筒内を斜め上方へ向けて上昇されながら遠心脱水され
る。この際、原料白米は遠心脱水筒のスクリュー羽根に
よって上方へ真っすぐ飛び出すのを抑えられて回転しな
がら上昇される。このため、上下のスクリュー羽根の間
における空間に均等に原料白米が存在し(上下のスクリ
ュー羽根の間においてスクリュー羽根上にのみ原料白米
が片寄って位置することがなく)、遠心脱水筒の脱水孔
へ送給(通風)される空気が前記「上下のスクリュー羽
根の間における空間」を均一に通り抜け、全ての原料白
米の表面に均一に送給(通風)空気が当たる。このた
め、脱水程度にムラが生じることがなく、脱水効率が向
上する。したがって、無洗米の食味が向上する。
【0010】またここで、この無洗米製造装置では、前
述の如く脱水部は単一の遠心脱水筒を有した構成である
ため、すなわち、従来の如く脱水内筒と脱水外筒から成
る構成(内外二槽の脱水筒を用いた構成)ではないた
め、この単一の遠心脱水筒自体の構造やこの単一の遠心
脱水筒を駆動回転させる機構等が簡単となり、結果的に
整備性(維持管理のためのメンテナンス性)も大幅に向
上する。
【0011】このように、請求項1記載の無洗米製造装
置では、脱水程度にムラが生じることがなく、脱水効率
が向上し、無洗米の食味を向上することができ、しかも
構造が簡単で整備性も向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施の形態に
係る無洗米製造装置10が縦断正面図にて示されてい
る。
【0013】本実施の形態に係る無洗米製造装置10
は、洗米部12を備えている。洗米部12は、1次洗米
部14を有しており、1次洗米部14では円筒状の1次
洗米筒16が横設されている。1次洗米筒16の一端近
傍には、上方に開放され原料白米(精白米)の供給口と
してのホッパ18が連設されており、ホッパ18の下部
には流量調節シャッタ20が設けられている。流量調節
シャッタ20はホッパ18の下部を開閉可能とされてお
り、このため、ホッパ18に原料白米が供給されると、
流量調節シャッタ20によって原料白米の流量が調節さ
れつつ、1次洗米筒16内に原料白米が供給される。
【0014】1次洗米筒16の一端には洗米モータ22
が固定されると共に、1次洗米筒16内には1次回転軸
24が回転自在に収容されており、1次回転軸24は、
洗米モータ22に接続されて洗米モータ22の駆動によ
り回転する。1次回転軸24外周の所定箇所(本実施の
形態では2箇所)には、板状の攪拌突条26Aが複数形
成されて洗米ロール26が構成されており、洗米ロール
26と1次洗米筒16との間には洗米室28が形成され
ている。さらに、1次回転軸24の外周には、攪拌突条
26A形成部位以外においてスクリュー羽根30Aが形
成されて送穀螺旋30が構成されており、送穀螺旋30
と1次洗米筒16との間には送穀室32が形成されてい
る。このため、1次回転軸24が回転されると、送穀螺
旋30が送穀室32内の原料白米を1次洗米筒16の一
端側(上流側)から他端側(下流側)へ搬送しつつ、洗
米ロール26が洗米室28内の原料白米を攪拌する。
【0015】1次洗米筒16には、最上流の洗米ロール
26の上流側において給水口としての1次給水口34が
形成されており、後述の如く2次洗米水タンク52から
ポンプ42によって搬送される1次洗米水が、この1次
給水口34から供給される。これにより、1次洗米筒1
6内では洗米室28にて原料白米が1次洗米水と共に攪
拌されて洗米される。
【0016】1次洗米筒16には、最下流の洗米ロール
26の直下において多数の排水口36が穿設されてお
り、多数の排水口36からアリウロン残留物等を含有す
る1次洗米水(1次洗米汁)が排水されることで、1次
洗米筒16内の洗米水の汚れが抑制される。1次洗米筒
16には、多数の排水口36を包囲した状態で排水樋3
8が設けられており、排水樋38の直下には1次洗米水
タンク40が設けられている。1次洗米水タンク40に
はポンプ42が設けられており、多数の排水口36から
排水された1次洗米水(1次洗米汁)は、排水樋38を
経て1次洗米水タンク40に収容され、さらに、ポンプ
42によって搬送されて汚水処理される。
【0017】また、洗米部12は、2次洗米部44を有
している。2次洗米部44では円筒状の2次洗米筒46
が横設されており、2次洗米筒46の一端は1次洗米筒
16の他端に一体とされている。このため、1次洗米部
14での洗米処理を終えて1次洗米筒16の他端から排
出された原料白米は、2次洗米筒46の一端に供給され
る。
【0018】2次洗米筒46内には2次回転軸48が回
転自在に収容されており、2次回転軸48は、1次回転
軸24に一体とされて洗米モータ22の駆動により1次
回転軸24と共に回転する。2次回転軸48外周の所定
箇所(本実施の形態では2箇所)には、1次回転軸24
と同様に板状の攪拌突条26Aが複数形成されて洗米ロ
ール26が構成されており、洗米ロール26と2次洗米
筒46との間には洗米室28が形成されている。さら
に、2次回転軸48の外周には、1次回転軸24と同様
に攪拌突条26A形成部位以外においてスクリュー羽根
30Aが形成されて送穀螺旋30が構成されており、送
穀螺旋30と2次洗米筒46との間には送穀室32が形
成されている。このため、2次回転軸48が回転される
と、送穀螺旋30が送穀室32内の原料白米を2次洗米
筒46の一端側(上流側)から他端側(下流側)へ搬送
しつつ、洗米ロール26が洗米室28内の原料白米を攪
拌する。
【0019】2次洗米筒46には、最上流の洗米ロール
26の上流側において給水口としての2次給水口50が
形成されており、後述の如く脱水タンク94からポンプ
42によって搬送される2次洗米水が、この2次給水口
50から供給される。これにより、2次洗米筒46内で
は洗米室28にて原料白米が2次洗米水と共に攪拌され
て洗米される。
【0020】2次洗米筒46には、1次洗米筒16と同
様に最下流の洗米ロール26の直下において多数の排水
口36が穿設されており、多数の排水口36からアリウ
ロン残留物等を含有する2次洗米水(2次洗米汁)が排
水されることで、2次洗米筒46内の洗米水の汚れが抑
制される。2次洗米筒46には、1次洗米筒16と同様
に多数の排水口36を覆う状態で排水樋38が設けられ
ており、排水樋38の直下には2次洗米水タンク52が
設けられている。2次洗米水タンク52には、1次洗米
水タンク40と同様にポンプ42が設けられており、多
数の排水口36から排水された2次洗米水(2次洗米
汁)は、排水樋38を経て2次洗米水タンク52に収容
され、さらに、ポンプ42によって搬送されて1次洗米
水として1次給水口34から1次洗米筒16内に供給さ
れる。
【0021】さらに、洗米部12は、3次洗米部54を
有している。3次洗米部54では円筒状の3次洗米筒5
6が横設されており、3次洗米筒56の一端は2次洗米
筒46の他端に一体とされている。このため、2次洗米
部44での洗米処理を終えて2次洗米筒46の他端から
排出された原料白米は、3次洗米筒56の一端に供給さ
れる。
【0022】3次洗米筒56内には3次回転軸58が回
転自在に収容されており、3次回転軸58は、2次回転
軸48に一体とされて洗米モータ22の駆動により1次
回転軸24及び2次回転軸48と共に回転する。3次回
転軸58外周の所定箇所(本実施の形態では1箇所)に
は、1次回転軸24と同様に板状の攪拌突条26Aが複
数形成されて洗米ロール26が構成されており、洗米ロ
ール26と3次洗米筒56との間には洗米室28が形成
されている。さらに、3次回転軸58の外周には、1次
回転軸24と同様に攪拌突条26A形成部位以外におい
てスクリュー羽根30Aが形成されて送穀螺旋30が構
成されており、送穀螺旋30と3次洗米筒56との間に
は送穀室32が形成されている。このため、3次回転軸
58が回転されると、送穀螺旋30が送穀室32内の原
料白米を3次洗米筒56の一端側(上流側)から他端側
(下流側)へ搬送しつつ、洗米ロール26が洗米室28
内の原料白米を攪拌する。
【0023】3次洗米筒56には、最上流の洗米ロール
26の上流側において給水口としての3次給水口60が
形成されており、3次給水口60から3次洗米水(上水
道水)が供給される。これにより、3次洗米筒56内で
は洗米室28にて原料白米が3次洗米水と共に攪拌され
て洗米される。
【0024】3次洗米筒56の他端下部には、排出口6
2が形成されると共に排出口62を包囲した状態で排出
筒64が設けられており、3次洗米部54での洗米処理
を終えた原料白米及びアリウロン残留物等を含有する3
次洗米水(3次洗米汁)が、排出口62から排出筒64
へ排出される。
【0025】また、無洗米製造装置10は、脱水部66
を備えている。ここで、図2には、脱水部66の詳細が
縦断正面図にて示されている。
【0026】脱水部66は円筒状の外郭筒68を有して
おり、外郭筒68の上面及び下面は閉鎖されている。こ
の外郭筒68の上壁には通気孔79が形成されている。
また、外郭筒68の上壁の中央部分には円筒状の挿通筒
78が形成されており、下方へ向けて垂下している。こ
の挿通筒78の上端には、上記排出筒64の下端が挿入
されている。一方、外郭筒68内の上下方向中央部分に
は仕切り板70が設けられており、仕切り板70によっ
て外郭筒68内が上側と下側とに仕切りられると共に、
仕切り板70には集水口72が形成されている。
【0027】外郭筒68内には、遠心脱水筒74が配設
されている。遠心脱水筒74は、全体として逆円錐台形
状に形成されており、その上面は開放されている。ここ
で、この遠心脱水筒74は、逆円錐台形状の鉛直方向に
対する傾斜勾配角度θが、15度から45度の範囲に設
定されている。更にこの場合、より好ましくは、前記傾
斜勾配角度θを、20度から40度の範囲に設定すると
一層良い。
【0028】また、遠心脱水筒74の周壁には多数の脱
水孔86が形成されており、さらに、遠心脱水筒74の
上端開放縁には、白米跳出板76が設けられている。ま
た、遠心脱水筒74の外周には起風板82が設けられて
おり、一方、遠心脱水筒74の内周にはスクリュー羽根
80が張設されている。
【0029】この遠心脱水筒74は、その中心部分に前
記挿通筒78が対応するように位置して配設されてお
り、これにより、排出筒64の下端から排出された原料
白米及び3次洗米水は、挿通筒78を経て遠心脱水筒7
4の下部に供給される構成である。
【0030】遠心脱水筒74の下面には、外郭筒68内
下側に設けられた脱水モータ88の駆動軸が固定されて
おり、脱水モータ88の駆動により遠心脱水筒74が回
転することで、下部に供給された原料白米がこの遠心脱
水筒74内で回転される。これにより、遠心脱水筒74
の下部に供給された原料白米は、この回転に伴う遠心力
によって遠心脱水筒74内をその内周壁にに沿って斜め
上方へ向けて上昇されながら遠心脱水されて原料白米に
付着していた3次洗米水(原料白米に付着していない3
次洗米水)も脱水孔86から排水され、この際、原料白
米はスクリュー羽根80によって上方へ真っすぐ飛び出
すのを抑えられて回転しながら上昇される構成である。
【0031】外郭筒68外周の上部には移送樋90が設
けられており、遠心脱水筒74の上端まで上昇して脱水
処理が終了した原料白米が、遠心力と白米跳出板76に
よる跳ねだし力によって移送樋90から排出される。
【0032】外郭筒68内の上側には、仕切り板70と
遠心脱水筒74との間において集水室92が形成される
と共に、外郭筒68内の下側には、集水口72の直下に
おいて脱水タンク94が設けられており、脱水タンク9
4には上記と同様のポンプ42が設けられている。これ
により、脱水孔86から排水された3次洗米水(3次洗
米汁)は、集水室92及び集水口72を経て脱水タンク
94に収容され、さらに、ポンプ42によって搬送され
て2次洗米水として2次給水口50から2次洗米筒46
内に供給される。
【0033】また、無洗米製造装置10は、乾燥部96
を備えている。乾燥部96は、円筒状の乾燥筒98を備
えており、乾燥筒98の下端は閉鎖されている。乾燥筒
98内には円盤状の乾燥円盤100が水平な状態とされ
て設けられると共に、乾燥円盤100の中心下側には乾
燥モータ102の駆動軸が固定されており、乾燥モータ
102の駆動により乾燥円盤100が回転される。乾燥
筒98内の乾燥円盤100より上側は乾燥室104とさ
れており、脱水処理が終了して移送樋90から排出され
た原料白米が乾燥筒98の上端開口を経て乾燥円盤10
0上に落下する。乾燥円盤100には多数の通風孔10
6が形成されており、乾燥筒98内の乾燥円盤100よ
り下側は排気室108とされている。
【0034】乾燥筒98の上方にはヒータ110が設け
られると共に、乾燥筒98の外周下部には吸気管112
が設けられており、ヒータ110が空気を加熱すること
で生じさせた温風が、乾燥室104を経て乾燥円盤10
0上に均等に送風され、さらに、通風孔106及び排気
室108を通過して吸気管112から吸気される。この
ため、乾燥モータ102の駆動により回転される乾燥円
盤100上の原料白米が、この温風によって乾燥され
る。
【0035】乾燥筒98の外周上部には排出樋114が
設けられると共に、排出樋114に対応して乾燥筒98
内には乾燥室104において案内板(図示省略)が固定
されており、乾燥処理が終了した原料白米(無洗米)
は、案内板によって乾燥円盤100の外周側へ案内され
て排出樋114から排出される構成である。
【0036】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0037】以上の構成の無洗米製造装置10では、洗
米部12において、洗米モータ22により1次回転軸2
4、2次回転軸48及び3次回転軸58を一体に所定の
回転速度で回転させた状態でホッパ18内の原料白米を
1次洗米筒16内の一端側に供給すると、原料白米は送
穀螺旋30によって1次洗米筒16内、2次洗米筒46
内及び3次洗米筒56内を順次搬送される。
【0038】また、上水道水が3次洗米水として3次給
水口60から3次洗米筒56内に供給され、3次洗米筒
56内を通過した3次洗米水は、排出口62、排出筒6
4、挿通筒78、脱水孔86、集水室92及び集水口7
2を経て脱水タンク94に収容され、ポンプ42によっ
て2次洗米水として2次給水口50から2次洗米筒46
内に供給される。2次洗米筒46内を通過した2次洗米
水は、排水口36及び排水樋38を経て2次洗米水タン
ク52に収容され、ポンプ42によって1次洗米水とし
て1次給水口34から1次洗米筒16内に供給される。
1次洗米筒16内を通過した1次洗米水は、排水口36
及び排水樋38を経て1次洗米水タンク40に収容さ
れ、ポンプ42によって搬送されて汚水処理される。
【0039】このため、1次洗米筒16、2次洗米筒4
6及び3次洗米筒56内の洗米室28では、回転する洗
米ロール26によって原料白米がそれぞれ1次洗米水、
2次洗米水及び3次洗米水と共に攪拌され、洗米処理が
行われる。
【0040】洗米処理された原料白米は、排出口62を
経て排出筒64から排出され、さらに、脱水部66の挿
通筒78を経て遠心脱水筒74の下部に供給される。
【0041】脱水部66では、脱水モータ88により遠
心脱水筒74が所定の速度で回転している。遠心脱水筒
74の下部に供給された原料白米は、遠心脱水筒74の
内周壁に張設されたスクリュー羽根80によって上方へ
真っすぐ飛び出すのを抑えらた状態でこの遠心脱水筒7
4の回転に伴う遠心力によって遠心脱水筒74の内周壁
を斜め上方へ向けて上昇されながら遠心脱水され、原料
白米に付着した第3洗米水は脱水孔86から排水され
る。この際、原料白米に付着した第3洗米水は、遠心脱
水筒74内を上昇する途中で全て遠心脱水される。
【0042】脱水処理された原料白米は、その表面にご
く僅かに水が付着した状態で、遠心力と白米跳出板76
による跳ねだし力によって遠心脱水筒74の上端から移
送樋90を経て排出され、乾燥部96の乾燥円盤100
上に供給される。
【0043】乾燥部96では、乾燥モータ102によっ
て乾燥円盤100が所定の速度で回転されており、乾燥
円盤100上に供給された原料白米は、ヒータ110か
ら乾燥室104、乾燥円盤100の通風孔106、排気
室108及び吸気管112を経て流れる温風を浴びるこ
とで、表面付着水が完全に除去されて乾燥されることに
より、無洗米となる。無洗米となった原料白米は、案内
板(図示省略)によって乾燥円盤100外周側へ案内さ
れて排出樋114から排出される。
【0044】ここで、この無洗米製造装置10の脱水部
66では、遠心脱水筒74が逆円錐台形状に形成されて
いるため、全ての原料白米の表面に均一に送給(通風)
空気が当たる。
【0045】すなわち、従来のこのような無洗米製造装
置における脱水部では、図3(B)に示す如く、前述の
如き脱水室200を構成し共に差動回転する脱水内筒2
02及び脱水外筒204が、全体として単に「円筒形」
に形成された構成であったため(脱水内筒202及び脱
水外筒204の円筒形状の鉛直方向に対する傾斜勾配角
度θ1が略0度であったため)、前述の如く原料白米が
脱水室200内で回転されながら遠心脱水される際に
は、この原料白米は遠心力によって水平方向にのみ押し
出され(原料白米自身は脱水室200内を上昇する力を
持っておらず)、このため原料白米は脱水内筒202の
スクリュー羽根206によって強制的に持ち上げられな
がら上昇される。このため、上下のスクリュー羽根20
6の間においてスクリュー羽根206上にのみ原料白米
が片寄って位置し(上下のスクリュー羽根206の間に
おける上部空間に原料白米が存在せず)、脱水内筒20
2から脱水外筒204へ送給(通風)される空気が前記
「上下のスクリュー羽根206の間における上部空間」
にのみ素通りしてしまい、原料白米の一部の表面にしか
送給(通風)空気が当たらず、脱水程度にムラが生じた
り、脱水効率の低下を招く原因であった。
【0046】これに対し、本実施の形態に係る無洗米製
造装置10の脱水部66では、遠心脱水筒74が逆円錐
台形状に形成されており、またしかも、この遠心脱水筒
74の逆円錐台形状の鉛直方向に対する傾斜勾配角度θ
が15度から45度の範囲に設定されているため(より
好ましくは、前記傾斜勾配角度θを20度から40度の
範囲に設定すると一層良い)、原料白米が遠心脱水筒7
4内で回転されながら遠心脱水される際には、原料白米
は回転に伴う遠心力によって遠心脱水筒74内を斜め上
方へ向けて上昇されながら遠心脱水される。この際、原
料白米は遠心脱水筒74のスクリュー羽根80によって
上方へ真っすぐ飛び出すのを抑えられて回転しながら上
昇される。このため、図3(A)に示す如く、上下のス
クリュー羽根80の間における空間に均等に原料白米が
存在し(上下のスクリュー羽根80の間においてスクリ
ュー羽根80上にのみ原料白米が片寄って位置すること
がなく)、遠心脱水筒74の脱水孔86へ送給(通風)
される空気が前記「上下のスクリュー羽根80の間にお
ける空間」を均一に通り抜け、全ての原料白米の表面に
均一に送給(通風)空気が当たる。このため、脱水程度
にムラが生じることがなく、脱水効率が向上する。した
がって、無洗米の食味が向上する。
【0047】またここで、本実施の形態に係る無洗米製
造装置10では、前述の如く脱水部66は、単一の遠心
脱水筒74を有した構成であるため、すなわち、従来の
如く脱水内筒202と脱水外筒204から成る構成(内
外二槽の脱水筒を用いた構成)ではないため、この単一
の遠心脱水筒74自体の構造やこの単一の遠心脱水筒7
4を駆動回転させる機構等が簡単となり、結果的に整備
性(維持管理のためのメンテナンス性)も大幅に向上す
る。
【0048】このように、本実施の形態に係る無洗米製
造装置10では、脱水程度にムラが生じることがなく、
脱水効率が向上し、無洗米の食味を向上することがで
き、しかも構造が簡単で整備性も向上する。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る無洗米
製造装置は、脱水程度にムラが生じることがなく、脱水
効率が向上し、無洗米の食味を向上することができ、し
かも構造が簡単で整備性も向上するという優れた効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無洗米製造装置の全
体構成を示す縦断正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る無洗米製造装置の脱
水部の詳細を示す縦断正面図である。
【図3】(A)は本発明の実施の形態に係る無洗米製造
装置における脱水部の脱水室を構成する脱水内筒及び脱
水外筒の詳細を示す断面図であり、(B)は従来の無洗
米製造装置における脱水部の脱水室を構成する脱水内筒
及び脱水外筒の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
10 無洗米製造装置 12 洗米部 14 1次洗米部 18 ホッパ(供給口) 34 1次給水口(給水口) 44 2次洗米部 50 2次給水口(給水口) 54 3次洗米部 60 3次給水口(給水口) 66 脱水部 74 遠心脱水筒 80 スクリュー羽根 86 脱水孔 88 脱水モータ(駆動モータ) 96 乾燥部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料白米を順次供給する供給口及び洗米
    水を供給する給水口を有し、前記供給口から供給された
    原料白米を前記給水口から供給された前記洗米水と共に
    攪拌して洗米する洗米部と、 前記洗米部に連設され、周面に多数の脱水孔が形成され
    駆動モータによって回転される単一の遠心脱水筒を有
    し、前記洗米部から供給された原料白米を脱水する脱水
    部と、 前記脱水部に連設され、前記脱水部から供給された原料
    白米を乾燥する乾燥部と、 を備え、かつ、前記遠心脱水筒を逆円錐台形状に形成す
    ると共に内周にスクリュー羽根を張設した、 ことを特徴とする無洗米製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107321415A (zh) * 2017-07-28 2017-11-07 贵州省湄潭县富通米业有限公司 大米的加工设备
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