JP2002178411A - プラスチック成形体の取手構造 - Google Patents
プラスチック成形体の取手構造Info
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Abstract
嵌合するだけで取手を構成することができるようにす
る。 【解決手段】 プラスチック成形体からなる蓋体1の取
手を構成する部位に、貫通孔4を形成する。貫通孔4の
一方および他方からそれぞれ嵌合して互いに係合させる
取手部材5とカバー部材6とを備える。貫通孔4の一方
から嵌合した取手部材5を貫通孔4の他方から嵌合した
カバー部材6に係合して、蓋体1に取手2を構成する。
Description
ーセルシェルフ、カーゴフロアボックスの蓋体や、建築
物の内装壁、パーティション、扉などを構成するプラス
チック成形体の取手構造に関する。
して、取手を備えたものとしては、特開平9−9883
9号公報に記載されている。
ボックスには、上方に開く蓋体を備えているが、手を掛
ける取手は、一部が手掛け部をなす凹部を蓋体に一体形
成するか、または取手部材をビス止めなどによって取り
付けて構成されていた。
は、それに手掛け部があるところから、成形がなかなか
容易でなく、成形上の問題として薄肉部が生じて強度が
損なわれたり、歪みが生じることなどが指摘されてい
る。また、取手部材をビスなどで取り付けるものでは、
工程が煩雑となって好ましくないうえ、廃棄時の分別回
収を難しくすることからも問題である。
取手を構成する部位に凹部または貫通孔を形成し、その
凹部または貫通孔に取手部材を嵌合して、プラスチック
成形体に取手を構成することにより、プラスチック成形
体の成形上の形状を単調化して成形精度の向上を図ると
ともに、プラスチック成形体に対して取手部材を単に嵌
合するだけで取手を構成することができ、また、取手部
材などをプラスチック成形体と同材質のものとして廃棄
時の分別回収を不要としたり、取手部材が異なる材質で
あってもそれを容易に取り除いて完全な分別回収をする
ことができるようにすることを目的とするものである。
成するため、請求項1ないし5に記載したプラスチック
成形体の取手構造を提供する。すなわち、請求項1は、
プラスチック成形体に取手部材を嵌合して構成する取手
構造であって、プラスチック成形体の取手を構成する部
位に凹部または貫通孔を設け、取手部材および上記凹部
または貫通孔には、取手部材を凹部または貫通孔に嵌合
固着する嵌合手段を備えていて、上記凹部または貫通孔
に取手部材を嵌合してプラスチック成形体に取手部材を
一体に取り付けて構成することを特徴とするプラスチッ
ク成形体の取手構造である。
取手部材を嵌合して構成する取手構造であって、プラス
チック成形体の取手を構成する部位に貫通孔を設け、上
記貫通孔の一方および他方からそれぞれ差し込んで互い
に係合させる取手部材とカバー部材とを備えていて、貫
通孔の一方から差し込んだ取手部材を貫通孔の他方から
差し込んだカバー部材に係合してプラスチック成形体に
取手部材を一体に取り付けてなることを特徴とするプラ
スチック成形体の取手構造である。
において、プラスチック成形体は、ブロー成形により形
成される中空二重壁構造であって、その取手を構成する
部位にはブロー成形時にまたは後加工によって凹部また
は貫通孔を形成してなることを特徴とするプラスチック
成形体の取手構造である。
構成において、プラスチック成形体の少なくとも表壁面
に、表皮材を貼着することを特徴とするプラスチック成
形体の取手構造である。
載の構成において、プラスチック成形体の凹部または貫
通孔の開口端縁部に、取手部材またはカバー部材を係止
する凹段部を形成したことを特徴とするプラスチック成
形体の取手構造である。
し、図1は本発明に係るプラスチック成形体からなる自
動車のカーゴフロアボックスの蓋体を例示した斜視図、
図2は図1に示す蓋体の詳細斜視図、図3は図2のA−
A線矢視方向の断面図、図4は取手部材およびカバー部
材の斜視図、図5は図3に対応して示す分解斜視図であ
る。
性プラスチックをブロー成形してなる中空二重壁構造の
パネルで構成されており、その手前側には取手2が設け
られている。蓋体1の表壁面には表皮材3が貼着されて
いる。表皮材3はブロー成形時に一体に貼着するか、ま
たは二次加工により貼着する。
すなわち、蓋体1の取手2を構成する部位には貫通孔4
が設けられており、この貫通孔4の一方からは取手部材
5を、また他方からはカバー部材6をそれぞれ貫通孔4
の内周面に当接して安定状態に嵌合して互いに係合させ
ることにより蓋体1に取手部材5を一体に取り付けて取
手2が構成される。これにより、蓋体1に対して取手2
がガタつくことがなく、強固な固着が可能となる。
8を有しており、かつ凹球面状部7に被さるように手掛
け部9を形成してなるものである。凹球面状部7の手掛
け部9と対応する部位は開放部となっている。取手部材
5の前後側で鍔部8の基部には、下方に突出する4つの
係止部10があり、係止部10にはそれぞれ外方に向け
た係止爪11を有している。この係止爪11は上方に向
けて係止するものである。
の下方を覆うものであって、凹球面状部12の周囲に鍔
部13を有しており、凹球面状部12の後部側と鍔部1
3との間には位置決め片14が上方に向けて起立してい
る。位置決め片14は取手部材5とカバー部材6の係合
に先行して位置決めをするものであり、かつ開放部を有
する凹球面状部12の手掛部9に掛けた手先受けとなる
ものである。鍔部13の上面には前記取手部材5の係止
部10に対応する4つの係止受け部15が設けられてい
る。16はその爪受け孔である。
に対する関係は、取手部材5とカバー部材6とがそれぞ
れの鍔部8,13によって貫通孔4の開口端縁部を挟み
込みながら嵌合固着し、また貫通孔4の前後側面にカバ
ー部材6の係止受け部14が密当接するようになってお
り、取手部材5の後側の係止部10が位置決め片14と
それに対向している係止受け部15との間に入って係止
部10の係止爪11が係止受け部15の爪受け孔16
に、また、前側の係止部10が係止受け部15の内側か
ら対応して係止爪11が爪受け孔16に係止するように
なっている。
縁部に、取手部材5の鍔部8が係止する凹段部17が、
かつ他方の開口端縁部に、カバー部材6の鍔部13が係
止する凹段部18がそれぞれ形成されており、貫通孔4
の周囲における表皮材3は凹段部17と取手部材5の鍔
部8との間に挟まれている。そして、この凹段部17に
より取手部材5の鍔部8が蓋体1の表皮材3を貼った表
壁面と同一面をなすように落ち込ませ、また、凹段部1
8によりカバー部材6の鍔部13が凹段部18に落ち込
んで蓋体1の裏壁面と同一面をなすように構成されてい
る。
ラスチックは、ブロー成形が可能なものであればよい
が、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−スチレン−ブ
タジエン樹脂)、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリエステル樹脂、さらには、ポリカーボネート樹脂、
変性ポリフェニレンエーテル等のエンジニアリング・プ
ラスチックなどが好適である。
毛、絹等の天然繊維、ビスコースレーヨン、銅アンモニ
アレーヨン等の再生繊維、アセテート、レーヨン、ナイ
ロン等の合成繊維、これらのブレンド繊維を加工して得
られる編物、織物、不織布や起毛した布地や剪毛した布
地であり、またさらに、上記基材に接着性などを有する
合成樹脂からなるスキン層を形成したものであってもよ
い。
取手部材5およびカバー部材6は、蓋体1と同材質のプ
ラスチック材料で構成するのが、廃棄時の回収が容易で
あるので好ましいが、これらの部材は蓋体1から取り外
し可能であるから、蓋体1と異なる材質のもので構成し
ても、廃棄時の回収にそれほど支障はない。取手部材5
およびカバー部材6は射出成形により蓋体1と別に成形
する。
1に取手2を構成するには、図5に示すように、まず蓋
体1の貫通孔4の下方側(裏壁面側)からカバー部材6
を差込むが、カバー部材6の係止受け部15は貫通孔4
の内周面に当接して安定状態となる。次いで貫通孔4の
上方側(表壁面側)から取手部材5を、その後側の係止
部10がカバー部材6の位置決め片14と係止受け部1
5との間にあてがい、かつ前側の係止部10が前側の係
止受け部15の内側にあてがいながら下方に押し下げる
ことにより、取手部材5の係止部10の各係止爪11は
カバー部材6の各係止受け部15の爪受け孔16に係止
し、図3に示すように、蓋体1に取手部2が構成され
る。なお、廃棄時には取手部材5を上方に強く引き上げ
ることにより、取手部材5とカバー部材6の係合状態を
解除できるので、蓋体1と分離回収が可能である。
のカーゴフロアボックスの蓋体を例示したが、本発明に
係る取手構造を有するプラスチック成形体は、自動車の
内装用パネルとしてリアパーセルシェルフなどや、建築
物の内装壁、パーティション、扉などの構成部材とする
ことができる。
のは、蓋体1に貫通孔4を設け、取手部材5およびカバ
ー部材6により取手2を構成しているが、蓋体1には貫
通孔4ではなく凹部を形成して、この凹部に対して取手
部材を嵌合するように構成することもできる。
取手を構成する部位に凹部または貫通孔を形成し、その
凹部または貫通孔に取手部材を嵌合して、プラスチック
成形体に取手を構成することにより、プラスチック成形
体の成形上の形状を単調化して成形精度の向上を図ると
ともに、プラスチック成形体に対して取手部材を単に嵌
合するだけで取手を構成することができ、また、取手部
材などをプラスチック成形体と同材質のものとして廃棄
時の分別回収を不要としたり、取手部材が異なる材質で
あってもそれを容易に取り除いて完全な分別回収をする
ことができる効果が得られるものである。
車のカーゴフロアボックスの蓋体を例示した斜視図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 プラスチック成形体に取手部材を嵌合し
て構成する取手構造であって、プラスチック成形体の取
手を構成する部位に凹部または貫通孔を設け、取手部材
および上記凹部または貫通孔には、取手部材を凹部また
は貫通孔に嵌合固着する嵌合手段を備えていて、上記凹
部または貫通孔に取手部材を嵌合してプラスチック成形
体に取手部材を一体に取り付けて構成することを特徴と
するプラスチック成形体の取手構造。 - 【請求項2】 プラスチック成形体に取手部材を嵌合し
て構成する取手構造であって、プラスチック成形体の取
手を構成する部位に貫通孔を設け、上記貫通孔の一方お
よび他方からそれぞれ差し込んで互いに係合させる取手
部材とカバー部材とを備えていて、貫通孔の一方から差
し込んだ取手部材を貫通孔の他方から差し込んだカバー
部材に係合してプラスチック成形体に取手部材を一体に
取り付けてなることを特徴とするプラスチック成形体の
取手構造。 - 【請求項3】 プラスチック成形体は、ブロー成形によ
り形成される中空二重壁構造であって、その取手を構成
する部位にはブロー成形時にまたは後加工によって凹部
または貫通孔を形成してなることを特徴とする請求項1
または2記載のプラスチック成形体の取手構造。 - 【請求項4】 プラスチック成形体の少なくとも表壁面
に、表皮材を貼着することを特徴とする請求項1、2ま
たは3記載のプラスチック成形体の取手構造。 - 【請求項5】 プラスチック成形体の凹部または貫通孔
の開口端縁部に、取手部材またはカバー部材を係止する
凹段部を形成したことを特徴とする請求項1、2、3ま
たは4記載のプラスチック成形体の取手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000376606A JP4733260B2 (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | プラスチック成形体の取手構造 |
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---|---|---|---|---|
JPH03120238U (ja) * | 1990-03-22 | 1991-12-10 |
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2000
- 2000-12-11 JP JP2000376606A patent/JP4733260B2/ja not_active Expired - Fee Related
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