JP4297717B2 - ラゲージボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のリヤシート後方の荷室フロアに設けられる物品収納用のラゲージボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の荷室のフロアにラゲージボックスを設け、蓋体で開閉自在にしたものは特開平10−129353号公報に、ラゲージボックスに取手を形成してあるものは特開2001−213239号公報に、また、ラゲージボックスの物品収納部に仕切壁を設けたものは特開2000−52873号公報にそれぞれ記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両のラゲージボックスには、工具類や種々の日用品類なども収納するので、車両の荷室に設置してある状態から、そのまま可搬ケースとして搬出できれば、大いに利便性が向上する。
【0004】
そこで、本発明は、ラゲージボックスを、一方のボックス半体と他方のボックス半体とをヒンジで連結して開閉自在に構成することにより、車両の荷室に設置する状態では、それを開いてその両方の物品収納部を上向きに荷室フロアに配置し、一方のボックス半体と他方のボックス半体を閉じてその状態を保持すれば、車両の荷室からそのまま可搬ケースとして搬出することができる利便性の高いラゲージボックスを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載したラゲージボックスを提供する。すなわち、請求項1に係るラゲージボックスは、車両のリヤシート後方の荷室フロアに設けられる物品収納用のラゲージボックスであって、一方のボックス半体と他方のボックス半体とをヒンジで連結して開閉自在の閉じると可搬ケースとなるボックスを構成してあるとともに、一方のボックス半体、他方のボックス半体およびヒンジは、ブロー成形により一体に成形されており、この一体に成形された開閉自在のボックスを開いてその両方の物品収納部を上向きにして荷室フロアの設置凹部に設置し、かつ閉じて可搬ケースとして搬出することができる構成としたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の一実施の形態を示し、図1は本発明に係るラゲージボックスを蓋体および一部の仕切壁を外して示した斜視図、図2は同上断面図、図3は同上一方のボックス半体と他方のボックス半体を閉じて可搬ケースの態様とした斜視図、図4は本発明に係るラゲージボックスの他の使用態様例を示す概念図である。
【0007】
図1ないし図3において、1はラゲージボックスである。このラゲージボックス1は、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3からなり、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3は、薄肉のヒンジ4を介して一体に連結されていて、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3はヒンジ4により互いに開閉自在となっている。5,6は物品収納部であり、物品収納部5,6には、それぞれ複数の仕切壁7,8の装着する凹溝9,10が形成されており、仕切壁7,8は凹溝9,10に着脱自在となっている。なお、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3の物品収納部5,6に装着する仕切壁7,8は、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3を閉じた状態で互いに重なり合わないように位置をずらして装着する。
【0008】
ラゲージボックス1を構成する一方のボックス半体2と他方のボックス半体3は、それを開いて物品収納部5,6を上向きにして車両の荷室フロア11に設置する(図1参照)。12は蓋体である。この蓋体12は、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3を開いて設置した状態で、それらの物品収納部5,5の上面を塞ぎ、荷室フロアと同様の外観を呈するようにするものである。このため、蓋体12の表面には表皮材13が貼着されている。
【0009】
図示の実施の形態においては、一方のボックス半体2にラッチ14が、他方のボックス半体3にはラッチ受け部15が設けられており、ヒンジ4を介して一方のボックス半体2と他方のボックス半体3を閉じた状態でラッチ14をラッチ受け部15に係止して閉じた状態を保持するようになっている。また、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3には、把手16,16が形成されており、これらの把手16,16は、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3を閉じた状態で互いに接合して1つの把手をなすものである(図3参照)。
【0010】
ラゲージボックス1を構成する一方のボックス半体2、他方のボックス半体3およびヒンジ4は、ブロー成形により一体に成形され、一方のボックス半体2および他方のボックス半体3は中空二重壁構造である(図2参照)。ヒンジ4はブロー成形時にパリソンを圧縮薄肉化して形成される。蓋体12もブロー成形して中空二重壁構造とすることができる。
【0011】
本発明に係るラゲージボックス1は、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3を閉じると可搬ケース17となる(図3参照)。このため、車両の荷室フロア11に設置してある状態から、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3を閉じて、そのまま搬出することができ、高い利便性を有するものである。
【0012】
本発明に係るラゲージボックス1は、一方のボックス半体2と他方のボックス半体3を閉じると可搬ケース17となるので、図4に示すように、車両の荷室フロア11のラゲージボックス1を取り出して、その設置凹部18を直に物品収納部として使用することができる。そして、設置凹部18から取り出して可搬ケース17の態様とすれば、設置凹部18を蓋体12で塞いでその上に横向きに置くなど、その使用態様は任意である。なお、本発明に係るラゲージボックス1を複数個用意して同様に使用することも任意である。図4に示す態様では別に用意したラゲージボックス1を可搬ケース17の態様として蓋体12上に縦置きしている。
【0013】
本発明に係るラゲージボックス1を構成する熱可塑性プラスチックは、ブロー成形が可能なものであればよいが、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、さらには、ポリカーボネート樹脂、変性ポリフェニレンエーテル等のエンジニアリング・プラスチックおよびその混合物などが好適である。
【0014】
本発明において表皮材13は、綿、麻、羊毛、絹等の天然繊維、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン等の再生繊維、アセテート、レーヨン、ナイロン等の合成繊維、これらのブレンド繊維を加工して得られる編物、織物、不織布や起毛した布地や剪毛した布地であり、またさらに、上記基材に接着性などを有する合成樹脂からなるスキン層を形成したものであってもよい。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、ラゲージボックスを、一方のボックス半体と他方のボックス半体とをヒンジで連結して開閉自在に構成することにより、車両の荷室フロアに設置する状態では、それを開いてその両方の物品収納部を上向きに荷室フロアに配置し、一方のボックス半体と他方のボックス半体を閉じてその状態を保持すれば、車両の荷室からそのまま可搬ケースとして搬出することができる利便性の高いラゲージボックスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るラゲージボックスを蓋体および一部の仕切壁を外して示した斜視図である。
【図2】 同上断面図である。
【図3】 同上一方のボックス半体と他方のボックス半体を閉じて可搬ケースの態様とした斜視図である。
【図4】 本発明に係るラゲージボックスの他の使用態様例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 ラゲージボックス
2 一方のボックス半体
3 他方のボックス半体
4 ヒンジ
5,6 物品収納部
7,8 仕切壁
9,10 凹溝
11 荷室フロア
12 蓋体
13 表皮材
14 ラッチ
15 ラッチ受け部
16,16 把手
17 可搬ケース
18 設置凹部
Claims (1)
- 車両のリヤシート後方の荷室フロアに設けられる物品収納用のラゲージボックスであって、
一方のボックス半体と他方のボックス半体とをヒンジで連結して開閉自在の閉じると可搬ケースとなるボックスを構成してあるとともに、一方のボックス半体、他方のボックス半体およびヒンジは、ブロー成形により一体に成形されており、
この一体に成形された開閉自在のボックスを開いてその両方の物品収納部を上向きにして荷室フロアの設置凹部に設置し、かつ閉じて可搬ケースとして搬出することができる構成としたことを特徴とするラゲージボックス。
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Family Applications (1)
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