JPH10501203A - 例えばダッシュボードに例えば小物入れ等を形成するための物品用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特にダッシュボードの領域のような車両の内側の空間内で物体を保管する容器（１）。この容器は種々の物品を保管するためのものであり、小物入れ等として用いられる。この容器は、開口（３）を形成する一組の面（２）により境界を定められており、該面（２）の一つは変形可能な材料からなり、堅い骨組み（６）を具備する。また、本発明は、このような容器（１）を具備するダッシュボード（４）を鋳型成形により製造する製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 例えばダッシュボードに例えば小物入れ等を形成するための物品用容器 本発明は、例えばダッシュボードの例えば小物入れ等のような保管空間を車両 内に特に形成するための物品用の容器に関する。また、本発明は、物品用容器を 有するダッシュボードを鋳型成形により製造する製造方法に関する。 従って本発明は、特に車両乗員用の備品の分野での出願であると判るであろう 。 しかしながら、上記出願は限定的なものではなく、本発明は種々の大きさや形 状または機能を有する物品保管用の箱、荷物入れ、カバーまたはその他の手段に 出くわす機会がある経済活動分野の全てで用いられる。 現在、小物入れ等のような物品用容器は、車両のダッシュボードの後部に設け られた剛性材料のシェル状部材により形成されている。 また、ダッシュボードは例えば電気ケーブル用の管路や換気装置等のような種 々の部品を隠す機能をし、その全体寸法は明細に規定されており、上記容器は形 状が複雑となり、これら部品用の自由空間を残すために適した多くの凹部を備え る。従って、容器の内部空間は狭く、物品の大きさが小さいときでさえも物品を 入れられないことが多い。 他の欠点は、これらの製造が困難であるということである。実際には、凹部を 形成するには複雑な形状の鋳型が必要である。更に、取付けを阻むダッシュボー ド下側の他の部品により課された寸法制限を越えてしまう危険を防止するために は、更に更なる空隙を設け て内部空洞を低減する。 最後に、シェル状部材が剛性を有するため、鋳型抜去の要件は、鋳型抜去方向 において凹部の後側において容器が占める空間の慎重な制限を必要とする。 更に、容器が剛性を有するため、ダッシュボードの後側に位置し且つ製品寿命 中に衝突する可能性のある部品との接触により騒音が発生する。 本発明の目的は、上記欠点を克服し且つ物品の保管を容易にする物品用容器と 、このような容器を有するダッシュボードを鋳型成形により製造する製造方法と を提供することにある。 本発明の他の目的は、他の部品と適合し且つダッシュボードの後側に存在する 物品用容器と、このような容器を有するダッシュボードを鋳型成形により製造す る製造方法とを提供することにある。 本発明の更なる目的は、製造や取付けを容易にしてサイクル時間を削減する物 品用容器と、このような容器を有するダッシュボードを鋳型成形により製造する 製造方法とを提供することにある。 本発明の他の目的は、素早い型の転換を可能とする物品用容器と、このような 容器を有するダッシュボードを鋳型成形により製造する製造方法とを提供するこ とにある。 本発明の更なる目的は、重量を制限した容器を提供することにある。 本発明の更なる目的は、美的外観を改良した容器を提供することにある。 本発明の更なる目的は、内部空間を容易に照明できる容器を提供することにあ る。 本発明の更なる目的および利点は、後述から明らかになるが、後述は、例示と してのみ挙げたもので、それに限定することを意図す るものではない。 本発明は、例えばダッシュボードに例えば小物入れ等のような保管空間を車両 において例えば構築するための物品用容器であって、開口を形成する一組の面に より規定された容器において、支持骨組みを具備し、前記面の少なくとも一つが 少なくとも一つの変形可能な材料により形成されることを特徴とする容器に関す る。 本発明は、例えば小物入れ等のような保管空間を車両内に例えば形成する物品 用容器を有するダッシュボードを鋳型成形により製造する製造方法であって、前 記容器が開口を形成する面により規定された製造方法において、前記容器を支持 するための骨組みを提供し、ダッシュボードおよび支持骨組みを同時に鋳型成形 し、前記面の少なくとも一つを少なくとも一つの変形可能な材料により構築する 製造方法に関する。 本発明は、後述の説明およびそれと一体である一部を形成する添付の図面とを 参照することにより容易に理解されるであろう。 図１は、提供された本発明の容器の実施形態の例の斜視図であり、該例では、 示されるように、ダッシュボードの後側において物品用容器とダッシュボードと が分解図で示されている。 図２は、車両のダッシュボードの後側に存在する他の部品と図１で示した例と して挙げた容器との協動原理を示した長手方向断面図である。 図３は、容器が含む物体の効果により図示した例示の容器の面の一つの変形原 理を示した図２と同様の断面図である。 本発明は、例えばダッシュボードの例えば小物入れ等のような保管空間を例え ば車両に形成するための物品用の容器に関する。また、物品用の容器を有するダ ッシュボードを鋳型成形により製造する製造方法に関する。 従って本発明は例えば車両の乗員用の備品の分野の出願であることが判る。 しかしながら、上記出願は限定的なものではなく、本発明は、種々の大きさや 形状または機能を有する物品を保管するための箱、荷物入れ、カバー等に出くわ す機会のある経済活動分野全てで用いられるとも判る。 図１は、本発明の物品用の容器１の一実施形態の例を示す。容器の境界は、例 えば開口３を形成する一組の四角形の面２により定められる。 容器１は、例えばダッシュボード４の後部のような車両へ接続された固定支持 部材に例えば設けられる。本願の実施形態では、容器は、車両のダッシュボード の後側に存在する他の部品のための自由空間を残す凹部５を備える。 本発明によると、容器１は、支持骨組み（bracing framework）６を具備する 。更に、上記面２の少なくとも一つは変形可能な材料７により形成される。 図２に示したように、本発明の容器１の幾つかの面２の変形特性により、取付 け後、例えば、車両のダッシュボード４に適用する場合には、ダッシュボード４ の後側にある電気ケーブル用の管路や換気装置等のような外部部品８〜１０の周 りで容器を逸らすことが可能となる。 従って、容器１の内部空間は、剛性を有するシェル状部材を備えた容器により 与えられる空間に対して増大されている。参照番号８の外部部品の場合、本発明 の容器と同様の剛性シェルタイプの容器の鋳型抜去要件のために外部部品８の後 側において初期の内部断面へ戻ることができない。 更に、変形可能な材料７を用いることにより、形成された面２が 外部部品８〜１０の外形に適合するため、取付け空隙を低減することができ、こ れら面の可撓特性によりダッシュボードの後側に位置する部品８〜１０と衝突し たときに騒音を発生することがない。 一実施形態によると、例えばヒンジ１２の周りで関節接合された例えばシャッ ターまたはフラップ１１により開口３が塞がれている。『パン箱（bread bin） 』タイプの軸線周りで揺動する容器の原理に従った機能をする他の閉鎖装置も考 えられる。 ここで図３を参照すると、本発明の容器１により、シャッター１１を開けたま までなくても、剛性を有するシェル状部材を備えた同等の容器に配置されたもの よりも大きな物品１３を収容することが可能となることに注目できる。本発明に よると、幾つかの面２が変形可能であるため、これら面は外部部品９、１０の間 で伸ばされる。このために、これら面を形成する材料７は、特に裂けや穴空きに 対する耐性を備える。 特徴的な実施形態では、容器１の支持骨組み６は、少なくとも上記容器１の縁 部を部分的に形成する角部品１４または同様の手段を有する。支持骨組み６は、 例えば、容器１の剛性壁１５を構成する面２の少なくとも一つにより形成される 。 剛性壁１５は、例えば、物品が重力の影響で載る面２である。 前記支持骨組み６は、また、これらの技術の組合せや上方フック或いは吊り帯 といった他の支持システムにより形成される。 支持骨組み６は、更に、例えば縁部ではなく重要な点で容器１の構造を補強す るのに適した棒を有する。 一実施形態では、変形可能な材料７は弾性材料および／または繊維材料である 。それは利用できるように装飾されていたり、または見える場所に位置していな いならば、リサイクル可能な材料で作製することもできる。軽量であることは輸 送分野に関連した応用で有 利に重量を削減する。 支持骨組み６の材料に関しては、これは、恐らく例えばポリ塩化ビニルまたは ポリプロピレン（ＴＰＯ）から作製された膜（skin）により覆われたポリプロピ レンである。 一つの特徴的な実施形態では、変形可能な面２は支持骨組み６へ固定されたカ バーにより構成される。これは例えば接着によりなされる。 他の実施形態では、カバー１６を支持骨組み６へ固定する手段は取り外し可能 である。これによりユーザーが自由に容器１の美的外観を変えることが可能とな り、従ってそれを例えば車両の内装に調和させられる。更に、これにより製造中 における型の転換が容易となる。 本発明では、変形可能な材料７の一つは、例えば、半透明である。従って、面 ２の少なくとも一つおよび／または面２の少なくとも一部は、半透明な領域を有 する。従って、容器１の壁の領域に照明装置を提供する必要がない。半透明領域 の外側で反対側に配置された光源で実際には十分である。これにより本発明の容 器１の設計や製造が容易になる。 半透明材料は、例えば、透明でもよい。 本発明は、また、上述した容器１を有するダッシュボード４を鋳型成形により 製造する製造方法に関する。この製造方法では、前記容器１を支持する骨組み６ が提供され、例えば射出成形を用いてダッシュボード４および支持骨組み６が同 時に鋳型成形される。更に容器１の境界を定める面２の少なくとも一つを少なく とも一つの変形可能な材料７により構築する。 角部品１４等および／または剛性壁１５により例えば形成された支持骨組み６ は、例えば鋳型抜去の方向である方向１７に向けられ る。 二次的な鋳型成形を加えた容器１を有するダッシュボード４の鋳型成形による 製造も考えられる。 ダッシュボード４と、開口３の周りで剛性フレームを有する支持骨組み６とを 別々に成形することがも可能であり、上記フレームはダッシュボード４の後部に 提供された固定手段と協動する孔を備える。 当業者には、本願の範囲を逸脱することなく本発明の他の実施形態が考えられ ることは言うまでもない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 例えばダッシュボードの領域における例えば小物入れ等のような保管空間 を例えば車両に形成し、例えば開口（３）を形成する一組の面（２）により境界 が定められる物品用の容器（１）において、支持骨組み（６）を具備し、前記面 （２）の少なくとも一つが変形可能な材料（７）により構成されることを特徴と する容器。 ２． 前記支持骨組み（６）は前記容器（１）の縁部を少なくとも部分的に形成 する角部品（１４）を有することを特徴とする請求項１に記載の容器（１）。 ３． 前記支持骨組み（６）は前記容器（１）の剛性壁（１５）を形成する前記 面（２）の少なくとも一つを有することを特徴とする請求項１に記載の容器（１ ） ４． 前記変形可能な材料（７）は弾性材料であることを特徴とする請求項１に 記載の容器（１）。 ５． 前記変形可能な材料（７）は繊維材料であることを特徴とする請求項１に 記載の容器（１）。 ６． 前記変形可能な面（２）は前記支持骨組み（６）に固定されたカバー（１ ６）により構成されることを特徴とする請求項１に記載の容器（１）。 ７． 前記変形可能な材料（７）の少なくとも一つが半透明であることを特徴と する請求項１に記載の容器（１）。 ８． 例えば小物入れ等のような保管空間を例えば車両に形成するための請求項 １に記載の物品用の容器（１）を有するダッシュボード（４）を鋳型成形により 製造する製造方法であって、前記容器（１）が開口（３）を形成する面（２）に より境界を定められている製造方法において、 前記容器（１）を支持するための骨組み（６）を提供し、 ダッシュボード（４）および支持骨組み（６）を同時に鋳型成形し、 前記面（２）の少なくとも一つを少なくとも一つの変形可能な材料（７）によ り構築することを特徴とする製造方法。 ９． 前記支持骨組み（６）が鋳型抜去方向（１７）に向けられることを特徴と する請求項８に記載のダッシュボード（４）を鋳型成形により製造する製造方法 。