JPH0116665Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両用のダスト収納装置（ごみ入れ
装置）に関する。

一般に、車室内で生じたごみは、その捨て場に
苦労する。そこで車室内にごみ箱を用意すること
も考えられるが、このような手段では、車室内ス
ペースが狭くなるという問題点がある。

本考案は、このような問題点を解決しようとす
るもので、不要時には、ごみ入れを車室内壁部内
に格納できるようにした、車両用格納式ダスト収
納装置を提供することを目的とする。このため、
本考案の車両用格納式ダスト収納装置は、一端に
ダスト投入口を形成された伸縮式ダスト袋をそな
え、同ダスト袋の収縮状態で同ダスト袋を車室内
への開口を通じて格納しうる格納スペースが車室
内壁部に形成されるとともに、上記ダスト袋がそ
の伸長状態で車室内へ突出し垂下して配設される
べく、上記格納スペースにおける上記車室内への
開口の縁部に上記ダスト投入口の縁部を係止しう
る係止機構が設けられたことを特徴としている。

以下、図面により本考案の一実施例としての車
両用格納式ダスト収納装置について説明すると、
第１図はその格納状態を示す斜視図、第２図はそ
の使用状態へ移行させている様子を示す斜視図、
第３〜５図はそれぞれの作用を説明するための模
式図であり、第６図はその変形例を第２図に対応
させて示す斜視図である。

第１〜５図に示すごとく、自動車の車室内に面
し車室内壁部を形成するダツシユボード（あるい
はインストルメントパネル）１には、車室内への
開口１ａを有するダスト袋格納スペースとしての
凹所２が形成されている。

また、一端にダスト投入口４ａを形成された伸
縮式ダスト袋としてのビニール製蛇腹状ダスト袋
４が設けられており、このダスト袋４の一端部
は、外形の輪郭が開口１ａと同形状でこの開口１
ａにほぼ面一な状態ではまり込むことができるよ
うな形状をした枠部材３に取り付けられている。

さらに、車室への開口１ａの縁部にダスト袋４
付きの枠部材３を係止しうる係止機構Ｍが設けら
れている。

すなわち枠部材３の基端両側部には、それぞれ
長穴３ａが形成されており、各長穴３ａには、開
口１ａの縁部に突設されたピン１ｂが係合してい
て、更に凹所２の上側部は一段と深くなつて枠部
材３の係止用凹所部分２ａとして形成されてい
る。

なお、枠部材３の周壁面はややテーパした面と
して形成され、この面には植毛が施されている。
また開口１ａ内の周壁面も枠部材３の周壁面と整
合するようテーパした面として形成されている。

上述の構成により、第１，３図に示すように、
ダスト袋４を収縮させた状態で枠部材３を開口１
ａにはめこんでいる格納状態から、本装置を使用
状態にするには、まず枠部材３を持つてこれをほ
ぼ水平な状態になるまでピン１ｂのまわりに第
２，４図に矢印ａで示すように回動させる。つい
で第４図に矢印ｂで示すごとく枠部材３を凹所部
分２ａ内へ押し込む。このように枠部材３を押し
込むことができるのは、ピン１ｂが長穴３ａに係
合しているからである。これにより枠部材３が凹
所部分２ａに係止されるため、枠部材３は、その
ダスト投入用開口を上にして車室内へ突出した状
態を保持することができる。

このような状態でダスト袋４は重力によつて伸
長するかも知れないが、伸長しないときは手でダ
スト袋４を下まで伸ばして、第５図に示すような
垂下状態にすればよい。これにより使用状態にセ
ツトされたことになる。

なお、実際はダスト袋４内に使い捨ての内袋を
入れておくことが好ましい。

なお、本装置を格納するには、上記と逆の手順
をとればよいが、まずダスト袋４を収縮させ、枠
部材３をやや引き出してから、枠部材３が開口１
ａに完全にはまり込むまで枠部材３を矢印ａとは
反対の方向へ回動させばよい。

これにより本装置を凹所２内に格納できたわけ
であるが、この状態で枠部材３の周壁面の植毛に
より、枠部材３は開口１ａに確実に係合するた
め、かかる格納状態で枠部材３が開口１ａから外
れることはない。

なお、第６図に示すように、押え部材６を用い
てダスト袋４を枠部材３に対し着脱自在に構成す
ることもできる。

このようにすれば、ダスト袋４を取り外してた
まつたごみを容易に捨てることができ、また必要
に応じこのダスト袋４を使い捨てにすることもで
きる。

さらに、第１図に示すごとく、枠部材３の内側
に指掛け部５を設ければ、開口１ａにはまり込ん
だ枠部材３を容易に外すことができる。

さらに、前述の実施例では、本装置を回動式に
したが、引き出し式にすることもできる。この場
合はダスト袋４付きの枠部材３を格納スペース内
に押し込めば格納状態にすることができる一方、
引き出せば使用状態にすることができる。そして
この使用状態では係止機構により枠部材３の引き
出し状態が保持されるようにする。

なお、ダスト袋４のダスト投入口縁部をやや厚
くしかも堅めに形成して、この部分を開口１ａの
縁部に係止してもよい。

以上詳述したように本考案の車両用格納式ダス
ト収納装置によれば、一端にダスト投入口を形成
された伸縮式ダスト袋をそなえ、同ダスト袋の収
縮状態で同ダスト袋を車室内への開口を通じて格
納しうる格納スペースが車室内壁部に形成される
とともに、上記ダスト袋がその伸長状態で車室内
へ突出し垂下して配設されるべく、上記格納スペ
ースにおける上記車室内への開口の縁部に上記ダ
スト投入口の縁部を係止しうる係止機構が設けら
れるという簡素な構成で、車室内にごみ入れをコ
ンパクトに設置できるほか、使わないときにはご
み入れを車室内壁部内に格納することができるの
であつて、これにより極めて高い実用性が得られ
るという利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例としての車両用格納式ダ
スト収納装置を示すもので、第１図はその格納状
態を示す斜視図、第２図はその使用状態へ移行さ
せている様子を示す斜視図、第３〜５図はそれぞ
れの作用を説明するための模式図であり、第６図
はその変形例を第２図に対応させて示す斜視図で
ある。 １……車室内壁部を形成するダツシユボードま
たはインストルメントパネル、１ａ……開口、１
ｂ……ピン、２……ダスト袋格納スペース、２ａ
……凹所部分、３……枠部材、３ａ……長穴、４
……伸縮式ダスト袋としての蛇腹状ダスト袋、４
ａ……ダスト投入口、５……指掛け部、６……押
え部材、Ｍ……係止機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端にダスト投入口を形成された伸縮式ダスト
   袋をそなえ、同ダスト袋の収縮状態で同ダスト袋
   を車室内への開口を通じて格納しうる格納スペー
   スが車室内壁部に形成されるとともに、上記ダス
   ト袋がその伸長状態で車室内へ突出し垂下して配
   設されるべく、上記格納スペースにおける上記車
   室内への開口の縁部に上記ダスト投入口の縁部を
   係止しうる係止機構が設けられたことを特徴とす
   る、車両用格納式ダスト収納装置。