JPS5850044Y2 - 内蓋を有する収納ボックスのロック装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内蓋を有する収納ボックスのロック装置に関
するものである。

従来より、例えば迫動車のコンソールボックス等のよう
に、収納凹部を有する本体に開閉自在なノットを設けた
収納ボックスに、リッドの他に上記収納凹部を開閉する
内蓋を設けることが提案されている。

この内蓋は、例えばリッドを水平位置まで開いた時、該
リッド裏面とともに水平面を形成し、物品載置台や筆記
台等として用いる場合、有用ではあるが、収納凹部使用
時には不要となるものである。

したがって、通常は上記内蓋をリッドに固定しておき、
必要時のみロックを外して内蓋だけを独自に開閉できる
ような構造あるいは、通常は内蓋を本体側に固定してお
き、必要時のみ、ロックをはずして開閉できる構造がと
られる。

さらに、リッドにも収納部を設けるとともに、該リッド
の収納部を覆う内蓋を設けるものも提案されている。

この場合にも上記と同様、内蓋を通常はリッドに固定し
ておき、必要時のみロックを解除する構造がとられる。

本考案はかかる機能を簡単な構成でロック解除操作が容
易に行えるように構成した内蓋を有する収納ボックスの
ロック装置を提供するものである。

以下、本考案を、コンソールボックス本体の収納凹部を
開閉する内蓋の実施例に従かい図面に沿って説明する。

実施例１ 第１図および第２図に示す自動車のリヤコンソールボッ
クスを構成する収納ボックスにおいて、１は収納凹部２
を有する本体、３は後端が該本体１にヒンジ結合されて
上記収納凹部２を開閉するリッド、４は該リッド３に設
けられたロック部材、５は上記本体１とリッド３との間
にリッド３と同一方向に回動自在に設けられた内蓋で、
上記収納凹部２を開閉する。

上記リッド３は、表面にレザー等の表皮６が被覆された
りラドアウタ−７と、リッド収納部蓋９を備えたりラド
インナー８とにより構成され、該リッド３内には上記リ
ッド収納部蓋９によって開閉されるリッド収納部１０が
形成されている。

上記リッド３と内蓋５とのロックを行うロック部材４は
、第３図および第４図に拡大して示すように、リッドイ
ンナー８の先端に湾曲部１１を介して連設された操作ノ
ブ１２を有し、該操作ノブ１２の内端には、前記本体１
に開設された保合孔１３と係合するフック部１４が形成
され、該フック部１４の上方には前記内蓋５の先端部と
係合する内蓋ロック解除部１５が一体的に設けられてい
る。

上記フック部１４と内蓋ロック解除部１５とは、操作ノ
ブ１２のロック解除操作に応じて、係止位置から第１操
作位置となったときにまずフック部１４が本体１の係合
孔１３から離脱し、続いてさらに第２操作位置となった
ときに内蓋ロック解除部１５が内蓋５との係合を解除す
るように構成されている。

本例のロック装置の作用を説明すれば、第３図の係止状
態においては、ロック部材４のフック部１４が本体１の
係合孔１３に係合してリッド３を本体１に固定するとと
もに、内蓋ロック解除部１５が内蓋５先端と係合して該
内蓋５をリッド３側にロックしている。

次に、上記ロック部材４の操作ノブ１２を上方に持ち上
げるように解除操作を行うと、まず、第１操作位置にお
いてフック部１４が係合孔１３から離脱してリッド３が
開動可能となる。

その際、内蓋ロック解除部１５は内蓋５と係合したまま
であって、該内蓋５はリッド３と一体に回動する。

また、ロック部材４の操作ノブ１２をさらに、上方へ持
ち上げ第２操作位置まで操作すると、内蓋ロック解除部
１５が内蓋５から離脱し、内蓋５はリッド３から独立し
て回動自在となって本体１の収納凹部２を閉じる。

実施例 ２ 第５図および第６図に示すように、本例のロック装置に
おいては、内蓋５の先端部上面に係止突起１６が立設さ
れ、該係止突起１６はリッドインナー８の嵌合孔１７に
嵌合されて内蓋をリッド３にロックする一方、ロック部
材４には、操作ノブ１２の解除操作に応じて内蓋５先端
を押し下げ上記係止突起１６と嵌合孔１７との嵌合を離
脱させる内蓋ロック解除部１８が一体的に設けられてい
る。

また、上記フック部１４と内蓋ロック解除部１８とは、
操作ノブ１２のロック解除操作に応して、係止位置から
第１操作位置となったときにまずフック部１４が本体１
の係合孔１３から離脱し、続いてさらに第２操作位置と
なったときに内蓋ロック解除部１８が内蓋５のロックを
解除する（第６図参照）よう構成されている。

その他の構造は前例と同じであり、同一構造には同一符
号を付してその詳細な説明を省略する。

本例ロック装置の作用を説明すれば、第５図の係止状態
においては、ロック部材４のフック部１４は本体１の係
合孔１３に係合してリッド３を本体１に固定するととも
に、係止突起１６が嵌合孔１７に嵌合して内蓋５をリッ
ド３にロックしている。

次に、上記ロック部材４の操作ノブ１２を上方に持ち上
げるように解除操作を行うと、まず、第１操作位置にお
いてフック部１４が係合孔１３から離脱してリッド３が
開動可能となる。

その際、内蓋５はノット３にロックされており一体に回
動する。

また、第６図に示するように、ロック部材４の操作ノ部
１２を第２操作位置にまで操作すると、さらに内蓋ロッ
ク解除部１８が内蓋５を押し下げて係止突起１６を嵌合
孔１７から離脱し、内蓋５はリッド３から独立して回動
自在となって本体１の収納凹部２を閉じる。

尚、上記両実施例においては、内蓋５が通常はリッド８
とともに開閉する構造としリッド３にロック部材４を設
けているが、内蓋を通常はコンソールボックス本体側に
固定し、必要時のみ内蓋を開く構造としこのロック部材
４を本体１に設ける構造としてもよい。

さらに、上記実施例はコンソールボックス本体の収納四
部を覆う内蓋のロック装置を示したがリッド収納部１０
を覆−５リッド収納部蓋９の先端をロック部材近くまで
延長し、上記と同様該リッド収納部蓋９のロックを解除
する解除部をロック部材と一体的に形成することも可能
である。

従って、以上の如き本考案によれば、リッドのロック解
除用のロック部材に内蓋ロック解除部を設けるとともに
該ロック部材の操作を２段式とし、第１操作位置でリッ
ドのロックを解除し、第２操作位置で内蓋のロックを解
除するように設けたことにより、構造が簡単でかつロッ
ク解除操作が容易に行えるものであり、利用価値の高い
収納ボックスが形成できるなど実用上程々の優れた利点
を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本考案の実施例１を示し、第１図
は収納ボックス全体の斜視図、第２図は同要部断面側面
図、第３図は第２図におけるＡ部拡大図、第４図はロッ
ク部材と内蓋の底面図、第５図および第６図は本考案の
実施例２を示し、第５図は要部断面図、第６図はロック
解除操作状態を示す同要部断面図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・収納凹部、３・・
・・・・リッド、４・・・・・・ロック部材、５・・・
・・・内蓋、６・・・・・・表皮、７・・・・・・リッ
ドアウター、８・・・・・・リッドインナー、９・・・
・・・リッド収納部蓋、１０・・・・・・リッド収納部
、１１・・・・・・湾曲部、１２・・・・・・操作ノブ
、１３・・・・・・係合孔、１４・・・・・・フック部
、１５．１８・・・・・・内蓋ロック解除部、１６・・
・・・・係止突起、１７・・・・・・嵌合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 収納凹部を有する本体に開閉自在なリッドを設け、該リ
   ッドもしくは本体にフック部を有するロック部材を設け
   てなる収納ボックスにおいて、本体とリッドとの間にリ
   ッドと同一方向に回動自在な内蓋を設けるとともに、前
   記ロック部材に一体的に内蓋ロック解除部を形成し、該
   ロック部材のフック部と内蓋ロック解除部とを、ロック
   部材の係止位置から第１操作位置への移動によりフック
   部の保合を離脱させる一方、ロック部材の第１操作位置
   からさらにストロークさせ第２操作位置への移動により
   内蓋のロックを解除するように構成したことを特徴とす
   る内蓋を有する収納ボックスのロック装置。