JP2005289229A - 折りたたみパネル - Google Patents

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Shozo Nishida
省三 西田
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Aitec Co Ltd
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Abstract

【構成】 一対の樹脂製パネルを折りたたみ手段によって折りたたみ可能に連結した折りたたみパネルにおいて、前記一対のパネルを折り畳んだとき互いに接触する各々の接触面に係止手段を介在するとともにこの係止手段を前記各々のパネルと一体形成した折りたたみパネルである。
【効果】 パネルの成形と同時に係止手段が設置される。従来と異なり、係止手段を設置するための別工程を必要としないため、製造に手間がかからないとともに、パネルが樹脂製であるにもかかわらずその耐久性は向上する。この係止手段を前記各々のパネルを樹脂成形する際にインサートすれば、係止手段を別材料にすることができるためその耐久性を一層向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は折りたたみパネルに関し、自動車の内装用パネル、特に、自動車のリヤーパーセルシェルフ、カーゴフロアボックスの蓋体や、建築物の内装壁、パーティション、扉などの構成部材として使用されるものである。
従来におけるこの種の折りたたみパネルは、一対の樹脂製パネルをヒンジによって折りたたみ可能に連結し、マジックテープ等によって一時的に折り畳んだ状態を維持したり、また、開いた状態にしたりして使用されていた。
特開2002−046168
しかしなながら、かかる従来の折りたたみパネルにあっては、折りたたんだ状態を維持するにあたってマジックテープ等を別工程で貼着しなければならないため、製造に手間がかかるとともに、パネルが樹脂製であったためマジックテープが剥がれやすく耐久性に乏しいという不都合が生じた。
この発明の課題は係る不都合を解消することである。
前記課題達成するために、この発明に係る折りたたみパネルにおいては、一対の樹脂製パネルを折りたたみ手段によって折りたたみ可能に連結した折りたたみパネルにおいて、前記一対のパネルを折り畳んだとき互いに接触する各々の接触面に係止手段を介在したとともにこの係止手段を前記各々のパネルと一体形成したものである。
また、この発明にかかる折りたたみパネルにおいては、一対の樹脂製パネルを折りたたみ手段によって折りたたみ可能に連結した折りたたみパネルにおいて、前記一対のパネルを折り畳んだとき互いに接触する各々の接触面に係止手段を介在したとともにこの係止手段を前記各々のパネルを樹脂成形する際にインサートしたものである。
この発明に係る折りたたみパネルは、一対の樹脂製パネルを折りたたみ手段によって折りたたみ可能に連結した折りたたみパネルにおいて、前記一対のパネルを折り畳んだとき互いに接触する各々の接触面に係止手段を介在するとともにこの係止手段を前記各々のパネルと一体形成したため、パネルの成形と同時に係止手段が設置されるものである。
よって、この折りたたみパネルを使用すれば、従来と異なり、係止手段を設置するための別工程を必要としないため、製造に手間がかからないとともに、パネルが樹脂製であるにもかかわらずその耐久性は向上するものである。
また、この発明にかかる折りたたみパネルにおいては、一対の樹脂製パネルを折りたたみ手段によって折りたたみ可能に連結した折りたたみパネルにおいて、前記一対のパネルを折り畳んだとき互いに接触する各々の接触面に係止手段を介在するとともにこの係止手段を前記各々のパネルを樹脂成形する際にインサートしたため、パネルの成形と同時に係止手段が設置されるものである。
よって、この折りたたみパネルを使用すれば、従来と異なり、係止手段を設置するための別工程を必要としないため、製造に手間がかからないとともに、パネルが樹脂製であるにもかかわらず係止手段を別材料にすることができるためその耐久性を一層向上させることができる。
この発明は、折り畳み可能に連結された一対のパネルを樹脂成形する際に、係止手段を各々のパネルと一体形成、又は、インサートするところに最も主要な特徴を有する。自動車の内装用パネル等を製造する際に適用しやすいものである。
以下、この発明の実施例を説明する。
この発明の実施例として、自動車のカーゴフロアボックスの蓋体を採り上げ以下説明する。
図1はこの発明に係る折りたたみパネルの断面図、図2は同裏側から見た部分斜視図、図3は他の実施例の断面図である。
図1において、10はカーゴフロアボックスの蓋体であり、この発明の「折りたたみパネル」に相当する。この蓋体10は中心部に樹脂製の中空支持体60が配置されている。また、20は一の樹脂製中空パネル、30は他の樹脂製中空パネルであり、樹脂製ヒンジ部21,31を介して前記中空支持体60の両端縁に一体成形されている。この樹脂製ヒンジ部21,31は圧縮肉薄に形成されたもので薄皮状であるため柔軟性に富んでいる。
次に、22,32は連結段部であり、前記一対の中空パネル20,30における中空パネル20の端縁に形成されている。これらの連結段部22,32は前記樹脂製ヒンジ部21,31を介して折りたたんだとき(仮想線の図の状態)に、隣り合う各樹脂製ヒンジ部21,31に接触するとともに前記中空支持体60の角部に隙間なく係止され、係止状態が滑ることのない安定した折りたたみ状態を構成する。
なお、前記中空支持体60は必ずしも中空である必要はなく、中実であってもよい。この連結段部22,32と樹脂製ヒンジ部21,31と中空支持体60とがこの発明の「折りたたみ手段」を構成する。
次に、23は係止凸部であり、前記一方の中空パネル20の裏面に一体成形されている。また、33は係止凹部であり、前記他方の中空パネル30の裏面に一体成形されている。前記一方の中空パネル20の係止凸部23は、前記一対の中空パネル20,30を折りたたんだときに、前記他方の中空パネル30の係止凹部33に弾性的に内嵌め固定される。そして、折りたたんだ状態を一時的に維持でき。
また、この係止凸部23と係止凹部33における係止状態の弾性に抗して開くことによって、前記一対の中空パネル20,30を開くことができる。この係止凸23とこの係止凹部33とがこの発明の「係止手段」に相当する。なお、この実施例では、前記係止凸部23と係止凹部33を一対示したが、複数でもよく、使用目的によって適宜定めることができる。
なお、前記した一対の中空パネル20,30、前記樹脂製ヒンジ部21,31、前記中空支持体60、係止凸部23、係止凹部33は、熱可塑性樹脂のブロー成形により一体的にに成形される。
使用する熱可塑性樹脂としては、従来ブロー成形の原材料として使用されているものであればいかなるものでもよい。例としては、 ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレンー酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル,ABS樹脂,ナイロン,ポリエステル等、軟質、硬質及び弾性状の熱可塑性樹脂が一例として挙げられる。
また、50は表皮材であり、前記連接した一対の中空パネル20,30の表面全体に貼着されている。貼着方法は成形の際に同時に行うことも後工程で貼着することもできる。
ここに、表皮材50としては、従来存在するもので表皮材として使用できるものは全て含まれる。例えば、天然繊維、再生繊維、合成繊維を原料とした織布,不織布等が該当する。
図3は他の実施例を示したものであり、前記係止凸部23の代わりに、係止凸部材24を前記中空パネル20の裏面にインサートし(樹脂成形の際に包み込む)、係止凹部33の代わりに係止凹部材34を前記中空パネル30の裏面にインサートし(樹脂成形の際に包み込む)したものである。この場合、この係止凸部材24とこの係止凹部材34がこの発明の「係止手段」に相当し、鉄,アルミニウム等の金属材,ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン等の樹脂等、従来存在する材料によっし製造することができる。
上記実施例では、自動車のカーゴフロアボックスの蓋体について説明したが、この発明はこれに限るものではなく、例えば、自動車の内装用パネルとしてのリアパーセルシェルフなどや、建築物の内装壁、パーティション、扉などの構成部材として使用することもできる。
自動車の内装パネルとして、自動車の製造に利用できる。
図1はこの発明に係る折りたたみパネルの断面図である。 図2は同裏側から見た部分斜視図である。 図3は他の実施例の断面図である。
符号の説明
10 … カーゴフロアボックスの蓋体(折りたたみパネル)
20 … 樹脂製中空パネル
21 … 樹脂製ヒンジ部(折りたたみ手段)
22 … 連結段部(折りたたみ手段)
23 … 係止凸部(係止手段)
24 … 係止凸部材(係止手段)
30 … 樹脂製中空パネル
31 … 樹脂製ヒンジ部(折りたたみ手段)
32 … 連結段部(折りたたみ手段)
33 … 係止凹部(係止手段)
34 … 係止凹部材(係止手段)
50 … 表皮材
60 … 中空支持体(折りたたみ手段)

Claims (2)

  1. 一対の樹脂製パネルを折りたたみ手段によって折りたたみ可能に連結した折りたたみパネルにおいて、前記一対のパネルを折り畳んだとき互いに接触する各々の接触面に係止手段を介在させるとともにこの係止手段を前記各々のパネルと一体形成したことを特徴とする折りたたみパネル。
  2. 一対の樹脂製パネルを折りたたみ手段によって折りたたみ可能に連結した折りたたみパネルにおいて、前記一対のパネルを折り畳んだとき互いに接触する各々の接触面に係止手段を介在させるとともにこの係止手段を前記各々のパネルを樹脂成形する際にインサートしたことを特徴とする折りたたみパネル。
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