JP2002177777A - 触媒およびこの触媒を用いた不飽和ニトリルの製造方法 - Google Patents

触媒およびこの触媒を用いた不飽和ニトリルの製造方法

Info

Publication number
JP2002177777A
JP2002177777A JP2000379900A JP2000379900A JP2002177777A JP 2002177777 A JP2002177777 A JP 2002177777A JP 2000379900 A JP2000379900 A JP 2000379900A JP 2000379900 A JP2000379900 A JP 2000379900A JP 2002177777 A JP2002177777 A JP 2002177777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
raw material
propane
unsaturated nitrile
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000379900A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4535608B2 (ja
Inventor
Hidenori Hinako
英範 日名子
Mamoru Watanabe
守 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2000379900A priority Critical patent/JP4535608B2/ja
Publication of JP2002177777A publication Critical patent/JP2002177777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4535608B2 publication Critical patent/JP4535608B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロパンまたはイソブタンをアンモニアおよ
び酸素と気相接触させるアンモ酸化反応によって不飽和
ニトリルを製造する際に用いる不飽和ニトリルの選択率
の高い触媒を提供する。 【解決手段】 Mo、V、Sb、Nb、Alを含むプロ
パンまたはイソブタンのアンモ酸化用触媒およびその触
媒を用いる不飽和ニトリルの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロパンまたはイ
ソブタンの気相接触アンモ酸化反応に用いる、モリブデ
ン、バナジウム、アンチモン、ニオブおよびアルミニウ
ムを含有する触媒、および該触媒を用いた不飽和ニトリ
ルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、プロピレンまたはイソブチレンに
代わってプロパンまたはイソブタンを原料とし、気相接
触アンモ酸化反応や気相接触酸化反応によって不飽和ニ
トリルを製造する技術が着目されており、多数の触媒が
提案されている。
【0003】それらの中でも特に注目されている触媒系
は、反応温度が低く、また不飽和ニトリルの選択率、収
率が比較的高く、また比較的飛散性の少ない成分から構
成されるMo−V−Sb−Nbを含む触媒系である。M
o−V−Sb−Nbを含む複合酸化物触媒が特開平9−
157241号公報、特開平10−28862号公報、
特開平10−81660号公報、特開平10−3303
43号公報、特開平11−42434号公報、特開平1
1−43314号公報、特開平11−57479号公
報、特開平11−263745号公報、特開2000−
1464号公報、特開2000−143244号公報、
特開2000−070714号公報、特開2000−0
93796号公報、米国特許第6,043,185号明
細書等に開示されている。Mo−V−Sb−Nb触媒系
は、他の触媒系に比べて、反応温度が低く、また不飽和
ニトリルの選択率、収率が比較的高いもののいまだ不十
分である。
【0004】特開平9−157241号公報において
は、Mo−V−Sb−Nbを含む触媒が開示されてお
り、さらに好適な成分としてTa、W、Ti、Zr、C
r、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd、P
t、B、In、Ce、アルカリ金属、アルカリ土類金属
を用いることが教示されており、該触媒においてはアル
ミニウムの存在は好ましくないと記載されている。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】本発明の目的は、プロ
パンまたはイソブタンの気相接触アンモ酸化反応によっ
て不飽和ニトリルを製造する際に用いる、不飽和ニトリ
ルの選択率の大きい触媒を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、プロパン
またはイソブタンをアンモニア存在下に気相接触酸化さ
せて不飽和ニトリルを製造するための触媒を鋭意検討し
た結果、モリブデン、バナジウム、アンチモン、ニオブ
に更にアルミニウムを含有させると、不飽和ニトリルの
選択率が高くなることを見いだし、本発明をなすに至っ
た。
【0007】即ち、本発明は、(1)プロパンまたはイ
ソブタンの気相接触アンモ酸化反応によって不飽和ニト
リルを製造する際に用いる触媒において、下記式(I)
で示される成分組成を有することを特徴とする触媒、 Mo1 a Sbb Nbc Ald e n ・・・(I) (式中、XはW、Cr、Ti、Ta、Zr、Hf、M
n、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd、P
t、Cu、Ag、Zn、B、In、Ge、Sn、P、P
b、Bi、Y、希土類元素およびアルカリ土類金属から
選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、b、c、
d、eおよびnはMo1原子あたりの原子比を表し、
0.1≦a≦1、0.01≦b≦0.6、0.01≦c
≦0.3、0.01≦d≦0.5、0≦e≦1そしてn
は構成金属の酸化状態によって決まる原子比である。) (2)20〜60重量%のシリカに担持されていること
を特徴とする(1)に記載の触媒、(3)該触媒が実質
的に酸素を含まないガス雰囲気下、500℃〜700℃
で焼成されて製造されることを特徴とする(1)又は
(2)に記載の触媒、(4)該触媒が酸化アルミニウム
を触媒原料に用いて製造されることを特徴とする(1)
〜(3)のいずれかに記載の触媒、(5)該触媒が過酸
化水素/ニオブのモル比が0.5〜10である触媒原料
液を用いて製造されることを特徴とする(1)〜(4)
のいずれかにに記載の触媒、(6)該触媒がジカルボン
酸/ニオブのモル比が1〜8である触媒原料液を用いて
製造されることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか
に記載の触媒、(7)プロパンまたはイソブタンの気相
接触アンモ酸化反応によって不飽和ニトリルを製造する
にあたり、(1)〜(6)のいずれかに記載の触媒を用
いることを特徴とする不飽和ニトリルの製造方法、に関
するものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
触媒は、下記式(I)で示される成分組成を有する。 Mo1 a Sbb Nbc Ald e n ・・・(I) 上記の式(I)中、XはW、Cr、Ti、Ta、Zr、
Hf、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、P
d、Pt、Cu、Ag、Zn、B、In、Ge、Sn、
P、Pb、Bi、Y、希土類元素およびアルカリ土類金
属から選ばれる少なくとも1種の元素であり、好ましく
はW、Sn、Ti、Ge、Feである。a、b、c、
d、eおよびnはMo1原子あたりの原子比を表し、a
は0.1≦a≦1、好ましくは0.1≦a≦0.5、特
に好ましくは0.15≦a≦0.4である。bは0.0
1≦b≦0.6、好ましくは0.1≦b≦0.4、特に
好ましくは0.13≦b≦0.3である。cは0.01
≦c≦0.3、好ましくは0.02≦c≦0.2、特に
好ましくは0.03≦c≦0.15であり、dは0.0
1≦d≦0.5、好ましくは0.02≦d≦0.3、特
に好ましくは0.03≦c≦0.2であり、eは0≦e
≦1、好ましくは0≦e≦0.5、特に好ましくは0.
01≦c≦0.3である。なお、nは構成金属の酸化状
態によって決まる原子比である。本発明の触媒は、M
o、V、Sb、Nbからなる触媒に更にAlを含むとこ
ろに特徴がある。d<0.01もしくはd>0.5であ
ると不飽和ニトリルの選択率が低くなる。
【0009】本発明の触媒を製造するためのアルミニウ
ムの原料としては、酸化アルミニウム、水酸化アルミニ
ウム、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム等のハロゲ
ン化アルミニウム、アルミニウムエトキシド等のアルミ
ニウムアルコキサイド、酢酸アルミニウム、乳酸アルミ
ニウム、ラウリン酸アルミニウム、アルミニウムアセチ
ルアセトナート等を用いることができる。好ましくは、
酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硝酸アルミニ
ウムであり、特に好ましくは酸化アルミニウムである。
酸化アルミニウムとしては、α−アルミナが好ましい。
水酸化アルミニウム、硝酸アルミニウム、アルミニウム
等を焼成して酸化アルミニウムを調製する場合は、60
0〜1500℃で焼成することが好ましく、特に好まし
くは800℃〜1400℃である。 本発明の触媒は、
好ましくは20〜60重量%、好ましくは30重量%〜
55重量%のシリカに担持されて用いることができる。
20重量%未満では強度が小さく、60重量%以上では
強度は大きいものの、不飽和ニトリルの収率が低い。
【0010】シリカの重量%は、(I)式の酸化物の重
量をW1、シリカの重量をW2として、下記の式(I
I)式で定義される。W1は、仕込み組成と仕込み金属
成分の酸化数に基づいて算出された重量である。W2
は、仕込み組成に基づいて算出された重量である。 シリカの重量%=100×W2/(W1+W2)・・・(II) 本発明の触媒を製造するためのアルミニウム以外の構成
成分の原料は下記の化合物を用いることができる。
【0011】モリブデン原料としては、ヘプタモリブデ
ン酸アンモニウム、モリブデン酸化物、モリブデン酸、
モリブデンのオキシ塩化物、モリブデンの塩化物、モリ
ブデンのアルコキシド等を用いることができ、好ましく
はヘプタモリブデン酸アンモニウムである。バナジウム
原料としては、メタバナジン酸アンモニウム、酸化バナ
ジウム(V)、バナジウムのオキシ塩化物、バナジウム
のアルコキシド等を用いることができ、好ましくはメタ
バナジン酸アンモニウム、酸化バナジウム(V)であ
る。アンチモン原料としては、酸化アンチモン(II
I)、酸化アンチモン(IV)、酸化アンチモン
(V)、メタアンチモン酸(III)、アンチモン酸
(V)、アンチモン酸アンモニウム(V)、塩化アンチ
モン(III)、塩化酸化アンチモン(III)、硝酸
酸化アンチモン(III)、アンチモンのアルコキシ
ド、アンチモンの酒石酸塩等の有機酸塩、金属アンチモ
ン等を用いることができ、好ましくは酸化アンチモン
(III)である。ニオブの原料としては、シュウ酸水
溶液にニオブ酸を溶解させた水溶液を好適に用いること
ができる。シュウ酸/ニオブのモル比は1〜10であ
り、好ましくは2〜6、特に好ましくは2〜4である。
得られた水溶液に過酸化水素を添加してもよい。過酸化
水素/ニオブのモル比は好ましくは0.5〜10であ
り、特に好ましくは2〜6である。X成分の原料として
は、X成分のシュウ酸塩、水酸化物、酸化物、硝酸塩、
酢酸塩、アンモニウム塩、炭酸塩、アルコキシド等を用
いることができる。担体としてシリカを用いる場合は原
料としてシリカゾルが好適に用いられる。アンモニウム
イオンで安定化したゾルを用いることが好ましい。
【0012】本発明の触媒は下記の原料調合、乾燥およ
び焼成の3つの工程を経て製造することができる。 <原料調合工程>ヘプタモリブデン酸アンモニウム、メ
タバナジン酸アンモニウム、酸化アンチモン(III)
を水に懸濁させ、好ましくは70〜100℃、1〜5時
間攪拌しながら反応させる。得られたモリブデン、バナ
ジウム、アンチモンを含有する混合液を空気酸化、また
は過酸化水素等によって液相酸化し混合液(A)を得
る。液相酸化に過酸化水素水を用いる場合は、過酸化水
素/Sbのモル比は好ましくは0.5〜2である。目視
でオレンジ色〜茶色になるまで酸化するのが好ましい。
【0013】一方、ニオブ酸をシュウ酸水溶液に溶解し
てニオブ原料液を調製する。ニオブ原料液に過酸化水素
水を添加しておくことが好ましい。他方、酸化アルミニ
ウムを水に懸濁させてアルミ原料液を調製する。混合液
(A)にニオブ原料液とアルミ原料液を添加する。シリ
カ担持触媒を製造する場合には、上記調合順序のいずれ
かのステップにおいてシリカゾルを添加して触媒原料液
を得ることができる。X成分を含む触媒を製造する場合
には、上記調合順序のいずれかのステップにおいてX成
分を含む原料を添加して触媒原料液を得ることができ
る。
【0014】<乾燥工程>原料調合工程で得られた触媒
原料液を噴霧乾燥法または蒸発乾固法によって乾燥さ
せ、乾燥粉体を得ることができる。噴霧乾燥法における
噴霧化は、遠心方式、二流体ノズル方式または高圧ノズ
ル方式を採用することができる。乾燥熱源は、スチー
ム、電気ヒーターなどによって加熱された空気を用いる
ことができる。このとき熱風の乾燥機入口温度は150
〜300℃が好ましい。噴霧乾燥は簡便には100℃〜
300℃に加熱された鉄板上へ触媒原料液を噴霧するこ
とによって行うこともできる。
【0015】<焼成工程>乾燥工程で得られた乾燥粉体
を焼成することによって酸化物触媒を得ることができ
る。焼成は回転炉、トンネル炉、管状炉、流動焼成炉等
を用い、実質的に酸素を含まない窒素等の不活性ガス雰
囲気下、好ましくは、不活性ガスを流通させながら、5
00〜700℃、好ましくは570〜670℃で実施す
ることができる。焼成時間は0.5〜5時間、好ましく
は1〜3時間である。不活性ガス中の酸素濃度は、ガス
クロマトグラフィーまたは微量酸素分析計で測定して1
000ppm以下、好ましくは、100ppm以下であ
る。焼成は反復することができる。この焼成の前に大気
雰囲気下または大気流通下で200℃〜420℃、好ま
しくは250℃〜350℃で10分〜5時間前焼成する
ことができる。また焼成の後に大気雰囲気下で200℃
〜400℃、5分〜5時間、後焼成することもできる。
【0016】このようにして製造された触媒は、プロパ
ンまたはイソブタンを気相接触アンモ酸化させて、不飽
和ニトリルを製造する際の触媒として用いることができ
る。プロパンまたはイソブタンとアンモニアの供給原料
は必ずしも高純度である必要はなく、工業グレードのガ
スを使用することができる。反応系に供給する酸素源と
して空気、酸素を富化した空気、または純酸素を用いる
ことができる。更に、希釈ガスとしてヘリウム、アルゴ
ン、炭酸ガス、水蒸気、窒素などを供給してもよい。反
応系に供給するアンモニアのプロパンまたはイソブタン
に対するモル比は0.1〜1.5、好ましくは0.2〜
1.2である。反応に供給される分子状酸素のプロパン
またはイソブタンに対するモル比は、0.2〜6、好ま
しくは0.4〜4である。反応圧力は絶対圧で0.01
〜1MPa、好ましくは0.1〜0.3MPaである。
反応温度は350℃〜600℃、好ましくは380℃〜
470℃である。接触時間は0.1〜30(g・s/m
l)、好ましくは0.5〜10(g・s/ml)であ
る。反応は、固定床、流動床、移動床など従来の方式を
採用できるが流動床が好ましい。反応は単流方式でもリ
サイクル方式でもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をプロパンのアン
モ酸化反応の実施例で説明する。各例において、プロパ
ン転化率およびアクリロニトリル選択率は、それぞれ次
の定義に従う。
【0018】プロパン転化率(%)=(反応したプロパ
ンのモル数)/(供給したプロパンのモル数)×100 アクリロニトリル選択率(%)=(生成したアクリロニ
トリルのモル数)/(反応したプロパンのモル数)×1
00
【0019】
【実施例1】<触媒調製>組成式がMo1 0.3 Sb
0.23Nb0.07Al0.1 n /SiO2 (40重量%)で
示される触媒を次のようにして調製した。
【0020】水1000gにヘプタモリブデン酸アンモ
ニウム[(NH4)6 Mo7 24・4H2 O]250
g、メタバナジン酸アンモニウム[NH4 VO3 ]4
9.7g、酸化アンチモン(III)[Sb2 3 ]4
7.5gを添加し、油浴を用いて100℃で2時間、大
気下で還流して反応させ、この後、50℃に冷却し、続
けてシリカ含有量30重量%のシリカゾルを689g添
加した。1時間攪拌した後、5重量%過酸化水素水22
1gを添加し、50℃で1時間撹拌することによって酸
化処理を行い、混合液(a)を得た。この酸化処理によ
って液色は濃紺色から茶色へと変化した。水120gに
Nb2 5 換算で76重量%を含有するニオブ酸17.
3g、シュウ酸二水和物[H2 2 4 ・2H2 O]3
3.7gを加え、攪拌下、60℃にて加熱して溶解させ
た後、30℃にて冷却してニオブ原料液を得た。
【0021】酸化アルミニウム(和光純薬、製品コード
012−01965)7.2gを水50gに添加した
後、1時間激しく懸濁させてアルミニウム原料液を得
た。該酸化アルミニウムのXRDを測定したところ、結
晶性の高いα型酸化アルミニウム(α―アルミナ)であ
った。該ニオブ原料液を上記混合液(a)に添加し、続
けてアルミニウム原料液を添加した。その後、空気雰囲
気下、50℃で30分間撹拌して触媒原料液を得た。得
られた触媒原料液を遠心式噴霧乾燥器を用い、入口温度
230℃と出口温度120℃の条件で乾燥して微小球状
の乾燥粉体を得た。得られた乾燥粉体100gを石英容
器に充填し、容器を回転させながら600Ncc/mi
n.の窒素ガス流通下、640℃で2時間焼成して触媒
を得た。用いた窒素ガスの酸素濃度は微量酸素分析計
(306WA型、テレダインアナリティカルインスルー
メント社製)を用いて測定した結果、1ppmであっ
た。触媒の組成と主要な製法因子を表1に記載した。
【0022】<プロパンのアンモ酸化反応試験>触媒W
=0.35gを内径4mmの固定床型反応管に充填し、
反応温度T=420℃、プロパン:アンモニア:酸素:
ヘリウム=1:0.7:1.7:5.3のモル比の混合
ガスを流量F=4.0(ml/min)で流した。この
とき圧力Pはゲージ圧で0MPaであった。接触時間は
2.1(=W/F×60×273/(273+T)×
((P+0.101)/0.101))(g・s/m
l)である。反応ガスの分析はオンラインガスクロマト
グラフィーで行った。得られた結果を表1に示す。
【0023】
【実施例2】<触媒調製>組成式がMo1 0.3 Sb
0.23Nb0.07Al0.05n /SiO2 (40重量%)で
示される触媒を次のようにして調製した。酸化アルミニ
ウム7.2gに代えて3.6gを添加し、シリカゾル6
89gに代えて681gを用いた以外は実施例1の触媒
調製を反復して、触媒を調製した。
【0024】<プロパンのアンモ酸化反応試験>得られ
た触媒について実施例1と同じ条件下にて行った。得ら
れた結果を表1に示す。
【実施例3】<触媒調製>組成式がMo1 0.3 Sb
0.23Nb0.07Al0.3 n /SiO2 (40重量%)で
示される触媒を次のようにして調製した。酸化アルミニ
ウム7.2gに代えて21.6gを添加し、シリカゾル
689gに代えて721gを用いた以外は実施例1の触
媒調製を反復して、触媒を調製した。
【0025】<プロパンのアンモ酸化反応試験>得られ
た触媒について実施例1と同じ条件下にて行った。得ら
れた結果を表1に示す。
【比較例1】<触媒調製>組成式がMo1 0.3 Sb
0.23Nb0.07n /SiO2 (40重量%)で示される
触媒を次のようにして調製した。酸化アルミニウムを添
加せず、シリカゾル689gに代えて673gを用いた
以外は実施例1の触媒調製を反復して、触媒を調製し
た。
【0026】<プロパンのアンモ酸化反応試験>得られ
た触媒について実施例1と同じ条件下にて行った。得ら
れた結果を表1に示す。
【比較例2】
【0027】<触媒調製>組成式がMo1 0.3 Sb
0.23Nb0.07Al0.6 n /SiO2 (40重量%)で
示される触媒を次のようにして調製した。酸化アルミニ
ウム7.2gに代えて43.3gを添加し、シリカゾル
689gに代えて770gを用いた以外は実施例1の触
媒調製を反復して、触媒を調製した。
【0028】<プロパンのアンモ酸化反応試験>得られ
た触媒について実施例1と同じ条件下にて行った。得ら
れた結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明方法によれば、プロパンまたはイ
ソブタンから高い選択率で不飽和ニトリルを製造するこ
とができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA02 AA03 AA08 BA01A BA01B BA02A BA21C BB01C BB06A BB06B BC08A BC16A BC16B BC18A BC21A BC22A BC23A BC25A BC26A BC26B BC31A BC32A BC35A BC38A BC40A BC50A BC51A BC52A BC54A BC54B BC55A BC55B BC56A BC58A BC59A BC59B BC60A BC62A BC64A BC66A BC67A BC68A BC70A BC71A BC72A BC75A BD01C BD02C BD03A BD07A BE08C CB54 DA06 DA07 DA08 EA01Y FA01 FB05 FB30 FB57 FB63 FC04 FC07 FC08 4H006 AA02 AC12 AC54 BA09 BA12 BA13 BA14 BA30 BC13 BC32 BE14 BE30 QN24 4H039 CA12 CA70 CL50

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロパンまたはイソブタンの気相接触ア
    ンモ酸化反応によって不飽和ニトリルを製造する際に用
    いる触媒において、下記式(I)で示される成分組成を
    有することを特徴とする触媒。 Mo1 a Sbb Nbc Ald e n ・・・(I) (式中、XはW、Cr、Ti、Ta、Zr、Hf、M
    n、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd、P
    t、Cu、Ag、Zn、B、In、Ge、Sn、P、P
    b、Bi、Y、希土類元素およびアルカリ土類金属から
    選ばれる少なくとも1種の元素であり、a、b、c、
    d、eおよびnはMo1原子あたりの原子比を表し、
    0.1≦a≦1、0.01≦b≦0.6、0.01≦c
    ≦0.3、0.01≦d≦0.5、0≦e≦1そしてn
    は構成金属の酸化状態によって決まる原子比である。)
  2. 【請求項2】 20〜60重量%のシリカに担持されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の触媒。
  3. 【請求項3】 該触媒が実質的に酸素を含まないガス雰
    囲気下、500℃〜700℃で焼成されて製造されるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の触媒。
  4. 【請求項4】 該触媒が酸化アルミニウムを触媒原料に
    用いて製造されることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の触媒。
  5. 【請求項5】 該触媒が過酸化水素/ニオブのモル比が
    0.5〜10である触媒原料液を用いて製造されること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかにに記載の触媒。
  6. 【請求項6】 該触媒がジカルボン酸/ニオブのモル比
    が1〜8である触媒原料液を用いて製造されることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の触媒。
  7. 【請求項7】 プロパンまたはイソブタンの気相接触ア
    ンモ酸化反応によって不飽和ニトリルを製造するにあた
    り、請求項1〜6のいずれかに記載の触媒を用いること
    を特徴とする不飽和ニトリルの製造方法。
JP2000379900A 2000-12-14 2000-12-14 触媒およびこの触媒を用いた不飽和ニトリルの製造方法 Expired - Lifetime JP4535608B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000379900A JP4535608B2 (ja) 2000-12-14 2000-12-14 触媒およびこの触媒を用いた不飽和ニトリルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000379900A JP4535608B2 (ja) 2000-12-14 2000-12-14 触媒およびこの触媒を用いた不飽和ニトリルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002177777A true JP2002177777A (ja) 2002-06-25
JP4535608B2 JP4535608B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=18848182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000379900A Expired - Lifetime JP4535608B2 (ja) 2000-12-14 2000-12-14 触媒およびこの触媒を用いた不飽和ニトリルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4535608B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002159853A (ja) * 2000-09-18 2002-06-04 Asahi Kasei Corp 酸化又はアンモ酸化用酸化物触媒の製造方法
JP2003024790A (ja) * 2001-04-30 2003-01-28 Rohm & Haas Co 改良された触媒
US7919430B2 (en) 2006-03-20 2011-04-05 Asahi Kasei Chemicals Corporation Catalyst for oxidation or ammoxidation, and process for producing the same

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09157241A (ja) * 1995-10-05 1997-06-17 Mitsubishi Chem Corp ニトリルの製造法
JPH09176102A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd メタクリロニトリルの製造方法
JPH1081660A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Mitsubishi Chem Corp 不飽和ニトリルの製造方法
JP2000070714A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Asahi Chem Ind Co Ltd 不飽和ニトリル製造用触媒の製造方法
JP2000178242A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法
JP2000202293A (ja) * 1999-01-19 2000-07-25 Asahi Chem Ind Co Ltd 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09157241A (ja) * 1995-10-05 1997-06-17 Mitsubishi Chem Corp ニトリルの製造法
JPH09176102A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd メタクリロニトリルの製造方法
JPH1081660A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Mitsubishi Chem Corp 不飽和ニトリルの製造方法
JP2000070714A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Asahi Chem Ind Co Ltd 不飽和ニトリル製造用触媒の製造方法
JP2000178242A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法
JP2000202293A (ja) * 1999-01-19 2000-07-25 Asahi Chem Ind Co Ltd 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002159853A (ja) * 2000-09-18 2002-06-04 Asahi Kasei Corp 酸化又はアンモ酸化用酸化物触媒の製造方法
JP4666334B2 (ja) * 2000-09-18 2011-04-06 旭化成ケミカルズ株式会社 酸化又はアンモ酸化用酸化物触媒の製造方法
JP2003024790A (ja) * 2001-04-30 2003-01-28 Rohm & Haas Co 改良された触媒
US7919430B2 (en) 2006-03-20 2011-04-05 Asahi Kasei Chemicals Corporation Catalyst for oxidation or ammoxidation, and process for producing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4535608B2 (ja) 2010-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6610629B2 (en) Process for producing an oxide catalyst for oxidation or ammoxidation
JP2002239382A (ja) 酸化またはアンモ酸化用酸化物触媒
JP4187837B2 (ja) 不飽和ニトリル製造用触媒の製造方法
JP4081824B2 (ja) アクリル酸の製造方法
US20040192545A1 (en) Method for preparing a catalyst for partial oxidation of propylene
JP4209007B2 (ja) アクリロニトリルまたはメタクリロニトリル製造用触媒
JPH0971561A (ja) ジシアノベンゼンの製造法
JPH11124361A (ja) 不飽和ニトリルを製造する方法
JP4666334B2 (ja) 酸化又はアンモ酸化用酸化物触媒の製造方法
JP2002177777A (ja) 触媒およびこの触媒を用いた不飽和ニトリルの製造方法
JP4162945B2 (ja) 酸化物触媒
JPH11114426A (ja) 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造方法
JP4187856B2 (ja) 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法
JP4535611B2 (ja) 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造方法
JP4180317B2 (ja) 酸化反応触媒の製造方法
JP2001276618A (ja) 酸化またはアンモ酸化用触媒
JP2000126599A (ja) 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法
JP2000317309A (ja) アクリル酸製造用触媒の製造方法
JP2003170044A (ja) 触媒の調製方法
JP4212139B2 (ja) アンモ酸化用触媒の調製方法
JP4318331B2 (ja) 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法
JP2007326036A (ja) 酸化又はアンモ酸化用酸化物触媒
JP4610128B2 (ja) 酸化反応触媒の製造方法
JP2003320248A (ja) 酸化用触媒の調製方法とその触媒を用いたニトリルの製法
JP4187839B2 (ja) 酸化物触媒の製造方法およびその触媒を用いた不飽和ニトリルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20031203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100615

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4535608

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140625

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term