JP2000070714A - 不飽和ニトリル製造用触媒の製造方法 - Google Patents

不飽和ニトリル製造用触媒の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロパンまたはイソブタンの気相接触アンモ
酸化反応によって不飽和ニトリルを製造する際に用い
る、飛散性の少ないアンチモンを含有し、不飽和ニトリ
ルの収率が高く、しかも空時収量の高い触媒の製造方法
を提供する 【解決手段】 モリブデン、バナジウムおよびアンチモ
ンを含有する混合液を酸化処理して得られた触媒調合液
を用いる触媒製造方法および該触媒製造方法により得ら
れた触媒を用いるプロパンまたはイソブタンからの不飽
和ニトリルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロパンまたはイ
ソブタンの気相接触アンモ酸化反応に用いる、モリブデ
ン、バナジウムおよびアンチモンを含有する触媒の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、プロピレンまたはイソブチレンに
代わってプロパンまたはイソブタンを原料とし、気相接
触アンモ酸化反応によって不飽和ニトリルを製造する技
術が着目されており、多数の触媒が提案されている。例
えば、Mo−V−Te−Nbを含む複合酸化物触媒が特
開平2−257号公報、特開平5−148212号公
報、特開平5−208136号公報、特開平6−227
819号公報、特開平6−285372号公報、特開平
7−144132号公報、特開平7−232071号公
報、特開平8−57319号公報、特開平8−1414
01号公報等に開示されている。これらの触媒を用いた
場合においては収率が高く、不飽和ニトリルの空時収量
も大きいが、触媒成分であるテルルが飛散して、触媒劣
化の原因となるという問題がある。
【0003】特開平5−293374号公報には、バナ
ジウム、アンチモンを主成分としモリブデンを微量添加
した酸化物触媒が記載されている。この触媒において
は、反応温度が高いうえに不飽和ニトリルの収率が低い
という問題がある。New Developments
in Selective Oxidation p
p.515〜525(1990)において、Mo/V/
Sb=1/0.14/0.71のモル比を持つ複合酸化
物をアルミナに担持して調製した触媒についてプロパン
のアンモ酸化反応の成績が報告されているが、選択性お
よび活性が低いという問題がある。
【0004】米国特許第4760159号明細書にはB
i−V−Mo−Sbからなる酸化物触媒が記載されてい
る。該触媒の主成分はビスマスやバナジウム、アンチモ
ンであるが、反応温度が高い上に不飽和ニトリルの収率
が低いという問題がある。特開平9−157241号公
報、特開平10−28862号公報等にMo−V−Sb
−Nbからなる酸化物触媒が開示されている。これらの
触媒はモリブデン、バナジウム、アンチモンを含む水性
溶液を用いて調製されているが、調製方法としてバナジ
ウムの5価の化合物と、アンチモンの3価の化合物の間
の酸化還元反応を用い、バナジウムを還元する方法や、
モリブデンの6価の化合物とアンチモンの3価の化合物
の間の酸化還元反応を用い、モリブデンを還元する方法
が教示されており、具体的な製造方法としては、5価の
バナジウムと3価のアンチモンを含む水性スラリーを加
熱熟成後、モリブデンを含む化合物及びNbを含む化合
物を添加して水性混合液を得、そののちに乾燥工程を行
う、あるいは、該水性スラリーをモリブデン添加後に直
ちに冷却して水性混合液を得、そののちに乾燥工程を行
う方法等が示されている。これらの触媒は、不飽和ニト
リルの収率は比較的高いが、空時収量が0.11〜0.
22(μmol/((g・s/ml)・g))と小さ
く、反応器あたりの生産性が低くなるという問題があ
る。一方、空時収量を大きくするために反応温度を高く
すると、不飽和ニトリルの選択率が下がり、その結果収
率が下がるという問題が生じる。触媒劣化がなく、収率
が高く、しかも空時収量の高い触媒は得られていない。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】本発明の目的は、プロ
パンまたはイソブタンの気相接触アンモ酸化反応によっ
て不飽和ニトリルを製造する際に用いる、飛散性の少な
いアンチモンを含有し、不飽和ニトリルの収率が高く、
しかも空時収量の高い触媒の製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、プロパン
またはイソブタンをアンモニア存在下に気相接触酸化さ
せて不飽和ニトリルを製造するための、モリブデン、バ
ナジウムおよびアンチモンを含有する酸化物触媒を鋭意
検討した結果、触媒の原料調合工程においてモリブデ
ン、バナジウムおよびアンチモンを含有する混合液を酸
化処理することによって、不飽和ニトリルの収率が高
く、しかも空時収量の著しく大きい触媒を製造すること
ができることを見いだし、本発明をなすに至った。
【0007】即ち、本発明は、(1)プロパンまたはイ
ソブタンの気相接触アンモ酸化反応によって不飽和ニト
リルを製造する際に用いる、下記式(I)で示される成
分組成を有する触媒の製造方法において、モリブデン、
バナジウム及びアンチモンを含有する混合液を(a)お
よび/または(b)の方法で酸化処理して得られる触媒
調合液を用いて製造されることを特徴とする触媒の製造
方法、 Mo1 a Sbb c n (I) (式中、XはNb、W、Cr、Ti、Ta、Zr、H
f、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、P
d、Pt、Cu、Ag、Zn、B、Ga、In、Ge、
Sn、P、Pb、Bi、Y、希土類元素およびアルカリ
土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素であり、
a、b、cおよびnはMo1原子あたりの原子比を表
し、0.1≦a≦1、0.01≦b≦0.6、0≦c≦
1、そしてnは構成金属の酸化状態によって決まる原子
比である。) (a)酸化性ガスを含む雰囲気下でモリブデン、バナジ
ウム及びアンチモンを含有する混合液を50〜300℃
にて1時間以上加熱する方法、(b)酸化性液体をモリ
ブデン、バナジウム及びアンチモンを含有する混合液に
添加する方法、(2)酸化性ガスが酸素、窒素酸化物か
ら選ばれる少なくとも1種のガスであることを特徴とす
る(1)に記載の触媒の製造方法、(3)酸化性液体が
過酸化水素水、硝酸、次亜塩素酸水溶液から選ばれる少
なくとも1種であることを特徴とする(1)に記載の触
媒の製造方法、(4)過酸化水素/アンチモンのモル比
が0.01〜2であることを特徴とする(3)に記載の
触媒の製造方法、(5)プロパンまたはイソブタンを気
相接触アンモ酸化反応させ対応する不飽和ニトリルを製
造するにあたり、(1)、(2)、(3)または(4)
に記載の触媒の製造方法で得られた触媒を用いることを
特徴とする不飽和ニトリルの製造方法、に関するもので
ある。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
触媒は、下記式(I)で示される成分組成を有する。 Mo1 a Sbb c n (I) 式中、XはNb、W、Cr、Ti、Ta、Zr、Hf、
Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd、P
t、Cu、Ag、Zn、B、Ga、In、Ge、Sn、
P、Pb、Bi、Y、希土類元素およびアルカリ土類金
属から選ばれる少なくとも1種の元素であり、好ましく
はNb、W、Sn、Ti、特に好ましくはNb、Tiで
ある。a、b、cおよびnはMo1原子あたりの原子比
を表し、aは0.1≦a≦1であり、好ましくは0.1
≦a≦0.5、特に好ましくは0.2≦a≦0.4であ
る。bは0.01≦b≦0.6であり、好ましくは0.
1≦b≦0.3、特に好ましくは0.1≦b≦0.25
である。cは0≦c≦1であり、好ましくは0.01≦
c≦0.5、特に好ましくは0.01≦c≦0.2であ
る。なお、nは構成金属の酸化状態によって決まる原子
比である。
【0009】本発明の触媒の製造方法は、原料調合工
程、乾燥工程、焼成工程からなる製造方法の原料調合工
程において充分に酸化処理するところに特徴がある。す
なわち、モリブデン、バナジウム及びアンチモンを含有
する混合液を、下記(a)および/または(b)の方法
で酸化処理することで、酸化過程を著しく促進して該混
合液の酸化状態を高めることにある。 (a)酸化性ガスを含む雰囲気下でモリブデン、バナジ
ウム及びアンチモンを含有する混合液を50〜300℃
にて1時間以上加熱する方法。 (b)酸化性液体をモリブデン、バナジウム及びアンチ
モンを含有する混合液に添加する方法。
【0010】まず、(a)の酸化処理方法について説明
する。(a)の酸化処理方法は酸化性ガスを含む雰囲気
下で酸化する方法である。酸化性ガスとは、酸素、窒素
酸化物等であり、好ましくは酸素が用いられる。ここで
窒素酸化物とは亜酸化窒素、一酸化窒素、二酸化窒素等
である。通常は空気中で行われる。空気は酸素富化して
もよい。加熱温度は50℃〜300℃であり、好ましく
は50℃〜200℃、さらに好ましくは70℃〜110
℃である。加熱時間については1時間以上であるが、好
ましくは3時間以上、さらに好ましくは4時間以上15
時間以下である。
【0011】次に(b)の酸化処理方法について説明す
る。酸化性液体として、過酸化水素水、硝酸、次亜塩素
酸水溶液等を用いることができるが、好ましくは過酸化
水素水である。用いる過酸化水素水の量は限定されない
が、過酸化水素水に含まれる過酸化水素の量としては、
好ましくは過酸化水素/アンチモンのモル比が0.01
〜2、さらに好ましくは過酸化水素/アンチモンのモル
比が0.1〜1である。
【0012】本発明の触媒は、シリカに担持させて用い
ることができる、用いるシリカ量は20〜60重量%、
好ましくは20〜40重量%である。本発明の触媒製造
方法において用いられる成分金属原料として、下記の化
合物等が挙げられる。モリブデン原料としては、ヘプタ
モリブデン酸アンモニウム、モリブデン酸化物、モリブ
デンのオキシ塩化物、モリブデンの塩化物、モリブデン
のアルコキシド等を用いることができ、好ましくはヘプ
タモリブデン酸アンモニウムである。
【0013】バナジウム原料としてはメタバナジン酸ア
ンモニウム、酸化バナジウム(V)、バナジウムのオキ
シ塩化物、バナジウムのアルコキシド等を用いることが
でき、好ましくはメタバナジン酸アンモニウム、酸化バ
ナジウム(V)である。アンチモン原料としては酸化ア
ンチモン(III)、酸化アンチモン(V)アンチモン
(III)、塩化アンチモン(III)、塩化酸化アン
チモン(III)、硝酸酸化アンチモン(III)、ア
ンチモンのアルコキシド、アンチモンの酒石酸塩等の有
機酸塩、3価のアンチモンを含む化合物を用いることが
でき、好ましくは酸化アンチモン(III)である。
【0014】Xの原料としては、Xのシュウ酸塩、水酸
化物、酸化物、硝酸塩、酢酸塩、アンモニウム塩、炭酸
塩、アルコキシド等を用いることができる。Xとしてニ
オブ、チタンを用いる場合は、シュウ酸塩の水溶液を好
適に用いることができる。ニオブのシュウ酸塩について
は、例えばニオブ酸をシュウ酸水溶液に溶解することで
製造できる。その際、不溶物がある場合には、濾過等で
該不溶物を分離除去しておくことが好ましい。シュウ酸
/ニオブのモル比は、好ましくは1〜10であり、さら
に好ましくは2〜6である。
【0015】担体としてシリカを用いる場合は原料とし
てシリカゾルが好適に用いられる。アンモニウムイオン
で安定化したゾルを用いることが好ましい。本発明の触
媒の製造方法は、前記したように、原料調合工程、乾燥
工程及び焼成工程の3つの工程からなる。以下にこれら
の工程について具体例を挙げて説明する。
【0016】<原料調合工程>メタバナジン酸アンモニ
ウムと酸化アンチモン(III)を含有する混合液を空
気下にて加熱しつつ反応させる。加熱したときの該混合
液の温度は70℃〜110℃が好ましい。該混合液の加
熱は蒸散する水分を補給しつつ行ってもよいし、または
冷却管を反応容器に取り付けて還流条件で行ってもよ
い。加熱時間は3時間以上、特に好ましくは4〜50時
間である。バナジウム源として、メタバナジン酸アンモ
ニウムを用いる代わりに酸化バナジウム(V)の過酸化
水素水溶液を用いてもよく、また前記した他のバナジウ
ム原料の水溶液を用いてもよい。なお、ここでいうメタ
バナジン酸アンモニウムと酸化アンチモン(III)を
含んだ混合液は、水溶液であってもよいし、また微細な
粒子が懸濁したスラリーでもよい。このようにして得た
バナジウムとアンチモンを含有する混合液にヘプタモリ
ブデン酸アンモニウム、またはその水溶液を添加するこ
とによりモリブデン、バナジウム、アンチモンを含有す
る混合液を得ることができる。
【0017】モリブデン、バナジウム、アンチモンの混
合液の調製法はほかに、ヘプタモリブデン酸アンモニウ
ムと酸化アンチモン(III)を含んだ混合液を加熱し
つつ反応させて、のちにバナジウムを含有する化合物ま
たは水溶液を添加してモリブデン、バナジウム及びアン
チモンを含有する混合液を得る方法もある。なお、モリ
ブデン、バナジウム、アンチモンの原料としてアルコキ
シドを用いた場合、アルコール性のモリブデン、バナジ
ウム及びアンチモンを含有する混合液を得ることができ
る。
【0018】そののち、ここで得られたモリブデン、バ
ナジウム、アンチモンを含有する混合液を酸化処理す
る。本発明において、触媒調合液とは、(a)および/
または(b)の酸化処理を行ったのちのモリブデン、バ
ナジウム、アンチモンを含有する混合液をいう。酸化処
理の方法として、上記したように(a)酸化性ガスを含
む雰囲気下でモリブデン、バナジウム、アンチモンを含
有する混合液を50〜300℃にて1時間以上加熱する
方法と、(b)酸化性液体をモリブデン、バナジウム、
アンチモンを含有する混合液に添加する方法がある。
【0019】(a)の方法を更に詳細に説明する。酸化
性ガス雰囲気下、モリブデン、バナジウム、アンチモン
を含有する混合液を70℃〜110℃で酸化する場合に
は、還流器を備えた装置で加熱することが好ましい。還
流器を用いない場合には、適宜水を補給して乾固が生じ
ないようにする。100℃〜110℃以上で酸化する場
合にはオートクレーブに該混合液を入れたのち酸化性ガ
スを導入することによって行うことができる。アルコー
ル性溶液、たとえばエタノール溶液を用いる場合には、
50〜110℃で還流器を備えた装置で加熱することが
できる。加熱時間は、好ましくは2時間以上、さらに好
ましくは4時間以上15時間以下である。特開平9−1
57241号公報、特開平10−28862号公報等に
開示されている酸化物触媒の調製段階において、大気下
で触媒を調製する場合に原料調合工程にて若干の酸化が
起きると考えられるが、本発明の特徴は、酸化過程を著
しく促進することで触媒原料液の酸化状態を高めること
にある。なおここでいう触媒原料液とは、原料調合工程
で最終的に得られる混合液、すなわち乾燥工程に移る前
の混合液をいい、X成分を含まない触媒の場合は触媒原
料液と触媒調合液は同じものを指す。
【0020】(b)の方法を更に詳細に説明する。モリ
ブデン、バナジウム、アンチモンを含有する混合液に酸
化性液体を添加する。酸化性液体を添加したのち、溶媒
が凝固しない温度、例えば溶媒に水を用いる場合は0〜
20℃に該混合液を冷却して撹拌してもよいし、室温程
度、例えば20〜30℃で撹拌してもよいし、30℃以
上に加熱することもできる。溶媒の沸点以上に加熱する
場合は、オートクレーブを用いることができる。酸化処
理する時間は、好ましくは30分間以上、さらに好まし
くは1時間〜2時間である。酸化性液体としては、過酸
化水素水、硝酸、次亜塩素酸水溶液等を用いることがで
きるが、好ましくは過酸化水素水である。
【0021】過酸化水素水を用いる場合、過酸化水素水
に含まれる過酸化水素の量は、好ましくは過酸化水素/
アンチモンのモル比が0.01〜2であるが、さらに好
ましくは過酸化水素/アンチモンのモル比が0.1〜1
である。(a)および/または(b)の方法で酸化処理
して得られた触媒調合液は、不活性ガス雰囲気下で保存
することが好ましい。
【0022】X成分を含む触媒を調製する場合には、
(a)および/または(b)の方法で酸化処理して得ら
れた触媒調合液にX成分を含む化合物を添加し、モリブ
デン、バナジウム、アンチモン及びXを含有する混合液
を得る(以下、得られる混合液を触媒原料液とい
う。)。X成分としてNbを用いる場合、ニオブ酸とシ
ュウ酸を水に溶解して水溶液を調製することが好まし
い。この水溶液のシュウ酸/Nb比のモル比は好ましく
は1〜10、特に好ましくは2〜6である。
【0023】W、Cr、Ti、Ta、Zr、Hf、M
n、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd、P
t、Cu、Ag、Zn、B、Ga、In、Ge、Sn、
P、Pb、Bi、Y、希土類元素およびアルカリ土類金
属を用いる場合には、これらの金属の硝酸塩、シュウ酸
塩、酢酸塩、水酸化物、酸化物、アンモニウム塩、炭酸
塩等や、それらの水溶液やスラリーを触媒調合液に添加
する。(a)および/または(b)の方法による酸化処
理は、X成分を含む化合物を添加したのちに行っても良
い。
【0024】シリカ担持触媒を製造する場合には、上記
原料調合工程のいずれかのステップにおいてシリカゾル
を添加して触媒原料液を得ることができる。 <乾燥工程>原料調合工程で得られた触媒原料液を噴霧
乾燥法または蒸発乾固法によって乾燥させ、乾燥粉体を
得ることができる。噴霧乾燥法における噴霧化は、遠心
方式、二流体ノズル方式または高圧ノズル方式を採用す
ることができる。乾燥熱源は、スチーム、電気ヒーター
などによって加熱された空気を用いることができる。こ
のとき熱風の乾燥機入口温度は150〜300℃が好ま
しい。噴霧乾燥は簡便には100℃〜300℃に加熱さ
れた鉄板上へ触媒原料液を噴霧することによって行うこ
ともできる。
【0025】<焼成工程>乾燥工程で得られた乾燥粉体
を焼成することによって酸化物触媒を得ることができ
る。焼成は回転炉、トンネル炉、管状炉、流動焼成炉等
を用い、実質的に酸素を含まない窒素等の不活性ガス雰
囲気下、好ましくは、不活性ガスを流通させながら、5
00〜700℃、好ましくは550〜650℃で実施す
ることができる。焼成時間は0.5〜5時間、好ましく
は1〜3時間である。不活性ガス中の酸素濃度は、ガス
クロマトグラフィーまたは微量酸素分析計で測定して1
000ppm以下、好ましくは、100ppm以下であ
る。焼成は反復することができる。この焼成の前に大気
雰囲気下または大気流通下で200℃〜420℃、好ま
しくは250℃〜350℃で10分〜5時間前焼成する
ことができる。また焼成の後に大気雰囲気下で200℃
〜400℃、5分〜5時間、後焼成することもできる。
焼成触媒を粉砕してさらに焼成することができる。
【0026】このようにして製造された触媒の存在下、
プロパンまたはイソブタンを気相接触アンモ酸化させ
て、不飽和ニトリルを製造する。プロパンまたはイソブ
タンとアンモニアの供給原料は必ずしも高純度である必
要はなく、工業グレードのガスを使用することができ
る。反応系に供給する酸素源として空気、酸素を富化し
た空気、または純酸素を用いることができる。更に、希
釈ガスとしてヘリウム、アルゴン、炭酸ガス、水蒸気、
窒素などを供給してもよい。
【0027】反応系に供給するアンモニアのプロパンま
たはイソブタンに対するモル比は0.1〜1.5、好ま
しくは0.2〜1.2である。反応に供給される分子状
酸素のプロパンまたはイソブタンに対するモル比は、
0.2〜6、好ましくは0.4〜4である。反応圧力は
0.1〜10atm、好ましくは1〜3atmである。
反応温度は350℃〜600℃、好ましくは380℃〜
470℃である。接触時間は0.1〜30(g・s/m
l)、好ましくは0.5〜10(g・s/ml)であ
る。反応は、固定床、流動床、移動床など従来の方式を
採用できる。反応は単流方式でもリサイクル方式でもよ
い。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をプロパンのアン
モ酸化反応の実施例で説明する。各例において、プロパ
ン転化率、アクリロニトリル選択率、アクリロニトリル
収率およびアクリロニトリルの空時収量は、それぞれ次
の定義に従う。 プロパン転化率(%)={(反応したプロパンのモル数
(μmol))/(供給したプロパンのモル数(μmo
l))}×100 アクリロニトリル選択率(%)={(生成したアクリロ
ニトリルのモル数(μmol))/ (反応したプロパ
ンのモル数(μmol))}×100 アクリロニトリル収率(%)={(生成したアクリロニ
トリルのモル数(μmol))/(供給したプロパンの
モル数(μmol))}×100 アクリロニトリルの空時収量(μmol/((g・s/
ml)・g))=(生成したアクリロニトリルのモル数
(μmol))/((接触時間(g・s/ml))・
(触媒重量(g)))
【0029】
【実施例1】<触媒調製>成分組成式がMo10.33
0.17Nb0.05nで示される触媒を次のようにして調
製した。水80gにメタバナジン酸アンモニウム[NH
4 VO3 ]2.19gと酸化アンチモン(III)[S
2 3 ]1.41gを添加し、油浴を用いて100℃
で計24時間、撹拌しつつ大気下で還流して得られた混
合液にヘプタモリブデン酸アンモニウム[(NH4 6
Mo7 24・4H2 O]10.0gを添加した後、更に
この混合液を大気下、水浴で85℃に保ちつつ4時間撹
拌して触媒調合液を得た。
【0030】一方、水25gにNb2 5 換算で76重
量%を含有するニオブ酸0.50g、シュウ酸二水和物
[H2 2 4 ・2H2O]0.96gを加え70℃に
て加熱溶解したのち、30℃にて放冷し、ニオブ酸含有
水溶液を得た。該ニオブ酸含有水溶液を上記触媒調合液
に添加したのち、大気下、30℃で30分間撹拌して触
媒原料液を得た。得られた触媒原料液を140℃に加熱
したテフロンコーティング鉄板上に噴霧し乾燥粉体を得
た。得られた粉体から2.2gを、300℃の恒温槽に
て空気を流通させながら1時間加熱処理したのち、内径
20mmの石英管に充填し、350Nml・min-1
窒素ガス流通下、600℃で2時間焼成して触媒を得
た。用いた窒素ガスの酸素濃度は微量酸素分析計(30
6WA型テレダインアナリティカルインスツールメント
社製)を用いて測定した結果、1ppmであった。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>触媒0.3gを内径
4mmの固定床型反応管に充填し、反応温度T=430
℃、プロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1.
2:2.8:12のモル比の混合ガスを流量F=5.5
Nml・min-1で流した。このとき圧力Pは1atm
であった。接触時間は1.17g・s/mlである(接
触時間は、触媒重量をW(g)として、W/F×60×
273/(273+T)×Pから求めた。)。反応ガス
の分析はオンラインガスクロマトグラフィー(GC−1
4B (株)島津製作所製)で行った。プロパン転化
率、アクリロニトリル選択率、アクリロニトリルの空時
収量を表1に示す。
【0031】
【実施例2】<触媒調製>モリブデン、バナジウム、ア
ンチモンを含有する混合液を水浴で100℃に保ちつつ
6時間撹拌し、触媒調合液を得たのち室温まで冷却した
以外は、実施例1の触媒調製と同様にして触媒を得た。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>得られた触媒につい
てプロパンのアンモ酸化反応試験を、実施例1と同じ条
件下にて行った。得られた結果を表1に示す。
【0032】
【実施例3】<触媒調製>モリブデン、バナジウム、ア
ンチモンを含有する混合液を水浴で75℃に保ちつつ8
時間撹拌し、触媒調合液を得たのち室温まで冷却した以
外は、実施例1の触媒調製と同様にして触媒を得た。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>得られた触媒につい
てプロパンのアンモ酸化反応試験を、混合ガス流量F=
4.3Nml・min-1とした以外は実施例1と同じ条
件下にて行った。接触時間は1.50(=W/F×60
×273/(273+T)×P)(g・s/ml)であ
る。得られた結果を表1に示す。
【0033】
【実施例4】<触媒調製>モリブデン、バナジウム、ア
ンチモンを含有する混合液を水浴で95℃に保ちつつ1
0時間撹拌し、触媒調合液を得たのち室温まで冷却した
以外は、実施例1の触媒調製と同様にして触媒を得た。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>得られた触媒につい
てプロパンのアンモ酸化反応試験を、実施例1と同じ条
件下にて行った。得られた結果を表1に示す。
【0034】
【実施例5】<触媒調製>モリブデン、バナジウム、ア
ンチモンを含有する混合液を、テフロン製の内筒を備え
た500mlのオートクレーブに封入し、撹拌しつつ1
50℃で2時間加熱し、触媒調合液を得たのち室温まで
冷却した以外は、実施例1の触媒調製を反復して触媒を
得た。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>得られた触媒につい
てプロパンのアンモ酸化反応試験を、混合ガス流量F=
4.6Nml・min-1とした以外は実施例1と同じ条
件下にて行った。接触時間は1.40(=W/F×60
×273/(273+T)×P)(g・s/ml)であ
る。得られた結果を表1に示す。
【0035】
【実施例6】<触媒調製>モリブデン、バナジウム、ア
ンチモンを含有する混合液を加熱撹拌する代わりに、該
混合液に5%(w/w)過酸化水素[H2 2 ]水6.
6gを添加し、30℃で30分撹拌して、触媒調合液を
得た以外は、実施例1と同様にして触媒を得た。このと
き、(過酸化水素のモル量/3元系混合液中のアンチモ
ンのモル量)=0.12であった。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>得られた触媒につい
てプロパンのアンモ酸化反応試験を、実施例1と同じ条
件下にて行った。得られた結果を表2に示す。
【0036】
【実施例7】<触媒調製>モリブデン、バナジウム、ア
ンチモンを含有する混合液に5%(w/w)過酸化水素
水28.6gを添加し、30℃で1時間撹拌して、触媒
調合液を得た以外は、実施例6と同様にして触媒を得
た。このとき、(過酸化水素のモル量/触媒調合液中の
アンチモンのモル量)=0.52であった。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>得られた触媒につい
てプロパンのアンモ酸化反応試験を実施例1と同じ条件
下にて行った。得られた結果を表2に示す。
【0037】
【実施例8】<触媒調製>モリブデン、バナジウム、ア
ンチモンを含有する混合液を5%(w/w)過酸化水素
水16.5gを添加し、20℃で2時間撹拌して、触媒
調合液を得た以外は、実施例6と同様にして触媒を得
た。このとき、(過酸化水素のモル量/触媒調合液中の
アンチモンのモル量)=0.30であった。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>得られた触媒につい
てプロパンのアンモ酸化反応試験を実施例1と同じ条件
下にて行った。得られた結果を表2に示す。
【0038】
【実施例9】<触媒調製>モリブデン、バナジウム、ア
ンチモンを含有する混合液に5%(w/w)過酸化水素
水45.7gを添加し、25℃で45分撹拌して、触媒
調合液を得た以外は、実施例6と同様にして触媒を得
た。このとき、(過酸化水素のモル量/触媒調合液中の
アンチモンのモル量)=0.83であった。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>得られた触媒につい
てプロパンのアンモ酸化反応試験を実施例1と同じ条件
下にて行った。得られた結果を表2に示す。
【0039】
【比較例1】<触媒調製>モリブデン、バナジウム、ア
ンチモンを含有する混合液に、加熱撹拌処理を施すかわ
りに該3元系混合液を30分間で30℃まで冷却した
後、ニオブ酸含有水溶液を添加した以外は実施例1と同
じ条件下にて触媒を調製した。 <プロパンのアンモ酸化反応試験>得られた触媒につい
て触媒のアンモ酸化反応試験を、流量F=2.75Nm
l・min-1、接触時間2.33(=W/F×60×2
73/(273+T)×P)(g・s/ml)とした以
外は実施例1と同じ条件下にて行った。得られた結果を
表2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明方法によれば、比較的低い温度に
て、プロパンまたはイソブタンから高い収率および空時
収量で効率よく不飽和ニトリルを製造することができ
る、飛散性の少ないアンチモンを含む触媒の製造が可能
となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07C 253/24 C07C 255/07 255/07 B01J 23/64 103Z Fターム(参考) 4G069 AA02 AA08 BB04A BB04B BB04C BB06A BB06B BC17A BC18A BC21A BC22A BC23A BC25A BC26A BC26B BC26C BC31A BC32A BC35A BC40A BC44A BC50A BC51A BC52A BC54A BC54B BC54C BC56A BC58A BC59A BC59B BC59C BC60A BC62A BC64A BC66A BC67A BC68A BC70A BC71A BC72A BC75A BD03A BD07A CB54 FB40 FB41 4H006 AA02 AC12 AC54 BA05 BA06 BA07 BA09 BA10 BA11 BA12 BA13 BA14 BA16 BA19 BA20 BA21 BA23 BA24 BA25 BA26 BA30 BA31 BC13 BE14 BE30 4H039 CA21 CA29 CA70 CC10 CL50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロパンまたはイソブタンの気相接触ア
    ンモ酸化反応によって不飽和ニトリルを製造する際に用
    いる、下記式(I)で示される成分組成を有する触媒の
    製造方法において、モリブデン、バナジウム及びアンチ
    モンを含有する混合液を(a)および/または(b)の
    方法で酸化処理して得られる触媒調合液を用いて製造さ
    れることを特徴とする触媒の製造方法。 Mo1 a Sbb c n (I) (式中、XはNb、W、Cr、Ti、Ta、Zr、H
    f、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、P
    d、Pt、Cu、Ag、Zn、B、Ga、In、Ge、
    Sn、P、Pb、Bi、Y、希土類元素およびアルカリ
    土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素であり、
    a、b、cおよびnはMo1原子あたりの原子比を表
    し、0.1≦a≦1、0.01≦b≦0.6、0≦c≦
    1、そしてnは構成金属の酸化状態によって決まる原子
    比である。) (a)酸化性ガスを含む雰囲気下でモリブデン、バナジ
    ウム及びアンチモンを含有する混合液を50〜300℃
    にて1時間以上加熱する方法。 (b)酸化性液体をモリブデン、バナジウム及びアンチ
    モンを含有する混合液に添加する方法。
  2. 【請求項2】 酸化性ガスが酸素、窒素酸化物から選ば
    れる少なくとも1種のガスであることを特徴とする請求
    項1に記載の触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 酸化性液体が過酸化水素水、硝酸、次亜
    塩素酸水溶液から選ばれる少なくとも1種であることを
    特徴とする請求項1に記載の触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】 過酸化水素/アンチモンのモル比が0.
    01〜2であることを特徴とする請求項3に記載の触媒
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 プロパンまたはイソブタンを気相接触ア
    ンモ酸化反応させ対応する不飽和ニトリルを製造するに
    あたり、請求項1、2、3または4に記載の触媒の製造
    方法で得られた触媒を用いることを特徴とする不飽和ニ
    トリルの製造方法。
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