JP2002176938A - 無菌パック米飯の製造方法 - Google Patents
無菌パック米飯の製造方法Info
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Abstract
生じる状態で部分的にシール止着しておき、この状態で
炊飯することで、異物混入や落下菌等による汚染の懸念
がなく、又破裂させずに炊きムラなども生じにくいよう
に炊き上げることができ、更に容器を移さずに製造する
ことで、微生物汚染の危険性も低く、製造に手間もコス
トもかからない無菌パック米飯の製造方法の提供。 【解決手段】 開口部2を有する炊飯に耐え得る容体1
に米3と炊飯に適応する量の水4とを収納し、この容体
の開口部を、部分的にシール止着し、この容体を炊飯器
7に導入して炊飯を行い、炊き上がった米飯8をそのま
まの炊飯状態で炊飯器から取り出して無菌室9に導入
し、容体中の空気を制菌ガスと置換し、容体中に制菌ガ
スを充満せしめた状態で無菌室内で前記シール止着して
いない通気部をシール止着することで、この容体の開口
部を密封する。
Description
分,熱湯で十数分加熱して直ちに食べることのできる炊
飯器不要の無菌パック米飯の製造方法に関するものであ
る。
一人前ずつパックされた加工米飯を電子レンジで2分間
加熱するか熱湯中で12分位加熱するだけでご飯が出来上
がり、そのままでも良いが茶碗に盛り付けして食べるこ
とができる加工米飯が登場している。無菌パック米飯と
称される商品で、独身者や共働きの家庭に愛用されるだ
けでなく、飲食店から炊飯器を不要にする可能性を秘め
ている。
に示すような三種類の製法により製造されている。
と水を入れ、容器が破裂しないように開口部を開放した
ままで炊飯し、容器内の空気を窒素ガスなどの制菌ガス
と置換した後、開口部をフィルムで密閉して商品とす
る。
器の開口部を密閉して商品とする。
開口部に、蒸気を逃がすための小孔が複数形成されたフ
ィルムをかけて炊飯し、ガス置換できない場合には脱酸
素剤を入れ、前記フィルムの上に更にフィルムをかけて
前記小孔を塞ぎ(密閉し)、商品とする。
の製造方法には、いずれも以下のような欠点がある。
出している表面側(上部側)の米に直接蒸気と熱が伝わ
ってしまい、米粒が溶けて粒立ちが悪くなってしまう
し、特に表面側の米粒が変色してしまい易い。 ・表面側の米粒だけが乾燥し易く、容器の表面側と底面
側とで炊き上がりの水分含有量にバラツキがあり、炊き
ムラが生じてしまう。 ・容器の上部開口部をシールするまでの間に異物の混入
や落下菌等による汚染の懸念がある。
たって容器内への落下菌などによる微生物汚染を防止
し、無菌状態を維持するために無菌設備を整える必要が
あり、設備費に多大なコストがかかる。
た、場合によっては脱酸素剤も必要なため、製造作業に
手間とコストがかかる。
飯の製造方法の欠点を見出し、米と水とを収容した容体
の開口部を通気部を生じる状態で部分的にシール止着し
ておき、この状態で炊飯することで、異物混入や落下菌
等による汚染の懸念がなく、また破裂させずに炊きムラ
なども生じにくいように炊き上げることができ、更に容
器を移さずに製造することで微生物汚染の危険性も低
く、製造に手間もコストもかからない画期的な無菌パッ
ク米飯の製造方法を提供するものである。
明の要旨を説明する。
米3と炊飯に適応する量の水4とを収納し、この容体1
の開口部2を、部分的にシール止着することでこのシー
ル止着部10間の無シール部分11が通気部6を生じる状態
で止着し、この容体1を炊飯器7に導入して炊飯を行
い、炊き上がった米飯8を販売容器に移し変えずにその
ままの炊飯状態で炊飯器7から取り出して無菌室9に導
入し、窒素ガスや炭酸ガス若しくはその混合ガスのよう
な制菌ガスを容体1に導入して容体1中の空気を制菌ガ
スと置換し、容体1中に制菌ガスを充満せしめた状態で
無菌室9内で前記シール止着していない無シール部分11
である通気部6をシール止着することで、この容体1の
開口部2を密封することを特徴とする無菌パック米飯の
製造方法に係るものである。
え得る容体1に米3と炊飯に適応する量の水4とを収納
し、この容体1の開口部2にフィルム5を覆い止着する
と共に、このフィルム5は開口部2の全周縁にシール止
着せず,部分的にシール止着することでこのシール止着
部10間の無シール部分11が通気部6を生じる状態で覆い
止着し、この容体1を炊飯器7に導入して炊飯を行い、
炊き上がった米飯8を販売容器に移し変えずにそのまま
の炊飯状態で炊飯器7から取り出して無菌室9に導入
し、窒素ガスや炭酸ガス若しくはその混合ガスのような
制菌ガスを容体1に導入して容体1中の空気を制菌ガス
と置換し、容体1中に制菌ガスを充満せしめた状態で無
菌室9内で前記シール止着していない無シール部分11で
ある通気部6を前記開口部2にシール止着することで、
この容体1の開口部2をフィルム5で密封することを特
徴とする無菌パック米飯の製造方法に係るものである。
換した後、この容体1の開口部2の全周縁を再度シール
止着するか、若しくは容体1の開口部2の全周縁に前記
フィルム5を再度シール止着することで、容体1の開口
部2を密封することを特徴とする請求項1,2のいずれ
か1項に記載の無菌パック米飯の製造方法に係るもので
ある。
て、この容体1を前記制菌ガスが充満された空間内に配
設するか、または容体1の開口部2の外側に近接若しく
は当接状態に制菌ガスを噴出するガス噴射部を配設せし
め、この容体1を押圧変形させて容体1内の空気を外部
へ押し出し、次いで、押圧変形させた容体1を元の形に
戻して容体1外部に充満している制菌ガス若しくは前記
ガス噴射部12から噴出する制菌ガスを容体1内に導入す
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
の無菌パック米飯の製造方法に係るものである。
開口部2に近接状態に配設せしめ、このガス噴射部12か
ら噴出する制菌ガスが前記通気部6を介して容体1内に
導入する構成としたことを特徴とする請求項4記載の無
菌パック米飯の製造方法に係るものである。
する可動装置13を前記容体1若しくは前記フィルム5に
吸着せしめ、この可動装置13を作動させて容体1若しく
はフィルム5を押動すると容体1が押圧変形し、且つこ
の押圧状態から可動装置13が引動すると容体1が元の形
に戻るように構成したことを特徴とする請求項4,5の
いずれか1項に記載の無菌パック米飯の製造方法に係る
ものである。
動する前記可動装置13の可動先端に吸盤13Aを設け、こ
の可動装置13の吸盤13Aを前記容体1若しくは容体1に
シール止着した前記フィルム5に吸着させて可動装置13
を作動させると、上下若しくは左右に可動する吸盤13A
が容体1若しくはフィルム5に向かって可動した際には
容体1を押圧変形させ、且つ吸盤13Aが容体1若しくは
フィルム5から離れるように可動した際には容体1を膨
らませるように変形させる構成としたことを特徴とする
請求項4〜6のいずれか1項に記載の無菌パック米飯の
製造方法に係るものである。
の内容量を小さくすることで、この容体1内の空気が外
部へ押し出され、この状態から容体1を膨らませるよう
に変形させて容体1の内容量を大きくすることで、この
容体1内に前記制菌ガスが導入されるように構成したこ
とを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の無
菌パック米飯の製造方法に係るものである。
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
と炊飯に適応する量の水4とを収納し、この容体1の開
口部2を部分的にシール止着することでこのシール止着
部10間の無シール部分11が通気部6を生じる状態で覆い
止着する。
に米3と炊飯に適応する量の水4とを収納し、この容体
1の開口部2にフィルム5を覆い止着すると共に、この
フィルム5は開口部2の全周縁にシール止着せず、部分
的にシール止着することでこのシール止着部10間の無シ
ール部分11が通気部6を生じる状態で覆い止着する。
炊飯を行う。
した状態か若しくはフィルム5で覆い止着した状態で炊
飯を行なうから、開口部2から露出している表面側(上
部側)の米3に直接蒸気と熱が伝わることがなく、これ
により、粒立ちが良く色も白く容体1上部側と底部側で
の水分ムラ(炊きムラ)もなくふっくらとした米飯8が
炊き上げられることになる。また、略均一に炊きムラな
く炊き上げられるから、製品重量のバラツキもほとんど
ない製品が量産されることになる。
止着しているため、開口部2から異物や落下菌などが混
入しにくく、更に上部開口型の容体1にあっては、この
上部開口部2をフィルム5で覆っているため、容体1内
に異物や落下菌の混入が極めて良好に防止されることに
なる。従って、炊飯工程後の落下菌などによる微生物汚
染も良好に防止されることになるので無菌設備にコスト
をかけずとも良いこととなり、その上容体1内から米3
や水4がこぼれることも極力防止でき、これにより製造
ラインの汚染も防止できることとなるなど極めて実用性
に秀れた画期的な無菌パック米飯の製造方法となる。
炊飯する構成でありながら、容体1は完全に密閉されず
に通気部6を生じているから、炊飯中の容体1内の蒸気
はこの通気部6から逃げることになり、よって炊飯中に
容体1が破裂するようなこともない。
移し変えずにそのままの炊飯状態で炊飯器7から取り出
して無菌室9に導入し、窒素ガスや炭酸ガス若しくはそ
の混合ガスのような制菌ガスを容体1に導入して容体1
中の空気を制菌ガスと置換し、容体1中に制菌ガスを充
満せしめた状態で無菌室9内で前記シール止着していな
い無シール部分11である通気部6を前記開口部2にシー
ル止着することで、この容体1の開口部2をフィルム5
で密封し、完成となる。
生物汚染の危険性が低く、また、このように容体1内を
制菌ガスで充満させるために、脱酸素剤は不要となり、
そのため製造に手間が掛からないし、従来品の中には電
子レンジなどで加熱する際にわざわざ脱酸素剤を取り除
かなければならないものもあるが、このような煩わしさ
もないなど、極めて量産性・実用性に秀れた画期的な無
菌パック米飯の製造方法となる。
来例と同様にフィルム5をかけて炊飯する製法であり
ながら、フィルム5を二枚がけせずとも一枚かけるだけ
で良いので、製造に手間もコストもかからない極めて秀
れた無菌パック米飯の製造方法となる。
換に際して、この容体1を前記制菌ガスが充満された空
間内に配設するか、または容体1の開口部2の外側に近
接若しくは当接状態に制菌ガスを噴出するガス噴射部を
配設せしめ、この容体1を押圧変形させて容体1内の空
気を外部へ押し出し、次いで、押圧変形させた容体1を
元の形に戻して容体1外部に充満している制菌ガス若し
くは前記ガス噴射部12から噴出する制菌ガスを容体1内
に導入すれば、開口部2を部分的にシール止着若しくは
開口部2にフィルム5を部分的にシール止着する構成の
ために、容体1内には制菌ガスが入りにくい構造であり
ながら、容体1を変形させて容体1内の内圧を変化させ
ることで、確実に不要な空気を追い出して制菌ガスを充
満させることができることになり、一層実用的となる。
いて説明する。
から第三工程までがあり、以下図1に基づいて各工程順
に説明する。
た保形性を有する上部に開口部2を形成した浅箱状の炊
飯容体1に米3と、この米3の炊飯に適応する量の水4
とを収納する。
耐水性のバリヤ性(酸素を通過させない性質)を有する
合成樹脂例えば120℃に耐え得るエバール等をラミネ
ートしたポリプロピレンを使用して成形した炊飯容体1
を採用することが望ましい。
ご飯にするため少量のもち米を混合しても良い)若しく
はもち米3を洗米し、一人前適量のこの洗米3を、一人
前の弁当箱状の前記炊飯容体1内に収納し、この洗米3
の炊飯に最適な量の水4を炊飯容体1内に注入する。
後水に1時間程度浸漬して水切りした浸漬水切米でも良
い。
殺菌した合成樹脂フィルム5を覆い止着すると共に、こ
のフィルム5は開口部2の全周縁にシール止着せず、開
口部2に対して部分的にシール止着することでこのシー
ル止着部10間の無シール部分11が通気部6を生じる状態
で覆い止着する。
に示すように、炊飯容体1の開口部2の全周縁に沿って
所定間隔を置いて複数箇所シール止着している。そし
て、これにより炊飯容体1の開口部2の全周に略均一な
開口面積の通気部6が複数並設状態に形成されるように
構成している。尚、図5はシール止着部10を示す拡大断
面図であり、図6は無シール部分11(通気部6)を示す
拡大断面図である。
るように炊飯容体1内をガス置換後に炊飯容体1を完全
密閉するが、密閉した後米飯8が冷めると炊飯容体1内
の制菌ガスの体積が変化(縮小)して炊飯容体1の内圧
が低下し、結果フィルム5が炊飯容体1内側へ引っ張ら
れて炊飯容体1が中心部程凹むように変形してしまうこ
とがわかっている。このことを防止するためこの合成樹
脂フィルム5は柔軟性を有するものを採用することが望
ましく、このようにすることで、炊飯容体1の形状は平
常通りに保たれて商品性が損なわれることがない。
して炊飯を行う。この際、量産性を考慮すると、沢山の
炊飯容体1を多段多列に並べて多数個を同時に炊飯する
ことが好ましい。
を例えば多段積み上げ可能な棚状受体(図示省略)に多
段多列に収納し、炊飯器7内にこの棚状受体を多段に積
み上げたものを収納した状態で炊飯を行う。また、炊飯
容体1の大きさが市販し易いよう弁当箱大に形成されて
いるから、炊飯器7が大きい程多数個同時に炊飯できる
ことになる。
0℃のスチームを20分間位、数分間ずつの間欠導入方
式により加熱する構成としている。
によって殺菌(熱処理)されることになり、非常に衛生
的となる。
の炊飯状態で炊飯器7から取り出して炊飯容体1ごと無
菌室9内に導入し、更にこの無菌室9内に設置された密
封包装部14に導入し、この密封包装部14内で窒素ガスや
炭酸ガス若しくはその混合ガスのような制菌ガスを炊飯
容体1に導入して炊飯容体1中の空気を可及的に制菌ガ
スと置換する。
炊飯容体1の開口部2にガス噴射部12としての噴射ノズ
ルを近接状態(非接触状態)に配設せしめ、このガス噴
射部12から噴出する制菌ガスを前記通気部6を介して炊
飯容体1内に導入する構成としている。
ム5をかけた状態で、通気部6に向けて制菌ガスを噴射
しても、通気部6が小さい上に炊飯後の熱い状態の炊飯
容体1内は陽圧となっているので、制菌ガスが炊飯容体
1内に上手く入っていかない。また、ガス噴射部2を通
気部6を介して直接炊飯容体1内に差し込んでガス噴射
を行えば、効率良くガス置換が行われるとも考えられる
が、このようガス置換方法は、ガス噴射部12に付着した
細菌などによる二次汚染の危険性が高いためにできな
い。
なのガス置換方法を採用している。
(b),(c)は第一実施例、(d)は第二実施例、
(e)は第三実施例を示している。
飯容体1の上下部に夫々、上下方向に往復可動する可動
装置13を設けている。
盤13Aを設け、この吸盤13Aが炊飯容体1の底面並びに
この炊飯容体1上部の前記フィルム5に吸着し得るよう
に構成している。
下対称状態に往復可動するように構成している。
のように、上下の吸盤13Aを炊飯容体1底面とフィルム
5とに吸着させて夫々の可動装置13を作動させると、
(b)図のように先ず上下の吸盤13A同士が接近するよ
うに作動して炊飯容体1とフィルム5とを押圧変形さ
せ、続いて(c)図のように上下の吸盤13A同士が離反
するように作動して炊飯容体1とフィルム5とを元の形
に戻した上、炊飯容体1とフィルム5とを上下方向に引
っ張って膨らむように変形させる構成としている。
と、炊飯容体1の内容量が小さくなって炊飯容体1内の
空気が外部へ押し出されることになり、次いで炊飯容体
1が膨らむように変形すると、炊飯容体1の内容量が大
きくなって炊飯容体1内に前記ガス噴射部12から噴出す
る制菌ガスが導入されることになる構成としている。
変形させることで意図的に炊飯容体1内の空気を追い出
し、その後更に意図的に炊飯容体1内を減圧して制菌ガ
スを導き込むので、極めて良好に且つ汚染の問題もなく
ガス置換が行われることになる。
だけ可動装置13を設けた場合を示しているもので、この
炊飯容体1を動かないように固定し、この炊飯容体1の
底部に吸盤13Aを吸着させて前記同様の作動を行う構成
としている。
だけ可動装置13を設けた場合を示しているもので、この
炊飯容体1を動かないように固定し、この炊飯容体1上
部のフィルム5に吸盤13Aを吸着させて前記同様の作動
を行う構成としている。
しめた状態で無菌室9内で、前記シール止着していない
無シール部分11である通気部6をシール止着して閉塞す
ることでこの炊飯容体1の開口部2をフィルム5で密封
し、商品完成となる。
を制菌ガスと置換した後、図7,図8に示すように、単
にこの炊飯容体1の開口縁の全周縁に前記フィルム5を
再度シール止着することで炊飯容体1の開口部2をフィ
ルム5で密封している。従って、この再シール作業は極
めて容易に行なわれる。図中符号15は再シール止着部で
ある。
程度,炭酸ガス20〜50%程度の混合ガスが望まし
い。
たが、赤飯、味付けご飯、粥などの製造にも応用でき
る。
体1を使用した場合を示したが、例えば袋状の容体1を
使用しても良く、この場合には、容体1内に米3と水4
とを入れた上で容体1の開口部2を部分的にシール止着
することで通気部6を生じるようにしておき、炊飯して
ガス置換を行った後、無シール部分11(通気部6)をシ
ール止着することで開口部2を密封し、完成させる。
ス噴射部12から制菌ガスを噴出した状態でガス置換を行
った場合を示したが、密封包装部14内を制菌ガスで充満
させておき、この制菌ガスが充満した中でガス置換を行
う構成としても良い。
補強リブである。
した容体の開口部を通気部を生じる状態でシール止着し
ておき、この状態で炊飯するために、異物混入や落下菌
等による汚染の懸念がなく無菌設備にコストがかからな
いし、容体内から米や水がこぼれることを極力防止でき
るので、これにより製造ラインの汚染も防止でき、ま
た、開口部側(上部側)の米に直接蒸気と熱が伝わるこ
とがないため、粒立ちが良く色も白く容体上部側と底部
側との水分ムラ(炊きムラ)もなくふっくらと炊き上げ
られることになるし、製品重量のバラツキもほとんどな
いものが出来上がることになり、更に容器を移さずに製
造するから微生物汚染の危険性も低く、その上、容体内
を制菌ガスで充満させるために脱酸素剤は不要で製造に
手間もコストもかからないし、従来品の中には電子レン
ジなどで加熱する際にもわざわざ脱酸素剤を取り除かな
ければならないものもあるが、このような煩わしさもな
いなど極めて量産性・実用性に秀れた画期的な無菌パッ
ク米飯の製造方法となる。
記した従来例と同様にフィルムをかけて炊飯する製法
でありながら、フィルムを二枚がけせずとも一枚かける
だけで良いので、製造に手間もコストもかからないなど
極めて量産性・実用性に秀れた画期的な無菌パック米飯
の製造方法となる。
ス置換後、フィルムにて容体の開口部を簡易にして確実
に密閉閉塞できることになる一層実用性に秀れた無菌パ
ック米飯の製造方法となる。
口部を通気部を生じる状態でシール止着しておく製法で
ありながら、極めて良好にガス置換が行われることにな
り、これにより脱酸素剤は不要で製造に手間もコストも
かからないし、本商品を電子レンジなどで加熱する際に
もわざわざ脱酸素剤を取り除くような煩わしさがないな
ど極めて実用性に秀れた画期的な無菌パック米飯の製造
方法となる。
ス噴射部が容体に近接状態(非接触状態)に配設される
から、このガス噴射部が容体に触れることによってガス
噴射部に付着した細菌などによる二次汚染の心配がない
一層実用性に秀れた無菌パック米飯の製造方法となる。
記ガス置換の作用効果を確実に発揮する装置構造を簡易
構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れ
た無菌パック米飯の製造方法となる。
記ガス置換の作用効果を確実に発揮する装置構造を一層
容易に設計実現可能となり、しかも容体を膨らませるよ
うに変形させるから、一層多量の制菌ガスが容体内に導
入してこの容体内の制菌ガス濃度が極めて濃くなる秀れ
た無菌パック米飯の製造方法となる。
記ガス置換の作用効果が確実に発揮される秀れた構成の
無菌パック米飯の製造方法となる。
フィルムをかける前の状態を示す斜視図である。
部にフィルムをかけ、このフィルムを開口部に部分的に
シール止着した状態を示す斜視図である。
である。
拡大断面図である。
部にフィルムをかけ、このフィルムを開口部の全周縁に
シール止着した状態を示す斜視図である。
図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 開口部を有する炊飯に耐え得る容体に米
と炊飯に適応する量の水とを収納し、この容体の開口部
を、部分的にシール止着することでこのシール止着部間
の無シール部分が通気部を生じる状態で止着し、この容
体を炊飯器に導入して炊飯を行い、炊き上がった米飯を
販売容器に移し変えずにそのままの炊飯状態で炊飯器か
ら取り出して無菌室に導入し、窒素ガスや炭酸ガス若し
くはその混合ガスのような制菌ガスを容体に導入して容
体中の空気を制菌ガスと置換し、容体中に制菌ガスを充
満せしめた状態で無菌室内で前記シール止着していない
無シール部分である通気部をシール止着することで、こ
の容体の開口部を密封することを特徴とする無菌パック
米飯の製造方法。 - 【請求項2】 上部に開口部を形成した炊飯に耐え得る
容体に米と炊飯に適応する量の水とを収納し、この容体
の開口部にフィルムを覆い止着すると共に、このフィル
ムは開口部の全周縁にシール止着せず,部分的にシール
止着することでこのシール止着部間の無シール部分が通
気部を生じる状態で覆い止着し、この容体を炊飯器に導
入して炊飯を行い、炊き上がった米飯を販売容器に移し
変えずにそのままの炊飯状態で炊飯器から取り出して無
菌室に導入し、窒素ガスや炭酸ガス若しくはその混合ガ
スのような制菌ガスを容体に導入して容体中の空気を制
菌ガスと置換し、容体中に制菌ガスを充満せしめた状態
で無菌室内で前記シール止着していない無シール部分で
ある通気部を前記開口部にシール止着することで、この
容体の開口部をフィルムで密封することを特徴とする無
菌パック米飯の製造方法。 - 【請求項3】 前記容体中の空気を制菌ガスと置換した
後、この容体の開口部の全周縁を再度シール止着する
か、若しくは容体の開口部の全周縁に前記フィルムを再
度シール止着することで、容体の開口部を密封すること
を特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の無菌
パック米飯の製造方法。 - 【請求項4】 前記容体内の制菌ガス置換に際して、こ
の容体を前記制菌ガスが充満された空間内に配設する
か、または容体の開口部の外側に近接若しくは当接状態
に制菌ガスを噴出するガス噴射部を配設せしめ、この容
体を押圧変形させて容体内の空気を外部へ押し出し、次
いで、押圧変形させた容体を元の形に戻して容体外部に
充満している制菌ガス若しくは前記ガス噴射部から噴出
する制菌ガスを容体内に導入することを特徴とする請求
項1〜3のいずれか1項に記載の無菌パック米飯の製造
方法。 - 【請求項5】 前記ガス噴射部は、前記容体の開口部に
近接状態に配設せしめ、このガス噴射部から噴出する制
菌ガスが前記通気部を介して容体内に導入する構成とし
たことを特徴とする請求項4記載の無菌パック米飯の製
造方法。 - 【請求項6】 上下方向や左右方向などに往復可動する
可動装置を前記容体若しくは前記フィルムに吸着せし
め、この可動装置を作動させて容体若しくはフィルムを
押動すると容体が押圧変形し、且つこの押圧状態から可
動装置が引動すると容体が元の形に戻るように構成した
ことを特徴とする請求項4,5のいずれか1項に記載の
無菌パック米飯の製造方法。 - 【請求項7】 上下方向若しくは左右方向に往復可動す
る前記可動装置の可動先端に吸盤を設け、この可動装置
の吸盤を前記容体若しくは容体にシール止着した前記フ
ィルムに吸着させて可動装置を作動させると、上下若し
くは左右に可動する吸盤が容体若しくはフィルムに向か
って可動した際には容体を押圧変形させ、且つ吸盤が容
体若しくはフィルムから離れるように可動した際には容
体を膨らませるように変形させる構成としたことを特徴
とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の無菌パック
米飯の製造方法。 - 【請求項8】 前記容体を押圧変形させて容体の内容量
を小さくすることで、この容体内の空気が外部へ押し出
され、この状態から容体を膨らませるように変形させて
容体の内容量を大きくすることで、この容体内に前記制
菌ガスが導入されるように構成したことを特徴とする請
求項4〜7のいずれか1項に記載の無菌パック米飯の製
造方法。
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---|---|---|---|
JP2000382741A JP3415826B2 (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | 無菌パック米飯の製造方法 |
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JP2000382741A JP3415826B2 (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | 無菌パック米飯の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002176938A true JP2002176938A (ja) | 2002-06-25 |
JP3415826B2 JP3415826B2 (ja) | 2003-06-09 |
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JP (1) | JP3415826B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006109835A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-04-27 | Fancl Corp | 電子レンジ調理用餅食品及びその製造方法 |
JP2007097441A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Satake Corp | 無菌パック米飯の製造方法及びその装置 |
-
2000
- 2000-12-15 JP JP2000382741A patent/JP3415826B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4503517B2 (ja) * | 2004-09-14 | 2010-07-14 | 株式会社ファンケル | 電子レンジ調理用餅食品及びその製造方法 |
JP2007097441A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Satake Corp | 無菌パック米飯の製造方法及びその装置 |
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