JP3751194B2 - 電子レンジ対応の包装容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚介類または根菜類等の生の食材、または予め加工したレトルト食品、チルド食品等の食材を包装し、必要があれば冷凍に供することができ、且つ食するときにその包装のまま電子レンジにより調理または加熱できるようにした蓋付の包装容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の蓋付きの包装容器としては、例えば▲1▼特開昭62−193981号公報に開示された「電子レンジ用密閉容器」、▲2▼特開平7−206048号公報に開示された「内容物を直視出来る殺菌包装カップ」及び▲3▼特開平11−222270号公報に開示された「電子レンジ加熱調理用容器の蓋」が従来例として挙げられる。
【0003】
このれらの従来例における▲1▼▲2▼の包装容器は、いずれもシール部の一部に剥離剤が塗布されたものであって、電子レンジで加熱調理したときに、容器内の圧力が上昇し、その内圧によって剥離剤の部分が剥離して内部の蒸気を逃がすようにしたものである。そして、これらの包装容器に包装される食材は、加熱調理後においては袋体の上部を切除して開口させ、適宜の容器に取り出して食に供するものである。
【0004】
また、前記▲3▼の容器は、蓋の中央部に切り込み線を放射状に入れて複数の舌片を形成し、加熱調理した際に舌片の縁部のみが蓋の周辺方向に収縮して、蓋全体を収縮させないようにすることで、容器本体との適正な接合状態を維持する構成になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例の▲1▼▲2▼の包装容器においては、電子レンジで加熱調理後に内部の食材を取り出す際には、袋体の上部を切り離して開口させなければならないので、包装容器は必然的に一回の使用で全部廃棄するようになっている。このように一回の使用で包装容器を廃棄するということは、資源の無駄使いになるばかりでなく、ゴミの増大につながるという問題点を有している。
【0006】
また、前記従来例の▲3▼の包装容器においては、蓋に放射状の切り込み線が設けられているため、密封性を欠如しており、食品を収納した状態で冷蔵庫等に保管したときに、他の食品との間で臭いが移ったり、或いは、収納保管状態によっては傾いたりして内容物が溢出し庫内を汚すという不都合がある。また、電子レンジで加熱調理したときに、蓋に設けた切り込み線による舌片が熱によって一度収縮してしまうと、元に戻らないので、容器本体は使用できても蓋は食品保存用として繰り返しの使用はできず、結局、蓋はその都度廃棄しなければならないので、資源の無駄とゴミの増大につながるという問題点を有している。
【0007】
従って、従来の包装容器においては、繰り返しの再利用ができるようにすること、及びその再利用の仕方においても一応の気密性が維持されて保存が可能であること、更には再利用で保存された食材をそのまま電子レンジで調理できるようにし、且つその容器をそのまま食器としても利用できるようにすることに解決しなければならない課題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する具体的手段として本発明は、透明または半透明な樹脂で形成された矩形状の容器本体と蓋部材とからなり、前記容器本体の上縁は段差部を介して断面コ字状の上縁部に形成すると共に、該上縁部に水平方向に延設して複数の把手部を対称位置になるように形成し、前記蓋部材の周縁を上記断面コ字状の上縁部が嵌まり込む大きさの断面コ字状の周縁部に形成すると共に、該周縁部の一部に開蓋用の把手部を形成してなる包装容器であって、前記断面コ字状の上縁部及び周縁部は、内側壁、上面壁及び外側壁で形成され、該内側壁は容器本体に対して内側に、該外側壁は容器本体に対して外側にそれぞれ傾斜させて形成し、前記容器本体の段差部より上方位置において、断面コ字状の上縁部の一部に流通路を形成するための凹部を形成し、前記蓋部材における断面コ字状の周縁部の一部に、前記凹部と共に流路を形成する膨出部を形成し、前記容器本体に設けた各把手部に前記蓋部材の施蓋位置の目安となる表示部を設け、蓋部材に設けた把手部を該表示部に合わせて重ねるようにして施蓋することで、前記容器本体の前記段差部より上方で上縁部に設けた流通路が外部と連通したり密閉されたりする構成にしたことを特徴とする電子レンジ対応の包装容器を提供するものである。
【0009】
そして、前記容器本体の胴部に、周方向に沿って所要の幅をもった帯状の異径部を形成したこと;矩形状を呈する容器本体は、その底部のコーナ部を内側に凹ませてテーパー面に形成したこと;を付加的要件として含むものである。
【0010】
本発明においては、容器本体に対して蓋部材を施蓋する位置をずらすかまたは変えることによって外部との連通と密閉とが選択的に行える構成のものであり、施蓋状態で電子レンジを用いて加熱調理しても破裂する虞が全くなく、しかも冷蔵庫で食品を保管する場合には密閉状態を維持できるので、包装容器の傾き等によっても液状物が漏出する虞も全くないのである。
【0011】
特に、容器本体と蓋部材は適宜洗浄できるので、包装容器を破棄することなく繰り返し電子レンジ用または保管用の包装容器として使用できるばかりでなく、電子レンジでの加熱調理の際に流通路が狭いことから内圧が上がり、圧力釜的な役割を果たすので、食材をおいしく調理することができるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図示の実施の形態により更に詳しく説明すると、図1〜6に示した第1の実施の形態に係る包装容器1は、例えば、ポリプロピレン、CPET等の耐熱性に優れた透明または半透明な合成樹脂材により形成された円形の椀状を呈する容器本体2と、該容器本体2の上部に施蓋される蓋部材3とから構成されている。
【0013】
容器本体2は、その上縁部4が断面略コ字状を呈する二重構造に形成されている。この二重構造の上縁部4は、図2に示したように、容器本体2の上部内周に形成された段差部5から上方に立ち上がった内側壁6と、略水平の上面壁7と、外側に垂下した外側壁8とで構成され、外側壁8の自由端部8aは僅かに曲面をもって外側に張り出させて自由端部の強度アップを図っている。
【0014】
また、二重構造の上縁部4における内側壁6と外側壁8とは、垂線Aを中心にして上方(上面壁7側)の間隔が広く、下方の間隔が狭くなるように形成されている。つまり、内側壁6は全体として容器の内側に傾斜し、外側壁8は全体として容器の外側に傾斜するようにし、段差部5と自由端部8aとの間隔が狭められて形成されている。
【0015】
このように形成された上縁部4は、段差部5からの高さが略8〜15mm程度であり、その上縁部4の所定位置に、図1に示したように、気体または流体が流通できる通路用の凹部9が形成されている。この凹部9の深さは略2〜5mm程度であり、その周方向の長さは10〜50mm程度である。
【0016】
蓋部材3は、その周縁部10が、前記容器本体2の上縁部4に略対応し且つ嵌合できるように、断面略コ字状を呈する二重構造に形成されている。この二重構造の周縁部10は、図2に示したように、蓋部材3の平面から上方に立ち上がった内側壁11と、略水平の上面壁12と、外側に垂下した外側壁13とで構成され、外側壁13の自由端部13aは僅かに曲面をもって外側に張り出させて自由端部の強度アップを図っている。
【0017】
そして、二重構造の周縁部10における内側壁11と外側壁13とは、垂線Aを中心にして上方(上面壁12側)の間隔が広く、下方の間隔が狭くなるように形成されている。つまり、内側壁11は全体として蓋部材の内側に傾斜し、外側壁13は全体として蓋部材の外側に傾斜するようにし、内側壁11の立ち上がり基部と自由端部13aとの間隔が狭められて形成されている。
【0018】
このように形成された周縁部10は、蓋部材3の平面からの高さが略8〜15mm程度である。この周縁部10における所定位置の外側壁13に、図1に示したように、開蓋用の舌状を呈する把手部14が設けられると共に、この把手部14と対称的な位置の内側壁11に膨出部15が中心方向に向けて形成され、該膨出部15の内側空間部が気体または流体の流通路となるものである。
【0019】
把手部14の形成は、図3に示したように、外側壁13の略中間部から外側に延出させたものであり、その把手部14を形成した部分から下方には垂下部をなくしてあって、蓋部材3を開け易くしてある。また、把手部14の対称位置で内側に突出形成された膨出部15の内側への突出高さは略2〜5mm程度であり、その周方向の長さ(幅)は10〜50mm程度である。要するに、膨出部15のサイズは前記容器本体2に設けた凹部9と略対応するものである。
【0020】
このような構成の包装容器1は、容器本体2内に所定の食材を収納し、蓋部材3を施蓋して調理するかまたは保管するものであるが、まず、魚介類または根菜類等の生の食材を電子レンジで調理する場合について説明すると、容器本体2内に食材と、必要があれば、水及び適宜の調味料とを所定量収納した後に蓋部材3を施蓋する。この時に、容器本体2の凹部9と蓋部材3の把手部14とを位置合わせした状態で施蓋する。
【0021】
このように施蓋することで、図3に示したように、凹部9と膨出部15とが一致した状態になり、凹部9と膨出部15の内側空間部15aとで流通路が形成され、容器本体2と外部とが連通した状態になる。このように施蓋した状態で、包装容器1を適宜の電子レンジ内に入れ、所定時間をセットして加熱調理することができる。
【0022】
包装容器1内の食材が加熱調理されることにより、内部の空気が膨張すると共に水分が沸騰し内部圧が上昇する。しかしながら、包装容器1内の内部圧はある程度高い値で維持されるが、余剰の膨張した空気及び蒸気は凹部9と膨出部15の内部空間部15aとで形成された流通路から、矢印aで示したように、外部に排出されるので、施蓋したままの状態で調理しても包装容器1が破裂したりすることはないのである。却って、包装容器1内の圧力が高くなるので、一種の圧力釜状態で調理できるので、調理時間が短く且つ食材の風味を逃がさず、美味しく調理できるのである。
【0023】
このように調理された食品、またはその食材が予め加工されたレトルト食品、チルド食品等を冷蔵庫に入れて保管する場合には、これら食品を容器本体2内に収納した後に、容器本体2の凹部9と蓋部材3の把手部14、即ち膨出部15とが一致しないようにずらせた状態で蓋部材3を施蓋する。
【0024】
このように施蓋することで、容器本体2の凹部9と蓋部材3の膨出部15とが一致しない位置に来るため、凹部9と膨出部15の内部空間部15aとが連通しなくなって流通路が形成されなくなり、容器本体2に対して密閉した状態で蓋部材3が施蓋できるのである。
【0025】
このずらした施蓋状態における蓋部材3側の膨出部15の状況を図4に示し、容器本体2側の凹部9の状況を図5に示してある。膨出部15の内部空間部15aは、図4に示したように、容器本体2における上縁部4の内側壁6で遮蔽されると共に、蓋部材3における上面壁12の内側に容器本体2における上面壁7の上面が圧接状態で面接触することで塞がれ、面接触部分によってシール状態または密閉性が維持できるのである。
【0026】
また、凹部9が設けられた部位の内側では、図5に示したように、内側壁6の下部に蓋部材3における内側壁11が圧接状態で面接触してシール状態を形成すると共に、凹部9が設けられた部位の外側では、外側壁8の下部に蓋部材3における外側壁13が圧接状態で面接触してシール状態を形成し、凹部9の両側において遮蔽状態が維持されるのである。
【0027】
更に、凹部9及び膨出部15が設けられていない部位の施蓋状況を図6に示してある。同図から明らかなように、容器本体2に対して蓋部材3を施蓋したときに、容器本体2側の上縁部4が蓋部材3側の周縁部10内に完全に嵌まり込んでしまい、シール性の向上と施蓋の安定性が図れるのである。
【0028】
つまり、容器本体2に対する蓋部材3の施蓋において、上縁部4の内側壁6と周縁部10の内側壁11と、上縁部4の上面壁7と周縁部10の上面壁12と、上縁部4の外側壁8と周縁部10の内側壁13とがそれぞれ面接触状態になり、しかも、内側壁6、11及び外側壁8、13がそれぞれ垂線Aを中心にして上方の間隔が広く、下方の間隔が狭くなるように形成されているので、施蓋した後には蓋部材3が容器本体2側に常に引き寄せられている状態になり、各面の面接触部分が圧接状態になってシール性が向上すると共に、蓋部材3は容易に離脱できない状態になるのであり、施蓋状態が安定するのである。
【0029】
なお、容器本体2に対する蓋部材3の施蓋時においては、使用される樹脂の弾力性及び可撓性を利用して、容器本体2に対し蓋部材3を上部から圧着することでコ字状の上縁部4と周縁部10とが嵌合するのである。そして、容器本体2と蓋部材3との嵌合によるシール性が著しく良好であるので、冷蔵庫等に収納したときに、包装容器1が多少傾斜した状態になっても液状の内容物が漏れ出ることはないのである。また、上記の第1の実施の形態に係る包装容器は、円形の椀状を呈するものについて説明したが、真円形に限らず変形円、例えば、楕円形状の容器も当然の如く含まれるものである。
【0030】
次に、図7〜10に示した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、包装容器21として矩形状、例えば、長方形のものが使用された実施例である。この包装容器21も、容器本体22と蓋部材23とから構成され、これらは、前記第1の実施の形態と同様に、例えば、ポリプロピレン、CPET等の耐熱性に優れた透明または半透明な合成樹脂材により形成されている。
【0031】
そして、容器本体22の上縁は、前記第1の実施の形態と略同形状の断面略コ字状を呈する二重構造の上縁部24に形成されている。つまり、二重構造の上縁部24は、容器本体22の上部内周に形成された段差部25から上方に立ち上がった内側壁26と、略水平の上面壁27と、外側に垂下した外側壁28とで構成され、外側壁28の自由端部28aは僅かに曲面をもって外側に張り出させて自由端部の強度アップを図った構成となっている。
【0032】
また、二重構造の上縁部24における内側壁26と外側壁28とは、前記第1の実施の形態の図2と同様に、内側壁26は全体として容器の内側に傾斜し、外側壁28は全体として容器の外側に傾斜するように形成されている。
【0033】
このように形成された容器本体22側の上縁部24において、一つのコーナー部の位置に、図7に示したように、気体または流体が流通できる通路用の凹部29が形成されている。この凹部29は、上面壁27から外側壁28にかけて設けられるものである。
【0034】
蓋部材23も、前記第1の実施の形態と略同様に、その周縁部30が、前記容器本体22の上縁部24に略対応し且つ嵌合できるように、断面略コ字状を呈する二重構造に形成されている。その二重構造の周縁部30は、蓋部材23の平面から上方に立ち上がった内側壁31と、略水平の上面壁32と、外側に垂下した外側壁33とで構成され、外側壁33の自由端部33aは僅かに曲面をもって外側に張り出させて自由端部の強度アップを図った構成になっている。
【0035】
そして、蓋部材23における周縁部30の内側壁31は全体として蓋部材の内側に傾斜し、外側壁33は全体として蓋部材の外側に傾斜するように形成され、内側壁31の立ち上がり基部と自由端部33aとの間隔が狭められて形成されている。
【0036】
このように形成された周縁部30において、対称となるコーナ部の外側壁33に、開蓋用の舌状を呈する把手部34a、34bが設けられると共に、他の一つのコーナ部の内側壁31に、膨出部35がコーナ部に沿って内側に突出して形成され、該膨出部35の内側空間部は気体または流体の流通路となるものである。膨出部35が形成されるコーナー部は、蓋部材23を容器本体22に施蓋したときに、凹部29と対峙する位置のコーナー部であり、把手部34a、34bが設けられるコーナー部は凹部29と対峙しない位置のコーナー部である。
【0037】
この第2の実施の形態における包装容器21の使用態様は、前記第1の実施の形態と略同様であるが、把手部34a、34bが設けられていない位置に膨出部35が設けられた点でその構成が相違しているのである。そして、電子レンジで調理する場合には、凹部29と膨出部35が対峙する状態で蓋部材23を施蓋すると、図8に示したように、凹部29と膨出部35の内部空間部35aが流通路となって外部に連通し、電子レンジで加熱調理することで内部の空気が膨張すると共に水分が沸騰し内部圧が上昇するが、矢印aで示したように、これら空気および蒸気は外部に排出されるので、施蓋したままの状態で調理しても包装容器21が破裂したりすることはないのである。この場合も、包装容器21内の圧力が高くなるので、一種の圧力釜状態で調理できるので、調理時間が短く且つ食材の風味を逃がさず、美味しく調理できるのである。
【0038】
このように調理された食品、またはその食材が予め加工されたレトルト食品、チルド食品等を冷蔵庫に入れて保管する場合には、容器本体22に対して蓋部材23を水平に180度回転させた状態で施蓋すれば良いのである。
【0039】
このように施蓋することで、容器本体22の凹部29と蓋部材23の膨出部35とが一致しないコーナー部側に来るため、凹部29と膨出部35とが連通しなくなって流通路が形成されなくなり、容器本体22に対して密閉した状態で蓋部材23が施蓋できるのである。
【0040】
この密閉状態の施蓋について説明すると、図9に示したように、凹部29が設けられたコーナー部においては、内側壁26の下部に蓋部材23における内側壁31が圧接状態で面接触してシール状態を形成し、その面接触のシールによって凹部29の遮蔽状態が維持されるのである。
【0041】
また、図10に示したように、膨出部35が位置する側のコーナー部においては、膨出部35の内部空間部35aは、容器本体22における上縁部24の上面壁27が蓋部材23の上面壁32の内側と圧接状態で面接触すると共に、外側壁28、33同士が面接触することで塞がれ、面接触部分によってシール状態または密閉性が維持できるのである。
【0042】
このように施蓋することによって、水分を含む調理済みの食品を包装容器21に収納して冷蔵庫等に収めたときに、包装容器21が多少傾斜した状態になっても液状の内容物が漏れ出ることはないのである。
【0043】
更に、図11〜14に示した第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、前記第2の実施の形態と同様に、包装容器41として長方形のものが使用された実施例である。この包装容器41も、容器本体42と蓋部材43とから構成され、これらは、前記第1及び第2の実施の形態と同様に、例えば、ポリプロピレン、CPET等の耐熱性に優れた透明または半透明な合成樹脂材により形成されている。
【0044】
そして、容器本体42の上縁は、前記第1及び第2の実施の形態と略同形状の断面略コ字状を呈する二重構造の上縁部44に形成されている。つまり、二重構造の上縁部44は、容器本体42の上部内周に形成された段差部45から上方に立ち上がった内側壁46と、略水平の上面壁47と、外側に垂下した外側壁48とで構成され、外側壁48の自由端部48aは僅かに曲面をもって外側に張り出させて自由端部の強度アップを図った構成となっている。また、二重構造の上縁部44における内側壁46と外側壁48とは、前記第1の実施の形態の図2と同様に、内側壁46は全体として容器の内側に傾斜し、外側壁48は全体として容器の外側に傾斜するように形成されている。
【0045】
このように形成された容器本体42側の上縁部44において、例えば、長方形の一つの長辺に、図11に示したように、気体または流体が流通できる通路用の凹部49が形成されている。この凹部49は、上面壁47から外側壁48にかけて上面壁47の一部上面47aを残して設けられるものである。
【0046】
蓋部材43も、前記第1及び第2の実施の形態と略同様に、その周縁部50が、前記容器本体42の上縁部44に略対応し且つ嵌合できるように、断面略コ字状を呈する二重構造に形成されている。その二重構造の周縁部50は、蓋部材43の平面から上方に立ち上がった内側壁51と、略水平の上面壁52と、外側に垂下した外側壁53とで構成され、外側壁53の自由端部53aは僅かに曲面をもって外側に張り出させて自由端部の強度アップを図った構成になっている。
【0047】
そして、蓋部材43における内側壁51は全面的に容器の内側に傾斜し、外側壁53は全面的に容器の外側に傾斜するように形成され、内側壁51の立ち上がり基部と自由端部53aとの間隔が狭められて形成されている。
【0048】
このように形成された周縁部50において、対称となるコーナ部の外側壁53に、開蓋用の舌状を呈する把手部54a、54bが設けられると共に、長方形の一つの長辺で且つ内側壁51から上面壁52の一部にかけて、上部と内側とに突出する膨出部55が形成され、該膨出部55の内側空間部が気体または流体の流通路となるものである。この膨出部55が形成される位置は、蓋部材43を容器本体42に施蓋したときに、容器本体42側の凹部49と対峙する位置であり、上面壁52の一部上面52aを残した状態で形成する。
【0049】
この第3の実施の形態における包装容器41の使用態様は、前記第1及び第2の実施の形態と略同様であるが、凹部49と膨出部55が一つの長辺に設けられた点でその構成が相違している。そして、電子レンジで調理する場合には、凹部49と膨出部55が対峙する状態で蓋部材43を施蓋すると、図12に示したように、凹部49と膨出部55の内部空間部55aが流通路となって外部に連通し、電子レンジで加熱調理したときに内部の空気が膨張すると共に水分が沸騰し内部圧が上昇するが、矢印aで示したように、これら空気および蒸気は外部に排出されるので、施蓋したままの状態で調理しても包装容器41が破裂したりすることはないのである。この場合も、包装容器41内の圧力が高くなるので、一種の圧力釜状態で調理できるので、調理時間が短く且つ食材の風味を逃がさず、美味しく調理できるのである。
【0050】
このように調理された食品、またはその食材が予め加工されたレトルト食品、チルド食品等であって、これらを包装容器41に入れて冷蔵庫で保管する場合には、容器本体42に対して蓋部材43を水平に180度回転させた状態で施蓋すれば良いのである。
【0051】
このように施蓋することで、容器本体42の凹部49と蓋部材43の膨出部55とが一致しない長辺側に来るため、凹部49と膨出部55とが連通しなくなって流通路が形成されなくなり、容器本体42に対して密閉した状態で蓋部材43が施蓋できるのである。
【0052】
この密閉状態の施蓋について説明すると、図13に示したように、凹部49が設けられた長辺側において、容器本体42の内側壁46に蓋部材43における内側壁51が圧接状態で面接触し、上面壁47の一部上面47aに蓋部材43における上面壁52の内側の一部が圧接状態で面接触してシール状態を形成し、その面接触のシールによって凹部49の遮蔽状態が維持されるのである。
【0053】
また、図14に示したように、蓋部材43の膨出部55が位置する長辺においては、膨出部55の内部空間部55aは、容器本体42側の上面壁47が蓋部材43の一部上面52aの内側と圧接状態で面接触すると共に、外側壁48、53同士が圧接状態で面接触することで塞がれ、面接触部分によってシール状態または密閉性が維持できるのである。
【0054】
このように施蓋することによって、水分を含む調理済みの食品を包装容器41に収納して冷蔵庫等に収めて、包装容器41が多少傾斜した状態になっても液状の内容物が漏れ出ることはないのである。
【0055】
更に、図15〜22に示した第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態は、前記第3の実施の形態と同様に、包装容器61として矩形状、例えば、平面視においてコーナ部を円弧状に形成した略正方形のものが使用された実施例である。この包装容器61も、容器本体62と蓋部材63とから構成されており、これらは、前記第1、第2及び第3の実施の形態と同様に、例えば、ポリプロピレン、CPET等の耐熱性に優れた透明または半透明な合成樹脂材により形成されている。
【0056】
そして、容器本体62の上縁は、前記第1乃至第3の実施の形態と略同形状の断面略コ字状を呈する二重構造の上縁部64に形成されている。つまり、二重構造の上縁部64は、容器本体62の上部内周に形成された段差部65から上方に立ち上がった内側壁66と、略水平の上面壁67と、外側に垂下した外側壁68とで構成され、外側壁68の自由端部68aは僅かに曲面をもって外側に張り出させて自由端部の強度アップを図った構成となっている。また、二重構造の上縁部64における内側壁66と外側壁68とは、前記第1の実施の形態の図2と同様に、内側壁66は全体として容器の内側に傾斜し、外側壁68は全体として容器の外側に傾斜するように形成されている。
【0057】
このように形成された容器本体62側の上縁部64において、一つの辺に、図15〜17に示したように、気体または流体が流通できる通路用の凹部69が形成されている。この凹部69は、上面壁67から外側壁68にかけて上面壁67の一部上面67aを残して設けられるものである。
【0058】
そして特に、この第4の実施の形態における容器本体62は、対称位置のコーナ部に、外側壁68の下端部から一体に水平方向に延設して形成した把手部68b、68cと、容器本体62の胴部に周方向に沿って形成した異径部62aと、底部における各コーナ部を内側に凹ませて形成したテーパー面63bとを有する構成に特徴が存するものである。
【0059】
容器本体62の胴部に形成した異径部62aは、図17に示したように、所定の幅をもった帯状を呈するものであり、胴部から僅かに外側に突出または膨出させて形成され、且つ胴部の高さ方向の略中央部から上方の位置に形成されるものである。なお、異径部62aの形成は、胴部から僅かに内側に凹ませてまたは凹陥部として形成しても良いのである。要するに、容器本体62の胴部に、周方向に沿って外側に突出させた膨出部としてまたは内側に凹ませた凹陥部とした加工部分が存在すれば良いのである。
【0060】
このように容器本体62の胴部に異径部62aが存在することで、加熱調理の際に発生する泡が容器本体62の壁面を伝って上昇するのを防止し、いわゆる煮こぼれ現象を防止するのである。
【0061】
また、底部における各コーナ部に設けたテーパー面63bは、図18に示したように、矩形状を呈する容器の底部に三辺の結合によって通常生ずるコーナ部をなくして、容器本体62内に収納した食材がコーナ部に付着しないようにし、容器本体62から食材を取り出し易くすると共に、容器本体62を洗浄する際の洗浄作業を容易にすることができるのである。
【0062】
蓋部材63も、前記第1乃至第3の実施の形態と略同様に、その周縁部70が、前記容器本体62の上縁部64に略対応し且つ嵌合できるように、断面略コ字状を呈する二重構造に形成されている。その二重構造の周縁部70は、蓋部材63の平面から上方に立ち上がった内側壁71と、略水平の上面壁72と、外側に垂下した外側壁73とで構成され、外側壁73の自由端部73aは僅かに曲面をもって外側に張り出させて自由端部の強度アップを図った構成になっている。
【0063】
そして、蓋部材63における内側壁71は全面的に容器の内側に傾斜し、外側壁73は全面的に容器の外側に傾斜するように形成され、内側壁71の立ち上がり基部と自由端部73aとの間隔が狭められて形成されている。
【0064】
このように形成された周縁部70において、少なくとも一つのコーナ部の外側壁73に、開蓋用の舌状を呈する把手部74が設けられると共に、一つの辺で且つ内側壁71から上面壁72の一部にかけて、上部と内側とに突出する膨出部75が形成され、該膨出部75の内側空間部が気体または流体の流通路となるものである。この膨出部75が形成される位置は、蓋部材63を容器本体62に施蓋したときに、容器本体62側の凹部69と対峙する位置であり、上面壁72の一部上面72aを残した状態で形成する。
【0065】
この第4の実施の形態における包装容器61の使用態様は、前記第1乃至第3の実施の形態と略同様であるが、容器本体62に対して蓋部材63を施蓋したときに、図19に示したように、例えば、容器本体62の凹部69と蓋部材63の膨出部75とが一致する状態で施蓋されたときに、蓋部材63に設けた把手部74が、容器本体62に設けた把手部68b、68cの一方に必ず重なり合うようになっている。
【0066】
この場合に、重なり合う状態が僅かにずれた状態になるようにする。即ち、容器本体62側に形成されている把手部68b、68cは、バランス良く容器本体62の中心を通る方向で形成し、蓋部材63側の把手部74は中心を通る方向から角度的に僅かにずらして形成した方が良い。このように把手部68b、74が僅かにずれた状態で重なり合っていることで、蓋部材63を開蓋する際に、両者をそれぞれ指で摘み易く、開蓋作業が容易に行えるのである。
【0067】
また、容器本体62に設けた把手部68b、68cについては、例えば、把手部68bについては、「加熱処理」または「MICROWAVE」等の文字を刻印表示し、把手部68cについては、「冷蔵・冷凍」または「FREEZER」等の文字を刻印表示し、蓋部材63に設けた把手部74をその表示部分に重ねるようにして施蓋することで、電子レンジで加熱処理したり冷蔵庫に収納したりするときの目安にすることができるのである。
【0068】
そして、電子レンジで調理する場合には、把手部74をその表示に合わせて施蓋すると、図19に示したように、凹部69と膨出部75とが一致した状態で蓋部材63が施蓋され、図20に示したように、凹部69と膨出部75の内部空間部75aが流通路となって外部に連通し、電子レンジで加熱調理したときに内部の空気が膨張すると共に水分が沸騰し内部圧が上昇するが、矢印aで示したように、これら空気および蒸気は外部に排出されるので、施蓋したままの状態で調理しても包装容器61が破裂したりすることはないのである。この場合も、包装容器61内の圧力が高くなるので、一種の圧力釜状態で調理できるので、調理時間が短く且つ食材の風味を逃がさず、美味しく調理できるのである。
【0069】
このように調理された食品、またはその食材が予め加工されたレトルト食品、チルド食品等であって、これらを包装容器61に入れて冷蔵庫で保管する場合には、容器本体62に対して蓋部材63を水平に180度回転させた状態で施蓋すれば良いのである。
【0070】
このように施蓋することで、容器本体62の凹部69と蓋部材63の膨出部75とが一致しない位置に来るため、凹部69と膨出部75とが連通しなくなって流通路が形成されなくなり、容器本体62に対して密閉した状態で蓋部材63が施蓋できるのである。
【0071】
この密閉状態の施蓋について説明すると、図21に示したように、凹部69が設けられた位置において、容器本体62の内側壁66に蓋部材63における内側壁71が圧接状態で面接触し、上面壁67の一部上面67aに蓋部材63における上面壁72の内側の一部が圧接状態で面接触してシール状態を形成し、その面接触のシールによって凹部69の遮蔽状態が維持されるのである。
【0072】
また、図22に示したように、蓋部材63の膨出部75が位置する辺においては、膨出部75の内部空間部75aは、容器本体62側の上面壁67が蓋部材63の一部上面72aの内側と圧接状態で面接触すると共に、外側壁68、73同士が圧接状態で面接触することで塞がれ、面接触部分によってシール状態または密閉性が維持できるのである。
【0073】
このように施蓋することによって、水分を含む調理済みの食品を包装容器61に収納して冷蔵庫等に収めて、包装容器61が多少傾斜した状態になっても液状の内容物が漏れ出ることはないのである。
【0074】
なお、これら第2乃至第4の実施の形態において、上縁部24、44、64、凹部29、49、69、周縁部30、50、70及び膨出部35、55、75の大きさ等の寸法については、前記第1の実施の形態で述べた事項がそのまま適用できるのである。更に、各実施の形態における蓋部材または容器本体の底部には全体の強度アップを図るために、平坦部分にリブ状の凹凸部をリング状または矩形状に設けることができる。
【0075】
いずれにしても、本発明に係る包装容器は、容器本体に形成した断面コ字状の上縁部と、該上縁部が嵌まり込む大きさの断面コ字状の周縁部を蓋部材の周縁に形成し、これら上縁部と周縁部とを利用して凹部または膨出部などの変形部を形成したものであって、容器本体に対して蓋部材を施蓋する位置をずらすかまたは変えることによって外部との連通と密閉とが行える構成のものであり、施蓋状態で電子レンジを用いて加熱調理しても破裂する虞が全くなく、しかも冷蔵庫で食品を保管する場合には密閉状態を維持できるので、包装容器の傾き等によっても液状物が漏出する虞も全くなく、更に、包装容器を破棄することなく繰り返し電子レンジ用または保管用の包装容器として使用できるのである。そして、これらの包装容器は、例えば、真空成型または射出成型等により形成できるものである。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る包装容器は、透明または半透明な樹脂で形成された矩形状の容器本体と蓋部材とからなり、前記容器本体の上縁は段差部を介して断面コ字状の上縁部に形成すると共に、該上縁部に水平方向に延設して複数の把手部を対称位置になるように形成し、前記蓋部材の周縁を上記断面コ字状の上縁部が嵌まり込む大きさの断面コ字状の周縁部に形成すると共に、該周縁部の一部に開蓋用の把手部を形成してなる包装容器であって、前記断面コ字状の上縁部及び周縁部は、内側壁、上面壁及び外側壁で形成され、該内側壁は容器本体に対して内側に、該外側壁は容器本体に対して外側にそれぞれ傾斜させて形成し、前記容器本体の段差部より上方位置において、断面コ字状の上縁部の一部に流通路を形成するための凹部を形成し、前記蓋部材における断面コ字状の周縁部の一部に、前記凹部と共に流路を形成する膨出部を形成し、前記容器本体に設けた各把手部に前記蓋部材の施蓋位置の目安となる表示部を設け、蓋部材に設けた把手部を該表示部に合わせて重ねるようにして施蓋することで、前記容器本体の前記段差部より上方で上縁部に設けた流通路が外部と連通したり密閉されたりする構成であり、電子レンジで調理する場合でも冷蔵庫内に保管する場合でも、把手部の表示に合わせて蓋部材が正しく施蓋できるので、施蓋状態で電子レンジを用いて加熱調理しても容器が破裂する虞が全くなく、また、冷蔵庫で食品を保管する場合でも、容器本体と蓋部材とに設けた断面コ字状の上縁部及び周縁部の嵌まり込みによってほぼ完全に密閉状態を維持できるので、冷蔵庫内で包装容器が傾いても液状物が漏出する虞が全くないという優れた効果を奏する。
【0077】
また、本発明に係る包装容器は、容器本体と蓋部材は適宜洗浄できるので、包装容器を破棄することなく繰り返し電子レンジ用または保管用の包装容器として使用できるばかりでなく、電子レンジでの加熱調理の際に蓋部材を施蓋したままで調理できるので内圧が上がり、圧力釜的な役割を果たすことから、食材をおいしく調理することができるという優れた効果を奏する。
更に、容器本体の対称位置に把手部を設けてあるので、加熱調理直後の料理が熱い状態であっても、両把手部の存在によりそれ程熱さを感じずに持ち運ぶことができると共に、料理が熱い内に蓋部材を取り外そうとする際に、重なり合っている上下の把手部を摘み、上方の把手部を捲り上げるようにすることで蓋部材を簡単に、且つ内容物をこぼすことなく安全に取り外すことができ、しかも、蓋部材を取り外した容器本体はそのまま食器として利用することができるのであり、要するに、包装容器を密閉保存容器と加熱調理用と食器とに兼用させ、繰り返しの使用が可能であることから使い捨てにはならず、省資源並びにゴミの排出を大幅に抑制できるという優れた効果を奏する。
【0078】
また、本発明に係る容器は、透明または半透明な樹脂で形成された容器本体と蓋部材とからなり、前記容器本体の上縁は段差部を介して断面コ字状の上縁部に形成すると共に、前記蓋部材の周縁を上記断面コ字状の上縁部が嵌まり込む大きさの断面コ字状の周縁部に形成し、前記蓋部材の周縁を上記断面コ字状の上縁部が嵌まり込む大きさの断面コ字状の周縁部に形成し、これら断面コ字状の上縁部と断面コ字状の周縁部との一部に流路を形成する凹部と突出部とを設けて、施蓋位置を変えることにより容器本体の前記段差部より上方で密閉または外部と連通する構成の包装容器であって、少なくとも蓋部材の周縁部の一部に開蓋用の把手部を形成したことによって、電子レンジで加熱した後の料理が熱い内に蓋部材を取り外そうとする際に、蓋部材に形成した把手部を摘み、上方に捲り上げるようにすることで蓋部材を簡単に、且つ内容物をこぼすことなく安全に取り外すことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の包装容器を容器本体と蓋部材とを分離して略示的に示した斜視図である。
【図2】同包装容器における容器本体と蓋部材との嵌合部分を説明するための要部の拡大断面図である。
【図3】同包装容器における容器本体に蓋部材を施蓋した時の一つの位置における要部の拡大断面図である。
【図4】同包装容器における容器本体に蓋部材を一つの位置から他の位置にずらして施蓋した時の要部の拡大断面図である。
【図5】同包装容器における容器本体に蓋部材を一つの位置から他の位置にずらして施蓋した時のもう一つの要部の拡大断面図である。
【図6】同包装容器における容器本体に蓋部材を施蓋した時の大部分の位置における嵌合状態を示す拡大断面図である。
【図7】本発明に係る第2の実施の形態の包装容器を容器本体と蓋部材とを分離して略示的に示した斜視図である。
【図8】同包装容器における容器本体に蓋部材を施蓋した時の一つの位置における要部の拡大断面図である。
【図9】同包装容器における容器本体に蓋部材を一つの位置から他の位置に180度回転して施蓋した時の要部の拡大断面図である。
【図10】同包装容器における容器本体に蓋部材を一つの位置から他の位置に180度回転して施蓋した時のもう一つの要部の拡大断面図である。
【図11】本発明に係る第3の実施の形態の包装容器を容器本体と蓋部材とを分離して略示的に示した斜視図である。
【図12】同包装容器における容器本体に蓋部材を施蓋した時の一つの位置における要部の拡大断面図である。
【図13】同包装容器における容器本体に蓋部材を一つの位置から他の位置に180度回転して施蓋した時の要部の拡大断面図である。
【図14】同包装容器における容器本体に蓋部材を一つの位置から他の位置に180度回転して施蓋した時のもう一つの要部の拡大断面図である。
【図15】本発明に係る第4の実施の形態の包装容器を容器本体と蓋部材とを分離して略示的に示した斜視図である。
【図16】同包装容器の容器本体を示す平面図である。
【図17】図16のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図18】図16のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図19】同包装容器における容器本体に蓋部材を施蓋した状態を示す平面図である。
【図20】図19のD−D線に沿う要部のみの拡大断面図である。
【図21】同包装容器における容器本体に蓋部材を図19の位置から他の位置に180度回転して施蓋した時の要部のみを示す拡大断面図である。
【図22】同包装容器における容器本体に蓋部材を図19の位置から他の位置に180度回転して施蓋した時のもう一つの要部のみを示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1、21、41、61 包装容器
2、22、42、62 容器本体
3、23、43、63 蓋部材
4、24 44、64 上縁部
5、25、45、65 段差部
6、11、26、31、46、51、66、71 内側壁
7、12、27、32、47、52、67、72 上面壁
8、13、28、33、48、53、68、73 外側壁
9、29、49、69 流通路を形成する凹部
10、30、50、70 周縁部
8a、13a、28a、33a、48a、53a、68a、73a 自由端部
14、14a、14b、54a、54b、68b、68c、74 把手部
15、35、55、75 膨出部
15a、35a、55a、75a 内部空間部
47a、52a、67a、72a 上面壁の一部上面
62a 異径部
62b テーパー面
a 排気方向の矢印。

Claims (3)

  1. 透明または半透明な樹脂で形成された矩形状の容器本体と蓋部材とからなり、前記容器本体の上縁は段差部を介して断面コ字状の上縁部に形成すると共に、該上縁部に水平方向に延設して複数の把手部を対称位置になるように形成し、前記蓋部材の周縁を上記断面コ字状の上縁部が嵌まり込む大きさの断面コ字状の周縁部に形成すると共に、該周縁部の一部に開蓋用の把手部を形成してなる包装容器であって、
    前記断面コ字状の上縁部及び周縁部は、内側壁、上面壁及び外側壁で形成され、
    該内側壁は容器本体に対して内側に、該外側壁は容器本体に対して外側にそれぞれ傾斜させて形成し、
    前記容器本体の段差部より上方位置において、断面コ字状の上縁部の一部に流通路を形成するための凹部を形成し、
    前記蓋部材における断面コ字状の周縁部の一部に、前記凹部と共に流路を形成する膨出部を形成し、
    前記容器本体に設けた各把手部に前記蓋部材の施蓋位置の目安となる表示部を設け、
    蓋部材に設けた把手部を該表示部に合わせて重ねるようにして施蓋することで、前記容器本体の前記段差部より上方で上縁部に設けた流通路が外部と連通したり密閉されたりする構成にしたこと
    を特徴とする電子レンジ対応の包装容器。
  2. 容器本体の胴部に、
    周方向に沿って所要の幅をもった帯状の異径部を形成した
    請求項に記載の電子レンジ対応の包装容器。
  3. 矩形状を呈する容器本体は、
    その底部のコーナ部を内側に凹ませてテーパー面に形成した
    請求項に記載の電子レンジ対応の包装容器。
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