JP3415826B2 - 無菌パック米飯の製造方法 - Google Patents

無菌パック米飯の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジで数
分,熱湯で十数分加熱して直ちに食べることのできる炊
飯器不要の無菌パック米飯の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近、
一人前ずつパックされた加工米飯を電子レンジで2分間
加熱するか熱湯中で12分位加熱するだけでご飯が出来上
がり、そのままでも良いが茶碗に盛り付けして食べるこ
とができる加工米飯が登場している。無菌パック米飯と
称される商品で、独身者や共働きの家庭に愛用されるだ
けでなく、飲食店から炊飯器を不要にする可能性を秘め
ている。
【0003】従来、この無菌パック米飯は、およそ以下
に示すような三種類の製法により製造されている。
【0004】 上部に開口部を形成した製品容器に米
と水を入れ、容器が破裂しないように開口部を開放した
ままで炊飯し、容器内の空気を窒素ガスなどの制菌ガス
と置換した後、開口部をフィルムで密閉して商品とす
る。
【0005】 別容器で炊飯後、製品容器に移し、容
器の開口部を密閉して商品とする。
【0006】 製品容器に米と水を入れ、この容器の
開口部に、蒸気を逃がすための小孔が複数形成されたフ
ィルムをかけて炊飯し、ガス置換できない場合には脱酸
素剤を入れ、前記フィルムの上に更にフィルムをかけて
前記小孔を塞ぎ(密閉し)、商品とする。
【0007】しかしながら、このような無菌パック米飯
の製造方法には、いずれも以下のような欠点がある。
【0008】の欠点 ・容器の開口部を覆わずに炊飯するため、開口部から露
出している表面側(上部側)の米に直接蒸気と熱が伝わ
ってしまい、米粒が溶けて粒立ちが悪くなってしまう
し、特に表面側の米粒が変色してしまい易い。 ・表面側の米粒だけが乾燥し易く、容器の表面側と底面
側とで炊き上がりの水分含有量にバラツキがあり、炊き
ムラが生じてしまう。 ・容器の上部開口部をシールするまでの間に異物の混入
や落下菌等による汚染の懸念がある。
【0009】の欠点 ・炊飯後別の容器に移すが、この移し作業を行なうに当
たって容器内への落下菌などによる微生物汚染を防止
し、無菌状態を維持するために無菌設備を整える必要が
あり、設備費に多大なコストがかかる。
【0010】の欠点 ・容器に二重のフィルムかけを施さなければならず、ま
た、場合によっては脱酸素剤も必要なため、製造作業に
手間とコストがかかる。
【0011】本発明は、このような従来の無菌パック米
飯の製造方法の欠点を見出し、米と水とを収容した容体
の開口部を通気部を生じる状態で部分的にシール止着し
ておき、この状態で炊飯することで、異物混入や落下菌
等による汚染の懸念がなく、また破裂させずに炊きムラ
なども生じにくいように炊き上げることができ、更に容
器を移さずに製造することで微生物汚染の危険性も低
く、製造に手間もコストもかからない画期的な無菌パッ
ク米飯の製造方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0013】上部に開口部2を形成した炊飯に耐え得る
容体1に米3と炊飯に適応する量の水4とを収納し、こ
の容体1の開口部2にフィルム5を覆い止着すると共
に、このフィルム5は開口部2の全周縁にシール止着せ
ず,この開口部2の全周縁に沿って所定間隔を置いて複
数箇所シール止着することでこのシール止着部10間の無
シール部分11が通気部6を生じる状態で覆い止着し、こ
の容体1を炊飯器7に導入して炊飯を行い、炊き上がっ
た米飯8を販売容器に移し変えずにそのままの炊飯状態
で炊飯器7から取り出して無菌室9に導入し、窒素ガス
や炭酸ガス若しくはその混合ガスのような制菌ガスを容
体1に導入して容体1中の空気を制菌ガスと置換し、容
体1中に制菌ガスを充満せしめた状態で無菌室9内で前
記シール止着していない無シール部分11である通気部6
を前記開口部2にシール止着することで、この容体1の
開口部2をフィルム5で密封することを特徴とする無菌
パック米飯の製造方法に係るものである。
【0014】また、前記容体1中の空気を制菌ガスと置
換した後、この容体1の開口部2の全周縁を再度シール
止着するか、若しくは容体1の開口部2の全周縁に前記
フィルム5を再度シール止着することで、容体1の開口
部2を密封することを特徴とする請求項1記載の無菌パ
ック米飯の製造方法に係るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0016】体1に米3と炊飯に適応する量の水4と
を収納し、この容体1の開口部2にフィルム5を覆い止
着すると共に、このフィルム5は開口部2の全周縁にシ
ール止着せず、この開口部2の全周縁に沿って所定間隔
を置いて複数箇所シール止着することでこのシール止着
部10間の無シール部分11が通気部6を生じる状態で覆い
止着する。
【0017】次いで、この容体1を炊飯器7に導入して
炊飯を行う。
【0018】従って、開口部2を、フィルム5で覆い止
着した状態で炊飯を行なうから、開口部2から露出して
いる表面側(上部側)の米3に直接蒸気と熱が伝わるこ
とがなく、これにより、粒立ちが良く色も白く容体1上
部側と底部側での水分ムラ(炊きムラ)もなくふっくら
とした米飯8が炊き上げられることになる。また、略均
一に炊きムラなく炊き上げられるから、製品重量のバラ
ツキもほとんどない製品が量産されることになる。
【0019】また、上部開口型の容体1は、この上部開
口部2をフィルム5で覆っているため、容体1内に異物
や落下菌の混入が極めて良好に防止されることになる。
従って、炊飯工程後の落下菌などによる微生物汚染も良
好に防止されることになるので無菌設備にコストをかけ
ずとも良いこととなり、その上容体1内から米3や水4
がこぼれることも極力防止でき、これにより製造ライン
の汚染も防止できることとなるなど極めて実用性に秀れ
た画期的な無菌パック米飯の製造方法となる。
【0020】また、開口部2を覆いながら炊飯する構成
でありながら、容体1は完全に密閉されずに通気部6を
生じているから、炊飯中の容体1内の蒸気はこの通気部
6から逃げることになり、よって炊飯中に容体1が破裂
するようなこともない。
【0021】次いで、炊き上がった米飯8を販売容器に
移し変えずにそのままの炊飯状態で炊飯器7から取り出
して無菌室9に導入し、窒素ガスや炭酸ガス若しくはそ
の混合ガスのような制菌ガスを容体1に導入して容体1
中の空気を制菌ガスと置換し、容体1中に制菌ガスを充
満せしめた状態で無菌室9内で前記シール止着していな
い無シール部分11である通気部6を前記開口部2にシー
ル止着することで、この容体1の開口部2をフィルム5
で密封し、完成となる。
【0022】従って、製造過程で容器を移さないので微
生物汚染の危険性が低く、また、このように容体1内を
制菌ガスで充満させるために、脱酸素剤は不要となり、
そのため製造に手間が掛からないし、従来品の中には電
子レンジなどで加熱する際にわざわざ脱酸素剤を取り除
かなければならないものもあるが、このような煩わしさ
もないなど、極めて量産性・実用性に秀れた画期的な無
菌パック米飯の製造方法となる。
【0023】また、従来例と同様にフィルム5をかけ
て炊飯する製法でありながら、フィルム5を二枚がけせ
ずとも一枚かけるだけで良いので、製造に手間もコスト
もかからない極めて秀れた無菌パック米飯の製造方法と
なる。
【0024】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0025】本実施例の具体的な製造方法は、第一工程
から第三工程までがあり、以下図1に基づいて各工程順
に説明する。
【0026】・第一工程 無菌室7内にて、炊飯に耐え得る材料を使用して成形し
た保形性を有する上部に開口部2を形成した浅箱状の炊
飯容体1に米3と、この米3の炊飯に適応する量の水4
とを収納する。
【0027】具体的に説明すると、炊飯容体1は、耐熱
耐水性のバリヤ性(酸素を通過させない性質)を有する
合成樹脂例えば120℃に耐え得るエバール等をラミネ
ートしたポリプロピレンを使用して成形した炊飯容体1
を採用することが望ましい。
【0028】例えば、良く精白したうるち米3(固めの
ご飯にするため少量のもち米を混合しても良い)若しく
はもち米3を洗米し、一人前適量のこの洗米3を、一人
前の弁当箱状の前記炊飯容体1内に収納し、この洗米3
の炊飯に最適な量の水4を炊飯容体1内に注入する。
【0029】尚、炊飯容体1内に収納する米3は、洗米
後水に1時間程度浸漬して水切りした浸漬水切米でも良
い。
【0030】・第二工程 この米3と水4とを収容した炊飯容体1の開口部2に、
殺菌した合成樹脂フィルム5を覆い止着すると共に、こ
のフィルム5は開口部2の全周縁にシール止着せず、開
口部2に対して部分的にシール止着することでこのシー
ル止着部10間の無シール部分11が通気部6を生じる状態
で覆い止着する。
【0031】具体的に説明すると、フィルム5は、図3
に示すように、炊飯容体1の開口部2の全周縁に沿って
所定間隔を置いて複数箇所シール止着している。そし
て、これにより炊飯容体1の開口部2の全周に略均一な
開口面積の通気部6が複数並設状態に形成されるように
構成している。尚、図5はシール止着部10を示す拡大断
面図であり、図6は無シール部分11(通気部6)を示す
拡大断面図である。
【0032】また、この合成樹脂フィルム5は、後述す
るように炊飯容体1内をガス置換後に炊飯容体1を完全
密閉するが、密閉した後米飯8が冷めると炊飯容体1内
の制菌ガスの体積が変化(縮小)して炊飯容体1の内圧
が低下し、結果フィルム5が炊飯容体1内側へ引っ張ら
れて炊飯容体1が中心部程凹むように変形してしまうこ
とがわかっている。このことを防止するためこの合成樹
脂フィルム5は柔軟性を有するものを採用することが望
ましく、このようにすることで、炊飯容体1の形状は平
常通りに保たれて商品性が損なわれることがない。
【0033】次いで、この炊飯容体1を炊飯器7に導入
して炊飯を行う。この際、量産性を考慮すると、沢山の
炊飯容体1を多段多列に並べて多数個を同時に炊飯する
ことが好ましい。
【0034】具体的に説明すると、多数個の炊飯容体1
を例えば多段積み上げ可能な棚状受体(図示省略)に多
段多列に収納し、炊飯器7内にこの棚状受体を多段に積
み上げたものを収納した状態で炊飯を行う。また、炊飯
容体1の大きさが市販し易いよう弁当箱大に形成されて
いるから、炊飯器7が大きい程多数個同時に炊飯できる
ことになる。
【0035】また、本実施例では、大体102℃〜11
0℃のスチームを20分間位、数分間ずつの間欠導入方
式により加熱する構成としている。
【0036】また、この際、前記フィルム5も炊飯加熱
によって殺菌(熱処理)されることになり、非常に衛生
的となる。
【0037】・第三工程 炊き上がった米飯8を販売容器に移し変えずにそのまま
の炊飯状態で炊飯器7から取り出して炊飯容体1ごと無
菌室9内に導入し、更にこの無菌室9内に設置された密
封包装部14に導入し、この密封包装部14内で窒素ガスや
炭酸ガス若しくはその混合ガスのような制菌ガスを炊飯
容体1に導入して炊飯容体1中の空気を可及的に制菌ガ
スと置換する。
【0038】本実施例では、図1,図3に示すように、
炊飯容体1の開口部2にガス噴射部12としての噴射ノズ
ルを近接状態(非接触状態)に配設せしめ、このガス噴
射部12から噴出する制菌ガスを前記通気部6を介して炊
飯容体1内に導入する構成としている。
【0039】尚、単に、炊飯容体1の開口部2にフィル
ム5をかけた状態で、通気部6に向けて制菌ガスを噴射
しても、通気部6が小さい上に炊飯後の熱い状態の炊飯
容体1内は陽圧となっているので、制菌ガスが炊飯容体
1内に上手く入っていかない。また、ガス噴射部2を通
気部6を介して直接炊飯容体1内に差し込んでガス噴射
を行えば、効率良くガス置換が行われるとも考えられる
が、このようガス置換方法は、ガス噴射部12に付着した
細菌などによる二次汚染の危険性が高いためにできな
い。
【0040】そのため、本実施例では、図4に示すよう
なのガス置換方法を採用している。
【0041】具体的に説明すると、図4中の(a),
(b),(c)は第一実施例、(d)は第二実施例、
(e)は第三実施例を示している。
【0042】先ず、第一実施例について説明すると、炊
飯容体1の上下部に夫々、上下方向に往復可動する可動
装置13を設けている。
【0043】また、この可動装置13の可動先端には、吸
盤13Aを設け、この吸盤13Aが炊飯容体1の底面並びに
この炊飯容体1上部の前記フィルム5に吸着し得るよう
に構成している。
【0044】本実施例では、この上下の可動装置13が上
下対称状態に往復可動するように構成している。
【0045】また、この上下の可動装置13は、(a)図
のように、上下の吸盤13Aを炊飯容体1底面とフィルム
5とに吸着させて夫々の可動装置13を作動させると、
(b)図のように先ず上下の吸盤13A同士が接近するよ
うに作動して炊飯容体1とフィルム5とを押圧変形さ
せ、続いて(c)図のように上下の吸盤13A同士が離反
するように作動して炊飯容体1とフィルム5とを元の形
に戻した上、炊飯容体1とフィルム5とを上下方向に引
っ張って膨らむように変形させる構成としている。
【0046】従って、先ず、炊飯容体1が押圧変形する
と、炊飯容体1の内容量が小さくなって炊飯容体1内の
空気が外部へ押し出されることになり、次いで炊飯容体
1が膨らむように変形すると、炊飯容体1の内容量が大
きくなって炊飯容体1内に前記ガス噴射部12から噴出す
る制菌ガスが導入されることになる構成としている。
【0047】よって、本実施例によれば、炊飯容体1を
変形させることで意図的に炊飯容体1内の空気を追い出
し、その後更に意図的に炊飯容体1内を減圧して制菌ガ
スを導き込むので、極めて良好に且つ汚染の問題もなく
ガス置換が行われることになる。
【0048】次に、第二実施例は、炊飯容体1の下部に
だけ可動装置13を設けた場合を示しているもので、この
炊飯容体1を動かないように固定し、この炊飯容体1の
底部に吸盤13Aを吸着させて前記同様の作動を行う構成
としている。
【0049】また、第三実施例は、炊飯容体1の上部に
だけ可動装置13を設けた場合を示しているもので、この
炊飯容体1を動かないように固定し、この炊飯容体1上
部のフィルム5に吸盤13Aを吸着させて前記同様の作動
を行う構成としている。
【0050】そして、炊飯容体1中に制菌ガスを充満せ
しめた状態で無菌室9内で、前記シール止着していない
無シール部分11である通気部6をシール止着して閉塞す
ることでこの炊飯容体1の開口部2をフィルム5で密封
し、商品完成となる。
【0051】具体的に説明すると、炊飯容体1中の空気
を制菌ガスと置換した後、図7,図8に示すように、単
にこの炊飯容体1の開口縁の全周縁に前記フィルム5を
再度シール止着することで炊飯容体1の開口部2をフィ
ルム5で密封している。従って、この再シール作業は極
めて容易に行なわれる。図中符号15は再シール止着部で
ある。
【0052】また、制菌ガスは、窒素ガス50〜80%
程度,炭酸ガス20〜50%程度の混合ガスが望まし
い。
【0053】尚、本実施例では、白飯の製造方法を示し
たが、赤飯、味付けご飯、粥などの製造にも応用でき
る。
【0054】また、本実施例では、密封包装部14内でガ
ス噴射部12から制菌ガスを噴出した状態でガス置換を行
った場合を示したが、密封包装部14内を制菌ガスで充満
させておき、この制菌ガスが充満した中でガス置換を行
う構成としても良い。
【0055】図中符号16は炊飯容体1の開口縁に設けた
補強リブである。
【0056】
【発明の効果】本発明は上述のように、米と水とを収容
した容体の開口部を、この開口部の全周縁に沿って所定
間隔を置いて通気部を生じる状態でシール止着してお
き、この状態で炊飯するために、異物混入や落下菌等に
よる汚染の懸念がなく無菌設備にコストがかからない
し、容体内から米や水がこぼれることを極力防止できる
ので、これにより製造ラインの汚染も防止でき、また、
開口部側(上部側)の米に直接蒸気と熱が伝わることが
ないため、粒立ちが良く色も白く容体上部側と底部側と
の水分ムラ(炊きムラ)もなくふっくらと炊き上げられ
ることになるし、製品重量のバラツキもほとんどないも
のが出来上がることになり、更に容器を移さずに製造す
るから微生物汚染の危険性も低く、その上、容体内を制
菌ガスで充満させるために脱酸素剤は不要で製造に手間
もコストもかからないし、従来品の中には電子レンジな
どで加熱する際にもわざわざ脱酸素剤を取り除かなけれ
ばならないものもあるが、このような煩わしさもないな
ど極めて量産性・実用性に秀れた画期的な無菌パック米
飯の製造方法となる。
【0057】また、前記した従来例と同様にフィルム
をかけて炊飯する製法でありながら、フィルムを二枚が
けせずとも一枚かけるだけで良いので、製造に手間もコ
ストもかからないなど極めて量産性・実用性に秀れた画
期的な無菌パック米飯の製造方法となる。
【0058】また、請求項記載の発明においては、ガ
ス置換後、フィルムにて容体の開口部を簡易にして確実
に密閉閉塞できることになる一層実用性に秀れた無菌パ
ック米飯の製造方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明図である。
【図2】本実施例の米と水とを収納した容体の開口部に
フィルムをかける前の状態を示す斜視図である。
【図3】本実施例の米と水とを収納した炊飯容体の開口
部にフィルムをかけ、このフィルムを開口部に部分的に
シール止着した状態を示す斜視図である。
【図4】本実施例のガス置換方法を示す説明図である。
【図5】本実施例のシール止着部を示す部分拡大断面図
である。
【図6】本実施例の無シール部分(通気部)を示す部分
拡大断面図である。
【図7】本実施例の米と水とを収納した炊飯容体の開口
部にフィルムをかけ、このフィルムを開口部の全周縁に
シール止着した状態を示す斜視図である。
【図8】本実施例の再シール止着部を示す部分拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 容体 2 開口部 3 米 4 水 5 フィルム 6 通気部 7 炊飯器 8 米飯 9 無菌室 10 シール止着部 11 無シール部分

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開口部を形成した炊飯に耐え得る
    容体に米と炊飯に適応する量の水とを収納し、この容体
    の開口部にフィルムを覆い止着すると共に、このフィル
    ムは開口部の全周縁にシール止着せず,この開口部の全
    周縁に沿って所定間隔を置いて複数箇所シール止着する
    ことでこのシール止着部間の無シール部分が通気部を生
    じる状態で覆い止着し、この容体を炊飯器に導入して炊
    飯を行い、炊き上がった米飯を販売容器に移し変えずに
    そのままの炊飯状態で炊飯器から取り出して無菌室に導
    入し、窒素ガスや炭酸ガス若しくはその混合ガスのよう
    な制菌ガスを容体に導入して容体中の空気を制菌ガスと
    置換し、容体中に制菌ガスを充満せしめた状態で無菌室
    内で前記シール止着していない無シール部分である通気
    部を前記開口部にシール止着することで、この容体の開
    口部をフィルムで密封することを特徴とする無菌パック
    米飯の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記容体中の空気を制菌ガスと置換した
    後、この容体の開口部の全周縁を再度シール止着する
    か、若しくは容体の開口部の全周縁に前記フィルムを再
    度シール止着することで、容体の開口部を密封すること
    を特徴とする請求項1記載の無菌パック米飯の製造方
    法。
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