JP2003095330A - ドリップ式飲料用パック - Google Patents

ドリップ式飲料用パック

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JP2003095330A
JP2003095330A JP2002150635A JP2002150635A JP2003095330A JP 2003095330 A JP2003095330 A JP 2003095330A JP 2002150635 A JP2002150635 A JP 2002150635A JP 2002150635 A JP2002150635 A JP 2002150635A JP 2003095330 A JP2003095330 A JP 2003095330A
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drip
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pack
upper side
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JP2002150635A
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English (en)
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Satoshi Anzai
安斎  聡
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Original Assignee
ANZAI KANTETSU KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D85/00Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials
    • B65D85/70Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for materials not otherwise provided for
    • B65D85/804Disposable containers or packages with contents which are mixed, infused or dissolved in situ, i.e. without having been previously removed from the package
    • B65D85/8043Packages adapted to allow liquid to pass through the contents
    • B65D85/8061Filters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏斗状に形成された専用の濾紙を別に用意す
ることなく、ドリップ操作における扱いを遥かに容易に
することができるドリップ式飲料用パックを提供するこ
と。 【解決手段】 独立した表裏一対の濾紙7a,7bを用
い、例えばコーヒー粉末8を封入した状態で各辺を台形
形状にシールすると共に、上辺シール部7fの近傍にお
いて、上辺シール部の形成位置を避けた位置に、ミシン
目状の切り取り線7gを一方の側辺シール部7dから他
方の側辺シール部7eに至るように形成する。前記切り
取り線7gにおいて上辺シール部7fを切除することに
より、コーヒー粉末8を封入した状態で、パック7を漏
斗状に展開させることができる。したがって、既存のフ
ィルターカップに形成された漏斗状の空間内に、当該空
間の内面形状に沿って、パック7を無理なく装着させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上方に向かって
朝顔形に開いた漏斗状の空間を形成するフィルターカッ
プ内に収納し、上部から熱湯を供給することにより、例
えばコーヒーを抽出することができるドリップ式飲料用
パックに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、家庭用として広く用いられてい
るコーヒーメーカーにおいては、上方に向かって朝顔形
に開いた漏斗状の空間を形成するフィルターカップが用
いられている。そして、このフィルターカップ内に、同
様に漏斗状に形成された濾紙(フィルター)を装着した
後に、その内部に適量のコーヒー粉末を入れ、その上部
から熱湯を供給することにより、前記濾紙を介してコー
ヒーが抽出されるようになされる。
【0003】前記したコーヒーメーカーにおけるフィル
ターカップの構成によると、漏斗状に形成された濾紙を
利用して、その中央上部から熱湯を注入することで、そ
の内部のコーヒー粉末に対してほぼ均一に熱湯を通すこ
とができ、これにより均質なコーヒー液が抽出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したコ
ーヒーメーカーを利用しようとした場合には、漏斗状に
形成された専用の濾紙を利用する必要があり、したがっ
て、常にこれを別に用意し、管理しなければならない。
例えば前記した専用の濾紙が手元にない場合において
は、他の汎用型の濾紙を利用できないこともないが、熱
湯の注入が偏り、コーヒー粉末から均等にコーヒー液を
抽出することは困難となる。
【0005】また、専用の濾紙が手元に有る場合であっ
ても、ドリップの操作を行うにあたっては、前記したよ
うに漏斗状の空間を形成するフィルターカップ内に、ま
ず、前記した濾紙(フィルター)を装着し、さらに前記
フィルター内に適量のコーヒー粉末を入れる操作を余儀
なくされる。したがって、例えば低年齢者のように、そ
の扱いに不慣れな者にとっては、コーヒー粉末を零すな
どして周囲を汚染させるという事態も発生し、その操作
性に問題を抱えている。
【0006】この発明は、前記した問題点に着目してな
されたものであり、前記したように漏斗状に形成された
専用の濾紙を別に管理しなければならない煩わしさを排
除することができ、加えて、ドリップ操作における扱い
を遥かに容易にすることができるドリップ式飲料用パッ
クを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされたこの発明にかかるドリップ式飲料用パッ
クにおける好ましい第1形態は、独立した表裏一対の濾
紙を用い、飲料抽出用の原料を封入して偏平状に形成さ
れたドリップ式飲料用パックであって、前記表裏一対の
濾紙は、互いに両者を接合させることにより形成された
底辺シール部と、前記底辺シール部から両外側へ拡開す
るようにして形成された側辺シール部と、前記側辺シー
ル部の上端部間を結ぶようにして形成された上辺シール
部とにより袋体を形成し、その内部に飲料抽出用の原料
を封入した構成とされ、かつ、前記上辺シール部の近傍
において、上辺シール部の形成位置を避けた位置に、切
り取り線を前記一方の側辺シール部から他方の側辺シー
ル部に至るように形成した点に特徴を有する。
【0008】この場合、前記切り取り線は、好ましくは
間欠的に切り込みを施すことによりミシン目状に形成さ
れる。そして、好ましい実施の形態においては、前記ミ
シン目状の切り取り線が、前記底辺シール部側を中心と
する円弧状の軌跡をもって形成され、当該切り取り線に
おいて前記上辺シール部を切り離した場合の前記切り取
り線部分で形成される開口縁が、展開状態においてほぼ
円形形状を構成することがきるようになされる。
【0009】前記した第1形態のドリップ式飲料用パッ
クによると、ミシン目状の切り取り線に沿って上辺シー
ル部を取り除くと、漏斗状に展開された濾紙がそのまま
形成され、しかも、その内部に飲料抽出用の原料、例え
ば、コーヒー粉末が収容された状態になされる。
【0010】したがって、これを前記した漏斗状の空間
を形成するフィルターカップ内に収納し、コーヒーメー
カーの本体側にセットすることにより、その内部のコー
ヒー粉末に対してほぼ均一に熱湯を通すことができる。
したがって、これを受けるボトル内に均質なコーヒー液
を抽出することが可能になる。
【0011】また、この発明にかかるドリップ式飲料用
パックにおける好ましい第2形態は、独立した表裏一対
の濾紙を用い、飲料抽出用の原料を封入して偏平状に形
成されたドリップ式飲料用パックであって、前記表裏一
対の濾紙は、互いに両者を接合させることにより形成さ
れた底辺シール部と、前記底辺シール部から両外側へ拡
開するようにして形成された側辺シール部と、前記側辺
シール部の上端部間を結ぶようにして形成された上辺シ
ール部とにより袋体を形成し、その内部に飲料抽出用の
原料を封入した構成とされ、かつ、前記上辺シール部に
おいて接合状態になされた前記表裏一対の濾紙が、上辺
シール部の全体にわたって互いに剥離可能となるように
構成した点に特徴を有する。
【0012】この場合、好ましくは前記上辺シール部の
外側縁が、前記底辺シール部側を中心とする円弧状の軌
跡をもって形成され、前記表裏一対の濾紙を上辺シール
部で剥離した場合の前記剥離部分で形成される開口縁
が、展開状態においてほぼ円形形状を構成することがき
るようになされる。
【0013】さらに好ましくは前記上辺シール部の外側
には、表裏一対の濾紙に対して一体になされた剥離用把
持片を、互いに非接合状態となるように形成される。こ
の場合、前記表裏一対の濾紙に対して一体に形成された
前記剥離用把持片が、上辺シール部の長手方向における
ほぼ中央部に、それぞれ形成されていることが望まし
い。
【0014】前記した第2形態のドリップ式飲料用パッ
クによると、上辺シール部において表裏一対の濾紙を剥
離することにより、第1形態と同様に漏斗状に展開され
た濾紙がそのまま形成され、しかも、その内部に飲料抽
出用の原料、例えば、コーヒー粉末が収容された状態に
なされる。
【0015】したがって、これを同様に漏斗状の空間を
形成するフィルターカップ内に収納し、コーヒーメーカ
ーの本体側にセットすることにより、その内部のコーヒ
ー粉末に対してほぼ均一に熱湯を通すことができる。そ
れ故、これを受けるボトル内に均質なコーヒー液を抽出
することが可能になる。
【0016】また、前記した第2形態のドリップ式飲料
用パックにおいては、上辺シール部の外側に、シール部
剥離用の把持片を表裏一対の濾紙に対して予め一体に形
成した構成とすることができる。このように構成された
飲料用パックによると、前記把持片を左右に引っ張る操
作を行うことにより、表裏の各濾紙を上辺シール部にお
いて容易に剥離することができる。したがって、その作
業性を向上させることに寄与でき、ドリップ操作におけ
る飲料用パックの扱いを容易にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるドリップ
式飲料用パックとして、コーヒー粉末を収容したコーヒ
ーパックを例にして説明する。まず、図1は、この発明
にかかるドリップ式飲料用パック(コーヒーパック)を
用いる場合において、好適に利用されるコーヒーメーカ
ーの構成を示したものである。
【0018】このコーヒーメーカーは、周知のとおり、
その本体1には、タンク1aが形成されており、このタ
ンク1a内に必要量の水が注入される。そして、タンク
1aの上部を蓋体2により閉塞した状態で電源スイッチ
1bを投入することで、タンク1aの下底部内に配置さ
れたヒーターで加熱された熱湯が、上部の湯口1cより
吐出されるようになされる。
【0019】また、本体1に配置された保温板1d上に
載置されるガラス製のボトル3には、当該ボトル3にお
ける上部開口部分に載置されるフィルターカップ4が用
意されている。そして、フィルターカップ4には、フィ
ルターカップ4の上部開口を閉塞することができる蓋体
5が用意されている。
【0020】前記フィルターカップ4を閉塞する蓋体5
の中央部には、円環状の熱湯導入口5aが形成されてい
る。そして、ガラス製のボトル3上に、前記したフィル
ターカップ4、およびその上に蓋体5を重合させた状態
で、ボトル3を本体1の保温板1d上に載置することに
より、本体1側の前記湯口1cの直下に、フィルターカ
ップ4を閉塞する蓋体5における熱湯導入口5aが位置
するようにセットされる。
【0021】図2は、前記したガラス製のボトル3にお
ける上部開口部分に載置されるフィルターカップ4の構
成を示したものである。なお、図2(A)は、フィルタ
ーカップを中央部で破断した状態の縦断面図で示してお
り、図2(B)は、これを直交する方向で破断した状態
の縦断面図で示している。図2(A)および(B)で示
した構成で理解できるように、前記フィルターカップ4
内には、上方に向かって朝顔形に開いた漏斗状の空間4
aが形成されている。
【0022】そして、その下底部には、ドリップされた
コーヒー液をガラス製のボトル3に滴下させることがで
きる排出口4bが形成されている。また、前記漏斗状の
空間4aにおける下底部は、図2(A)に示されたよう
に、一方の方向に幅広の状態となるように構成され、こ
れに直交する方向では、図2(B)に示されたように、
比較的その幅が狭く形成されている。
【0023】図3は、前記した漏斗状の空間4aを有す
るフィルターカップ4を備えたコーヒーメーカーに好適
に使用することができるこの発明にかかるドリップ式飲
料用パック、例えば、コーヒーパックの第1の形態を示
したものである。なお、図3(A)は、パックを一面方
向から見た状態を示しており、図3(B)は、図3
(A)におけるほぼ中央のa−a線より矢印方向に見た
断面図で示している。
【0024】図3に示すように、このコーヒーパック7
には、独立した表裏一対の濾紙7a,7bが用いられて
いる。そして、前記表裏一対の濾紙7a,7bは、互い
に両者をヒートシール等の手段を利用して接合させるこ
とにより形成された底辺シール部7cと、前記底辺シー
ル部から両外側へ拡開するようにして形成された側辺シ
ール部7d,7eと、前記側辺シール部の上端部間を結
ぶようにして形成された上辺シール部7fとにより、ほ
ぼ台形形状の袋体を形成している。そして、その内部に
は飲料抽出用の原料、すなわち、この実施の形態におい
てはコーヒー粉末8が封入されており、全体として偏平
状に形成されている。
【0025】また、このコーヒーパック7においては、
前記上辺シール部7fの近傍において、上辺シール部7
fの形成位置を避けた位置に、切り取り線7gが前記一
方の側辺シール部7dから他方の側辺シール部7eに至
るように形成されている。この切り取り線7gは、例え
ば、間欠的に切り込みを施すことにより、ミシン目状に
構成することが望ましい。そして、ミシン目状の切り取
り線7gは、前記した底辺シール部7c側を中心とする
円弧状の軌跡をもって形成されている。したがって、前
記した上辺シール部7fは、この円弧状の切り取り線7
gに沿って、ほぼ平行するようにして円弧状の軌跡をも
って形成されている。
【0026】前記したコーヒーパック7の構成による
と、コーヒーパック7に形成されたミシン目状の切り取
り線7gを利用して、上辺シール部7fを切り離した場
合、図4に示したように、一対の濾紙7a,7bを漏斗
状に展開させることができる。そして、切り取り線7g
は前記したように円弧状の軌跡をもって形成されている
ので、前記切り取り線7g部分で形成される開口縁を、
ほぼ円形状に構成させることができる。これにより、パ
ック7内に封入されていたコーヒー粉末8は、漏斗状に
展開されたパック7の下底部側に移動する。
【0027】図4に示したように、パック7を切り取り
線7g部分で開封した状態において、その底辺シール部
7cの長手方向が、図2に示したフィルターカップ4の
下底部における幅広に形成された長手方向に沿うように
収納することで、開封状態のパック7は、フィルターカ
ップ4に形成された漏斗状の空間4a内に、当該空間の
内面形状に沿って、無理なく装着させることができる。
そして、前記切り取り線7g部分で展開された開口縁
が、フィルターカップ4の開口縁に沿ってほぼ円形状態
となるように装着される。
【0028】この状態で図1に示したように、フィルタ
ーカップ4をガラス製のボトル3上に載置し、さらにフ
ィルターカップ4の上部開口を閉塞する蓋体5を重合さ
せて、コーヒーメーカーの本体1にセットすることで、
湯口1cから吐出される熱湯は、漏斗状に形成されたパ
ック7のほぼ中央部に導入される。これにより、パック
7内のコーヒー粉末に対してほぼ均一に熱湯を通すこと
ができ、これを受けるボトル内3に均質なコーヒー液を
抽出することが可能となる。
【0029】次に図5は、図2に示した漏斗状の空間4
aを有するフィルターカップ4を備えたコーヒーメーカ
ーに好適に使用することができるこの発明にかかるドリ
ップ式飲料用パック、例えば、コーヒーパックの第2の
形態を示したものである。なお、図5(A)は、パック
を一面方向から見た状態を示しており、図5(B)は、
図5(A)におけるほぼ中央のb−b線より矢印方向に
見た断面図で示している。
【0030】なお、この図5に示す第2実施形態のコー
ヒーパック7においては、その基本構成は図3に基づい
て説明した第1実施形態のコーヒーパックと同様になさ
れており、それぞれ相当する部分は同一符号で示してい
る。したがって、各部の詳細な説明は適宜省略し、以下
にその相違点について主に説明する。
【0031】この図5に示すコーヒーパック7において
も、図3に示した例と同様に独立した表裏一対の濾紙7
a,7bが用いられている。そして、この実施の形態に
おいても、上辺シール部7fの外側縁が、前記底辺シー
ル部7c側を中心とする円弧状の軌跡をもって形成され
ており、かつ上辺シール部7fにおいて接合状態になさ
れた表裏一対の濾紙7a,7bが、上辺シール部7fの
全体にわたって、互いに剥離可能となるように構成され
ている。
【0032】すなわち、図5に示すコーヒーパック7に
おいては、上辺シール部7fは、他の底辺シール部7c
および側辺シール部7d,7eに比較して、濾紙7a,
7bの互いの接合強度が若干弱めになるように接合され
ている。これは、各シール部7c〜7fを例えばヒート
シール手段を採用して接合させる場合においては、接合
時に印加される温度や、両者を機械的に圧接させるダイ
ロールのクリアランス(すなわち、ダイロールにより加
えられる圧力)等を制御することで、濾紙7a,7bの
互いの接合強度を制御することができる。
【0033】また、上辺シール部7fの接合強度を、他
のシール部に比較して若干弱めになるように構成させる
には、上辺シール部7fの接合面積を他のシール部に比
較して小さく構成させることでも達成される。この場
合、1つの好ましい例においては、上辺シール部7fの
幅を他のシール部に比較して狭くなるように接合させる
手段を採用し得る。
【0034】また、上辺シール部7fは、その長手方向
に沿って間欠的に接合(いわゆるミシン目状に接合)さ
せるように構成しても、同様の結果を得ることができ
る。さらに、上辺シール部7fを多数のドット状の接合
部で集合させた構成としても、同様の結果を得ることが
できる。これら構成はシール部を形成させるダイスの表
面形態を、それに応じて形成することで、容易に実現さ
せることができる。
【0035】一方、上辺シール部7fの長手方向におけ
るほぼ中央部には、短冊状に形成された剥離用把持片7
h,7iが、互いに非接合状態となるように形成されて
いる。この剥離用把持片7h,7iは、表裏一対の濾紙
7a,7bを予め成形する際に、各濾紙と一体となるよ
うに打ち抜き成形しておくことが望ましい。そして、前
記した剥離用把持片7h,7iは、各シール部7c〜7
fをヒートシールする場合に、前記ダイロールによる圧
接を避けるようになされる。
【0036】斯くして、図5に示したコーヒーパック7
によると、短冊状に形成された剥離用把持片7h,7i
を指先で把持して左右に引くことで、接合強度が若干弱
めになされている上辺シール部7fの全体にわたって容
易に剥離することができる。これにより、図6に示した
ように、一対の濾紙7a,7bを漏斗状に展開させるこ
とができる。そして、上辺シール部7fは前記したよう
に円弧状の軌跡をもって形成されているので、上辺シー
ル部7fの剥離によって形成される開口縁は、展開状態
においてほぼ円形状に構成させることができる。これに
より、パック7内に封入されていたコーヒー粉末8は、
漏斗状に展開されたパック7の下底部側に移動する。
【0037】この状態で、その底辺シール部7cの長手
方向が、図2に示したフィルターカップ4の下底部にお
ける幅広に形成された長手方向に沿うように収納するこ
とで、開封状態のパック7は、フィルターカップ4に形
成された漏斗状の空間4a内に、当該空間の内面形状に
沿って、無理なく装着させることができる。そして、前
記した上辺シール部7f部分で展開された開口縁が、フ
ィルターカップ4の開口縁に沿ってほぼ円形状態となる
ように装着される。
【0038】したがって、この状態で図1に示したよう
に、フィルターカップ4をガラス製のボトル3上に載置
し、さらにフィルターカップ4の上部開口を閉塞する蓋
体5を重合させて、コーヒーメーカーの本体1にセット
することで、湯口1cから吐出される熱湯は、漏斗状に
形成されたパック7のほぼ中央部に導入される。これに
より、パック7内のコーヒー粉末に対してほぼ均一に熱
湯を通すことができ、これを受けるボトル内3に均質な
コーヒー液を抽出することが可能となる。
【0039】なお、図5に示した形態のコーヒーパック
7においては、図に示したように上辺シール部7fの長
手方向におけるほぼ中央部に、短冊状に形成された剥離
用把持片7h,7iをそれぞれ形成するのが望ましい。
前記剥離用把持片7h,7iを、このような対照的な位
置に形成することで、上辺シール部7fを剥離操作する
場合において、コーヒーパック7に不自然なねじれ等を
与えることなく、上辺シール部7fの接合部分に、効果
的に剥離作用を与えることができる。
【0040】なお、この発明にかかる飲料用パックは、
図1に示したような主に家庭用として使用されるコーヒ
ーメーカーにおいて好適に利用できる点について説明し
ているが、この発明にかかる飲料用パックは、例えば業
務用として利用される通称エバポレータもしくはサイホ
ン形式の飲料抽出機においても使用することができるこ
とは勿論である。さらに、この発明にかかる飲料用パッ
クは、例えばコーヒー茶碗上に補助的に載置してコーヒ
ー液等を抽出する簡易抽出用具と組み合わせて使用する
こともできる。
【0041】また、以上説明したこの発明による第1お
よび第2形態にかかるドリップ式飲料用パックにおいて
は、その内部にコーヒー粉末を封入したコーヒーパック
を例にしているが、パック内に収容される飲料抽出用の
原料としては、これに限定されるものではなく、例え
ば、紅茶、緑茶、さらにこれに類する飲料抽出用の原料
を封入したものに適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
にかかる第1形態のドリップ式飲料用パックによると、
独立した表裏一対の濾紙を用い、飲料抽出用の原料を封
入した状態で各辺を台形形状にシールすると共に、上辺
シール部の近傍において、上辺シール部の形成位置を避
けた位置に、例えば、ミシン目状の切り取り線を一方の
側辺シール部から他方の側辺シール部に至るように形成
したので、前記切り取り線において上辺シール部を切除
することにより、飲料抽出用の原料を封入した状態でパ
ックを漏斗状に展開させることができる。したがって、
既存のフィルターカップに形成された漏斗状の空間内
に、当該空間の内面形状に沿って、パックを無理なく装
着させることができる。
【0043】また、この発明にかかる第2形態のドリッ
プ式飲料用パックによると、同様に独立した表裏一対の
濾紙を用い、飲料抽出用の原料を封入した状態で各辺を
台形形状にシールすると共に、上辺シール部において接
合状態になされた表裏一対の濾紙が、上辺シール部の全
体にわたって互いに剥離可能となるように構成したの
で、飲料抽出用の原料を封入した状態でパックを漏斗状
に容易に展開させることができる。したがって、同様に
既存のフィルターカップに形成された漏斗状の空間内
に、当該空間の内面形状に沿って、パックを無理なく装
着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるドリップ式飲料用パック(コ
ーヒーパック)を用いる場合において、好適に利用され
るコーヒーメーカーの例を示した斜視図である。
【図2】図1に示すコーヒーメーカーの一部を構成する
フィルターカップの例を示した断面図である。
【図3】この発明にかかるドリップ式飲料用パックの第
1実施形態を示した正面図および中央断面図である。
【図4】図3に示したパックを切り取り線部分で切り離
し、漏斗状に展開した状態を示す斜視図である。
【図5】この発明にかかるドリップ式飲料用パックの第
2実施形態を示した正面図および中央断面図である。
【図6】図5に示したパックにおける上辺シール部を剥
離し、漏斗状に展開した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コーヒーメーカー本体 1a タンク 1b 電源スイッチ 1c 湯口 1d 保温板 2 蓋体 3 ガラス製ボトル 4 フィルターカップ 4a 漏斗状空間 4b 排出口 5 蓋体 5a 熱湯導入口 7 パック 7a,7b 濾紙 7c 底辺シール部 7d,7e 側辺シール部 7f 上辺シール部 7g ミシン目状切り取り線 7h,7i 剥離用把持片 8 飲料抽出用の原料(コーヒー粉末)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立した表裏一対の濾紙を用い、飲料抽
    出用の原料を封入して偏平状に形成されたドリップ式飲
    料用パックであって、 前記表裏一対の濾紙は、互いに両者を接合させることに
    より形成された底辺シール部と、前記底辺シール部から
    両外側へ拡開するようにして形成された側辺シール部
    と、前記側辺シール部の上端部間を結ぶようにして形成
    された上辺シール部とにより袋体を形成し、その内部に
    飲料抽出用の原料を封入した構成とされ、かつ、前記上
    辺シール部の近傍において、上辺シール部の形成位置を
    避けた位置に、切り取り線を前記一方の側辺シール部か
    ら他方の側辺シール部に至るように形成してなるドリッ
    プ式飲料用パック。
  2. 【請求項2】 前記切り取り線が、間欠的に切り込みを
    施すことによりミシン目状に形成された請求項1に記載
    のドリップ式飲料用パック。
  3. 【請求項3】 前記ミシン目状の切り取り線が、前記底
    辺シール部側を中心とする円弧状の軌跡をもって形成さ
    れ、当該切り取り線において前記上辺シール部を切り離
    した場合の前記切り取り線部分で形成される開口縁が、
    展開状態においてほぼ円形形状を構成することがきるよ
    うになされた請求項2に記載のドリップ式飲料用パッ
    ク。
  4. 【請求項4】 独立した表裏一対の濾紙を用い、飲料抽
    出用の原料を封入して偏平状に形成されたドリップ式飲
    料用パックであって、 前記表裏一対の濾紙は、互いに両者を接合させることに
    より形成された底辺シール部と、前記底辺シール部から
    両外側へ拡開するようにして形成された側辺シール部
    と、前記側辺シール部の上端部間を結ぶようにして形成
    された上辺シール部とにより袋体を形成し、その内部に
    飲料抽出用の原料を封入した構成とされ、かつ、前記上
    辺シール部において接合状態になされた前記表裏一対の
    濾紙が、上辺シール部の全体にわたって互いに剥離可能
    となるように構成してなるドリップ式飲料用パック。
  5. 【請求項5】 前記上辺シール部の外側縁が、前記底辺
    シール部側を中心とする円弧状の軌跡をもって形成さ
    れ、前記表裏一対の濾紙を上辺シール部で剥離した場合
    の前記剥離部分で形成される開口縁が、展開状態におい
    てほぼ円形形状を構成することがきるようになされた請
    求項4に記載のドリップ式飲料用パック。
  6. 【請求項6】 前記上辺シール部の外側には、表裏一対
    の濾紙に対して一体になされた剥離用把持片を、互いに
    非接合状態となるように形成してなる請求項4または請
    求項5に記載のドリップ式飲料用パック。
  7. 【請求項7】 前記表裏一対の濾紙に対して一体に形成
    された前記剥離用把持片が、上辺シール部の長手方向に
    おけるほぼ中央部にそれぞれ形成されてなる請求項6に
    記載のドリップ式飲料用パック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008050021A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Key Coffee Inc ドリップバッグ
JP2010029484A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Dainippon Printing Co Ltd ドリップ用バッグ
JP2015101346A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 株式会社フレッシュロースター珈琲問屋 飲料抽出用包装体、及び飲料抽出用包装体の製造方法

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