JP2002173365A - リチウムアルミノシリケート系セラミックス - Google Patents
リチウムアルミノシリケート系セラミックスInfo
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Abstract
る。 【解決手段】リチウムアルミノシリケートと、剛性強化
剤として炭化珪素、窒化珪素、アルミナの少なくとも1
種と、焼結助剤として周期律表2a族元素の酸化物及び
酸化チタニウムの少なくとも1種を含有してリチウムア
ルミノシリケート系セラミックスを得る。
Description
適したリチウムアルミノシリケート系セラミックスに関
する。
寸法変化が少なく、変形しにくいという理由で、アルミ
ナ系セラミックスや窒化珪素系セラミックスが広く用い
られている。
張性を利用することも提案されている(特開平1−19
1422、特公平6−97675号各公報参照)。コー
ジェライト系セラミックスは、コージェライト粉末ある
いはコージェライトを形成するMgO、Al2O3、Si
O2粉末を配合、合成して、これに焼結助剤として希土
類元素酸化物やCaO、SiO2、MgOなどを添加
し、所定形状に成形後、1000〜1400℃の温度で
焼成することによって得られる(特公昭57−3629
号、特開平2−229760号各公報参照)。
イト系セラミックスの他にリチウムアルミノシリケート
(以降、LASと表記)系セラミックスがよく知られて
いる。LAS系セラミックスの一種であるβ−スポジュ
メンについては、天然原料を使用して、所定形状に成形
後、1100〜1400℃で焼成することによって得ら
れる(特公昭53−9605号、特公昭56−1640
7号各公報参照)。
て、一般に用いられてきたアルミナ系セラミックス、窒
化珪素系セラミックスなどのセラミックスは、アルミナ
系セラミックスの比重が3.8、窒化珪素系セラミック
スの比重が3.0と金属と比べて軽量であるが、機器の
大型化に伴う重量の増加を抑えるため、更に軽量な素材
が必要とされるようになってきている。
熱膨張係数は、アルミナ系セラミックスは約5.0×1
0-6/℃、窒化珪素系セラミックスは約1.5×10-6
/℃であり、精密機器に用いるには熱の影響を受けやす
く、より低熱膨張の材料が必要とされてきている。
は、低比重、低熱膨張、高剛性であるが上述したように
アルミナや窒化珪素系セラミックスでは、低比重、低熱
膨張の特性を満足できなかった。
ェライト系セラミックスは、比重が2.6〜2.7と低
いものの、ヤング率が70〜90GPaと低いため、精
密機器用部品として用いる場合、たわみによる変形や部
材の固有振動数低下に伴う共振発生による誤差の影響が
増加するという問題があった。
結助剤とするコージェライト系セラミックスは、比重
2.7、熱膨張係数−0.1〜0.1×10-6/℃、ヤ
ング率130〜140GPaを有するものがあり、変形
対策や固有振動数の向上に期待されている(特開平11
−255557号公報参照)が、剛性はさらに大きなも
のが望ましい。
料であり、熱膨張係数は、測定温度範囲が0〜20℃
で、0.4〜0.5×10-6/℃、比重2.2である
が、ヤング率70〜80GPaと剛性が低い材料であ
る。
ポジュメンは、比重2.0〜2.4、熱膨張係数は室温
〜800℃で0.3〜2.7×10-6/℃、室温付近で
は0〜0.2×10-6/℃であるが、ヤング率は60〜
80GPaと剛性の低い材料である。
に、剛性の高いセラミックスを提供することを目的とす
るものである。
ノシリケート系セラミックスは、リチウムアルミノシリ
ケートと、剛性強化剤として炭化珪素、窒化珪素、及び
アルミナの少なくとも1種と、焼結助剤として周期律表
2a族元素の酸化物及び酸化チタニウムの少なくとも1
種とを含むことを特徴とする。
素、及びアルミナの少なくとも1種が合計で21.9〜
87.5重量%、上記焼結助剤を成す周期律表2a族元
素の酸化物及び酸化チタニウムの少なくとも1種が合計
で2.5〜31.0重量%、残部がリチウムアルミノシ
リケートとからなることを特徴とする。
ート系セラミックスは、LASと、剛性強化剤として炭
化珪素、窒化珪素、アルミナの少なくとも1種と、焼結
助剤として周期律表2a族元素の酸化物及び酸化チタニ
ウムの少なくとも1種とを複合化したことにより、高剛
性で低熱膨張特性を有したものである。
以上と高く、軽量で、安価な材料という点で炭化珪素、
窒化珪素、アルミナの少なくとも1種を用いる。これら
の他に炭化硼素、炭化チタン、炭化タングステン等も挙
げられるが、炭化硼素は、LASと複合化する場合、焼
成温度が高温となり、LASの分解を生じさせる可能性
を有し、炭化チタン、炭化タングステンは重く、高価な
材料であるため不適当である。剛性強化剤を添加すると
剛性の増加と同時に熱膨張係数も増加するが、この添加
量は、最終焼結体のヤング率が140GPa以上、熱膨
張係数が1.5×10-6/℃以下となるような範囲で調
整することが必要である。ヤング率は既存の低熱膨張材
料で最も高い値を示すコージェライトの140GPa以
上とし、熱膨張係数は窒化珪素の熱膨張係数1.5×1
0-6/℃と同等以下をその目標とした。そのためには、
剛性強化剤の含有量は21.9〜87.5重量%の範囲
が好ましい。
重量%を越えるとLASの分解が発生し緻密化は困難と
なり、また、21.9重量%未満であるとヤング率が1
40GPa未満となるためである。
合は、剛性強化剤の総添加量が28.6重量%未満では
ヤング率は140GPaを下回り、また57.2重量%
を超えると熱膨張係数が1.5×10-6/℃を超えてし
まうため、28.6〜57.2重量%の範囲が好まし
い。また、剛性強化剤がアルミナを主体とする場合は、
剛性強化剤の総添加量が53.3重量%を超えると熱膨
張係数が1.5×10-6/℃を超え、一方30.0重量
%未満ではヤング率が140GPaを下回るため、3
0.0〜53.3重量%の範囲が好ましい。
ート系セラミックスは、焼結助剤として周期率表2a族
元素酸化物である酸化ストロンチウム、酸化バリウム、
または酸化チタニウムを総量で2.5〜31.0重量%
含むことが好ましい。これは2.5重量%を下回ると母
材となるLASにクラックが発生し、31.0重量%を
超えると熱膨張係数が1.5×10-6/℃を超えるため
である。
の珪酸網目構造を切断し、液相生成を助長するような物
質を添加することで焼結を促進する。そのためには周期
律表2a族に属する元素の酸化物を用い、特に、イオン
半径が1.0Å以上の酸化ストロンチウム及び酸化バリ
ウムが好ましい。また、酸化ストロンチウムと酸化バリ
ウムとLASの化合物は熱処理により針状化し、破壊靱
性、強度の向上を促進する働きを有する。周期律表2a
族の酸化物としては酸化ストロンチウム、酸化バリウム
の他に酸化マグネシウムや酸化カルシウム等が同様に焼
結温度を低下させる効果を有する。また、他の焼結助剤
として酸化チタニウムは粒成長を抑制する効果を有し、
粒成長に起因するクラックを防止することができる。
ート系セラミックスは、上記剛性強化剤、焼結助材以外
の成分として、低熱膨張材料として知られるLASを使
用する。LASは、酸化リチウムとアルミナと石英から
なる複合酸化物であり、ある特定の原料組成の比率で熱
膨張特性は負の値を示すことを特徴とする。特に、重量
比率でLi2O:Al2O3:SiO2=12.5:40.
5:47に処方したβ−ユークリプタイトという鉱物名
の原料が熱膨張係数で−6.0〜−5.0×10-6/℃
を示し、好ましい。
大きいほど複合時に少量でその効果が発現できるため、
より高剛性材料を得ることができるためである。他にL
i2O:Al2O3:SiO2=4.6:17.6:77.
8、Li2O:Al2O3:SiO2=8.5:31.5:
60、Li2O:Al2O3:SiO2=11:38:51
の組成のLASを用いると、熱膨張係数が−0.5〜
0.1×10-6/℃となり、熱膨張係数−0.1〜0.
1×10-6/℃で、ヤング率140〜150GPaの高
剛性低熱膨張セラミックスを得ることができる。
比重2.5〜2.9と小さく、一般的な低熱膨張材セラ
ミックスの中ではヤング率142〜242GPaと高
く、また、熱膨張係数は測定温度0〜20℃で0.3〜
1.5×10-6/℃で高剛性低熱膨張特性を有する。
以外の成分として、ジルコニアを添加することもでき
る。ジルコニアは、酸化チタニウム同様に粒成長の抑制
に効果を有し、また、粒界に分散させることでその体積
変化特性により、少量の添加で強度向上に活用すること
ができる。ジルコニアは、1〜20重量%の添加が好ま
しい。これは、添加量が1重量%未満では強度向上がほ
とんどなく、20重量%を超えると比重が3.2を超え
て重くなるからである。
系セラミックスの製造方法を説明する。
μmのLAS原料粉末100に対して、比表面積1〜2
m2/gの酸化ストロンチウムと比表面積1〜2m2/g
の酸化バリウムと比表面積6〜7m2/gの酸化チタニ
ウムを所定量配合する。次に、比表面積20〜23m2
/gの炭化珪素粉末あるいは比表面積15〜20m2/
gの窒化珪素粉末あるいは比表面積2〜4m2/gのア
ルミナ粉末を所定量配合する。
径1μm未満となるように粉砕混合し、所定形状に成形
後、焼成を行う。炭化珪素、窒化珪素を含む仕様では、
真空雰囲気下で1200〜1400℃で、好ましくは1
250〜1370℃で熱処理を行うことで欠陥のない焼
成体を得ることができる。また、アルミナを含む仕様で
は、大気雰囲気下で1100〜1400℃で、好ましく
は1250〜1300℃で熱処理を行うことで欠陥のな
い焼成体を得ることができる。
ラミックスは、上述のような特徴を生かし、精密機器用
部品として用いることにより、温度変化に対して寸法安
定性に優れ、変形・振動の影響を極めて少なくすること
が可能となる。
重量%に対して、比表面積1.1m2/gの酸化ストロ
ンチウムを0.5重量%、比表面積1.4m2/gの酸
化バリウムを1.0重量%、比表面積6.2m2/gの
酸化チタニウムを1.0重量%、また、比表面積22m
2/gの炭化珪素を20.0〜90.0重量%、比表面
積22m2/gの窒化珪素を20.0〜90.0重量
%、比表面積2.4m2/gのアルミナを26.7〜7
0.0重量%で各原料粉末を表1に示す組成でそれぞれ
配合し、振動ミルにより72時間混合し、粉砕粒度をそ
れぞれ平均粒径で0.9〜1.0μmとした。造粒後、
乾式プレス成形により抗折試験片形状に製作して成形体
を得た。
真空雰囲気下で焼成し、焼成体を製作し評価を行った。
焼成は1200〜1400℃の範囲で条件を設定し、各
組成の最適な焼成温度を確認し、その最適な温度条件で
得られた焼成体の特性を記した。評価の結果、1250
〜1370℃の範囲で緻密な焼成体が得られることが確
認できた。アルミナを添加した成形体は、大気雰囲気下
で1200〜1400℃の範囲で条件を設定し、各組成
の最適な焼成温度を確認し、その最適な温度条件で得ら
れた焼成体の特性を記した。評価の結果、1250〜1
300℃の範囲で緻密な焼成体が得られることが確認で
きた。評価は、焼成体の緻密性とヤング率140GPa
以上、熱膨張係数1.5×10-6/℃以下で行った。
素の添加量が28.6〜57.2重量%(No.2〜
5)でヤング率140GPa以上で、熱膨張係数が1.
5×10-6/℃以下となる焼成体が得られた。添加量が
20.0重量%以下ではヤング率が低く、添加量が6
8.6重量%以上では熱膨張係数が大きくなった。
7.5重量%(No.10〜16)でヤング率140G
Pa以上で、熱膨張係数が1.5×10-6/℃以下とな
る焼成体が得られた。添加量が20.0重量%以下では
ヤング率が低かった。
3.3重量%(No.19〜21)でヤング率140G
Pa以上で、熱膨張係数が1.5×10-6/℃以下とな
る焼成体が得られた。添加量が26.7重量%以下では
ヤング率が低く、添加量が53.3重量%を越えると熱
膨張係数が大きくなった。
重量%に対して、比表面積1.1m2/gの酸化ストロ
ンチウムを5.0重量%、比表面積1.4m2/gの酸
化バリウムを3.0重量%、比表面積6.2m2/gの
酸化チタニウムを1.0重量%、また、比表面積22m
2/gの炭化珪素を20.0〜90.0重量%、比表面
積22m2/gの窒化珪素を20.0〜90.0重量
%、比表面積2.4m2/gのアルミナを26.7〜7
0.0重量%で各原料粉末を表2に示す組成でそれぞれ
配合し、振動ミルにより72時間混合し、粉砕粒度をそ
れぞれ平均粒径で0.9〜1.0μmとした。造粒後、
乾式プレス成形により抗折試験片形状に製作して成形体
を得た。
真空雰囲気下で焼成し、焼成体を製作し評価を行った。
焼成は1200〜1400℃の範囲で条件を設定し、各
組成の最適な焼成温度を確認し、その最適な温度条件で
得られた焼成体の特性を記した。評価の結果、1250
〜1370℃の範囲で緻密な焼成体が得られることが確
認できた。アルミナを添加した成形体は、大気雰囲気下
で1200〜1400℃の範囲で条件を設定し、各組成
の最適な焼成温度を確認し、その最適な温度条件で得ら
れた焼成体の特性を記した。評価の結果、1250〜1
300℃の範囲で緻密な焼成体が得られることが確認で
きた。評価は、焼成体の緻密性とヤング率140GPa
以上、熱膨張係数1.5×10-6/℃以下で行った。
素の添加量が28.6〜57.2重量%(No.25〜
28)で、ヤング率140GPa以上で、熱膨張係数が
1.5×10-6/℃以下となる焼成体が得られた。添加
量が20.0重量%以下ではヤング率が低く、添加量が
68.6重量%以上では熱膨張係数が大きくなった。
7.5重量%(No.33〜39)でヤング率140G
Pa以上で、熱膨張係数が1.5×10-6/℃以下とな
る焼成体が得られた。添加量が20.0重量%以下では
ヤング率が低かった。
3.3重量%(No.42〜44)でヤング率140G
Pa以上で、熱膨張係数が1.5×10-6/℃以下とな
る焼成体が得られた。添加量が26.7重量%以下では
ヤング率が低く、添加量が53.3重量%以上では熱膨
張係数が大きくなった。
に対して、酸化ストロンチウムを15.0重量%、酸化
バリウムを15.0重量%、酸化チタニウムを1.0重
量%および3.0重量%、炭化珪素を0.0重量%およ
び5.0重量%で各原料粉末を表2に示す組成でそれぞ
れ配合し、振動ミルにより72時間混合し、粉砕粒度を
それぞれ平均粒径で0.9〜1.0μmとした。造粒
後、乾式プレス成形により抗折試験片形状に製作して成
形体を得た。この成形体を真空雰囲気下で焼成し、焼成
体を製作し評価を行った。焼結助剤の合計添加量が3
1.0重量%の原料組成の焼成体の熱膨張係数は1.5
×10-6/℃となり、31.0重量%を超える組成では
熱膨張係数は1.5×10-6/℃を上回る結果となっ
た。
重量%に対して、比表面積1.1m2/gの酸化ストロ
ンチウムを0.5重量%、比表面積1.4m2/gの酸
化バリウムを1.0重量%、比表面積6.2m2/gの
酸化チタニウムを1.0重量%、また、比表面積22m
2/gの炭化珪素を5.0重量%および50.0重量
%、比表面積22m2/gの窒化珪素を5.0〜85.
0重量%、比表面積2.4m2/gのアルミナを5.0
〜30.0重量%で各原料粉末を表3に示す組成でそれ
ぞれ配合し、振動ミルにより72時間混合し、粉砕粒度
をそれぞれ平均粒径で0.9〜1.0μmとした。造粒
後、乾式プレス成形により抗折試験片形状に製作して成
形体を得た。
し、焼成体を製作し評価を行った。焼成は1200〜1
400℃の範囲で条件を設定し、各組成の最適な焼成温
度を確認し、その最適な温度条件で得られた焼成体の特
性を記した。評価の結果、1250〜1370℃の範囲
で緻密な焼成体が得られることが確認できた。評価は、
焼成体の緻密性とヤング率140GPa以上、熱膨張係
数1.5×10-6/℃以下で行った。
素の添加量が5.0重量%で窒化珪素が20.0〜8
0.0重量%のもの(No.51〜53)でヤング率1
40GPa以上で、熱膨張係数が1.5×10-6/℃以
下となる焼成体が得られた。
で窒化珪素が5.0〜10.0重量%のもの(No.5
5、56)でヤング率140GPa以上で、熱膨張係数
が1.5×10-6/℃以下となる焼成体が得られた。窒
化珪素の添加量が35.0重量%以上では、熱膨張係数
が1.5×10-6/℃を超えた。
でアルミナが5.0〜20.0重量%のもの(No.5
9、60)でヤング率140GPa以上で、熱膨張係数
が1.5×10-6/℃以下となる焼成体が得られた。窒
化珪素の添加量が30.0重量%以上では、熱膨張係数
が1.5×10-6/℃を超えた。
ウムアルミノシリケートと剛性強化剤として炭化珪素、
窒化珪素、アルミナを添加し、焼結助剤として酸化スト
ロンチウム、酸化バリウム、酸化チタニウムを総量で
2.5〜31.0重量%含む組成で良好な焼成体を得る
ことができた。
い方がヤング率、熱膨張係数が大きくなる傾向にあるこ
とが分かる。4点曲げ強度、破壊靱性の向上は、炭化珪
素、窒化珪素、アルミナの高剛性材料との複合化と助剤
成分の針状化の効果を合わせた結果と考えられる。助剤
成分の針状化は、助剤添加量が多い方がよりアスペクト
比の大きい組織が得られる傾向がある。
比重2.5〜2.9と小さく、一般的な低熱膨張材セラ
ミックスの中ではヤング率142〜242GPaと高
く、また、熱膨張係数は測定温度0〜20℃で0.3〜
1.5×10-6/℃で高剛性低熱膨張特性を有する。
て炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア、及びアルミナの少
なくとも1種が合計で21.9〜87.5重量%と焼結
助剤を成す周期律表2a族の酸化物及び酸化チタニウム
の少なくとも1種が合計で2.5〜31.0重量%、残
部がリチウムアルミノシリケートからなる組成に調整す
ることによって、比重2.5〜2.9、ヤング率142
〜242GPa、熱膨張係数0.3〜1.5×10-6/
℃、破壊靱性2.5〜3.7MPa√m、4点曲げ強度
182〜236MPaとなるセラミックスを得ることが
できる。
ラミックスを精密機器用部品として用いることにより、
温度変化に対して寸法安定性に優れ、変形・振動の影響
を極めて少なくすることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】リチウムアルミノシリケートと、剛性強化
剤として炭化珪素、窒化珪素、及びアルミナの少なくと
も1種と、焼結助剤として周期律表2a族元素の酸化物
及び酸化チタニウムの少なくとも1種とを含むことを特
徴とするリチウムアルモニシリケート系セラミックス。 - 【請求項2】上記剛性強化剤を成す炭化珪素が合計で2
8.6〜57.2重量%、上記焼結助剤を成す周期律表
2a族元素の酸化物及び酸化チタニウムの少なくとも1
種が合計で2.5〜31.0重量%、残部がリチウムア
ルミノシリケートからなることを特徴とする請求項1記
載のリチウムアルミノシリケート系セラミックス。 - 【請求項3】上記剛性強化剤を成す窒化珪素が合計で2
1.9〜87.5重量%、上記焼結助剤を成す周期律表
2a族元素の酸化物及び酸化チタニウムの少なくとも1
種が合計で2.5〜31.0重量%、残部がリチウムア
ルミノシリケートからなることを特徴とする請求項1記
載のリチウムアルミノシリケート系セラミックス。 - 【請求項4】上記剛性強化剤を成すアルミナが合計で3
0.0〜53.3重量%、上記焼結助剤を成す周期律表
2a族元素の酸化物及び酸化チタニウムの少なくとも1
種が合計で2.5〜31.0重量%、残部がリチウムア
ルミノシリケートからなることを特徴とする請求項1記
載のリチウムアルミノシリケート系セラミックス。 - 【請求項5】上記剛性強化剤を成す炭化珪素、窒化珪
素、アルミナの2種以上が合計で25.0〜85.0重
量%、上記焼結助剤を成す周期律表2a族元素の酸化物
及び酸化チタニウムの少なくとも1種が合計で2.5〜
31.0重量%、残部がリチウムアルミノシリケートか
らなることを特徴とする請求項1記載のリチウムアルミ
ノシリケート系セラミックス
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