JP2002170807A - スピン処理装置 - Google Patents
スピン処理装置Info
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Abstract
て処理する際、カップ体から排出される処理液と気体と
を気液部に気を用いずに分離できるようにしたスピン処
理装置を提供することにある。 【解決手段】 処理槽3と、この処理槽内に設けられ半
導体ウエハ15を保持して回転駆動される回転テーブル
9と、この回転テーブルの周囲を覆い上記半導体ウエハ
の回転によってこの半導体ウエハから飛散する上記処理
液を内周面に衝突させて受けるカップ体8と、上記カッ
プ体の内周面に衝突しこの内周面から滴下する上記処理
液を集積する集積部16と、この集積部に集積された処
理液を排出する排液管17と、一端が上記集積部に連通
して設けられ上記集積部を通じて上記カップ体内の気体
を上記処理槽の上方に向かって排出する排気路6とを具
備する。
Description
って基板を回転させて処理するスピン処理装置に関す
る。
造工程においては、ガラス基板や半導体ウエハなどの基
板に回路パタ−ンを形成するための成膜プロセスやフォ
トプロセスがある。これらのプロセスでは、処理液によ
って上記基板に対する洗浄処理と乾燥処理とが繰り返し
行われる。
た基板の乾燥処理を行うためには、上記基板を回転テ−
ブルに保持し、この回転テ−ブルを低速度で回転させな
がら処理液を供給して処理し、ついで高速度で回転さ
せ、それによって生じる遠心力で基板に付着した処理液
を飛散させ、吸引排気される気流で乾燥させる、スピン
処理装置が用いられている。
この処理槽内にカップ体が配置されている。このカップ
体は上面が開口した容器状をなしていて、その内部には
回転テーブルが設けられ、この回転テーブル上に上記基
板が保持される。
れ、この排出管は上記処理槽の底壁を貫通して外部に導
出され、気液分離器を介して排気ポンプに接続されてい
る。排気ポンプを作動させれば、上記カップ体内のミス
トを含む気体及び基板から飛散してカップ体の内底部に
滴下した処理液が上記排出管を通じて上記気液分離器へ
排出される。それによって、乾燥処理時に基板から飛散
した処理液がカップ体内で浮遊して上記基板に再付着す
るのが防止される。
気液分離器はカップ体の底部に排出管を介して接続され
ている。カップ体の底部に排出管を介して気液分離器を
接続する場合、処理槽の下方に気液分離器を設置するス
ペースを確保しなければならなくなる。
るクリーンルームにおいては、スピン処理装置の前後に
設置される他の処理装置との関係や基板搬送高さの基準
設定などによって、処理槽の床からの高さが制限されて
しまうことがある。それによって、処理槽の下方に気液
分離器を設置するための十分なスペースを確保すること
が容易でないということがあった。
する場合、この気液分離器と処理槽とを排出管によって
接続する作業を容易に行うことができなくなるというこ
ともあった。
設けることなく、カップ体から排出される気体と液体と
を確実に分離できるようにしたスピン処理装置を提供す
ることにある。
駆動される基板に処理液を供給して所定の処理を行うス
ピン処理装置において、処理槽と、この処理槽内に設け
られ上記基板を保持して回転駆動される回転テーブル
と、この回転テーブルの周囲を覆い上記基板の回転によ
ってこの基板から飛散する上記処理液を内周面に衝突さ
せて受けるカップ体と、上記カップ体の内周面に衝突し
この内周面から滴下する上記処理液を集積する集積部
と、この集積部に集積された処理液を排出する排液管
と、一端が上記集積部に連通して設けられ上記集積部を
通じて上記カップ体内の気体を上記処理槽の上方に向か
って排出する排気路とを具備したことを特徴とするスピ
ン処理装置にある。
ップ体の下方となる部分の周方向全長に対向して設けら
れていることを特徴とする請求項1記載のスピン処理装
置にある。
状が矩形状をなしていて、上記排気路は上記処理槽の少
なくとも一側部のほぼ全長にわたって設けられているこ
とを特徴とする請求項1記載のスピン処理装置にある。
理槽の対向する一対の側部のほぼ全長にわたって設けら
れ、これら一対の排気路の他端は連通していることを特
徴とする請求項1記載のスピン処理装置にある。
理槽の3つの側部のほぼ全長にわたって設けられ、これ
ら排気路の他端は連通していることを特徴とする請求項
1記載のスピン処理装置にある。
状が円形状をなしていて、上記排気路は上記処理槽の周
方向に沿って所定の長さで設けられていることを特徴と
する請求項1記載のスピン処理装置にある。
離器を設けることなく、基板から飛散する処理液と、処
理槽内の気体とを分離して排出できる。
照して説明する。
態を示し、図1に示すスピン処理装置は架台1を備えて
いる。この架台1の上面には枠体2が設けられ、この枠
体2内には処理槽3が設けられている。
に角筒状の外装体4を有する。この外装体4の内部には
仕切壁体5が設けられている。この仕切壁体5は上面が
開口した箱形状をなしていて、上記外装体4の対向する
一対の側壁4aの内面に、その側壁4aの幅方向全長に
わたって所定の間隔で離間対向する一対の側壁部5a
と、上記外装体4の内底面に所定の間隔を介して対向す
る底壁部5bとを有する。それによって、上記側壁部5
aと外装体4の側壁4aとの間には、外装体4の上下方
向に沿う一対の排気路6が形成されている。
部5bには取付け孔7が形成され、この取付け孔7には
カップ体8が設けられている。このカップ体8は、図2
及び図4に示すように、上記取付け孔7に嵌合した周壁
部8aと、この周壁部8aの上端に径方向内方に向かっ
て所定の角度で傾斜した傾斜壁部8bとを有する。
設されている。この回転テーブル9の下面に設けられた
軸体11は外装体4の底部に形成された通孔部12から
外部へ突出し、その突出端は駆動源13に連結されてい
る。
すように周方向に所定間隔で複数の保持部材14が設け
られ、これら保持部材14によって基板としての半導体
ウエハ15の周縁部が保持される。
ない一対の側壁部のうちの一方には、上記回転テーブル
9に未処理の半導体ウエハ15を受け渡したり、処理さ
れた半導体ウエハ15を取り出すための出し入れ口20
が形成されている。この出し入れ口20は図示しないシ
ャッタによって開閉されるようになっている。
下端に対向する位置には、上記取付け孔7の周囲に沿っ
て凹環状の集積部16が形成されている。この集積部1
6には上記排気路6の下端が連通している。つまり、集
積部16はカップ体8の下端の全周に対応して形成され
ている。
エハ15には図示しないノズルによって処理液が供給さ
れる。処理液によって半導体ウエハ15を処理する際、
回転テーブル9は低速度で回転駆動される。
了すると、回転テーブル9は高速度で回転駆動される。
それによって、半導体ウエハ15に付着した処理液は遠
心力で飛散してカップ体8の内周面に衝突し、その内周
面から上記集積部16に滴下するようになっている。
排液管17が接続され、これら排液管17によって集積
部16に滴下した処理液が適所に排出されるようになっ
ている。
の開口にはフランジ18が設けられている。このフラン
ジ18には図1、図2及び図4に示すようにクリーンユ
ニット19が取付けられている。このクリンーユニット
19は、スピン処理装置が設置されるクリーンルームの
天井から吹き降ろすダウンフローを浄化して処理槽1内
に導入するためのもので、具体的にはHEPAなどのフ
ィルタによってクリーンルームの清浄空気をさらに浄化
して処理槽3内に導入するようになっている。
上端にはそれぞれ排気ダクト21の下端が接続されてい
る。この排気ダクト21は下端から上端にゆくにつれて
幅寸法が徐々に狭幅に絞られていて、その上端には直管
体22の下端が接続されている。
端に形成された第1の接続部23aがそれぞれ接続され
ている。集合管体23の中途部には第2の接続部23b
が形成され、この第2の接続部23bには排気ファン2
4又は工場の排気ダクト(図示せず)に連通している。
から処理槽3内に供給された清浄空気は、上記カップ体
8内から上記集積部16と底部壁5bとで挟まれた空間
部、排気路6、排気ダクト21、直管体22及び集合管
体23を通じて装置が設置されている工場や建物の排気
に接続されたスクラバ等により処理されてから大気中に
放散されるようになっている。
図示しない分解槽で無害な状態に分解処理されるように
なっている。排液管17は、図4に示すように液溜め部
17aを有する屈曲構造になっていて、処理槽1の内圧
と、排気管17の内圧との差による排気管17内の雰囲
気の吸引を防止している。
て半導体ウエハ15を処理する場合について説明する。
0を開放して回転テーブル9に未処理の半導体ウエハ1
5を供給したならば、この半導体ウエハ15に図示しな
いノズルから薬液や純水などの洗浄用の処理液を供給す
る。
テーブル9を数十r.p.mの低速度で回転させるとと
もに、排気ファン24を作動させてクリーンユニット1
9を通過した清浄空気をカップ体8内から集積部16及
び排気路6を通じて排気する。それによって、上記半導
体ウエハ15に処理液によって所定の処理を行うことが
できる。
たならば、回転テーブル9を数百~数千r.p.mの高
速度で回転させる。それによって、半導体ウエハ15に
付着した処理液が遠心力によって除去されるから、その
半導体ウエハ15をクリーンユニット19からの清浄空
気による流れで乾燥処理することができる。
半導体ウエハ15から遠心力によって飛散した処理液は
カップ体8の内周面に衝突して集積部16に滴下し、そ
の集積部16に接続された排液管17を通じて排出され
る。
−ンユニット19でさらに清浄化されてカップ体8内に
流入し、このカップ体8内に浮遊するミストを含んで集
積部16及びこの集積部16に下端を連通させた一対の
排気路6を通過して直管体22及び集合管体23を通じ
て排気ファン24又は工場排気ダクトを通じて処理され
る。
め、スクラバを通して液ミストを除去してから大気中に
放出される。
を形成する一方、処理槽3の対向する一対の側部に、下
端が上記集積部16に連通する排気路6を形成したか
ら、処理液は上記集積部16に集積して排液管17によ
って排出され、気体は排気路6、直管体22及び集合管
体23を通じて排気ファン24又はダクトにより集めら
れ、集中処理されることになる。
設置スペースを必要とする気液分離器を設けることな
く、カップ体8内から排出される処理液と気体とを分離
して排出することができる。
れることで、処理槽3の下方に気液分離器を設置するた
めの十分なスペースを確保できない場合であっても、処
理槽3(カップ体8)から排出される処理液と気体とを
分離して排出することができる。
って連通しているから、排気ファン24の吸引力又は工
場ダクト内圧力による吸引力は上記集合管体23を介し
て一対の排気路6に均等に作用する。
向する一対の側壁の幅方向ほぼ全長にわたって形成され
ており、その下端は集積部16に連通している。この集
積部16はカップ体8の下端の全周に対応して形成され
ている。
ン24の吸引力は、集合管体23、排気ダクト21及び
集積部16を介してカップ体8の周方向に対してほぼ均
一に作用するから、半導体ウエハ15の乾燥処理時にカ
ップ体8内の気体を、その周方向全長からほぼ均一に排
出することができる。
全長にわたってほぼ均一になると、カップ体8内におい
て気体の流れに乱れが生じ難くなる。つまり、カップ体
8内で乱流が発生しにくくなる。
処理液がカップ体8の内周面に衝突することでミストが
発生しても、そのミストはカップ体8内の円滑な気流に
乗って排出されるから、ミストがカップ体8内で浮遊
し、半導体ウエハ15に再付着するのを防止できる。
至第4の実施の形態を示す処理槽の変形例である。な
お、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分に
は同一記号を付して説明を省略する。
Aの出し入れ口20が形成された一側壁(この側壁を第
1の側壁とする)を除く三側壁に排気路6a,6b,6
cが形成されている。上記第1の側壁の両端の側壁(こ
の側壁を第2、第3の側壁とする)に形成された一対の
排気路6b,6cの一端部は、上記第1の側壁と対向す
る側壁(この側壁を第4の側壁とする)に形成された排
気路6aの両端部に連通している。
第4の側壁に向かって高さ寸法が次第に高くなるように
形成されている。上記第4の側壁に形成された排気路6
aは高さ方向上端部が下端部よりも断面積が大きい集合
部31に形成されている。なお、下端部は他の排気路6
b、6cとほぼ同じ断面積に形成されている。
て、その頂部には真直ぐな接続管32の下端が接続され
ている。この接続管32の上端には第1の実施の形態と
同様、排気ファン24又は工場ダクト(図示せず)が連
通している。
上記第1の実施の形態と同様、処理槽の内底部に形成さ
れた集積部16(図示せず)に連通している。
態と同様、気液分離器を用いずに、集積部16と排気路
6a〜6cとによって液体と気体を分離して排出するこ
とができるとともに、排気ファン24の吸引力を処理槽
3の3つの側壁に沿って設けられた3つの排気路6a〜
6cを通じてカップ体8内に作用させることができる。
に排気路6を設けた第1の実施の形態に比べ、3つの排
気路6a〜6cによってカップ体8内の排気をより一
層、均一に行うことが可能となる。
ることが多い工場ダクトとの高さの差を大きく取れるた
め、処理槽3Aの底部間での流路を多分岐しても、排気
の均一化が可能であり、かつ処理槽Aの周辺のスペース
を広くせずに組み込むことができる。
さ方向上部が下部よりも大きな断面積の集合部31に形
成されている。そのため、排気ファン24の吸引力によ
ってカップ体8内から集積部16を通じて3つの側壁部
6a〜6cに吸引される気体を、上記集合部31で円滑
に合流させて排出することができる。
の実施の形態は第1の実施の形態とほぼ同じであるが、
処理槽3Bに形成されたカップ体8が収容される空間部
33が円柱状であるという点で相違している。つまり、
仕切壁体5Aの内周の断面形状を円形状とすることで、
円柱状の上記空間部33が形成されている。
の実施の形態は処理槽3Cの外装体4B及び仕切壁体5
Bがほぼ円筒状をなしている。外装体4Bと仕切壁体5
Bとの間には、出し入れ口20が形成された部分を除く
周囲のほぼ全長にわたって排気路6Aが形成されてい
る。
に形成された集積部16に連通し、上端には周方向の約
180度の範囲にわたって排気ダクト21Aが接続され
ている。なお、排気路6Aの上端の排気ダクト21Aが
接続された以外の部分は閉塞されている。この排気ダク
ト21Aは、平面形状が排気路6Aに対応する円弧状
で、高さ寸法は両端部から中央部に行くにつれて高くな
っている。つまり、排気ダクト21Aの上面は斜面にな
っている。
真直ぐな接続管32の下端が接続され、この接続管32
の上端は第1の実施の形態と同様、排気ファン24又は
工場ダクト(図示せず)に連通している。
することで、第1の実施の形態に示された角柱状の場合
に比べ、カップ体8の形状を小さくすることなく、処理
槽3Cの外形状を小さくすることができる。つまり、カ
ップ体8が収容された空間部に無駄な部分が生じるのを
防止できるから、その分、スピン処理装置を小型化する
ことができる。
ン24の吸引力をカップ体8の周方向の全長にわたって
均等に作用させるためには、排気路6Aが処理槽3Cの
周方向のほぼ全長にわたって設けられることが望ましい
が、上記排気路6Aは処理槽3Cの周方向に所定の長
さ、例えば180度以上の範囲で設けるようにしてもよ
い。
で処理液を集積し、この集積部に一端が連通した排気路
を通じてカップ体内の気体を処理槽の上方に向かって排
出するようにした。
けなくとも、カップ体内から排出される処理液と気体と
を分離して排出することができる。
の全体構成を示す斜視図。
視図。
視図。
視図。
Claims (6)
- 【請求項1】 回転駆動される基板に処理液を供給して
所定の処理を行うスピン処理装置において、 処理槽と、 この処理槽内に設けられ上記基板を保持して回転駆動さ
れる回転テーブルと、 この回転テーブルの周囲を覆い上記基板の回転によって
この基板から飛散する上記処理液を内周面に衝突させて
受けるカップ体と、 上記カップ体の内周面に衝突しこの内周面から滴下する
上記処理液を集積する集積部と、 この集積部に集積された処理液を排出する排液管と、 一端が上記集積部に連通して設けられ上記集積部を通じ
て上記カップ体内の気体を上記処理槽の上方に向かって
排出する排気路とを具備したことを特徴とするスピン処
理装置。 - 【請求項2】 上記集積部は、上記カップ体の下方とな
る部分の周方向全長に対向して設けられていることを特
徴とする請求項1記載のスピン処理装置。 - 【請求項3】 上記処理槽は、断面形状が矩形状をなし
ていて、上記排気路は上記処理槽の少なくとも一側部の
ほぼ全長にわたって設けられていることを特徴とする請
求項1記載のスピン処理装置。 - 【請求項4】 上記排気路は、上記処理槽の対向する一
対の側部のほぼ全長にわたって設けられ、これら一対の
排気路の他端は連通していることを特徴とする請求項1
記載のスピン処理装置。 - 【請求項5】 上記排気路は、上記処理槽の3つの側部
のほぼ全長にわたって設けられ、これら排気路の他端は
連通していることを特徴とする請求項1記載のスピン処
理装置。 - 【請求項6】 上記処理槽は、断面形状が円形状をなし
ていて、上記排気路は上記処理槽の周方向に沿って所定
の長さで設けられていることを特徴とする請求項1記載
のスピン処理装置。
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