JP7393907B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、処理室内に搬入されて回転する回転テーブルに保持された基板に処理液を供給して基板処理を行う基板処理装置及び基板処理方法に関する。
回転中の基板に処理液を供給して洗浄等を行う基板処理において、別途に気液分離槽を設けることなく、処理室から排出される処理液と気体とを分離排出可能な基板処理装置が開示されている(特許文献1)。
上記基板処理装置では、基板が回転テーブル上に保持され、回転する回転テーブル上の基板に薬液やリンス液などの処理液が供給され、基板が処理液によって処理される。基板上の処理液は、遠心力で基板上から排出され、回転テーブルの周囲に設けた環状のカップで受ける。カップで受けた処理液は、カップの内周面と衝突することでミストになる。そして、処理液及びミストは、排液流路及び排気流路へとそれぞれ排出される。ところが、排気流路側に流れ込んだミストが基板に付着し、基板の汚染による処理不良(基板の品質低下)を招くことがある。
特許第4567178号公報
本発明は、上述したことに鑑みてなされたもので、処理後の基板品質の低下を防止することができる基板処理装置及び基板処理方法の提供するものである。
本発明に係る基板処理装置は、気体が導入される処理室に搬入されて、回転する回転テーブルに保持された基板に処理液を供給して基板処理を行う基板処理装置であって、前記回転テーブルを囲むように設けられ、前記回転テーブルの回転によって回転する前記基板から飛散する処理液を受け止める、上端面及び下端面のそれぞれが開放された環状のカップと、前記カップの外壁面との間に隙間を介して位置し、前記カップの外側において前記処理室と前記下端面側の空間とを区画する中板と、前記下端面側の空間を含み、前記処理室からの気体を排出するための排気流路と、前記隙間よりも前記カップ側において前記カップ側の空間と前記下端面側の空間とを開口を通して連通させ、前記カップ内からの気体を前記排気流路に流す連通部と、前記連通部の前記開口の広さを調整する開口調整機構と、を有する構成となる。
また、本発明に係る基板処理方法は、気体が導入される処理室に搬入されて、回転する回転テーブルに保持された基板に処理液を供給して基板処理を行う基板処理方法であって、
前記回転テーブルを囲むように設けられ、前記回転テーブルの回転によって回転する前記基板から飛散する処理液を受け止める、上端面及び下端面のそれぞれが開放された環状のカップの内側の空間と、前記カップの外壁面との間に隙間を介して位置する中板によって前記処理室と区画された前記下端面側の空間とを、前記隙間よりも前記カップ側において開口を通して連通させて前記カップ内からの気体を、前記下端面側の空間を含み、前記処理室からの気体を排出するための排気流路に流す連通部における前記開口の広さを調整する開口調整ステップを有する構成となる。

本発明によれば、処理後の基板の品質の低下を防止することができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置を示す断面模式図(その1)である。 図2は、図1の2-2線の断面位置での基板処理装置の概略構成を示す図である。 図3は本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置を示す断面模式図(その2)である。 図4Aは、図1に示すカップの周辺を拡大して示す拡大断面模式図である。 図4Bは、図3に示すカップの周辺を拡大して示す拡大断面模式図である。 図5Aは、図1に示すカップ及び開口調整機構を拡大して示す拡大斜視図である。 図5Bは、図5Aの一部を更に拡大して示す拡大断面図である。 図6Aは、本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置におけるカップ及び開口調整機構を示す斜視図(その1)である。 図6Bは、本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置におけるカップ及び開口調整機構を示す斜視図(その2)である。 図7Aは、図6Aに示すカップ及び開口調整機構の周辺を拡大して示す拡大断面模式図(その1)である。 図7Bは、図6Bに示すカップ及び開口調整機構の周辺を拡大して示す拡大断面模式図(その2)である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置における開口調整機構の変形例を示す斜視図である。 図9Aは、本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置におけるカップ及び開口調整機構を示す図(その1)である。 図9Bは、本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置におけるカップ及び開口調整機構を示す図(その2)である。 図10は、カップと筒状シャッター板(シャッター板部材)とを結合する構造を拡大して示す縦断面図である。 図11は、図9A及び図9Bに示すカップ及び開口調整機構が適用される基板処理装置におけるカップの周辺部分を拡大して示す縦断面図である。 図12Aは、カップの通孔と筒状シャッター板の調整孔との重なり状態(その1)を示す横断面図である。 図12Bは、カップの通孔と筒状シャッター板の調整孔との重なり状態(その2)を示す横断面図である。 図13は、本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置における開口調整機構の変形例を示す斜視図である。
発明者らは、
「気体が導入される処理室に搬入されて回転する回転テーブルに保持された基板に処理液を供給して基板処理を行う基板処理装置であって、
前記回転テーブルを囲むように設けられ、前記回転テーブルの回転によって回転する前記基板から飛散する処理液を受け止める、上端面及び下端面のそれぞれが開放された環状のカップと、
前記処理室からの気体を排出するための排気流路と、を有する基板処理装置」において、基板から飛散する処理液がカップに衝突して発生するミストが排気流路に流れず、前記基板に付着する原因について調査したところ、次のことが判明した。
カップ内のミストは、回転する回転テーブルの周辺の気流とともに、回転テーブルの周りを回転し、順次、排気流路から排気されることになる。ところが、ミストがカップの内周面から排気流路に至るまでの経路途中に経路幅が狭い部分が存在すると、その部分でミストは、回転テーブルの周方向だけではなく、上方にも移動することが分かった。例えば、平面視で、処理室が矩形状で、カップが円形状だとすると、処理室の辺部分とカップの外周部分との間隔は、処理室のコーナー部分とカップの外周部分との間隔に比べて狭い。上方に移動するミストは、カップと排気流路とを接続する部分の隙間からカップの上方に吹き上がり、その吹き上がったミストが再びカップ内に侵入し、回転テーブル上の基板に付着していたのである。なお、ミストが、カップと排気流路とを接続する部分の隙間から上方に吹き上がる現象が生じる例として、平面視で、処理室が矩形状で、カップが円形状である場合を挙げたが、その他に、例えば処理室とカップの両者ともが円形状で、径の差が少ない場合であっても生じ得ることである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置は、図1及び図2に示すように構成される。図1は、基板処理装置の構造を示す断面模式図であり、図2は、図1の2-2線の断面位置での概略構成を示す図である。
図1及び図2において、この基板処理装置11は、4つの外壁部14a(図2参照)及び底壁部14bに囲まれて箱形状となる筐体14を有している。また、4つの外壁部14aの一つには、入出口14a1(図2参照)が形成されている。入出口14a1は、処理室13内に対する基板Wの搬入及び搬出を可能にするためのものであり、開閉可能なシャッタ(不図示)によって塞がれている。筐体14内には、外壁部14aに対して内方に所定の間隔をもって配置される側内壁部20a、底壁部14bに対して上方に所定の間隔をもって配置される中板20b及び上内壁部20dとともに対向する一対の外壁部14a(図2において上下に対向する外壁部14a)によって仕切られた内室20が形成されている。また、内室20は、仕切り壁部20eによって上下に2つの空間に仕切られており、その下側の空間、即ち、仕切り壁部20e、側内壁部20a、及び中板20cとともに一対の外壁部14aで囲まれた空間(図1における破線矩形参照)が処理室13として形成されている。
中板20bの略中央部に円形の孔20cが形成されている。処理室13の下方(中板20b)において、筐体14の底壁部14bの内面の略中央部に、中板20bの孔20cに対向するように、丸型台形状のセパレータ21が設けられている。このセパレータ21は、平坦な上面を有する空洞構造である。セパレータ21の上面に対向して、回転テーブル15が、中板20bより上方の処理室13内に孔20cを通して入り込むように配置されている。また、底壁部14b(筐体14)の外側(下方)には、セパレータ21と対向するようにモータユニット31(モータ本体及びギア機構を含む)が配置されている。モータユニット31によって回転される回転軸32が回転自在に底壁部14b及びセパレータ21(上面)を貫通し、その回転軸32の先端が回転テーブル15の中心部に固定されている。モータユニット31及び回転軸32は、回転テーブル15に対する回転駆動部17を構成し、モータユニット31による回転軸32の回転により回転テーブル15が回転する。回転テーブル15の基板の載置側面の周辺部分には複数(例えば、3つ)のクランクピン41が所定の間隔で設けられている。これら複数のクランクピン41によって処理対象の基板W(例えば、半導体ウェーハ)の周縁部分が、基板Wが回転テーブル15の載置側面に平行(水平状態)に、かつ、基板Wの中心が回転テーブル15の中心に合致するように、支持される。
中板20bの孔20cに僅かな隙間A1をもって嵌まり込み、回転テーブル15を囲むようにカップ18が設けられている。カップ18は、中板20bの孔20cに嵌まり込む円筒状の壁部18aと、この壁部18aの円形の上端縁から径方向の内側に向かって傾斜するように延びる円錐台形筒状の傾斜部18bとによって構成され、上端面(傾斜部18bの上端面)及び下端面(壁部18aの下端面)のそれぞれが開放されて環状に形成されている。カップ18は、回転テーブル15を挟む対角位置に設けられた一対の昇降機構45(図2参照、図1において省略)によって昇降動可能に支持されている。
カップ18は、通常、図1に示すように、回転テーブル15を囲む所定位置に位置づけられている。基板Wの、処理室13内への搬入の際や処理室13からの搬出の際には、カップ18は、昇降機構45によって、回転テーブル15の載置側面がカップ18(傾斜部18b)の開放された上端面から露出する退避位置まで下降される。この状態で、ロボットハンド(不図示)が、基板Wを処理室13内に搬入して回転テーブル15(複数のクランクピン41)にセットし、また、処理済みの基板Wを回転テーブル15から取り出して処理室13から搬出し得る。そして、カップ18は、昇降機構45によって上昇されて、図1に示す前記所定位置に戻される。
処理室13内には、カップ18の外側の中板20b上の所定位置に、ノズル移動機構43が設けられている(図2参照、図1において省略)。ノズル移動機構43は、可動アーム43aとアーム揺動機構43bとを有している。可動アーム43aの先端部には、下方に向けて処理液を噴出するノズル42が設けられている。可動アーム43aは、その基端部がアーム揺動機構43bにより支持されている。アーム揺動機構43bは、可動アーム43aの基端部を支点してその可動アーム43aを揺動させる。回転テーブル15にセットされた基板Wを処理する際には、ノズル42が基板Wの中心部と基板Wの周辺部とので往復動するように、可動アーム43aが揺動される。これにより、ノズル42から噴出する処理液(例えば、エッチング液、レジスト剥離液、純水やSC-1等のリンス液)を回転テーブル15の回転にともなって回転する基板Wの表面に満遍なく供給することができる。なお、ノズル42には、基板処理装置11外のタンク及びポンプ等で構成される処理液供給部(不図示)から処理液が供給される。一方、基板Wの処理が終了すると、ノズル42が回転テーブル15から離れるように可動アーム43aが揺動されて、図2に示す待機位置に位置付けられる。この状態で、前述したように、処理済みの基板Wの回転テーブル15からの取出し及び処理室13からの搬出や新たな基板Wの処理室13への搬入及び回転テーブル15へのセットが可能になる。
内室20の仕切り壁部20e上にはファンフィルタユニット(FFU)24が設けられている。ファンフィルタユニット24は、フィルタを通した清浄な気体(エア)を、仕切り壁部20eを通して処理室13内に送る。処理室13内には、ファンフィルタユニット24から送り出される気体により、回転テーブル15に向かうダウンフローの気流が生じ得る。この基板処理装置11は、処理室13内の気体圧力(第1気体圧力)を検出する処理室圧力検出器22(第1圧力検出手段)を備えている。
筐体14内の中板20bより下方の外形が四角箱状となる空間において、カップ18(壁部18a)の開放された下端面の真下の空間のセパレータ21で仕切られた円環状の部分を下端側流路16とする(図1において破線斜線部分参照)。そして、中板20bより下方の前記空間において円環状の下端側流路16からカップ18の下端縁と筐体14の底壁部14bとの間で形成される開口16aとしての隙間(平面視で円環状に形成された)に隣接して外側に広がる空間と、その空間から2系統に分かれて立ち上がる筐体14の外壁部14aとそれに対向する側内壁部20aとによって挟まれた空間と、更に、それら2系統の空間が筐体14の上部で合流して排気ポンプ(不図示)に向かう空間とが、排気流路23a、23bとして形成されている。上述した構造により、下端側流路16は、カップ18の円形状の下端縁の下方に形成される開口16aを通してカップ18内と排気流路23a、23bとを連通させる連通部として機能する。そして、処理室13からの気体が、カップ18及び連通部としての下端側流路16の開口16a(隙間)を順次通って排気流路23a、23bに流れ、更に、その排気流路23a、23b内を流れて排出される。また、筐体14の底壁部14bには、回転する基板Wから飛散し、カップ18で受け止められて滴下する処理液を外部に排出するための排液管35が接続されている。この基板処理装置11は、前述した排気流路23a、23b内の気体圧力(第2気体圧力)を検出する排気流路圧力検出器25(第2圧力検出手段)を備えている。
カップ18の壁部18aの内周壁面に沿って円筒形状のカバー19(調整筒体)が昇降動自在に設けられている。カバー19の昇降動により、カップ18の下端縁からの当該カバー19の突出量を調整することができる。このカバー19のカップ18の下端縁からの突出量を調整することは、カップ18の下端縁より下方に形成される開口16a(隙間)の広さを調整することを意味する。図1及び図2には示されていないが、この基板処理装置11には、カバー19(調整筒体)を昇降動させる昇降機構37(開口調整機構)が設けられている。この昇降機構の具体例については、図5A及び図5Bに示される。
図5A及び図5Bにおいて、円筒状のカバー19には、縦方向に長い複数の長孔19aが所定間隔で(例えば、例えば、60度毎に)形成されている。カップ18の壁部18aの内周壁面からは、カバー19の各長孔19aに摺動自在に嵌まり込むようにガイドピン28が突出している。カップ18(壁部18a)の内周壁面から突出するガイドピン28が、カバー19の各長孔19aに摺動自在に嵌まり込む構造により、カバー19が、ガイドピン28が各長孔19aにガイドされつつ、カップ18(壁部18a)の内周壁面に沿って昇降動可能になる。カバー19が上方の位置にある場合、そのカバー19のカップ18の下端縁からの突出量が小さく、図4Aに拡大して示すように、カップ18の下端縁より下方に形成される開口16a(隙間)は、カバー19が下方の位置にある場合より、広い。一方、カバー19が下降して、そのカバー19のカップ18の下端縁からの突出量が大きくなると、図4Bに拡大して示すように、カップ18の下端縁より下方に形成される開口16a(隙間)が、カバー19が上方の位置にある場合より、狭くなる。
昇降機構37は、カバー19の下方に設けられている。この昇降機構37は、例えば、シリンダ37aによってロッド37bが上下方向に進退動する構造となっており、そのロッド37bの先端部がカバー19の下端部に固定されている。シリンダ37aによりロッド37bが進出すると、カバー19が上昇して、カバー19のカップ18(壁部18a)からの突出量が減る(開口16aが広がる)。一方、シリンダ37aによりロッド37bが後退すると、カバー19が下降して、カバー19のカップ18(壁部18a)からの突出量が増す(開口16bが狭まる)。
カバー19の昇降は、処理室13内の気体圧力値が排気流路23a、23bの気体圧力値より高く維持されるように、開口16aの広さを調整するために行われる。この調整の詳細については、後述する。
基板処理装置11は、制御部26を有している。この制御部26は、予め記憶された基板処理に関する各種情報や制御プログラムに従って基板処理装置11の各部を制御する。具体的には、制御部26は、回転テーブル15を回転させる回転駆動部17(モータユニット31)の駆動制御、ノズル移動機構43(アーム揺動機構43b)の駆動制御、ノズル42から噴出させる処理液の供給、切換え等(処理液供給部(不図示))の制御、カップ18を昇降動させる昇降機構45の駆動制御、及びファンフィルタユニット24の駆動制御を行う。また、制御部26は、処理室圧力検出器22によって検出される処理室13内の気体圧力値と排気流路圧力検出器25によって検出される排気流路23a、23b内の気体圧力値とに基づいて、カバー19を昇降動させる昇降機構37の駆動制御を行う。
上述した制御部26の制御のもと、基板処理装置11は次のようにして基板Wの処理を実行する。
基板処理装置11の筐体14の外壁部14aに設けられた基板出入口(不図示)が開かれ、処理の対象となる基板Wが処理室13に搬入される。このとき、既に一対の昇降機構45によってカップ18が退避位置まで下降した状態で、回転テーブル15の載置側面がカップ18(傾斜部18b)の開放された上端面から露出している。この状態で、処理室13に搬入された基板Wは、複数のクランクピン41に保持されるように回転テーブル15にセットされる。そして、昇降機構45によってカップ18が所定位置まで上昇され、基板Wがセットされた回転テーブル15がカップ18によって囲まれた状態(図1に示す状態)になる。その後、基板Wに対する処理液(例えば、洗浄液)による処理が開始される。
この基板Wの処理では、回転駆動部17のモータユニット31によって基板Wがセットされた回転テーブル15が所定の回転速度(例えば、500rpm)で回転され、その回転テーブル15の回転に伴って基板Wが回転(低速回転)する。この基板Wが回転する状態で、ノズル42が、ノズル移動機構43によって、一旦基板Wの中心部まで移動された後、基板Wの中心部と周辺部で往復動しながら、ノズル42から噴出される処理液が基板Wの表面に満遍なく供給される。この処理液により基板Wの表面が処理(例えば、洗浄)される。回転テーブル15にセットされた基板Wが供給される処理液により処理されている間、基板Wから遠心力によって飛散する処理液は、カップ18の内周面に衝突して下方に流れ落ち、底壁部14を伝って排液管35から外部に排出される。
また、基板Wから飛散する処理液は、上述したようにカップ18の内周面に沿って下方に流れ落ちるほか、その処理液の一部がカップ18の内周面に衝突してミストになる。処理室13内では、ファンフィルタユニット24から送られる清浄な気体により回転テーブル15に向けてダウンフローの気流が生じている。また、カップ18に対して設けられたカバー19は、初期状態において、図1に示すとともに及び図4Aに拡大して示すように、上方に位置しており、カップ18(壁部18a)の下端縁の下方に形成される下端側流路16における開口16a(隙間)は、広い状態になっている。この状態で、前述したように発生した処理液のミストは、前記ダウンフローの気流とともにカップ18内から下端側流路16(連通部)を通って広い開口16aから排気流路23a、23bに流れ、更に、その排気流路23a、23bを通って外部に排出される。
ところで、前に発明者の考察で述べたように、カップ18の下方に形成される下端側流路16と開口16a(隙間)を介して隣接する排気流路23a、23bに連通する部分(中板20bの下方部分)では、空間幅が狭い領域において、ミストが回転テーブル15とともに旋回せずに上方に移動しようとする挙動を示すことがある。なお、中板20bより下方の4つの外壁14aで囲まれる空間についてみると、図2において、下側の外壁14aとカップ18との間の空間(装置の前側空間)と、上側の外壁14aとカップ18との間の空間(装置の奥側空間)とが、この装置の中で最も狭くなる。カップ18内から下端側流路16の開口16aを通して排気流路23a、23bに進入する処理液のミストがこのような挙動を示すと、中板20b(孔20cの円形の周縁)とカップ18との僅かな隙間A1からそのミストが吹き上がって処理室13内に逆流し、回転テーブル15上の基板Wに付着してしまうおそれがある。
このような現象を防止するため、この基板処理装置11では、処理室13内の気体圧力値が排気流路23a、23b内の気体圧力値より所定圧力値を越えて高く維持されるように制御している。具体的には、処理室圧力検出器22による検出圧力値Aと排気流路圧力検出器25による検出圧力値Bとの差分(圧力差(A-B))が所定値αより大きくなるように、カバー19を動かして下端側流路16の開口16a(隙間)の広さを制御する。なお、所定値αは、処理室13内の圧力が排気流路23a、23b側の圧力より大きく、かつ、隙間A1から処理室13内にミストが吹き上がりを抑えることができるように設定された値であって、この基準値は、予め実験で決めることができる。
更に、具体的には、制御部26(圧力差維持制御手段)は、処理室圧力検出器22による検出圧力値Aと排気流路圧力検出器25による検出圧力値Bとを所定周期で取得し、それらが取得される毎に、検出圧力値Aと検出圧力値Bとの差分(圧力差(A-B))を演算する。前記圧力差(A-B)が所定値αより大きくないと判定すると、前記隙間A1からミストの吹き上がりが発生するおそれがあるとして、制御部26は、カバー19が下降するように昇降機構37を制御する。そして、カップ18の下端縁より下方に形成される下端側流路16の開口16aを、図3に示すとともに図4Bに拡大して示すように、狭くさせる。このように下端側流路16の開口16aが狭くなると、処理室13内で生じるダウンフローの気流がカップ18から排気流路23a、23bに流れ難くなり、その結果、処理室13内の気体圧力が上昇する。そして、処理室13内の気体圧力が上昇して、処理室圧力検出器22による検出圧力値Aと排気流路検出器25による検出圧力値Bとの差分(圧力差(A-B))が前記所定値αより大きくなると、制御部26は、カバー19の位置を下降した位置に維持させる。それにより、カップ18の下方に形成される下端側流路16の開口16aが狭い状態に維持される。
このようにして、処理室13内の気体圧力値(A)が排気流路23a、23bの気体圧力値(B)より所定値αを越えて大きい状態が維持される状況では、中板20bとカップ18との隙間A1の上方側(処理室13内側)にかかる圧力が高い状態に維持される。このような状況では、カップ18内からダウンフローの気流とともに下端側流路16の開口16aを通して排気流路23a、23bに進入する処理液のミストが上方に移動するような挙動を示したとしても、上述した中板20bとカップ18との隙間A1の上方側(処理室13内側)にかかる圧力によって、中板20bとカップ18との間の僅かな隙間A1から処理室13内にミストが吹き上がることが抑制される。これにより、カップ18を通して排気流路23a、23bに流れる処理液のミストが処理室13に逆流することが防止される。
ノズル42からの処理液の供給開始から所定時間が経過すると、処理液の供給が停止され、ノズル42がノズル移動機構43により回転テーブル15にセットされた基板Wから離れて待機位置(図2参照)に移動される。この状態で、回転テーブル15の回転速度が高速(例えば、1500rpm)に切り換えられ、回転テーブル15にセットされた基板Wが高速で回転される。これにより、基板W上に残る処理液が飛散して基板Wの乾燥が促進される。
その後、回転テーブル15の回転が停止され、クランクピン41による基板Wの保持が解除される。そして、カバー19は、初期状態の位置(図1、図4A参照)まで上昇され、カップ18の下方に形成される下端側流路16の開口16aが広くなる。回転テーブル15が停止している状態では、下端側流路16の開口16が広い状態であっても、処理液のミストが隙間A1から吹き上がる心配はない。そして、処理室13内は、常にダウンフロー及び排気がなされた状態で、クリーン度が保たれる。
次に、カップ18が所定位置(図1に示す位置)から退避位置まで下降され、回転テーブル15の載置側面とともに基板Wがカップ18(傾斜部18b)の開放された上端面から露出した状態になる。この状態で、筐体14の外壁部14aに設けられた基板出入口(不図示)が開かれ、ロボットアーム(不図示)により基板Wが回転テーブル15から取り出されて処理室13から外部に搬出される。これにより、基板Wに対する処理が終了する。
上述したような第1実施形態に係る基板処理装置11によれば、カップ18内と排気流路23a、23bとを連通させる下端側流路16(連通部)の開口16a(隙間)の広さを調整することができるので、その開口16aを狭くすることにより、処理室13内の気体圧力を高くさせることができる。従って、排気流路23a、23bと処理室13との間に僅かな隙間A1が存在したとしても、上述したように処理室13内の気体圧力が高く設定されることで、中板20bとカップ18との隙間A1の上方側(処理室13内側)に圧力がかかり、カップ18内で発生した処理液のミストが排気流路23a、23bからその隙間A1から通して処理室13内に逆流することを抑制することができる。その結果、処理室13に逆流した処理液のミストが基板Wに付着することを防止することができ、処理後の基板Wの品質の低下を防止することができる。
具体的には、処理室13内の気体圧力値Aと、排気流路23a、23b内の気体圧力値Bとを検出し、それらの圧力差(A-B)が所定値αより大きくなるように、カバー19を下降移動させてカップ18の下端縁の下方に形成される下端側流路16の開口16a(隙間)を狭めるようにした。これにより、処理室13内の気体圧力が排気流路23a、23b内の気体圧力に対して高い状態に維持され、中板20bとカップ18との隙間A1の上方側にかかる圧力を高い状態に維持することができる。よって、中板20bとカップ18の隙間A1からのミストの吹き上がりを抑制することができる。その結果、処理室13に逆流した処理液のミストが基板Wに付着することを防止することができ、処理後の基板Wの品質の低下を防止することができる。
なお、前述した第1の実施の形態では、処理室13内の気体圧力Aと排気流路23a、23b内の気体圧力Bとの圧力差(A-B)に基づき、カバー19の昇降動作を行ったが、これに限定されない。例えば、基板Wの処理液による処理が実行されている間は、常にカバー19を下降させた状態(図3、図4B参照)にする一方、処理液による処理が実行されていないときは、カバー19を上昇させた状態(図1、図4A参照)にすることもできる。つまり、前述した前記圧力差(A-B)に基づくのではなく、基板Wの処理が実行されている間は、処理室13内の圧力が高められる。これにより、基板Wの処理中に隙間A1からミストが吹き上がって処理室13内に侵入することが抑制され、基板Wの汚染を防止することができる。一方、処理が実行されていないとき、カバー19を上昇させた状態であるため、処理室13内に残留するミストをより多く排気することができ、基板Wの汚染を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置について説明する。この第2の実施の形態に係る基板処理装置では、開口調整機構としてのカバー19及び昇降機構37に代えて、他の構造のカバー及びその駆動機構が用いられる。そのカバー及びその駆動機構は、図6A及び図6Bに示すように構成される。なお、カバー及びその駆動機構以外の構造は、前述した第1の実施の形態のものと同じであり、相違する前記カバー及びその駆動機構を中心に説明し、共通する点については適宜省略する。また、第1の実施の形態と共通する要素については同一の名称及び同一の符号を使用する。
第2の実施の形態に係る基板処理装置11では、カップ18は、前述した第1の実施の形態の場合(図1~図5B参照)と同様、処理室13を仕切る中板20bの孔20cに僅かな隙間A1をもって昇降動可能に設けられている。そして、図6Aに示すように、カップ18(壁部18a)の円形の下端縁に初期状態で円筒形状となるカバー51(調整筒体)が結合している。カバー51は、周方向に多数のカバー片51aに分割されるように切込み51bが形成されている。多数のカバー片51aのそれぞれは、カップ18(壁部18a)の下縁端にヒンジ結合し、そのヒンジを支点にしてカップ18の内側に傾斜可能になっている。それら多数のカバー片51a全体が前記ヒンジを支点にして内側に傾斜することで、それら全体としてのカバー51が、図6Bに示すように、カップ18の下端縁から下方に向けてすぼむように内側に傾斜した形状になる。なお、多数のカバー片51aで構成されるカバー51の材質として、例えば、薬液等の影響が少ないシリコンゴム等を用いることができる。
前述した構造のカバー51を、円筒状の形状(図6A参照)と、カップ18の下端縁から下方に向けてすぼむように傾斜した形状(図6B参照)との間で駆動させる駆動機構(筒体駆動機構:開口調整機構)は、次のように構成される。
図6A及び図6Bにおいて、多数のカバー片51aのそれぞれの表面には、ワイヤガイド53が設けられており、そのワイヤガイド53を貫通するようにワイヤ52(紐状部材)が円筒状に形成される多数のカバー片51aの周りに巻かれている。そして、ワイヤ52の両端部がモータを内蔵した巻取り部55(巻取り機構)に結合されている。巻取り部55によってワイヤ52がその両端部から巻き取られることにより、ワイヤ52が図6Bの矢印56の方向に引かれ、多数のカバー片51aの周りに巻かれたワイヤ52の径が小さくなる。これにより、多数のカバー片51aがカップ18の下端縁から下方に向けてすぼむように内側に傾斜する(図6B参照)。一方、巻取り部55によってワイヤ52が巻き戻されると、多数のカバー51aの復帰力によって、それら多数のカバー片51aは、元の円筒状の初期状態(図6A参照)に向かって戻る。
第2の実施の形態に係る基板処理装置11においても、筐体14内の中板20bより下方の外形が四角箱状となる空間において、カップ18(壁部18a)の開放された下端面の真下側の空間のセパレータ21で仕切られた円環状の部分を下端側流路16とする(図1において破線斜線部分参照)。この下端側流路16は、図7Aに部分的に拡大して示すように、カップ18の下端縁より下方に当該カップ18(壁部18a)の開放された下端面と平行であって、カバー51の先端縁とセパレータ21との間に形成される開口16aを通してカップ18と排気流路23a、23bとを連通させる連通部として機能する。そして、処理室13からの気体が、カップ18及び連通部としての下端側流路16の開口16a(環状)を順次通って排気流路23a、23bに流れ、更に、その排気流路23a、23b内を流れて排出される。
カバー51を傾斜駆動させる巻取り部55は、制御部26によって制御される。その具体的な制御について説明する。
制御部26は、処理室圧力検出器22による検出圧力値Aと排気流路圧力検出器25による検出圧力値Bとを所定周期で取得し、それらが取得される毎に、検出圧力値Aと検出圧力値Bとの差分(圧力差(A-B))を演算する。前記圧力差(A-B)が所定値αより大きくないと判定すると、制御部26は、ワイヤ52を巻き取るように巻取り部55を制御し、カバー51(多数のカバー片51a)を内側に傾斜させる(すぼませる)。これにより、図7Bに拡大して示すように、カップ18の下端縁より下方に形成される下端側流路16における当該カップ18(壁部18a)の下端面に平行に形成される開口16aが狭くなる。このようにカップ18の下端縁より下方に形成される下端側流路16(連通部)の開口16aが狭くなると、前述した第1の実施の形態の場合と同様に、処理室13内で生じるダウンフローの気流がカップ18から排気流路23a、23bに流れ難くなって、処理室13内の気体圧力が上昇する。そして、処理室13内の気体圧力が上昇して、処理室圧力検出器22による検出圧力値Aと排気流路検出器25による検出圧力値Bとの差分(圧力差(A-B))が前記所定値αより大きくなると、制御部26は、カバー51が内側に傾斜した状態(すぼんだ状態)を維持させる。それにより、カップ18の下方に形成される下端側流路16の開口16aが図7Aに示される状態より狭い状態に維持されて、前記圧力差(A-B)が前記所定値αより大きい状態が維持される。
前記圧力差(A-B)が所定値αより大きい状況、即ち、処理室13内の気体圧力値(A)が排気流路23a、23bの気体圧力値(B)より所定値αを越えて大きい状態が維持される状況では、第1の実施の形態の場合と同様に、中板20bとカップ18との間の僅かな隙間A1の上側に圧力がかかり、その隙間A1からミストの吹き上がりが抑えられる。これにより、処理室13に逆流した処理液のミストが基板Wに付着することを防止することができ、処理後の基板Wの品質の低下を防止することができる。
(変形例)
上述した第2の実施の形態に係る基板処理装置11で用いられたカバー51を傾斜駆動させる筒体駆動機構(ワイヤ52、巻取り部55)の変形例について説明する。この変形例は、図8に示すように構成される。
図8において、カバー51(多数のカバー片51a:調整筒体)を傾斜駆動させる筒体駆動機構は、カバー51を囲むように対向して配置された一対の枠体63a、63bと、動力源であるサーボモータ61a、61bと、サーボモータ61a、61bの動力によって一対の枠体63a、63bを相互に近づける方向及び遠ざかる方向に往復動させる直線変換機構62a、62bと、を備えている。直線変換機構62a、62bは、例えば、回転運動を直線運動に変換するボールねじを含み、サーボモータ61a、61bの正転、逆転により、一対の枠体63a、63bを近づける方向、遠ざかる方向に往復動させる。サーボモータ61a、61b及び直線変換機構62a、62は、前記調整筒としてのカバー51の傾斜及びその戻しを行う枠体駆動機構を構成する。
枠体63a、63bは、カバー51の外面に沿って配置される帯状の湾曲押さえ部63a1、63b1を有している。枠体63a、63bが近づくように移動することにより、湾曲押さえ部63a1、63b1がカバー51の多数のカバー片51aを内側に押し込む。これにより、カバー51(多くのカバー片51a)は、カップ18の下端縁から下方に向かってすぼむように内側に傾斜する。一方、枠体63a、63bが遠ざかるように移動することにより、湾曲押さえ部63a1、63b1によるカバー片51aの内側への押し込みが弱まり、多数のカバー51aの復帰力によって、それら多数のカバー片51aは、元の円筒状の初期状態に向かって戻る。
上述したようなカバー51の筒体駆動機構(枠体63a、63b、枠体駆動機構(サーボモータ61a、61b、直線変換機構62a、62b))を備えた基板処理装置11においても、前述した例(第2の実施の形態)と同様にカバー51の傾斜駆動が行われる。具体的には、処理室13内の気体圧力値Aが排気流路23a、23b内の気体圧力値Bより所定値αを越えて大きく維持されるように、カバー51を内側に傾斜させて(すぼませて)、カバー51の周縁とセパレータ21との間に形成され、カップ18の下端面に平行な円環状の開口16a(図7A、図7B参照)を、即ち、カップ18の下端縁の下方に形成される下端流路16の開口16aを、図7Aに示す状態より狭い状態(図7B参照)に維持させる。これにより、中板20bとカップ18との間の僅か隙間A1の上側に比較的大きい圧力がかかり、その隙間A1からミストの吹き上がりを抑えることが可能となって、処理室13に逆流した処理液のミストにより基板Wが汚染することを防止することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置について説明する。この第3の実施の形態に係る基板処理装置では、カップ18内と排気流路23a、23aとを開口を通して連通させる連通部、及びその開口の広さを調整する開口調整機構が、前述した各実施の形態及び変形例とは異なり、図9A、図9Bに示すような構成を含む。なお、この連通部及び開口調整機構以外の構造は、第1の実施の形態のものと基本的に同じであり、相違する前記連通部及びその開口調整機構を中心に説明し、共通する点については適宜省略する。また、第1の実施の形態と共通する要素については同一の名称及び同一の符号を使用する。
第3の実施の形態に係る基板処理装置11では、カップ18は、前述した第1の実施の形態の場合(図1~図5B参照)と同様、処理室13を仕切る中板20bの孔20cに僅かな隙間A1をもって昇降動可能に設けられている。そして、カップ18の壁部18aには、図9A及び図9Bに示すように、周方向に所定間隔で並ぶように楕円形状にて開口する通孔105a、105b、105cが形成されている。なお、図9A及び図9Bには示されていないが、壁部18aの通孔105a、105b、105cと反対側の位置にも同形状の3つの通孔が形成されている。カップ18の壁部18aの内側には、円筒形状の筒状シャッター板101(シャッター板部材)がその壁部18aの内周壁面に沿って回動自在に設けられている。筒状シャッター板101には、カップ18(壁部18a)の各通孔105a(105b、105c)に対応するように調整孔106a(106b、106c)が形成されている。カップ18の壁部18aには、各通孔105a(105b、105)より上方の所定位置に周方向に長い2つの長孔103a、103bが形成されている。また、図9A及び図9Bに示すとともに、図10に拡大して示すように、筒状シャッター板101には、外方に突出するようにガイド棒111a、111bが設けられている。それらガイド棒111a、111bがカップ18の長孔103a、103bに摺動自在に嵌まり込むようにしてカップ18と筒状シャッター板101とが結合している。筒状シャッター板101は、ガイド棒111a、111bがカップ18(壁部18a)の長孔103a、103bにガイドされつつ、カップ18(壁部18a)の内周壁面に沿って回動可能になる。そして、筒状シャッター板101をカップ18(壁部18a)内で回動させることにより、調整孔106a(106b、106c)とカップ18(壁部18a)に形成された通孔105a(105b、105c)との重なりの程度を変えることができる(図9A、図9B、及び後述する図12A、図12B参照)。
前述した筒状シャッター板101とともに開口調整機構を構成するシャッター回動機構(シャッター移動機構)は、次のように構成される。
シャッター回動機構は、動作棒113a、113b、動作変換機構115a、115b、及び動力源としてのサーボモータ116a、116bを備えている。動作棒113a、113bの一方の端部は、カップ18の長孔103a、103bを通して露出するガイド棒111a、111bの先端部に連結具112a、112bによって連結されている。動作棒113a、113bの他方の端部は、動作変換機構115a、115bに結合している。動作変換機構115a、115bは、サーボモータ116a、116の正回転及び逆回転の回転運動を往復運動に変換する機構であって、動作棒113a、113bをカップ18の壁部18aの外壁周面に沿って往復動させる。このようなシャッター回動機構により、筒状シャッター板1101は、カップ18の壁部18aの内壁周面に沿ってその周方向に往復回動可能となる。
第3の実施の形態に係る基板処理装置11においても、図11に示すように、筐体14内の中板20bより下方の外形が四角箱状となる空間において、カップ18(壁部18a)の開放された下端面の真下側の空間のセパレータ21で仕切られた円環状の部分を下端側流路16とする(図11において、破線傾斜線部分参照)。上述した構造の筒状シャッター板101は、カップ18(壁部18a)の下端縁から僅かに突出しており、その筒状シャッター板101の円形の下端縁と筐体14の底壁部14bとの間に開口16aとしての隙間(円環状)が形成される。そして、下端側流路16は、カップ18の円形の下端縁の下方に形成される開口16aを通してカップ18内と排気流路23a、23bとを連通させる連通部として機能する。ただし、筒状シャッター板101は、カップ18内で昇降動しないので、下端側流路16を排気流路23a、23bに連通させる開口16aの広さは、第1の実施の形態の場合とは異なり、一定に保たれている。ただし、この開口16aは、第1の実施の形態における初期状態(図4A参照)の開口16aより狭い。第3の実施の形態では、この開口16aと、カップ18の全開した全通孔105(105a、105a、105c)との総和が、第1の実施の形態における初期状態(図4A参照)の開口15aに相当する。
カップ18(壁部18a)に形成された各通孔105a(105b、105c)は、図9A、図9Bに示すと共に、図12A及び図12B(Dはカップ18の周方向を示す)に拡大して示すように、筒状シャッター板101の調整孔106a(106b、106c)が重なった開口部分120a(120b、120c)を通して、カップ18内と排気流路23a、23bとを連通させる連通部として機能する。そして、処理室13からの気体は、カップ18及び連通部としての下端側流路16の開口16aを順次通る一方、同様に連通部としてのカップ18の各通孔105a(105b、105c)の開口部分120a(120b、120c)も通って、排気流路23a、23bに流れ、更に、その排気流路23a、23b内を流れて排気される。
筒状シャッター板101を回動させるシャッター回動機構(サーボモータ116a、116b)は、制御部26によって制御される。その具体的な制御について説明する。
制御部26は、処理室圧力検出器22による検出圧力値Aと排気流路圧力検出器25による検出圧力値Bとを所定周期で取得し、それらが取得される毎に、検出圧力値Aと検出圧力値Bとの差分(圧力差(A-B))を演算する。前記圧力差(A-B)が所定値αより大きくないと判定すると、制御部26は、サーボモータ116a、116b(シャッター回動機構)を制御し、カップ18の各通孔105a(105b、105c)と筒状シャッター板101の調整孔106a(106b、106c)との重なりを小さくして開口部分120a(120b、120c)が狭くなるように、筒状シャッター板101を回動させる。このようにして、カップ18の各通孔105a(105b、105c)の開口部分120a(120b、120c)が、図12Bに拡大して示すように、狭くなると、処理室13内で生じるダウンフロー気流がカップ18の各通孔105a(105b、105c)の開口部分120a(120b、120c)を通して排気流路23a、23bに流れ難くなる。そのため、処理室13内の気体圧力が上昇する。つまり、開口16aに加えてカップ18の各通孔105a(105b、105c)が全開した状態のときより、気流が排気流路23a、23bに流れ難くなる。そのため、処理室13内の気体圧力が上昇する。そして、処理室圧力検出器22による検出圧力値Aと排気流路検出器25による検出圧力値Bとの差分(圧力差(A-B))が前記所定値αより大きくなると、制御部26は、サーボモータ116a、116bを停止させてカップ18の各通孔105a(105b、105c)の狭い開口部分120a(120b、120c)を維持させる。それにより、前記圧力差(A-B)が前記所定値αより大きい状態が維持される。
前記圧力差(A-B)が所定値αより大きい状況、即ち、処理室13内の気体圧力値(A)が排気流路23a、23bの気体圧力値(B)より所定値αを越えて大きい状態が維持される状況では、前述した各実施の形態の場合と同様に、中板20bとカップ18との間の僅かな隙間A1の上側に圧力がかかり、その隙間A1からミストの吹き上がりが抑えられる。これにより、処理室13に逆流した処理液のミストが基板Wに付着することを防止することができ、処理後の基板Wの品質の低下を防止することができる。
(変形例)
上述した第3の実施の形態に係る基板処理装置11で用いられた筒状シャッター板101の変形例について説明する。この変形例は、図13に示すように構成される。
図13において、カップ18の壁部18aには、周方向Dに所定間隔で並ぶように楕円形状で開口する複数の通孔130a、130bが形成されている。カップ18の壁部18aの内側には、その壁部18aの通孔130a、130bに対応するようにシャッター板133a、133bが設けられている。各シャッター板133a(133b)は、カップ18の壁部18aの湾曲形状に対応した形状を有し、その壁部18aの内周壁面に沿って回動自在になっている。また、カップ18の壁部18aには、各シャッター板133a(133b)に対向する所定位置に周方向に長い長孔103a(103b)が形成されている。各シャッター板133a(133b)には、外方に突出するようにガイド棒111a(111b)が設けられている。各ガイド棒111a(111b)がカップ18(壁部18a)の長孔103a(103b)に摺動自在に嵌まり込むようにしてカップ18と各シャッター板133a(133b)とが結合している。各シャッター板133a(133b)は、ガイド棒111a(111b)がカップ18(壁部18a)の長孔103a(103b)にガイドされつつ、カップ18(壁部18a)の内周壁面に沿ってその周方向Dに回動可能になる。そして、各シャッター板133a(133b)をカップ18(壁部18a)内で回動させることにより、シャッター板133a(133b)とカップ18(壁部18a)に形成さえた通孔130a(130b)との重なりの程度を変えることができる。
前述したシャッター板133a(133b)とともに開口調整機構を構成するシャッター回動機構(シャッター移動機構)は、前述したもの(図9A及び図9B)と同様に、動作棒113a(113b)、動作変換機構115a(115b)及び動力源としてのサーボモータ116a(116b)を備えている。このようなシャッター回動機構は、制御部26での制御のもと、シャッター板133a(133b)を、カップ18の壁部18aの内壁周面に沿ってその周方向Dに往復回動させる。
上述したようなシャッター板133a(133b)、シャッター回動機構(動作棒113a(113b)、動作変換機構115a(115b)、サーボモータ116a(116b))及び通孔130a(130b)を有するカップ18を備えた基板処理装置11では、処理室13内の気体圧力値A(処理室圧力検出器22により検出)が排気流路23a、23b内の気体圧力値B(排気流路圧力検出器25により検出)より所定値αを越えて大きく維持されるように、カップ18の各通孔130a(130b)とシャッター板133a(133b)との重なり、即ち、各通孔130a(130b)の開口部分138a(138b)の広さ、が調整される。これにより、中板20bとカップ18との間の僅か隙間A1の上側に圧力がかかり、その隙間A1からミストの吹き上がりを抑えることが可能となって、処理室13に逆流した処理液のミストにより基板Wが汚染することを防止することができる。
筒状シャッター板101(図9A及び図9B参照)及びシャッター板133a(133b)(図13参照)は、カップ18の壁部18aの内壁周面に沿ってその周方向Dに移動するものであったが、これに限定されない。筒状シャッター板101及びシャッター板133a(133b)をカップ18(壁部18a)の内壁周面に沿って上下方向に移動(昇降動)させて、通孔105a(105b、105c)と調整孔106a(106b、106c)との重なり量(開口部分120a(120b、120c)の広さ)や、シャッター板133a(133b)と通孔130a(130b)との重なり量(開口部分138a(138b)の広さ)を調整するようにしてもよい。
また、それら筒状シャッター板101、あるいは、シャッター板133a(133b)は、その先端縁が筐体14の底板部14bに接するものであってもよい。この場合、カップ18から排気通路23a、23bへの気体(処理液のミストを含み得る)の流量調整は、回動する筒状シャッター板101の調整孔106とカップ18の通孔105との重なり度合いの調整、あるいは、回動するシャッター板133a(133b)とカップ18の通孔105との重なり度合いの調整によって行われる。
また、前述したように平面視で図2に示すような構造の装置では、筐体14の左右に排気流路23a、23bが設けられる関係から、筐体14の前後の外壁部14aとカップ18との間隔が断然狭くなる。従って、この部分での圧力が高くなる傾向にあり、カップ18と中板20bとの間の隙間A1からミストが噴出しやすくなる。従って、この筐体14の前後の外壁14aとカップ18との間の間隔が狭い空間の圧力を測定して、その圧力値とカップ内の圧力値との差に基づいてカバー19等を制御することが好ましい。
更に、第1の実施の形態~第3の実施の形態において、処理室13と排気流路23a、23bとの圧力差に応じて、カバー19等の制御を行ったがこれに限らない。回転テーブル15の回転数に応じてカバー19等を制御するようにしてもよい。特に、回転テーブル15の回転数が速くなると、回転テーブル15の周りの気流も早く流れ、隙間A1からの吹出しもしやすくなる。例えば、乾燥工程では、その前工程の処理液による処理工程及びリンス工程時よりも回転テーブル15の回転数が高くなるので、吹き出し易くなる。そのため、乾燥工程に移行する前にカバー19等の動作を制御することが考えられる。
以上、本発明のいくつかの実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
11 基板処理装置
13 処理室
14 筐体
14a 外壁部
14b 底壁部
15 回転テーブル
16 下端側流路
17 回転駆動部
18 カップ
18a 壁部
18b 傾斜部
19 カバー
19a 長孔
20 内室
20a 側内壁部
20b 中板
20c 孔
20d 上内壁部
20e 仕切り壁部
21 セパレータ
22 処理室圧力検出器
23a、23b 排気流路
25 排気流路圧力検出器
26 制御部
28 ガイドピン
37 昇降機構
37a シリンダ
37b ロッド
42 ノズル
43 ノズル移動機構
43a 可動アーム
43b アーム揺動機構
51 カバー
51a カバー片
51b 切り込み
52 ワイヤ(紐状部材)
53 ワイヤガイド
55 巻き取り部(巻き取り機構)
61a、61b サーボモータ
62a、62b 直線変換機構
63a、63b 枠体
101 筒状シャッター板
103a、103b 長孔
105a、105b、105c 通孔
106a、106b、106c 調整孔
111a、111b ガイド棒
112a、112b 連結具
113a、113b 動作棒
115a、115b 動作変換機構
116a、116b サーボモータ
120a、120b、120c 開口部分
130a、130b 通孔
133a、133b シャッター板
138a、138b 開口部分

Claims (11)

  1. 気体が導入される処理室に搬入されて、回転する回転テーブルに保持された基板に処理液を供給して基板処理を行う基板処理装置であって、
    前記回転テーブルを囲むように設けられ、前記回転テーブルの回転によって回転する前記基板から飛散する処理液を受け止める、上端面及び下端面のそれぞれが開放された環状のカップと、
    前記カップの外壁面との間に隙間を介して位置し、前記カップの外側において前記処理室と前記下端面側の空間とを区画する中板と、
    前記下端面側の空間を含み、前記処理室からの気体を排出するための排気流路と、
    前記隙間よりも前記カップ側において前記カップ側の空間と前記下端面側の空間とを開口を通して連通させ、前記カップ内からの気体を前記排気流路に流す連通部と、
    前記連通部の前記開口の広さを調整する開口調整機構と、を有する基板処理装置。
  2. 前記連通部は、前記カップを、前記カップの下端縁より下方に形成される前記開口としての隙間を通して前記排気流路に連通させる下端側流路を含み、
    前記開口調整機構は、
    前記カップの内周壁面に沿って昇降動が可能であって、その昇降動により前記カップの下端縁からの突出量が可変となる調整筒体と、
    前記調整筒体を昇降動させる昇降機構と、を備え、
    昇降動による前記調整筒体の前記カップの下端縁からの突出量を調整することにより、前記カップの下端縁より下方に形成される前記開口の広さを調整する、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記連通部は、前記カップを、前記カップの下端縁より下方に前記下端面と平行に形成される開口を通して前記排気流路に連通させる下端側流路を含み、
    前記開口調整機構は、
    前記カップの下端縁から下方に向けてすぼむように内側に傾斜可能な調整筒体と、
    前記調整筒体を傾斜駆動させる筒体駆動機構と、を備え、
    傾斜駆動による前記調整筒体の内側への傾斜の程度を調整することにより、前記調整筒体の下端縁に囲まれて形成される前記開口の広さを調整する、請求項1記載の基板処理装置。
  4. 前記カップには、前記開口としての通孔が形成され、
    前記開口調整機構は、
    前記通孔を覆う量が可変となるように前記カップの内周壁面に沿って移動可能なシャッター板部材と、
    前記シャッター板部材を移動させるシャッター移動機構と、を有し、
    前記連通部は、前記シャッター板部材にて覆われていない部分を通して前記カップ内と前記排気流路とを連通させる前記カップの前記通孔を含む、請求項1記載の基板処理装置。
  5. 前記シャッター板部材には調整孔が形成されており、
    前記シャッター移動機構は、前記シャッター板部材を移動させて、前記調整孔と前記カップに形成された前記通孔との重なりの程度を調整するようにした、請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記シャッター板部材は、前記カップの内周壁面に沿って回動可能に設けられた筒状シャッター板であって、
    前記シャッター移動機構は、前記筒状シャッター板を前記カップの内周壁面に沿って回動させるシャッター回動機構を有する、請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記処理室内の第1気体圧力を検出する第1圧力検出手段と、
    前記排気流路内の第2気体圧力を検出する第2圧力検出手段と、
    前記第1気体圧力と前記第2気体圧力との差分に基づいて、前記開口調整機構を制御する制御部と、を有する請求項1乃至6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記制御部は、前記第1気体圧力が第2気体圧力より所定値を越えて大きくなるように、前記開口調整機構を制御する圧力差維持制御手段を有する、請求項7記載の基板処理装置。
  9. 気体が導入される処理室に搬入されて、回転する回転テーブルに保持された基板に処理液を供給して基板処理を行う基板処理方法であって、
    前記回転テーブルを囲むように設けられ、前記回転テーブルの回転によって回転する前記基板から飛散する処理液を受け止める、上端面及び下端面のそれぞれが開放された環状のカップの内側の空間と、前記カップの外壁面との間に隙間を介して位置する中板によって前記処理室と区画された前記下端面側の空間とを、前記隙間よりも前記カップ側において開口を通して連通させて前記カップ内からの気体を、前記下端面側の空間を含み、前記処理室からの気体を排出するための排気流路に流す連通部における前記開口の広さを調整する開口調整ステップを有する基板処理方法。
  10. 前記処理室内の第1気体圧力値を検出する第1圧力検出ステップと、
    前記排気流路内の第2気体圧力値を検出する第2圧力検出ステップと、を有し、
    前記開口調整ステップは、前記第1気体圧力値と前記第2気体圧力値との差分に基づいて、前記開口の広さを調整する、請求項9記載の基板処理方法。
  11. 前記開口調整ステップは、前記第1気体圧力値が第2気体圧力値より所定値を越えて大きくなるように、前記開口の広さを調整する、請求項10記載の基板処理方法。
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