JP2002159118A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2002159118A
JP2002159118A JP2000351825A JP2000351825A JP2002159118A JP 2002159118 A JP2002159118 A JP 2002159118A JP 2000351825 A JP2000351825 A JP 2000351825A JP 2000351825 A JP2000351825 A JP 2000351825A JP 2002159118 A JP2002159118 A JP 2002159118A
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    • H05K7/026Multiple connections subassemblies
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R9/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, e.g. terminal strips or terminal blocks; Terminals or binding posts mounted upon a base or in a case; Bases therefor
    • H01R9/22Bases, e.g. strip, block, panel
    • H01R9/226Bases, e.g. strip, block, panel comprising a plurality of conductive flat strips providing connection between wires or components
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/02Details
    • H02G3/08Distribution boxes; Connection or junction boxes
    • H02G3/086Assembled boxes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線板と、布線シートと、ロアカバーとの組
付性を損なわないようにしながら、組立誤差の少ない電
気接続箱を提供することを目的とする。それに加え、布
線シートの布線エリアを広げて布線シート上に無駄なく
布線を配策する。 【解決手段】 アッパカバー1と、バスバー5の取り付
けられた配線板4と、布線シート6と、このバスバー5
の端子5′を挿通させるキャビティ8aが設けられたロ
アカバー10とを備える電気接続箱Xにおいて、布線シ
ート6にバスバー5の端子5′が挿通されるキャビティ
7aを設け、これにより配線板4を組み付けた布線シー
ト6をロアカバー10に取り付ける際に、バスバー5の
端子5′と、バスバー5の端子5′を挿通させるキャビ
ティ8aとの組立誤差量を小さくした電気接続箱Xとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車など
の電気配線に使用されるジャンクションボックス(J/
Bと略称する)、リレーボックス(R/Bと略称する)
などの電気接続箱に関し、ロアカバー、布線シートなど
の組付性を向上するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のジャンクションボックスもしくは
ジャンクションブロック、またはリレーボックスなどの
電気接続箱Xおよびその中に収納される配線板4などの
各部品について図9をもとに簡単に説明する。
【0003】図9は、従来の電気接続箱Xを示した分解
斜視図である。アッパカバー1と、配線板4と、布線シ
ート6と、布線9と、ロアカバー10などを組み付けて
電気接続箱Xが構成される。まず電気接続箱Xは、合成
樹脂製のアッパカバー1とロアカバー10とからなる接
続箱本体を備えるものである。接続箱本体内には、例え
ば、バスバー、回路板などから構成される配線板4が配
設され、バスバーなどの端子がアッパカバーのコネクタ
内に位置する。ここで、図9に示される配線板4、布線
シート6からなる組立体を、別にバスバーアッセンブリ
と呼んでもよい。
【0004】アッパカバー1は、ミニヒューズなどの収
納部およびコネクタハウジングなどを備え、バスバー、
ミニヒューズ用F−F端子などの端子類、配線板などの
内蔵部品を保護するカバーを指し、メインカバーとも呼
ばれている。尚、用途、使用条件などによっては、ロア
カバーをメインカバーとして使用してもよい。
【0005】ロアカバー10はミニヒューズなどの収納
部およびコネクタハウジングなどを備え、バスバー、配
線板、ミニヒューズ用F−F端子などの内装部品を保護
するカバーで、一般にアッパカバー1とアッセンブリー
されて電気接続箱Xが形成される。ロアカバー10は、
アンダカバーとも呼ばれる。
【0006】ここで、F−F端子について簡単に説明す
ると、F−F端子とは端子の両末端に雌嵌合部を備える
端子であり、接続する部品により、例えば、バスバーと
ヒューズとを接続するためのヒューズ用F−F端子、バ
スバーとリレーとを接続するためのリレー用F−F端子
などのように使い分けられている。F−F端子のFの由
来は、外来語のフィメールを指し雌を意味している。
【0007】このようなジャンクションボックスもしく
はジャンクションブロック、リレーボックスなどの電気
接続箱Xは、複数のコネクタ、リレー、ヒューズなどを
電線またはバスバーなどから回路を構成する部分と一体
的に組みつけた状態のブロック部品を言い、通常はワイ
ヤハーネスを分割するかたちで使用される。そして、配
線板4はバスバーおよび電線の保持、絶縁の機能をもっ
たプレートをいい、バスバーは導電性金属板により電気
回路を多分岐し、多数の電気的接触片の形成された電気
回路網によって構成される。バスバーはブスバーとも呼
ばれている。
【0008】図9に示されるロアカバー10の底壁部分
にキャビティ構成部8cが設けられ、このキャビティ構
成部8cにアライメント吸収キャビティ8aなどのキャ
ビティ8aが設けられている。このアライメント吸収キ
ャビティ8aは、ロアカバー10の側壁よりもやや内部
に寄せられた位置に備えられている。配線板4は、アッ
パカバー1側の配線板4aと、布線シート6側の配線板
4bとから構成され、このような配線板4の下面側に、
ロアカバー10のアライメント吸収キャビティ8aに対
応したバスバーが設けられている。
【0009】また、このような配線板4の下側に、布線
シート6が取り付けられている。そして、布線シート6
の下部に、布線9などの電線9が曲線となるようにし
て、布線シート6の所定の位置に取り付けられる。前記
バスバーが、ロアカバー10のキャビティ構成部8cに
設けられたアライメント吸収キャビティ8aに収まる際
の状態について図10を用いて説明する。
【0010】図10は、従来のアライメント吸収キャビ
ティ8aの周辺部を示した縦断面図である。バスバー5
すなわちここではコネクタ用バスバー5cの端子5′の
部分が拡大されて示されている。コネクタ用バスバー5
cの先端部分はバスバータブ5bが設けられて、バスバ
ー5がアライメント吸収キャビティ8aに挿入され易い
ような形状となっている。
【0011】一方、ロアカバー10は、主に、底壁10
aと側壁10bとから構成され、この底壁10aはリブ
10kなどで補強されている。このような底壁10aに
キャビティ構成部8cが設けられ、このキャビティ構成
部8cにアライメント吸収キャビティ8aが設けられて
いる。
【0012】ロアカバー10に設けられたアライメント
吸収キャビティ8aは、上部に挿入口8fを備え、この
内部に傾斜部8eが設けられて、コネクタ用バスバー5
cをアライメント吸収キャビティ8aに導き入れ易くし
ている。アライメント吸収キャビティ8aの下部に、バ
スバー5が貫通するための突出口8gが設けられてい
る。
【0013】アライメント吸収キャビティ8aの下部す
なわちロアカバー10の下面側に、コネクタハウジング
8が備えられている。図9に示される配線板4と、布線
9の取り付けられた布線シート6と、ロアカバー10と
を組み立てることにより、図10に示されるコネクタ用
バスバー5cは、アライメント吸収キャビティ8aに収
容されると共にアライメント吸収キャビティ8aを貫通
してコネクタハウジング8側へ突き出される。このよう
にして雄型コネクタが形成される。このようなコネクタ
に、雌型コネクタの取り付けられたワイヤハーネスなど
他の電気関連部品が接続される。
【0014】図11は、配線板が組み付けられた従来の
布線シート6の布線エリアA周辺部を示した下面図であ
る。ロアカバー10の底壁の上部面より上側に向けて、
布線9の取り付けられた布線シート6を眺めた状態の断
面図を描いた概念図である。布線シート6はロアカバー
10に組み付けられてロアカバー10のキャビティ構成
部8cおよびアライメント吸収キャビティ8aを避ける
ように形成されている。
【0015】布線シート6の基板6aに、数多くの布線
9が所定の位置に取り付けられている。布線9は、適度
に曲げられるなどして配策され、このようにして布線エ
リアAが形成されている。このような布線9は、配線板
の下面部に設けられた所定の多くの圧接端子15によっ
て電気的に接続される。その他に、布線シート6をアッ
パカバー1、側壁10bなどを備えるロアカバー10、
配線板4などと精度よく組み付けるための位置決め用孔
6cが、布線シート6の基板6aに複数箇所ほど設けら
れている。
【0016】一方、周辺技術に目をむけると、実公平3
−40048号公報が挙げられる。実公平3−4004
8号公報では、電気接続箱が紹介されており、ワイヤハ
ーネスの接続に使用する電気接続箱に関し、箱内に収容
したブスバー配線のタブ端子の垂直度を確保し、外部コ
ネクタとの接続性を向上させるようにしたものが紹介さ
れている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】一般に、配線板に取り
付けられたバスバーの端子は、精度よく整列されて取り
付けられておらず、比較的ばらついた状態で配線板に取
り付けられていることが多い。そのため、図9および図
10に示されるロアカバー10のアライメント吸収キャ
ビティ8aに関し、図10に示されるように、アライメ
ント吸収キャビティ8aの挿入口8fを大きくとって、
配線板4に設けられた不揃いのバスバー5の端子5′
を、ロアカバー10のアライメント吸収キャビティ8a
に挿入し易くさせる必要があった。
【0018】しかし、図10に示される形状をしたアラ
イメント吸収キャビティ8aでは、コネクタ用バスバー
5cの端子5′を受け入れ易い反面、比較的、長い傾斜
部8eを必要とするため、これに伴ってキャビティ構成
部8cを大きくしなければならなかった。図10でも示
されるように、ロアカバー10の底壁10aの板厚に比
べて、アライメント吸収キャビティ8aを含むキャビテ
ィ構成部8cの高さは、側壁10bの高さよりも高く設
定されている。
【0019】これはアライメント吸収キャビティ8aの
バスバー5の挿入口8fをある程度大きく確保するため
である。そのようにするために、アライメント吸収キャ
ビティ8a内の傾斜部8eの部分を比較的長く取ること
によって、アライメント吸収キャビティ8aのバスバー
5の挿入口8fを大きくするように設定されている。こ
のようなことから、アライメント吸収キャビティ8aに
必要な長さの分だけを確保するため、ロアカバー10の
上面側に設けられるキャビティ構成部8cの高さは、他
の部分と比べて高く設定しなければならなかった。
【0020】従来のこのようなロアカバー10の形状で
あると、電気接続箱Xの小型化を図ることが難しかっ
た。また、ロアカバー10の成形用金型に関しても、前
記キャビティ構成部8cの突出した部分のために、その
分を見込んだ大きさの成形用金型を用意しなければなら
なく、成形用金型の費用低減化を阻む結果にもなってい
た。
【0021】また、図11に示されるように、従来の布
線シート6は、布線エリアAが狭いものであった。詳し
く説明すると、従来の布線シート6は、ロアカバー10
のキャビティ構成部8cおよびアライメント吸収キャビ
ティ8aの部位を避けるために、これに対応した逃がし
形状いわゆるコの字形状となっていた。このため、布線
シート6は、限られた大きさのものとなってしまい、結
果として、布線エリアAの狭い布線シート6を電気接続
箱Xに用いざるを得なかった。
【0022】所定の面積の布線エリアAを確保すると共
に、ロアカバー10のキャビティ構成部8cおよびアラ
イメント吸収キャビティ8aの部位を避けるための逃が
し部分も確保しなければならなかったので、このような
形状の布線シート6に伴なって、電気接続箱Xの小型・
軽量化を図ることが難しかった。
【0023】本発明は、配線板と、布線シートと、ロア
カバーとの組付性を損なわないようにしながら、組立誤
差の少ない電気接続箱を提供することを目的とする。そ
れに加えて、布線シートの布線エリアを広げて布線シー
ト上に無駄なく布線を配策することを目的とする。そし
てこれに付随して、布線シートとロアカバーの小型化を
はかり、布線シート、ロアカバーの成形金型の小型化お
よびこれに伴なう金型構造の簡略化を図ると共に、布線
シート、ロアカバーの材料費の低減化を進めるものであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、アッパカバーと、バスバー
の取り付けられた配線板と、布線シートと、バスバーの
端子を挿通させるキャビティが設けられたロアカバーと
を備える電気接続箱において、布線シートにバスバーの
端子が挿通されるキャビティを設け、これにより配線板
を組み付けた布線シートをロアカバーに取り付ける際
に、バスバーの端子と、バスバーの端子を挿通させるキ
ャビティとの組立誤差量を小さくした電気接続箱とした
のである。
【0025】このような手段を採用すれば、従来の電気
接続箱のように、布線シートが組み付けられた配線板と
ロアカバーとを組み立てる際に、この時に必要とされる
前記バスバーの端子と前記キャビティとの取付誤差量を
予め見積もって、挿入口が大きくしかも所定の挿通長さ
を要するキャビティをロアカバーに設ける必要性がなく
なる。従ってロアカバーの小型化、軽量化、またロアカ
バーを製作するための成形金型の費用低減化を図ること
が可能となる。
【0026】詳しく説明すると、従来のように布線シー
トにキャビティを設けずに、ロアカバーだけにキャビテ
ィを設け、前記ロアカバーに設けられたキャビティだけ
に頼って、配線板のバスバーの端子と、ロアカバーのキ
ャビティとの取付誤差量を吸収しようとすると、布線シ
ートを中間に介して配線板とロアカバーとを組み立てる
際に、布線シートの取付誤差量を含めて、配線板とこれ
に取り付けられた各バスバーと、布線シートと、ロアカ
バーとの全体の取付誤差量を考慮する必要性が生じる。
【0027】配線板に取り付けられたバスバーの端子
は、精度よく整列されて取り付けられておらず、比較的
ばらついた状態で配線板に取り付けられていることが多
い。そのため、ロアカバーのキャビティの挿入口を大き
くとって、配線板に設けられた不揃いのバスバーの端子
を、ロアカバーのキャビティに挿入し易くさせる必要が
あった。
【0028】しかし挿入口を大きくするだけでは、バス
バーの端子は、ロアカバーのキャビティ内で精度よく位
置決めをすることができないので、キャビティのバスバ
ーの挿入口から突出口にかけてキャビティ内に傾斜部を
設け、この傾斜部をバスバーの端子の挿入口から突出口
に向けて少しずつ狭めてゆくようにして、バスバーの端
子を精度よく位置決めするようにしている。このように
してバスバーの端子の組み付け誤差を小さくしようとす
ると、結果としてキャビティ構成部の長さを多くとると
いうことになってしまう。
【0029】しかし、布線シートにキャビティを設け
て、布線シートのキャビティにバスバーを介して、バス
バーの取り付けられた配線板、布線シート、ロアカバー
を組み付けて電気接続箱を構成すれば、配線板と布線シ
ートとロアカバーのバスバーに係る組立誤差を、布線シ
ートのキャビティとロアカバーのキャビティとに分散さ
せることができる。
【0030】配線板のバスバーの端子は、布線シートの
キャビティを介すことにより揃えられるので、このよう
な配線板と布線シートとを組み合わせた状態であれば、
ロアカバーのキャビティにバスバーの端子を挿入する際
に、バスバーの端子のバラツキを小さくした状態で組み
付けることができる。従って、ロアカバーに設けられた
キャビティおよびこの周辺部を大きくする必要もなくな
る。
【0031】また、このような布線シートと配線板とを
組み合わせることで、配線板に取り付けられたバスバー
の端子は、布線シートに設けられたキャビティに案内さ
れる状態となるため、バスバータブの振れは小さくな
る。配線板と布線シートとを組み合わせたユニットをロ
アカバーに取り付ける際に、容易に取り付け可能となる
ので、組立作業の迅速化、効率化を図ることができ、組
立作業性に優れた電気接続箱を提供することができる。
【0032】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
電気接続箱に係る発明であって、前記布線シートに設け
られた前記キャビティは、挿入口より突出口まで傾斜部
が設けられて下部に向かうと共に先すぼみとなり、この
突出口の前記バスバーの前記端子の厚さに対応した部分
の長さは、バスバーの端子の厚さに略等しい電気接続箱
としたのである。
【0033】このような手段を採用すれば、配線板に設
けられたバスバーを、布線シートに設けられたキャビテ
ィに導き入れ易くすると共に、配線板に設けられたバス
バーを、布線シートを介してロアカバーに組み付けてコ
ネクタを構成する際に、バスバー周辺に係る組付誤差量
を少なくすることが可能となる。
【0034】配線板に取り付けられた不揃いのバスバー
を、布線シートのキャビティに挿入し易くするために、
キャビティの挿入口の大きさを広くとる必要がある。し
かし、バスバーをキャビティ内で精度よく位置決めする
ために、この突出口のバスバーの端子の厚さに対応した
部分の長さは、バスバーの端子の厚さと略等しい程度の
寸法に設定する。また、バスバーの端子が布線シートの
キャビティに挿入される際に、バスバーの端子が、キャ
ビティの挿入口から突出口まで滑らかにスムーズに通る
ことができるようにするために、キャビティの挿入口か
ら突出口まで傾斜部を設ける。
【0035】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の電気接続箱に係る発明であって、前記ロアカバ
ーに設けられた前記キャビティの上下方向の長さは、こ
のロアカバーの底壁の厚さに略等しい電気接続箱とした
のである。
【0036】このような手段を採用すれば、バスバーの
端子を挿入して精度よく位置決めをするためのロアカバ
ーのキャビティとこの周辺部を小さくできるので、ロア
カバーの小型化を図ることが可能となり、これに伴って
ロアカバーの成型用金型の小型化、成型用金型に関する
費用の低減化を図ることができる。
【0037】本発明は、配線板に取り付けられたバスバ
ーの端子と、ロアカバーのキャビティとの取付誤差量を
少なくするために、布線シートにバスバーの端子を挿入
するためのキャビティを設けているので、配線板と布線
シートとを組み付けたものをロアカバーに取り付ける際
に、バスバータブの振れを小さくすることができる。こ
れに伴って、配線板を布線シートに組み付けたものをロ
アカバーに取り付ける際の組み付け誤差量を少なくでき
ると共に、ロアカバーのキャビティおよびこの周辺部の
小型化を図ることが可能となる。
【0038】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の電気接続箱に係る発明であって、前
記ロアカバーの前記キャビティに対応して、コネクタハ
ウジングをこのロアカバーの下部に設けた電気接続箱と
したのである。
【0039】このような手段を採用すれば、前述したバ
スバーの端子と、コネクタハウジングから雄型コネクタ
が構成され、このような雄型コネクタに相手側の雌型コ
ネクタなどを取り付けて電気的な接続を可能とすること
ができる。従って、本発明の電気接続箱に、他の電気接
続部品を簡単に接続することができる。
【0040】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の電気接続箱に係る発明であって、前
記布線シートの前記キャビティをこの布線シートの布線
エリア内に設けた電気接続箱としたのである。
【0041】このような手段を採用すれば、布線シート
を構成する基板のスペースに制約されることなく、無駄
なく布線、キャビティなどを布線シートに設けることが
できる。従って、布線シートの基板の面積を有効に使用
することが可能となり、これに伴なって電気接続箱の小
型・軽量化を図ることが可能となる。
【0042】従来の布線シートは、ロアカバーのキャビ
ティ構成部およびキャビティの部位を避けるために、こ
れに対応した逃がし形状となっていた。このため、布線
シートは、限られた大きさのものとなってしまい、結果
として布線エリアの狭い布線シートを電気接続箱に用い
なければならなかった。
【0043】このように、従来の布線シートであると、
所定の面積の布線エリアを確保すると共に、ロアカバー
のキャビティ構成部およびキャビティの部位を避けるた
めの逃がし部分も確保しなければならなかったので、こ
のような布線シートに伴なって、電気接続箱の小型・軽
量化を図ることが難しかった。しかし、本発明を採用す
れば、小型化され軽量化された電気接続箱を提供するこ
とが可能となる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気接続箱の
一例の実施形態を、図1〜図8に基づいて説明する。上
記従来の電気接続箱と同じ呼び名の部分には、それらに
付された符号と同一の符号を付し、その構造についての
詳細な説明を省略した。
【0045】ここで電気接続箱X、Y、Zについて説明
すると、電気接続箱Xは、アッパカバー1と、配線板4
と、布線シート6と、ロアカバー10とから構成される
第1の電気接続箱Xを指す。また電気接続箱Yは、前記
第1の電気接続箱Xに組み付けられる第2の電気接続箱
Yを指す。そして電気接続箱Zは、前記第1の電気接続
箱Xと前記第2の電気接続箱Yとを組み付けて構成され
た電気接続箱Zを指す。
【0046】図1および図2に示されるように、アッパ
カバー1のヒューズ2、リレー3、3′の取り付けられ
る側を上側とし、図4で示される布線シート6に布線9
の取り付けられる側を下側とする。詳しく説明すると、
図1〜図4、図6、図7で主に示されている部位側を電
気接続箱X、Y、Zの上面側とし、これと反対側の面を
下面側とする。また、図4に示される布線シート6のア
ライメント吸収キャビティ7aの取り付けられた側を前
側もしくは手前側、これと相反する方向を後側もしくは
奥側とする。ここでは、キャビティ7a、8aを具体的
にアライメント吸収キャビティ7a、8aと呼ぶ。
【0047】また本発明でいうコネクタとは、少なくと
もコネクタハウジングに、端子、電線などの電気接続部
を備え、またこれ以外に、ターミナル、パッキン、ゴム
栓、リアホルダなどを組み付けた状態の電気的接続を目
的とした部品を指す。コネクタは、一般に雄端子の収容
されたものは雄コネクタと呼ばれ、雌端子の収容された
ものは雌コネクタと呼ばれているが、本発明では少なく
とも端子とコネクタハウジングが備えられるものであれ
ば、これをコネクタと呼ぶ。また、本発明でいう布線と
は、導体や、絶縁被覆材で保護された導体、また複数の
導体が束ねられた芯線を含め、これらを総称して指す。
また、布線シートは別に布線板と呼んでもよい。
【0048】図1は、本発明の電気接続箱Xと第2の電
気接続箱Yとを組み合わせて電気接続箱Zを構成する際
の概念を示した分解斜視図である。アッパカバー1と、
配線板4と、布線シート6と、ロアカバー10を組み合
わせて、電気接続箱Xが組み立てられる。またそのよう
な電気接続箱Xを構成するアッパカバー1の所定の位置
に、ヒューズ2、リレー3、3′などが取り付けられ
る。
【0049】配線板4は、アッパカバー1側の配線板4
aと布線シート6側の配線板4bとを組み合わせて構成
されている。このような配線板4の下部より、コネクタ
用バスバー5cなどのバスバー5の端子5′が、下部に
向けて取り付けられている。このようなバスバー5の端
子5′を挿通させるアライメント吸収キャビティ8a
が、ロアカバー10の底壁に設けられている。そして布
線シート6の基板にも、バスバー5の端子5′が挿通さ
れるアライメント吸収キャビティ7aが設けられてい
る。
【0050】このようにすることで、配線板4を組み付
けた布線シート6をロアカバー10に取り付ける際に、
バスバー5の端子5′と、バスバー5の端子5′を挿通
させるアライメント吸収キャビティ8aとの組立誤差量
を小さくすることができる。
【0051】図9に示される従来の電気接続箱Xのよう
に、布線シート6が組み付けられた配線板4とロアカバ
ー10とを組み立てる際に、図10に示されるように、
組み立て時に必要とされるコネクタ用バスバー5cなど
のバスバー5の端子5′と、ロアカバー10に設けられ
たキャビティ構成部8cのアライメント吸収キャビティ
8aとの取付誤差量を予め見積もって、挿入口8fが大
きくしかも所定の挿通長さを要するアライメント吸収キ
ャビティ8aを、ロアカバー10に設ける必要性がなく
なる。従ってロアカバー10の小型化、軽量化、またロ
アカバー10を製作するための成形金型の費用低減化を
図ることが可能となる。
【0052】詳しく説明すると、従来のように布線シー
ト6にアライメント吸収キャビティを設けずに、ロアカ
バー10だけにアライメント吸収キャビティ8aを設
け、ロアカバー10に設けられたアライメント吸収キャ
ビティ8aだけに頼って、配線板4のバスバー5の端子
5′と、ロアカバー10のアライメント吸収キャビティ
8aとの取付誤差量を吸収しようとすると、布線シート
6を中間に介して配線板4とロアカバー10とを組み立
てる際に、布線シート6の取付誤差量を含めて、配線板
4とこれに取り付けられた各バスバー5と、布線シート
6と、ロアカバー10との全体の取付誤差量を考慮する
必要性が生じる。
【0053】配線板4に取り付けられたバスバー5の端
子5′は、精度よく整列されて取り付けられておらず、
比較的ばらついた状態で配線板4に取り付けられている
ことが多い。そのため、図10に示されるように、ロア
カバー10のアライメント吸収キャビティ8aの挿入口
8fを大きくとって、配線板4に設けられた不揃いのバ
スバー5の端子5′を、ロアカバー10のアライメント
吸収キャビティ8aに挿入し易くさせる必要があった。
また、バスバー5にバスバータブ5bを設けて、バスバ
ー5の端子5′が、ロアカバー10のアライメント吸収
キャビティ8aに挿入され易くするようにしている。
【0054】しかしアライメント吸収キャビティ8aの
挿入口8fを大きくするだけでは、バスバー5の端子
5′は、ロアカバー10のアライメント吸収キャビティ
8a内で精度よく位置決めをすることができない。その
ためアライメント吸収キャビティ8aのバスバー5の挿
入口8fから突出口8gにかけて、アライメント吸収キ
ャビティ8a内に傾斜部8eを設け、この傾斜部8eを
バスバー5の端子5′の挿入口8fから突出口8gに向
けて少しずつ狭めてゆくようにして、バスバー5の端子
5′を精度よく位置決めするようにしている。このよう
にしてバスバー5の端子5′の組み付け誤差を小さくし
ようとすると、結果としてキャビティ構成部8cの長さ
を多くとるということになってしまう。
【0055】しかし、図1、図4、図5に示されるよう
に、布線シート6にアライメント吸収キャビティ7aを
設けて、図8に示されるように、布線シート6のアライ
メント吸収キャビティ7aにバスバー5を介して、バス
バー5の取り付けられた配線板4、布線シート6、ロア
カバー10を組み付けて、図1に示される電気接続箱X
を構成すれば、配線板4と布線シート6とロアカバー1
0のバスバー5に係る組立誤差を、布線シート6のアラ
イメント吸収キャビティ7aと、ロアカバー10のアラ
イメント吸収キャビティ8aとに分散させることができ
る。
【0056】図8に示されるように、配線板4のバスバ
ー5の端子5′は、布線シート6のアライメント吸収キ
ャビティ7aを介すことにより揃えられるので、このよ
うな配線板4と布線シート6とを組み合わせた状態であ
れば、ロアカバー10のアライメント吸収キャビティ8
aにバスバー5の端子5′を挿入する際に、バスバー5
の端子5′のバラツキを小さくした状態で組み付けるこ
とができる。従って、ロアカバー10に設けられたアラ
イメント吸収キャビティ8aおよびこの周辺部を大きく
する必要もなくなる。
【0057】また、このような布線シート6と配線板4
とを組み合わせることで、配線板4に取り付けられたバ
スバー5の端子5′は、布線シート6に設けられたアラ
イメント吸収キャビティ7aに案内される状態となるた
め、バスバータブ5bの振れは小さくなる。バスバー5
の備えられた配線板4と布線シート6とを組み合わせた
ユニットをロアカバー10に取り付ける際に、容易に取
り付け可能となるので、組立作業の迅速化、効率化を図
ることができ、組立作業性に優れた電気接続箱Xを提供
することができる。
【0058】図2は、図1に示されるアッパカバー1
と、これに取り付けられるヒューズ2、リレー3、3′
などを示した拡大斜視図である。アッパカバー1は天壁
1aとこの天壁1aの四方を取り囲む側壁1bとを備
え、天壁1aには、各種のコネクタハウジング1g、1
g′、ヒューズ取付部2a、2a′、リレー取付部3
a、3a′などが設けられている。
【0059】側壁1bに取付部1dが設けられ、この側
壁1bに向かい合うもう一つの側壁1bに取付部1d′
が設けられている。また取付部1d′には取付用孔1
d″が設けられている。図1に示されるアッパカバー1
とロアカバー10とを組み付けるために、図6に示され
るロアカバー10の側壁10bの上部に設けられた係止
用突起10eに対応して、図2に示されるアッパカバー
1の側壁1bの内側に、係合部位1eが複数ほど設けら
れている。
【0060】また、図1に示されるアッパカバー1と、
各配線板4a、4bより構成される配線板4と、布線シ
ート6と、ロアカバー10とを精度良く組み付けるため
に、図2に示されるアッパカバー1に設けられた天壁1
aの所定の部位に、位置決め用孔1cが2ヶ所ほど設け
られている。このような位置決め用孔1cに、寸法精度
の管理された棒材などからなる治工具を挿通させて位置
決めを行なうことにより、図1に示されるアッパカバー
1と、配線板4と、布線シート6と、ロアカバー10と
を精度良く迅速に組み立てることができる。
【0061】また、アッパカバー1とロアカバー10と
を精度よく取り付け可能とするために、図6のロアカバ
ー10の位置決め用突片10fに対応して、図2に示さ
れるアッパカバー1の側壁1bに、位置決め用凹部1f
が設けられている。
【0062】そして、各種コネクタ類が取り付けられる
ための、それぞれ異なる形状をしたコネクタハウジング
1g、1g′が、図2のアッパカバー1の天壁1aに設
けられている。例えば電源用コネクタハウジング1g′
に、電源用のソケットが差し込まれる。その他、地球環
境問題に対処するために容易にリサイクル可能とするた
め、アッパカバー1の上面には、このアッパカバー1の
材質名が、射出成形による転写などで刻印されるなどし
て表示される。
【0063】図2に示されるように、アッパカバー1の
天壁1aに備えられたヒューズ取付部2a、2a′に、
ヒューズ2などの回路保護部品が取り付けられる。ま
た、リレー取付部3a、3a′に、リレー3、3′など
が取り付けられる。このようにして、アッパカバー1の
上面に備えられた所定の位置に、ヒューズ2、リレー
3、3′などの電気関連部品が取り付けられる。
【0064】ここでヒューズについて簡単に説明する
と、ヒューズは配線回路中に取り付けられ、過大電流が
流れた場合に速やかに溶断されて機器の損傷を防ぐ回路
保護部品であり、一般的に大電流回路に使用される。ヒ
ューズの種類としては、大電流ヒューズ(20A〜12
0A)、ブレード型ヒューズ(30A以下)などが挙げ
られる。また、大電流ヒューズの中で30A〜40A前
後のものは、中電流ヒューズと呼ばれることもある。こ
のような中電流用ヒューズは、従来の大電流ヒューズよ
りも小型化をねらったヒュージブルリンクである。
【0065】図3は、図1に示される配線板4と、これ
に取り付けられる各種電気関連部品などを示した拡大斜
視図である。図3に示される配線板4は、アッパカバー
側の配線板4aと、布線シート側の配線板4bとを重ね
合わせて組み付けた状態の配線板4である。
【0066】各配線板4a、4bは、基板4dとこの基
板4dの四方を取り囲む外周リブ4eから形成されてい
る。また図3にも示されるように、配線板4の基板4d
の上面や下面に、各種のバスバー5c、5c′、5d、
5e、5fが、ところ狭しと配列されていることから、
このような配線板4をバスバーアッセンブリと呼んでも
よい。
【0067】アッパカバー側の配線板4aの上面もしく
は下面、また、布線シート側の配線板4bの上面もしく
は下面を介して、コネクタ用バスバー5c、5c′、ヒ
ューズ用バスバー5d、リレー用バスバー5e、電源用
バスバー5fなどが設けられている。これらの各種バス
バー5c、5c′、5d、5e、5fは、配線板4の基
板4dに取り付けられて他の電気部品などに接続されて
いるバスバー本体5aから折り曲げられて形成され、端
子としての機能を果たす。
【0068】また、ヒューズ用バスバー5dは、その形
状から挟持型端子もしくは音叉型端子とも呼ばれる。ま
た前記の各種バスバーには、必要に応じ中継端子5g、
5g′が取り付けられている。図3では、リレー用F−
F端子5hなどを含めた各種の中継端子5g、5g′、
5hが特定のバスバーに取り付けられている。
【0069】また、配線板4の下面側に見られるよう
に、各種バスバーから布線などの電線へ電気的に接続す
るための圧接端子が、所定のバスバーもしくはバスバー
本体より、布線シート側の配線板4bの下面側より突出
して設けられている。
【0070】ここで圧接端子について簡単に説明する。
圧接端子は、傾斜部が互いに向かい合うようにして2つ
の圧接刃が平行に並べられて形成され、このような一対
の圧接刃によって圧接端子が構成されている。圧接端子
の圧接刃の形状について説明すると、布線などの電線類
を挿入し始める部分に一対の傾斜部が形成されていると
共に、この傾斜部に刃部が設けられており、刃部は鋭利
な形状で傾斜されている。
【0071】また、これと共に圧接端子の中心部分に、
布線の導体部分を導き入れるために、布線の直径よりも
狭く、また、布線の導体を必要以上に傷つけたり断線さ
せてしまわない程度の寸法の圧接スリットが設けられて
いる。圧接スリットは略Uの字型をして形成されてい
る。このように、圧接端子の形状は前述した形状が一般
的な圧接端子であるが、本発明では他の形状の圧接端子
であってもよい。
【0072】このような圧接端子は、樹脂材やゴム材、
またこれらの複合材やエナメル材などの絶縁被覆体で保
護された導体などから構成される電線類と、容易にしか
も迅速に電気接続を行なうために用いられる。絶縁被覆
体で保護された導体からなる布線などの電線類を圧接端
子へ圧接することにより、布線などの電線類の外部を構
成する絶縁被覆体の剥離と、電線内部の導体の接続とが
同時に行なわれる。
【0073】図3に示されるように、配線板4の下面側
より複数のコネクタ用バスバー5cの端子5′群が、布
線シート側の配線板4bの下方に向かって突出して設け
られている。配線板4の下側に突出して取り付けられた
コネクタ用バスバー5cの端子5′群は、図4および図
5に示される布線シート6の基板6aに設けられたアラ
イメント吸収キャビティ7aに挿通され、また、図6に
示されるロアカバー10の底壁10aに設けられたアラ
イメント吸収キャビティ8aに挿通されて、最終的に、
図7に示される第2の電気接続箱Yを構成する上カバー
11の天壁11aに備えられた雌型コネクタ13内の雌
端子13aと電気的に接続される。
【0074】また、図1に示される配線板4と、布線シ
ート6と、ロアカバー10と、アッパカバー1とを精度
良く組み付けるために、図3に示されるアッパカバー側
の配線板4aを構成する基板4dと、布線シート側の配
線板4bを構成する基板の所定の部位に、位置決め用孔
4cが挿通孔となるようにして2ヶ所ほど設けられてい
る。このような位置決め用孔4cに、寸法精度の管理さ
れた棒材などからなる治工具を挿通させて位置決めを行
なうことにより、図1に示される配線板4と、布線シー
ト6と、ロアカバー10と、アッパカバー1とを精度良
く迅速に組み立てることができる。
【0075】また、図3に示されるように、アッパカバ
ー側の配線板4aと布線シート側の配線板4bとは、複
数の固定部位4fによって、互いに重ね合わされて固定
されている。尚、配線板4には結露して発生した水分を
各種配線板4a、4bの外部に排出するための工夫が施
されていれば、不具合の発生を低下させることができる
ので好ましい。
【0076】配線板4は、絶縁の機能をもったプレート
であり絶縁基板とも呼ばれている。配線板4の材料につ
いて説明すると、上述したアッパカバー側の配線板4
a、布線シート側の配線板4bなど配線板4の成形材料
として、例えば、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂など
の合成樹脂であれば、成形性に優れると共に各種バスバ
ー5c〜5fおよびこれらのバスバー本体5a、中継端
子5g、5g′、F−F端子5hなどの各種電気関係部
品を良好に絶縁できるので好ましく、例えば吸水性の低
い性質を有する前記いずれかの合成樹脂であれば、寸法
安定性、大量生産性、また安定した電気的性能などに優
れ好ましいものと思慮される。
【0077】本発明に用いられるコネクタ用バスバー5
c、5c′、ヒューズ用バスバー5d、リレー用バスバ
ー5e、電源用バスバー5fなどの各種のバスバー5、
F−F端子5hを含む中継端子5g、5g′5hなどに
用いられる材料は、通電性を有するものであれば、いか
なる材料でもよいが、導電性、通電性を有し、しかもプ
レスによる打ち抜き加工・折り曲げ加工によって容易に
成形可能な金属が好ましい。
【0078】さらに大量生産性などによる価格を低く抑
える点を併せて考慮すれば、本発明に用いられる各種バ
スバー、各種端子などは、本実施形態の一例のように銅
板製の各種バスバー5c〜5f、F−F端子5hを含む
中継端子5g、5g′、5hなどを用いることが好まし
い。
【0079】図4は、図1に示される布線シート6を上
面側から見た拡大斜視図である。また図5は、図1およ
び図4に示される布線シート6と、これに取り付けられ
る布線9などの電線9を下面側から見た拡大斜視図であ
る。従って図5に限っては、上面と下面の向きが、図1
〜図4、図6、図7に示される斜視図と異なって逆にな
っている。
【0080】布線シート6は、基板6aとこの基板6a
の四方を取り囲む側板6bから形成されている。アライ
メント吸収キャビティ7aを構成するキャビティ構成部
7cが、布線シート6を構成する側板6bの近傍部に寄
せられて設けられ、布線シート6の所定の位置に基板6
aと共に一体的に設けられている。
【0081】また図4に示されるアライメント吸収キャ
ビティ7aの周辺部に、前記コネクタ用バスバーをアラ
イメント吸収キャビティ7aへ挿入する際に、基板6a
の機械的強度を確保すると共に、前記配線板を支持する
などの役目も果たすようにも用いられる補強用のリブ7
bが設けられている。
【0082】そして、図4に示される布線シート6の基
板6aに、上で説明した配線板の下面側に取り付けられ
た各圧接端子に対応した圧接端子挿入部6dが設けられ
ている。この圧接端子挿入部6dの周辺部位にも、圧接
端子を圧接端子挿入部6dへ差し込む際に、基板6aの
強度を確保するための補強用のリブ6eが設けられてい
る。
【0083】また、図1に示される布線シート6と、配
線板4と、ロアカバー10と、アッパカバー1とを精度
良く組み付けるために、図4および図5に示される布線
シート6を構成する基板6aの所定の部位に、位置決め
用孔6cが2ヶ所ほど設けられている。
【0084】詳しく説明すると、図4に示される布線シ
ート6と、図3に示される配線板4とが精度よく迅速に
取り付けられるようにするために、図4および図5に示
される布線シート6の基板6aに、位置決め用孔6cが
2ヶ所ほど設けられている。このような位置決め用孔6
cに、寸法精度の管理された棒材などからなる治工具を
挿通させて位置決めを行なうことにより、図1に示され
る布線シート6と、配線板4と、ロアカバー10と、ア
ッパカバー1とを精度良く迅速に組み立てることができ
る。
【0085】また図4に示されるように、他の位置決め
用穴6c′などの穴部が数ヶ所ほど設けられている。そ
の他、図4および図5に示される布線シート6と、図6
に示されるロアカバー10とが精度よく迅速に取り付け
られるようにするために、図4および図5に示される布
線シート6の側板6bに位置決め用溝6fが設けられて
いる。
【0086】図4に示される布線シート6の裏面すなわ
ち図5について詳しく説明する。アライメント吸収キャ
ビティ7aの設けられたキャビティ構成部7cが、基板
6aに設けられている。また基板6aに、布線9に適度
な張力をもたせながら挟持するための布線固定部6hが
多数設けられている。更に基板6aに円柱型をした布線
折曲用の突出部6iが多数設けられている。このような
布線固定部6hと布線折曲用の突出部6iとによって、
布線9は適度な張力が加えられながら所定の部位に固定
されている。
【0087】ここで、このような布線9を布線シート6
へ配策する方法について簡単に説明する。まず、自動機
などによって、1本の布線9を切断しないようにしなが
ら、連続して布線シート6の所定の位置へ配策する。次
に、布線シート6に連続して配策された1本の布線9の
所定の部位を、刃物などを用いて切断してゆく。このよ
うにして図5に示される布線シート6に布線9が配策さ
れる。
【0088】また、ここで布線9などの電線9について
説明する。布線9などの電線9は、主に導体と絶縁被覆
体とから構成され、必要な部位を折り曲げられるように
して使用される。布線9などの電線9は芯線などとも呼
ばれている。
【0089】導体の材質は、通電性が良好であるばかり
でなく、繰り返しの折り曲げにも耐えうる特性を有する
金属線が好ましく、例えば複数の導体が束ねられると共
に適度にねじられて、強度などに優れた芯線の状態とな
っているものがよい。更に金属線からなる導体の表面の
絶縁性をより高くするために、エナメル材の被覆された
導体を布線9などの電線9に用いてもよい。
【0090】そして、導体を保護する絶縁被覆体もま
た、前記で説明したように繰り返しの折り曲げに耐えう
る性質を有する絶縁材料であることが好ましく、そのよ
うな材質として、例えば合成樹脂材もしくは軟質樹脂材
や、ゴム材、またはこれらの混合材からなる絶縁被覆材
を布線9などの電線9に用いるとよい。
【0091】圧接端子の圧接刃を介して、圧接端子の圧
接スリットまで、布線9の導体が圧接接続される際の動
作について説明する。まず、圧接端子に設けられた圧接
刃が、絶縁被覆体で保護された布線9に圧接され始め
る。すると圧接端子の鋭利な傾斜部すなわち刃部によっ
て、布線9の樹脂材やゴム材などからなる絶縁被覆体
や、また、布線9の導体の周囲に薄く覆われたエナメル
材などの絶縁被覆体が切り裂かれ始める。その際に圧接
端子を構成する一対の圧接刃は開き方向に広げられて、
圧接スリットは僅かに広がった状態となる。
【0092】更に圧接してゆくと、圧接端子の中心部分
に設けられた圧接スリットが、前記の絶縁被覆体を切り
裂きながら布線9の内部の導体と接触する。このように
圧接端子は、布線9などの電線9類の外部に形成された
絶縁被覆体の剥離と導体の接続を同時に行なえるように
している。
【0093】このようにして圧接刃を備え略Uの字形状
をした圧接スリットが、布線9の内部の導体やエナメル
材の被覆された導体と接触することで通電可能な状態と
なる。すなわち、圧接端子の圧接刃を布線9やエナメル
材の被覆された導体の所定の部分に圧接するだけで、通
電可能とすることができる。
【0094】図3に示される配線板4を、図4に示され
る布線シート6の上面に取り付けることにより、配線板
4の下面側に突出して設けられた圧接端子は、布線シー
ト6の上面側に設けられた圧接端子挿入部6dに嵌合さ
れると共に、布線シート6の下面側に設けられた電線類
すなわち図5に示される直線状や曲線状に配策された布
線9と圧接接続される。
【0095】図5に示される数多くの布線固定部6h
は、挿入される圧接端子に対応して、所定の圧接端子を
受け入れ可能な形状となっており、この布線固定部6h
に、前記圧接端子が挿入されると共に、布線固定部6h
に取り付けられている布線9と前記圧接端子とが圧接接
続されて、電気的な接続が行なわれる。
【0096】このように、図3に示される配線板4の下
面側に圧接端子を突出するようにして取り付け、前記圧
接端子に対応して図4に示されるように、布線シート6
の基板6aに圧接端子挿入部6dを設け、更に図5に示
されるように、前記圧接端子挿入部6dに対応した布線
固定部6hを布線シート6の下面側に設け、前記布線固
定部6hに、予め、布線9などの電線9を取り付けてお
けば、図3に示される配線板4を、図4に示される布線
シート6の上面に重ね合わせるようにして取り付けるこ
とにより、前記圧接端子が前記圧接端子挿入部6dを介
して、前記布線固定部6hに取り付けられた布線9と圧
接接続されるので、容易にしかも迅速に電気的な接続を
行なうことができる。
【0097】図5に示されるように、布線シート6を構
成する基板6aの全面にわたって、布線9が張り巡らさ
れて布線エリアが構成されている。すなわち、布線シー
ト6の側板6bで取り囲まれた基板6aの面積のうち、
全ての面積が布線エリアとなっている。また、布線シー
ト6のキャビティ構成部7cおよびアライメント吸収キ
ャビティ7aは、この布線シート6の布線エリア内に設
けられている。
【0098】このようにすれば、布線シート6を構成す
る基板6aのスペースに制約されることなく、無駄なく
布線9、キャビティ構成部7c、アライメント吸収キャ
ビティ7aなどを布線シート6に設けることができる。
従って、布線シート6の基板6aの面積を有効に使用す
ることが可能となり、これに伴なって電気接続箱の小型
・軽量化を図ることが可能となる。
【0099】図11に示されるように、従来の布線シー
ト6は、ロアカバー10のキャビティ構成部8cおよび
アライメント吸収キャビティ8aの部位を避けるため
に、これに対応した逃がし形状となっていた。このた
め、布線シート6は、限られた大きさのものとなってし
まい、結果として布線エリアAの狭い布線シート6を電
気接続箱に用いなければならなかった。
【0100】このように、従来の布線シート6である
と、所定の面積の布線エリアAを確保すると共に、ロア
カバー10のキャビティ構成部8cおよびアライメント
吸収キャビティ8aの部位を避けるための逃がし部分も
確保しなければならなかった。そのため、このような布
線シート6に伴なって、電気接続箱の小型・軽量化を図
ることが難しかった。
【0101】しかし、図5に示されるように、キャビテ
ィ構成部7cおよびアライメント吸収キャビティ7a
を、布線シート6の布線エリア内に設ければ、布線シー
ト6の基板6aの面積を有効に使うことができ、これに
伴なって小型化され軽量化された電気接続箱を提供する
ことが可能となる。
【0102】図6は、図1に示されるロアカバー10を
示した拡大斜視図である。ロアカバー10は、底壁10
aとこの底壁10aの四方を取り囲む側壁10bとを備
えている。底壁10aに、アライメント吸収キャビティ
8aを構成するリブ8b、キャビティ構成部8cが設け
られている。
【0103】また、図6に示されるロアカバー10の側
壁10bに、図7に示される第2の電気接続箱Yと取り
付け可能とするために、係合部10d、10d′が側壁
10bと、この側壁10bに向かい合うもう一つの側壁
10bに設けられている。また係合部10d′には取付
用孔10d″が設けられている。
【0104】また図6に示されるロアカバー10と、図
7に示される前記第2の電気接続箱Yとが精度よく迅速
に取り付けられるように、図6のロアカバー10の長手
方向に沿った側壁10bと、この側壁10bに向かい合
うもう一つの側壁10bに、位置決め用突片10fが設
けられている。
【0105】更にまたロアカバー10と、第2の電気接
続箱Yとの取り付けを良好に行うために、位置決め用突
片10fに、位置決め用溝10gが設けられている。ま
た、図6に示されるロアカバー10の長手方向に沿った
側壁10bに、図7に示される第2の電気接続箱Yのコ
ネクタハウジング14bを収容するためのコネクタハウ
ジング収容部10iが設けられている。
【0106】図6に示されるロアカバー10の側壁10
bを見ると、ロアカバー10と図2に示されるアッパカ
バー1とが嵌め合わされて両者を確実に固定するため
に、アッパカバー1の係合部位1eに対応した係止用突
起10eが、図6のロアカバー10を構成する側壁10
bの上面側の外周端面に複数ほど設けられている。
【0107】また、ロアカバー10の係合部10d′を
見ると、ロアカバー10の係合部10d′と、図2に示
されるアッパカバー1の取付部1d′とが精度よく迅速
に取り付けられるように、図6に示されるロアカバー1
0の係合部10d′の上面部に位置決め用突出部10h
が設けられている。
【0108】また、図1に示されるロアカバー10と、
布線シート6と、配線板4と、アッパカバー1とを精度
良く組み付けるために、図6に示されるロアカバー10
を構成する底壁10aの所定の部位に位置決め用穴10
cが複数ほど設けられている。このような位置決め用穴
10cに、寸法精度の管理された棒材などからなる治工
具を、ロアカバー10の底壁10aに対して略垂直とな
るように立設させて位置決めをして、図1に示される布
線シート6、配線板4、アッパカバー1などを組み立て
てゆく。
【0109】具体的に説明すると、まず寸法精度の管理
された棒材などからなる治工具すなわち位置決め棒を、
図6に示されるロアカバー10の底壁10aに対して略
垂直となるように、底壁10aに設けられた位置決め用
穴10cに差し込んで立設させる。先に説明したよう
に、位置決め用孔が、布線シート、配線板、アッパカバ
ーの所定の位置に設けられてあるので、それぞれの位置
決め用孔に前記位置決め棒を挿通してゆく。
【0110】このようにして、図1に示されるロアカバ
ー10、布線シート6、配線板4、アッパカバー1など
を順番に組み付けてゆき、最終的に電気接続箱Xを組み
立てる。前記位置決め棒を用いることにより、電気接続
箱Xを精度良く迅速にしかも容易に組み立てることがで
きる。
【0111】また図6に示されるように、ロアカバー1
0を構成する底壁10aの上面部に、この底壁10aの
ソリなどに対応し機械的強度を向上させるためのリブ1
0j、10kが、底壁10aの縦方向と横方向とにそれ
ぞれ直交するように複数ほど設けられている。
【0112】図7は、図1に示される第2の電気接続箱
Yを示した拡大斜視図である。第2の電気接続箱Yは、
主に上カバー11と下カバー12とを備え、上カバー1
1は天壁11aとこの天壁11aの四方を取り囲む側壁
11bから構成されている。また下カバー12は底壁1
2aとこの底壁12aの四方を取り囲む側壁12bから
構成されている。
【0113】上カバー11の天壁11aには、この天壁
11aに一体的に設けられた雌型コネクタ13が備えら
れている。そして雌型コネクタ13の内部に多数の雌端
子13aが備えられている。また、第2の電気接続箱Y
の上カバー11に、他の電気回路装置と接続するため
に、コネクタハウジング14bおよびコネクタハウジン
グ14bの内部に雄端子14aが設けられて雄型コネク
タ14が構成されている。
【0114】図7に示される第2の電気接続箱Yを構成
する上カバー11の側壁11bを見ると、図6に示され
るロアカバー10と取り付け可能とするために、係止部
11d、11d′が、側壁11bとこの側壁11bに向
かい合うもう一つの側壁11bに設けられている。ま
た、図7の第2の電気接続箱Yと、図6のロアカバー1
0との取り付けを良好に行うために、ロアカバー10の
位置決め用溝10gに対応して、図7の第2の電気接続
箱Yを構成する上カバー11の側壁11bに、円柱型を
した位置決め用突出部11cが設けられている。
【0115】図8は、布線シート6に設けられたアライ
メント吸収キャビティ7aに、配線板4に取り付けられ
たコネクタ用バスバー5cを挿通し、その後、このコネ
クタ用バスバー5cをロアカバー10のアライメント吸
収キャビティ8aに挿通させる状態を示した縦断面図で
ある。
【0116】アッパカバー側の配線板4aと、布線シー
ト6側の配線板4bとが重ね合わされて組み付けられ、
配線板4が構成されている。アッパカバー側の配線板4
aと布線シート6側の配線板4bとも、基板4dとこの
基板4dの周囲に形成される外周リブ4eとから構成さ
れている。それぞれの配線板4a、4bに、バスバー本
体5aが取り付けられている。バスバー本体5aを含む
バスバー5の一例として、コネクタ用バスバー5cの端
子5′が、配線板4の下面側から基板4dと略垂直に立
設されるように、下側に向けて伸びるようにして配線板
4に取り付けられている。
【0117】アライメント吸収キャビティ7aの設けら
れたキャビティ構成部7cが、布線シート6の基板6a
に設けられており、アライメント吸収キャビティ7aの
キャビティ構成部7cの高さは、側板6bの高さと等し
い高さとなるように、アライメント吸収キャビティ7a
のキャビティ構成部7cの上面側の端面7dからもう一
方の下面側の端面7d′までの高さと、側板6bの上面
側の端面6gからもう一方の下面側の端面6g′までの
高さは、それぞれの端面6g、6g′、7d、7d′が
揃えられて等しい高さとなるように設定されている。
【0118】布線シート6に、キャビティ構成部7c、
リブ7b、バスバー5の端子5′の挿入口7f、突出口
7g、この挿入口7fから突出口7gに向かって上部か
ら下部に向けてすぼまる傾斜部7e、挿入口7f側の端
面7d、突出口7g側の端面7d′が設けられて、アラ
イメント吸収キャビティ7aが構成されている。
【0119】このアライメント吸収キャビティ7aに、
アッパカバー側の配線板4aおよび布線シート側の配線
板4bから構成される配線板4に、下向きに備えられた
コネクタ用バスバー5cが遊嵌状態で挿通される。この
ような状態でコネクタ用バスバー5cが、ロアカバー1
0のアライメント吸収キャビティ8aに遊嵌状態で挿入
され、コネクタ用バスバー5cがコネクタハウジング8
内の所定の位置に収まることにより、雄型コネクタが構
成される。
【0120】布線シート6に設けられたアライメント吸
収キャビティ7a、ロアカバー10に設けられたアライ
メント吸収キャビティ8aとも、挿入口7f、8fより
突出口7g、8gまで傾斜部7e、8eが設けられて下
部に向かうと共に先すぼみとなっている。また、布線シ
ート6に設けられたアライメント吸収キャビティ7a、
ロアカバー10に設けられたアライメント吸収キャビテ
ィ8aとも、突出口7g、8gのバスバー5の端子5′
の厚さ5iに対応した部分の長さ7h、8hは、バスバ
ー5の端子5′の厚さ5iと略等しい寸法に設定されて
いる。
【0121】このようにしたのは、配線板4に設けられ
たコネクタ用バスバー5cを、アライメント吸収キャビ
ティ7a、8aに導き入れ易くすると共に、配線板4に
設けられたコネクタ用バスバー5cを、布線シート6を
介してロアカバー10に組み付けて雄型コネクタなどを
構成する際に、組付誤差量を少なくすることが可能とな
るためである。
【0122】詳しく説明すると、配線板4に取り付けら
れた不揃いのバスバー5を、布線シート6のアライメン
ト吸収キャビティ7aや、ロアカバー10のアライメン
ト吸収キャビティ8aに挿入し易くするために、アライ
メント吸収キャビティ7a、8aの挿入口7f、8fの
大きさを広くとる必要がある。
【0123】しかし、バスバー5をアライメント吸収キ
ャビティ7a、8a内で精度よく位置決めするために、
突出口7g、8gのバスバー5の端子5′の厚さ5iに
対応した部分の長さ7h、8hは、バスバー5の端子
5′の厚さ5iと略等しい程度の寸法に設定している。
【0124】また、バスバー5の端子5′が、布線シー
ト6のアライメント吸収キャビティ7aや、ロアカバー
10のアライメント吸収キャビティ8aに挿入される際
に、バスバー5の端子5′が、アライメント吸収キャビ
ティ7a、8aの挿入口7f、8fから突出口7g、8
gまで滑らかにスムーズに通ることができるようにする
ために、アライメント吸収キャビティ7a、8aの挿入
口7f、8fから突出口7g、8gまですぼまるよう
に、すなわち上部から下部に向けて狭まるように傾斜部
7e、8eを設けている。
【0125】なお、バスバー5の端子5′の先端部周辺
に、バスバー5の端子5′の先端に向けて、これの厚み
が少なくなるようなバスバータブ5bが設けられてい
る。このようにしてバスバー5の端子5′が、布線シー
ト6のアライメント吸収キャビティ7aや、ロアカバー
10のアライメント吸収キャビティ8aに挿入され易く
なるようにしている。
【0126】突出口7g、8gのバスバー5の端子5′
の厚さ5iに対応した部分の長さ7h、8hに関して、
詳しく説明すると、例えば、バスバー5の端子5′を突
出口7g、8gに遊嵌状態で挿入する際に、バスバー5
の端子5′と突出口7g、8gとの隙間量は、バスバー
5の端子5′の厚さ5iの約1/50〜1/5程度の隙
間量をもたせるように設定するとよい。
【0127】この隙間量が、バスバー5の端子5′の厚
さ5iに対して約1/50よりも少ないと、布線シート
6やロアカバー10の成形の際に、突出口7g、8gの
バスバー5の端子5′の厚さ5iに対応した部分の長さ
7h、8hを所定の寸法公差の範囲内に収めることが難
しくなる。そのため、バスバー5の端子5′を前記突出
口7g、8gに遊嵌状態で挿通させようとしても、バス
バー5の端子5′が突出口7g、8gにスムーズに挿入
できないといった支障をきたすことも考えられる。
【0128】一方、この隙間量が、バスバー5の端子
5′の厚さ5iに対して約1/5よりも大きいと、バス
バー5の端子5′を、布線シート6のアライメント吸収
キャビティ7aや、ロアカバー10のアライメント吸収
キャビティ8aに精度よく取り付けることができなくな
り、結果として、バスバー5の取り付けられた配線板
4、布線シート6、ロアカバー10などを、迅速で簡単
にしかも精度よく組み立てることが難しくなる。
【0129】図8に示されるように、ロアカバー10に
設けられたアライメント吸収キャビティ8aの上下方向
の長さ8iは、このロアカバー10の底壁10aの厚さ
10mに略等しい寸法に設定してある。
【0130】図8をもとに具体的に説明すると、ロアカ
バー10に設けられたアライメント吸収キャビティ8a
の上下方向の長さ8iは、このロアカバー10の底壁1
0aの厚さ10mに、ロアカバー10の底壁10aの上
面に設けられたアライメント吸収キャビティ8a周辺の
リブ8bの高さを加えた寸法である。ここでアライメン
ト吸収キャビティ8a周辺のリブ8bの高さは、図6お
よび図8に示されるロアカバー10の底壁10aの上面
に設けられたリブ10j、10kの高さと等しい高さと
なるように設定されている。
【0131】このようにすれば、バスバー5の端子5′
を挿入して精度よく位置決めをするためのロアカバー1
0のアライメント吸収キャビティ8aと、この周辺部を
小さくできるので、ロアカバー10の小型化を図ること
が可能となり、これに伴ってロアカバー10の成型用金
型の小型化、成型用金型に関する費用の低減化を図るこ
とができる。
【0132】本発明は、配線板4に取り付けられたバス
バー5の端子5′と、ロアカバー10のアライメント吸
収キャビティ8aとの取付誤差量を少なくするために、
布線シート6にバスバー5の端子5′を挿入するための
アライメント吸収キャビティ7aを設けている。
【0133】そのため、配線板4と布線シート6とを組
み付けたものをロアカバー10に取り付ける際に、バス
バータブ5bの振れを小さくすることができる。これに
伴って配線板4を布線シート6に組み付けたものをロア
カバー10に取り付ける際の組み付け誤差量を少なくで
きると共に、ロアカバー10のアライメント吸収キャビ
ティ8aおよびこの周辺部の小型化を図ることが可能と
なる。
【0134】図8に示されるように、ロアカバー10の
アライメント吸収キャビティ8aに対応して、コネクタ
ハウジング8がロアカバー10の下部に設けられてい
る。このようにすることで、前述したバスバー5の端子
5′と、コネクタハウジング8から雄型コネクタが構成
され、このような雄型コネクタに相手側の雌型コネクタ
などを取り付けて電気的な接続を可能とすることができ
る。
【0135】具体的に説明すると、図8に示される前記
雄型コネクタは、図7に示される第2の電気接続箱Yを
構成する上カバー11の天壁11aに設けられた雌型コ
ネクタ13と接続することができる。雌型コネクタ13
は、雌端子13aおよび上カバー11の天壁11aと一
体となったコネクタハウジング13bを備えている。従
って、図1に示されるように、本発明の電気接続箱X
に、第2の電気接続箱Yなどの他の電気接続部品を簡単
に接続することができるようになる。
【0136】本発明の電気接続箱X、Y、Zの組立手順
の一例について説明する。まず、図4に示される布線シ
ート6の上面に図3で示される配線板4を取り付ける。
その後、配線板4と布線シート6の組み付けられたユニ
ットを、図6に示されるロアカバー10の上面に取り付
ける。このように組み立てられたのちに、図2に示され
るアッパカバー1を被せて取り付ける。そしてこのよう
にして形成された電気接続箱Xは、図7に示される第2
の電気接続箱Yに設けられた上カバーの上面に取り付け
られて、電気接続箱Zが組み立てられる。
【0137】尚本発明の電気接続箱X、Y、Zの組立手
順は、このような手順のほかに、いかなる工程で行われ
てもよい。例えば、図7、図6、図4、図3、図2の順
番のとおりに、電気接続箱Zの下層に位置する部品か
ら、各部品ごとに順番に積み上げられて電気接続箱Zを
構成してもよい。
【0138】また、本発明の電気接続箱には、必要に応
じて防水用のパッキンを取り付けたり、また、箱内にた
まる水を抜くための排水用の孔を設けてもよく、本発明
の目的を損なわない範囲であれば任意の形状とすること
ができ、また、その他の付加機能を兼ね備えたものであ
ってもよい。
【0139】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の電気接続
箱によれば、従来の電気接続箱のように、布線シートを
中間に介して配線板とロアカバーとを組み立てる際に、
この時に必要とされるバスバーの端子とキャビティとの
取付誤差量を予め見積もって、挿入口が大きくしかも所
定の挿通長さを要するキャビティをロアカバーに設ける
必要性がなくなる。従ってロアカバーの小型化、軽量
化、またロアカバーを製作するための成形金型の費用低
減化を図ることが可能となる。
【0140】また、布線シートと配線板とを組み合わせ
ることで、配線板に取り付けられたバスバーは、布線シ
ートに設けられたキャビティに案内される状態となるた
め、バスバータブの振れが小さくなり、配線板と布線シ
ートとを組み合わせたユニットをロアカバーに取り付け
る際に、容易に取り付け可能となり、組立作業性に優れ
る電気接続箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気接続箱を示した分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示されるアッパカバーと、これに取り付
けられるヒューズ、リレーを示した拡大斜視図である。
【図3】図1に示される配線板と、これに取り付けられ
る各種部品などを示した拡大斜視図である。
【図4】図1に示される布線シートを上面側から見た拡
大斜視図である。
【図5】図1および図4に示される布線シートと、これ
に取り付けられる布線を下面側から見た拡大斜視図であ
る。
【図6】図1に示されるロアカバーを示した拡大斜視図
である。
【図7】図1に示される第2の電気接続箱を示した拡大
斜視図である。
【図8】布線シートに設けられたキャビティに、配線板
に取り付けられたバスバーを挿通し、その後バスバーを
ロアカバーのキャビティに挿通させる状態を示した縦断
面図である。
【図9】従来の電気接続箱を示した分解斜視図である。
【図10】従来のキャビティの周辺部を示した縦断面図
である。
【図11】配線板が組み付けられた従来の布線シートの
布線エリア周辺部を示した下面図である。
【符号の説明】
1 アッパカバー 1a 天壁 1b 側壁 1c 位置決め用孔 1d、1d′ 取付部 1d″ 取付用孔 1e 係合部位 1f 位置決め用凹部 1g コネクタハウジング 1g′ 電源用コネクタハウジング 2 ヒューズ 2a、2a′ ヒューズ取付部 3、3′ リレー 3a、3a′ リレー取付部 4 配線板 4a アッパカバー側の配線板 4b 布線シート側の配線板 4c 位置決め用孔 4d 基板 4e 外周リブ 4f 固定部位 5 バスバー 5′ 端子 5a バスバー本体 5b バスバータブ 5c、5c′ コネクタ用バスバー 5d ヒューズ用バスバー 5e リレー用バスバー 5f 電源用バスバー 5g、5g′ 中継端子 5h F−F端子(リレー用F−F端子) 5i 厚さ 6 布線シート 6a 基板 6b 側板 6c 位置決め用孔 6c′ 位置決め用穴 6d 圧接端子挿入部 6e リブ 6f 位置決め用溝 6g、6g′ 端面 6h 布線固定部 6i 突出部 7a、8a キャビティ(アライメント吸収キャ
ビティ) 7b、8b リブ 7c、8c キャビティ構成部 7d、7d′ 端面 7e、8e 傾斜部 7f、8f 挿入口 7g、8g 突出口 7h、8h、8i 長さ 8 コネクタハウジング 9 電線(布線) 10 ロアカバー 10a 底壁 10b 側壁 10c 位置決め用穴 10d、10d′ 係合部 10d″ 取付用孔 10e 係止用突起 10f 位置決め用突片 10g 位置決め用溝 10h 位置決め用突出部 10i コネクタハウジング収容部 10j、10k リブ 10m 厚さ 11 上カバー 11a 天壁 11b 側壁 11c 位置決め用突出部 11d、11d′ 係止部 12 下カバー 12a 底壁 12b 側壁 13 雌型コネクタ 13a 雌端子 13b コネクタハウジング 14 雄型コネクタ 14a 雄端子 14b コネクタハウジング 15 圧接端子 A 布線エリア X、Y、Z 電気接続箱

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アッパカバーと、バスバーの取り付けら
    れた配線板と、布線シートと、該バスバーの端子を挿通
    させるキャビティが設けられたロアカバーとを備える電
    気接続箱において、該布線シートに該バスバーの該端子
    が挿通されるキャビティを設け、これにより該配線板を
    組み付けた該布線シートを該ロアカバーに取り付ける際
    に、該バスバーの該端子と、該バスバーの該端子を挿通
    させる該キャビティとの組立誤差量を小さくしたことを
    特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 前記布線シートに設けられた前記キャビ
    ティは、挿入口より突出口まで傾斜部が設けられて下部
    に向かうと共に先すぼみとなり、該突出口の前記バスバ
    ーの前記端子の厚さに対応した部分の長さは、該バスバ
    ーの該端子の該厚さと略等しいことを特徴とする請求項
    1に記載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 前記ロアカバーに設けられた前記キャビ
    ティの上下方向の長さは、該ロアカバーの底壁の厚さに
    略等しいことを特徴とする請求項1または2に記載の電
    気接続箱。
  4. 【請求項4】 前記ロアカバーの前記キャビティに対応
    して、コネクタハウジングを該ロアカバーの下部に設け
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の電気接続箱。
  5. 【請求項5】 前記布線シートの前記キャビティを該布
    線シートの布線エリア内に設けたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の電気接続箱。
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