JP2002157442A

JP2002157442A - 仮想店舗の運営管理システム

Info

Publication number: JP2002157442A
Application number: JP2000353646A
Authority: JP
Inventors: Ryohei Sato; 領平佐藤
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 2000-11-20
Filing date: 2000-11-20
Publication date: 2002-05-31

Abstract

(57)【要約】【課題】ネットワーク上での仮想店舗の運営主体が自
律的に自己努力し得る環境を作り出すことができるシス
テムを提供する。【解決手段】複数の仮想店舗からなるプリントモール
（仮想店舗街）１に、ユーザに対する実績を仮想店舗毎
に集計するとともに、この集計結果に基づいてすべての
仮想店舗に対する個別の仮想店舗の相対評価（実績評
価）を行う評価手段と、ユーザからの人気、品質の評価
を受け付け、受け付けた評価を仮想店舗毎に集計すると
ともに、この集計結果に基づいてすべての仮想店舗に対
する個別の仮想店舗の相対評価（人気、品質評価）を行
う評価手段とを設け、これらの評価結果が一定条件を満
たした仮想店舗に対して所定のインセンティブを付与す
るようにした。また、プリントモール１内に店舗運営者
が閲覧可能な電子掲示板を設け、この電子掲示板に、評
価結果とインセンティブの内容を掲示するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインターネ
ット上で印刷サービス及び印刷後の配信サービス等を行
う仮想店舗の運営管理を行うシステムに関する。

【０００２】

【発明の背景】印刷技術の発達により、近年は、写真と
見紛うほどの高解像度の印刷が可能なプリンタが市場に
登場するようになっている。印刷サイズも葉書大のもの
から、Ａ２版、Ａ１版、Ａ０版、Ｂ１版、Ｂ０版のよう
な大判のものまで対応可能になっている。印刷媒体も、
普通紙、専用紙のほか、布や樹脂等、様々の種類のもの
が用意されており、用途に応じて色んな形態の印刷物を
プリンタで印刷できる環境が整ってきている。

【０００３】印刷機械に対してプリンタを使用すること
の利点の一つとして、いわゆる一品物を印刷する場合の
手間が相対的に少なく且つコストが低いということが挙
げられる。印刷の表現内容やレイアウトを事後的に自由
に編集できること、暑中見舞いや年賀状のような同種多
数の印刷物を印刷する場合に、独自のデザインで、任意
の枚数のものを任意の時点で印刷できるということも、
プリンタ利用の利点の一つに挙げられよう。

【０００４】しかしながら、一般のユーザにとって、用
途に応じて複数のプリンタや印刷媒体を揃えることは、
負担が大きく、現実的ではない。また、年賀状印刷のよ
うに、ある時期ではプリンタが頻繁に使用されるもの
の、その他の時期にはあまりプリンタが使用されない場
合には、インク等のサプライ用品が使用不可になり、結
果として不経済なものとなる。

【０００５】一方、写真やイラストのような著作物を創
作する者は多い。このような著作物は、通常は、写真集
やイラスト集のような刊行物の形で発表され、同種のも
のが多数印刷されて販売される。映画の場面集を印刷し
たポスターや刊行物が商品価値を有する場合もある。し
かしながら、このような刊行物等は、通常は、それらを
意識的に探し出すユーザにしか目に触れる機会がない。
また、刊行物化する場合には、売れ行き等を考慮して掲
載内容が厳選されるので、著作物の創作者が、気軽に自
己の作品を発表できるという性質のものではない。刊行
物等のサイズも固定的になる場合が多く、ユーザにとっ
て必ずしも魅力あるものといえない事態も発生する。

【０００６】最近は、インターネットのような広域ネッ
トワークに仮想店舗を構築して種々のサービス提供を行
うことも良く行われている。このようなネットワーク技
術及び仮想店舗の構築技術を利用することにより、上記
のような問題を解消することが可能になるという知見が
ある。しかし、仮想店舗の数が多くなるにつれて、運営
管理を効率的に行わないとその維持が困難になる。この
ような問題は、個々の仮想店舗の運営主体がそれぞれ自
律的に自己努力を行うことで解消される可能性がある。
そして、そのためには、インターネットのような公衆が
アクセス可能な領域に仮想店舗を構築できるという点、
また、個々の仮想店舗には、より多くの需要者がアクセ
ス可能であるという点に着目し、仮想店舗間の相互刺激
材料を与えたり、需要者の評価要素を通知することが合
理的手段となり得る。

【０００７】本発明は、かかる背景のもとに創案された
もので、その課題は、ネットワーク上での仮想店舗の運
営主体が自律的に自己努力し得る環境を作り出すことが
できる、仮想店舗の運営管理システム及びその要素技術
を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の仮想店舗の運営管理システムは、ネットワーク上で
デジタルコンテンツの印刷に関わるサービスを提供する
複数の仮想店舗の運営管理を行うシステムであって、前
記複数の仮想店舗の各々に於いて独自に用意された印刷
可能な１又は複数のデジタルコンテンツを需要者に提示
する提示手段と、該提示に基づいて需要者がアクセスし
たデジタルコンテンツを特定する需要特定手段と、当該
特定されたデジタルコンテンツについてのアクセス実績
を仮想店舗毎に集計するとともに、この集計結果に基づ
いて各仮想店舗の評価を行う評価手段と、を備えたこと
を特徴とする。「アクセス実績」とは、デジタルコンテ
ンツへのアクセスの回数、アクセス時間、売上回数、売
上額の一つ又は複数によって決定される。このように評
価要素を考慮に入れた運営形態を採用することにより、
各仮想店舗に刺激を与えることができるようになる。

【０００９】本発明の他の運営管理システムは、前記提
示手段と、前記需要特定手段と、特定されたデジタルコ
ンテンツの印刷に関わるサービスに対する評価を受け付
け、受け付けた評価を集計するとともに、この集計結果
に基づいてデジタルコンテンツ及び／又は仮想店舗の評
価を行う評価手段と、を備えたことを特徴とする。この
ような評価要素を考慮に入れた運営形態を採用する場合
にも、各仮想店舗に刺激を与えることができるようにな
る。

【００１０】より好ましくは、前記相対評価手段による
評価結果が一定条件を満たした場合に付与するインセン
ティブを決定するインセンティブ決定手段をさらに備え
て運営管理システムを構成する。このインセンティブ決
定手段は、例えば、インセンティブとして前記評価結果
に応じた財的価値を呈する電子価値情報を発行するよう
に構成する。また、各仮想店舗の運営主体が閲覧可能な
電子掲示板と、この電子掲示板に前記インセンティブ決
定手段が決定したインセンティブの内容を掲示する手段
とをさらに備えることで、他の仮想店舗の運営内容に対
する自己の仮想店舗の運営内容の差を定量的に比較する
ことができ、より強い刺激を各仮想店舗の運営主体に与
えることができる。

【００１１】各仮想店舗における課金処理作業を軽減す
るため、デジタルコンテンツを注文した需要者から注文
があった場合に仮想店舗からその需要者に対する課金処
理を行う課金処理手段をさらに備えて運営管理システム
を構成することもできる。この場合の前記評価手段は、
課金処理手段による課金処理の結果を前記アクセス実績
の一部又は全部として含んで各仮想店舗の評価を行うよ
うに構成される。

【００１２】仮想店舗は、より多くの需要者がアクセス
しなければ発展性はない。そこで、提示されたデジタル
コンテンツの注文を行った需要者を登録する手段と、登
録された需要者に対する課金処理の結果を集計する手段
と、登録された需要者からの前記評価の受付回数を集計
する手段と、集計結果に応じた財的価値を有する電子価
値情報を当該需要者の登録情報と共に蓄積する手段とを
備え、需要者にも仮想店舗にアクセスすることの動機付
けを与えるようにする。

【００１３】仮想店舗の運営主体の課金回収作業を軽減
してその運営を円滑ならしめるためには、課金された需
要者から前記仮想店舗への課金回収処理を代行する回収
処理手段をさらに備えて運営管理システムを構成する。

【００１４】なお、上記の機能要素のいくつか又は全部
を様々に組み合わせて運営管理システムを構成すること
も可能である。

【００１５】本発明は、また、ネットワークに接続され
るコンピュータシステム上を上記の運営管理システムと
して動作させるための記録媒体を提供する。第１の記録
媒体は、上記コンピュータシステムに、デジタルコンテ
ンツの印刷に関わるサービスを提供する複数の仮想店舗
を登録する登録手段と、登録された複数の仮想店舗の各
々に於いて用意された印刷可能な１又は複数のデジタル
コンテンツを需要者に提示する提示手段と、該提示に基
づいて需要者からデジタルコンテンツへのアクセス実績
を仮想店舗毎に集計するとともに、この集計結果に基づ
いて各仮想店舗の評価を行う評価手段と、を形成させる
ためのプログラムが記録された、コンピュータ読み取り
可能な記録媒体である。

【００１６】第２の記録媒体は、上記コンピュータシス
テムに、前記登録手段と、前記提示手段と、前記需要特
定手段と、特定されたデジタルコンテンツの印刷に関わ
るサービスに対する評価を受け付け、受け付けた評価を
集計するとともに、この集計結果に基づいてデジタルコ
ンテンツ及び／又は仮想店舗の評価を行う評価手段とを
形成させるためのプログラムが記録された、コンピュー
タ読み取り可能な記録媒体である。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明を、インターネット
のウエブ上に構築される仮想店舗街の運営管理を行うシ
ステムに適用した場合の実施形態を説明する。仮想店舗
街には複数の仮想店舗を開店させる場が形成されてい
る。個々の仮想店舗は、需要者であるエンドユーザ（以
下、単に「ユーザ」と称する）に対して高品質画像コン
テンツの印刷に関わるサービスを提供するものである。
この実施形態において、仮想店舗が提供するサービス
は、プリンタを有する者に対する印刷可能な画像コンテ
ンツの配信サービスと、印刷代行の受付及び印刷された
媒体の配送受付のサービスとする。以下、本実施形態の
仮想店舗街を「プリントモール」と称する。また、本明
細書ではプリントモール１内で提供されるサービスを便
宜上「商品」として扱い、ユーザに対するサービスの提
供を「販売」、ユーザが対価を支払ってサービスの享受
を受けることを商品の「購入」と称する場合がある。

【００１８】プリントモールの運営概念図を図１に示
す。プリントモール１は、コンテンツベンダ２（画像コ
ンテンツ提供者、図示の例ではＡ社、Ｂ社、Ｃ社）の各
々に、上記の仮想店舗の開店の場を提供するとともに、
その仮想店舗の維持・運営を支援する。コンテンツベン
ダ２は、各々、プリントモール１に接続される情報処理
端末を保有しており、その情報処理端末には、コンテン
ツホルダ３の情報処理端末を介して、オンライン又はオ
フライン（光磁気ディスク等の記録媒体収納等）で受け
取ったコンテンツ（Ａ１〜Ａ３、Ｂ１，Ｂ２、Ｃ１，Ｃ
２）が保持されるようになっている。コンテンツベンダ
２は、この画像コンテンツをプリントモール１の自己の
仮想店舗に適宜掲載し、掲載した画像コンテンツ又は印
刷した媒体がユーザ４に販売された場合には、プリント
モール１から相応の財貨の支払を受ける。

【００１９】プリントモール１には、また、出力センタ
５の情報処理端末が接続される。出力センタ５は、大判
印刷用の高品質プリンタを含む複数種のプリンタ及び印
刷用のサプライ用品、パネル、額等のオプション部品を
備えており、これらにより、ユーザ４用の画像コンテン
ツの印刷代行及び付加価値サービス提供を行う。出力セ
ンタ５の情報処理端末には、また、配送センタ６の情報
処理端末が接続されており、配送センタ６に対して、印
刷後（オプションを含む）の印刷媒体のユーザ４に対す
る配送手配を行うことができるようになっている。印刷
媒体の配送先及び配送条件は、会員登録時又は店舗利用
時にユーザ４が任意に指定することができる。

【００２０】ユーザ４は、自己の個人情報や決済のため
の情報を登録することで会員となり、自己の情報処理端
末を通じてプリントモール１で商品を購入できるように
なる。また、購入結果についての評価を行えるようにな
る。商品購入時には、プリントモール１にアクセスして
複数の仮想店舗の中から所望の画像コンテンツがあるか
どうかを検索し、所望の画像コンテンツがあった場合に
は、所定の対価を支払ってそれを注文する。評価につい
ては、所定の評価リストをモール責任者に送付する。ユ
ーザ４には、仮想店舗で商品を購入する度に、また、デ
ジタルコンテンツ及びサービスの評価を記述した評価リ
ストを送付する度にポイントが付与され、それが蓄積さ
れる。このポイントで、プリントモール１内で商品を購
入することができるようになる。

【００２１】ユーザ４によるプリントモール１（仮想店
舗）への注文形態は２形態ある。一つの形態はユーザ４
が自己の情報処理端末に画像コンテンツをダウンロード
し、必要に応じてそのコンテンツを専用ソフトウエア
（イメージ・エディタ）で編集した後、自己の手持ちの
プリンタで印刷する形態である。この場合、注文は、画
像コンテンツに対して行い、課金も画像コンテンツ単位
で課される。もう一つの形態は、ユーザ４が、出力セン
タ５に画像コンテンツの印刷代行を依頼し、配送センタ
６を介して印刷媒体を受け取る形態である。後者の場合
には、種々の付加価値サービス、例えば、ポスタータイ
プでの印刷、カレンダータイプでの印刷、額装等を指定
することができ、これによって印刷されたものを、配送
センタ６を通じて受け取ることになる。課金は、これら
のサービスのコストに応じて課されることになる。

【００２２】仮想店舗で販売される画像コンテンツは、
コンテンツベンダ２が任意のものを選定し、任意の時点
で、それを更新できるようになっている。但し、店舗内
に掲載可能な画像コンテンツかどうかについては、プリ
ントモール１側で一定の評価を行うことになっている。

【００２３】＜プリントモール＞次に、プリントモール
１の構成例について説明する。本実施形態によるプリン
トモール１は、図２に示されるように、会員管理サーバ
１１、オーサリングサーバ１２、検索処理サーバ１３、
注文処理サーバ１４、決済処理サーバ１５、印刷管理サ
ーバ１６、店舗管理サーバ１７、コンテンツ管理サーバ
１８及びコンテンツＤＢ（ＤＢはデータベースの略、以
下同じ）を備え、これらをイントラネットＮ２を介して
インターネットＮ１に接続している。インターネットＮ
１には、ユーザ４が操作する情報処理端末、出力センタ
５の情報処理端末、配送センタ６の情報処理端末、サプ
ライ商品や額等の商品を扱う商品ベンダ７の情報処理端
末のほか、ユーザ４やコンテンツベンダ２が利用する外
部決済機関システム（クレジット機関システム、銀行シ
ステム等）その他のコンテンツサーバが接続される。

【００２４】各サーバ１１〜１８及びコンテンツＤＢ１
９は、各々、汎用のコンピュータシステムの一例である
サーバ本体のプロセッサ（ＣＰＵ）が、固定型ディスク
や可搬型ディスク、その他のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体に記録されているプログラムを読み出して実
行することにより実現される。なお、本例では、複数の
サーバ１１〜１８を連携させた分散処理形態について説
明するが、一部又はすべてのサーバの機能を統合した形
態を採用できることはいうまでもない。

【００２５】（会員管理サーバ）会員管理サーバ１１
は、ユーザ４を会員として管理するものであり、図３に
示されるように、ユーザ４による会員登録を受け付ける
とともに必要に応じて登録情報を要求元に送付するユー
ザ４管理部１１１と、登録情報を記録するためのユーザ
４情報ファイル１１２と、ユーザ４が仮想店舗からのデ
ジタルコンテンツの購入結果又は運営に関して行った評
価の履歴を記録するための評価履歴ファイル１１３と、
ユーザ４による商品の購入履歴を記録するための購入履
歴ファイル１１４と、上記のポイントを蓄積するための
ポイントファイル１１５とを備えている。ユーザ４によ
る上記の評価は、具体的には、定型的な項目を有するリ
ストに必要事項を記入することにより行うものであり、
これにより得られたデータを評価履歴データを称する。
なお、「履歴」には１回のみの評価も含まれる。ユーザ
４が予め利用料金を納付しておく予納金制度を利用する
場合には、この会員管理サーバ１１に予納システムを設
け、予納金をユーザ４毎に管理するようにする。会員登
録によって、ユーザ４は、商品購入を行ったり、上記の
評価リストを用いた評価を行ったり、登録した届け先に
印刷媒体を配送してもらったりすることができるように
なる。

【００２６】（オーサリングサーバ）オーサリングサー
バ１２は、コンテンツベンダ２からの画像コンテンツの
アップロードの受付を支援するとともに受け付けた画像
コンテンツが店舗への掲載を許容できるものかどうかを
評価する。また、当該画像コンテンツに対する著作権関
連のデータを管理する。そのために、図４に示されるよ
うに、データ受付部１２１、初期登録部１２２、評価処
理部１２３、コンテンツＩＤ管理部１２４、画像管理部
１２５、コンテンツ関連データ管理部１２６の機能ブロ
ックを備えている。

【００２７】データ受付部１２１は、アップロードされ
た画像コンテンツの基礎データ（著作権データ）、検索
キーワード、ジャンル、価格等の入力をキーボード等の
データ入力手段を通じて受け付ける。初期登録部１２２
は、コンテンツベンダ２に提示するための画像コンテン
ツの初期登録画面を生成する。コンテンツベンダ２は、
この初期登録画面を通じて必要なデータをオーサリング
サーバ１２に入力することになる。評価処理部１２３
は、所定の評価基準、例えば解像度、色調等が仮想店舗
での掲載基準に達するかどうか、掲載することが公序良
俗に反しないか等を画像コンテンツ毎に評価し、基準に
達する画像コンテンツをサムネイルや画像圧縮（ＪＰＥ
Ｇ等）等を行う画像処理手段に出力する。コンテンツＩ
Ｄ管理部１２４は、例えば画像処理手段から画像コンテ
ンツを受け取ったときに、この画像コンテンツに対して
識別情報（コンテンツＩＤ）を付与して管理するもので
ある。コンテンツ管理データ管理部１２６は、画像コン
テンツを格納するための画像コンテンツファイルＩＤ、
ファイルの種類を識別するためのファイルタイプ、画像
サイズを識別するための画像サイズＩＤ、印刷時のレイ
アウトの格納先等をデータ受付部１２１を介して受け付
け、これを画像コンテンツ及びそのファイルサイズと共
にコンテンツＤＢ１９に登録する。アップロードされた
画像コンテンツの登録処理が終了した場合には、「画像
のアップロード完了」を表す情報をアップロードした者
に提示する。

【００２８】（検索処理サーバ）検索処理サーバ１３
は、仮想店舗で販売される画像コンテンツのうち、ユー
ザ４が希望するものを容易に選択できるようにするもの
である。検索処理は、いくつかある小機能単位でユーザ
４により実行され、それぞれ、受け取った検索条件をも
とに、コンテンツＤＢ１９や他のサーバに問い合わせを
行う。検索結果は、所定数のサムネイルで表示させる。
ユーザ４は、その検索結果で、気に入った画像をプレビ
ュー表示させることで、その画像の内容確認を行う。プ
レビュー表示では、その画像の詳細内容や購入に関する
詳細情報が表示される。

【００２９】図５は、検索処理サーバ１３の機能ブロッ
ク図である。検索処理サーバ１３は、画像単位で設定さ
れたキーワードをもとに検索を行うキーワード検索処理
部１３１、画像単位で設定されたジャンル（絵画／写真
／イラスト・・・）から階層型検索を行うジャンル検索
処理部１３２、画像単位で設定された用途フラグ（カレ
ンダー／ポストカード／額装・・・）から検索を行う用
途検索処理部１３３、画像を提供している店舗から検索
を行う店舗検索処理部１３４、画像に紐つく情報で検索
で必要と思われる項目全体（キーワード／ジャンル／画
像の価格／・・・）に対して同時検索を行うパワーサー
チ検索処理部１３５、店舗で予め定義された店舗ジャン
ル名で階層型検索を行う店舗ジャンル検索処理部１３
６、画像単位で設定されたキーワードをもとに店舗内画
像を対象として検索を行う店舗内キーワード検索処理部
１３７、画像単位で設定されたジャンルから店舗内画像
を対象として階層型検索を行う店舗内ジャンル検索処理
部１３８、画像単位で設定された用途フラグから店舗内
画像を対象として検索を行う店舗内用途検索処理部１３
９、検索エンジンＳＰ、キープリスト処理部ＫＬを備え
ている。

【００３０】キープリスト処理部ＫＬは、図６に示され
るように、ユーザ４が画像検索で気に入った画像を一時
的にキープリストに待避（追加／削除）させる処理を行
う。キープリストは、不揮発性メモリ上に構築されたリ
ストであり、次回ログイン時にも前回選択したものが保
存されている。前回選択したものが、いわゆる期間限定
物である場合は、期限が切れるまで、このキープリスト
に保存される。この点で、通常のオンラインショッピン
グにおいて用意される「ショッピングカート」とは異な
る。

【００３１】（注文処理サーバ）注文処理サーバ１４
は、ユーザ４からの注文を受け付けた時点を特定する手
段と、少なくとも各仮想店舗で有効となる日時を計時す
る手段と、注文したユーザ４の情報を保持する手段とを
備え、ユーザ４から注文を受けた日時と、そこからの経
過時間を特定する。そして、これらの情報を、注文内容
と共に、注文データとして済処理サーバ１５に伝える。
仮想店舗で有効となる日時は、通常は、実社会での日時
と共通であるが、プリントモール１で独自の日時を定め
るようにしても良い。

【００３２】（決済処理サーバ）決済処理サーバ１５
は、個々の仮想店舗が販売した商品に対するユーザ４へ
の課金、請求、回収、及び仮想店舗を運営するコンテン
ツベンダ２に対する支払に関する処理を行う。図７は、
この決済処理サーバ１５の機能ブロック図である。決済
処理サーバ１５は、注文処理サーバ１４等より受け取っ
た注文データに基づいて課金額を決定する課金処理部１
５１と、課金額が決定された場合に注文を行ったユーザ
４に対して請求処理を行う請求処理部１５２と、請求額
がユーザ４より回収された場合にコンテンツベンダに対
して回収された額に対応する財貨の支払を行う回収処理
部１５４を有している。

【００３３】請求処理部１５３では、ユーザ４が予納シ
ステムに予納金を納付している場合は、その状況を記録
した予納ＤＢ１５３から該当料金を差し引く処理を行
い、その事実をユーザ４に通知する。回収処理部１５４
は、決済機関システムの情報（決済機関システムのアド
レス、ユーザ４から料金が入金されたかどうかの情報を
含む）を管理する決済機関ＤＢ１５５から必要な情報を
定期的に読み出して仮想店舗毎及び／又はコンテンツベ
ンダ毎に支払額を集計し、集計した額の支払いを行う。

【００３４】課金処理部１５１では、注文データについ
てのより詳細な情報を知るために、必要に応じて、会員
管理サーバ１１、検索処理サーバ１３、印刷処理サーバ
１６、店舗管理サーバ１７との間で必要情報の受け渡し
を行う。課金処理部１５１には、提供サービスに対する
課金単価を課金単価テーブルＴ１と、課金単価の増減値
を定めた各種調整額テーブルＴ２〜Ｔ６が用意されてい
る。各仮想店舗においてユーザ４に提示される価格は、
この課金単価を各種調整額で調整（増減）した額とな
る。価格は、結果的に無料となる場合もある。

【００３５】課金単価テーブルＴ１は、基本的にはコン
テンツホルダ３の要請に基づいて個々の仮想店舗を運営
するコンテンツベンダ２が定めるコンテンツの単価と、
プリントモール１内で共通に定めた用紙の種類及びサイ
ズ毎の単価、額装等のオプション価格が記録される。コ
ンテンツの単価は、印刷をユーザ４の手持ちのプリンタ
で行う場合に参照される。用紙の種類及びサイズ毎の単
価は、出力センタ５に印刷代行させる際にコスト計算の
ために参照されるもので、通常は、コンテンツ単価が含
まれる。なお、用紙や額装に関する単価も仮想店舗毎に
定めることもできる。

【００３６】調整額テーブルＴ２は、各ユーザ４からの
注文時点の日時及びそこからの経過時間をパラメータと
した調整額が更新自在に記録される。例えば、注文時点
から一定期間内の同一ユーザによる同一内容の再注文に
対する課金処理を停止する場合、ある時期（年賀状等の
シーズンもの）に注文された場合には表示単価の１０％
に割り引くような場合、所定期間中は、何枚印刷しても
固定額となるようにする場合、特定の日時までは何枚印
刷しても固定額となるようにする場合、先着Ｘ（Ｘは０
以外の自然数）名には何枚印刷しても固定額となるよう
にする場合等に利用される。調整額テーブルＴ３は、例
えば、出力センタで印刷代行を行う場合のプリントモー
ル１の管理者側と仮想店舗、出力センタ、配送センタ側
との間の利益分配の内容が記録される。図９は、この調
整額テーブルＴ３の一例を示した図である。図示のよう
に、料金構成は複雑に調整がとられているが、ユーザ４
からは、コンテンツ価格と、配送料の２種類の価格体系
しか見えないようになっている。調整額テーブルＴ４
も、Ｔ３同様の性質のものである。図１０及び図１１
は、この調整額テーブルＴ４の内容例を示している。図
示の例では額装とのセットの場合の料金体系の２つのバ
リエーションが示されている。調整額テーブルＴ５には
個々の仮想店舗の事情に応じた調整額が更新自在に記録
される。調整額テーブルＴ５にはプリントモール１全体
の事情に応じた調整額が更新自在に記録される。仮想店
舗の事情には、例えば調整額テーブルＴ２に記録されて
いる上記の内容のうち、仮想店舗の運営者が独自に定め
るた事情、プリントモール１全体の事情とは、上記の調
整額テーブルＴ２の事情のほかに、バーゲンセールと称
してすべてのサービスを１０％減にするとか、一定期間
だけ無料画像コーナーを設けるとか、モール全体にわた
って課金に対する特別な企画を行うとかいうような事情
である。

【００３７】（印刷処理サーバ）印刷処理サーバ１６
は、ユーザ４によって注文された画像コンテンツの印刷
（額装等の付加価値サービスを含む）を可能にするため
の指示や、処理状態の管理、配送伝票の管理等を行う。
図８は、この印刷処理サーバ１６の機能ブロック図であ
り、印刷指示管理部１６１と作業管理ＤＢ１６２とを備
えている。印刷指示管理部１６１は、キーボード等の入
力手段から受け付けた指示データや注文処理サーバ１４
等から入力されたデータに基づいて、出力センタの情報
処理端末５やユーザ４の情報処理端末に印刷指示を出力
したり、作業管理ＤＢ１６２へのデータ記録及びその読
み出しを制御したりする。ユーザ４の情報処理端末に印
刷指示を出力する場合、画像コンテンツを所定のデータ
構造の印刷用データに変換し、これを添付する。印刷用
データは、予め画像コンテンツ毎に用意されたプリンタ
の機種に応じたデータ構造に変換される。このようなデ
ータ構造に変換するのは、インターネットＮ１を媒介に
することからセキュリティ性を維持する必要があるとと
もに、印刷される画像コンテンツの品質を一定以上に維
持するためである。なお、セキュリティ性をより高める
ためには、印刷指示と印刷データとを暗号カプセル化
し、支払の処理が完了したユーザ４のみが鍵を使って１
回のみ（あるいは期間内の複数枚）を印刷できるように
する。また、画像コンテンツの著作権を保護する観点か
らは、見えないコードをその画像コンテンツに挿入する
ことで著作権情報を明らかにするようにしても良い。

【００３８】作業管理ＤＢ１６２には、図９に示される
内容のデータが更新自在に記録される。すなわち、注文
日付、注文番号、顧客名、画像ＩＤ、画像タイトル、画
像印刷（印刷サイズ）、額の種類、配送伝票の印刷の有
無、作業終了の有無が記録される。印刷に関わるサービ
スの作業状況は、すべてこの作業管理ＤＢ１６２に記録
されているデータを図示しないディスプレイに表示させ
ることで把握することができる。

【００３９】（店舗管理サーバ）店舗管理サーバ１７
は、プリントモール１内に、コンテンツベンダ２が仮想
店舗を開店して運営できるようにするための諸機能を提
供するもので、図１０に示すように、仮想店舗の開店及
び運営を希望するコンテンツベンダの情報を運営者情報
ＤＢ１７２に登録する運営者管理部１７１と、店舗用ペ
ージを作成するためのテンプレートが格納されているテ
ンプレートＨＴＭＬファイル１７４と、このテンプレー
トＨＴＭＬファイル１７４から読み出した任意のテンプ
レートのカスタマイズを受け付け、カスタマイズされた
テンプレートを店舗ページＤＢ１７５に記録する処理を
行う店舗ページ編集受付部１７３と、店舗ページＤＢ１
７５内のテンプレートを用いて店舗ページをユーザ４の
情報処理端末のディスプレイに表示させるための店舗ペ
ージ表示制御部１７６と、アクセス実績を集計し、集計
結果を解析することでデジタルコンテンツ及び／又は仮
想店舗の実績評価を行う実績評価解析部１７７と、画像
コンテンツの印刷に関わるサービスを受けたユーザ４か
らの評価に基づいてデジタルコンテンツ及び／又は仮想
店舗毎に集計し、集計結果を解析することでデジタルコ
ンテンツ及び／又は仮想店舗の人気評価（品質評価）と
ユーザ４へのインセンティブ要素の決定とを行うユーザ
評価解析部１７８と、実績評価解析部１７７及びユーザ
評価解析部１７８の評価結果が一定条件を満たした場合
に付与するインセンティブを決定するインセンティブ管
理部１７９と、少なくとも各仮想店舗の運営者が閲覧可
能な電子掲示板ＥＢへの表示制御を行う掲示板表示制御
部１８０を備えている。

【００４０】テンプレートＨＴＭＬファイル１７４に
は、カスタマイズのレベルが低いテンプレートと、カス
タマイズのレベルが高いテンプレートとが用意される。
前者はページ構成及びレイアウトが決まっており、簡単
な文字・記号の入力（ロゴ、ショップ紹介文等）と提供
対象となる画像コンテンツの埋め込みだけで、仮想店舗
用のページを作成できるようにするものである。後者は
ページ構成及びレイアウトを運営者が自由に決めること
ができるものである。いずれのテンプレートによる場合
も、作成されたものをユーザ４がアクセス可能な領域に
アップロードするだけで仮想店舗を出店できるようにな
る。

【００４１】図１１は、このようにして作成される仮想
店舗用のページの一例を示した図である。ページの所定
領域には仮想店舗名、検索機能、画像コンテンツのサム
ネイルが紹介される。ページは階層的になっており、例
えばユーザ４が所望の画像コンテンツをプレビューした
い場合は、当該コンテンツのサムネイルを情報処理端末
のポインティングデバイスでクリックすることにより、
図１２のようなプレビュー画面（ページ）が現れる。図
１２は、サムネイルの拡大図、画像名、店舗名、画像紹
介用のメモ、サービスの形態（手持ちのプリンタで印刷
するか出力センタに印刷代行を依頼するか、カレンダー
印刷にするか、ポスター印刷するか、額装にするか等）
が提示される。額装の場合にはその額の画像と実際に額
装された場合のイメージ画像がプレビュー表示される。
各々のフィールドには、上記の決済処理サーバ１５にお
いて決定された課金額が表示される。このようなプレビ
ュー画面を通じてユーザ４が、サービスの形態を自由に
選択することにより、注文データが生成されるようにな
る。

【００４２】ここで、実績評価解析部１７７、ユーザ評
価解析部１７８及びインセンティブ管理部１８０におけ
る処理内容を、より詳細に説明する。ここでは、アクセ
ス実績として、売上額を用いる場合の例を挙げる。実績
評価解析部１７７では、プリントモール１全体の評価の
基準となる毎期の基準日を更新自在にセットしている。
この基準日に達すると、図１３に示されるように、仮想
店舗を特定し、その仮想店舗について、前期の基準日か
ら今期の基準日との間の課金処理データ（課金額決定の
対象となったデータ）を決済処理サーバ１５から取得す
る（Ｓ１０１，Ｓ１０２。そして、この課金処理データ
と所定の評価基準とを比較して、評価値（実績評価値）
を算出する。評価基準は、基本的には課金額の大小であ
るが、課金対象となった商品の種類、額装の場合の額の
種類に応じてそれを調整することができる。

【００４３】実績評価値を算出した後は、その仮想店舗
についての実績評価値を所定のメモリ領域に累積する
（Ｓ１０４）。他の課金処理データがある場合は、Ｓ１
０３及びＳ１０４の処理を繰り返す（Ｓ１０５：Ye
s）。課金処理データがなくなった場合は、その仮想店
舗について累積された実績評価値をインセンティブ管理
部１７９に送出する（Ｓ１０５：No，Ｓ１０６）。他の
すべての仮想店舗についてＳ１０１〜Ｓ１０６の処理を
繰り返し（Ｓ１０７：Yes）、対象となる仮想店舗がな
くなった時点で今期の基準日をセットする（Ｓ１０
８）。基準日のセットにより、累積されたデータはすべ
てリセットされる。なお、アクセス実績には、上記の売
上額のみならず、売上回数、デジタルコンテンツへのア
クセス回数、アクセス時間のようなものを含めることが
できる。この場合は、１回の売上、アクセス、又は単位
時間毎のアクセスについて定めた評価値を、売上回数、
アクセス回数、又はアクセス時間に応じて算出し、その
算出結果を上記の実績評価値に含めることで、調整が可
能である。

【００４４】ユーザ評価解析部１７８でも、上記基準日
を更新自在にセットしており、今期の基準日に達する
と、図１４に示されるように、ユーザ４を特定し、その
ユーザについて、前期の基準日から今期の基準日との間
の評価履歴データを会員管理サーバ１１の評価履歴ファ
イル１１３から取得する（Ｓ２０１，Ｓ２０２）。そし
て、この評価履歴データと所定の評価基準とを比較し
て、対象となったデジタルコンテンツ又はそれを提供し
た仮想店舗の評価値（人気評価値）と、評価を行ったユ
ーザ自体の評価値（報奨評価値）を算出する。評価履歴
データは、上述のように定型的な項目を有するリストへ
の記入データであり、その評価基準は、例えば個々の項
目に割り当てられた係数であるが、ユーザの性別、年代
等に応じてそれを調整することができる。報奨評価値の
評価基準は、例えば記入された項目数とすることができ
る。なお、人気評価値に、サービス自体の品質評価を含
めることができる。

【００４５】人気評価値、報奨評価値を算出した後は、
該当する仮想店舗の人気評価値とそのユーザの報奨評価
値を所定のメモリ領域に累積する（Ｓ２０４）。他の評
価履歴データがある場合は、Ｓ２０３及びＳ２０４の処
理を繰り返す（Ｓ２０５：Yes）。評価履歴データがな
くなった場合は、そのユーザについて累積された報奨評
価値と、該当する仮想店舗について累積された人気評価
値をインセンティブ管理部１７９に送出する（Ｓ２０
５：No，Ｓ２０６）。他のすべてのユーザについてＳ２
０１〜Ｓ２０６の処理を繰り返し（Ｓ２０７：Yes）、
対象となる仮想店舗がなくなった時点で今期の基準日を
セットする（Ｓ２０８）。基準日のセットにより、累積
されたデータはすべてリセットされる。

【００４６】インセンティブ管理部１８０では、基準日
間の各仮想店舗の実績評価値の累積値と人気評価値の累
積値とをもとに、デジタルコンテンツ及び／又は仮想店
舗の評価を行い、評価結果に応じたインセンティブを決
定する。評価の一例としては、全体に対する個々の相対
評価とすることができる。例えば、すべての仮想店舗に
対する個々の仮想店舗の相対評価を行い、毎期の実績ラ
ンキング、人気ランキング、総合評価ランキングを算出
し、ランキングに応じたインセンティブを決定する。そ
して、該当する仮想店舗（その運営者）に付与する。あ
るいは人気のあるデジタルコンテンツのベスト５のよう
なランキングを算出し、そのコンテンツを販売した仮想
店舗にインセンティブを付与するように構成することも
できる。インセンティブとしては、例えば店舗維持料金
の割引率、サービス維持に寄与する商品の贈与等があ
る。ユーザ４に付与するようなポイントを仮想店舗（運
営者）に付与するようにすることも可能である。仮想店
舗（運営者）に付与したインセンティブの内容は、運営
者情報ＤＢ１７２のうち該当する運営者に関わる領域に
記録される。ユーザ４に対しては、報奨評価値の累積値
に応じたインセンティブ、例えば上記のポイントを付与
する。このポイントは、会員管理サーバ１１の当該ユー
ザのポイントファイル１１５に記録される。

【００４７】インセンティブ管理部１８０は、また、上
記の各ランキングのうち、別途特典付与可能な上位数店
舗を定め、それらの仮想店舗に関する実績評価値の累積
値、人気評価値の累積値、及び総合評価値を掲示板表示
制御部１８０に送出する。特典については、上記のイン
センティブとは別の特別インセンティブとして付与され
る。特別インセンティブの内容は毎期ごとに変化させる
が、事前に電子掲示板ＥＢにその候補を掲示するように
しても良い。掲示板表示制御部１８０は、電子掲示板Ｅ
Ｂに各種ランキング及びその特典を掲示する。図１５は
その掲示例を示した図であり、（ａ）は実績ランキン
グ、（ｂ）は人気ランキング、（ｃ）は総合評価ランキ
ングの例である。この電子掲示板ＥＢは、少なくともす
べての仮想店舗の運営者が閲覧可能なので、店舗運営の
刺激を与え、自律的な自己改善の契機を与えることがで
きる。

【００４８】＜運用形態＞次に、上記のように構成され
るプリントモール１の運用形態を図１６〜図１８を参照
して説明する。まず、図１６を参照して、ユーザ４が所
望の画像コンテンツを探し出して選択するまでの手順を
説明する。ユーザ４は、インターネットに接続された情
報処理端末からＵＲＬ（アドレス）を入力することによ
り、プリントモール１のＴＯＰページにアクセスする
（Ｐ１０１）。ＴＯＰページには所望の画像コンテンツ
を絞り込むための検索領域が形成されている。店舗カテ
ゴリ（映画画像専門店／アニメ専門店／・・・）で検索
する場合、あるいは店舗キーワード（店舗名）で検索す
る場合は、該当する店舗一覧画面がユーザ４の情報処理
端末のディスプレイに表示される（Ｐ１０２）。なお、
注文時から所定期間、所定金額で（無料の場合有り）何
枚印刷しても良いというサービス、特定の日時までは所
定金額で（無料の場合有り）何枚印刷しても良いという
サービス、先着Ｘ名までは所定の金額で（無料の場合有
り）何枚印刷しても良いというサービスを設定する場合
は、それが、モール全体なのか個別的な仮想店舗におい
てなのかを添えて、店舗一覧画面で表示させる。

【００４９】ユーザ４が目的の画像コンテンツを扱う仮
想店舗を見つけた場合は、店舗一覧画面からその仮想店
舗を選択することで、その店舗のＴＯＰページが表示さ
れる（Ｐ１０４）。店舗のＴＯＰページは、例えば図１
１のようなものである。ユーザ４が画像カテゴリで検索
する場合は、その下位層のサブカテゴリ一覧が表示され
（Ｐ１０３）、特定のサブカテゴリが選択されたときは
画像コンテンツのサムネイルが表示される（Ｐ１０
５）。ユーザ４が画像キーワードで検索した場合は直ち
にサムネイルが表示される。ユーザ４は、ＴＯＰページ
から用途（ポスター印刷／カレンダー印刷／・・・で検
索することができる。いずれの場合も画像キーワード検
索の場合と同様、サムネイルが表示されるが（Ｐ１０
６，Ｐ１０７、ポスター印刷の場合はポスターとして利
用できる画像のみ、カレンダー印刷の場合はカレンダー
として利用できる画像のみが表示される。その後、ユー
ザ４がプレビューしたい場合は、拡大画像、利用制限、
価格等が掲載されたプレビュー画面が表示される（Ｐ１
０８）。プレビュー画面は、例えば図１２のようなもの
である。当該ユーザ４用に既に指定されているキープリ
ストがある場合はキープリストが表示される（Ｐ１０
９）。キープリストには、サムネイル、利用制限、価格
等が添付されている。プレビュー画面から画像コンテン
ツについての注文を行う場合、あるいは表示中のキープ
リストから注文を行う場合は会員認証を行い（Ｐ１１
０）、ＮＧであれば会員登録処理に移行する。認証され
た場合（ＯＫの場合）はキープリストに追加する（Ｐ１
１１）。

【００５０】次に、印刷のためのレイアウト処理を行う
場合の手順を図１７を参照して説明する。表示中のキー
プリスト、プレビュー画面、その他、サムネイルが表示
されているページからは、イメージエディタが起動可能
になる（Ｐ２０１）。イメージエディタは仮想店舗側で
用意して自動起動するようにしても良く、ユーザ４の情
報処理端末側で用意してユーザ４が手動で起動するよう
にしても良い。このイメージエディタにサムネイルに対
応する画像コンテンツを取り込み（Ｐ２０２）、所望の
画像を１枚選択した後、印刷媒体の例である用紙、その
枚数、画像コンテンツの出力場所又はプリンタ機種を選
択する（Ｐ２０３）。出力センタ５に印刷代行を依頼す
る場合は、そのまま印刷／簡易レイアウト画像設定のい
ずれかを選択し（Ｐ２０４）、当該画像コンテンツを購
入するかどうかを決める。一方、ユーザ４の手持ちのプ
リンタで印刷する場合は、そのまま印刷／簡易レイアウ
ト設定／フリーレイアウト設定のいずれかを選択し（Ｐ
２０５，Ｐ２０６）、テスト印刷を行った後（Ｐ２０
７）、当該画像コンテンツを購入するかどうかを決め
る。いずれの場合も、購入する場合は会員認証が必要と
なる。当該時点で会員登録がなされていない場合は会員
登録処理に移行し（ＮＧの場合）、認証がＯＫの場合は
決済方法選択処理に移行する。なお、既にログイン済み
の場合は、会員認証はバイパスされる。

【００５１】図１８は、決済方法選択処理の手順概要を
示した図である。会員認証の結果、ＮＧであった場合、
ユーザ４は会員登録を行い（Ｐ２０９）、登録内容を確
認することになる（Ｐ２１０）。認証がＯＫであった場
合であって、ユーザ４が手持ちのプリンタで印刷する形
態を選択した場合は、決済処理サーバ１５で課金額が決
定される。ユーザ４が出力センタ５に印刷代行を依頼
し、且つオプション（額装等）を選択した場合は（Ｐ３
０１）、そのオプションが考慮された形で課金額が決定
される。その後、ユーザ４は、決済のための支払手段を
選択する。出力センタ５に印刷代行を依頼する場合の支
払手段は、クレジット、銀行振込、予納、代引き、コン
ビニエンスストアによる印刷媒体の受け取り／支払のい
ずれかを選択することができる（Ｐ３０３）。支払手段
が選択された場合は、直ちに受注確認通知が行われる。
具体的には、「承りました」等のメッセージが、ユーザ
４の情報処理端末のディスプレイに表示される。

【００５２】ユーザ４が手持ちのプリンタでの印刷を選
択した場合の支払手段は、クレジットと予納のいずれか
となる（Ｐ３０５）。支払手段が選択されると、印刷指
示画面、例えば「印刷してください」というメッセージ
がユーザ４の情報処理端末のディスプレイに表示される
（Ｐ３０７）。この表示に基づいてユーザ４が印刷実行
を開始させると、そのディスプレイに印刷画面が表示さ
れると共にプリンタへ印刷データが出力される。このよ
うにして、ユーザ４は、手持ちプリンタを通じて所望の
画像コンテンツが印刷された印刷媒体を得ることができ
る。この印刷媒体を得たユーザ４は、任意の時点でプリ
ントモール１にアクセスして、複数の項目を有する評価
リストをダウンロードし、必要事項を記入してプリント
モール１に返送する。これにより、会員管理サーバ１１
の評価履歴ファイルに評価履歴データが蓄積され、上記
の図１４のような処理が可能になる。

【００５３】このように、本実施形態のプリントモール
１では、仮想店舗の出店を希望する者（コンテンツベン
ダ２等）に、店舗用領域と、開店及び運営用の各種機能
とを提供し、さらに、仮想店舗の運営に関わる作業の一
部、特に、画像コンテンツの掲載及びその評価、課金額
の決定、請求、回収のための処理を代行するようにした
ので、仮想店舗の出店を促進させることができるように
なる。これにより、印刷機械によらないプリンタの利点
を活かして、コンテンツホルダ３に対しては、単独で、
あるいはコンテンツベンダ３を通じて、気軽に自分の作
品を自分の好きな形態で発表したり、販売したりする機
会を与えることができ、ユーザ４に対しては、一般市場
からは入手不可能なオリジナリティの高い大判のカレン
ダーやポスター、あるいは額装された作品を手軽に入手
する機会を与えることができる。ユーザ４にとっては、
また、自分で高級なプリンタやサプライ用品を保持して
いなくとも、高品質の印刷がなされた印刷媒体を入手で
きる利点もある。

【００５４】運用に際しては、商品販売に対する課金単
価を課金単価テーブルＴ１に記録しておき、所定の事由
に応じて課金単価を調整額テーブルＴ２〜Ｔ６の記録内
容に応じて増減させるようにしたので、現実の店舗にお
いて良くなされているバーゲンセールのような形態を容
易に実現できるようになる。また、課金処理の結果を仮
想店舗毎に集計した結果に基づいてすべての仮想店舗に
対する個別の仮想店舗の相対評価を行うとともに、ユー
ザ４による評価の集計結果に基づいても相対評価を行
い、評価結果が一定条件を満たした仮想店舗に対して所
定のインセンティブを付与するようにしたので、各仮想
店舗の運営者に運営上の自己改善の契機を与えることが
できるようになる。これにより、仮想店舗の数が多くな
った場合であっても、仮想店舗の運営管理を効率的に行
えるようになり、従来の問題点が解消される。

【０００５５】さらに、相対評価結果が電子掲示板ＥＢ
に掲示されるので、仮想店舗の運営者に、実績や人気が
高い仮想店舗がどのような内容の運営を行っているかを
把握できるようになり、これによっても自己改善が期待
できるようになる。

【００５６】なお、本実施形態では、仮想店舗で扱うサ
ービスとして、画像コンテンツのユーザ４への直接配信
サービスと、出力センタを介して行う画像コンテンツの
印刷代行のサービスを例に挙げて説明したが、印刷媒体
の製本等、他の形態のサービスを扱う場合においても、
本実施形態と同様の説明が妥当する。

【００５７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ネットワーク上での仮想店舗の運営主体が自
律的に自己努力し得る環境を作り出すことができる、と
いう特有の効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したプリントモールの運用形態の
概念を示した図。

【図２】本実施形態によるプリントモールの全体構成
図。

【図３】本実施形態による会員管理サーバの機能ブロッ
ク図。

【図４】本実施形態によるオーサリングサーバの機能ブ
ロック図。

【図５】本実施形態による検索処理サーバの機能ブロッ
ク図。

【図６】キープリスト処理部の処理内容を示した説明
図。

【図７】本実施形態による決済処理サーバの機能ブロッ
ク図。

【図８】本実施形態による印刷処理サーバの機能ブロッ
ク図。

【図９】印刷処理サーバが備える作業管理ＤＢの内容例
を示した図。

【図１０】本実施形態による店舗管理サーバの機能ブロ
ック図。

【図１１】仮想店舗のトップページのレイアウト例を示
した図。

【図１２】プレビュー画面の例を示した図。

【図１３】店舗管理サーバが備える実績評価解析部の処
理手順を示した図。

【図１４】店舗管理サーバが備えるユーザ評価解析部の
処理手順を示した図。

【図１５】電子掲示板に掲示される画面例を示した図
で、（ａ）は実績ランキング、（ｂ）は人気ランキン
グ、（ｃ）は総合評価ランキングである。

【図１６】本実施形態のプリントモールの運用形態図
（画像コンテンツ選択まで）

【図１７】本実施形態のプリントモールの運用形態図
（レイアウト処理）

【図１８】本実施形態のプリントモールの運用形態図
（決済方法から印刷まで）

【符号の説明】

１プリントモール２仮想店舗を運営するコンテンツベンダ３コンテンツを制作するコンテンツホルダ４コンテンツを購入するユーザ４５印刷代行を行う出力センタ６印刷媒体を配送する配送センタ７額等の商品を扱う商品ベンダ１１会員管理サーバ１２オーサリングサーバ１３検索処理サーバ１４注文処理サーバ１５決済処理サーバ１６印刷処理サーバ１７店舗管理サーバ１８コンテンツ管理サーバ１９コンテンツＤＢＥＢ電子掲示板

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｆ 17/60 ３３２Ｇ０６Ｆ 17/60 ３３２５０４５０４５１４５１４ 3/12 3/12 Ａ 13/00 ５４７ 13/00 ５４７Ｖ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ネットワーク上でデジタルコンテンツの
印刷に関わるサービスを提供する複数の仮想店舗の運営
管理を行うシステムであって、前記複数の仮想店舗の各々に於いて用意された印刷可能
な１又は複数のデジタルコンテンツを需要者に提示する
提示手段と、該提示に基づいて需要者からデジタルコンテンツへのア
クセス実績をデジタルコンテンツ及び／又は仮想店舗毎
に集計するとともに、この集計結果に基づいて各仮想店
舗の評価を行う評価手段と、を備えたことを特徴とす
る、仮想店舗の運営管理システム。
【請求項２】ネットワーク上でデジタルコンテンツの
印刷に関わるサービスを提供する複数の仮想店舗の運営
管理を行うシステムであって、前記複数の仮想店舗の各々に於いて用意された印刷可能
な１又は複数のデジタルコンテンツを需要者に提示する
提示手段と、該提示に基づいて需要者がアクセスしたデジタルコンテ
ンツを特定する需要特定手段と、当該特定されたデジタルコンテンツについての前記サー
ビスに対する需要者の評価を受け付け、受け付けた評価
を集計するとともに、この集計結果に基づいてデジタル
コンテンツ及び／又は仮想店舗の評価を行う評価手段
と、を備えたことを特徴とする、仮想店舗の運営管理システム。
【請求項３】前記評価手段が、複数の仮想店舗につい
ての評価結果を導出するとともにこの評価結果に対する
個々の仮想店舗の相対評価結果を導出するように構成さ
れることを特徴とする、請求項１又は２記載の運営管理システム。
【請求項４】前記評価手段が、複数のデジタルコンテ
ンツについての評価結果を導出するとともにこの評価結
果に対する個々のデジタルコンテンツの相対評価結果を
導出するように構成されることを特徴とする、請求項２記載の運営管理システム。
【請求項５】前記評価手段による評価結果が一定条件
を満たした場合に付与するインセンティブを決定するイ
ンセンティブ決定手段をさらに備えたことを特徴とす
る、請求項１ないし４のいずれかの項記載の運営管理システ
ム。
【請求項６】前記インセンティブ決定手段が、前記イ
ンセンティブとして前記評価結果に応じた財的価値を呈
する電子価値情報を発行するように構成されることを特
徴とする、請求項５記載の運営管理システム。
【請求項７】それぞれ仮想店舗の運営主体が閲覧可能
な電子掲示板と、この電子掲示板に前記インセンティブ決定手段により決
定されたインセンティブの内容を掲示する手段とをさら
に備えたことを特徴とする、請求項６記載の運営管理システム。
【請求項８】デジタルコンテンツを注文した需要者か
ら注文があった場合に仮想店舗からその需要者に対する
課金処理を行う課金処理手段をさらに備え、前記評価手段は、前記課金処理手段による課金処理の結
果を前記アクセス実績の一部又は全部として含んで各仮
想店舗の評価を行うように構成されていることを特徴と
する、請求項１記載の運営管理システム。
【請求項９】前記注文した需要者を登録する手段と、登録された需要者に対する前記課金処理の結果を集計す
る手段と、集計結果に応じた財的価値を有する電子価値情報を当該
需要者の登録情報と共に蓄積する手段とを備えたことを
特徴とする、請求項８記載の運営管理システム。
【請求項１０】前記注文した需要者を登録する手段
と、登録された需要者に対する前記課金処理の結果を集計す
る手段と、集計結果に応じた財的価値を有する電子価値情報を当該
需要者の登録情報と共に蓄積する手段とを備えたことを
特徴とする、請求項２記載の運営管理システム。
【請求項１１】課金された需要者からの課金回収処理
を行う回収処理手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項８記載の運営管理システム。
【請求項１２】ネットワーク上でデジタルコンテンツ
の印刷に関わるサービスを提供する複数の仮想店舗の運
営管理を行うシステムであって、前記複数の仮想店舗の各々に於いて用意された印刷可能
な１又は複数のデジタルコンテンツを需要者に提示する
提示手段と、該提示に基づいて需要者がアクセスしたデジタルコンテ
ンツを特定する需要特定手段と、前記提示されたデジタルコンテンツに対する需要者から
のアクセス実績を仮想店舗毎に集計するとともに、この
集計結果に基づいて各仮想店舗の評価を行う第１の評価
手段と、当該特定されたデジタルコンテンツについての前記サー
ビスに対する需要者の評価を受け付け、受け付けた評価
を集計するとともに、この集計結果に基づいてデジタル
コンテンツ及び又は仮想店舗の相対評価を行う第２の評
価手段と、前記第１の評価手段及び／又は第２の評価手段による評
価結果が一定条件を満たした場合に付与するインセンテ
ィブを決定するインセンティブ決定手段と、備えたことを特徴とする、仮想店舗の運営管理システ
ム。
【請求項１３】前記インセンティブ決定手段が、前記
インセンティブとして前記評価結果に応じた財的価値を
呈する電子価値情報を発行するように構成されることを
特徴とする、請求項１２記載の運営管理システム。
【請求項１４】各仮想店舗の運営主体が閲覧可能な電
子掲示板と、この電子掲示板に前記インセンティブ決定手段が決定し
たインセンティブの内容を掲示する手段とをさらに備え
たことを特徴とする、請求項１２記載の運営管理システ
ム。
【請求項１５】デジタルコンテンツを注文した需要者
から注文があった場合に仮想店舗からその需要者に対す
る課金処理を行う課金処理手段をさらに備え、前記第１の評価手段は、前記課金処理の結果を前記アク
セス実績の一部又は全部として含んで各仮想店舗の評価
を行うように構成されていることを特徴とする、請求項１４記載の運営管理システム。
【請求項１６】前記課金処理手段によって課金された
需要者からの課金回収処理を行う回収処理手段をさらに
備えたことを特徴とする、請求項１５記載の運営管理システム。
【請求項１７】ネットワークに接続されるコンピュー
タシステム上に、デジタルコンテンツの印刷に関わるサービスを提供する
複数の仮想店舗を登録する登録手段と、登録された複数の仮想店舗の各々に於いて用意された印
刷可能な１又は複数のデジタルコンテンツを需要者に提
示する提示手段と、該提示に基づいて需要者からデジタルコンテンツへのア
クセス実績を仮想店舗毎に集計するとともに、この集計
結果に基づいて各仮想店舗の評価を行う評価手段と、を
形成させるためのプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項１８】ネットワークに接続されるコンピュー
タシステム上に、デジタルコンテンツの印刷に関わるサービスを提供する
複数の仮想店舗を登録する登録手段と、前記複数の仮想店舗の各々に於いて用意された印刷可能
な１又は複数のデジタルコンテンツを需要者に提示する
提示手段と、該提示に基づいて需要者がアクセスしたデジタルコンテ
ンツを特定する需要特定手段と、当該特定されたデジタルコンテンツについての前記サー
ビスに対する需要者の評価を受け付け、受け付けた評価
を集計するとともに、この集計結果に基づいてデジタル
コンテンツ及び／又は仮想店舗の評価を行う評価手段
と、を形成させるためのプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。