JP2002216043A - 仮想店舗運営支援システム及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上での仮想店舗の開店及びその
運営を支援することができる仮想店舗運営支援システム
を提供する。 【解決手段】 インターネットのウェブサイトに、コン
テンツ印刷に関わるサービスを提供する複数の仮想店舗
からなるプリントモール１を構築する。プリントモール
１では、仮想店舗の各々に於いて用意されている印刷可
能な画像コンテンツのサンプルとその印刷を可能にする
形態（手持ちプリンタによる印刷か出力センタ５による
印刷）とをユーザ４に提示する。そして、ユーザ４が注
文したサンプルに対応するコンテンツとその印刷形態と
を特定し、特定された注文の内容に対する当該仮想店舗
からユーザ４への課金処理を行う。課金処理は、コンテ
ンツ及びその印刷形態に応じて固定的に定めた課金単価
と所定の事由に応じて可変的に定めた調整額とに基づい
て需要者毎の課金額を定める処理である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、デジタル
コンテンツの印刷サービス及び印刷後の配信サービス等
を行う仮想店舗をインターネット上で開店するとともに
それを運営する者を支援する仮想店舗運営支援システム
に関する。

【０００２】

【発明の背景】印刷技術の発達により、近年は、写真と
見紛うほどの高解像度の印刷が可能なプリンタが市場に
登場するようになっている。印刷サイズも葉書大のもの
から、Ａ２版、Ａ１版、Ａ０版、Ｂ１版、Ｂ０版のよう
な大判のものまで対応可能になっている。印刷媒体も、
普通紙、専用紙のほか、布や樹脂等、様々な種類のもの
が用意されており、用途に応じて色々な形態の印刷物を
プリンタで印刷できる環境が整ってきている。

【０００３】印刷機械に対してプリンタを使用すること
の利点の一つとして、いわゆる一品物を印刷する場合の
手間が相対的に少なく且つコストが低いということが挙
げられる。印刷の表現内容やレイアウトを事後的に自由
に編集できること、暑中見舞いや年賀状のような同種多
数の印刷物を印刷する場合に、独自のデザインで、任意
の枚数のものを任意の時点で印刷できるということも、
プリンタ利用の利点の一つに挙げられよう。

【０００４】しかしながら、一般のユーザにとって、用
途に応じて複数のプリンタや印刷媒体を揃えることは、
負担が大きく、現実的ではない。また、年賀状印刷のよ
うに、ある時期ではプリンタが頻繁に使用されるもの
の、その他の時期にはあまりプリンタが使用されない場
合には、インク等のサプライ用品が使用不可になり、結
果として不経済なものとなる。

【０００５】一方、写真やイラストのような著作物を創
作する者は多い。このような著作物は、通常は、写真集
やイラスト集のような刊行物の形で発表され、同種のも
のが多数印刷されて販売される。映画の場面集を印刷し
たポスターや刊行物が商品価値を有する場合もある。し
かしながら、このような刊行物等は、通常は、それらを
意識的に探し出すユーザにしか目に触れる機会がない。
また、刊行物化する場合には、売れ行き等を考慮して掲
載内容が厳選されるので、著作物の創作者が、気軽に自
己の作品を発表できるという性質のものではない。刊行
物等のサイズも固定的になる場合が多く、ユーザにとっ
て必ずしも魅力あるものといえない事態も発生する。

【０００６】最近は、インターネットのような広域ネッ
トワークに仮想店舗を構築して種々のサービス提供を行
うことも良く行われている。このようなネットワーク技
術及び仮想店舗の構築技術を利用することにより、上記
のような問題を解消することが可能になるという知見が
ある。

【０００７】本発明は、かかる背景のもとに創案された
もので、その課題は、印刷サービスに関わるネットワー
ク上での仮想店舗の開店及びその運営を支援することが
できる仮想店舗運営支援システム及びその要素技術を提
供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の仮想店舗運営支援システムは、デジタルコンテンツ
の印刷に関わるサービスを提供する１又は複数の仮想店
舗のネットワーク上での運営を支援するシステムであっ
て、前記仮想店舗の各々に於いて提供可能なサービスの
内容を需要者に提示する提示手段と、該提示に基づいて
需要者が注文したサービスの内容を特定する需要特定手
段と、当該特定された注文の内容に対する課金処理を行
う課金処理手段とを備え、該課金処理手段が、前記サー
ビスの提供に対して固定的に定めた課金単価と、所定の
事由に応じて可変的に定めた調整額とに基づいて前記注
文を行った需要者への課金額を決定するように構成され
ていることを特徴とする。

【０００９】本発明の他の構成に係る仮想店舗運営支援
システムは、デジタルコンテンツの印刷に関わるサービ
スを提供する１又は複数の仮想店舗のネットワーク上で
の運営を支援するシステムであって、前記仮想店舗の各
々に於いて用意されている印刷可能なデジタルコンテン
ツのサンプルと当該デジタルコンテンツについての前記
サービスの形態とを需要者に提示する提示手段と、該提
示に基づいて需要者が注文した、サンプルに対応するデ
ジタルコンテンツと前記サービスの形態とを特定する需
要特定手段と、特定された注文の内容に対する課金処理
を行う課金処理手段とを備え、該課金処理手段が、デジ
タルコンテンツ及び前記サービスの形態に応じて固定的
に定めた課金単価と、所定の事由に応じて可変的に定め
た調整額とに基づいて前記注文を行った需要者への課金
額を決定するように構成されていることを特徴とする。

【００１０】上記の仮想店舗運営支援システムにおい
て、前記サービスの形態は、前記注文を行った需要者の
印刷装置での印刷を可能にする第１形態と需用者以外の
第三者機関の印刷装置での印刷を可能にする第２形態の
いずれか一方を選択することができる。前記課金処理手
段は、前記第１形態の場合にはデジタルコンテンツに応
じて定めた課金単価を採用し、前記第２形態の場合には
前記サービスのコストに応じて定めた課金単価を採用す
るように構成される。好ましくは、特に第２形態を採用
する場合には、前記デジタルコンテンツが印刷された印
刷媒体を前記需要者の指定場所に配送させる手段をさら
に備えるようにする。

【００１１】需要に応じて時間要素を取り入れた店舗運
営による魅力あるサービス提供の形態を実現することが
できる。例えば、需要者からの前記注文を受け付けた時
点を特定する手段と、少なくとも各仮想店舗で有効とな
る日時を計時する手段とをさらに備え、前記課金処理手
段が、前記特定された時点及び前記計時された時間をパ
ラメータとして前記調整額を定めるように構成する。

【００１２】より具体的には、前記課金処理手段が、前
記特定された時点から一定期間内の同一需要者による同
一内容の再注文に対する課金処理を停止するように構成
する。ネットワーク上で仮想店舗を開店する場合におい
て、同一需要者による一定期間内の同一内容の再注文が
あったということは、当該デジタルコンテンツがその需
要者に正しく届かなかったことが推定されるので、上記
のように構成することで、需要者に信頼感を与える店舗
運営を支援できるようになる。

【００１３】また、以下のような構成も可能である。 （１）需要者からの前記注文を受け付けた時点を特定す
る手段と、前記注文を行った需要者の数を計数する手段
と、先着Ｘ（Ｘは０以外の自然数）名による前記注文の
みを有効にする手段とをさらに備えた構成。 （２）需要者からの前記注文を受け付けた時点を特定す
る手段と、少なくとも各仮想店舗で有効となる日時を計
時する手段とをさらに備え、前記課金処理手段が、前記
特定された時点及び前記計時された時間をパラメータと
して前記調整額を定めるようにした構成。 （３）課金処理手段が、前記特定された時点から一定期
間内の同一需要者による同一内容の再注文に対する課金
処理を停止するような構成。 （４）課金処理手段が、所定の条件を満たす需要者に対
して何枚印刷しても固定額となるように前記課金処理を
行うような構成。「条件を満たす需要者」は、例えば、
前記注文を最初に受け付けてから所定期間内に次の前記
注文を受け付けた需要者、特定の日時までに前記注文を
受け付け需要者、あるいは、先着Ｘ（Ｘは０以外の自然
数）名に入る需要者である。 （５）予納金を需要者毎に徴収して保持する手段をさら
に備え、前記課金処理手段が、前記決定した課金額を当
該需要者の予納金から減算するようにした構成。 （６）課金された需要者から前記仮想店舗への課金回収
処理を行う回収処理手段をさらに備えた構成。 （７）需要者が注文する予定のデジタルコンテンツのサ
ンプルを不揮発性のメモリ領域に追加及び削除可能な形
態で保持する保持手段を需要者毎に設けてなる構成。

【００１４】本発明は、また、ネットワークに接続され
るコンピュータシステム上に、デジタルコンテンツの印
刷に関わるサービスを需要者に提供する１又は複数の仮
想店舗を構築する手段と、前記仮想店舗の各々に於いて
提供可能なサービスの内容を需要者に提示する提示手段
と、該提示に基づいて需要者が注文したサービスの内容
を特定する需要特定手段と、特定された注文の内容に対
して固定的に定めた課金単価と所定の事由に応じて可変
的に定めた調整額とに基づいて前記需要者への課金処理
を行う課金処理手段と、を形成させるためのプログラム
が記録された、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を
提供する。これにより、汎用のコンピュータシステムに
よって、上記の仮想店舗運営支援システムを容易に構築
することができるようになる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明を、インターネット
のウェブ上に構築される仮想店舗街の維持運営を支援す
るコンピュータシステムに適用した場合の実施形態を説
明する。仮想店舗街には複数の仮想店舗を開店させる場
が形成されている。個々の仮想店舗は、需要者であるエ
ンドユーザ（以下、単に「ユーザ」又は「顧客」と称す
る）に対して高品位の画像コンテンツの印刷に関わるサ
ービスを提供するものである。この実施形態において、
仮想店舗が提供するサービスは、プリンタを有する者に
対する印刷可能な画像コンテンツの配信サービスと、印
刷代行（オプションを含む）の受付及び印刷された媒体
の配送受付のサービスとする。以下、本実施形態の仮想
店舗街を「プリントモール」と称する。また、本明細書
ではプリントモール内で提供されるサービスを便宜上
「商品」として扱い、ユーザに対するサービスの提供を
「販売」、ユーザが対価を支払ってサービスの享受を受
けることを商品の「購入」と称する場合がある。

【００１６】プリントモールの運営概念図を図１に示
す。プリントモール１は、コンテンツベンダ２（画像コ
ンテンツ提供者、図示の例ではＡ社、Ｂ社、Ｃ社）の各
々に、上記の仮想店舗の開店の場を提供するとともに、
その仮想店舗の維持・運営を支援する。コンテンツベン
ダ２は、各々、プリントモール１に接続される情報処理
端末を保有しており、その情報処理端末には、コンテン
ツホルダ３の情報処理端末を介して、オンライン又はオ
フライン（光磁気ディスク等の記録媒体収納等）で受け
取ったコンテンツ（Ａ１〜Ａ３、Ｂ１，Ｂ２、Ｃ１，Ｃ
２）が保持されるようになっている。コンテンツベンダ
２は、この画像コンテンツをプリントモール１の自己の
仮想店舗に適宜掲載し、掲載した画像コンテンツ又は印
刷した媒体がユーザ４に販売された場合には、プリント
モール１から相応の財貨の支払を受ける。

【００１７】プリントモール１には、また、出力センタ
５の情報処理端末が接続される。出力センタ５は、大判
印刷用の高品質プリンタを含む複数種のプリンタ及び印
刷用のサプライ用品、パネルや額等のオプション部品を
備えており、これらを用いてユーザ４用の画像コンテン
ツの印刷代行及び付加価値サービス提供を行う。出力セ
ンタ５の情報処理端末には、また、配送センタ６の情報
処理端末が接続されており、配送センタ６に対して、印
刷後（オプションを含む）の印刷媒体のユーザ４に対す
る配送手配を行うことができるようになっている。印刷
媒体の配送先及び配送条件は、会員登録時又は店舗利用
時にユーザ４が任意に指定することができる。

【００１８】ユーザ４は、自己の個人情報や決済のため
の情報を登録することで会員となり、自己の情報処理端
末を通じてプリントモール１で商品を購入できるように
なる。モール利用時には、プリントモール１にアクセス
して複数の仮想店舗の中から所望の画像コンテンツがあ
るかどうかを検索し、所望の画像コンテンツがあった場
合には、所定の対価を支払ってそれを注文する。対価の
額の決定及び決済処理については後述する。ユーザ４に
は、仮想店舗で商品を購入する度に、ポイントが付与さ
れ、それが蓄積される。このポイントで、プリントモー
ル１内で商品を購入することができるようになる。

【００１９】ユーザ４によるプリントモール１（仮想店
舗）への注文形態は２形態ある。一つの形態は、ユーザ
４が自己の情報処理端末に画像コンテンツをダウンロー
ドし、必要に応じてそのコンテンツを専用ソフトウエア
（イメージ・エディタ）で編集した後、自己の手持ちの
プリンタで印刷する形態である。この場合、注文は、画
像コンテンツに対して行い、課金も画像コンテンツ単位
で行われる。もう一つの形態は、ユーザ４が、出力セン
タ５に画像コンテンツの印刷代行を依頼し、配送センタ
６を介して印刷媒体を受け取る形態である。後者の場合
には、種々の付加価値サービス、例えば、ポスタータイ
プでの印刷、カレンダータイプでの印刷、額装等を指定
することができ、これによって印刷されたものを、配送
センタ６を通じて受け取ることになる。課金は、このよ
うなサービスのコストに応じて行われることになる。

【００２０】仮想店舗で販売される画像コンテンツは、
コンテンツベンダ２が任意のものを選定し、任意の時点
で、それを更新できるようになっている。但し、店舗内
に掲載可能な画像コンテンツかどうかについては、プリ
ントモール１側で一定の評価を行うことになっている。

【００２１】＜プリントモール＞次に、プリントモール
１の構成例について説明する。本実施形態によるプリン
トモール１は、図２に示されるように、会員管理サーバ
１１、オーサリングサーバ１２、検索処理サーバ１３、
注文処理サーバ１４、決済処理サーバ１５、印刷処理サ
ーバ１６、店舗管理サーバ１７、コンテンツ管理サーバ
１８及びコンテンツＤＢ（ＤＢはデータベースの略、以
下同じ）１９を備え、これらをイントラネットＮ２を介
してインターネットＮ１に接続して構成される。インタ
ーネットＮ１には、ユーザ４が操作する情報処理端末、
出力センタ５の情報処理端末５、配送センタ６の情報処
理端末、サプライ商品や額等の商品を扱う商品ベンダ７
の情報処理端末のほか、ユーザ４やコンテンツベンダ２
が利用する外部決済機関システム（クレジット機関シス
テム、銀行システム等）その他のコンテンツサーバが接
続される。

【００２２】各サーバ１１〜１８及びコンテンツＤＢ１
９は、各々、汎用のコンピュータシステムの一例である
サーバ本体のプロセッサ（ＣＰＵ）が、固定型ディスク
や可搬型ディスク、その他のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体に記録されているプログラムを読み出して実
行することにより実現される。なお、本例では、複数の
サーバ１１〜１８を連携させた分散処理形態について説
明するが、一部又はすべてのサーバ１１〜１８の機能を
一つのコンピュータシステム内に統合した形態を採用で
きることはいうまでもない。

【００２３】（会員管理サーバ）会員管理サーバ１１
は、ユーザ４を会員として管理するものであり、図３に
示されるように、ユーザ４による会員登録を受け付ける
とともに必要に応じて登録情報を要求元に送付するユー
ザ管理部１１１と、登録情報を記録するためのユーザ情
報ファイル１１２と、ユーザ４による商品の購入履歴を
記録するための購入履歴ファイル１１３と、上記のポイ
ントを蓄積するためのポイントファイル１１４とを備え
ている。ユーザ４が予めモール側に利用料金を納付して
おく予納金制度を利用する場合には、この会員管理サー
バ１１に予納システムを設け、予納金をユーザ４毎に管
理するようにする。会員登録によって、ユーザ４は、商
品購入を行ったり、登録した届け先に上記の印刷媒体を
配送してもらったりすることができるようになる。

【００２４】（オーサリングサーバ）オーサリングサー
バ１２は、コンテンツベンダ２からの画像コンテンツの
アップロードの受付を支援するとともに受け付けた画像
コンテンツが店舗への掲載を許容できるものかどうかを
評価する。また、当該画像コンテンツに対する著作権関
連のデータを管理する。そのために、図４に示されるよ
うに、データ受付部１２１、初期登録部１２２、評価処
理部１２３、コンテンツＩＤ管理部１２４、画像管理部
１２５、コンテンツ関連データ管理部１２６の機能ブロ
ックを備えている。

【００２５】データ受付部１２１は、アップロードされ
た画像コンテンツの基礎データ（著作権データ等）、検
索キーワード、ジャンル、価格等の入力をキーボード等
のデータ入力手段を通じて受け付ける。初期登録部１２
２はコンテンツベンダ２に提示するための画像コンテン
ツの初期登録画面を生成する。コンテンツベンダ２は、
この初期登録画面を通じて必要なデータをオーサリング
サーバ１２に入力することになる。評価処理部１２３
は、所定の評価基準、例えば階調、色調等が基準に達す
るかどうか、掲載することが公序良俗に反しないか等を
画像コンテンツ毎に評価し、評価基準に達する画像コン
テンツをサムネイル化や画像圧縮（ＪＰＥＧ）等を行う
画像処理手段に出力する。コンテンツＩＤ管理部１２４
は、例えば画像処理手段から画像コンテンツを受け取っ
たときに、この画像コンテンツに対して識別情報（コン
テンツＩＤ）を付与して管理するものである。画像管理
部１２５は、画像コンテンツ自体の管理、すなわち、コ
ンテンツＤＢ１９への登録及びその読み出しを行うもの
であり、コンテンツ関連データ管理部１２６は、画像コ
ンテンツが格納されているファイルを識別するための画
像コンテンツファイルＩＤ、ファイルの種類を識別する
ためのファイルタイプ、画像サイズを識別するための画
像サイズＩＤ、印刷時のレイアウトの格納先等をデータ
受付部１２１を介して受け付け、これを画像コンテンツ
及びそのファイルサイズと共に上記のコンテンツＤＢ１
９に登録する。アップロードされた画像コンテンツの登
録処理が終了した場合には、「画像のアップロード完
了」を表す情報をアップロードした者に提示する。

【００２６】（検索処理サーバ）検索処理サーバ１３
は、仮想店舗で販売される画像コンテンツのうち、ユー
ザ４が希望するものを容易に選択できるようにするもの
である。検索処理は、いくつかある小機能単位でエンド
ユーザ４により実行され、それぞれ、受け取った検索条
件をもとに、コンテンツＤＢ１９や他のサーバに問い合
わせを行う。検索結果は、所定数のサムネイルで表示さ
せる。ユーザ４は、その検索結果で、気に入った画像を
プレビュー表示させることで、その画像の内容確認を行
う。プレビュー表示では、その画像の詳細内容や購入に
関する詳細情報が表示される。

【００２７】図５は、検索処理サーバ１３の機能ブロッ
ク図である。検索処理サーバ１３は、画像単位で設定さ
れたキーワードをもとに検索を行うキーワード検索処理
部１３１、画像単位で設定されたジャンル（絵画／写真
／イラスト・・・）から階層型検索を行うジャンル検索
処理部１３２、画像単位で設定された用途フラグ（カレ
ンダー／ポストカード／額装・・・）から検索を行う用
途検索処理部１３３、画像を提供している店舗から検索
を行う店舗検索処理部１３４、画像に紐つく情報で検索
で必要と思われる項目全体（キーワード／ジャンル／画
像の価格／・・・）に対して同時検索を行うパワーサー
チ検索処理部１３５、店舗で予め定義された店舗ジャン
ル名で階層型検索を行う店舗ジャンル検索処理部１３
６、画像単位で設定されたキーワードをもとに店舗内画
像を対象として検索を行う店舗内キーワード検索処理部
１３７、画像単位で設定されたジャンルから店舗内画像
を対象として階層型検索を行う店舗内ジャンル検索処理
部１３８、画像単位で設定された用途フラグから店舗内
画像を対象として検索を行う店舗内用途検索処理部１３
９、検索エンジンＳＰ、キープリスト処理部ＫＬを備え
ている。

【００２８】キープリスト処理部ＫＬは、図６に示され
るように、ユーザ４が画像検索で気に入った画像を一時
的にキープリストに待避（追加／削除）させる処理を行
う。キープリストは、不揮発性メモリ上に構築されたリ
ストであり、次回ログイン時にも前回選択したものが保
存されている。前回選択したものが、いわゆる期間限定
物である場合は、期限が切れるまで、このキープリスト
に保存される。この点で、通常のオンラインショッピン
グにおいて用意される「ショッピングカート」とは異な
る。

【００２９】（注文処理サーバ）注文処理サーバ１４
は、ユーザ４からの注文（印刷の形態、枚数等を含
む）、を受け付けた時点を特定する注文時点特定機能、
少なくとも各仮想店舗で有効となる日時を計時する計時
機能、注文したユーザ４の情報を保持するユーザ情報管
理機能を備え、どのユーザ４が、何時、どのような印刷
形態で何枚注文したか、注文を受け付けた日時からの経
過時間、注文したユーザの数等を特定する。「仮想店舗
で有効となる日時」とは、例えばその仮想店舗の開店時
刻、サービス開始時刻等をいう。また、特定したこれら
の情報を、注文内容と共に、注文データとして決済処理
サーバ１５に伝える。なお、一つの運用形態として、サ
ービス開始後、あるいは開店後、先着何名までの注文の
みを有効にする（つまり、需要に応えるようにする）と
いう形態も可能であり、この場合には、有効にしたユー
ザ４からの注文データのみを決済処理サーバ１５に伝え
るようにする。仮想店舗で有効となる日時は、通常は、
実社会での日時と共通であるが、プリントモール１で独
自の日時を定めるようにしても良い。

【００３０】（決済処理サーバ）決済処理サーバ１５
は、個々の仮想店舗が販売した商品に対するユーザ４へ
の課金、請求、回収、及び仮想店舗を運営するコンテン
ツベンダ２に対する支払に関する処理を行う。図７は、
この決済処理サーバ１５の機能ブロック図である。決済
処理サーバ１５は、注文処理サーバ１４等より受け取っ
た注文データに基づいて課金額を決定する課金処理部１
５１と、課金額が決定された場合に注文を行ったユーザ
４に対して請求処理を行う請求処理部１５２と、請求額
がユーザ４より回収された場合にコンテンツベンダ２に
対して回収された額に対応する財貨の支払を行う回収処
理部１５４を有している。

【００３１】請求処理部１５２では、ユーザ４が予納シ
ステムに予納金を納付している場合は、その状況を記録
した予納ＤＢ１５３から該当料金を差し引く処理を行
い、その事実をユーザ４に通知する。回収処理部１５４
は、決済機関システムの情報（決済機関システムのアド
レス、ユーザ４から料金が入金されたかどうかの情報を
含む）を管理する決済機関ＤＢ１５５から必要な情報を
定期的に読み出して、仮想店舗毎又はコンテンツベンダ
２毎に支払額を集計し、集計した額の支払いを行う。

【００３２】課金処理部１５１では、注文データについ
てのより詳細な情報を知るために、必要に応じて、会員
管理サーバ１１、検索処理サーバ１３、印刷処理サーバ
１６、店舗管理サーバ１７との間で必要情報の受け渡し
を行う。課金処理部１５１には、提供サービスに対する
課金単価を定めた課金単価テーブルＴ１と、課金単価の
増減値を定めた各種調整額テーブルＴ２〜Ｔ６が用意さ
れている。各仮想店舗においてユーザ４に提示される価
格は、この課金単価を各種調整額で調整（増減）した額
となる。なお、価格は、結果的に無料となる場合もあ
る。

【００３３】課金単価テーブルＴ１は、基本的にはコン
テンツホルダ３の要請に基づいて個々の仮想店舗を運営
するコンテンツベンダ２が定めるコンテンツの単価と、
プリントモール１内で共通に定めた用紙の種類及びサイ
ズ毎の単価、額装等のオプション価格が記録される。コ
ンテンツの単価は、印刷をユーザ４の手持ちのプリンタ
で行う場合に参照される。用紙の種類及びサイズ毎の単
価は、出力センタ５に印刷代行させる際にコスト計算の
ために参照されるもので、通常は、コンテンツ単価が含
まれる。

【００３４】図８（ａ）は用紙に関わる単価表記の例、
同（ｂ）は普及タイプの額装価格表記の例、同（ｃ）は
高級タイプの額装価格表記の例である。なお、用紙や額
装に関する単価も仮想店舗毎に定めることもできる。

【００３５】調整額テーブルＴ２は、注文処理サーバ１
４より受け取った注文データのうち、各ユーザ４からの
注文時点の日時及びそこからの経過時間をパラメータと
した調整額が更新自在に記録される。例えば、注文時点
から一定期間内の同一ユーザによる同一内容の再注文に
対する課金処理を停止する場合、ある時期（年賀状等の
シーズンもの）に注文された場合には表示単価の１０％
に割り引くような場合、所定期間中は、何枚印刷しても
固定額となるようにする場合、特定の日時までは何枚印
刷しても固定額となるようにする場合、先着Ｘ（Ｘは０
以外の自然数）名には何枚印刷しても固定額となるよう
にする場合等に利用される。調整額テーブルＴ３は、例
えば、出力センタ５で印刷代行を行う場合のプリントモ
ール１の管理者側と仮想店舗、出力センタ５、配送セン
タ６側との間の利益分配の内容が記録される。図９は、
この調整額テーブルＴ３の一例を示した図である。図示
のように、料金構成は複雑に調整がとられているが、ユ
ーザ４からは、コンテンツ価格と、配送料の２種類の価
格体系しか見えないようになっている。調整額テーブル
Ｔ４も、Ｔ３同様の性質のものである。図１０及び図１
１は、この調整額テーブルＴ４の内容例を示している。
図示の例では額装とのセットの場合の料金体系の２つの
バリエーションが示されている。調整額テーブルＴ５に
は個々の仮想店舗の事情に応じた調整額が更新自在に記
録される。調整額テーブルＴ６にはプリントモール１全
体の事情に応じた調整額が更新自在に記録される。仮想
店舗の事情には、例えば調整額テーブルＴ２に記録され
ている上記の内容のうち、仮想店舗の運営者が独自に定
めるた事情、プリントモール１全体の事情とは、上記の
調整額テーブルＴ２の事情のほかに、バーゲンセールと
称してすべてのサービスを１０％減にするとか、一定期
間だけ無料画像コーナーを設けるとか、モール全体にわ
たって課金に対する特別な企画を行うとかいうような事
情である。

【００３６】（印刷処理サーバ）印刷処理サーバ１６
は、ユーザ４によって注文された内容に従う画像コンテ
ンツの印刷（額装等の付加価値サービスを含む）を可能
にするための指示や、処理状態の管理、配送伝票の管理
等を行う。図１２は、この印刷処理サーバ１６の機能ブ
ロック図であり、印刷指示管理部１６１と作業管理ＤＢ
１６２とを備えている。印刷指示管理部１６１は、キー
ボード等の入力手段から受け付けた指示データや注文処
理サーバ１４等から入力されたデータに基づいて、出力
センタ５の情報処理端末やユーザ４の情報処理端末に印
刷指示を出力したり、作業管理ＤＢ１６２へのデータ記
録及びその読み出しを制御したりする。ユーザ４の情報
処理端末に印刷指示を出力する場合、画像コンテンツを
所定のデータ構造の印刷用データに変換し、これを添付
する。印刷用データは、予め画像コンテンツ毎に用意さ
れたプリンタの機種に応じたデータ構造に変換される。
このようなデータ構造に変換するのは、インターネット
Ｎ１を媒介することからセキュリティを維持する必要が
あるとともに、印刷される画像コンテンツの品質を一定
以上に維持するためである。なお、セキュリティをより
高めるためには、印刷指示と印刷データとを暗号カプセ
ル化し、支払の処理が完了したユーザ４のみが鍵を使っ
て１回のみ（あるいは期間内に複数枚）印刷できるよう
にする。また、画像コンテンツの著作権を保護する観点
からは、見えないコードをその画像コンテンツに挿入す
ることで著作権情報を明らかにするようにしても良い。

【００３７】作業管理ＤＢ１６２には、図１３に示され
る内容のデータが更新自在に記録される。すなわち、注
文日付、注文番号、顧客名、画像ＩＤ、画像タイトル、
画像印刷（印刷サイズ）、額の種類、配送伝票の印刷の
有無、作業終了の有無が記録される。印刷に関わるサー
ビスの作業状況は、すべてこの作業管理ＤＢ１６２に記
録されているデータを図示しないディスプレイに表示さ
せることで把握することができる。

【００３８】（店舗管理サーバ）店舗管理サーバ１７
は、プリントモール１内に、コンテンツベンダ２が仮想
店舗を開店して運営できるようにするための諸機能を提
供するもので、図１４に示すように、仮想店舗の開店及
び運営を希望するコンテンツベンダ２の情報を運営者情
報ＤＢ１７２に登録する運営者管理部１７１と、店舗用
ページを作成するためのテンプレートが格納されている
テンプレートＨＴＭＬファイル１７４と、このテンプレ
ートＨＴＭＬファイル１７４から読み出した任意のテン
プレートのカスタマイズを受け付け、カスタマイズされ
たテンプレートを店舗ページＤＢ１７５に記録する処理
を行う店舗ページ編集受付部１７３と、店舗ページＤＢ
１７５内のテンプレートを用いて店舗ページをユーザ４
の情報処理端末のディスプレイに表示させるための店舗
ページ表示制御部１７６と、オーサリングサーバ１２で
処理されたアップロード状況や画像コンテンツの評価情
報等を管理する店舗管理部１７７と、ユーザ４のアクセ
ス状況を管理するアクセス管理部１７８と、例えば決済
処理サーバ１５で処理されたデータに基づいて仮想店舗
毎の売上情報を管理する売上情報管理部１７９と、モー
ル内での画像コンテンツの取引履歴やアクセスログ等の
定型情報を解析して定型的なマーケティング情報等を生
成し、これをディスプレイやプリンタ等の出力手段に出
力する定型情報解析部１８０と、個々の仮想店舗におい
て発生した非定型情報を解析して非定型的なマーケティ
ング情報等を生成し、これを出力手段に出力する非定型
情報解析部１８１を備えている。

【００３９】テンプレートＨＴＭＬファイル１７４に
は、カスタマイズのレベルが低いテンプレートと、カス
タマイズのレベルが高いテンプレートとが用意される。
前者はページ構成及びレイアウトが決まっており、簡単
な文字・記号の入力（ロゴ、ショップ紹介文等）と提供
対象となる画像コンテンツの埋め込みだけで、仮想店舗
用のページを作成できるようにするものである。後者は
ページ構成及びレイアウトを運営者が自由に決めること
ができるものである。いずれのテンプレートによる場合
も、作成されたものをユーザ４がアクセス可能な領域に
アップロードするだけで仮想店舗を出店できるようにな
る。

【００４０】図１５は、このようにして作成される仮想
店舗用のページの一例を示した図である。ページの所定
領域には仮想店舗名、検索機能、画像コンテンツのサム
ネイルが紹介される。ページは階層的になっており、例
えばユーザ４が所望の画像コンテンツをプレビューした
い場合は、当該コンテンツのサムネイルを情報処理端末
のポインティングデバイスでクリックすることにより、
図１６のようなプレビュー画面（ページ）が現れる。図
１６は、サムネイルの拡大図、画像名、店舗名、画像紹
介用のメモ、サービスの形態（手持ちのプリンタで印刷
するか出力センタ５に印刷代行を依頼するか、カレンダ
ー印刷にするか、ポスター印刷するか、額装にするか
等）が提示される。額装の場合にはその額の画像と実際
に額装された場合のイメージ画像がプレビュー表示され
る。各々のフィールドには、上記の決済処理サーバ１５
において決定された課金額が表示される。このようなプ
レビュー画面を通じてユーザ４が、サービスの形態を自
由に選択することにより、注文データが生成されるよう
になる。

【００４１】＜運用形態＞次に、上記のように構成され
るプリントモール１の運用形態を図１７〜図１９を参照
して説明する。まず、図１７を参照して、ユーザ４が所
望の画像コンテンツを探し出して選択するまでの手順を
説明する。ユーザ４は、インターネットに接続された情
報処理端末からＵＲＬ（アドレス）を入力することによ
り、プリントモール１のＴＯＰページにアクセスする
（Ｐ１０１）。ＴＯＰページには所望の画像コンテンツ
を絞り込むための検索領域が形成されている。店舗カテ
ゴリ（映画画像専門店／アニメ専門店／・・・）で検索
する場合、あるいは店舗キーワード（店舗名）で検索す
る場合は、該当する店舗一覧画面がユーザ４の情報処理
端末のディスプレイに表示される（Ｐ１０２）。なお、
注文時から所定期間、所定金額で（無料の場合有り）何
枚印刷しても良いというサービス、特定の日時までは所
定金額で（無料の場合有り）何枚印刷しても良いという
サービス、先着Ｘ名までは所定の金額で（無料の場合有
り）何枚印刷しても良いというサービスを設定する場合
は、それが、モール全体なのか個別的な仮想店舗におい
てなのかを添えて、店舗一覧画面で表示させる。

【００４２】ユーザ４が目的の画像コンテンツを扱う仮
想店舗を見つけた場合は、店舗一覧画面からその仮想店
舗を選択することで、その店舗のＴＯＰページが表示さ
れる（Ｐ１０４）。店舗のＴＯＰページは、例えば図１
５のようなものである。ユーザ４が画像カテゴリで検索
する場合は、その下位層のサブカテゴリ一覧が表示され
（Ｐ１０３）、特定のサブカテゴリが選択されたときは
画像コンテンツのサムネイルが表示される（Ｐ１０
５）。ユーザ４が画像キーワードで検索した場合は直ち
にサムネイルが表示される（Ｐ１０５）。ユーザ４は、
ＴＯＰページから用途（ポスター印刷／カレンダー印刷
／・・・）で検索することができる。いずれの場合も画
像キーワード検索の場合と同様、サムネイルが表示され
るが（Ｐ１０６，Ｐ１０７）、ポスター印刷の場合はポ
スターとして利用できる画像のみ、カレンダー印刷の場
合はカレンダーとして利用できる画像のみが表示され
る。その後、ユーザ４がプレビューしたい場合は、拡大
画像、利用制限、価格等が掲載されたプレビュー画面が
表示される（Ｐ１０８）。プレビュー画面は、例えば図
１６のようなものである。当該ユーザ４用に既に指定さ
れているキープリストがある場合はキープリストが表示
される（Ｐ１０９）。キープリストには、サムネイル、
利用制限、価格等が添付されている。プレビュー画面か
ら画像コンテンツについての注文を行う場合、あるいは
表示中のキープリストから注文を行う場合は会員認証を
行い（Ｐ１１０）、ＮＧであれば会員登録処理に移行す
る。認証された場合（ＯＫの場合）はキープリストに追
加する（Ｐ１１１）。

【００４３】次に、印刷のためのレイアウト処理を行う
場合の手順を図１８を参照して説明する。表示中のキー
プリスト、プレビュー画面、その他、サムネイルが表示
されているページからは、イメージエディタが起動可能
になる（Ｐ２０１）。イメージエディタは仮想店舗側で
用意して自動起動するようにしても良く、ユーザ４の情
報処理端末側で用意してユーザ４が手動で起動するよう
にしても良い。このイメージエディタにサムネイルに対
応する画像コンテンツを取り込み（Ｐ２０２）、所望の
画像を１枚選択した後、印刷媒体の例である用紙、その
枚数、画像コンテンツの出力場所又はプリンタ機種を選
択する（Ｐ２０３）。出力センタ５に印刷代行を依頼す
る場合は、そのまま印刷／簡易レイアウト画像設定のい
ずれかを選択し（Ｐ２０４）、当該画像コンテンツを購
入するかどうかを決める。一方、ユーザ４の手持ちのプ
リンタで印刷する場合は、そのまま印刷／簡易レイアウ
ト画像設定／フリーレイアウト画像設定のいずれかを選
択し（Ｐ２０５，Ｐ２０６）、テスト印刷を行った後
（Ｐ２０７）、当該画像コンテンツを購入するかどうか
を決める。いずれの場合も、購入する場合は会員認証が
必要となる（Ｐ２０８）。当該時点で会員登録がなされ
ていない場合は会員登録処理に移行し（ＮＧの場合）、
認証がＯＫの場合は決済方法選択処理に移行する。な
お、既にログイン済みの場合は、会員認証はバイパスさ
れる。

【００４４】図１９は、決済方法選択処理の手順概要を
示した図である。会員認証の結果、ＮＧであった場合、
ユーザ４は会員登録を行い（Ｐ２０９）、登録内容を確
認することになる（Ｐ２１０）。認証がＯＫであった場
合であって、ユーザ４が手持ちのプリンタで印刷する形
態を選択した場合は、決済処理サーバ１５で課金額が決
定される。ユーザ４が出力センタ５に印刷代行を依頼
し、且つオプション（額装等）を選択した場合は（Ｐ３
０１）、そのオプションが考慮された形で課金額が決定
される（Ｐ３０２）。その後、ユーザ４は、決済のため
の支払手段を選択する。出力センタ５に印刷代行を依頼
する場合の支払手段は、クレジット、銀行振込、予納、
代引き、コンビニエンスストアによる印刷媒体の受け取
り／支払のいずれかを選択することができる（Ｐ３０
３）。支払手段が選択された場合は、直ちに受注確認通
知が行われる（Ｐ３０４）。具体的には、「承りまし
た」等のメッセージが、ユーザ４の情報処理端末のディ
スプレイに表示される。

【００４５】ユーザ４が手持ちのプリンタでの印刷を選
択した場合の支払手段は、クレジットと予納のいずれか
となる（Ｐ３０５）。支払手段が選択されると、印刷指
示画面、例えば「印刷してください」というメッセージ
がユーザ４の情報処理端末のディスプレイに表示される
（Ｐ３０６，Ｐ３０７）。この表示に基づいてユーザ４
が印刷実行を開始させると、そのディスプレイに印刷画
面が表示されると共にプリンタへ印刷データが出力され
る。このようにして、ユーザ４は、手持ちプリンタを通
じて所望の画像コンテンツが印刷された印刷媒体を得る
ことができる。

【００４６】このように、本実施形態のプリントモール
１では、仮想店舗の出店を希望する者（コンテンツベン
ダ２等）に、店舗用領域と、開店及び運営用の各種機能
とを提供し、さらに、仮想店舗の運営に関わる作業の一
部、特に、画像コンテンツの掲載及びその評価、課金額
の決定、請求、回収のための処理を代行するようにした
ので、仮想店舗の出店を促進させることができるように
なる。これにより、印刷機械によらないプリンタの利点
を活かして、コンテンツホルダ３に対しては、単独で、
あるいはコンテンツベンダ２を通じて、気軽に自分の作
品を自分の好きな形態で発表したり、販売したりする機
会を与えることができ、ユーザ４に対しては、一般市場
からは入手不可能なオリジナリティの高い大判のカレン
ダーやポスター、あるいは額装された作品を手軽に入手
する機会を与えることができる。ユーザ４にとっては、
また、自分で高級なプリンタやサプライ用品を保持して
いなくとも、高品質の印刷がなされた印刷媒体を入手で
きる利点もある。

【００４７】プリントモール１の運用に際しては、商品
販売に対する課金単価を課金単価テーブルＴ１に記録し
ておき、所定の事由に応じて課金単価を調整額テーブル
Ｔ２〜Ｔ６の記録内容に応じて増減させるようにしたの
で、現実の店舗において良くなされているバーゲンセー
ルのような形態を容易に実現できるようになる。

【００４８】なお、本実施形態では、仮想店舗で扱うサ
ービスとして、画像コンテンツのユーザ４への直接配信
サービスと、出力センタ５を介して行う画像コンテンツ
の印刷代行のサービスを例に挙げて説明したが、印刷媒
体の製本等、他の形態のサービスを扱う場合において
も、本実施形態と同様の説明が成り立つ。

【００４９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ネットワーク上での仮想店舗の開店及びその
運営を支援することができる仮想店舗運営支援システム
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したプリントモールの運用形態の
概念を示した図。

【図２】本実施形態によるプリントモールの全体構成
図。

【図３】本実施形態による会員管理サーバの機能ブロッ
ク図。

【図４】本実施形態によるオーサリングサーバの機能ブ
ロック図。

【図５】本実施形態による検索処理サーバの機能ブロッ
ク図。

【図６】キープリスト処理部の処理内容を示した説明
図。

【図７】本実施形態による決済処理サーバの機能ブロッ
ク図。

【図８】課金単価テーブルの内容例を示した図で、
（ａ）は用紙に関わる単価例、（ｂ）は普及タイプの額
装単価、（ｃ）は高級タイプの額装単価の例である。

【図９】調整額テーブルの一例を示した図。

【図１０】調整額テーブルの一例を示した図。

【図１１】調整額テーブルの一例を示した図。

【図１２】本実施形態による印刷処理サーバの機能ブロ
ック図。

【図１３】印刷処理サーバが備える作業管理ＤＢの内容
例を示した図。

【図１４】本実施形態による店舗管理サーバの機能ブロ
ック図。

【図１５】仮想店舗のトップページのレイアウト例を示
した図。

【図１６】プレビュー画面の例を示した図。

【図１７】本実施形態のプリントモールの運用形態図
（画像コンテンツ選択まで）。

【図１８】本実施形態のプリントモールの運用形態図
（レイアウト処理）。

【図１９】本実施形態のプリントモールの運用形態図
（決済方法から印刷まで）。

【符号の説明】

１ プリントモール ２ 仮想店舗を運営するコンテンツベンダ ３ コンテンツを制作するコンテンツホルダ ４ コンテンツを購入するユーザ ５ 印刷代行を行う出力センタ ６ 印刷媒体を配送する配送センタ ７ 額等の商品を扱う商品ベンダ １１ 会員管理サーバ １２ オーサリングサーバ １３ 検索処理サーバ １４ 注文処理サーバ １５ 決済処理サーバ １６ 印刷処理サーバ １７ 店舗管理サーバ １８ コンテンツ管理サーバ １９ コンテンツＤＢ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣ Ｇ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣ

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 デジタルコンテンツの印刷に関わるサー
   ビスを提供する１又は複数の仮想店舗のネットワーク上
   での運営を支援するシステムであって、 前記仮想店舗の各々に於いて提供可能なサービスの内容
   を需要者に提示する提示手段と、該提示に基づいて需要
   者が注文したサービスの内容を特定する需要特定手段
   と、当該特定された注文の内容に対する課金処理を行う
   課金処理手段とを備え、 該課金処理手段が、 前記サービスの提供に対して固定的に定めた課金単価
   と、所定の事由に応じて可変的に定めた調整額とに基づ
   いて前記注文を行った需要者への課金額を決定するよう
   に構成されていることを特徴とする、仮想店舗運営支援
   システム。
2. 【請求項２】 デジタルコンテンツの印刷に関わるサー
   ビスを提供する１又は複数の仮想店舗のネットワーク上
   での運営を支援するシステムであって、 前記仮想店舗の各々に於いて用意されている印刷可能な
   デジタルコンテンツのサンプルと当該デジタルコンテン
   ツについての前記サービスの形態とを需要者に提示する
   提示手段と、該提示に基づいて需要者が注文した、サン
   プルに対応するデジタルコンテンツと前記サービスの形
   態とを特定する需要特定手段と、特定された注文の内容
   に対する課金処理を行う課金処理手段とを備え、 該課金処理手段が、 デジタルコンテンツ及び前記サービスの形態に応じて固
   定的に定めた課金単価と、所定の事由に応じて可変的に
   定めた調整額とに基づいて前記注文を行った需要者への
   課金額を決定するように構成されていることを特徴とす
   る、 仮想店舗運営支援システム。
3. 【請求項３】 前記サービスの形態が、前記注文を行っ
   た需要者の印刷装置での印刷を可能にする第１形態と需
   用者以外の第三者機関の印刷装置での印刷を可能にする
   第２形態のいずれか一方であり、 前記課金処理手段は、前記第１形態の場合にはデジタル
   コンテンツに応じて定めた課金単価を採用し、前記第２
   形態の場合には前記サービスのコストに応じて定めた課
   金単価を採用するように構成されていることを特徴とす
   る、 請求項１又は２記載の仮想店舗運営支援システム。
4. 【請求項４】 前記デジタルコンテンツが印刷された印
   刷媒体を所定の配送機構から前記需要者の指定場所に配
   送させる手段をさらに備えたこと特徴とする、 請求項３記載の仮想店舗運営支援システム。
5. 【請求項５】 需要者からの前記注文を受け付けた時点
   を特定する手段と、前記注文を行った需要者の数を計数
   する手段と、 先着Ｘ（Ｘは０以外の自然数）名による前記注文のみを
   有効にする手段とをさらに備えたことを特徴とする、 請求項１又は２記載の仮想店舗運営支援システム。
6. 【請求項６】 需要者からの前記注文を受け付けた時点
   を特定する手段と、少なくとも各仮想店舗で有効となる
   日時を計時する手段とをさらに備え、 前記課金処理手段が、前記特定された時点及び前記計時
   された時間をパラメータとして前記調整額を定めるよう
   に構成されていることを特徴とする、 請求項１又は２記載の仮想店舗運営支援システム。
7. 【請求項７】 前記課金処理手段が、前記特定された時
   点から一定期間内の同一需要者による同一内容の再注文
   に対する課金処理を停止するように構成されていること
   を特徴とする、 請求項６記載の仮想店舗運営支援システム。
8. 【請求項８】 前記課金処理手段が、所定の条件を満た
   す需要者に対して何枚印刷しても固定額となるように前
   記課金処理を行うように構成されていることを特徴とす
   る、請求項１又は２記載の仮想店舗運営支援システム。
9. 【請求項９】 前記条件を満たす需要者が、前記注文を
   最初に受け付けてから所定期間内に次の前記注文を受け
   付けた需要者であることを特徴とする、請求項８記載の
   仮想店舗運営支援システム。
10. 【請求項１０】 前記条件を満たす需要者が、特定の日
    時までに前記注文を受け付け需要者であることを特徴と
    する、請求項８記載の仮想店舗運営支援システム。
11. 【請求項１１】 前記条件を満たす需要者が、先着Ｘ
    （Ｘは０以外の自然数）名に入る需要者であることを特
    徴とする、請求項８記載の仮想店舗運営支援システム。
12. 【請求項１２】 予納金を需要者毎に徴収して保持する
    手段をさらに備え、 前記課金処理手段は、前記決定した課金額を当該需要者
    の予納金から減算するように構成されている、 請求項１ないし１１のいずれかの項記載の仮想店舗運営
    支援システム。
13. 【請求項１３】 課金された需要者から前記仮想店舗へ
    の課金回収処理を行う回収処理手段をさらに備えたこと
    を特徴とする、 請求項１ないし１１のいずれかの項記載の仮想店舗運営
    支援システム。
14. 【請求項１４】 需要者が注文する予定のデジタルコン
    テンツのサンプルを不揮発性のメモリ領域に追加及び削
    除可能な形態で保持する保持手段を需要者毎に設けてな
    る、 請求項１又は２記載の仮想店舗運営支援システム。
15. 【請求項１５】 ネットワークに接続されるコンピュー
    タシステム上に、 デジタルコンテンツの印刷に関わるサービスを需要者に
    提供する１又は複数の仮想店舗を構築する手段と、 前記仮想店舗の各々に於いて提供可能なサービスの内容
    を需要者に提示する提示手段と、 該提示に基づいて需要者が注文したサービスの内容を特
    定する需要特定手段と、 特定された注文の内容に対して固定的に定めた課金単価
    と所定の事由に応じて可変的に定めた調整額とに基づい
    て前記需要者への課金処理を行う課金処理手段と、を形
    成させるためのプログラムが記録された、 コンピュータ読み取り可能な記録媒体。