JP2002147555A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2002147555A
JP2002147555A JP2000349255A JP2000349255A JP2002147555A JP 2002147555 A JP2002147555 A JP 2002147555A JP 2000349255 A JP2000349255 A JP 2000349255A JP 2000349255 A JP2000349255 A JP 2000349255A JP 2002147555 A JP2002147555 A JP 2002147555A
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disk
input
cam
cam plate
continuously variable
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Ryoichi Otaki
大滝  亮一
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝達効率が優れ、しかも十分な耐久性を有す
る構造を実現する。 【解決手段】 入力側ディスク2Bを出力側ディスク4
に押圧しつつ回転駆動するローディングカム装置9a
を、ボール46、46を含んで構成する。上記入力側デ
ィスク2Bの背面及びカム板10aの片面で互いに対向
する部分に、断面円弧状のボール溝47a、47bを形
成する。そして、これら各ボール溝47a、47bの底
面を、駆動側、被駆動側各カム面13a、14aとす
る。これら各カム面13a、14aと上記各ボール4
6、46の転動面との当接部の面圧上昇を抑えつつ、ヒ
ステリシスを小さくする事により、上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るトロイダル型
無段変速機は、例えば自動車の自動変速機用の変速ユニ
ットとして、或は各種産業機械用の変速機として、それ
ぞれ利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図4〜5に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れ、一部で実施されている。このトロイダル型無段変速
機は、例えば実開昭62−71465号公報に開示され
ている様に、入力軸1と同心に入力側ディスク2を支持
し、この入力軸1と同心に配置した出力軸3の端部に出
力側ディスク4を固定している。トロイダル型無段変速
機を納めたケーシングの内側には、上記入力軸1並びに
出力軸3に対して捻れの位置にある枢軸5、5を中心と
して揺動するトラニオン6、6を設けている。
【0003】即ち、これら各トラニオン6、6は、それ
ぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、互いに同心に設
けている。又、これら各トラニオン6、6の中間部には
変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心
として上記各トラニオン6、6を揺動させる事により、
上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在としてい
る。上記各トラニオン6、6に支持した変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、これら各パワーローラ8、8を、
上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互いに対向す
る内側面2a、4a同士の間に挟持している。これら各
内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢軸5上の
点を中心とする円弧若しくはこの円弧に近似する曲線を
回転させて得られる凹面をなしている。そして、球状凸
面に形成した上記各パワーローラ8、8の周面8a、8
aを、上記内側面2a、4aに当接させている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム装置9を設け、このローディング
カム装置9によって上記入力側ディスク2を、出力側デ
ィスク4に向け弾性的に押圧しつつ回転駆動自在として
いる。このローディングカム装置9は、入力軸1と共に
回転するカム板10と、保持器11により転動自在に保
持した複数個(例えば4個)のローラ12、12とから
構成している。上記カム板10の片側面(図4〜5の左
側面)には、円周方向に関する凹凸面である駆動側カム
面13を形成し、上記入力側ディスク2の外側面(図4
〜5の右側面)にも、同様の形状を有する被駆動側カム
面14を形成している。そして、上記複数個のローラ1
2、12を、上記入力軸1の中心に関し放射方向の軸を
中心とする回転自在に支持している。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回転
すると、駆動側カム面13が複数個のローラ12、12
を、入力側ディスク2の外側面に形成した被駆動側カム
面14に押圧する。この結果、上記入力側ディスク2
が、上記複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時
に、上記駆動側、被駆動側両カム面13、14と複数個
のローラ12、12との押し付け合いに基づいて、上記
入力側ディスク2が回転する。そして、この入力側ディ
スク2の回転が、前記複数のパワーローラ8、8を介し
て出力側ディスク4に伝達され、この出力側ディスク4
に固定の出力軸3が回転する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図4
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5
を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動
させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図5に示す様に、入力側ディスク2の内側面
2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの
中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位
軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を図
4と図5との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間
で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図6〜7は、実願昭63−69293
号(実開平1−173552号)のマイクロフィルムに
記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速機
の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディス
ク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニード
ル軸受16、16を介して回転自在に支持している。
又、カム板10は上記入力軸15の端部(図6の左端
部)外周面にスプライン係合させ、鍔部17により上記
入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止してい
る。そして、このカム板10とローラ12、12とによ
り、上記入力軸15の回転に基づいて上記入力側ディス
ク2を、上記出力側ディスク4に向け押圧しつつ回転さ
せる、ローディングカム装置9を構成している。上記出
力側ディスク4には出力歯車18を、キー19、19に
より結合し、これら出力側ディスク4と出力歯車18と
が同期して回転する様にしている。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
支持板20、20に、揺動並びに軸方向(図6の表裏方
向、図7の左右方向)の変位自在に支持している。そし
て、上記各トラニオン6、6の中間部に形成した円孔2
3、23部分に、変位軸7、7を支持している。これら
各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心した支持軸部
21、21と枢支軸部22、22とを、それぞれ有す
る。このうちの各支持軸部21、21を上記各円孔2
3、23の内側に、ラジアルニードル軸受24、24を
介して、回転自在に支持している。又、上記各枢支軸部
22、22の周囲にパワーローラ8、8を、ラジアルニ
ードル軸受25、25を介して、回転自在に支持してい
る。
【0009】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部22、22が各支持
軸部21、21に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図7で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上
記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向として
いる。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入力
軸15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持される。
この結果、回転力の伝達状態で構成各部材に加わる大き
な荷重に基づく、これら構成各部材の弾性変形に起因し
て、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸15の軸方
向(図6の左右方向、図7の表裏方向)に変位する傾向
となった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加える
事なく、この変位を吸収できる。
【0010】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受26、26とスラストニードル軸受27、27とを設
けている。このうちのスラスト玉軸受26、26は、上
記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容
するものである。又、上記各スラストニードル軸受2
7、27は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラ
スト玉軸受26、26を構成する外輪28、28に加わ
るスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部22、2
2及びこれら各外輪28、28が、前記支持軸部21、
21を中心に揺動する事を許容する。
【0011】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図7の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド29、29を
結合し、これら各駆動ロッド29、29の中間部外周面
に駆動ピストン30、30を固設している。そして、こ
れら各駆動ピストン30、30を、それぞれ駆動シリン
ダ31、31内に油密に嵌装している。
【0012】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の場合には、入力軸15の回転は、ローディングカ
ム装置9を介して入力側ディスク2に伝わる。そして、
この入力側ディスク2の回転が、1対のパワーローラ
8、8を介して出力側ディスク4に伝わり、更にこの出
力側ディスク4の回転が、出力歯車18より取り出され
る。入力軸15と出力歯車18との間の回転速度比を変
える場合には、上記1対の駆動ピストン30、30を互
いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン30、
30の変位に伴って上記1対のトラニオン6、6が、そ
れぞれ逆方向に変位し、例えば図7の下側のパワーロー
ラ8が同図の右側に、同図の上側のパワーローラ8が同
図の左側に、それぞれ変位する。
【0013】この結果、これら各パワーローラ8、8の
周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出力側ディ
スク4の内側面2a、4aとの当接部に作用する、接線
方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変
化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板20、2
0に枢支された枢軸5、5を中心として、互いに逆方向
に揺動する。この結果、前述の図4〜5に示した様に、
上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上記各内
側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入力軸15
と出力歯車18との間の回転速度比が変化する。
【0014】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車1
8との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支
持軸部21、21を中心として僅かに回動する。この回
動の結果、前記各スラスト玉軸受26、26の外輪2
8、28の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面と
が相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前
記各スラストニードル軸受27、27が存在する為、こ
の相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各
変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて
済む。
【0015】更に、伝達可能なトルクを増大すべく、図
8に示す様に、入力軸15aの周囲に入力側ディスク2
A、2Bと出力側ディスク4、4とを2個ずつ設け、こ
れら2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力側ディ
スク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並列に配
置する、所謂ダブルキャビティ型の構造も、従来から知
られている。この図8に示した構造では、上記入力軸1
5aの中間部周囲に出力歯車18aを、この入力軸15
aに対する回転を自在として支持し、この出力歯車18
aの中心部に設けた円筒部の両端部に上記各出力側ディ
スク4、4を、スプライン係合させている。そして、こ
れら各出力側ディスク4、4の内周面と上記入力軸15
aの外周面との間にニードル軸受16、16を設け、こ
れら各出力側ディスク4、4を上記入力軸15aの周囲
に、この入力軸15aに対する回転、並びにこの入力軸
15aの軸方向の変位を自在に支持している。上記出力
側歯車18aの中心部に設けた円筒部はハウジングの内
側に設けた仕切壁38に、それぞれがアンギュラ型であ
る1対の玉軸受39、39により、軸方向の変位を阻止
した状態で、回転自在に支持している。
【0016】又、上記各入力側ディスク2A、2Bは、
上記入力軸15aの両端部に、この入力軸15aと共に
回転自在に支持している。この入力軸15aは、駆動軸
32により、ローディングカム装置9を介して回転駆動
する。尚、この駆動軸32の先端部(図8の右端部)外
周面と上記入力軸15aの基端部(図8の左端部)内周
面との間には、滑り軸受、ニードル軸受等のラジアル軸
受33を設けている。従って、上記駆動軸32と入力軸
15aとは、互いに同心に配置された状態のまま、回転
方向に関する若干の変位自在に組み合わされている。
【0017】又、一方(図8の右方)の入力側ディスク
2Aは、背面(図8の右面)をローディングナット34
に、大きな弾力を有する皿板ばね35を介して突き当て
る事により、上記入力軸15aに対する軸方向(図8の
左右方向)の変位を実質的に阻止している。これに対し
て、上記ローディングカム装置9を構成するカム板10
に対向する入力側ディスク2Bは、ボールスプライン3
6により上記入力軸15aに、軸方向の変位自在に支持
している。そして、この入力側ディスク2Bの背面(図
8の左面)と上記入力軸15aとの間に皿板ばね37を
設け、上記各ディスク2A、2B、4の内側面2a、4
aとパワーローラ8、8の周面8a、8aとの当接部に
予圧を付与している。
【0018】更に、上記入力軸15aの端部には上記ロ
ーディングカム装置9を構成する為のカム板10を、ア
ンギュラ型の玉軸受40により、回転自在に支持してい
る。そして、このカム板10の片面(図8の右面)に形
成した駆動側カム面13と、上記入力側ディスク2Bの
背面(図8の左面)に形成した被駆動側カム面14との
間に複数個のローラ12、12を、保持器11により保
持した状態で、転動自在に設けている。そして、上記カ
ム板10の背面に形成した被駆動突部41、41と、上
記駆動軸32の先端部に設けた駆動腕部42、42とを
係合させて、この駆動軸32により上記カム板10を回
転駆動自在としている。
【0019】この様なダブルキャビティ型のトロイダル
型無段変速機の運転時には、上記駆動軸32により上記
カム板10を回転駆動し、上記ローディングカム装置9
の作動に基づいて1対の入力側ディスク2A、2Bを、
1対の出力側ディスク4、4に押圧しつつ、互いに同期
させて回転させる。即ち、上記カム板10の回転が上記
各ローラ12、12を介して上記入力側ディスク2Bに
伝わると、この入力側ディスク2Bが、上記出力側ディ
スク4に押圧されつつ回転する。そして、この入力側デ
ィスク2Bの回転が上記入力軸15aに伝わると同時
に、上記ローディングカム装置9がこの入力軸15a
を、図8の左方に引っ張る。この結果、別の入力側ディ
スク2Aが、上記出力側ディスク4に押圧されつつ回転
する。この様にして互いに同期して回転する1対の入力
側ディスク2A、2Bの回転は、それぞれ複数個ずつの
パワーローラ8、8を介して、上記1対の出力側ディス
ク4、4に伝達する。そして、これら両出力側ディスク
4、4の回転を、前記出力歯車18aを通じて取り出
す。
【0020】尚、上述の様なトロイダル型無段変速機に
組み込むローディングカム装置9を構成するローラ1
2、12としては、例えば特開平1−299358号公
報に開示されたものが知られている。この公報に記載さ
れた各ローラ12は、図9に示す様に、幅が狭く、一端
面中央部に小径の突部43を形成たローラ素子44、4
4を、軸方向に直列に組み合わせて成る。即ち、これら
各ローラ素子44、44を、図10に示す様に複数個ず
つ(図示の例では3個ずつ)直列に組み合わせたローラ
12、12を、保持器11の円周方向複数個所にこの保
持器11の放射方向に形成した矩形のポケット45、4
5の内側に、転動自在に保持している。ローディングカ
ム装置9の使用状態に於いて、上記各ポケット45、4
5の内側に設けた各ローラ素子44、44は、互いに独
立して回転する。この様にするのは、駆動側カム面13
及び被駆動側カム面14の内周側と外周側との速度差を
吸収する為である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述の様なローディン
グカム装置9を組み込んだトロイダル型無段変速機の運
転を行なう場合で、急加速時、或は急減速時に、このロ
ーディングカム装置9が発生する押圧力(推力)が一時
的に低下する事が、1990年5月に発行された『日本
機械学会論文集(C編)56巻525号』の第204〜
210頁等に記載されている様に、従来から知られてい
る。この様なローディングカム装置9の推力の一時的な
低下は、各ローラ12、12の転動面と駆動側、被駆動
側各カム面13、14との摩擦や、これら各ローラ1
2、12を構成するローラ素子44、44同士の摩擦に
基づくヒステリシスである事も、従来から知られてい
る。
【0022】上記ローディングカム装置9の推力の低下
が著しく、この推力を十分に得られない場合には、入力
側、出力側両ディスク2、2A、2B、4の内側面2
a、4aと各パワーローラ8、8の周面8a、8aとの
当接部の圧力が不足する。そして、これら各当接部に滑
りが発生して、トロイダル型無段変速機が空転し、動力
の伝達効率が悪化したり、著しい場合には動力の伝達を
行なえなくなる可能性がある。
【0023】これに対して、前述の図9〜10に示し
た、複数個のローラ素子44、44を組み合わせて成る
ローラ12を組み込んだローディングカム装置9や、特
許第2604422号公報に記載された構造の場合に
は、各ローラ12、12の軸方向端面と相手面との接触
面積を或る程度小さくできるので、当接部に加わる摩擦
力を低減して、上記推力が低下するのを或る程度抑える
事ができる。但し、この様な従来構造の場合でも、各ロ
ーラ12、12の慣性質量が大きく、これら各ローラ1
2、12の転動面と駆動側、被駆動側各カム面13、1
4との転がり摩擦が大きい等により、ヒステリシスが十
分に小さいとは言えない為、ローディングカム装置9を
組み込んだトロイダル型無段変速器の伝達効率を十分に
確保できない可能性がある。
【0024】これに対して、ローディングカム装置に、
複数のローラ12、12の代わりに、複数のボールを使
用すれば、ヒステリシスを十分に低減して、上記推力が
低下するのを十分に抑えられる事が、前記『日本機械学
会論文集(C編)56巻525号』の第204〜210
頁等に記載されている様に、従来から知られている。但
し、単にローディングカム装置を構成する、駆動側、被
駆動側各カム面13、14同士の間に挟持する中間部材
を、ローラからボールに変えただけでは、十分な耐久性
を確保する事が難しい。
【0025】例えば、トロイダル型無段変速機の定格入
力トルクを340N・mとした場合に、上記推力は6t
程度に迄達する。この様に大きな推力を発生する場合に
は、上記各ボールの転動面と、上記駆動側、被駆動側カ
ム面13、14との接触面圧が高くなり過ぎて、これら
各カム面13、14に圧痕や剥離等の損傷を生じる可能
性がある。この様な各カム面13、13の損傷は、耐久
性を低下させる原因となる為、好ましくない。本発明の
トロイダル型無段変速機用ローディングカム装置は、上
述の様な事情に鑑みて、耐久性を低下させる事なく、ロ
ーディングカム装置を組み込んだトロイダル型無段変速
機の伝達効率を十分に確保すべく発明したものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明のトロイダル型無
段変速機は、前述した従来から知られているトロイダル
型無段変速機と同様に、入力側ディスクと、出力側ディ
スクと、トラニオンと、変位軸と、パワーローラと、ロ
ーディングカム装置とを備える。このうちの入力側ディ
スクは、回転自在に支持されている。又、上記出力側デ
ィスクは、その内側面を上記入力側ディスクの内側面に
対向させた状態でこの入力側ディスクと同心に配置さ
れ、この入力側ディスクに対する相対回転を自在とされ
ている。又、上記トラニオンは、上記入力側ディスクと
出力側ディスクとの間に設けられ、これら両ディスクの
中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動す
るもので、1対の入力側ディスク及び出力側ディスク毎
に複数個ずつ設けられている。又、上記変位軸は、上記
各トラニオンの内側面から突出したもので、これら各ト
ラニオン毎に1本ずつ設けられている。又、上記パワー
ローラは、上記各変位軸に回転自在に支持された状態
で、上記入力側ディスクと出力側ディスクとの内側面同
士の間に挟持されている。又、上記ローディングカム装
置は、上記入力側ディスクと上記出力側ディスクとの回
転伝達時に、何れか一方のディスクを他方のディスクに
向け押圧するものである。そして、このローディングカ
ム装置は、上記一方のディスクと共に回転する回転軸と
同期して回転するカム板と、これら一方のディスクとカ
ム板との互いに対向する面に、円周方向に関する凹凸と
して形成された1対のカム面と、このカム面と係合する
状態で、上記一方のディスクとカム板との間に挟持され
た複数個の中間部材とを備えたものである。特に、本発
明のトロイダル型無段変速機に於いては、上記各中間部
材はボールである。そして、上記一方のディスクとカム
板との互いに対向する面の一部には、断面形状が円弧形
で全体がこれら一方のディスク及びカム板と同心の円環
状である1対のボール溝が互いに対向する状態で形成さ
れている。更に、上記カム面は、これら両ボール溝の底
面の、上記一方のディスク及びカム板の軸方向に関する
位置を、上記両ボール溝の円周方向に関して異ならせる
事により構成したものである。
【0027】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機によれば、各中間部材と1対のカム面との当接部
に作用する転がり摩擦抵抗を小さく抑える事ができる。
この為、伝達するトルクの大きさや方向が変化する瞬間
に、上記各中間部材が転動を開始するまでに要する時間
を短くして、ローディングカム装置のヒステリシスを小
さくできる。この為、このローディングカム装置の推力
を十分に確保して、各当接部に滑りが発生する事を防止
できる。この結果、トロイダル型無段変速機が空転し
て、動力の伝達効率が悪化したり、更には動力の伝達を
行なえなくなる様な事を防止できる。しかも、ボールで
ある上記各中間部材と1対のカム面との当接面積を確保
して、これら各中間部材の直径を徒に大きくしなくて
も、当接部の面圧を抑えて十分な耐久性確保を図れる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本発明の特徴は、伝達すべき
トルクの大きさや方向が急に変化した場合でも、入力側
ディスク2A、2Bを出力側ディスク4、4に押圧する
力が低下するのを抑えるべく、ローディングカム装置9
aの構造を工夫した点にある。その他の部分の構造及び
作用は、前述した従来構造の場合と同様であるから、重
複する説明は省略し、以下、本発明の特徴部分を中心に
説明する。
【0029】上記ローディングカム装置9aを構成する
為、カム板10aの片面(図1〜2の右面)に駆動側カ
ム面13aを、上記入力側ディスク2Bの背面(図1の
左面)に被駆動側カム面14aを、それぞれ対向させた
状態で設けている。そして、これら駆動側、被駆動側両
カム面13a、14a同士の間に、上記ローディングカ
ム装置9aを構成する為の中間部材に相当する鋼球或は
セラミック球等の複数個(例えば4個)のボール46、
46を設けている。上記カム板10aは、前述の図8に
示した従来構造の場合と同様、入力軸15aの端部周囲
に、ラジアル荷重とアキシアル荷重とを支承自在な、ア
ンギュラ型の玉軸受40により、回転自在に支持してい
る。
【0030】本発明の場合、上記駆動側、被駆動側両カ
ム面13a、14aは、上記各ボール46、46を転動
自在に係合させるボール溝の底面に形成している。この
為に、上記カム板10aの片面と上記入力側ディスク2
Bの背面との互いに整合する部分に、これらカム板10
a及び入力側ディスク2Bの直径方向に存在する仮想平
面に関する断面形状が円弧形で、全体が円環状のボール
溝47a、47bを形成している。これら両ボール溝4
7a、47bは、上記カム板10a及び入力側ディスク
2Bと同心で且つ互いに同径である。上記駆動側、被駆
動側両カム面13a、14aは、図2〜3に示す様に、
上記両ボール溝47a、47bの底面の、上記カム板1
0a及び入力側ディスク2Bの軸方向(図1、2の左右
方向、図3の表裏方向)に関する位置を、円周方向に関
して異ならせる事により構成している。
【0031】即ち、上記各ボール溝47a、47bの円
周方向等間隔の複数位置(図示の例では4個所位置)
を、これら各ボール溝47a、47bが浅くなった凸部
48、48とし、円周方向に隣り合う凸部48、48同
士の中間位置を、上記各ボール溝47a、47bが深く
なった凹部49、49としている。そして、これら各凹
部49、49と上記各凸部48、48とを、それぞれ傾
斜面50、50により連続させている。尚、上記各凹部
49、49の形状は、上記直径方向に関する断面形状だ
けでなく円周方向に関する断面形状も円弧形として、前
記各ボール46、46が、上記各凹部49、49を中心
に、上記各ボール溝47a、47bに沿って滑らかに転
動できる様にしている。尚、これら各ボール溝47a、
47bの上記断面形状の曲率半径は、上記各ボール4
6、46の直径の50.5〜55%程度の範囲内で、前
記ローディングカム装置9aにより伝達すべきトルクに
応じて決定(トルクが大きい程50%に近く)する。何
れにしても、上記各ボール溝47a、47bの断面形状
の曲率半径は、上記各ボール46、46の転動面の曲率
半径よりも僅かに大きくしている。
【0032】そして、上述の様な上記駆動側、被駆動側
両カム面13a、14a同士の間に、上記各ボール4
6、46を転動自在に挟持している。尚、特にこれら各
ボール46、46を保持する為の保持器等は設けていな
い。この様な構成により、前記カム板10aの回転に伴
って、前記入力側ディスク2Bを前記出力側ディスク4
に押圧しつつ、上記カム板10aと入力側ディスク2B
との間で回転力の伝達を行なわせる、前記ローディング
カム装置9aを構成している。尚、上記駆動側、被駆動
側両カム面13a、14aの円周方向に関する形状は、
上記各凸部48、48の頂部に平坦面を持たず、傾斜方
向が互いに逆である傾斜面50、50を、交互に配置す
る事が好ましい。この理由は、頂部に平坦面が存在した
場合、上記ローディングカム装置9aに過大なトルクが
入力し、上記ボール46、46が頂部の平坦面に乗り上
げると、このトルクが消滅した後も、これら各ボール4
6、46がそのまま頂部の平坦面に残る可能性がある為
である。
【0033】上述の様に構成するローディングカム装置
9aを組み込んだ、本発明のトロイダル型無段変速機に
よれば、それぞれが中間部材である各ボール46、46
と、1対のカム面である上記駆動側、被駆動側両カム面
13a、14aとの当接部に作用する転がり摩擦抵抗を
小さく抑える事ができる。又、各ボール46、46の慣
性質量は、前述した従来構造に組み込まれたローラ1
2、12の慣性質量よりも小さくできる。従って、伝達
するトルクの大きさや方向が変化する瞬間に、上記各ボ
ール46、46が転動を開始するまでに要する時間を短
くして、上記ローディングカム装置9aのヒステリシス
を小さくできる。この為、上記瞬間にも、このローディ
ングカム装置9aの推力を十分に確保して、各入力側、
出力側ディスク2A、2B、4の内側面2a、4aと各
パワーローラ8、8の周面8a、8aとの当接部に滑り
が発生する事を防止できる。この結果、トロイダル型無
段変速機が空転して、動力の伝達効率が悪化したり、更
には動力の伝達を行なえなくなる様な事を防止できる。
【0034】しかも、上記各ボール46、46の転動面
と上記駆動側、被駆動側両カム面13a、14aとの当
接面積を確保して、上記各ボール46、46の直径を徒
に大きくしなくても、当接部の面圧を抑えて十分な耐久
性確保を図れる。尚、伝達すべき動力が小さい場合に
は、前記各ボール溝47a、47bの断面形状を、単一
円弧形状に代えて、互いに異なる曲率中心を有する1対
の円弧の端部同士を底部で連続させる、所謂ゴシックア
ーチ状とする事もできる。この場合には、上記各ボール
溝47a、47bと上記各ボール46、46とが、それ
ぞれ2点ずつで接触する。又、上述の様に伝達すべき動
力が小さい場合には、上記各ボール溝47a、47bの
断面形状を単一円弧形状にする場合でも、曲率半径を上
記各ボール46、46の直径の57%程度まで大きくす
る事も可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は、上述の様に構成し作用するの
で、伝達効率が優れ、しかも十分な耐久性を有するトロ
イダル型無段変速機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図2】ローディングカム装置を構成するカム板を取り
出して、図1と同方向から見た断面図。
【図3】図2の右方から見た図。
【図4】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図5】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図6】従来の具体的構造の第1例を示す断面図。
【図7】図6のA−A断面図。
【図8】従来の具体的構造の第2例を示す部分断面図。
【図9】従来構造のローディングカム装置に組み込むロ
ーラを構成するローラ素子の側面図。
【図10】同じくローラと保持器とを取り出して示す
図。
【符号の説明】
1 入力軸 2、2A、2B 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9、9a ローディングカム装置 10、10a カム板 11 保持器 12 ローラ 13、13a 駆動側カム面 14、14a 被駆動側カム面 15、15a 入力軸 16 ニードル軸受 17 鍔部 18、18a 出力歯車 19 キー 20 支持板 21 支持軸部 22 枢支軸部 23 円孔 24、25 ラジアルニードル軸受 26 スラスト玉軸受 27 スラストニードル軸受 28 外輪 29 駆動ロッド 30 駆動ピストン 31 駆動シリンダ 32 駆動軸 33 ラジアル軸受 34 ローディングナット 35 皿ばね 36 ボールスプライン 37 皿板ばね 38 仕切壁 39 玉軸受 40 玉軸受 41 被駆動突部 42 駆動腕部 43 突部 44 ローラ素子 45 ポケット 46 ボール 47a、47b ボール溝 48 凸部 49 凹部 50 傾斜面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持された入力側ディスク
    と、その内側面をこの入力側ディスクの内側面に対向さ
    せた状態でこの入力側ディスクと同心に配置され、この
    入力側ディスクに対する相対回転を自在とされた出力側
    ディスクと、これら入力側ディスクと出力側ディスクと
    の間に設けられ、これら両ディスクの中心軸に対し捻れ
    の位置にある枢軸を中心として揺動する、1対の入力側
    ディスク及び出力側ディスク毎に複数個ずつ設けられた
    トラニオンと、これら各トラニオンの内側面から突出し
    た、これら各トラニオン毎に1本ずつ設けられた変位軸
    と、これら各変位軸に回転自在に支持された状態で、上
    記入力側ディスクと出力側ディスクとの内側面同士の間
    に挟持された、上記各トラニオン毎に1個ずつのパワー
    ローラと、上記入力側ディスクと上記出力側ディスクと
    の回転伝達時に、何れか一方のディスクを他方のディス
    クに向け押圧するローディングカム装置とを備え、この
    ローディングカム装置は、上記一方のディスクと共に回
    転する回転軸と同期して回転するカム板と、これら一方
    のディスクとカム板との互いに対向する面に、円周方向
    に関する凹凸として形成された1対のカム面と、このカ
    ム面と係合する状態で、上記一方のディスクとカム板と
    の間に挟持された複数個の中間部材とを備えたものであ
    るトロイダル型無段変速機に於いて、これら各中間部材
    はボールであり、上記一方のディスクとカム板との互い
    に対向する面の一部には、断面形状が円弧形で全体がこ
    れら一方のディスク及びカム板と同心の円環状である1
    対のボール溝が互いに対向する状態で形成されており、
    上記カム面は、これら両ボール溝の底面の、上記一方の
    ディスク及びカム板の軸方向に関する位置を、上記両ボ
    ール溝の円周方向に関して異ならせる事により構成した
    ものである事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010505074A (ja) * 2006-09-26 2010-02-18 トロトラク・(ディヴェロプメント)・リミテッド 連続可変変速機
JP2014122648A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Ntn Corp ボールランプ機構及び直動アクチュエータ並びに電動式ディスクブレーキ装置

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