JP6421647B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
入力軸1は、図4中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
また、特許文献1に記載のトロイダル型無段変速機でも皿ばねによりディスク背面に押付力を与え、常にディスクとパワーローラの間に押付力を発生させている。
すなわち、低温時のエンジン始動時は,トラクション油の特性変化(最大トラクション係数の低下)により、押付力不足でグロススリップが発生し易いため、皿ばねにより押付力を与え、トラクション部の面圧を確保している。
前記入力側ディスクと前記パワーローラとの間に隙間を形成する隙間形成手段を備えていることを特徴とする。
また、エンジン始動時は、前記隙間によって入力側ディスクとパワーローラとが切り離されている(離間している)ことから、イナーシャが低減し、エンジンの始動性が向上する。
(第1の実施の形態)
図1および図2は、第1の実施の形態のトロイダル型無段変速機の概略構成を示すもので、図1はトロイダル型無段変速機の半側断面図、図2は同、半平断面図である。
この第1の実施の形態のトロイダル型無段変速機は、例えば、ケーシングに収容する前の段階で、入力軸1、入力側ディスク2,2、出力側ディスク3A、上下のヨーク(図示略)、トラニオン(図示略)、パワーローラ11、トラニオンを軸方向に駆動させる駆動装置(図示略)、油圧式の押圧装置40、アッパープレート(図示略)等が一体に組み立てられてバリエータモジュール43とされ、このバリエータモジュール43をケーシング内に収容して取り付けるようになっている。
出力側ディスク3Aは、ラジアルニードル軸受35を介して入力軸1に相対回転自在に支持されている。
また、前記一対の柱状ポスト69の間に、出力側ディスク3Aが配置され、この出力側ディスク3Aの軸方向両端に出力側ディスク3Aを軸方向に位置決めするとともに軸回りに回転可能に支持するスラスト軸受55が設けられている。すなわち、柱状ポスト69と、出力側ディスク3Aの小径側端部との間にスラスト玉軸受(スラスト軸受)55が配置され、出力側ディスク3Aの入力軸1の軸方向に沿った位置が規制されるとともに、出力側ディスク3Aの軸回りの回転を許容している。
また、第2シリンダ部59の内周側において、第2ピストン部60と第1ピストン部61との間に位置する空間75は空気室となっている。また、第2シリンダ部59は、空間75を外部に連通させる連通溝としても機能する隙間を第1ピストン部61との間に有しており、この隙間を介して第1ピストン部61と当接可能となっている。
すなわち、この隙間形成手段80は、図1および図2において左側の入力側ディスク2に、当該入力側ディスク2をパワーローラ11から引き離す方向に荷重を加える予圧機構であり、皿バネ81と2つの止め輪82,83とを備えている。
入力軸1の入力端部1cには、周方向に沿って溝が形成されており、この溝に止め輪82が嵌め込まれて固定されている。この止め輪82は空間75に位置している。
また、入力側ディスク2と一体の第2シリンダ部59の内周面には、周方向に沿って溝が形成されており、この溝に止め輪83が嵌め込まれて固定されている。この止め輪83が空間75に位置するとともに、止め輪82より入力軸1の軸方向外側(図1および2において左側)に位置している。
したがって、左側の入力側ディスク2は、止め輪83を介して皿バネ81の押圧力によって、パワーローラ11から引き離す方向に荷重を加えられて、パワーローラ11から離間し、入力側ディスク2とパワーローラ11との間に隙間Sが形成される。
また、入力軸1は、止め輪82を介して皿バネ81の押圧力によって、図1および図2において右側方向へ力を受けるため、反ローディング側(図1および図2において右側)の入力側ディスク2とパワーローラ11との間にも隙間Sが形成される。
なお、エンジン始動後は、押圧装置40によって、入力側ディスク2がパワーローラ11に、前記皿バネ81の押圧力より大きい所定の押圧力で押し付けられ、トラクション部の面圧を確保する。
また、エンジン始動時は前記隙間Sによって、入力側ディスク2とパワーローラ11とが切り離されている(離間している)ことから、イナーシャが低減し、エンジンの始動性が向上する。
図3は、第2の実施の形態のトロイダル型無段変速機の概略構成を示す半側断面図である。
本実施の形態のトロイダル型無段変速機が第1の実施の形態のトロイダル型無段変速機と異なる点は、隙間形成手段の構成であるので、以下ではこの点について説明し、第1の実施の形態と共通部分には同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、柱状ポスト69と、2つの入力側ディスク2,2の小径側端部との間には、それぞれスプリング86と軸受87とが直列に配置されており、このようなスプリング86と軸受87とによって隙間形成手段85が構成されている。
スプリング86は例えば皿バネによって構成してもよいし、その他のバネによって構成してもよい。また、軸受87は入力側ディスク2の軸方向の力を支持して当該入力側ディスク2を回転自在とするスラスト軸受が好適に使用される。
また、エンジン始動時は前記隙間によって、入力側ディスク2とパワーローラ11とが切り離されている(離間している)ことから、イナーシャが低減し、エンジンの始動性が向上する。
なお、本実施の形態では、スプリング86を柱状ポスト69側に配置し、軸受87を入力側ディスク2側に配置したが、この配置は逆であってもよい。
また、押圧装置は、油圧式の押圧装置40に限ることなく、ローディングカム式の押圧装置等であってもよい。
また、本発明は、ハーフトロイダル型無段変速機の他、フルトロイダル型無段変速機にも適用できる。
3A 出力側ディスク
11 パワーローラ
40 押圧装置
80,85 隙間形成手段
S 隙間
Claims (1)
- それぞれの内側面どうしを互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転自在に設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、前記入力側ディスクを前記パワーローラに押し付ける押圧装置とを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記入力側ディスクと前記パワーローラとの間に隙間を形成する隙間形成手段を備えていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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JP2015039992A JP6421647B2 (ja) | 2015-03-02 | 2015-03-02 | トロイダル型無段変速機 |
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JP2015039992A JP6421647B2 (ja) | 2015-03-02 | 2015-03-02 | トロイダル型無段変速機 |
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JP2016161035A JP2016161035A (ja) | 2016-09-05 |
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Family
ID=56846601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015039992A Active JP6421647B2 (ja) | 2015-03-02 | 2015-03-02 | トロイダル型無段変速機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP6421647B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3372578B2 (ja) * | 1992-12-01 | 2003-02-04 | マツダ株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
JP4052103B2 (ja) * | 2001-11-27 | 2008-02-27 | 日産自動車株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
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2015
- 2015-03-02 JP JP2015039992A patent/JP6421647B2/ja active Active
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JP2016161035A (ja) | 2016-09-05 |
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