JP6766382B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6766382B2 JP6766382B2 JP2016047930A JP2016047930A JP6766382B2 JP 6766382 B2 JP6766382 B2 JP 6766382B2 JP 2016047930 A JP2016047930 A JP 2016047930A JP 2016047930 A JP2016047930 A JP 2016047930A JP 6766382 B2 JP6766382 B2 JP 6766382B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- input side
- thrust
- discs
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
Description
このダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図11および図12に示すように構成されている。図11に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転可能に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2、2と2つの出力側ディスク3、3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転可能に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a、4aには、出力側ディスク3、3がスプライン結合によって連結されている。
前記入力側ディスクの回転数が高くなるにつれて前記パワーローラに作用するスラスト力が大きくなるように前記両ディスクを互いに近づけ合う方向に押圧する第2の押圧装置を備え、
前記第1の押圧装置が前記出力側ディスクを前記入力側ディスクに向かって押圧するように設けられ、前記第2の押圧装置が前記入力側ディスクを前記出力側ディスクに向かって押圧するように設けられていることを特徴とする。
(第1の実施の形態)
図1および図2に、本発明の第1の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部を示す。図1には、出力軸10の中央部に配置される一対の入力側ディスク2、2を示し、図2には、出力軸10の中央部の一対の入力側ディスク2、2に対向する出力側ディスク3のうちの一方だけを図示している。
また、一対の入力側ディスク2、2の間には、上述の入力歯車36が配置されている。入力側ディスク2、2の背面同士の間の間隔は、環状凸部41の間が狭く、その外周側で広くなっているのに対応して入力歯車36は、外周側の軸方向に沿った幅が広く、内周側の軸方向に沿った幅が狭くなっており、その上半分の断面形状が逆凸字状となっている。この幅が広い部分としての外周部81の外周面に入力歯車36の歯が設けられている。
また、入力歯車36の幅が狭くなった部分としての内周部82のさらに内周側が貫通孔83となっている。この貫通孔83の両端の開口から入力側ディスク2、2の環状突起42が挿入され、貫通孔83の内周面に上述のように入力側ディスク2、2の環状突起42の外周面がスプライン結合している。
出力側ディスク3の背面とカム板77のカム面との間には、複数のコロ85が配置されている。
押圧装置12は、押圧装置12を通過する通過トルクに応じた出力軸方向に沿う推力を発生するようになっており、通過トルクが大きいほど、押圧装置12で生じる押圧力(推力)が大きくなる。
なお、本実施の形態のトロイダル型無段変速機の図1および図2に図示していないトラニオン、ヨーク等の部材は、従来と同様の部材を用いることが可能であるが、本実施の形態では、入力側の部材の配置と、出力側の部材の配置とが入れ替わっている部分があり、例えば、入力軸1に代えて出力軸10が設けられ、出力歯車に代えて入力歯車36が設けられるように、従来と本実施の形態とで、入力側の部材と、出力側の部材とが入れ替わる場合がある。
また、第1の油圧室73と第2の油圧室74を設けたが、第1の油圧室73または第2の油圧室74だけを設けるものとしてもよい。また、第2の油圧室74を設ける場合に、第2の油圧室74を一対の入力側ディスク2、2の両方に設けたが、片方だけに設ける構成としてもよい。
この場合に、皿ばね75の推力Faが変速比(減速比)に係わらず一定とした場合に、出力側ディスク3の内側面3aと、パワーローラ11の接触位置が出力側ディスク3の外周側に配置されている減速側の場合より、出力側ディスク3の内周側に配置されている増速側の方が、スラスト力Fcが大きくなる。
この場合に、皿ばね75の推力Faが変速比(減速比)に係わらず一定とした場合に、入力側ディスク2の内側面2aと、パワーローラ11の接触位置が入力側ディスク2の外周側に配置されている増速側の場合より、入力側ディスク2の内周側に配置されている減速側の方が、スラスト力Fcが大きくなる。すなわち、出力側ディスク3を入力側ディスク2に向けて押圧する場合は、パワーローラ11にかかるスラスト力は、減速側で小さく、増速側で大きくなる。この場合に出力回転数一定とすると、スラスト力は、入力回転数が遅くなると大きくなり、速くなると小さくなる。また、入力側ディスク2を出力側ディスク3に向けて押圧する場合は、パワーローラ11にかかるスラスト力は、増速側で小さく、減速側で大きくなる。この場合に出力回転数が一定とすると、スラスト力は、入力回転数が遅くなると小さくなり、速くなると大きくなる。
上述の滑りを防止するためには、スラスト力Aよりスラスト力Bとスラスト力Cとの和であるスラスト力B+Cが大きくなっている必要がある。
この場合にも、必要とされるスラスト力Aに対してスラスト力Cとスラスト力Dの和であるスラスト力C+Dが大きければ、上述のスラスト玉軸受24の滑りを防止することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図7に示すように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態の一対の入力側ディスク2、2と入力歯車36の嵌合部(例えば、スプライン結合部)を、軸方向移動を許容し、かつ動力伝達可能な構成とするために、例えばボールスプライン80を設けたものである。なお、第2の実施の形態で、一対の入力側ディスク2、2と入力歯車36とのスプライン結合をボールスプライン結合とした以外は、第2の実施の形態のトロイダル型無段変速機と、第1の実施の形態のトロイダル型無段変速機は同様の構成となっている。
第2の実施の形態では、第2の油圧室74に遠心油圧が作用した場合に、入力歯車36から一対の入力側ディスク2、2が離れる方向に力がかかることになる。
この場合に、入力歯車36に対して、入力側ディスク2、2が軸方向に円滑に移動可能となり、遠心油圧により入力側ディスク2、2が軸方向に移動するときの押圧力の損失が少なくなる。その結果、適切な押圧力を付与することが可能となり、伝達効率の向上を図ることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
図8に示すように、第3の実施の形態では、第1の実施の形態の皿ばね75、75の配置位置を第2の油圧室74、74内に変更したものである。なお、皿ばね75、75の位置以外の構成は、第2の実施の形態のトロイダル型無段変速機と第1の実施の形態とで同様である。
このような構成とすることにより、皿ばね75、75の部分の潤滑性が向上するため、皿ばね75、75と、入力側ディスク2、2との接触位置および皿ばね75、75との接触位置とにおけるフレッチングを抑制することができる。
なお、皿ばね75を一方の入力側ディスク2と入力歯車36との間の第2の油圧室74内だけに設けるものとしてもよい。また、一対の第2の油圧室74、74のうちの一方の第2の油圧室74だけを設け、この第2の油圧室74に皿ばね75を配置するものとしてもよい。
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
図9に示すように、第4の実施の形態のトロイダル型無段変速機では、第1の実施の形態で、入力歯車36と、2つの入力側ディスク2、2とが別体となっていたのに対して、一方の入力側ディスク2と入力歯車36とを一体とし、他方の入力側ディスク2と入力歯車36とを別体としている。他方の入力側ディスク2と入力歯車36と一体となった一方の入力側ディスク2との間に上述の第1の油圧室73が設けられ、他方の入力側ディスク2と入力歯車36との間に上述の第2の油圧室74が設けられている。皿ばね75は、例えば、出力側ディスク3を押圧するように設けられるが、他方の入力側ディスク2と入力歯車36との間に設けられていてもよい。
なお、入力歯車36と一方の入力側ディスク2が製造時に一体ではなく、それぞれ別部品として製造された後に、溶接や圧入などで一体化するものとしてもよい。
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
図10に示すように、第5の実施の形態では、第1の実施の形態等の油圧室を設けないものとして、遠心油圧を用いることなく、皿ばね75の付勢力により、スラスト玉軸受24の上述の滑りを防止するようになっている。
すなわち、入力側ディスク2、2同士の間に第1の油圧室73がなく、入力側ディスク2、2と入力歯車36との間に第2の油圧室74がなく、入力側ディスク2、2と入力歯車36との間に皿ばね75が配置されている。この皿ばね75は、第1の実施の形態より付勢力が強いものとなっており、上述の図6に示すように、パワーローラ11のスラスト玉軸受24の滑りを防止するのに必要なスラスト力Aと入力側ディスク2を押圧する皿ばね75のスラスト力Dの両方とも変速比が減速側に向かうにつれてスラスト力が高くなるので、スラスト玉軸受24の滑りを防止することができる。
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
12 押圧装置(第1の押圧装置)
73 第1の油圧室(第2の押圧装置)
74 第2の油圧室(第2の押圧装置)
75 皿ばね(第2の押圧装置)
Claims (1)
- それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転可能に設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、通過トルクに応じた押圧力で前記両ディスクを互いに近づけ合う方向に押圧する押圧装置とを備え、変動する入力回転数に対して出力回転数が一定になるように
変速させるためのトロイダル型無段変速機において、
前記入力側ディスクが回転することにより生じる遠心油圧により、前記入力側ディスクの回転数が高くなるにつれて前記パワーローラに作用するスラスト力が大きくなるように、かつ前記パワーローラのスラスト玉軸受に、前記パワーローラの高速回転時のジャイロモーメントに起因する滑りが発生しないように、前記両ディスクを互いに近づけ合う方向に押圧する第1の油圧室および第2の油圧室と、
前記入力側ディスクを前記出力側ディスクに向かって軸方向に沿って押圧され、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に前記パワーローラを挟持された状態とするとともに、前記遠心油圧と合わせて前記パワーローラおよび前記スラスト玉軸受にスラスト力を作用させる皿ばねを備え、
前記押圧装置が前記出力側ディスクを前記入力側ディスクに向かって押圧するように設けられ、前記皿ばねが前記入力側ディスクを前記出力側ディスクに向かって押圧するように設けられていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016047930A JP6766382B2 (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | トロイダル型無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016047930A JP6766382B2 (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | トロイダル型無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017161037A JP2017161037A (ja) | 2017-09-14 |
JP6766382B2 true JP6766382B2 (ja) | 2020-10-14 |
Family
ID=59853864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016047930A Active JP6766382B2 (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | トロイダル型無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6766382B2 (ja) |
-
2016
- 2016-03-11 JP JP2016047930A patent/JP6766382B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017161037A (ja) | 2017-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2012111562A1 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
TW201809506A (zh) | 用於基於速度產生軸向力之系統和方法 | |
JP6766382B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6331449B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4706920B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6729105B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6528358B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6515693B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP7459771B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5772026B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP7524744B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5819240B2 (ja) | トロイダル型無段変速機構 | |
JP6421647B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6729074B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6458443B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4587120B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4605497B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2024097392A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
WO2014148139A1 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6015253B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6364961B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6561554B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6661959B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6528359B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2013108511A (ja) | トロイダル型無段変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200331 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20200427 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200730 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200818 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200831 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6766382 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |