JP6311452B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
尚、上述の説明は、前記両外側ディスク2a、2bを入力側ディスクとし、前記両内側ディスク6、6を出力側ディスクとした場合に就いて行ったが、1対の外側ディスクを出力側ディスクとし、内側ディスクを入力側ディスクとする構造も、例えば特許文献1に記載される等により知られている。
尚、図示の例の場合、前記内側ディスク6aとして一体型のものを使用する点以外に、押圧装置12aとして油圧式のものを使用した点、この回転軸1aに対して他方(前記回転軸1aの軸方向に関しこの押圧装置12aと反対側で、図7の右方)の外側ディスク2bをスプライン係合により支持している点等の相違があるが、基本的には、前述の図5〜6に示した従来構造の第1例とほぼ同様である。
又、従来構造の第1例及び第2例の何れの場合にも、前記両外側ディスク2a、2bの径方向外寄り部分の肉厚を同じとしている。この為、例えば、前記内側ディスク6、6aと、前記両外側ディスク2a、2bとの間の減速比が大きくなった状態(減速状態)で、前記押圧装置12、12aが配置された側の外側ディスク2aと反対側の外側ディスク2bとの間で、弾性変形量に差を生じる可能性がある。具体的には、前記押圧装置12、12aとは反対側に配置された外側ディスク2bは、この押圧装置12、12aにより支承(バックアップ)されていない為、この外側ディスク2bの弾性変形量が、前記押圧装置12、12aが配置された側の外側ディスク2aの弾性変形量に比べて大きくなる。この為、前記外側ディスク2b及び前記内側ディスク6、6aの内側面と、前記各パワーローラ7、7の周面との間の押し付け力が低下し、グロススリップを発生させ易くなる。この様なグロススリップの発生を防止する為に、前述した内側ディスク6、6の弾性変形時と同様に、前記押圧装置12、12aを大型化する事も考えられるが、この様な対策は、トロイダル型無段変速機の小型、軽量化の面から好ましくない。
このうちの1対の出力側ディスクは、それぞれが断面円弧形である互いの内側面同士を対向させた状態で、前記回転軸の両端部に、この回転軸と同期した回転を可能に支持されている。
又、前記入力側ディスクユニットは、前記回転軸の中間部周囲で前記両出力側ディスクの間部分に、軸方向両側面をこれら両出力側ディスクの内側面に対向させた状態で、前記回転軸に対する相対回転を自在に支持されている。
又、前記各パワーローラは、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記両出力側ディスクの内側面と前記入力側ディスクユニットの軸方向両側面とにそれぞれ転がり接触させた状態で、前記両出力側ディスクの内側面とこの入力側ディスクユニットの軸方向両側面との間部分に回転自在に支持されている。
又、前記押圧装置は、前記回転軸と、前記両出力側ディスクのうちの一方の出力側ディスクとの間に設けられ、この一方の出力側ディスクを、これら両出力側ディスクのうちの他方の出力側ディスクに向け押圧する。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、前記押圧装置を、油圧室内への油圧の導入に伴って前記一方の出力側ディスクを前記他方の出力側ディスクに向け押圧する油圧式のものとする。
即ち、入力側ディスクユニットと1対の出力側ディスクとの間の減速比が小さく、伝達トルクが大きい増速状態では、これら両出力側ディスクの内側面のうちで、軸方向に関する肉厚が比較的大きい内径寄り部分が、各パワーローラの周面と転がり接触する。一方、前記減速比が大きく、伝達トルクが小さい減速状態では、前記両出力側ディスクの内側面のうちで、軸方向に関する肉厚が比較的小さい外径寄り部分が、前記各パワーローラの周面と転がり接触する。特に押圧装置を設けた側の出力側ディスク(一方の出力側ディスク)に就いては、トルクの伝達に伴って前記各パワーローラから加わる軸方向の力が、前記押圧装置により支承される。この為、他方の出力側ディスク(前記押圧装置を設けた側と反対側の出力側ディスク)の外径寄り部分の軸方向に関する肉厚を、前記一方の出力側ディスクの外径寄り部分の軸方向に関する肉厚よりも大きくする事で、前記他方の出力側ディスクの弾性変形量を抑えられる。従って、グロススリップの発生を防止しつつ、前記トロイダル型無段変速機の更なる小型・軽量化を図れる。又、本発明の場合、トロイダル型無段変速機を、例えば遊星歯車式変速機等の他の変速機と組み合わせる事なく、単体で使用する為、前述した特許文献2の様に構造が複雑にならず、簡素に構成する事ができる。
図1〜3は、請求項1〜2に対応する、実施の形態の第1例を示している。尚、本例を含めて、本発明のトロイダル型無段変速機の特徴は、グロススリップの発生を防止しつつ、小型・軽量、且つ、簡素に構成すべく、1対の出力側ディスク16a、16b及び1対の入力側ディスク17、17の軸方向に関する肉厚を適切に規制した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図5〜7に示した構造を含め、従来から知られているトロイダル型無段変速機と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
又、本例のトロイダル型無段変速機は、例えば遊星歯車式変速機等の他の変速機と組み合わせる事なく、単体で使用できる為、前述の特許文献2に記載された構造の様に、構造が複雑にならず、簡素に構成する事ができる。
図4は、請求項1に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のトロイダル型無段変速機は、回転軸1(図5〜7参照)の中間部周囲に、軸方向両側面を断面円弧形のトロイド曲面とした一体型の入力側ディスク17aを、この回転軸1に対する相対回転を可能に支持している。そして、この回転軸1の両端部周囲に、この回転軸1と同期した回転を可能に支持した1対の出力側ディスク16a、16bのうちの一方(図4の左方)の出力側ディスク16aの外径寄り部分の軸方向に関する肉厚を、同じく他方(図4の右方)の出力側ディスク16bの外径寄り部分の軸方向に関する肉厚よりも小さくしている。尚、本例の場合、前記入力側ディスク17aを一体構造としている為、前記トロイダル型無段変速機の運転時に、この入力側ディスク17aの軸方向両側面に加わる力が、この入力側ディスク17a内で互いに相殺される。この様な入力側ディスク17aの軸方向に関する肉厚は、この入力側ディスク17aの外周面に形成されたはすば歯車である入力歯車19に加わるトルクの大きさ等に基づいて設計的に定める。即ち、この入力トルクがあまり大きくない場合には、前記入力側ディスク17aの外径寄り部分の軸方向に関する肉厚を、前記一方の出力側ディスク16aの外径寄り部分の軸方向に関する肉厚よりも小さくすることもできる。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様である。
2a、2b 外側ディスク
3 ボールスプライン
4 筒部材
5 歯車
6、6a 内側ディスク
7 パワーローラ
8 トラニオン
9 支持軸
10 傾転軸
11 駆動軸
12、12a 押圧装置
13 アクチュエータ
14 ラジアルニードル軸受
15 歯車
16a、16b 出力側ディスク
17、17a 入力側ディスク
18 突条
19 入力歯車
Claims (2)
- 回転軸と、
それぞれが断面円弧形である互いの内側面同士を対向させた状態で、前記回転軸の両端部に、この回転軸と同期した回転を可能に支持された1対の出力側ディスクと、
前記回転軸の中間部周囲でこれら両出力側ディスクの間部分に、軸方向両側面をこれら両出力側ディスクの内側面に対向させた状態で、前記回転軸に対する相対回転を自在に支持された入力側ディスクユニットと、
球状凸面としたそれぞれの周面を、前記両出力側ディスクの内側面と前記入力側ディスクユニットの軸方向両側面とにそれぞれ転がり接触させた状態で、前記両出力側ディスクの内側面とこの入力側ディスクユニットの軸方向両側面との間部分に回転自在に支持された複数のパワーローラと、
前記回転軸と、前記両出力側ディスクのうちの一方の出力側ディスクとの間に設けられ、この一方の出力側ディスクを、これら両出力側ディスクのうちの他方の出力側ディスクに向け押圧する押圧装置とを備えるトロイダル型無段変速機に於いて、
前記一方の出力側ディスクの外径寄り部分の軸方向に関する肉厚が、前記他方の出力側ディスクの外径寄り部分の軸方向に関する肉厚よりも小さい事を特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 前記入力側ディスクユニットは、1対の入力側ディスク素子から構成されており、前記他方の出力側ディスクの外径寄り部分の軸方向に関する肉厚が、これら両入力側ディスク素子の外径寄り部分の軸方向に関する肉厚よりも小さい、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
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JP2014108367A JP6311452B2 (ja) | 2014-05-26 | 2014-05-26 | トロイダル型無段変速機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014108367A JP6311452B2 (ja) | 2014-05-26 | 2014-05-26 | トロイダル型無段変速機 |
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JP5234015B2 (ja) * | 2010-01-26 | 2013-07-10 | 日本精工株式会社 | 無段変速装置 |
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2014
- 2014-05-26 JP JP2014108367A patent/JP6311452B2/ja active Active
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