JP6558075B2 - 無段変速装置 - Google Patents
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Description
このうちのクラッチ装置は、低速用クラッチと、高速用クラッチとから構成される。
この低速用クラッチは、前記入力部材と前記出力部材との間の減速比が大きい低速モードを実現する際に接続され、同じく減速比が小さい高速モードを実現する際に接続を断たれるものである。
前記高速用クラッチは、前記高速モードを実現する際に接続され、前記低速モードを実現する際に接続を断たれるものである。
このうちの入力側ディスクは、前記差動機構の第一の入力部と共に前記入力部材により回転駆動される。
前記出力側ディスクは、前記入力側ディスクと同心に、且つ、この入力側ディスクに対する相対回転を自在として支持され、前記差動機構の第二の入力部に動力の伝達を可能に接続される。
前記各パワーローラは、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されて、これら入力側ディスクと出力側ディスクとの間で動力を伝達する。
前記押圧装置は、前記各パワーローラの周面と、前記入力側ディスク及び出力側ディスクの側面との転がり接触部であるトラクション部の面圧を確保する為、これら入力側ディスクと出力側ディスクとを互いに近づく方向に押圧するものである。この様な押圧装置としては、ローディングカム式或いは油圧式の押圧装置を使用する事ができる。
上述の様なトロイダル型無段変速機は、前記各パワーローラを、前記入力側ディスク及び前記出力側ディスクの中心軸に対し捩れの位置に存在する枢軸を中心に揺動させて、これら入力側ディスクと出力側ディスクとの間の変速比(トロイダル型無段変速機の変速比)を変える。
又、この様なトロイダル型無段変速機は、必要に応じて、予圧ばねを更に備える。この予圧ばねは、前記各トラクション部で、このトロイダル型無段変速機の運転開始(駆動源の始動)直後から、過大な滑りを生じる事なく、動力伝達を開始できる様にする為のもので、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとを互いに近づける方向の弾力を有する。この様な予圧ばねとして、例えば皿ばねを使用する事ができる。
即ち、本発明の場合、前記トロイダル型無段変速機の変速比をモード切換ポイントに一致させると共に、低速用、高速用両クラッチを同時に接続した状態で、駆動源を始動する様にしている為、この駆動源の始動時(トロイダル型無段変速機の運転開始直後)に、このトロイダル型無段変速機を通過するトルクを小さくする(理想的には、トロイダル型無段変速機を通過するトルクを0にする)事ができる。この為、押圧装置の非作動時にも、前記トロイダル型無段変速機のトラクション部の面圧を必要最低限確保する為の予圧ばねの弾力を小さく抑える事ができる(理想的には予圧ばねを省略できる)。従って、前記トロイダル型無段変速機を通過するトルクが小さい場合に、前記各トラクション部の面圧が過大になる事を防止して、前記トロイダル型無段変速機の伝達効率を確保する事ができる。又、トラクションオイルのトラクション係数が小さくなる、極低温環境下においても、前記トロイダル型無段変速機の運転開始直後から前記各トラクション部で過大な滑りを生じる事なく、動力伝達を開始する事ができる。
図1〜2は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の無段変速装置は、図示しないエンジン等の駆動源により一方向に回転駆動される、入力部材である駆動軸43aと、被駆動部であるデファレンシャルギヤ19の入力部を回転駆動する為の出力部材である、中空状の出力軸20と、トロイダル型無段変速機21と、差動機構である遊星歯車式変速機22と、これらトロイダル型無段変速機21と遊星歯車式変速機22との動力の伝達状態を切り換える為のクラッチ装置23と、出力側クラッチ機構24とを備える。
即ち、本例の場合、前記トロイダル型無段変速機21の変速比をモード切換ポイントに一致させると共に、前記低速用クラッチ7と前記高速用クラッチ8とを同時に接続した状態で、前記駆動源を始動する様にしている。この為、この駆動源の始動時(トロイダル型無段変速機21の運転開始直後)に、このトロイダル型無段変速機21を通過するトルクを小さくする(理想的には、トロイダル型無段変速機21を通過するトルクを0にして、1対の入力側ディスク2a、2bと出力側ディスク5aとの間でトルクが伝達されない様にする)事ができる。この為、前記予圧ばね10aの弾力を小さく抑える事ができる。この結果、この予圧ばね10aの突き当て部の摩耗を少なく抑える事ができる。又、前記トロイダル型無段変速機21の運転開始直後であるか否かにかかわらず、このトロイダル型無段変速機21を通過するトルクが小さい場合に、前記各トラクション部の面圧が過大になる事を防止して、前記トロイダル型無段変速機21の伝達効率を確保する事ができる。尚、このトロイダル型無段変速機21の運転開始直後に、このトロイダル型無段変速機21を通過するトルクをほぼ0にできる場合には、予圧ばね10aを省略する事もできる。
図3は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の無段変速装置は、出力軸20の動力をデファレンシャルギヤ19の入力部に伝達する為の出力側歯車伝達機構34a内に、ドグクラッチ41を組み込む事により、前記出力軸20と前記デファレンシャルギヤ19の入力部との間の動力伝達の断接状態を切り換え可能としている。この様な本例によれば、駆動源を始動し、押圧装置9bの油圧室に導入される油圧が十分に上昇した後、速やかに、前記出力軸20の動力を前記デファレンシャルギヤ19の入力部に伝達する事ができる。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様である。
2a、2b 入力側ディスク
3 出力筒
4 出力歯車
5、5a 出力側ディスク
6 パワーローラ
7 低速用クラッチ
8 高速用クラッチ
9、9a、9b 押圧装置
10a、10b 予圧ばね
11 ローディングナット
12 スプライン孔
13 スプライン軸部
14 係止溝
15 係止環
16 抑え環
17 止め輪
18 ボールスプライン
19 デファレンシャルギヤ
20 出力軸
21 トロイダル型無段変速機
22 遊星歯車式変速機
23 クラッチ装置
24 出力側クラッチ機構
25 枢軸
26 遊星歯車機構
27 中間軸
28 中間歯車
29 キャリア
30 遊星歯車
31 太陽歯車
32 リング歯車
33 入力側歯車伝達機構
34 出力側歯車伝達機構
35 第一歯車
36 第二歯車
37 第三歯車
38a、38b 回転軸
39 クラッチディスク
40 フライホイール
41 ドグクラッチ
42 トラニオン
43、 43a 駆動軸
Claims (1)
- 駆動源により回転駆動される入力部材と、被駆動部を回転駆動する為の出力部材と、トロイダル型無段変速機と、複数の歯車を組み合わせて成る歯車式の差動機構と、これらトロイダル型無段変速機と差動機構との動力の伝達状態を切り換える為のクラッチ装置と、前記出力部材と前記被駆動部との間に設けられ、これら出力部材と被駆動部との間の動力伝達の断接状態を切り換える為の出力側クラッチ機構とを備え、
このうちのクラッチ装置は、前記入力部材と前記出力部材との間の減速比が大きい低速モードを実現する際に接続され、同じく減速比が小さい高速モードを実現する際に接続を断たれる低速用クラッチと、この高速モードを実現する際に接続され、前記低速モードを実現する際に接続を断たれる高速用クラッチとから成る、
無段変速装置において、
前記トロイダル型無段変速機の変速比を、前記低速モードと前記高速モードとを切り換える際の変速比に一致させると共に、前記低速用、高速用両クラッチを同時に接続し、且つ、前記出力側クラッチ機構を切断した状態で、前記駆動源を始動する、
事を特徴とする無段変速装置。
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