JP2002147141A - シャッター装置における騒音発生防止装置 - Google Patents

シャッター装置における騒音発生防止装置

Info

Publication number
JP2002147141A
JP2002147141A JP2000341984A JP2000341984A JP2002147141A JP 2002147141 A JP2002147141 A JP 2002147141A JP 2000341984 A JP2000341984 A JP 2000341984A JP 2000341984 A JP2000341984 A JP 2000341984A JP 2002147141 A JP2002147141 A JP 2002147141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
winding
knuckle
shutter curtain
shutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000341984A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Tomita
勝秋 冨田
Shigeo Okamura
茂男 岡村
Yasukazu Tokimatsu
泰和 時松
Akihiko Mori
昭彦 森
Manabu Yoshida
学 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Nikkei Co Ltd
Original Assignee
Shin Nikkei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Nikkei Co Ltd filed Critical Shin Nikkei Co Ltd
Priority to JP2000341984A priority Critical patent/JP2002147141A/ja
Publication of JP2002147141A publication Critical patent/JP2002147141A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラットの形状改善だけでは解消しきれない
シャッターカーテンからの騒音発生を有効確実に防止す
る。 【解決手段】 巻胴4に巻取られたシャッターカーテン
5をガイドレール6に沿って昇降させて開口部Oを開閉
するシャッター装置において、巻胴の付近に、防音用シ
ート7cを常に巻取方向に付勢しながら巻取るシート巻
取機7を設け、そのシートの先端をシャッターカーテン
の全閉状態で巻胴に固定して、シャッターカーテンの巻
上げ・巻下げと連動してシートがシャッターカーテンの
内側で巻胴に巻取られてシャッターカーテン間に介在
し、又は巻胴から巻戻されてシート巻取機に巻取られる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッター装置に
おける騒音発生防止装置に関する。さらに詳しくは、開
口部の上方に設けた巻取装置の巻胴に、多数のスラット
を互いに屈曲自在に連結してなるシャッターカーテンの
上端部を結合し、そのシャッターカーテンの巻上げ、巻
下げによりシャッターカーテンをガイドレールに沿って
昇降させて前記開口部を開閉するシャッター装置におい
て、シャッターカーテンの巻き上げ、巻き下げ時の騒音
発生を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物等の開口部を開閉するシャッター装
置において用いられるシャッターカーテンは、一般に、
幅方向一端に長手方向に沿って形成された大ナックル
(径の大きい切欠筒状部。本明細書において同じ。)
と、幅方向他端に長手方向に沿って形成された小ナック
ル(径の小さい切欠筒状部。本明細書において同じ。)
とを有する多数のスラットを、上位スラットの大ナック
ルに下位スラットの小ナックルを嵌合して形成される連
結部を介して所定角度だけ回動できるように上下方向に
連結して構成されている。そして、そのシャッターカー
テンは開口部の上方に設けられた巻取装置の巻胴にロー
ル状に巻取られており、シャッターを開ける時は、巻胴
から巻き下げられるとともに開口部の開口面と平行に設
けられたガイドレールに沿って降下され、また、シャッ
ターを閉める時は、ガイドレールに沿って上昇されると
ともに巻胴に巻取られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スラットは横長帯板状
の鋼板からなるため、シャッターカーテンの開閉時の動
作に伴い、騒音が発生することが少なくない。また、閉
鎖状態でも風圧により騒音が発生する場合がある。この
騒音は、シャッターの開閉時に巻胴周辺から発生する場
合と、閉鎖位置に存在するシャッターカーテンが風圧を
受けた時に発生する場合とがある。騒音発生の原因を追
求するため、従来のスラットの形状について調べてみ
た。
【0004】図6は、従来のスラットの第一例を示す。
このスラット20は、幅方向一端に長手方向に沿って形
成された大ナックル21と、幅方向他端に長手方向に沿
って形成された小ナックル22とを有し、両ナックルの
間の中間部23は平坦に形成されている。そして、大ナ
ックル21と中間部23の間及び小ナックル22と中間
部23の間に、それぞれ立上り部24,25が設けられ
ているが、各立上がり部の立上がり高さh1,h2が比
較的大きく取られているため、大ナックル21及び小ナ
ックル22の中間部23からの突出高さH1,H2も比
較的大きなものとなっている。
【0005】図8は、上記第一例のスラット20からな
る閉鎖状態のシャッターカーテンを巻取る際の、上位ス
ラット20aと下位スラット20bの連結部20cを構
成する大ナックル21と小ナックル22の相対的位置関
係の、シャッターカーテンの連結部20cがガイドレー
ルに保持されている時(図8(a1))から巻胴に巻取
られる時(図8(a4))までの間の変化を示すもので
ある。シャッターカーテンが巻取られる時は、図示され
るように、上位スラット20aの大ナックル21は、シ
ャッターカーテンの巻上げ動作に追従して、その内側曲
面が下位スラット20bの小ナックル22の外側曲面に
接触しながら回転するが、その接触は面接触であるた
め、回転摩擦音が発生し、これがスラットで共鳴して騒
音の原因となる。また、このスラットの大ナックル21
においては、その先端と基端との間の間隔25(図6)
が大きいため、連結部20cにおける大ナックル21と
小ナックル22との間に遊隙が生じるので、回転摩擦音
がその遊隙から外部に拡大されて漏出して、騒音の発生
原因ともなっている。
【0006】さらに、この例のスラット20は、小ナッ
クル22の中間部23からの立上がり高さh2が大きい
ために、図9に示すように、シャッターカーテンが巻胴
に巻取られる過程で、同図(b1)の状態から同図(b
2)の状態のように、下層の連結部20c1が上層の連
結部20c2から荷重を受けて、上位スラット20aの
小ナックル22が下位スラット20bの大ナックル22
に滑り落ち、その際に生じる滑り摩擦音が騒音発生の原
因にもなっている。
【0007】さらに、図6の第一例は、中間部23が平
坦で、しかも、大小のナックル21,22の中間部23
からの突出高さH1,H2が大きいので、巻胴にシャッ
ターカーテン全体が巻取られた場合の径、すなわち、開
放時の巻取径がかなり大きくなる。従って、太いシャッ
ターボックスを用いる必要がある。
【0008】図7は、従来のスラットの第二例を示す。
このスラット30は、先の従来例と同様に、幅方向一端
に大ナックル31を、幅方向他端に小ナックル32を有
し、中間部33が平坦に形成されている。第二例のスラ
ット30は、大ナックル31の立上り部34及び小ナッ
クル32の立上がり部35の立上がり高さh3,h4
は、第一例の場合よりも小さく、また、大ナックル31
及び小ナックル32の中間部23からの突出高さH3,
H4も第一例の場合よりも小さくしてあり、大ナックル
の先端と基端との間の距離もより小さくしてある。
【0009】そして、図10に示すように、シャッター
カーテンの巻取り動作に追従して上位スラット30aの
大ナックル31の内側曲面が下位スラット30bの小ナ
ックル32の外側曲面端縁に線接触しながら連結部30
cが回転し、最終的に大ナックル31の外側曲面が小ナ
ックル32の内側曲面に面接触するように構成されてい
る。しかしながら、第二例の場合は、小ナックル32の
外側曲面端縁が大ナックル31の内側曲面に線接触する
がために、回転摩擦抵抗が大きくなり、かえって大きな
騒音が発生したり、連結部の摩耗が速く、もともと連結
部30cの大ナックル31と小ナックル32との間には
遊隙があるが、摩耗によりその遊隙が拡大し、回転摩擦
音がその遊隙から外部に漏出する点は、第一例の場合と
大差ない。また、第二例の場合は、シャッターカーテン
が閉鎖状態にある時は、連結部の大ナックル31の先端
と小ナックル32の内側曲面との間が離れているため、
連結部が巻取り時の回転方向とは逆方向に屈曲可能であ
るので、閉鎖状態のシャッターカーテンに風圧を受けた
場合に、ガイドレール内で前後方向に振動して叩打音が
発生し、これも騒音の原因となるという問題がある。
【0010】さらに、第二例のものは、中間部33が平
坦であり、その中間部に関して同一側に大ナックル31
と小ナックル32が所定の突出高さH3,H4を持って
形成してあるので、この従来技術もシャッター開放時の
巻取径が相応に大きくなることが避けられない。
【0011】従来のシャッター装置は、上記いずれのス
ラットからなるシャッターカーテンを用いるものも、巻
胴に先に巻取られる層と後に巻取られる層とが直接接触
する状態で巻取られる。上述のように、スラットは鋼板
製である。そのため、巻取時又は巻戻時のスラット同志
の僅かな接触音又は摩擦音も、スラットに伝導し、か
つ、内外のスラット間に形成される隙間で共鳴して騒音
となって出てくることが実験により確認されている。す
なわち、従来のようにスラットの形状を改善するだけで
は、騒音対策としては不十分であることが判明した。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、その課題は、スラットの形状改善だけでは解
消しきれないシャッターカーテンからの騒音発生を有効
確実に防止することができるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、開口部の上部に設けた巻取装置に巻取ら
れたシャッターカーテンをガイドレールに沿って昇降さ
せて前記開口部を開閉するシャッター装置において、前
記巻取装置の付近に、防音用シートを常に巻取方向に付
勢しながら巻取るシート巻取機を設け、そのシートの先
端を前記シャッターカーテンの全閉状態で前記巻取装置
の巻胴に固定して、前記シャッターカーテンの巻上げと
連動して前記シートが前記シャッターカーテンの内側で
前記巻胴に巻取られ、前記シャッターカーテンの巻下げ
と連動して前記シートが前記巻胴から巻戻されて前記シ
ート巻取機に巻取られるようにしたことを特徴としてい
る。上記構成により、シャッターカーテン巻上げ時に
は、シート巻取機からシートが巻戻され、シャッターカ
ーテンの内側で巻胴に巻取られて、シートはシャッター
カーテンの先の層と後の層の間に介在する。シャッター
カーテン巻下げ時には、シャッターカーテンの降下と連
動して巻胴から巻戻され、シート巻取機に巻取られる。
シートは巻取られるシャッターカーテンが巻胴に巻取ら
れている層と接触し始める時点から巻戻されるシャッタ
ーカーテンが巻胴に巻取られている層から分離するま
で、シャッターカーテンの層の間に介在されているの
で、巻取動作又は巻下動作の際にシャッターカーテンの
層同志の直接接触が防止される。従って、接触音、摩擦
音は発生しない。
【0014】上記シャッターカーテンを構成するスラッ
トは、大ナックルと小ナックルとの間の中間部が、巻胴
に巻取られた場合に巻胴側が凹面となるように断面円弧
状に形成されているとともに、前記大ナックル及び小ナ
ックルをそれぞれほぼ真円に沿った断面円弧状に形成さ
れ、前記大ナックルに前記小ナックルをほぼ同心円状に
嵌合して、各スラットが連結され、両ナックルの間の隙
間ができるだけ狭くしてあることを特徴としている。上
記構成により、スラット連結からの騒音発生も極力抑え
られるとともに、シャッターカーテン巻取時には仮に各
スラット連結部のナックルが回動する際に小さな摩擦音
を発生したとしても、その音はシートに吸収されて騒音
となることはない。
【0015】また、大ナックルは、少くともその先端部
が中間部の円弧の延長線よりも円弧中心に関して外側に
設けられ、小ナックルは前記中間部の円弧の延長線より
も円弧中心側に設られていることを特徴としている。上
記構成により、防音用シートをともに巻取るようにして
もシャッターカーテンの最大巻取径を小さくすることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明によ
る騒音発生防止装置を取付けたシャッター装置の断面
図、図2は本発明の好ましい実施例において用いられる
シャッターカーテンを構成するスラットの形状を示す端
面図、図3はそのスラットの連結部の構造を示す端面
図、図4は同スラットにより構成されたシャッターカー
テンが巻胴に巻取られた状態を示す断面図である。
【0017】図1において、1は、建物外壁Wに取付け
られたシャッターボックスであり、外壁Wに固着され
て、上面の屋内側半分を遮閉する上面壁1aと、その上
面壁の長手方向両端に固着された側壁1bと、上面壁の
屋外側端部に係止されて、側壁の間に形成される収納空
間をその上面の屋外側半分及び正面において遮閉するカ
バー1cとを有する。両側壁1bの対向面にブラケット
2が固定され、その一対のブラケットに水平な支軸3の
両端が固着されている。支軸3には、筒状の巻胴4がそ
の中心に支軸3を貫通した状態で回転自在に嵌合され、
支軸3と巻胴4の間において支軸に重量バランス用コイ
ルバネ(図示省略)が巻装され、そのコイルバネの一端
は支軸3に、他端は巻胴4に結合されている。こうし
て、シャッターカーテンの巻取装置が構成されている。
しかし、巻取装置の構成は、本発明の要旨とは関係ない
ので、周知の他の任意の構成としても良い。
【0018】図1において、5はシャッターカーテンで
あり、周知のものと同様に、幅方向一端に長手方向に沿
って形成された大ナックルと、幅方向他端に長手方向に
沿って形成された小ナックルとを有する多数のスラット
を、上位スラットの大ナックルに下位スラットの小ナッ
クルを嵌合して形成される連結部を介して所定角度だけ
回動できるように上下方向に連結して構成されている。
下端のスラットには、シャッター開閉時に把持されるボ
トムバー5aが設けられている。5bはボトムバー5a
に設けられた、上げ下げ用手掛け部である。
【0019】そして、シャッターカーテン5は開口部O
の上方に設けられた巻取装置の巻胴4にロール状に巻取
られており、シャッターを開ける時は、ボトムバー5a
を介して引き下げて巻胴4から巻下げられるとともに開
口部の開口面と平行に設けられたガイドレール6に沿っ
て降下される。この時、重量バランス用コイルバネに戻
り回転力が蓄積される。また、シャッターを閉める時
は、ボトムバー5aを介して引き上げると、重量バラン
ス用コイルバネの戻り回転力に補助されて小さな引上げ
力を加えるだけで、シャッターカーテン5がガイドレー
ル6に沿って上昇されるとともに巻胴4に巻取られるよ
うになっている。
【0020】図1の7は、本発明に基づいて新設された
シート巻取機である。このシート巻取機7は、巻胴4の
長さとほぼ等しい長さを有するシートボックス7aと、
そのシートボックスの中央に回転自在に支持された水平
な巻取軸7bと、その巻取軸に巻取られた防音用シート
7cと、一端は巻取軸7bに結合され、他端はシートボ
ックスに結合されて、常にシートを巻取軸7bに巻取る
方向に巻胴を付勢する手段、例えば、巻取用コイルバネ
(図示省略)とからなっている。シート7cには、耐摩
耗性に優れ、クッション性能、吸音性能を有するシー
ト、例えば、グラスファイバー入りポリエステルシー
ト、薄型テント用材として用いられる綿シートなどが用
いられている。シートには、耐久性を有する他の布を用
いることもできる。また、シート7cは、シャッターカ
ーテンの幅とほぼ等しい幅を有し、その一端は巻取軸7
bに固着され、他端はシートボックスの一部に形成され
た長手方向に連続するスリット7dから外側に引き出さ
れている。なお、シートの幅は、騒音を吸収できれば、
適宜選択できる。
【0021】シート巻取機7は、巻胴4の下方であって
開口部Oの上部で、かつ、シャッターカーテンの移動面
よりも屋内側に設置されている。図示の例は、開口部O
に窓枠WFが取付けられているので、その上枠の屋外側
端部にシート巻取機取付部7eを一体に設けて、シート
巻取機7の容易かつ堅固な取付けを可能にしてある。シ
ート巻取機の取付け位置に窓枠などの利用できる適当な
他の部材がない場合は、シャッターボックスの側壁1b
又はブラケット2に取付け具(不図示)によりシートボ
ックス7aを固定すれば良い。
【0022】シート7cの他端は、シャッターカーテン
の全閉状態において巻胴4に固着されている。従って、
シート巻取機のシート巻取用コイルバネの巻取力がシー
ト7cを介して巻胴4に伝わり、重量バランス用コイル
バネの戻り回転力と拮抗するので、シート巻取用コイル
バネの巻取り力は重量バランス用コイルバネの戻り回転
力を半減しないように設定される。
【0023】上記構成による作用を説明する。図1に実
線で示すように、シャッターカーテンの全閉状態では、
シート7cは巻取軸7bに巻取られている。巻胴4とシ
ート巻取機7の間の部分は、シート巻取用コイルバネの
巻取力により緊張状態を維持している。シャッター開放
時は、ボトムバー5aに引上げ力が加えられると、重量
バランス用コイルバネの戻り回転力により巻胴4が先行
して回転し、これと連動して、シート7cがシート巻取
機7の巻取軸7bから巻き戻されて巻胴4に巻取られる
と同時に、シャッターカーテン5がその巻胴4に巻取ら
れたシートの外側に巻取られるため、シートと接触す
る。シャッターカーテンの巻取動作が進むに連れて、そ
の後に巻取られるシートは先に巻取られているシャッタ
ーカーテンの表面とその後に巻取られるシャッターカー
テンの裏面の間に介在されることとなる。こうして、全
開状態では、巻取られたシャッターカーテンの各層の間
にシートが介在し、シャッターカーテンに接触する。
【0024】一方、シャッター閉鎖時は、ボトムバー5
aを介してシャッターカーテンが引下げられると、巻胴
4の逆方向の回転に連動して、シャッターカーテンが巻
胴から巻戻されると同時にそのシャッターカーテンの内
側に接触していたシート7cが巻胴から分離し、シート
巻取機7の巻取軸7bに巻取られる。従って、シート
は、外部には一切露見されない。
【0025】従って、このシャッター装置においては、
シャッターの閉鎖、開放のいずれの時も、巻胴に巻取ら
れるスラット及び巻き戻されるスラットが直接接触する
ことがないので、金属製のスラットの接触音や摩擦音が
発生することはない。上記シート巻取機は、簡単な構造
により小型に製造することができる。従って、とくに高
額な設備費を要することなく、従来のシャッター装置に
付加して防音型とすることができる。
【0026】図2は、上記防音発生防止装置を備えたシ
ャッター装置におけるシャッターカーテン用として好適
な構造を備えたスラットの構造を示す。以下、これにつ
いて説明する。図3は、同スラットの連結部の構造を示
す端面図、図4はシャッターカーテンの巻き上げに連動
したその連結部の変化を説明する説明図、図5は同スラ
ットを用いるシャッターカーテンが巻胴に巻取られた状
態の構造を説明する断面図である。
【0027】図2に示すスラット10は、横長帯板状の
中間部13の幅方向一端部に長手方向に沿って延長する
大ナックル11を有し、同じく幅方向他端部に長手方向
に延長する小ナックル12を有する点は、従来のスラッ
トと同様であるが、中間部13は巻胴に巻取られた場合
に巻胴側に凹面となるように断面円弧状に形成されてい
る。
【0028】大ナックル11はその先端から基端付近ま
でがほぼ真円、すなわち、ごく僅かに楕円に近い円の一
部に沿って円弧状に形成されている。また、大ナックル
11の基端部付近の内側曲面に、係止面11aが形成さ
れている。好ましい実施例では、大ナックル10は、少
くともその先端部付近は、中間部13の円弧の延長線よ
りも円弧中心に関して外側に形成してある。図示の例で
は、大ナックルのほぼ半分が中間部13の円弧の延長線
よりも外側に出されている。
【0029】小ナックル12は、中間部13に関して大
ナックル11と反対側に開口するように、かつ、その先
端から基端部付近までが、大ナックル11と同様にほぼ
真円の一部に沿って円弧状に形成され、また、小ナック
ル12の基端部付近の内側曲面に、係止面12aが形成
されている。
【0030】大ナックル11及び小ナックル12の中間
部13に対する設置位置関係を上述のようにすることに
より、大ナックル11及び小ナックル12の中間部13
からの突出高さHa,Hbの最小化が図られている。
【0031】そして、大ナックル11と小ナックル12
の大きさは、図2に示すように、上位スラット10aの
大ナックル11に下位スラット10bの小ナックル12
を嵌合し連結部10cを形成した時に、大ナックル11
の内側曲面が小ナックル12の外側曲面に曲面接触して
摺動回転可能な大きさに設計されている。大ナックル1
1と小ナックル12は、図2に示すように、上位スラッ
ト10aの大ナックル11に下位スラット10bの小ナ
ックル12を嵌合し連結部10cを形成するが、大ナッ
クル10が中間部13の円弧の延長線よりも円弧中心に
関して外側に形成してあるので、小ナックル12の中間
部13からの立ち上げ高さを大きく取らなくても、所要
の両ナックルの相対的回転角度を容易に確保することが
できる。
【0032】また、上位スラット10aの大ナックル1
1の基端部付近の係止面11aと下位スラット10bの
小ナックル12の基端部付近の係止面12aは、図3に
示すように、シャッターカーテンの閉鎖状態において互
いに面接触するようにしてある。そのため、閉鎖状態の
シャッターカーテンに図2の右側から風圧が加わって
も、面接触しているそれらの係止面のために、連結部1
0cにおける上位スラット10aと下位スラット10b
のシャッターカーテン巻き上げ時の回動方向と逆の方向
の回動が阻止される。従って、連結部がガイドレールに
衝突して騒音を発生することが防止される。加えて、各
スラットは中間部が断面円弧状に形成されているので、
平坦に形成されている場合に比し、強度が大きいので、
シャッターカーテンは屋外に面している場合にも、十分
な耐風圧強度を備えている。
【0033】シャッターカーテンを開放する際は、巻上
げ動作に従動して連結部における大ナックル11と小ナ
ックル12との相対的位置関係は、図4に(a)〜
(c)に示すように、いずれのナックルもほぼ真円に沿
った円弧状に形成されて、緩やかに曲面接触されている
ので、巻取に応じて上位スラット10aの下位スラット
10bに対する回転角度が大きくなっても、常に緩やか
な曲面接触状態が維持される。その回転の際は、緩やか
な曲面接触のために回転摩擦音が発生せず、発生したと
しても、小さい。また、連結部10cの遊隙は狭いの
で、発生した小さな回転摩擦音は外に漏出しない。シャ
ッターを閉めるときも、連結部における大ナックル11
と小ナックル12との相対的位置関係は、図3の矢印と
は逆の順序で変化し、この場合も同様に騒音発生が防止
される。
【0034】スラット10は、上述のように中間部が断
面円弧状に形成され、かつ、両ナックル11,12は、
中間部13からの突出高さが最小となるように形状が設
定されているので、シャッターカーテンが巻胴に巻取ら
れた場合は、図5に例示するように、内層スラットの最
も厚みが大きい連結部も、外層スラットの湾曲部に収容
されるので、内外層のスラットの間隔が小さくなり、巻
胴に巻取られたシャッターカーテン全体の径、すなわち
最大巻取径を、従来よりも顕著に縮小することができ
る。従って、シヤッターボックスも細くすることができ
るので、建物開口部の上部に取付けられるシヤッターボ
ックスの外観が向上する効果が得られる。
【0035】このようなスラットで構成されたシャッタ
ーカーテンは、これに上記シート巻取機を組み合わせて
用いる場合は、巻胴に巻取られたシャッターカーテンの
全ての連結部と中間部の間又は一つの連結部と他の連結
部の間にシートが介在し接触するので、シートによる防
音効果がより発揮され易い利点がある。また、シート
は、スラットに対する一つの接触点とこれに隣接する接
触点との間においては、内外層のスラット間の空間を平
面状に緊張しているので、これらにより吸音性及び制振
性に非常に優れた吸音・制振体を構成する。従って、半
閉鎖状態又は開放状態のシャッターカーテンのどの部分
かに何等かの衝撃が加わって、巻胴方向に伝導しても、
その吸音・制振体により効果的に減衰されるため、衝撃
音や振動音が発生することも有効に防止される。
【0036】また、スラットは円弧状に形成されて、接
近距離が縮小されるので、防音用シートを併用しても、
最大巻取径を従来のシャッター装置における最大巻取径
よりも小さくすることができる。
【0037】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明によれ
ば、シャッターの開閉のいずれの時も、巻胴に巻取られ
るスラット及び巻戻されるスラットが直接接触すること
がないので、金属製スラットの接触音や摩擦音が発生す
ることはない。また、シート巻取機は、簡単な構造によ
り小型に製造できるので、とくに高額な設備費を要する
ことなく、従来のシャッター装置に付加して防音型とす
ることもできる。
【0038】請求項2の発明によれば、スラット連結部
からの騒音発生が極力抑えられるとともに、全開状態の
シャッターカーテンの最大巻取径を小さくすることがで
きる。また、シートはシャッターカーテンの全ての連結
部と中間部の間又は一つの連結部と他の連結部の間にシ
ートが介在するので、シートによる防音効果がより発揮
され易い利点がある。
【0039】請求項3の発明によれば、最大巻取径をさ
らに小さなものとすることができるので、シート巻取機
の付加が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】本発明のシャッター装置に用いるのに好適なス
ラットの構造を示す端面図。
【図3】同スラットの連結部の構造を示す端面図。
【図4】同連結部のシャッターカーテンの巻取動作に連
動した変化を説明する説明図。
【図5】同シャッターカーテンが巻取られた状態の断面
図。
【図6】従来のスラットの一例を示す端面図。
【図7】従来のスラットの他例を示す端面図。
【図8】従来のスラットの一例を用いた場合のシャッタ
ーカーテンの巻取動作に連動した変化を説明する説明
図。
【図9】同じく騒音発生原因を説明する説明図。
【図10】従来のスラットの他例を用いた場合のシャッ
ターカーテンの巻取動作に連動した変化を説明する説明
図。
【符号の説明】
4 巻胴 5 シャッターカーテン 6 ガイドレール 7 シート巻取機 7a シートボックス 7b 巻取軸 7c シート 7d スリット 7e シート巻取機取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 昭彦 東京都品川区大崎1丁目11番1号 新日軽 株式会社内 (72)発明者 吉田 学 東京都品川区大崎1丁目11番1号 新日軽 株式会社内 Fターム(参考) 2E042 BA02 CA02 CB11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部の上方に設けた巻取装置に巻取ら
    れたシャッターカーテンをガイドレールに沿って昇降さ
    せて前記開口部を開閉するシャッター装置において、 前記巻取装置の付近に、防音用シートを常に巻取方向に
    付勢しながら巻取るシート巻取機を設け、そのシートの
    先端を前記シャッターカーテンの全閉状態で前記巻取装
    置の巻胴に固定して、前記シャッターカーテンの巻上げ
    と連動して前記シートが前記シャッターカーテンの内側
    で前記巻胴に巻取られ、前記シャッターカーテンの巻下
    げと連動して前記シートが前記巻胴から巻戻されて前記
    シート巻取機に巻取られるようにしたことを特徴とする
    シャッター装置における騒音発生防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のシャッター装置における騒音
    発生防止装置において、シャッターカーテンを構成する
    スラットの大ナックルと小ナックルとの間の中間部は、
    巻胴に巻取られた場合に巻胴側が凹面となるように断面
    円弧状に形成されているとともに、前記大ナックル及び
    小ナックルはそれぞれほぼ真円に沿った断面円弧状に形
    成され、前記大ナックルに前記小ナックルがほぼ同心円
    状に嵌合されて、両ナックルの間の隙間ができるだけ狭
    くしてあることを特徴とするシャッター装置における騒
    音発生防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のシャッター装置におけ
    る騒音発生防止装置において、大ナックルは、少くとも
    その先端部が中間部の円弧の延長線よりも円弧中心に関
    して外側に設けられ、小ナックルは前記中間部の円弧の
    延長線よりも円弧中心側に設られていることを特徴とす
    るシャッター装置における騒音発生防止装置。
JP2000341984A 2000-11-09 2000-11-09 シャッター装置における騒音発生防止装置 Pending JP2002147141A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000341984A JP2002147141A (ja) 2000-11-09 2000-11-09 シャッター装置における騒音発生防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000341984A JP2002147141A (ja) 2000-11-09 2000-11-09 シャッター装置における騒音発生防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002147141A true JP2002147141A (ja) 2002-05-22

Family

ID=18816626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000341984A Pending JP2002147141A (ja) 2000-11-09 2000-11-09 シャッター装置における騒音発生防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002147141A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004076330A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Sanwa Shutter Corp 遮煙シャッター
JP2017150152A (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 東洋シヤッター株式会社 スラットおよびシャッター装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004076330A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Sanwa Shutter Corp 遮煙シャッター
JP2017150152A (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 東洋シヤッター株式会社 スラットおよびシャッター装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4280733B2 (ja) 採光を調整するためのブラインド
WO2005121488A1 (ja) スクリーン装置
JP2011520504A (ja) 耐歪みローラーチューブのスプリングバイアススライドアレンジメント
JP5238392B2 (ja) ロールブラインドのスクリーン昇降装置
CN106460453B (zh) 卷帘
JPH09303068A (ja) ロールスクリーン
EP1836371B1 (en) A winding device for a cord guidance system of a screening device for the screening of a window
JP2002147141A (ja) シャッター装置における騒音発生防止装置
JP2003214073A (ja) ローラブラインド装置
CN102301086A (zh) 具有褶皱织物的卷帘系统
JP4828329B2 (ja) シャッター装置
JP3875146B2 (ja) 巻き取り式シャッター装置の騒音抑制装置
JP5285623B2 (ja) ドラムの周りに巻き取ることのできるシャッター装置
JP2023104246A (ja) 開閉装置
JP2001073653A (ja) 鋼製巻上げシャッター
JP2574321Y2 (ja) ロール式網戸を構成する網の端部支持装置
JP2002147140A (ja) シャッターカーテン
KR102669195B1 (ko) 패브릭 텐션 장치
JP2005213911A (ja) 横引き網戸
JP4413651B2 (ja) シャッター装置
JPS6219163Y2 (ja)
JP2006046026A (ja) 開閉装置
JPH08170477A (ja) カーテン開閉装置
JP2569467Y2 (ja) シャッターのガイド装置
JP3307913B2 (ja) ロールスクリーン

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040525