JP4413651B2 - シャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉するスラットカーテンの巻き太りを規制する巻取調整機構を備えたシャッター装置に関し、特に巻取調整機構の躯体側への取り付け施工性、メンテナンス性を向上させる改良技術に関する。
従来、開口部を開閉するシャッター装置は、左右横方向に長い短冊板状の複数の細板であるスラットを、上下方向に連結して所謂スラットカーテンを形成し、このスラットカーテンの上端を開口部の上部に設けた巻取機構によって巻き取り・巻き戻すことにより開口部を開閉していた。近年、この種のシャッター装置では、一層の開閉高速性、静粛性の要請があった。ところが、従来のシャッター装置は、スラット同士を接触させながらスラットカーテンを巻き取っていたため、騒音が発生するとともに、摩擦傷や磨耗発生の点から高速化に限界を有していた。
これらの課題を解消し、静粛かつ高速な巻き取りを可能としたロールアップ式ゲートが下記特許文献1に開示されている。このロールアップ式ゲートは、静粛性、高速開閉を実現するための種々の工夫が凝らされている。例えばスラットの長手方向両端には略半月形状のスラット端部品が取付けられ、上下に隣接するスラット端部品同士が連結され、かつスラット端部品の厚みはスラットの厚みより厚く設定されている。スラットカーテンは、巻き取り時、この両端のスラット端部品が巻き取られ、スラットカーテンの両側で巻回されて行くことで、スラット端部品によってスラットの両端のみが支持されて巻かれる。このとき、スラットは、スラット端部品よりも薄厚であるので、巻回状態においても相互に接触することがなく、磨耗や騒音を生じさせずに高速な巻取りが可能となる。
ところで、上記したロールアップ式ゲートでは、スラットの両端のみが支持されて巻かれるため、特に高速での巻き取り時に、スラットカーテンの幅方向中央部が遠心力によってたる状に膨らむ巻き太りを発生することがある。このような巻き太りが発生すれば、スラットカーテンの側縁部がガイドレールから抜け出てしまったり、膨らみによって突出したスラットカーテンの幅方向中央部が、収納部の内壁面に当り、損傷するおそれがあり、さらには、スラット同士の嵌め合い部分に設けられているシール材が外れてしまうおそれもあった。
そこで、上記のロールアップ式ゲートでは、シャフトに巻回されるスラットカーテンの巻き太りを抑止する図8に示すテンション装置101が設けられている。テンション装置101は、閉鎖状態における図示しないスラットカーテンの上部に一端103aが固定されるベルト103と、スラットカーテンを巻き取る図示しないシャフトと同方向で開口部の上部に回動自在に配置されベルト103の他端103bが固定されるベルト巻取軸105と、ベルト巻取軸105に付設されベルト巻取軸105を回転方向に付勢することでベルト103に張力を付与する付勢手段であるコイルバネ107と、ベルト巻取軸105を開口部の上部に回動自在に支持固定するブラケット109とを備えてなる。ブラケット109は、水平ブラケット部109aと、水平ブラケット109に対し直交する方向で連結された垂直ブラケット部109bとによってL字状に形成される。ブラケット109は、開口部の上部に固定され、垂直ブラケット部109bに設けられたベルトガイドローラ111に、ベルト巻取軸105とスラットカーテンとの間のベルト103が掛け渡され、ベルト103の張架方向を転換させている。
このテンション装置101を備えることで、ロールアップ式ゲートは、スラットカーテンの巻き取り/巻き戻し時に、ベルト103も一緒にスラットカーテンの幅方向中央部分で巻き取り/巻き戻しされる。これにより、巻回されるスラットカーテンの中央部分に、ベルト3の張力による巻き締め方向の力を作用させ、スラットカーテンの巻き太りを抑止していた。
特表2003−527513号公報
しかしながら、従来のロールアップ式ゲートに備えられるテンション装置は、ベルト巻取軸を回動自在に支持する水平ブラケット部と、ベルトガイドローラを有した垂直ブラケット部とがL字状に一体形成されていたため、製造誤差等によって、水平ブラケット部と垂直ブラケット部とが正しく所定角度になっていない場合、或いは水平ブラケット部と垂直ブラケット部とが水平/垂直に取り付け施工されていない場合には、ベルト巻取軸にベルトがずれて巻回され、ベルトの巻取不良が発生し、この巻取不良が定常化したり、或いはベルトが変形するなどの虞があった。
また、保守点検によって、或いはベルトの巻取不良によって装置交換が必要になった場合においても、同様に水平ブラケット部と垂直ブラケット部とが水平/垂直に取り付け施工されなればならなかった。そのため、ブラケットの製作、ブラケットに対する各部品の組付け、及びブラケットの取付施工に、高い精度が強いられることになり、生産性、施工性及びメンテナンス性を低下させていた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、製造誤差や搬送途中の変形などが起こってしまった場合においても、厳格な正確性を求めることなく取付施工を行うことを可能とするシャッター装置を提供し、もって、巻取不良を防止しながら、製作容易性、施工性、メンテナンス性の向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明のシャッター装置100は、横方向に長い上下で隣接する複数のスラット5aを連結してなるスラットカーテン5と、開口部3の間口方向両側に設けられ該スラットカーテン5の昇降を案内するガイドレール31と、開口部3の上部に配置され前記スラットカーテン5を巻き取る巻取機構4と、該巻取機構4に巻き取られるスラットカーテン5の巻き太りを規制する巻取調整機構61とを具備したシャッター装置であって、
前記巻取調整機構61が、
閉鎖状態におけるスラットカーテン5の上部に一端63aが固定されるベルト63と、
スラットカーテン5を巻き取るシャフト23と同方向で開口部3の上部に回動自在に配置され前記ベルト63の他端63bが固定されるベルト巻取軸65と、
該ベルト巻取軸65に付設され該ベルト巻取軸65を巻き取り回転方向に付勢することで前記ベルト63に張力を付与する付勢手段67と、
前記ベルト巻取軸65を開口部3の上部に回動自在に支持固定する平行ブラケット69と、
該平行ブラケット69と別体で形成されかつ該平行ブラケット69に対して所定間隔離間し、前記ベルト巻取軸65の軸線に直交する方向で固定されて、前記ベルト巻取軸65と前記スラットカーテン5との間の前記ベルト63が掛け渡されるベルトガイド用ブラケット71と、
を具備したことを特徴とする。
このシャッター装置100では、躯体側に取り付けられた巻取機構4のシャフト23に対して、平行となるように先ず平行ブラケット69が躯体側に固定される。次いで、平行ブラケット69と別体となったベルトガイド用ブラケット71が、この平行ブラケット69から離間し平行ブラケット69に直交する方向で例えば開口部3の上部などに固定可能となる。つまり、平行ブラケット69とベルトガイド用ブラケット71が、単独で位置決め、取付施工可能となる。これにより、従来のL形ブラケットのように、製造誤差や搬送途中の変形、或いは施工時の誤差などによって、平行ブラケット69及びベルトガイド用ブラケット71が所定角度に誤差の生じたまま取り付けられることがなくなり、シャフト23に対してベルトガイド用ブラケット71が調整可能であり、これらが直交方向でより精度よく位置決め可能となり、ベルト巻取軸65に巻回されるベルト63に巻きずれの発生を抑止する。
本発明の請求項記載のシャッター装置100は、横方向に長い上下で隣接する複数のスラット5aを連結してなるスラットカーテン5と、開口部3の間口方向両側に設けられ該スラットカーテン5の昇降を案内するガイドレール31と、開口部3の上部に配置され前記スラットカーテン5を巻き取る巻取機構4と、該巻取機構4に巻き取られるスラットカーテン5の巻き太りを規制する巻取調整機構61とを具備したシャッター装置100であって、
前記巻取調整機構61が、
閉鎖状態におけるスラットカーテン5の上部に一端63aが固定されるベルト63と、
スラットカーテン5を巻き取るシャフト23と同方向で開口部3の上部に回動自在に配置され前記ベルト63の他端63bが固定されるベルト巻取軸65と、
該ベルト巻取軸65に付設され該ベルト巻取軸65を巻き取り回転方向に付勢することで前記ベルト63に張力を付与する付勢手段67と、
前記ベルト巻取軸65を開口部3の上部に回動自在に支持固定する平行ブラケット69と、
該平行ブラケット69と別体で形成されかつ該平行ブラケット69に対して略垂下方向に所定間隔離間し、前記ベルト巻取軸65の軸線に直交する方向で開口部3の上部に固定されて、前記ベルト巻取軸65と前記スラットカーテン5との間の前記ベルト63が折り返されるように掛け渡されるベルトガイド用ブラケット71と、
を具備し、前記ベルトガイド用ブラケット71には、前記ベルト巻取軸65と平行にベルトガイドローラ77が設けられ、ベルト巻取軸65から垂下した前記ベルト63は、ベルトガイドローラ77の下面を通り上向きに張架方向が転換されるように折り返されて前記スラットカーテン5の上部に固定されたことを特徴とする。
このシャッター装置100では、躯体側に取り付けられた巻取機構4のシャフト23に対して、平行となるように先ず平行ブラケット69が躯体側に固定される。次いで、平行ブラケット69と別体となったベルトガイド用ブラケット71が、この平行ブラケット69に対して離間した垂下方向の位置に平行ブラケット69に直交する方向で開口部3の上部に固定可能となる。つまり、平行ブラケット69とベルトガイド用ブラケット71が、単独で位置決め、取付施工可能となる。これにより、従来のL形ブラケットのように、製造誤差や搬送途中の変形、或いは施工時の誤差などによって、平行ブラケット69及びベルトガイド用ブラケット71が所定角度に誤差の生じたまま取り付けられることがなくなり、シャフト23に対してベルトガイド用ブラケット71が調整可能であり、これらが直交方向でより精度よく位置決め可能となり、ベルト巻取軸65に巻回されるベルト63に巻きずれの発生を抑止する。
本発明の請求項記載のシャッター装置100は、請求項記載のシャッター装置において、前記ベルトガイド用ブラケット71には、前記平行ブラケット69との間に位置して、前記ベルト巻取軸65と前記ベルトガイド用ブラケット71との間にて前記ベルト63の両側縁に摺接自在となって該ベルト63の前記ベルト巻取軸65に対する巻き取り・巻き戻しを案内するガイド片173が配設されていることを特徴とする。
このシャッター装置では、ベルトガイド用ブラケット71に設けられたガイド片173により、ベルト巻取軸65に対する巻き取り或いは巻き戻しの際に、ベルト63が偏心するようなことがあっても、ガイド片173に摺接することで、その移動位置を補正されることとなる。これにより巻取不良などを防止することが可能となる。
本発明の請求項記載のシャッター装置100は、請求項記載のシャッター装置において、前記ベルトガイド用ブラケット71と前記平行ブラケット69との間に位置し、前記ベルト巻取軸65と前記ベルトガイド用ブラケット71との間にて前記ベルト63の両側縁に摺接自在となって該ベルト63の前記ベルト巻取軸65に対する巻き取り・巻き戻しを案内するガイド片173が配設されていることを特徴とする。
このシャッター装置では、ベルトガイド用ブラケット71と平行ブラケット69との間に設けられたガイド片173により、ベルト巻取軸65に対する巻き取り或いは巻き戻しの際に、ベルト63が偏心するようなことがあっても、ガイド片173に摺接することで、その移動位置を補正されることとなる。これにより巻取不良などを防止することが可能となる。また、このシャッター装置によれば、ガイド片173が、平行ブラケット69とベルトガイド用ブラケット71とは別体で構成され、これにより、このガイド片173にて取付誤差の吸収を行え、すなわち、平行ブラケット69やベルトガイド用ブラケット71の取付誤差があった場合に、このガイド片173の位置を調整することで、ベルト63の巻き取りの偏りなどを補正することが可能となり、巻取不良の発生を抑えることが可能となる。
本発明のシャッター装置100は、横方向に長い上下で隣接する複数のスラットを連結してなるスラットカーテン5と、開口部3の間口方向両側に設けられ該スラットカーテン5の昇降を案内するガイドレール31と、開口部3の上部に配置され前記スラットカーテン5を巻き取る巻取機構4と、該巻取機構4に巻き取られるスラットカーテン5の巻き太りを規制する巻取調整機構161とを具備したシャッター装置であって、
前記巻取調整機構161が、
閉鎖状態におけるスラットカーテン5の上部に一端63aが固定されるベルト63と、
スラットカーテン5を巻き取るシャフト23と同方向で開口部3の上部に回動自在に配置され前記ベルト63の他端63bが固定されるベルト巻取軸65と、
該ベルト巻取軸65に付設され該ベルト巻取軸65を巻き取り回転方向に付勢することで前記ベルト63に張力を付与する付勢手段67と、
前記ベルト巻取軸65を開口部3の上部に回動自在に支持固定するとともに、前記ベルト巻取軸65の軸線に直交する方向に延出するベース部171を備えたブラケット169と、
該ブラケット169の前記ベルト巻取軸65に対して所定間隔離間した前記ベース部171の端部近傍に、該ベルト巻取軸65と略平行に配設されて、前記ベルト巻取軸65と前記スラットカーテン5との間の前記ベルト63が掛け渡されるベルトガイドローラ77と、
前記ブラケット169のベース部171に配設され、前記ベルト63の両側縁に摺接自在となって該ベルト63の前記ベルト巻取軸66に対する巻き取り・巻き戻しを案内するガイド片173と、
を具備したことを特徴とする。
このシャッター装置100では、躯体側に取り付けられた巻取機構4のシャフト23に対して、ベルト巻取軸65を同方向となるようにブラケット169を躯体側に固定する。これにより、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77とが、1つのブラケット169で位置決め、取付施工可能となる。そして、これらベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77との間にガイド片173が配置され、このガイド片173がベルト63の移動の際の位置補正を行う。このことから、例えばブラケット169の取付施工時にシャフト23に対する平行度合い・所定角度度合いの誤差が生じたままで取り付けられていても、ベルト巻取軸65に巻回されるベルト63は巻きずれが発生しにくくなる。
本発明のシャッター装置100は、横方向に長い上下で隣接する複数のスラット5aを連結してなるスラットカーテン5と、開口部3の間口方向両側に設けられ該スラットカーテン5の昇降を案内するガイドレール31と、開口部3の上部に配置され前記スラットカーテン5を巻き取る巻取機構4と、該巻取機構4に巻き取られるスラットカーテン5の巻き太りを規制する巻取調整機構161とを具備したシャッター装置であって、
前記巻取調整機構161が、
閉鎖状態におけるスラットカーテン5の上部に一端63aが固定されるベルト63と、
スラットカーテン5を巻き取るシャフト23と同方向で開口部3の上部に回動自在に配置され前記ベルト63の他端63bが固定されるベルト巻取軸65と、
該ベルト巻取軸65に付設され該ベルト巻取軸65を巻き取り回転方向に付勢することで前記ベルト63に張力を付与する付勢手段67と、
前記ベルト巻取軸65を開口部3の上部に回動自在に支持固定するとともに、前記ベルト巻取軸65の軸線に直交し垂下方向に延出するベース部171を備えたブラケット169と、
該ブラケット169の前記ベルト巻取軸65に対して所定間隔離間した前記ベース部171の下端部近傍に、該ベルト巻取軸65と略平行に配設されて、前記ベルト巻取軸65と前記スラットカーテン5との間の前記ベルト63が折り返されるように掛け渡されるベルトガイドローラ77と、
前記ブラケット169のベース部171に配設され、前記ベルト63の両側縁に摺接自在となって該ベルト63の前記ベルト巻取軸65に対する巻き取り・巻き戻しを案内するガイド片173と、
を具備したことを特徴とする。
このシャッター装置100では、躯体側に取り付けられた巻取機構4のシャフト23に対して、ベルト巻取軸65を同方向となるようにブラケット169を躯体側に固定する。これにより、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77とが、1つのブラケット169でベルトガイドローラ77は垂下方向となって、位置決め、取付施工可能となる。そして、これらベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77との間にガイド片173が配置され、このガイド片173がベルト63の移動の際の位置補正を行う。このことから、例えばブラケット169の取付施工時にシャフト23に対する平行度合い・所定角度度合いの誤差が生じたままで取り付けられていても、ベルト巻取軸65に巻回されるベルト63は巻きずれが発生しにくくなる。
本発明のシャッター装置100は、上記のシャッター装置において、前記ガイド片173は、前記ベルト巻取軸65の軸線に対して直交する方向に前記ベルト63が案内されるように配設されることを特徴とする。
このシャッター装置では、ガイド片173によって、ベルト63が、ベルト巻取軸65に、略偏心せず略真直に巻き取られることとなる。これにより、ベルト63の巻き癖や変形を起こすことが抑止される。
本発明の請求項記載のシャッター装置100は、上記のシャッター装置において、前記ベルト63が細幅織物よりなることを特徴とする。
このシャッター装置では、ベルト63を細幅織物とすることで、樹脂コーティングなどが施されたベルトに比べ、劣化などによる変形や塵埃の発生などが減少し、例えば、ポリエステル繊維等を素材として形成され、柔軟性、屈曲性、強度、低伸縮性、耐摩耗性、耐薬品性、耐燃性などが良好なものとすることで、張力が大きく掛かった場合に癖がつくなどの不具合がなく、また、滑り性も良好となる。すなわち、細幅織物よりなるベルト63とすることで、上記したガイド片173による巻取状態の補正が行われやすくなり、このベルト63とガイド片173との組合せで、より巻取状態が偏ることが防げる。
本発明に係るシャッター装置によれば、ベルト巻取軸を平行ブラケットによって開口部の上部に回動自在に支持固定し、ベルト巻取軸とスラットカーテンとの間のベルトが掛け渡され、平行ブラケットに対し直交する方向で開口部の上部に固定されるベルトガイド用ブラケットを、平行ブラケットと別体で形成したので、水平に取り付けられた巻取機構のシャフトに対して、平行となるように先ず平行ブラケットを躯体側に固定し、次いでこの平行ブラケットに直交する方向でベルトガイド用ブラケットを開口部の上部に別途に固定することができ、平行ブラケットとベルトガイド用ブラケットの単独の位置決め、取付施工が可能となる。これにより、従来のL形ブラケットのように、製造誤差や搬送途中の変形などによって、平行ブラケット及びベルトガイド用ブラケットが所定角度に誤差の生じたまま取り付けられることを防止できる。この結果、巻取不良を防止しながら、製作容易性、施工性、メンテナンス性を向上させることができる。
本願請求項1(2乃至5)では、ベルトガイド用ブラケットには、ベルト巻取軸と平行にベルトガイドローラが設けられ、ベルト巻取軸から垂下したベルトは、ベルトガイドローラの下面を通り上向きに張架方向が転換されるように折り返されてスラットカーテンの上部に固定されたことを特徴としているので、巻取り状態にあるスラットカーテンの上面から下面に至る円筒全外周がベルトによって締め付けられ、上記本願の課題が高度に達成される。
また、ガイド片を設けた構成とすることで、ベルトの巻取時に、ベルトはその移動をガイド片に支持され、偏心状態で巻き取られるようなことが起きず、すなわち、巻き取り時にベルトがその方向を補正されるようになり、巻取不良の発生が防止され、ベルトの巻き癖や変形などの発生が抑止される。また、このことから、平行ブラケット及びベルトガイド用ブラケットの取付状態に、厳格な正確さを求めることなく、その取付施工等を行うことができ、メンテナンス性なども向上することとなる。
さらに、このようなガイド片を備えることで、ベルト巻取軸の支持固定されるブラケットが、製作時或いは取付時に正確性を失うことがあっても、ベルトが巻き乱れることなくベルト巻取軸に巻き取られることとなり、従来のような高い精度が強いられることがない。このことから、1つのブラケットにベルト巻取軸とベルトガイドローラを配置する構成であってもよく、巻取調整機構としての製作性が容易となり、またメンテナンス性も向上することとなる。
また、ベルト巻取軸とベルトガイド用ブラケットとガイド片とを、それぞれ別体構成とすることで、個別の調整が可能となり、ベルト巻取軸へのベルトの巻取状態の調整等を行うことができ、また、各部ごとの交換など、それぞれを個別にメンテナンス可能とすることができる。
以下、本発明に係るシャッター装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
第1の実施の形態
図1は本発明に係る第1の実施の形態のシャッター装置の概略の構成を表す正面図、図2は図1に示した巻取機構の拡大側面図、図3は図2に示した巻取調整機構の拡大斜視図である。
先ず、本実施の形態によるシャッター装置100の基本的な構成について説明する。躯体側である建物の壁1には開口部3が設けられている。壁1の屋内側面の開口上方には巻取機構4を収納する収納部7が取付けられている。巻取機構4は、開閉体であるスラットカーテン5を巻き取る。収納部7は、例えばチャンネル材からなる枠体9によって直方体状に形成され、各面に図示しない外装パネルが取り付けられている。枠体9は、開口部3の間口方向左右の各側部に、壁1に対し垂直に延在する図2に示す上枠11と、下枠13とを有している。
上枠11と下枠13との間には、矩形板状の可動板16が配置されている。可動板16の下部には、下枠13の上面を転動する一対の転動ローラ対17,17が、下枠13の長手方向に離間されて2組配設されている。このうち、例えば1組の転動ローラ対17の軸には結合板19が取り付けられ、結合板19の下端には転動ローラ対17とで下枠13を挟持する下部ローラ21が回動自在に取り付けられている。つまり、可動板16は、下枠13を転動ローラ対17と下部ローラ21とによって上下から挟持しながら、下枠の延在方向である壁1に対し垂直な方向に移動自在に設けられている。
この可動板16には、壁1に平行かつ水平方向に延在するシャフト23の両端が回動自在に支持されている。シャフト23の一端には減速装置であるギヤボックス25を介して、開閉機(駆動モータ)27が接続されている。開閉機27、ギヤボックス25は、可動板16に支持固定される。従って、開閉機27が駆動されると、その回転がギヤボックス25により減速され、シャフト23が巻き取り・巻き戻し方向へ回転駆動されるようになっている。シャフト23の両端には、スラットカーテン5を巻回する巻取板29,29が固設されている。
開口部3の間口方向両側には、収納部7を固定支持する一対のサイドフレーム30,30が建物躯体に溶接固定される。それぞれのサイドフレーム30,30には、スラットカーテン5をガイドするためのガイドレール31が取付けられている。それぞれの巻取板29,29は、ガイドレール31の延長線上の上方に位置する。巻取板29,29は、外円周の一部に、半径方向に高低差を形成した段部33を有している。この段部33の高さはスラットカーテン5を構成する後述のスラット端部品の厚さと略同等に設定されている。
巻取板29,29の段部33には、スラットカーテン5の上端が接続固定部材32を介して連結される。スラットカーテン5は、巻取板29,29に渦巻き状に巻き取られて開口部3を開放し、また、巻取板29から繰り出されることで開口部3を閉鎖する。
巻取板29,29の外方となるシャフト23の両端には、小スプロケット34が固設されている。また、可動板16には、小スプロケット34の下方に大スプロケット41が回動自在に設けられ、この大スプロケット41と小スプロケット34との間にはチェーン36が掛け渡されている。大スプロケット41を可動板16に回動自在に支持した回動軸45には、図示しない移動用スプロケットが固設される。また、可動板16には、移動用スプロケットに対し離間して従動スプロケット49が回動自在に設けられている。この移動用スプロケットと従動スプロケット49との間には移動用チェーン51が掛け渡され、移動用チェーン51は一部分が下枠13に固定されている。
従って、開閉機27が駆動され、ギヤボックス25を介してシャフト23が回転すると、チェーン36を介して大スプロケット41が回転し、大スプロケット41の回転により移動用スプロケットが回転される。これにより、一部分が固定状態にある移動用チェーン51上を、移動用スプロケットが転動しながら移動することとなり、これに伴って可動板16が下枠13の延在方向に往復移動されるようになっている。
シャフト23が例えば巻き取り方向に回転されると、巻取板29,29にスラットカーテン5が巻き取られ、スラットカーテン5の外径が大きくなる。すなわち、シャフト23の一回転によって、スラットカーテン5の略厚み分外径が増加する。スラットカーテン5は、外径が増加した分、外径位置がガイドレール31の呑み込み部31aと一致するように、小スプロケット34と大スプロケット41との歯数比が所定の値に設定されている。つまり、外径の増加分だけ可動板16、すなわち、シャフト23が移動されるようになっている。
このように、シャッター装置100は、シャフト23を移動させる軸芯移動機構を備えているので、スラットカーテン5を常に垂直に昇降させ、高速な開閉を可能にしている。また、巻取板29、29は、スラットカーテン5を構成する後述のスラット端部品のみを巻き取り、スラットカーテン5を左右両縁のみで巻き取る。従って、スラット5a同士が触れ合うことがなく、スラット5a表裏面への接触傷などが発生しない。また、合成樹脂製のスラット端部品が巻取板29、29に巻き取り・巻は戻されるので、その接触音などが大きくならず、特にスラット端部品の背面側に軟質な樹脂(緩衝層)を設けたことから、開閉時の接触音の低減化が図れ、動作音の抑止された開閉動作が可能となっている。
シャッター装置100は、この高速な開閉を高信頼性の元に実現させるための種々の補機を備えている。例えばシャフト23の端部には、シャフト回転時の回転を付勢する図1に示すバランスウエイト53が接続され、バランスウエイト53はスラットカーテン5の始動時や停止時の速度を調節するよう働く。バランスウエイト53の重力は、スラットカーテン5の最下部端に作用し、ベルト39、上側案内プーリー40、下側案内プーリー42、滑車44によって伝達される。ベルト39の一方端はスラットカーテン5の最下端部に固定され、他方端は両プーリ40,42に近接したサイドフレーム30,30側に固定される。
ベルト39は、スラットカーテン5の高さの約3/4の高さに固定された案内プーリー40,42の間を通り、スラットカーテン5の最下端部に固定されている。つまり、スラットカーテン5の最下端部が案内プーリー42の下側にあるとき、バランスウエイト53の重力は上方向に作用するので、スラットカーテン5を開く過程では加速効果があり、他方、スラットカーテン5を閉じる過程では減速効果がある。ベルト39の固定点がプーリー42の高さより上に来ると、ベルト39の力は下方方向に作用し、その結果、スラットカーテン5の開放が減速される。
また、巻き上げられていない部分のスラットカーテン5の重量を補償するために、シャフト23には巻付ドラム38が固定され、この巻付ドラム38にはベルト55の一方端が取り付けられている。ベルト55の他方端は、図示しない案内プーリーを経由してテンションスプリング57に取り付けられている。巻付ドラム38へのベルト55の巻き方向は、スラットカーテン5が巻き上げられているとき、ベルト55が巻き解かれるようにセットされている。従って、スラットカーテン5が巻き上げられると、巻き取られていないスラットカーテン5の重量が減少するのと同時に、テンションスプリング57が短くなり、スプリング張力もこれに伴って減少するようになっている。
シャッター装置100では、スラット5aの両端のみが巻取板29,29によって支持されて巻かれ、また、スラット5a同士は連結状態でないことから、特に高速での巻き取り時に、スラットカーテン5の幅方向中央部が遠心力によってたる状に膨らむ巻き太りが発生する。このような巻き太りを抑止するためにシャッター装置100には巻取調整機構としてのテンション装置61が設けられている。
テンション装置61は、ベルト63と、ベルト巻取軸65と、付勢手段としてのコイルバネ67と、平行ブラケット69と、ベルトガイド用ブラケット71とを主要な構成部材として有している。
ベルト63は、図2に示すように、閉鎖状態におけるスラットカーテン5の上部に一端63aが固定される。この固定部分は、壁1の裏側に位置して開口部3でのスラットカーテン表面には表出しない。ベルト巻取軸65は、スラットカーテン5を巻き取るシャフト23と同方向で開口部3の上部、好ましくはシャッターカーテン5が巻き取られた状態で互いに干渉の起きない位置に回動自在に配置される。このベルト巻取軸65の外周には図3に示す止金具73によってベルト63の他端63bが図2に示すようにして固定される。
コイルバネ67は、ベルト巻取軸65に外挿され、一端が平行ブラケット69に固定されるとともに、他端がベルト巻取軸65に固定され、ベルト巻取軸65を回転方向に付勢し、ベルト63に張力を付与している。これにより、テンション装置61は、ベルト63の巻き取り/繰り出し時にベルト63に張力を発生させている。
平行ブラケット69は、ベルト巻取軸65を開口部3の上部に回動自在に支持固定している。固定は、平行ブラケット69の長手方向両端に穿設された固定穴69a,69aを介して壁1に固定、例えばネジやボルトなどで固定される。つまり、平行ブラケット69は、収納部7とは別途に壁1に固定される。
ベルトガイド用ブラケット71は、平行ブラケット69と別体で形成され、かつ平行ブラケット69に対し長手方向(図3の上下方向)が直交する方向で固定穴71aを介して開口部3の上部に固定される。ベルトガイド用ブラケット71の下端には壁1の面に平行でかつ水平方向の軸75によって回動自在に支持されるベルトガイドローラ77が設けられている。
このベルトガイド用ブラケット71には、図2に示すように、ベルト巻取軸65とスラットカーテン5との間のベルト63が掛け渡される。ベルト63は、ベルトガイドローラ77の下側を通り掛け渡される。従って、ベルト巻取軸65から垂下したベルト63は、ベルトガイドローラ77に掛け渡されることで折り返され上向きに張架方向が転換され、スラットカーテン5へと接続されている。
このシャッター装置100では、建物の躯体に水平に取り付けられた巻取機構4のシャフト23に対して、平行となるように先ず平行ブラケット69が建物躯体に固定される。次いで、平行ブラケット69と別体となったベルトガイド用ブラケット71が、この平行ブラケット69に対し垂下方向で直交する方向の開口部3の上部壁1に離間されて固定される。従って、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77との間では、図1に示すようにベルト63のみが掛け渡されている。つまり、平行ブラケット69とベルトガイド用ブラケット71が、単独で位置決め、取付施工可能となる。
これにより、シャフト23に対してベルトガイド用ブラケット71が直交方向で高精度に配設可能となり、ベルト巻取軸65に巻回されるベルト63に巻きずれが発生しなくなる。
したがって、このシャッター装置100によれば、テンション装置61が設けられることによって、スラットカーテン5の側縁部がガイドレール31から抜け出てしまったり、膨らみによって突出してしまうスラットカーテン5の幅方向中央部が収納部7の内壁面に当ることで生じる傷つきが防止され、また、膨らみによる巻き取り状態のスラット5aの各層間での接触を防止し、さらには、スラット5a間に嵌め込まれて設けられているシール材の外れも防止される。
そして、ベルト巻取軸65を平行ブラケット69によって壁1に支持固定し、ベルト63が掛け渡され、平行ブラケット69に直交する方向で壁1に固定されるベルトガイド用ブラケット71を、平行ブラケット69と別体で形成したので、水平に取り付けられたシャフト23に対して、平行となるように先ず平行ブラケット69を壁1に固定し、次いでこの平行ブラケット69に直交する方向でベルトガイド用ブラケット71を壁1に固定することができ、平行ブラケット69とベルトガイド用ブラケット71の単独の位置決め、取付施工が可能となる。
これにより、従来のL形ブラケットのように、製造誤差や搬送途中の変形などによって、平行ブラケット69及びベルトガイド用ブラケット71が直角度に誤差の生じたまま取り付けられることを防止でき、巻取不良を防止しながら、製作容易性、施工性、メンテナンス性を向上させることができる。また、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77とに張架されたベルト63の側縁を利用して垂直が直接測定可能となるので、ベルトガイド用ブラケット71の位置決めが容易にかつ高精度に行えるようになる。
なお、上記の実施の形態では、巻取調整機構であるテンション装置61の構成として、ベルトガイド用ブラケット71を、平行ブラケット69の垂下方向に位置する壁1に固定させる構成例として説明したが、平行ブラケット69に対して垂下する位置に限定することはなく、巻き取られるシャッターカーテン5に干渉しない位置であれば、任意の位置で構成してもよい。
第2の実施の形態
次に、本発明のシャッター装置の第2の実施の形態について説明する。
図4は第2の実施の形態の巻取調整機構の拡大斜視図、図5は同巻取調整機構の一部拡大正面図である。
なお、以下に説明するシャッター装置100の基本的な構成については、上記第1の実施の形態と略同等の構成であり、同符号を付し説明を省略する。
本実施の形態の巻取調整機構としてのテンション機構161は、上述した第1の実施の形態のテンション装置61と略同等の構成とされているが、上記平行ブラケット69及びベルトガイド用ブラケット71に替え、略L字形状のブラケット169を備えた構成とされ、またガイド片173を備えた構成となっており、これらブラケット169及びガイド片173以外については同符号を付し説明を省略する。
ブラケット169は、水平部170とこの水平部170の一端に連続するベース部としての垂直部171とを有する略L字形状に形成されている。水平部170の一端には、ベルト巻取軸65が配設されており、このベルト巻取軸65の軸線に直交するように垂直部171が延設されている。ブラケット169は、水平部170の長手方向両端及び垂直部171の下端となる端部に穿設された固定穴169aを介して壁1に固定、例えばネジやボルトなどで固定される。つまり、ブラケット169は、収納部7とは別途に壁1に固定される。
ブラケット169の垂直部171は、水平部170に対し垂下方向に延出し、開口部3の上部に固定される。この垂直部171の下端には壁1の面に平行でかつ水平方向の軸75によって回動自在に支持されるベルトガイドローラ77が設けられている。
このブラケット垂直部171のベルトガイドローラ77には、ベルト巻取軸65とスラットカーテン5との間のベルト63が掛け渡される。ベルト63は、ベルトガイドローラ77の下側を通り掛け渡される。従って、ベルト巻取軸65から垂直部171に沿って垂下したベルト63は、ベルトガイドローラ77に掛け渡されることで折り返され上向きに張架方向が転換され、スラットカーテン5へと接続されている。
なお、図5に示すようにブラケット169の垂直部171は、ベルトガイドローラ77に近接する中途より下端側が、細幅に形成されて、側縁部分に対向一対の段部174が形成されている。
ガイド片173は、ブラケット169の垂直部171に配設される。本実施の形態では、左右一対で構成され、ブラケット垂直部171におけるベルトガイドローラ77にやや近接した位置となって、ベルト63の両側縁に近接し、このベルト63を左右から挟む位置で配設されている。このガイド片173の配設位置としては、ベルト巻取軸65の軸線に対して直交する方向にベルト63が案内されるように、すなわち図5に示すようにベルト巻取軸65の軸線CLに直交する仮想線Lをベルト63の移動方向として、この仮想線Lに対して略等距離(図5中矢線S,S)に両ガイド片173が配置されることが好ましい。そして、本実施の形態では、上記した対向一対の段部174に配設されている。このガイド片173は、耐摩耗性に優れ、滑り性の良い硬質な樹脂、例えばPA−6などのナイロン樹脂を素材とし、図4,5に示すように、断面半円形とされる上下方向に湾曲面となった略蒲鉾形状に形成されている。そして湾曲した表面を、互いに対向した状態でブラケット169の垂直部171に固定される。なお、このガイド片173のブラケット169への固定は、ネジ、ボルト、接着などとされ、好ましくは脱着が可能な手段とされる。各ガイド片169の対向する表面の間隔は、ベルト巻取部65とベルトガイドローラ77に掛かるベルト63の幅長より、やや広くなるよう設定され取り付けられる。すなわち、ベルト63とガイド片173とは、常時接触状態ではない。
なお、ブラケット169の垂直部171の下端近傍における外側部分には、図5に示すように、ベルト切断検出部181が設けられる。このベルト切断検出部181は、ブラケット169の外方に突出するベルトガイドローラ77の軸端75aに当接或いは連結しており、ベルト63が切断された場合に、軸75が揺動する状態を検出して、シャッター装置100の制御部等に検知信号等を送出するようになっている。
この第2の実施の形態のシャッター装置100では、建物の躯体に水平に取り付けられた巻取機構4のシャフト23に対して、ブラケット169の水平部170が略平行となるように建物躯体に固定され、垂直部171が水平部170に対し垂下方向で略直交する方向の開口部3の上部壁1にベルトガイドローラ77が離間された状態となって固定される。従って、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77との間でベルト63が掛け渡されている。つまり、ブラケット169を位置決めすることでベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77とが取付施工可能となる。
これにより、シャフト23に対してベルトガイドローラ77が略直交方向で配設可能となり、ベルト巻取軸65に巻回されるベルト63の巻き方向が大きくズレることがない。
したがって、このシャッター装置100によれば、テンション装置161が設けられることによって、上記第1の実施の形態と同様に、スラットカーテン5の側縁部がガイドレール31から抜け出てしまったり、膨らみによって突出してしまうスラットカーテン5の幅方向中央部が収納部7の内壁面に当ることで生じる傷つきが防止され、また、膨らみによる巻き取り状態のスラット5aの各層間での接触を防止し、さらには、スラット5a間に嵌め込まれて設けられているシール材の外れも防止される。
そして、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77とを1つのブラケット169によって壁1に支持固定し、ベルト63が掛け渡される構成としたので、水平に取り付けられたシャフト23に対して、平行となるようにブラケット169の水平部170を壁1に固定することで、垂直部171が直交する方向で壁1に固定することができ、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77、及びガイド片173を同時に位置決め、取付施工が可能となる。
これにより、上述した第1の実施の形態のように、平行ブラケット69とベルトガイド用ブラケット71とを別体構成として、それぞれを取り付ける構成に比べ、ブラケット169を取り付けることで、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77を同時に組み付けることが可能となる。そして、ベルト巻取軸65側から見て、ベルトガイドローラ77が正確に平行でなくても、ガイド片173を設けたことで、ベルト63の巻き取り及び巻き戻し時に、その方向を補正されることとなり、設置時における水平、垂直など正確性を厳密にしなくとも、ベルト巻取軸65へのベルト63の巻取状態が偏心することがなくなり、巻取不良を起こすことがなくなる。そしてこのことから、ベルト63の変形や損傷などが防止できる。また、上記のように、ガイド片173を設けたことでベルト巻取軸65への巻取不良が起きにくいことから、ブラケット169の取付施工において、正確に行われなかった場合があっても、十分に許容することが可能となり、施工性を向上させ、すなわち、メンテナンス時においても容易なものとなる。
なお、上記第2の実施の形態では、巻取調整機構であるテンション装置161として、ブラケット169の水平部170に対する垂直部171の方向を、水平部170に対して垂下方向として壁1に固定させる構成例として説明したが、この垂直部171は、垂下する位置に限定することはなく、巻き取られるシャッターカーテン5に干渉しない位置であれば、任意の位置で構成してもよい。
また、上述した第1の実施の形態は、上記第2の実施の形態に具備されたガイド片173を有していない構成であるが、このガイド片173と同等のものを具備した構成としてもよい。すなわち、図6に示すように、ベルトガイド用ブラケット71の上端近傍に、対向する一対のガイド片173、例えば上記第2の実施の形態と同様の形状の略蒲鉾形状のガイド片173を互いに向き合うように設け、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77との間で、ベルト63の偏心を防止するように構成しても良い。このような構成とすることで、上述した第1の実施の形態の効果に加え、ガイド片173によるベルト巻取軸65への巻取不良などを防止することが可能となり、製作容易性、施工性、メンテナンス性の向上とともに、ベルト63の巻き取りのムラをなくし、著しい劣化などを防いで、良好なテンション装置を得ることが可能となる。
さらに、上述した第1,第2の各実施の形態では、ベルト63の構成について特に説明をしていないが、このベルト63の素材としては、布製ベルトにゴムや樹脂をコーティングしたものや、細幅織物などとして構成される。特に細幅織物を素材とした構成のベルトの場合、例えば、ポリエステル繊維等を素材として形成され、柔軟性、屈曲性、強度、低伸縮性、耐摩耗性、耐薬品性、耐燃性などが良好なものとすることで、樹脂やゴムなどのコーティングが施されたベルトに比べ、摩耗などによる変形、或いは塵埃の発生がほとんどなく、また張力が大きく掛かった場合に癖がつくなどの不具合がなく、また、滑り性も良好となる。すなわち、細幅織物よりなるベルト63とすることで、上記したガイド片173による巻取状態の補正が行われやすくなり、このベルト63とガイド片173との組合せで、より巻取状態が偏ることの無いテンション装置を実現可能となる。
また、ベルト63の素材については、上記のような素材以外に、可撓性を有し、十分な強度を備えた金属製線状体、例えばワイヤなどを繊維としてベルト状に形成する構成や、このようなワイヤなどを繊維とし、他の素材、例えば上記のような樹脂繊維とともに織り込んだものなどをベルト状に形成し、構成することとしてもよい。このような構成のベルトによれば、強度を有し、かつ真直性が良好となり、巻取状態の偏りがより減少することとなる。
また、上記したガイド片173は、上述したように、ベルトガイドローラ77の近傍であって、ベルト巻取軸65との間において、ブラケット169或いはベルトガイド用ブラケット71に配設されることが好ましいが、図7に示すように、ベルト巻取軸65とベルトガイドローラ77との間にて、別体構成のブラケット183で構成されることとしてもよい。
すなわち、図7に示すように、対向一対のガイド片173を略コ字形状のガイド片用ブラケット183に固定した構成とし、第1の実施の形態における構成の平行ブラケット69とベルトガイド用ブラケット71との間に配設する構成とする。各ガイド片173は、ベルト63の両側縁に位置するように配置され、好ましくは、ベルトガイド用ブラケット71に近接した位置とする。
このような構成とすることで、平行ブラケット69、ベルトガイド用ブラケット71との取付施工後に、ガイド片用ブラケット183を配設することが可能となり、平行ブラケット69やシャフト23に対する水平・垂直の取付状態に、さらに補正を行ってベルト63の巻取状態を正しく行うことが可能となり、ベルト63の偏心など巻取不良を防止でき、また、このテンション装置の取付作業を容易なもの、すなわち施工当初から水平度、垂直度を厳密に行わなくてもガイド片173の配置位置でベルト巻取軸65への巻取不良が発生しにくい構成とすることができる。
さらに、上記各実施の形態では、付勢手段がベルト巻取軸65に外挿されるコイルバネ67である場合を例に説明したが、付勢手段は、この他、ベルト巻取軸を中空軸とし、この中空軸内に内装される構成や、帯状のバネ板を螺旋状に巻いた所謂ぜんまい状のものであってもよい。
また、上述した実施の形態では、ガイド片173の形状を、断面半円形状の略蒲鉾形状とした例について述べたが、ベルト63の移動する方向に斜面や曲面を備えた形状、例えば、ベルト63が上述した各実施の形態のように、上下方向とされる場合には、上半部と下半部とに斜面を有するような断面台形状などとされる略角柱形状のガイド片としてもよい。また、中空形状、例えばパイプなどで構成してもよく、さらには、ブラケット自体に、ガイド片の形状を形成し、すなわち一体成形により構成されるものとしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、ガイド片173の配設位置を、ブラケット173の垂直部171の下側で、ベルトガイドローラ77に近接した、ベルト巻取軸65との間となる位置とした例について述べたが、この位置、すなわちベルト巻取軸65から離間した位置に限ることはなく、ベルト巻取軸65に近接した位置に配設しても良い。このガイド片173の位置は、ベルト63がベルトガイドローラ77からベルト巻取軸65の方向に移動する際、すなわち、ベルト巻取軸65がベルト63を巻き取る際に、ベルト巻取軸65から所定の距離隔てた位置にベルト63の移動方向を補正するガイド片173が備えられる構成である場合に、ベルト巻取軸65に順次巻回されるベルト63が補正されやすいことから、すなわち、スラットカーテン5側からベルトガイドローラ77を介して移動するベルト63が、ベルトガイドローラ77の位置にて、偏心してしまう場合であっても、ガイド片173が両側縁の位置を補正することで、ベルト巻取軸65に達するまでに、偏心していた位置が略中心に沿うように、すなわち偏りが位置補正されることとなるので、このガイド片173の位置としては、好ましくは、ベルトガイドローラ77に近接した位置が良い。
また、上述した実施の形態では、一対のガイド片173が、対向位置に配設した例としたが、千鳥配置とされても上述の効果を得ることが可能であり、さらには、対向一対のみではなく、2対、3対で構成しても良く、或いは3個所、5個所などの奇数位置にガイド片173を配置する構成としても良い。
本発明に係るシャッター装置の第1の実施の形態の概略の構成を表す正面図である。 図1に示した巻取機構の拡大側面図である。 図2に示した巻取調整機構の拡大斜視図である。 本発明に係るシャッター装置の第2の実施の形態の巻取調整機構の拡大斜視図である。 同巻取調整機構の一部拡大正面図である。 他の実施の形態の巻取調整機構を示す拡大斜視図である。 他の実施の形態の巻取調整機構を示す拡大斜視図である。 従来の巻取調整機構の斜視図である。
3…開口部
4…巻取機構
5…スラットカーテン
5a…スラット
23…シャフト
31…ガイドレール
61,161…巻取調整機構(テンション装置)
63…ベルト
65…ベルト巻取軸
67…付勢手段(コイルバネ)
69…平行ブラケット
71…ベルトガイド用ブラケット
77…ベルトガイドローラ
100…シャッター装置
169…ブラケット
171…ベース部(垂直部)
173…ガイド片

Claims (5)

  1. 横方向に長い上下で隣接する複数のスラットを連結してなるスラットカーテンと、開口部の間口方向両側に設けられ該スラットカーテンの昇降を案内するガイドレールと、開口部の上部に配置され前記スラットカーテンを巻き取る巻取機構と、該巻取機構に巻き取られるスラットカーテンの巻き太りを規制する巻取調整機構とを具備したシャッター装置であって、
    前記巻取調整機構が、
    閉鎖状態におけるスラットカーテンの上部に一端が固定されるベルトと、
    スラットカーテンを巻き取るシャフトと同方向で開口部の上部に回動自在に配置され前記ベルトの他端が固定されるベルト巻取軸と、
    該ベルト巻取軸に付設され該ベルト巻取軸を巻き取り回転方向に付勢することで前記ベルトに張力を付与する付勢手段と、
    前記ベルト巻取軸を開口部の上部に回動自在に支持固定する平行ブラケットと、
    該平行ブラケットと別体で形成されかつ該平行ブラケットに対して略垂下方向に所定間隔離間し、前記ベルト巻取軸の軸線に直交する方向で開口部の上部に固定されて、前記ベルト巻取軸と前記スラットカーテンとの間の前記ベルトが折り返されるように掛け渡されるベルトガイド用ブラケットと、
    を具備し、前記ベルトガイド用ブラケットには、前記ベルト巻取軸と平行にベルトガイドローラが設けられ、ベルト巻取軸から垂下した前記ベルトは、ベルトガイドローラの下面を通り上向きに張架方向が転換されるように折り返されて前記スラットカーテンの上部に固定されたことを特徴とするシャッター装置。
  2. 前記ベルトガイド用ブラケットには、前記平行ブラケットとの間に位置して、前記ベルト巻取軸と前記ベルトガイド用ブラケットとの間にて前記ベルトの両側縁に摺接自在となって該ベルトの前記ベルト巻取軸に対する巻き取り・巻き戻しを案内するガイド片が配設されていることを特徴とする請求項1記載のシャッター装置。
  3. 前記ベルトガイド用ブラケットと前記平行ブラケットとの間に位置し、前記ベルト巻取軸と前記ベルトガイド用ブラケットとの間にて前記ベルトの両側縁に摺接自在となって該ベルトの前記ベルト巻取軸に対する巻き取り・巻き戻しを案内するガイド片が配設されていることを特徴とする請求項1記載のシャッター装置。
  4. 前記ガイド片は、前記ベルト巻取軸の軸線に対して直交する方向に前記ベルトが案内されるように配設されることを特徴とする請求項2又は3に記載のシャッター装置。
  5. 前記ベルトが細幅織物よりなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシャッター装置。
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