JP2002146212A - 帯電防止剤及びこれを用いた樹脂組成物 - Google Patents

帯電防止剤及びこれを用いた樹脂組成物

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JP2002146212A JP2001260294A JP2001260294A JP2002146212A JP 2002146212 A JP2002146212 A JP 2002146212A JP 2001260294 A JP2001260294 A JP 2001260294A JP 2001260294 A JP2001260294 A JP 2001260294A JP 2002146212 A JP2002146212 A JP 2002146212A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂の耐水性を低下させず、優れた
帯電防止効果を付与する帯電防止剤、それを用いた樹脂
組成物並びに成型品を提供すること。 【解決手段】 空気中での熱減量開始温度が少なくとも
200℃のイオン性界面活性剤(A)の存在下に製造さ
れたポリエーテルエステル、ポリエーテルアミドおよび
ポリエーテルエステルアミドからなる群から選ばれる1
種以上の重合体(B)からなる帯電防止剤、該帯電防止
剤と熱可塑性樹脂とを含有する樹脂組成物、並びに該樹
脂組成物を成形した成型品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止剤及びこ
れを用いた樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、耐熱
性、帯電防止性及び各種熱可塑性樹脂との相溶性に優れ
た帯電防止剤並びにこの帯電防止剤を使用した樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂と帯電防止剤とから
なる帯電防止性樹脂組成物の帯電防止性を向上させる目
的で、熱可塑性樹脂に帯電防止剤を練り込む際にアルカ
リ金属や界面活性剤を添加する方法が知られている(特
開平7−10989号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の熱可塑
性樹脂に帯電防止剤を練り込む際にアルカリ金属や界面
活性剤を添加する方法では、製造直後の帯電防止性に優
れるが、耐水性が悪く、長時間の水浸漬後に成形物表面
に膨れが発生し、外観を損ない、帯電防止性が低下する
という問題があった。すなわち、本発明の目的は、熱可
塑性樹脂の耐水性を低下させず、優れた帯電防止効果を
付与する帯電防止剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明の帯電防止剤の
特徴は、空気中での熱減量開始温度が少なくとも200
℃のイオン性界面活性剤(A)の存在下に製造されたポ
リエーテルエステル、ポリエーテルアミドおよび/また
はポリエーテルエステルアミド(B)からなるという点
にある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のイオン性界面活性剤
(A)の空気中での熱減量開始温度は、200℃以上で
あり、好ましくは200〜400℃である。空気中での
熱減量開始温度は、以下のようにして求めるものであ
る。
【0006】(1)イオン性界面活性剤(A)50gを
減圧乾燥器で105±1℃、減圧度1.3kPa以下、
2時間減圧乾燥する。次いで、これをシリカゲル200
gを入れた容量3Lのデシケータ中に入れ、23℃まで
放冷して測定用試料とする。 (2)測定試料50mgを試料容器に秤りとり、熱天秤
上に載せ、23℃で乾燥空気を100ml/分の流量で
1時間流した後、JIS K 7120−1987に記
載のプラスチックの熱重量測定方法に準じて、TG−D
TA測定を行う。
【0007】なお、熱減量開始温度は、JIS K 7
120−1987の8.項に記載のTG曲線の読み方に
準じて読むものである(多段階質量減少の場合は第一次
開始温度とする。)。装置として、例えば、理学機械株
式会社製TG−8110(試料ホルダユニット:アルミ
ナ/プラチネル熱電対製、保護管:石英製、試料容器:
外径=5.2mm、高さ=2.5mm、アルミナ又は白
金−ロジウム合金製)等が使用できる。
【0008】本発明で用いられるイオン性界面活性剤
(A)は、空気中での熱減量開始温度が上記のものであ
ればいずれでも使用でき、例えば、アニオン性界面活性
剤(A1)及びカチオン性界面活性剤(A2)等が用い
られる。(A1)としては、低分子アニオン性界面活性
剤(A11)および高分子アニオン性界面活性剤(A1
2)が使用でき、アニオン形成性基としては、カルボン
酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩及びリン酸エステ
ル塩などが挙げられる。塩を構成するカチオンとして
は、塩を形成するものであれば特に制限はなく、通常、
アルカリ金属(ナトリウム、カリウム、リチウム)イオ
ン、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムな
ど)イオン、アンモニウムイオン等が使用できる。
【0009】(A11)のうちカルボン酸塩型アニオン
性界面活性剤を構成する脂肪酸としては、炭素数8〜2
0の高級脂肪酸等、例えば、オクタン酸、ラウリン酸、
ステアリン酸、オレイン酸およびエイコサン酸などが挙
げられる。カルボン酸塩型アニオン性界面活性剤の具体
例としてはオクタン酸リチウム、オクタン酸ナトリウ
ム、オクタン酸カリウム、オクタン酸マグネシウム、オ
クタン酸カルシウム、ラウリン酸リチウム、ラウリン酸
カリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸マグネシ
ウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸リチウム、
ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステ
アリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、オレ
イン酸リチウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カ
リウム、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸カルシウ
ム、エイコサン酸リチウム、エイコサン酸ナトリウム、
エイコサン酸マグネシウム及びエイコサン酸カルシウム
等が挙げられる。
【0010】(A11)のうち、硫酸エステル塩型アニ
オン性界面活性剤としては、炭素数8〜20の高級アル
コールの硫酸エステル塩及び炭素数8〜20の高級アル
キルエーテル硫酸エステル塩等が使用できる。高級アル
コールの硫酸エステル塩としては、例えば、オクチル硫
酸エステルリチウム、オクチル硫酸エステルナトリウ
ム、オクチル硫酸エステルカリウム、オクチル硫酸エス
テルマグネシウム、オクチル硫酸エステルカルシウム、
ラウリル硫酸エステルリチウム、ラウリル硫酸エステル
ナトリウム、ラウリル硫酸エステルカリウム、ラウリル
硫酸エステルマグネシウム、ラウリル硫酸エステルカル
シウム、セチル硫酸エステルリチウム、セチル硫酸エス
テルナトリウム、セチル硫酸エステルカリウム、セチル
硫酸エステルマグネシウム、セチル硫酸エステルカルシ
ウム、ステアリル硫酸エステルリチウム、ステアリル硫
酸エステルナトリウム、ステアリル硫酸エステルカリウ
ム、ステアリル硫酸エステルマグネシウム、ステアリル
硫酸エステルカルシウム、エイコシル硫酸エステルリチ
ウム、エイコシル硫酸エステルナトリウム、エイコシル
硫酸エステルカリウム、エイコシル硫酸エステルマグネ
シウム及びエイコシル硫酸エステルカルシウム等が挙げ
られる。
【0011】高級アルキルエーテル硫酸エステル塩とし
ては、高級アルコールのアルキレンオキシド(好ましく
はエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド)付
加物(付加モル数1〜20モル、好ましくは1〜10モ
ル)の硫酸エステル塩が使用でき、例えばオクチルエー
テル硫酸エステルリチウム、オクチルエーテル硫酸エス
テルナトリウム、オクチルエーテル硫酸エステルカリウ
ム、オクチルエーテル硫酸エステルマグネシウム、オク
チルエーテル硫酸エステルカルシウム、ラウリルエーテ
ル硫酸エステルリチウム、ラウリルエーテル硫酸エステ
ルナトリウム、ラウリルエーテル硫酸エステルカリウ
ム、ラウリルエーテル硫酸エステルマグネシウム、ラウ
リルエーテル硫酸エステルカルシウム、ドデシルエーテ
ル硫酸リチウム、ドデシルエーテル硫酸ナトリウム、ド
デシルエーテル硫酸カリウム、ドデシルエーテル硫酸マ
グネシウム、ドデシルエーテル硫酸カルシウム、ステア
リルエーテル硫酸リチウム、ステアリルエーテル硫酸ナ
トリウム、ステアリルエーテル硫酸カリウム、ステアリ
ルエーテル硫酸マグネシウム、ステアリルエーテル硫酸
カルシウム、エイコシルエーテル硫酸エステルリチウ
ム、エイコシルエーテル硫酸エステルナトリウム、エイ
コシルエーテル硫酸エステルカリウム、エイコシルエー
テル硫酸エステルマグネシウム及びエイコシルエーテル
硫酸エステルカルシウム等が挙げられる。
【0012】(A11)のうち、スルホン酸塩型アニオ
ン性界面活性剤としては、炭素数8〜20のアルキル基
を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数8〜2
0のアルキルスルホン酸塩、炭素数8〜20のアルキル
基を有するスルホコハク酸モノおよびジアルキルエステ
ル塩、並びにパラフィンスルホン酸塩などが使用でき
る。
【0013】アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、
例えば、オクチルベンゼンスルホン酸リチウム、オクチ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクチルベンゼンス
ルホン酸カリウム、オクチルベンゼンスルホン酸マグネ
シウム、オクチルベンゼンスルホン酸カリウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸リチウム、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸マグネシウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸カルシウム、ラウリルベンゼンス
ルホン酸リチウム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ラウリルベンゼンスルホン酸カリウム、ラウリル
ベンゼンスルホン酸マグネシウム、ラウリルベンゼンス
ルホン酸カルシウム、オクタデシルベンゼンスルホン酸
リチウム、オクタデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、オクタデシルベンゼンスルホン酸カリウム、オクタ
デシルベンゼンスルホン酸マグネシウム、オクタデシル
ベンゼンスルホン酸カルシウム、エイコシルベンゼンス
ルホン酸リチウム、エイコシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、エイコシルベンゼンスルホン酸カリウム、エイ
コシルベンゼンスルホン酸マグネシウム及びエイコシル
ベンゼンスルホン酸カルシウム等が挙げられる。
【0014】アルキルスルホン酸塩としては、オクチル
スルホン酸リチウム、オクチルスルホン酸ナトリウム、
オクチルスルホン酸カリウム、オクチルスルホン酸マグ
ネシウム、オクチルスルホン酸カルシウム、ラウリルス
ルホン酸リチウム、ラウリルスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリルスルホン酸カリウム、ラウリルスルホン酸マグネ
シウム、ラウリルスルホン酸カルシウム、エイコシルス
ルホン酸リチウム、エイコシルスルホン酸ナトリウム、
エイコシルスルホン酸カリウム、エイコシルスルホン酸
マグネシウムおよびエイコシルスルホン酸カルシウムな
どが挙げられる。スルホコハク酸モノおよびジアルキル
エステル塩としては、スルホコハク酸モノ−およびジ−
2−エチルヘキシルエステルリチウム、スルホコハク酸
モノ−およびジ−2−エチルヘキシルエステルモノ−お
よびジ−ナトリウム、スルホコハク酸ジ−2−エチルヘ
キシルエステルカリウム、スルホコハク酸ジ−2−エチ
ルヘキシルエステルマグネシウム、並びにスルホコハク
酸ジ−2−エチルヘキシルエステルカルシウムなどが挙
げられる。パラフィンスルホン酸塩としては、パラフィ
ンスルホン酸リチウム、パラフィンスルホン酸ナトリウ
ム、パラフィンスルホン酸カリウム、パラフィンスルホ
ン酸マグネシウム及びパラフィンスルホン酸カルシウム
等が挙げられる。
【0015】(A11)のうち、リン酸エステル塩型ア
ニオン性界面活性剤としては、炭素数8〜20の高級ア
ルコールリン酸エステル塩等が使用でき、例えば、リン
酸モノエステルとしては、オクチルリン酸モノエステル
ジリチウム、オクチルリン酸モノエステルジナトリウ
ム、オクチルリン酸モノエステルジカリウム、オクチル
リン酸モノエステルマグネシウム、オクチルリン酸モノ
エステルカルシウム、ラウリルリン酸モノエステルジリ
チウム、ラウリルリン酸モノエステルジナトリウム、ラ
ウリルリン酸モノエステルジカリウム、ラウリルリン酸
モノエステルマグネシウム、ラウリルリン酸モノエステ
ルカルシウム、エイコシルリン酸モノエステルジリチウ
ム、エイコシルリン酸モノエステルジナトリウム、エイ
コシルリン酸モノエステルジカリウム、エイコシルリン
酸モノエステルマグネシウムおよびエイコシルリン酸モ
ノエステルカルシウムなどが挙げられ、リン酸ジエステ
ルとしては、オクチルリン酸ジエステルリチウム、オク
チルリン酸ジエステルナトリウム、オクチルリン酸ジエ
ステルカリウム、ラウリルリン酸ジエステルリチウム、
ラウリルリン酸ジエステルナトリウム、ラウリルリン酸
ジエステルカリウム、ステアリルリン酸ジエステルリチ
ウム、ステアリルリン酸ジエステルナトリウム、ステア
リルリン酸ジエステルカリウム、エイコシルリン酸ジエ
ステルリチウム、エイコシルリン酸ジエステルナトリウ
ム及びエイコシルリン酸ジエステルカリウム等が挙げら
れる。
【0016】高分子アニオン性界面活性剤(A12)と
しては、スルホン酸基、カルボン酸基またはリン酸基を
有するアニオン性ビニル単量体の単独および他の単量体
との共重合体が挙げられる。共重合体の場合の他の単量
体としては、脂肪族炭化水素系単量体(エチレン、プロ
ピレン、ブタジエンなど)、芳香族炭化水素系単量体
(スチレンなど)、および(メタ)アクリル酸エステル
系単量体[(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシルなど]などの公知のビニル単量
体が使用できる。これらのうち好ましくは単独重合体で
あり、具体的には、ポリスチレンスルホン酸塩(ポリス
チレンスルホン酸リチウム、ポリスチレンスルホン酸ナ
トリウム、ポリスチレンスルホン酸カリウム、ポリスチ
レンスルホン酸マグネシウム及びポリスチレンスルホン
酸カルシウム等)およびポリメタクリル酸塩などが挙げ
られる。(A12)の数平均分子量(ゲルパーミエショ
ンクロマトグラフィーによる数平均分子量であり、以
下、Mnと略する。)は、通常1,000〜100,0
00である。
【0017】これらのアニオン性界面活性剤は、1種又
は2種以上の混合物でもよい。これらのうち、好ましい
ものは高級脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
アルキルスルホン酸塩及びこれらの混合物であり、さら
に好ましくはステアリン酸塩、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸塩、ラウリルスルホン酸塩、ポリスチレンスルホン
酸塩、ポリメタクリル酸塩及びこれらの混合物であり、
特に好ましくはステアリン酸ナトリウム、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸ナトリ
ウム、ポリメタクリル酸塩及びこれらの混合物である。
【0018】カチオン性界面活性剤(A2)は、第4級
アンモニウム塩及び/又はホスホニウム塩等が使用で
き、例えば、下記一般式で表される化合物が用いられ
る。
【0019】
【化1】
【0020】式中、Qは、窒素原子又はリン原子を示
し、好ましくは窒素原子を示す。また、R1及びR4は、
炭素数1〜20のアルキル基及び/又は炭素数6〜20
のアリール基を示す。また、R2及びR3は、アミド結
合、イミド結合、エステル結合、エーテル結合若しくは
ウレア結合を含んでもよい炭素数1〜20のアルキレン
基及び/又はフェニレン基を示す。また、置換基R2
3とは、互いに結合して環を形成していてもよい。ま
た、X-は、アニオンを示す。また、nは、1〜10の
整数であり、好ましくは1〜6である。
【0021】アニオンとしては、空気中での(A2)の
熱減量開始温度が200℃以上となるものであればいず
れも使用でき、超強酸(Hammettの酸度関数−H
0が、少なくとも12)の共役塩基及びこれ以外のアニ
オンが用いられる。なお、R1、R2、R3及びR4にβ水
素の無い場合(例えば、テトラメチルアンモニウム、ト
リメチルベンジルアンモニウム)、ホフマン分解が起こ
り得ないので、超強酸の共役塩基及びこれ以外のアニオ
ンのいずれも使用できる。一方、R1、R2、R3及びR4
にβ水素が有る場合(例えば、トリメチルエチルアンモ
ニウム、ジデシルジメチルアンモニウム)、超強酸の共
役塩基が好適である。
【0022】超強酸の共役塩基以外のアニオンとして
は、例えば、フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、
p−トルエンスルホン酸イオン及びウンデカフルオロペ
ンタンスルホン酸イオン等が挙げられる。
【0023】超強酸としては、プロトン酸及びプロトン
酸とルイス酸との組み合わせから誘導されるものが使用
できる。超強酸としてのプロトン酸としては、例えば、
過塩素酸、フルオロスルホン酸、メタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸、ペンタフルオロエタンス
ルホン酸、ノナフルオロブタンスルホン酸及びトリデカ
フルオロヘキサンスルホン酸等が挙げられる。
【0024】ルイス酸との組合せに使用できるプロトン
酸としては、例えば、フッ化水素、塩化水素、臭化水
素、ヨウ化水素、過塩素酸、フルオロスルホン酸、メタ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ペンタ
フルオロエタンスルホン酸、ノナフルオロブタンスルホ
ン酸、ウンデカフルオロペンタンスルホン酸及びトリデ
カフルオロヘキサンスルホン酸等が挙げられ、好ましい
ものはフッ化水素である。
【0025】また、ルイス酸としては、例えば、三フッ
化ホウ素、五フッ化リン、五フッ化アンチモン、五フッ
化ヒ素及び五フッ化タリウム等が挙げられる。これらの
中で、好ましいものは三フッ化ホウ素及び五フッ化リン
である。プロトン酸とルイス酸の組み合わせは任意であ
るが、これらの組み合わせからなる超強酸として、例え
ば、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、六
フッ化タリウム酸、六フッ化アンチモン酸、六フッ化タ
リウムスルホン酸、四フッ化硼素酸、六フッ化リン酸及
び塩化三フッ化硼素酸等が挙げられる。これらは、単独
でも2種以上の混合物でもよい。これらのアニオンのう
ちで、超強酸の共役塩基(プロトン酸からなる超強酸及
びプロトン酸とルイス酸との組合せからなる超強酸)が
好ましく、プロトン酸からなる超強酸並びにプロトン酸
とルイス酸(三フッ化ホウ素及び/又は五フッ化リン)
とからなる超強酸の共役塩基がさらに好ましい。
【0026】次に(A2)のうち、第4級アンモニウム
塩の具体例を超強酸の共役塩基以外のアニオン、超強酸
(プロトン酸、プロトン酸とルイス酸)の共役塩基ごと
に例示する。超強酸の共役塩基以外のアニオンを有する
ものとしては、例えば、テトラメチルアンモニウムフル
オライド、トリメチルベンジルアンモニウムフルオライ
ド、テトラメチルアンモニウムクロライド、トリメチル
ベンジルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモ
ニウムブロマイド、トリメチルベンジルアンモニウムブ
ロマイド、テトラメチルアンモニウムp−トルエンスル
ホン酸塩、トリメチルベンジルアンモニウムp−トルエ
ンスルホン酸塩、テトラメチルアンモニウムウンデカフ
ルオロペンタンスルホン酸塩及びトリメチルベンジルア
ンモニウムウンデカフルオロペンタンスルホン酸塩等が
挙げられる。
【0027】超強酸(プロトン酸)の共役塩基を有する
ものとしては、例えば、テトラメチルアンモニウムメタ
ンスルホン酸塩、トリメチルベンジルアンモニウムメタ
ンスルホン酸塩、テトラメチルアンモニウム過塩素酸
塩、テトラエチルアンモニウム過塩素酸塩、トリメチル
ドデシルアンモニウム過塩素酸塩、ジデシルジメチルア
ンモニウム過塩素酸塩、トリメチルベンジルアンモニウ
ム過塩素酸塩、テトラメチルアンモニウムフルオロスル
ホン酸塩、テトラエチルアンモニウムフルオロスルホン
酸塩、トリメチルドデシルアンモニウムフルオロスルホ
ン酸塩、ジデシルジメチルアンモニウムフルオロスルホ
ン酸塩、トリメチルベンジルアンモニウムフルオロスル
ホン酸塩、テトラメチルアンモニウムトリフルオロメタ
ンスルホン酸塩、テトラエチルアンモニウムトリフルオ
ロメタンスルホン酸塩、トリメチルドデシルアンモニウ
ムトリフルオロメタンスルホン酸塩、ジデシルジメチル
アンモニウムトリフルオロメタンスルホン酸塩、トリメ
チルベンジルアンモニウムトリフルオロメタンスルホン
酸塩、テトラメチルアンモニウムペンタフルオロエタン
スルホン酸塩、テトラエチルアンモニウムペンタフルオ
ロエタンスルホン酸塩、トリメチルドデシルアンモニウ
ムペンタフルオロエタンスルホン酸塩、ジデシルジメチ
ルアンモニウムペンタフルオロエタンスルホン酸塩、ト
リメチルベンジルアンモニウムペンタフルオロエタンス
ルホン酸塩、テトラメチルアンモニウムノナフルオロブ
タンスルホン酸塩、テトラエチルアンモニウムノナフル
オロブタンスルホン酸塩、トリメチルドデシルアンモニ
ウムノナフルオロブタンスルホン酸塩、ジデシルジメチ
ルアンモニウムノナフルオロブタンスルホン酸塩、トリ
メチルベンジルアンモニウムノナフルオロブタンスルホ
ン酸塩、テトラメチルアンモニウムトリデカフルオロヘ
キサンスルホン酸塩、テトラエチルアンモニウムトリデ
カフルオロヘキサンスルホン酸塩、トリメチルドデシル
アンモニウムトリデカフルオロヘキサンスルホン酸塩、
ジデシルジメチルアンモニウムトリデカフルオロヘキサ
ンスルホン酸塩、トリメチルベンジルアンモニウムトリ
デカフルオロヘキサンスルホン酸塩、トリメチルベンジ
ルアンモニウムメタンスルホン酸塩及びトリメチル−2
−エチルヘキシルアンモニウムトリフルオロメタンスル
ホン酸塩等が挙げられる。
【0028】超強酸(プロトン酸とルイス酸)の共役塩
基を有するものとしては、例えば、テトラメチルアンモ
ニウムテトラフルオロホウ酸塩、テトラメチルアンモニ
ウムヘキサフルオロリン酸塩、テトラエチルアンモニウ
ムテトラフルオロホウ酸塩、トリメチルドデシルアンモ
ニウムヘキサフルオロリン酸塩、ジデシルジメチルアン
モニウムテトラフルオロホウ酸塩、トリメチルベンジル
アンモニウムテトラフルオロホウ酸塩、テトラメチルア
ンモニウム六フッ化タリウム酸塩、テトラメチルアンモ
ニウム六フッ化アンチモン酸塩及びテトラメチルアンモ
ニウム六フッ化タリウムスルホン酸塩等が挙げられる。
【0029】次に(A2)のうち、ホスホニウム塩の具
体例を超強酸の共役塩基以外のアニオン、超強酸(プロ
トン酸、プロトン酸とルイス酸)の共役塩基ごとに例示
する。超強酸の共役塩基以外のアニオンを有するものと
しては、例えば、テトラメチルホスホニウムクロライ
ド、テトラメチルホスホニウムフルオライド及びテトラ
メチルホスホニウムP−トルエンスルホン酸塩等が挙げ
られる。
【0030】超強酸(プロトン酸)の共役塩基を有する
ものとしては、例えば、テトラメチルホスホニウムメタ
ンスルホン酸塩、トリメチルベンジルホスホニウムメタ
ンスルホン酸塩、テトラメチルホスホニウム過塩素酸
塩、テトラエチルホスホニウム過塩素酸塩、トリメチル
ドデシルホスホニウム過塩素酸塩、ジデシルジメチルホ
スホニウム過塩素酸塩、トリメチルベンジルホスホニウ
ム過塩素酸塩、テトラメチルホスホニウムフルオロスル
ホン酸塩、テトラエチルホスホニウムフルオロスルホン
酸塩、トリメチルドデシルホスホニウムフルオロスルホ
ン酸塩、ジデシルジメチルホスホニウムフルオロスルホ
ン酸塩、トリメチルベンジルホスホニウムフルオロスル
ホン酸塩、テトラメチルホスホニウムトリフルオロメタ
ンスルホン酸塩、テトラエチルホスホニウムトリフルオ
ロメタンスルホン酸塩、トリメチルドデシルホスホニウ
ムトリフルオロメタンスルホン酸塩、ジデシルジメチル
ホスホニウムトリフルオロメタンスルホン酸塩、トリメ
チルベンジルホスホニウムトリフルオロメタンスルホン
酸塩、テトラメチルホスホニウムペンタフルオロエタン
スルホン酸塩、テトラエチルホスホニウムペンタフルオ
ロエタンスルホン酸塩、トリメチルドデシルホスホニウ
ムペンタフルオロエタンスルホン酸塩、ジデシルジメチ
ルホスホニウムペンタフルオロエタンスルホン酸塩、ト
リメチルベンジルホスホニウムペンタフルオロエタンス
ルホン酸塩、テトラメチルホスホニウムノナフルオロブ
タンスルホン酸塩、テトラエチルホスホニウムノナフル
オロブタンスルホン酸塩、トリメチルドデシルホスホニ
ウムノナフルオロブタンスルホン酸塩、ジデシルジメチ
ルホスホニウムノナフルオロブタンスルホン酸塩、トリ
メチルベンジルホスホニウムノナフルオロブタンスルホ
ン酸塩、テトラメチルホスホニウムトリデカフルオロヘ
キサンスルホン酸塩、テトラエチルホスホニウムトリデ
カフルオロヘキサンスルホン酸塩、トリメチルドデシル
ホスホニウムトリデカフルオロヘキサンスルホン酸塩、
ジデシルジメチルホスホニウムトリデカフルオロヘキサ
ンスルホン酸塩、トリメチルベンジルホスホニウムトリ
デカフルオロヘキサンスルホン酸塩、トリメチルベンジ
ルホスホニウムメタンスルホン酸塩及びトリメチル−2
−エチルヘキシルホスホニウムトリフルオロメタンスル
ホン酸塩等が挙げられる。
【0031】超強酸(プロトン酸とルイス酸)の共役塩
基を有するものとしては、例えば、テトラメチルホスホ
ニウムテトラフルオロホウ酸塩、テトラメチルホスホニ
ウムヘキサフルオロリン酸塩、テトラエチルホスホニウ
ムテトラフルオロホウ酸塩、トリメチルドデシルホスホ
ニウムヘキサフルオロリン酸塩、ジデシルジメチルホス
ホニウムテトラフルオロホウ酸塩、トリメチルベンジル
ホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩、テトラメチルホ
スホニウム六フッ化タリウム酸塩、テトラメチルホスホ
ニウム六フッ化アンチモン酸塩及びテトラメチルホスホ
ニウム六フッ化タリウムスルホン酸塩等が挙げられる。
【0032】これらのうち、好ましいものは、超強酸の
共役塩基(プロトン酸からなる超強酸及びプロトン酸と
ルイス酸との組合せからなる超強酸)を有するものが好
ましく、プロトン酸からなる超強酸並びにプロトン酸と
ルイス酸(三フッ化ホウ素及び/又は五フッ化リン)と
からなる超強酸の共役塩基を有するものがさらに好まし
い。これらは、単独でも2種以上の混合物でもよく、超
強酸の共役塩基以外のアニオンと超強酸の共役塩基との
混合物であってもよい。
【0033】(A2)は、公知の方法により容易に製造
することができ、例えば、第3級アミンをハロゲン化ア
ルキル(例えば、塩化メチル等)やジアルキル炭酸(例
えば、ジメチル炭酸等)等のアルキル化剤との反応によ
り第4級アンモニウム塩として、次に所望の対アニオン
を有するアルカリ金属塩(例えば、四フッ化ホウ素酸ナ
トリウム等)や酸(例えば、四フッ化ホウ素酸等)によ
り塩交換反応を行うことにより得られる。この塩交換反
応で生成する塩化ナトリウム等の塩は、必要により除去
してもよい。また、第3級アミンの第4級アンモニウム
塩への反応工程は、メタノール、エタノール、ブタノー
ル等の低級アルコールの有機溶剤や水等の溶剤中で行う
ことが望ましい。
【0034】イオン性界面活性剤(A)の使用量は、帯
電防止効果、重合体(B)製造後の取り扱い易さ、外観
及び耐水性の観点から、(A)と(B)との合計重量に
基づいて、通常0.05〜40重量%、好ましくは0.
1〜30重量%である。
【0035】本発明における(B)は、ポリエーテルエ
ステル、ポリエーテルアミドおよび/またはポリエーテ
ルエステルアミドから選ばれる1種以上の重合体であ
り、これらのポリエーテル部分はポリオキシアルキレン
基を有するジオール(a)またはポリオキシアルキレン
基を有するジアミン(b)から構成される。(a)とし
ては、活性水素原子含有化合物にアルキレンオキサイド
(以下、AOと略記する。)が付加した構造の化合物及
びこれらの2種以上の混合物が使用できる。活性水素原
子含有化合物としては、グリコール(a1)、2価フェ
ノ―ル(a2)、アミン(a3)及びジカルボン酸(a
4)等が用いられる。
【0036】グリコール(a1)としては、炭素数2〜
20の脂肪族グリコール、炭素数5〜12の脂環式グリ
コール及び炭素数8〜26の芳香脂肪族グリコール等が
使用できる。脂肪族グリコールとしては、例えば、エチ
レングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,
2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,4
−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,
5−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、
1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオー
ル、1,18−オクタデカンジオール、1,20−エイ
コサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール及びチオジエチレングリコール等が挙げられ
る。
【0037】脂環式グリコールとしては、例えば、1−
ヒドロキシメチル−1−シクロブタノール、1,2−シ
クロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール、1−メチル−
3,4−シクロヘキサンジオール、2−ヒドロキシメチ
ルシクロヘキサノール、4−ヒドロキシメチルシクロヘ
キサノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール及び
1,1’−ジヒドロキシ−1,1’−ジシクロヘキシル
等が挙げられる。芳香族グリコールとしては、例えば、
ジヒドロキシメチルベンゼン、2−フェニル1,3−プ
ロパンジオール、2−フェニル1,4−ブタンジオー
ル、2−ベンジル1,3−プロパンジオール、トリフェ
ニルエチレングリコール、テトラフェニルエチレングリ
コール及びベンゾピナコール等が挙げられる。
【0038】2価フェノール(a2)としては、炭素数
6〜30のフェノールが使用でき、例えば、カテコー
ル、レゾルシノール、ハイドロキノン、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ジヒドロキ
シジフェニルエーテル、ジヒドロキシジフェニルチオエ
ーテル、ビナフトール及びこれらのアルキル(炭素数1
〜10)又はハロゲン置換体等が挙げられる。
【0039】アミン(a3)としては、炭素数1〜20
の脂肪族1級モノアミン、炭素数4〜18の脂肪族2級
ポリアミン、炭素数4〜13の複素環式1級(又は2級
ポリ)アミン、炭素数6〜14の脂環式2級ポリアミ
ン、炭素数8〜14の芳香族2級ポリアミン及び炭素数
3〜22の2級(又は3級)アルカノ―ルアミン等が使
用できる。脂肪族1級モノアミンとしては、例えば、メ
チルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソ
プロピルアミン、n−ブチルアミン、s−ブチルアミ
ン、イソブチルアミン、n−アミルアミン、イソアミル
アミン、n−ヘキシルアミン、n−ヘプチルアミン、n
−オクチルアミン、n−デシルアミン、n−オクタデシ
ルアミン及びn−イコシルアミン等が挙げられる。
【0040】脂肪族2級ポリアミンとしては、例えば、
N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジエ
チルエチレンジアミン、N,N’−ジブチルエチレンジ
アミン、、N,N’−ジメチルプロピレンジアミン、
N,N’−ジエチルプロピレンジアミン、N,N’−ジ
ブチルプロピレンジアミン、N,N’−ジメチルテトラ
メチレンジアミン、N,N’−ジエチルテトラメチレン
ジアミン、N,N’−ジブチルテトラメチレンジアミ
ン、N,N’−ジメチルヘキサメチレンジアミン、N,
N’−ジエチルヘキサメチレンジアミン、N,N’−ジ
ブチルヘキサメチレンジアミン、N,N’−ジメチルデ
カメチレンジアミン、N,N’−ジエチルデカメチレン
ジアミン及びN,N’−ジブチルデカメチレンジアミン
等が挙げられる。
【0041】複素環式1級(又は2級ポリ)アミンとし
ては、例えば、ピペラジン、1−アミノピペリジン、、
1−アミノホモピペリジン、2−アミノチアゾール、2
−アミノベンゾチアゾール、3−アミノトリアジン、3
−アミノ−9−メチルカルバゾール、9−アミノフルオ
レン及びこれらのアルキル(炭素数1〜10)又はハロ
ゲン置換体等が挙げられる。
【0042】脂環式2級ポリアミンとしては、例えば、
N,N’−ジメチル−1,2−シクロブタンジアミン、
N,N’−ジエチル−1,2−シクロブタンジアミン、
N,N’−ジブチル−1,2−シクロブタンジアミン、
N,N’−ジメチル−1,4−シクロヘキサンジアミ
ン、N,N’−ジエチル−1,4−シクロヘキサンジア
ミン、N,N’−ジブチル−1,4−シクロヘキサンジ
アミン、N,N’−ジメチル−1,3−シクロヘキサン
ジアミン、N,N’−ジエチル−1,3−シクロヘキサ
ンジアミン、N,N’−ジブチル−1,3−シクロヘキ
サンジアミン及びこれらのアルキル(炭素数1〜10)
又はハロゲン置換体等が挙げられる。
【0043】芳香族ポリアミンとしては、例えば、N,
N’−ジメチル−フェニレンジアミン、N,N’−ジメ
チル−キシリレンジアミン、N,N’−ジメチル−ジフ
ェニルメタンジアミン、N,N’−ジメチル−ジフェニ
ルエ−テルジアミン、N,N’−ジメチル−ベンジジン
及びN,N’−ジメチル−1,4−ナフタレンジアミン
等が挙げられる。
【0044】2級(又は3級)アルカノ―ルアミンとし
ては、例えば、N−メチルモノエタノ―ルアミン、N−
メチルモノプロパノールアミン、N−メチルモノブタノ
ールアミン、N−オクチルモノエタノ―ルアミン、N−
ドデシルモノエタノ―ルアミン、N−ステアリルモノエ
タノ―ルアミン、N−メチルジエタノ―ルアミン、N−
オクチルジエタノ―ルアミン、N−ステアリルジエタノ
―ルアミン及びN−メチルジプロパノ―ルアミン等が挙
げられる。
【0045】ジカルボン酸(a4)としては、炭素数2
〜20のジカルボン酸が使用でき、例えば、脂肪族ジカ
ルボン酸、芳香族ジカルボン酸及び脂環式ジカルボン酸
等が用いられる。脂肪族ジカルボン酸としては、例え
ば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、メチ
ルコハク酸、ジメチルマロン酸、β−メチルグルタル
酸、エチルコハク酸、イソプロピルマロン酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ウンデカンジ酸、ドデカンジ酸、トリデカンジ酸、
テトラデカンジ酸、ヘキサデカンジ酸、オクタデカンジ
酸及びイコサンジ酸等が挙げられる。
【0046】芳香族ジカルボン酸としては、例えば、テ
レフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、フェニルマロン
酸、ホモフタル酸、フェニルコハク酸、β−フェニルグ
ルタル酸、α−フェニルアジピン酸、β−フェニルアジ
ピン酸、ビフェニル−2,2’−ジカルボン酸、ビフェ
ニル−4,4’−ジカルボン酸、、ナフタレンジカルボ
ン酸、3−スルホイソフタル酸ナトリウム及び3−スル
ホイソフタル酸カリウム等が挙げられる。
【0047】脂環族ジカルボン酸としては、例えば、
1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロ
ペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3
−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサ
ンジ酢酸、1,3−シクロヘキサンジ酢酸、1,2−シ
クロヘキサンジ酢酸及びジシクロヘキシル−4,4−ジ
カルボン酸等が挙げられる。
【0048】これらの活性水素原子含有化合物は、1種
でも2種以上の混合物でも使用することもできる。これ
らのうち、好ましいものはグリコール(a1)、2価フ
ェノ―ル(a2)及びジカルボン酸(a4)であり、さ
らに好ましいものは脂肪族グリコール、2価フェノール
(a2)及び脂肪族ジカルボン酸であり、特に好ましい
ものはエチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、ハイドロキノ
ン、ビスフェノールA、ビスフェノールS及びアジピン
酸であり、さらに特に好ましいものはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール及び
ビスフェノールAであり、最も好ましいものはビスフェ
ノールAである。
【0049】AOとしては、エチレンオキサイド(E
O)、プロピレンオキサイド(PO)、1,2−,2,
3−若しくは1,3−ブチレンオキサイド、テトラヒド
ロフラン(THF)、スチレンオキサイド、α−オレフ
ィンオキサイド及びエピクロルヒドリン等が挙げられ
る。
【0050】AOは、単独でも2種以上併用してもよ
く、後者の場合はブロック付加(チップ型、バランス
型、活性セカンダリ―型等)、ランダム付加又はこれら
の混合系でもよい。これらのAOのうちで好ましいもの
は、帯電防止性の観点から、EO単独、POとEOとの
併用、PO及び/又はEOとTHFとの併用(併用の場
合、ランダム、ブロック及び両者の混合系)、さらに好
ましいものはEO単独である。
【0051】活性水素原子含有化合物へのAOの付加
は、通常の方法で行うことができ、無触媒で、又は触媒
(アルカリ触媒、アミン触媒、酸性触媒)の存在下で
(特にAO付加の後半の段階で)、常圧又は加圧下に1
段階又は多段階で行なわれる。(a)のMnは、帯電防
止性及び重合体(B)製造時の反応性の観点から、通常
300〜6,000、好ましくは500〜4,000、
特に好ましくは700〜2,000である。
【0052】(a)の不飽和度は少ない方が好ましく、
通常0.1meq/g以下、好ましくは0.05meq
/g以下、さらに好ましくは0.02meq/g以下で
ある。(a)の第1級水酸基含有率〔(第1級水酸基
数)×100/(全水酸基数)(%)〕は、重合性の観
点から、好ましくは30〜100%、さらに好ましくは
50〜100%、特に好ましくは70〜100%であ
る。
【0053】本発明における(B)を構成するポリオキ
シアルキレン基を有するジアミン(b)としては、
(a)の末端水酸基をアミノ基に変性したものが使用で
きる。(a)の末端水酸基をアミノ基に変性する方法と
しては、公知の方法が使用でき、例えば、(a)の末端
水酸基をシアノアルキル化して得られる末端シアノアル
キル基を還元しアミノアルキル化する方法(例えば、
(a)とアクリロニトリルとを反応させ、得られるシア
ノエチル化物を水素添加する方法)等が挙げられる。
(b)のMnは、帯電防止性及び重合体(B)製造時の
反応性の観点から、通常300〜8,000、好ましく
は500〜6,000、特に好ましくは700〜4,0
00である。
【0054】本発明における(B)は、前述の(a)及
び/又は(b)と、1分子中に少なくとも2個のカルボ
キシル基を有する縮合重合体(c)とを重合することに
より得られるものであるが、(c)としては、1分子中
に少なくとも2個(好ましくは2個)のカルボキシル基
を有し、(a)及び/又は(b)と重合可能なものであ
れば構造上の制約はないが、帯電防止性及び重合性の観
点から、両末端にカルボキシル基を有するポリアミド
(c1)、ポリアミドイミド(c2)及びポリエステル
(c3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のジカ
ルボン酸であることが好ましい。さらに好ましくは(c
1)である。(c1)、(c2)及び(c3)のMn
は、帯電防止性、重合体製造時の反応性及び重合体製造
後の取り扱い易さの観点から、通常300〜7,00
0、好ましくは500〜5,000である。
【0055】(c1)は、ジカルボン酸を分子量調整剤
として使用し、アミド形成性モノマーを開環重合又は重
縮合する事によって得られる構造のものが使用できる。
分子量調整剤として使用するカルボン酸としては、炭素
数2〜20のジカルボン酸が使用でき、例えば、(a
4)として例示したものが挙げられる。
【0056】アミド形成性モノマーとしては、ラクタム
(c11)、アミノカルボン酸(c12)及びジアミン
(c13)とジカルボン酸(c14)が挙げられる。ラ
クタム(c11)としては、炭素数4〜20のラクタム
が使用でき、例えば、γ−ブチロラクタム、γ−バレロ
ラクタム、ε−カプロラクタム、γ−ピメロラクタム、
γ−カプリロラクタム、γ−デカノラクタム、エナント
ラクタム、ラウロラクタム、ウンデカノラクタム、エイ
コサノラクタム及び5−フェニル−2−ピペリドン等が
挙げられる。
【0057】アミノカルボン酸(c12)としては、炭
素数2〜20のアミノカルボン酸が使用でき、例えば、
グリシン、アラニン、ω−アミノカプロン酸、ω−アミ
ノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノペル
ゴン酸、ω−アミノカプリン酸、11−アミノウンデカ
ン酸、12−アミノドデカン酸及び20−アミノエイコ
サン酸等が挙げられる。
【0058】ジアミン(c13)としては、炭素数2〜
20のジアミンが使用でき、例えば、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミ
ン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、
エイコサンジアミン、キシレンジアミン及びシクロヘキ
シルジアミン等が挙げられる。
【0059】ジカルボン酸(c14)としては、炭素数
2〜20のジカルボン酸が使用でき、例えば、(a4)
として例示したものが挙げられる。これらのアミド形成
性モノマーは、2種以上を併用してもよい。これらのう
ち、好ましいものはカプロラクタム、エナントラクタ
ム、ラウロラクタム、ω−アミノカプロン酸、11−ア
ミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、アジピン
酸−ヘキサメチレンジアミン、アジピン酸−キシレンジ
アミン及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸であ
り、さらに好ましいものはカプロラクタム、ラウロラク
タム、ω−アミノカプロン酸及び12−アミノドデカン
酸であり、特に好ましいものはカプロラクタム及びラウ
ロラクタムであり、最も好ましいものはカプロラクタム
である。(c1)は、公知の方法で容易に製造すること
ができ、例えば、特公平4−72855号公報の記載の
方法で製造することができる。
【0060】(c2)は、三価若しくは四価の芳香族ポ
リカルボン酸(c15)又はこれらの酸無水物を上記
(c1)製造時の分子量調整剤の全部又は一部に置き換
え、上記アミド形成性モノマーと組み合わせ、または、
(c14)の全部又は一部を(c15)に置き換え上記
のアミド形成モノマーとを開環重合又は重縮合する事に
よって得られる構造のものが使用できる。
【0061】三価若しくは四価の芳香族ポリカルボン酸
(c15)としては、炭素数9〜20のポリカルボン酸
が使用でき、三価のポリカルボン酸として、例えば、
1,2,4−トリメリット酸、1,2,5−ナフタレン
トリカルボン酸、2,6,7−ナフタレントリカルボン
酸、3,3’,4−ジフェニルトリカルボン酸、ベンゾ
フェノン−3,3’,4−トリカルボン酸、ジフェニル
スルホン−3,3’,4−トリカルボン酸及びジフェニ
ルエーテル−3,3’,4−トリカルボン酸等が挙げら
れる。
【0062】また、四価のポリカルボン酸としては、例
えば、ピロメリット酸、ジフェニル−2,2’,3,
3’−テトラカルボン酸、ベンゾフェノン−2,2’,
3,3’−テトラカルボン酸、ジフェニルスルホン−
2,2’,3,3’−テトラカルボン酸及びジフェニル
エーテル−2,2’,3,3’−テトラカルボン酸等が
挙げられる。
【0063】これらは単独でも2種以上を併用してもよ
い。これらのうち好ましいものは、1,2,4−トリメ
リット酸、1,2,5−ナフタレントリカルボン酸、
2,6,7−ナフタレントリカルボン酸、3,3’,4
−ジフェニルトリカルボン酸、ピロメリット酸、ジフェ
ニル−2,2’,3,3’−テトラカルボン酸及びベン
ゾフェノン−2,2’,3,3’−テトラカルボン酸で
ある。特に好ましいものは1,2,4−トリメリット酸
及びピロメリット酸である。(c2)は、公知の方法で
容易に製造することができ、例えば、特公平7−119
342号公報の記載の方法で製造することができる。
【0064】(c3)は、ジカルボン酸を分子量調整剤
として使用し、エステル形成性モノマーを常法により重
縮合又はエステル交換反応することによって得られる構
造のものが使用できる。分子量調整剤として使用するジ
カルボン酸としては、炭素数2〜20のジカルボン酸が
使用でき、例えば、(a4)として例示したものが挙げ
られる。エステル形成性モノマーとしては、ジカルボン
酸(c21)及び/又はジカルボン酸エステル(c2
2)と、アルコール(c23)及び/又はフェノール
(c24)との組み合わせ、ラクトン(c24)、ヒド
ロキシカルボン酸(c25)並びにこれらの混合物が用
いられる。
【0065】ジカルボン酸(c21)としては、炭素数
1〜20のジカルボン酸が使用でき、例えば、炭酸、
(a4)として例示したものが挙げられる。ジカルボン
酸エステル(c22)としては、ジカルボン酸(炭素数
1〜20)のエステルが使用でき、例えば、炭酸又は
(a4)として例示したもののメチルエステル、エチル
エステル、ブチルエステル、フェニルエステル等が挙げ
られる。これらは単独でも2種以上を併用してもよい。
これらのうち、好ましいものはアジピン酸、セバシン
酸、イコサン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、3−スルホ
イソフタル酸ナトリウム、炭酸ジメチル、炭酸ジフェニ
ル、アジピン酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、イソ
フタル酸ジメチル、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジメチル、3−スルホイソフタル酸ジメチルナトリウ
ム及び3−スルホイソフタル酸ジエチルナトリウムであ
る。
【0066】アルコール(c23)としては、炭素数2
〜30のジオールが使用でき、例えば、ジオール(a)
及びグリコール(a1)等が挙げられる。フェノール
(c24)としては、炭素数6〜40のフェノールが使
用でき、例えば、2価フェノール(a2)等が挙げられ
る。これらは単独でも2種以上を併用してもよい。これ
らのうち、好ましいものはエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオ
ール、ビスフェノールA、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ビスフェノールAエチレンオキシド付加物、ビスフ
ェノールAプロピレンオキシド付加物である。
【0067】ラクトン(c25)としては、炭素数4〜
20のラクトンが使用でき、例えば、γ−ブチロラクト
ン、γ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、γ−ピ
メロラクトン、γ−カプリロラクトン、γ−デカノラク
トン、エナントラクトン、ラウロラクトン、ウンデカノ
ラクトン及びエイコサノラクトン等が挙げられる。
【0068】ヒドロキシカルボン酸(c26)として
は、炭素数2〜20のヒドロキシカルボン酸が使用で
き、例えば、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ω−ヒドロキシカ
プロン酸、ω−ヒドロキシエナント酸、ω−ヒドロキシ
カプリル酸、ω−ヒドロキシペルゴン酸、ω−ヒドロキ
シカプリン酸、11−ヒドロキシウンデカン酸、12−
ヒドロキシドデカン酸及び20−ヒドロキシエイコサン
酸等が挙げられる。
【0069】これらのうち、好ましいものはカプロラク
トン、エナントラクトン、ラウロラクトン、ω−ヒドロ
キシカプロン酸、11−ヒドロキシウンデカン酸、12
−ヒドロキシドデカン酸、テレフタル酸(ジメチル)−
エチレングリコール、テレフタル酸(ジメチル)−ブタ
ンジオール、テレフタル酸(ジメチル)−シクロヘキサ
ンジオール、イソフタル酸(ジメチル)−エチレングリ
コール、イソフタル酸(ジメチル)−ブタンジオール、
アジピン酸(ジメチル)−1,6−ヘキサンジオールで
あり、さらに好ましいものは、テレフタル酸(ジメチ
ル)−エチレングリコール、テレフタル酸(ジメチル)
−ブタンジオール、テレフタル(ジメチル)酸−シクロ
ヘキサンジオール、イソフタル酸(ジメチル)−エチレ
ングリコール及びイソフタル酸(ジメチル)−ブタンジ
オールであり、特に好ましいものはテレフタル酸(ジメ
チル)−エチレングリコール及びテレフタル酸(ジメチ
ル)−ブタンジオールである。(c3)は、公知の方法
で容易に製造することができ、例えば、特公昭58−1
9696号公報の記載の方法で製造することができる。
【0070】本発明の重合体(B)の製法は、イオン性
界面活性剤(A)が存在していれば、特に限定されるも
のではないが、例えば、以下の製法を例示することがで
きる。 <製法>(A)の存在下、分子量調整剤としてのジカ
ルボン酸及び/又は三価若しくは四価のポリカルボン酸
(c15)と、アミド形成性モノマー〔(c11)、
(c12)及び/又は(c13)と(c14)との組合
せ〕及び/又はエステル形成性モノマー〔(c21)及
び/又は(c22)と(c23)及び/又は(c24)
との組み合わせ、(c25)並びに(c26)〕とを反
応させ、両末端にカルボキシル基を有するポリアミド
(c1)、ポリアミドイミド(c2)及び/又はポリエ
ステル(c3)を形成せしめる。これにポリオキシアル
キレン基を有するジオール(a)及び/又はジアミン
(b)を加えて、高温、減圧下で重合反応を行う方法。
【0071】<製法>(A)の非存在下に、製法と
同様にして、末端にカルボキシル基を有するポリアミド
(c1)、ポリアミドイミド(c2)および/またはポ
リエステル(c3)を形成せしめる。これに(A)とポ
リオキシアルキレン基を有するジオール(a)及び/又
はジアミン(b)を加えて重合反応を行う方法。
【0072】<製法>(A)の存在下、分子量調整剤
としてのジカルボン酸及び/又はポリカルボン酸(c1
5)と、アミド形成性モノマー〔(c11)、(c1
2)及び(c13)と(c14)〕及び/又はエステル
形成性モノマー〔(c21)及び/又は(c22)と
(c23)及び/又は(c24)との組み合わせ、(c
25)及び(c26)〕と、ポリオキシアルキレン基を
有するジオール(a)及び/又はジアミン(b)を加え
て重合反応を行う方法。これらの製法のうち好ましいの
は製法およびである。
【0073】これらの重合反応のうち、ポリエステル化
反応に際しては、通常エステル化触媒が使用される。エ
ステル化触媒としては、リン酸等のプロトン酸、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、2B金属、4B
金属及び5B金属の有機酸塩、炭酸塩、硫酸塩、リン酸
塩、酸化物、塩化物、水酸化物、アルコキシド等が使用
できる。これらのうちで、三酸化アンチモン、モノブチ
ルスズオキシド、テトラブチルチタネート、テトラブチ
ルジルコネート、酢酸ジルコニル、酢酸亜鉛等が生成物
の色調の観点から好ましい。エステル化触媒の使用量
は、所望の分子量が得られる量であれば特に制限はない
が、反応性及び色調の観点から、(B)に対して、通常
0.005〜5重量%、好ましくは0.1〜1.0%で
ある。
【0074】(a)及び/又は(b)と、(c)との使
用重量比{(a)及び/又は(b):(c)}は、帯電
防止性及び耐熱性の観点から、通常(20〜80):
(80〜20)、好ましくは(30〜70):(70〜
30)である。本発明の重合体(B)の還元粘度(0.
5重量%m−クレゾール溶液、25℃)は、重合体製造
後の取扱性及び熱可塑性樹脂への相溶性の観点から、通
常0.5〜5.0であり、好ましくは0.5〜4.0、
特に好ましくは1.0〜3.0である。
【0075】(B)を製造する際に、耐水性を向上させ
る目的で、(a)及び(b)の合計重量に基づいて30
重量%以下の範囲内でポリオレフィンジオールを使用し
てもよい。ポリオレフィンジオールとしては、オレフィ
ンを重合して末端を水酸基化したもの及びその二重結合
を水添して得られるものが使用できる。オレフィンとし
ては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル
−1−ペンテン、1−ペンテン、1−オクテン、1−デ
セン、1−ドデセン及びブタジエン等が挙げられる。ポ
リオレフィンジオールのMnは、通常500〜10,0
00、好ましくは1,000〜5,000である。
【0076】本発明の重合体(B)は、帯電防止剤とし
て熱可塑性樹脂(C)に好適に用いられる。(C)とし
ては、例えば、ポリスチレン樹脂(C1)、アクリル樹
脂(C2)ポリエステル樹脂(C3)、ポリアミド樹脂
(C4)、ポリオレフィン樹脂(C5)及びポリアセタ
ール樹脂(C6)等が使用でき、市場から容易に入手で
きるものが用いられる。
【0077】(C1)としては、ポリスチレン、スチレ
ンと(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニ
トリル及びブタジエンからなる群より選ばれる少なくと
も1種のモノマーからなる共重合体(例えば、スチレン
/アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル/ブタ
ジエン/スチレン共重合体、メタクリル酸メチル/ブタ
ジエン/スチレン共重合体等)が挙げられる。
【0078】また、(C1)を使用する場合、重合体
(B)との相溶性及び耐熱性を一層向上させる点から、
ポリカーボネート樹脂を併用することが好ましい。(C
1)とポリカーボネート樹脂の併用重量比は、通常(1
0〜90):(90〜10)、好ましくは(30〜7
0):(70〜30)である。
【0079】(C2)としては、(メタ)アクリル酸エ
ステルの単独重合体(例えば、ポリメタクリル酸メチ
ル)、(メタ)アクリル酸エステルとスチレン、(メ
タ)アクリロニトリル及びブタジエンからなる群より選
ばれる少なくとも1種のモノマーとの共重合体(例えば
メタクリル酸メチル/スチレン共重合体等)等が挙げら
れる。
【0080】(C3)としては、(c3)に用いられる
カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルと、(a)並
びに/又は(a)を構成する(a1)及び/又は(a
2)とを常法により重縮合又はエステル交換反応するこ
とによって得られるものが使用でき、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リシクロヘキシルジメチルテレフタレート、ポリエチレ
ンテレフタレートとポリシクロヘキシルジメチルテレフ
タレート共重合体及びヘキサメチレンアジペ−ト等が挙
げられる。
【0081】(C4)としては、(c1)に用いられる
ラクタム(c11)、アミノカルボン酸(c12)及び
ジアミン(c13)とジカルボン酸(c14)との組合
せからなる群から選ばれるアミド形成性モノマーの
(共)重合体が使用でき、例えば、ナイロン66、ナイ
ロン69、ナイロン612、ナイロン6、ナイロン1
1、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン6/66及
びナイロン6/12等が挙げられる。
【0082】(C5)としては、ポリプロピレン及び/
又はエチレンの(共)重合体、プロピレン及び/又はエ
チレンと他のα−オレフィン1種以上との共重合体(ラ
ンダム又はブロック)等が使用できる。他のα−オレフ
ィンとしては、例えば、1−ブテン、4−メチル−1−
ペンテン、1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン及
び1−ドデセン等が挙げられる。
【0083】(C6)としては、ホルムアルデヒドの単
独重合物及びトリオキサンとアルキレンオキサイド(A
O)の共重合体が使用できる。AOとしては、例えば、
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド及びブチレ
ンオキサイド等が挙げられる。
【0084】以上の他に、(C)として、例えば、ポリ
カーボネート樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂およびスー
パーエンジニアリングプラスチックと呼ばれるポリフェ
ニレンエーテル(ハイインパクトポリスチレン等のスチ
レン系樹脂を任意の割合で配合された変性ポリフェニレ
ンエーテルも含む)、ポリフェニレンスルフィド等が使
用できる。これら(C)のうち好ましいものは、(C
1)、(C2)、(C3)、(C4)、(C5)、(C
6)、ポリフェニレンエーテル及びこれらの2種以上の
混合物である。混合物のうち好ましい組み合わせは(C
5)と(C3)、(C5)と(C4)、および(C5)
と(C6)の組み合わせ、さらに好ましくは(C5)と
(C4)の組み合わせ、特に好ましくは(C5)とナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン12及びナイロン6/
12から選ばれるポリアミドとの組み合わせである。
【0085】これらの混合物における(C3)、(C
4)および/または(C6)の比率は、(C5)との混
合物の全重量に基づいて、好ましくは0.1〜50重量
%、さらに好ましくは1〜40重量%である。また、
(C5)と混合される場合の(C3)、(C4)および
(C6)のMnは、好ましくは500〜1,000,0
00であり、高分子量ポリマーおよびオリゴマー(Mn
=500〜25,000)のいずれでもよい。
【0086】(B)と(C)との使用重量比{(B):
(C)}は、帯電防止性及び樹脂物性の観点から、通常
(3〜30):(97〜70)、好ましくは(5〜3
5):(95〜65)である。
【0087】(B)と(C)との相溶性をさらによくす
る目的で、極性基及び/又はポリオキシアルキレン基を
有する相溶化剤(D)を含有させてもよい。(D)の極
性基としては、カルボキシル基、エポキシ基、アミノ
基、ヒドロキシル基、スルホニル基、カルボキシル金属
塩基、カルボキシルアンモニウム塩基、カルボキシルホ
スホニウム塩基、スルホニル金属塩基、スルホニルアン
モニウム塩基及びスルホニルホスホニウム塩基等が挙げ
られる。
【0088】ポリオキシアルキレン基としては、炭素数
2〜8のオキシアルキレン基からなる重合体(Mn50
0〜10,000)、例えば、ポリオキシエチレン基、
ポリオキシプロピレン基、ポリオキシブチレン基、ポリ
オキシスチレン基、ポリオキシエチレン・ポリオキシプ
ロピレン基、ポリオキシエチレン・ポリオキシブチレン
基及びポリオキシエチレン・ポリオキシスチレン基等が
挙げられる。なお、2種以上のオキシアルキレン基が含
まれる場合の重合形態は、ブロック及び/又はランダム
である。
【0089】より具体的に(D)としては、例えば、特
開平3−258850号公報に記載のカルボキシル基、
エポキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基及びポリオキシ
アルキレン基からなる群から選ばれる少なくとも1種の
官能基を有する変性ビニル重合体(D1)、特開平5−
125111号公報記載の変性低分子量ポリオレフィン
(D2)等が挙げられる。これらは単独でも2種以上を
併用してもよい。(D)を使用する場合、(D)の使用
量は、樹脂物性の観点から、(B)と(C)の合計重量
に対して通常、0.1〜15重量%、好ましくは1〜1
0重量%である。
【0090】帯電防止効果をさらに向上させる目的で、
ハロゲン化水素、過塩素酸、チオシアン酸、硫酸、硝
酸、炭酸、リン酸、ホウ酸及び/又は有機酸等のアルカ
リ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩を含有させても
よい。これらは単独でも2種以上を併用してもよい。
【0091】これらの金属塩としては、例えば、塩化リ
チウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシ
ウム、塩化カルシウム、臭化リチウム、臭化ナトリウ
ム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、過塩素酸リチウ
ム、過塩素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、チオシア
ン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、硫酸ナトリウ
ム、硫酸マグネシウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウ
ム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ホ
ウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、酢酸リチウム、酢酸
ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、コハク酸
リチウム及びコハク酸ナトリウム等を挙げることができ
る。これらのうち、好ましいものは塩化リチウム、塩化
ナトリウム、塩化カリウム、チオシアン酸ナトリウム、
チオシアン酸カリウム酢酸リチウム、酢酸ナトリウム及
び酢酸カリウムである。
【0092】これらの金属塩を使用する場合、その使用
量は、帯電防止性、耐水性の観点から、(A)、
(B)、(C)及び(D)の合計重量に対して、通常
0.01〜1重量%、好ましくは0.05〜0.5重量
%である。これらの金属塩を添加する方法については特
に限定はないが、組成物中へ効果的に分散させるために
は、重合体(B)中に予め分散させておくことが好まし
い。(B)中に分散させる場合、(B)の重合時に
(A)と共に添加し、分散させる方法が特に好ましい。
【0093】(B)と(C)および必要により添加され
る(D)とを含有してなる樹脂組成物は、公知の各種混
合機を用いて上記成分を混練することによって得ること
ができ、直接ロール、バンバリ、ニーダー、押出機等の
混練機で溶融混練する方法、(B)を高濃度に含有する
熱可塑性樹脂によるマスターバッチを作り、そのマスタ
ーバッチを熱可塑性樹脂との混練によって希釈する方法
等の公知の方法で容易に得ることができる。本発明の樹
脂組成物の成形方法としては、射出成形、圧縮成形、カ
レンダ成形、スラッシュ成形、回転成形、押出成形、ブ
ロー成形、フィルム成形(キャスト法、テンター法、イ
ンフレーション法等が挙げられ、目的に応じて単層成
形、多層成形あるいは発砲成形等の手段も取り入れた任
意の方法で成形できる。本発明の樹脂組成物からなる成
形品は、優れた機械強度および永久帯電防止性を有する
と共に、良好な塗装性および印刷性も有する。該成形品
を塗装する方法としては、例えばエアースプレー塗装、
静電スプレー塗装、浸漬塗装、ローラー塗装、刷毛塗り
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
塗料としては、例えば、ポリエステルメラミン樹脂塗
料、エポキシメラミン樹脂塗料、アクリルメラミン樹脂
塗料、アクリルウレタン樹脂塗料等のプラスチックの塗
装に一般に用いられる塗料が挙げられる。塗装幕厚(乾
燥幕厚)は、目的に応じて適宜選択することができるが
10〜80μmが好ましい。また、該成形品に印刷する
方法としては、一般的にプラスチックの印刷に用いられ
る印刷法であればいずれも用いることができ、例えばグ
ラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、オフセッ
ト印刷等が挙げられる。印刷インキとしてはプラスチッ
クの印刷に通常用いられるものが使用できる。本発明の
樹脂組成物は、各種成形方法で成形される家電・OA機
器、ゲーム機器、事務用品のハウジング製品、ICトレ
ーなどの各種プラスチック容器、各種包材用フィルム、
床材用シート、建材用シート、人工芝、マット、自動車
部品等の帯電防止性を必要とする各種成形材料に極めて
有用である。
【0094】(B)と(C)とを含有してなる樹脂組成
物には、種々の用途に応じ、該組成物の特性を阻害しな
い範囲で他の樹脂用添加剤を任意に添加することができ
る。該添加剤としては、顔料、染料、充填剤、核剤、フ
ィラー、滑剤、可塑剤、離型剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤及び難燃剤等が挙げられる。
【0095】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定するものではない。実施例中の
「部」は重量部、「%」は重量%を示す。 <イオン性界面活性剤の製造> 製造例1 攪拌機及び温度計を取り付けた耐圧反応容器にジラウリ
ルメチルアミン367部とイソプロパノール300部を
加えて攪拌しながら反応容器の温度を80℃に保ち、メ
チルクロライド60部を1時間かけて徐々に滴下後、同
温度で4時間熟成した。イソプロパノールを留去後、水
300部と四フッ化ホウ素酸ナトリウム110部を加
え、室温で1時間攪拌した。析出した塩を濾過した後、
水洗を行い、減圧乾燥し、ジラウリルジメチルアンモニ
ウムテトラフルオロボレート(A2)を得た。(A2
)の空気中での熱減量開始温度は300℃であった。
【0096】製造例2 攪拌機及び温度計を取り付けた耐圧反応容器にジメチル
フォルムアミド(DMF)300部とメタクリル酸12
9部を加えて攪拌しながら反応容器の温度を60℃に保
ち、アゾイソブチロニトリル0.3部とトルエン20部
の混合溶液を1時間かけて徐々に滴下後、同温度で2時
間熟成した。10%水酸化ナトリウム水溶液600部を
徐々に加えて中和した後、DMFと水を減圧留去し、ポ
リメタクリル酸ナトリウム(A1)を得た。Mnは2
5,000であった。(A1)の空気中での熱減量開
始温度は203℃であった。
【0097】比較製造例1 攪拌機及び温度計を取り付けた耐圧反応容器にジラウリ
ルメチルアミン367部とイソプロパノール300部を
加えて攪拌しながら反応容器の温度を80℃に保ち、メ
チルクロライド60部を1時間かけて徐々に滴下後、同
温度で4時間熟成した。イソプロパノールを留去し、ジ
ラウリルジメチルアンモニウムクロライドを得た。この
ものの空気中での熱減量開始温度は180℃であった。
【0098】<帯電防止剤(B)の製造> 製造例3 耐圧反応容器に、ε−カプロラクタム105部、テレフ
タル酸19.4部、酸化防止剤(商品名:「イルガノッ
クス1010」、チバガイギー社製)0.3部、水6部
及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(A1)
(空気中での熱減量開始温度250℃)2部を仕込み、
窒素置換後、220℃で加圧密閉下4時間加熱撹拌し、
Mn1,000、酸価110の両末端にカルボキシル基
を有するポリアミドオリゴマーを117部得た。次にM
n2,000のビスフェノールAのエチレンオキサイド
付加物230部及び酢酸ジルコニル0.5部を加え、2
45℃、1mmHg以下の減圧下の条件で5時間重合
し、粘稠なポリマー得た。このポリマーをベルト上にス
トランド状で取り出し、ペレタイズして本発明の帯電防
止剤(B1)を得た。このものの還元粘度は2.05
(0.5重量%m−クレゾール溶液、25℃)であっ
た。
【0099】製造例4 耐圧反応容器に、ε−カプロラクタム105部、テレフ
タル酸19.4部、酸化防止剤(商品名:「イルガノッ
クス1010」、チバガイギー社製)0.3部及び水6
部を仕込み、窒素置換後、220℃で加圧密閉下4時間
加熱撹拌し、Mn1,000、酸価110の両末端にカ
ルボキシル基を有するポリアミドオリゴマーを115部
得た。次にMn2,000のビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物230部、アニオン性界面活性剤
(A1)2部及び酢酸ジルコニル0.5部を加え、2
45℃、1mmHg以下の減圧下の条件で5時間重合
し、粘稠なポリマー得た。このポリマーをベルト上にス
トランド状で取り出し、ペレタイズして本発明の帯電防
止剤(B2)を得た。このものの還元粘度は2.03
(0.5重量%m−クレゾール溶液、25℃)であっ
た。
【0100】製造例5 製造例3において(A1)に代えてカチオン性界面活
性剤(A2)2部を用いた以外は製造例3と同様の操
作を行い、本発明の帯電防止剤(B3)を得た。このも
のの還元粘度は、2.00であった。
【0101】製造例6 耐圧反応容器に、ε−カプロラクタム82.3部、テレ
フタル酸22.0部、酸化防止剤(商品名:「イルガノ
ックス1010」、チバガイギー社製)0.3部、(A
1)5部及び水4部を仕込み、窒素置換後、220℃
で加圧密閉下4時間加熱撹拌し、Mn1,500、酸価
75の両末端にカルボキシル基を有するポリアミドオリ
ゴマーを112部得た。次にMn700のビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加物102部及び酢酸ジル
コニル0.5部を加え、245℃、1mmHg以下の減
圧下の条件で5時間重合し、粘稠なポリマー得た。この
ポリマーをベルト上にストランド状で取り出し、ペレタ
イズして本発明の帯電防止剤(B4)を得た。このもの
の還元粘度は2.02であった。
【0102】製造例7 製造例6において(A1)に代えてカチオン性界面活
性剤(A2)2部を用いた以外は製造例6と同様の操
作を行い、本発明の帯電防止剤(B5)を得た。このも
のの還元粘度は、2.00であった。
【0103】<比較の帯電防止剤の製造> 比較製造例2 製造例3において(A1)を使用しない以外は製造例
3と同様の操作を行い、比較の帯電防止剤1を得た。
【0104】比較製造例3 製造例3において(A1)に代えて塩化カリウム10
部を用いた以外は製造例3と同様の操作を行い、比較の
帯電防止剤2を得た。
【0105】比較製造例4 製造例3において(A1)に代えてジラウリルジメチ
ルアンモニウムクロライド2部を用いた以外は製造例3
と同様の操作を行い、比較の帯電防止剤3を得た。
【0106】比較製造例5 製造例4において(A1)を使用しない以外は製造例
4と同様の操作を行い、比較の帯電防止剤4を得た。
【0107】比較製造例6 製造例6において(A1)を使用しない以外は製造例
6と同様の操作を行い、比較の帯電防止剤5を得た。
【0108】<相溶化剤(D)の製造> 製造例8 スチレン67部、アクリロニトリル23部、無水マレイ
ン酸10部からなる単量体混合物をDMF中で溶液重合
した後、未反応の単量体及びDMFを留去して変性ビニ
ル重合体(D1)を調製した。
【0109】製造例9 熱減成法で得られたMn12,000、密度0.89の
低分子量ポリプロピレン95部と無水マレイン酸5部を
窒素下180℃で溶融し、ついでこれにジクミルパーオ
キサイド1.5部を溶解したキシレン50%溶液を15
分かけて滴下し、その後1時間反応を行った後、キシレ
ンを留去して酸変性低分子量ポリプロピレン(D2)を
得た。
【0110】製造例10 熱減成法で得られたMn3,000、密度0.93の低
分子量ポリエチレン38部と無水マレイン酸2部とキシ
レン60部とを窒素下140℃、キシレン環流下で溶解
し、ついでこれにジ−ターシャリブチルパーオキサイド
0.3部を溶解したキシレン50%溶液を15分かけて
滴下し、その後2時間反応を行った後、キシレンを留去
して酸変性低分子量ポリエチレン(D3)を得た。
【0111】実施例1〜16 表1に示す割合の(B)〜(D)の各成分をヘンシェル
ミキサーにて3分間ブレンドした後、ベント付き二軸押
出機にて230℃((C1)、(C1)、(C2
)、(C3)、(C2)、(C5)、(C4
)及び(C4)使用の場合)または、180℃
((C5)使用の場合)、100rpm、滞留時間5
分の条件で溶融混練し、本発明の樹脂組成物を得た。
【0112】
【表1】
【0113】(C1);アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体〔商品名「ABS10」、テクノ
ポリマー(株)製〕 (C1);ポリカーボネート樹脂/アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体アロイ〔商品名「マル
チロンT−3000」、帝人化成(株)製〕 (C2);ポリメタクリル酸メチル〔商品名「アクリ
ペットVH」、三菱レイヨン(株)製〕 (C2);ポリメタクリル酸メチル/スチレン共重合
体〔商品名「エスチレンMS−600」、新日鐵化学
(株)製〕 (C3);ポリブチレンテレフタレート〔商品名「ジ
ュラネックス2000」ポリプラスチックス(株)製〕 (C4);ナイロン6〔商品名「ウベナイロン101
3B」、宇部興産(株)製〕 (C4);ナイロン12〔商品名「ウベナイロン30
24U」、宇部興産(株)製〕 (C5);ポリプロピレン〔商品名「J609H」グ
ランドポリマー(株)製〕 (C5);ポリエチレン〔商品名「J−REX6
9」、日本ポリオレフィン(株)製〕
【0114】比較例1〜18 比較の帯電防止剤1〜5を用いる以外は実施例1〜16
と同様にして表2に示す割合の比較の帯電防止剤、
(A)、(C)及び(D)の各成分を混練し、比較のた
めの樹脂組成物を得た。
【0115】
【表2】
【0116】<評価>本発明の樹脂組成物及び比較の樹
脂組成物について、射出成形機を用い、シリンダー温度
230℃[(C1)、(C1)、(C2)、(C
3)、(C2)、(C5)、(C4)及び(C
4)使用の場合]あるいは、180℃[(C5)使
用の場合]の条件で100mm×100mm×2mmの
成形片を作成し、下記の試験法によって諸物性を測定し
た。結果を表3に示す。
【0117】表面固有抵抗値:超絶縁計(東亜電波製)
により以下の測定条件で測定した。 (a)成形後、角試験片を洗剤(ママレモン;ライオン
(株)製)1%水溶液で洗浄処理後(約20℃、1分間
浸漬後、2分間手でこすり洗う。)、5分間、約20℃
の水道水で流水洗浄し、ついでイオン交換水50ml2
0℃で洗った後、減圧乾燥器で70℃、減圧度1.3k
Pa以下、2時間減圧乾燥してから表面の水分を乾燥除
去してから23℃湿度50%R H雰囲気下に24
時間放置した後、同温度同湿度で測定した。 (b)成形後、角試験片を50℃温水に72時間浸漬し
た後、角試験片を洗剤(ママレモン;ライオン(株)
製)1%水溶液で洗浄処理(約20℃、1分間浸漬後、
2分間手でこすり洗う。)し、5分間約20℃の水道水
で流水洗浄し、ついでイオン交換水50ml(約20
℃)で洗った後、 減圧乾燥器で70℃、減圧度
1.3kPa以下、2時間減圧乾燥してか ら23
℃湿度50%RH雰囲気下に24時間放置した後、同温
度同湿度 で測定した 。なお、表3に記載し
た値中aEbは、a×10bを表す(例えば、8E10
は8×1010を表す。)。
【0118】耐水性:成形品を50℃温水に72時間浸
漬後、その表面を目視観察し、以下の基準で評価した。 ○;変化なし ×;表面肌荒れあり
【0119】
【表3】
【0120】
【発明の効果】本発明のイオン性界面活性剤の存在下で
重合し得られた重合体を使用した樹脂組成物は、従来の
界面活性剤を帯電防止剤作成後に添加したものや無機塩
存在下で重合して得られた帯電防止剤を使用した樹脂組
成物に比べ、該樹脂組成物からなる成形物を長時間温水
に浸漬しても帯電防止性の低下や成形物表面の外観劣化
を起こさず、耐水性に非常に優れている。従って、本発
明の帯電防止剤は、特に耐水性を要する用途でのプラス
チック用帯電防止剤として有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/02 C08L 67/02 71/02 71/02 77/06 77/06 77/12 77/12 C09K 3/16 106 C09K 3/16 106 Fターム(参考) 4F071 AA14 AA22 AA24 AA26 AA31 AA40 AA43 AA50 AA51 AA53 AA54 AA67 AF37 AF38 BA01 BB02 BB03 BB05 BB06 BB09 BC07 4J001 DA02 DA04 DB04 DC03 DC05 DC12 DC23 DC24 DC25 DC26 EB05 EB06 EB07 EB08 EB09 EB10 EB14 EB15 EB34 EB35 EB36 EB37 EB44 EB46 EC03 EC05 EC06 EC07 EC08 EC09 EC14 EC24 EC44 EC56 FA01 FB03 FB05 GA12 JB39 JC01 4J002 BB001 BB203 BC021 BD032 BD122 BG001 CB001 CF001 CF102 CG002 CK022 CL001 CL082 CL092 CP032 4J029 AA03 AB05 AC02 AE18 BA01 BB03 BF25 BF26 BF28 CA02 CA03 CA04 CA05 CA06 CB03 CB04 CB05 CB06 CB07 CC05 CD03 HA01 HB01 JB17 JC37 JC58 JD06 KE05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中での熱減量開始温度が200℃以
    上であるイオン性界面活性剤(A)の存在下に製造され
    たポリエーテルエステル、ポリエーテルアミドおよびポ
    リエーテルエステルアミドからなる群から選ばれる1種
    以上の重合体(B)からなる帯電防止剤。
  2. 【請求項2】 (B)が、ポリオキシアルキレン基を有
    するジオール(a)及び/又はジアミン(b)並びに1
    分子中に少なくとも2個のカルボキシル基を有する縮合
    重合体(c)を(A)の存在下に重合して得られる重合
    体である請求項1記載の帯電防止剤。
  3. 【請求項3】 (c)が(A)の存在下に製造された縮
    合重合体である請求項2記載の帯電防止剤。
  4. 【請求項4】 (A)が、カルボン酸塩、硫酸エステル
    塩、スルホン酸塩、及びリン酸エステル塩からなる群よ
    り選ばれる少なくとも1種のアニオン界面活性剤(A
    1)である請求項1〜3のいずれか記載の帯電防止剤。
  5. 【請求項5】 (A)が、第4級アンモニウム塩及び/
    又はホスホニウム塩からなるカチオン界面活性剤(A
    2)である請求項1〜3のいずれか記載の帯電防止剤。
  6. 【請求項6】 (A2)を構成するアニオンのHame
    ttの酸度関数(−H0)が、少なくとも12である請
    求項5記載の帯電防止剤。
  7. 【請求項7】 (A2)を構成するアニオンが、プロト
    ン酸とルイス酸との組み合わせからなる超強酸の共役塩
    基である請求項5又は6記載の帯電防止剤。
  8. 【請求項8】 (B)の還元粘度が、0.5〜4.0
    (0.5重量%m−クレゾール溶液、25℃)である請
    求項1〜7のいずれかに記載の帯電防止剤。
  9. 【請求項9】 (c)が、両末端にカルボキシル基を有
    するポリアミド(イミド)及び/又はポリエステルであ
    る請求項1〜8のいずれかに記載の帯電防止剤。
  10. 【請求項10】 (a)が、数平均分子量300〜3,
    000のビスフェノールAエチレンオキシド付加物であ
    り、かつ、(c)が、両末端にカルボキシル基を有する
    数平均分子量500〜5,000のポリアミドである請
    求項1〜9のいずれかに記載の帯電防止剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の帯
    電防止剤と熱可塑性樹脂(C)とを含有してなる樹脂組
    成物。
  12. 【請求項12】 (C)が、ポリエステル樹脂(C
    3)、ポリアミド樹脂(C4)及びポリアセタール樹脂
    (C6)からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可
    塑性樹脂とポリオレフィン樹脂(C5)との混合物であ
    る請求項11記載の樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の樹脂組成
    物に、極性基及び/又はポリオキシアルキレン基を有す
    る相溶化剤(D)をさらに含有してなる樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 請求項11〜13のいずれかに記載の
    樹脂組成物が所望の形状に成形されてなる成形品。
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