JP2002145839A - β−ヒドロキシアルキルアミド類、それらの製造方法及びそれらの用途 - Google Patents
β−ヒドロキシアルキルアミド類、それらの製造方法及びそれらの用途Info
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Abstract
対応するそれらの製造方法を提供する。 【解決手段】下記一般式Iを有するβ-ヒドロキシアル
キルアミドである。 【化10】 ここで、R1はH又は直鎖又は枝をもつ炭素数1から炭素
数10のアルキルであり、R2は直鎖又は枝をもつ炭素
数1から炭素数5のアルキルである。対応するカルボン
酸誘導体とアルカノールアミンの反応により製造され、
ポリエステル類やアクリレート類を有する粉体塗料用の
架橋剤などとして利用される。
Description
キシアルキルアミド類、それらの製造方法及び用途に関
する。
体及びポリマー類のための架橋剤類として大変重要であ
る。従来からβ-ヒドロキシアルキルアミド類は塩基性
触媒類の存在下でβ-アルカノールアミン類によるアル
キルエステル類のアミノリシスにより製造されている。
そのβ-ヒドロキシアルキルアミド類は溶媒中での結晶
化によるか又は、特に固体状のβ-ヒドロキシアルキル
アミド類による、スラリープロセスによる溶媒の使用無
しで単離され精製される。このような形式のプロセス
は、US5,101,073及びEP0,473,38
0B1に記述されている。このスラリープロセスでは、
望ましいβ-ヒドロキシアルキルアミドが限定された温
度範囲中に調節されることにより溶融物から沈殿され且
つその後溶融物が結晶化するという事実の結果として、
β-ヒドロキシアルキルアミド類の製造中に起こる平行
反応が望ましい最終生成物の方向にシフトするという事
実に基づいている。この方法の欠点はアルキルエステル
とβ-ヒドロキシアルキルアミドの等モル量の使用であ
る。
製造方法はDE19,823,925に記述されてい
る。この方法において、前記エステルは塩基性触媒の存
在下でアルカノールアミン類により溶媒の使用無しで反
応されている。
び架橋剤(硬化剤)としてのβ-ヒドロキシアルキルア
ミド類を含む粉体塗料を記述している。良好な特性を有
する塗料が前記文献に記述された明確な記述により製造
される。
ミド類の主要な重要性のため、特にEP-A-322,8
34に開示されているポリエステル粉体塗料類のための
架橋剤として、近年、新規かつ革新的なβ-ヒドロキシ
アルキルアミド類への多大な興味が寄せられている。
いて本発明の目的は、新規な従来知られていなかったβ
-ヒドロキシアルキルアミド類及び対応するそれらの製
造方法を提供することである。
載の特徴点を備えたβ-ヒドロキシアルキルアミド類の
発明及び請求項4記載の特徴点を備えた工業的製造方法
の発明により達成される。また、他の従属項はそれらの
発明の有利な改良点を記述している。この発明により請
求されたβ-ヒドロキシアルキルアミド類の用途は請求
項11から14の特徴点により記述される。
有するβ-ヒドロキシアルキルアミドである。
素数1から炭素数10のアルキルであり、R2は直鎖又は
枝をもつ炭素数1から炭素数5のアルキルである。
β-ヒドロキシアルキルアミドにおいて、前記R1がH、
t-ブチル、i-プロピル又はペンチルであり、CO基に
対してパラ位に配置されていることを特徴とするβ-ヒ
ドロキシアルキルアミドである。
β-ヒドロキシアルキルアミドにおいて、前記R1がHで
あり、かつ前記R2がCH3であることを特徴とするβ-
ヒドロキシアルキルアミドである。
ずれか一項に記載のβ-ヒドロキシアルキルアミドの製
造方法において、下記一般式IIを有するカルボン酸誘
導体が下記一般式IIIを有するアルカノールアミンに
より反応されることを特徴とするβ-ヒドロキシアルキ
ルアミドの製造方法である。
R4は炭素数1から炭素数5の直鎖アルキル)であり、
かつ、R1及びR2は前記一般式I及び前記一般式IIの
定義に同じ。
造方法において、前記R3がハロゲンである前記一般式
IIを有するカルボン酸誘導体が前記一般式IIIを有
するアルカノールアミンと−10℃〜25℃の温度範囲
内で反応されることを特徴とするβ-ヒドロキシアルキ
ルアミドの製造方法である。
造方法において、前記カルボン酸誘導体として塩化ベン
ゾイルが、かつ、前記アルカノールアミンとしてジイソ
プロパノールアミンが用いられることを特徴とする製造
方法である。
造方法において、前記R3がOR4(R4は上記に同じ)
である前記一般式IIを有するカルボン酸誘導体が前記
一般式IIIを有するアルカノールアミンと25℃から
150℃の温度範囲内で反応されることを特徴とするβ
-ヒドロキシアルキルアミドの製造方法である。
ずれか一項に記載の製造方法において、前記一般式II
を有するカルボン酸誘導体及び前記一般式IIIを有す
るアルカノールアミンが溶媒中で有効な(Kraftigem)
攪拌またはかき混ぜにより反応されることを特徴とする
β-ヒドロキシアルキルアミドの製造方法である。
ずれか一項に記載の製造方法において、前記溶媒として
ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水
素類及び/又はエーテルが用いられることを特徴とする
β-ヒドロキシアルキルアミドの製造方法である。
いずれか一項に記載の製造方法において、前記アルカノ
ールアミンは最初に存在され、かつ、前記カルボン酸誘
導体は有効な攪拌又はかき混ぜ下で追加されることを特
徴とするβ-ヒドロキシアルキルアミドの製造方法であ
る。
いずれか一項に記載のβ−ヒドロキシアルキルアミドの
ポリマー類のための架橋剤としての利用である。
いずれか一項に記載のβ−ヒドロキシアルキルアミドの
粉体塗料のための架橋剤としての利用である。
載の利用において、ポリエステル粉体塗料のための架橋
剤として使用されることを特徴とするβ-ヒドロキシア
ルキルアミドの利用である。
の利用において、前記架橋剤は前記β−ヒドロキシアル
キルアミド及び他の架橋剤の混合物であり、該他の架橋
剤はβ−ヒドロキシアルキルアミド類及び/又はエポキ
シ類から選ばれたことを特徴とするβ-ヒドロキシアル
キルアミドの利用である。
キルアミドは下記一般式Iにより定義される。
は直鎖又は枝をもつ炭素数1から炭素数10のアルキル
である。R2は直鎖又は枝をもつ炭素数1から炭素数5の
アルキルである。
キルアミド類はOH基に隣接される置換された炭素原子
により特に特徴つけられる。本発明により請求されたβ
−ヒドロキシアルキルアミド類では、R2基はこの位置
に配置される。
R1基がH、第3級ブチル、i-プロピル又はペンチルで
あり、CO基に対してパラ位に配置されていることが好
ましい。
が水素原子であり、かつ前記R2基がメチルであるとい
う事実により特徴つけられる。
は下記一般式IIを有するカルボン酸誘導体を下記一般
式IIIを有するアルカノールアミンにより反応させる
ことにより製造することができる。
前記一般式IIの記載の定義に同じである。R3基は好
ましくは塩素であるハロゲン又はOR4基である。ここ
でOR 4基が選択された場合、R4は炭素数1から炭素数
5の直鎖アルキルであり、好ましくは、−CH3基であ
る。
の反応は好ましくは溶液中で行われる。好ましい溶媒
は、ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭
化水素を包含するがこれらに限定されるものではない。
ジエチルエーテルのようなエーテル類又は上に記載した
溶媒類の混合物も好適である。
的な特徴は一般式IIを有するカルボン酸誘導体及び一
般式IIIを有するアルカノールアミンが有効な攪拌又
はかき混ぜを伴って反応されるということである。その
際、アルカノールアミンは好ましくは最初に存在し、そ
してカルボン酸誘導体がその後有効な攪拌又はかき混ぜ
下で滴下により加えられる。
は−10℃から25℃、好ましくは0℃〜10℃温度範
囲内で行われる。反応時間は通常0.5時間から5時間
である。反応時間の2時間は最も優位である。
体としてエステル類(R3=OR4)が用いられる場合に
は、反応温度はRT(室温)から150℃までの範囲内
である。
マー類の架橋剤として特に好ましい。β−ヒドロキシア
ルキルアミドはポリマーとしてのポリエステル類又はア
クリレート類を有する粉体塗料の架橋剤として特に好ま
しい。
アミドはEP−A−322A34に引用されているβ−
ヒドロキシアルキルアミド類に類似の架橋剤(硬化剤)
として用いることができる。その発明で教授されるβ−
ヒドロキシアルキルアミド類は他の硬化剤と組み合わせ
て使用されることができる。この使用の一例はスイスの
Domat/Emsに所在するEMS-CHEMIE A
G社によりPRIMID(登録商標)の商品名で販売さ
れている硬化剤である。PRIMID(登録商標)は
N,N,N´,N´2−ヒドロキシエチルアジパミドで
ある。
がHであり、R2がCH3である製造の一例を参照して本
発明をより詳細に説明する。 (製造例)44.16g(0.32モル)の無水K2CO3、42.56
g(0.32モル)のジイソプロパノールアミン、160mlの
水及び160mlのジエチルエーテルを1リットルの攪拌
機、漏斗、温度計及び還流冷却器を備えた四つ首丸底フ
ラスコ中に用意する。漏斗を使用して、44.96g(0.32
モル)の塩化ベンゾイルを160mlのトルエン中に添加
し、そして溶解する。それからこの溶液は反応フラスコ
へ2時間以上かけて激しい攪拌又はかき混ぜを行いなが
ら滴下される。滴下中、反応混合物の温度は0℃と5℃の
間に保たれる。滴下後、攪拌は0℃から5℃でさらに30分
続けられる。それから氷浴が取り除かれ、更に混合物は
室温で50分間攪拌又はかき混ぜられる。
れ、35mlのトルエンで2回、それから30mlのジエチレン
エーテルで3回洗浄され、その後減圧下に50℃で乾燥さ
れる。乾燥未精製の生成物(74.28g)はベンゼン(25
%溶液)中で沸騰され、不溶部分は濾過され、そして生
成物は室温で結晶化される。濾過及び乾燥後、103℃に
融点を有する51.80g(68%)のN,N-ビス-(ヒドロキシ
イソプロピル)-ベンズアミドが得られる。
=8.02%、N=5.91%、O=20.25% 測定値:C=66.25%、H=8.09%、N=5.83%、O=19.8
3%
新規なβ-ヒドロキシアルキルアミド類及びそれらの製
造方法を提供するができる。
Claims (14)
- 【請求項1】下記一般式Iを有するβ-ヒドロキシアル
キルアミド。 【化1】 ここで、R1はH又は直鎖又は枝をもつ炭素数1から炭素
数10のアルキルであり、R2は直鎖又は枝をもつ炭素
数1から炭素数5のアルキルである。 - 【請求項2】請求項1に記載のβ-ヒドロキシアルキル
アミドにおいて、前記R1がH、t-ブチル、i-プロピ
ル又はペンチルであり、CO基に対してパラ位に配置さ
れていることを特徴とするβ-ヒドロキシアルキルアミ
ド。 - 【請求項3】請求項2に記載のβ-ヒドロキシアルキル
アミドにおいて、前記R1がHであり、かつ前記R2がC
H3であることを特徴とするβ-ヒドロキシアルキルアミ
ド。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか一項に記載のβ-
ヒドロキシアルキルアミドの製造方法において、下記一
般式IIを有するカルボン酸誘導体が下記一般式III
を有するアルカノールアミンにより反応されることを特
徴とするβ-ヒドロキシアルキルアミドの製造方法。 【化2】 【化3】 ここで、R3はハロゲン又はOR4(ここでR4は炭素数
1から炭素数5の直鎖アルキル)であり、かつ、R1及
びR2は前記一般式I及び前記一般式IIの定義に同
じ。 - 【請求項5】請求項4記載の製造方法において、前記R
3がハロゲンである前記一般式IIを有するカルボン酸
誘導体が前記一般式IIIを有するアルカノールアミン
と−10℃〜25℃の温度範囲内で反応されることを特
徴とするβ-ヒドロキシアルキルアミドの製造方法。 - 【請求項6】請求項5記載の製造方法において、前記カ
ルボン酸誘導体として塩化ベンゾイルが、かつ、前記ア
ルカノールアミンとしてジイソプロパノールアミンが用
いられることを特徴とするβ-ヒドロキシアルキルアミ
ドの製造方法。 - 【請求項7】請求項4記載の製造方法において、前記R
3がOR4(R4は上記に同じ)である前記一般式IIを
有するカルボン酸誘導体が前記一般式IIIを有するア
ルカノールアミンと25℃から150℃の温度範囲内で
反応されることを特徴とするβ-ヒドロキシアルキルア
ミドの製造方法。 - 【請求項8】請求項4〜7のいずれか一項に記載の製造
方法において、前記一般式IIを有するカルボン酸誘導
体及び前記一般式IIIを有するアルカノールアミンが
溶媒中で有効な攪拌またはかき混ぜにより反応されるこ
とを特徴とするβ-ヒドロキシアルキルアミドの製造方
法。 - 【請求項9】請求項4〜8のいずれか一項に記載の製造
方法において、前記溶媒としてベンゼン、トルエン又は
キシレンのような芳香族炭化水素類及び/又はエーテル
が用いられることを特徴とするβ-ヒドロキシアルキル
アミドの製造方法。 - 【請求項10】請求項4〜9のいずれか一項に記載の製
造方法において、前記アルカノールアミンは最初に存在
され、かつ、前記カルボン酸誘導体は有効な攪拌又はか
き混ぜ下で追加されることを特徴とするβ-ヒドロキシ
アルキルアミドの製造方法。 - 【請求項11】請求項1〜3のいずれか一項に記載のβ
−ヒドロキシアルキルアミドのポリマー類のための架橋
剤としての利用。 - 【請求項12】請求項1〜3のいずれか一項に記載のβ
−ヒドロキシアルキルアミドの粉体塗料のための架橋剤
としての利用。 - 【請求項13】請求項12に記載の利用において、ポリ
エステル粉体塗料のための架橋剤として使用されること
を特徴とするβ-ヒドロキシアルキルアミドの利用。 - 【請求項14】請求項11記載の利用において、前記架
橋剤は前記β−ヒドロキシアルキルアミド及び他の架橋
剤の混合物であり、該他の架橋剤はβ−ヒドロキシアル
キルアミド類及び/又はエポキシ類から選ばれたことを
特徴とするβ-ヒドロキシアルキルアミドの利用。
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