JP2002144954A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2002144954A
JP2002144954A JP2000344747A JP2000344747A JP2002144954A JP 2002144954 A JP2002144954 A JP 2002144954A JP 2000344747 A JP2000344747 A JP 2000344747A JP 2000344747 A JP2000344747 A JP 2000344747A JP 2002144954 A JP2002144954 A JP 2002144954A
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seal rib
lamp
sub
rib
packing
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Yuichi Murakami
友一 村上
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 灯具ボディの背面にシールリブを有し、車体
側に設けたパッキンに当該シールリブを当接して、車体
に設けた取付用開口を防水する構造の灯具における防水
性を向上する。 【解決手段】 灯具ボディ1の背面に設けたシールリブ
6は、灯具CLを取着するための取付用開口11を設け
た車体10に対してほぼ垂直方向に立設されたメインシ
ールリブ6Aと、メインシールリブ6Aの下側領域に設
けられ、かつその先端が下方に向けられたサブシールリ
ブ6Bとを備えた構成とする。灯具の背面にまで浸入し
た水はサブシールリブ6Bの傾斜に沿って下方に向けら
れるため、サブシールリブ6Bとパッキン13との密接
部分から内部に向けて水が浸入され難くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の車両に用
いられる車両用灯具に関し、特に車体に設けられた取付
用開口を利用して灯具を取着する一方で、取付用開口に
おける車体内部の防水性を確保した車両用灯具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用灯具では、車体に灯具
を取着する際に、車体に取付用開口を設け、この取付用
開口の外面側から灯具を車体に取り付けるとともに、灯
具に接続される電気配線を前記取付用開口を通して車体
内部に引き込み、車載電源に接続する構造がとられてい
る。このような灯具の取着構造において、前記した取付
用開口が自動車の車室において開口されている場合に
は、当該取付用開口を通して車室外の雨、汚水等が車室
内に浸入されるおそれが生じるため、当該取付用開口を
防水するための構造が必要になる。
【0003】図6(a)はこのような防水構造を備えた
従来の車両用灯具の一部の概略断面図である。同図にお
いて、車体パネル110には取付用開口111が設けら
れており、この取付用開口111を覆うように車体パネ
ルの外面に灯具LAMPが図外のネジ等によって取着さ
れている。前記灯具LAMPは、灯具ボディ101とレ
ンズ104とで灯室102を構成し、当該灯室102内
に電球ソケット105により電球103が支持されてい
る。また、前記灯具ボディ101の開口縁部にはシール
溝101aが形成されており、前記レンズ104は前記
シール溝101aにおいて接着剤により固定されてい
る。そして、前記したような防水を行うために、前記車
体パネル110の外面には前記取付用開口111の周囲
にわたってパッキン113が配設されており、また灯具
ボディ101の前記シール溝101aの背面部には前記
取付用開口111の全周にわたってシールリブ106が
立設されている。このシールリブ106は、灯具LAM
Pを車体パネル110に取着した状態では、シールリブ
106の先端部がパッキン113に当接されてパッキン
113を変形しながら密接されるため、この密接構造に
よって取付用開口111をその周囲において封止し、防
水性を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この防
水構造では、雨水や汚水が灯具ボディ101と車体パネ
ル110との間に浸入し、シールリブ106に投射され
たような場合には、その水勢によってシールリブ106
とパッキン113との間から洩れ込むことがあり、防水
性が低下し易いという問題がある。すなわち、図6
(a)に示したように、灯具ボディ101の開口縁に沿
って設けたシール溝101aの背面部にシールリブ10
6を配置した場合には、灯具LAMPの前面領域で水の
浸入を防止することができるため、比較的良好な防水性
を得ることは可能である。しかしながら、図6(b)に
示すように、設計上の理由で灯具ボディ101にシール
溝を設けておらず、そのためにレンズ104を灯具ボデ
ィ101に対して溶着により一体化している灯具では、
シールリブ106が外部から露見されることがないよう
に、シールリブ106を灯具ボディ101の背面側の領
域に形成している。そのため、灯具ボディ101と車体
パネル110の間を通して水が灯具ボディ101の背面
領域にまで浸入され易くなり、特に浸入されてきた水流
は勢いよくシールリブ106に衝突されるため、この水
流の勢いによってシールリブ106での前記したような
防水性が低下するという問題が生じることになる。例え
ば、図7(a)に破線矢印で示すように、水流はシール
リブ106に沿う方向に流れるようになり、その水勢に
よってシールリブ106とパッキン113との密接領域
に浸入し、防水性を低下してしまうことになる。
【0005】この問題を解決するために、従来では、図
7(b)に示すように、シールリブを内周側に位置する
メインシールリブ106Aと、その外側を取り囲むサブ
シールリブ106Bとで二重構造としたものが提案され
ている。このような二重構造とすることで、少なくとも
外側のサブシールリブ106Bによって水勢を緩和する
ことが可能になり、内側のメインシールリブ106Aに
よる防水効果を高めることが考えられる。しかしがら、
本発明者の検討によると、実際にこのような二重構造の
シールリブを採用した場合においても、期待するほど防
水効果が向上していないことが確認された。その理由と
して、このようなシールリブの二重構造においても、外
側のサブシールリブ106Bはメインシールリブ106
Aと平行に形成されている。そのため、サブシールリブ
106Bにおいても、図7(a)に示したと同様に、浸
入してきた水の水勢による防水性の低下が生じることは
避けられない。そして、サブシールリブ106Bの内側
に浸入した水は、メインシールリブ106Aとの間の隙
間内に滞留し、メインシールリブ106Aとパッキン1
13との隙間を通して時間の経過とともに徐々に内部に
まで浸入され、あるいは、自動車の走行に伴って発生す
る負圧等により一気に内部にまで浸入されることにな
る。なお、本発明者によれば、このような防水性の低下
は、特に灯具の下部領域のシールリブにおいて顕著であ
ることも確認されている。
【0006】本発明の目的は、このような問題に鑑み、
シールリブにおける防水性を高めた車両用灯具を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用灯具は、
灯具ボディに設けられて車体のパッキンの表面に当接さ
れて取付用開口の外周に沿った領域を防水するためのシ
ールリブは、車体面に対してほぼ垂直方向に立設された
メインシールリブと、メインシールリブの外側に設けら
れ、かつその先端部が前記メインシールリブから離れる
方向に向けられたサブシールリブとを備えることを特徴
とする。ここで、前記メインシールリブとサブシールリ
ブは基端部が接触され、あるいは一体化された構成とし
てもよい。また、灯具を構成する灯具ボディとレンズは
溶着されており、シールリブは前記灯具ボディの背面に
形成されている灯具に適用することが好ましい。
【0008】本発明によれば、灯具のシールリブまで浸
入してきた水はサブシールリブに接触され、サブシール
リブに沿って流れるが、サブシールリブは先端が外方に
向けて傾斜された状態にあるため、水の流れはサブシー
ルリブの傾斜に沿って外方に向けられ、サブシールリブ
とパッキンとの密接部分から内部に向けて水が浸入され
難くなる。また、仮に傾斜状態のサブシールリブとパッ
キンとの間から水が浸入され、メインシールリブとの間
隙内に滞留された場合でも、滞留された水はサブシール
リブの外方に向けられている先端部の領域に滞留される
ため、時間の経過とともにパッキンとの間から外部に排
出されることになり、滞留された水が、メインシールリ
ブとパッキンとの密接部分を通して取付用開口から車室
内側に洩れ込むようなこともない。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明を自動車のテールラン
プ、ここではテール&ストップランプ、バックアップラ
ンプ、ターンシグナルランプを一体化した複合型(コン
ビネーション)灯具に適用した実施形態の一部を破断し
た正面方向から見た斜視図である。また、図2は同灯具
を背面側から見た斜視図である。これらの図において、
前記複合型灯具CLは、一体に樹脂成形された灯具ボデ
ィ1の内部を隔壁1aによって4つの灯室2a〜2dに
区画するとともに、各灯室2〜2d内には所要のバルブ
(電球)3a〜3dを配置し、それぞれ前記したテール
&ストップランプT&SL、バックアップランプBU
L、ターンシグナルランプTSLを構成している。ここ
では、灯具ボディを上中下の三段に区画し、上下にテー
ル&ストップランプT&SLを配置し、中段を左右に区
画し、一方にバックアップランプBULを、他方にター
ンシグナルランプTSLを配置している。また、前記灯
具ボディ1の前面開口には、各ランプに対応する色のレ
ンズを一体化したレンズ4を、その周縁4aにおいて溶
着により気密状態を保って取着している。ここで、各ラ
ンプの詳細についての説明は省略するが、図2に示され
るように、前記各ランプのバルブは、前記灯具ボディ1
の背面側から前記各灯室に挿通支持させた電球ソケット
5a〜5dにより支持されており、各電球ソケット5a
〜5dの背面部は、図示は省略するが自動車の車体電源
に接続される電気コードに設けられている外部コネクタ
が嵌合可能なコネクタとして構成され、前記灯具ボディ
1の背面側に露出されている。
【0010】また、前記灯具ボディ1の背面には、前記
各ランプの各電球ソケット5a〜5dを包囲するよう
に、背面方向から見て無端状をしたシールリブ6が一体
に立設されている。ここでは、前記シールリブ6は、前
記各電球ソケット5a〜5dを包囲する一方で、可及的
にその包囲面積が小さくなるように上下方向に長く、か
つ灯具ボディ1の下部領域に対応する辺部が水平方向に
向けられた多角形形状に近い形状に形成されている。ま
た、前記シールリブ6は、図3(a)に一部を拡大した
斜視図、図3(b)にそのAA線断面図を示すように、
前記したような無端状に形成されたメインシールリブ6
Aと、前記メインシールリブ6Aの下側領域においてメ
インシールリブ6Aよりも外周側、すなわち基端部がメ
インシールリブ6Aの基端部と一体で、かつ前記灯具ボ
ディ1の底面1aと滑らかに連続する状態に形成された
サブシールリブ6Bとで構成されている。そして、前記
メインシールリブ6Aは、前記灯具ボディ1の背面に対
して垂直方向に、すなわち、後述するように前記複合型
灯具CLを車体に取着する際の取着方向と平行な方向に
向けて突出されている。また、前記サブシールリブ6B
は、同図(a)のように、その先端が前記メインシール
リブ6Aに対して離れる方向、換言すれば灯具の下方に
向けて傾斜された状態に突出されている。そして、サブ
シールリブ6Bは、先端位置が前記メインシールリブ6
Aの先端位置よりも後方に向けて突出位置されることが
ないようにその突出長さが設定されている。なお、前記
灯具ボディ1の背面の、前記シールリブ6の内側領域及
び外側領域には、前記複合型灯具CLを車体パネルに取
着するための3本の埋め込みボルト7a〜7cが立設さ
れている。
【0011】一方、図2に示すように、前記複合型灯具
CLが取着される自動車の車体パネル10には、前記複
数の電球ソケット5a〜5bの背面部が挿通される取付
用開口11が形成されている。この取付用開口11は、
例えば乗用車のトランクルームに臨んで形成されてお
り、その開口寸法は前記複合型灯具CLに設けた前記シ
ールリブ6よりも小さい外形寸法に形成されている。ま
た、前記車体パネル10には、前記複合型灯具CLの背
面に設けた埋め込みボルト7a〜7cに対応する位置に
ボルト挿通穴12a〜12cが空けられるとともに、前
記取付用開口11の周囲にわたって防水用のパッキン1
3が貼り付けてある。前記パッキン13はゴムあるいは
柔軟な樹脂からなる板材で構成されており、少なくとも
前記取付用開口11よりも大きく形成されるとともに、
前記取付用開口11に対応する部分に挿通穴13aが開
口されている。また、この実施形態では、一部には前記
埋め込みボルト7cが挿通されるボルト挿通穴13bが
開口されている。
【0012】したがって、前記車体パネル10に前記複
合型灯具CLを取着する際には、図4に示す取着状態の
断面図を参照すると、複合型灯具CLに設けられている
複数のランプの各電球ソケット5a〜5dが車体パネル
10の取付用開口11内に位置されるように複合型灯具
CLを車体パネル10に対して位置合わせを行った上
で、複合型灯具CLをパッキン13の表面側に当接させ
ながら埋め込みボルト7a〜7cをボルト挿通穴12a
〜12cに挿通し、さらに車体パネル10の内面側から
各埋め込みボルト7a〜7cに対してナット14a,1
4b(14cは図示されない)を締結することにより行
う。そして、取付用開口11を通して車室内側に露出さ
れた各電球ソケット5a〜5cに対して、それぞれ図外
の外部コネクタを接続することで各ランプに対する通電
が可能になる。
【0013】このようにして取着された複合型灯具CL
では、前記埋め込みボルト7a〜7cに対するナット1
4の締結による生じる締結力により、図4(b)に一部
の拡大図を示すように、灯具ボディ1の背面に設けたシ
ールリブ6、特に灯具ボディ1の下部領域ではメインシ
ールリブ6Aとサブシールリブ6Bは共に対向配置され
ているパッキン13の表面に当接され、パッキン13の
表面を凹ませながら密接される。前記したようにメイン
シールリブ6Aは灯具ボディ1の背面に対してほぼ垂直
であるため、その先端はパッキン13の表面に対しても
垂直方向に当接される。また、サブシールリブ6Bは若
干下方に傾斜されているため、パッキン13の表面に対
しても若干下方を向いて当接される。
【0014】したがって、この防水構造では、図4
(a)及び(b)に破線の矢印で示すように、複合型灯
具CLの下面と車体パネル10との隙間を通して、雨水
や汚水が勢いよく灯具の背面側にまで浸入してくると、
これらの水は灯具ボディ1の底面1aに沿って流れ、さ
らにサブシールリブ6Bに沿って流れるようになり、こ
のときサブシールリブ6Bは先端が下方に向けて傾斜さ
れた状態にあるため、前記した水の流れはサブシールリ
ブ6Bの傾斜に沿って下方に向けられ、パッキン13の
下方に流れ込む状態となる。そのため、浸入してきた水
はサブシールリブ6Bとパッキン13との密接部分より
も上方に向けられることはなく、水がサブシールリブ6
B内に浸入され難くなる。因みに、図7(b)に示した
従来構造では、サブシールリブ106Bがほぼ水平方向
に向けられているため、浸入されてきた水はサブシール
リブ106Bに沿って流れた後、その先端部においてパ
ッキン113との密接部分に入り込み、内部に向けて浸
入され易くなる。
【0015】また、仮に傾斜状態のサブシールリブ6B
とパッキン13との間から水が浸入され、メインシール
リブ6Aとの間隙内に滞留されるような状況が生じた場
合でも、滞留された水はサブシールリブ6Bの下方に向
けられている先端部の領域に滞留されるため、時間の経
過とともにパッキン13との間から外部に排出されるこ
とになる。そのため、滞留された水が、経時的に、ある
いは自動車の走行に伴う負圧等によってメインシールリ
ブ6Aとパッキン13との密接部分を通して取付用開口
11から車室内側に洩れ込むようなこともない。
【0016】以上のように、水が浸入し易い灯具の下部
領域において、シールリブ6をメインシールリブ6Aと
サブシールリブ6Bとで二重構造にして防水性を高める
とともに、サブシールリブ6Bを下方に傾斜した構成と
することで、サブシールリブ6Bでの防水性を向上する
ことができ、シールリブ6の全体としての防水性を格段
に向上することが可能になる。また、前記実施形態で
は、サブシールリブ6Bの突出長さをメインシールリブ
6Aの突出長さよりも若干短くしているので、サブシー
ルリブ6Bにおけるパッキン13の変形度合いはメイン
シールリブ6Aにおける変形度合いよりも小さくなる。
そのため、サブシールリブ6Bでのパッキン13の変形
がメインシールリブ6Aでのパッキン13の変形に影響
を与えることは殆ど無く、メインシールリブ6Aにおけ
る防水性が低下することが防止される。さらに、この実
施形態では、複合型灯具CLを構成しているレンズ4を
灯具ボディ1に取着する構成として、灯具ボディ1には
シール溝を設けていない構成を採用し、そのためにシー
ルリブ6を灯具ボディ1の背面に配置することが要求さ
れているが、この場合でも前記したようなサブシールド
リブ6Bの働きによって防水性を向上することが可能に
なる。
【0017】また、前記実施形態では、メインシールリ
ブ6Aとサブシールリブ6Bの各基端部は一体状態に形
成しているので、単一構造のシールリブの場合に比較し
て、シールリブの外周寸法を大幅に増大することなく二
重構造のシールリブ構造が実現でき、小型の灯具への適
用も可能になる。また、同時にサブシールリブの下方へ
の傾斜角度が大きくでき、サブシールリブにおける防水
効果をさらに高めることが可能になる。
【0018】ここで、図5(a)に示すように、メイン
シールリブ6Aの基端部とサブシールリブ6Bの基端部
とを微小間隔で離した構造としてもよい。あるいは、図
5(b)に示すように、メインシールリブ6Aとサブシ
ールリブ6Bの基端部を所要の間隔で離して形成しても
よい。さらに、前記いずれの場合でも、メインシールリ
ブ6Aの機械的強度を高めるために、メインシールリブ
6Aの長さ方向の複数箇所に、図5(c)のように補強
リブ6aを形成してもよい。この補強リブ6aによって
メインシールリブ6Aの倒れが防止でき、パッキン13
に対する密接性が向上される。
【0019】ここで、前記実施形態では、メインシール
リブとサブシールリブの板厚が等しい場合を例示してい
るが、例えば、サブシールリブの板厚をメインシールリ
ブよりも薄くするようにしてもよい。これにより、サブ
シールリブにおいてパッキンの凹み幅を小さくし、サブ
シールリブでの防水性を高めることが可能になる。この
場合、両方のシールリブの板厚を共に薄くすると、機械
的な強度の点で問題が生じ易くなる。また、メインシー
ルリブでは経時的な防水性、外力に対する防水性を確保
する必要があり、板厚を低減することは難しい。あるい
は、メインシールリブ及びサブシールリブの先端部の断
面形状をテーパ状、あるいは曲面状に形成し、各シール
リブとパッキンとの密着面積を増大して防水性を高める
ことも可能である。
【0020】さらに、前記実施形態では、灯具の下側領
域においてシールリブをメインシールリブとサブシール
リブの二重構造とし、かつサブシールリブの先端を下方
に向けて傾斜した構成としているが、灯具の側部領域に
おいても防水性を高めることが要求される場合には、灯
具の側部領域のシールリブにおいてもメインシールリブ
とサブシールリブの二重構造としてもよい。この場合に
は、サブシールリブは、その先端がメインシールリブか
ら徐々に離れる状態に傾斜した構成とすることが好まし
い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、灯具ボデ
ィの背面に形成する防水のためのシールリブは、車体面
に対してほぼ垂直方向に立設されたメインシールリブ
と、メインシールリブの外側に設けられ、かつその先端
が前記メインシールリブから離れる方向に向けられたサ
ブシールリブとを備えた構成としているので、灯具のシ
ールリブまで浸入し、サブシールリブに沿って流れる水
はサブシールリブの傾斜に沿って外方に向けられるた
め、サブシールリブとパッキンとの密接部分から内部に
向けて水が浸入され難くなる。また、サブシールリブと
メインシールリブとの間隙内に水が浸入された場合で
も、浸入された水はサブシールリブの外方に向けられて
いる先端部の領域に滞留されるため、時間の経過ととも
にパッキンとの間から外部に排出されることになり、滞
留された水が、メインシールリブとパッキンとの密接部
分を通して取付用開口から車室内側に洩れ込むようなこ
ともない。これにより、防水効果の高い車両用灯具が実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の灯具を一部を破断して正面方向から見
た斜視図である。
【図2】図1の灯具を背面方向から見た斜視図であり、
併せて車体の一部の概略構成を示す図である。
【図3】図2の要部の拡大斜視図とそのAA線に沿う断
面図である。
【図4】図1の灯具を車体に取着した状態の断面図であ
る。
【図5】本発明にかかるシールリブの変形例の断面図で
ある。
【図6】従来の灯具の取付構造の異なる三つの例の断面
図である。
【図7】従来の問題点を説明するための一部の拡大断面
図である。
【符号の説明】
CL 複合型灯具 1 灯具ボディ 2a〜2d 灯室 3a〜3d バルブ(電球) 4 レンズ 5a〜5d 電球ソケット 6 シールリブ 6A メインシールリブ 6B サブシールリブ 7a〜7c 埋め込みボルト 10 車体パネル 11 取付用開口 12a〜12c ボルト挿通穴 13 パッキン 14a,14b ナット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21W 101:12 B60Q 1/04 A 101:14 F21M 3/02 C F21Y 101:00 S F21Q 1/00 K Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に光源を配設した灯具ボディと、前
    記灯具ボディの前面に取着されるレンズとを備え、車体
    に設けられた取付用開口に取着される灯具であって、前
    記車体の灯具取付面には前記取付用開口の周囲に沿って
    パッキンが配置され、前記灯具ボディには前記パッキン
    の表面に当接されて前記取付用開口の外周に沿った領域
    を防水するシールリブが設けられ、前記シールリブは、
    車体面に対してほぼ垂直方向に立設されたメインシール
    リブと、前記メインシールリブの外側に設けられ、かつ
    その先端部が前記メインシールリブから離れる方向に向
    けられたサブシールリブとを備えることを特徴とする車
    両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記メインシールリブとサブシールリブ
    はそれぞれの基端部が接触され、あるいは一体化されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記灯具ボディと前記レンズは溶着され
    ており、前記シールリブは前記灯具ボディの背面に形成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    車両用灯具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010061979A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Patoraito:Kk 報知装置
JP2012033406A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明器具用の防水装置

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